JP2002198874A - 送信ダイバーシチ装置 - Google Patents

送信ダイバーシチ装置

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JP2002198874A
JP2002198874A JP2000392627A JP2000392627A JP2002198874A JP 2002198874 A JP2002198874 A JP 2002198874A JP 2000392627 A JP2000392627 A JP 2000392627A JP 2000392627 A JP2000392627 A JP 2000392627A JP 2002198874 A JP2002198874 A JP 2002198874A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基地局のアンテナの利得が大きく異なる場合に
おいても、移動局の受信電力の改善効果得られる送信ダ
イバーシチ装置を提供すること。 【解決手段】移動局1−11には、ウェイト計算部1−
16とパイロット信号補正部1−17が設けられ、パイ
ロット信号補正部1−17は、パイロット信号の平均受
信電力の差と比を求め平均受信電力が等しくなるように
振幅をT1/2倍して補正する。ウェイト計算部1−16
は、最適ウェイトを求め、ウェイトの位相情報を基地局
1−1に送信する。基地局1−1は、電力計算手段1−
20で得た平均受信電力の差及び比と、移動局から送信
されたウェイトの位相情報とからウェイト制御装置1−
10によりウェイト求め、基地局のアンテナ1−9、a
―9bに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信において
移動局の受信品質を改善するダイバーシチ受信方式にお
いて、送信側に複数のアンテナを有しそれらを制御する
ことで移動局の受信品質を改善する送信ダイバーシチ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の移動通信の電波伝搬環境は
マルチパス環境となるため、移動局の走行に伴い受信電
力は大きく変動する。受信電力変動による通信品質の低
下を克服し、移動局の通信品質を改善する方法の一つに
受信ダイバーシチがある。受信ダイバーシチは、複数の
アンテナで受信した信号を合成することで通信品質の改
善を図る方法である。合成の方法により、選択合成、最
大比合成等がある。しかしながら、複数のアンテナや受
信機を必要とすることから移動局の装置構成の負荷は大
きい。これらについては、例えば、奥村善久、進士昌明
監修、「移動通信の基礎」、第7章、電子情報通信学会
(1986)に詳しく説明されている。
【0003】一方、移動局のダイバーシチ受信の負荷を
軽減する方法として基地局送信ダイバーシチがある。基
地局送信ダイバーシチは、図4に示すように基地局4−
1に複数のアンテナ4−2a、4―2bを設置する。基
地局4−1は、基地局のアンテナ4−2a、4―2bが
出す信号のうち、移動局4−6のアンテナ4−7が高感
度で受信する基地局のアンテナ4−2a、4―2bから
信号を送信する方法である。この方法は基地局アンテナ
切替送信ダイバーシチと呼ばれている方法である。但
し、この方法では移動局4−6が受信する電力が高い基
地局のアンテナを基地局4−1で推定するか、その情報
を移動局4−6から得る必要がある。
【0004】また、送信ダイバーシチの効率を一層高め
る方法としてIMT2000方式で標準化されているW
−CDMA方式のフィードバック方式送信ダイバーシチ
がある。係る装置の構成を図5に示す。ここでは基地局
5−1のアンテナを5−9a、5−9bの2本としてい
る。基地局5−1は、個別の通信(個別チャネル)と共
通制御信号の送受に用いる送受信機5−4、移動局5−
11側で基地局のアンテナの識別を行うための信号(以
下、パイロット信号と呼び、ここではパイロット信号P
1とパイロット信号P2と区別して用いることにする)
の送信に用いる送信機5−2と送信機5−3から構成さ
れる。また、送受信機5−4には各アンテナ出力の位相
と振幅(ウェイト情報W)を制御するウェイト制御部5
