JP2002204019A - 光モジュール - Google Patents

光モジュール

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JP2002204019A
JP2002204019A JP2001037263A JP2001037263A JP2002204019A JP 2002204019 A JP2002204019 A JP 2002204019A JP 2001037263 A JP2001037263 A JP 2001037263A JP 2001037263 A JP2001037263 A JP 2001037263A JP 2002204019 A JP2002204019 A JP 2002204019A
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light emitting
emitting element
optical
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Yutaka Hisayoshi
豊 久芳
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 VCSEL等の発光素子の特性を劣化させる
ことなく、光出力を確実にモニターすることが可能な優
れた光モジュールを提供すること。 【解決手段】 基体31上に、複数の発光点を有する発
光素子16、該発光素子16の1以上の発光点に光接続
させる受光素子18、及び該受光素子18に光接続させ
る発光素子16の発光点を除く1以上の発光点に光接続
させる光導波体32をそれぞれ配設して成ることを特徴
とする光モジュールとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光通信用や
光情報処理用として好適に用いられる光モジュールに関
し、特に基体上に、発光素子とこれに光接続させる光導
波体とを配設して成る光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】面発光型発光素子(VCSEL:Ver
tical Cavity Surface Emit
ting Laser)は、従来の端面発光型発光素子
(FP−LD (Fabry−Perot−Laser
Diode))に比べて、2次元配置などの高集積化
が可能であるため、大容量伝送を必要とする光通信用レ
ーザーや高集積が必要な光情報処理技術等に用いるキー
デバイスとして、盛んに研究・開発が進められている。
【0003】一般に、発光素子(以下、簡単のためLD
(Laser Diode)ともいう)においては、使
用環境変動やLD自体の発熱などの主に温度変化によっ
て素子特性が変化し、その光出力特性が大きく変動する
ことが知られている。従来、FP−LDを用いた発光素
子では、FP−LDの後方出射光をモニター用の受光素
子(以下、簡単のためPD(Photo Diode)
という)によって受光し、その強度変化を検知しレーザ
ー駆動にフィードバックすることで、レーザー出力を安
定化させるAPC(Automatic Power
Control)駆動といわれる手法がとられている。
【0004】また、例えば図9に示すように、VCSE
Lなどの面発光型LDの上に、光検出器としてPDを作
りこむ方式では、例えば、基体81上にミラー層82、
活性層83、及びミラー層84が順に積層されてVCS
ELが構成されている。さらにその上に、モニター用P
Dのn層85、吸収層86、及びp層87が積層され、
各出力取出用として電極88、89、90が形成されて
いる。
【0005】以上のような構成により、VCSELを構
成するミラー層82、活性層83、及びミラー層84で
得られた光出力の一部を、モニター用PDのn層85、
吸収層86、及びp層87にて吸収することで光出力を
モニターし、その残りを出力光91として出射する。
【0006】ここで、VCSELの出力91を取り出す
ために、モニター用PDのn層85、吸収層86、及び
p層87は過剰に光を吸収すると、光出力91を弱める
方向に働くので、モニターに必要最小限の光吸収にとど
める必要があり、電極90は出力部を避けて形成する必
要がある。また、モニター用PDにおける反射がVCS
ELの発光に影響を与えるため、モニター用PD自体の
厚みをきわめて精密に制御する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在用
