JP2002201989A - エンジンの診断装置および燃料供給ポンプの診断装置 - Google Patents

エンジンの診断装置および燃料供給ポンプの診断装置

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JP2002201989A JP2000403068A JP2000403068A JP2002201989A JP 2002201989 A JP2002201989 A JP 2002201989A JP 2000403068 A JP2000403068 A JP 2000403068A JP 2000403068 A JP2000403068 A JP 2000403068A JP 2002201989 A JP2002201989 A JP 2002201989A
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】エンジンの全気筒のうち半分を停止することな
く、エンジンの異常を診断し、また、複数の燃料供給ポ
ンプのいずれかに異常が発生したことを診断すること。 【解決手段】油圧機器用コントローラ5から油圧機器8
に対して、油圧ポンプ2の吐出圧油の制御指令を出力
し、エンジン1に一定の負荷をかける。この状態にて各
気筒を順次停止して、回転数等の変化により、いずれの
気筒が異常であるかを診断する。また、複数の燃料供給
ポンプを間欠的に駆動させ、蓄圧室内部圧力をセンサに
て検出し、検出結果に基づき複数の燃料供給ポンプのい
ずれかに異常が発生したかを診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンの診断装置
および燃料供給ポンプの診断装置に関し、特に建設機械
に適用して好適な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンには図2に示すよう
に各気筒毎に圧縮室に燃料を噴射、供給する燃料噴射装
置(インジェクタ)15が設けられている。燃料噴射装
置15等の機械的な故障が発生した場合には電気的な故
障と異なり、実際に各インジェクタを交換してみないと
良否の判断が困難である。そこで、これを解決するため
に、いわゆる減筒運転を行い、いずれの気筒で異常が発
生したかを診断する診断装置が開発されている。ここで
減筒運転とは、エンジンの各気筒の稼働を一つづつ停止
させていくことによってエンジンの回転数や出力などの
変化を捕らえ、異常が発生した気筒を特定するというも
のである。
【0003】こうした診断装置では、パーソナルコンピ
ュータ等の故障診断ツールを、異常診断対象の車両、機
械等に接続して、異常診断を行うようにしている。この
種の技術として、特開平6−229881号公報に開示
されたものがある。
【0004】また、この公報には減筒運転時に一定の負
荷を与えることによって、回転数等の変化を顕著にし
て、いずれの気筒が異常であるかの特定を容易にする技
術が開示されている。
【0005】この公報には12気筒エンジンを2つのグ
ループ(6気筒と6気筒)にわけて、いずれか一方のグ
ループの稼動を停止させて、他方にグループに一定の負
荷を与えて、稼動しているグループの気筒毎に排圧レベ
ルを計測して、いずれの気筒に異常が発生したかを診断
するという発明が記載されている。
【0006】また畜圧式燃料噴射装置をもつディーゼル
エンジンでは、図2に示すように燃料噴射装置15に供
給される燃料を蓄圧する蓄圧室(コモンレール)14が
設けられている。蓄圧室14には、2つの燃料供給ポン
プ11a、11bから燃料が交互に圧送される。燃料供
給ポンプ11a、11bを2つ設けているのは、いずれ
かのポンプに故障が発生した場合でも燃料の供給が停止
しないようにするためである。2つの燃料供給ポンプ1
1a、11bのカムは互いに位相がずれて回転してい
る。
【0007】こうした複数(2つ)の燃料供給ポンプ1
1a、11bを備えたコモンレール式のディーゼルエン
ジンにおいて、複数(2つ)の燃料供給ポンプ11a、
11bのいずれに異常が発生したかを診断する手法は、
未だ確立されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
公報に記載された従来の診断装置ではパーソナルコンピ
ュータのような異常診断のために特別な機器を異常診断
対象の車両や、機械等に別途追加する必要があり、装置
コストが増大するという問題が招来する。
【0009】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、異常診断のために特別な機器を異常診断対象
の車両や、機械等に別途追加することなく、装置コスト
を飛躍的に低減することを第1の解決課題とするもので
ある。
【0010】また上記公報記載の発明によれば、エンジ
ンに一定負荷をかけるためには、2つのグループの一方
(6気筒分)を完全に停止させなければならない。この
ため、12気筒といった多数の気筒を備えたエンジンで
は問題はないものの、小数の気筒(たとえば4気筒)を
備えたエンジンでは、その半分の稼動を停止させると、
エンジンそのものが稼動しなくなるおそれがある。さら
にはエンジンの全気筒のうち半分を停止させて、エンジ
ンを稼動させ続けることは、エンジンに悪影響を与える
ことになり望ましい故障診断方法とはいえない。
【0011】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、エンジンの全気筒のうち半分を停止させるこ
となく、エンジンに一定の負荷をかけた状態にして、エ
ンジンの異常診断を行えるようにすることを第2の解決
課題とするものである。
【0012】また上述したようにコモンレール式のディ
ーゼルエンジンにおいて、複数の燃料供給ポンプのいず
れかに異常が発生したかを診断する手法は未だ確立され
ていないので、その手法を提供することを第3の解決課
題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段および効果】第1発明は、
上記第1の解決課題を達成するために、車両を駆動させ
る制御指令を入力するスイッチ手段を備えたモニタパネ
ルと、前記モニタパネルに対応して設けられたモニタパ
ネル用コントローラと、前記エンジンの各気筒毎に制御
指令を出力し制御指令に応じてエンジンの各気筒を稼動
させるエンジン用コントローラとを備え、前記モニタパ
ネル用コントローラと前記エンジン用コントローラとの
間で相互に制御信号が送受信可能に接続した機械に適用
され、前記エンジンの各気筒のいずれかに異常が発生し
たかを診断するエンジンの診断装置において、前記モニ
タパネルのスイッチ手段を操作することによって、異常
診断開始の指示が与えられると、前記モニタパネル用コ
ントローラから前記エンジン用コントローラに対してエ
ンジンの気筒の稼動を停止させる稼動停止制御指令を送
信し、稼動停止制御指令を受信したエンジン用コントロ
ーラは、前記モニタパネルのスイッチ手段の操作に応じ
て、前記エンジンの各気筒に対して、気筒の稼動を停止
させる制御指令を出力したことを特徴としている。
【0014】第1発明を図1を参照して説明する。
【0015】第1発明によれば、建設機械等に既存の機
器として設けられているモニタパネル7の機能を利用し
てエンジン1の各気筒のいずれかに異常が発生したかを
診断する。これにより異常診断のために特別な機器を異
常診断対象の車両や、機械等に別途追加する必要がなく
なり、装置コストを飛躍的に低減することができる。
【0016】さらにモニタパネル7の指示で減筒運転を
させたときにエンジン回転数を検出するセンサ6の検出
結果から診断することもでき、またセンサ6が設けられ
ていない場合でもエンジン音等を直接聞くことによって
診断することもできる。
【0017】第2発明は、上記第1の解決課題を達成す
るために、エンジンの稼動状態を検出するセンサと、前
記センサの検出結果を表示する表示部と車両を駆動させ
る制御指令を入力するスイッチ手段とを備えたモニタパ
ネルと、前記モニタパネルに対応して設けられたモニタ
パネル用コントローラと、前記エンジンの各気筒毎に制
御指令を出力し制御指令に応じてエンジンの各気筒を稼
動させるエンジン用コントローラとを備え、前記モニタ
パネル用コントローラと前記エンジン用コントローラと
の間で相互に制御信号が送受信可能に接続した機械に適
用され、前記エンジンの各気筒のいずれかに異常が発生
したかを診断するエンジンの診断装置において、前記モ
ニタパネルのスイッチ手段を操作することによって、異
常診断開始の指示が与えられると、前記モニタパネル用
コントローラから前記エンジン用コントローラに対して
エンジンの気筒の稼動を停止させる稼動停止制御指令を
送信し、稼動停止制御指令を受信したエンジン用コント
ローラは、前記モニタパネルのスイッチ手段の操作に応
じて、前記エンジンの各気筒に対して、気筒の稼動を停
止させる制御指令を出力し、エンジンの気筒の稼動を停
止させたときのエンジンの状態を、前記センサで検出
