JP2002203706A - チップ型抵抗素子 - Google Patents
チップ型抵抗素子Info
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Abstract
型抵抗素子を提供する。 【解決手段】 抵抗素体としてのサーミスタ素体2内に
おいて、複数組の第1,第2の内部電極3a,4a〜3
c,4cが互いの先端が対向するように配置されてお
り、複数組の第1,第2の内部電極間のギャップaの位
置が第1,第2の端面2a,2bを結ぶ長さ方向におい
て異ならされており、最外層の内部電極3a,4aの外
側に、内部電極3a,4a間のギャップaよりも長さ方
向内側に至るように、かつギャップa寄りの外部電極7
に電気的に接続される、第3の内部電極5aが形成され
ている、チップ型サーミスタ素子1。
Description
などのチップ型抵抗素子に関し、より詳細には、互いの
先端がギャップを隔てて対向された複数組の第1,第2
の内部電極を有する積層型のチップ型抵抗素子に関す
る。
償や温度検知に広く用いられている。チップ型サーミス
タ素子において、外部環境による特性の変動を防止する
ために、積層型のチップ型サーミスタ素子が種々提案さ
れている(例えば、特開平8−250307号公報な
ど)。
特開平10−247601号公報)には、図6(a)及
び(b)に示すチップ型サーミスタ素子が開示されてい
る。このチップ型サーミスタ素子51は、直方体状のサ
ーミスタ素体52を有する。サーミスタ素体52内に
は、複数の第1の内部電極53a〜53gと、複数の第
2の内部電極54a〜54gが形成されている。第1の
内部電極53a〜53gは第1の端面52aに引き出さ
れており、第2の内部電極54a〜54gは第2の端面
52bに引き出されている。第1,第2の端面には、第
1,第2の外部電極55,56がそれぞれ形成されてい
る。
えば内部電極53a,54aのように、1つの第1の内
部電極と1つの第2の内部電極とが、互いに先端が所定
のギャップaを隔てて形成されている。なお、チップ型
サーミスタ素子51では、ギャップaは、積層方向にお
いて交互に異なる位置に形成されている。例えば、最上
層の第1の内部電極53aと第2の内部電極54aとの
間のギャップaは端面52a寄りに形成されており、次
の高さ位置に形成されたギャップ、すなわち内部電極5
3bと内部電極54bとの間のギャップaは端面52b
寄りに形成されている。
異ならせることにより、低抵抗化が図られている。ま
た、図6(b)に示すように、最上部に位置する内部電
極53a,54aに比べて、次の高さ位置に形成されて
いる内部電極53b,54bの幅方向寸法が小さくされ
ており、それによって内部電極同士の積層ずれによる抵
抗値のばらつきが低減されている。
型サーミスタ素子51では、第1,第2の内部電極間の
各ギャップaの位置が、長さ方向において異ならされて
いる。すなわち、ギャップaは、一方の外部電極55寄
りに、あるいは他方の外部電極56寄りに位置してい
る。
部電極54aが接続される外部電極56とは反対側の電
位の外部電極55との間の距離Zが短くなっている。通
常、上記内部電極53a〜54gは、セラミックグリー
ンシート上に導電ペーストをスクリーン印刷することに
より形成されており、外部電極55,56は導電ペース
トをディッピング法などにより塗布し、焼き付けること
により形成されている。従って、外部電極55,56の
電極被り部の長さEのばらつきは、ギャップaの長さ方
向寸法ばらつきよりも大きいのが普通である。
aの長さ方向寸法に近づくと、あるいはギャップaの長
さ方向寸法よりも短くなると、外部電極55と内部電極
54a間による抵抗値寄与は、内部電極53a,54a
間の抵抗値寄与よりも大きくなる。従って、距離Zが短
くなるにつれて、外部電極55の電極被り部の長さ寸法
Eのばらつきにより、チップ型サーミスタ素子51の抵
抗値のばらつきが大きくなるという問題があった。
を果たすことができ、積層ずれに起因する抵抗値のばら
つきを低減し得るチップ型抵抗素子において、外部電極
の形成精度による抵抗値のばらつきを抑制することがで
き、抵抗値のばらつきがより一層小さいチップ型抵抗素
子を提供することにある。
向し合う第1,第2の端面を有する抵抗素体と、前記抵
抗素体内に形成されており、第1の端面に引き出された
複数の第1の内部電極と、前記抵抗素体内に形成されて
おり、第2の端面に引き出されており、かつ対応する第
