JP2002203306A - 磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記録再生装置

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JP2002203306A JP2000401139A JP2000401139A JP2002203306A JP 2002203306 A JP2002203306 A JP 2002203306A JP 2000401139 A JP2000401139 A JP 2000401139A JP 2000401139 A JP2000401139 A JP 2000401139A JP 2002203306 A JP2002203306 A JP 2002203306A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズ特性に優れ、かつ熱揺らぎ現象が起こ
りにくい磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記録
再生装置を提供する。 【解決手段】 非磁性基板1上に、軟磁性材料からなる
軟磁性下地膜2と、直上の膜の配向性を制御する配向制
御膜3と、磁化容易軸が基板に対し主に垂直に配向した
垂直磁性膜4と、保護膜5とが設けられ、配向制御膜3
は、B2構造をなす第1配向制御層3a上に、hcp構
造をなす第2配向制御層3bを設けた構成とされ、第1
配向制御層3aの厚さが0.1〜20nmとされ、第2
配向制御層の厚さが0.1〜50nmとされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体、そ
の製造方法、およびこの磁気記録媒体を用いた磁気記録
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在市販されている磁気記録媒体は、磁
性膜内の磁化容易軸が主に基板に対し水平に配向した面
内磁気記録媒体がほとんどである。このような面内磁気
記録媒体では、高記録密度化するとビット体積が小さく
なりすぎ、熱揺らぎ効果により記録再生特性が悪化する
可能性がある。また、高記録密度化した際に、記録ビッ
ト境界での反磁界の影響により媒体ノイズが増加する。
これに対し、磁性膜内の磁化容易軸が主に垂直に配向し
た、いわゆる垂直磁気記録媒体は、高記録密度化した際
にも、ビット境界での反磁界の影響が小さく、境界が鮮
明な記録磁区が形成されるため低ノイズ化が可能であ
り、しかも比較的ビット体積が大きくても高記録密度化
が可能であることから熱揺らぎ効果にも強く、近年大き
な注目を集めており、垂直磁気記録に適した媒体の構造
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年では、磁気記録媒
体の更なる高記録密度化が要望されており、垂直磁性膜
に対する書き込み能力に優れる単磁極ヘッドを用いるた
めに、記録層である垂直磁性膜と基板との間に、裏打ち
層と称される軟磁性材料からなる層を設け、単磁極ヘッ
ドと、磁気記録媒体の間の磁束の出入りの効率を向上さ
せた磁気記録媒体が提案されている。しかしながら、従
来の磁気記録媒体は、上記裏打ち層を設けた場合でも、
記録再生時の記録再生特性や、耐熱減磁耐性、記録分解
能において満足できるものではなく、これらの特性に優
れる磁気記録媒体が要望されていた。本発明は、上記事
情に鑑みてなされたもので、記録再生特性、耐熱減磁耐
性、および記録分解能を向上させ高密度の情報の記録再
生が可能な磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記
録再生装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明の磁気記
録媒体は、非磁性基板上に少なくとも軟磁性下地膜と直
上の膜の配向性を制御する配向制御膜と、磁化容易軸が
基板に対し主に垂直に配向した垂直磁性膜と、保護膜と
が設けられ、前記配向制御膜がB2構造をなす第1配向
制御層上に、hcp構造をなす第2配向制御層を設けた
構成とされており、第1配向制御層の厚さが0.1〜2
0nmであり、第2配向制御層の厚さが0.1〜50n
mであることを特徴とする。さらに第1配向制御層の厚
さは1.5〜10nmであることが好ましい。さらに第
2配向制御層の厚さは2〜25nmであることが好まし
い。本発明の磁気記録媒体は、第1配向制御層はNiA
l、FeAl、CoFe、CoZr、NiTi、AlC
o、AlRu、CoTiのうち1種または2種以上の合
金を主成分とする材料からなるものであることが好まし
い。本発明の磁気記録媒体は、第2配向制御層はTi、
Zn、Y、Zr、Ru、Re、Gd、Tb、Hfのうち
1種以上または2種以上を主成分とする材料からなるも
のであることが好ましい。本発明の磁気記録媒体は、軟
磁性下地膜の飽和磁束密度Bs(T)と該軟磁性下地膜
の膜厚t(nm)との積Bs・t(T・nm)が40
(T・nm)以上であることが好ましい。さらに軟磁性
下地膜の飽和磁束密度Bs(T)と該軟磁性下地膜の膜
厚t(nm)との積Bs・t(T・nm)が60(T・
nm)以上であることが好ましい。本発明の磁気記録媒
体は、配向制御膜と垂直磁性膜との間に非磁性材料から
なる非磁性中間膜が設けられていることが好ましい。本
発明の磁気記録媒体は、軟磁性下地膜の垂直磁性膜側の
表面の1部または全面が酸化されているが好ましい。本
発明の磁気記録媒体の製造方法は、非磁性基板上に、少
なくとも軟磁性材料からなる軟磁性下地膜と、直上の膜
の配向性を制御する配向制御膜と、磁化容易軸が基板に
対し主に垂直に配向した垂直磁性膜と、保護膜とを設け
る磁気記録媒体の製造方法であって、配向制御膜を、B
