JP2002198313A - 半導体薄膜の形成方法、パルスレーザ照射装置、および半導体装置 - Google Patents

半導体薄膜の形成方法、パルスレーザ照射装置、および半導体装置

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JP2002198313A
JP2002198313A JP2001324209A JP2001324209A JP2002198313A JP 2002198313 A JP2002198313 A JP 2002198313A JP 2001324209 A JP2001324209 A JP 2001324209A JP 2001324209 A JP2001324209 A JP 2001324209A JP 2002198313 A JP2002198313 A JP 2002198313A
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thin film
pulse
semiconductor thin
light
irradiation
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Hiroshi Tanabe
浩 田邉
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アモルファス化あるいは微結晶化が生じるこ
とがなく、理想的な熱平衡過程により近い溶融再結晶化
過程を経て結晶質シリコン薄膜を形成することのできる
半導体薄膜の形成方法を提供することにある。 【解決手段】 シリコンを主成分とする半導体薄膜の形
成方法であって、光照射エネルギーによる少なくとも一
回の溶融固化過程を有し、その最終固化過程における最
大冷却速度を1.6×1010℃/sec以下にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ、セ
ンサー等の駆動素子または駆動回路に用いられている、
例えば結晶性シリコン薄膜トランジスタのシリコン薄膜
を形成する方法およびパルスレーザ照射装置に関する。
さらには、そのような半導体薄膜を備える半導体装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス基板上に薄膜トランジスタ(TF
T)を形成する代表的な技術として、水素化アモルファ
ス半導体TFT技術及び多結晶シリコンTFT技術が知
られている。水素化アモルファス半導体TFT技術にお
いては、作製プロセス中の最高温度が300℃程度であ
り、1cm/Vsec程度のキャリア移動度が実現さ
れている。多結晶シリコンTFT技術においては、例え
ば石英基板を用い、1000℃程度のLSIと類似した
高温プロセスを用いることで、キャリア移動度30〜1
00cm/Vsecの性能が得られている。これら高
いキャリア移動度を実現できるTFT技術においては、
例えば液晶ディスプレイに応用した場合に、各画素を駆
動する画素TFTとともに、周辺駆動回路部までもが同
一ガラス基板上に同時に形成することができるため、形
成プロセスコストの低減、小型化を図ることができると
いう利点がある。
【0003】ところで、水素化アモルファス半導体TF
T技術の場合は、作製プロセス最高温度が300℃程度
と低いため、安価な低軟化点ガラスを用いることができ
るが、多結晶シリコンTFT技術の場合には、1000
℃の高温プロセスを伴うため、そのような安価な低軟化
点ガラスを用いることができない。そこで、プロセスの
低温度化を目的に、レーザ結晶化技術を応用した多結晶
シリコン膜の低温形成技術の研究・開発が行われてい
る。
【0004】図17に、レーザ結晶化技術を応用した多
結晶シリコン膜の低温形成を実現する、従来のパルスレ
ーザ照射装置の概略構成を示す。このパルスレーザ照射
装置では、パルスレーザ光源11から供給されるレーザ
光は、3つのミラー12及び空間的な強度の均一化を行
うべく設置されるビームホモジナイザ14等の光学素子
群によって規定される光路17を通って、被照射体であ
るガラス基板15上のシリコン薄膜16に到達する。
【0005】このパルスレーザ照射装置の場合、1照射
範囲が小さいため、xyステージ17上のガラス基板を
移動させることにより基板上の任意の位置にレーザ光を
照射することができる。また、カセット内に収納されて
いるシリコン薄膜付きガラス基板のxyステージ17上
への搬送、およびxyステージ17上のガラス基板15
のカセット内への収納は、基板搬送機構によって機械的
に行われる。
【0006】なお、上記のパルスレーザ照射装置におい
て、xyステージ17の代わりに照射系の一部の光学素
