JP2002202373A - 平面検出器及びその製造方法 - Google Patents

平面検出器及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002202373A
JP2002202373A JP2000401640A JP2000401640A JP2002202373A JP 2002202373 A JP2002202373 A JP 2002202373A JP 2000401640 A JP2000401640 A JP 2000401640A JP 2000401640 A JP2000401640 A JP 2000401640A JP 2002202373 A JP2002202373 A JP 2002202373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition wall
scintillator layer
photoelectric conversion
partition
active matrix
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000401640A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhisa Honma
克久 本間
Takashi Uemura
敬 植村
Satoru Sano
哲 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000401640A priority Critical patent/JP2002202373A/ja
Publication of JP2002202373A publication Critical patent/JP2002202373A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】X線用の平面検知器に関し、特に間接方式の平
面検出器における解像度特性を改善する構成および方法
を提供する。 【解決手段】この発明の平面検出器1は、シンチレータ
層27と、シンチレータ層下に、光導電膜からなるフォ
トダイオード25と電荷蓄積容量部13とスイッチング
素子14とを有する画素単位の光電変換素子が複数配列
してなるアクティブマトリクス光電変換基板11と、ア
クティブマトリクス光電変換基板の側から成長または成
膜され、画素単位の光電変換素子を周縁してシンチレー
タ層を個々の画素単位の領域に分離する隔壁28を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線用の平面検
知器に関し、特に間接方式の平面検出器における解像度
特性を改善する構成および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】新世代のX線診断用検出器としてアクテ
ィブマトリクスを用いた平面検出器が大きな注目を集め
ている。
【0003】平面状の検出器にX線を当てることで、X
線撮影像またはリアルタイムのX線画像デジタル信号と
し出力される。
【0004】固体検出器であることから、画質性能や安
定性の面でも極めて期待が大きい。
【0005】このため、多くの大学やメーカーが研究開
発に取り組んできた。
【0006】実用化の最初の用途として、比較的大きな
X線量で、静止画像を収集する胸部・一般撮影用に開発
され、近年商品化されている。
【0007】より高い技術的なハードルをクリアして、
透視線量下で秒30コマ以上のリアルタイム動画を実現
させる必要のある循環器、消化器分野への応用に対して
も近い将来に商品化が予想される。
【0008】この動画用途に対しては、S/Nの改善や
微小信号のリアルタイム処理技術等が重要な開発項目と
なっている。
【0009】平面検出器には、大きく分けて、直接方式
と間接方式の2通りがある。直接方式は、X線をa−S
e等の光導電膜により直接電荷信号に変換し、電荷蓄積
用のキャパシタに導く方式である。
【0010】一方の間接方式は、シンチレータ層により
X線を受けて一旦可視光に変換し、可視光を、a−Si
フォトダイオードやCCDにより信号電荷に変換して、
電荷蓄積用キャパシタに導く方式である。
【0011】直接方式は、X線により発生した光導電電
荷を高電界により直接に電荷蓄積用キャパシタに導くた
め、ほぼアクティブマトリクスの画素ピッチで規定され
る解像度特性が得られる。
【0012】間接方式は、シンチレータからの可視光が
フォトダイオードに到達するまでの光学的な拡散と散乱
により、その分の解像度劣化を生じる。
【0013】直接方式の平面検出器は、X線の吸収率を
上げて信号強度を確保するために、例えばa−Seの光
導電膜を、1mm程度の厚膜で形成している。また、X
線フォトン1個当りの光導電電荷生成率を上げるため
と、生成した光導電電荷が膜中の欠陥準位にトラップさ
れることなく収電電極に到達させるため、かつバイアス
電界と直角方向への電荷の拡散を極力抑えるために、例
えば10V/μmの強バイアス電界を印加して用いる。
すなわち、この例では、光導電膜であるa−Seに対
し、10kV前後の高電圧を印加することになる。
【0014】このため、前述の通り、解像度特性面から
は間接方式に比較して有利であるが、動作電圧の低いT
FTを高電圧から保護することに代表される信頼性を確
保や、暗電流と感度特性、熱的安定性等を兼ね備えた好
適な光導電材料が見つからない等の問題が生じている。
【0015】一方の間接方式は、信号電荷の発生にフォ
トダイオードやCCD等を用いるため、直接方式で生じ
る耐高電圧の問題は生じない。また、シンチレータ材料
や、フォトダイオードについても基本的な技術は確立し
ている点で有利である。
【0016】しかしながら、先に述べたように、X線診
断装置としての解像度特性が直接方式に較べて、一般に
劣る問題がある。特に、感度特性を確保するためにシン
チレータ層を厚膜にする程、シンチレータ層から放出さ
れた光がフォトダイオード等の光電変換素子に到達する
までの蛍光の広がりが大きく、解像度劣化が顕著とな
る。
【0017】また、間接方式に限らず直接方式でも同様
であるが、シンチレータ層(直接方式の場合には、光導
電層での)散乱X線が隣接画素のシンチレータ層(直接
方式の場合には光導電層)に達する現象も、解像度を低
下させる一因と成っている。
【0018】図7および図8を用いて、従来型間接方式
の平面検出器に関して、構造及び製造方法と特性の一例
を以下に述べる。
【0019】アクティブマトリクス光電変換基板41
は、画素ピッチが150μmで、画素サイズは、一辺が
100μmの正方形である。画素42毎に信号電荷を蓄
