JP2002196758A - 楽音再生装置 - Google Patents
楽音再生装置Info
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- JP2002196758A JP2002196758A JP2000390597A JP2000390597A JP2002196758A JP 2002196758 A JP2002196758 A JP 2002196758A JP 2000390597 A JP2000390597 A JP 2000390597A JP 2000390597 A JP2000390597 A JP 2000390597A JP 2002196758 A JP2002196758 A JP 2002196758A
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Abstract
がある場合に、可能な限り豊富な楽音を再生する。 【解決手段】 音源10からの信号のダイナミックレン
ジを圧縮するリミッタ/コンプレッサ14の前段に、ア
ンプ・スピーカ(18,20)等の周波数特性を模した
イコライザ12を設ける。
Description
を再生する楽音再生装置、特に、携帯電話・PHS・ポ
ケベル等の移動通信機器や懐中時計等の携帯機器、或い
は玩具等に搭載するに適した、2音以上の任意の演奏デ
ータによる演奏が可能な楽音再生装置に関する。
ィーを奏でる着信メロディー機能が「着メロ(東京通信
ネットワーク株式会社の商標)」などと呼ばれ流行して
いる。この機能は、予め携帯電話内メモリに記憶させて
おいたシーケンスデータ(曲の楽譜形式データ)をホス
トCPUや音源IC等を使って着信時にデコードして演
奏するものであり、当初は単音演奏であったが技術の進
歩に伴い次第に複音(和音)演奏へと移行している。
機上で拡声する場合、携帯電話に搭載出来るような極小
さいアンプとスピーカーを用いて極小さいエンクロージ
ャーである携帯電話筐体で再生するので、一般的なオー
ディオ再生装置で複音演奏出力データを再生する場合と
異なり、特殊な状況が発生する。それは、ダイナミック
レンジと再生可能周波数帯域に顕著な性能上の限界が存
在し、一般的なオーディオ音質が再現困難であることで
ある。
口径が小さいため原理的に低音域の音量が大きくは出せ
ない等のことで、よくある15φ程度のスピーカーでは
4−6kHz の周波数帯域程度しか満足な音量で再生出来
ないという問題である。また、ダイナミックレンジの問
題は、単音演奏に用いられるサウンダが93dB−97dB
程度に対して、複音演奏用に採用される、サウンダより
周波数特性に優れているスピーカでは、逆に89dB−9
0dB程度とダイナミックレンジが下がると言う問題であ
る。更に、複音再生である為、一音あたりのダイナミッ
クレンジは更に下がり、同時発音数が増えるごとに一音
あたりのダイナミックレンジは反比例して下がってしま
う。
色のバリエーションも多様化し、音量が持続後に減衰す
る音を多用する傾向にあり、1音であっても発音開始直
後と終了直前の音量差が顕著である。従って、音源が最
大同時発音数個の同波形が同位相で鳴っている場合のよ
うな最大音量のときの出力レベルに上限を設定してしま
うと単音演奏時の音量が稼げず、逆に単音演奏時の音量
を適切に保つと最大音量時に出力レベル過多となり再生
音が歪んでしまう。
して、ダイナミックレンジの広い楽音データから可能な
限り豊富な楽音を再生するための手段として、楽音のダ
イナミックレンジを圧縮するリミッタまたはコンプレッ
サを使用することが考えられる。しかしながら、リミッ
タ/コンプレッサは全体の信号レベルに基いて音量を抑
制するものであるので、再生可能周波数帯域外の信号に
対しても追従して音量を抑制する。そのため、限りのあ
るダイナミックレンジを有効に活用できないという問題
があった。
的は、再生可能周波数帯域およびダイナミックレンジが
狭くても、可能な限り豊富な楽音を再生し得る楽音再生
装置を提供することにある。
号のダイナミックレンジを圧縮する圧縮回路と、圧縮回
路の出力を楽音に変換する楽音再生部とを具備する楽音
再生装置において、圧縮回路の前段に設けられ、楽音再
生部の周波数特性に応じた周波数特性を有するイコライ
ザを具備することを特徴とする楽音再生装置が提供され
る。
話・PHSにおける着信メロディー用音源に関して説明
するが、楽譜情報型音楽配信データ再生用音源、カラオ
ケ用音源など、2音以上の複音演奏であって任意のシー
ケンスデータの制御による演奏が可能な簡易な音源に関
して、周波数特性が充分にフラットではないアンプ素子
や口径の小さいスピーカーを用いる再生システムを用い
るものならば、例えば、ポケベル、携帯時計、玩具など
でも同様に構成可能である。
装置のブロック図である。音源回路10からは例えばシ
ーケンスデータをデコードして得られるディジタルの楽
音信号が出力される。イコライザ12は電力増幅器18
およびスピーカ20の周波数特性を模した特性を有し、
スピーカ20から再生されないかまたは完全には再生さ
れない周波数帯域の信号を除去または抑圧する。リミッ
タ/コンプレッサ14はイコライザ12の出力のダイナ
ミックレンジを制限または圧縮する。D/A変換部16
はリミッタ/コンプレッサ14から出力されるディジタ
ル信号をアナログ信号に変換し、電力増幅器18はD/
A変換部16の出力を電力増幅してスピーカ20へ送
る。
リミッタ/コンプレッサ14は例えばイコライザ12の
