JP2002196768A - オーディオ用ルームチューニング材 - Google Patents

オーディオ用ルームチューニング材

Info

Publication number
JP2002196768A
JP2002196768A JP2000395684A JP2000395684A JP2002196768A JP 2002196768 A JP2002196768 A JP 2002196768A JP 2000395684 A JP2000395684 A JP 2000395684A JP 2000395684 A JP2000395684 A JP 2000395684A JP 2002196768 A JP2002196768 A JP 2002196768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
audio
room tuning
sound
tuning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000395684A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Inoue
四郎 井ノ上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000395684A priority Critical patent/JP2002196768A/ja
Publication of JP2002196768A publication Critical patent/JP2002196768A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で特性の優れたオーディオ用ルームチュ
ーニング材を提供する。 【解決手段】 比表面積が10m/g 以上であり、
半径300オングストローム以上の細孔の容積が0.1
cc/g以上である調湿建材をオーディオ用ルームチュ
ーニング材に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオ−ディオルーム内
の音響特性を調整するためのルームチューニング材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオルーム内に配置された、それ
自体は優れた特性を有するスピーカから出る音が、透明
度の高い音か、濁りのある音か、あるいはこもり音を伴
うか等は、オーディオルームの音響特性によって大きく
左右されることが知られており、このオーディオルーム
の対策用グッズとして、一般にルームチューニング材と
呼ばれる種々の吸音/拡散パネルや吸音タワーが市販さ
れている。これらは、「アコースティック・コンディシ
ョナー・スタンド」(東京防音製)、「サウンドコンデ
ィショナー」(熱研製)、「サウンドハンター」(サウ
ンドハンター製)、「ブーミングキラー」(ヤスダコー
ポレーション製)、「エコーバスター」「コーナーバス
ター」(ECHO BUSTERS製)、「サウンドパ
ネル」「チューブトラップ」(ASC製)、「アブフュ
ーザー」(QRD製)、「SRアコースティック・パネ
ル」(ソナス・ファーベル製)等の商品名で知られてい
る。
【0003】これら従来のオーディオ用ルームチューニ
ング材には、グラスウール、ロックウール、発泡樹脂、
これらの混合物等の圧縮材あるいは木材等が用いられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら用いられているオーディオ用ルームチューニング材
は、特性の優れているものは高価であり、安価なものは
特性的に不満足であるという問題があった。
【0005】ところで、近年建築物の高気密化が進めら
れ、耐火性、気密性を重視した新建材が多用されるよう
になったが、新建材では、調湿性、防露性等の特性が十
分でなく、建材表面で結露することにより、建物の快適
性および耐久性を損ない、結露により発生した水分がカ
ビやダニの発生を招き、人体に悪影響を及ぼすという問
題があった。これらの問題を解決するために、一般には
空調設備が取り付けられるが、空調設備は動力を必要と
し、設備費のみならず、運転費の面で好ましくない。そ
こで、建材自体に調湿機能を持たせ、空調設備や動力を
必要とせず室内の湿度調整を行ない、防露性を得ること
ができる調湿建材の開発が行なわれて来た。
【0006】本発明者は、これら調湿建材が多孔性を有
することから、これをオーディオ用ルームチューニング
材に利用できるのではないかとの想定に基づき、種々の
調湿建材の音響特性を測定し、かつ試聴を重ねた結果、
或る種の調湿建材がオーディオ用ルームチューニング材
として最適であるとの結論に達し、本発明を提案するに
至ったものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるオーディオ
用ルームチューニング材は、特許第2948133号に
開示された調湿建材(商品名:エコカラット)を用いた
ものであって、その比表面積は10m/g 以上であ
り、半径300オングストローム以上の細孔の容積が
0.1cc/g以上である。
【0008】この場合、比表面積が20m/g 以上
であり、半径300オングストローム以上の細孔の容積
が0.2cc/g以上であることが好ましい。さらに、
半径300オングストローム以上の細孔の半径が500
〜1000オングストロームであることがさらに好まし
い。
【0009】このオーディオ用ルームチューニング材
は、例えば、鹿沼土30〜70重量部、粘土20〜50
重量部、タイルシャモット(平均粒径0.5〜3mm)
10〜20重量部からなる成形原料に水を加えて成形
し、乾燥後、600〜900℃で0.5〜20時間程度
焼成することにより製造することができる。
【0010】
【発明の効果】本発明によるオーディオ用ルームチュー
ニング材は、安価であるにも拘らず、その吸音、拡散効
果に極めて優れ、音響の改善に顕著な効果がある。
【0011】このルームチューニング材が備えている多
数の細孔は、各種の大きさを有し内部で互いに連続して
いるため、中高音に対する低域のカブリが抑制されて、
音のこもりや不自然な響きが解消され、周波数帯全域に
亘ってクリアで抜けのよいサウンドが実現する。しかも
材料自体は極めて安価であり、また軽量でもあるから壁
材として用いるのみならず、天井から吊り下げて配置す
