JP2002198815A - アナログ−ディジタル変換装置およびそれを用いたディジタル記録装置 - Google Patents

アナログ−ディジタル変換装置およびそれを用いたディジタル記録装置

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JP2002198815A
JP2002198815A JP2000393336A JP2000393336A JP2002198815A JP 2002198815 A JP2002198815 A JP 2002198815A JP 2000393336 A JP2000393336 A JP 2000393336A JP 2000393336 A JP2000393336 A JP 2000393336A JP 2002198815 A JP2002198815 A JP 2002198815A
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Yasuyuki Hashimoto
康幸 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音質の劣化がなく、かつ、録音データ量が少
ないディジタル録音が可能な簡素な構成のディジタル記
録装置およびそれに用いるA/D変換装置を提供する。 【解決手段】 ディジタル記録装置のA/D変換装置1
0に、アナログ信号をサンプリング周波数fcでディジ
タル信号に変換するA/D変換器2と、ディジタル信号
の一定期間内における最高周波数を求める周波数分析器
6と、サンプリング周波数fc、fc/2、fc/4、
fc/8、fc/16の中から最高周波数の2倍以上と
なるような最小のサンプリング周波数を選択するサンプ
リング周波数選択部7と、一定期間内のディジタル信号
をサンプリング点毎の複数のディジタル信号値として一
時的に記憶するバッファメモリ5と、選択されたサンプ
リング周波数に対応したディジタル信号値が記憶されて
いるバッファメモリ5上のアドレスを読み出しアドレス
にする読み出しアドレス発生器8とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログオーディ
オ信号をディジタルオーディオ信号に変換するアナログ
−ディジタル変換装置およびおよびそれを用いたディジ
タル記録装置に関するものであり、より詳細には、高能
率のディジタル録音(ディジタルオーディオデータの記
録)を可能にするディジタル記録装置およびそれに用い
るアナログ−ディジタル変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高能率のディジタル録音方式として、従
来より、アナログオーディオ信号をアナログ−ディジタ
ル変換(以下、「A/D変換」と略記する)した後、得
られたディジタルオーディオ信号を各種のアルゴリズム
により圧縮した上で記録媒体にデータとして記録する手
法が用いられている。これにより、記録するデータの量
を削減でき、より長時間のディジタルオーディオ信号を
1つの記録媒体に録音することが可能となる。なお、圧
縮して記録されたディジタルオーディオ信号は、再生時
に、伸長処理により元のディジタルオーディオ信号に復
元された後、ディジタル−アナログ変換(以下、「D/
A変換」と略記する)により元のアナログオーディオ信
号に復元される。
【0003】ディジタル録音における各種のアルゴリズ
ムによる圧縮処理は、アナログオーディオ信号を固定の
サンプリング周波数でサンプリングすることによって得
られたデータ(ディジタルオーディオ信号)に対して、
冗長性要素等の不要なデータを削減するデータの改変を
行うものである。
【0004】各種のアルゴリズムによる圧縮では、場合
によって、圧縮・伸長の結果として元のデータの一部が
失われたり、伸長により復元されたデータが圧縮前の元
のデータと異なるものになってしまうこと(非可逆圧
縮)があった。そのため、音質が劣化する場合がある。
また、場合によって、圧縮伸長のためのハードウェアお
よびソフトウェアが膨大な規模になることがあった。そ
のため、装置の小型化の妨げや、装置コストの増大、処
理時間の増大等を招くことがあった。
【0005】そこで、信号の品質を劣化させることなく
ディジタル信号の信号量を削減するために、要求される
信号の品質に応じてサンプリング周波数を変化させるA
/D変換装置が提案されている。
【0006】例えば、特開平5−176905号公報に
は、心電図アナログ信号をディジタル信号に変換するA
/D変換部と、このディジタル信号を蓄積する記憶部と
を備える心電図情報収集装置において、A/D変換部の
サンプリング周波数を変化制御するサンプリング制御部
を設け、臨床上の診断目的に応じてサンプリング周波数
を変化させることが開示されている。また、データ記憶
時にそのデータ対応のサンプリング周波数情報を同時に
記憶することが開示されている。上記構成によれば、デ
ータ量を削減でき、長時間のディジタル信号の収集が可
能となる。
【0007】また、特開平2−86215号公報には、
ディジタル録音におけるA/D変換において、周波数分
析を行い、周波数分析の結果に基づいてサンプリング周
波数を変化させる方法が提案されている。すなわち、特
開平2−86215号公報には、アナログ信号を一定の
サンプリング周波数でディジタル信号に変換し、このデ
ィジタル信号の連続した所定のサンプル数を1フレーム
としてその周波数成分を演算し、そのフレームに含まれ
ている最高周波数成分を考慮して再サンプリングするた
めのサンプリング周波数を決定し、決定したサンプリン
グ周波数に応じてデシメーション回路(デシメーション
フィルタ)によるディジタル信号の間引きを行い、間引
きされたディジタル信号とサンプリング周波数とを出力
するA/D変換装置が開示されている。
【0008】これにより、サンプリング周波数をフレー
ム単位で選択的に変更でき、信号の帯域が狭いか広いか
に関係なく常に最適なサンプリング周波数でサンプリン
グしたサンプルデータを得ることができ、サンプリング
周波数に関する冗長性を除くことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
構成には、それぞれ、以下のような問題点がある。
【0010】まず、特開平5−176905号公報の心
電図情報収集装置は、操作者によって指示された臨床上
の診断目的に応じてその診断目的に応じた波形となるよ
うにプログラマブルにサンプリング周波数を変更するも
のである。つまり、サンプリング周波数の切り替えは、
実質的には手動である。そのため、操作者が臨床上の診
断目的を変更しない限り、サンプリング周波数は一定で
ある。それゆえ、例えば、要求される信号の品質が変動
した場合に、その変動に応じてサンプリング周波数を切
り替えることはできない。その結果、上記構成では、デ
ータ量を十分に削減することができない。
【0011】また、特開平2−86215号公報では、
