JP2002195208A - ブームを備えた車両 - Google Patents

ブームを備えた車両

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JP2002195208A
JP2002195208A JP2000399704A JP2000399704A JP2002195208A JP 2002195208 A JP2002195208 A JP 2002195208A JP 2000399704 A JP2000399704 A JP 2000399704A JP 2000399704 A JP2000399704 A JP 2000399704A JP 2002195208 A JP2002195208 A JP 2002195208A
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JP2000399704A
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Mikio Shimamoto
幹夫 島本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G21/00Preparing, conveying, or working-up building materials or building elements in situ; Other devices or measures for constructional work
    • E04G21/02Conveying or working-up concrete or similar masses able to be heaped or cast
    • E04G21/04Devices for both conveying and distributing
    • E04G21/0418Devices for both conveying and distributing with distribution hose
    • E04G21/0436Devices for both conveying and distributing with distribution hose on a mobile support, e.g. truck

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧回路構成の複雑化によるコストアップを
招くことなく、ブームの微妙な位置決めを容易に行うこ
とを可能とする。 【解決手段】 荷台に支持された基台と、基台に連結さ
れた複数のブーム部からなるブームと、基台及びブーム
を回動させてブームを所定位置に移動させる油圧駆動の
旋回モータ及び駆動シリンダと、旋回モータ及び駆動シ
リンダへ油圧を供給する油圧ポンプと、油圧ポンプと旋
回モータ及び駆動シリンダとの間に設けられた電磁弁3
4、35a、35b、35cと、電磁弁34、35a、
35b、35cを制御する制御部81とを設ける。制御
部81に微調整スイッチ65〜68を設ける。微調整ス
イッチ65〜68によって微調整モードに切り換えるこ
とにより、制御部81から電磁弁34、35a、35
b、35cへパルス信号を出力させ、旋回モータ及び駆
動シリンダによる基台及びブームの移動を間欠的に行わ
せて低速化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、排水ポン
プ車やコンクリートポンプ車等のブームを備えた車両に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、排水ポンプ車やコンクリートポ
ンプ車には、ブームが備えられており、このブームによ
ってその先端に係止した排水ポンプを所定位置へ移動し
たり、ブームに沿って設けられた輸送配管の先端からな
るコンクリート吐出部を所定位置に配置させることがで
きるようになっている。
【0003】ここで、この種のブームを備えた車両を、
図7に示す排水ポンプ車を例にとって説明する。図にお
いて、符号1は、排水ポンプ車である。この排水ポンプ
車1には、荷台2にブーム3が設けられている。このブ
ーム3は、複数のブーム部4を互いに回動可能に連結さ
せたもので、荷台2側から順に、第1ブーム部4a、第
2ブーム部4b、第3ブーム部4cとされ、第1ブーム
部4aが荷台2上に水平面内にて旋回可能に設けられた
基台5に回動可能に連結されている。そして、これらブ
ーム部4は、それぞれ駆動シリンダ6によって回動され
るようになっている。これら駆動シリンダ6は、第1ブ
ーム部4aを回動させる第1駆動シリンダ6a、第2ブ
ーム部4bを回動させる第2駆動シリンダ6b、第3ブ
ーム部4cを回動させる第3駆動シリンダ6cから構成