1の内部電極と互いの先端がギャップを隔てて対向され
た複数の第2の内部電極と、前記第1,第2の端面を覆
い、前記抵抗素体の上面、下面及び一対の側面に至る電
極被り部を有する第1,第2の外部電極とを備え、前記
第1,第2の端面を結ぶ方向を長さ方向としたときに、
前記第1の内部電極と対応する第2の内部電極との間の
各ギャップの位置が長さ方向において異ならされている
チップ型抵抗素子において、積層方向最外側の第1,第
2の内部電極よりも積層方向外側に配置されており、該
最外側の第1,第2の内部電極間のギャップに近い側の
外部電極に接続されており、該最外側の第1,第2の内
部電極間のギャップよりも長さ方向において内側に至る
ように形成されている第3の内部電極をさらに備えるこ
とを特徴とする。
の局面では、前記第3の内部電極とギャップを隔てて互
いの先端が対向されており、第3の内部電極が接続され
ている外部電極とは反対側の外部電極に電気的に接続さ
れている第4の内部電極がさらに備えられる。
2の端面を有する抵抗素体と、前記抵抗素体内に形成さ
れており、第1の端面に引き出された複数の第1の内部
電極と、前記抵抗素体内に形成されており、第2の端面
に引き出されており、かつ対応する第1の内部電極と互
いの先端がギャップを隔てて対向された複数の第2の内
部電極と、前記第1,第2の端面を覆い、前記抵抗素体
の上面、下面及び一対の側面に至る電極被り部を有する
第1,第2の外部電極とを備え、前記第1,第2の端面
を結ぶ方向を長さ方向としたときに、前記第1の内部電
極と対応する第2の内部電極との間の各ギャップの位置
が長さ方向において異ならされているチップ型抵抗素子
において、積層方向最外側の第1,第2の内部電極間の
ギャップが、第1,第2の外部電極の電極被り部の内側
端よりも長さ方向において内側に位置していることを特
徴とする。
の特定の局面では、第1の内部電極と、該第1の内部電
極とギャップを隔てて対向している第2の内部電極と
が、同一平面上に配置される。
抗素子の特定の局面では、上記抵抗素体としてサーミス
タ素体が用いられ、それによってチップ型サーミスタ素
子が構成される。
の具体的な実施例を説明することにより、本発明を明ら
かにする。
実施例に係るチップ型サーミスタ素子を示す平面断面図
及び縦断面図であり、図2のその外観を示す斜視図であ
る。チップ型サーミスタ素子1は、直方体状のサーミス
タ素体2を用いて構成されている。サーミスタ素体2
は、負の抵抗温度特性を有する半導体セラミックスから
なる。従って、チップ型サーミスタ素子1は、NTCサ
ーミスタとして動作する。
3a〜3c、第2の内部電極4a〜4c及び第3の内部
電極5a,5bが形成されている。第1の内部電極3a
〜3cは、サーミスタ素体2の第1の端面2aに引き出
されている。第2の内部電極4a〜4cはサーミスタ素
体2の第1の端面2aと対向している第2の端面2bに
引き出されている。
電極4a〜4cとは、それぞれ、所定のギャップaを隔
てて互いの先端が対向されている。また、本実施例で
は、第1の内部電極3a〜3cと、対応している第2の
内部電極4a〜4cが、それぞれ同一平面上に位置して
いる。例えば、第1の内部電極3aと、第2の内部電極
4aは、同一平面上においてギャップaを隔てて対向さ
れている。
の内部電極4a〜4cとの間のギャップaは、長さ方向
において交互に異なる位置に配置されている。すなわ
ち、第1の内部電極3aと第2の内部電極4aとの間の
ギャップaと、次に位置する第1の内部電極3bと第2
の内部電極4bとの間のギャップaとは、図示のように
第1の端面2aと第2の端面2bとを結ぶ方向において
異なる位置とされている。なお、第1,第2の端面2
a,2bを結ぶ方向を長さ方向とする。
2の内部電極3a,4aと、第1,第2の内部電極3
a,4aの下方に位置する第1,第2の内部電極3b,
4bとは、幅が異ならされている。すなわち、第1の内
部電極3a及び第2の内部電極4aの幅が、第1の内部
電極3b及び第2の内部電極4bの幅よりも相対的に広
くされている。また、特に図示はしないが、第1の内部
電極3c及び第2の内部電極4cの幅は、第1の内部電
極3b及び第2の内部電極4bの幅よりも広くされてい
る。
1,第2の内部電極の幅を異ならせることにより、図6
に示した従来のチップ型サーミスタ素子51の場合と同
様に、積層ずれに起因する抵抗値のばらつきを抑制する
ことができる。また、ギャップaを、上記のように交互