サンプリング周波数選択回路において、1フレームでの
周波数分析の結果として得られた最高周波数成分を元に
サンプリング周波数を決定しているが、その決定方法に
ついては、最高周波数成分を考慮して決定するという記
述のみであり、サンプリング周波数の選択肢の数が不明
である。サンプリング周波数選択回路の後段に、任意の
サンプリング周波数にダウンサンプルすることが可能な
デシメーション回路を使用することから考えると、サン
プリング周波数選択回路におけるサンプリング周波数の
選択肢は無数にあると考えられる。
【0012】サンプリング周波数を変化させる場合、不
要なデータを削減できる代わりに、新たな情報として、
選択されたサンプリング周波数を表す情報(サンプリン
グ周波数情報)を追加することが必要である。そのた
め、特開平2−86215号公報のようにサンプリング
周波数の選択肢が無数にあると、このサンプリング周波
数情報を表現するのに大きなデータを必要とすると予測
される。そのため、全体で見たデータ量を十分に削減で
きない可能性がある。
【0013】特開平2−86215号公報の手法は、周
波数成分分析の結果に基づいて選択されたサンプリング
周波数に対応するデータの抽出方法として、デシメーシ
ョン回路(デシメーションフィルタ)による再サンプリ
ング(間引き)を行う方法を用いている。また、特開平
2−86215号公報には、再サンプリングするための
サンプリング周波数fs"(FRS)に応じて帯域制限する
ためのディジタルローパスフィルタを具備する旨の記載
がある。この記載から、再サンプリングを行うことによ
り、図11に示すように、再サンプリングするためのサ
ンプリング周波数fs" を中心に折り返し成分(折り返
し雑音)が発生すると理解することも可能である。この
理解によれば、次のように考えられる。すなわち、折り
返し成分の周波数が低く、可聴周波数帯域に折り返し成
分が含まれると類推される。そのため、デシメーション
回路の後段に、再サンプリングするためのサンプリング
周波数fs" の1/2のカットオフ周波数を持つディジ
タルローパスフィルタを挿入しなければならない。それ
ゆえ、ディジタルローパスフィルタの特性はカットオフ
周波数付近で急激に変化するため、特に、信号における
カットオフ周波数付近に位相歪が生じやすい。
【0014】しかしながら、特開平2−86215号公
報でいうところの再サンプリングとは、実際には、デシ
メーション回路による間引きであるので、上記の理解は
正確ではない。特開平2−86215号公報の構成で
は、周波数成分演算回路に入力されたディジタル信号の
最高周波数に応じてデシメーション回路による間引きを
行うようになっている。そのため、デシメーション回路
による間引きにより得られたディジタル信号は、サンプ
リング周波数fsの半分以下の周波数帯域に収まってい
るはずである。したがって、ローパスフィルタは不要な
はずである。
【0015】ところが、特開平2−86215号公報で
は、なおかつローパスフィルタを使用している。これ
は、周波数成分演算回路における最高周波数の演算精度
が問題になっていると考えられる。
【0016】すなわち、単なる間引き処理では、デジタ
ル信号の最高周波数を演算する周波数成分演算回路の演
算精度が悪いために、図12に示すように、ディジタル
信号に対してデシメーション回路による間引きを行って
も、サンプリング周波数fsの半分(fs/2)よりも
高い周波数(帯域)の成分が残っていることがある。そ
のため、fs/2のカットオフ周波数を持つローパスフ
ィルタを通す必要がある。
【0017】本発明は、上記従来の問題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、音質の劣化がなく、かつ、録
音データ量が少ないディジタル録音が可能な簡素な構成
のディジタル記録装置およびそれに用いるA/D変換装
置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のA/D変換装置
は、上記の課題を解決するために、アナログオーディオ
信号を、予め定められたサンプリング周波数でサンプリ
ングすることによりディジタルオーディオ信号に変換す
るためのA/D変換手段と、上記ディジタルオーディオ
信号の一定期間内における周波数分布を分析することに
より上記ディジタルオーディオ信号の最高周波数を求め
る周波数分析手段と、前記周波数分析手段によって求め
られた最高周波数に応じて、上記ディジタルオーディオ
信号のサンプリング周波数を変更するサンプリング周波
数変更手段とを備えるA/D変換装置において、上記サ
ンプリング周波数変更手段が、上記A/D変換手段のサ
ンプリング周波数の1/N(Nは自然数)に等しい複数
のサンプリング周波数の中から、上記最高周波数の2倍
以上となるような最小のサンプリング周波数を選択する
サンプリング周波数選択手段と、上記一定期間内のディ
ジタルオーディオ信号を、サンプリング点毎の複数のデ
ィジタル信号値として一時的に記憶するための記憶手段
と、上記記憶手段に記憶されたディジタル信号値から、
サンプリング周波数選択手段で選択されたサンプリング
周波数に対応したディジタル信号値を抽出する抽出手段
とを備えることを特徴としている。
【0019】上記構成によれば、従来技術と同様に、最
高周波数に応じてサンプリング周波数を変更するので、
アナログオーディオ信号を、音質を劣化させることな
く、少ないデータ量のディジタル信号値に変換すること
ができる。したがって、このディジタル信号値を記録装
置で記録媒体に記録すれば、音質の劣化がなく、かつ、
録音データ(ディジタル信号値)のデータ量が少ないデ
ィジタル録音が実現できる。
【0020】また、上記構成によれば、最終的なディジ
タルオーディオ信号のサンプリング周波数(ディジタル
信号値のサンプリング周波数)が、A/D変換手段のサ
ンプリング周波数の1/N(Nは自然数)に等しい複数
のサンプリング周波数の中から選択されるので、サンプ
リング周波数の情報を比較的少ないビット数で表現でき
る。それゆえ、ディジタル信号値をアナログオーディオ
信号に変換するのに使用されるサンプリング周波数の情
報をディジタル信号値と共に記録媒体上に記録する場合
に、サンプリング周波数の情報を記録することによる記
録データ量の増大を最小限に抑えることができる。
【0021】また、上記構成によれば、デシメーション
回路を用いずに、選択されたサンプリング周波数に対応
するディジタル信号値を単に抽出するようになってい
る。そのため、上記構成は、デシメーション回路を用い
る場合と比較して簡素な構成で実現できる。
【0022】また、上記構成によれば、最終的なディジ
タルオーディオ信号のサンプリング周波数(ディジタル
信号値のサンプリング周波数)として入力信号の最高周
波数の2倍以上のサンプリング周波数を選択するように
なっているので、最終的なディジタルオーディオ信号
(ディジタル信号値)に、サンプリング周波数の半分よ