2構造をなす第1配向制御層上に、hcp構造をなす第
2配向制御層を設けた構成とし、第1配向制御層の厚さ
を、0.1〜20nmとし、第2配向制御層の厚さを、
0.1〜50nmとすることを特徴とする。さらに第1
配向制御層の厚さが、1.5〜10nmであることが好
ましい。さらに第2配向制御層の厚さが、2〜25nm
であることが好ましい。本発明の磁気記録媒体の製造方
法は、軟磁性下地膜の表面を酸化させる工程を含むこと
が好ましい。本発明の磁気記録再生装置は、磁気記録媒
体と、該磁気記録媒体に情報を記録再生する磁気ヘッド
とを備えた磁気記録再生装置であって、磁気ヘッドが単
磁極ヘッドであり、磁気記録媒体が、非磁性基板上に少
なくとも軟磁性材料からなる軟磁性下地膜と、直上の膜
の配向性を制御する配向制御膜と、磁化容易軸が基板に
対し主に垂直に配向した垂直磁性膜と、保護膜とが設け
られ、配向制御膜はB2構造をなす第1配向制御層上
に、hcp構造をなす第2配向制御層を設けた構成とさ
れており、第1配向制御層の厚さが0.1〜20nmで
あり、第2配向制御層の厚さが0.1〜50nmである
ことを特徴とする。さらに第1配向制御層の厚さが、
1.5〜10nmであることが好ましい。さらに第2配
向制御層の厚さが、2〜25nmであることが好まし
い。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の磁気記録媒体の
第1の実施形態を示すもので、ここに示す磁気記録媒体
は、非磁性基板1上に、軟磁性下地膜2と、配向制御膜
3と、垂直磁性膜4と、保護膜5と潤滑膜6とが順次形
成されて構成されている。非磁性基板1としては、アル
ミニウム、アルミニウム合金等の金属材料からなる金属
基板を用いてもよいし、ガラス、セラミック、シリコ
ン、シリコンカーバイド、カーボンなどの非金属材料か
らなる非金属基板を用いてもよい。ガラス基板として
は、アモルファスガラス、結晶化ガラスがあり、アモル
ファスガラスとしては汎用のソーダライムガラス、アル
ミノケートガラス、アルミノシリケートガラスを使用で
きる。また、結晶化ガラスとしては、リチウム系結晶化
ガラスを用いることができる。セラミック基板として
は、汎用の酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化
珪素などを主成分とする焼結体や、これらの繊維強化物
などが使用可能である。非磁性基板1としては、上記金
属基板、非金属基板の表面にメッキ法やスパッタ法によ
りNiP膜が形成されたものを用いることもできる。基
板1表面の平均粗さRaは、0.01〜2nm(好まし
くは0.05〜1.5nm)が好ましい。表面平均粗さ
Raが上記範囲未満であると磁気ヘッドの媒体への吸着
や磁気ヘッドの振動が起こりやすくなり、上記範囲を越
えるとグライド特性が不充分となりやすい。
【0006】軟磁性下地膜2は、磁気ヘッドから出る磁
束の基板垂直方向成分を大きくするとともに、情報が記
録される垂直磁性膜4の磁化を、より強固に基板1と垂
直な方向に固定するために設けられているものである。
この作用は特に、記録再生用の磁気ヘッドとして垂直記
録用の単磁極ヘッドを用いる場合に、より顕著なものと
なる。
【0007】上記軟磁性下地膜2は、軟磁性材料からな
るもので、この材料としては、Fe、Ni、Coを含む
材料を用いることができる。この材料としては、FeC
o系合金(FeCo、FeCoVなど)、FeNi系合
金(FeNi、FeNiMo、FeNiCr、FeNi
Siなど)、FeAl系合金(FeAl、FeAlS
i、FeAlSiCr、FeAlSiTiRu、FeA
lOなど)、FeCr系合金(FeCr、FeCrT
i、FeCrCuなど)、FeTa系合金(FeTa、
FeTaC、FeTaNなど)、FeMg系合金(Fe
MgOなど)、FeZr系合金(FeZrNなど)、F
eC系合金、FeN系合金、FeSi系合金、FeP系
合金、FeNb系合金、FeHf系合金、FeB系合金
などを挙げることができる。またFeを60at%以上
含有するFeAlO、FeMgO、FeTaN、FeZ
rN等の微結晶構造、あるいは微細な結晶粒子がマトリ
クス中に分散されたグラニュラー構造を有する材料を用
いてもよい。軟磁性下地膜2の材料としては、上記のほ
か、Coを80at%以上含有し、Zr、Nb、Ta、
Cr、Mo等のうち少なくとも1種を含有し、アモルフ
ァス構造を有するCo合金を用いることができる。この
材料としては、CoZr、CoZrNb、CoZrT
a、CoZrCr、CoZrMo系合金などを好適なも
のとして挙げることができる。
【0008】軟磁性下地膜2の保磁力Hcは200(O
e)以下(好ましくは50(Oe)以下)とするのが好
ましい。この保磁力Hcが上記範囲を超えると、軟磁気
特性が不十分となり、再生波形がいわゆる矩形波から歪
みをもった波形になるため好ましくない。軟磁性下地膜
2の飽和磁束密度Bsは、0.4T以上(好ましくは1
T以上)とするのが好ましい。このBsが上記範囲未満
であると、再生波形がいわゆる矩形波から歪みをもった
波形になるため好ましくない。また、軟磁性下地膜2の
飽和磁束密度Bs(T)と軟磁性下地膜2の膜厚t(n
m)との積Bs・t(T・nm)は、40(T・nm)
以上(好ましくは60(T・nm)以上)であること好
ましい。このBs・tが上記範囲未満であると、再生波
形が歪みをもつようになるため好ましくない。また、軟
磁性下地膜2の最大透磁率は、1000〜100000
0(好ましくは100000〜500000)とするの
が好ましい。最大透磁率が上記範囲未満であると、記録
時に磁気記録媒体への書き込みが不十分となり、十分な
記録再生特性を得られなくなるおそれがある。なお、透
磁率はCGS単位系で表した値である。
【0009】軟磁性下地膜2の最表面(配向制御膜3側
の面)は、軟磁性下地膜2を構成する材料が部分的、あ
