JP2002199917A - 杖 - Google Patents

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JP2002199917A
JP2002199917A JP2000403113A JP2000403113A JP2002199917A JP 2002199917 A JP2002199917 A JP 2002199917A JP 2000403113 A JP2000403113 A JP 2000403113A JP 2000403113 A JP2000403113 A JP 2000403113A JP 2002199917 A JP2002199917 A JP 2002199917A
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AIWA SANGYO KK
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AIWA SANGYO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の使用環境において、クッション機能を
調節することができ、汎用的に用いることができる杖を
提供することを課題とする。 【解決手段】 本杖は、上側パイプの下降量を調節する
ための調節手段を備える。この調節手段70は、回動部
材30の固定部34から同軸状に垂下する調節軸部71
と、第2パイプ12の上端側に挿入固定される軸挿入部
80とを備えている。このような調節手段70によっ
て、第1パイプ(上側パイプ)11の下降量の大小を択
一的に選択可能なため、杖本体10の伸縮量を、傾斜路
等の傾斜角等に応じて好適な量とすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、杖本体の全長を弾
発状に伸縮させ、クッション機能を発揮する杖に関し、
特に杖本体の伸縮量を調節可能な杖に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複数のパイプを連結して構成される杖本
体を備える杖中には、杖本体の全長を弾発状に伸縮さ
せ、クッション機能を発揮するものがある。例えば、図
9に示すように、上側パイプ11dに下側パイプ12d
を挿入すると共に、上側パイプ11dを下側パイプ12
dにクッション部材2dを介して支持した杖1dを例示
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この杖1d
は、使用環境が限定され、汎用性が低くなっている。即
ち、この杖1dは、使用者が、登り坂や登山道等の傾斜
路で前傾姿勢で用いると、杖本体10dが一定量だけ伸
縮し、使用者の手首や腰等に負担が掛かることを的確に
防止できる。ところが、この杖1dを、平坦路等で用い
たり、軟弱な地盤上やじゅうたんの上等で用いると、使
用勝手が悪くなる。例えば、直立姿勢の使用者等にとっ
ては、杖本体10dが常時、一定量だけ、伸縮すると、
この杖1dを用いて踏ん張ることが困難であるからであ
る。
【0004】このように、従来のクッション機能付きの
杖は、専ら、傾斜路等で使用され、平坦路等において
は、杖本体の全長が伸縮しない固定型の杖を用いるのが
一般的である。即ち、従来においては、使用環境に応じ
て、クッション機能付きの杖と、固定型の杖とを使い分
けることが必要であった。
【0005】本各発明は、上記各問題点を解決するため
になされたものであり、種々の使用環境において、汎用
的に用いることができる杖を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の杖は、
複数のパイプを連結して構成される杖本体を備え、該複
数のパイプから選択される上側パイプ及び該上側パイプ
の直下に配置される下側パイプのうちの一方を他方に挿
入すると共に、該上側パイプが該下側パイプに対してク
ッション部材を介して支持され、該上側パイプが該クッ
ション部材の反発力に対抗しつつ、下降可能とされた杖
であって、前記上側パイプの下降量を調節するための調
節手段を内蔵することを特徴とする。
【0007】本発明の杖では、調節手段で上側パイプの
下降量を調節することによって、杖本体の伸縮量を調節
できるため、種々の使用環境において、汎用的に使用す
ることができる。例えば、調節手段によって、上側パイ
プの下降を禁止することと、上側パイプの下降を許容す
ること、とを択一的に選択可能とすれば、本発明の杖を
平坦路等に好適な「固定型の杖」として用いたり、傾斜
路等に好適な「クッション機能付きの杖」として用いる
ことができる。また、調節手段によって、上側パイプの
下降量の大小を択一的に選択可能とすれば、杖本体の伸
縮量を、傾斜路等の傾斜角等に応じて好適な量とするこ
とができる。
【0008】ここで、本発明の「杖」の種類は種々選択