にずらせることにより、低抵抗化を図り得る。
ように第1,第2の外部電極6,7が形成されている。
外部電極6,7は、端面2a,2bを覆うだけでなく、
サーミスタ素体2の上面2c、下面2d、及び側面2
e,2fに至るように形成されている。すなわち、上面
2c、下面2d及び側面2e,2fに至る電極被り部6
a,7aを有する。
徴は、上記第1,第2の内部電極3a〜3c,4a〜4
cに加えて、第3の内部電極5a,5bが形成されてい
ることにある。
の内部電極3a〜4cが積層されている部分よりも積層
方向外側に形成されている。内部電極5aを例にとる
と、積層方向最上部の第1,第2の内部電極3a,4a
よりも積層方向外側に、すなわち上方に形成されてい
る。第3の内部電極5aは、第2の端面2bに引き出さ
れており、かつ下方に位置する第1,第2の内部電極3
a,4a間のギャップaよりも長さ方向において内側に
至るように形成されている。言い換えれば、第3の内部
電極5aが引き出されている第2の端面2bから第3の
内部電極5aの長さ方向内側端までの距離Xが、端面2
bから、第3の内部電極5aが接続されている外部電極
7とは反対側の第1の外部電極6に接続されている第1
の内部電極3aの先端までの距離よりも長くされてい
る。
第2の内部電極3a,4aの幅よりも広くされている。
従って、図1(a)に示すように、第1,第2の内部電
極3a,4aが対向しているギャップaを上方に投影し
た場合、ギャップaの全領域が第3の内部電極5aに含
まれるように第3の内部電極5aが配置されている。
2の内部電極3c,4c間のギャップaに対して、上記
第3の内部電極5aと同様に構成されている。第3の内
部電極5a,5bが上記のように形成されているので、
本実施例のチップ型サーミスタ素子1では、電極被り部
6a,7aの長さのばらつきの如何にかかわらず、抵抗
値のばらつきを抑制することができる。
に、外部電極6,7を導電ペーストの塗布・焼き付け等
により形成した場合、電極被り部6a,7aの長さ方向
寸法にばらつきが生じやすい。
1,第2の内部電極3a,4a間のギャップaの上方に
第3の内部電極5aが位置しており、第3の内部電極5
aは、第2の外部電極7に電気的に接続されている。従
って、第1の内部電極3aの先端と電極被り部7aとの
間に第3の内部電極5aが位置しており、電極被り部7
aの内側端が第3の内部電極5aの内側端よりも外側に
位置しているので、電極被り部7aと第1の内部電極3
aとの間の抵抗によるサーミスタ素子1の抵抗値への影
響をほぼ無くすことができる。同様に、下方において
も、第3の内部電極5bの存在により、電極被り部7a
と、第1の内部電極3cの内側端との間の抵抗値寄与を
ほぼ無くすことができる。
が生じたとしても、該電極被り部の長さのばらつきによ
る抵抗値のばらつきを効果的に抑制することができる。
よって、抵抗値のばらつきの少ないチップ型NTCサー
ミスタ素子を提供し得ることがわかる。
り、上記チップ型サーミスタ素子1の効果及び製造方法
を説明する。Mn、Ni及びCoなどの複数のセラミッ
クス酸化物からなるサーミスタ材料に、有機バインダ、
分散剤、消泡剤及び水を所定量加え、セラミックスラリ
ーを得た。上記セラミックスラリーを用いて、厚み40
μmのセラミックグリーンシートを作製した。
を所定の矩形形状に切断し、複数枚の矩形のセラミック
グリーンシートを得た。上記複数枚のセラミックグリー
ンシートのうち、所定のセラミックグリーンシート上
に、上述した第1,第2の内部電極3a,4a〜3c,
4c及び第3の内部電極5a,5bがそれぞれ形成され
るように導電ペーストを印刷し、乾燥した。上記内部電
極構成用導電ペーストが印刷されたセラミックグリーン
シートの上下に無地のセラミックグリーンシートを積層
し、厚み方向に加圧した後、焼成し、サーミスタ素体2
を得た。
Pdとを重量比で3:7で含む導電ペーストを用いた。
また、上記のようにして得られたサーミスタ素体2の両
端面2a,2bに、Ag−Pdからなる導電ペーストを
塗布し、焼き付け、さらに外表面にNiメッキ層及びS
nメッキ層を順次形成し、第1,第2の外部電極6,7
を形成した。
2mmの寸法を有し、第1,第2の内部電極からなる電
極層が7層積層されており、その上下に第3の内部電極
5a,5bがX=0.25mmとなるように形成されて
おり、第1,第2の内部電極間のギャップaの長さ方向
寸法が117μm、図1(b)に示した距離Zが85.