ることもできる。
【0012】また、本発明によるオーディオ用ルームチ
ューニング材は、天然原料からなる無機材料であるか
ら、環境汚染物質は一切含んでおらず、しかも優れた調
湿特性を有することに加えて、他建材から発生したホル
ムアルデヒドのような有害物質を吸着する特性を有する
から、元来音漏れを防ぐために換気性の悪いオーディオ
ルームの安全で健康な室内環境づくりに貢献する効果が
ある。
【0013】さらに本発明によるオーディオ用ルームチ
ューニング材はセラミックスであるために表面が傷つき
にくく、また天然の木材と同等の光拡散反射率を持つ目
に優しい表情は、間接照明にもしっとりとなじみ、優雅
なインテリア空間を形成する効果もある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
るオーディオ用ルームチューニング材の実施の形態を詳
細に説明する。
【0015】図1は、本発明によるオーディオ用ルーム
チューニング材の一実施の形態としてのルームチューニ
ングパネルを示す斜視図である。
【0016】このパネル1は、例えば、鹿沼土50重量
部と粘土40重量部とタイルシャモット(平均粒径1m
m)10重量部とからなる成形原料に水を適量加えて押
出し成形し、乾燥後、800℃で1時間焼成して得られ
た板材からなり、幅60cm、高さ90cm、厚さ3〜5cm
の寸法を有するが、必要に応じて、図2に示すように、
2枚縦に重ねて用いることができる。したがって、図3
に示すように、例えば木製の枠状支持体2でパネル1を
支持した構成とし、枠状支持体2同士を金具等で連結し
て、例えば4枚のパネル1によって1枚の大面積のパネ
ルを構成したり、図4に示すように、枠状支持体2の底
部にキャスター3を取り付けて移動可能にしておくと取
扱いに便利である。
【0017】このルームチューニングパネル1を用いれ
ば、音のこもりや不自然な響きが解消され、周波数帯全
域に亘ってクリアで抜けのよいサウンド(澄んだ見通し
のよい音とも表現される)を実現することができる。
【0018】また、このルームチューニングパネル1は
吸音のみでなく、硬くて粗い表面を持ち、適度な拡散性
を有しているため、定在波の抑制にも効果が大きく、ル
ームチューニングパネルとして極めて優れた機能を有す
る。
【0019】さらに、図5に示すように、例えば一辺が
15cm程度のほぼ正方形のパネル4を互いに上下方向に
間隔をおいて積み上げた構成(柱状の木材で周縁の一部
を支持するようにしてもよい)として、音の拡散特性を
改善したり、あるいは、図6に示すように、パネルのみ
でなく6枚のパネルによって柱状の箱を作成することに
よってルームチューニングタワー5を形成して、部屋の
コーナ等に配置するようにしてもよい。
【0020】さらに、この板材は軽量なことから、天井
から紐で吊すこともでき、また、一辺が30cm程度のほ
ぼ正方形のパネルで作成した箱を天井の隅に配置しても
よい。
【0021】図7は、本発明によるオーディオ用ルーム
チューニング材1,5の設置例を示すオーディオルーム
の平面図である。図に示すように、スピーカSP、リス
ナLに対して壁の近辺の各種の位置に配することができ
る。なお、図7は設置可能な位置の例を示したもので、
図に示すすべての位置に配する必要はなく、音を聴きな
がら色々な位置に置いてみて、効果の大きい位置を決定
するのがよい。
【0022】すなわち、ルームチューニング材としての
パネル1およびタワー5の数および配置場所および配置
角度は、部屋の壁面および床面の材質および表面状態、
スピーカSPのタイプや再生音量、聴く音楽のジャンル
等に応じて適宜設定すればよい。いずれの場合にも、従
来市販されている各種のルームチューニング材に比して
極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるルームチューニングパネルの一実
施の形態を示す斜視図
【図2】図1のパネルを2枚縦に重ねた状態を示す斜視
【図3】図1のパネルを枠状支持体で支持した状態を示
す斜視図
【図4】図3の枠状支持体で支持されたパネルにキャス
ターを取り付けた状態を示す斜視図
【図5】本発明によるルームチューニング材の他の実施
の形態を示す斜視図
【図6】本発明によるルームチューニングタワーの斜視
【図7】本発明によるルームチューニング材の設置例を
示すオーディオルームの平面図
【符号の説明】
1 ルームチューニングパネル 2 枠状支持体 3 キャスター 5 ルームチューニングタワー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比表面積が10m/g 以上であり、
    半径300オングストローム以上の細孔の容積が0.1
    cc/g以上である調湿建材からなることを特徴とする
    オーディオ用ルームチューニング材。
  2. 【請求項2】 比表面積が20m/g 以上であり、
    半径300オングストローム以上の細孔の容積が0.2
    cc/g以上である調湿建材からなることを特徴とする
    請求項1記載のオーディオ用ルームチューニング材。
  3. 【請求項3】 半径300オングストローム以上の細孔
    の半径が500〜1000オングストロームであること
    を特徴とする請求項1または2記載のオーディオ用ルー
    ムチューニング材。
JP2000395684A 2000-12-26 2000-12-26 オーディオ用ルームチューニング材 Withdrawn JP2002196768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000395684A JP2002196768A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 オーディオ用ルームチューニング材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000395684A JP2002196768A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 オーディオ用ルームチューニング材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002196768A true JP2002196768A (ja) 2002-07-12