えるキャパシタ43、スイッチング素子としてのTFT
(薄膜トランジスタ)44、及び光電変換用のフォトダ
イオード45を有する。フォトダイオード上面のバイア
ス電極56としては、例えばITO膜をスパッタリング
法で成膜している。
【0020】この基板を真空チャンバ内で例えば100
〜200℃に加熱した状態で、フォトダイオードの上面
電極上に、シンチレータ層57となるCsI:Na膜を
真空蒸着法で形成する。X線吸収率を確保するために、
CsI:Naの膜厚は、一般には、300μm以上とし
ている。真空蒸着後に基板を取り出した後、シンチレー
タ層57の活性化のために加熱処理する場合もある。信
号取り出しと信号処理用の回路16,19,20等を実
装して、間接方式の平面検出器が完成する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7お
よび図8平面検出器の製造方法においては、直接方式の
光導電膜の場合も間接方式のシンチレータ膜の場合も、
X線検出感度を確保するために、数百μm以上の厚膜の
形成が必要である。薄膜製造法である真空蒸着法等で、
このような厚膜を成膜していた従来の製造方法では、極
端な成膜時間を要するのみでなく、成膜中の温度変化を
制御して膜厚方向に膜質を安定して成膜することが困難
である等の大きな問題がある。
【0022】また、別の成膜方式として、単に樹脂等と
混合して溶剤で溶いた塗液状態で、光導電膜やシンチレ
ータ材料を塗布した場合は、膜と界面との密着力が一般
に乏しく、膜剥がれや、或いはクラックを生じて、実用
レベルの膜を形成することは困難である。
【0023】なお、特開平5−60871号公報には、
シリコン基板41に複数の開口を設け、その開口にシン
チレータ材42を埋め込んだシンチレータ埋込パネル4
00と二次元光センサ300とをそれぞれの外周部で貼
り合わせて平面検出器を構成した例が開示されている。
【0024】しかしながら、上記公報に開示されたシン
チレータ埋込パネル400と二次元光センサ300の各
画素30のそれぞれとシンチレータ42とのメカニカル
な位置あわせにおける位置ずれの問題と、二次元光セン
サがシンチレータ層と直接接合されていないことによ
り、各画素毎の輝度むらを生じやすい等、解像度や輝度
均一性を劣化させる要因がある。特に、シンチレータ材
と二次元センサ300とのギャップが不均等な場合、検
出画像も不均質なものとなってしまう。また、シリコン
基板41は、比較的X線を透過しやすく、蛍光に変換さ
れなかったX線がシリコン基板41を通りぬけて、隣接
する画素30に到達しやすい問題がある。
【0025】この発明の目的は、X線用の平面検知器に
関し、特に間接方式の平面検出器における解像度特性を
改善する構成および方法を提供することにある。
【0026】またこの発明の目的は、間接方式の平面検
出器で問題となっている解像度特性の劣化を抑えて直接
方式並の解像度特性を確保でき、かつTFT構造および
その周辺を高電圧に曝すことを不要とし、信頼性の高い
間接方式の特長を生かした平面検出器を提供するもので
ある。
【0027】さらにこの発明の目的は、従来の真空蒸着
法等で生じた長時間の成膜と、これに伴う成膜時の温度
変化に起因する膜の感度特性や残像特性の変化を抑え
て、均質で剥がれやクラックの生じない信頼性の高い厚
膜を形成することで、高感度の平面検出器を製造する方
法を提供するものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、マトリクス状に配置され
た複数のスイッチング素子部と、各々が前記スイッチン
グ素子に電気的に接続された複数のフォトダイオードお
よび電荷蓄積容量とを有するアクティブマトリクス光電
変換基板と、前記アクティブマトリクス光電変換基板上
に堆積されたシンチレータ層と、前記アクティブマトリ
クス光電変換基板上に形成され、前記シンチレータ層を
区画する隔壁と、を有することを特徴とする平面検出器
である。
【0029】また、この発明は、光導電膜と電荷蓄積容
量部とスイッチング素子部を具備する複数の光電変換素
子からなるアクティブマトリクス光電変換基板上にシン
チレータ層を形成する平面検出器の製造方法において、
アクティブマトリクス光電変換基板上に、アクティブマ
トリクス光電変換基板の側から、個々の光電変換素子に
対応する領域を分離する形状に隔壁を形成する工程と、
それに続いてシンチレータ層を前記アクティブマトリク
ス光電変換基板に堆積する工程とを含むことを特徴とす
る平面検出器の製造方法である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について詳細に説明する。
【0031】図1に示すように、X線を検出してX線の
強度分布に対応する電気信号を出力する平面検出器1
は、複数の画素を有するアクティブマトリクス光電変換
基板11を有し、アクティブマトリクス光電変換基板1
1は、画素電極12、電荷蓄積キャパシタ13、TFT
(薄膜トランジスタ)14、及びフォトダイオード構造
15を備えている。
【0032】外部の走査制御回路16は、画像電荷を画
素から複数のデータライン17に転送し、続いてそれぞ
れの電荷増幅器へと送るために、複数の制御ライン18
を介して、一行のTFTを一度にオンさせる。同時に、
増幅器の入力によって、それぞれの画素電極の電位がリ
セットされる。
【0033】それぞれの行において得られた増幅された
信号は、並列/直列変換器、またはマルチプレクサ19
によって複合化され、ついでアナログデジタル変換機ま
たはデジタイザ20に送られる。
【0034】次に、各画素部の断面模式構造を、図2を
参照して説明する。図1と同じ部位は同一番号で示して
いる。
【0035】フォトダィオード25のエリアに極力干渉
しないように、画素を周縁する形状に隔壁層28が形成
される。この結果、主にフォトダイオード25のエリア
に重なるように、シンチレータ層27のエリアが必然的
に配置される。
【0036】それぞれのTFT14は、3つの電気的接
続を具備している。すなわち、ドレイン電極21は、画
素電極12及び電荷蓄積キャパシタ13に接続されてい
る。ソース電極22は、この列の全てのTFTに共有さ
れた共通データライン24に接続され、また外部の電荷
感受性増幅器に接続されている。ゲート電極23は、制
御ライン18に接続され、TFT14のオン/オフを制
御するために用いられる。通常、TFTをオン/オフす
るためには、+10V及び−5Vが用いられる。
【0037】フォトダイオード25は、例えばa−Si
のpnダイオード構造あるいはpinダイオード構造と
して、画素毎に形成される。なお、ダイオード25の片
側の電極は、電荷蓄積キャパシタ13に電気的に接続さ