子群または系全体を移動させるようにしてもよい。ま
た、移動可能に構成された光学素子群とステージとを組
み合わせることも可能である。さらに、レーザ照射につ
いては、真空チャンバー内で真空中あるいは高純度ガス
雰囲気下で行うようにしてもよい。
【0007】レーザ結晶化技術としては、複数のパルス
をある遅延時間をもたせて照射する方法が、「Ryoi
chi Ishihara et al.“Effec
tsof light pulse duration
on excimerlaser crystall
ization characteristics o
f silicon thin films”,Jap
anese journal of applied
physics,vol.34,No.4A,(199
5)pp1759」に開示されている。この公知文献に
よれば、レーザ再結晶化プロセスにおける溶融シリコン
の結晶化固化速度は1m/sec以上であり、良好な結
晶成長を得るためには、固化速度の低減が必要であるこ
とが述べられている。具体的には、第1のレーザパルス
の照射過程における溶融シリコンの固化が完了した直後
に、第2のレーザパルスを照射するようにし、この第2
の照射によって、より固化速度の小さな再結晶化過程を
得ることが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、良好
な結晶成長を得るためには固化速度の低減が必要であ
り、そのために従来は、第2のレーザパルスの照射によ
って固化速度の小さな再結晶化過程を得るといった方法
が取られている。しかしながら、この従来の方法は、溶
融・再結晶化過程における過度の過冷却を考慮していな
いため、以下のような問題がある。
【0009】出発材料をa−Siとする場合の、レーザ
再結晶化プロセスにおける溶融シリコンの結晶化固化の
温度変化(時間履歴曲線)を図8に示す。この図8に示
す温度変化を参照すると、レーザエネルギーの照射とと
もにシリコンの温度が上昇し、a−Siの融点aを経た
後さらに温度が上昇する。そして、レーザ照射によるエ
ネルギーの供給が温度上昇に必要な値を下回ると、冷却
が始まる。この冷却過程では、結晶Siの凝固点bにお
いて、凝固時間tを経て固化が終了し、その後は雰囲気
温度まで冷却される。この場合における固化速度の平均
値は、以下のような式で表される。
【0010】 固化速度の平均値=シリコンの膜厚/凝固時間 上記式から、シリコンの膜厚が一定であれば、固化速度
を小さくするためには凝固時間の長時間化が有効である
ことが分かる。よって、熱平衡学的に理想的な状態を維
持したプロセスであれば、レーザ照射エネルギーを大き
くすることで凝固時間の拡大が可能である。
【0011】しかしながら、前述の公知文献においても
指摘されているとおり、照射エネルギーの増大は膜の非
晶質化、微結晶化を引き起こす。現実的な溶融・再結晶
化過程においては、図8に示すような理想的な温度変化
を示さず、加熱時には温度の過上昇過程、冷却時には過
冷却過程を経て安定状態に到達する。特に、冷却時の冷
却速度が大きく、過度の過冷却を経る場合には、凝固点
近傍での結晶化が生ずることなく、冷却固化によりアモ
ルファス(非晶質)固体が形成されてしまう。また、薄
膜形成においては、前述の公知文献中でも述べられてい
るとおり、条件によってはアモルファスではなく、微結
晶体が形成されることもある。この微結晶体は、多結晶
薄膜あるいは単結晶薄膜に比べその粒径が小さいため
に、粒界ポテンシャルの大きな結晶粒界が多数存在し、
例えば薄膜トランジスタへの応用ではオン電流の低下、
あるいはオフリーク電流の増大を招くことになる。
【0012】本発明の目的は、上記のようなアモルファ
ス化あるいは微結晶化が生じることがなく、理想的な熱
平衡過程により近い溶融再結晶化過程を経て結晶質シリ
コン薄膜を形成することのできる半導体薄膜の形成方法
およびパルスレーザ照射装置を提供することにある。
【0013】本発明のさらなる目的は、その半導体薄膜
の形成方法により形成された半導体薄膜を備える半導体
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体薄膜の形
成方法は、シリコンを主成分とする半導体薄膜の形成方
法であって、光照射エネルギーによる少なくとも一回の
溶融固化過程を有し、その最終固化過程における最大冷
却速度を1.6×1010℃/sec以下にすることを
特徴とする。
【0015】上記の場合、前記溶融固化過程は、第1の
パルス光の照射による第1の溶融固化過程と、光強度が
前記第1のパルス光よりも小さな第2のパルス光の照射
による第2の溶融固化過程とを含み、前記第2のパルス
