JP2002199549A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP2002199549A
JP2002199549A JP2001320807A JP2001320807A JP2002199549A JP 2002199549 A JP2002199549 A JP 2002199549A JP 2001320807 A JP2001320807 A JP 2001320807A JP 2001320807 A JP2001320807 A JP 2001320807A JP 2002199549 A JP2002199549 A JP 2002199549A
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mounting portion
fuse
mounting
connection box
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JP2001320807A
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English (en)
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Takashi Ishibashi
高志 石橋
Akiyoshi Maehashi
明美 前橋
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体の取り付けをスライド方式とすることに
より、この蓋体の平板化を可能として小型化することが
できる電気接続箱を提供する。 【解決手段】 接続箱本体18に電気部品12の装着部
14を設け、この装着部14を蓋体16で覆うようにし
た電気接続箱10において、接続箱本体18の装着部1
4の近傍に、蓋体16の取付部20をスライド自在に保
持する保持部22を設け、この保持部22に蓋体16を
スライドさせて装着部14を覆うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばミニヒュー
ズやヒューズおよびリレーなどの電気部品を装着して、
その装着部を蓋体で覆うようにした電気接続箱に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車では、各種電気系統のヒューズを
一纏めにしてヒューズボックスなどの電気接続箱に集中
収納し、これをダッシュボード下などのスペースに配置
するようになっている。図7は従来の電気接続箱1の一
例を示し、ジャンクションブロック2に設けたヒューズ
キャビティ3,3…に図示しないヒューズを装着した
後、蓋体となるカバー4でジャンクションブロック2を
覆うことにより、ヒューズの装着部分を保護するように
なっている。また、前記ジャンクションブロック2に
は、ヒューズキャビティ3以外にリレーソケット5や分
岐用のコネクタ6などを設けてある。
【0003】カバー4には側面4aに係合孔7を形成し
てあり、このカバー4をジャンクションブロック2に被
せた際に、ジャンクションブロック2に形成した係止爪
8がこの係合孔7に係合して、カバー4をロックできる
ようになっている。そして、ヒューズ交換によってカバ
ー4を開ける際には、係合孔7の外方からドライバなど
の細い棒状体を差し込んで係止爪8を押圧することによ
り、この係止爪8が撓んで係合孔7とのロックが解除さ
れる。
【0004】なお、この電気接続箱1に関する類似技術
は、特開平11−234858号公報等に開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の電気接続箱にあっては、ジャンクションブロック
2に形成した係止爪8は、ロック解除時に非係合方向に
撓む必要があるため、ある程度の突出量が必要となる。
従って、前記係止爪8はジャンクションブロック2から
所定の突出量をもって突出することになり、前記係合孔
7を形成したカバー4の側面4aは、この側面4aの先
端から係合孔7の形成位置までに、少なくとも前記係止
爪8の突出量に相当する距離が必要となる。このため、
前記カバー4は側面4aが周縁部から折曲して突出する
形態となるため、このカバー4は全体として容器状に形
成される。