し、前記センサの検出結果を入力したモニタパネル用コ
ントローラは、前記センサの検出結果若しくは診断結果
をモニタパネルの表示部に表示することを特徴としてい
る。
【0018】第2発明を図1を参照して説明する。
【0019】第2発明によれば、建設機械等に既存の機
器として設けられているモニタパネル7の機能を利用し
てエンジン1の各気筒のいずれかに異常が発生したかを
診断する。これにより異常診断のために特別な機器を異
常診断対象の車両や、機械等に別途追加する必要がなく
なり、装置コストを飛躍的に低減することができる。
【0020】第3発明は、上記第2の解決課題を達成す
るために、エンジンによって駆動される油圧ポンプと、
前記油圧ポンプから吐出される圧油を制御する油圧機器
と、前記エンジンの各気筒毎に制御指令を出力し制御指
令に応じてエンジンの各気筒を稼動させるエンジン用コ
ントローラと、前記油圧機器に対して制御指令を出力し
制御指令に応じて前記油圧機器を作動させる油圧機器用
コントローラと、エンジンの稼動状態を検出するセンサ
とを備え、前記エンジンの各気筒のいずれかに異常が発
生したかを診断するエンジンの診断装置において、前記
油圧機器用コントローラから前記油圧機器に対して、前
記エンジンに一定の負荷がかかるように、油圧ポンプの
吐出圧油を制御する制御指令を出力し、前記エンジンに
一定の負荷がかかった状態で、前記エンジン用コントロ
ーラから前記エンジンの各気筒に対して、気筒の稼動を
順次停止させる制御指令を出力し、エンジンの気筒の稼
動を順次停止させたときのエンジンの状態を、前記セン
サで検出し、当該センサの検出結果に基づいて、前記エ
ンジンの各気筒のいずれかに異常が発生したかを診断す
るようにしたことを特徴としている。
【0021】第3発明を図1を参照して説明する。
【0022】第3発明によれば、油圧機器用コントロー
ラ5から油圧機器8に対して、油圧ポンプ2の吐出圧油
を制御する制御指令S4を出力することで、エンジン1
に一定の負荷がかけられた状態にする。これによりエン
ジン1の全気筒のうち半分を停止させることなくエンジ
ン1に一定の負荷をかけた状態にすることができる。そ
してこの状態で、エンジン1の各気筒の稼動を順次停止
させていけば、エンジンの回転数等の変化が顕著なもの
となり、いずれの気筒が異常であるかの特定が容易にな
る。
【0023】また第4発明は、上記第3発明において、
前記油圧機器用コントローラから前記油圧機器に対し
て、前記油圧ポンプの吐出圧をリリーフ圧にする制御指
令を出力して、前記エンジンにかかる負荷を一定にする
ことを特徴としている。
【0024】第4発明によれば、図1に示すように油圧
機器用コントローラ5から油圧機器8に対して、油圧ポ
ンプ2の吐出圧をリリーフ圧にする制御指令S4を出力
して、エンジン1にかかる負荷を一定にすることがで
き、上記第1発明と同様の効果が得られる。
【0025】また第5発明は、上記第3発明において、
前記センサの検出結果を表示する表示部と、車両を駆動
させる制御指令を入力するスイッチ手段とを備えたモニ
タパネルと、前記モニタパネルに対応して設けられたモ
ニタパネル用コントローラとをさらに備え、前記モニタ
パネル用コントローラと、前記エンジン用コントローラ
と、前記油圧機器用コントローラの間で相互に制御信号
が送受信可能に接続し、前記モニタパネルのスイッチ手
段を操作することによって、異常診断開始の指示が与え
られると、前記モニタパネル用コントローラから前記油
圧機器用コントローラに対してエンジンにかかる負荷を
一定にする負荷一定制御指令を送信するととともに、前
記モニタパネル用コントローラから前記エンジン用コン
トローラに対してエンジンの気筒の稼動を順次停止させ
る稼動停止制御指令を送信し、負荷一定制御指令を受信
した油圧機器用コントローラは、前記油圧機器に対し
て、前記エンジンに一定の負荷がかかるように、油圧ポ
ンプの吐出圧油を制御する制御指令を出力し、稼動停止
制御指令を受信したエンジン用コントローラは、前記エ
ンジンに一定の負荷がかかった状態で、前記エンジンの
各気筒に対して、気筒の稼動を順次停止させる制御指令
を出力し、エンジンの気筒の稼動を順次停止させたとき
のエンジンの状態を、前記センサで検出し、前記センサ
の検出結果を入力したモニタパネル用コントローラは、
前記エンジンの各気筒のいずれかに異常が発生したかを
診断し、診断結果をモニタパネルの表示部に表示するこ
とを特徴とすることを特徴としている。
【0026】第5発明を、図1、図3を参照して説明す
る。
【0027】第5発明によれば、モニタパネル7のスイ
ッチを操作することによって、モニタパネル用コントロ
ーラ16を介して油圧機器用コントローラ5と、エンジ
ン用コントローラ4に診断開始指令が与えられる。この
指令を受けて油圧機器用コントローラ5は第1発明と同
様に、エンジンに一定の負荷がかかるように油圧ポンプ
2の吐出圧油を制御する。またこの指令を受けてエンジ
ンコントローラ4は、1気筒毎に稼動を停止させるよう
にエンジン1を制御する。稼動が停止する毎に、センサ
6の検出結果がモニタパネル用コントローラ16に送ら
れる。この結果センサ6の検出結果に基づいてモニタパ
ネル用コントローラ6でいずれの気筒が異常であるかの
診断がなされ、診断結果がモニタパネル用コントローラ
16を介してモニタパネル7の表示部7a、7bに自動
的に表示される。このように建設機械に既存の機器とし
て設けられているモニタパネル7の機能を利用して、異
常診断を自動的に行うことができる。自動的に診断が行
われるので、1気筒毎に稼動を停止させたときの変化を
目視して判断することによる診断ミスを防止することが
できる。また目視して判断する場合と比較して診断時間
を短縮することができる。また診断が迅速に行われるこ
とにより、気筒の稼働が停止している時間が短くなり、
エンジン1に悪影響を及ぼすことがない。
【0028】また第6発明は、上記第3発明において、
前記センサの検出結果を表示する表示部と、車両を駆動
させる制御指令を入力するスイッチ手段とを備えたモニ
タパネルと、前記モニタパネルに対応して設けられたモ
ニタパネル用コントローラとをさらに備え、前記モニタ
パネル用コントローラと、前記エンジン用コントローラ
と、前記油圧機器用コントローラの間で相互に制御信号
が送受信可能に接続し、前記モニタパネルのスイッチ手
段を操作することによって、異常診断開始の指示が与え
られると、前記モニタパネル用コントローラから前記油
圧機器用コントローラに対してエンジンにかかる負荷を
一定にする負荷一定制御指令を送信するととともに、前
記モニタパネル用コントローラから前記エンジン用コン
トローラに対してエンジンの気筒の稼動を順次停止させ
る稼動停止制御指令を送信し、負荷一定制御指令を受信
した油圧機器用コントローラは、前記油圧機器に対し
て、前記エンジンに一定の負荷がかかるように、油圧ポ
ンプの吐出圧油を制御する制御指令を出力し、稼動停止
制御指令を受信したエンジン用コントローラは、前記エ
ンジンに一定の負荷がかかった状態で、前記エンジンの
各気筒に対して、気筒の稼動を順次停止させる制御指令
を出力し、エンジンの気筒の稼動を順次停止させたとき
のエンジンの状態を、前記センサで検出し、前記センサ
の検出結果を入力したモニタパネル用コントローラは、
エンジンの気筒の稼動を順次停止させる毎のエンジンの
各状態を、モニタパネルの表示部に表示し、この表示部
の表示内容に基づいて前記エンジンの各気筒のいずれか
に異常が発生したかを診断するようにしたことを特徴と
している。
【0029】第6発明を図1、図3を参照して説明す
る。
【0030】第6発明によれば、モニタパネル7のスイ
ッチを操作することによって、モニタパネル用コントロ
ーラ16を介して油圧機器用コントローラ5と、エンジ
ン用コントローラ4に診断開始指令が与えられる。この
指令を受けて油圧機器用コントローラ5は第1発明と同
様に、エンジンに一定の負荷がかかるように油圧ポンプ
2の吐出圧油を制御する。またこの指令を受けてエンジ
ンコントローラ4は、1気筒毎に稼動を停止させるよう
にエンジン1を制御する。稼動が停止する毎に、センサ
6の検出結果がモニタパネル用コントローラ16を介し
てモニタパネル7の表示部7a、7bに表示される。作
業者はこの表示部7a、7bの表示内容に基づいてエン
ジン1の各気筒のいずれかに異常が発生したのかを目視
で判断することができる。
【0031】このように建設機械に既存の機器として設
けられているモニタパネル7の機能を利用して、異常診
断を行うことができる。
【0032】また第7発明では、上記第2の解決課題を
達成するために、エンジンの駆動力が伝達される機器
と、前記エンジンの各気筒毎に制御指令を出力し制御指
令に応じてエンジンの各気筒を稼動させるエンジン用コ
ントローラと、前記機器に対して制御指令を出力し制御
指令に応じて前記機器を作動させる機器用コントローラ
と、エンジンの稼動状態を検出するセンサとを備え、前
記エンジンの各気筒のいずれかに異常が発生したかを診
断するエンジンの診断装置において、前記機器用コント
