JP2002199653A - モータ及びディスク装置 - Google Patents

モータ及びディスク装置

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JP2002199653A
JP2002199653A JP2000390082A JP2000390082A JP2002199653A JP 2002199653 A JP2002199653 A JP 2002199653A JP 2000390082 A JP2000390082 A JP 2000390082A JP 2000390082 A JP2000390082 A JP 2000390082A JP 2002199653 A JP2002199653 A JP 2002199653A
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motor
field
equilibrium
rotating shaft
armature coil
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Application number
JP2000390082A
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English (en)
Inventor
Hirohiko Owaki
洋彦 大脇
Takeshi Tsunoda
剛 角田
Tatsuo Fukuda
健生 福田
Fuminobu Furukawa
文信 古川
Kazuhiro Yamauchi
和博 山内
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低回転から高速回転にわたる広い範囲で不要
振動を解決することのできる自動平衡装置を有し、しか
も薄型で強いトルクを発生することのできるモータおよ
びそのモータを使用したディスク装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 回転軸11と、巻回したコイル19を可
撓性絶縁材で被覆して薄板状に形成したコイルシート1
5と、円筒状に形成されその円筒状周面に複数の磁極が
着磁されたマグネット16とを有し、コイルシート15
を円環状に配置しマグネット16と所定の間隙を保って
同心円状に配置するとともに、回転軸11に固定した円
環状の平衡室52と、その内部に収納された複数のバラ
ンサボール51とを有し、バランサボール51の軌道面
の位置は、マグネット16の駆動面位置とほぼ同一の位
置に配置したことを特徴とするモータである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状媒体を回転
駆動するために用いられるモータであって、特に、重心
の位置を補正することにより高速回転時に発生する不要
振動を抑制する自動平衡装置(オートバランサー)を有
するモータに関するものである。また、これらのモータ
を使用した円盤状媒体の回転駆動装置、例えばディスク
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円盤状媒体を回転駆動するために用いら
れるモータには滑らかな回転と簡単な構造から一般に、
回転界磁型のアウタロータ形式のモータが一般に用いら
れる。なお、円盤状媒体とは中心孔を有する同心円盤状
媒体を指し、例えば、旧レコード(EP、LP等)盤を
始め、フロッピー(登録商標)ディスク、MO、MD、
PD、CD(ROM,R,RW)、DVD(ROM,
R,RW,RAM)等の媒体を意味する。これらを包括
する総称として、以下簡単にディスクと称するものとす
る。また、ディスクの回転駆動を目的とするから、ディ
スクがジャケットに収納されているか否かを問わずディ
スクと称する。
【0003】現在、アキシャルギャップ形式の薄型モー
タを用いて、その回転面にディスクを装着するように構
成したディスク装置が普及している。さらに、コンピュ
ータの処理能力の向上によって、ディスクを高速度で回
転させて転送速度を高倍速化する技術が著しく向上し
た。例えば、24倍速の転送速度を有するディスク装置
ならばその回転数は2400rpm〜6000rpmと
なる。
【0004】ところが、ディスクは、樹脂を加工して重
量や寸法が規格(JIS,ブック企画およびフォーラム
で制定)値内となるように形成されているが、その規格
値の範囲で製造されたディスクであっても、速いスピー
ドで回転させるとディスクの中心と重心の擦れにより不
要振動を起こしてしまう。ディスクの偏重心の規格は1
g・cm以下に定められているが、実際は0.3g・c
m以上の偏重心ディスクは市場において数%程度であ
る。しかし、0.3g・cm程度の偏重心ディスクであ
っても、5000rpm以上で回転させると発生する不
要振動はかなり大きいものとなるから、その媒体に記録
されたデータの読み取りに影響を与えることになる。
【0005】この不要振動を解決するために、例えば、
所定の振動レベルに低下するまで回転速度を減速してデ
ィスクをアクセスする技術や、特開平10−83622
に開示されるようにディスクと一体的に回転するバラン
サを設けることが提案された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た、従来のモータでは以下に説明するような問題点があ