【0006】このように、カバー4が容器状となること
により、これを取り付けた際にジャンクションブロック
2からの突出量が大きくなって、電気接続箱1が全体的
に大型化してしまう。このため、この電気接続箱1に広
い取り付けスペースが必要になり、そのレイアウトが困
難になってしまうとともに、容器状となったカバー4は
金型を用いて射出成形されるが、このカバー4が大型化
されることにより必然的に金型が大きくなって金型の製
作コストが高騰し、これがカバー4の製造コストに影響
してしまう。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、蓋体の取り付けをスライド方式とす
ることにより、この蓋体の平板化を可能として小型化す
ることができる電気接続箱を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、接続箱本体に電気部品の装着部を設け、この装着部
を蓋体で覆うようにした電気接続箱において、前記接続
箱本体の前記装着部の近傍に、前記蓋体の取付部をスラ
イド自在に保持する保持部を設け、この保持部に蓋体を
スライドさせて前記装着部を覆うようにしたことを特徴
とする。
【0009】この場合、蓋体は保持部をスライドして装
着部を覆うため、この蓋体の開閉にこの保持部の撓み機
能は必要でなくなる。このため、保持部が接続箱本体か
ら突出する量を少なくできるため、蓋体の取付部はこれ
を折曲する場合にもその突出量が少なくて済み、蓋体が
全体的に小型化される。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の電気接続箱にあって、前記保持部を前記装着部の両
側に相対向して対を成す凹溝によって形成し、かつ、前
記蓋体の両側縁部を取付部とし、この両側縁部を前記凹
溝の長さ方向一端側から差し込み、この凹溝に沿って蓋
体をスライドさせることを特徴とする。
【0011】この場合、保持部が相対向する凹溝である
ため、蓋体の両側縁部に設けた取付部を蓋体の平坦な連
続部分として設けることができ、ひいては、取付部を含
む蓋体全体を1枚の平板として形成することができる。
【0012】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2に記載の電気接続箱にあって、前記蓋体を矩形状平
板として形成し、この蓋体と前記装着部の装着面との間
の寸法を、この装着部に装着した電気部品の突出量とほ
ぼ等しくしたことを特徴とする。
【0013】この場合、装着部の装着面と蓋体との間の
寸法が装着部に装着した電気部品の突出量とほぼ等しく
なっているため、電気部品が全て正規に装着された状態
で蓋体は正常に閉止できるが、装着ミスで電気部品が突
出された状態にあるときは、これに引っ掛かって蓋体は
閉止できなくなる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の電気接続箱にあって、前記蓋体を矩形状平板
として形成し、この蓋体の裏面に、前記装着部に装着し
た電気部品の上面に略接触する位置まで突出するリブを
設けたことを特徴とする。
【0015】この場合、装着ミスにより正規状態より突
出する電気部品があるときに、これを蓋体の閉動時に引
っ掛かって容易に発見できるようになり、安全性が確保
される。また、電気部品と蓋体の裏面との間にはリブ以
外の箇所で空間が形成されるため、この空間に電気部品
の熱が放熱される。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の電気接続箱にあって、前記リブを前記蓋体のスライド
先端部にのみ設けたことを特徴とする。
【0017】この場合、電気部品と蓋体の裏面との間に
は大きな空間が形成され、放熱により優れた構造とな
る。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の電気接続箱にあって、前記リブを前記蓋体のスライド
完了位置で前記装着部に装着した前記電気部品の上面に
略接触する位置に設けたことを特徴とする。
【0019】この場合、電気部品が装着部より抜ける方
向に移動するのをリブによって確実に防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図3は本発明の
電気接続箱の第1実施形態を示し、図1は蓋体を分離し