ローラから前記機器に対して、前記エンジンに一定の負
荷がかかるように制御指令を出力し、前記エンジンに一
定の負荷がかかった状態で、前記エンジン用コントロー
ラから前記エンジンの各気筒に対して、気筒の稼動を順
次停止させる制御指令を出力し、エンジンの気筒の稼動
を順次停止させたときのエンジンの状態を、前記センサ
で検出し、当該センサの検出結果に基づいて、前記エン
ジンの各気筒のいずれかに異常が発生したかを診断する
ようにしたことを特徴としている。
【0033】第7発明を図2を参照して説明する。
【0034】第7発明によれば、機器用コントローラ5
3からエンジンの駆動力が伝達される機器50に対し
て、エンジン1に一定の負荷がかかるように制御指令が
出力される。たとえば油圧シリンダ50に接続された作
業機に作業対象が当接したままストロークエンドの状態
にすれば、エンジン1に一定の負荷をかけた状態にする
ことができる。これによりエンジン1の全気筒のうち半
分を停止させることなくエンジン1に一定の負荷をかけ
ることができる。そしてこの状態で、エンジン1の各気
筒の稼動を順次停止させれば、エンジン回転数等の変化
が顕著なものとなり、いずれの気筒が異常であるかの特
定が容易になる。
【0035】エンジン1の駆動力が伝達される機器とし
ては、建設機械であれば作業機、走行体などである。一
般自動車であれば、クラッチ、車輪などである。たとえ
ばクラッチを半クラッチの状態のままエンジンを稼動さ
せることで、エンジンに一定の負荷をかけた状態にする
ことができる。
【0036】また第8発明では、上記第3の解決課題を
達成するために、エンジンの各気筒毎に設けられ、エン
ジンの圧縮室内に燃料を噴射する燃料噴射装置と、前記
燃料噴射装置に供給する燃料を蓄圧する蓄圧室と、制御
指令に応じて前記蓄圧室に燃料を圧送する複数の燃料供
給ポンプと、前記畜圧室の内部の圧力を検出するセンサ
とを備え、前記複数の燃料供給ポンプのいずれかに異常
が発生したかを診断する燃料供給ポンプの診断装置にお
いて、前記複数の燃料供給ポンプの各ポンプに対してポ
ンプを間欠的に駆動させる制御指令を与え、前記複数の
燃料供給ポンプの各ポンプを順次、間欠的に駆動させた
ときの前記畜圧室の内部の圧力を、前記センサで検出
し、当該センサの検出結果に基づいて、前記複数の燃料
供給ポンプのいずれかに異常が発生したかを診断するよ
うにしたことを特徴としている。
【0037】第8発明を図2を参照して説明する。
【0038】第8発明によれば、複数の燃料供給ポンプ
11a、11bの各ポンプに対してポンプを間欠的に駆
動させる制御指令S9が与えられる。そして複数の燃料
供給ポンプ11a、11bの各ポンプを順次、間欠的に
駆動させたときの畜圧室14の内部の圧力が、センサ1
4aで検出される。そしてセンサ14aの検出結果に基
づいて、複数の燃料供給ポンプ11a、11bのいずれ
かに異常が発生したかが診断される。本発明によれば、
複数の燃料供給ポンプ11a、11bが設けられたコモ
ンレール式のディーゼルエンジンにおいて、燃料供給ポ
ンプ11a、11bの異常診断を行うことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明に係る
エンジンの診断装置および燃料供給ポンプの診断装置の
実施の形態について説明する。なお、本実施形態では、
建設機械に搭載されるエンジン、燃料供給ポンプの診断
を想定している。
【0040】図1は建設機械の車体内に設けられた各機
器を示している。
【0041】図1に示すように実施形態の装置は、大き
くは、エンジン1と、油圧ポンプ2と、ポンプ吐出量制
御機構3と、エンジンコントローラ4と、ポンプコント
ローラ5と、センサ6と、モニタパネル7、アンロード
弁8、タンク9、ネットワーク10、モニタコントロー
ラ16とから構成されている。
【0042】モニタパネル7は建設機械の運転室内に設
けられている。
【0043】モニタパネル7に対応して、モニタパネル
7を制御するモニタコントローラ16が設けられてい
る。またエンジン1に対応して、エンジン1を制御する
エンジンコントローラ4が設けられている。また油圧ポ
ンプ2に対応して、油圧ポンプ2を制御するポンプコン
トローラ5が設けられている。
【0044】これらモニタコントローラ16と、エンジ
ンコントローラ4と、ポンプコントローラ5との間はネ
ットワーク10によって制御指令信号が相互に送受信可
能に接続されている。ネットワーク10は、シリアル信
号を送受信する信号線である。
【0045】エンジン1は油圧ポンプ2を駆動する。な
お、エンジン1は6気筒のレシプロのディーゼルエンジ
ンを想定している。しかし以下に述べる実施形態は、ロ
ータリーエンジン、ガソリンエンジンに対しても適用す
ることが可能である。
【0046】油圧ポンプ2は吐出圧油を圧油吐出管路1
7に吐出する。また油圧ポンプ2はポンプ吐出量制御機
構3によって斜板2aの傾転角が制御されることによっ
て吐出圧油流量(容量)が制御される。アンロード弁8
は、2つの弁位置、つまり閉位置8a、開位置8bを備
えた制御弁であり、開位置8b側に駆動されると、吐出
管路17に吐出されたポンプ吐出圧油が、タンク9に排
出される。
【0047】モニタコントローラ16は、ポンプコント
ローラ5に対してエンジン1にかかる負荷を一定にする
負荷一定制御指令信号を、ネットワーク10を介して送
信するととともに、エンジンコントローラ4に対してエ
ンジン1の各気筒の稼動を順次停止させる稼動停止制御
指令信号を、ネットワーク10を介して送信する。
【0048】ポンプコントローラ5は、モニタコントロ
ーラ16から送信された負荷一定制御指令信号を受信す
るとポンプ吐出量制御機構3に対して、油圧ポンプ2の
斜板2aの傾転角が所定の傾転角となるようにする制御
指令信号S1を出力する。またポンプコントローラ5は
アンロード弁8に対して、アンロード弁8の開度が所定
の開度となるように制御する制御指令信号S4を出力す
る。これら制御指令信号S1、S4によって指令される所
定の傾転角、所定の開度は、油圧ポンプ2の吐出圧がリ
リーフ圧に達してアンロード弁8からタンク9に圧油が
リリーフされる程度に設定されている。
【0049】センサ6はエンジン1の回転数を検出する
回転数センサであり、この検出結果を検出信号S3とし
てエンジンコントローラ4に出力する。
【0050】エンジンコントローラ4はモニタコントロ
ーラ16から稼働停止制御指令信号を受信すると、エン
ジン1の各気筒に対して、制御指令信号S2を出力す
る。
【0051】エンジンコントローラ4はセンサ6の検出
信号S3を入力し、センサ6の検出結果をネットワーク
10を介してモニタコントローラ16に送信する。
【0052】図3はモニタパネル7の外観を示してい
る。
【0053】モニタパネル7は、エンジンコントローラ
4から送信されたセンサ6の検出結果を表示する表示画
面7fと、エンジンコントローラ4、ポンプコントロー
ラ5への制御指令信号出力の指示を与えるスイッチ7
c、7d、7eとを備えている。
【0054】モニタコントローラ16はエンジンコント
ローラ4から送信されたセンサ6の検出結果に基づい
て、エンジン1の各気筒のいずれかに異常が発生したか
を診断する処理を行い、診断結果をモニタパネル7の表
示画面7fに表示する。
【0055】モニタパネル7の表示画面7f中のエンジ
ン回転数表示部7dには、エンジン1の現在の回転数
(r.p.m)が表示される。モニタパネル7の表示画
面7f中の気筒表示部7bには、現在、稼動が停止して
いるエンジン1の気筒名「1」、「2」、「3」、
「4」、「5」、「6」が表示される。
【0056】図2はエンジン1の各気筒の圧縮室内に燃
料を供給するための装置構成を示している。なお、図2
において、前述の図1と同一の構成要素には同一の符号
を付しており、これらの構成要素の説明については適宜
省略する。
【0057】燃料タンク12内の燃料は燃料ポンプ12
によって吸い上げられ、2つのサプライポンプ11a、
11bに供給される。
【0058】サプライポンプ11aはカム11dによっ
て駆動される。カム11dはエンジン1によって駆動さ
れる。このためサプライポンプ11aからは高圧になっ
た燃料が蓄圧室としてのコモンレール14に圧送され
る。エンジンコントローラ4はサプライポンプ11aの
制御バルブ11cに対してポンプ制御パルス信号S9を
出力する。制御バルブ11cはポンプ制御パルス信号S
9に応じて開口し、蓄圧室としてのコモンレール14に
燃料を供給する。後述するように異常診断時には、エン
ジンコントローラ4からは、サプライポンプ11aを間
欠的に駆動させるポンプ制御パルス信号S9が出力され
る。
【0059】コモンレール14にはサプライポンプ11
aと同様のサプライポンプ11bが接続されている。
【0060】他のサプライポンプ11bも上述したサプ
ライポンプ11aと同様に構成されている。ただしサプ
ライポンプ11bのカム11dはサプライポンプ11a
のカム11dの回転角の位相と異なる位相になるように
回転駆動される。
【0061】コモンレール14は、サプライポンプ11
