JP2002198710A - 高周波伝送線路 - Google Patents

高周波伝送線路

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JP2002198710A JP2000390681A JP2000390681A JP2002198710A JP 2002198710 A JP2002198710 A JP 2002198710A JP 2000390681 A JP2000390681 A JP 2000390681A JP 2000390681 A JP2000390681 A JP 2000390681A JP 2002198710 A JP2002198710 A JP 2002198710A
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Yasuhiro Maeda
泰宏 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上下伝送線路間の結合容量の変動を抑制すると
ともに、自己共振周波数の劣化を押さえる高周波伝送線
路を提供することにある。 【解決手段】伝送線路導体6と、伝送線路導体6と接続
され、かつ少なくとも一部が伝送線路導体6に対向した
伝送線路導体7とが誘電体層2を介して積層されるとと
もに、伝送線路導体6と伝送線路導体7とが対向する領
域の線路幅が互いに異なっている高周波伝送線路におい
て、線路幅が広い伝送線路導体7の伝送線路導体6と対
向する領域に切り欠き部10e〜10gを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体層を積層し
てなる積層体基板内に、互いに異なる誘電体層間に跨が
って接続される高周波伝送線路に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、携帯電話などの普及が飛躍的に広が
り、それに伴って携帯電話に使用される電子部品に対す
る需要も高まっている。また、それら通信機器に使用さ
れる部品には小型化、軽量化が同時に要求される。電子
部品の小型化を実現する手段の一つとして、高周波信号
等を伝送するためのストリップラインやインダクタをセ
ラミックなどの誘電体層を積層した多層構造の回路基板
内に配置する方法がある。
【0003】高周波信号等を伝送するためのストリップ
ラインとして、例えば図3及び図4に示すように、複数
の誘電体層11〜15間に互いに対向して複数の伝送線
路導体16〜19が形成されるとともに、この複数の伝
送線路導体16〜19同士が接続されている高周波伝送
線路Bが提案されている。
【0004】即ち、誘電体層11、12、13、14及
び15を順次積層し、このうち、誘電体層12〜15の
表面に、それぞれ伝送線路導体16、17、18及び1
9を形成すると共に、最上層に位置する誘電体層11に
は、伝送線路導体16の一端に対応する位置にスルーホ
ール20aが設けられ、図示しない信号入力部から伝送
線路導体16に対して電気信号が供給される。また、伝
送線路導体16の他端と伝送線路導体17の一端、伝送
線路導体17の他端と伝送線路導体18の一端、伝送線
路導体18の他端と伝送線路導体19の一端は、それぞ
れ誘電体層12、13及び14に設けたスルーホール2
0b、20c及び20dにより積層状態で接続されてい
る。また、伝送線路導体16〜19は、各誘電体層12
〜15の積層方向において、一部が対向配置されてお
り、かつ、各伝送線路導体16〜19を伝搬する電気信
号が、各伝送線路導体16〜19において同方向に流れ
るように構成されている。
【0005】高周波伝送線路Bによれば、伝送線路を多
層にわたって形成しているので線路長を長く取ることが
でき、これを用いたLC共振器等の電子部品の小型化が
達成できる。
【0006】しかしながら、図3及び図4に示した高周
波伝送線路Bにおいて、各伝送線路導体16〜19の線
路幅W1は同じ長さに設定されており、誘電体層11〜
15を積層する際には、各誘電体層11〜15間で積み
重ねずれ等が生じ、それに伴い、図5に示すように、上
下に対向する伝送線路導体間、例えば、伝送線路導体1
6と17との間、或いは、伝送線路導体18と19との