た状態の全体斜視図、図2は蓋体を途中まで差し込んだ
状態の全体斜視図、図3は蓋体を完全に閉止した状態の
全体斜視図である。
【0021】第1実施形態では電気接続箱としてヒュー
ズボックス10を用いた場合を例にとって示し、このヒ
ューズボックス10は図1に示すように複数の電気系統
にそれぞれ設けられる電気部品としてのミニヒューズ1
2を一纏めにして装着部14に収納し、複数のミニヒュ
ーズ12を集中して管理できるようにしたもので、その
収納部分を蓋体16によって覆うことにより、収納した
ミニヒューズ12を保護するようになっている。
【0022】このようなヒューズボックス10にあっ
て、第1実施形態では図1に示すように接続箱本体とし
てのボックス本体18の装着部14の近傍に、蓋体16
の取付部20をスライド自在に保持する保持部22を設
け、この保持部22に蓋体16をスライドさせて該装着
部14を覆うようになっている。
【0023】図1に示すように、ボックス本体18は、
全体としてほぼ直方体状のハウジングとして形成し、そ
の一側面(図中手前側)を開口部18aとしてある。一
方、装着部14は、開口部18aに面するようにボック
ス本体18内に形成し、各ミニヒューズ12を個々に差
し込む複数のヒューズキャビティ24を、ボックス本体
16の高さH方向の2段構えでその長さL方向に並列に
配列してある。また、本実施形態ではボックス本体18
の高さH方向の一側面(図中上側面)18bに、複数の
コネクタ装着部26をそれぞれ設けてある。
【0024】図1に示すように、保持部22は、装着部
14の長さL方向両側に相対向して対を成す凹溝22
a,22bによって形成してある。この一対の凹溝22
a,22bは、開口部18aの長さL方向の両側辺を前
面(図中手前側)に向かって一体に突設した延長部分2
8,28の対向面にそれぞれ形成してある。この延長部
分28,28の突出量を両側部で等しく形成し、これに
よって装着部14の装着面14aと一対の凹溝22a,
22bとを平行に形成してある。また、開口部18aの
下辺に、前記延長部分28,28とほぼ等しい突出量を
もって棚部30を形成してある。なお、装着面14aは
ヒューズキャビティ24の前端を結ぶ面である。
【0025】蓋体16は、開口部18aの形状に沿った
矩形状の平板として形成し、その両側縁部16a,16
bを前記取付部20としてある。従って、蓋体16の肉
厚tを一対の凹溝22a,22bの内幅とほぼ等しくす
ることにより、この蓋体16の両側縁部16a,16b
が一対の凹溝22a,22b内にスライド自在に嵌合す
るようになっている。このとき、両側縁部16a,16
bは、図2に示すように、一対の凹溝22a,22bの
長さ方向(高さH方向)の棚部30の形成側とは反対側
端部、つまり、図中上端部から差し込むようになってお
り、図3に示すように、差し込んだ蓋体16がスライド
してこの棚部30に当接した時点で、それ以上のスライ
ドが阻止され、この状態が蓋体16の閉止状態となる。
【0026】また、蓋体16の前面(図中手前側)中央
部にはつまみ32を突設してあり、このつまみ32に指
を引っ掛けることにより蓋体16の開閉操作が容易にな
る。
【0027】このように、蓋体16は、これを平板状に
形成して一対の凹溝22a,22bに沿ってスライドす
るため、この蓋体16は装着部14の装着面14aに対
して平行にスライドする。ここで、本実施形態ではこの
装着面14aと蓋体16との間の寸法を、装着部14に
装着したヒューズ12の突出量とほぼ等しくしてある。
【0028】以上の構成により第1実施形態のヒューズ
ボックス10の作用を以下述べるが、便宜上、このヒュ
ーズボックス10が図示する状態、つまり高さH方向が
上下方向となるように取り付けたものとして説明する。
【0029】ボックス本体18の装着部14にミニヒュ
ーズ12の装着が完了して開口部18aを閉止する際に
は、まず、図1に示すように、蓋体16を一対の凹溝2
2a,22bの上方に配置し、この蓋体16の両側縁部
16a,16bの下端部を一対の凹溝22a,22bの
上端に一致させて差し込み、この状態で図2に示すよう
に蓋体16を下方にスライドする。そして、図3に示す
ように、蓋体16の下辺が棚部30に当接することによ
り、開口部18aはこの蓋体16によって閉止され、こ
れによって内部の装着部14を保護することができる。
【0030】次に、この閉止状態でミニヒューズ12を