a、11bから圧送、供給された燃料を畜圧する。
【0062】コモンレール14にはプレッシャリミッタ
14cが設けられている。プレシャリミッタ14cはコ
モンレール14内の圧力が所定の圧力を越えると、コモ
ンレール14内に畜圧された燃料を燃料タンク12に排
出する。
【0063】圧力センサ14aはコモンレール14内の
圧力を検出し、この検出結果を圧力信号S6としてエン
ジンコントローラ4に出力する。
【0064】エンジンコントローラ4は圧力信号S6を
入力し、圧力センサ14aの検出結果をモニタコントロ
ーラ16にネットワーク10を介して出力する。
【0065】モニタコントローラ16は、後述するよう
にエンジンコントローラ4から送信された圧力センサ1
4aの検出結果に基づいて、サプライポンプ11a、1
1bのいずれかに異常が発生したかを診断する処理を行
う。
【0066】コモンレール14には、エンジン1の気筒
の数(本実施形態では6個)に対応した数のフローダン
パ14bが設けられている。コモンレール14は各フロ
ーダンパ14bを介して燃料を、燃料噴射装置としての
インジェクタ15に供給する。
【0067】インジェクタ15は、フローダンパ14b
と同様に、エンジン1の気筒毎に設けられている。イン
ジェクタ15の内部には、インジェクタ15の先端から
順にノズル15d、油圧ピストン15c、オリフィス1
5b、電磁弁15aが設けられている。インジェクタ1
5は、コモンレール14から供給された燃料をノズル1
5dを介してエンジン1の圧縮室内に噴射する。
【0068】すなわちエンジンコントローラ4からイン
ジェクタ15の電磁弁15aに対して、インジェクタ制
御パルス信号S2が出力される。インジェクタ制御パル
ス信号S2に応じて電磁弁15aの開口が変化する。電
磁弁15aの開口が変化すると、オリフィス15bを介
して油圧ピストン15cに加わる圧力が変化する。油圧
ピストン15cの駆動に応じてノズル15dから噴射さ
れる燃料が制御される。
【0069】このようにしてインジェクタ制御パルス信
号S2に応じてノズル15dから噴射される燃料の噴射
量、噴射率、噴射時期が制御される。
【0070】なおインジェクタ15内に供給された燃料
の一部はリーク排出口15eから燃料タンク12に排出
される。
【0071】センサ6は、サプライポンプ11aのカム
11dに付設された電磁ピップアップで構成することが
できる。センサ6によってエンジン1の回転数、カム1
1dの回転角度が検出される。センサ6の検出結果は検
出信号S3としてエンジンコントローラ4に出力され
る。
【0072】なお本実施形態ではエンジン1の稼動状態
を回転数センサ6によって検出するようにしている。し
かしエンジン1の稼動状態を、回転数センサ6以外のセ
ンサによって検出してもよい。たとえばインジェクタ1
5のリーク排出口15eから漏れる燃料のスピル温度
を、温度センサ6′によって検出することによって、エ
ンジン1の稼動状態を検出してもよい。温度センサ6′
の検出温度信号S7はエンジンコントローラ4に入力さ
れる。またエンジン1の排気圧力を、圧力センサ6″に
よって検出することによって、エンジン1の稼働状態を
検出してもよい。圧力センサ6″の検出圧力信号S8は
エンジンコントローラ4に入力される。
【0073】その他エンジン1の排気温度を検出するこ
とによってエンジン1の稼動状態を検出してもよく、エ
ンジン1の馬力やトルクを検出することによってエンジ
ン1の稼動状態を検出してもよい。また排気中の成分を
検出することによってエンジン1の稼動状態を検出して
もよい。たとえば排気中のO2を検出するO2センサ、排
気中のNOxを検出するNOxセンサ、排気中の黒煙を検
出するセンサを用いることができる。
【0074】エンジンコントローラ4は、前述したよう
にモニタコントローラ16から稼働停止制御指令信号を
受信すると、インジェクタ制御パルス信号S2を出力す
る。エンジンコントローラ4がインジェクタ制御パルス
信号S2を出力しなければエンジン1の特定の気筒の稼
動が停止する。
【0075】つぎに図3を参照してモニタパネル7の構
成について説明する。
【0076】モニタパネル7はたとえば筐体形状であ
り、筐体外側には、表示画面7f、選択スイッチ7c、
7d、決定スイッチ7eが配置されている。
【0077】表示画面7fはたとえば液晶で構成され、
前述したように表示画面7f内にはエンジン回転数表示
部7aと、気筒表示部7bが配置されている。
【0078】選択スイッチ7c、7dは、押す回数に応
じて気筒表示部7bに表示されている「1」〜「6」の
気筒名の中から稼働を停止させる気筒名を選択する。選
択された気筒名は、たとえば該当気筒名の点滅によって
示される。
【0079】決定スイッチ7eは、選択スイッチ7c、
7dの押動操作に応じて選択された気筒名に相当する気
筒の稼働を停止させる指示をモニタコントローラ16に
与える。決定された気筒名は、たとえば該当気筒名の消
灯によって示される。
【0080】次に、本実施形態の診断装置の動作につい
て図1〜図4を併せ参照して説明する。図4はエンジン
回転数とトルクとの対応関係を示す図である。
【0081】図4において、正常なアイドリング回転数
は800r・p・mであるとする。エンジン1の設定回
転数がアイドリング回転数であるときには、図4中のレ
ギュレーションラインAに沿ってエンジン1が駆動す
る。エンジン1の各気筒のうちいずれか1気筒に対応す
るインジェクタ15から燃料が全く噴射されておらず、
該当する気筒の稼動が停止しているときは、エンジン回
転数は700r・p・mに低下する。このときレギュレ
ーションラインCに沿ってエンジン1が駆動する。逆に
エンジン1の各気筒のうちいずれか1気筒に対応するイ
ンジェクタ15から噴射される燃料が異常に多くなって
いるときには、エンジン回転数は900r・p・mに上
昇する。このときレギュレーションラインBに沿ってエ
ンジン1が駆動する。
【0082】いま、エンジン1の各気筒のうち気筒名
「2」の気筒に対応するインジェクタ15で故障が発生
して、燃料噴射量が異常に多くなり、エンジン1から黒
煙が排出されている場合を想定する。この場合、エンジ
ン1の回転数は上述したように900r・p・mに上昇
する。
【0083】まず作業者がモニタパネル7の表示画面7
fを目視することにより異常診断を行う実施形態につい
て説明する。この場合、作業者は、エンジン1の各気筒
を順次停止させる指示をモニタパネル7で行う。
【0084】すなわちモニタパネル7の選択スイッチ7
c、7dを操作して、モニタパネル7の気筒表示部7b
で気筒名「1」を点滅させ、つぎに決定スイッチ7eを
操作して、この気筒名「1」を消灯させる。この結果気
筒名「1」の気筒の稼働を停止させる異常診断開始の指
示がモニタコントローラ16に与えられる。
【0085】モニタコントローラ16に気筒名「1」の
気筒の稼働を停止させる指示が与えられると、モニタコ
ントローラ16からポンプコントローラ5に対して負荷
一定制御指令信号がネットワーク10を介して送信され
るととともに、モニタコントローラ16からエンジンコ
ントローラ4に対して気筒名「1」の気筒の稼働を停止
させる稼動停止制御指令信号がネットワーク10を介し
て送信される。
【0086】負荷一定制御指令信号を受信したポンプコ
ントローラ5は、ポンプ吐出量制御機構3に対して、制
御指令信号S1を出力するとともに、アンロード弁8に
対して、制御指令信号S4を出力する。このため油圧ポ
ンプ2の斜板2aの傾転角が所定の傾転角にされるとと
もに、アンロード弁8が開位置8b側に移動し、所定の
開度になる。このため油圧ポンプ2の吐出圧油がリリー
フ圧に達してアンロード弁8からタンク9に排出され
る。これによりエンジン1に一定の負荷がかかった状態
になる。
【0087】また稼動停止制御指令信号を受信したエン
ジンコントローラ4は、電磁弁15aの開口を閉じるイ
ンジェクタ制御パルス信号S2をエンジン1の気筒名
「1」の気筒に対応するインジェクタ15の電磁弁15
aに対して、出力する。なおエンジン1の回転数はアイ
ドリング回転数(800r・p・m)に設定されている
ものとする。
【0088】このため電磁弁15aの開口が閉じられ、
ノズル15dから圧縮室への燃料噴射が停止する。こう
して気筒名「1」の気筒の稼働が停止する。
【0089】エンジン1の回転数はセンサ6によって検
出され、この検出結果が検出信号S3としてエンジンコ
ントローラ4に入力される。
【0090】これによりエンジンコントローラ4からモ
ニタコントローラ16にネットワーク10を介してセン
サ6の検出結果が送信される。
【0091】モニタコントローラ16は、気筒名「1」
の気筒の稼動を停止したときのエンジン1の回転数をモ
ニタパネル7の表示画面7f中のエンジン回転数表示部
7aに表示させる。
【0092】ここで正常に稼動している気筒名「1」の
気筒の稼動を停止させたため、モニタパネル7のエンジ
ン回転数表示部7aに表示されるエンジン1の回転数
は、異常な回転数(900r・p・m)から所定回転数
だけ低下した回転数、たとえば800r・p・mにな