れる。
【0038】また、本実施例のフォトダイオード25
は、電荷蓄積キャパシタ13とTFT14に重ならない
エリアで形成されているが、受光面積を確保するため
に、TFTと蓄積キャパシタ13上に絶縁層を配して、
これらを含む画素全域に収電電極を形成して、さらにそ
の上部にほぼ各画素の全面に対応するフォトダイオード
を形成する等の構造も可能である。
【0039】フォトダイオード上には、バイアス電極2
6として、例えばITO透明電極層が、例えばスパッタ
リング法で成膜される。
【0040】また、必要に応じて、フォトダイオード層
上に、無機絶縁膜等からなる投光性の保護膜を形成して
もよい。
【0041】また、バイアス電極26上には、実施例1
ないし実施例6により以下に説明するいずれかの隔壁2
8が形成されている。なお、隔壁28に利用可能な材料
は、シンチレータ層27の発光を吸収する効果を狙っ
て、シンチレータの発光波長の光に対する吸収係数が大
きな材料や同発光の反射効果が期待できる金属等が望ま
しい。また、隔壁28の高さは、後工程で形成するシン
チレータ層27の膜厚程度の高さと同程度かそれ以上が
望ましいが、シンチレータ層27の厚さ以下の高さの範
囲でも相応の効果を有する。
【0042】シンチレータ層27は、従来と同様、例え
ばCsI:NaやCsI:Tl等であり、真空蒸着法で
成膜することも可能である。この場合、隔壁28上にも
膜が堆積するため、成膜後のシンチレータ層27表面を
研磨する等して、余分な部分の堆積膜を除去することが
望ましい。
【0043】なお、シンチレータ層27上には、耐湿の
保護膜等形成することも可能である。シンチレータ層成
膜後の周辺回路実装と外囲器封止等の後工程は、いずれ
も従来と同様であるから、詳細な説明を省略する。
【0044】また、走査制御回路16は、アクティブマ
トリクスTFTアレイに、ワイヤボンディングにより接
続される集積回路として製造すればよい。同様に、電荷
増幅器やマルチプレクサも、アクティブマトリクスアレ
イにワイヤボンディングされる集積回路として製造すれ
ばよい。
【0045】以下に、隔壁を形成するためのさまざまな
手法およびその特徴を説明する。
【0046】(実施例1)所定高さの隔壁28を製造す
るための第1の実施例を説明する。
【0047】第1の実施例は、隔壁28の材料として、
染料と低融点ガラスの混合物からなるガラスペーストを
用いたスクリーン印刷の重ね印刷である。
【0048】顔料やセラミックス紛を低融点ガラスと混
合したガラスペーストを、スクリーン印刷によりフォト
ダイオード25を周縁する領域上に堆積し、スクリーン
印刷と乾燥を、複数回繰り返すことにより、隔壁28を
所定の高さにできる。
【0049】詳細には、図示しないガラスペーストの印
刷工程と乾燥工程を繰り返し、例えば10回程度の繰り
返しで、100μm以上の高さの隔壁28を得ることが
できる。また、ガラスペーストの粘度や塗布量を制御す
ることで、数十回の繰り返しにより、数百μmの高さの
隔壁28を得ることができる。例えば、1回に塗布する
ガラスペーストの厚さを30〜50μmに制御すること
で、高さが約300μmの隔壁層を、容易に得ることが
できる。
【0050】この隔壁28によれば、シンチレータ層2
7により発生した蛍光を、反射または屈折させることが
でき、シンチレータ層27からの蛍光30を光学的にガ
イドして、フォトダイオード25等の光電変換素子に、
蛍光30を効率良く到達させることができる。従って、
ガラスを含む材料により隔壁28を構成することで、光
ガイド効果により、解像度特性を改善できるのみなら
ず、感度特性も改善できる。
【0051】(実施例2)所定高さの隔壁28を製造す
るための第2の実施例を説明する。
【0052】第2の実施例は、感光性フィルム(レジス
ト)をアクティブマトリクス光電変換基板11上に形成
し、レジストを所定形状にパターニングして除去した空
間(窪み)に、隔壁28に用いられる部材を埋め込むア
ディティブ法である。
【0053】なお、レジストは、パターニング露光と現
像により、任意の形状に除去可能である。また、隔壁2
8となる部材の埋め込みの終了後、レジストは除去され
る。
【0054】(実施例3)所定高さの隔壁28を製造す
るための第3の実施例を説明する。
【0055】第3の実施例は、隔壁28に利用する部材
を、複数回の印刷と乾燥により所定の厚さに形成した
後、感光性フィルム(レジスト)を、その隔壁用部材の
上面に貼り付け、レジストをパターニングした後、現像
して、隔壁28として残す部分のレジストを形成し、サ
ンドブラストにより、隔壁28として利用される部材以
外の部材を除去し、その後、レジストを除去する方法で
ある。
【0056】なお、レジストは、パターニング露光と現
像により、任意の形状に形成できる。
【0057】ところで、実施例1ないし実施例3の隔壁
は、シンチレータ層27で発生された蛍光を屈折させる
ことができるため、以下の屈折率の関係により、隔壁効
果が特に有効である。すなわち、シンチレータの発光波
長域で隔壁材の屈折率をn、シンチレータ材の屈折率
をnとすると、閾値入射角θ=sin−1(n
)以上で、シンチレータから隔壁に入射した光は、
全反射する。
【0058】従って、隔壁材の屈折率nがシンチレー
タ材の屈折率nより小さい場合で、その比n/n
が小さい程、隔壁効果を発揮する材料構成として望まし
い。
【0059】閾値入射角θは、n/nが0.9以
下の場合、入射角64°以上で隔壁28への入射光は、
全反射されることから、画素間の光学的な分離効果が特
に顕在化してくる。
【0060】さらに、隔壁28の光の吸収を考慮する
と、シンチレータ27の発光波長域での隔壁材の吸収係
数をμとし、隔壁の厚さをwとすると、隔壁に対す
る垂直入射光の隔壁透過率は概ねexp(−μ
)となり、入射角がθの場合には、実効的な透過厚
みが1/cosθに増えるため、exp(−μ・w
/cosθ)の透過率と試算される。
【0061】透過率は、画素サイズとシンチレータ層2
7の厚差等の設計パラメータにもよるが、μ・w
値が概ね0.2以上で、隔壁28を垂直に透過する場合
の透過率が82%程度以下となる。隔壁28を透過する
大部分の光の透過率はさらにこれ以下となるため、画素
間の光学的な分離効果が顕在化してくる。
【0062】なお、隔壁28の厚さが大きくなれば吸収
率も増大するが、各画素のフォトダイオードの有効面積
が減少するために、感度特性の悪化を招くことから、隔
壁の厚さwは、画素ピッチの1/3以下ができれば望ま
しいと考えられる。
【0063】(実施例4)所定高さの隔壁28を製造す
るための第4の実施例を説明する。
【0064】第4の実施例は、隔壁28に利用する部材
として、感光性(UV硬化)ペーストを用いるもので、
