JP2002201673A - 旋回作業機の操縦装置 - Google Patents

旋回作業機の操縦装置

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JP2002201673A
JP2002201673A JP2000400370A JP2000400370A JP2002201673A JP 2002201673 A JP2002201673 A JP 2002201673A JP 2000400370 A JP2000400370 A JP 2000400370A JP 2000400370 A JP2000400370 A JP 2000400370A JP 2002201673 A JP2002201673 A JP 2002201673A
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cylinder
control valve
oil
valve
turning
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JP2000400370A
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Katsuhiko Yugawa
勝彦 湯川
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Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントロールバルブを押出ポンプの押出作用
によって吐出する油で駆動させ、高圧油及びその設備を
設けなくともコントロールバルブを制御できるようにす
る。 【解決手段】 操作レバー5の揺動によって応答手段A
を作動し、この応答手段Aから作動油を吐出してコント
ロールバルブ2を作動させる。前記応答手段Aは、シリ
ンダ21と、このシリンダ21内に摺動自在に挿入され
ていて操作レバー5によって押動操作される押動体22
とを有する押出ポンプ6で形成し、この押出ポンプ6は
押動体22の移動によりシリンダ21内に保留されてい
た作動油を押出吐出可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の旋
回作業機の操縦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、バックホーにおいては、旋回台
の前部に掘削装置を装備した標準機及び後方小旋回機、
旋回台の中央部に掘削装置を装備した超小旋回機等が有
り、各機種には用途に応じて操縦装置の操縦ボックスを
旋回台上の運転席の前方に配置したものがある。この種
の従来技術として、特開平8−209747号公報に開
示されたバックホーがあり、これはキャビン付超小旋回
機であり、操縦ボックスが旋回台の前上部に配置されて
いる。
【0003】操縦装置は通常、左右走行モータ、走行変
速、旋回モータ、ドーザシリンダ、ブームシリンダ、ア
ームシリンダ、バケットシリンダ、スイングシリンダ等
のアクチュエータへの圧油を制御する多数のコントロー
ルバルブと、各コントロールバルブを遠隔操作する操作
レバーとを有し、操作レバーは操縦ボックス及びその近
傍に配置されるのに対して、コントロールバルブは操縦
ボックスから離れた旋回台内部に配置されている。操作
レバーからコントロールバルブまでの操作力の伝達は、
左右走行用、ドーザ用、スイング用等のコントロールバ
ルブのように、メカ式コントロールバルブを使用して、
リンク及びロッドを介して操作レバーと連動連結するも
のと、旋回用、ブーム用、アーム用等のように、油圧式
コントロールバルブを使用して、操作レバーで応答手段
としてのパイロットバルブを操作することにより、パイ
ロット圧で油圧式コントロールバルブを制御するものと
がある。
【0004】このパイロット圧でコントロールバルブを
制御するものは、頻繁かつ繊細な操作を必要とするもの
であり、前記操縦ボックス内に配置した多数のパイロッ
トバルブを左右一対の操作レバーで操作するようになっ
ている。この操作レバーは、1本の1方向往復動作で2
つ1組のパイロットバルブを択一的に操作可能になって
おり、各パイロットバルブは弁体を押動することによ
り、エンジン駆動の油圧ポンプから供給される高圧油
(パイロット圧油)をコントロールバルブへ供給し、こ
の高圧油でスプールを押動するように構成されている。
【0005】例えば、左操作レバーの左右方向往復動作