った。すなわち、回転速度を減速すると、本来のコンピ
ュータの処理能力を不要振動によって制限することとな
り、データ読込みスピードが落ちることによる弊害が生
じることがある。従って、望ましい解決方法ではなかっ
た。
【0007】また、バランサを設けた場合、その機能を
発揮するためにはある程度の大きさと高速回転とが必要
であること、モータの駆動機構とバランサとが二層構造
となってモータの回転軸方向の長さ(ドライブ装置にあ
っては厚み)が増加すること、などの問題点があった。
【0008】しかしながら、ディスク装置は高速回転に
限らず、ディスクの再生・記録の状態によってはむしろ
低速度回転が必要な場合もある。特に、低速度における
光記録にあっては安定した滑らかな低速回転が必要とさ
れる。また、ディスク装置の使用環境はますます拡大
し、薄型で軽量のノートブック型のコンピュータや、L
CDディスプレイにもディスク装置を内蔵して利用する
ようになっている。そこで、モータの回転軸方向の長さ
(ドライブ装置にあっては厚み)ができるだけ短い(薄
い)構造が要求されるとともに、低回転から高速回転に
わたる広い範囲で不要振動を解決することのできる自動
平衡装置(オートバランサー)を有するモータが求めら
れていた。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、低回転から高速回転にわたる広い範囲で不要
振動を解決することのできる自動平衡装置を有し、しか
もさらに薄型で強いトルクを発生することのできるモー
タおよびそのモータを使用したディスク装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するためになされたものであって、回転軸と、巻回し
た導体を可撓性絶縁材で被覆して薄板状に形成した電機
子コイルと、円筒状に形成されその円筒状周面に複数の
磁極が着磁された界磁とを有し、電機子コイルを円環状
に配置して界磁と所定の間隙を保って回転軸に対し同心
円状に配置するとともに、回転軸に固定した円環状の平
衡室と、平衡室の内部に収納された複数の球状の平衡体
とを有し、平衡体が転動する軌道面の回転軸上の位置
は、界磁の駆動面がなす回転軸上の位置とほぼ同一の位
置に配置したことを特徴とするモータであり、このモー
タを使用したことを特徴とするディスク装置である。
【0011】以上の構成によって、低回転から高速回転
にわたる広い範囲で不要振動を解決することのできる自
動平衡装置を有し、しかも薄型で強いトルクを発生する
ことのできるモータおよびそのモータを使用したディス
ク装置を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1から4に記載の
発明は、回転軸と、巻回した導体を可撓性絶縁材で被覆
して薄板状に形成した電機子コイルと、円筒状に形成さ
れその円筒状周面に複数の磁極が着磁された界磁とを有
し、電機子コイルを円環状に配置して界磁と所定の間隙
を保って回転軸に対し同心円状に配置するとともに、回
転軸に固定した円環状の平衡室と、平衡室の内部に収納
された複数の球状の平衡体とを有し、平衡体が転動する
軌道面の回転軸上の位置は、界磁の駆動面がなす回転軸
上の位置とほぼ同一の位置に配置したことを特徴とする
モータであり、このモータを使用したことを特徴とする
ディスク装置である。
【0013】低回転から高速回転にわたる広い範囲で不
要振動を解決することのできる自動平衡装置を有し、し
かも薄型で強いトルクを発生することのできるモータお
よびそのモータを使用したディスク装置を提供すること
ができる。
【0014】本発明の請求項5から10に記載の発明
は、回転軸と、巻回した導体を可撓性絶縁材で被覆して
薄板状に形成した電機子コイルと、円筒状に形成されそ
の円筒状周面に複数の磁極が着磁された界磁とを有し、
電機子コイルを円環状に配置して界磁と所定の間隙を保
って回転軸に対し同心円状に配置するとともに、回転軸
に固定した円環状の平衡室と、平衡室の内部に収納され
た平衡体とを有し、回転軸と平衡室と界磁とが回転軸に
垂直な同一平面上に配置され、平衡体が転動する軌道面
の回転軸上の位置は、界磁の駆動面がなす回転軸上の位
置とほぼ同一の位置に配置したことを特徴とするモータ
であり、このモータを使用したことを特徴とするディス
ク装置である。
【0015】低回転から高速回転にわたる広い範囲で不
要振動を解決することのできる自動平衡装置を有し、し
かも薄型で強いトルクを発生することのできるモータお
よびそのモータを使用したディスク装置を提供すること
ができる。
【0016】本発明の請求項11から21に記載の発明
は、回転軸と、巻回した導体を可撓性絶縁材で被覆して
薄板状に形成した電機子コイルと、円筒状に形成された
ヨークと、円筒状に形成されその円筒状周面に複数の磁
極が着磁された界磁とを有し、電機子コイルを円環状に
形成してヨークの円筒周面に配置し界磁と所定の間隙を
保って回転軸に対し同心円状に配置するとともに、回転
軸に固定した円環状の平衡室と、平衡室の内部に収納さ
れた平衡体とを有し、回転軸と平衡室と界磁とが回転軸
に垂直な同一平面上に配置され、平衡体が転動する軌道
面の回転軸上の位置は、界磁の駆動面がなす回転軸上の
位置とほぼ同一の位置に配置したことを特徴とするモー
タであり、このモータを使用したことを特徴とするディ