されている。また、荷台2には、排水ポンプ載置部7が
設けられており、これら排水ポンプ載置部7には、排水
ポンプ8が載置されるようになっている。
【0004】そして、上記排水ポンプ車1によって排水
ポンプ8を現場に設置するには、荷台2の排水ポンプ載
置部7に設置された排水ポンプ8にブーム3の第3ブー
ム部4cに設けられた係止部9を係止させ、この状態に
て、各ブーム部4を回動させるとともに基台5を回動さ
せることにより、排水ポンプ8を所定位置に配設してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブーム3に
より排水ポンプ8を設置及び回収する際には、微妙に位
置決めする必要がある。このため、従来では、ブーム3
及び基台5の駆動スイッチのON・OFFを適切なタイ
ミングにて繰り返して微調整を行っていたが、その作業
に熟練を有するという問題があった。
【0006】このため、各駆動シリンダ6及び基台5を
回動させる旋回モータへの油圧経路の途中に電磁弁及び
フローコントロールバルブを設け、ブーム3の駆動速度
を低速にするモードを設けたものもあるが、この場合、
低速モードにすると、各ブーム部4及び基台5の全てが
低速となってしまい、作業が円滑に行われなくなること
があった。ここで、それぞれの駆動部分に低速モードを
設ければ、所定のものだけを個別に低速にすることがで
きるが、この場合、油圧回路構成が複雑になり、高価な
ものとなってしまうという問題があった。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、熟練を要せずとも、微妙な位置決めを行うことが
でき、しかも、油圧回路構成の複雑化によるコストアッ
プを招くことのないブームを備えた車両を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のブームを備えた車両は、車両に旋回
可能に支持された基台と、該基台に回動可能に連結され
たブームと、前記基台及び前記ブームを回動させて前記
ブームを所定位置に移動させる油圧駆動の駆動機構と、
該駆動機構へ油圧を供給する油圧ポンプと、該油圧ポン
プと前記駆動機構との間に設けられた電磁弁と、該電磁
弁を制御する制御手段とを有するブームを備えた車両で
あって、前記制御手段には、前記駆動機構の駆動を微調
整モードに切り換える微調整モード切換手段が設けら
れ、前記制御手段は、前記微調整モード切換手段によっ
て微調整モードに切り換えられることにより、前記電磁
弁への制御信号をパルス化して出力して間欠的にON・
OFFさせることにより、前記駆動機構へ間欠的に油圧
を供給し、前記駆動機構における駆動力を間欠的に生じ
させ、前記基台及びブームを低速にて移動させることを
特徴としている。
【0009】つまり、微調整モード切換手段によって微
調整モードに切り換えると、制御手段によって駆動機構
における駆動力が間欠的に生じされるので、基台及びブ
ームの駆動が間欠的に繰り返されて低速にされる、いわ
ゆるインチング操作が行われた状態にて駆動され、熟練
を要することなく、ブームの微妙な位置決めを行うこと
ができる。これにより、例えば、ブームによって排水ポ
ンプを所定位置へ設置する排水ポンプ車や生コンクリー
トが送り込まれる輸送配管の先端部の吐出口を打設現場
へ設置するコンクリートポンプ車における作業を円滑に
行うことができ、これにより、工期の短縮化を図ること
ができる。また、単に、電磁弁を制御するすることによ
り、基台及びブームの移動を低速とするものであるの
で、油圧回路の複雑化を招くことがなく、これにより、
低コストにて微調整可能な装置とすることができる。
【0010】請求項2記載のブームを備えた車両は、請
求項1記載のブームを備えた車両において、前記ブーム
が、互いに回動可能に連結された複数のブーム部から構
成され、これらブーム部同士の間には、前記制御手段に
よって制御される前記駆動機構が設けられ、これら駆動
機構によってブーム部同士が回動されることを特徴とし
ている。
【0011】すなわち、複数のブーム部をそれぞれ微調
整モードによって低速にて移動させることができ、さら
なる微妙な位置決めを行うことができる。
【0012】請求項3記載のブームを備えた車両は、請
求項2記載のブームを備えた車両において、前記基台及
び前記ブーム部をそれぞれ回動させる駆動機構毎に前記
微調整モード切換手段が設けられて個別に微調整モード
とされることを特徴としている。
【0013】このように、それぞれの駆動機構毎に微調
整モード切換手段が設けられているので、必要な箇所だ
け低速にて移動させることができ、これにより、全てが
低速となることによる作業の滞りをなくすことができ、
作業を円滑に行うことができる。
【0014】請求項4記載のブームを備えた車両は、請
