JP2002193867A - カルボニル化合物の製造方法 - Google Patents

カルボニル化合物の製造方法

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JP2002193867A
JP2002193867A JP2001379948A JP2001379948A JP2002193867A JP 2002193867 A JP2002193867 A JP 2002193867A JP 2001379948 A JP2001379948 A JP 2001379948A JP 2001379948 A JP2001379948 A JP 2001379948A JP 2002193867 A JP2002193867 A JP 2002193867A
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JP2001379948A
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Klas Sorger
ゾルガー クラース
Hermann Petersen
ペーターゼン ヘルマン
Juergen Stohrer
シュトーラー ユルゲン
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Consortium fuer Elektrochemische Industrie GmbH
Original Assignee
Consortium fuer Elektrochemische Industrie GmbH
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B41/00Formation or introduction of functional groups containing oxygen
    • C07B41/06Formation or introduction of functional groups containing oxygen of carbonyl groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/51Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition
    • C07C45/511Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition involving transformation of singly bound oxygen functional groups to >C = O groups
    • C07C45/512Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition involving transformation of singly bound oxygen functional groups to >C = O groups the singly bound functional group being a free hydroxyl group

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般式(1)RC=Oで示されるカル
ボニル化合物を、一般式(2)RC(OH)−C
−COOMで示されるβ−ヒドロキシカルボン
酸又はその塩の開裂により製造し、その際カルボニル化
合物を高い収量及び純度で取得及び単離することを可能
にする方法。 【解決手段】 アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水
酸化物、アルカノラート、酸化物、アミド及び水素化物
から選択されるブレンステッド塩基及び非ヒドロキシル
性溶剤の存在で開裂させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレンステッド塩
基及び非ヒドロキシル性(nicht-hydroxylisch)溶剤の存
在でのヒドロキシカルボン酸の開裂によるカルボニル化
合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】逆アルドール反応により、通常、β−ヒ
ドロキシカルボン酸エステル、β−ヒドロキシカルボン
酸アミド又はβ−ヒドロキシケトンは、熱的にか又は酸
性触媒作用若しくは塩基性触媒作用下に相応するカルボ