るいは完全に酸化されていることが好ましい。つまり、
軟磁性下地膜2の表面(配向制御膜3側の面)およびそ
の近傍(表面から所定の深さの領域)は、軟磁性下地膜
2を構成する材料が部分的または全体的に酸化されて形
成されていることが好ましい。これにより、軟磁性下地
膜2の表面の磁気的な揺らぎを抑えることができるの
で、この磁気的な揺らぎに起因するノイズを低減して、
磁気記録媒体の記録再生特性を改善することができる。
また、軟磁性下地膜2上に形成される配向制御膜3の結
晶粒を微細化して、記録再生特性を改善することができ
る。また酸化により形成された酸化膜のバリア層的機能
により、軟磁性下地膜2または非磁性基板1から腐食性
物質が媒体表面に移動するのを抑え、媒体表面の腐食の
発生を抑えることができる。
【0010】この軟磁性下地膜2の表面の酸化部分は、
例えば軟磁性下地膜2を形成した後、その表面を酸素を
含む雰囲気に曝す方法や、軟磁性下地膜2の表面に近い
部分を成膜する際のプロセス中に酸素を導入する方法に
より形成することができる。具体的には、軟磁性下地膜
2の表面を酸素に曝す場合、ディスク(基板1上に軟磁
性下地膜2を形成したもの)を、純酸素、あるいは酸素
をアルゴンや窒素などのガスで希釈したガス雰囲気中に
0.1〜30秒程度放置しておけばよい。また、上記デ
ィスクを大気に曝すこともできる。導入する酸素の量、
酸素への曝露時間を適宜設定することにより、軟磁性下
地膜2の酸化度合いを調節することができる。例えば、
10-4〜10-6Paの真空度に対し、10-3Pa以上の
酸素ガス圧の雰囲気に、上記ディスクを0.1〜30秒
間曝すことによって、所定の酸化状態を得ることができ
る。特に酸素をアルゴンや窒素などのガスで希釈したガ
スを用いる場合には、酸素の希釈度を適宜設定すること
によって、軟磁性下地膜2表面の酸化の度合いの調節が
容易になるので、安定した製造を行うことができる。ま
た、軟磁性下地膜2の成膜用のガスに酸素を導入する場
合には、例えば成膜法としてスパッタ法を用いるなら
ば、成膜時間の1部のみに酸素を導入したプロセスガス
を用いてスパッタを行えばよい。このプロセスガスとし
ては、例えばアルゴンに酸素を体積率で0.05%〜5
0%(好ましくは0.1〜20%)程度混合したガスが
好適に用いられる。酸化膜の厚さは、例えば透過型電子
顕微鏡(TEM)による観察によって得られた断面図か
ら求めることができる。また酸化された状態は、オージ
ェ電子分光法、SIMS法などにより確認することがで
きる。
【0011】配向制御膜3は、直上に設けられた垂直磁
性膜4の配向性や粒径を制御するもので、第1配向制御
層3a上に第2配向制御層3bを設けた2層構造を有す
る。第1配向制御膜3aにはB2構造をなす材料が用い
られる。B2構造をなす材料としては、NiAl、Fe
Al、CoFe、CoZr、NiTi、AlCo、Al
Ru、CoTiのうち1種または2種以上の合金を主成
分とするものが使用できる。また、これらの合金にC
r、Nb、V、W、Mo、B、O、N、Ru、Nd等の
の元素を添加した材料を用いることもできる。上記2元
系合金(NiAl、FeAl、CoFe、CoZr、N
iTi、AlCo、AlRu、CoTi)を用いる場合
には、この合金を構成する2つの成分の含有率を、いず
れも40〜60at%(好ましくは45〜55at%)
とするのが好ましい。
【0012】第1配向制御層3aの厚さは、次のように
定めるのが好ましい。図2は、上記構成の磁気記録媒体
において、第1配向制御層3aの厚さと、垂直磁性膜4
の(0002)面の配向性との関係を示すグラフであ
る。このグラフにおいて、横軸は第1配向制御層3aの
厚さを示し、縦軸は垂直磁性膜4の(0002)面に相
当するX線回折強度を示す。このグラフに示すように、
X線回折強度は、第1配向制御層3aの厚さが0.1〜
20nmであるときに高い値を示し、以後、第1配向制
御層3aの厚さが大きくなるにつれて低くなる。このグ
ラフより、垂直磁性膜4の垂直配向性は、第1配向制御
層3aの厚さが0.1〜20nm(特に1.5〜10n
m)であるときに高くなり、厚さをさらに大きくすると
徐々に低下することがわかる。
【0013】このため、本実施形態の磁気記録媒体で
は、第1配向制御層3aの厚さを0.1〜20nmとす
る。特に第1配向制御層3aの厚さが1.5〜10nm
の範囲であるとき、垂直磁性膜4の垂直配向性が高くな
り、かつ記録時における磁気ヘッドと軟磁性下地膜2と
の距離を小さくすることができるので、再生信号の分解
能を低下させることなく記録再生特性を高めることがで
きる。この厚さが上記範囲未満であると、垂直磁性膜4
における垂直配向性が低下し、記録再生特性および熱揺
らぎ耐性が劣化する。また、この厚さが上記範囲を超え
ると、垂直磁性膜4における垂直配向性が低下し、ノイ
ズ特性および熱揺らぎ耐性が劣化する。また記録時にお
ける磁気ヘッドと軟磁性下地膜2との距離が大きくなる
ため、再生信号の分解能が低下するため好ましくない。
【0014】第2配向制御層3bには、hcp構造をな
す材料が用いられる。このhcp構造をなす材料として
は、Ti、Zn、Y、Zr、Ru、Re、Gd、Tb、
Hfのうち1種または2種以上を用いるのが好ましい。
なかでも特にRuを用いると、垂直磁性膜4の垂直配向
性を高めることができるのが好ましい。この材料として
は、垂直磁性膜4に対する格子の整合性を考慮して、こ
れらの材料にCo、Cr、Fe、Ni等を添加した合金
を用いることができる。またこの材料としては、結晶粒
子の観点から、これらの材料にC、O、N、Si、Bを
添加した合金を用いることもできる。
【0015】第2配向制御層3bの厚さは、0.1〜5
0nm(好ましくは2〜25nm)とする。この厚さが
上記範囲未満であると、垂直磁性膜4における垂直配向