求項3記載のブームを備えた車両において、前記ブーム
部をそれぞれ回動させる駆動機構が、微調整モード時に
おける駆動速度が、前記基台側から先端側へ向かって順
に大きくされるように、パルス化された制御信号である
パルス信号が予め設定されていることを特徴としてい
る。
【0015】すなわち、特に微妙な移動が必要な基台側
から先端側へ向かって順に駆動速度が大きくされている
ので、迅速な移動及び微妙な位置決めを確実に行うこと
ができる。
【0016】請求項5記載のブームを備えた車両は、請
求項4記載のブームを備えた車両において、前記電磁弁
への前記パルス信号の周期をそれぞれ設定することによ
り、前記ブーム部同士の駆動速度が異ならされているこ
とを特徴としている。
【0017】つまり、電磁弁へのパルス信号の周期をそ
れぞれ設定することにより、装置を複雑化させることな
く、極めて容易にかつ確実にブーム部同士の駆動速度を
異ならせることができる。
【0018】請求項6記載のブームを備えた車両は、請
求項4または請求項5記載のブームを備えた車両におい
て、前記電磁弁への前記パルス信号のデューティー比を
それぞれ設定することにより、前記ブーム部同士の駆動
速度が異ならされていることを特徴としている。
【0019】このように、電磁弁へのパルス信号のデュ
ーティー比をそれぞれ設定することにより、装置を複雑
化させることなく、極めて容易にかつ確実にブーム部同
士の駆動速度を異ならせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のブームを備えた車
両の実施の形態例を図面を参照して説明する。なお、こ
のブームを備えた車両として、本実施形態例では、排水
ポンプ車を例にとって説明する。図1及び図2におい
て、符号21は、排水ポンプ車である。この排水ポンプ
車21には、その荷台22にブーム23が設けられてい
る。このブーム23は、複数のブーム部24を互いに回
動可能に連結させたもので、荷台22側から順に、第1
ブーム部24a、第2ブーム部24b、第3ブーム部2
4cから構成されている。荷台22には、水平面内にて
旋回可能な基台25が設けられており、ブーム23は、
この基台25に回動可能に連結されている。この基台2
5は、後述する旋回モータ(駆動機構)33によって回
動されるようになっている。
【0021】基台25と第1ブーム部24a、第1ブー
ム部24aと第2ブーム部24b、第2ブーム部24b
と第3ブーム部24cとの間には、それぞれ第1駆動シ
リンダ(駆動機構)26a、第2駆動シリンダ(駆動機
構)26b、第3駆動シリンダ(駆動機構)26cが設
けられている。
【0022】そして、第1駆動シリンダ26aが伸縮さ
れることにより、基台25に対して第1ブーム部24a
が回動され、第2駆動シリンダ26bが伸縮されること
により、第1ブーム部24aに対して第2ブーム部24
bが回動され、第3駆動シリンダ26cが伸縮されるこ
とにより、第2ブーム部24bに対して第3ブーム部2
4cが回動されるようになっている。
【0023】荷台22には、その上面における後方側
に、排水ポンプ載置部27が設けられており、これら排
水ポンプ載置部27には、それぞれ排水ポンプ28が着
脱可能に設置されるようになっている。ブーム23を構
成する第3ブーム部24cには、その先端に、係止部3
0が設けられており、この係止部30によって排水ポン
プ28を係止することができるようになっている。
【0024】また、上記の排水ポンプ車21には、その
前後左右に、下方へ向かって伸張可能なアウトリガ29
が設けられており、これらアウトリガ29を伸張させる
ことにより、これらアウトリガ29が地面に設置し、車
両が地面に確実に支持されるようになっている。
【0025】次に、上記排水ポンプ車21を駆動させる
油圧回路について説明する。図3に示すものは、排水ポ
ンプ車21の油圧回路を示すもので、符号31は、油圧
ポンプである。この油圧ポンプ31には、旋回モータ3
3、第1駆動シリンダ26a、第2駆動シリンダ26
b、第3駆動シリンダ26cが接続されており、これら
の間には、それぞれ旋回モータ用電磁弁34、第1駆動
シリンダ用電磁弁35a、第2駆動シリンダ用電磁弁3
5b、第3駆動シリンダ用電磁弁35cが設けられてい
る。
【0026】また、油圧ポンプ31には、それぞれアウ
トリガ駆動用電磁弁37を介してアウトリガ29が接続
されている。また、排水ポンプ車21の荷台22には、
制御盤42が設けられている。
【0027】ここで、この制御盤42について説明す
る。図4に示すように、この制御盤42は、排水ポンプ
側スイッチ群43と、車両装置駆動側スイッチ群44と
を有している。排水ポンプ側スイッチ群43において、
符号51は、操作切換スイッチであり、この操作切換ス
イッチ51によって、排水ポンプ28の駆動を無線ある