る。
【0093】以下同様に、正常に稼動している気筒名
「3」、「4」、「5」、「6」の気筒の稼動を停止さ
せる指示を、モニタパネル16のスイッチ操作により与
えたときも、回転数表示部7aに表示されるエンジン回
転数は、同じ回転数800r・p・mになる。
【0094】そこで、異常な稼動をしている気筒名
「2」の気筒の稼動を停止させる指示を、モニタパネル
16のスイッチ操作により与えたとする。
【0095】この場合エンジンコントローラ4は、電磁
弁15aの開口を閉じるインジェクタ制御パルス信号S
2をエンジン1の気筒名「2」の気筒に対応するインジ
ェクタ15の電磁弁15aに対して、出力する。このた
め電磁弁15aの開口が閉じられ、ノズル15dから圧
縮室への燃料噴射が停止する。こうして気筒名「2」の
気筒の稼働が停止する。
【0096】エンジン1の回転数はセンサ6によって検
出され、この検出結果が検出信号S3としてエンジンコ
ントローラ4に入力される。
【0097】これによりエンジンコントローラ4からモ
ニタコントローラ16にネットワーク10を介してセン
サ6の検出結果が送信される。
【0098】モニタコントローラ16は、気筒名「2」
の気筒の稼動を停止したときのエンジン1の回転数をモ
ニタパネル7の表示画面7f中のエンジン回転数表示部
7aに表示させる。
【0099】ここで異常な稼動をしている気筒名「2」
の気筒の稼動を停止させたため、モニタパネル7のエン
ジン回転数表示部7aに表示されるエンジン1の回転数
は、正常な回転数(800r・p・m)から所定回転数
だけ低下した回転数、たとえば700r・p・mにな
る。
【0100】作業者は、気筒名「1」、「3」、
「4」、「5」、「6」の気筒の稼動を停止させたとき
に回転数表示部7aに表示されるエンジン回転数(80
0r・p・m)と、気筒名「2」の気筒の稼動を停止さ
せたときに回転数表示部7aに表示されるエンジン回転
数(700r・p・m)を比較して、これら回転数の顕
著な変化から、気筒名「2」の気筒で異常が発生した、
つまり気筒名「2」の気筒に対応するインジェクタ15
で異常な燃料噴射が発生していると異常診断することが
できる。
【0101】また、上述した場合とは逆に、インジェク
タ15から燃料が噴射されず気筒名「2」の気筒の稼動
が停止する故障もあり得る。この場合、エンジン1は正
常な回転数(800r・p・m)から所定回転数だけ低
下した異常な回転数(700r・p・m)になってい
る。
【0102】そこで正常に稼動している気筒名「1」、
「3」、「4」、「5」、「6」の気筒の稼動を停止さ
せる指示を、モニタパネル16のスイッチ操作により与
えたとすると、モニタパネル7のエンジン回転数表示部
7aに表示されるエンジン1の回転数は、異常な回転数
(700r・p・m)から所定回転数だけ低下した回転
数、たとえば600r・p・mになる。
【0103】しかしながら稼動が停止している気筒名
「2」の気筒の稼動を停止させる指示を、モニタパネル
16のスイッチ操作により与えて、気筒名「2」の気筒
に対応するインジェクタ15に対して、稼動を停止させ
るためのインジェクタ制御パルス信号S2を出力しない
としても、気筒名「2」の気筒の稼動はすでに停止して
いるので、モニタパネル7のエンジン回転数表示部7a
に表示されるエンジン1の回転数は異常な回転数(70
0r・p・m)を維持したままとなる。
【0104】作業者は、気筒名「1」、「3」、
「4」、「5」、「6」の気筒の稼動を停止させたとき
に回転数表示部7aに表示されるエンジン回転数(60
0r・p・m)と、気筒名「2」の気筒の稼動を停止さ
せたときに回転数表示部7aに表示されるエンジン回転
数(700r・p・m)を比較して、これら回転数の顕
著な変化から、気筒名「2」の気筒で異常が発生した、
つまり気筒名「2」の気筒に対応するインジェクタ15
で燃料噴射がされていないと異常診断することができ
る。
【0105】以上のように本実施形態によれば、建設機
械の車体内に設けられたポンプコントローラ5によって
油圧ポンプ2、アンロード弁8を制御することによって
油圧ポンプ2の吐出圧をリリーフ圧にして、エンジン1
に一定の負荷をかけた状態にし、このようにエンジン1
に一定の負荷がかけられた状態で、減筒運転を行いエン
ジン1の異常診断を行うようにしている。このため従来
技術と比較して、エンジン1の全気筒のうち半分の気筒
の稼動を停止させることなくエンジン1に一定の負荷を
かけた状態にすることができ、エンジン1に悪影響を与
えることがない。エンジン1に一定の負荷がかかるの
で、減筒運転時には顕著な回転数変化を捕らえることが
でき、異常な気筒を容易に特定することができ、異常診
断を正確に行うことができる。
【0106】また建設機械に既存の機器として設けられ
ているモニタパネル7、ポンプコントローラ5、エンジ
ンコントローラ4の機能を利用して異常診断を行うこと
ができるので、異常診断のために特別な機器を建設機械
に別途追加する必要がなく、装置コストを飛躍的に低減
することができる。
【0107】なお、上述した実施形態では、モニタパネ
ル7のエンジン回転数表示部7aに表示されるエンジン
1の回転数の変化を作業者が目視で捕らえることにより
エンジン1の各気筒のいずれかに異常が発生したことを
判断している。
【0108】しかしエンジン1の各気筒のいずれかに異
常が発生したかの判断処理をモニタパネル7で自動的に
行い、その判断結果を表示画面7fに表示してもよい。
【0109】この場合、モニタパネル7では特定のスイ
ッチを操作することによって、「自動診断開始」の指示
がモニタコントローラ16に与えられる。
【0110】モニタコントローラ16に「自動診断開
始」の指示が与えられると、モニタコントローラ16か
らポンプコントローラ5に対して負荷一定制御指令信号
がネットワーク10を介して送信されるととともに、モ
ニタコントローラ16からエンジンコントローラ4に対
して気筒名「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、
「6」の気筒の稼働を順次停止させる稼動停止制御指令
信号がネットワーク10を介して送信される。
【0111】負荷一定制御指令信号を受信したポンプコ
ントローラ5は、ポンプ吐出量制御機構3に対して、制
御指令信号S1を出力するとともに、アンロード弁8に
対して、制御指令信号S4を出力する。このため油圧ポ
ンプ2の斜板2aの傾転角が所定の傾転角にされるとと
もに、アンロード弁8が開位置8b側に移動し、所定の
開度になる。このため油圧ポンプ2の吐出圧油がリリー
フ圧に達してアンロード弁8からタンク9に排出され
る。これによりエンジン1に一定の負荷がかかった状態
になる。
【0112】また稼動停止制御指令信号を受信したエン
ジンコントローラ4は、電磁弁15aの開口を閉じるイ
ンジェクタ制御パルス信号S2をエンジン1の気筒名
「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」の気
筒に対応するインジェクタ15の電磁弁15aに対し
て、順次出力する。こうして気筒名「1」、「2」、
「3」、「4」、「5」、「6」の気筒の稼働が順次停
止する。
【0113】気筒名「1」、「2」、「3」、「4」、
「5」、「6」の気筒の稼働が順次停止したときのエン
ジン1の各回転数はセンサ6によって検出され、この検
出結果が検出信号S3としてエンジンコントローラ4に
入力される。
【0114】これによりエンジンコントローラ4からモ
ニタコントローラ16にネットワーク10を介してセン
サ6の検出結果が送信される。
【0115】モニタコントローラ16は、気筒名
「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」の気
筒の稼動を順次停止したときのエンジン1の各回転数の
変化を比較し、上述した実施形態と同様の判断基準によ
って、いずれの気筒が異常であるかを特定する処理を行
う。この結果、異常な気筒の気筒名たとえば「2」が、
モニタパネル7の表示画面7fに表示される。
【0116】本実施形態によれば、自動的に診断が行わ
れるので、1気筒毎に稼動を停止させたときの変化を目
視して判断することによる診断ミスを防止することがで
きる。また目視して判断する場合と比較して診断時間を
短縮することができる。また診断が迅速に行われること
により、気筒の稼働が停止している時間が短くなり、エ
ンジン1に悪影響を及ぼすことが少なくなる。
【0117】図1に示す実施形態では、油圧ポンプ1の
容量、アンロード弁8の開度を直接制御することにより
油圧ポンプ2の吐出圧をリリーフ圧にしている。
【0118】しかし、これは一例であり図5に示すよう
な油圧回路の構成によって油圧ポンプ2の吐出圧をリリ
ーフ圧にしてもよい。
【0119】以下図5において図1と同一の機能のもの
には同一の符号を付けている。
【0120】図5は、油圧ポンプ2の吐出圧と油圧シリ
ンダ50の負荷圧との差圧が設定値となるように油圧ポ
ンプ2の斜板2aをポンプ吐出量制御機構3により自動