いられつつあるVCSELでは、FP−LDと異なり光
出射方向が一方向であるために、光出力を監視するため
のモニター光を得ることができなかった。
【0008】そこで、VCSELの上部にモニター用受
光素子を配置する構造が報告されている(Hansna
in et al.91 DRCを参照)。この構造で
は、VCSELから出力した光が、モニター用受光素子
によって一部吸収されてしまうことから、外部に光出力
を充分取り出すことができず、また、充分な光を取り出
すためにLDに過剰に電流を注入する必要があり、その
ためのレーザー装置の特性及び信頼性を確保することが
困難となるという問題があった。
【0009】また、VCSELを作製する基板として、
VCSELが発光する光の波長を透過する材料(AlG
aAs)を用いて構成することで、基板の両面から光出
力を取り出せるようにし、かつ、VCSEL上にモニタ
ー用受光素子を作りこむことによって、VCSELの光
出力をモニターできる方法も提案されている(特開平7
−335976号公報を参照)。
【0010】しかし、この場合はVCSELの出力光を
吸収しない基板を用いるかわりに、素子作製時に結晶の
格子定数が異なる材料を基板に採用しなければならず、
作製が困難であり、たとえ作製できたとしても格子欠陥
の存在により、十分な信頼性を確保することができな
い。また、作製するVCSELの出力波長によっては、
適当な材料を選択することができず、自由度のない波長
選択を強いられる。
【0011】本発明はこのような問題点に鑑み提案され
たのであり、VCSEL等の発光素子の特性を劣化させ
ることなく、光出力を確実にモニターすることが可能な
優れた光モジュールを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の光モジュールは、基体上に、複数の発光点
を有する発光素子、該発光素子の1以上の発光点に光接
続させる受光素子、及び該受光素子に光接続させる前記
発光素子の発光点を除く1以上の発光点に光接続させる
光導波体をそれぞれ配設して成ることを特徴とする。
【0013】また特に、前記発光素子が面発光型である
こと、また、前記発光素子及び前記受光素子がキャリア
基体を挟んで配置されていること、さらに、前記受光素
子が前記発光素子と一体的に形成されていることを特徴
とする。
【0014】また、基体上に、複数の発光点を有する発
光素子と、該発光素子の各発光点に光接続される光導波
体と、前記発光素子の光出力を監視するためのモニター
用素子とを配設して成る光モジュールにおいて、前記モ
ニター用素子は、面発光型の発光素子の発光面に受光素
子の受光面が対面して配置されたものとしてもよい。
【0015】さらに、基体上に、複数の発光素子と、こ
れら各発光素子に光接続される光導波体と、各発光素子
の光出力を監視するためのモニター用素子とを配設して
成る光モジュールにおいて、前記モニター用素子は、面
発光型の発光素子の発光面に受光素子の受光面が対面し
て配置されたものとしてもよい。
【0016】そして特に、前記モニター用素子は前記発
光素子の裏面側に配設されていることを特徴とする。
【0017】具体的には、外部に取り出す光出力とは別
に、同一基体に光出力をモニターするためだけの発光点
が設けられており、モニター用発光点上にのみモニター
用の受光素子を一体に形成する。そのため、形成する受
光素子の光活性層は光を透過させる必要がなく、全出力
を遮る構成を採ることができる。すなわち、VCSEL
のような面発光型の発光素子の出力を全てモニター信号
として使用することが可能となり、正確なモニターリン
グが実現される。
【0018】また、外部へ取り出されるn個の光導波体
(光ファイバなどの光伝送体)に結合する光出力以外
に、1個以上の発光点を有する発光素子を用い、伝送に
用いない光出力を受光素子によって受けることにより、
その他の発光点における光出力の変動を予測しフィード
バックして、外部に取り出される光出力を安定化させ
る。
【0019】さらに、モニター用の光出力は外部取り出
し用光出力と同時に形成されるため、温度などの環境条
件に対して外部出力用光出力とほぼ同じ出力を示すこと
になり、これを利用することで安定な光出力が達成され
る。
【0020】また、本発明の光モジュールは、基体上
に、光導波体に出射光が結合する発光素子Aと、前記発
光素子Aとは別体の発光素子B、及び、受光素子が搭載
され、かつ、前記別体の発光素子Bに対面して前記受光
素子が配置されており、前記発光素子Aが面発光型であ