4μm、外部電極6,7の電極被り部6a,7aの長さ
方向寸法Yが175±48μmの多数のチップ型サーミ
スタ素子1を得た。
を有しないことを除いては、上記と同様にして、図6に
示した従来のチップ型サーミスタ素子を得た。この場
合、第1,第2の内部電極間のギャップの長さ方向寸法
は120μmとなり、図1(b)に示した距離Zは8
5.4μmであり、外部電極の電極被り部の寸法は18
0±42μmであった。
プ型サーミスタ素子1及び従来例のチップ型サーミスタ
素子51各100個について、抵抗値及び抵抗値ばらつ
きを測定した。結果を下記の表1に示す。なお、表1に
おける抵抗値は、100個のサーミスタ素子の抵抗値の
平均値を示す。
型サーミスタ素子に比べて、本実施例のチップ型サーミ
スタ素子によれば、第3の内部電極5a,5bが設けら
れているため、抵抗値は低められるものの、抵抗値のば
らつきをかなり小さくし得ることがわかる。これは、外
部電極6,7の形成精度の抵抗値のばらつきに与える影
響が小さくされているためと考えられる。
実施例に係るチップ型NTCサーミスタ素子を示す平面
図断面図及び縦断面図である。チップ型NTCサーミス
タ素子11では、第1の実施例のチップ型NTCサーミ
スタ素子1と同様に、負の抵抗温度特性を有する半導体
セラミックスからなる直方体状のサーミスタ素体2が用
いられている。そして、サーミスタ素体2内には、第1
の実施例と同様に、第1,第2の内部電極3a,4a〜
3c,4cが形成されている。また、第1,第2の端面
2a,2bを覆うように、さらに電極被り部6a,7a
を有するように第1,第2の外部電極6,7が形成され
ている。
異なるところは、第1,第2の内部電極3a〜4cの積
層されている部分のさらに外側に、第1,第2の内部電
極5c,5d,5e,5fが積層されていることにあ
る。
2の内部電極5c,5dは、それぞれ、端面2a,2b
に引き出されている。この最上部に位置している第1,
第2の内部電極5c,5dは、下方に位置している第
1,第2の内部電極3a,4aよりも相対的に幅が広く
されている。また、第1,第2の内部電極5c,5dの
互いの先端が対向しているギャップaは、電極被り部6
a,7aの内側端よりも長さ方向内側に位置している。
りも長さ方向内側にギャップaが位置しているので、電
極被り部6a,7aの長さ方向寸法のばらつきによる抵
抗値のばらつきへの影響を抑制することができる。
側端が、同電位に接続される外部電極6の電極被り部6
aの内側端よりも長さ方向内側に位置しているので、電
極被り部6aと、他方電位に接続される第2の内部電極
5dの内側端との間の抵抗値寄与を抑制することができ
る。逆に、電極被り部7aの内側端と、反対側の電位に
接続される第1の内部電極5cの内側端との間の抵抗値
寄与も抑制される。
も、第1,第2の内部電極5e,5f間のギャップa
が、電極被り部6a,7aの内側端よりも長さ方向内側
に位置しているので、やはり電極被り部6a,7aの長
さ方向寸法のばらつきによる抵抗値のばらつきを抑制す
ることができる。
ミスタ素子11では、対向ギャップaの長さ方向位置が
異ならされて複数組の第1,第2の内部電極が積層され
ているチップ型サーミスタ素子において、積層方向最外
側の第1,第2の内部電極間のギャップaが、外部電極
6,7の電極被り部6a,7aの内側端よりも長さ方向
内側に位置しているので、第1の実施例のチップ型サー
ミスタ素子1と同様に、電極被り部の長さ方向寸法のば
らつきによる抵抗値のばらつきを抑制することができ
る。
素子1と、第2の実施例のチップ型サーミスタ素子11
とを比較すれば明らかなように、上記第2の内部電極5
d,5fは、第1の実施例のチップ型サーミスタ素子に
おける第3の内部電極5a,5bに相当する。従って、
第2の実施例のチップ型サーミスタ素子では、第1の実
施例のチップ型サーミスタ素子において、第3の内部電
極5a,5bに加えて、該第3の内部電極5a,5bの
形成されている高さ位置において、互いの先端が対向す
るように第4の内部電極を、内部電極5c,5eとして
形成した構造にも相当する。
1の実施例の具体的な実験例と同様にして、但し、図3
に示した内部電極3a〜4c,5c〜5fが形成される
ようにして、サーミスタ素体2を得た。このサーミスタ
素体2の両端面に、第1の実施例の実験例と同様にして
外部電極6,7を形成した。このようにして、外形寸法
が0.60mm×0.31mm×0.30mm、内部電
極積層数が7(第1,第2の内部電極5c,5dが形成
されている電極層と、第1,第2の内部電極5e,5f
が形成されている内部電極層の間に、さらに第1,第2
の内部電極が5層積層されている。)、ギャップaの長
さ方向寸法が118μm、図4に示した距離Zが85.