いは機側(車両側)のいずれかに選択することができる
ようになっている。符号52、53は、それぞれ排水ポ
ンプ起動スイッチであり、符号54、55は、排水ポン
プ停止スイッチである。符号56は、直入起動スイッチ
であり、この直入起動スイッチ56によって排水ポンプ
28が直入起動されるようになっている。符号57は、
ランプスイッチ、符号58は、警報リセットスイッチで
ある。
【0028】車両装置駆動側スイッチ群44において、
符号61は、第1ブーム部駆動スイッチ、符号62は、
第2ブーム部駆動スイッチ、符号63は、第3ブーム部
駆動スイッチであり、これらのスイッチ61、62、6
3によって第1ブーム部24a、第2ブーム部24b、
第3ブーム部24cが回動されるようになっている。ま
た、符号64は、基台旋回スイッチであり、この基台旋
回スイッチ64によって基台25が左右に旋回駆動され
るようになっている。なお、これらスイッチ61〜64
は、いずれも、その中間位置がOFFとされている。
【0029】また、これらスイッチ61〜64の上方に
は、それぞれ対応した位置に、第1ブーム部微調整スイ
ッチ(微調整モード切換手段)65、第2ブーム部微調
整スイッチ(微調整モード切換手段)66、第3ブーム
部微調整スイッチ(微調整モード切換手段)67、基台
微調整スイッチ(微調整モード切換手段)68が設けら
れており、これらスイッチ65〜68によって各ブーム
部24及び基台25の駆動を微調整モードに切り換えら
れるようになっている。符号71は、計器照明スイッ
チ、符号72、73は、作業灯スイッチであり、これら
をONすることにより、計器照明、作業灯が灯火される
ようになっている。
【0030】次に、上記排水ポンプ車21の制御系の概
略を図5に示す機能ブロック図を参照して説明する。図
において、符号81は、制御部(制御手段)である。こ
の制御部81には、前述した第1ブーム部駆動スイッチ
61、第2ブーム部駆動スイッチ62、第3ブーム部駆
動スイッチ63、基台旋回スイッチ64及びこれらに対
応して設けられた第1ブーム部微調整スイッチ65、第
2ブーム部微調整スイッチ66、第3ブーム部微調整ス
イッチ67、基台微調整スイッチ68が接続されてい
る。
【0031】また、この制御部81には、前述した旋回
モータ用電磁弁34、第1駆動シリンダ用電磁弁35
a、第2駆動シリンダ用電磁弁35b、第3駆動シリン
ダ用電磁弁35cが接続されている。
【0032】そして、第1ブーム部駆動スイッチ61、
第2ブーム部駆動スイッチ62、第3ブーム部駆動スイ
ッチ63を上下のいずれかに倒してONさせると、制御
部81から第1駆動シリンダ用電磁弁35a、第2駆動
シリンダ用電磁弁35b、第3駆動シリンダ用電磁弁3
5cへ制御電流が出力され、これら第1駆動シリンダ用
電磁弁35a、第2駆動シリンダ用電磁弁35b、第3
駆動シリンダ用電磁弁35cを介して油圧ポンプ31か
らの油圧が第1駆動シリンダ26a、第2駆動シリンダ
26b、第3駆動シリンダ26cへ供給され、第1駆動
シリンダ26a、第2駆動シリンダ26b、第3駆動シ
リンダ26cが伸縮されて、第1ブーム部24a、第2
ブーム部24b、第3ブーム部24cが上下に回動され
るようになっている。
【0033】また、基台旋回スイッチ64を左右のいず
れかに倒してONさせると、制御部81から旋回モータ
用電磁弁34へ制御電流が出力され、この旋回モータ用
電磁弁34を介して油圧ポンプ31からの油圧が旋回モ
ータ33へ供給され、旋回モータ33が駆動されて基台
25が旋回されてブーム23が旋回されるようになって
いる。
【0034】つまり、作業者は、第1ブーム部駆動スイ
ッチ61、第2ブーム部駆動スイッチ62、第3ブーム
部駆動スイッチ63及び基台旋回スイッチ64を操作す
ることにより、各ブーム部24及び基台25を動かし、
第3ブーム部24cの係止部30に係止させた排水ポン
プ28を所定の場所へ移動させることができるようにな
っている。
【0035】ここで、制御部81は、第1ブーム部微調
整スイッチ65、第2ブーム部微調整スイッチ66、第
3ブーム部微調整スイッチ67、基台微調整スイッチ6
8がONされていると、微調整モードとされて、第1駆
動シリンダ用電磁弁35a、第2駆動シリンダ用電磁弁
35b、第3駆動シリンダ用電磁弁35c、旋回モータ
用電磁弁34へ出力する制御電流をパルス化し、図6に
示すように、予め設定された所定周期TにてON・OF
Fを繰り返すパルス信号として出力するようになってい
る。
【0036】なお、微調整モード時における第1駆動シ
リンダ用電磁弁35a、第2駆動シリンダ用電磁弁35
b、第3駆動シリンダ用電磁弁35c、旋回モータ用電
磁弁34へ出力される制御電流のデューティー比(Ton
/T)も、それぞれ予め設定されており、特に、第1駆
動シリンダ用電磁弁35a、第2駆動シリンダ用電磁弁
