JP2002202352A - 磁気センサ - Google Patents
磁気センサInfo
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- JP2002202352A JP2002202352A JP2001352158A JP2001352158A JP2002202352A JP 2002202352 A JP2002202352 A JP 2002202352A JP 2001352158 A JP2001352158 A JP 2001352158A JP 2001352158 A JP2001352158 A JP 2001352158A JP 2002202352 A JP2002202352 A JP 2002202352A
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- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気センサの製造を容易にし精度および信頼
性を高める。 【構成】 磁気コアを有するセンサ組立体と、磁気コア
の一端を突出させてセンサ組立体を囲んで磁気センサの
ハウジングを形成する樹脂成形体と、磁気コアの樹脂成
形体から突出した一端の側面を少なくとも一部囲む覆い
を備えた。
性を高める。 【構成】 磁気コアを有するセンサ組立体と、磁気コア
の一端を突出させてセンサ組立体を囲んで磁気センサの
ハウジングを形成する樹脂成形体と、磁気コアの樹脂成
形体から突出した一端の側面を少なくとも一部囲む覆い
を備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気センサに関し、特に
磁束の変化を検出する磁気センサに関するものである。
このような磁気センサは一般に位置検出や回転数検出等
に用いられ、特に内燃機関の位置検出に用いると有用で
ある。
磁束の変化を検出する磁気センサに関するものである。
このような磁気センサは一般に位置検出や回転数検出等
に用いられ、特に内燃機関の位置検出に用いると有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】図40乃至図48は、本発明の磁気セン
サの関連する従来の磁気センサを示す図であり、図40
乃至図43は従来の磁気センサの使用例を示す図であ
る。従来の磁気センサ1に於いて、2は円柱状の磁気コ
ア、3は樹脂により形成されたボビン4を介し、フラン
ジ5、6間で磁気コア2に巻回されてなるコイル、7は
ボビン4と一体の円筒形状をしたスリーブ(ガイド
部)、8は円柱状の永久磁石、9は磁石8上に配置した
スペーサ、10、11はコイル3から引き出された口出
し線、12は口出し線10、11をスリーブ7上に固定
するテープ、13はスリーブ7の他端に配設されて、口
出し線10が巻き付けられ例えば半田(図示してない)
により電気的に接続され固着された端子であり、スリー
ブ7を貫通して取付られており、他端は磁気センサ1の
ハウジング14のコネクタ部15内に延びている。
サの関連する従来の磁気センサを示す図であり、図40
乃至図43は従来の磁気センサの使用例を示す図であ
る。従来の磁気センサ1に於いて、2は円柱状の磁気コ
ア、3は樹脂により形成されたボビン4を介し、フラン
ジ5、6間で磁気コア2に巻回されてなるコイル、7は
ボビン4と一体の円筒形状をしたスリーブ(ガイド
部)、8は円柱状の永久磁石、9は磁石8上に配置した
スペーサ、10、11はコイル3から引き出された口出
し線、12は口出し線10、11をスリーブ7上に固定
するテープ、13はスリーブ7の他端に配設されて、口
出し線10が巻き付けられ例えば半田(図示してない)
により電気的に接続され固着された端子であり、スリー
ブ7を貫通して取付られており、他端は磁気センサ1の
ハウジング14のコネクタ部15内に延びている。
【0003】ハウジング14は磁気センサの磁気コア
2、コイル3、磁石8等からなるセンサ組立体を囲んで
設けられた樹脂成形体であり、上述のコネクタ部15
と、センサ組立体を収納した円筒形の本体部16と、磁
気センサ1を所定位置に取り付けるための取付ブラケッ
ト17とを備えている。取付ブラケット17には位置決
めピン18と取付ねじを受け入れる孔19とが設けられ
ている。磁気センサ1は、その本体部16が支持構造2
0に設けた円形の取付孔21に挿入され、取付ブラケッ
ト17の位置決めピン18は支持構造20の位置決め穴
22に挿入され、取付ねじを受け入れる孔19を通って
支持構造20のねじ孔23にねじ係合した取付ねじ24
により固着されて、所定位置に固定される。
2、コイル3、磁石8等からなるセンサ組立体を囲んで
設けられた樹脂成形体であり、上述のコネクタ部15
と、センサ組立体を収納した円筒形の本体部16と、磁
気センサ1を所定位置に取り付けるための取付ブラケッ
ト17とを備えている。取付ブラケット17には位置決
めピン18と取付ねじを受け入れる孔19とが設けられ
ている。磁気センサ1は、その本体部16が支持構造2
0に設けた円形の取付孔21に挿入され、取付ブラケッ
ト17の位置決めピン18は支持構造20の位置決め穴
22に挿入され、取付ねじを受け入れる孔19を通って
支持構造20のねじ孔23にねじ係合した取付ねじ24
により固着されて、所定位置に固定される。
【0004】このような磁気センサ1は、図40に示す
如く、その磁気コア2の先端が磁性体の信号検出プレー
トである回転体26の突起25の先端に対向できる位置
に取り付けられて使用される。このような状態に於い
て、磁石8からの磁束は磁気コア2を含む磁気回路を通
って延びているが、回転体26の突起25は回転体26
の回転に応じて磁気コア2の先端に対向する位置に周期
的に存在することになる。この位置に突起25が在ると
きと無いときとでは、磁気回路の磁気抵抗が変化するた
めに磁気コア2を通る磁束の大きさが変化する。この磁
束の変化はコイル3により電圧に変換されてコネクタ1
5から出力される。このような磁気センサに於いては、
磁気コアから出る磁束の集中を図って磁気センサの位置
検出精度を高めるために、磁気コアの先端面と回転体2
6の突起25とを略々同じ大きさの同じ形状にし、磁気
センサの取付に注意を払って位置決めピン18等を用い
て、磁気コア先端面と突起25とが正確に対向する位置
となるようにしている。
如く、その磁気コア2の先端が磁性体の信号検出プレー
トである回転体26の突起25の先端に対向できる位置
に取り付けられて使用される。このような状態に於い
て、磁石8からの磁束は磁気コア2を含む磁気回路を通
って延びているが、回転体26の突起25は回転体26
の回転に応じて磁気コア2の先端に対向する位置に周期
的に存在することになる。この位置に突起25が在ると
きと無いときとでは、磁気回路の磁気抵抗が変化するた
めに磁気コア2を通る磁束の大きさが変化する。この磁
束の変化はコイル3により電圧に変換されてコネクタ1
5から出力される。このような磁気センサに於いては、
磁気コアから出る磁束の集中を図って磁気センサの位置
検出精度を高めるために、磁気コアの先端面と回転体2
6の突起25とを略々同じ大きさの同じ形状にし、磁気
センサの取付に注意を払って位置決めピン18等を用い
て、磁気コア先端面と突起25とが正確に対向する位置
となるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図43は図40のA−
A線に沿った断面図で、図44は図40のボビン4から
口出し線10を引き出す部分の拡大図、図45は口出し
線10がボビン4から引き出されてスリーブ7上に配線
された状態を示す図である。
A線に沿った断面図で、図44は図40のボビン4から
口出し線10を引き出す部分の拡大図、図45は口出し
線10がボビン4から引き出されてスリーブ7上に配線
された状態を示す図である。
【0006】磁気センサ1に使用されるボビン4は、コ
イル3を巻く円筒形の巻き芯27(図40参照)とその
各端に設けられた2枚の円板状フランジ5、6とを備え
ており、フランジ6に口出し線10、11の引き出し口
28、29が設けられている。引き出し口28、29は
フランジ6の外縁から内側に向かって略々径方向に互い
に離間して延びた切欠である。図示の例では、口出し線
10が引き出し口28の内側端から入ってボビン4上に
巻かれて次第に積み重ねられる層をなしてコイル3とな
り、コイル3の外周から出て口出し線11として引き出
し口29の外側端から引き出されている。従って、図か
ら良く分かるように、口出し線11は引き出し口29の
径方向外側の位置からフランジ6の外に出てスリーブ7
上にまで径方向内側に延ばされ、スリーブ7上で口出し
線10と共に軸方向に延びてテープ12により固着さ
れ、スリーブ7の他端で端子13に巻き付けられてい
る。
イル3を巻く円筒形の巻き芯27(図40参照)とその
各端に設けられた2枚の円板状フランジ5、6とを備え
ており、フランジ6に口出し線10、11の引き出し口
28、29が設けられている。引き出し口28、29は
フランジ6の外縁から内側に向かって略々径方向に互い
に離間して延びた切欠である。図示の例では、口出し線
10が引き出し口28の内側端から入ってボビン4上に
巻かれて次第に積み重ねられる層をなしてコイル3とな
り、コイル3の外周から出て口出し線11として引き出
し口29の外側端から引き出されている。従って、図か
ら良く分かるように、口出し線11は引き出し口29の
径方向外側の位置からフランジ6の外に出てスリーブ7
上にまで径方向内側に延ばされ、スリーブ7上で口出し
線10と共に軸方向に延びてテープ12により固着さ
れ、スリーブ7の他端で端子13に巻き付けられてい
る。
【0007】このように特に口出し線11は径方向に配
線される部分があるため口出し線11に引っ張り応力が
かかり、またハウジングである樹脂成形体16の成形時
に熔融樹脂の圧力等を受けるので、口出し線11の断線
が起こることがあるという問題がある。また、口出し線
11は引き出し口29の浅い部分を通されているので、
引き出し口29から外れて位置が定まらなくなるという
問題がある。
線される部分があるため口出し線11に引っ張り応力が
かかり、またハウジングである樹脂成形体16の成形時
に熔融樹脂の圧力等を受けるので、口出し線11の断線
が起こることがあるという問題がある。また、口出し線
11は引き出し口29の浅い部分を通されているので、
引き出し口29から外れて位置が定まらなくなるという
問題がある。
【0008】口出し線10、11は接続部に於いて端子
13に巻き付けられた後に、半田により固着されるが、
半田付け作業中に高温の半田や半田ごてによってボビン
4やスリーブ7が溶けたり焼けたりして損傷するという
問題もあった。また、口出し線10、11と端子13と
の接続部は円柱形のハウジング本体16内に配置される
ので、接続部がボビン4よりも径方向外側に突出しない
ようにしてある。このため、半田付け作業に半田浴への
浸漬を用いることができず、半田ごてを用いる手作業を
しなければならず、半田付け作業の自動化が困難となっ
て製品価格を押し上げていた。
13に巻き付けられた後に、半田により固着されるが、