光の照射を、前記第1の溶融固化過程において半導体薄
膜の温度が最高温度に到達した後、その固化が終了する
までの間に行うようにしてもよい。
【0016】また、上記の場合、前記第1および第2の
パルス光は、発光開始から50nsec以内に最大発光
強度に達し、かつ、発光時間が100nsec以上であ
ることとしてもよい。
【0017】また、前記第1および第2のパルス光は、
パルス波形に複数のピークを有するようにしてもよい。
【0018】本発明の第1のパルスレーザ照射装置は、
絶縁性基板または絶縁性薄膜上に形成された、シリコン
を主成分とする半導体薄膜を照射する半導体パルスレー
ザ光源と、前記パルスレーザ光源から射出されたパルス
光を第1および第2のパルス光に分割する分割手段とを
有し、前記第2のパルス光が、前記第1のパルス光の照
射による溶融固化過程において前記半導体薄膜の温度が
最高温度に到達した後、その固化が終了するまでの間に
照射されるように構成されていることを特徴とする。
【0019】上記の場合、前記第2のパルス光の光路中
に、光強度が前記第1のパルス光よりも小さくなるよう
にフィルタ手段が設けられてもよい。
【0020】また、前記パルスレーザ光源から供給され
るパルス光は、発光開始から50nsec以内に最大発
光強度に達し、かつ、発光時間が100nsec以上で
あることが望ましい。
【0021】また本発明の第2のパルスレーザ照射装置
は、絶縁性基板または絶縁性薄膜上に形成された、シリ
コンを主成分とする半導体薄膜を照射する第1および第
2のパルスレーザ光源を有し、前記第1のパルスレーザ
光源から射出されたパルス光の照射による溶融固化過程
において前記半導体薄膜の温度が最高温度に到達した
後、その固化が終了するまでの間に、前記第2のパルス
レーザ光源から射出されたパルス光が照射されるように
構成されていることを特徴とする。
【0022】上記の場合、前記第1のパルスレーザ光源
から射出されたパルス光の検知する検知手段と、前記検
知手段の検知タイミングに基づいて、前記第1および第
2のパルスレーザ光源の発光を制御する発光制御手段と
をさらに有し、前記発光制御手段が、前記第1のパルス
レーザ光源から射出されたパルス光の照射による溶融固
化過程において前記半導体薄膜の温度が最高温度に到達
した後、その固化が終了するまでの間に、前記第2のパ
ルスレーザ光源から射出されたパルス光が照射されるよ
うに制御するようにしてもよい。
【0023】また、上記の場合、前記第2のパルスレー
ザ光源から供給されるパルス光は、その光強度が前記第
1のパルスレーザ光源から供給されるパルス光よりも小
さくすることが望ましい。さらに、前記第1および第2
のパルスレーザ光源から供給されるパルス光は、発光開
始から50nsec以内に最大発光強度に達し、かつ、
発光時間が100nsec以上であることが望ましい。
【0024】本発明の半導体装置は、絶縁性基板上また
は絶縁性薄膜上に、上述したいずれかの半導体薄膜の形
成方法により形成された半導体薄膜を備えることを特徴
とする。 (作用)図16に示すように、付加的なエネルギーを投
入することによって再度固化過程が繰り返され、それ以
前の固化過程における急冷による非晶質化、微結晶化が
一旦初期化される。この再度の固化過程は、前に投入さ
れたエネルギーが保存されている(この保存はナノ秒オ
ーダーと短時間のため、基板への熱伝導、雰囲気への放
射の影響が少ない。)ために生じると考えられる。ま
た、図16から分かるように、この付加的なエネルギー
投入による固化過程における冷却速度は、それ以前の固
化過程における冷却速度よりも小さくなる。よって、こ
の再度投入されたエネルギーによる二次加熱終了後の冷
却速度に着目することで、良好な結晶成長を期待でき
る。
【0025】上記のように、最終的に投入されたエネル
ギーによりそれ以前の冷却過程が初期化されることか
ら、最終固化過程における冷却速度が結晶化を支配する
ことになる。そして、詳しくは後述の実施形態にて説明
するが、その最終固化過程における最大冷却速度が1.
6×1010℃/sec以下であれば、良好な結晶化が
得られることが実験的に見出されている。本発明では、
最終固化過程における最大冷却速度がその1.6×10
10℃/sec以下に制御されるので、アモルファス化
あるいは微結晶化が生じることはない。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0027】<第1の実施形態>図2に、本形態で用い
るパルスレーザ光の発光パルス波形を示す。この発光パ
ルス波形は3つの主ピークを有し、その発光時間は約1
20nsecに及ぶ。この発光パルス波形は、前述の公
知文献に記載のレーザの発光パルス(パルス幅が21.