性が低下し記録再生特性および熱揺らぎ耐性が劣化す
る。またこの厚さが上記範囲を超えると、第2配向制御
層3bにおいて結晶粒子が粗大化し、垂直磁性膜4にお
いて結晶粒子が粗大化し記録再生特性が悪化する。また
記録再生時における、磁気ヘッドと軟磁性下地膜2との
距離が大きくなることから、再生信号の分解能が低下す
るため好ましくない。
【0016】配向制御膜3の表面形状は、垂直磁性膜
4、保護膜5の表面形状に影響を与えるため、磁気記録
媒体の表面凹凸を小さくして、記録再生時における磁気
ヘッド浮上高さを低くするには、配向制御膜3の表面平
均粗さRaを2nm以下とするのが好ましい。この表面
平均粗さRaを2nm以下とすることによって、磁気記
録媒体の表面凹凸を小さくし、記録再生時における磁気
ヘッド浮上高さを十分に低くし、記録密度を高めること
ができる。
【0017】配向制御膜3を形成する際には、第1配向
制御層3aや第2配向制御層3bの成膜用のガスに酸素
や窒素を導入し、その表面に酸化膜または窒化膜を形成
してもよい。例えば、成膜法としてスパッタ法を用いる
ならば、プロセスガスとしては、アルゴンに酸素を体積
率で0.05〜50%(好ましくは0.1〜20%)程
度混合したガス、アルゴンに窒素を体積率で0.01〜
20%(好ましくは0.02〜10%)程度混合したガ
スが好適に用いられる。
【0018】垂直磁性膜4は、その磁化容易軸が基板に
対し主に垂直に配向した磁性膜であり、磁性材料からな
るものとすることができ、その材料としては、CoCr
系、CoCrPt系、CoCrTa系、CoCrPtX
1系、CoPtX1系(X1:Ta、Zr、Nb、C
u、Re、Ni、Mn、Ge、Si、O、N、およびB
のうち1種または2種以上)の合金を用いるのが好まし
い。特に、垂直磁性膜4の垂直磁気異方性を高めるため
に、CoCrPtX1系、CoPtX1系(X1:T
a、Zr、Nb、Cu、Re、Ni、Mn、Ge、S
i、O、N、およびBのうち1種または2種以上)の合
金で、Pt含有量が8〜24at%であるものを用いる
ことが好ましい。また、垂直磁性膜4には、遷移金属
(Co、Co合金,Fe、Fe合金など)と貴金属材料
(Pd、Pd合金、Pt、Pt合金)とを多数回にわた
って積層した構造を採用できる。例えば、Co、CoX
2、Fe、FeX2のいずれかからなる層と、Pd、P
dX2、Pt、PtX2(X2:Cr、Pt、Ta、
B、O、Ru、Siのうち1種または2種以上)のいず
れかからなる層を多数回にわたって積層した構造を採用
することができる。上記に挙げたCoCr系、CoCr
Pt系、CoCrTa系、CoCrPtX1系、CoP
tX1系や積層構造型の垂直磁性膜はいずれも多結晶構
造であるが、本発明の磁気記録媒体は、非晶質構造の垂
直磁性膜を適用することもできる。非晶質構造をなす材
料としては、特に限定されるものではないが、TbFe
Co系合金などの希土類元素を含む合金を用いることが
できる。
【0019】垂直磁性膜4の厚さは、3〜100nm
(好ましくは5〜50nm)とするのが好ましい。垂直
磁性膜4の厚さが上記範囲未満であると、十分な磁束が
得られず、再生出力が低下する。また、垂直磁性膜4の
厚さが上記範囲を超えると、垂直磁性膜4内の磁性粒子
の粗大化が起き、記録再生特性が低下するため好ましく
ない。
【0020】なお、垂直磁性膜4は、組成、構造が異な
る層を2層以上重ね合わせたものとしてもよい。例え
ば、垂直磁性膜4は、複数の磁性層とそれら各磁性層間
に形成されている中間層とからなり、前記中間層には結
晶構造がB2構造である構成またはhcp構造である構
成を用いることもできる。このときの、磁性層の組成、
構造は互いに同じものとしても、異なるものとしてもよ
い。中間膜の材料としては限定されるものではないが、
格子の整合性を考慮すると、RuやRuにCo、Cr、
Fe、Ni、C、O、N、Si、B等を添加した合金
や、CoCrにFe、Ni、Ru、Pt、Ta、C、
O、N、Si、B等を添加した合金を用いるのが特に好
ましい。
【0021】垂直磁性膜4の保磁力は、3000(O
e)以上とすることが好ましい。保磁力が3000(O
e)より小さい磁気記録媒体は、高記録密度には不適で
あり、また熱揺らぎ耐性にも劣るため好ましくない。
【0022】垂直磁性膜4は、結晶粒子の平均粒径が5
〜15nmであることが好ましい。この平均粒径は、例
えば垂直磁性膜4の結晶粒子をTEM(透過型電子顕微
鏡)で観察し、観察像を画像処理することにより求める
ことができる。
【0023】保護膜5は垂直磁性膜4の腐食を防ぐとと
もに、磁気ヘッドが媒体に接触したときに媒体表面の損
傷を防ぐためのもので、従来公知の材料を使用でき、例
えばC、SiO2、ZrO2を含むものが使用可能であ
る。保護膜5の厚さは、1〜10nmとするのが望まし
い。潤滑剤6には、パーフルオロポリエーテル、フッ素
化アルコール、フッ素化カルボン酸などを用いるのが好
ましい。
【0024】上記構成の磁気記録媒体を製造するには、
基板1上に、軟磁性下地膜2、配向制御膜3、垂直磁性
膜4を順次、スパッタリング、真空蒸着、イオンプレー
ティングなどにより形成する。次いで保護膜5を、好ま
しくはプラズマCVD法、イオンビーム法、スパッタリ
ング法により形成する。潤滑剤6を形成するには、ディ
ッピング法、スピンコート法などの従来公知の方法を採
用することができる。
【0025】上記構成の磁気記録媒体にあっては、配向
制御膜3が、B2構造をなす第1配向制御層3a上に、
hcp構造をなす第2配向制御層3bを設けた構造を有
し、第1配向制御層3aの厚さが0.1〜20nm(好
ましくは1.5〜10nm)であるので、熱揺らぎ耐性
を高めるとともに、記録再生特性、記録分解能を高める
ことができる。第1配向制御層3aの厚さを上記範囲と
することによって熱揺らぎ耐性を高めることができるの