35b、第3駆動シリンダ用電磁弁35cへの制御電流
のデューティー比Da、Db、Dcは、Da<Db<D
cとされている。
【0037】そして、このようなパルス化された制御電
流が第1駆動シリンダ用電磁弁35a、第2駆動シリン
ダ用電磁弁35b、第3駆動シリンダ用電磁弁35c、
旋回モータ用電磁弁34に出力されると、これら第1駆
動シリンダ用電磁弁35a、第2駆動シリンダ用電磁弁
35b、第3駆動シリンダ用電磁弁35c、旋回モータ
用電磁弁34では、所定周期TにてON・OFFされる
こととなり、各ブーム部24及び基台25の駆動が間欠
的に繰り返されて低速にされる、いわゆるインチング操
作が行われた状態にて駆動され、各ブーム部24及び基
台25の駆動の微調整を容易に行うことが可能となり、
微妙な位置決めを行うことができる。
【0038】このように、上記の排水ポンプ車21から
なるブームを備えた車両によれば、各微調整スイッチ6
5〜68によって微調整モードに切り換えると、制御部
81によって駆動シリンダ26及び旋回モータ33にお
ける駆動力が間欠的に生じされるので、基台25及びブ
ーム23の駆動が間欠的に繰り返されて低速にされる、
いわゆるインチング操作が行われた状態にて駆動され、
熟練を要することなく、ブーム23の微妙な位置決めを
行うことができる。これにより、ブーム23によって排
水ポンプ28を所定位置へ設置する作業を円滑に行うこ
とができ、工期の短縮化を図ることができる。
【0039】また、単に、各電磁弁34、35a、35
b、35cを制御するすることにより、基台25及びブ
ーム23の移動を低速とするものであるので、油圧回路
の複雑化を招くことがなく、これにより、低コストにて
微調整可能な装置とすることができる。
【0040】しかも、複数のブーム部24をそれぞれ微
調整スイッチ65〜67によって低速にて移動させるこ
とができ、さらなる微妙な位置決めを行うことができ、
さらには、必要な箇所だけ低速にて移動させることがで
き、これにより、全てが低速となることによる作業の滞
りをなくすことができ、作業を円滑に行うことができ
る。
【0041】また、特に微妙な移動が必要な基台25側
から先端側へ向かって順に駆動速度が大きくされている
ので、迅速な移動及び微妙な位置決めを確実に行うこと
ができる。また、各電磁弁35a、35b、35cへの
パルス信号の周期及びデューティー比の両方もしくは一
方をそれぞれ設定することにより、装置を複雑化させる
ことなく、極めて容易にかつ確実にブーム部24同士の
駆動速度を異ならせることができる。
【0042】なお、上記の例では、ブームを備えた車両
として、排水ポンプ28を搭載した排水ポンプ車21を
例にとって説明したが、このブームを備えた車両として
は、排水ポンプ車21に限定されることはなく、例え
ば、生コンクリートが送り込まれる輸送配管がブームに
沿って設けられ、この輸送配管の先端部の吐出口を打設
現場へ設置し、吐出口から生コンクリートを吐出させて
コンクリートを打設するコンクリートポンプ車にも適応
することができ、この場合も、ブームを微調整移動させ
ることにより、生コンクリートが吐出される輸送配管の
吐出口の位置決めを迅速かつ高精度に行うことができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のブーム
を備えた車両によれば、下記の効果を得ることができ
る。請求項1記載のブームを備えた車両によれば、微調
整モード切換手段によって微調整モードに切り換える
と、制御手段によって駆動機構における駆動力が間欠的
に生じされるので、基台及びブームの駆動が間欠的に繰
り返されて低速にされる、いわゆるインチング操作が行
われた状態にて駆動され、熟練を要することなく、ブー
ムの微妙な位置決めを行うことができる。これにより、
例えば、ブームによって排水ポンプを所定位置へ設置す
る排水ポンプ車や生コンクリートが送り込まれる輸送配
管の先端部の吐出口を打設現場へ設置するコンクリート
ポンプ車における作業を円滑に行うことができ、これに
より、工期の短縮化を図ることができる。また、単に、
電磁弁を制御するすることにより、基台及びブームの移
動を低速とするものであるので、油圧回路の複雑化を招
くことがなく、これにより、低コストにて微調整可能な
装置とすることができる。
【0044】請求項2記載のブームを備えた車両によれ
ば、複数のブーム部をそれぞれ微調整モードによって低
速にて移動させることができ、さらなる微妙な位置決め
を行うことができる。
【0045】請求項3記載のブームを備えた車両によれ
ば、それぞれの駆動機構毎に微調整モード切換手段が設
けられているので、必要な箇所だけ低速にて移動させる
ことができ、これにより、全てが低速となることによる
作業の滞りをなくすことができ、作業を円滑に行うこと
ができる。