半田付け作業中に高温の半田や半田ごてによってボビン
4やスリーブ7が溶けたり焼けたりして損傷するという
問題もあった。また、口出し線10、11と端子13と
の接続部は円柱形のハウジング本体16内に配置される
ので、接続部がボビン4よりも径方向外側に突出しない
ようにしてある。このため、半田付け作業に半田浴への
浸漬を用いることができず、半田ごてを用いる手作業を
しなければならず、半田付け作業の自動化が困難となっ
て製品価格を押し上げていた。
【0009】図45にはボビン4にコイル3を巻回し、
口出し線10、11のテープ12による配線も終わった
センサ組立体の部分平面図を示す。テープ12は、半田
付け作業や樹脂成形作業時の高温に耐える高価な耐熱性
のものを使用しなければならず、製品の価格を下げられ
ない理由の一つとなっていた。また、テープ12による
配線作業は、端子13への巻き付け半田付け作業の前、
即ちコイル3の巻回作業の直後に実施しなければなら
ず、この作業のためには専用の機械を用いるか手作業に
よる別の工程が必要であるという問題があった。
口出し線10、11のテープ12による配線も終わった
センサ組立体の部分平面図を示す。テープ12は、半田
付け作業や樹脂成形作業時の高温に耐える高価な耐熱性
のものを使用しなければならず、製品の価格を下げられ
ない理由の一つとなっていた。また、テープ12による
配線作業は、端子13への巻き付け半田付け作業の前、
即ちコイル3の巻回作業の直後に実施しなければなら
ず、この作業のためには専用の機械を用いるか手作業に
よる別の工程が必要であるという問題があった。
【0010】図46には従来の磁気センサ1の樹脂成形
工程に用いる金型を示す概略断面図であり、磁気コア
2、コイル3、ボビン4、スリーブ7、磁石8、スペー
サ9等からなるセンサ組立体が、金型30、31および
32により形成される空洞33内に収容され支持されて
いる。即ち、磁気コア2の先端を下金型30の円筒形空
洞の底面に設けられた凹部34の中にぴったりと嵌合さ
せ、端子13のコネクタ15となる上端部分を中子金型
31内に挿入して保持して、上金型32をその上からか
ぶせて空洞33を形成し、センサ組立体が空洞33内の
所定位置に保持される。
工程に用いる金型を示す概略断面図であり、磁気コア
2、コイル3、ボビン4、スリーブ7、磁石8、スペー
サ9等からなるセンサ組立体が、金型30、31および
32により形成される空洞33内に収容され支持されて
いる。即ち、磁気コア2の先端を下金型30の円筒形空
洞の底面に設けられた凹部34の中にぴったりと嵌合さ
せ、端子13のコネクタ15となる上端部分を中子金型
31内に挿入して保持して、上金型32をその上からか
ぶせて空洞33を形成し、センサ組立体が空洞33内の
所定位置に保持される。
【0011】このような樹脂成形金型を用いた磁気セン
サに於いては、樹脂成形時に注入樹脂の圧力により磁気
コア2が移動して、中心軸線が傾いて偏心してしまい、
磁気センサの出力が不安定となって製品価値を著しく低
下させてしまうという課題があった。また、端子13を
中子金型31によって支持しているため、注入樹脂の圧
力により端子13が曲げられてしまうという問題もあっ
た。
サに於いては、樹脂成形時に注入樹脂の圧力により磁気
コア2が移動して、中心軸線が傾いて偏心してしまい、
磁気センサの出力が不安定となって製品価値を著しく低
下させてしまうという課題があった。また、端子13を
中子金型31によって支持しているため、注入樹脂の圧
力により端子13が曲げられてしまうという問題もあっ
た。
【0012】一方、磁気センサの信号取り出しを端子1
3を用いずにリード線により行う場合には、金型の空洞
33内でセンサ組立体が磁気コア2だけによる一点支持
されることとなり、不安定であるので樹脂成形作業が困
難である。
3を用いずにリード線により行う場合には、金型の空洞
33内でセンサ組立体が磁気コア2だけによる一点支持
されることとなり、不安定であるので樹脂成形作業が困
難である。
【0013】金型内での支持の安定性を得るために、下
金型30の凹部34を深くして磁気コア2の突出部を十
分に長くすることも考えられているが、磁気センサ1の
磁気回路に於いて磁気コア2が長くされた場合には、そ
れに比例して磁気抵抗が増加するために磁気センサ1の
信号出力が低下してしまうという問題もあった。更に、
磁気コア2の突出部が長くなるとその露出面積が大きく
なり、鉄粉等の磁性体の異物が吸着され易くなり、磁気
センサ1の磁気回路を変化させて例えば信号出力の低下
や信号発生タイミングのずれを起こすという問題があっ
た。
金型30の凹部34を深くして磁気コア2の突出部を十
分に長くすることも考えられているが、磁気センサ1の
磁気回路に於いて磁気コア2が長くされた場合には、そ
れに比例して磁気抵抗が増加するために磁気センサ1の
信号出力が低下してしまうという問題もあった。更に、
磁気コア2の突出部が長くなるとその露出面積が大きく
なり、鉄粉等の磁性体の異物が吸着され易くなり、磁気
センサ1の磁気回路を変化させて例えば信号出力の低下
や信号発生タイミングのずれを起こすという問題があっ
た。
【0014】また、図47に示す磁気センサの例では、
例えば完成した磁気センサの軸方向寸法に制約がある場
合等にセンサ組立体の軸方向寸法を小さくするために、
スペーサ9の一部がスリーブ7からはみ出して軸方向に
突出している。このような場合には、スペーサ9とスリ
ーブ7との当接面積あるいは接触面積が小さく、樹脂成
形のための樹脂注入工程に於けるスペーサ9の安定性が
悪く、スペーサ9とスリーブ7との間をシアノ系接着剤
等により固定する必要があった。このように接着剤を用
いると、磁気センサの製造に於いて工程数を増やして製
品価格を上げることとなる。また、注入された接着剤が
スリーブ7とスペーサ9との間を通ってスペーサ9と磁
石8との間に入り込んで接着剤の薄膜、すなわち空隙層
を形成し、磁石8とスペーサ9との間の磁気抵抗を増大
させ、磁気センサの出力低下を招くという問題もあっ
た。
例えば完成した磁気センサの軸方向寸法に制約がある場
合等にセンサ組立体の軸方向寸法を小さくするために、
スペーサ9の一部がスリーブ7からはみ出して軸方向に
突出している。このような場合には、スペーサ9とスリ
ーブ7との当接面積あるいは接触面積が小さく、樹脂成
形のための樹脂注入工程に於けるスペーサ9の安定性が
悪く、スペーサ9とスリーブ7との間をシアノ系接着剤
等により固定する必要があった。このように接着剤を用
いると、磁気センサの製造に於いて工程数を増やして製
品価格を上げることとなる。また、注入された接着剤が
スリーブ7とスペーサ9との間を通ってスペーサ9と磁
石8との間に入り込んで接着剤の薄膜、すなわち空隙層
を形成し、磁石8とスペーサ9との間の磁気抵抗を増大
させ、磁気センサの出力低下を招くという問題もあっ
た。
【0015】また、図47に示す従来の磁気センサはシ
ール機能を有し、図42に示す如く支持構造20に形成
した取付孔21内に磁気センサの本体部分16を挿入
し、その間を気密にシールすることができる。このため
に、ハウジング本体部分16の周囲には周方向の溝35
に嵌められて、支持構造20の取付孔21の内周面に密
接に接触するOリング36が設けられている。
ール機能を有し、図42に示す如く支持構造20に形成
した取付孔21内に磁気センサの本体部分16を挿入
し、その間を気密にシールすることができる。このため
に、ハウジング本体部分16の周囲には周方向の溝35
に嵌められて、支持構造20の取付孔21の内周面に密
接に接触するOリング36が設けられている。
【0016】図48には、このようなOリング36をも
つ磁気センサを製造するために樹脂成形工程で用いる金
型を示す。この図に於いて、ハウジングである樹脂成形
体14を形成する成形金型は、その空洞33内にセンサ
組立体の軸を横向きに、コネクタ部分15を下向きに配
置して成形するように構成されており、下金型37には
コネクタ15のための中子金型38が挿入され、下金型
37上には2つ割りの上金型39および40が配置され
る。センサ組立体の軸を横向きに配置するのは、ハウジ
ング本体部分16の周方向の溝35がアンダーカットと
ならないようにするためである。
つ磁気センサを製造するために樹脂成形工程で用いる金
型を示す。この図に於いて、ハウジングである樹脂成形
体14を形成する成形金型は、その空洞33内にセンサ
組立体の軸を横向きに、コネクタ部分15を下向きに配
置して成形するように構成されており、下金型37には
コネクタ15のための中子金型38が挿入され、下金型
37上には2つ割りの上金型39および40が配置され
る。センサ組立体の軸を横向きに配置するのは、ハウジ
ング本体部分16の周方向の溝35がアンダーカットと
ならないようにするためである。
【0017】このようにスペーサ9がスリーブ7から突
出したセンサ組立体を金型内に横置きする場合には、ス
ペーサ9のスリーブ7からの脱落の危険が更に増すの
で、上述の接着剤を用いてしっかりと固着する必要があ
り、作業性が悪く、製品単価を増大させると共に、完成
した磁気センサの感度を悪くする恐れがあった。
出したセンサ組立体を金型内に横置きする場合には、ス
ペーサ9のスリーブ7からの脱落の危険が更に増すの
で、上述の接着剤を用いてしっかりと固着する必要があ
り、作業性が悪く、製品単価を増大させると共に、完成
した磁気センサの感度を悪くする恐れがあった。
【0018】更に、磁気センサの樹脂成形に於いては、
磁気センサの小型化およびハウジング本体部分の直径の
縮小化の目的で、図40および図47に示すようにハウ
ジングの本体部分16の厚さはコイル3を収容する部分
で薄くされており、ボビン4のフランジ5、6の部分で
特に薄くされている。このような構成にするために、樹
脂成形用の金型とフランジ5、6との間の間隙が小さく
設定されている。このため、樹脂成形時に注入樹脂がこ
の間隙に入りにくく、いわゆる湯回りの不良により樹脂
成形が完全に行われず空洞を発生させる危険さえある。
この湯回りの不良を改善するために例えば樹脂射出速度
を上げたり、樹脂成形圧力を上げる方法も考えられる
が、ボビン4のフランジ6の口出し線引き出し口28、
29(図43)から出た口出し線10、11が樹脂の圧
力により断線したりする問題があった。
磁気センサの小型化およびハウジング本体部分の直径の
縮小化の目的で、図40および図47に示すようにハウ
ジングの本体部分16の厚さはコイル3を収容する部分
で薄くされており、ボビン4のフランジ5、6の部分で
特に薄くされている。このような構成にするために、樹
脂成形用の金型とフランジ5、6との間の間隙が小さく
設定されている。このため、樹脂成形時に注入樹脂がこ
の間隙に入りにくく、いわゆる湯回りの不良により樹脂
成形が完全に行われず空洞を発生させる危険さえある。
この湯回りの不良を改善するために例えば樹脂射出速度
を上げたり、樹脂成形圧力を上げる方法も考えられる
が、ボビン4のフランジ6の口出し線引き出し口28、
29(図43)から出た口出し線10、11が樹脂の圧
力により断線したりする問題があった。
【0019】また、取付台座等の支持構造20に対する
位置決めに関し、取付ブラケットを磁気センサの軸方向