りも高い周波数の成分が残ることはありえない。そのた
め、抽出手段で得られたディジタルオーディオ信号(デ
ィジタル信号値)を、サンプリング周波数の半分のカッ
トオフ周波数を持つローパスフィルタに通す必要がな
い。抽出手段で得られたディジタルオーディオ信号をロ
ーパスフィルタに通さないことで、情報の損失や位相歪
みの発生を防止でき、また、非常に簡素な構成とするこ
とができる。
【0023】これらにより、音質の劣化がなく、かつ、
録音データ(ディジタル信号値)のデータ量が少ないデ
ィジタル録音を実現できる簡素な構成のA/D変換装置
を提供できる。
【0024】上記サンプリング周波数選択手段は、上記
A/D変換手段のサンプリング周波数の1/2M-1(Mは
自然数)に等しい複数のサンプリング周波数の中から、
上記最高周波数の2倍以上となるような最小のサンプリ
ング周波数を選択するものであることが好ましい。
【0025】本発明の利点は、入力アナログ信号をサン
プリングする際にシステムの記録可能な最高の周波数を
サンプリングできるサンプリング周波数(最高サンプリ
ング周波数、例えばDATの96KHz)でサンプリン
グするため、このサンプリングデータを有効に活用でき
る点にある。
【0026】最高サンプリング周波数(A/D変換手段
のサンプリング周波数、例えば96KHz)の1/N
(Nは任意の数)のサンプリング周波数に対応したサン
プリングデータ(ディジタル信号値)を得る場合、最高
サンプリング周波数の1/Nのサンプリング周波数に対
応したサンプリングデータの一部が、他のサンプリング
周波数のサンプリングデータと重ならないことがある。
そのため、補間等によって新たなデータを作り出す処理
が必要になる。
【0027】これに対し、上記構成では、上記A/D変
換手段のサンプリング周波数の1/2M-1(Mは自然数)
に等しい複数のサンプリング周波数の中から、上記最高
周波数の2倍以上となるような最小のサンプリング周波
数を選択する。それゆえ、図3の説明図からも分かるよ
うに、最高サンプリング周波数(例えば96KHz)で
サンプリングされたデータは、ダウンサンプリングされ
た他のサンプリング周波数のデータと共通になる。その
ため、ダウンサンプリング時のデータ処理は、アドレス
から対応するデータを抜き取るだけで済む。ダウンサン
プリングのサンプリング周波数は、最高サンプリング周
波数からみれば1/2M-1(Mは自然数)となる。
【0028】なお、本発明では、周波数成分演算回路の
最高周波数を演算する部分については、この目的がかな
えられる理想的な状態を前提にしている。そのために例
えば最高周波数が非常に低レベルで雑音と区別がつきに
くい状態であれば雑音除去回路や低レベルのあるレベル
(それ以下のレベルの信号が雑音に非常に近いために除
去しても再生に問題がないようなレベル)で区切る等の
補助的な回路を挿入する必要があれば適宜挿入しても構
わない。しかしこれはこの周波数成分演算回路で使用さ
れるべき回路であり、特開平2−86215号公報の構
成のように再サンプリングの部分でローパスフィルタを
使用するものとは根本的に異なる。
【0029】本発明のA/D変換装置において、上記サ
ンプリング周波数選択手段は、選択されたサンプリング
周波数の情報を出力するものであることが好ましい。こ
れにより、ディジタル信号値をサンプリング周波数の情
報と共に記録媒体上に記録すれば、記録媒体からディジ
タル信号値およびサンプリング周波数の情報を読み出し
て、ディジタル信号値をサンプリング周波数の情報に応
じてD/A変換することにより、アナログオーディオ信
号を再生することが可能となる。
【0030】本発明のディジタル記録装置は、上記の課
題を解決するために、上記A/D変換装置と、上記A/
D変換装置で抽出されたディジタル信号値を記録媒体上
に記録する記録部とを備えることを特徴としている。
【0031】上記構成によれば、前述したA/D変換装
置を備えることで、音質の劣化がなく、かつ、録音デー
タ(ディジタル信号値)のデータ量が少ないディジタル
録音が可能な簡素な構成のディジタル記録装置を提供で
きる。
【0032】本発明のディジタル記録装置においては、
A/D変換装置のサンプリング周波数選択手段が、選択
されたサンプリング周波数の情報を出力するものであ
り、上記記録部が、抽出手段で抽出されたディジタル信
号値と共に、上記サンプリング周波数選択手段から出力
されたサンプリング周波数の情報を記録媒体上に記録す
るものであることが好ましい。
【0033】これにより、記録媒体からディジタル信号
値およびサンプリング周波数の情報を読み出して、ディ
ジタル信号値をサンプリング周波数の情報に応じてD/
A変換することにより、アナログオーディオ信号を再生
することが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図10に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0035】ここでは、本発明のA/D変換装置をディ
ジタルオーディオ記録再生システムに採用した実施の形
態について説明する。また、ここでは、本発明を、非圧
縮ディジタルオーディオ記録再生装置の1種であるDA
T(ディジタル・テープ・レコーダ)に適用した実施の
形態を示すが、本発明は、他の非圧縮ディジタル記録再
生装置にも適用可能である。
【0036】本実施形態のディジタルオーディオ記録再
生装置は、図1および図2に示すように、入力されたア
ナログオーディオ信号(以下、単にアナログ信号と称す
る)をディジタルオーディオ信号(以下、単にディジタ
ル信号と称する)に変換するA/D変換装置10と、上
記ディジタル信号をDAT用テープである記録媒体12
上に記録する記録装置(記録部)11とを備えている。
本実施形態のディジタルオーディオ記録再生装置におけ
るA/D変換装置10以外の部分、すなわち、記録装置
11および図示しない駆動系等の構成については、一般
的な従来公知のDATと同様である。そのため、以下の
説明では、これらの動作原理の説明については割愛し、
本発明の特徴部分であるA/D変換装置10について説
明することにする。また、以下の説明では、説明の便宜
上、記録装置11が、記録可能な最高96kHzでサン
プリングが可能なDATであるものとして話を進める。
【0037】図1および図2に示すように、本実施形態
のA/D変換装置10は、ローパスフィルタ(LPF)
1、A/D変換器(A/D変換手段)2、バッファメモ
リ(記憶手段)5、周波数分析器(周波数分析手段)
6、サンプリング周波数選択部(サンプリング周波数変
更手段、サンプリング周波数選択手段)7、読み出しア
ドレス発生器(サンプリング周波数変更手段、抽出手
段)8、主メモリ9等を備えている。
【0038】ローパスフィルタ1は、A/D変換器2に
おける折り返し成分(折り返し歪み)の発生を防止する
ために、入力されたアナログ信号に含まれる高周波成分
を除去するものである。ローパスフィルタ1のカットオ