スク装置である。
【0017】低回転から高速回転にわたる広い範囲で不
要振動を解決することのできる自動平衡装置を有し、し
かも薄型で強いトルクを発生することのできる薄型のモ
ータおよびそのモータを使用した薄型のディスク装置を
提供することができる。
【0018】以下、本発明の実施の形態について、図に
基づいて説明する。
【0019】(実施の形態1)図1は全体構造を表す一
部断面の斜視図であり、図2は図1のA−A線断面図で
ある。図1と図2とにおいて、総括的にモータ10の構
成部分と、自動平衡装置50の構成部分とで構成され
る。そして、これらのモータ10と自動平衡装置50と
が回転軸11を中心として同心円状でかつほぼ同一の回
転軌道面上に配置されていることが特徴である。
【0020】まず、モータ10の構成部分について、説
明する。11はモータの回転軸である。12は回転軸1
1のための軸受けである。13はヨークであって、後述
するマグネット16が密着吸引することによりマグネッ
ト16を保持する。また、ヨーク13上面(ラジアル方
向の平面)はターンテーブルの機能も有する。さらに、
ヨーク13の内周部分は後述する自動平衡装置50の空
間に利用する。なお、ヨーク13を磁性材料で構成し、
その中心に回転軸11を挿通して一体に固定する。
【0021】14は、バックヨークであって、磁性材料
によって円筒状に形成され、回転軸11に対し同心円状
に配置する。
【0022】15はコイルシートであって、予めコイル
状に巻回されたコイル19(後述する図4参照)を、可
撓性を有する絶縁材料によってコーティングしシート状
に構成する。さらに、コイルシート4は熱硬化性を有す
る樹脂材料などで被覆して円筒状に成形して熱加工す
る。こうして、コイルシート15は必要な機械的強度と
位置精度を維持してバックヨーク14の円筒周面に密着
して固定される。従って、コイルシート15はバックヨ
ーク14の円筒周面に固定され、コイル19部分が後述
のマグネット16に対向して立設される。
【0023】マグネット16は円筒状に構成され、円筒
周面の円周方向にN/S交互に複数極を着磁している。
マグネット16とバックヨーク14とは互いに所定の間
隙を保って回転軸11に対して同心円状に配置される。
従って、前述のコイルシート15はマグネット16とバ
ックヨーク14に挟まれた間隙に立設されることにな
る。
【0024】17はモータベースであって、軸受け12
やバックヨーク3を固定している。従って、モータベー
ス17に立設された軸受け12、バックヨーク14、及
び対向するマグネット16とが回転軸11に垂直な同一
平面上に配置されることになる。18はラバーであっ
て、ヨーク13上面のターンテーブルの部分に貼り付け
られており、ディスクのスリップ防止の機能も果たして
いる。なお、ディスク1の偏重心を説明するための象徴
として、仮にディスク1に偏荷重99が重畳しているも
のとする。ターンテーブル上に設けたチャッキングユニ
ット20は一般に用いられるボールチャッキングであ
り、本発明の主題ではないので説明を省略する。
【0025】次に、電機子(ステータ)部分について詳
細に説明する。電機子部分は、バックヨーク14とコイ
ルシート15とで構成される。先ず、バックヨーク14
は高透磁率の強磁性体を円筒状に形成する。磁性材料で
加工性と入手容易性から材質は炭素鋼、電磁鋼、珪素鋼
を一般的に使用する。そのバックヨーク3は円柱形状に
構成してもよい。このバックヨーク3には磁束が流れる
ので、そこで渦電流損失を軽減する目的で薄板状に形成
した強磁性体を積層して使用しても良い。また、バック
ヨーク材質として量産時の経済性を考慮し、成形加工が
容易に出来る焼結材料を使用しても可能である。この場
合、フェライト系焼結材などが好適に用いられる。
【0026】また、バックヨーク14、マグネット16
の周面の円筒部分は、バックヨーク14の外径(マグネ
ット16内径)寸法精度や真円度を高精度に精密加工さ
れる。従って、その周面は平滑で連続した周面に形成さ
れる。こうして、後述する界磁部とのエアギャップを精
度良く、かつ狭い範囲内に維持することができる。バッ
クヨーク14が界磁部であるマグネット16と対向する
周面部は後述するコイルシート15が装着される。その
装着位置の確定と、確実な固定のためコイルシート15
の外形部にガイドする部分を設けたり、コイルシート5
の一部に孔部を設け、それに嵌合する突起部をバックヨ
ーク14に設けることも出来る。また、モータ10の回
転を制御するために、回転状態(回転中の磁束の変化や
回転数など)をセンシングする手段が必要である。その
ためのセンシング手段として、例えばホール素子などの
磁気センサ(図示省略)を数箇所取り付け、モータの回
転状態をセンシングしてフィードバック制御する。
【0027】次に、電機子部(ステ−タ)のコイルシー
ト15について説明する。図3はコイルシート15の平
面展開図である。図3において、コイルシート15は、
柔らかく可撓性を有する素材、例えば、ポリエステルや
ポリイミドの薄いベースフィルム上に、銅箔をエッチン
グや転写などにより形成してコイル19を巻回し、その
上に剥離防止やショート防止などのためにポリエステル
やポリイミドの薄いカバーフィルムなどを形成する。カ
バーフィルムは熱硬化性の材料などを含有することによ
り、コイルシート15を円筒状に形成して熱処理を行う
ことにで外径寸法精度や真円度を高精度の高い形状に固