ること、また、前記発光素子Aが2個以上搭載されてい
ること、また、前記発光素子1が2個以上の発光点を持
つアレイ型素子であること、また、前記発光素子Aと別
体の発光素子Bが同一の構造の発光素子であること、ま
た、前記発光素子Aと別体の発光素子Bが異なる構造の
発光素子であることとする。
【0021】本発明では、外部に取り出す光出力とは別
に、モジュール内部に光出力をモニターするためだけの
発光素子が設置し、さらにモニター用受光素子がその対
面に配置される。これにより、形成する受光素子の光活
性層は光を透過する必要がなく、全出力を遮る構成を採
ることができる。すなわち、VCSEL等の面発光型の
発光素子において、その出力を全てモニター信号として
使用することが可能となり、正確なモニターリングが可
能となる。
【0022】また、外部へ取り出される光出力以外に発
光素子を配置することから、伝送に用いない光出力を監
視することで、伝送に用いる光出力の変動を予測しフィ
ードバックすることで、外部に取り出される光出力を安
定化させることができる。
【0023】また、モニター用の光出力を受光した情報
は、従来の光モジュールにおいて多用されるAPC回路
をそのまま用いることができる。温度などをモニターす
ることによりフィードバックを行う手段に比べ直接的な
出力調整回路とすることが可能であるため、簡単な構成
の光モジュールを提供することができる。
【0024】さらに、発光素子または光導波体の近傍に
配置する必要があった受光素子を、発光素子及び光導波
体から離して配置することが可能となることから、設計
の自由度が広がり、小型化などの設計が容易となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光モジュール
の実施形態について模式的に図示した図面に基づき詳細
に説明する。
【0026】<例1>本発明の第1実施形態に係る光モ
ジュールについて説明する。図1〜3に示すように、本
実施形態は光半導体素子として波長850nmの面発光
型の発光素子アレイである5芯アレイVCSELを用い
て、4芯の光送信モジュールを構成したものである。
【0027】まず、発光点11〜15を有するGaAs
等を用いた化合物半導体から成るVCSELアレイであ
る発光素子16が、アルミナやチッ化アルミニウム等の
セラミックスから成るキャリア基体17に実装される。
このうち、実際の送信に使われる発光点は11〜14ま
での4個である。発光点15は発光素子16の各発光点
11〜14が出力する光出力をモニターするためのダミ
ー発光点である。
【0028】次に、フォトダイオード等の受光素子18
の受光面が、ダミー発光点15に対面するように、発光
素子16上にAuSnまたはSnPbなどの半田を介し
て実装される。このとき、受光素子18の受光側の電極
110は発光点15の電極19と接触し、発光点15の
電極19はキャリア基体17上の電極20とボンディン
グワイヤ10により接続されている。なお、これら電極
やボンディングワイヤはAu等の金属を用いるものとす
る。
【0029】その後、発光素子16の各電極、受光素子
18の裏面電極、及びダミー発光点15の共通電極19
等の電極が、図2に示すように、キャリア基体17とワ
イヤボンドされ光素子キャリア21が完成する。
【0030】そして、図3に示すように、光素子キャリ
ア21は断面V字状をなす4本のV溝35が高精度に形
成された単結晶シリコンから成るV溝基板である基体3
1上に、4本の伝送用の光ファイバ等である光導波体3
2が発光素子の4個の発光点と結合するようにV溝35
上に実装される。
【0031】光素子キャリア21から基体31の上に形
成された電極33にワイヤボンドされ、後方に形成され
た発光素子16の駆動回路やチップ抵抗、チップコンデ
ンサ等で構成される電気回路体34等と接続される。
【0032】このように、本発明の光モジュールは、基
体31上に、複数の発光点を有する発光素子16と、発
光素子16の1以上の発光点に光接続させる受光素子1
8と、受光素子18に光接続させる発光素子16の発光
点を除く1以上の発光点に光接続させる光導波体32を
それぞれ配設して成る。
【0033】この構成により、光モジュールが置かれた
環境や光モジュール内の電気回路素子などから発せられ
る熱で温度が上昇しても、発光素子16の発光点11〜
14における出力が劣化するが、同時に発光点15の出
力も劣化するため、受光素子18で検出される電流値を
負帰還させることにより、発光素子16へ流れる電流を