は以下の理由によると考えられる。すなわち、B2構造
をなす第1配向制御層3aの厚さを上記範囲としたと
き、この第1配向制御層3aが垂直磁性膜4の配向性を
最も高め得る表面状態となり、その結果、垂直磁性膜4
における垂直磁性を向上し(図2参照)、磁気異方性を
高めることができる。このため、優れた熱揺らぎ耐性が
得られる。なお、熱揺らぎとは、記録ビットが不安定と
なり記録したデータの熱消失が起こる現象をいい、磁気
記録媒体装置においては、記録したデータの再生出力の
経時的な減衰として現れる。
【0026】第1配向制御層3aの厚さを上記範囲とす
ることによって記録再生特性を向上させることができる
のは、この第1配向制御層3aの影響下で成長する第2
配向制御層3b、垂直磁性膜4では、結晶粒子の微細
化、孤立化、均一化が進行するためだと考えられる。
【0027】第1配向制御膜3aの厚さを上記範囲とす
ることによって記録分解能を向上させることができるの
は、磁気ヘッドと軟磁性膜2の距離を大きくすることな
く垂直磁性膜4の垂直配向性を高めることができるため
だと考えられる。
【0028】図3は本発明の磁気記録媒体の第2の実施
形態を示すもので、ここに示す磁気記録媒体では、配向
制御膜3と垂直磁性膜4との間に、非磁性中間膜7が設
けられている。非磁性中間膜7にはhcp構造を有する
非磁性材料を用いるのが好ましい。非磁性中間膜7に
は、非磁性のCoCr合金やCoCrX3合金やCoX
3合金(X3:Pt、Ta、Zr、Ru,Nb、Cu、
Re、Ni、Mn、Ge、Si、O、NおよびBのうち
1種または2種以上)を用いるのが好適である。非磁性
中間膜7の厚さは、垂直磁性膜4における磁性粒子の粗
大化による記録再生特性の悪化や、磁気ヘッドと軟磁性
下地膜2との距離が大きくなることによる記録分解能の
低下を起こさないようにするために、20nm以下(好
ましくは10nm以下)とするのが好ましい。本実施形
態の磁気記録媒体においては、非磁性中間膜7を設ける
ことによって、垂直磁性膜4の垂直配向性を高めること
ができるので、垂直磁性膜4の保磁力Hcを高め、記録
再生特性および熱揺らぎ耐性をさらに向上させることが
できる。
【0029】図4は、本発明の磁気記録媒体の第3の実
施形態を示すもので、ここに示す磁気記録媒体では、非
磁性基板1と軟磁性下地膜2との間に、磁気異方性が主
に面内方向を向いた硬磁性膜8が設けられている。硬磁
性下地膜8にはCoSm合金や、CoCrCoX4合金
(X4:Pt、Ta、Zr、Nb、Cu、Re、Ni、
Mn、Ge、Si、O、NおよびBのうち1種または2
種以上)を用いるのが好適である。硬磁性膜8は、保磁
力Hcが500(Oe)以上(好ましくは1000(O
e)以上)であることが好ましい。硬磁性膜8の厚さ
は、20〜150nm(好ましくは40〜70nm)で
あることが好ましい。20nm未満であると、エラーレ
ートを低くする効果が低下し、硬磁性下地膜8の厚さが
150nmを超えると、配向制御膜3の表面平均粗さR
aが大きくなるため好ましくない。硬磁性膜8は、軟磁
性下地膜2と交換結合しており、磁化方向が基板半径方
向に向けられた構成とするのが好ましい。硬磁性下地膜
8を設けることによって、より効果的に軟磁性下地膜2
での巨大な磁区の形成を抑えることができるので、磁壁
によるスパイクノイズの発生を防止して、記録再生時の
エラーレートを十分に低くすることができる。
【0030】図5は、本発明の磁気記録媒体の第4の実
施形態を示すもので、ここに示す磁気記録媒体では、垂
直磁性膜4と保護膜5との間に軟磁性材料からなる磁化
安定膜9が設けられている。磁化安定膜9の材料として
は、FeCo系合金(FeCo、FeCoVなど)、F
eNi系合金(FeNi、FeNiMo、FeNiC
r、FeNiSiなど)、FeAl系合金(FeAl、
FeAlSi、FeAlSiCr、FeAlSiTiR
u、FeAlOなど)、FeCr系合金(FeCr、F
eCrTi、FeCrCuなど)、FeTa系合金(F
eTa、FeTaC、FeTaNなど)、FeMg系合
金(FeMgOなど)、FeZr系合金(FeZrNな
ど)、FeC系合金、FeN系合金、FeSi系合金、
FeP系合金、FeNb系合金、FeHf系合金、Fe
B系合金などを挙げることができる。またFeを60a
t%以上含有するFeAlO、FeMgO、FeTa
N、FeZrN等の微結晶構造、あるいは微細な結晶粒
子がマトリクス中に分散されたグラニュラー構造を有す
る材料を用いてもよい。磁化安定膜9の材料としては、
上記のほか、Coを80at%以上含有し、Zr、N
b、Ta、Cr、Mo等のうち少なくとも1種を含有
し、アモルファス構造を有するCo合金を用いることが
できる。この材料としては、CoZr、CoZrNb、
CoZrTa、CoZrCr、CoZrMo系合金など
を好適なものとして挙げることができる。
【0031】磁化安定膜9の保磁力Hcは200(O
e)以下(好ましくは50(Oe)以下)とするのが好
ましい。磁化安定膜9の飽和磁束密度Bsは、0.4T
以上(好ましくは1T以上)とするのが好ましい。ま
た、磁化安定膜9の飽和磁束密度Bs(T)と膜厚t
(nm)との積Bs・t(T・nm)は7.2(T・n
m)以下であること好ましい。このBs・tが上記範囲
を超えると、再生出力が低下するため好ましくない。ま
た、磁化安定膜9の最大透磁率は、1000〜1000
000(好ましくは100000〜500000)とす
るのが好ましい。
【0032】磁化安定膜9は、磁化安定膜9を構成する
材料が部分的、あるいは完全に酸化されて構成されてい
ることが好ましい。つまり、磁化安定膜9の表面(保護
膜5側もしくは垂直磁性膜4側の面)およびその近傍
(表面から所定の深さの領域)において、磁化安定膜9
を構成する材料が部分的または全体的に酸化されている
のが好ましい。これにより、磁化安定膜9の表面の磁気