に平行な面内にして、センサ組立体を収納した本体部を
支持構造の貫通孔に挿入せずに、取付ブラケットに設け
た突起により位置決めを行う磁気センサに於いては、磁
気コアの先端と位置決め突起との間の距離が長くなっ
て、位置決め突起による磁気コア先端の位置精度が悪く
なるという問題があった。また、位置決め突起を取付ブ
ラケットと別個の部品として取付ブラケットに後から取
り付ける場合、部品点数が増加すると共に、取付ブラケ
ットへの位置決め突起の組み付け作業が必要となり、作
業工程を増加させて製品単価を高めるという問題があっ
た。
位置決めに関し、取付ブラケットを磁気センサの軸方向
に平行な面内にして、センサ組立体を収納した本体部を
支持構造の貫通孔に挿入せずに、取付ブラケットに設け
た突起により位置決めを行う磁気センサに於いては、磁
気コアの先端と位置決め突起との間の距離が長くなっ
て、位置決め突起による磁気コア先端の位置精度が悪く
なるという問題があった。また、位置決め突起を取付ブ
ラケットと別個の部品として取付ブラケットに後から取
り付ける場合、部品点数が増加すると共に、取付ブラケ
ットへの位置決め突起の組み付け作業が必要となり、作
業工程を増加させて製品単価を高めるという問題があっ
た。
【0020】また、位置決め方法の一例として、取付ブ
ラケットのねじを受け入れるための貫通孔の内径を、取
付ねじの雄ねじ部(図示してない)の外径よりも僅かに
大きくし、この貫通孔に取付ねじを挿通することによ
り、磁気センサの位置決めをしながら固定する場合、貫
通孔の内径の寸法公差を小さくしなければならない。こ
のため、貫通孔の加工が困難で、切削加工をしたブッシ
ュ等を用いねばならず、製品単価を高めてしまうという
問題があった。
ラケットのねじを受け入れるための貫通孔の内径を、取
付ねじの雄ねじ部(図示してない)の外径よりも僅かに
大きくし、この貫通孔に取付ねじを挿通することによ
り、磁気センサの位置決めをしながら固定する場合、貫
通孔の内径の寸法公差を小さくしなければならない。こ
のため、貫通孔の加工が困難で、切削加工をしたブッシ
ュ等を用いねばならず、製品単価を高めてしまうという
問題があった。
【0021】この発明は従来の磁気センサの上述の如き
課題を解決するためになされたものであって、その目的
は製造が容易で安価であり、精度および信頼性が高い磁
気センサを提供することである。
課題を解決するためになされたものであって、その目的
は製造が容易で安価であり、精度および信頼性が高い磁
気センサを提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の磁気センサは、磁気コアを有するセ
ンサ組立体と、上記磁気コアの一端を突出させて上記セ
ンサ組立体を囲んで磁気センサのハウジングを形成する
樹脂成形体と、上記磁気コアの上記樹脂成形体から突出
した一端の側面を少なくとも一部囲む覆いを備えてい
る。
に、請求項1記載の磁気センサは、磁気コアを有するセ
ンサ組立体と、上記磁気コアの一端を突出させて上記セ
ンサ組立体を囲んで磁気センサのハウジングを形成する
樹脂成形体と、上記磁気コアの上記樹脂成形体から突出
した一端の側面を少なくとも一部囲む覆いを備えてい
る。
【0023】
【作用】請求項1記載の磁気センサは、磁気コアへの磁
性異物の吸着を防止でき、磁気センサの信号精度の低下
防止と共に耐食性の向上ができる。
性異物の吸着を防止でき、磁気センサの信号精度の低下
防止と共に耐食性の向上ができる。
【0024】
【実施例】実施例1.図1乃至図3には本発明と共に用
いることのできる磁気センサの参考例を示す。本発明と
共に用いることのできる磁気センサ41の全体の構成は
図40乃至42に示す磁気センサと同様であって、セン
サ組立体42と、このセンサ組立体42を囲んで設けら
れて磁気センサ43のハウジングを形成する樹脂成形体
43とを備えている。
いることのできる磁気センサの参考例を示す。本発明と
共に用いることのできる磁気センサ41の全体の構成は
図40乃至42に示す磁気センサと同様であって、セン
サ組立体42と、このセンサ組立体42を囲んで設けら
れて磁気センサ43のハウジングを形成する樹脂成形体
43とを備えている。
【0025】センサ組立体42は、磁束を発生する比較
的厚い円盤型の永久磁石44と、この磁束のための磁気
回路を形成する磁気コア45と、磁気コア45の周囲に
巻かれて磁気コア45を通る磁束の変化を検出するコイ
ル46と、これら磁石44、磁気コア45およびコイル
46を組立体42として所定の電磁誘導関係に支持する
支持体47と、コイル46から引き出されて支持体47
上にテープ48で留められた口出し線49,50が接続
された接続部51を有する端子52とを備えている。支
持体47は、磁気コア45に嵌合されて、巻き芯63の
両端に設けられたフランジ53、54を有し、コイル4
6を巻き付けるためのボビン55と、このボビン55か
ら一体に軸方向に延びて内部に磁石44を受け入れた円
筒形のスリーブ56と、このスリーブ56内に挿入され
て磁石44を所定位置に保持する磁性体のスペーサ57
とを備えている。一体に成形されたボビン55とスリー
ブ56とは例えばPBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)、PP(ポリプロピレン)、ナイロン、エポキシ樹
脂等で作られている。
的厚い円盤型の永久磁石44と、この磁束のための磁気
回路を形成する磁気コア45と、磁気コア45の周囲に
巻かれて磁気コア45を通る磁束の変化を検出するコイ
ル46と、これら磁石44、磁気コア45およびコイル
46を組立体42として所定の電磁誘導関係に支持する
支持体47と、コイル46から引き出されて支持体47
上にテープ48で留められた口出し線49,50が接続
された接続部51を有する端子52とを備えている。支
持体47は、磁気コア45に嵌合されて、巻き芯63の
両端に設けられたフランジ53、54を有し、コイル4
6を巻き付けるためのボビン55と、このボビン55か
ら一体に軸方向に延びて内部に磁石44を受け入れた円
筒形のスリーブ56と、このスリーブ56内に挿入され
て磁石44を所定位置に保持する磁性体のスペーサ57
とを備えている。一体に成形されたボビン55とスリー
ブ56とは例えばPBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)、PP(ポリプロピレン)、ナイロン、エポキシ樹
脂等で作られている。
【0026】磁気センサ41のハウジングである樹脂成
形体43は、支持体47と同じ材料で作ってある。樹脂
成形体43は、磁気コア45の先端58を除きセンサ組
立体42の略々全体を囲んで覆った円筒形の本体部分5
9と、本体部分59から径方向に延びて端子52を内部
に備えたコネクタ部60と、本体部分59からコネクタ
部60とは反対の径方向に延びた取付ブラケット61と
を備えている。取付ブラケット61には図42に示す如
く取付ねじを通して支持構造に固定するためのブッシュ
付の取付孔62が形成されている。
形体43は、支持体47と同じ材料で作ってある。樹脂
成形体43は、磁気コア45の先端58を除きセンサ組
立体42の略々全体を囲んで覆った円筒形の本体部分5
9と、本体部分59から径方向に延びて端子52を内部
に備えたコネクタ部60と、本体部分59からコネクタ
部60とは反対の径方向に延びた取付ブラケット61と
を備えている。取付ブラケット61には図42に示す如
く取付ねじを通して支持構造に固定するためのブッシュ
付の取付孔62が形成されている。
【0027】この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサ41は、支持体47のコイルボビン55のフランジ
53に、樹脂成形体43の本体部分59の端面に設けら
れた2つの円形の開口64から露出した係合部65を備
えている。この係合部65は、この例では図1乃至図3
に示す如く突起表面であって、樹脂成形体43の成形金
型66による成形時に、金型66に設けられている2つ
の環状突起67により形成される凹部に嵌合して係合
し、センサ組立体42を成形金型66内の所定位置に位
置決めし支持するものである。係合部65は平面形が円
形であるが、他の任意の形状とすることもできる。
ンサ41は、支持体47のコイルボビン55のフランジ
53に、樹脂成形体43の本体部分59の端面に設けら
れた2つの円形の開口64から露出した係合部65を備
えている。この係合部65は、この例では図1乃至図3
に示す如く突起表面であって、樹脂成形体43の成形金
型66による成形時に、金型66に設けられている2つ
の環状突起67により形成される凹部に嵌合して係合
し、センサ組立体42を成形金型66内の所定位置に位
置決めし支持するものである。係合部65は平面形が円
形であるが、他の任意の形状とすることもできる。
【0028】このように構成された磁気センサ41に於
いては、成形金型66内での支持が、磁気コア45の先
端58と成形金型66の凹部との係合による支持に加
え、ボビン55のフランジ53に設けた2つの突起表面
である係合部65を成形金型66の環状突起67との係
合による支持も得られるので、成形金型66内でのセン
サ組立体42の軸の傾きや軸回りの回転を含めた位置決
め支持が、安定した正確なものとなる。
いては、成形金型66内での支持が、磁気コア45の先
端58と成形金型66の凹部との係合による支持に加
え、ボビン55のフランジ53に設けた2つの突起表面
である係合部65を成形金型66の環状突起67との係
合による支持も得られるので、成形金型66内でのセン
サ組立体42の軸の傾きや軸回りの回転を含めた位置決
め支持が、安定した正確なものとなる。
【0029】更に、係合部65と成形金型66の環状突
起67との係合のみによる位置決め支持も可能で、図4
9の磁気センサの如く、磁気コア45の先端58を成形
金型66に係合支持させなくても同様の効果が得られ
る。
起67との係合のみによる位置決め支持も可能で、図4
9の磁気センサの如く、磁気コア45の先端58を成形
金型66に係合支持させなくても同様の効果が得られ
る。
【0030】図4乃至図6の本発明と共に用いることの
できる磁気センサに於いては、支持体47のコイルボビ
ン55のフランジ53に、図1乃至図3の係合部65と
同様に、樹脂成形体43の本体部分59の端面に設けら
れた2つの円形の開口64から露出した係合部68を備
えている。この係合部68は、突起表面ではなく、平坦
表面であって、樹脂成形体43の成形金型69による成
形時に、金型69に設けられている2つの突起70に当
接して係合し、センサ組立体42を成形金型69内の所
定位置に位置決めし支持するものである。
できる磁気センサに於いては、支持体47のコイルボビ
ン55のフランジ53に、図1乃至図3の係合部65と
同様に、樹脂成形体43の本体部分59の端面に設けら
れた2つの円形の開口64から露出した係合部68を備
えている。この係合部68は、突起表面ではなく、平坦
表面であって、樹脂成形体43の成形金型69による成
形時に、金型69に設けられている2つの突起70に当
接して係合し、センサ組立体42を成形金型69内の所