増減させる等の手段でもって光モジュールの出力を安定
化させることが可能となる。
【0034】また、伝送に使用するべき光を一部取り出
してモニターする従来の方法に比べ、本方式において
は、伝送に使用する発光点11〜14の光は他の経路に
一切割り振る必要がなく、全て光導波体32に結合させ
ることができ、モジュール特性として良好なものを容易
に構成できる。
【0035】<例2>次に、本発明の第2実施形態に係
る光モジュールについて説明する。図4及び5に示すよ
うに、本実施形態は、例1における光素子キャリアとし
て、ダミー発光点と受光素子を対面しやすい構造とする
ことで、光モジュールの構成をより簡便にしている。
【0036】まず、発光点41〜45を有するVCSE
Lアレイである発光素子46が、各発光点に相当する位
置に貫通孔47〜411を備えたセラミックスから成る
キャリア基体412に実装されている。この際、発光素
子46はキャリア基体412に形成された貫通孔47〜
410に対し、発光素子46の発光側の面48をキャリ
ア基体412にフェイスダウンで実装する。
【0037】発光点41〜44からの出射光は、キャリ
ア基体412の貫通孔47〜410を通過して、基体4
0に形成されたV溝36に搭載した光ファイバなどの光
導波体51に結合し、光モジュール外部へ取り出され
る。キャリア基体412は、貫通孔47〜411に該当
する光経路を有しているものであれば、特に貫通孔を備
えていなくてもよく、貫通孔がない透明基体(ガラス、
サファイア、プラスチックなど)であっても同様の役割
を果たすことができる。
【0038】発光点45から出力された光を受けるため
に、フォトダイオード等の受光素子414がキャリア基
体412の表面(主面)415にフェイスダウンで実装
されている。この実施形態においても、例1と同様に図
5に示すような光モジュールを構成することができる。
なお、電極どうしの接続については例1と同様である。
【0039】この実施形態では、発光素子46及び受光
素子414がキャリア基体412を挟んで配置されてい
ることにより、キャリア基体412の貫通孔411を通
過した光でもって発光素子46の出力光強度をモニター
することが可能となる。
【0040】特に、キャリア基体412を用いることに
よって、発光点45及びモニター用受光素子414の面
を平行からずらすこともできる。具体的にはくさび型を
したキャリア基体を用いると、VCSELの発光点45
と受光素子414の面が平行に無いため光が戻らず、V
CSELの発光状態が伝送用VCSELのものと違って
しまうことを極力防止できる。また、このキャリア基体
412に対して光ファイバなどの光導波体51を突き当
てて実装することが可能となるため、発光素子46と光
導波体51との距離を一定に保つことが可能であり、特
に光導波体51の位置を調整しない組み立て方法を用い
る光モジュールにおいて有効である。
【0041】<例3>次に、本発明に係る第3実施形態
(発光素子と受光素子とを一体化する場合の具体例)に
ついて説明する。図6に示すように、基体61上に発光
素子の発光部70〜74を備えたVCSELにおいて、
ミラー層62、活性層63、ミラー層64が各発光部に
対応した部位に形成されている。
【0042】ここで、発光部74はモニター用発光部で
ある。発光部74上には、受光部を構成するn層65、
吸収層66、p層67が形成され、受光素子であるモニ
ター用PDとして動作を行う。発光部70〜74は光出
力69、75を出力するが、そのうち出力75はモニタ
ー用PDを構成する層65〜67にて吸収されモニター
される。
【0043】このように、受光素子が発光素子と一体的
に形成されているので、伝送に用いる光出力69はその
まま外部に取り出すことが可能となる。また、この構成
ではモニター用PD部における電極68は光取出を考慮
する必要がなく、モニター用PD部自体の制限が少な
く、発光素子の光出力を感度よく受光することができ
る。これにより、受光素子による正確なモニターが可能
となる上に、発光素子の光出力低下のない信頼性に優れ
た光モジュールを提供できる。
【0044】<例4>次に、本発明の第4実施形態に係
る光モジュールを図7及び図8(図7のP部における拡
大斜視図)に基づいて説明する。本実施形態は発光素子
52として波長850nmの4芯アレイVCSELを用
いて4芯の光送信モジュールを構成したものである。
【0045】例1と同様に、光実装基板である基体50
には、光導波体55の搭載用溝であるV溝37や素子搭
載用の凹部38が高精度に加工形成されており、光導波