的な揺らぎを抑えることができるので、この磁気的な揺
らぎに起因するノイズの低減して、磁気記録媒体の記録
再生特性を改善することができる。
【0033】垂直磁性膜4と保護膜5との間に軟磁性材
料からなる磁化安定膜9を設けることにより、熱揺らぎ
耐性の向上、再生出力の増加を図ることができる。これ
は、垂直磁性膜4の表面に存在する磁化の揺らぎを、こ
の磁化安定化膜9が安定化することにより、漏れ磁束が
揺らぎの影響を受けなくなり、再生出力が増加するため
であると考えられる。また、この磁化安定膜9が設けら
れていることにより、垂直磁性膜4の基板1に垂直な方
向の磁化と、軟磁性下地膜2および磁化安定膜9の面内
方向の磁化が、閉回路を形成する。この作用により、垂
直磁性膜4の磁化がより強固に固定されるので、熱揺ら
ぎ耐性が向上すると考えられる。
【0034】図3〜図5に示す構成の磁気記録媒体は、
図1に示す磁気記録媒体の製造工程(基板1上にスパッ
タ法などにより、軟磁性下地膜2を形成中、または形成
後に軟磁性下地膜2の表面を酸化処理を施し、次いで配
向制御膜3、垂直磁性膜4をスパッタ法などにより形成
し、次いで保護膜5をCVD法、イオンビーム法、スパ
ッタ法などにより形成する。次いで、ディッピング法、
スピンコート法などにより潤滑膜6を形成する)におい
て、必要に応じて基板1と軟磁性下地膜2との間に硬磁
性膜8を形成する工程や、配向制御膜3と垂直磁性膜4
との間に非磁性中間膜7を形成する工程や、垂直磁性膜
4と保護膜5との間に磁化安定膜9を形成する工程や、
磁化安定膜9の表面を酸化処理する工程を行うことによ
って製造することができる。
【0035】図6は、上記磁気記録媒体を用いた磁気記
録再生装置の例を示すものである。ここに示す磁気記録
再生装置は、磁気記録媒体10と、磁気記録媒体10を
回転駆動させる媒体駆動部11と、磁気記録媒体10に
情報を記録再生する磁気ヘッド12と、ヘッド駆動部1
3と、記録再生信号処理系14とを備えている。記録再
生信号処理系14は、入力されたデータを処理して記録
信号を磁気ヘッド12に送ったり、磁気ヘッド12から
の再生信号を処理してデータを出力することができるよ
うになっている。磁気ヘッド12としては、垂直記録用
の単磁極ヘッドを例示することができる。図6(b)に
示すように、この単磁極ヘッドとしては、主磁極12a
と、補助磁極12bと、これら連結部12cに設けられ
たコイル12dとを有する構成のものを好適に用いるこ
とができる。
【0036】上記磁気記録再生装置によれば、上記磁気
記録媒体10を用いるので、熱揺らぎ耐性および記録再
生特性を高めることができる。従って、データ消失など
のトラブルを未然に防ぐとともに、高記録密度化を図る
ことができる。なお、本明細書において、主成分とは当
該成分を50at%を超えて含むことを指す。
【0037】
【実施例】以下、実施例を示して本発明の作用効果を明
確にする。ただし、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。 (実施例1)洗浄済みのガラス基板1(オハラ社製、外
径2.5インチ)をDCマグネトロンスパッタ装置(ア
ネルバ社製C−3010)の成膜チャンバ内に収容し
て、到達真空度1×10-5Paとなるまで成膜チャンバ
内を排気した後、このガラス基板上に89at%Co−
4at%Zr−7at%Nbのターゲットを用いて、1
00℃以下の基板温度で100nmの軟磁性下地膜2を
スパッタリングにより成膜した。この膜の飽和磁束密度
Bs(T)と膜厚t(nm)の積Bs・t(T・nm)
が200(T・nm)であることを振動式磁気特性測定
装置(VSM)で確認した。次いで、基板を200℃に
加熱して、上記軟磁性下地膜2上に、50at%Ni−
50at%Alからなる第1配向制御層3a(厚さ8n
m)と、Ruからなる第2配向制御層3b(厚さ20n
m)とからなる配向制御膜3を形成し、その後、62a
t%Co−20at%Cr−14at%Pt−4at%
Bからなる垂直磁性膜4(厚さ30nm)を形成した。
上記スパッタリング工程においては、成膜用のプロセス
ガスとしてアルゴンを用い、ガス圧力0.5Paにて成
膜を行った。次いで、CVD法により5nmの保護膜5
を形成した。次いで、ディッピング法によりパーフルオ
ロポリエーテルからなる潤滑膜6を形成し、磁気記録媒
体を得た。
【0038】(実施例2〜15)実施例2〜15とし
て、第1配向制御層3a、第2配向制御層3bの材料と
厚さを表1に示すようにした以外は、実施例1と同様の
作製工程にて磁気記録媒体を作製した(表1を参照)。
【0039】(比較例1〜4)比較例1〜4として、第
1配向制御膜3aの厚さを0.1〜20nmの範囲外、
または第2配向制御膜3bの厚さを0.1〜50nmの
範囲外に設定した以外は、実施例1と同様の作製工程に
て磁気記録媒体を作製した(表1を参照)。
【0040】(実施例16〜19)実施例16〜19と
して、軟磁性下地膜2の飽和磁束密度Bs(T)と軟磁
性下地膜2の膜厚t(nm)との積Bs・t(T・n
m)を表2に示すように設定した以外は、実施例1と同
様の作製工程にて磁気記録媒体を作製した(表2を参
照)。
【0041】(実施例20〜23)実施例20〜23と
して、軟磁性下地膜2の材料として表2に示すものを用
いた以外は、実施例1と同様の作製工程にて磁気記録媒
体を作製した(表2を参照)。
【0042】(比較例5)比較例5として、軟磁性下地
膜2を設けない以外は、実施例1と同様の作製工程にて
磁気記録媒体を作製した(表2を参照)。
【0043】(実施例24〜31)実施例24〜31と
して、垂直磁性膜4の材料と厚さを表3に示すようにし
た以外は、実施例1と同様の作製工程にて磁気記録媒体
を作製した(表3を参照)。
【0044】(実施例32〜38)実施例32〜38と