で旋回台の左右旋回動作を、前後方向往復動作でアーム
の前後動作を、右操作レバーの左右方向往復動作でバケ
ットの掬いダンプ動作を、前後方向往復動作でブームの
上げ下げ動作をそれぞれさせる。また、操縦者の好みに
応じて、各操作レバーと操作するアクチュエータとの対
応を変更できるように、コントロールバルブとパイロッ
トバルブとの間に油路切換ユニットを設けて、接続する
油路を切り換えて組み合わせを変更できるようになって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、応答手段と
してパイロットバルブは、高圧のパイロット圧油を使用
するため非常に高価であり、油圧ポンプ及び高圧配管等
を装備しなくてはならなく、製造コストが高くなる。本
発明は、このような従来技術の問題点を解決できるよう
にした旋回作業機の操縦装置を提供することを目的とす
る。本発明は、応答手段を安価な押出ポンプで形成し、
この押出ポンプの押出作用によって吐出する油でコント
ロールバルブを駆動することにより、それを操作するた
めの高圧油及びその設備を設けなくともコントロールバ
ルブを制御できるようにした旋回作業機の操縦装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、操作レバー5の揺動によ
って応答手段Aを作動し、この応答手段Aから作動油を
吐出してコントロールバルブ2を作動させる旋回作業機
の操縦装置において、前記応答手段Aは、シリンダ21
と、このシリンダ21内に摺動自在に挿入されていて操
作レバー5によって押動操作される押動体22とを有す
る押出ポンプ6で形成し、この押出ポンプ6は押動体2
2の移動によりシリンダ21内に保留されていた作動油
を押出吐出可能であることである。
【0008】これによって、押出ポンプ6の押出作用に
よって吐出する油でコントロールバルブ2を駆動でき、
コントロールバルブ2を操作するための高圧油及びその
設備を不要にする。本発明における課題解決のための第
2の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記押
出ポンプ6を2つ1組でシリンダブロック23内に設
け、1組の押出ポンプ6の押動体22を1方向往復動で
択一的に押動する操作レバー5を前記シリンダブロック
23に枢支していることである。
【0009】これによって、操作レバー5の1方向往復
揺動動作で1組の押動体22を択一的に押動して、コン
トロールバルブ2を操作することが可能になり、1つの
シリンダブロック23で押出ポンプ6の形成と操作レバ
ー5の支持とができる。本発明における課題解決のため
の第3の具体的手段は、第1又は2の具体的手段に加え
て、前記押出ポンプ6は、各シリンダ21に連通されて
いて、押動体22の非押動時に開通しかつ押動し始める
と閉鎖される油流通路24を有することである。
【0010】これによって、押動体22が吐出する油の
補給が簡単に構成できる。本発明における課題解決のた
めの第4の具体的手段は、第1〜3のいずれかの具体的
手段に加えて、前記コントロールバルブ2はメカ式であ
り、このコントロールバルブ2のスプール3に対して復
動式作動シリンダ4のピストン4aを連結し、1つの作
動シリンダ4に対して2つ1組の押出ポンプ6を接続
し、この押出ポンプ6が押出吐出する作動油で作動シリ
ンダ4を介してコントロールバルブ2のスプール3を往
復移動させることである。
【0011】これによって、メカ式コントロールバルブ
2を、高圧ポンプからの高圧油を使用することなく、手
動の押出ポンプ6からの吐出油で作動シリンダ4を介し
て移動させることができ、安価なメカ式コントロールバ
ルブ2を使用して操縦装置を構成することができる。本
発明における課題解決のための第5の具体的手段は、第
1〜3のいずれかの具体的手段に加えて、前記コントロ
ールバルブ2はパイロット油圧作動式であり、1つのコ
ントロールバルブ2に対して2つ1組の押出ポンプ6を
接続し、この押出ポンプ6が押出吐出する作動油でコン
トロールバルブ2のスプール3を直接的に往復移動させ
ることである。
【0012】これによって、パイロット油圧作動式コン
トロールバルブ2を、高圧ポンプからの高圧油を使用す
ることなく、手動の押出ポンプ6からの吐出油で直接的
に移動させることができ、構成をより簡単かつ安価にで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図5において、31は旋回作業機
として例示する後方小旋回型のバックホーであり、この
