JP2002194309A - 紙壁紙用施工糊組成物 - Google Patents

紙壁紙用施工糊組成物

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JP2002194309A
JP2002194309A JP2000394838A JP2000394838A JP2002194309A JP 2002194309 A JP2002194309 A JP 2002194309A JP 2000394838 A JP2000394838 A JP 2000394838A JP 2000394838 A JP2000394838 A JP 2000394838A JP 2002194309 A JP2002194309 A JP 2002194309A
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paste
silica
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paste composition
starch
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JP2000394838A
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Kunio Shimizu
邦夫 清水
Yoshifumi Tamaki
淑文 玉木
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工性に優れ、しかも目地すきの発生を極力
抑えた紙壁紙用施工糊組成物を提供すること。 【解決手段】 澱粉糊とシリカを必須成分として含有
し、好ましくはシリカが酸化珪素を少なくとも50重量
%以上含有し平均粒子径が50μm以下の合成シリカで
あることを特徴とする紙壁紙用施工糊組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙壁紙用の施工糊
に関するものであり、さらに詳しくは、目地すきの発生
を抑制する壁紙用施工糊組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来施工業者が壁紙をコンクリートや石
膏ボードなどの壁に貼り付ける際には、澱粉を苛性ソー
ダなどのアルカリを使用してアルファー化したもの、あ
るいはエーテル化澱粉、エステル化澱粉等がそのままで
使用されたり、これらの澱粉糊に対して更に接着性を向
上する目的で酢ビエマルジョン、エチレン酢ビエマルジ
ョン等が配合されて使用されている。
【0003】しかしながら、これらの澱粉糊は壁紙の接
着性、施工性には優れているものの、特に紙壁紙を貼り
付ける場合に目地すきを発生し易いことから施工時のク
レームが多発しており、これまで紙壁紙の構成を非透湿
性にする等の工夫が種々なされてきたにもかかわらず、
未だ目地すきを完全に抑制するには至っていない。かか
る状況下、目地すきの発生を極力抑えた紙壁紙用施工糊
組成物に対する産業界の要請が高まっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の欠点を解決すべく、施工性に優れ、しかも
目地すきの発生を極力抑えた紙壁紙用施工糊組成物を提
供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行なった結果、従来の澱粉系
の施工糊にシリカを配合する事により、施工性、接着性
等を低下させる事なく、目地すきを大幅に改善できるこ
とを発見し、本発明を完成させるに到った。
【0006】すなわち本発明は、澱粉糊とシリカを必須
成分として含有する事を特徴とする紙壁紙用施工糊組成
物であり、好ましくはシリカが酸化珪素を少なくとも5
0重量%以上含むものであり、また好ましくはシリカの
平均粒子径が50μm以下である紙壁紙用施工糊組成物
を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明の澱粉糊は、従来公知の如何なる澱粉糊でもよく、
例えば、トウモロコシ澱粉を苛性ソーダの水溶液中で、
あるいは熱水中で加熱攪拌して得られる糊化澱粉、エー
テル化澱粉、エステル化澱粉、デキストリン等の澱粉を
ベースにした澱粉糊が挙げられる。
【0008】更には、これらの澱粉糊に対して、酢ビエ
マルジョン、エチレン酢ビエマルジョン、アクリル酸エ
ステル系エマルジョン、あるいはこれらの共重合エマル
ジョン、更にはポリビニルアルコール、ポリアクリルア
ミド、アルカリ可溶性アクリル共重合体等の水溶性ポリ
マー等を添加配合したものも使用できる。
【0009】本発明のシリカは、酸化珪素を主成分とす
る無機化合物であれば従来公知の如何なるものでも使用
できるが、その中でも特に目地すきの改良効果に優れる
という観点から、酸化珪素を少なくとも50重量%以上
含むものが好ましい。
【0010】また本発明で用いられるシリカは、沈降等
の問題がおこらず施工糊としての安定性に優れること、
また施工糊の塗布性にムラがでることがなく、十分な目
地すき改善効果を与えるという観点から、平均粒子径は
50μm以下であるものが好ましい。
【0011】本発明のシリカの中で特に好ましいのは合
成シリカであり、例えば珪酸ソーダと酸の反応により得
られる湿式法シリカ、あるいは四塩化珪素を気層中で燃
焼加水分解させて得られる乾式法シリカ等が挙げられ
る。例えば、ニップシールE−200A,E−220
A,E−150K(日本シリカ工業(株)製)、カープ
レックス#67,#80,#100,#1120(塩野
義製薬(株)製)、AEROSIL200,300,3
80(日本アエロジル(株)製)、ソーレックスCM
(徳山曹達(株)製)等が挙げられる。
【0012】また本発明で用いられるシリカの含有量
は、最終的に得られる澱粉糊の固形分に対して10〜2
00重量%であることが好ましい。シリカの含有量がこ
の範囲内であれば、目地すきの改良効果は十分であり、
また施工糊の粘性が不良になることもなく、施工糊の貯
蔵安定性、塗工性も優れたものになるので好ましい。