められる。
【0028】銅箔パターンのコイル19は、片面仕様や
多数巻線にするために、単層の他に、多層(両面仕様や
複数層仕様)のどちらでも形成可能である。銅箔パター
ンのコイル19は、渦巻きコイル状に形成して複数個形
成する。その複数のコイル19のそれぞれに通電するよ
うに電気的に接続したパターンを設ける。コイル19の
形成方法はプリント基板と同様な製法やコイル転写技術
などで製作しても可能である。ここでは、本発明の主題
とするものではないので、その詳細な工法に関する説明
は割愛する。
【0029】次に、界磁部について説明する。マグネッ
ト16、バックヨーク14は強磁性体を円筒状に形成す
る。コイルシート15と対向する円筒状周面部(マグネ
ット16の内周面、対向するバックヨーク14の外周
面)は内(外)径寸法精度や真円度を高精度に精密加工
される。従って、円筒状周面部は平滑で連続した周面に
形成される。こうして、マグネット16、コイルシート
15、及びバックヨーク14は互いにわずかなクリアラ
ンス(磁気ギャップ)の間隙を保って回転軸11の同心
円状に配置される。そして、ヨーク13はそのマグネッ
ト16の外周面を固定保持し、バックヨーク14はコイ
ルシート15の内周面を固定保持する。
【0030】これらマグネット16の円筒状周面部は、
円周方向にN・S・N・S・・・と順に複数極が着磁さ
れる。マグネット16、コイルシート15、及びバック
ヨーク14は互いにわずかなクリアランス(磁気ギャッ
プ)の間隙を保って配置されるから、マグネット16と
バックヨーク14との間の磁束はビーム状に形成され、
拡散することが無くなる。さらに、そのビーム状の磁束
の中にコイル19が配置されることになり、コイルシー
ト15を横切る磁束密度を高くすることができる。つま
り、コイルシート15を磁束線が垂直に横切ることとな
る。従って、コイル19と磁束線の成す角度を垂直に保
つことができ、コイル通過電流を有効に推進力に変換す
ることができる。
【0031】続いて、本発明のモータの回転動作につい
て説明する。直流モータとして回転力が発生するのはフ
レミング(Fleming)の左手の法則による。図2の断面
図に示すように、マグネット6とバックヨーク14との
間の磁界中にコイルシート15が置かれている。このコ
イルシート15のコイル19(銅箔)に電流が流れる
と、コイル19にはフレミングの左手の法則による電磁
力が働く。すなわち、マグネット16からバックヨーク
14とに向かって通る(ラジアル方向)磁束に対し、コ
イル19の銅線を流れる電流のアキシャル方向(モータ
軸と同じ向き)成分が上記磁束を横切るから、コイル1
9の法線方向つまり回転方向に電磁力の向きを生ずる。
【0032】実際の電機子部は固定側にあるので、反作
用によって界磁部つまりマグネット16とヨーク13と
が回転する。従って、回転界磁型となる。磁気センサー
の信号を用いてコイル19とマグネット16との位置関
係に基づいて、コイル19に通電する電流の向きとタイ
ミングとを順番に制御することにより回転推進力が順番
に発生し、モータが回転し続ける。
【0033】以上のように構成された本発明のモータは
次のような顕著な効果を有する。先ず、マグネット16
とバックヨーク14とが全て連続の円周面で構成されて
磁界変動がなく、しかも吸引力や反発力で回転していな
いから、コギングの発生要因が存在しないのでコギング
レスである。
【0034】次に、大きなトルクを生ずることができ
る。これは、構造上からマグネット16とバックヨーク
14との隙間を狭くすることができ、ギャップ磁束密度
を高く確保することができるからである。また同様に構
造上、ロータ(界磁部)の最外周付近でモータを回転さ
せる電磁力が発生するからモーメント(半径)が大きく
取れるため、モータトルクを大きくすることができる。
さらにまた、コイルシート15に構成するで、多数コイ
ルにすることが可能である。また、円筒状のマグネット
16が外周に配置しており、着磁する極数も増加できる
から、トルク定数の向上が図れ、モータトルクが大きく
することができる。
【0035】さらに、本発明の構成によれば、バックヨ
ーク14、コイルシート15、マグネット16、はとも
に高精度の真円度有し、しかも周面上に凹凸が無いから
風切り音も風損もほとんどなくなり、低振動および低騒
音のモータとすることができる。
【0036】加えて、コイルシート15をバックヨーク
14に密着して直接取り付けることが出来るので、バッ
クヨーク14が放熱作用の働きも兼ねる。従って、コイ
ルの温度上昇を抑制し、モータ使用条件が厳しい場合で
も安定した回転動作をすることができる。
【0037】さらに、本発明の構成を有するモータをデ
ィスク装置のスピンドルモータに使用することにより、
コギングのない滑らかなディスクの回転が得られる。従
って高密度記録媒体を安定して記録、再生することがで
きる。また、大きなトルクを有するから速やかな加減速
動作をすることができ、アクセスタイムの短縮と消費電
力の削減をすることができる。
【0038】以上に詳しく説明したように、本発明にお
けるモータ10の構成部分はその電機子及び界磁が全体
として円環状に構成されるからモータ10の中央部分は
空間として他の利用が可能となるのである。さらに、電
機子コイルに生じる回転推進力(その反作用としてロー
タマグネットに生じる回転駆動力)は電機子コイルの回