―5、5−6と、移動局5−11から送られてくる前記
ウェイト情報Wを前記ウェイト制御部5―5、5−6に
設定するためのウェイト制御装置5―10が接続されて
いる。
【0005】移動局5−11は、基地局の異なるアンテ
ナ5−9a、5―9bからそれぞれ送信されるパイロッ
ト信号P1、P2を各々受信する受信機5−13、受信
機5−14と、個別の通信と計算したウェイト情報を基
地局に送信するのに用いる送受信機5−15、パイロッ
ト信号から基地局のアンテナの位相と振幅の最適値を計
算するためのウェイト計算部5−16が具備されてい
る。
【0006】前記システムでは、異なるコードで変調さ
れたパイロット信号P1、P2が加算器5―7、5−8
を介して基地局5−1の各アンテナ5−9a、5―9b
から移動局5−11へ送信されている。移動局5−11
は、前記各パイロット信号P1、P2を受信機5−1
3、受信機5−14で受信して復調する。
【0007】ウェイト計算部5−16は、各パイロット
信号P1、P2の振幅と位相から各パイロット信号を最
大比合成した場合に、受信電力が大きくなるようにウェ
イト情報W(振幅と位相)を計算する。パイロット信号
P1、P2を基にして計算したウェイト情報Wは、送受
信機5−15を介して基地局5−1に送信する。基地局
5−1では移動局5−11から送られてきたウェイト情
報を加算器5−7、5−8を介して送受信機5−4で受
信する。そして送受信機5−4は、前記受信したウェイ
ト情報をウェイト制御装置5―10により個別チャネル
の送信機のウェイト情報Wをウェイト制御部5―5、5
−6に設定する。従って、個別チャネルの信号は、前記
受信電力が大きくなるように最大比合成したウェイト情
報Wで送信される。
【0008】図6は、各パイロット信号の受信電力に平
均的な差が生じている場合に、通信チャネルに送信ダイ
バーシチを適用した場合の受信電力特性の一例を示す。
基地局のアンテナの実効送信電力を各々Q1、Q2と
し、縦軸に受信電力の累積確率、横軸に通信チャネル受
信電力としてQ1をとる。符号6−1は、基地局のアン
テナの実効送信電力Q1、Q2が等しい時、符号8−2
は、基地局のアンテナの実効送信電力Q1、Q2の差が
ある時の特性である。図6から明らかなように、例えば
Q1=QWの点で、基地局のアンテナの実効送信電力Q
1とQ2が等しい時(符号6−1)の受信電力の累積確
率K2と、基地局のアンテナの実効送信電力Q1、Q2
の差がある時(符号6−2)の受信電力の累積確率K1
を比べる。基地局のアンテナの実効送信電力の差が大き
くなる程、累積確率は大きくなり、移動局の受信電力の
改善効果が小さくなることがわかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の方法で
は、例えば送信ダイバーシチに用いる基地局のアンテナ
の利得が異なる場合がある。このような場合には、各パ
イロット信号の受信電力に平均的な差が生じる。平均的
に受信電力差があるパイロット信号から計算したウェイ
トは、基地局の各アンテナの利得が等しい場合、(すな
わち受信電力が等しいパイロット信号から計算したウェ
イト)とは当然ながら異なる。そのため、受信電力が異
なるパイロット信号から計算したウェイト情報を個別チ
ャネルの送信機のウェイトに設定しても、図6のように
基地局の各アンテナの利得が等しい場合に比べて、基地
局のアンテナの利得差が大きくなる程、移動局の受信電
力の改善効果が小さくなる欠点を有し、移動局の受信電
力の改善が図れない問題点があった。
【0010】本発明は係る問題を解決して、送信タイバ
ーシチに用いる基地局のアンテナの利得が大きく異なる
場合においても、各基地局のアンテナの利得が等しい場
合と同様に移動局の受信電力の改善効果得られる送信ダ
イバーシチ装置を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために請求項1記載の送信ダイバーシチ装置では、
送信側である基地局において異なる2つ以上のアンテナ
から同一信号を送信し、受信側である移動局では1つ以
上のアンテナでそれらの信号を受信し、基地局は、一対
一の通信を行う個別信号とは別に、基地局のアンテナを
識別できる共通制御信号をアンテナ毎に個別に送信する