でき、例えば、老人や身体障害者等が用いる携帯用若し
くは医療用の杖の他に、登山用若しくはハイキング用の
杖(トレッキング用のストック)、スキー用の杖(スキ
ー用のストック)等のレジャー用の杖等を例示できる。
また、本発明の「杖本体」を構成するパイプの数は、2
つ以上であれば特に問わない。
【0009】また、パイプの数が3つ以上である場合に
は、上側パイプは、必ずしも、最上部のパイプである必
要はない。更に、クッション部材の具体的な構成は特に
問わず、例えば、コイル状のバネを用いたクッション部
材、ゴムや樹脂発泡体を用いたクッション部材、油圧若
しくは空圧のシリンダーを用いたクッション部材等を例
示することができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の杖に
おいて、「前記調節手段は、前記上側パイプ及び前記下
側パイプのうちの一方に一体回動可能に配設される調節
軸部と、前記上側パイプ及び前記下側パイプのうちの他
方に一体回動可能に配設され、前記調節軸部を挿入させ
る軸挿入部と、を備え、前記調節軸部は、外周面から調
節突起を突設させると共に、前記軸挿入部は、該調節突
起を軸心方向への移動を許容した状態で挿入可能な移動
許容部と、該調節突起を軸心方向への移動を禁止した状
態で挿入可能な移動禁止部と、を周方向に連続した状態
に備える」ことを特徴としている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載の杖の
一具体的な構成を示すものである。即ち、請求項2の発
明の杖では、上側パイプと下側パイプとに相対回転を与
えると、調節軸部と軸挿入部との間に相対回転を生ず
る。一方、移動許容部と移動禁止部とは周方向に連続す
るため、調節軸部と軸挿入部との間の相対回転によっ
て、調節突起の移動許容部への挿入と、調節突起の移動
禁止部への挿入とを択一的に選択できる。即ち、請求項
2の発明の杖は、上側パイプと下側パイプとに相対回転
を与えることで、「固定型の杖」として用いたり、「ク
ッション機能付きの杖」として用いることができる。こ
こで、移動禁止部は、必ずしも、調節突起の下降を完全
に禁止する必要はなく、調節突起の下降量を0〜8m
m、好ましくは、0〜3mm、更に好ましくは、0〜1
mmの範囲としてもよい。
【0012】請求項3の発明は、請求項2に記載の杖に
おいて、「前記軸挿入部は、軸心方向に沿った幅が異な
る複数の移動許容部を、移動禁止部と周方向に連続した
状態に備える」ことを特徴としている。
【0013】請求項3の発明では、軸心方向に沿った幅
が異なる複数の移動許容部を備えるため、上側パイプと
下側パイプとに相対回転を与えることで、上側パイプの
下降量の大小を択一的に選択することができる。
【0014】請求項4の発明では、請求項2又は請求項
3に記載の杖において「前記軸挿入部と前記調節軸部と
の相対回転を規制する規制手段を備える」ことを特徴と
している。
【0015】請求項4の発明の杖では、規制手段によっ
て、軸挿入部と調節軸部との相対回転が規制(禁止)さ
れるため、杖の使用中に、使用者の意志に反して、「固
定型の杖」が、「クッション機能付きの杖」に切り替わ
ったり、上側パイプの下降量が変更されること等を防止
することができる。
【0016】請求項5の発明の杖は、請求項1に記載の
杖において、「前記調節手段は、前記上側パイプ及び前
記下側パイプのうちの一方に一体回動可能に配設される
調節軸部と、前記上側パイプ及び前記下側パイプのうち
の他方に一体回動可能に配設され、前記調節軸部を挿入
させる軸挿入部と、を備え、前記軸挿入部は、内周面か
ら調節突起を突設させると共に、前記調節軸部は、該調
節突起を軸心方向への移動を許容した状態で挿入可能な
移動許容部と、該調節突起を軸心方向への移動を禁止し
た状態で挿入可能な移動禁止部と、を周方向に連続した
状態に備える」ことを特徴としている。
【0017】請求項5の発明は、請求項1に記載の杖の
他の具体的な構成を示すものである。即ち、請求項5の
発明の杖においても、請求項2の発明と同様に、上側パ
イプと下側パイプとに相対回転を与えると、調節軸部と
軸挿入部との間に相対回転を生ずる。そして、移動許容
部と移動禁止部とは周方向に連続するため、調節軸部と
軸挿入部との間の相対回転によって、調節突起の移動許
容部への挿入と、調節突起の移動禁止部への挿入とを択
一的に選択できる。即ち、請求項5の発明の杖において
も、上側パイプと下側パイプとに相対回転を与えること
で、「固定型の杖」として用いたり、「クッション機能
付きの杖」として用いることができる。
【0018】尚、請求項5の発明の「移動禁止部」も、
必ずしも、調節突起の下降を完全に禁止する必要はな
く、調節突起の下降量を0〜8mm、好ましくは、0〜
3mm、更に好ましくは、0〜1mmの範囲としてもよ
い。また、請求項5の発明に対しても、請求項3の発明
や請求項4の発明を応用することができる。即ち、請求