バックホー31はクローラ走行装置32と、旋回台33
を有する上部体34と、旋回台33に装着した掘削装置
35とから主構成されている。クローラ走行装置32
は、トラックフレームの左右サイドフレーム37の前後
部に駆動輪、従動輪及びその中間の複数個の転輪を回転
自在に支持し、これらにゴム製又は鉄製のクローラ38
を巻き付け、前記駆動輪を油圧の左右走行モータ39等
の走行駆動源で駆動するように構成されている。
【0014】前記トラックフレームはその上部に旋回ベ
アリングを介して旋回台33を搭載しており、旋回台3
3は旋回モータ36によって旋回軸Xを中心に左右方向
旋回自在になっている。トラックフレームの前部にはド
ーザ40を昇降自在に装着している。旋回台33は、基
本となるベースプレート上にフレーム、縦壁、支持台等
を溶着して形成されており、エンジン41、燃料タン
ク、オイルタンク、それらを覆うボンネット42、運転
席19、操縦装置1等が搭載され、これらによって上部
体34が形成されている。
【0015】旋回台33の運転席19の前側はステップ
となっており、ベースプレートの前部には、ブラケット
44を介して掘削装置35が縦軸回り揺動自在に装着さ
れている。掘削装置35は、前記ブラケット44に縦軸
を介して支持された揺動ブラケット45にブーム46と
ブームシリンダ47の各基端部を昇降自在に枢支し、ブ
ーム46の先端にアーム48を枢支してアームシリンダ
49で上下揺動可能にし、アーム48の先端にバケット
50を枢支してバケットシリンダ51で掬い(掻き)及
びダンプ動作可能にしている。
【0016】図1〜8に示す実施の形態において、操縦
装置1は、スプール3を縦方向に配置したコントロール
バルブ2を、スプール3が互いに平行となりかつ運転席
19から見て左右方向に複数重合した状態で有してい
る。このコントロールバルブ2は、例えば、旋回モータ
36用の旋回バルブ2A、アームシリンダ49用のアー
ムバルブ2B、ブームシリンダ47用のブームバルブ
(昇降バルブ)2C、バケットシリンダ51用のバケッ
トバルブ(掬い・ダンプバルブ)2D、左右走行モータ
39用の走行左バルブ2E及び走行右バルブ2F、ドー
ザシリンダ用のドーザバルブ2G、サービスポート用の
切換バルブ2H、左右走行モータ39用の変速バルブ2
J、揺動ブラケットを揺動するスイングシリンダ用のス
イングバルブ等からなる。これらコントロールバルブ2
の配置順序は、必要に応じて適宜設定される。
【0017】前記走行左バルブ2E、走行右バルブ2
F、ドーザバルブ2G、切換バルブ2H及び変速バルブ
2J等は、それぞれ操縦ボックス7又は運転席19の近
傍に配置された複数本の操作レバー52、53、54等
によって操作可能になっており、これらはメカ式(リン
ク等を介して操作力が伝達される機械式)であって、前
記操作レバー52、53、54とリンク、アーム等を介
して操作力伝達可能に連動連結されている。それに対し
て、旋回バルブ2A、アームバルブ2B、ブームバルブ
2C及びバケットバルブ2D等は、頻繁かつ繊細な操作
を必要とするため、従来、高価なパイロット油圧式コン
トロールバルブが使用されていて、エンジン41によっ
て駆動される油圧ポンプからのパイロット圧油で操作可
能になっていたが、ここではバルブ2E、2F、2G、
2Hと同様に、安価なメカ式コントロールバルブが使用
されている。
【0018】前記多数のコントロールバルブ2は、操縦
ボックス7の下部に配置されている。この操縦ボックス
7の上部には操作レバー5を備えた応答手段Aが配置さ
れており、この応答手段Aとコントロールバルブ2との
間に作動シリンダ4及び油路切換ユニット8が配置され
ている。前記応答手段Aは支持台57に左右一対のシリ
ンダブロック23を装着し、この各シリンダブロック2
3に左右、前後でそれぞれ1組ずつとなる押出ポンプ6
を形成し、中央に1本の操作レバー5を配置支持してい
る。
【0019】左操作レバー5Lは旋回・アーム用であ
り、右操作レバー5Rはブーム・バケット用であり、各
操作レバー5は左右及び前後に揺動可能であり、それぞ
れ1方向の往復揺動で2つの押出ポンプ6を択一的に操
作可能になっている。図6において、応答手段A、即
ち、押出ポンプ6はシリンダブロック23に形成された
シリンダ21内に押動体22を上下方向摺動自在に挿入
し、戻しスプリング58で上方向に付勢されている。前
記シリンダ21には押動体22に形成した油路22aを
介して油流通路24が接続されており、戻しスプリング
58によって押動体22が略上死点(非押動時)にある