交換する必要が生じたときは、蓋体16を開けて開口部
18aからその交換作業を行うことになるが、この場
合、蓋体16をそっくり取り外すことなく、図2に示す
ように、交換しようとするヒューズキャビティ24が開
放される程度まで、蓋体16を上方にスライドすれば良
い。これにより、ミニヒューズ12を交換する際に、蓋
体16が紛失することがなく、また、衝撃や振動で蓋体
16が開口部18a側から外れることがない。
【0031】ところで、第1実施形態のヒューズボック
ス10にあっては、蓋体16が一対の凹溝22a,22
bをスライドして開口部18aを開閉するようになって
いるため、この開閉時に蓋体16を保持する一対の凹溝
22a,22bを撓ませる必要性が無くなる。特に、第
1実施形態では一対の凹溝22a,22bを相対向して
設け、これに蓋体16の両側縁部16a,16bを差し
込むようにしたので、これら両側縁部16a,16b
は、矩形状平板として形成した蓋体16の平坦な連続部
分として設けることができる。このため、取付部20を
含む蓋体16全体を1枚の平板として形成することがで
きるため、これを射出成形などによって製造する場合
は、その成形型が簡単な構造となって製造コストを安価
にすることができる。また、この射出成形に依ることな
く、蓋体16を1枚の板材から裁断若しくは打ち抜きな
どによっても形成できるため、その製造コストを更に安
価にすることができる。
【0032】また、このように蓋体16を平板化できる
ことにより、この蓋体16でボックス本体18の開口部
18aを閉止した場合にも、これがヒューズボックス1
0から突出するのを防止できる。このため、ヒューズボ
ックス10がコンパクトになり、これを取付けるための
取付スペースを少なくして、そのレイアウトを容易にす
ることができる。
【0033】更に、第1実施形態では、矩形状平板とし
て形成した蓋体16と装着部14の装着面14aとの間
の寸法を、この装着部14に装着したミニヒューズ12
の突出量とほぼ等しくしてあるので、全てのミニヒュー
ズ12の正規な装着状態で、蓋体16は一対の凹溝22
a,22bの全行程(全高さ)でスライド可能となり、
一方、ミニヒューズ12に1つでも装着ミスがあって正
規位置から突出している場合は、これに引っ掛かって蓋
体16の閉止ができなくなる。このため、ミニヒューズ
12の装着ミスを、蓋体16を閉じる過程で簡単に発見
できるため、安全上有益となる。
【0034】図4は、本発明の第2実施形態を示し、蓋
体16を途中まで差し込んだ状態のヒューズボックス1
0の概略断面図である。前記第1実施形態では、ヒュー
ズキャビティ24がボックス本体18の高さH方向の2
段構えで設けられていたが、この第2実施形態では、ヒ
ューズキャビティ(図示省略)がボックス本体18の高
さH方向の1段構えで設けられている。また、前記第1
実施形態では、矩形状平板として形成した蓋体16と装
着部14の装着面14aとの間の寸法を、この装着部1
4に装着したミニヒューズ12の突出量とほぼ等しくし
てあるが、この第2実施形態では、矩形状平板として形
成した蓋体16と装着部14の装着面14aとの間の寸
法を、この装着部14に装着したミニヒューズ12の突
出量より大きく設定すると共に、蓋体16の裏面に、装
着部14に装着したミニヒューズ12の上面に略接触す
る位置まで突出するリブ30を設けてある。そして、こ
の第2実施形態では、リブ30は、蓋体16のスライド
先端部である最下端部にのみ設けてある。他の構成は前
記第1実施形態と同一であるため、同一構成部分には同
一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0035】この第2実施形態でも、図4に示すよう
に、装着ミスでミニヒューズ12が突出された状態にあ
るときは、これに引っ掛かって蓋体16は閉止できなく
なる。従って、第1実施形態と同様に、装着ミスにより
正規状態より突出するミニヒューズ12がある場合に、
これを蓋体16の閉動時に引っ掛かって容易に発見でき
るようになり、安全性の確保ができる。また、ミニヒュ
ーズ12と蓋体16の裏面との間にはリブ30以外の箇
所で空間が形成され、この空間にミニヒューズ12の熱
が放熱されるため、放熱に優れた構造になる。
【0036】図5及び図6(a)は、本発明の第3実施
形態を示し、図5は蓋体16の裏面図、図6(a)は図