4nsecの矩形パルス)と比べて5倍以上の発光時間
を有するため、単一パルス照射であっても前述の公知文
献中で述べられているような固化速度の低減が可能であ
る。
【0028】基板表面に膜厚75nmのシリコン膜が形
成されたSiO基板上に、上記の図2に示したような
発光パルス波形のXeClレーザ(波長308nm)を
照射強度450mJ/cmで照射した場合の、レーザ
再結晶化時の数値計算から求まるシリコンの温度−時間
曲線を図3に示す。同図3中、実線がシリコン薄膜の温
度、破線がシリコン/基板界面から約100nm下部の
基板温度、一点鎖線がシリコン/基板界面から約1μm
下部の基板温度をそれぞれ示す。
【0029】図3を参照すると、シリコン薄膜の温度
は、第2の発光ピークがほぼ終了する約60nsec後
に最高温度に達し、冷却過程へと転じる。ただし、本数
値計算では溶融・凝固点として非晶質シリコンの値を用
いており、凝固点付近における振る舞いは現実のものと
は異なる。特に、結晶化膜が得られる場合は、結晶シリ
コンの凝固点で結晶化が完了する。
【0030】最高温度に達して冷却過程に転じると、温
度−時間曲線は一旦大きな傾きを持って冷却が開始され
るが、第3のピークが存在する100nsec付近で
は、温度−時間曲線の傾きは非常に小さくなる。そし
て、完全に発光が終了する120nsec以降では、再
び急速な冷却過程を経て凝固する。
【0031】一般に、熱平衡過程を大きくはずれるよう
な“急冷”を経た液体からの固化過程の場合、結晶構造
の形成に必要な十分な凝固時間を得ることができないた
め、非晶質化が生じたり、場合によっては微結晶化が生
じる。以下、この非晶質化、微結晶化と照射エネルギー
との関係について説明する。
【0032】上述の図3に示したシリコン薄膜の温度変
化の曲線から求まる発光終了後の最大冷却速度と、Xe
Clレーザの照射強度との関係を図1に示す。この図1
から、発光終了後の最大冷却速度は照射強度の増大とと
もに増加することが分かる。図4はXeClレーザの照
射強度を339mJ/cm,424mJ/cm,4
70mJ/cmと変えた場合のレーザ照射後のシリコ
ン薄膜の構造を走査型電子顕微鏡を用いて観察した写真
で、(a)〜(c)は1ショット(照射パルス数が1パ
ルス)の場合、(d)〜(f)は3ショット(照射パル
ス数が3パルス)の場合を示す。
【0033】図4から分かるように、1ショットの場合
には、粒径は照射強度の増大とともに一旦は増大するも
のの、470mJ/cm程度の設定照射強度条件にお
いて微結晶化が生じる。これに対して、3ショットの場
合には、470mJ/cm程度の設定照射強度条件に
おいても、部分的に微結晶化領域が残るものの、1ショ
ットの場合とは異なり粒径の飛躍的な増大が認められ
る。ここで、実照射強度は、エキシマレーザの特に最初
の数パルスにおいて設定値に比べ5〜10%程度高くな
るため、微結晶化の生じるしきい強度は500mJ/c
程度と見積もることができる。
【0034】以上の結果を図1に示した最大冷却速度と
照射強度の関係に当てはめて、500mJ/cmの条
件における微結晶化の生じる冷却速度を見積もると、微
結晶化は約1.6x1010℃/sec以上の冷却速度
条件で生じることが分かる。被照射膜がa−Siの場合
は、約500mJ/cm以上の照射強度で微結晶化が
生じ、被照射膜がpoly−Siの場合には、その微結
晶化が生じる冷却速度の1.6x1010℃/secを
当てはめると、a−Siの場合の500mJ/cm
比べて約30mJ/cm大きい530mJ/cm
照射強度で微結晶化が生じる。
【0035】以上のようなことから、冷却速度を1.6
x1010℃/sec以下に制御することによって、微
結晶化、アモルファス化を防ぐことができ、良好な結晶
成長過程を得ることが可能になる。
【0036】<第2の実施形態>ここでは、照射パルス
数を2パルス(第1パルス、第2パルス)とした場合
の、微結晶化、アモルファス化を防ぐことができる冷却
速度について説明する。
【0037】(1)第2パルスの遅延時間と最大冷却速
度および最小冷却速度との関係:第1パルスの照射強度
を450mJ/cmとし、第2パルスの照射強度を1
50mJ/cmとし、第2パルスの第1パルスに対す
る遅延時間をそれぞれ100,200,300nsec
とした場合の、温度−時間変化曲線の計算結果を図5〜
7に示す。図5〜7中、実線がシリコン薄膜の温度、破
線がシリコン/基板界面から約100nm下部の基板温
度、一点鎖線がシリコン/基板界面から約1μm下部の
基板温度をそれぞれ示す。ここでは、シリコン層の膜厚
を75nmとし、計算に用いた材料条件として非晶質シ
リコンのものを用い、基板には二酸化シリコンの材料定
数を用いている。また、前述の図8に示したような、最
も大きな傾きの部分から求められる最大冷却速度及び最