フ周波数fcは、入力されうるアナログ信号の最高周波
数以上、A/D変換器2のサンプリング周波数の1/2
以下であればよい。また、ここでは、後述するように、
A/D変換器2のサンプリング周波数が96kHzに設
定されているので、ローパスフィルタ1のカットオフ周
波数fcはA/D変換器2のサンプリング周波数の1/
2に等しい周波数48kHzに設定されている。
【0039】A/D変換器2は、ローパスフィルタ1を
通したアナログ信号を、サンプリングクロック3から与
えられた所定の周波数のクロック信号にしたがって所定
のサンプリング周波数で一定期間サンプリングし、各サ
ンプリング点におけるアナログ信号のレベルを表すディ
ジタル信号に変換するものである。A/D変換器2のサ
ンプリング周波数は、記録装置11で記録可能な最高の
サンプリング周波数に設定されている。以下、このサン
プリング周波数を最高サンプリング周波数と称する。こ
こでは、最高サンプリング周波数は、常に96kHzに
設定されている。
【0040】本実施形態のA/D変換装置10では、入
力されたアナログ信号をA/D変換するためのサンプリ
ング周波数を固定せず、周波数分析の結果に応じたサン
プリング周波数でサンプリングを行うようになってい
る。しかしながら、ある時点のアナログ信号の周波数分
析の結果得られたサンプリング周波数でアナログ信号を
サンプリングすると、過去のアナログ信号に適したサン
プリング周波数でサンプリングすることになるので、現
時点のアナログ信号に適したサンプリングを行うことは
できない。そこで、本実施形態では、上記一定期間内の
ディジタル信号をデータとして記憶するためのバッファ
メモリ5を設けている。
【0041】バッファメモリ5は、上記一定期間内のデ
ィジタル信号を、サンプリング点毎のアナログ信号のレ
ベルを表す複数のディジタル信号値(データ;場合によ
ってはサンプリングデータあるいはディジタルデータと
も呼ぶ)として一時的に記憶するためのものである。バ
ッファメモリ5は、第1ブロック5aおよび第2ブロッ
ク5bの2つのブロックに分かれ、これらは交互に書き
込みと読み出しが行われる(一方で書き込み、他方で読
み出しが行われる)ようになっている。バッファメモリ
5のメモリ容量は、標本化振幅が16bit、1フレー
ム(一定期間)が10msecである場合、1ブロック
当たり96k×16×0.01=15.36kbit、
全体(2ブロック)で30.72kbit)となる。書
き込み時には、まず、第1ブロック5aに1フレーム
(一定期間)分のデータ(96kHzのサンプリングデ
ータ)が書き込まれ、第1ブロック5aの書き込みが終
了すると、第1ブロック5aの読み出し動作に移る。第
1ブロック5aの読み出しが終了すれば、第1ブロック
5aがリセットされ、次の書き込みに備える。第1ブロ
ック5aの読み出し動作に移行すると同時に、第2ブロ
ック5bは、次のフレームのデータを書き込む動作に移
行する。第2ブロック5bの書き込みが終了すると、第
2ブロック5bの読み出し動作に移行すると共に第1ブ
ロック5aの書き込み動作が開始される。この動作を繰
り返することで、バッファメモリ5では、絶え間無く、
データの書き込みおよび読み出しが繰り返される。この
とき読み出されるデータは、後述の方法により選択され
た出力サンプリング周波数に対応するデータとなってい
る。
【0042】バッファメモリ5への上記データの書き込
みは、書き込みアドレス発生器4によって発生されたバ
ッファメモリ5上の書き込みアドレスに対して行われ
る。書き込みアドレス発生器4は、96kHzのサンプ
リングクロック3で動作しており、1サンプリングクロ
ックにつき1つずつ増加するように書き込みアドレスを
発生させる。したがって、上記データは、バッファメモ
リ5上において、1サンプリングクロックにつき1つず
つ増加するアドレスに格納される。
【0043】周波数分析器6は、A/D変換器2から出
力されたディジタル信号の一定期間内における周波数分
布をFFT(高速フーリエ変換)により分析することに
より上記ディジタル信号の最高周波数を求めるものであ
る。近年のアプリケーションソフトウェアの発達によ
り、FFT等の周波数分析器6の組み込みが容易になっ
ている。また、近年のアプリケーションソフトウェアの
発達により、FFT等の周波数分析器6による最高周波
数の分析は、高速で行うことが可能である。したがっ
て、FFT等の周波数分析器6による最高周波数の分析
は、連続処理できるようになっている。
【0044】サンプリング周波数選択部7は、周波数分
析器6での分析によって求められたディジタル信号の最
高周波数に応じてA/D変換装置10の出力信号のサン
プリング周波数(以下、出力サンプリング周波数と称す
る)fs’を変更するものである。サンプリング周波数
選択部7は、最高周波数に応じた出力サンプリング周波
数fs’を複数の選択肢(サンプリング周波数)の中か
ら選択するようになっている。上記の複数の選択肢は、
A/D変換器2のサンプリング周波数fsの1/N(N
は自然数)となるように定められている。ここでは、上
記の複数の選択肢は、A/D変換器2のサンプリング周
波数fsの1/2M-1 (Mは自然数)となるように定め
られており、ここでは、96kHz(=fs)、48k
Hz(=fs/2)、24kHz(=fs/22 )、1
2kHz(=fs/23 )、および6kHz(=fs/
4 )の5つである。サンプリング周波数選択部7は、
これらの選択肢のうち、周波数分析器6での分析によっ
て求められたディジタル信号の最高周波数の2倍以上と
なる最小の選択肢を出力サンプリング周波数として選択
するようになっている。
【0045】周波数分析器6で周波数分析を行う1フレ
ーム(一定期間)の長さは、約10msecとする。周
波数分析器6において、FFTによる最高周波数の演算
を開始してから演算結果を出力するまでの演算時間は、
96kHzのサンプリングクロックの1周期以内、つま
り約10μsec以内であるのが理想的である。周波数
分析器6では、上記の演算時間を考慮して1フレーム分
のディジタル信号(データ)から、1フレームの終わり
の演算時間分のディジタル信号を差し引いたディジタル
信号を分析する。周波数分析器6は、分析対象の演算を
終了すると、分析結果をサンプリング周波数選択部7へ
出力し、リセットし、次のフレームのディジタル信号を
取得し、同様の動作を行う。周波数分析器6の演算動作
と読み出しアドレス発生器8からの主メモリ9への読み
出し動作は、バッファメモリの一方のブロック(5aま
たは5b)の読み出し期間中に行われる。また、このブ
ロックの読み出し期間中には、バッファメモリ5の他方
のブロック(5bまたは5a)の次のフレームの書き込
み動作が行われる。
【0046】サンプリング周波数選択部7は、周波数分
析器6での分析により求められた最高周波数に基づい
て、図4に示すように出力サンプリング周波数fs’を
選択するようになっている。すなわち、サンプリング周
波数選択部7は、出力サンプリング周波数fs’とし