ときに、油路22aが油流通路24と連通されてシリン
ダ21内に油が補給可能になっている。
【0020】シリンダブロック23には、ユニバーサル
ジョイント支持体59を介して揺動体60が連結されて
おり、この揺動体60に操作レバー5の操作杆が取り付
けられ、前後・左右に揺動自在になっている。揺動体6
0は下面が4つの押動体22の上端と同時に当接してい
る押動面60aとなっており、押動面60aが揺動する
ことにより、揺動した方向にある押動体22を戻しスプ
リング58に抗して押し下げ、それにより油流通路24
を閉鎖すると共に、シリンダ21内の油を吐出口61か
ら供給油路62へ注射器のように押出吐出する。
【0021】押出ポンプ6の吐出口61は供給油路62
を介して作動シリンダ4に接続されている。コントロー
ルバルブ2の上方に配置されたシリンダブロック26に
4つのシリンダ27を形成し、各シリンダ27にピスト
ン4aを上下動自在に挿通しており、各シリンダ27及
びピストン4aがそれぞれ作動シリンダ4を構成してい
る。前記シリンダブロック26は厚板を3枚重ねて形成
されており、中央の厚板にシリンダ27が形成され、ピ
ストン4aは上下方向に摺動自在となっており、それが
駆動するコントロールバルブ2のスプール3と略同心に
配置されていることが好ましい。各ピストン4aは対向
するスプール3と連結ロッド66を介して連結され、ピ
ストン4aの動作がスプール3に直接的に伝達される。
【0022】即ち、前記各作動シリンダ4のピストン4
aは対応するコントロールバルブ2のスプール3の延長
線上に配置され、スプール3と連結ロッド66を介して
連動連結されており、ピストン4aの直線往復動はその
ままスプール3に伝達され、スプール3を押し引きして
コントロールバルブ2を切換制御する。作動シリンダ4
は、ピストン4aの上下のシリンダ室がそれぞれ押出ポ
ンプ6の吐出口61と供給油路62を介して連通してお
り、2つ1組の押出ポンプ6の一方から押出吐出した油
(作動油)によってピストン4aが上下一方向に押動さ
れ、他方の押出ポンプ6から押出吐出した油によってピ
ストン4aが上下他方向に押動される。図4、7はピス
トン4aが中立位置にある状態を示す。
【0023】作動シリンダ4の一方のシリンダ室に吐出
油を供給したとき、吐出油が供給されない側のシリンダ
室の油は、供給油路62を介して非作動側の押出ポンプ
6のシリンダ21内に逆流し、押出ポンプ6の油路22
aが開放したままであるので、油流通路24側に戻る。
前記油流通路24はコントロールバルブ2からのドレン
油が供給されており、チェックバルブ63で設定されて
いる油圧(例えば、2〜4kgf/cm2程度)であ
り、押出ポンプ6側から逆流させることは十分可能にな
っている。
【0024】また、シリンダ27内に押し入れられた油
は、押動体22が戻しスプリング58で戻るときにシリ
ンダ21内に戻り、油漏れ等で足りなくなった分が油流
通路24で補給される。作動シリンダ4の2つのシリン
ダ室には、図4に示すように、チェックバルブ13を介
してドレン回路11が接続されている。このドレン回路
11は、押出ポンプ6及び作動シリンダ4内のエアーを
抜くために設けられており、手動の切換バルブ64を開
放することにより排除可能になっている。
【0025】また、前記切換バルブ64及びドレン回路
11等は油圧ロック手段12を構成しており、この切換
バルブ64は作動シリンダ4の2つのシリンダ室に連通
するドレン回路11を同時に開放することにより、ピス
トン4aを移動できなくすることができる。即ち、作動
シリンダ4を作動させるときは、切換バルブ64はドレ
ン回路11を遮断して作動シリンダ4から排油できない
状態にしており、切換バルブ64を連通状態に切り換え
ると、押出ポンプ6から送られてくる油は総てドレン回
路11へ流れるため、ピストン4aは押動されることが
なく、作動シリンダ4を作動させないロック状態にな
り、不本意に操作レバー5が操作されてもコントロール
バルブ2が操作されないのでアクチュエータは作動しな
い。
【0026】作動シリンダ4の上方には作動杆68が支
持されており、この作動杆68には4本のピストン4a
に対応して爪形状の係合部材69が設けられている。ピ
ストン4aの上部には、前記係合部材69と係合可能な
周溝形状(又は鉤形状)の被係合部70が形成されてお
り、作動杆68に設けたレバー71を揺動することによ
り、係合部材69が回動して被係合部70に係合し、ピ
ストン4aの上下移動を阻止することができる。これら
によって、メカロック手段14が構成されており、油圧