転軸方向成分に対して法線方向に発生し、上述の構造か
ら円環状に構成された界磁の内周面に沿って回転駆動力
が生じることとなる。従って、界磁の内周面が回転駆動
面となる。
【0039】次に、自動平衡装置50の構成部分につい
て説明する。図4は図1のA−A線断面における自動平
衡装置50の説明図である。なお、モータ10に関する
構成とその解説は図2と同じである。図4において、5
1は平衡体としてのバランサボールである。バランサボ
ール51は必要な質量を有し、同時に転がり抵抗ができ
るだけ小さいことが望ましい。そこで、磁性材料である
鋼材やステンレス材を球状に加工し表面を研磨した鋼球
やステンレス球が好適に用いられる。モータ10の内部
をほとんど全て使用する事ができるので、バランサボー
ル51の外径はモータ厚みとほぼ同等である。バランサ
ボール51の個数はバランサボール51の質量と抑制し
ようとする偏荷重99により定められる。つまり、バラ
ンサボール51の外径が大きいければ偏荷重99をキャ
ンセルできる効果が大きい。キャンセルできる偏荷重9
9は、ボール径と比重とボール位置半径で決定される
が、ボール径は3乗となり、他のパラメータは一乗で寄
与するからである。
【0040】ヨーク13は、その内周部分において断面
凹字状に形成した円環状の空間である平衡室52が形成
される。従って、平衡室52は、回転軸11方向に立設
した内周面53と外周面54、及び平衡室52の円環状
の床面55、並びにターンテーブルの裏面となる円環状
の天井面56から構成される。また、平衡室52は駆動
軸11を中心とした同心円上に形成される。なお、内周
面53は所要部分にわずかに着磁しておくことが望まし
い。着磁部分にバランサボール51を吸着してバランサ
ボール51が自由に転動する事を防止する事ができる。
さらに内周面53に吸着することにより、モータ10の
起動時に慣性(イナーシャ)を低減することができる。
【0041】以上のように構成された本実施の形態の自
動平衡装置について、その動作を説明する。なお、ディ
スク1は偏荷重99によってその重心が偏っているとし
て説明する。また、一次共振周波数は内周面53の磁
力、バランサボール51の大きさ及び質量等種々の要素
により決定される値であるが、本実施の形態においては
約200rpm程度に設定されているものとする。
【0042】まず、モータ10が起動しておらずディス
ク1が停止している状態においてバランサボール51は
内周面53に吸着されている。コンピュータ等(図示省
略)によりモータ10に起動の信号が送られると、コイ
ル19に通電されて、モータ10が回転を開始する。そ
れとともにディスク1、ヨーク13、平衡室52が回転
軸11を中心として一体的に回転を開始する。バランサ
ボール51は遠心力を受けるが、内周面53に吸着され
ている力の方が大きいので、バランサボール51は内周
面53に吸着されたまま回転を加速する。
【0043】回転数が上昇すると、偏荷重99の影響
で、モータ10全体が振動をする。この振動数が一次共
振周波数に達すると、バランサボール51自身も共振す
るから、バランサボール51はついに内周面53の吸着
力を離れて、遠心力によって外周面54へ向かって転動
を開始する。図5は、この瞬間を表したものであって、
図4のバランサボール51が転動を開始した図である。
モータ10はこの間も加速を続けているから、バランサ
ボール51が外周面54へ達したとき、バランサボール
51の転動速度は外周面54の周速度よりも遅く、バラ
ンサボール51の振動位相は平衡室52の振動位相より
も遅れていることになる。その結果、外周面に達したバ
ランサボール51はディスク1の偏荷重99の位置と反
対方向に加速度が加わる。
【0044】こうして、バランサボール51は外周面5
4に沿って偏荷重99の反対方向に転動し、ついにバラ
ンサボール51を合わせた荷重と偏荷重99とが平衡す
る。そして、バランサボール51を合わせた荷重と偏荷
重99とが平衡すると振動は消失するから、バランサボ
ール51は遠心力によって外周面54に押しつけられて
その平衡位置を保ったまま回転する。以上に説明した、
内周面53から外周面54を経て平衡位置に至るバラン
サボール51の外径がたどる転動範囲を軌道面と略称す
る。
【0045】以上に説明した本発明のモータについて、
具体的な大きさを説明する。図6は本発明のモータの寸
法関係を説明する断面図である。図において、ノートブ
ック型コンピュータに搭載可能なディスク装置を実現す
るために、全体の厚みを12.7mmに構成したディス
ク装置を一例とする要部断面である。
【0046】ディスク下面から計測したモータベース1
7までのスピンドルモータ部分の厚みは7.5mmであ
る。そのヨーク13の厚みは6.5mmに構成できるか
ら、平衡室52に収納するバランサボール51の径は最
大6.0mmを確保することができる。また、バランサ
ボール51の径をさまざまに変化させることによって、
平衡装置が対象とする偏荷重99の範囲を調節すること
ができる。(表1)はバランサボール51の径と偏荷重
99の関係を説明するものであって、バランサボール5
1の材質はステンレスである。
【0047】
【表1】
【0048】冒頭の従来の技術で説明したように、偏荷
重が規格の範囲内であっても、高速回転になるとその影
響を受けるから、(表1)に示すバランサボール径の範
囲(1.0から6.0mmの範囲)に設定することによ
