JP2002194400A5

JP2002194400A5 -

Info

Publication number: JP2002194400A5
Application number: JP2000398318A
Authority: JP
Filing date: 2000-12-27
Publication date: 2008-06-19
Anticipated expiration: 2020-12-27

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】洗浄剤を収納する容器本体と、該容器本体内に収納された洗浄剤を吐出させる吐出装置とを有する吐出容器と、前記容器本体内に収納された洗浄剤とを備える洗浄剤製品であって、前記容器本体内に収容される洗浄剤が、（１）次亜塩素酸アルカリ金属塩；０．１〜１０質量％、（２）アルカリ剤；０．１〜５質量％、（３）（ａ）脂肪酸のアルカリ金属塩、（ｂ）アミンオキサイド、及び、（ｃ）アルキルベンゼンスルホン酸塩を含む界面活性剤混合物、；０．１〜１０質量％を含有してなり、前記吐出装置が造泡機構を有し、該造泡機構が、洗浄剤の飛翔通路上に設けられた造泡筒を有し、該造泡筒の内壁最小径が２〜８ｍｍであることを特徴とする洗浄剤製品。
【請求項２】前記造泡筒の内壁面に凹凸面部が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の洗浄剤製品。
【請求項３】前記造泡機構が、洗浄剤の飛翔通路上に設けられた網目状スクリーンを有することを特徴とする請求項１または２に記載の洗浄剤製品。
【請求項４】前記洗浄剤が、紐状ミセル構造をとるものであることを特徴とする請求項１から請求項３の何れかに記載の洗浄剤製品。

【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、洗浄剤を収納する容器本体と、該容器本体内に収納された洗浄剤を吐出させる吐出装置とを有する吐出容器と、前記容器本体内に収納された洗浄剤とを備える洗浄剤製品であって、前記容器本体内に収容される洗浄剤が、（１）次亜塩素酸アルカリ金属塩；０．１〜１０質量％、（２）アルカリ剤；０．１〜５質量％、（３）（ａ）脂肪酸のアルカリ金属塩、（ｂ）アミンオキサイド、及び、（ｃ）アルキルベンゼンスルホン酸塩を含む界面活性剤混合物、；０．１〜１０質量％を含有してなり、前記吐出装置が造泡機構を有し、該造泡機構が、洗浄剤の飛翔通路上に設けられた造泡筒を有し、該造泡筒の内壁最小径が２〜８ｍｍであることを特徴とする洗浄剤製品を提供する。

本発明において、前記洗浄剤として、（１）次亜塩素酸アルカリ金属塩、（２）アルカリ剤、（３）界面活性剤を含有する塩素系洗浄剤とする。前述のように、本発明の洗浄剤はチキソトロピー性を有するため、元々粘度の低い洗浄剤を発泡させたときのように、大量の泡が何層にも重なった状態で洗浄対象物表面に付着してしまうことがない。そのため、洗浄対象物表面に接している洗浄剤成分が大気に接触しやすくなり、漂白活性のある次亜塩素酸の生成が促進されやすい。従って、高い洗浄力を発揮することができる。

本発明においては、前記造泡機構として、洗浄剤の飛翔通路上に設けられた造泡筒を有する構成を採用する。なお、造泡筒は、洗浄剤の飛翔方向中心軸と略同一の中心軸を有するように配置されることが望ましい。この場合、洗浄剤は、造泡筒内壁に衝突しつつ造泡筒内部で空気を巻き込むので、効果的に泡を含ませることができる。造泡筒の内壁の最小径は２〜８ｍｍとする。最小径が８ｍｍよりも大きいと、洗浄剤が造泡筒内壁に衝突しにくくなり、洗浄剤に充分な泡を含ませることができなくなるからである。一方、最小径が２ｍｍよりも小さいと、製作が困難であると共に、目詰まり等が生じやすく、また、適度なパターンに広がらないためである。また、造泡筒を設ける場合、その内壁面に凹凸面部が形成されていることが望ましい。これにより、より効果的に泡を含ませることができる。

【００６４】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤製品は、内壁の最小径が２〜８ｍｍである造泡筒を備えた造泡機構を有する吐出容器に、（１）次亜塩素酸アルカリ金属塩；０．１〜１０質量％、（２）アルカリ剤；０．１〜５質量％、（３）（ａ）脂肪酸のアルカリ金属塩、（ｂ）アミンオキサイド、及び、（ｃ）アルキルベンゼンスルホン酸塩を含む界面活性剤混合物、；０．１〜１０質量％を含有してなるために、チキソトロピー性を有する洗浄剤を収納したので、吐出装置から吐出させる際に、ノズルより何ら抵抗無く良好かつ均一に洗浄剤を吐出できる。
即ち、洗浄剤がチキソトロピー性を有することで、吐出装置からの吐出が困難となることが無く、付着滞留性の低下を防止し、容器本体から吐出装置への洗浄剤の連続的な汲み上げが困難とならないようにすることができる。また、造泡筒の内径の上限を８ｍｍとすることにより造泡筒内壁に洗浄剤を確実に衝突させて吐出した洗浄剤に十分な泡を含ませることができ、下限を２ｍｍとすることで目詰まりを防止でき、適度な洗浄剤の吐出パターンにすることができる。
また、造泡機構を有する吐出装置に前述の特性の洗浄剤を用いたので、吐出された洗浄剤の組成物は垂直面や傾斜面の汚れ対象物を均一に覆うことができると共に、付着滞留性と漂白性に優れる。
従って本発明の洗浄剤製品によれば、何度も同じ場所に洗浄剤をかける必要がなく、手首の疲労感が軽減でき、洗浄剤の無駄な浪費がなくなると共に、非常に良好な洗浄効果が得られるので、特に、浴室、台所、トイレなどの硬質表面の漂白、カビ取りに好適に使用される。