手段と共に、移動局から送られたアンテナ毎のウェイト
情報を復調する手段と、前記復調したウェイト情報から
一対一の通信を行うアンテナに送出する個別信号の位相
と振幅を調整するウェイト制御手段を有し、移動局は、
基地局のアンテナ毎の共通制御信号を個別に復調し、復
調したアンテナ毎の前記共通制御信号の位相と振幅を求
めるウェイトを計算する手段と、計算されたウェイトを
基地局に送信する手段を有する送信ダイバーシチ装置に
おいて、移動局は、基地局のアンテナ毎の平均受信電力
及び、平均受信電力の比を求める電力計算手段と前記電
力計算手段で得た平均受信電力比を用いて前記基地局に
おけるアンテナ毎の共通制御信号の位相と振幅を補正す
る共通制御信号補正手段と、前記補正した基地局におけ
るアンテナ毎の共通制御信号の位相と振幅とからウェイ
ト情報を求めるウェイト計算手段とを具備し、基地局
は、基地局のアンテナ毎の平均受信電力及び、平均受信
電力の比を求める電力計算手段と、該電力計算手段で得
た平均受信電力比と移動局のウェイト計算手段で得たウ
ェイト情報とから前記ウェイト制御手段のウェイト制御
量を求める手段を具備することを特徴とする。
【0012】請求項2記載の送信ダイバーシチ装置で
は、前記基地局に設定するウェイトの振幅は、正規化し
て設定することを特徴とする。
【0013】請求項3記載の送信ダイバーシチ装置は、
移動局における共通制御信号と基地局におけるウェイト
制御手段のウェイト情報の電力補正量は、平均受信電力
比の1/2乗倍であることを特徴とする。
【0014】請求項4記載の送信ダイバーシチ装置は、
基地局の複数のアンテナは、少なくとも一つが垂直偏波
を送信できるアンテナであり、少なくとも一つが水平偏
波を送信できるアンテナである偏波ダイバーシチアンテ
ナを用いることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例である。
図1における発明は、移動局において基地局のアンテナ
毎の共通制御信号を個別に復調し、基地局のアンテナ毎
の平均受信電力及び平均受信電力比を求める。前記平均
受信電力比を用いて共通制御信号の位相と振幅を補正す
る。前記補正した共通制御信号から、前記各アンテナ出
力の位相と振幅を調整するウェイト情報を求めてウェイ
トの位相情報を基地局に送信する。基地局では、個別信
号を基地局のアンテナと共用している受信アンテナ毎に
平均受信電力及び平均受信電力の比を求める。そして移
動局から送信されるウェイトの位相情報と、前記求めた
平均受信電力の比とから基地局のアンテナのウェイト情
報を求めて基地局のウェイト制御手段に設定する。ウェ
イト制御手段はウェイト制御部により基地局から出力す
る電力を制御するものである。
【0016】以下、図1を用いて本発明を説明する。図
1においては、個別の通信に用いる移動局と基地局間の
送受信は送受信機1−15により行い、基地局1−1に
おける送信ダイバーシチの個別通信の動作は、IMT2
000方式で標準化されているW−CDMA方式の送信
ダイバーシチと同一である周知の方法で行う。また、基
地局に送信する前記ウェイト情報の送信も周知のW−C
DMA方式と同様に行うので説明を省略する。
【0017】図1では、基地局1−1のアンテナを1−
9a、1−9bの2本としている。基地局1−1は、個
別の通信(個別チャネル)に用いる送信機1−19、共
通制御信号の受信に用いる受信機1−4、受信機1−4
の出力に接続され基地局のアンテナ毎の平均受信電力及
び平均受信電力の比を求める電力計算手段1−20、移
動局1−11側で基地局のアンテナの識別を行うための
信号(以下、パイロット信号と呼び、ここではパイロッ
ト信号P1、P2と区別して用いることにする)の送信
に用いるパイロット信号1送信機1−2、パイロット信
号21−3、各アンテナ出力の位相と振幅(ウェイト情
報W)を制御するウェイト制御部1―5、1−6、移動
局1−11から受信機1−4を介して入力される前記ウ
ェイトと、電力計算手段1−20で得た受信電力比とか
ら前記移動局1−11から得たウェイトを調整し、前記
ウェイト制御部1―5、1−6に設定するためのウェイ
ト制御装置1―10を具備している。
【0018】移動局1−11は、基地局の異なるアンテ