間等にずれΔwが生じることがあった。
【0007】このように、高周波伝送線路における上下
伝送線路導体の対向位置がずれると、伝送線路導体間の
結合容量のバラツキが大きくなって、所望の特性インピ
ーダンスが得られなくなり、ひいては、これを用いた電
子部品の特性変動に大きな影響を与えることになる。
【0008】この問題に対する対策として、例えば図6
および図7に示すように対向するストリップラインの幅
が互いに異なるように構成された高周波伝送線路が提案
されている(特開平2000−77911号公報)。
【0009】この高周波伝送線路Cにおいては、誘電体
層21、22、23、24及び25を順次積層し、この
うち、誘電体層22〜25の表面に、それぞれ伝送線路
導体26、27、28及び29が設けられている。そし
て、最上層に位置する誘電体層21には、伝送線路導体
26の一端に対応する位置にスルーホール30aが設け
られ、図示しない信号入力部から伝送線路導体26に対
して電気信号が供給される。また、伝送線路導体26の
他端と伝送線路導体27の一端、伝送線路導体27の他
端と伝送線路導体28の一端、伝送線路導体28の他端
と伝送線路導体29の一端は、それぞれ誘電体層22、
23及び24に設けたスルーホール30b、30c及び
30dにより積層状態で接続されている。また、伝送線
路導体26〜29は、各誘電体層22〜25の積層方向
において、一部が対向配置されており、かつ、各伝送線
路導体26〜29を伝搬する電気信号が、各伝送線路導
体26〜29において同方向に流れるように構成されて
いる。
【0010】さらに、各伝送線路の線路幅は、対向する
上下伝送線路導体26〜29間でそれぞれ異なってい
る。図7に示すように、誘電体層22上の伝送線路導体
26は幅W1、誘電体層23上の伝送線路導体27は幅
W2、誘電体層24上の伝送線路導体28は幅W1、誘電
体層25上の伝送線路導体29は幅W2をそれぞれ有し
ており(W1<W2)、各伝送線路導体26、27、28
及び29の中心位置はほぼ揃えられている。つまり、対
向位置で幅W1、W2、W3、W4、…、W2n-1、W2n(但
し、nは任意の自然数であり、W1=W3=…=W2n-1、
かつ、W2=W4=…=W2n)を有する複数の伝送線路導
体を誘電体層を介して積層する場合、上下に隣接する伝
送線路導体間でのずれ量をΔwとすると、Δw<|W2n
−W2n-1|が成り立つように各伝送線路導体の幅を異な
らせれば、積層時の積み重ねずれや、異なる収縮率によ
る焼成時のずれ等が生じても、線路幅が同じ伝送線路導
体を積み重ねた場合に比べて、このずれを十分に吸収す
ることができ、従って、上下伝送線路導体間に生じる結
合容量の変動を小さくできる。即ち、上下伝送線路にお
ける線路幅の差(|W2n−W2n-1|)が積み重ねずれ量
(Δw)よりも大きいので、伝送線路の結合容量の変動
を最小限に抑制して、所望の特性インピーダンスを有
し、特にインダクタンス成分が高い場合、Q値の大きな
高周波伝送線路を形成でき、ひいては、各種特性に優れ
た電子部品を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6及
び図7に示した高周波伝送線路Cにおいて、誘電体層2
3上の伝送線路導体27の幅W2は、誘電体層22上の
伝送線路導体26の幅W1に対して大きくなっているた
め、図3及び図4に示すように線路幅W1が同じ長さに
設定されている高周波伝送線路に比べて、伝送線路の結
合容量が大きくなり、それによって自己共振周波数が低
くなってしまうという問題があった。
【0012】一般的には伝送線路はインダクタの代用と
して使われるが、自己共振周波数が低くなってしまうと
いうことは伝送線路をインダクタとして使用する場合、
インダクタとして使用できる周波数範囲が狭くなってし
まうことを意味する。
【0013】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであり、その目的は、上下伝送線路間の結合容
量の変動を抑制するとともに、自己共振周波数の劣化を
押さえる高周波伝送線路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明は、第1の伝送線路導体と、該第1の伝送線