して、配向制御層3と垂直磁性膜4との間に非磁性中間
膜7を設け、この非磁性中間膜7の材料と厚さを表4に
示すようにした以外は、実施例1と同様の作製工程にて
磁気記録媒体を作製した(表4を参照)。
【0045】(実施例39〜43)実施例39〜43と
して、基板1と軟磁性下地膜2との間に硬磁性膜8を設
け、この硬磁性膜8の材料と厚さを、表5に示すように
した以外は、実施例1と同様の作製工程にて磁気記録媒
体を作製した(表5を参照)。
【0046】(実施例44〜49)実施例44〜49と
して、垂直磁性膜4と保護膜6との間に磁化安定膜9を
設け、この磁化安定膜9の材料と厚さを表6に示すよう
にした以外は、実施例1と同様の作製工程にて磁気記録
媒体を作製した(表6を参照)。
【0047】(実施例49)軟磁性下地膜2を形成した
後、チャンバ内に純酸素(100vol%O2)を導入
し、軟磁性下地膜2の表面を酸素に曝露し(曝露工
程)、軟磁性下地膜2の表面に酸化膜を形成して磁気記
録媒体を作製した(表7を参照)。
【0048】(実施例50)曝露工程において、軟磁性
下地膜2を酸素に曝露する時間を変えることによって、
酸化膜の厚さを変化させて磁気記録媒体を作製した(表
7を参照)。
【0049】(実施例51)曝露工程において、軟磁性
下地膜2を曝露するガスとして、純酸素に代えて表1に
示すガスを用いて磁気記録媒体を作製した(表7を参
照)。
【0050】(実施例52、53)曝露工程を行わず、
これに代えて、軟磁性下地膜2を形成する成膜工程に用
いるプロセスガスとして、酸素含有アルゴンガスを用い
ることにより酸化膜を形成して磁気記録媒体を作製した
(表7を参照)。
【0051】(実施例54、55)軟磁性下地膜の材料
として表7に示すものを用いること以外は実施例49と
同様にして磁気記録媒体を作製した(表7を参照)。
【0052】上記磁気記録媒体の静磁気特性をkerr
効果測定装置を用いて測定した。また、これら磁気記録
媒体の記録再生特性および熱揺らぎ耐性をGUZIK社
製リードライトアナライザRWA1632、およびスピ
ンスタンドS1701MPを用いて測定した。記録再生
特性の評価には、磁気ヘッドとして、図6(b)に示す
ものと同様の垂直記録用の単磁極ヘッドを用い、再生出
力を線記録密度50kFCIにて、エラーレートを線記
録密度600kFCIにて測定した。また、熱揺らぎ耐
性の評価は、基板を70℃に加熱して線記録密度50k
FCIにて書き込みをおこなった後、書き込み後1秒後
の再生出力に対する出力の低下率(%/decade)
を、(So−S)×100/(So×3)に基づいて算
出した。この式において、Soは磁気記録媒体に信号記
録後1秒経過時の再生出力を示し、Sは1000秒後の
再生出力を示す。
【0053】またX線回折試験および電子線回折の結
果、各実施例において、第1配向制御膜3aがB2構造
をなすものであり、第2配向制御膜3bがhcp構造を
なすものであることが確認できた。各磁気記録媒体の静
磁気特性、記録再生特性の測定結果を表1〜表7に示
す。なお。表1〜表7中、Co(0002)強度は垂直
磁性膜4の(0002)面に相当するX線回折強度を示
す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】表1の結果より、配向制御膜3が、B2構
造をなす第1配向制御層3a上に、hcp構造をなす第
2配向制御層3bを設けた構成とされており、第1配向
制御層3aの厚さが0.1〜20nmであり、第2配向
制御層3bの厚さが0.1〜50nmである実施例1〜
15の磁気記録媒体は、上記層3a、3bを範囲外の厚
さとした比較例1〜4の磁気記録媒体に比べて、エラー
レートが大きく改善した。
【0062】表2の結果より、軟磁性下地膜2を設けた
磁気記録媒体は、軟磁性下地膜2を設けなかった比較例
5の磁気記録媒体に比べて、エラーレートが大きく改善
した。特に、軟磁性下地膜2の飽和磁束密度Bs(T)
と軟磁性下地膜2の膜厚t(nm)との積Bs・t(T
・nm)を40(T・nm)以上に設定した磁気記録媒
体は、再生波形の歪みがなく、エラーレートの改善効果
が大きい。
【0063】表3の結果より、垂直磁性膜4を所定の組
成、構造にした磁気記録媒体は、高いエラーレートを得
ることができた。垂直磁性膜4の厚さを3〜100nm
の範囲とした磁気記録媒体は、特に高いエラーレートを
得ることができた。
【0064】表4の結果より、非磁性中間膜7を設けた
磁気記録媒体は、高いエラーレートを得ることができ、
熱揺らぎ耐性も改善した。非磁性中間膜7の厚さを20
nm以下とした磁気記録媒体は、特に高いエラーレート
を得ることができた。
【0065】表5の結果より、硬磁性膜8を設けた磁気
記録媒体は、高いエラーレートを得ることができた。
【0066】表6の結果より、磁化安定膜9を設けた磁
気記録媒体は高いエラーレート、再生出力を得ることが
でき、熱揺らぎ耐性も改善した。磁化安定膜9の飽和磁
束密度Bs(T)と磁化安定膜9の膜厚t(nm)との
積Bs・t(T・nm)が2.4〜7.2(T・nm)
の範囲に設定した磁気記録媒体は、特に高い再生出力を
得ることができ、熱揺らぎ耐性も大きく改善した。
【0067】表7の結果より、軟磁性下地膜2の表面を
酸化させた磁気記録媒体は、エラーレートが大きく改善
した。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気記録
媒体にあっては、少なくとも軟磁性材料からなる軟磁性
下地膜と、直上の膜の配向性を制御する配向制御膜と、
磁化容易軸が基板に対し主に垂直に配向した垂直磁性膜
と、保護膜とが設けられ、配向制御膜が、B2構造をな
す第1配向制御層上に、hcp構造をなす第2配向制御
層を設けた構成とされており、第1配向制御層の厚さが
0.1〜20nmであり、第2配向制御層の厚さが0.