厚膜のUV硬化型ペーストを所定の厚さに塗布して乾燥
し、パターン露光、現像および焼成の各工程により、隔
壁28を形成するものである。
【0065】この方法によれば、現像工程により直接隔
壁28が形成されるので、レジストを除去する等の工程
は不要である。
【0066】なお、実施例1〜3の方法では、必要に応
じて、フォトダイオード25のITO膜等で形成される
上面電極の膜厚を厚めにするか、ITO膜の上に、透明
な保護膜を設けることにより、製造プロセス中に、フォ
トダイオード25(ITO膜)に、不所望なダメージを
与える虞れも抑制できる。
【0067】(実施例5)所定高さの隔壁28を製造す
るための第5の実施例を説明する。
【0068】第5の実施例は、隔壁28に利用する部材
として、金属を用いる場合であって、電気メッキを用い
るものである。
【0069】例えば、隔壁28をCu(銅)により形成
する場合には、電気メッキによりCuを高さ方向に成長
させて所定の高さを得ることが可能である。
【0070】先ず、アクティブマトリクス光電変換基板
11上に、図示しない絶縁層を形成し、次に、絶縁層上
に、メッキ下地層としてのCu膜を、例えば約3μmの
厚さにスパッタリング法で成膜する。
【0071】続いて、メッキ下地層上に、例えば100
μm厚のフィルム状レジスト101をラミネートし、そ
のレジスト101を、図3(a)に示すように画素領域
(フォトダイオード25)上にレジスト101を残す形
状に、PEP工程で、パターニングする。この工程を3
回繰り返して300μm相当の高さのレジストパターン
を形成する。
【0072】次に、メッキ下地層を負極とし、正極にC
u板を用い、硫酸銅溶液にCuメッキ形成部を浸しなが
ら、電気メッキにより、Cuメッキ層を高さ方向に、成
長させる。なお、Cuメッキ層の厚さ(隔壁28の高
さ)として、約300μmまでCuを成長させること
で、図3(b)に示すような隔壁28が得られる。
【0073】以下、図3(c)に示すように、レジスト
101を除去し、さらにレジスト除去後のCu下地膜
を、酸でエッチングして除去する。
【0074】また、図3(b)に示すCuを成長させる
工程では、Cuを成長させるべき領域が硫酸銅を含む電
解液に浸けられているので、Cuを成長させたくない部
分(電解液から保護しておきたい部分を含む)には、レ
ジスト膜が配置される。また、Cuの電気メッキにおい
ては、ピロリン酸溶液等も利用可能である。なお、Cu
以外の金属では、NiやAl等の金属も利用可能であ
る。
【0075】なお、図3(a)ないし図3(c)の示し
た工程により形成されたCuの隔壁の表面に、例えばス
パッタリング法でNiやAlを所定厚さにコーティング
してもよい。また、Cu製の隔壁の表面に、実施例1に
用いるガラスペーストの薄層を形成してもよい。
【0076】以上述べたこれらの隔壁28によれば、シ
ンチレータ層27により発生した蛍光を、反射または屈
折させることができ、シンチレータ層27からの蛍光3
0を光学的にガイドして、フォトダイオード25等の光
電変換素子に、蛍光30を効率良く到達させることがで
きる。ガラスを含む材料により隔壁28を構成する場合
は、光の屈折による光ガイド効果で、解像度特性を改善
できるのみならず、感度特性も改善できる。 また、隔
壁28が金属材料の場合には、シンチレータ27からの
蛍光が、一般に可視光域が主であることを考慮すると、
100%に近い反射率を得ることができ、画素間の光学
的分離効果は顕著となる。また、光ガイド効果も大き
い。ここで、シンチレータ層27からの隣接画素領域へ
の散乱X線の到達に起因する解像度低下も抑える効果を
考えると、金属材料のうちでも比重が大きな重元素が好
ましい。この場合、比重は、例えば8以上であることが
好ましい。
【0077】(実施例6)所定高さの隔壁28を製造す
るための第6の実施例を説明する。
【0078】第6の実施例は、隔壁28に利用する部材
を有機珪素材料としたものである。
【0079】まず、有機珪素材料等のレジストをフォト
ダイオード25上に成膜し、パターン露光後、現像して
所定の形状を得る。
【0080】次に、ハードベークにより、画素領域の周
縁を隔壁28とするものである。なお、成膜、パターン
露光および現像を所定回数繰り返すことで、隔壁28の
高さを、高さ方向に成長させることもできる。
【0081】この場合、一回の成膜で形成できるレジス
トの膜厚は、通常数μmから数十μmと薄いが、厚さが
百μm前後あるいは百μmを超えるフィルム状レジスト
部材を、アクティブマトリクス光電変換基板11上に貼
り付け、フォトリソグラフィーにより、画素に対応する
部分を除去する工程を複数回繰り返すことで、隔壁28
の高さを数百μmとすることができる。
【0082】なお、上述した実施例1(ガラス材料(ペ
ースト)を用いる)、実施例5(金属メッキを用い
る)、および実施例6(有機材料を用いる)のいずれか
の方法により隔壁28を形成する場合、隔壁28の厚み
は、高さ方向に変化または変動するが、画素領域(フォ
トダイオード25)を大きく塞ぐことのないように、プ
ロセス条件を制御する必要がある。
【0083】次に、シンチレータ層27として利用する
光導電層部材を、隔壁28間の窪みに、例えば真空蒸着
により所定厚さに体積する。
【0084】次に、シンチレータ層27となる領域およ
び隔壁28頂部に堆積された光導電層部材を、例えば研
磨により除去して、余分な部分の光導電層部材を除去す
る。なお、余分な光導電層部材の除去は必ずしも必要な
工程ではない。
【0085】なお、シンチレータ層27には、従来と同
様の、例えばCsI:NaやCsI:Tlが利用可能で
ある。
【0086】また、上述した各実施例に従って形成され
た隔壁28に、シンチレータ層27を製造する方法とし
て、シンチレータ層27の材料として粒径が数μmのC
sI:Na微細紛を有機樹脂バインダ(例えばPVd
F)と混合して有機溶剤で溶いたシンチレータ塗液を用
い、図示しないディスペンサ装置で、光電変換素子アク
ティブマトリクスの各画素上に充填するように、厚さ約
350μm、塗り上がり状態で、隔壁28の頂部が少し
隠れる程度に塗布し、これを、キュアオーブンで最大2
00℃まで昇温して有機溶剤を除去することで、シンチ
レータ層を固化することもできる。いうまでもなく、シ
ンチレータを含む塗液の塗布と乾燥工程は、必要膜厚が
厚い場合には複数回に分けてやることも可能である。
【0087】なお、ここでは詳細を述べないが、隔壁構
造のないアクティブマトリクス光電変換基板上にシンチ
レータ材料を含む塗膜を塗布して、その後乾燥させた確
認試験においては、本発明の実施の形態により得られる
シンチレータ層の構成とは異なり、膜の剥離やクラック
が多数見られ、実用レベルの膜品位が得られなかったこ