路導体と接続され、かつ少なくとも一部が前記第1の伝
送線路導体に対向した第2伝送線路導体とが誘電体層を
介して積層されるとともに、前記第1の伝送線路導体と
第2の伝送線路とが対向する領域の線路幅が互いに異な
っている高周波伝送線路において、前記第1、第2の伝送
線路導体の内、その対向する領域の線路幅が広い伝送線
路内に切り欠き部を形成したことを特徴とする高周波伝
送線路を提供する。
【0015】本発明の構成によれば、第1、第2の伝送線
路導体が対向する領域の線路幅が広い方の伝送線路内に
切り欠き部を形成したために、その切り欠き部の箇所だ
け第1、第2の伝送線路導体が対向する領域が少なくな
り、これによって結合容量が減少することから自己共振
周波数の劣化を抑えることができる。その結果、伝送線
路の結合容量の変動を最小限に抑制するとともに、広い
周波数範囲にわたって特性の良いインダクタンス成分を
もつ高周波伝送線路を形成できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態例
を図面を参照に説明する。図1は、本発明の高周波伝送
線路による実施の形態の分解斜視図であり、図2は、そ
の概略断面図である。
【0017】図1及び図2に示すように、本実施の形態
による高周波伝送線路(高周波伝送線路構造体)Aは、
誘電体基板或いは誘電体シートのみからなる保護用の誘
電体層1と、伝送線路導体6を有する誘電体層2と、伝
送線路導体6にほぼ対向した伝送線路導体7を有する誘
電体層3と、同じく伝送線路導体7にほぼ対向した伝送
線路導体8を有する誘電体層4と、同じく伝送線路導体
8にほぼ対向した伝送線路導体9を有する誘電体層5と
を順次積層してなる。
【0018】そして、保護用の誘電体層1には、伝送線
路導体6の一端に対応する位置にスルーホール10aが
設けられ、図示しない信号入力部から伝送線路導体6に
対して電気信号が供給される。
【0019】また、伝送線路導体6の他端と伝送線路導
体7の一端、伝送線路導体7の他端と伝送線路導体8の
一端、伝送線路導体8の他端と伝送線路導体9の一端
は、それぞれ誘電体層2、3及び4に設けたスルーホー
ル10b、10c及び10dにより積層状態で接続され
ている。また、伝送線路導体6〜9は、各誘電体層1〜
5の積層方向においてほぼ対向配置されており、かつ、
各伝送線路導体6〜9を伝搬する電気信号は、各伝送線
路導体6〜9において同方向に流れるように構成されて
いる。
【0020】さらに、各伝送線路の線路幅は、対向する
上下伝送線路導体間でそれぞれ異なっている。本実施の
形態では、図2に示すように、誘電体層2上の伝送線路
導体6は幅W1、誘電体層3上の伝送線路導体7は線路
幅W2、誘電体層4上の伝送線路導体8は幅W1、誘電体
層4上の伝送線路導体9は線路幅W2をそれぞれ有して
おり(W1<W2)、各伝送線路導体6〜9の中心位置は
略揃えられている。
【0021】さらに、線幅の太いほうの伝送線路導体7
内には幅Wtの切り欠き部10e、10fおよび10g
が形成されており、伝送線路導体7のちょうど中心位置
に揃えられている。同様に伝送線路導体9内には幅Wt
の切り欠き部10h、10iおよび10jが形成されて
おり、各切り欠き部10e〜10jは伝送線路導体7、
9と伝送線路導体6、8とが各対向する領域の個所に形
成されており、これにより、両者の結合容量を減少させ
ている。
【0022】即ち、本発明において、対向位置で線路幅
W1、W2、W3、W4、…、W2n−1、W2n(但
し、nは上層から数えた積層番号を示し、任意の自然数
である。)で、W2n-1<W2nを有する複数の伝送線路導
体が誘電体層を介して積層する場合、W2nの幅を持つ各
伝送線路導体7,9の略中心位置にW2n-1<Wtなる幅
を持つ矩形の切り欠き部を据えてやれば、上下の伝送線
路は、それぞれ切り欠き部の箇所だけ重なりがなくな
り、結合容量がそれだけ少なくなることになる。よっ
て、図6および図7で示したような場合よりも自己共振
周波数の劣化を抑えることができる。
【0023】なお、本発明では線路幅W1=W3=…=W
2n-1、かつ、W2=W4=…=W2nとなっているが、こ
れに限定されることはない。また、本発明では各伝送線
路導体6〜9の中心位置は略揃えられて形成している