項5の発明においても、前記調節軸部が、軸心方向に沿
った幅が異なる複数の移動許容部を、移動禁止部と周方
向に連続した状態に備えてもよい。また、前記軸挿入部
と前記調節軸部との相対回転を規制する規制手段を備え
てもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本各発明の実施の形態を述
べる。 (A)第1の実施の形態 第1の実施の形態は、請求項1〜請求項4の発明の一具
体例を示している。そして、本実施の形態の杖1は、図
1に示すように、杖本体10と、取っ手6とを備えてい
る。尚、取っ手6は杖本体10の上端部に一体的形成さ
れるものであっても、杖本体10とは別体に形成された
後に、ネジ止め、接着等の種々の手法により、杖本体1
0の上端部に一体化とされるものであってもよい。
【0020】杖本体10は、最上部に配置される第1パ
イプ(例えば、軽合金製)11と、中間部に配置される
第2パイプ(例えば、軽合金製)12と、最下部に配置
される第3パイプ(例えば、軽合金製)13とを連結し
て構成されている。そして、本実施においては、上側パ
イプとしての第1パイプ11と、下側パイプとしての第
2パイプ12との連結が、第1パイプ11の下端開口
に、第2パイプ12を挿入して行われている。尚、第2
パイプ12と、第3パイプ13との連結は、第2パイプ
12の下端開口に、第3パイプ13を挿入して行われて
いる。
【0021】但し、各パイプ間の連結態様は本実施の形
態に限定されず、例えば、第1パイプ11と第2パイプ
12との連結を、第2パイプ12の上端開口に、第1パ
イプ11を挿入して行ってもよい。また、第2パイプ1
2と第3パイプ13との連結を螺合連結、溶接等の他の
手法によって行ってもよい。更に、本実施の形態では、
第1パイプ11及び第2パイプ12の各下端部にグリッ
プ17を設け、第3パイプ13の下端部に支持部18を
設けているが、杖本体10を構成する各パイプの構造は
本実施の形態に限定されない。更に、本実施の形態で
は、3本のパイプを用いて構成する杖本体10を例示す
るが、杖本体10を構成するパイプの数は2本以上であ
れば特に問わない。
【0022】次に、図2及び3を中心にして、この杖本
体10に内蔵される回動部材30と、制動部材50と、
調節手段70と、クッション部材2とについて説明す
る。ここで、回動部材30及び制動部材50は、杖本体
10の長さ調節を行うためのものであり、調節手段7
は、第1パイプ11の下降量を調節するためのものであ
る。
【0023】先ず、回動部材30(例えば、樹脂製)
は、中間部の外周面に右ネジ状の雄ネジ部32を設けた
ネジ体31と、ネジ体31の下端面より垂下する固定部
34とを備えている。また、ネジ体31の上下両端部側
には、各端部方向に外径を漸次、拡径する略円錐形状の
大径部38、38が設けられ、両大径部38、38の傾
斜面39、39は、互いに対向する状態となっている。
尚、本実施の形態では、回動部材30を、例えば、ポリ
アセタール等の摺動性が高く、しかも、高剛性な素材を
用いて構成している。
【0024】制動部材(例えば、ABS等の高弾性を備
えた樹脂製)50は、一対の半円筒体51、51を略円
筒状に組み合わせて構成されている。そして、この制動
部材50は弾性素材を用いて構成されるため、半径外側
方向への拡開弾性を備えている。また、各半円筒体5
1、51の内周面の軸方向中間部には、前述の雄ネジ部
32が螺合可能な雌ネジ部55を形成するための雌ネジ
溝が形成されている。また、制動部材50の内周面の両
端側には、制動部材50の各端面方向に内径を漸次拡径
して構成されるテーパ面59、59が設けられている。
【0025】尚、前述の傾斜面39、39の傾斜は、テ
ーパ面59、59の傾斜よりもなだらかとされている。
また、図6(a)に示すように、この雌ネジ部55と、
雄ネジ部32との間には、直径(半径)に沿って、0.
8〜1.6mm(0.4〜0.8mm)程度のクリアラ
ンスDが設けられている。更に、図6(b)に示すよう
に、両半円筒体51、51間を略ヒンジ状の連結片52
によって連結し、両半円筒体51、51の取り扱いを容
易としている。例えば、制動部材50を杖本体10より
取り外したときに、両半円筒体51、51が別体である
と、各半円筒体51、51を不用意に紛失する可能性が
高くなるが、両半円筒体51、51を連結片52によっ
て一体化する本実施の形態によると、この可能性を低く
できるからである。
【0026】また、本実施の形態では、図6(b)に示
すように、制動部材50の上下両端部側を分割溝53、
54で略等分割し、制動部材50の拡開弾性を高めてい
る。更に、制動部材50の外周面の面粗度が粗くされ、
この外周面の摩擦抵抗が高められている。
【0027】次に、調節手段70について説明する。こ
の調節手段70は、図2に示すように、回動部材30の
固定部34から同軸状に垂下する調節軸部71と、第2