定位置に位置決めし支持するものである。
【0031】このように構成された磁気センサ41に於
いては、成形金型69内での支持が、磁気コア45の先
端58と成形金型69の凹部との係合による支持に加
え、ボビン55のフランジ53に設けた2つの平坦表面
である係合部68を成形金型69の2つの突起70との
当接係合による支持も得られるので、成形金型69内で
のセンサ組立体42の軸の傾き等の位置決め支持が安定
した正確なものとなる。この例では、係合部68が円形
の平面形を持った平坦表面であるが、他の任意の平面形
状としても、平坦でなく窪みを持つ表面としても同様の
効果を得ることができる。
いては、成形金型69内での支持が、磁気コア45の先
端58と成形金型69の凹部との係合による支持に加
え、ボビン55のフランジ53に設けた2つの平坦表面
である係合部68を成形金型69の2つの突起70との
当接係合による支持も得られるので、成形金型69内で
のセンサ組立体42の軸の傾き等の位置決め支持が安定
した正確なものとなる。この例では、係合部68が円形
の平面形を持った平坦表面であるが、他の任意の平面形
状としても、平坦でなく窪みを持つ表面としても同様の
効果を得ることができる。
【0032】図7および図8には本発明と共に用いるこ
とのできる磁気センサのコイルボビン55の参考例を示
す。このコイルボビン55は、スリーブ56側のフラン
ジ71に口出し線49,50(図示してない)を通すた
めの引き出し口72、73が設けられており、引き出し
口72、73はそれぞれ互いにフランジ71の周方向に
略々180度離れていて、引き出し口72、73を通さ
れた口出し線49、50がスリーブ56上で互いに接触
するのを防いでいる。このようなコイルボビン55を用
いた磁気センサに於いては、スリーブ56上に配置した
口出し線49をフランジ71の引き出し口72に通して
ボビン55上に巻き付けてコイル46を形成し、コイル
46の巻き終わりで周方向に180度離れた引き出し口
73から再びスリーブ56上に引き出しテープ48で留
めて端子52の接続部51に半田等で接続する。このよ
うなボビン55を用いた場合には、引き出し口72、7
3を通ってスリーブ56上に出る口出し線49、50間
の距離が大きくなるので、互いに接触して短絡すること
を防ぐことができる。
とのできる磁気センサのコイルボビン55の参考例を示
す。このコイルボビン55は、スリーブ56側のフラン
ジ71に口出し線49,50(図示してない)を通すた
めの引き出し口72、73が設けられており、引き出し
口72、73はそれぞれ互いにフランジ71の周方向に
略々180度離れていて、引き出し口72、73を通さ
れた口出し線49、50がスリーブ56上で互いに接触
するのを防いでいる。このようなコイルボビン55を用
いた磁気センサに於いては、スリーブ56上に配置した
口出し線49をフランジ71の引き出し口72に通して
ボビン55上に巻き付けてコイル46を形成し、コイル
46の巻き終わりで周方向に180度離れた引き出し口
73から再びスリーブ56上に引き出しテープ48で留
めて端子52の接続部51に半田等で接続する。このよ
うなボビン55を用いた場合には、引き出し口72、7
3を通ってスリーブ56上に出る口出し線49、50間
の距離が大きくなるので、互いに接触して短絡すること
を防ぐことができる。
【0033】参考として図9に示すコイルボビン55
は、スリーブ56側のフランジ75に設けられた2つの
引き出し口76(1つだけ図示されている)が、コイル
ボビン55上のコイル46の口出し線49、50の巻回
方向に近くなるように傾斜していて、口出し線49、5
0が引き出し口76で鋭い角度をもって曲げられないよ
うにしてある。換言すれば、引き出し口76の軸線は口
出し線49、50がコイル46内で延びている方向に対
して例えば45度というような鋭角を成すようにフラン
ジ75に対して傾斜している。
は、スリーブ56側のフランジ75に設けられた2つの
引き出し口76(1つだけ図示されている)が、コイル
ボビン55上のコイル46の口出し線49、50の巻回
方向に近くなるように傾斜していて、口出し線49、5
0が引き出し口76で鋭い角度をもって曲げられないよ
うにしてある。換言すれば、引き出し口76の軸線は口
出し線49、50がコイル46内で延びている方向に対
して例えば45度というような鋭角を成すようにフラン
ジ75に対して傾斜している。
【0034】このように構成されたコイルボビン55を
備えた磁気センサに於いては、口出し線49、50と引
き出し口76との当接が軽接触、即ち接触が軽度とな
り、口出し線49、50の曲げも小さくなるので、コイ
ル巻回時に口出し線49、50に作用する張力による口
出し線49、50の断線を防止できる。
備えた磁気センサに於いては、口出し線49、50と引
き出し口76との当接が軽接触、即ち接触が軽度とな
り、口出し線49、50の曲げも小さくなるので、コイ
ル巻回時に口出し線49、50に作用する張力による口
出し線49、50の断線を防止できる。
【0035】参考例として図10及び図11に示す支持
体47は、スリーブ78の外周面の高さが変化してお
り、コイルボビン55のフランジ79に形成された口出
し線49、50の引き出し口80、81は、フランジ7
9の外縁から内側に向かって略々平行に互いに離間して
延びており、引き出し口80の内端はスリーブ78の低
い部分にあって比較的深く、引き出し口81の内端はス
リーブ78の高い部分にあって比較的浅くなっており、
コイルボビン55に巻かれたコイル46の外周と略々同
じ径方向位置にある。口出し線49はスリーブ78の低
い部分に沿って延びて引き出し口80の深い位置からそ
のフランジ79を越えてコイルボビン55に入ってコイ
ルに巻かれ、コイル外周からそのまま軸方向に延びて引
き出し口81を通ってフランジ79からスリーブ78の
高い部分に引き出される。
体47は、スリーブ78の外周面の高さが変化してお
り、コイルボビン55のフランジ79に形成された口出
し線49、50の引き出し口80、81は、フランジ7
9の外縁から内側に向かって略々平行に互いに離間して
延びており、引き出し口80の内端はスリーブ78の低
い部分にあって比較的深く、引き出し口81の内端はス
リーブ78の高い部分にあって比較的浅くなっており、
コイルボビン55に巻かれたコイル46の外周と略々同
じ径方向位置にある。口出し線49はスリーブ78の低
い部分に沿って延びて引き出し口80の深い位置からそ
のフランジ79を越えてコイルボビン55に入ってコイ
ルに巻かれ、コイル外周からそのまま軸方向に延びて引
き出し口81を通ってフランジ79からスリーブ78の
高い部分に引き出される。
【0036】このような構成のコイルボビン55を持つ
支持体47に於いては、2つの引き出し口80、81間
の距離が周方向にも径方向にも比較的大きいので、スリ
ーブ78上での口出し線49、50の短絡事故を防止で
きると共に、口出し線を径方向に折り曲げる必要がない
ために口出し線に過大な張力が作用せず、断線を防止す
ることができる。
支持体47に於いては、2つの引き出し口80、81間
の距離が周方向にも径方向にも比較的大きいので、スリ
ーブ78上での口出し線49、50の短絡事故を防止で
きると共に、口出し線を径方向に折り曲げる必要がない
ために口出し線に過大な張力が作用せず、断線を防止す
ることができる。
【0037】図12には本発明と共に用いることのでき
る磁気センサに用いる更に別のセンサ組立体42を斜視
図で示してある。このセンサ組立体42の支持体84
は、図7に示すものと同様のコイルボビン55を持ち、
フランジ71の互いに180度周方向に離間した引き出
し口72、73から引き出された口出し線49、50が
スリーブ56に巻き付けられている。この図では、スリ
ーブ56の先端に端子52を保持する端子台85を備え
ており、口出し線49はスリーブ56上で軸方向に配線
されて端子52との接続部51に至っているが、口出し
線50は引き出し口73から接続部51に達するまでに
スリーブ56上に巻き付けられて約半周している。
る磁気センサに用いる更に別のセンサ組立体42を斜視
図で示してある。このセンサ組立体42の支持体84
は、図7に示すものと同様のコイルボビン55を持ち、
フランジ71の互いに180度周方向に離間した引き出
し口72、73から引き出された口出し線49、50が
スリーブ56に巻き付けられている。この図では、スリ
ーブ56の先端に端子52を保持する端子台85を備え
ており、口出し線49はスリーブ56上で軸方向に配線
されて端子52との接続部51に至っているが、口出し
線50は引き出し口73から接続部51に達するまでに
スリーブ56上に巻き付けられて約半周している。
【0038】このような構成によれば、引き出し口7
2、73から出てスリーブ56上に配線される口出し線
49、50間の距離が大きいので、特にフランジ71に
近いスリーブ56上での口出し線49、50の短絡事故
を防止できる。図12には2つの引き出し口72、73
が互いに180度離れて配置された例を示したが、2つ
の引き出し口72、73の周方向間隔を45度以上離間
させれば同様の効果を得ることができる。また、2本の
口出し線49、50のいずれを巻き付けてもあるいは両
方を巻き付けても良い。
2、73から出てスリーブ56上に配線される口出し線
49、50間の距離が大きいので、特にフランジ71に
近いスリーブ56上での口出し線49、50の短絡事故
を防止できる。図12には2つの引き出し口72、73
が互いに180度離れて配置された例を示したが、2つ
の引き出し口72、73の周方向間隔を45度以上離間
させれば同様の効果を得ることができる。また、2本の
口出し線49、50のいずれを巻き付けてもあるいは両
方を巻き付けても良い。
【0039】図13および図14に示す本発明と共に用
いることのできる磁気センサのセンサ組立体42に於い
ては、コイルボビン55のフランジ71の軸方向外側に
離間して平行なフランジ86が設けられていて、間に周
方向溝87が形成されている。フランジ86はフランジ
71と略々同じ直径である。このフランジ86にはフラ
ンジ71の引き出し口(図示してない)とは周方向に離
れた位置に径方向のスリット88が設けられていて、ボ
ビン55のフランジ71から引き出された口出し線49
あるいは50が周方向溝87を通って巻き付けられ、ス
リット88からスリーブ56上に引き出されている。
いることのできる磁気センサのセンサ組立体42に於い
ては、コイルボビン55のフランジ71の軸方向外側に
離間して平行なフランジ86が設けられていて、間に周
方向溝87が形成されている。フランジ86はフランジ
71と略々同じ直径である。このフランジ86にはフラ
ンジ71の引き出し口(図示してない)とは周方向に離
れた位置に径方向のスリット88が設けられていて、ボ
ビン55のフランジ71から引き出された口出し線49
あるいは50が周方向溝87を通って巻き付けられ、ス
リット88からスリーブ56上に引き出されている。
【0040】この構成によれば、周方向溝87に口出し
線49あるいは50が巻き付けられるので、2本の口出
し線49、50間の距離を大きして短絡を防止できると
共に、口出し線49あるいは50の軸方向へのずれを防