も小さな傾きの部分から求められる最小冷却速度と同様
に定義付けられる、総エネルギー照射完了後の冷却過程
における最大冷却速度および最小冷却速度と、第2パル
スの遅延時間との関係を図9に示す。
【0038】図9から分かるように、第2パルス照射後
の冷却過程における最大冷却速度は、照射パルス数が1
パルスの条件(第2パルス照射のない条件、すなわち第
1パルスのみの条件)で照射した場合の冷却過程におけ
る最大冷却速度よりも低減する。また、第2パルス照射
後の冷却過程における最小冷却速度は、第2パルスの遅
延条件が100〜200nsec程度で最小値をとる。
この遅延条件を超えると、最小冷却速度は再び増加する
ことになる。この遅延時間の増大に伴う最小冷却速度の
増大は、次のようなことによる。すなわち、遅延時間の
増大は、エネルギー伝達時間、すなわち基板に奪われる
エネルギー量の増大を招くため、かえって固化過程での
冷却速度を大きくすることになり、結果的に、最小冷却
速度が増大することになる。
【0039】(2)第2パルスの照射強度と最大冷却速
度との関係:第1パルスの照射強度を450mJ/cm
とし、第1パルスに対する第2パルスの遅延時間を2
00nsecとし、第2パルスの照射強度をそれぞれ1
00mJ/cm,50mJ/cm,25mJ/cm
と変えた場合の、温度−時間変化曲線の計算結果をそ
れぞれ図10〜12に示す。各図10〜12において、
実線がシリコン薄膜の温度、破線がシリコン/基板界面
から約100nm下部の基板温度、一点鎖線がシリコン
/基板界面から約1μm下部の基板温度をそれぞれ示
す。ここでは、シリコン層の膜厚を75nmとし、計算
に用いた材料条件として非晶質シリコンのものを用い、
基板には二酸化シリコンの材料定数を用いている。
【0040】前述の図8に示したような最も大きな傾き
の部分から求められる最大冷却速度と同様に定義付けら
れる、総エネルギー照射完了後の冷却過程における最大
冷却速度と、第2パルスの照射強度との関係を図13に
示す。
【0041】図13を参照すると、第2パルス照射後の
冷却過程における最大冷却速度は、照射パルス数が1パ
ルスの条件(第2パルス照射のない条件、すなわち第1
パルスのみの条件)で照射した場合の冷却過程における
最大冷却速度よりも低減する。また、図10〜12の各
曲線の第2パルス照射後の冷却過程における最大冷却速
度は、図13に示すようにほぼ一定となっており、これ
は急速な冷却から次第に緩やかな冷却過程に変化する上
述の図5〜7の結果とは異なる。
【0042】以上説明した(1)および(2)の関係か
ら分かるように、第2パルス照射後の冷却過程における
最大冷却速度は、第1パルスのみので照射する場合に比
べて低減する。
【0043】本形態のように照射パルス数が2パルスの
場合、第2パルスが照射される前に投入されたエネルギ
ーに基づく冷却過程、すなわち第1パルス照射後の冷却
過程は、第2パルスが照射されることにより初期化され
るため、第2パルス照射後の冷却過程における冷却速度
が結晶化を支配することになる。したがって、第2パル
ス照射後の冷却過程における冷却速度が低くなるよう
に、第2パルスの遅延時間および照射強度を設定すれ
ば、良好な結晶成長を得られる。
【0044】また、より良好な結晶成長を得るために
は、第1および第2パルスは、その全体としてのパルス
波形が、発光開始より50nsec以内に発光強度の最
大値に到達し、かつ、発光開始より100nsec以上
の発光時間を有するようにする。そして、第1パルス照
射による溶融再結晶化における最大到達温度に達した後
で、固化が終了するまでの間に、第1パルスの照射強度
よりも小さい第2パルス光が照射されるように設定する
ことが望ましい。
【0045】<第3の実施形態>ここでは、正規分布型
の発光パルス波形を仮定して説明する。正規分布型の発
光パルスを照射した場合の最大冷却速度と凝固点付近の
最小冷却速度をプロットしたものを図14に示す。パル
ス光の照射強度は、パルス幅の増大に伴って完全溶融に
至らなくなるといったことが起きないように、600m
J/cmとしている。この設定により、600nse
c程度までの評価が可能となる。
【0046】図14を参照すると、パルスの半値幅が1
00nsec程度では急峻な冷却の様子が見られ、この
場合の最大冷却速度は、1.6x1010℃/secを
超え、微結晶化が発生する領域に入る。パルスの半値幅
が100nsecより長くなると、最大冷却速度は小さ
くなり、凝固点付近の冷却速度と同じ値に近づく。そし
て、パルスの半値幅が600nsecになると、冷却速
度はさらに1.0×10℃/sec以下にまで低下す
る。
【0047】本形態のように正規分布型の発光パルス波
形を持つ場合、半値幅を長くすることで、パルス波形の
後半部の照射エネルギーによって冷却速度の増大が緩和
される。したがって、本形態の場合においても、上述の