とを付記する。
【0088】次に、本発明平面検出器と比較のための従
来例相当の検出器のMTF特性を比較した結果につい
て、図4を参照して、述べる。
【0089】本発明平面検出器と比較のための従来例相
当の検出器の共通の構造として、アクティブマトリクス
の画素ピッチを150μm、画素サイズを100μm×
100μmとし、フォトダイオードについては、a−S
iのPIN構造をプラズマCVD法とフォトリソグラフ
ィーにより形成し、フォトダイオード上のバイアス膜と
しては、ITOをスパッタリング法で形成した平面検出
器を用意した。
【0090】光電変換アクティブマトリクス基板11の
上に、従来例相当の平面検出器の例では、CsI:Na
のシンチレータ層を300μmの層厚で、真空蒸着し
た。成膜時の基板温度は、160℃とした。
【0091】本発明の平面検出器としては、図3(a)
〜図3(c)に示した方法で、隔壁がCuメッキにより
形成された平面検出器を用意した。
【0092】なお、従来例相当の平面検出器と本発明の
平面検出器は、いずれもCsI:Naシンチレータ層を
蒸着後に、シンチレータ層の表面を研磨し、表面を平坦
化した層を用いている。この際、本発明の平面検出器に
ついては、隔壁28上の余分な膜を除去している。
【0093】図4から明らかなように、本発明実施例の
シンチレータ層を隔壁で区分した構造の平面検出器は、
2Lp/mm(2ラインペア/ミリメートル)の空間周
波数で、約80%のMTF(符号31)を有している。
この能力は、間接方式でありながら、同レベルの画素ピ
ッチで製作した直接方式の平面検出器に匹敵するMTF
特性である。
【0094】一方、比較用の従来例相当の平面検出器
は、2Lp/mmの空間周波数におけるMTFが50%
程度(符号32)で、明らかに、解像度特性が本発明の
平面よりも低いことが認められる。その他の空間周波数
領域についても、本発明の平面検出器は、MTF特性に
おいて、従来例相当の平面検出器よりもMTFが低下す
る領域を持たないことが確認されている。
【0095】図5および図6は、図1ないし図3に示し
た隔壁の別の実施の形態を説明する概略図である。な
お、図1ないし図3と同じ部位は同一番号で示してい
る。
【0096】図5に示されるように、フォトダィオード
25により定義される画素を周縁する形状に隔壁層28
が形成される。この結果、主にフォトダイオード25の
エリアに重なるように、シンチレータ層27のエリアが
必然的に配置される。
【0097】それぞれのフォトダイオード25には、T
FT14が接続され、TFT14のドレイン21は、画
素電極12及び電荷蓄積キャパシタ13に、同ソース2
2は、この列の全てのTFTに共有された共通データラ
イン24および外部の電荷感受性増幅器に、同ゲート電
極23は、制御ライン18に、それぞれ接続されてい
る。
【0098】フォトダイオード25は、例えばa−Si
のpnダイオード構造あるいはpinダイオード構造と
して、画素毎に形成される。なお、ダイオード25の片
側の電極は、電荷蓄積キャパシタ13に電気的に接続さ
れる。
【0099】フォトダイオード上には、バイアス電極2
6として、例えばITO透明電極層が、例えばスパッタ
リング法で成膜される。
【0100】隔壁28は、図5から明らかなようにアク
ティブマトリクス光電変換基板11上のフォトダイオー
ド25の周囲から所定高さまで、断面積が次第に増加す
るように、成長または成膜されている。従って、シンチ
レータ層27に入射したX線29により発生された蛍光
30は、隔壁28で反射されてフォトダイオード25に
入射される。
【0101】この構成は、実質的に図2に示したと同様
であるが、蛍光30が隔壁28に衝突して反射される際
の角度が浅くなるため、隔壁28で反射された蛍光30
がフォトダイオード25に入射される(もう一度隔壁2
8に当たらない)確率が向上され、検出感度が増大され
る。なお、図2に示した角度の(ほぼ垂直な)隔壁28
を通り抜けようとする蛍光30を反射することが可能で
あり、検出感度の一層の増大を、見込むことができる。
【0102】図6に示す隔壁は、図5に示した隔壁に比
較して、逆方向の角度が与えられている。
【0103】隔壁28は、図6から明らかなようにアク
ティブマトリクス光電変換基板11上のフォトダイオー
ド25の周囲から所定高さまで、断面積が次第に増加す
るように、成長または成膜されている。従って、シンチ
レータ層27に入射したX線29により発生された蛍光
30は、隔壁28で反射されてフォトダイオード25に
入射される。
【0104】なお、図6に示す例では、隔壁28のX線
入射側がフォトダイオード25の面積に比較して広く形
成されていることから、X線29を捕獲できる確率が向
上され、ノイズの影響が低減される。
【0105】以上のように構成されたこの発明の平面検
出器では、フォトダイオードの受光領域により区分され
る画素間の透過光を隔壁により抑制したことにより、シ
ンチレータ層から発せられる蛍光が拡散して隣接する画
素の光電変換素子に到達することが抑制される。従っ
て、隔壁に要求される機能としては、シンチレータ層で
の発光を反射または吸収して隣接画素への漏れ光を抑制
することである。
【0106】上記の各実施例においては、隔壁を各画素
を区画するような形状としているが、隔壁をフォトダイ
オードの形成領域の最外周を囲むように配置することも
有効である。すなわち、隔壁を設けない場合、中央部に
位置する画素は、上下方向に隣接する画素からの漏れ光
を受けるが、最外周の画素においては、隣接画素が少な
いため、受ける漏れ光の量も少なくなる。従って、中央
部の画素と最外周の画素とでは、入射光量に差が生じ
る。最外周に背馳された隔壁は、フォトダイオード形成
領域外に漏れようとする光を反射して最外周の画素に戻
してやることができるため、均質な検出画像を得るうえ
で有効である。
【0107】また、隔壁をマトリクスの行または列に沿
った形状としてもよい。好適には、TFTを駆動するゲ
ートラインおよびまたはシグナルライン上に沿って配置
される。
【0108】また、隔壁層がシンチレータ層による発光
を反射または屈折させる材料の場合、シンチレータ層か
らの蛍光を光学的にガイドして、フォトダイオード等の
光電変換素子に、効率良く到達させる機能を有する。従
って、この光ガイド効果により、解像度特性改善に加え
て感度特性改善の効果も発揮する。特に、金属の場合に
は、光ガイド効果は大きい。
【0109】また、隔壁層がシンチレータ層からの散乱
X線を減衰させる材料の場合、隣接の画素領域への散乱
X線の到達に起因する解像度低下も抑える効果がある。
例えば、隔壁層が重元素から形成される場合には、この
効果が期待される。一般には、比重8以上の材料(C