いで断線を防止することができる。この例ではフランジ
86を用いているが、周方向溝87が形成できれば、図
示の如き別個のフランジ86でなくとも他の形状の構造
を採用しても良い。また、周方向溝87に設けるスリッ
ト88を2つ設けて、口出し線49、50を周方向溝8
7にそれぞれ巻き付けてそれぞれのスリットから引き出
すこともできる。
線49あるいは50が巻き付けられるので、2本の口出
し線49、50間の距離を大きして短絡を防止できると
共に、口出し線49あるいは50の軸方向へのずれを防
いで断線を防止することができる。この例ではフランジ
86を用いているが、周方向溝87が形成できれば、図
示の如き別個のフランジ86でなくとも他の形状の構造
を採用しても良い。また、周方向溝87に設けるスリッ
ト88を2つ設けて、口出し線49、50を周方向溝8
7にそれぞれ巻き付けてそれぞれのスリットから引き出
すこともできる。
【0041】参考例として図15および図16に示すセ
ンサ組立体42に於いては、スリーブ90が互いに離間
した平行な2本の軸方向溝91、92を持ち、コイルボ
ビン55のフランジ71から引き出された口出し線4
9、50が、これらの軸方向溝91、92内に配線され
て、図示してない端子52にまで延びている。
ンサ組立体42に於いては、スリーブ90が互いに離間
した平行な2本の軸方向溝91、92を持ち、コイルボ
ビン55のフランジ71から引き出された口出し線4
9、50が、これらの軸方向溝91、92内に配線され
て、図示してない端子52にまで延びている。
【0042】このような構成のセンサ組立体42を用い
た磁気センサに於いては、口出し線49、50がスリー
ブ90の軸方向溝91、92内に埋設配置されているの
で、口出し線49、50の周方向のずれを防いで短絡を
防止することができる。
た磁気センサに於いては、口出し線49、50がスリー
ブ90の軸方向溝91、92内に埋設配置されているの
で、口出し線49、50の周方向のずれを防いで短絡を
防止することができる。
【0043】図17および図18は本発明と共に用いる
ことのできる磁気センサのセンサ組立体42の別の例を
示す斜視図であり、このセンサ組立体42の支持体94
は、全体の構成は図12に示す支持体84と良く似てお
り、図10に示すものと同様のコイルボビン55を持
ち、フランジ71の周方向に離間した2つの引き出し口
80、81から引き出された口出し線49、50がスリ
ーブ56に巻き付けられている。この図では、スリーブ
56はその円筒形の周面に、引き出し口81から周方向
に略々90度離れた位置に係合突起95を持っている。
口出し線49は引き出し口80の内端から引き出されて
軸心に略々平行に軸方向にスリーブ56に沿って配線さ
れているが、口出し線50は引き出し口81の外端から
引き出されてスリーブ56の円筒面に沿って係合突起9
5に向かって、引き出し口81から見て下方に螺旋状に
延びて係合突起95に掛け回され、再び螺旋状に延びて
端子台85の端子52の接続部51にまで配線されてい
る。
ことのできる磁気センサのセンサ組立体42の別の例を
示す斜視図であり、このセンサ組立体42の支持体94
は、全体の構成は図12に示す支持体84と良く似てお
り、図10に示すものと同様のコイルボビン55を持
ち、フランジ71の周方向に離間した2つの引き出し口
80、81から引き出された口出し線49、50がスリ
ーブ56に巻き付けられている。この図では、スリーブ
56はその円筒形の周面に、引き出し口81から周方向
に略々90度離れた位置に係合突起95を持っている。
口出し線49は引き出し口80の内端から引き出されて
軸心に略々平行に軸方向にスリーブ56に沿って配線さ
れているが、口出し線50は引き出し口81の外端から
引き出されてスリーブ56の円筒面に沿って係合突起9
5に向かって、引き出し口81から見て下方に螺旋状に
延びて係合突起95に掛け回され、再び螺旋状に延びて
端子台85の端子52の接続部51にまで配線されてい
る。
【0044】このような構成によれば、引き出し口8
0、81から出てスリーブ56上に配線される口出し線
49、50の間の距離が係合突起95により広げられて
いて大きいので、引き出し口80、81間および端子接
続部51間の距離が小さくとも、スリーブ56上での口
出し線49、50の短絡事故を防止できる。
0、81から出てスリーブ56上に配線される口出し線
49、50の間の距離が係合突起95により広げられて
いて大きいので、引き出し口80、81間および端子接
続部51間の距離が小さくとも、スリーブ56上での口
出し線49、50の短絡事故を防止できる。
【0045】図19に示す参考例に於いては、スリーブ
56上の係合突起96が、引き出し口81から見て下側
の面に係合溝97を持ち、口出し線49がこの係合溝9
7内に通されて係合突起96に掛け回されている。
56上の係合突起96が、引き出し口81から見て下側
の面に係合溝97を持ち、口出し線49がこの係合溝9
7内に通されて係合突起96に掛け回されている。
【0046】この参考例に於いては、口出し線49、5
0間の接触による短絡事故を防止できると共に、係合溝
97に挿入された口出し線49は容易に係合突起96か
ら外れないので、口出し線49の位置ずれや断線を防止
することができる。
0間の接触による短絡事故を防止できると共に、係合溝
97に挿入された口出し線49は容易に係合突起96か
ら外れないので、口出し線49の位置ずれや断線を防止
することができる。
【0047】図20および図21に示す本発明と共に用
いることのできる磁気センサのセンサ組立体42に於い
ては、磁石44、磁気コア45、コイル46等を組立体
として支持する支持体98が、磁気コア45を受け入れ
るコイルボビン55と、コイルボビン55に一端で接続
されて磁石44を受け入れるスリーブ56と、スリーブ
56の他端に一体に設けられて係合凹部99を有する端
子台100と、端子台100に設けられてコイル46か
らの口出し線49、50に接続部51で接続される端子
52とを備えている。スリーブ56内で磁石44を保持
しているスペーサ101の上端面には位置決め凹部10
2が形成されている。
いることのできる磁気センサのセンサ組立体42に於い
ては、磁石44、磁気コア45、コイル46等を組立体
として支持する支持体98が、磁気コア45を受け入れ
るコイルボビン55と、コイルボビン55に一端で接続
されて磁石44を受け入れるスリーブ56と、スリーブ
56の他端に一体に設けられて係合凹部99を有する端
子台100と、端子台100に設けられてコイル46か
らの口出し線49、50に接続部51で接続される端子
52とを備えている。スリーブ56内で磁石44を保持
しているスペーサ101の上端面には位置決め凹部10
2が形成されている。
【0048】端子台100の係合凹部99は、図示の例
では矩形の端子台100の各辺に沿ってスリーブ56の
孔を囲むように形成された比較的細長い溝状のもので、
センサ組立体42を樹脂成形したときに樹脂成形体43
がこの係合凹部99内に入り込んで、樹脂成形体43と
端子台100との間の接触界面の面積が大きくなり密着
性が改善される。
では矩形の端子台100の各辺に沿ってスリーブ56の
孔を囲むように形成された比較的細長い溝状のもので、
センサ組立体42を樹脂成形したときに樹脂成形体43
がこの係合凹部99内に入り込んで、樹脂成形体43と
端子台100との間の接触界面の面積が大きくなり密着
性が改善される。
【0049】また、樹脂成形の際に成形金型内にセンサ
組立体42を正確に安定して支持するために、スペーサ
101の位置決め凹部102に成形金型のコアピン(図
示してない)の先端を挿入して支持し、磁気コア45の
先端58が成形金型の凹部に係合することによる支持と
で2点支持とすることができる。この場合、完成した樹
脂成形体43にはコアピンの抜き跡である貫通孔103
が形成され、スペーサ101の位置決め凹部102が露
出することになる。この貫通孔103には雨水等の導電
性の流体が侵入することがあっても、図20および図2
1に示す如き係合凹部99を持つ端子台を使用すれば、
樹脂成形体43と端子台100との間の境界面が広く、
端子52の接続部51に至る距離が長くなり、水分によ
る短絡を防ぐことができる。
組立体42を正確に安定して支持するために、スペーサ
101の位置決め凹部102に成形金型のコアピン(図
示してない)の先端を挿入して支持し、磁気コア45の
先端58が成形金型の凹部に係合することによる支持と
で2点支持とすることができる。この場合、完成した樹
脂成形体43にはコアピンの抜き跡である貫通孔103
が形成され、スペーサ101の位置決め凹部102が露
出することになる。この貫通孔103には雨水等の導電
性の流体が侵入することがあっても、図20および図2
1に示す如き係合凹部99を持つ端子台を使用すれば、
樹脂成形体43と端子台100との間の境界面が広く、
端子52の接続部51に至る距離が長くなり、水分によ
る短絡を防ぐことができる。
【0050】参考として図22に示すセンサ組立体42
に於いては、スリーブ56の他端に設けられてコイル4
6に接続された端子52の接続部51が、コイルボビン
55の外径よりも径方向外側に突出している。図20お
よび図21のセンサ組立体も、端子52が端子台100
に設けられている違いがあるが、端子52の接続部51
がコイルボビン55の外径よりも径方向外側にある点で
は、図22のものと同じであり、また図21から明らか
な如く、径方向に突出した接続部51は樹脂成形体43
の取付ブラケット61の厚さの中に埋め込まれていて、
樹脂成形体43の本体部分59の直径を大きくしないよ
うにしてある。
に於いては、スリーブ56の他端に設けられてコイル4
6に接続された端子52の接続部51が、コイルボビン
55の外径よりも径方向外側に突出している。図20お
よび図21のセンサ組立体も、端子52が端子台100
に設けられている違いがあるが、端子52の接続部51
がコイルボビン55の外径よりも径方向外側にある点で
は、図22のものと同じであり、また図21から明らか
な如く、径方向に突出した接続部51は樹脂成形体43
の取付ブラケット61の厚さの中に埋め込まれていて、
樹脂成形体43の本体部分59の直径を大きくしないよ
うにしてある。
【0051】この構成によれば、センサ組立体42の軸
を横向きにして接続部51を下向きにし、図22に示す
如く半田槽104内の半田浴105に浸漬して接続部5
1の半田付を行っても、例えばコイル46やコイルボビ
ン55等のセンサ組立体42の他の部分が高温の半田浴
105に触れることがないため、半田付け作業を人手に
頼ることなく、半田浴を用いた自動化ができ、作業性が
著しく改善される。
を横向きにして接続部51を下向きにし、図22に示す
如く半田槽104内の半田浴105に浸漬して接続部5
1の半田付を行っても、例えばコイル46やコイルボビ
ン55等のセンサ組立体42の他の部分が高温の半田浴
105に触れることがないため、半田付け作業を人手に
頼ることなく、半田浴を用いた自動化ができ、作業性が
著しく改善される。
【0052】図23乃至図25には本発明と共に用いる
ことのできる磁気センサのセンサ組立体42を示す。こ