ナ1−9a、1―9bからそれぞれ送信されるパイロッ
ト信号P1、P2を受信するパイロット信号1受信機1
−13、パイロット信号2受信機1−14と、個別の通
信の送受信及び計算したウェイト情報を基地局に送信す
る送受信機1−15、パイロット信号から基地局のアン
テナの位相と振幅の最適値を計算するためのウェイト計
算部1−16が設けられている。ウェイト計算部1−1
6の出力は前記送受信機1−15の入力に接続されてい
る。また、前記ウェイト計算部1−16とパイロット信
号受信機1−13、1−14との間にはパイロット信号
補正部1−17が設けられている。
【0019】係る構成における動作を説明する。パイロ
ット信号1送信機1−2、パイロット信号2送信機1−
3から異なるコードで変調されたパイロット信号P1、
P2が加算器1―7、1−8を介して基地局1−1の各
アンテナ1−9a、1―9bから移動局1−11へ送信
される。移動局1−11は、前記各パイロット信号P
1、P2をパイロット信号1受信機1−13、パイロッ
ト信号2受信機1−14で受信する。
【0020】前記各パイロット信号P1、P2は、パイ
ロット信号補正部1−17、ウェイト計算部1−16、
で後述する所定の処理が行われて送受信機1−15を介
して移動局1−11のウェイト情報として基地局1−1
に送信される。
【0021】図2は、前記したパイロット信号補正部1
−17、ウェイト計算部1−16、の補正方法を説明す
る図である。パイロット信号受信機1−13、1−14
からパイロット信号補正部1−17が受信した信号をP
1(r1、θ1)、P2(r2、θ2)とする。但し前
記各パイロット信号の振幅と位相をそれぞれr1、r
2、θ1、θ2とする。
【0022】パイロット信号1受信機1−13、パイロ
ット信号2受信機1−14は、処理2−1で前記パイロ
ット信号を受信する。パイロット信号補正部1−17に
は、図示していない平均受信電力と平均受信電力の比を
求める手段が具備されていて、処理2−2で、パイロッ
ト信号P1、P2の受信電力を平均化して前記平均受信
電力T1、T2と、平均受信電力の比を求める。ここで
説明を簡単にするため以降ではT1>T2とし、平均受
信電力比T1/T2をTとする。
【0023】更にパイロット信号補正部1−17は、処
理2−3において下記のように各パイロット信号の平均
受信電力が等しくなるように補正する。即ち、平均受信
電力の小さいT2を増加するようにP2の振幅をT1/2
×r2に補正する。補正後の振幅と位相をそれぞれP1
´(rl、θ1)、P2´(T1/2×r2、θ2)とす
る。
【0024】次にウェイト計算部1−16は、前記処理
2−3で求めた補正後の振幅r1、r2と位相θ1、θ
2を用いて最適ウェイト情報W1、W2の位相情報Φ
1、Φ2のみを処理2−4で計算する。最適ウェイト情
報W1(Φ1)、W2(Φ2)の位相の計算方法は従来
と同様に各パイロット信号を最大比合成した場合に、受
信電力が大きくなるようにウェイト情報Wを計算するも
のとする。なお、パイロット信号P1、P2の受信電力
の平均受信電力T1、T2がT1<T2の時にはT1が
増加するようにP1の振幅をT1/2倍して、振幅と位相
をそれぞれP1´(T1/2×rl、θ1)、P2´(r
2、θ2)に補正する。
【0025】ウェイト計算部1−16は、処理2−5に
おいて、前記処理2−4で求めたウェイトの位相情報W
1(Φ1)、W2(Φ2)は送受信機1−15を介して
基地局1−1に送信される。
【0026】基地局1−1に送信された信号は、処理2
−6で各アンテナ1−9a、1―9bから加算器1―
7、1−8を介して基地局1−1の受信機1−4で受信
する。又、電力計算手段1−20は、各アンテナ1−9
a、1―9bから加算器1―7、1−8を介して基地局
1−1の受信機1−4で受信した個別通信に用いる信号
C3の基地局におけるアンテナ毎の平均受信電力T1
1、T12及び平均受信電力比T0=T1/T2を求め
る。該平均受信電力比T0と受信機1−4が受信したウ
ェイトの位相情報、W1(Φ1)、W2(Φ2)とをウ
ェイト制御装置1―10に伝える。
【0027】ウェイト制御装置1―10は、処理2−8
で図示していない手段で前記T0、W1(Φ1)、W2