パイプ12の上端側に挿入固定される軸挿入部80とを
備えている。
【0028】このうち、調節軸部(例えば、高剛性を備
えた金属製)71は、固定部34に対して一体回動可能
に装着された略円筒状の軸本体72を備えている。ま
た、この軸本体72の下端側において、軸心を挟んで直
径方向に対称な2箇所には、取付孔73、73が設けら
れている。そして、図3に示すように、両取付孔73、
73を通じて、円柱状若しくは円筒状のピン74が軸本
体72に装着され、このピン74の軸本体72の外周面
より突出する両端部によって、調節突起75が構成され
ている。
【0029】軸挿入部(例えば、樹脂製)80は略円筒
状の外形を備えている。この軸挿入部80は軸受けとし
て機能し、調節軸部71を摺接状態で、上下動可能に支
持している。また、軸挿入部80は、上端側に周回状の
固定溝81を備え、この固定溝81には、4つの固定用
リブ82が設けられている。
【0030】また、軸挿入部80の上下方向に沿った中
間部には、軸心方向に沿って長孔状に形成された2種類
の移動許容部83、84と、軸心方向に沿って短尺の孔
状に形成された移動禁止部85とを、各々の上端側で周
方向に連続した状態に備えている。そして、本実施形態
では、図7(b)に示すように、この2種類の移動許容
部83、84と、移動禁止部85とが、軸挿入部80の
軸心を挟んで直径方向に対称な2箇所に各々設けられて
いる。
【0031】本実施の形態では、2種類の移動許容部8
3、84の「軸挿入部80の軸心方向に沿った全長」に
差異が設けられている。また、移動許容部83、84
と、移動禁止部85との上端側には、規制手段の一具体
例を示す「略半円状」の凹溝86〜88が設けられてい
る。
【0032】尚、本実施形態では、移動許容部83、8
4及び移動禁止部85を、軸挿入部80の内外周面を貫
通する状態に形成したが、移動許容部83、84及び移
動禁止部85の少なくとも一方を、軸挿入部80の内周
面で開口する凹溝状に設けることもできる。また、本実
施形態では、2種類の移動許容部83、84を設ける態
様を例示するが、軸挿入部80に設ける移動許容部の種
類は1種以上であれば特に問わない。更に、本実施形態
では、軸挿入部80の直径方向に沿って表裏の関係にあ
る2つの位置に、移動許容部83、84及び移動禁止部
85を設ける態様を例示するが、一方の位置のみに移動
許容部83、84及び移動禁止部85を設けてもよい。
【0033】クッション部材2は、圧縮状態とされるこ
とによって、復元方向への反発力を生ずるコイルバネを
用いて構成されている。
【0034】次に、本杖1の組付の手順の一具体例を述
べる。先ず、調節軸部の軸本体72の下端部からクッシ
ョン部材2を装着する。この装着は、クッション部材2
の上端部から軸本体72を挿通することによって行われ
る。次いで、クッション部材2を軽く圧縮した後に、軸
本体72の下端部に軸挿入部80を外装し、軸挿入部8
0の移動禁止部85、85と、軸本体72の取付孔7
3、73とを位置合わせする。そして、一方の移動禁止
部85を通じて、両取付孔73、73にピン74を装着
し、このピン74の両端部、即ち、各調節突起75、7
5を、各移動禁止部85、85の凹溝88、88に係止
させる。このとき、ピン74には、軸本体72を介して
クッション部材2の上方に向かう反発力が負荷されるた
め、各調節突起75、75は、下方に開口する凹溝8
8、88に堅固に係止される。
【0035】これにより、軸本体72は、軸挿入部80
に対して支持され、移動許容部83、84及び移動禁止
部85の周方向に沿った全幅分だけ、軸挿入部80に対
して相対回転可能な状態とされる。また、この軸挿入部
80の装着によって、クッション部材2は、固定部34
の下端面と、軸挿入部80の上端面とで僅かに圧縮され
つつ、挟持された状態となる。
【0036】続いて、軸挿入部80を、第2パイプ12
の上端側に挿入する。そして、第2パイプ12の外周面
のうちで、固定溝81と位置合わせされる個所に、カシ
メ加工を施す。これにより、図3に示すように、この個
所が、第2パイプ12の半径内方向に湾曲する2つの係
止部15、15となり、固定溝81にはまり込む。この
とき、各係止部15、15における第2パイプ12の周
方向に沿った両端部が、各々、2つの固定用リブ82に
よって挟み込まれるため、軸挿入部80と第2パイプ1
2との間の相対回転が禁止され、軸挿入部80と第2パ
イプ12は一体回動可能な状態となる。
【0037】更に、ネジ体31に対して、制動部材50
を装着する。この装着は、一対の半円筒体51、51に
よってネジ体31を外装しつつ、この半円筒体51、5
1を組み合わせて行われ、この際、制動部材50の雌ネ
ジ部55は、ネジ体31の雄ネジ部32と螺合する状態
とされる。
【0038】そして、図3に示すように、この制動部材
50、回動部材30、及び調節手段70等を備える第2
パイプ12を、第1パイプ11の下端側に挿入すると、