5のA−A線に沿う断面図である。この第3実施形態と
前記第2実施形態との比較するにリブの構成のみが相違
し、他の構成は前記第2実施形態と同一であるため、同
一構成部分の説明は省略し、異なるリブの構成のみを説
明する。
【0037】即ち、この第3実施形態では、図5に示す
ように、蓋体16の右側のリブ31は、蓋体16の裏面
の上下方向の下半分の位置に形成され、左側のリブ32
は、蓋体16の裏面の上下方向の全域に亘って形成され
ている。つまり、右側のリブ31は、図6(a)にも示
すように、蓋体16のスライド完了位置にあって装着部
(図示省略)に装着したミニヒューズ12に対応する位
置にのみ設けてあり、右側のリブ32は、蓋体16のス
ライド完了位置にあって装着部(図示省略)に装着した
ミニヒューズ12に対応する位置をも含めて全体に設け
てある。また、リブ31,32の幅は、ミニヒューズ1
2の幅よりも狭く設けてある。
【0038】この第3実施形態でも、前記第2実施形態
と同様に、装着ミスにより正規状態より突出するミニヒ
ューズ12がある場合に、これを蓋体16の閉動時に引
っ掛かって容易に発見できるようになり、安全性の確保
ができると共に、ミニヒューズ12と蓋体16の裏面と
の間にはリブ30以外の箇所で空間が形成され、この空
間にミニヒューズ12の熱が放熱されるため、放熱に優
れた構造になる。
【0039】また、この第3実施形態では、ミニヒュー
ズ12が装着部より抜ける方向に移動するのをリブ3
1,32によって阻止できるため、振動などによってミ
ニヒューズ12が装着部より外れるのを防止できる。
【0040】さらに、この第3実施形態では、リブ3
1,32の幅は、ミニヒューズ12の幅よりも狭く設け
てあるので、ミニヒューズ12の上面の一部のみがリブ
31,32に略接触状態となるため、ミニヒューズ12
の熱が空間に放熱され易い。
【0041】図6(b)は、第3実施形態のリブ31の
変形例を示す断面図である。図6(b)に示すように、
リブ31の下端部には、下方先端に向かうに従って徐々
に肉厚を薄くするテーパ面33が形成されている。この
ように形成すれば、ミニヒューズ12と蓋体16との間
に若干の位置ずれ等があっても蓋体16がミニヒューズ
12に引っかかることがなく、スムーズにスライド挿入
される。さらに、ミニヒューズ12が正常な装着位置よ
りわずかに浮き上がった状態でミス装着されている場合
には蓋体16のスライド挿入の際にリブ16がミニヒュ
ーズ12を押圧するため、ミニヒューズ12を正常な装
着位置まで挿入することができる。
【0042】また、前記各実施形態では、ヒューズボッ
クス10を高さH方向が上下方向となるように取り付け
た場合を示したが、この取付方向はこれに限らないこと
はいうまでもない。
【0043】さらに、前記各実施形態では、電気接続箱
としてヒューズボックス10を例に採って示したが、こ
の電気接続箱としてはこれに限ることはなく、例えば、
リレーボックスなどにあっても本発明を適用でき、ま
た、電気部品としてはミニヒューズ12に限ることな
く、例えば、通常のヒューズやリレーなどを用いた場合
にあっても本発明を適用できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、蓋体が保持部をスライドして装着部を覆うよう
にしたので、この保持部に撓ませる機能が必要でなくな
り、これによって蓋体を全体的に小型化できる。従っ
て、この蓋体の小型化によりその製造コストを安価にす
ることができるとともに、電気接続箱全体をコンパクト
にして、その取付時のレイアウトを容易にすることがで
きる。
【0045】請求項2の発明によれば、保持部が相対向
して対を成す凹溝であるため、蓋体の両側縁部に設けた
取付部を該蓋体の平坦な連続部分として設けることがで
き、これによって取付部を含む蓋体の全体を1枚の平板
として形成することができるため、この蓋体の製造コス
トを更に安価にすることができる。
【0046】請求項3の発明によれば、蓋体と装着部の
装着面との間の寸法を、装着部に装着した電気部品の突
出量とほぼ等しくしたので、装着ミスにより正規状態よ
り突出する電気部品がある場合に、これを蓋体の閉動時
に引っ掛かって容易に発見できるようになり、安全性の
確保ができる。
【0047】請求項4の発明によれば、蓋体の裏面に、
装着部に装着した電気部品の上面に略接触する位置まで