(Φ2)を用いてウェイト情報Wを下記のように求め
る。即ち、前記したようにT1>T2としたので、基地
局で求めた平均受信電力もT11>T12となり、平均
受信電力の小さいアンテナの利得を増加するようにW2
の振幅を平均受信電力の大きいアンテナの振幅のT0
1/2倍に補正する。平均受信電力の大きいアンテナの振
幅は正規化して1を設定する。補正後のウェイト情報W
はそれぞれW1(1、Φ1)、W2(T01/2、Φ2)
となる。
【0028】なお、平均受信電力T11、T12がT1
1<T12の時には平均受信電力の小さいアンテナの利
得を増加するようにW1の振幅を平均受信電力の大きい
アンテナの振幅のT01/2倍に補正する。平均受信電力
の大きいアンテナの振幅は正規化して1を設定する。補
正後のウェイト情報WはそれぞれW1(T01/2、Φ
1)、W2(1、Φ2)となる。
【0029】前記ウェイト制御装置1―10で求めたウ
ェイト情報W1、W2をウェイト制御部1―5、1−6
に設定して個別チャネルの信号を送信機1−19から送
信する。この結果、基地局1−1のアンテナ1−9a、
1―9bのアンテナ利得が異なって、移動局1―11側
で受信するパイロット信号P1とP2に受信電力差が生
じても、移動局1−11で受信する個別チャネルの平均
受信電力が等しくなる。
【0030】なお、基地局の振幅を正規化したことによ
り各アンテナ1−9a、1―9bから送出する信号が変
化した場合には送信機1−19の個別信号の送信電力を
増減して調整する。係る調整は、図示していない送信電
力測定手段で計測し、送信機1−19の利得調整または
送信電力を調整するようにしても良く、又は手動で調整
しても良い。
【0031】図3は本発明の他の実施例である。本発明
では、基地局のアンテナに垂直偏波と水平偏波を同時に
送信できる偏波ダイバーシチアンテナを用いている。図
3において、図1との差異はアンテナの部分のみである
ので、アンテナ以外の説明は省略する。偏波ダイバーシ
チアンテナ3−9をダイバーシチに用いた場合の効果に
ついては、例えば進士昌明編著、「無線通信の電波伝
搬」、12章、電子情報通信学会(1992)に詳しく下記
のように記述されている。
【0032】即ち、移動局が垂直偏波アンテナで受信す
る場合において、基地局が偏波ダイバーシチアンテナで
送信した場合と、基地局が垂直偏波アンテナと水平偏波
アンテナで送信した場合の信号の平均受信電力差を比較
すると、基地局が偏波ダイバーシチアンテナで送信した
場合が優れ、市街地では5〜7dB、郊外地や開放地では10
dB以上にも及ぶ。
【0033】図3において、偏波ダイバーシチアンテナ
3−9は、垂直偏波アンテナ3―9aと水平偏波アンテ
ナ3−9bからなり、受信機1−4に各々、接続される
と共に、垂直偏波アンテナ3―9aは共通制御信号を送
信する送信機1−2に接続されている。また、水平偏波
アンテナ3−9bは、共通制御信号を送信す送信機1−
3に接続されている。
【0034】更に、個別の通信(個別チャネル)に用い
る送信機1−19は、ウェイト制御部1−5、加算器1
−7を介して垂直偏波アンテナ3―9aに、ウェイト制
御部1−6、加算器1−8を介して水平偏波アンテナ3
―9bに各々、接続されている。
【0035】基地局3−1は、前記偏波ダイバーシチア
ンテナ3−9の垂直偏波アンテナ3―9aと水平偏波ア
ンテナ3−9bからパイロット信号P1、P2と個別チ
ャネルの信号を各々、移動局3−11に送出する。
【0036】なお、前記した垂直偏波アンテナ3―9a
と水平偏波アンテナ3−9bの接続を交換しても良いこ
とはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の送信ダイバーシチ装置に
よれば、各基地局のアンテナの利得が等しい場合に送信
ダイバーシチを適用した場合と同等の受信電力の改善が
図れるとともに、移動局は、基地局に送信するウェイト
情報を削減し、移動局の構成を簡単にし、システムの速
度向上と電波伝搬環境の有効活用ができる。
【0038】請求項2記載の送信ダイバーシチ装置によ
れば前記基地局に設定するウェイトの振幅は、正規化し
て設定することで基地局の構成を簡単にできる。
【0039】請求項3記載の送信ダイバーシチ装置によ