的に制御する油圧回路を示している。このような制御は
ロードセンシング制御と呼ばれている。
【0121】油圧ポンプ3は圧油吐出管路17を介して
操作弁55に接続している。操作弁55は管路60によ
って油圧シリンダ50に接続している。操作弁55は
X、Y、Zの3位置を有する流量方向制御弁である。操
作弁55がX位置側に位置しているときには、油圧ポン
プ2の吐出圧油は操作弁55の開口面積に応じた流量に
制御されて、油圧シリンダ50のヘッド側のシリンダ室
に供給され、油圧シリンダ50のロッドが縮退する。油
圧シリンダ50の戻り圧油は操作弁55を介してタンク
9に排出される。また操作弁55がZ位置側に位置して
いるときには、油圧ポンプ2の吐出圧油は操作弁55の
開口面積に応じた流量に制御されて、油圧シリンダ50
のボトム側のシリンダ室に供給され、油圧シリンダ50
のロッドが伸張する。油圧シリンダ50の戻り圧油は操
作弁55を介してタンク9に排出される。操作弁55が
中立のY位置に位置しているときには、油圧ポンプ2の
吐出圧油は操作弁55で遮断される。
【0122】圧油吐出管路17はポンプ吐出圧検出管路
56に分岐している。ポンプ吐出圧検出管路56はポン
プ吐出量制御機構3に接続している。管路60は負荷圧
検出管路54に分岐している。負荷圧検出管路54はポ
ンプ吐出量制御機構3に接続している。このためポンプ
吐出圧検出管路56を介してポンプ吐出量制御機構3に
は油圧ポンプ2の吐出圧が加えられる。また負荷圧検出
管路54を介してポンプ吐出量制御機構3には油圧シリ
ンダ50の負荷圧が加えられる。ポンプ吐出量制御機構
3では油圧ポンプ2の吐出圧と油圧シリンダ50の負荷
圧との差圧が設定値になるように、油圧ポンプ2の斜板
2aを変化させるロードセンシング制御を行う。
【0123】圧油吐出管路17はリリーフ弁57を介し
てタンク9に接続している。このため油圧ポンプ2の吐
出圧がリリーフ弁57の設定リリーフ圧に達すると、圧
油吐出管路17内の圧油はタンク9にリリーフされる。
【0124】操作弁55は油圧シリンダコントローラ5
3から出力される制御指令信号S10によって、弁位置が
変化する電磁比例制御弁である。操作レバー52が手動
操作されると、この操作方向および操作量を示す信号が
油圧シリンダコントローラ53に入力され、この操作方
向および操作量に対応する制御指令信号S10が操作弁5
5に加えられる。このため操作弁55は操作レバー52
の操作に応じた方向、開度に制御される。油圧シリンダ
コントローラ53はまた、後述するようにネットワーク
10を介して入力される制御指令信号に応じて制御指令
信号S10を出力する。
【0125】油圧シリンダ50には、油圧シリンダ50
のロッドが伸張側のストロークエンド位置にあることを
検出する油圧シリンダストロークエンド検出センサ51
が設けられている。ストロークエンド検出センサ51の
検出信号は油圧シリンダコントローラ53に入力され
る。
【0126】図5に示す実施形態では以下のように動作
する。
【0127】エンジン1の異常診断を自動的に行う場合
を想定する。
【0128】モニタコントローラ16に「自動診断開
始」の指示が与えられると、モニタコントローラ16か
ら油圧シリンダコントローラ53に対して負荷一定制御
指令信号がネットワーク10を介して送信されるととと
もに、モニタコントローラ16からエンジンコントロー
ラ4に対して気筒名「1」、「2」、「3」、「4」、
「5」、「6」の気筒の稼働を順次停止させる稼動停止
制御指令信号がネットワーク10を介して送信される。
【0129】負荷一定制御指令信号を受信した油圧シリ
ンダコントローラ5は、ストロークエンド検出センサ5
1の検出信号に基づいて、油圧シリンダ50のロッドが
ストロークエンド位置にあることを確認することを条件
として、操作弁55に対して、弁位置をZ位置側に位置
させる制御指令信号S10を出力する。このように油圧シ
リンダ50がストロークエンドにあることを確認するの
は安全のためである。
【0130】このため操作弁55がZ位置側に位置す
る。油圧ポンプ2の吐出圧油はポンプ吐出管路17を介
して操作弁55に供給され、操作弁55の開口面積に応
じた流量に制御されて、油圧シリンダ50のボトム側の
シリンダ室に供給される。これにより油圧シリンダ50
のロッドが伸張側のストロークエンドに位置したままの
状態になる。なお油圧シリンダ50の戻り圧油は操作弁
55を介してタンク9に排出される。
【0131】ポンプ吐出量制御機構3は油圧ポンプ2の
吐出圧と油圧シリンダ50の負荷圧との差圧が設定値に
なるように、油圧ポンプ2の斜板2aを変化させる。
【0132】このようにして油圧シリンダ50がストロ
ークエンドに位置したまま油圧ポンプ2がロードセンシ
ング制御されるため、油圧ポンプ2の吐出圧はリリーフ
圧に達してリリーフ弁57からタンク9にリリーフされ
る。これによりエンジン1に一定の負荷がかかった状態
になる。
【0133】また稼動停止制御指令信号を受信したエン
ジンコントローラ4は、電磁弁15aの開口を閉じるイ
ンジェクタ制御パルス信号S2をエンジン1の気筒名
「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」の気
筒に対応するインジェクタ15の電磁弁15aに対し
て、順次出力する。こうして気筒名「1」、「2」、
「3」、「4」、「5」、「6」の気筒の稼働が順次停
止する。
【0134】気筒名「1」、「2」、「3」、「4」、
「5」、「6」の気筒の稼働が順次停止したときのエン
ジン1の各回転数はセンサ6によって検出され、この検
出結果が検出信号S3としてエンジンコントローラ4に
入力される。
【0135】これによりエンジンコントローラ4からモ
ニタコントローラ16にネットワーク10を介してセン
サ6の検出結果が送信される。
【0136】モニタコントローラ16は、気筒名
「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」の気
筒の稼動を順次停止したときのエンジン1の各回転数の
変化を比較し、上述した実施形態と同様の判断基準によ
って、いずれの気筒が異常であるかを特定する処理を行
う。この結果、異常な気筒の気筒名たとえば「2」が、
モニタパネル7の表示画面7fに表示される。
【0137】なお図5の実施形態においても、図1の実
施形態と同様にモニタパネル7からエンジン1の各気筒
の稼動を順次停止させる指示を与え、各気筒を順次停止
させたときのエンジン回転数をモニタパネル7で順次表
示させて、目視の判断によりエンジン1の異常診断を行
うようにしてもよい。
【0138】なお以上の説明ではエンジン1の設定回転
数をアイドリング回転数にして、減筒運転を行うように
している、もちろん任意の設定回転数で減筒運転を行う
ことができる。たとえば図4に示すようエンジン1の設
定回転数を最大回転数NMAXに設定してレギュレーショ
ンラインE上でエンジン1を駆動させて、減筒運転に移
行させることもできる。なお以上の説明では、エンジン
1の各気筒毎に設けられたインジェクタ15で異常が発
生した場合を想定しているが、本発明としては、エンジ
ン1の各気筒毎に設けられているものであれば、インジ
ェクタ15以外のピストン、シリンダ、ロータ、ハウジ
ング等の異常診断にも適用することができる。
【0139】また以上の説明では、エンジン1の各気筒
のうちいずれか1つの気筒で異常が発生した場合を想定
しているが、本発明としてはエンジン1の各気筒のうち
2以上の気筒で異常が発生した場合の診断にも適用する
ことができる。
【0140】また以上の説明では、減筒運転時にエンジ
ン1の各気筒を1気筒づつその稼動を順次停止させるよ
うにしているが、本発明としてはエンジン1の各気筒を
2気筒以上づつまとめて、その稼動を停止させるように
してもよい。
【0141】つぎに、2つのサプライポンプ11a、1
1bのいずれかで異常が発生した場合にその異常診断を
行う場合の動作について説明する。
【0142】以下の説明ではサプライポンプ11aで故
障が発生し、サプライポンプ11aからコモンレール1
4に対して燃料が供給されくなった場合を想定する。
【0143】サプライポンプ11aからコモンレール1
4に対して燃料が供給されなくなると、サプライポンプ
11bからしかコモンレール14に対して燃料が供給さ
れなくなるため、コモンレール14内の圧力が正常な値
から低下する。
【0144】まずサプライポンプ11a、11bの異常
診断を自動で行う場合を想定する。
【0145】作業者は「自動診断開始」の指示をモニタ
パネル7のスイッチ操作により行う。モニタコントロー
ラ16に「自動診断開始」の指示が与えられると、モニ
タコントローラ16からエンジンコントローラ4に対し
てサプライポンプ11a、11bを順次、間欠的に駆動
させる間欠駆動制御指令信号がネットワーク10を介し
て送信される。
【0146】ここで「サプライポンプ11a、11bを
順次、間欠的に駆動させる」ことを、気筒名「1」、
「2」、「3」、「4」、「5」、「6」で示して説明
する。