本杖1の組付を完了する。このとき、制動部材50は、
その外周面を第1パイプ11の内周面に軽く接触させる
ため、その外周面を摺動面として、第1パイプ11の内
周面に対して摺動可能ではあるが、第1パイプ11との
間に相対的な回動を起こし難くなっている。即ち、制動
部材50は、第1パイプ11と一体回動可能とされてい
る。
【0039】また、本実施の形態では、この組付時に、
図6(b)に示すように、一対の半円筒体51、51の
対向面58、58が衝合しない。即ち、この衝合しない
対向面58、58間に、制動部材50の軸心を通過する
スリット状の分割溝53が形成される。そして、この分
割溝53と、前述の分割溝54とが略直交しているた
め、制動部材50の上下両端部側は、周方向に沿って略
四等分された状態となっている。尚、制動部材50の両
端部側を等分割する際の分割数は2分割以上であれば特
に問わないが、3〜8分割程度とすることが特に好まし
い。2分割では、分割溝53、54を設けた効果が少な
く、9分割以上とすると、制動部材50の強度低下を招
く恐れがあるからである。更に、本各発明においては、
本実施の形態と異なり、対向面58、58を衝合させる
態様を採用することもできる。
【0040】次に、本杖1の使用例を示す。先ず、図3
に示すように、ネジ体31が制動部材50の中間に位置
しているときには、第1パイプ11は第2パイプ12に
対して摺動自在である。従って、第2パイプ12の第1
パイプ11に対する挿入量を調節すれば、杖本体10の
長さ調節を無段階に行うことができる。そして、杖本体
10を所望の長さとしたところで、第1パイプ11と第
2パイプ12との固定が行われる。
【0041】また、図4は、右利きの使用者にとって好
適な使用例を示している。例えば、第1パイプ11を左
手で握ると共に、第2パイプ12を右手で握って右方向
(図7におけるR方向)に回転する。このとき、制動部
材50の外周面と、第1パイプ11の内周面とが接触
し、制動部材50が回らないように制動されているた
め、ネジ体31が上方へと螺進し、下方のテーパ面59
に、下方の傾斜面39が接触する。
【0042】そして、本実施の形態では、テーパ面59
の内径よりも、傾斜面39の外径の方が大きいため、下
方の大径部38が、制動部材50の下端側に圧入され、
この下端側が拡開する。これにより、この下端側の外周
面が、第1パイプ11の内周面に強く圧接され、第1パ
イプ11と、第2パイプ12とが確実に固定される。
尚、本実施の形態では、テーパ面59と傾斜面39とを
なだらかな傾斜面によって構成しているため、ネジ体3
1の各端部側の圧入が、特に円滑に行われる。
【0043】一方、図5は、左利きの使用者にとって好
適な使用例を示している。例えば、第1パイプ11を右
手で握ると共に、第2パイプ12を左手で握って左方向
(図7におけるL方向)に回転する。そして、上方の大
径部38が、制動部材50の上端側に圧入され、この上
端側が拡開し、第1パイプ11と、第2パイプ12とが
確実に固定される。
【0044】このように、本杖1によると、使用者の利
き手によらず、同様な使い勝手が得られる。また、本実
施の形態では、(1)図6(a)に示すように、ネジ体
31の雄ネジ部32と、制動部材50の雌ネジ部55と
の間に適度なクリアランスDが設けられ、(2)図6
(b)に図示するように、制動部材50の両端部側が、
分割溝53、54によって略等分割された状態となって
いるため、この固定作業を特に円滑に行うことができ
る。
【0045】即ち、上記(1)の如く、適度なクリアラ
ンスDを設ければ、制動部材50の雌ネジ部55と、ネ
ジ体31の雄ネジ部32との間の接触抵抗が小さくなる
ため、第2パイプ12に加えられる回転力(トルク)が
小さくても、ネジ体31を円滑に螺進させることができ
る。しかも、このクリアランスDの存在下で、ネジ体3
1を螺進させると、制動部材50へと回転力(トルク)
が伝達され難くなるため、制動部材50は、第1パイプ
11の内周面との摩擦力等によって静止状態を確実に維
持する。換言すると、制動部材50がネジ体31に追随
して回動することが適宜抑制される。更に、雌ネジ部5
5と、雄ネジ部32との間に適度なガタツキを有するた
め、制動部材50の各端部側がたわみ易くなる。従っ
て、使用者は、第2パイプ12に、小さな回転力(トル
ク)を加えるだけで、上記固定作業を円滑に行うことが
できる。
【0046】また、本実施の形態では、制動部材50の
両端部側が、分割溝53、54によって略等分割され、
この分割された部分の各々が、図7(a)に図示する仮
想線のように、径方向へと拡開する。このため、制動部
材50の各端部側を等方的に拡開することが容易とな
り、制動部材50の各端部側が周方向に沿って略均等な
圧接力を発生させながら、第1パイプ11の内周面をバ
ランス良く、押圧する。従って、第1パイプ11と、第
2パイプ12との固定状態がより確実、堅固となってい