ニル化合物に開裂される(例えばWO9615142)。
【0003】例えば、D.Ivanoff、Bull.Soc.Chim.Franc
e 36、321(1933)及びC.S.Rondestvedt、M.E.Rowley、J.
Am.Chem.Soc.78、3804(1956)から、水中で塩基の水酸化
カリウム又は炭酸カリウムの存在で及び水性アルコール
性溶液中で塩基の水酸化ナトリウムの存在で並びに1−
プロパノール中で塩基のナトリウム−1−プロパノラー
トの存在で、二置換、三置換及び四置換されたβ−ヒド
ロキシプロピオン酸の開裂が公知である。
【0004】予め公知の方法は、次の欠点を有する:β
−ヒドロキシプロピオン酸類の開裂は、殆どの場合に劣
悪な質量収量で不完全に進行する。僅かな場合にのみ、
β−ヒドロキシプロピオン酸がアリール基をα位及び/
又はβ位に有する場合に、開裂は完全に進行する。幾つ
かの場合に、殊に、β−ヒドロキシプロピオン酸が置換
基として水素原子をα位及び/又はβ位に有する場合
に、開裂が起こらない。従って、開裂の際に形成された
カルボニル化合物に対する質量収量は、殆どの場合に必
然的に低下している。
【0005】更に、β−ヒドロキシプロピオン酸の開裂
は、殆どの場合に極めてゆっくりと進行し、かつたいて
い10時間を上回る反応時間を必要とし、このことは、
反応を、殊に工業規模での実施の際に、劣悪な時間収量
に基づき極めて不経済にする。
【0006】その上、水と混和可能な溶剤である1−プ
ロパノール又は他のアルコールは、一般式(2)のカル
ボニル化合物の取得若しくは単離のための水による後処
理の際に、水相中に溶解する。経済性の理由から及び廃
棄物量の低下のために、殊に工業規模での使用の際に、
水相からの使用される溶剤の回収(例えば抽出又は蒸留
による)が必要であるが、しかし、このことは著しい費
用と結びついている。付加的に、水と混和可能な溶剤で
ある1−プロパノール又は他のアルコールの使用の際
に、一般式(2)のカルボニル化合物の取得若しくは単
離のための後処理の際に、通常、助溶剤として水と混和
不可能な有機溶剤、例えば酢酸エチル又はメチル−t−
ブチルエーテルの使用が、より良好な相分離のために必
要である。この溶剤は回収されなければならず、かつ再
利用の前に、蒸留により不純物が除去されなければなら
ず、このことは、同様に高い費用と結びついている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、β−ヒドロキシカルボン酸類を開裂し、かつ開裂の
際に形成されたカルボニル化合物を、高い収量及び純度
で取得かつ単離することを可能にする、経済的な方法を
発展させることにあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、一般式
(1) RC=O (1)、 で示されるカルボニル化合物を、一般式(2) RC(OH)−CR−COOM (2)、 で示されるβ−ヒドロキシカルボン酸又はその塩を、ア
ルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物、アルカノ
ラート、酸化物、アミド及び水素化物から選択されたブ
レンステッド塩基及び非ヒドロキシル性溶剤の存在で、
開裂することにより製造する方法であり、その際、R
は、ハロゲン置換若しくはシアノ置換されていてよいC
〜C30−炭化水素基を表し、該基中の1つ又はそれ
以上の互いに隣接していないメチレン単位は、基−O
−、−CO−、−COO−、−OCO−又は−OCOO
−、−S−又は−NR−と交換されていてよく、かつ
1つ又はそれ以上の互いに隣接していないメチン単位
は、基−N=、−N=N−又は−P=と交換されていて
よく、Rは、水素又はハロゲン置換若しくはシアノ置
換されていてよいC〜C30−炭化水素基を表し、該
基中の1つ又はそれ以上の互いに隣接していないメチレ
ン単位は、基−O−、−CO−、−COO−、−OCO
−又は−OCOO−、−S−又は−NR−と交換され
ていてよく、かつ1つ又はそれ以上の互いに隣接してい
ないメチン単位は、基−N=、−N=N−又は−P=と
交換されていてよく、R及びRは、水素、ハロゲン
又はハロゲン置換若しくはシアノ置換されていてよいC
〜C30−炭化水素基を表し、該基中の1つ又はそれ
以上の互いに隣接していないメチレン単位は、基−O
−、−CO−、−COO−、−OCO−又は−OCOO
−、−S−又は−NR−と交換されていてよく、かつ
1つ又はそれ以上の互いに隣接していないメチン単位
は、基−N=、−N=N−又は−P=と交換されていて
よく、Rは、水素又はハロゲン置換若しくはシアノ置