のセンサ組立体42に於いては、支持体47のスリーブ
56の貫通孔108の内周面109に、この内周面10
9から突出した3本の軸方向に長い突起部110を備え
ている。この突起部110は内周面109よりも径方向
内側にあり、突起部110に接する円の直径は内周面1
09の円よりも小直径となるため、内周面109の小直
径部であるということもできる。スペーサ57の外径は
突起部110に接する円よりも大きく貫通孔108より
も小さい寸法にされており、また突起部110の長さは
図25から明らかな通りスリーブ56のスペーサ57が
入り込む位置に対応する長さであって、磁石44はスリ
ーブ56の貫通孔108の内周面により支持されてい
る。
ことのできる磁気センサのセンサ組立体42を示す。こ
のセンサ組立体42に於いては、支持体47のスリーブ
56の貫通孔108の内周面109に、この内周面10
9から突出した3本の軸方向に長い突起部110を備え
ている。この突起部110は内周面109よりも径方向
内側にあり、突起部110に接する円の直径は内周面1
09の円よりも小直径となるため、内周面109の小直
径部であるということもできる。スペーサ57の外径は
突起部110に接する円よりも大きく貫通孔108より
も小さい寸法にされており、また突起部110の長さは
図25から明らかな通りスリーブ56のスペーサ57が
入り込む位置に対応する長さであって、磁石44はスリ
ーブ56の貫通孔108の内周面により支持されてい
る。
【0053】センサ組立体42の組み立てにあたって
は、スリーブ56の貫通孔108内にまず磁気コア45
を挿入してその先端部がコイルボビン55から出るよう
にし、次に磁石44を挿入して磁気コア45に当接さ
せ、最後にスリーブ56の貫通孔108内にスペーサ5
7を挿入する。このとき、スペーサ57の外径は突起部
110に接する円よりも大きく貫通孔108よりも小さ
い寸法にされているので、スペーサ57を貫通孔108
に圧力をもって挿入すれば、スペーサ57はスリーブ5
6内に圧力嵌めにより保持されることになる。図示の例
では突起部は3本の突条であるが、スリーブ56の貫通
孔108内にスペーサ57が圧入できさえすれば、突起
部の数および形状は任意である。また突起部110をス
ペーサ側に設けることもできる。
は、スリーブ56の貫通孔108内にまず磁気コア45
を挿入してその先端部がコイルボビン55から出るよう
にし、次に磁石44を挿入して磁気コア45に当接さ
せ、最後にスリーブ56の貫通孔108内にスペーサ5
7を挿入する。このとき、スペーサ57の外径は突起部
110に接する円よりも大きく貫通孔108よりも小さ
い寸法にされているので、スペーサ57を貫通孔108
に圧力をもって挿入すれば、スペーサ57はスリーブ5
6内に圧力嵌めにより保持されることになる。図示の例
では突起部は3本の突条であるが、スリーブ56の貫通
孔108内にスペーサ57が圧入できさえすれば、突起
部の数および形状は任意である。また突起部110をス
ペーサ側に設けることもできる。
【0054】このような構成のセンサ組立体42に於い
ては、スペーサ57をスリーブ56の貫通孔108内に
圧入すれば磁気コア45、磁石44を所定位置に保持す
ることができるので、組み立て作業を簡単かつ容易にす
ることができ、自動化が容易にできる。
ては、スペーサ57をスリーブ56の貫通孔108内に
圧入すれば磁気コア45、磁石44を所定位置に保持す
ることができるので、組み立て作業を簡単かつ容易にす
ることができ、自動化が容易にできる。
【0055】図26乃至図29に示す本発明と共に用い
ることのできる磁気センサのセンサ組立体42に於いて
は、スリーブ56の貫通孔111にその全長に亙って延
びるキー溝112が形成されており、磁気コア45のフ
ランジ113にキー溝112に嵌合するキー114が形
成され、更に磁気コア45の先端115は両側から平行
に面取りされて端面116が小判型あるいは長円形にさ
れている。磁気コア45の端面116をこのように長円
形として、その軸線を検出対象(例えば図40の回転円
板26の検出片25)の移動方向に対して直角に配置す
れば、出力信号の立ち上がりが鋭くなって検出対象の位
置の検出が正確になる。従って、長円形の端面116の
軸線の向き、即ち、磁気コア45の中心軸回りの回転位
置が重要である。
ることのできる磁気センサのセンサ組立体42に於いて
は、スリーブ56の貫通孔111にその全長に亙って延
びるキー溝112が形成されており、磁気コア45のフ
ランジ113にキー溝112に嵌合するキー114が形
成され、更に磁気コア45の先端115は両側から平行
に面取りされて端面116が小判型あるいは長円形にさ
れている。磁気コア45の端面116をこのように長円
形として、その軸線を検出対象(例えば図40の回転円
板26の検出片25)の移動方向に対して直角に配置す
れば、出力信号の立ち上がりが鋭くなって検出対象の位
置の検出が正確になる。従って、長円形の端面116の
軸線の向き、即ち、磁気コア45の中心軸回りの回転位
置が重要である。
【0056】組み立てにあたってキー114をキー溝1
12に係合させて磁気コア45をスリーブ56に挿入す
ると磁気コア45の軸心回りの位置が定められ、従っ
て、磁気コア45の先端115の長円形の端面116の
軸線も定められ、磁気センサの取付を正確に行えば、磁
気コア45の端面116の姿勢を正しく所定の方向にし
て取り付けることができる。この意味で、スリーブ56
のキー溝112と磁気コア45のキー114とは、磁気
コア45およびスリーブ56間に設けられて互いに係合
してスリーブ56に対して磁気コア45を位置決めする
位置決め装置であるといえる。キー溝を磁気コアに設
け、キーをスリーブに設けても同様の効果が得られる。
12に係合させて磁気コア45をスリーブ56に挿入す
ると磁気コア45の軸心回りの位置が定められ、従っ
て、磁気コア45の先端115の長円形の端面116の
軸線も定められ、磁気センサの取付を正確に行えば、磁
気コア45の端面116の姿勢を正しく所定の方向にし
て取り付けることができる。この意味で、スリーブ56
のキー溝112と磁気コア45のキー114とは、磁気
コア45およびスリーブ56間に設けられて互いに係合
してスリーブ56に対して磁気コア45を位置決めする
位置決め装置であるといえる。キー溝を磁気コアに設
け、キーをスリーブに設けても同様の効果が得られる。
【0057】図30および図31に示す本発明と共に用
いることのできる磁気センサ120は、センサ組立体4
2と樹脂成形体121とを備えており、センサ組立体4
2は、磁石44、磁気コア45、コイル46、スペーサ
57およびこれらを所定の位置関係に保持して組立体と
する支持体47を備えている。樹脂成形体121は、磁
気コア45の先端58を突出させてこのセンサ組立体4
2を囲んでおり、磁気センサ120のハウジングを形成
している。この磁気センサ120の樹脂成形体121
は、センサ組立体42を囲み図示してないコネクタを収
容した円筒形の本体部分122と、この本体部分122
から径方向外向きに延びて磁気センサ120の軸心に直
角な方向の取付孔123を持つ取付ブラケット124
と、樹脂成形体121から突出した磁気コア45の先端
58の近傍で樹脂成形体121の円筒面から突出して設
けられた位置決め装置である位置決めピン125とを備
えている。位置決めピン125は、取付ブラケット12
4の取付孔123と同様、磁気センサ120の軸心に直
角方向に延びている。
いることのできる磁気センサ120は、センサ組立体4
2と樹脂成形体121とを備えており、センサ組立体4
2は、磁石44、磁気コア45、コイル46、スペーサ
57およびこれらを所定の位置関係に保持して組立体と
する支持体47を備えている。樹脂成形体121は、磁
気コア45の先端58を突出させてこのセンサ組立体4
2を囲んでおり、磁気センサ120のハウジングを形成
している。この磁気センサ120の樹脂成形体121
は、センサ組立体42を囲み図示してないコネクタを収
容した円筒形の本体部分122と、この本体部分122
から径方向外向きに延びて磁気センサ120の軸心に直
角な方向の取付孔123を持つ取付ブラケット124
と、樹脂成形体121から突出した磁気コア45の先端
58の近傍で樹脂成形体121の円筒面から突出して設
けられた位置決め装置である位置決めピン125とを備
えている。位置決めピン125は、取付ブラケット12
4の取付孔123と同様、磁気センサ120の軸心に直
角方向に延びている。
【0058】このような磁気センサ120は、図示の如
く、支持構造である取付台座126に対してその軸心を
平行にして横置き配置されて取付られる。即ち、取付ブ
ラケット124は取付台座126に平行に置かれてその
取付孔123は取付台座126のねじ孔127と整列さ
せられ、図31に示す如くねじ128によりしっかりと
固着することができる。位置決めピン125もまた取付
台座126の位置決め穴129内に嵌合して、磁気セン
サ120の磁気コア45の先端58を取付台座126に
対して正確に位置決めしている。図40乃至図42に示
す従来の磁気センサに於ける如く、本体部分を取付台座
の開口に嵌め込む必要がない。
く、支持構造である取付台座126に対してその軸心を
平行にして横置き配置されて取付られる。即ち、取付ブ
ラケット124は取付台座126に平行に置かれてその
取付孔123は取付台座126のねじ孔127と整列さ
せられ、図31に示す如くねじ128によりしっかりと
固着することができる。位置決めピン125もまた取付
台座126の位置決め穴129内に嵌合して、磁気セン
サ120の磁気コア45の先端58を取付台座126に
対して正確に位置決めしている。図40乃至図42に示
す従来の磁気センサに於ける如く、本体部分を取付台座
の開口に嵌め込む必要がない。
【0059】このような磁気センサ120に於いては、
磁気コア45の先端58の極めて近くに位置決めピン1
25が設けてあるので、位置決めの精度を極めて高精度
にすることができる。このことは、一般に磁気センサに
於いては、出力信号のばらつきを減少するために磁気コ
アと信号検出用のプレートとの間の距離を精度良く一定
にする必要があるので、極めて有用な利点である。また
磁気センサの本体部分を取付台座に貫通させる必要が無
く、取付台座に平行に配置することができるので、磁気
センサの配置の自由度が大きい。
磁気コア45の先端58の極めて近くに位置決めピン1
25が設けてあるので、位置決めの精度を極めて高精度
にすることができる。このことは、一般に磁気センサに
於いては、出力信号のばらつきを減少するために磁気コ
アと信号検出用のプレートとの間の距離を精度良く一定
にする必要があるので、極めて有用な利点である。また
磁気センサの本体部分を取付台座に貫通させる必要が無
く、取付台座に平行に配置することができるので、磁気
センサの配置の自由度が大きい。
【0060】実施例1.図32および図33には本発明
の磁気センサの実施例を示し、この磁気センサは、磁気
コア45を有するセンサ組立体130と、磁気コア45
の先端58を突出させてセンサ組立体130を囲んで磁
気センサのハウジングを形成する樹脂成形体131と、
磁気コア45の樹脂成形体131から突出した先端58