u,Ni)であることが目安となる。
【0110】光の屈折機構を利用する場合については、
次の屈折率の関係により、隔壁効果が特に有効である。
すなわち、シンチレータの発光波長域で隔壁材の屈折率
をn 、シンチレータ材の屈折率をnとすると、閾値
入射角θ=sin−1(n /n)以上で、シンチ
レータから隔壁に入射した光は、全反射する。
【0111】従って、隔壁材の屈折率nがシンチレー
タ材の屈折率nより小さい場合で、その比n/n
が小さい程、隔壁効果を発揮する材料構成として望まし
い。
【0112】閾値入射角θは、n/nが0.9以
下の場合、入射角64°以上の場合に全反射することか
ら、画素間の光学的な分離効果が特に顕在化してくる。
【0113】また、シンチレータからの発光は、一般に
可視光域が主であることから、隔壁材が金属の場合に
は、100%に近い反射率となるため、画素間の光学的
分離効果は顕著となる。
【0114】光の吸収機構を利用する場合には、次の関
係により、隔壁効果が成り立つ。すなわち、シンチレー
タの発光波長域での隔壁材の吸収係数をμとし、隔壁
の厚さをwとすると、隔壁に対する垂直入射光の隔壁
透過率は概ねexp(−μ・w)となる。入射角が
θの場合には、実効的な透過厚みが1/cosθに増え
るため、exp(−μ・w/cosθ)の透過率と
試算される。
【0115】透過率は、画素サイズとシンチレータ層厚
等の設計パラメータにもよるが、μ ・wの値が概ね
0.2以上で、膜を垂直に透過する場合の透過率が82
%程度となる。膜を透過する大部分の光の透過率はこれ
以下となるため、画素間の光学的な分離効果が顕在化し
てくる。
【0116】隔壁厚さが大きくなれば、吸収率も増大す
るが、各画素のフォトダイオードの有効面積が減少する
ために、感度特性の悪化を招くことから、隔壁の厚さw
は、画素ピッチの1/3以下ができれば望ましいと考え
られる。
【0117】また、本発明の製造法によれば、格子状の
隔壁が後工程で形成するシンチレータ層を画素サイズの
微小領域に分割し、かつ側面からも機械的に保持するこ
とになるので、シンチレータ層の密着性確保やクラック
防止の効果を発揮する。
【0118】また、この方法によれば、例えば同じ膜厚
のシンチレータ層を形成するのに、真空蒸着法に対し
て、製造時間の短縮と材料の利用効率の改善の点で、桁
違いに有利となる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の平面検
出器及びその製造方法によれば、信号取り出し系ヘの印
加電圧が数十ボルトと低い利点を生かした信頼性の高い
間接方式で、かつ直接方式並の高解像度を有する平面検
出器を得ることができる。
【0120】また、本発明の平面検出器の製造方法によ
れば、X線検出感度の高い厚膜のシンチレータ層あるい
は光導電層を信頼性高く形成することができる。
【0121】これにより、高感度で高品質の信号が得ら
れるX線用平面検出器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用される平面検出器
を説明する概略図。
【図2】図1に示した平面検出器の1画素を拡大した状
態を示す部分断面図。
【図3】図1に示した平面検出器の隔壁を成長させる工
程を説明する概略図。
【図4】本発明の平面検出器と従来例相当の平面検出器
のMTF特性を比較した結果を示すグラフ。
【図5】図1に示した平面検出器の隔壁の形状の別の実
施の形態を説明する概略図。
【図6】図1に示した平面検出器の隔壁の形状の別の実
施の形態を説明する概略図。
【図7】周知の従来例の平面検出器の基本構成を説明す
る概略図。
【図8】図7に示した周知の平面検出器の1画素を拡大
した状態を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 ・・・X線平面検出器、 10 ・・・X線入力面、 11 ・・・アクティブマトリクス光電変換基板、 12 ・・・画素電極、 13 ・・・電荷蓄積キャパシタ、 14 ・・・TFT(薄膜トランジスタ)、 15 ・・・フォトダイオード、 16 ・・・走査制御回路、 17 ・・・データライン、 18 ・・・制御ライン(ゲートライン)、 19 ・・・マルチプレクサ、 20 ・・・デジタイザ、 21 ・・・TFTのドレイン電極、 22 ・・・TFTのソース電極、 23 ・・・TFTのゲート電極、 24 ・・・共通データライン、 25 ・・・フォトダイオード、 26 ・・・バイアス電極、 27 ・・・シンチレータ層、 28 ・・・隔壁、 29 ・・・X線、 30 ・・・可視光、 31 ・・・本発明の平面検出器のMTF特性、 32 ・・・従来例相当の平面検出器のMTF特性。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/00 A (72)発明者 佐野 哲 栃木県大田原市下石上字東山1385番の1 株式会社東芝那須電子管工場内 Fターム(参考) 2G088 EE01 FF02 GG13 GG16 GG19 GG20 JJ05 JJ09 JJ13 LL09 LL12 LL15 4M118 AA10 AB01 BA05 CA03 CA05 CA32 CB06 CB11 CB14 FB09 FB13 FB16 GA09 GA10 5C024 AX11 CX00 CY47 GX00 GX03 5F088 AA02 AB05 BB03 EA16 FA04 HA15 LA08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に配置された複数のスイッチ
    ング素子部と、各々が前記スイッチング素子に電気的に
    接続された複数のフォトダイオードおよび電荷蓄積容量
    とを有するアクティブマトリクス光電変換基板と、 前記アクティブマトリクス光電変換基板上に堆積された
    シンチレータ層と、 前記アクティブマトリクス光電変換基板上に形成され、
    前記シンチレータ層を区画する隔壁と、を有することを
    特徴とする平面検出器。
  2. 【請求項2】前記隔壁は、前記フォトダイオード形成領
    域の外周を囲んで形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の平面検出器。
  3. 【請求項3】前記隔壁は、前記マトリクスの行およびま
    たは列に沿って前記シンチレータ層を区画することを特
    徴とする請求項1記載の平面検出器。
  4. 【請求項4】前記の隔壁材料の屈折率をn、前記シン
    チレータ層材料の屈折率をnとするとき、n/n
    が0.9以下であることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の平面検出器。