換されていてよいC〜C30−炭化水素基を表し、該
基中の1つ又はそれ以上の互いに隣接していないメチレ
ン単位は、基−O−、−CO−、−COO−、−OCO
−又は−OCOO−、−S−、−NH−又は−N−C
〜C20−アルキルと交換されていてよく、かつ1つ又
はそれ以上の互いに隣接していないメチン単位は、基−
N=、−N=N−又は−P=と交換されていてよく、か
つMは、水素、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属
イオン又はアンモニウムイオンを表し、その際、一組の
及びR、R及びR並びにR及びRから選
択されるそれぞれ2つの基は互いに結合していてよい。
【0009】本方法は、逆アルドール反応である。本方
法によれば、一般式(2)のカルボニル化合物は、>9
0%までの極めて高い収率及び極めて高い純度で、単純
でかつ同時に極めて良好な空時収量、ひいては高い経済
性で取得されることができる。
【0010】R、R、R及びRのためのC
30−炭化水素基は、有利に線状、分枝鎖状又は環状
のC〜C20−アルキル基、C〜C20−アルコキ
シカルボニルアルキル基、C〜C20−アルケニル
基、C〜C20−アセタールアルケニル基、C〜C
20−アルキルカルボニルオキシアルキル基であり、こ
れらの基は、F、Cl、Br、I、CN及びC〜C
−アルコキシ基により置換されていてよく、かつ該基中
のメチレン単位は、−O−、−S−、−NH−、−N−
〜C20−アルキルと交換されていてよく;アリー
ル基、アラルキル基、アルカリール基、アラルケニル
基、アルケニルアリール基であり、該基中の1つ又はそ
れ以上のメチン単位は、基−N=、−N=N−、−P=
と、及びメチレン単位は、−O−、−S−、−NH−、
−N−C〜C20−アルキルと交換されていてよく、
かつ該基は、F、Cl、Br、I、CN及びC〜C
10−アルコキシ基により及び環上でC〜C10−ア
ルキル基により置換されていてよい。
【0011】ハロゲン基R及びRは、有利にF及び
Clである。
【0012】Rの意味の場合の−N−C〜C20
アルキルのためのC〜C20−アルキル基は、分枝鎖
状、非分枝鎖状又は環状であってよい。線状C〜C
10−アルキル基が好ましい。
【0013】一般式(2)のβ−ヒドロキシカルボン酸
又はその塩は、液体又は固体として使用され、場合によ
り非ヒドロキシル性溶剤中に溶解される。
【0014】非ヒドロキシル性溶剤として、非プロトン
性溶剤、殊にエーテル、炭化水素類及び炭化水素で置換
されたシラン類及びシロキサン類が好ましい。エーテル
として、モノエーテル及びポリエーテル、有利に対称及
び非対称のジ−C〜C10−炭化水素エーテル、例え
ばジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジヘキシル
エーテル、ジフェニルエーテル、アニソール、フェネト
ール又は環状エーテル、例えばクマロン及びテトラヒド
ロフランが適している。ポリエーテルの例は、ポリエチ
レングリコールジメチルエーテル及びポリエチレングリ
コールジエチルエーテルである。芳香族又は脂肪族の炭
化水素類として、C〜C20−炭化水素類及びその混
合物が好ましく、例えばトルエン、エチルベンゼン、プ
ロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ブチルベンゼ
ン、キシレン、キシレン異性体混合物、トリメチルベン
ゼン、オクタン、イソオクタン、ノナン、ノナン留分、
シクロヘプタン、シクロオクタン、ジメチルシクロヘキ
サン、エチルシクロヘキサン、プロピルシクロヘキサ
ン、ブチルシクロヘキサン、石油ベンジン及びパラフィ
ンである。炭化水素で置換されたシラン類及びシロキサ
ン類は、1つ又はそれ以上のメチレン基がジアルキルシ
リル基又はジアルキルシロキシ基と交換されていてもよ
い炭化水素類である。好ましい例は、テトラエチルシラ
ン、テトラプロピルシラン、テトラブチルシラン、ジメ
チルジフェニルシラン及びポリジメチルシロキサンであ
る。0.1MPaで250℃までの沸点若しくは沸点範囲
を有する溶剤又は溶剤混合物が好ましい。
【0015】ブレンステッド塩基として、リチウム、ナ
トリウム、カリウム、マグネシウム及びカルシウムの水
酸化物、メタノラート、エタノラート、酸化物、アミド
及び水素化物が特に適している。好ましくは、アルカリ
金属水酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物、殊に水酸
化ナトリウム及び水酸化カリウムが使用される。固体の