が、これに限定されず、互いに隣接する各伝送線路導体
6〜9と重なって対向する領域に切り欠き部10e〜1
0jを形成できれば良い。さらに、伝送線路導体6〜9
は渦巻き状に形成しているがこれに限定されることなく
蛇行状に形成しても良い。
【0024】ちなみに、上下に隣接する伝送線路導体間
でのずれ量をΔwとすると、ずれ量Δwと切り欠き部の
幅Wtとの関係において、|Δw+W2n-1|≦Wtが成
り立つように各伝送線路導体の幅を異ならせれば、積み
重ねずれにより上下伝送線路導体間に生じる結合容量の
変動を小さくする効果は保ったままにすることができ
る。
【0025】このようにして、伝送線路の結合容量の変
動を最小限に抑制するとともに、自己共振周波数の劣化
を抑えることができるので、特に伝送線路をインダクタ
ンスとして使用する場合、広い周波数範囲にわたって特
性の良いインダクタンス成分をもつ高周波伝送線路を形
成でき、ひいては、各種特性に優れた電子部品を得るこ
とができる。
【0026】以上、本発明を望ましい実施の形態につい
て説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定され
るものではない。
【0027】例えば、誘電体層上の伝送線路導体の形状
は、図示したようにコ字状のものに限定されるものでは
なく、円状、楕円状、矩形状、ミアンダ状など任意の形
状が適用可能である。同様に、伝送線路導体の中央に形
成される切り欠き部は図示したような矩形のものに限ら
ず、任意の形状が適用可能である。また、誘電体層も、
例えば、シート状、板状など様々な形状が適用可能であ
る。また、図示省略したが、各伝送線路導体は、グラン
ド電極(グランドパターン)間に配されていることが望
ましい。また、誘電体層は、セラミック誘電体層、特に
低温焼結セラミック層であることが望ましいが、樹脂、
半導体などからなる誘電体層であってもよい。また、伝
送線路導体についても、銀、パラジウム、銀−パラジウ
ム合金、銅、金など任意の導電材料を用いることができ
る。さらに、所定パターンの伝送線路導体を誘電体層上
に形成する方法としては、スクリーン印刷法、スパッタ
リング法、真空蒸着法など任意の方法を適用できる。
【0028】また、本発明の高周波伝送線路は、4層や
5層の伝送線路構造に限定されず、2層や3層、さらに
は、6層以上の伝送線路を積層した高周波伝送線路構造
に対しても適用可能である。また、本発明の伝送線路導
体6,8よりも伝送線路導体7,9の方が線路幅を大き
く形成しているがこれに限定されず、伝送線路導体7,
9よりも伝送線路導体6,8の方が線路幅を大きく形成
してもよい。即ち、伝送線路導体6〜9のうち、互いに
隣接する伝送線路導体6〜9で線路幅を異なるように形
成すると良いものである。さらに、本発明の高周波伝送
線路は、コイル等のインダクタ成分の高い伝送線路に限
定されるものではなく、ストリップライン、マイクロス
トリップラインなど任意の伝送線路に適用できる。ま
た、本発明の電子部品は、高周波スイッチ、高周波遅延
回路、高周波フィルタにおける伝送線路など、様々な用
途に対応可能である。
【0029】
【実施例】次に、本発明の高周波伝送線路を以下のよう
に作製して自己共振周波数(MHz)、積層ズレに対す
るインダクタンスの変動量(nH)を調べた。測定結果
を表1に示す。ここで、本実施例では、伝送線路導体6
および8の幅W1を100μmとし、伝送線路導体7お
よび9の幅W2を300μmとした。また、各誘電体層
の厚みを40μmとし、切り欠き部の幅Wtを200μ
mとした。伝送線路の長さ、あるいは積層数は1GHz
におけるインダクタが約3.6nHになるように調節
し、積層ずれによる変動距離ΔW=100μmとした。
誘電体はガラスセラミックで、比誘電率は18.7であ
る。ちなみに、表1に載せられているインダクタンス値
は1GHzにおける値である。
【0030】また、これに対して、比較例1として伝送
線路導体の線路幅がW1=W2とした場合、比較例2とし
てW1<W2かつ切り欠き部なしにした場合以外は本実施
例と同様の構成として実験を行った。
【0031】
【表1】
【0032】表1より、従来の高周波伝送線路のうち、
比較例2のものは比較例1のものに対して、積層ずれに
対するインダクタンスの変動量が−9.25%から0.