  5. 【請求項5】前記の隔壁は、前記シンチレータ層が発生
    する光の主発光波長での吸収係数μと隔壁の平均厚さw
    との積μ・wが0.2以上であることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の平面検出器。
  6. 【請求項6】前記隔壁は、顔料またはセラミックス紛と
    低融点ガラスとの混合物からなることを特徴とする請求
    項1ないし5のいずれかに記載の平面検出器。
  7. 【請求項7】前記隔壁は、有機感光性レジスト材料から
    なることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載の平面検出器。
  8. 【請求項8】前記隔壁は、金属材料からなることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の平面検出
    器。
  9. 【請求項9】前記隔壁は、比重が8以上の材料からなる
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の
    平面検出器。
  10. 【請求項10】光導電膜と電荷蓄積容量部とスイッチン
    グ素子部を具備する複数の光電変換素子からなるアクテ
    ィブマトリクス光電変換基板上にシンチレータ層を形成
    する平面検出器の製造方法において、 アクティブマトリクス光電変換基板上に、アクティブマ
    トリクス光電変換基板の側から、個々の光電変換素子に
    対応する領域を分離する形状に隔壁を形成する工程と、
    それに続いてシンチレータ層を前記アクティブマトリク
    ス光電変換基板に堆積する工程とを含むことを特徴とす
    る平面検出器の製造方法。
JP2000401640A 2000-12-28 2000-12-28 平面検出器及びその製造方法 Pending JP2002202373A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000401640A JP2002202373A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 平面検出器及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000401640A JP2002202373A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 平面検出器及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002202373A true JP2002202373A (ja) 2002-07-19

Family

ID=18866042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000401640A Pending JP2002202373A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 平面検出器及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002202373A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008523381A (ja) * 2004-12-09 2008-07-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 相互作用深度感度を持つ画素化検出器
JP2011021924A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Konica Minolta Medical & Graphic Inc シンチレータパネル、放射線検出装置、及びシンチレータパネルの製造方法
WO2014021415A1 (ja) * 2012-08-03 2014-02-06 東レ株式会社 シンチレータパネルおよびシンチレータパネルの製造方法
WO2014069284A1 (ja) * 2012-11-01 2014-05-08 東レ株式会社 放射線検出装置およびその製造方法
WO2014080941A1 (ja) * 2012-11-26 2014-05-30 東レ株式会社 シンチレータパネルおよびその製造方法
WO2014080816A1 (ja) * 2012-11-26 2014-05-30 東レ株式会社 シンチレータパネルおよびシンチレータパネルの製造方法
JP2014106020A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Toray Ind Inc シンチレータパネルおよびシンチレータパネルの製造方法
WO2017135165A1 (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 株式会社ブイ・テクノロジー 放射線検出装置の製造方法
JP2017173174A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 国立大学法人静岡大学 放射線検出素子の製造方法
CN109686747A (zh) * 2018-06-12 2019-04-26 南京迪钛飞光电科技有限公司 一种成像传感器及其基板结构
US10448908B2 (en) 2014-10-07 2019-10-22 Canon Kabushiki Kaisha Radiographic imaging apparatus and imaging system

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008523381A (ja) * 2004-12-09 2008-07-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 相互作用深度感度を持つ画素化検出器
JP2011021924A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Konica Minolta Medical & Graphic Inc シンチレータパネル、放射線検出装置、及びシンチレータパネルの製造方法
WO2014021415A1 (ja) * 2012-08-03 2014-02-06 東レ株式会社 シンチレータパネルおよびシンチレータパネルの製造方法
WO2014069284A1 (ja) * 2012-11-01 2014-05-08 東レ株式会社 放射線検出装置およびその製造方法