の側面132を少なくとも一部囲む覆い133、134
を備えている。
の磁気センサの実施例を示し、この磁気センサは、磁気
コア45を有するセンサ組立体130と、磁気コア45
の先端58を突出させてセンサ組立体130を囲んで磁
気センサのハウジングを形成する樹脂成形体131と、
磁気コア45の樹脂成形体131から突出した先端58
の側面132を少なくとも一部囲む覆い133、134
を備えている。
【0061】図32の例では、磁気コア45の先端58
の側面132を囲む覆い133は樹脂成形体131から
一体となって連続して、磁気コア45の先端58に沿っ
て全長に亙って延びた被覆133である。また、図33
の例では、樹脂成形体131から突出して延びた磁気コ
ア45の先端58の側面132は、支持体47のコイル
ボビン55から一体となって連続して、先端58に沿っ
て全長に亙って延びた被覆134によって覆われてい
る。いずれの例でも先端58の端面135は被覆されて
いない。
の側面132を囲む覆い133は樹脂成形体131から
一体となって連続して、磁気コア45の先端58に沿っ
て全長に亙って延びた被覆133である。また、図33
の例では、樹脂成形体131から突出して延びた磁気コ
ア45の先端58の側面132は、支持体47のコイル
ボビン55から一体となって連続して、先端58に沿っ
て全長に亙って延びた被覆134によって覆われてい
る。いずれの例でも先端58の端面135は被覆されて
いない。
【0062】このように構成された磁気センサに於いて
は、磁気コア45の先端58の側面132を樹脂の被覆
133あるいは134によって覆ってあるため、磁気コ
ア45の側面に磁性体の異物が吸着されてしまうのを防
止できると共に、耐食性を高めることができる。被覆1
33あるいは134は磁気コア45の先端58の側面1
32の一部だけを覆うものでも或る程度の効果は得られ
るが、側面132全体を覆うのが望ましい。磁気コア4
5の端面135は被覆されていないので、磁気検出の妨
害とはならない。
は、磁気コア45の先端58の側面132を樹脂の被覆
133あるいは134によって覆ってあるため、磁気コ
ア45の側面に磁性体の異物が吸着されてしまうのを防
止できると共に、耐食性を高めることができる。被覆1
33あるいは134は磁気コア45の先端58の側面1
32の一部だけを覆うものでも或る程度の効果は得られ
るが、側面132全体を覆うのが望ましい。磁気コア4
5の端面135は被覆されていないので、磁気検出の妨
害とはならない。
【0063】図34乃至図37に示す本発明と共に用い
ることのできる磁気センサは、センサ組立体136と、
このセンサ組立体136を囲んで設けられてハウジング
を形成する樹脂成形体137とを備えており、樹脂成形
体137の円筒形の本体部分138には周方向溝139
が形成されていて、この周方向溝139内にはOリング
140が嵌め込まれている。また、センサ組立体136
は、磁束を発生する磁石44と、磁気回路を形成する磁
気コア45と、磁気コア45の周囲に巻かれて磁気コア
45を通る磁束の変化を検出するコイル46と、これら
の磁石44、磁気コア45およびコイル46を組立体と
して支持する支持体47とを備えている。
ることのできる磁気センサは、センサ組立体136と、
このセンサ組立体136を囲んで設けられてハウジング
を形成する樹脂成形体137とを備えており、樹脂成形
体137の円筒形の本体部分138には周方向溝139
が形成されていて、この周方向溝139内にはOリング
140が嵌め込まれている。また、センサ組立体136
は、磁束を発生する磁石44と、磁気回路を形成する磁
気コア45と、磁気コア45の周囲に巻かれて磁気コア
45を通る磁束の変化を検出するコイル46と、これら
の磁石44、磁気コア45およびコイル46を組立体と
して支持する支持体47とを備えている。
【0064】支持体47は、磁気コア45を受け入れる
と共にコイル46を巻回すべきコイルボビン55と、コ
イルボビン55に一端で接続されて磁気コア45および
磁石44を受け入れるスリーブ56と、磁気コア45お
よび磁石44をスリーブ56内に保持するスペーサ57
と、スリーブ56の他端に設けられてコイル46に接続
される端子52と、スペーサ57をスリーブ56内に保
持するキャップ142とを備えている。キャップ142
は、樹脂成形体の樹脂材料と同等あるいは同じものを使
用し、特に熱膨張係数が樹脂成形体と同じものを用いる
のが望ましい。そのような材料の例は、PBT,PP,
ナイロン、エポキシ樹脂である。
と共にコイル46を巻回すべきコイルボビン55と、コ
イルボビン55に一端で接続されて磁気コア45および
磁石44を受け入れるスリーブ56と、磁気コア45お
よび磁石44をスリーブ56内に保持するスペーサ57
と、スリーブ56の他端に設けられてコイル46に接続
される端子52と、スペーサ57をスリーブ56内に保
持するキャップ142とを備えている。キャップ142
は、樹脂成形体の樹脂材料と同等あるいは同じものを使
用し、特に熱膨張係数が樹脂成形体と同じものを用いる
のが望ましい。そのような材料の例は、PBT,PP,
ナイロン、エポキシ樹脂である。
【0065】このキャップ142は、例えば図36に示
す如き形状で、スペーサ57のスリーブ56からはみ出
した部分に嵌合させられて、その縁部143でスリーブ
56の縁に接着剤により固着されている。キャップは図
37に示す如く、係合片144を持つキャップ145と
しても良く、この場合にはキャップ145の係合片14
4はスリーブ56の外周に形成した凹部(図示してな
い)に弾性的に係合させて固着する。
す如き形状で、スペーサ57のスリーブ56からはみ出
した部分に嵌合させられて、その縁部143でスリーブ
56の縁に接着剤により固着されている。キャップは図
37に示す如く、係合片144を持つキャップ145と
しても良く、この場合にはキャップ145の係合片14
4はスリーブ56の外周に形成した凹部(図示してな
い)に弾性的に係合させて固着する。
【0066】このようなキャップ142あるいは145
は、図35に示す如く、Oリング140用の周方向溝1
39を持つ磁気センサ41を樹脂成形する場合には、先
に説明したように周方向溝139がアンダーカット(抜
き取りの妨げとなる成形金型の突出部分が形成されるこ
と)とならないように、成形金型37乃至40内にセン
サ組立体136をその軸を横置きにかつ端子52を下向
きにして配置して成形する場合に、センサ組立体136
を横置きにしたときにスリーブ56からスペーサ57が
脱落するのを防ぐ作用をする。この時点では磁石44は
まだ着磁されてないので、スペーサ57の脱落の危険が
あるのである。このように、センサ組立体は、樹脂成形
前にも磁気コア、磁石およびスペーサが、スリーブ内に
確実に保持でき、製造作業の自動化が可能である。ま
た、キャップ142は僅かな接着剤でスペーサ57に接
着できるので、接着剤がスペーサ57と磁石44との間
に入り込んで磁気抵抗となる恐れも無い。図37に示す
弾性係合片144を持つキャップ145を用いれば、接
着剤は全く不要で一動作でキャップ145を固着でき、
作業性が良い。係合片144の個数および形状はキャッ
プ145をスリーブ56に固定できれば任意である。
は、図35に示す如く、Oリング140用の周方向溝1
39を持つ磁気センサ41を樹脂成形する場合には、先
に説明したように周方向溝139がアンダーカット(抜
き取りの妨げとなる成形金型の突出部分が形成されるこ
と)とならないように、成形金型37乃至40内にセン
サ組立体136をその軸を横置きにかつ端子52を下向
きにして配置して成形する場合に、センサ組立体136
を横置きにしたときにスリーブ56からスペーサ57が
脱落するのを防ぐ作用をする。この時点では磁石44は
まだ着磁されてないので、スペーサ57の脱落の危険が
あるのである。このように、センサ組立体は、樹脂成形
前にも磁気コア、磁石およびスペーサが、スリーブ内に
確実に保持でき、製造作業の自動化が可能である。ま
た、キャップ142は僅かな接着剤でスペーサ57に接
着できるので、接着剤がスペーサ57と磁石44との間
に入り込んで磁気抵抗となる恐れも無い。図37に示す
弾性係合片144を持つキャップ145を用いれば、接
着剤は全く不要で一動作でキャップ145を固着でき、
作業性が良い。係合片144の個数および形状はキャッ
プ145をスリーブ56に固定できれば任意である。
【0067】図38および図39に示す本発明と共に用
いることのできる磁気センサの参考例に於いては、支持
体47のコイルボビン150のフランジ151の外縁の
コイル46が巻回される部分よりも外側の部分に複数の
切欠152が設けられている。この切欠152は、成形
金型内にセンサ組立体を入れて樹脂成形する際に、そこ
を通して熔融樹脂が流れ得るようにするための樹脂通路
である。
いることのできる磁気センサの参考例に於いては、支持
体47のコイルボビン150のフランジ151の外縁の
コイル46が巻回される部分よりも外側の部分に複数の
切欠152が設けられている。この切欠152は、成形
金型内にセンサ組立体を入れて樹脂成形する際に、そこ
を通して熔融樹脂が流れ得るようにするための樹脂通路
である。
【0068】切欠152の形状および数は様々に変形で
きるが、コイル46の巻回作業、巻回したコイル46、
注入樹脂の流れ(湯回り)に悪影響を及ぼしてはならな
い。例えば、切欠152の数は1個でも良い。切欠15
2をもう1つのフランジ153だけに設けても、あるい
は両方のフランジ151、153に設けても良い。ま
た、切欠152の形でなくとも、フランジ151の全周
あるいは一部について直径を巻回されたコイル46の直
径と同じにしても良い。
きるが、コイル46の巻回作業、巻回したコイル46、
注入樹脂の流れ(湯回り)に悪影響を及ぼしてはならな
い。例えば、切欠152の数は1個でも良い。切欠15
2をもう1つのフランジ153だけに設けても、あるい
は両方のフランジ151、153に設けても良い。ま
た、切欠152の形でなくとも、フランジ151の全周
あるいは一部について直径を巻回されたコイル46の直
径と同じにしても良い。
【0069】この磁気センサに於いては、樹脂成形時に
熔融樹脂がコイルボビン150のフランジ151あるい
は153によって妨げられることがなく、熔融樹脂の成
形金型内の流れ即ち湯回りが良くなり、磁気センサを小
型にできると共に、製品歩留まりも向上させることがで
きる。
熔融樹脂がコイルボビン150のフランジ151あるい
は153によって妨げられることがなく、熔融樹脂の成
形金型内の流れ即ち湯回りが良くなり、磁気センサを小
型にできると共に、製品歩留まりも向上させることがで
きる。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の磁気センサは、磁気コア
を有するセンサ組立体と、磁気コアの一端を突出させて
センサ組立体を囲んで磁気センサのハウジングを形成す
る樹脂成形体と、磁気コアの樹脂成形体から突出した一
端の側面を少なくとも一部囲む覆いを備えているので、
磁気コアへの磁性異物の吸着を防止でき、磁気センサの
信号精度の低下を防止すると共に耐食性を向上させるこ
とができる。