て、最高周波数が3kHz以下である場合にはfs/1
6(=6kHz)を、最高周波数が3kHzを越え6k
Hz以下である場合にはfs/8(=12kHz)を、
最高周波数が6kHzを越え12kHz以下である場合
にはfs/4(=24kHz)を、最高周波数が12k
Hzを越え24Hz以下である場合にはfs/2(=4
8kHz)を、最高周波数が24kHzを越え48kH
z以下である場合にはfs(=96kHz)をそれぞれ
選択するようになっている。そして、サンプリング周波
数選択部7は、選択した出力サンプリング周波数fs’
を読み出しアドレスの指定を行うための情報として読み
出しアドレス発生器8へ送る。また、サンプリング周波
数選択部7は、出力サンプリング周波数を表すデータ
(サンプリング周波数情報)を出力するようになってい
る。なお、図4の「KHz」は、「kHz」を指す。
【0047】読み出しアドレス発生器8は、データが読
み出されるバッファメモリ5上のアドレスを制御するた
めに、読み出されるべきバッファメモリ5上のアドレス
を読み出しアドレスとして発生するものである。読み出
しアドレス発生器8は、バッファメモリ5上におけるデ
ータが格納されたアドレスのうち、サンプリング周波数
選択部7で選択された出力サンプリング周波数fs’に
対応するデータが格納されたアドレスを読み出しアドレ
スとして発生するようになっている。出力サンプリング
周波数fs’(=fs/N)に対応するデータは、バッ
ファメモリ5上にNアドレス間隔で格納されている。し
たがって、読み出しアドレスは、Nアドレス間隔とな
る。すなわち、例えば、読み出しアドレスは、fs’=
fsであればデータが格納された全てのアドレス(0、
1、2、…)、fs’=fs/2であれば1つおきのア
ドレス(0、2、4、…)、fs’=fs/4であれば
3つおきのアドレス(0、4、8、…)、fs’=fs
/8であれば7つおきのアドレス(0、8、16、
…)、fs’=fs/16であれば15個おきのアドレ
ス(0、16、32、…)となる。
【0048】なお、バッファメモリ5の読み出し時に
は、1フレームの書き込みが行われる時間内に、サンプ
リング周波数選択部7の選択動作、読み出しアドレス発
生器8におけるビットシフト動作(後述する)、および
バッファメモリ5の読み出しを行わなければならないの
で、バッファメモリ5の読み出しには、書き込み時のク
ロックより高速な動作が要求される。あるいは、バッフ
ァメモリ5は、主メモリ9に対して1クロックで16ビ
ット分のデータの転送が行える並列転送を行うようにな
っていてもよい。
【0049】主メモリ9は、読み出しアドレス発生器8
で発生されたアドレスに格納されているサンプリングデ
ータ(ディジタル信号値)を読み込むようになってい
る。これにより、Nアドレス毎に1アドレスの割合でバ
ッファメモリ5に記憶されたサンプリングデータが読み
出される。つまり、バッファメモリ5に記憶されたディ
ジタル信号値(データ)がN個毎に1個の割合で抽出さ
れる。その結果、主メモリ9に読み込まれたデータ(複
数のディジタル信号値)は、アナログ信号を出力サンプ
リング周波数でサンプリングした場合に得られるディジ
タル信号と同一のサンプリング点間隔(サンプリング周
期)を持つことになる。言い換えると、主メモリ9に
は、出力サンプリング周波数に対応したディジタル信号
値(データ)が読み込まれることになる。
【0050】また、主メモリ9には、バッファメモリ5
から1フレームのサンプリングデータが転送されると共
に、サンプリング周波数選択部7から、選択されたその
フレームの出力サンプリング周波数を表すデータ(サン
プリング周波数情報)が転送されるようになっている。
サンプリング周波数選択部7の選択肢の数が数個程度で
あれば、サンプリング周波数情報は、3ビット程度のビ
ット数で済む。図4の場合には、選択肢は5つであるの
で、例えば、fsを“001”、fs/2を“01
0”、fs/4を“011”、fs/8を“100”、
fs/16を“101”と決めておけば、サンプリング
周波数情報は、3ビットで表現できる。主メモリ9は、
これら1フレーム分のサンプリングデータおよびサンプ
リング周波数情報を1組にして格納するようになってい
る。そして、主メモリ9は、これら1フレーム分のサン
プリングデータおよびサンプリング周波数情報を1組に
して記録装置11に出力することができるようになって
いる。
【0051】記録装置11では、主メモリ9からサンプ
リング周波数情報およびサンプリングデータを読み出
し、ディジタル信号処理部にて図6に示す記録フォーマ
ットに従って記録媒体12上にサンプリング周波数情報
およびサンプリングデータを記録する。本実施形態で
は、サンプリング周波数を可変にしたことで、オーディ
オデータ(図6に「DATに基づくデータフォーマッ
ト」と記すデータ)が可変長となっている。例えば、1
フレームにおける周波数分析により最高周波数が16k
Hzの場合、出力サンプリング周波数は48kHzが選
択される。そのため、記録装置11で記録されるデータ
は、サンプリング周波数96kHzでサンプリングした
場合の1/2のデータ量のオーディオデータに、3ビッ
トのサンプリング周波数情報(図6に「サンプリング識
別 3bit」と記すデータ)が付加したものとなる。
サンプリング周波数情報のデータ量(3ビット)はオー
ディオデータのデータ量からみれば僅かであるので、記
録データ量は、サンプリング周波数96kHzでサンプ
リングした場合の約1/2となる。同様に、最高周波数
が16kHzからさらに低くなっていくと、図4の区切
りの周波数を下回る毎に、記録データ量は、約1/4、
約1/8、約1/16、約1/32と少なくなってい
く。
【0052】次に、A/D変換装置10における信号の
流れを説明する。
【0053】A/D変換装置10に入力されたアナログ
信号は、ローパスフィルタ1を通り、A/D変換器2に
入力される。A/D変換器2でアナログ信号をサンプリ
ングすることによって得られたディジタル信号は、バッ
ファメモリ5に送られ、バッファメモリ5に一時的に格
納される。一方、A/D変換器2で得られたディジタル
信号は、周波数分析器6に入力され周波数分析器6で周
波数分析される。周波数分析器6での分析結果は、サン
プリング周波数選択部7へ出力され、その分析結果に基
づいてサンプリング周波数選択部7で出力サンプリング
周波数が選択される。そして、バッファメモリ5から、
サンプリング周波数選択部7で選択された出力サンプリ
ング周波数に対応するサンプリングデータが抽出され、
主メモリ9に転送される。また、サンプリング周波数選
択部7で選択されたサンプリング周波数の情報(サンプ
リング周波数情報)も主メモリ9に転送される。そし
て、主メモリ9に転送されたサンプリングデータおよび
サンプリング周波数情報は、主メモリ9から読み出さ
れ、ディジタル信号として記録装置11のディジタル信
号処理部へ出力される。
【0054】次に、本発明の特徴である出力サンプリン