JPWO2014069284A1 (ja) * 2012-11-01 2016-09-08 東レ株式会社 放射線検出装置およびその製造方法
EP2924692A4 (en) * 2012-11-26 2016-08-03 Toray Industries SCINTILLATOR PANEL AND ITS MANUFACTURING METHOD
JPWO2014080941A1 (ja) * 2012-11-26 2017-01-05 東レ株式会社 シンチレータパネルおよびその製造方法
JP5704258B2 (ja) * 2012-11-26 2015-04-22 東レ株式会社 シンチレータパネルおよびシンチレータパネルの製造方法
CN104798141A (zh) * 2012-11-26 2015-07-22 东丽株式会社 闪烁体面板及其制备方法
KR20150090040A (ko) * 2012-11-26 2015-08-05 도레이 카부시키가이샤 신틸레이터 패널 및 그 제조 방법
WO2014080816A1 (ja) * 2012-11-26 2014-05-30 東レ株式会社 シンチレータパネルおよびシンチレータパネルの製造方法
WO2014080941A1 (ja) * 2012-11-26 2014-05-30 東レ株式会社 シンチレータパネルおよびその製造方法
JP2014106020A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Toray Ind Inc シンチレータパネルおよびシンチレータパネルの製造方法
US9632185B2 (en) 2012-11-26 2017-04-25 Toray Industries, Inc. Scintillator panel and method for manufacturing the same
KR101972412B1 (ko) * 2012-11-26 2019-04-25 도레이 카부시키가이샤 신틸레이터 패널 및 그 제조 방법
US9791576B2 (en) 2012-11-26 2017-10-17 Toray Industries, Inc. Scintillator panel and method for manufacturing scintillator panel
US10448908B2 (en) 2014-10-07 2019-10-22 Canon Kabushiki Kaisha Radiographic imaging apparatus and imaging system
WO2017135165A1 (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 株式会社ブイ・テクノロジー 放射線検出装置の製造方法
JP2017173174A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 国立大学法人静岡大学 放射線検出素子の製造方法
CN109686747A (zh) * 2018-06-12 2019-04-26 南京迪钛飞光电科技有限公司 一种成像传感器及其基板结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9520438B2 (en) Electromagnetic wave detecting element
US9588235B2 (en) X-ray imager with CMOS sensor embedded in TFT flat panel
JP3635105B2 (ja) 固体作像装置、放射線作像装置、及び非晶質シリコン作像装置に耐湿障壁を作成する方法
CN102956665B (zh) 光电转换基底、辐射检测器、射线照相图像捕获装置以及辐射检测器的制造方法
US7050538B2 (en) Radiation imaging apparatus and radiation imaging system using the same
US8772728B2 (en) Apparatus and methods for high performance radiographic imaging array including reflective capability
US20100054418A1 (en) X-ray detecting element
US20130048861A1 (en) Radiation detector, radiation detector fabrication method, and radiographic image capture device
US20100072383A1 (en) Radiation detecting element
JP2014002115A (ja) 放射線検出装置、その製造方法及び撮像システム
US20130048960A1 (en) Photoelectric conversion substrate, radiation detector, and radiographic image capture device
JP2002202373A (ja) 平面検出器及びその製造方法
JP2020513536A (ja) ハイブリッド・アクティブマトリクス・フラットパネル検出器システムおよび方法
EP1207559A2 (en) Radiation detecting apparatus, methods of producing apparatus, and radiographic imaging system
US20130048862A1 (en) Radiation detector, radiation detector fabrication method, and radiographic image capture device
JP5317675B2 (ja) 放射線検出器およびその製造方法
US8274057B2 (en) Detection element
US6989539B2 (en) Flat dynamic radiation detector
JP3703217B2 (ja) X線検出装置
CN109342465B (zh) 具有光电二极管的集成闪烁体网格
JP2003167060A (ja) X線平面検出器
US8415634B2 (en) Apparatus and method for detecting radiation
KR101486250B1 (ko) 이미지센서와 그 제조방법
JP2004239722A (ja) 放射線検出器
JPH0269978A (ja) 積層型固体撮像装置