突出するリブを設けたので、装着ミスにより正規状態よ
り突出する電気部品がある場合に、これを蓋体の閉動時
に引っ掛かって容易に発見できるようになり、安全性の
確保ができる。また、電気部品と蓋体の裏面との間にリ
ブ以外の箇所で空間が形成され、この空間に電気部品の
熱が放熱されるため、放熱に優れた構造となる。
【0048】請求項5の発明によれば、リブを蓋体のス
ライド先端部にのみ設けたので、電気部品と蓋体の裏面
との間には大きな空間を形成することができ、放熱によ
り優れた構造となる。
【0049】請求項6の発明によれば、リブを蓋体のス
ライド完了位置で装着部に装着した電気部品の上面に略
接触する位置に設けたので、電気部品が装着部より抜け
る方向に移動するのをリブによって確実に防止すること
ができ、振動などによって電気部品が装着部より外れる
のを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電気接続箱の第1実施形態を示
す蓋体を分離した状態の全体斜視図である。
【図2】本発明にかかる電気接続箱の第1実施形態を示
す蓋体を途中まで差し込んだ状態の全体斜視図である。
【図3】本発明にかかる電気接続箱の第1実施形態を示
す蓋体を完全に閉止した状態の全体斜視図である。
【図4】本発明にかかる電気接続箱の第2実施形態を示
す蓋体を途中まで差し込んだ状態の全体概略断面図であ
る。
【図5】本発明にかかる電気接続箱の第3実施形態を示
す蓋体の裏面図である。
【図6】(a)は本発明にかかる電気接続箱の第3実施
形態を示し、図5のA−A線に沿う断面図、(b)は第
3実施形態のリブの変形例の断面図である。
【図7】従来の電気接続箱を示す蓋体を分離した状態の
斜視図である。
【符号の説明】
10 ヒューズボックス(電気接続箱) 12 ミニヒューズ(電気部品) 14 装着部 14a 装着面 16 蓋体 16a,16b 側縁部 18 ボックス本体(接続箱本体) 20 取付部 22 保持部 22a,22b 一対の凹溝 30,31,32 リブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続箱本体に電気部品の装着部を設け、
    この装着部を蓋体で覆うようにした電気接続箱におい
    て、 前記接続箱本体の前記装着部の近傍に、前記蓋体の取付
    部をスライド自在に保持する保持部を設け、この保持部
    に蓋体をスライドさせて前記装着部を覆うようにしたこ
    とを特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気接続箱において、 前記保持部を前記装着部の両側に相対向して対を成す凹
    溝によって形成し、かつ、前記蓋体の両側縁部を取付部
    とし、この両側縁部を前記凹溝の長さ方向一端側から差
    し込み、この凹溝に沿って蓋体をスライドさせることを
    特徴とする電気接続箱。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電気接続箱に
    おいて、 前記蓋体を矩形状平板として形成し、この蓋体と前記装
    着部の装着面との間の寸法を、この装着部に装着した電
    気部品の突出量とほぼ等しくしたことを特徴とする電気
    接続箱。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の電気接続箱に
    おいて、 前記蓋体を矩形状平板として形成し、この蓋体の裏面
    に、前記装着部に装着した電気部品の上面に略接触する
    位置まで突出するリブを設けたことを特徴とする電気接
    続箱。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電気接続箱において、 前記リブを前記蓋体のスライド先端部にのみ設けたこと
    を特徴とする電気接続箱。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の電気接続箱において、 前記リブを前記蓋体のスライド完了位置で前記装着部に
    装着した前記電気部品の上面に略接触する位置に設けた
    ことを特徴とする電気接続箱。
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