Family

ID=18861106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000395684A Withdrawn JP2002196768A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 オーディオ用ルームチューニング材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002196768A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356936A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Tokyu Constr Co Ltd 機能パネルおよびその取付方法
JP2008009420A (ja) * 2006-05-30 2008-01-17 Kyushu Univ 超低周波音低減装置及びこの超低周波音低減装置が装着された防音ハウス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356936A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Tokyu Constr Co Ltd 機能パネルおよびその取付方法
JP2008009420A (ja) * 2006-05-30 2008-01-17 Kyushu Univ 超低周波音低減装置及びこの超低周波音低減装置が装着された防音ハウス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10240347B2 (en) Apparatus for improving the acoustics of an interior space, a system incorporating said apparatus and method of using said apparatus
US5975238A (en) Plate resonator
US4607466A (en) Method and apparatus for controlling reverberation of sound in enclosed environments
US20080069388A1 (en) Room dampening panel
CN205276522U (zh) 一种防火吸音板
CN210840028U (zh) 音响系统、迷你点唱终端设备及迷你型音乐房
JP2002196768A (ja) オーディオ用ルームチューニング材
JP2606534B2 (ja) 低音吸音部材および音響室構造
Gupta An analysis of acoustic treatment on recording studio
JP5396683B2 (ja) 音響面材配置システム
JPH01287342A (ja) 部屋の音響設備
JP2023119113A (ja) 建物の防音構造
JPH0425445Y2 (ja)
JPH0352441Y2 (ja)
JP2001188546A (ja) オーディオ用ルームチューニング材
JPH028006Y2 (ja)
Larsen et al. Variable Low-Frequency Absorber for Multi Purpose Concert Halls
KR102618356B1 (ko) 학습 환경 및 업무 환경의 개선을 위한 건축용 패널
CN201947414U (zh) 一种反射音箱
CN221373071U (zh) 一种装配式的隔音多功能娱乐集成房屋
CN212561973U (zh) 一种方便安装的圆形吸音构件
JPH0520413Y2 (ja)
JPS6339325Y2 (ja)
CN112653961A (zh) 迷你点唱终端设备及迷你型音乐房
JP2006241957A (ja) 移動組立て式防音室

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304