る。これにより、第1パイプ(上側パイプ)11を僅か
に回動させると(即ち、第1パイプ11及び第2パイプ
12との固定状態を損なわない範囲内で回動させる
と)、調節軸部71は、制動部材50及び回動部材30
を介して第1パイプ11と一体で回動する。
【0047】次いで、調節手段70を以下の要領で機能
させる。即ち、図4及び図5に示す何れの使用例におい
ても、図7(b)に示すように、両調節突起75が、移
動禁止部85の上端側の凹溝88に係止されているとき
には、第1パイプ11を僅かに下降させると、両調節突
起75が移動禁止部85の底面に当接する。即ち、この
状態では、第1パイプ11の下降が、略禁止された状態
となり、本杖1のクッション機構が、略機能しない状態
となる。
【0048】一方、第1パイプ11をクッション部材2
の反発力に対抗しつつ、僅かに下降させて、両調節突起
75と、凹溝88の係止を解除し、第1パイプ11を基
準に、第2パイプ12を一方向に僅かに回転させたり、
第2パイプ12を基準に、第1パイプ11に他方向に僅
かに回転させると、図7(b)の破線Lに示すように、
軸挿入部80を基準に、調節軸部71が他方向に回転す
る。これにより、両調節突起75が、一方の移動許容部
83に移行し、この移動許容部83の上端側の凹溝86
に係止される。このとき、第1パイプ11に、下方に向
かう外力が負荷されると、第1パイプ11は、クッショ
ン部材2の反発力に対抗しつつ、移動許容部83の長手
幅だけ、下降可能となり、本杖1のクッション機構が、
機能する状態となる
【0049】また、第1パイプ11をクッション部材2
の反発力に対抗しつつ、僅かに下降させて、両調節突起
75と、凹溝88との係止を解除し、第1パイプ11を
基準に、第2パイプ12を他方向に僅かに回転させた
り、第2パイプ12を基準に、第1パイプ11を一方向
に僅かに回転させると、図7(b)の一点鎖線Rに示す
ように、軸挿入部80を基準に、調節軸部71が一方向
に回転する。これにより、両調節突起75が、他方の移
動許容部84の上端側の凹溝87に係止される。このと
き、第1パイプ11に、下方に向かう外力が負荷される
と、第1パイプ11は、クッション部材2の反発力に対
抗しつつ、移動許容部84の長手幅だけ、下降可能とな
り、本杖1のクッション機構が、機能する状態となる
【0050】そして、本実施の形態では、軸挿入部80
の軸心方向に沿った幅が異なる2種類の移動許容部8
3、84を選択的に使用でき、第1パイプ11若しくは
第2パイプ12に与える回転の方向を選択することで、
第1パイプ11の下降量の大小を選択することができ
る。
【0051】以上の杖1では、調節手段70で第1パイ
プ(上側パイプ)11の下降量を調節することによっ
て、杖本体1の伸縮量を調節できるため、種々の使用環
境において、汎用的に使用することができる。即ち、第
1パイプ(上側パイプ)11と、第2パイプ(上側パイ
プ)12とに相対回転を与えれば、調節手段70によっ
て、第1パイプ(上側パイプ)11の下降を禁止するこ
とと、第1パイプ(上側パイプ)11の下降を許容する
こと、とを択一的に選択可能である。そして、この杖1
を平坦路等に好適な「固定型の杖1」として用いたり、
傾斜路等に好適な「クッション機能付きの杖1」として
用いることができる。また、調節手段70によって、第
1パイプ(上側パイプ)11の下降量の大小を択一的に
選択可能なため、杖本体10の伸縮量を、傾斜路等の傾
斜角等に応じて好適な量とすることもできる。
【0052】更に、本実施の形態の杖1では、規制手段
としての凹溝86〜88の働きによって、軸挿入部80
と調節軸部71との相対回転が規制(禁止)される。即
ち、第1パイプ11をクッション部材2の反発力に対抗
しつつ、僅かに下降させる操作と、第1パイプ(上側パ
イプ)11及び第2パイプ(上側パイプ)12間に相対
回転を与える操作と、を施さなければ、軸挿入部80と
調節軸部71との相対回転を行うことができない。従っ
て、杖1の使用中に使用者の意志に反して、「固定型の
杖1」が、「クッション機能付きの杖1」に切り替わっ
たり、第1パイプ(上側パイプ)11の下降量が変更さ
れること等を防止することができる。
【0053】(B)第2の実施の形態 次に、図8(a)を用いて、第2の実施の形態を説明す
る。この第2の実施の形態は、請求項5の発明の一具体
例を示しいる。この第2の実施の形態に係る杖は、以下
の点で異なることを除いて、実施の形態1の杖1と同様
である。即ち、第2の実施の形態では、(1)軸挿入部
80aの内周面において、軸心を挟んで直径方向に対称
な位置から調節突起75aを突設させた点と、(2)調
節軸部71aの外周面に、2種類の移動許容部83a、
84aと、移動禁止部85aとを凹溝状に設けた点と、
(3)調節軸部71aの外周面に、移動許容部83a、
84a及び移動禁止部85aと連続する周回溝89aを
設けた点と、(4)調節軸部71aの外周面に、凹溝8