出力のエンベロープ(包絡線)を検出するエンベロープ
フォロワ22と可変利得増幅器24とで構成される。エ
ンベロープフォロワ22が検出するエンベロープの逆特
性で可変利得増幅器24の利得を制御することにより、
信号レベルが大きいときはより小さな利得にし、信号レ
ベルが小さいときはより大きな利得にすることにより、
信号のダイナミックレンジを圧縮する。
フォロワ22および可変利得増幅器24はDSP(ディ
ジタルシグナルプロセッサ)のソフトウェアにより実現
される。D/A変換部16を実現するコーディックデコ
ード用LSIには、D/A変換器26の他に、帯域通過
フィルタ28とデコーダ(図示せず)が含まれている。
詳細な構成を示す。入力信号に対してまず絶対値がとら
れ(30)、1サンプル遅延されて(32)、低域フィ
ルタ34で高域成分が除去されてエンベロープ検出出力
が生成される。1サンプル前の信号との差(A−B)が
演算され(36)、結果が正であるときは低域フィルタ
34に時定数fc1が設定され、負であるときは時定数
fc2が設定される。これにより、信号の立ち上がり
(音の始まり)における追従性を信号の減衰時よりも良
くする。
す。図4において、加算要素40,41遅延要素42お
よび増幅要素44,46で図3の低域フィルタ34が実
現されている。遅延要素42は低域フィルタ34内の遅
延要素の役割とともに図3の遅延要素32の役割も果た
している。エンベロープフォロワ22の出力(加算要素
40の出力)はクリッパ48により上下限がクリップさ
れ、加算器50において“1”から減算されてエンベロ
ープと逆特性の信号が生成され、増幅要素52、加算要
素54および遅延要素56からなる積分器で積分され
る。この積分器の出力により増幅要素58の利得が制御
され、その出力が増幅器62の出力に加算される(6
4)。
出力の例を示す。また図6は加算器64の出力信号の周
波数特性を示す。比較のためにイコライザ12がないと
きの周波数特性を図7に示す。両者を比較すれば、リミ
ッタ/コンプレッサの前段にイコライザがないときは1
kHz 以下の成分のために1kHz 以上の周波数成分が抑圧
されているのに対して、イコライザをリミッタ/コンプ
レッサの前段に設ければ、1kHz 以上の成分を充分な音
量で再生できるのがわかる。
波数帯域およびダイナミックレンジに制限があっても可
能な限り豊富な楽音を再生することができる。
を示すブロック図である。
を示す図である。
る。
す図である。
る。
ない場合の周波数特性を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 楽音信号のダイナミックレンジを圧縮す
る圧縮回路と、圧縮回路の出力を楽音に変換する楽音再
生部とを具備する楽音再生装置において、 圧縮回路の前段に設けられ、楽音再生部の周波数特性に
応じた周波数特性を有するイコライザを具備することを
特徴とする楽音再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000390597A JP4308421B2 (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 楽音再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000390597A JP4308421B2 (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 楽音再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002196758A true JP2002196758A (ja) | 2002-07-12 |
JP4308421B2 JP4308421B2 (ja) | 2009-08-05 |
Family
ID=18856929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000390597A Expired - Fee Related JP4308421B2 (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 楽音再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4308421B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005086525A1 (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Rohm Co., Ltd | フィルタ回路およびそれを利用した再生装置 |
-
2000
- 2000-12-22 JP JP2000390597A patent/JP4308421B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005086525A1 (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Rohm Co., Ltd | フィルタ回路およびそれを利用した再生装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4308421B2 (ja) | 2009-08-05 |
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