各形態の場合と同様、最終的に投入された照射エネルギ
ーによりそれ以前の冷却過程が初期化されることから、
照射終了後における冷却速度が結晶化を支配する。よっ
て、最終固化過程における最大冷却速度を1.0×10
℃/sec以下に制御することで、良好な結晶化を得
ることができる。
【0048】以上説明した第1〜3の実施形態から分か
るように、シリコンを主成分とする半導体薄膜を光照射
エネルギーによる少なくとも一回の溶融固化過程にって
結晶化する場合、その最終固化過程における最大冷却速
度を1.6×1010℃/sec以下にすることで良好
な結晶成長を得ることができる。
【0049】また、第2の実施形態のように、照射パル
ス数が2パルスの場合、第2パルス光はその光強度が第
1パルス光よりも小さくなるように、第1パルス光の照
射による溶融固化過程において半導体薄膜の温度が最高
温度に到達した後、その固化が終了するまでの間に第2
パルス光を照射するようにすれば、より良好な結晶成長
を得ることができる。この場合、第1パルス光および第
2パルス光は、発光開始から50nsec以内に最大発
光強度に達し、かつ、発光時間が100nsec以上で
あることが望ましい。
【0050】さらに、パルス波形に第1の実施形態で説
明したような複数のピークを持たせるようにすれば、よ
り良好な結晶成長を得ることができる。
【0051】<パルスレーザ照射装置>図15に、上述
したような半導体薄膜の形成方法を適用したパルスレー
ザ照射装置の一形態を示す。このレーザ照射装置は、発
光制御装置2によって駆動パルス波形が制御される2つ
のパルスレーザ光源1a,1bを備える。各パルスレー
ザ光源1a,1bは、発光開始から50nsec以内に
最大発光強度に達し、かつ、発光時間が100nsec
以上のパルス光を射出するように構成されている。パル
スレーザ光源1bは、パルス光の光強度がパルスレーザ
光源1aよりも小さい。
【0052】パルスレーザ光源1aから供給されるレー
ザ光はハーフミラー3で分割され、ハーフミラー3で反
射された光が空間的な強度の均一化を行うべく設置され
るビームホモジナイザ6およびミラー4a,4bの光学
素子群によって規定される光路7を通って被照射体であ
るガラス基板8上のシリコン薄膜9に到達する。一方の
ハーフミラー3を透過した光は光センサ5に達する。
【0053】パルスレーザ光源1bから供給されるレー
ザ光は、ミラー4cで反射されてハーフミラー3へ達
し、該ハーフミラー3を透過しレーザ光が、パルスレー
ザ光源1aから供給されたレーザ光とともに光路7を通
ってシリコン薄膜9に達する。光センサ5は、パルスレ
ーザ光源1aから供給されるレーザ光を検知し、その検
知信号を発光制御装置2に送出する。発光制御装置2
は、光センサ5がパルスレーザ光源1aから供給された
レーザ光を検出した時刻から所定の時間分だけ遅れてパ
ルスレーザ光源1bからのレーザ光の供給を行わせる。
具体的には、発光制御装置2は、光センサ5における検
知タイミングに基づいて、パルスレーザ光源1aから射
出されたパルス光の照射による溶融固化過程においてシ
リコン薄膜9の温度が最高温度に到達した後、その固化
が終了するまでの間に、パルスレーザ光源1bから射出
されたパルス光がシリコン薄膜9へ照射されるように制
御する。これにより、前述したような半導体薄膜の形成
に相当するレーザ光照射を実現できる。
【0054】このレーザ照射装置の場合、照射範囲が小
さいため、ガラス基板8が固定されるxyステージ10
を移動させることにより、ガラス基板8上の任意の位置
にレーザ光を照射することができる。また、xyステー
ジ10の代わりに、上述の光学素子群を移動させること
や、光学素子群とステージを組み合わせることも可能で
ある。また、レーザ照射が真空チャンバ内で真空中ある
いは高純度ガス雰囲気下で行われることもある。
【0055】さらに、必要に応じてシリコン薄膜付きガ
ラス基板入りカセット11と基板搬送機構12を設け、
カセット内に収納されているシリコン薄膜付きガラス基
板のxyステージ10上への搬送、およびxyステージ
10上のガラス基板のカセット11内への収納を基板搬
送機構によって機械的に行うこともできる。
【0056】遅延を制御する方法は、上記のほかに、パ
ルスレーザ光源1bから供給されるレーザ光の光路長を
変化させる(パルスレーザ光源1aから供給されるレー
ザ光の光路長よりも長くする)ことで行うことも可能で
ある。
【0057】本形態のような2台の光源を用いた場合
は、パルス波形が異なる光源を用いても、パルス波形が
類似した光源を用いてもよい。
【0058】また、上述のような2光源を用いるのでは
なく、1つのレーザ光源から供給されるレーザ光を2つ
に分割し、一方のレーザ光の光路長を変化させることで
も、上述のレーザ照射装置と同様の装置を実現すること