ロック手段12と同様に、バックホー31から操縦者が
降車するとき等に、不本意に操作レバー5が操作されて
も、コントロールバルブ2が作動されるのを防止するこ
とができる。
【0027】なお、前記作動杆68は回動する代わりに
押し引き式にして、係合部材69を水平移動させて被係
合部70と係脱させるようにしてもよい。この場合、作
動杆68を切換バルブ64のスプールと連動させること
ができる。前記全押出ポンプ6と作動シリンダ4との間
には、接続する油路を切り換えて組み合わせを変更する
油路切換ユニット8が備えられている。この油路切換ユ
ニット8は、作動シリンダ4のシリンダブロック26の
上厚板及び支持台57内に形成した油路を介して押出ポ
ンプ6及び作動シリンダ4と連通されている。
【0028】前記油路切換ユニット8は、扁平なユニッ
ト本体73内に3本のスプール74A、74B,74C
が平行でかつ同一平面上に位置するように並列保持され
ており、ユニット本体73の外面に配置した切換レバー
75によって軸方向に摺動され、3本のスプール74
A、74B,74Cの相対位置を変更することにより、
押出ポンプ6から押出吐出される作動油の行き先を、1
つの作動シリンダ4から他の作動シリンダ4へ変更可能
になっている。即ち、油路切換ユニット8には、ユニッ
ト本体73に入力ポートPA、PB、PC、PD、P
E、PF、PG、PHが形成され、それらがスプール7
4A、74B,74Cを介して連通する出力ポート(図
示せず)が形成され、スプール74A、74Cは連結体
77で連結され、この連結体77に切換レバー75を連
結した揺動腕78が枢支され、この揺動腕78とスプー
ル74Bとがリンク79で連結されている。80は切換
レバー75のガイド板である。
【0029】図8のスプール74A、74B,74Cの
位置は標準仕様状態であり、入力ポートPAから入った
油は右操作レバー5Rの前方向操作でブーム上げ、入力
ポートPBから入った油は右操作レバー5Rの後方向操
作でブーム下げ、入力ポートPCから入った油は右操作
レバー5Rの左方向操作でバケット掻き、入力ポートP
Dから入った油は右操作レバー5Rの右方向操作でバケ
ットダンプ、入力ポートPEから入った油は左操作レバ
ー5Lの前方向操作でアームダンプ、入力ポートPFか
ら入った油は左操作レバー5Lの後方向操作でアーム掻
き、入力ポートPGから入った油は左操作レバー5Lの
左方向操作で旋回左、入力ポートPHから入った油は左
操作レバー5Lの右方向操作で旋回右、という動作をそ
れぞれのアクチュエータにさせるために、それぞれ対応
するコントロールバルブ2を制御するように設定されて
いる。
【0030】前記標準仕様状態は3本のスプール74
A、74B,74Cが引っ張られた状態であり、この状
態から切換レバー75を上方に揺動すると、ユニット本
体73に対してスプール74A、74Cが押し込められ
ることになり、逆に、切換レバー75を下方に揺動する
と、ユニット本体73に対してスプール74Bが押し込
められることになり、標準仕様状態とは異なる2仕様状
態が得られ、入力ポートPA、PB、PC、PD、P
E、PF、PG、PHから油が供給されるアクチュエー
タが変更される。
【0031】前記押出ポンプ6の支持台57の下面に油
路切換ユニット8を装着し、油路切換ユニット8の下面
に作動シリンダ4を装着することにより、押出ポンプ6
から作動シリンダ4まで、パイプを使用することなくブ
ロックに油路を形成するだけで、油圧回路を形成するこ
とができ、作動シリンダ4の直下にコントロールバルブ
2を近接配置することにより、短い連結ロッド66でス
ムーズな操作力伝達ができ、また、これらを互いに上下
方向に密接することにより、操縦装置1をコンパクトに
まとめて配置でき、小さな操縦ボックス7内に収納して
おくことができるようになる。
【0032】図9は第1変形例を示しており、押出ポン
プ6へ供給する油の供給源にはコントロールバルブ2の
戻り油を使用せずに、エンジン駆動の油圧ポンプ15を
使用しており、また、図9に2点鎖線で示すように、油
圧ポンプ15からバックホー31に搭載のアクチュエー
タ16からの戻り油を使用することもできる。この第1
変形例でも、押出式の押出ポンプ6を用いて低圧で作動
シリンダ4を作動し、メカ式コントロールバルブ2を制
御できる。図10は第2変形例を示しており、コントロ
ールバルブ2にメカ式を使用する代わりに、従来技術と
同様に油圧式を使用し、その油圧式コントロールバルブ
2を押出ポンプ6で直接駆動するように構成している。