4μm、外部電極被り部6a,7aの長さ方向寸法Yが
180±45μmである第2の実施例のチップ型素子を
得た。
子の抵抗値及び抵抗値ばらつきを下記の表2に示す。な
お、表2においては、比較のために、第1の実施例の結
果を併せて示す。
チップ型サーミスタ素子では、第1の実施例のチップ型
サーミスタ素子よりも、抵抗値はさらに小さくなるもの
の、外部電極形成精度による抵抗値のばらつきがより一
層小さくなることがわかる。
タ素子の変形例を示す縦断面図である。ここでは、最外
層の第1,第2の内部電極5c,5dが形成されている
層と、内部電極5e,5fが形成されている層との間
に、2層の第1,第2の内部電極13a,13b,14
a,14bが形成されている。このように、内部電極積
層数は任意に変更することができる。
型サーミスタ素子1の変形例を示す縦断面図である。第
1,第2の内部電極23a〜23c,24a〜24cが
セラミック焼結体2内に形成されている。ここでは、下
方に位置している第3の内部電極5bが、第2の端面2
b寄りに形成されている。これは、最下層に形成されて
いる第1,第2の内部電極23c,24c間のギャップ
が第2の端面2b側に寄せられて形成されているからで
ある。このように、第1の実施例のチップ型サーミスタ
素子においては、積層方向最外側に位置する第1,第2
の内部電極間のギャップaが寄せられている端面側に、
該端面に引き出される第3の内部電極を形成することに
より、第1の実施例と同様に、外部電極被り部の長さ方
向寸法ばらつきによる抵抗値のばらつきを抑制すること
ができる。
引き出された内部電極5c,5eをも有し、内部電極5
c,5a間及び内部電極5e,5b間の各ギャップは電
極被り部6a,7aの内側端よりも長さ方向内側に位置
している。従って、この変形例は、第2の実施例の変形
例でもある。
では、チップ型NTCサーミスタ素子につき説明した
が、本発明では、正の抵抗温度特性を有する半導体セラ
ミックスを用い、PTCサーミスタ素子を構成してもよ
い。
第2の内部電極は互いの先端が対向されて配置されてい
る積層型のチップ型固定抵抗素子、チップ型積層バリス
タなど、様々なチップ型抵抗素子に、本発明を適用する
ことができる。
子では、厚み方向最外側の第1,第2の内部電極よりも
外側に、該最外層の第1,第2の内部電極間のギャップ
よりも長さ方向内側に至るように、第3の内部電極が形
成されているので、最外層の第1,第2の内部電極間の
ギャップと、該ギャップに近い側の外部電極との間に、
この外部電極と同電位の第3の内部電極が配置されるこ
とになる。従って、外部電極の電極被り部の寸法がばら
ついたとしても、該ばらつきに起因する抵抗値のばらつ
きを抑制することができる。よって、従来のチップ型抵
抗素子に比べてより一層抵抗値のばらつきが小さい、チ
ップ型抵抗素子を提供することが可能となる。
向するように第4の内部電極が形成されている場合に
は、より一層外部電極被り部の長さばらつきによる抵抗
値のばらつきを低減することができる。
では、最外層の第1,第2の内部電極間のギャップが、
第1,第2の端面を結ぶ方向において、第1,第2の外
部電極の内側端よりも内側に位置しているので、第1,
第2の外部電極の電極被り部の長さ方向寸法のばらつき
による抵抗値のばらつきを軽減することができ、第1の
発明と同様に、抵抗値のばらつきが少ないチップ型抵抗
素子を提供することが可能となる。
内部電極が同一平面上に形成されている場合には、セラ
ミックグリーンシート上に内部電極ペーストを印刷し、
複数枚のセラミックグリーンシートを積層し、焼成する
製造方法において、第1,第2の内部電極の印刷工程を
簡略化することができる。
てサーミスタ素体を用いた場合には、本発明に従って抵
抗値ばらつきが少ない、チップ型サーミスタ素子を提供
することができる。
係るチップ型サーミスタ素子を示す平面断面図及び縦断
面図。
タ素子の外観を示す斜視図。
係るチップ型サーミスタ素子の平面断面図及び縦断面
図。
変形例を示す縦断面図。
例を示す縦断面図。
タ素子の縦断面図及び平面断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 対向し合う第1,第2の端面を有する抵
抗素体と、 前記抵抗素体内に形成されており、第1の端面に引き出
された複数の第1の内部電極と、 前記抵抗素体内に形成されており、第2の端面に引き出
されており、かつ対応する第1の内部電極と互いの先端
がギャップを隔てて対向された複数の第2の内部電極
と、 前記第1,第2の端面を覆い、前記抵抗素体の上面、下
面及び一対の側面に至る電極被り部を有する第1,第2