体55やキャリア基体53が配置されるだけで(パッシ
ブアライメントで)互いの位置精度が確保される設計に
なっている。基体50は単結晶シリコン、ガラス、また
はセラミックスなどから成るが、特に、単結晶シリコン
等の異方性エッチングが可能な材料で構成することによ
り、例えばアルカリ水溶液などを用いた異方性エッチン
グにより、高精度で安価な光実装基板とすることが可能
である。
【0046】光素子キャリア59は、発光点22〜25
を有するGaAs等を用いた化合物半導体から成るVC
SELアレイである発光素子52が、アルミナやチッ化
アルミニウム等のセラミックスから成るキャリア基体5
3に実装されて構成される。キャリア基体53は、光フ
ァイバ等の4本の光導波体55と光結合するように基体
50に形成された断面台形状を成す凹部38上へ実装さ
れる。
【0047】また、基体50には、発光素子52とは別
体のモニター用LDであるモニター用発光素子56とモ
ニター用受光素子57とが、AuSnまたはSnPbな
どの半田、または、導電性接着剤などを介して接合され
て成るモニター用素子が配設されている。このモニター
用素子は、発光素子52の駆動回路やチップ抵抗、チッ
プコンデンサ等から構成される電気回路素子58から温
度の影響を受けない程度離れた位置で、発光素子52の
光出力方向とは反対側、すなわち、発光素子52の裏面
側、この実施形態では光素子キャリア59の裏側の直近
に配設されることで、伝送用の発光素子52と同一温度
条件にすることができ、且つ発光素子52からの光出力
を受光することがないので、発光素子52の光出力を無
駄にすることがなく、しかも光出力を正確にモニターし
その出力制御が可能になる。なお、基体50上に配設さ
れた各素子は配線54やボンディングワイヤ等により互
いに電気的に接続されている。
【0048】ここで、モニター用発光素子56はVCS
ELアレイ等の伝送用発光素子と膜構成、共振器構成が
同じものを用いることで、伝送用発光素子の発光状態と
全く同様の状態を実現することが可能となる。なお、モ
ニター用発光素子56は伝送用発光素子と異なる構成の
ものであっても、電流−光出力特性が伝送用発光素子と
同じものであれば、外形寸法や膜構成が異なるものであ
っても適用可能である。
【0049】このように、基体50上に、複数の発光点
を有する発光素子52と、この発光素子52の各発光点
に光接続される光導波体55と、発光素子52の光出力
を監視するためのモニター用素子とを配設して成り、モ
ニター用素子は、面発光型の発光素子56の発光面に受
光素子57の受光面が対面して配置されて成る。なお、
本発明の発光素子52は複数の発光点を有するアレイ状
発光素子を用いるかわりに複数の発光素子から成るもの
を使用しても前記構成と同様な効果を期待できる。
【0050】また、このような構成の採用により、光モ
ジュールが配置された環境や光モジュール内の発光素子
の駆動回路やチップ抵抗、チップコンデンサ等の電気回
路素子などから発せられる熱によって温度が上昇して発
光素子52の発光点22〜25での出力が劣化しても、
同時にモニター用素子を構成する発光素子56における
発光点の出力も劣化するので、受光素子57で検出され
る電流値を負帰還させることにより、光伝送用の発光素
子52へ流れる電流を増減させる等の手段でもって、光
モジュールの出力を安定化させることが可能となる。
【0051】また、従来型のLDでは、デバイスそのも
のから2方向に光を出射するため、1方向の出射光を光
伝送に用い、もう1方向から出射される光をモニターP
Dに結合させてAPC制御を実現しているが、VCSE
Lなどの面発光型デバイスでは出射される光が一方向で
あるため、その光を分岐させてモニターPDへ結合させ
なくてはならなかった。本方式においては、伝送に使用
する発光点22〜25の光は他の経路に一切割り振る必
要がなく、全て光ファイバに結合させることができるの
で、モジュール特性として良好なものを構成することが
容易になる。
【0052】
【発明の効果】本発明による光モジュールよれば、1方
向のみに出力される面発光型の発光素子の出力状態を受
光素子で好適にモニターすることが可能であるので、特
に面発光型の発光素子を用いた、常に安定な光出力を行
う優れた光モジュール提供できる。
【0053】また、伝送用の発光素子の発光とその光出
力状態をモニターするための発光を別体とすることがで
きるので、伝送に用いる発光を分離する必要がなく、全
ての光出力を伝送用の光導波体へ光結合させる設計が可