り、十分に実用可能な平衡装置を実現することができ
る。
【0049】さらに、上述のモータ10をディスク装置
に実装するに当たり、上部筐体91の厚みを0.4mm
とし、上部筐体91との隙間を1.5mm確保する。ま
た、ディスク1の下面から計測したチャッキングユニッ
ト20の厚みを2.1mmとする。加えて、モータ実装
の隙間を0.7mm、下部筐体92の厚みを0.5mm
とする。さらに上述のように、ディスク下面から計測し
たモータベース17までのモータ部分の厚みは7.5m
mである。こうして、合計のディスク装置全体の厚みは
12.7mmを達成することができる。従って、自動平
衡装置50を用いたディスク装置をノートブック型コン
ピュータに搭載することが可能となる。なお、(表1)
に例示するように、バランサボール51の径並びにマグ
ネット16の厚みを適宜選択することにより、モータ部
分の厚みは7.5mmよりもさらに薄型に構成すること
ができ、併せてディスク装置の厚みを12.7mmより
もさらに薄型に構成することも可能である。
【0050】(実施の形態2)図7は第2の実施の形態
における自動平衡装置を説明する要部断面図である。前
述の図2,4との相違点は、平衡室52に区切り板57
を設けて上下2段に分離し、上下の平衡室52にそれぞ
れ小径のバランサボール51を収納したものである。そ
の他の構造並びに平衡動作は実施の形態1と同様である
から説明の重複を省略する。この構成は、モータとして
ヨークの機能と自動平衡装置としての機能を兼ね備えて
いることを特長とする。
【0051】(実施の形態3)図8は第3の実施の形態
における自動平衡装置を説明する要部断面図である。図
において、61は液体状バランサであって、所要の粘性
と重い比重とを有する液状物である。前述の図2,4と
の相違点は、バランサボール51に代えて、平衡室52
に液体状バランサ61を封入したものである。図8は偏
荷重99と平衡して、液体状バランサ61が遠心力で外
周面54に集まっている状態を表す。その他の構造並び
に平衡動作は実施の形態1と同様であるから説明の重複
を省略する。バランサボール51は転動したり接触する
際に接触音を生じるが、液体状バランサ61であれば音
を発生することがなくなる。
【0052】(実施の形態4)図9は第4の実施の形態
における自動平衡装置を説明する要部断面図である。図
において、71は振り子バランサである。振り子バラン
サ71は、内周面53に回転自在に貫装された軸部72
と周縁部に肉付けされた重り部73とを連結した形状に
形成される。本実施の形態においてはステンレスあるい
は黄銅を材料として所要の質量に形成し、上下2段に積
み重ねたものである。図9は偏荷重99と平衡して、振
り子バランサ71の重り部73が遠心力で外周面54側
に集まっている状態を表す。その他の構造並びに平衡動
作は実施の形態1と同様であるから説明の重複を省略す
る。
【0053】バランサボール51は転動したり接触する
際に接触音を生じるが、振り子バランサ71であれば接
触音を発生することがなくなる。
【0054】(実施の形態5)図10は、第5の実施の
形態における自動平衡装置を説明する要部断面図であ
る。図において、内周面53に磁石片58をバランサボ
ール51と同数配置し、それに代えて内周面53の着磁
を省略したものである。その他の構造並びに平衡動作は
実施の形態1と同様であるから説明の重複を省略する。
また、停止時や起動時には内周面53の磁石片58にバ
ランサボール51が吸着されることも、実施の形態1と
同様である。
【0055】なお、以上の実施の形態1から5に説明し
た例は、いずれも外周部にモータを設け、内周部に自動
平衡装置50を配置した例を用いて説明した。これは、
ディスク装置の使用条件が頻繁な加減速を必要とするた
め、モータ部の回転トルクを増加するするのに適した構
成とするためである。しかしながら、本発明は上記構造
に限定されるものでなく、例えば、一定の回転トルクが
あれば良く回転振動を抑制する目的であれば、本例と逆
に内周部にモータを設け、外周部に自動平衡装置50を
配置しても良い。そして、この逆の構成であっても本発
明の特徴を十分に発揮することができる。
【0056】以上に、詳細に説明したように本発明の構
成によれば、モータ10の構成部分はその電機子及び界
磁が全体として円環状に構成されるから、モータ10の
中央部分は空間となるのである。従って、その空間部分
に自動平衡装置50の構成部分を収容することができ
る。
【0057】以上の構造であるから、バランサボールの
位置(モータ回転軸厚み方向の位置)と界磁の駆動面の
位置(同)とが互いに重なり合っている状態となる。す
なわち、バランサボールが転動する軌道空間の位置は、
界磁の駆動面がの位置とほぼ同一の位置となる。そのた
め、界磁の駆動面と回転負荷のディスク(偏荷重99)
とからなる振動発生源と自動平衡装置の位置とをきわめ
て近接した位置に設けることができる。しかも、回転軸
の軸受けに対して、振動に起因するモーメントが発生す
る事がなくなる。従って、軸受けのガタをも打ち消すこ
とができる。
【0058】さらに、薄型のディスク装置はモータの軸
長(つまり厚み)をすべて自動平衡装置50の厚みに利
用することができる。その結果、バランサボール径を最
大6.0mm程度まで確保することが可能となる。バラ
ンサボールの径が増加すると、その質量と慣性(イナー
シャ)が大幅に増加するから、バランサボール自体の一