6a〜88aを設けた点と、(5)調節軸部71aの外
周面に、周回溝89aに調節突起75aを案内するため
の切り欠き(例えば、調節軸部71aの下端面と、周回
溝89aとを連絡するキー溝形状)89bを調節軸部7
1aの軸心方向に沿って設けた点と、が異なっている。
【0054】尚、第2の実施の形態の杖においても、移
動許容部83a、84aと、移動禁止部85aとが、軸
挿入部80aの軸心を挟んで直径方向に対称な2個所に
各々設けられている。また、切り欠き89bも、軸挿入
部80aの軸心を挟んで直径方向に対称な2個所に各々
設けられている。
【0055】本杖においても、実施の形態1の杖1と同
様に、「固定型の杖」として用いたり、「クッション機
能付きの杖」として用いることができる。また、調節手
段70aによって、第1パイプ(上側パイプ)の下降量
の大小を択一的に選択可能なため、杖本体の伸縮量を、
傾斜路等の傾斜角等に応じて好適な量とすることもでき
る。また、規制手段としての凹溝86a〜88aの働き
によって、杖の使用中に使用者の意志に反して、「固定
型の杖」が、「クッション機能付きの杖」に切り替わっ
たり、第1パイプ(上側パイプ)11の下降量が変更さ
れること等を防止することができる。
【0056】尚、本各発明の範囲は、上記発明の実施の
形態に具体的に示したものに限定されず、本各発明の構
成、目的の範囲内で種々の変形例を例示することができ
る。即ち、上記各実施の形態では、コイル状のバネを用
いたクッション部材2を例示したが、図8(b)に示す
ように、ゴムの成形体や樹脂発泡体を用いてクッション
部材2cを構成したり、油圧若しくは空圧のシリンダー
を用いて構成することもできる。特に、図8(b)に示
すように、クッション部材2cを、ゴムの成形体や樹脂
発泡体を用いて構成する場合には、このクッション部材
2cを上下方向に複数に分割される分割体して構成する
ことが好ましい。分割体して構成すれば、単一品として
構成する場合に比べて、圧縮時の半径内外方向への膨ら
みを小さくできる。従って、杖本体10cの内径を特に
大きくしなくても、クッション部材2cを円滑に配置で
きるからである。
【0057】また、上記各実施の形態では、制動部材5
0と、第1パイプ(上側パイプ)11との間の相対的な
回動抑制を主に両者間の摩擦を用いて行ったが、例え
ば、制動部材50の外周面と、第1パイプ(上側パイ
プ)11の内周面をセレーション嵌合させて、この回動
抑制を行うこと等もできる。
【0058】更に、回動部材30と、制動部材50の具
体的な構成は、上記各実施の形態に限定されない。例え
ば、「回動部材を、外周面に雄ネジ部が設けられたネジ
体を有するもの」とし、「制動部材を、拡開弾性を有す
る略円筒状の外形に構成され、前記雄ネジ部に螺合する
雌ネジ部が内周面に設けられると共に、両端部側に各端
面方向に内径を漸次、縮径する厚肉部が設けられたも
の」とする。そして、ネジ体の何れか一方の端部側を、
制動部材の何れか一方の厚肉部に圧入し、何れか一方の
厚肉部を拡開させて、上側パイプの内周面に圧接するこ
とにより、上側パイプと、下側パイプとを固定してもよ
い。
【0059】更に、上記各実施の形態では、第1パイプ
(上側パイプ)11と、第2パイプ(下側パイプ)12
との連結部分に、回動部材30、制動部材50及び調節
手段70を集約的に内蔵する態様を例示したが、「回動
部材30及び制動部材50(以下、前者という。)」
と、「調節手段70(以下、後者という。)」と、を別
の接続部分に内蔵してもよい。例えば、前者を第1パイ
プ11と第2パイプ12との連結部分に内蔵し、後者を
第2パイプ(上側パイプ)12と第3パイプ(下側パイ
プ)13との連結部分に内蔵したり、後者を第1パイプ
11と第2パイプ12との連結部分に内蔵し、前者を第
2パイプ(上側パイプ)12と第3パイプ(下側パイ
プ)13との連結部分に内蔵してもよい。
【0060】また、上記各実施の形態の杖1より、回動
部材30及び制動部材50を省略することもできる。例
えば、各杖1において、調節軸部71、71aの上端部
若しくは中間部を、第1パイプ(上側パイプ)11に固
着し、調節軸部71、71aを、第1パイプ(上側パイ
プ)11と一体で回動可能とすればよい。
【0061】更に、請求項1の発明においては、調節手
段から移動禁止部を省略することもできる。例えば、第
1の実施の形態の軸挿入部80から移動禁止部85を排
除し、各移動許容部83、84を周方向に連続させた
り、第2の実施の形態の調節軸部71aから移動禁止部
85aを排除し、各移動許容部83a、84aを周方向
に連続させてもよい。これらの態様によると、第1パイ
プ(上側パイプ)11等の下降量の大小を択一的に選択
することができる。また、請求項1の発明においては、
必ずしも、軸挿入部や調節軸部が、上側パイプ若しくは
下側パイプと一体回動可能とされる必要はない。例え
ば、軸挿入部や調節軸部の外周面から操作片を突出さ