1〜50nmであるので、記録再生特性を向上させると
ともに、熱揺らぎ耐性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気記録媒体の第1の実施形態を
示す1部断面図である。
【図2】 第1配向制御層の厚さと、垂直磁性膜の
(0002)面の配向性との関係を示すグラフである。
【図3】 本発明の磁気記録媒体の第2の実施形態を
示す1部断面図である。
【図4】 本発明の磁気記録媒体の第3の実施形態を
示す1部断面図である。
【図5】 本発明の磁気記録媒体の第4の実施形態を示
す1部断面図である。
【図6】 本発明の磁気記録再生装置の1例を示す概略
図であり、(a)は全体構成を示し、(b)は磁気ヘッ
ドを示す。
【符号の説明】
1…非磁性基板、2…軟磁性下地膜、3…配向制御膜、
3a…第1配向制御層、3b…第2配向制御層、4…垂
直磁性膜、5…保護膜、6…潤滑膜、7…非磁性中間
膜、8…硬磁性膜、9…磁化安定膜、10…磁気記録媒
体、11…媒体駆動部、12…磁気ヘッド、12a…主
磁極、12b…補助磁極、12c…連結部、12d…コ
イル、13…ヘッド駆動部、14…記録再生信号処理系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 10/26 H01F 10/26 41/14 41/14

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板上に、少なくとも軟磁性材
    料からなる軟磁性下地膜と、直上の膜の配向性を制御す
    る配向制御膜と、磁化容易軸が基板に対し主に垂直に配
    向した垂直磁性膜と、保護膜とが設けられ、 配向制御膜は、B2構造をなす第1配向制御層上に、h
    cp構造をなす第2配向制御層を設けた構成とされてお
    り、第1配向制御層の厚さが0.1〜20nmであり、
    第2配向制御層の厚さが0.1〜50nmであることを
    特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 第1配向制御層の厚さが、1.5〜1
    0nmであることを特徴とする請求項1記載の磁気記録
    媒体。
  3. 【請求項3】 第2配向制御層の厚さが、2〜25n
    mであることを特徴とする請求項1または2記載の磁気
    記録媒体。
  4. 【請求項4】 第1配向制御層は、NiAl、FeA
    l、CoFe、CoZr、NiTi、AlCo、AlR
    u、CoTiのうち1種または2種以上の合金を主成分
    とする材料からなることを特徴とする請求項1乃至3記
    載のうちいずれか1項記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 第2配向制御層は、Ti、Zn、Y、
    Zr、Ru、Re、Gd、Tb、Hfのうち1種または
    2種以上を主成分とする材料からなることを特徴とする
    請求項1乃至4記載のうちいずれか1項記載の磁気記録
    媒体。
  6. 【請求項6】 軟磁性下地膜の飽和磁束密度Bs
    (T)と該軟磁性下地膜の膜厚t(nm)との積Bs・
    t(T・nm)が40(T・nm)以上であることを特
    徴とする請求項1乃至5記載のうちいずれか1項記載の
    磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 軟磁性下地膜の飽和磁束密度Bs
    (T)と該軟磁性下地膜の膜厚t(nm)との積Bs・
    t(T・nm)が60(T・nm)以上であることを特
    徴とする請求項1乃至6記載のうちいずれか1項記載の
    磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 配向制御膜と垂直磁性膜との間に、非
    磁性材料からなる非磁性中間膜が設けられていることを
    特徴とする請求項1乃至7記載のうちいずれか1項記載
    の磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 軟磁性下地膜の垂直磁性膜側の表面の
    1部または全面が酸化されていることを特徴とする請求
    項1乃至8記載のうちいずれか1項記載の磁気記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 非磁性基板上に、少なくとも軟磁性
    材料からなる軟磁性下地膜と、直上の膜の配向性を制御
    する配向制御膜と、磁化容易軸が基板に対し主に垂直に
    配向した垂直磁性膜と、保護膜とを設ける磁気記録媒体
    の製造方法であって、 配向制御膜を、B2構造をなす第1配向制御層上に、h
    cp構造をなす第2配向制御層を設けた構成とし、第1
    配向制御層の厚さを、0.1〜20nmとし、第2配向
    制御層の厚さを、0.1〜50nmとすることを特徴と
    する磁気記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 第1配向制御膜の厚さが1.5〜1
    0nmであることを特徴とする請求項10記載の磁気記
    録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 第2配向制御層の厚さが2〜25n
    mであることを特徴とする請求項10または11記載の
    磁気記録媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 軟磁性下地膜の表面を酸化させる工
    程を含むことを特徴とする請求項10乃至12記載のう
    ちいずれか1項記載の磁気記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 磁気記録媒体と、該磁気記録媒体に
    情報を記録再生する磁気ヘッドとを備えた磁気記録再生
    装置であって、磁気ヘッドが単磁極ヘッドであり、磁気
    記録媒体が、非磁性基板上に少なくとも軟磁性材料から
    なる軟磁性下地膜と、直上の膜の配向性を制御する配向
    制御膜と、磁化容易軸が基板に対し主に垂直に配向した
    垂直磁性膜と、保護膜とが設けられ、配向制御膜は、B
    2構造をなす第1配向制御層上に、hcp構造をなす第
    2配向制御層を設けた構成とされており、第1配向制御
    層の厚さが0.1〜20nmであり、第2配向制御層の
    厚さが0.1〜50nmであることを特徴とする磁気記
    録再生装置。
  15. 【請求項15】 磁気記録媒体が、第1配向制御層の
    厚さが、1.5〜10nmであることを特徴とする請求
    項14記載の磁気記録再生装置。
  16. 【請求項16】 磁気記録媒体が、第2配向制御層の
    厚さが、2〜25nmであることを特徴とする請求項1
    4または15いずれか1項記載の磁気記録再生装置。
  17. 【請求項17】 磁気記録媒体が、軟磁性下地膜の垂
    直磁性膜側の表面の1部または全面が酸化されているこ
    とを特徴とする請求項14乃至16のうちいずれか1項
    記載の磁気記録再生装置。
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