【0147】例えば燃料を、サプライポンプ11aから
気筒名「1」、「2」、「3」の気筒へ畜圧室14を介
して供給し、サプライポンプ11bから気筒名「4」、
「5」、「6」の気筒へ畜圧室14を介して供給し、燃
料を噴射させる気筒の順番が「1」、「5」、「3」、
「6」、「2」、「4」であるものとする。
【0148】この場合、サプライポンプ11aから気筒
名「1」の気筒へ畜圧室14を介して供給するタイミン
グの時だけ圧送しないように間引きする。これによりサ
プライポンプ11aが間欠的に駆動される。
【0149】間欠駆動制御指令信号を受信したエンジン
コントローラ4は、ポンプを間欠的に駆動させるポンプ
制御パルス信号S9を、各サプライポンプ11a、11
bの制御バルブ11cに対して、順次出力する。こうし
て最初にサプライポンプ11aの制御バルブ11cに、
ポンプを間欠的に駆動させるポンプ制御パルス信号S9
が入力され、つぎにサプライポンプ11bの制御バルブ
11cに、ポンプを間欠的に駆動させるポンプ制御パル
ス信号S9が入力される。
【0150】各サプライポンプ11a、11bを順次、
間欠的に駆動させたときのコモンレール14内の圧力は
圧力センサ14aによって検出され、この検出結果が圧
力信号S6としてエンジンコントローラ4に入力され
る。
【0151】これによりエンジンコントローラ4からモ
ニタコントローラ16にネットワーク10を介して圧力
センサ14aの検出結果が送信される。
【0152】モニタコントローラ16は、各サプライポ
ンプ11a、11bを順次、間欠的に駆動させたときの
コモンレール14内の圧力を比較する。故障が発生して
いるサプライポンプ11aに対して間欠的に駆動させる
指令を与えたとしても、コモンレール14内の圧力は異
常な圧力値を示したままで変化はしない。しかし、故障
が発生していないサプライポンプ11bに対して間欠的
に駆動させる指令を与えると、サプライポンプ11bは
正常な駆動状態から異常な駆動状態になるので、コモン
レール14内の圧力は異常な圧力値から更に低下する。
こうした圧力値の変化を捕らえて、サプライポンプ11
aが異常であると判断する処理を行う。この結果、異常
なサプライポンプ11aを特定する文字、記号等が、モ
ニタパネル7の表示画面7fに表示される。
【0153】なお本実施形態においても、インジェクタ
15の異常診断を行う実施形態と同様に、モニタパネル
7からサプライポンプ11a、11bを順次、間欠的に
駆動させる指示を与え、各サプライポンプ11a、11
bを順次、間欠的に駆動させたときの圧力値をモニタパ
ネル7で順次表示させて、目視の判断によりサプライポ
ンプ11a、11bの異常診断を行うようにしてもよ
い。
【0154】本実施形態では、サプライポンプが2つ設
けられた場合を想定しているが、本発明としてはサプラ
イポンプが3以上設けられている装置にも適用すること
ができる。
【0155】なお図1、図5の実施形態では、油圧ポン
プ2の吐出圧をリリーフ圧にさせることでエンジン1に
一定の負荷をかかった状態にしている。しかしエンジン
1の駆動力が伝達される機器を制御することで、エンジ
ン1に一定の負荷がかかった状態にすることができる。
たとえば図5において油圧シリンダ50に接続された作
業機に作業対象が当接したままストロークエンドの状態
にすれば、エンジン1に一定の負荷をかけた状態にする
ことができる。これによりエンジン1の全気筒のうち半
分を停止させることなくエンジン1に一定の負荷をかけ
ることができる。そしてこの状態で、エンジン1の各気
筒の稼動を順次停止させれば、エンジン回転数等の変化
が顕著なものとなり、いずれの気筒が異常であるかの特
定が容易になる。
【0156】また本発明は建設機械のみならず油圧ポン
プを備えていない一般の自動車等にも適用することがで
きる。
【0157】この場合、エンジンに一定の負荷をかける
ために、エンジンの駆動力が伝達される機器に対して、
エンジン1に一定の負荷がかかるように制御指令を出力
すればよい。エンジンの駆動力が伝達される機器として
は、建設機械であれば作業機、走行体などである。一般
自動車であれば、クラッチ、車輪などである。たとえば
クラッチを半クラッチの状態のままエンジンを稼動させ
ることで、エンジンに一定の負荷をかけた状態にするこ
とができる。
【0158】また本実施形態では建設機械に既存のモニ
タパネル7のスイッチ7c、7d、7e、表示画面7f
を利用して異常診断を行う場合を想定している。しかし
本発明はモニタパネル7を備えていない車両、機械に対
しても適用することができる。たとえば本実施形態のモ
ニタパネル7のスイッチ7c、7d、7e、表示画面7
fと同等の機能を有する入力手段、表示画面を備えたパ
ーソナルコンピュータを、異常診断対象の車両、機械等
に接続して、異常診断を行うことができる。
【0159】なお、本実施形態ではモニタパネル7から
指示を与え減筒運転をさせ、エンジン回転数等を検出す
るセンサ6の検出結果若しくは検出結果から得られた診
断結果をモニタパネル7に表示させている。しかしモニ
タパネル7から指示を与え減筒運転をさせ作業者がエン
ジン音を聞くなど目視や聴覚等によって異常診断をして
もよい。
【0160】また、本実施形態ではモニタコントローラ
16によってエンジン1の各気筒のいずれかに異常が発
生したかを診断しているが、エンジンコントローラ4に
よってエンジン1の各気筒のいずれかに異常が発生した
かを診断し、この診断結果をモニタコントローラ16に
送信し、モニタコントローラ16によって診断結果をモ
ニタパネル7のエンジン回転数表示部7a、気筒表示部
7bに表示するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態の油圧回路を示す図で
ある。
【図2】図2はエンジンの各気筒の圧縮室内に燃料を供
給するための装置構成を示す図である。
【図3】図3はモニタパネルの外観を示す図である。
【図4】図4はエンジン回転数とトルクとの対応関係を
示す図である。
【図5】図5は図1とは異なる油圧回路を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…エンジン 2…油圧ポンプ 3…ポンプ吐出量制御機構 4…エンジンコントローラ 5…ポンプコントローラ 6…センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 345 F02D 45/00 345K F02M 65/00 308 F02M 65/00 308 F04B 49/10 311 F04B 49/10 311 Fターム(参考) 3G084 AA01 AA07 BA11 BA33 CA03 DA27 EB22 FA00 FA27 FA28 FA29 FA33 3G092 AA02 AC07 BB10 CA04 CB05 DE03Y DE06Y EA12 FB06 GA04 HB03Z HB04Z HD01Z HD05Z HD08Z HE01Z 3G093 AA10 AA15 AB01 BA24 CA04 CA12 DA00 DA01 DA02 DA04 DA11 EA08 3G301 HA02 HA04 HA28 JB09 JB10 KA06 KA07 MA24 PB01Z PB08Z PD01Z PD02Z PD11Z PD14Z PE01Z 3H045 AA04 AA10 AA24 AA33 BA41 CA04 CA29 DA31 EA34

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を駆動させる制御指令を入力す
    るスイッチ手段を備えたモニタパネルと、前記モニタパ
    ネルに対応して設けられたモニタパネル用コントローラ
    と、前記エンジンの各気筒毎に制御指令を出力し制御指
    令に応じてエンジンの各気筒を稼動させるエンジン用コ
    ントローラとを備え、前記モニタパネル用コントローラ
    と前記エンジン用コントローラとの間で相互に制御信号
    が送受信可能に接続した機械に適用され、前記エンジン
    の各気筒のいずれかに異常が発生したかを診断するエン
    ジンの診断装置において、 前記モニタパネルのスイッチ手段を操作することによっ
    て、異常診断開始の指示が与えられると、前記モニタパ
    ネル用コントローラから前記エンジン用コントローラに
    対してエンジンの気筒の稼動を停止させる稼動停止制御
    指令を送信し、 稼動停止制御指令を受信したエンジン用コントローラ
    は、前記モニタパネルのスイッチ手段の操作に応じて、
    前記エンジンの各気筒に対して、気筒の稼動を停止させ
    る制御指令を出力したことを特徴とするエンジンの診断
    装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの稼動状態を検出するセン
    サと、前記センサの検出結果を表示する表示部と車両を
    駆動させる制御指令を入力するスイッチ手段とを備えた
    モニタパネルと、前記モニタパネルに対応して設けられ