を有するセンサ組立体と、磁気コアの一端を突出させて
センサ組立体を囲んで磁気センサのハウジングを形成す
る樹脂成形体と、磁気コアの樹脂成形体から突出した一
端の側面を少なくとも一部囲む覆いを備えているので、
磁気コアへの磁性異物の吸着を防止でき、磁気センサの
信号精度の低下を防止すると共に耐食性を向上させるこ
とができる。
【図1】 この発明と共に用いることのできる磁気セン
サの参考例を示す断面図である。
サの参考例を示す断面図である。
【図2】 図1の磁気センサの位置決め用の係合部を示
す端面図である。
す端面図である。
【図3】 図1の磁気センサを成形金型内に配置した状
態を示す部分断面図である。
態を示す部分断面図である。
【図4】 この発明と共に用いることのできる磁気セン
サの位置決め用の係合部の変形例を示す部分断面図であ
る。
サの位置決め用の係合部の変形例を示す部分断面図であ
る。
【図5】 図4の磁気センサの係合部を示す端面図であ
る。
る。
【図6】 図4の磁気センサの係合部を成形金型内に配
置した状態を示す部分断面図である。
置した状態を示す部分断面図である。
【図7】 この発明と共に用いることのできる磁気セン
サのコイルボビンを示す斜視図である。
サのコイルボビンを示す斜視図である。
【図8】 図7のコイルボビンのフランジを示す断面図
である。
である。
【図9】 この発明と共に用いることのできる磁気セン
サのコイルボビンの変形例を示す側面図である。
サのコイルボビンの変形例を示す側面図である。
【図10】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサのコイルボビンの別の変形例を示す斜視図である。
ンサのコイルボビンの別の変形例を示す斜視図である。
【図11】 図10のコイルボビンのフランジを示す断
面図である。
面図である。
【図12】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサのセンサ組立体を示す斜視図である。
ンサのセンサ組立体を示す斜視図である。
【図13】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサのコイルボビンの別の変形例を示す側面図である。
ンサのコイルボビンの別の変形例を示す側面図である。
【図14】 図13のコイルボビンに口出し線を配線し
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
【図15】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサのコイルボビンの別の変形例を示す側面図である。
ンサのコイルボビンの別の変形例を示す側面図である。
【図16】 図15のコイルボビンに口出し線を配線し
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
【図17】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサのセンサ組立体を示す斜視図である。
ンサのセンサ組立体を示す斜視図である。
【図18】 図17のコイルボビンと係合突起とへの配
線状態を示す断面図である。
線状態を示す断面図である。
【図19】 図18のコイルボビンと係合突起との変形
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図20】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサのセンサ組立体の支持体の端子部分を示す斜視図で
ある。
ンサのセンサ組立体の支持体の端子部分を示す斜視図で
ある。
【図21】 図20の支持体を用いた本発明と共に用い
ることのできる磁気センサの参考例を示す断面図であ
る。
ることのできる磁気センサの参考例を示す断面図であ
る。
【図22】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサのセンサ組立体の端子部分の半田付作業を示す概略
図である。
ンサのセンサ組立体の端子部分の半田付作業を示す概略
図である。
【図23】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサの支持体のスリーブとスペーサとの関係を示す平面
図である。
ンサの支持体のスリーブとスペーサとの関係を示す平面
図である。
【図24】 図23のセンサ組立体の分解斜視図であ
る。
る。
【図25】 図23のセンサ組立体の断面図である。
【図26】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサの磁気コアの変形例を示す斜視図である。
ンサの磁気コアの変形例を示す斜視図である。
【図27】 図26の磁気コアの底面図である。
【図28】 図26の磁気コアとスリーブとの関係を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図29】 図26の磁気コアとスリーブとの関係を示
す断面図である。
す断面図である。
【図30】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサの変形例を示す斜視図である。
ンサの変形例を示す斜視図である。
【図31】 図30の磁気センサの取付状態を示す断面
図である。
図である。
【図32】 この発明の磁気センサの実施例を示す断面
図である。
図である。
【図33】 この発明の磁気センサの実施例を示す断面
図である。
図である。
【図34】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサのキャップを有するセンサ組立体を用いた参考例の
断面図である。
ンサのキャップを有するセンサ組立体を用いた参考例の
断面図である。
【図35】 図34の磁気センサのための成形金型を示
す断面図である。
す断面図である。
【図36】 図34の磁気センサのキャップを示す斜視
図である。
図である。
【図37】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサのキャップの変形例を示す斜視図である。
ンサのキャップの変形例を示す斜視図である。
【図38】 この発明と共に用いることのできる磁気セ
ンサのコイルボビンの変形例を示す斜視図である。
ンサのコイルボビンの変形例を示す斜視図である。
【図39】 図38のコイルボビンの断面図である。
【図40】 従来の磁気センサの断面図である。
【図41】 図40の従来の磁気センサを示す斜視図で
ある。
ある。
【図42】 図40の従来の磁気センサの取付状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図43】 図40の従来の磁気センサのコイルボビン
のフランジを示す断面図である。
のフランジを示す断面図である。
【図44】 図40の従来の磁気センサのセンサ組立体
の配線状態を示す断面図である。
の配線状態を示す断面図である。
【図45】 図40の従来の磁気センサのセンサ組立体
の配線状態を示す側面図である。
の配線状態を示す側面図である。
【図46】 図40の従来の磁気センサの樹脂成形工程
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図47】 従来の磁気センサの別の例を示す断面図で
ある。
ある。
【図48】 図47の従来の磁気センサの樹脂成形工程
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図49】 図3の磁気センサの変形例を示す断面図で
ある。
ある。
42 センサ組立体、44 磁石、45 磁気コア、4
6 コイル、55 コイルボビン、47 支持体、43
樹脂成形体、133、134 覆い。
6 コイル、55 コイルボビン、47 支持体、43
樹脂成形体、133、134 覆い。
Claims (1)
- 【請求項1】 磁気コアを有するセンサ組立体と、 上記磁気コアの一端を突出させて上記センサ組立体を囲
んで磁気センサのハウジングを形成する樹脂成形体と、 上記磁気コアの上記樹脂成形体から突出した一端の側面
を少なくとも一部囲む覆いを備えた磁気センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001352158A JP2002202352A (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | 磁気センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001352158A JP2002202352A (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | 磁気センサ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10298594A Division JP3266736B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 磁気センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002202352A true JP2002202352A (ja) | 2002-07-19 |
Family
ID=19164375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001352158A Pending JP2002202352A (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | 磁気センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002202352A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019097974A1 (ja) * | 2017-11-17 | 2019-05-23 | 日本精機株式会社 | 回転検出装置及び回転検出装置の製造方法 |
-
2001
- 2001-11-16 JP JP2001352158A patent/JP2002202352A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019097974A1 (ja) * | 2017-11-17 | 2019-05-23 | 日本精機株式会社 | 回転検出装置及び回転検出装置の製造方法 |
JPWO2019097974A1 (ja) * | 2017-11-17 | 2020-11-19 | 日本精機株式会社 | 回転検出装置及び回転検出装置の製造方法 |
JP7106051B2 (ja) | 2017-11-17 | 2022-07-26 | 日本精機株式会社 | 回転検出装置及び回転検出装置の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040330 |