能であり、高出力の優れた光モジュールを提供できる。
【0054】また、発光素子及び受光素子がキャリア基
体を挟んで配置されていることにより、面発光型の発光
素子の課題である光軸方向への位置決めを、突き当てに
よるパッシブアライメントによって実現できる。
【0055】また、モニター用受光素子からの反射光を
逃がす構造をとることが容易に行えるため、光モジュー
ルの実装構造を簡便なものにすることが可能となる。
【0056】さらに、受光素子を発光素子と一体的に形
成することにより、伝送に用いる光出力はそのまま外部
に取り出すことが可能となり、しかも、発光素子の光出
力を感度よく受光することができる。これにより、受光
素子による正確なモニターができる上に、発光素子の光
出力低下のない信頼性に優れた光モジュールを提供でき
る。
【0057】しかも、1方向のみに出力される面発光型
の発光素子の出力状態をモニターすることができるの
で、面発光型素子を用いた出力が安定な優れた光モジュ
ール提供できる。
【0058】また、伝送用の光素子の発光と光出力状態
をモニターするための発光を別体にすることにより、伝
送に用いる発光を分離する必要がなく、その全ての光出
力を伝送用の光ファイバなどの光導波体へ光結合させる
設計が可能であり、高出力の優れた光モジュールを提供
できる。
【0059】さらに、光モニター用の発光は伝送に用い
る光結合部から離れて配置することが可能となり、これ
により光結合構造の空間的制約を緩めることができ、光
モジュールの設計自由度を大幅に増大させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光素子キャリアを模式的に示す分
解斜視図である。
【図2】本発明に係る光素子キャリアを模式的に示す斜
視図である。
【図3】本発明に係る光モジュールを模式的に示す斜視
図である。
【図4】本発明に係る他の光素子キャリアを模式的に示
す分解斜視図である。
【図5】本発明に係る他の光素子キャリアを模式的に示
す斜視図である。
【図6】本発明に係る他の光素子キャリアを模式的に示
す断面図である。
【図7】本発明に係る他の光モジュールを模式的に示す
斜視図である。
【図8】図7におけるP部拡大斜視図である。
【図9】従来例を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
31、40、50、61:基体 16、46、52:発光素子 18、414:受光素子 32、51、55:光導波体 21、412、53:キャリア基体 56:モニター用発光素子 57:モニター用受光素子 21、59:光素子キャリア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に、複数の発光点を有する発光素
    子と、該発光素子の1以上の発光点に光接続させる受光
    素子と、該受光素子に光接続させる前記発光素子の発光
    点を除く1以上の発光点に光接続させる光導波体とを配
    設して成ることを特徴とする光モジュール。
  2. 【請求項2】 前記発光素子が面発光型であることを特
    徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 【請求項3】 前記発光素子及び前記受光素子がキャリ
    ア基体を挟んで配置されていることを特徴とする請求項
    1に記載の光モジュール。
  4. 【請求項4】 前記受光素子が前記発光素子と一体的に
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光モ
    ジュール。
  5. 【請求項5】 基体上に、複数の発光点を有する発光素
    子と、該発光素子の各発光点に光接続される光導波体
    と、前記発光素子の光出力を監視するためのモニター用
    素子とを配設して成るとともに、前記モニター用素子
    は、面発光型の発光素子の発光面に受光素子の受光面が
    対面して配置されて成ることを特徴とする光モジュー
    ル。
  6. 【請求項6】 基体上に、複数の発光素子と、これら各
    発光素子に光接続される光導波体と、各発光素子の光出
    力を監視するためのモニター用素子とを配設して成ると
    ともに、前記モニター用素子は、面発光型の発光素子の
    発光面に受光素子の受光面が対面して配置されて成るこ
    とを特徴とする光モジュール。
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