【0033】この第2変形例では、作動シリンダ4は設
けられていなく、供給油路62がホース等で形成され、
コントロールバルブ2に直接接続されている。この第2
変形例でも、押出式の押出ポンプ6を用いて低圧で油圧
式コントロールバルブ2を制御できる。なお、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形す
ることができる。例えば、走行左バルブ2E、走行右バ
ルブ2F、ドーザバルブ2G、切換バルブ2H及び変速
バルブ2J等のコントロールバルブ2も、押出ポンプ6
から押出吐出する作動油でスプール3を押動して制御す
るように構成することも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、安価な押
出ポンプ6を使用して、その押出作用によって吐出する
油でコントロールバルブ2を駆動でき、コントロールバ
ルブ2を操作するための高圧油及びその設備を不要にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】同油圧回路図である。
【図5】バックホー全体側面図である。
【図6】押出ポンプの断面図である。
【図7】作動シリンダの断面図である。
【図8】油路切換ユニットの平面図である。
【図9】第1変形例を示す説明図である。
【図10】第2変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 操縦装置 2 コントロールバルブ 3 スプール 4 作動シリンダ 5 操作レバー 6 押出ポンプ 7 操縦ボックス 8 油路切換ユニット 11 ドレン回路 12 油圧ロック手段 13 チェックバルブ 14 メカロック手段 15 油圧ポンプ 16 アクチュエータ 22 押動体 31 バックホー(旋回作業機) A 応答手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーの揺動によって応答手段を作
    動し、この応答手段から作動油を吐出してコントロール
    バルブを作動させる旋回作業機の操縦装置において、 前記応答手段は、シリンダと、このシリンダ内に摺動自
    在に挿入されていて操作レバーによって押動操作される
    押動体とを有する押出ポンプで形成し、この押出ポンプ
    は押動体の移動によりシリンダ内に保留されていた作動
    油を押出吐出可能であることを特徴とする旋回作業機の
    操縦装置。
  2. 【請求項2】 前記押出ポンプを2つ1組でシリンダブ
    ロック内に設け、1組の押出ポンプの押動体を1方向往
    復動で択一的に押動する操作レバーを前記シリンダブロ
    ックに枢支していることを特徴とする請求項1に記載の
    旋回作業機の操縦装置。
  3. 【請求項3】 前記各シリンダに連通されていて、押動
    体の非押動時に開通しかつ押動し始めると閉鎖される油
    流通路を有することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の旋回作業機の操縦装置。
  4. 【請求項4】 前記コントロールバルブはメカ式であ
    り、このコントロールバルブのスプールに対して復動式
    作動シリンダのピストンを連結し、1つの作動シリンダ
    に対して2つ1組の押出ポンプを接続し、この押出ポン
    プが押出吐出する作動油で作動シリンダを介してコント
    ロールバルブのスプールを往復移動させることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の旋回作業機の操縦
    装置。
  5. 【請求項5】 前記コントロールバルブはパイロット油
    圧作動式であり、1つのコントロールバルブに対して2
    つ1組の押出ポンプを接続し、この押出ポンプが押出吐
    出する作動油でコントロールバルブのスプールを直接的
    に往復移動させることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の旋回作業機の操縦装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216108A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Sano Kogyo Kk 手動式油圧装置

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