も可能である。具体的には、第1および第2のパルスに
分割されたとすると、第2のパルス光が、第1のパルス
光の照射による溶融固化過程において半導体薄膜の温度
が最高温度に到達した後、その固化が終了するまでの間
に照射されるようにすればよい。この場合、第2のパル
ス光の光路中に、光強度が第1のパルス光よりも小さく
なるようにフィルタを設ける必要がある。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レーザ再結晶化過程におけるアモルファス化あるいは微
結晶化を防ぎ、理想的な熱平衡過程により近い溶融再結
晶化過程を経て形成された結晶質シリコン薄膜を提供す
ることができる。
【0060】また、軟化点の低いガラス基板上において
も、理想的な熱平衡過程により近い溶融再結晶化過程を
経て結晶性シリコンを形成することができる。
【0061】さらに、本発明の半導体薄膜の形成方法に
基づいて得られた半導体薄膜を有する半導体装置におい
ては、例えば薄膜トランジスタへ応用した場合、オン電
流の低下、あるいはオフリーク電流の増大を招くことを
防止することができ、動作の安定性に優れたものを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発光終了後の最大冷却速度と、XeClレー
ザの照射強度との関係を説明するための図ある。
【図2】 本発明の第1の実施形態の半導体薄膜の形成
方法に使用されるパルス波形を示す図である。
【図3】 照射強度450mJ/cmのパルス光を照
射した場合のシリコン膜の温度変化を示す図である。
【図4】 レーザ再結晶化膜の構造を走査型電子顕微鏡
を用いて観察した図面代用写真で、(a)〜(c)は1
ショット(照射パルス数が1パルス)の場合、(d)〜
(f)は3ショット(照射パルス数が3パルス)の場合
を示す。
【図5】 第1パルスの照射強度を450mJ/c
、第2パルスの照射強度を150mJ/cm、そ
の遅延時間を100nsecとした場合のシリコン膜の
温度変化を示す図である。
【図6】 第1パルスの照射強度を450mJ/c
、第2パルスの照射強度を150mJ/cm、そ
の遅延時間を200nsecとした場合のシリコン膜の
温度変化を示す図である。
【図7】 第1パルスの照射強度を450mJ/c
、第2パルスの照射強度を150mJ/cm、そ
の遅延時間を300nsecとした場合のシリコン膜の
温度変化を示す図である。
【図8】 出発材料をa−Siとした場合の、レーザ再
結晶化プロセスにおける溶融シリコンの結晶化固化の温
度変化を示す図である。
【図9】 総エネルギー照射完了後の冷却過程における
最大冷却速度および最小冷却速度と第2パルスの遅延時
間との関係を説明するための図である。
【図10】 第1パルスの照射強度を450mJ/cm
、第2パルスの照射強度をそれぞれ100mJ/cm
、その遅延時間を200nsecとした場合のシリコ
ン膜の温度変化を示す図である。
【図11】 第1パルスの照射強度を450mJ/cm
、第2パルスの照射強度をそれぞれ50mJ/c
、その遅延時間を200nsecとした場合のシリ
コン膜の温度変化を示す図である。
【図12】 第1パルスの照射強度を450mJ/cm
、第2パルスの照射強度をそれぞれ25mJ/c
、その遅延時間を200nsecとした場合のシリ
コン膜の温度変化を示す図である。
【図13】 総エネルギー照射完了後の冷却過程におけ
る最大冷却速度と第2パルスの照射強度との関係を説明
するための図である。
【図14】 正規分布型の発光パルスを照射した場合の
最大冷却速度と凝固点付近の最小冷却速度との関係を示
す図である。
【図15】 本発明の半導体薄膜の形成方法を適用した
パルスレーザ照射装置の一形態を示す構成図である。
【図16】 二次エネルギーを投入した場合のシリコン
膜の温度変化を示す図である。
【図17】 従来のパルスレーザ照射装置を示す構成図
である。
【符号の説明】
1a,1b パルスレーザ光源 2 発光制御装置 3 ハーフミラー 4a,4b,4c ミラー 5 光センサ 6 ビームホモジナイザ 7 光路 8 ガラス基板 9 シリコン薄膜 10 xyステージ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンを主成分とする半導体薄膜の形
    成方法であって、光照射エネルギーによる少なくとも一
    回の溶融固化過程を有し、その最終固化過程における最
    大冷却速度を1.6×1010℃/sec以下にするこ
    とを特徴とする半導体薄膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 光照射エネルギーによる溶融固化工程が
    複数回であることを特徴とする請求項1記載の半導体薄
    膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 結晶性シリコンを主成分とする半導体薄
    膜の形成方法であることを特徴とする請求項1記載の半
    導体薄膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 最終溶融固化過程を経る直前の半導体薄
    膜が結晶性シリコンであることを特徴とする請求項2記
    載の半導体薄膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 光の照射がステージ上に配置されたシリ
    コン薄膜付き基板を移動させることにより行われること
    を特徴とする請求項1記載の半導体薄膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の半導体薄膜の形成方法
    において、前記溶融固化過程は、第1のパルス光の照射
    による第1の溶融固化過程と、光強度が前記第1のパル
    ス光よりも小さな第2のパルス光の照射による第2の溶
    融固化過程とを含み、前記第2のパルス光の照射を、前
    記第1の溶融固化過程において半導体薄膜の温度が最高
    温度に到達した後、その固化が終了するまでの間に行う
    ことを特徴とする半導体薄膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の半導体薄膜の形成方法
    において、前記第1および第2のパルス光は、発光開始
    から50nsec以内に最大発光強度に達し、かつ、発
    光時間が100nsec以上であることを特徴とする半
    導体薄膜の形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の半導体薄膜の形成方法
    において、前記第1および第2のパルス光は、パルス波
    形に複数のピークを有することを特徴とする半導体薄膜
    の形成方法。
  9. 【請求項9】 絶縁性基板または絶縁性薄膜上に形成さ
    れた、シリコンを主成分とする半導体薄膜を照射するパ
    ルスレーザ光源と、前記パルスレーザ光源から射出され
    たパルス光を第1および第2のパルス光に分割する分割
    手段とを有し、前記第2のパルス光が、前記第1のパル
    ス光の照射による溶融固化過程において前記半導体薄膜
    の温度が最高温度に到達した後、その固化が終了するま
    での間に照射されるように構成されており、前記第2の
    パルス光による加熱−冷却過程における最大冷却速度
    が、前記第1のパルス光のみの加熱−冷却過程から得ら
    れる最大冷却速度よりも小さくなるように制御されるこ
    とを特徴とするパルスレーザ照射装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のパルスレーザ照射装
    置において、前記第2のパルス光の光路中に、光強度が
    前記第1のパルス光よりも小さくなるようにフィルタ手
    段が設けられたことを特徴とするパルスレーザ照射装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のパルスレーザ照射装
    置において、前記パルスレーザ光源から供給されるパル
    ス光は、発光開始から50nsec以内に最大発光強度
    に達し、かつ、発光時間が100nsec以上であるこ
    とを特徴とするパルスレーザ照射装置。
  12. 【請求項12】 絶縁性基板または絶縁性薄膜上に形成
    された、シリコンを主成分とする半導体薄膜を照射する
    第1および第2のパルスレーザ光源を有し、前記第1の
    パルスレーザ光源から射出されたパルス光の照射による
    溶融固化過程において前記半導体薄膜の温度が最高温度
    に到達した後、その固化が終了するまでの間に、前記第
    2のパルスレーザ光源から射出されたパルス光が照射さ
    れるように構成されており、前記第2のパルスレーザ光
    源による加熱−冷却過程における最大冷却速度が、前記
    第1のパルスレーザ光源のみの加熱−冷却過程から得ら
    れる最大冷却速度よりも小さくなるように制御されるこ
    とを特徴とするパルスレーザ照射装置。
  13. 【請求項13】 絶縁性基板上または絶縁性薄膜上に、
    前記請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の半導体薄
    膜の形成方法により形成された半導体薄膜を備えること
    を特徴とする半導体装置。
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