グ周波数の選択方法および出力サンプリング周波数に対
応するデータの抽出方法について詳細に説明する。
【0055】図3は、入力アナログ信号(入力信号)を
サンプリング周波数fs=96kHzでサンプリングす
る場合のサンプリング点、入力アナログ信号をサンプリ
ング周波数fs=48kHz(96kHzの1/2)で
サンプリングする場合のサンプリング点、入力アナログ
信号をサンプリング周波数fs=24kHz(96kH
zの1/4)でサンプリングする場合のサンプリング
点、入力アナログ信号をサンプリング周波数fs=12
kHz(96kHzの1/8)でサンプリングする場合
のサンプリング点、および入力アナログ信号をサンプリ
ング周波数fs=6kHz(96kHzの1/16)で
サンプリングする場合のサンプリング点と、最高サンプ
リング周波数fs=96kHzでサンプリングしたデー
タが格納されるバッファメモリ5のアドレスとの関係を
示す図である。なお、図3の「Fs」は、fsを指すも
のとする。
【0056】図3から、最高サンプリング周波数fs=
96kHzの1/2のサンプリング周波数に対応したデ
ータは1つおきのアドレス(0番地からスタートすると
0、2、4、6、8番地、…)に格納され、最高サンプ
リング周波数fs=96kHzの1/4のサンプリング
周波数に対応したデータは3つおきのアドレス(0番地
からスタートすると0、4、8、12番地、…)に格納
され、最高サンプリング周波数fs=96kHzの1/
8のサンプリング周波数に対応したデータは7つおきの
アドレス(0番地からスタートすると0、8、16、3
2番地、…)に格納され、最高サンプリング周波数fs
=96kHzの1/16のサンプリング周波数に対応し
たデータは15個おきのアドレス(0番地からスタート
すると0、16、32、64番地、…)に格納されてい
ることが分かる。したがって、上述したアドレスのデー
タを読み込めば、上記各サンプリング周波数に対応した
データを読み込むことになる。読み出しアドレス発生器
8は、この原理により、選択された出力サンプリング周
波数に応じて、いくつのアドレスを飛び越して読み出し
アドレスを発生させればよいかを判断するようになって
いる。
【0057】次に、読み出しアドレス発生器8で連続し
たアドレスから飛び越しアドレスを求めるビットシフト
について、図5に基づいて説明する。
【0058】図5の一番左の列は、A/D変換を行って
得られたデータをバッファメモリ5に書き込むときの書
き込みアドレスであり、順に1つずつ増加していく。ま
た、このアドレスは、fs’=fsの場合におけるバッ
ファメモリ5からの読み出しアドレスでもある。一方、
fs’=1/2fs(48kHz)が選ばれた場合、例
えば、周波数分析の結果1フレームの最高周波数が20
kHzであった場合、読み出しアドレスは、左から2番
目の列に示すように、書き込みアドレスに対して1つ置
きに番地指定する。そのような読み出しアドレスを得る
には、読み出しアドレス発生器8の内容(読み出しアド
レス)を一番左の列のように書き込みアドレスに合わせ
た状態で、図5に示すように、2進法で表したアドレス
の最上位ビットを削除し、最上位ビットを除く全てのビ
ットを1つずつ上位にビットシフトさせ、最下位ビット
“0”を付加すればよい。これにより、読み出しアドレ
ス発生器8が発生する読み出しアドレスは、1つおきの
アドレスとなる。
【0059】また、fs’=1/4fs(24kHz)
が選ばれた場合、読み出しアドレス発生器8の内容を一
番左の列のように書き込みアドレスに合わせた状態で、
図5に示すように、2進法で表したアドレスの最上位の
2ビットを削除し、最上位の2ビットを除く全てのビッ
トを2つずつ上位にビットシフトさせ、最下位2ビット
に“00”を付加すればよい。これにより、読み出しア
ドレス発生器8が発生する読み出しアドレスは、図5の
右から2番目の列に示すように、3つ置きのアドレスを
指定する信号となる。
【0060】また、fs’=1/8fs(12kHz)
が選ばれた場合、読み出しアドレス発生器8の内容を一
番左の列のように書き込みアドレスに合わせた状態で、
図5に示すように、2進法で表したアドレスの最上位の
3ビットを削除し、最上位の3ビットを除く全てのビッ
トを3つずつ上位にビットシフトさせ、最下位3ビット
に“000”を付加すればよい。これにより、読み出し
アドレス発生器8が発生する読み出しアドレスは、図5
の右から2番目の列に示すように、7つ置きのアドレス
を指定する信号となる。
【0061】読み出しアドレス発生器8には、このよう
なビットシフトを行うビットシフト回路が設けられてい
る。このビットシフト回路では、1つずつ増加する初期
状態の読み出しアドレス発生器8の内容(書き込みアド
レスと同じアドレス)から何ビットシフトするかを、サ
ンプリング周波数選択部7から送られた、選択されたサ
ンプリング周波数の情報に応じて決定するようになって
いる。そして、この読み出しアドレス発生器8で発生さ
れた読み出しアドレスにしたがって、バッファメモリ5
から主メモリ9への読み出しが行われる。
【0062】以上のように、本実施形態のディジタル記
録装置は、アナログ信号が入力されると、入力されたア
ナログ信号を、A/D変換器2により、記録装置11で
記録可能な最高サンプリング周波数(最高周波数をサン
プリングすることができるサンプリング周波数)で一定
期間(任意のある期間)サンプリングしてディジタル信
号に変換し、前記期間のA/D変換器2の出力信号(デ
ィジタル信号)を一時的にバッファメモリ5に貯え(取
り込み)、前記期間の最高周波数を周波数分析器6にて
FFT等により分析し、得られた分析結果によりその最
高周波数がサンプリング可能な最低のサンプリング周波
数を決定し、決定されたサンプリング周波数に対応する
データ(決定されたサンプリング周波数でサンプリング
されたデータと同一の区分のデータ)を、前記バッファ
メモリ5より読み込み(読み出し)、決定されたサンプ
リング周波数の情報と共に記録装置へ供給するものであ
る。
【0063】本実施形態のA/D変換装置10は、上述
のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏す
る。
【0064】まず、本実施形態のA/D変換装置10で
は、最高周波数に応じてサンプリング周波数を変更する
ので、元のアナログ信号の情報を損なうことなく、少な
い信号量のディジタル信号に変換することができる。そ
の結果、ディジタル記録においてA/D変換する際に、
アナログ信号の品位を落とさずに、少ないデータ量で記
録することが可能となる。
【0065】また、本実施形態のA/D変換装置10で
は、システムで決められた最高サンプリング周波数でA
/D変換を行った後、出力サンプリング周波数に対応し
たデータを抽出するので、単に低いサンプリング周波数
でサンプリングを行う場合と比較して、折り返し歪等の
弊害を少なくできる。例えば、88.2kHzでサンプ
リングした後、44.1kHzサンプリングに相当する