【0013】本発明の施工糊組成物は、上述の澱粉糊を
調液した後、ついで上述のシリカを添加して十分攪拌混
合した後、必要に応じて水で希釈して粘度調整を行うこ
とにより製造できる。あるいはシリカを予め必要に応じ
て分散剤を含む水と混合分散させた後、澱粉糊に配合し
ても良い。
【0014】またシリカを分散混合させる際に、ポリア
クリル酸系の分散剤やトリポリリン酸ソーダ等の無機系
分散剤を使用することもできる。
【0015】更にシリカの分散混合には、従来公知の攪
拌装置が使用できるが、高専断力の攪拌装置が特に好ま
しい。
【0016】本発明の施工糊組成物には、必要に防腐
剤、防かび剤、消泡剤、レベリング剤等を加えても差し
支えない。
【0017】かくして得られた本発明の施工糊組成物
は、通常の澱粉糊と同様の方法で壁紙に塗布され、壁に
貼り付けることができる。本方法で適用できる壁紙は、
化粧紙の基材が基本的に紙で構成された紙壁紙であれば
特に制限はなく、また壁紙を貼り付ける壁としては、石
膏ボード、モルタル仕上コンクリート、合板のような建
物の壁、天井、ドア、間仕切りのような建築内装等にも
応用できる。
【0018】壁紙への施工糊の塗布方法は、従来公知の
方法を用いることができ、刷毛による手塗りのほか、ロ
ールコーターなどを使用した機械塗りでも行える。
【0019】本発明の施工糊組成物の塗布量としては、
施工性、接着性、目地すきの点から100〜500g/m
2である。
【0020】
【実施例】以下に合成例及び実施例を示し本発明を具体
的に説明する。特に断らない限り、例中の「部」および
「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を表す。
【0021】<ベース澱粉糊の合成例>攪拌装置付きの
糊炊槽に水699部、小麦粉澱粉(グリコ栄養食品製
「丸蒲」)197部を仕込み、かき混ぜながら20%苛
性ソーダ水溶液51部を徐々に添加して約60分間混合
する。次いで30%硝酸53部を添加し十分混合し、固
形分20%のベース澱粉糊1000部を得た。
【0022】<実施例1>合成例で得られたベース澱粉
糊100部にカープレックス#67(シオノギ製薬製、
酸化珪素含有量=90〜96%、平均粒子径6.4μ
m)10部を配合し、十分混合攪拌した後、水90部を
加えて希釈し固形分15%の施工糊を調整した。その施
工糊を用いて石膏ボードに市販の紙壁紙を貼り、性能評
価を行った結果を表−1に示す。
【0023】<接着性の評価方法>市販の紙壁紙の裏面
に固形分15%に水で希釈して調整した施工糊を刷毛で
200g/m2塗工し、施工糊面同士を重ね合わせて30
分放置した後、石膏ボード面に圧着貼合わせる。常温で
2日乾燥後に紙壁紙を剥離して接着状態を観察する。
【0024】<施工性の評価方法>上記施工糊を市販の
紙壁紙に塗布して放置後、石膏ボードに圧着貼合わせる
までの作業性を評価する。
【0025】<目地すきの評価方法>上記と同様な操作
で施工糊を市販の紙壁紙に塗布して放置後、石膏ボード
に圧着貼合わせる。次いでカッターナイフで目地切り
し、直ちに80℃の熱風乾燥機中で30分間強制乾燥さ
せる。乾燥後、23℃、65%相対湿度の雰囲気下24
時間放置後に開いた目地の距離を測定し、下記により判
定する。
【0026】 目地は全く見えない <0.05mm 目地はほとんど見えない 0.05〜0.1mm 目地が僅かに見える 0.1〜0.2mm 目地が完全に見える >0.2mm
【0027】<実施例2〜4>実施例1と同様に表−1
記載のシリカを配合して最終的に固形分15%の施工糊
をそれぞ調整した。その施工糊を用いて石膏ボードに市
販の紙壁紙を貼り性能評価を行った結果を表−1に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】シリカA:カープレックス#67(塩野義
製薬(株)製、酸化珪素=90〜96%、平均粒子径
6.4μm) シリカB:ソーレックスCM(徳山曹達(株)製、酸化
珪素=50〜55%、平均粒子径0.02〜0.08μ
m)
【0030】<比較例1〜5>実施例1と同様に表−2
記載の処方で配合して最終的に固形分15%の施工糊を
それぞ調整した。その施工糊を用いて石膏ボードに市販
の紙壁紙を貼り性能評価を行った結果を表−2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】この表−1,2の結果より、実施例1〜4
の施工糊組成物については、いずれも接着性、施工性だ
けでなく、目地すきがなく極めて満足した結果が得られ
たが、比較例1〜4の施工糊組成物については、接着
性、施工性は良いものの、目地すきが全く悪いことがわ
かる。
【0033】
【発明の効果】本発明の施工糊組成物は、従来の澱粉糊
と同様に取り扱うことが可能で、施工性、接着性に優れ
るだけでなく、特に紙壁紙の目地すきを大幅に低減する
効果に優れている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】澱粉糊とシリカを必須成分として含有する
    事を特徴とする紙壁紙用施工糊組成物。
  2. 【請求項2】シリカが酸化珪素を少なくとも50重量%
    以上含む請求項1に記載の紙壁紙用施工糊組成物。
  3. 【請求項3】シリカの平均粒子径が50μ以下である請
    求項1又は2に記載の紙壁紙用施工糊組成物。
  4. 【請求項4】シリカが合成シリカである請求項1〜3の
    いずれか一項に記載の紙壁紙用施工糊組成物。
  5. 【請求項5】シリカの含有量が澱粉糊の固形分に対して
    10〜200重量%である請求項1〜4のいずれか一項
    に記載の紙壁紙用施工糊組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101025181B1 (ko) 2009-02-10 2011-03-31 한서대학교 산학협력단 실리카 에어로겔 분말을 함유한 단열성 및 내화성 도배풀 제조방법

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