    たモニタパネル用コントローラと、前記エンジンの各気
    筒毎に制御指令を出力し制御指令に応じてエンジンの各
    気筒を稼動させるエンジン用コントローラとを備え、前
    記モニタパネル用コントローラと前記エンジン用コント
    ローラとの間で相互に制御信号が送受信可能に接続した
    機械に適用され、前記エンジンの各気筒のいずれかに異
    常が発生したかを診断するエンジンの診断装置におい
    て、 前記モニタパネルのスイッチ手段を操作することによっ
    て、異常診断開始の指示が与えられると、前記モニタパ
    ネル用コントローラから前記エンジン用コントローラに
    対してエンジンの気筒の稼動を停止させる稼動停止制御
    指令を送信し、 稼動停止制御指令を受信したエンジン用コントローラ
    は、前記モニタパネルのスイッチ手段の操作に応じて、
    前記エンジンの各気筒に対して、気筒の稼動を停止させ
    る制御指令を出力し、 エンジンの気筒の稼動を停止させたときのエンジンの状
    態を、前記センサで検出し、 前記センサの検出結果を入力したモニタパネル用コント
    ローラは、前記センサの検出結果若しくは診断結果をモ
    ニタパネルの表示部に表示することを特徴とするエンジ
    ンの診断装置。
  3. 【請求項3】 エンジンによって駆動される油圧ポ
    ンプと、前記油圧ポンプから吐出される圧油を制御する
    油圧機器と、前記エンジンの各気筒毎に制御指令を出力
    し制御指令に応じてエンジンの各気筒を稼動させるエン
    ジン用コントローラと、前記油圧機器に対して制御指令
    を出力し制御指令に応じて前記油圧機器を作動させる油
    圧機器用コントローラと、エンジンの稼動状態を検出す
    るセンサとを備え、前記エンジンの各気筒のいずれかに
    異常が発生したかを診断するエンジンの診断装置におい
    て、 前記油圧機器用コントローラから前記油圧機器に対し
    て、前記エンジンに一定の負荷がかかるように、油圧ポ
    ンプの吐出圧油を制御する制御指令を出力し、 前記エンジンに一定の負荷がかかった状態で、前記エン
    ジン用コントローラから前記エンジンの各気筒に対し
    て、気筒の稼動を順次停止させる制御指令を出力し、 エンジンの気筒の稼動を順次停止させたときのエンジン
    の状態を、前記センサで検出し、 当該センサの検出結果に基づいて、前記エンジンの各気
    筒のいずれかに異常が発生したかを診断するようにした
    ことを特徴とするエンジンの診断装置。
  4. 【請求項4】 前記油圧機器用コントローラから前
    記油圧機器に対して、前記油圧ポンプの吐出圧をリリー
    フ圧にする制御指令を出力して、前記エンジンにかかる
    負荷を一定にすることを特徴とする請求項3記載のエン
    ジンの診断装置。
  5. 【請求項5】 前記センサの検出結果を表示する表
    示部と、車両を駆動させる制御指令を入力するスイッチ
    手段とを備えたモニタパネルと、前記モニタパネルに対
    応して設けられたモニタパネル用コントローラとをさら
    に備え、 前記モニタパネル用コントローラと、前記エンジン用コ
    ントローラと、前記油圧機器用コントローラの間で相互
    に制御信号が送受信可能に接続し、 前記モニタパネルのスイッチ手段を操作することによっ
    て、異常診断開始の指示が与えられると、前記モニタパ
    ネル用コントローラから前記油圧機器用コントローラに
    対してエンジンにかかる負荷を一定にする負荷一定制御
    指令を送信するととともに、前記モニタパネル用コント
    ローラから前記エンジン用コントローラに対してエンジ
    ンの気筒の稼動を順次停止させる稼動停止制御指令を送
    信し、 負荷一定制御指令を受信した油圧機器用コントローラ
    は、前記油圧機器に対して、前記エンジンに一定の負荷
    がかかるように、油圧ポンプの吐出圧油を制御する制御
    指令を出力し、 稼動停止制御指令を受信したエンジン用コントローラ
    は、前記エンジンに一定の負荷がかかった状態で、前記
    エンジンの各気筒に対して、気筒の稼動を順次停止させ
    る制御指令を出力し、 エンジンの気筒の稼動を順次停止させたときのエンジン
    の状態を、前記センサで検出し、 前記センサの検出結果を入力したモニタパネル用コント
    ローラは、前記エンジンの各気筒のいずれかに異常が発
    生したかを診断し、または前記センサの検出結果を入力
    したエンジン用コントローラは、前記エンジンの各気筒
    のいずれかに異常が発生したかを診断し、この診断結果
    をモニタパネル用コントローラに送信し、モニタパネル
    用コントローラは診断結果をモニタパネルの表示部に表
    示することを特徴とする請求項3記載のエンジンの診断
    装置。
  6. 【請求項6】 前記センサの検出結果を表示する表
    示部と、車両を駆動させる制御指令を入力するスイッチ
    手段とを備えたモニタパネルと、前記モニタパネルに対
    応して設けられたモニタパネル用コントローラとをさら
    に備え、 前記モニタパネル用コントローラと、前記エンジン用コ
    ントローラと、前記油圧機器用コントローラの間で相互
    に制御信号が送受信可能に接続し、 前記モニタパネルのスイッチ手段を操作することによっ
    て、異常診断開始の指示が与えられると、前記モニタパ
    ネル用コントローラから前記油圧機器用コントローラに
    対してエンジンにかかる負荷を一定にする負荷一定制御
    指令を送信するととともに、前記モニタパネル用コント
    ローラから前記エンジン用コントローラに対してエンジ
    ンの気筒の稼動を順次停止させる稼動停止制御指令を送
    信し、 負荷一定制御指令を受信した油圧機器用コントローラ
    は、前記油圧機器に対して、前記エンジンに一定の負荷
    がかかるように、油圧ポンプの吐出圧油を制御する制御
    指令を出力し、 稼動停止制御指令を受信したエンジン用コントローラ
    は、前記エンジンに一定の負荷がかかった状態で、前記
    エンジンの各気筒に対して、気筒の稼動を順次停止させ
    る制御指令を出力し、 エンジンの気筒の稼動を順次停止させたときのエンジン
    の状態を、前記センサで検出し、 前記センサの検出結果を入力したモニタパネル用コント
    ローラは、エンジンの気筒の稼動を順次停止させる毎の
    エンジンの各状態を、モニタパネルの表示部に表示し、
    この表示部の表示内容に基づいて前記エンジンの各気筒
    のいずれかに異常が発生したかを診断するようにしたこ
    とを特徴とする請求項3記載のエンジンの診断装置。
  7. 【請求項7】 エンジンの駆動力が伝達される機器
    と、前記エンジンの各気筒毎に制御指令を出力し制御指
    令に応じてエンジンの各気筒を稼動させるエンジン用コ
    ントローラと、前記機器に対して制御指令を出力し制御
    指令に応じて前記機器を作動させる機器用コントローラ
    と、エンジンの稼動状態を検出するセンサとを備え、前
    記エンジンの各気筒のいずれかに異常が発生したかを診
    断するエンジンの診断装置において、 前記機器用コントローラから前記機器に対して、前記エ
    ンジンに一定の負荷がかかるように制御指令を出力し、 前記エンジンに一定の負荷がかかった状態で、前記エン
    ジン用コントローラから前記エンジンの各気筒に対し
    て、気筒の稼動を順次停止させる制御指令を出力し、 エンジンの気筒の稼動を順次停止させたときのエンジン
    の状態を、前記センサで検出し、 当該センサの検出結果に基づいて、前記エンジンの各気
    筒のいずれかに異常が発生したかを診断するようにした
    ことを特徴とするエンジンの診断装置。
  8. 【請求項8】 エンジンの各気筒毎に設けられ、エ
    ンジンの圧縮室内に燃料を噴射する燃料噴射装置と、前
    記燃料噴射装置に供給する燃料を蓄圧する蓄圧室と、制
    御指令に応じて前記蓄圧室に燃料を圧送する複数の燃料
    供給ポンプと、前記畜圧室の内部の圧力を検出するセン
    サとを備え、前記複数の燃料供給ポンプのいずれかに異
    常が発生したかを診断する燃料供給ポンプの診断装置に
    おいて、 前記複数の燃料供給ポンプの各ポンプに対してポンプを
    間欠的に駆動させる制御指令を与え、 前記複数の燃料供給ポンプの各ポンプを順次、間欠的に
    駆動させたときの前記畜圧室の内部の圧力を、前記セン
    サで検出し、 当該センサの検出結果に基づいて、前記複数の燃料供給
    ポンプのいずれかに異常が発生したかを診断するように
    したことを特徴とする燃料供給ポンプの診断装置。
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