データを抽出した場合、単に44.1kHzでサンプリ
ングした場合よりも折り返し成分の周波数が高くなり、
良質の記録が可能となる。
【0066】また、本実施形態のA/D変換装置10
は、サンプリング周波数の切り替えを入力アナログオー
ディオ信号の最高周波数に基づいて自動的に行うもので
ある。それゆえ、手動でサンプリング周波数を切り替え
ることなしに長時間に渡って波形品質を確保しながら記
録することが可能である。
【0067】また、本実施形態のA/D変換装置10で
は、出力サンプリング周波数は、あらかじめ決定された
有限個の選択肢から選択されるので、出力サンプリング
周波数の情報を表現するビット数を比較的少なくするこ
とができる。例えば、サンプリング周波数を数段階に決
定すると、出力サンプリング周波数の情報を表現するデ
ータは、わずか3ビット程度で事足りる。
【0068】また、本実施形態のA/D変換装置10で
は、最高サンプリング周波数によるサンプリングにより
得られたデータ(ディジタル信号値)は、選択された出
力サンプリング周波数に対応するデータと必ず重複する
ようになっており、デシメーション回路を用いずに、選
択された出力サンプリング周波数に対応するデータを単
に抜き取ることでサンプリング周波数を変更するように
なっている。そのため、本実施形態におけるサンプリン
グ周波数の変更方法は、極めて簡素である。
【0069】また、本実施形態のA/D変換装置10で
は、ローパスフィルタ1により高域の周波数成分が除去
された入力アナログオーディオ信号に対して、周波数分
析器6により周波数成分の分析を行って当該フレーム内
の最高周波数を求め、サンプリング周波数選択部7によ
りこの最高周波数の2倍以上のサンプリング周波数f
s’を選択するようになっている。そのため、主メモリ
9の出力信号に、サンプリング周波数fs’の半分(f
s’/2)よりも高い周波数の成分が残ることはありえ
ない。
【0070】また、本実施形態のA/D変換装置10で
は、デシメーション回路を用いずに出力サンプリング周
波数に対応するデータ(ディジタル信号値)を単に抜き
取るようになっているので、図10に示すように、サン
プリングによる折り返し成分は、最高サンプリング周波
数fsを中心に発生する。そのため、出力サンプリング
周波数fs’が最高サンプリング周波数fsより低い場
合には、選択された出力サンプリング周波数fs’から
見れば入力アナログオーディオ信号をオーバーサンプリ
ングしたことになる。つまり、入力アナログオーディオ
信号の最高周波数に対して2倍よりも十分に高いサンプ
リング周波数でサンプリングしたことになる。したがっ
て、折り返し成分の周波数が、入力信号周波数成分(入
力アナログオーディオ信号に対応するディジタルオーデ
ィオ信号)の最高周波数よりも十分に高くなる。例え
ば、入力アナログオーディオ信号が最高周波数fs/4
の信号であるとき(fs/2のサンプリング周波数でサ
ンプリングするとき)には、図10に示すように、折り
返し成分が、入力信号周波数成分の最高周波数fs/4
より十分に高い周波数となり、可聴周波数帯域帯域外と
なる。
【0071】これらの理由から、本実施形態では、最初
にサンプリングを行うときのローパスフィルタ1以外
に、選択された出力サンプリング周波数の1/2のカッ
トオフ周波数を持つローパスフィルタを主メモリ9の後
段に挿入することは不要である。主メモリ9の後段にロ
ーパスフィルタを設けないことで、ローパスフィルタを
通すことによる情報の損失や位相歪みの発生を防止で
き、また、非常に簡素な構成とすることができる。ま
た、図10に示すような特性を持つローパスフィルタを
主メモリ9の後段に使用する場合でも、入力信号周波数
成分に対してローパスフィルタの特性の良い直線部分を
使用することができるので、位相歪を生じることがな
く、高品質な記録が可能となる。なお、本実施形態で
は、主メモリ9の出力信号に含まれるイメージノイズ等
の高周波雑音については、記録側では除去せず、再生側
でローパスフィルタを通すことで除去している。
【0072】また、本実施形態のA/D変換装置10で
は、周波数分析に基づいて決定される出力サンプリング
周波数が、前記の記録可能な最高サンプリング周波数の
1/2N 倍(Nは0以上の整数)fsの1/2M-1(M=
1、2、…、m−1、m;mは2以上の整数)、つま
り、例えば、1、1/2、1/22 、1/23 、1/2
4 となるように設定されている。
【0073】また、本実施形態のA/D変換装置10で
は、サンプリングデータと共にそのサンプリングデータ
に対応するサンプリング周波数の情報を出力し、記録装
置11で記録媒体12に記録させるようになっている。
これにより、記録媒体12からサンプリングデータおよ
びサンプリング周波数情報を読み出して、ディジタル信
号値をサンプリング周波数情報に応じてD/A変換する
ことにより、元のアナログ信号を再生することが可能と
なる。
【0074】本発明のディジタル記録装置で記録された
データをアナログ信号として再生するためには、例え
ば、図7および図8に示すディジタル再生装置を使用す
ればよい。この再生装置では、媒体(記録媒体)20に
記録されたサンプリング周波数情報およびディジタルデ
ータ(サンプリングデータ)を再生装置21で読み出
し、D/A変換器22でサンプリング周波数情報(3ビ
ット)に基づいてディジタルデータをD/A変換し、サ
ンプリング周波数情報に基づいてアナログ信号をローパ
スフィルタ(LPF)23で処理し、再生アナログ信号
(アナログ出力)を得る。D/A変換に伴う折り返し雑
音の除去は、ディジタルのローパスフィルタ(LPF)
23で行うようになっている。
【0075】図7および図8の構成では、D/A変換器
22のサンプリング周波数FsおよびLPFのカットオ
フ周波数Fcの切り替えは瞬時に行う必要がある為、高
速動作のものが必要である。そこで、他のディジタル再
生装置として、図9に示すように、専用(固定)のサン
プリング周波数を持つ複数のD/A変換器32A〜32
Eおよび固定のカットオフ周波数を持つ複数のローパス
フィルタ33A〜33Eを備え、再生装置21で検出さ
れたサンプリング情報によりこれらを切り替える構成の
ディジタル再生装置を用いることもできる。ディジタル
再生装置は、本発明の特徴点ではなく、従来と同様であ
るので、詳細な説明を省略する。
【0076】
【発明の効果】本発明のA/D変換装置は、以上のよう
に、サンプリング周波数変更手段が、A/D変換手段の
サンプリング周波数の1/N(Nは自然数)、より好ま
しくはA/D変換手段のサンプリング周波数の1/2
M-1 (Mは自然数)に等しい複数のサンプリング周波数
の中から、A/D変換された入力信号の最高周波数の2
倍以上となるような最小のサンプリング周波数を選択す
るサンプリング周波数選択手段と、一定期間内のディジ
タルオーディオ信号を、サンプリング点毎の複数のディ
ジタル信号値として一時的に記憶するための記憶手段