れば、共通制御信号とウェイト情報の補正量を平均受信
電力比の1/2乗倍とすることで、各基地局のアンテナ
の利得が等しい場合に送信ダイバーシチを適用した場合
と同等の受信電力の改善が図れる。
【0040】請求項4記載の送信ダイバーシチ装置によ
れば、基地局の複数のアンテナは、少なくとも一つが垂
直偏波を送信できるアンテナであり、少なくとも一つが
水平偏波を送信できるアンテナである偏波ダイバーシチ
アンテナを用いることにより、垂直偏波アンテナと水平
偏波アンテナで送信した場合に比べて受信電力の改善効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である。
【図2】図1の実施例の各種補正方法を説明する図であ
る。
【図3】本発明の第二の実施例である。
【図4】従来の基地局送信ダイバーシチの構成図であ
る。
【図5】従来のW−CDMA方式送信ダイバーシチの構
成図である。
【図6】基地局のアンテナの実効送信電力に平均的な差
が生じている場合の、移動局の受信電力特性の一例であ
る。
【符号の説明】
1−1 基地局 1−2 送信機 1−3 送信機 1−4 受信機 1−10 ウェイト制御装置 1−11 移動局 1−16 ウェイト計算部 1−17 パイロット信号補正部 1−19 送信機 1−20 電力計算手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信側である基地局において異なる2つ以
    上のアンテナから同一信号を送信し、受信側である移動
    局では1つ以上のアンテナでそれらの信号を受信し、基
    地局は、一対一の通信を行う個別信号とは別に、基地局
    のアンテナを識別できる共通制御信号をアンテナ毎に個
    別に送信する手段と共に、移動局から送られたアンテナ
    毎のウェイト情報を復調する手段と、前記復調したウェ
    イト情報から一対一の通信を行うアンテナに送出する個
    別信号の位相と振幅を調整するウェイト制御手段を有
    し、移動局は、基地局のアンテナ毎の共通制御信号を個
    別に復調し、復調したアンテナ毎の前記共通制御信号の
    位相と振幅を求めるウェイトを計算する手段と、計算さ
    れたウェイトを基地局に送信する手段を有する送信ダイ
    バーシチ装置において、移動局は、共通制御信号の基地
    局のアンテナ毎の平均受信電力及び、平均受信電力の比
    を求める電力計算手段と前記電力計算手段で得た平均受
    信電力比を用いて前記基地局におけるアンテナ毎の共通
    制御信号の位相と振幅を補正する共通制御信号補正手段
    と、前記補正した基地局におけるアンテナ毎の共通制御
    信号の位相と振幅とからウェイト情報を求めるウェイト
    計算手段とを具備し、基地局は、一対一の通信を行う、
    個別信号の移動局から基地局に向かう回線における基地
    局のアンテナ毎の平均受信電力及び、平均受信電力の比
    を求める電力計算手段と、該電力計算手段で得た平均受
    信電力比と移動局のウェイト計算手段で得たウェイト情
    報とから前記ウェイト制御手段のウェイト制御量を求め
    る手段を具備することを特徴とする送信ダイバーシチ装
    置。
  2. 【請求項2】前記基地局に設定するウェイトの振幅は、
    正規化して設定することを特徴とする請求項1に記載の
    送信ダイバーシチ装置。
  3. 【請求項3】移動局における共通制御信号と基地局にお
    けるウェイト制御手段のウェイト情報の電力補正量は、
    平均受信電力比の1/2乗倍であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の送信ダイバーシチ装置。
  4. 【請求項4】基地局の複数のアンテナは、少なくとも一
    つが垂直偏波を送信できるアンテナであり、少なくとも
    一つが水平偏波を送信できるアンテナである偏波ダイバ
    ーシチアンテナを用いることを特徴とする請求項1から
    3の何れかに記載の送信ダイバーシチ装置。
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