の外部電極とを備え、 前記第1,第2の端面を結ぶ方向を長さ方向としたとき
に、前記第1の内部電極と対応する第2の内部電極との
間の各ギャップの位置が長さ方向において異ならされて
いるチップ型抵抗素子において、 積層方向最外側の第1,第2の内部電極よりも積層方向
外側に配置されており、該最外側の第1,第2の内部電
極間のギャップに近い側の外部電極に接続されており、
該最外側の第1,第2の内部電極間のギャップよりも長
さ方向において内側に至るように形成されている第3の
内部電極をさらに備えることを特徴とする、チップ型抵
抗素子。 - 【請求項2】 前記第3の内部電極とギャップを隔てて
互いの先端が対向されており、第3の内部電極が接続さ
れている外部電極とは反対側の外部電極に電気的に接続
されている第4の内部電極をさらに備える、請求項1に
記載のチップ型抵抗素子。 - 【請求項3】 対向し合う第1,第2の端面を有する抵
抗素体と、 前記抵抗素体内に形成されており、第1の端面に引き出
された複数の第1の内部電極と、 前記抵抗素体内に形成されており、第2の端面に引き出
されており、かつ対応する第1の内部電極と互いの先端
がギャップを隔てて対向された複数の第2の内部電極
と、 前記第1,第2の端面を覆い、前記抵抗素体の上面、下
面及び一対の側面に至る電極被り部を有する第1,第2
の外部電極とを備え、 前記第1,第2の端面を結ぶ方向を長さ方向としたとき
に、前記第1の内部電極と対応する第2の内部電極との
間の各ギャップの位置が長さ方向において異ならされて
いるチップ型抵抗素子において、 積層方向最外側の第1,第2の内部電極間のギャップ
が、第1,第2の外部電極の電極被り部の内側端よりも
長さ方向において内側に位置していることを特徴とす
る、チップ型抵抗素子。 - 【請求項4】 前記第1の内部電極と、該第1の内部電
極とギャップを隔てて対向された第2の内部電極とが同
一平面上に位置している、請求項1〜3のいずれかに記
載のチップ型抵抗素子。 - 【請求項5】 前記抵抗素体がサーミスタ素体であり、
それによってサーミスタ素子が構成されている、請求項
1〜4のいずれかに記載のチップ型抵抗素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001318281A JP3829683B2 (ja) | 2000-11-02 | 2001-10-16 | チップ型抵抗素子 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP2000335552 | 2000-11-02 | ||
JP2000-335552 | 2000-11-02 | ||
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002203706A true JP2002203706A (ja) | 2002-07-19 |
JP3829683B2 JP3829683B2 (ja) | 2006-10-04 |
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ID=26603329
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3829683B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006041058A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Tdk Corp | 積層型チップバリスタ |
CN104091663A (zh) * | 2003-10-31 | 2014-10-08 | 株式会社村田制作所 | 叠层型电阻元件 |
-
2001
- 2001-10-16 JP JP2001318281A patent/JP3829683B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104091663A (zh) * | 2003-10-31 | 2014-10-08 | 株式会社村田制作所 | 叠层型电阻元件 |
JP2006041058A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Tdk Corp | 積層型チップバリスタ |
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JP3829683B2 (ja) | 2006-10-04 |
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