25%と大きく改善されているものの、自己共振周波数
が3610MHzから3360MHzと250MHz低
くなり劣化していることがわかる。これに対して本発明
にかかる伝送線路の場合、自己共振周波数が3580M
Hzと比較例1の自己共振周波数とは30MHzしか変
わらない。この値はほとんど誤差の範囲内である。また
本発明の積層ずれに対するインダクタンスの変動量は
1.18%であり、これも比較例1の−9.25%に対
して大きく改善されている。なお、比較例2のものに対
して、積層ずれに対するインダクタンスの変動量が少し
悪くなっているが、変動量の絶対値(インダクタンス
値)で見ると、0.01nHに対して0.04nHであ
り、大きな差ではないと考えられる。
【0033】このように、本発明を実施することによっ
て、伝送線路の結合容量の変動を最小限に抑制できると
ともに、自己共振周波数の劣化を抑えることができるこ
とが理解できる。実施例では2層の誘電体層で実験した
が、それ以上の誘電体層に対しても同様の効果を得るこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の構成によれば、第1、第2の伝送
線路導体が対向する領域の線路幅が広い方の伝送線路内
に切り欠き部を形成したために、その切り欠き部の箇所
だけ第1、第2の伝送線路導体が対向する領域が無くな
り、これによって結合容量がそれだけ少なくなることか
ら自己共振周波数の劣化を抑えることができる。その結
果、伝送線路の結合容量の変動を最小限に抑制するとと
もに、広い周波数範囲にわたって特性の良いインダクタ
ンス成分をもつ高周波伝送線路を提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による高周波伝送線路の層
構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第施の形態による高周波伝送線路の各
層の概略断面図である。
【図3】従来の高周波伝送線路の一例を示す分解斜視図
である。
【図4】図3に示した従来の高周波伝送線路の概略断面
図である。
【図5】図3に示した従来の高周波伝送線路において伝
送線路導体に積み重ねずれが生じたときの概略断面図で
ある。
【図6】従来の高周波伝送線路について別の一例の層構
成を示す分解斜視図である。
【図7】図6に示した従来の高周波伝送線路の概略断面
図である。
【符号の説明】
A:高周波線路導体 1〜5:誘電体層 6〜9:伝送線路導体 10a〜10c:ビアホール導体 10e〜10j:切り欠き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の伝送線路導体と、該第1の伝送線
    路導体と接続され、かつ少なくとも一部が前記第1の伝
    送線路導体に対向した第2伝送線路導体とが誘電体層を
    介して積層されるとともに、前記第1の伝送線路導体と
    第2の伝送線路とが対向する領域の線路幅が互いに異な
    っている高周波伝送線路において、 前記第1、第2の伝送線路導体の内、その対向する領域の
    線路幅が広い伝送線路内に切り欠き部を形成したことを
    特徴とする高周波伝送線路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020067405A1 (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 株式会社村田製作所 積層型フィルタおよびそれを用いた通信装置

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WO2020067405A1 (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 株式会社村田製作所 積層型フィルタおよびそれを用いた通信装置

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