次共振周波数は著しく低下し、こうして、低回転から高
速回転にわたる広い範囲で不要振動を解決することので
きる自動平衡装置を実現することができる。
【0059】さらに、本発明のモータを用いたディスク
装置はディスクの偏重心を打ち消してディスクを回転す
ことができる。従って、不要振動を抑制することがで
き、情報の読み取りに支障をきたすことがなくなる。
【0060】
【発明の効果】本発明のモータによれば、モータの構成
部分はその電機子及び界磁が全体として円環状に構成さ
れるから、モータの中央部分の空間に自動平衡装置の構
成部分を収容することができる。従って、バランサボー
ルが転動する軌道空間の位置は、界磁の駆動面がの位置
とほぼ同一の位置となる。そのため、振動発生源と自動
平衡装置の位置とをきわめて近接した位置に設けること
ができる。しかも、回転軸の軸受けに対して、振動に起
因するモーメントが発生する事がなくなる。従って、軸
受けのガタをも打ち消すことができる。
【0061】さらに、薄型のディスク装置はモータの軸
長(つまり厚み)をすべて自動平衡装置の厚みに利用す
ることができる。従って、低回転から高速回転にわたる
広い範囲で不要振動を解決することのできる自動平衡装
置を実現することができる。さらに、本発明のモータを
用いたディスク装置はディスクの偏重心を打ち消してデ
ィスクを回転すことができる。従って、不要振動を抑制
することができ、情報の読み取りに支障をきたすことが
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体構造を表す一部断面の斜視図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】コイルシートの平面展開図
【図4】図1のA−A線断面における自動平衡装置の説
明図
【図5】図4のバランサボールが転動を開始した図
【図6】本発明のモータの寸法関係を説明する断面図
【図7】第2の実施の形態における自動平衡装置を説明
する要部断面図
【図8】第3の実施の形態における自動平衡装置を説明
する要部断面図
【図9】第4の実施の形態における自動平衡装置を説明
する要部断面図
【図10】第5の実施の形態における自動平衡装置を説
明する要部断面図
【符号の説明】
1 ディスク 10 モータ 11 回転軸 12 軸受 13 ヨーク 14 バックヨーク 15 コイルシート 16 マグネット 17 モータベース 18 ラバー 19 コイル 20 チャッキングユニット 50 自動平衡装置 51 バランサボール 52 平衡室 53 内周面 54 外周面 55 床面 56 天井面 57 区切り板 58 磁石片 61 液体状バランサ 71 振り子バランサ 72 軸部 73 重り部 91 上部筐体 92 下部筐体 99 偏荷重
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 1/27 502 H02K 3/26 E 5H622 3/26 3/44 B 3/44 3/47 3/47 21/22 M 21/22 F16F 15/32 K (72)発明者 福田 健生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 古川 文信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山内 和博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D109 BA02 BA14 BA17 BA20 DA11 5H603 BB01 BB13 CA01 CA05 CB25 CC02 CC19 CD25 CE06 FA02 FA21 5H604 BB01 BB15 CC01 CC04 CC12 DB02 DB17 DB26 PB04 5H607 AA04 BB01 BB14 BB17 CC01 CC03 DD01 DD02 DD03 DD16 DD17 EE40 FF12 KK10 5H621 GB01 HH01 JK13 JK17 5H622 AA03 CA10 PP17

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と、巻回した導体を可撓性絶縁材で
    被覆して薄板状に形成した電機子コイルと、円筒状に形
    成されその円筒状周面に複数の磁極が着磁された界磁と
    を有し、前記電機子コイルを円環状に配置して前記界磁
    と所定の間隙を保って前記回転軸に対し同心円状に配置
    するとともに、 前記回転軸に固定した円環状の平衡室と、前記平衡室の
    内部に収納された複数の平衡体とを有し、 前記平衡体が転動する軌道面の回転軸上の位置は、前記
    界磁の駆動面がなす回転軸上の位置とほぼ同一の位置に
    配置したことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】前記平衡室を内周側に、前記電機子コイル
    と前記界磁とを外周側に配置したことを特徴とする請求
    項1記載のモータ。請求項1記載のモータを使用したこ
    とを特徴とするディスク装置。
  3. 【請求項3】前記平衡室を外周側に、前記電機子コイル
    と前記界磁とを内周側に配置したことを特徴とする請求