【0046】請求項4記載のブームを備えた車両によれ
ば、特に微妙な移動が必要な基台側から先端側へ向かっ
て順に駆動速度が大きくされているので、迅速な移動及
び微妙な位置決めを確実に行うことができる。
【0047】請求項5記載のブームを備えた車両によれ
ば、電磁弁へのパルス信号の周期をそれぞれ設定するこ
とにより、装置を複雑化させることなく、極めて容易に
かつ確実にブーム部同士の駆動速度を異ならせることが
できる。
【0048】請求項6記載のブームを備えた車両によれ
ば、電磁弁へのパルス信号のデューティー比をそれぞれ
設定することにより、装置を複雑化させることなく、極
めて容易にかつ確実にブーム部同士の駆動速度を異なら
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態例のブームを備えた車両
を説明する排水ポンプ車の側面図である。
【図2】 本発明の実施の形態例のブームを備えた車両
を説明する排水ポンプ車の側面図である。
【図3】 本発明の実施の形態例のブームを備えた車両
である排水ポンプ車の油圧回路を説明する油圧回路図で
ある。
【図4】 本発明の実施の形態例のブームを備えた車両
である排水ポンプ車に設けられた制御盤の正面図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態例のブームを備えた車両
である排水ポンプ車の制御系を説明するブロック図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態例のブームを備えた車両
である排水ポンプ車の制御の仕方を説明するグラフ図で
ある。
【図7】 ブームを備えた車両の従来例を説明する排水
ポンプ車の斜視図である。
【符号の説明】
21 コンクリートポンプ車(車両) 22 荷台 23 ブーム 24 ブーム部 25 基台 26 駆動シリンダ(駆動機構) 31 油圧ポンプ 33 旋回モータ(駆動機構) 34、35a、35b、35c 電磁弁 65〜68 微調整スイッチ(微調整モード切換手段) 81 制御部(制御手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に旋回可能に支持された基台と、該
    基台に回動可能に連結されたブームと、前記基台及び前
    記ブームを回動させて前記ブームを所定位置に移動させ
    る油圧駆動の駆動機構と、該駆動機構へ油圧を供給する
    油圧ポンプと、該油圧ポンプと前記駆動機構との間に設
    けられた電磁弁と、該電磁弁を制御する制御手段とを有
    するブームを備えた車両であって、 前記制御手段には、前記駆動機構の駆動を微調整モード
    に切り換える微調整モード切換手段が設けられ、前記制
    御手段は、前記微調整モード切換手段によって微調整モ
    ードに切り換えられることにより、前記電磁弁への制御
    信号をパルス化して出力して間欠的にON・OFFさせ
    ることにより、前記駆動機構へ間欠的に油圧を供給し、
    前記駆動機構における駆動力を間欠的に生じさせ、前記
    基台及びブームを低速にて移動させることを特徴とする
    ブームを備えた車両。
  2. 【請求項2】 前記ブームは、互いに回動可能に連結さ
    れた複数のブーム部から構成され、これらブーム部同士
    の間には、前記制御手段によって制御される前記駆動機
    構が設けられ、これら駆動機構によってブーム部同士が
    回動されることを特徴とする請求項1記載のブームを備
    えた車両。
  3. 【請求項3】 前記基台及び前記ブーム部をそれぞれ回
    動させる駆動機構毎に前記微調整モード切換手段が設け
    られて個別に微調整モードとされることを特徴とする請
    求項2記載のブームを備えた車両。
  4. 【請求項4】 前記ブーム部をそれぞれ回動させる駆動
    機構は、微調整モード時における駆動速度が、前記基台
    側から先端側へ向かって順に大きくされるように、パル
    ス化された制御信号であるパルス信号が予め設定されて
    いることを特徴とする請求項3記載のブームを備えた車
    両。
  5. 【請求項5】 前記電磁弁への前記パルス信号の周期を
    それぞれ設定することにより、前記ブーム部同士の駆動
    速度が異ならされていることを特徴とする請求項4記載
    のブームを備えた車両。
  6. 【請求項6】 前記電磁弁への前記パルス信号のデュー
    ティー比をそれぞれ設定することにより、前記ブーム部
    同士の駆動速度が異ならされていることを特徴とする請
    求項4または請求項5記載のブームを備えた車両。
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