と、上記記憶手段に記憶されたディジタル信号値から、
サンプリング周波数選択手段で選択されたサンプリング
周波数に対応したディジタル信号値を抽出する抽出手段
とを備える構成である。
【0077】上記構成によれば、A/D変換手段のサン
プリング周波数の1/N(Nは自然数)に等しい複数の
サンプリング周波数の中からサンプリング周波数を選択
するので、サンプリング周波数の情報を比較的少ないビ
ット数で表現でき、サンプリング周波数の情報をディジ
タル信号値と共に記録する場合に、サンプリング周波数
の情報の追加による記録データ量の増大を最小限に抑え
ることができる。また、上記構成は、選択されたサンプ
リング周波数に対応するディジタル信号値を単に抽出す
るようになっているので、簡素な構成である。また、上
記構成によれば、入力信号の最高周波数の2倍以上のサ
ンプリング周波数を選択するようになっているので、得
られたディジタルオーディオ信号を、サンプリング周波
数の半分のカットオフ周波数を持つローパスフィルタに
通す必要がない。これにより、情報の損失や位相歪みの
発生を防止でき、また、簡素な構成とすることができ
る。
【0078】これらにより、上記構成は、音質の劣化が
なく、かつ、録音データ量が少ないディジタル録音を実
現できる簡素な構成のA/D変換装置を提供できるとい
う効果を奏する。
【0079】本発明のディジタル記録装置は、以上のよ
うに、上記A/D変換装置と、上記A/D変換装置で抽
出されたディジタル信号値を記録媒体上に記録する記録
部とを備える構成である。
【0080】上記構成は、前述したA/D変換装置を備
えることで、音質の劣化がなく、かつ、録音データ量が
少ないディジタル録音が可能な簡素な構成のディジタル
記録装置を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタル記録装置の実施の一形態を
示すブロック図である。
【図2】図1のディジタル記録装置の要部の機能を模式
的に示す概略ブロック図である。
【図3】図1のディジタル記録装置におけるサンプリン
グ動作原理を説明するための説明図である。
【図4】図1のディジタル記録装置における最高周波数
と、最高周波数に応じて選択される出力サンプリング周
波数との関係を示す説明図である。
【図5】図1のディジタル記録装置における書き込みア
ドレスの発生方法を説明するための説明図である。
【図6】図1のディジタル記録装置における記録フォー
マットを説明するための説明図である。
【図7】本発明のディジタル記録装置で記録されたデー
タを再生するためのディジタル再生装置の一例を示す図
であり、要部の機能を模式的に示す概略ブロック図であ
る。
【図8】上記ディジタル再生装置を示すブロック図であ
る。
【図9】本発明のディジタル記録装置で記録されたデー
タを再生するためのディジタル再生装置の他の一例を示
すブロック図である。
【図10】本発明のA/D変換装置におけるサンプリン
グ周波数とローパスフィルタ特性と出力信号(記録信
号)との関係を示すグラフである。
【図11】特開平2−86215号公報におけるサンプ
リング周波数とローパスフィルタ特性とデシメーション
回路の出力信号との関係を示すグラフである。
【図12】特開平2−86215号公報におけるサンプ
リング周波数と、デシメーション回路による間引き後の
信号との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ローパスフィルタ 2 A/D変換器(A/D変換手段) 5 バッファメモリ(記憶手段) 6 周波数分析器(周波数分析手段) 7 サンプリング周波数選択部(サンプリング周波数変
更手段、サンプリング周波数選択手段) 8 読み出しアドレス発生器(サンプリング周波数変更
手段、抽出手段) 9 主メモリ 10 A/D変換装置 11 記録装置(記録部) 12 記録媒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログオーディオ信号を、予め定められ
    たサンプリング周波数でサンプリングすることによりデ
    ィジタルオーディオ信号に変換するためのアナログ−デ
    ィジタル変換手段と、 上記ディジタルオーディオ信号の一定期間内における周
    波数分布を分析することにより上記ディジタルオーディ
    オ信号の最高周波数を求める周波数分析手段と、 前記周波数分析手段によって求められた最高周波数に応
    じて、上記ディジタルオーディオ信号のサンプリング周
    波数を変更するサンプリング周波数変更手段とを備える
    アナログ−ディジタル変換装置において、 上記サンプリング周波数変更手段が、 上記アナログ−ディジタル変換手段のサンプリング周波
    数の1/N(Nは自然数)に等しい複数のサンプリング
    周波数の中から、上記最高周波数の2倍以上となるよう
    な最小のサンプリング周波数を選択するサンプリング周
    波数選択手段と、 上記一定期間内のディジタルオーディオ信号を、サンプ
    リング点毎の複数のディジタル信号値として一時的に記
    憶するための記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されたディジタル信号値から、サン
    プリング周波数選択手段で選択されたサンプリング周波
    数に対応したディジタル信号値を抽出する抽出手段とを
    備えることを特徴とするアナログ−ディジタル変換装
    置。
  2. 【請求項2】上記サンプリング周波数選択手段は、上記
    アナログ−ディジタル変換手段のサンプリング周波数の
    1/2M-1 (Mは自然数)となるように予め定められた
    複数の周波数の中から、上記最高周波数の2倍以上とな
    るような最小のサンプリング周波数を選択するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のアナログ−ディジタ
    ル変換装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のアナログ−ディ
    ジタル変換装置と、 上記アナログ−ディジタル変換装置で抽出されたディジ
    タル信号値を記録媒体上に記録する記録部とを備えるこ
    とを特徴とするディジタル記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005053163A1 (ja) * 2003-11-26 2005-06-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 信号処理装置
JP2008153843A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Yokogawa Electric Corp データ保存装置
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