    項1記載のモータ。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれか1に記載
    のモータを使用したことを特徴とするディスク装置。
  5. 【請求項5】回転軸と、巻回した導体を可撓性絶縁材で
    被覆して薄板状に形成した電機子コイルと、円筒状に形
    成されその円筒状周面に複数の磁極が着磁された界磁と
    を有し、前記電機子コイルを円環状に配置して前記界磁
    と所定の間隙を保って前記回転軸に対し同心円状に配置
    するとともに、 前記回転軸に固定した円環状の平衡室と、前記平衡室の
    内部に収納された平衡体とを有し、 前記回転軸と前記平衡室と前記界磁とが前記回転軸に垂
    直な同一平面上に配置され、前記平衡体が転動する軌道
    面の回転軸上の位置は、前記界磁の駆動面がなす回転軸
    上の位置とほぼ同一の位置に配置したことを特徴とする
    モータ。
  6. 【請求項6】前記平衡室を内周側に、前記電機子コイル
    と前記界磁とを外周側に配置したことを特徴とする請求
    項5記載のモータ。
  7. 【請求項7】前記平衡室を外周側に、前記電機子コイル
    と前記界磁とを内周側に配置したことを特徴とする請求
    項5記載のモータ。
  8. 【請求項8】前記平衡体は1.0から6.0mmの範囲
    の径を有する球体にしたことを特徴とする請求項5から
    請求項7のいずれか1に記載のモータ。
  9. 【請求項9】請求項5から請求項8のいずれか1に記載
    のモータを使用したことを特徴とするディスク装置。
  10. 【請求項10】回転軸と、巻回した導体を可撓性絶縁材
    で被覆して薄板状に形成した電機子コイルと、円筒状に
    形成されたヨークと、円筒状に形成されその円筒状周面
    に複数の磁極が着磁された界磁とを有し、前記電機子コ
    イルを円環状に形成して前記ヨークの円筒周面に配置し
    前記界磁と所定の間隙を保って前記回転軸に対し同心円
    状に配置するとともに、 前記回転軸に固定した円環状の平衡室と、前記平衡室の
    内部に収納された平衡体とを有し、 前記回転軸と前記平衡室と前記界磁とが前記回転軸に垂
    直な同一平面上に配置され、前記平衡体が転動する軌道
    面の回転軸上の位置は、前記界磁の駆動面がなす回転軸
    上の位置とほぼ同一の位置に配置したことを特徴とする
    モータ。
  11. 【請求項11】前記平衡室を内周側に、前記電機子コイ
    ルと前記界磁とを外周側に配置したことを特徴とする請
    求項10記載のモータ。
  12. 【請求項12】前記平衡室を外周側に、前記電機子コイ
    ルと前記界磁とを内周側に配置したことを特徴とする請
    求項10記載のモータ。
  13. 【請求項13】前記平衡体は1.0から6.0mmの範
    囲の径を有する球体にしたことを特徴とする請求項10
    から請求項12のいずれか1に記載のモータ。
  14. 【請求項14】前記平衡室は前記回転軸に垂直な区切り
    板により複数の平衡室分離されそれぞれの平衡室に平衡
    体を収納したことを特徴とする請求項10から請求項1
    2のいずれか1に記載のモータ。
  15. 【請求項15】前記平衡体は所定の粘性を有する液体で
    あることを特徴とする請求項10から請求項12のいず
    れか1に記載のモータ。
  16. 【請求項16】前記平衡対は前記平衡室の内周面に回転
    可能に貫装された複数の振り子バランサであることを特
    徴とする請求項10から請求項12のいずれか1に記載
    のモータ。
  17. 【請求項17】前記平衡室の内周面を着磁し前記平衡体
    に磁性材料で球形に形成した複数の球体を用いたことを
    特徴とする請求項10から請求項13のいずれか1に記
    載のモータ。
  18. 【請求項18】前記平衡室の内周面に複数の磁石片を配
    置し前記平衡体に磁性材料で球形に形成した複数の球体
    を用いたことを特徴とする請求項10から請求項13の
    いずれか1に記載のモータ。
  19. 【請求項19】請求項10から請求項18のいずれか1
    に記載のモータであって、ディスクを装着したときその
    ディスク下面を基準としてモータ全体の厚みが7.5m
    m以下に形成されたことを特徴とするモータ。
  20. 【請求項20】請求項10から請求項18のいずれか1
    に記載のモータを使用したことを特徴とするディスク装
    置。
  21. 【請求項21】請求項10から請求項19のいずれか1
    に記載のモータを使用し、全体の厚みを12.7mm以
    下に構成したことを特徴とするディスク装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107910969A (zh) * 2017-11-16 2018-04-13 日本电产科宝电子(浙江)有限公司 无芯马达

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107910969A (zh) * 2017-11-16 2018-04-13 日本电产科宝电子(浙江)有限公司 无芯马达

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