せ、この上側パイプ若しくは下側パイプの壁部に周方向
に沿って長孔状に形成された貫通孔より露呈させる。そ
して、上側パイプ若しくは下側パイプの外部より、操作
片を操作する構造とすることもできる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本各発明によると、種々
の使用環境において、クッション機能を調節することが
でき、汎用的に用いることができる杖が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の杖の斜視図である。
【図2】図1の杖の分解斜視図である。
【図3】図1の杖の要部縦断面図である
【図4】図1の杖の要部縦断面図である
【図5】図1の杖の要部縦断面図である
【図6】(a)は制動部材の雌ネジ部と回動部材の雄ネ
ジ部との関係を示す概略的な一部縦断面図、(b)は図
3の3−3横断面図である。
【図7】(a)は制動部材の拡開状態を示す概略的な一
部横断面図、(b)は軸挿入部と調節軸部との関係等を
説明するための概略的な一部横断面図である。
【図8】(a)は実施の形態2を示す要部縦断面図、
(b)は変形例を示す要部縦断面図である。
【図9】従来例の概略的な要部縦断面図である。
【符号の説明】
1;杖、2;クッション部材、6;取っ手、10;杖本
体、11;第1パイプ(上側パイプ)、12;第2パイ
プ(下側パイプ)、13;第3パイプ、15;係止部、
30;回動部材、31;ネジ体、32;雄ネジ部、3
4;固定部、38;大径部、39;傾斜面、50;制動
部材、51;半円筒体、52;連結片、53、54;分
割溝、55;雌ネジ部、58;対向面、59;テーパ
面、70;調節手段、71;調節軸部、72;軸本体、
73;取付孔、74;ピン、75、75a;調節突起、
80;軸挿入部、81;固定溝、82;固定用リブ、8
3、84;移動許容部、85;移動禁止部、86〜8
8;凹溝(規制手段)、89a;周回溝、89b;切り
欠き、D;クリアランス。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパイプを連結して構成される杖本
    体を備え、該複数のパイプから選択される上側パイプ及
    び該上側パイプの直下に配置される下側パイプのうちの
    一方を他方に挿入すると共に、該上側パイプが該下側パ
    イプに対してクッション部材を介して支持され、該上側
    パイプが該クッション部材の反発力に対抗しつつ、下降
    可能とされた杖であって、 前記上側パイプの下降量を調節するための調節手段を内
    蔵することを特徴とする杖。
  2. 【請求項2】 前記調節手段は、前記上側パイプ及び前
    記下側パイプのうちの一方に一体回動可能に配設される
    調節軸部と、前記上側パイプ及び前記下側パイプのうち
    の他方に一体回動可能に配設され、前記調節軸部を挿入
    させる軸挿入部と、を備え、 前記調節軸部は、外周面から調節突起を突設させると共
    に、 前記軸挿入部は、該調節突起を軸心方向への移動を許容
    した状態で挿入可能な移動許容部と、該調節突起を軸心
    方向への移動を禁止した状態で挿入可能な移動禁止部
    と、を周方向に連続した状態に備える請求項1に記載の
    杖。
  3. 【請求項3】 前記軸挿入部は、軸心方向に沿った幅が
    異なる複数の移動許容部を、移動禁止部と周方向に連続
    した状態に備える請求項2に記載の杖。
  4. 【請求項4】 前記軸挿入部と前記調節軸部との相対回
    転を規制する規制手段を備える請求項2又は請求項3に
    記載の杖。
  5. 【請求項5】 前記調節手段は、前記上側パイプ及び前
    記下側パイプのうちの一方に一体回動可能に配設される
    調節軸部と、前記上側パイプ及び前記下側パイプのうち
    の他方に一体回動可能に配設され、前記調節軸部を挿入
    させる軸挿入部と、を備え、 前記軸挿入部は、内周面から調節突起を突設させると共
    に、 前記調節軸部は、該調節突起を軸心方向への移動を許容
    した状態で挿入可能な移動許容部と、該調節突起を軸心
    方向への移動を禁止した状態で挿入可能な移動禁止部
    と、を周方向に連続した状態に備える請求項1に記載の
    杖。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100961003B1 (ko) 2008-06-24 2010-06-03 수 봉 심 다단식 지팡이의 길이조절구조
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KR101596169B1 (ko) * 2014-11-25 2016-02-19 박희숙 회전우산

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