アルカリ金属塩基及びアルカリ土類金属塩基は、ペレッ
ト、フレーク、球体、ビーズ、プリル、マイクロプリル
の形で又は粉末状で、好ましくは粉末状で及びプリル又
はマイクロプリルとして使用される。
【0016】本方法は、有利に、50〜300℃、殊に
100〜250℃の温度で実施される。変換中に、温度
は上記の値に保持される。場合により、温度の上限は、
使用される不活性溶剤の沸点により、例えばジ−n−ブ
チルエーテル(沸点:140〜143℃)、ノナン留分
(沸点:148〜153℃)又はキシレン異性体混合物
(沸点:137〜143℃)により制限されうる。
【0017】本発明による方法は、例えば、塩基、一般
式(2)のヒドロキシカルボン酸及び溶剤からなる混合
物を所望の温度に加熱するか、又は塩基及び溶剤からな
る混合物を、まず最初に所望の温度に加熱し、引き続き
一般式(2)のヒドロキシカルボン酸を添加することに
より実施されてよい。まず最初に、一般式(2)のヒド
ロキシカルボン酸及び溶剤を、所望の温度に加熱し、つ
いで塩基を添加してもよい。引き続き、ヒドロキシカル
ボン酸の開裂により形成された一般式(1)のカルボニ
ル化合物が単離される。
【0018】一般式(2)のヒドロキシカルボン酸は、
そのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニ
ウム塩の形で使用されてもよい。
【0019】形成された一般式(1)のカルボニル化合
物は、好ましくは蒸留、抽出、結晶化によるか又はクロ
マトグラフィーによる方法を用いて取得されてもよく、
かつ単離されてもよい。
【0020】一般式(1)の形成されたカルボニル化合
物の取得及び単離のために、反応の終了後及び場合によ
り0〜150℃の温度への冷却後に、反応混合物は、水
又は濃縮した形若しくは希釈水溶液の形の鉱酸及び場合
により水と混和不可能な有機溶剤と、良好な相分離のた
めに混合され、かつカルボニル化合物は、蒸留、抽出、
結晶化によるか又はクロマトグラフィーによる方法を用
いて取得されかつ単離される。これとは選択的に、反応
混合物を酸に添加することも可能である(逆中和;inve
rse Neutralisation)。一般式(1)のカルボニル化合
物を、反応の終了後に蒸留、抽出、結晶化によるか又は
クロマトグラフィーによる方法を用いて直接に、反応混
合物を場合により水により後処理することなく、反応混
合物から取得しかつ単離することも可能である。
【0021】一般式(1)のカルボニル化合物の単離の
際に、使用された溶剤は、たいていの場合に、ほぼ定量
的に回収されることができ、このことは本方法を、殊に
工業規模での実施の際に、極めて経済的にする。
【0022】一般式(2)のヒドロキシカルボン酸の開
裂は、高沸点溶剤の存在で実施されてもよく、かつ反応
中に開裂により形成されたより低沸点の一般式(1)の
カルボニル化合物は、直ちに、例えば蒸留により、場合
により共沸添加剤と一緒に及び場合により0.01〜1
000mbarの減圧下に、捕集及び単離されてもよい。
【0023】一般式(2)のヒドロキシカルボン酸は、
塩基と1:(1〜10)、殊に1:(1〜3)のモル比
で変換することが実証されている。非ヒドロキシル性溶
剤中の一般式(2)のヒドロキシカルボン酸の濃度は、
通常5〜90質量%、殊に10〜70質量%、好ましく
は15〜50質量%である。
【0024】反応の圧力範囲は、重要でなく、かつ幅広
い範囲内で変化されてよい。圧力は、通常0.0000
1〜20barであり、好ましくは反応は、0.0001b
arないし常圧(大気圧)で実施される。
【0025】反応は、連続的又は不連続的に実施されて
よい。連続的な反応実施は、殊に高沸点溶剤の使用下に
可能であり、その際、反応中に開裂により形成されたよ
り低沸点の一般式(1)のカルボニル化合物は直ちに、
例えば蒸留により、場合により減圧下に、有利に0.0
1〜1000mbarで、捕集及び単離されうる。連続的な
反応操作の場合には、一般式(2)のヒドロキシカルボ
ン酸は、絶えず計量供給されてよい。連続的な反応操作
の際に、塩基は、過剰量で使用される。
【0026】予め公知の方法に対する本発明による方法
の利点は、一般式(2)のヒドロキシカルボン酸の開裂
が、上記の挙げられた塩基及び殊に非ヒドロキシル性溶
剤の存在で、高い変換率で、多くの場合にほぼ定量的
に、従って単離した一般式(1)のカルボニル化合物の
極めて高い純度と同時に高い収率で、並びに殆どの場合
に、30分〜4時間の予期しない短い反応時間で極めて
迅速に進行することにあり、このことは反応を、殊に工
業規模での実施の際に、極めて高い空時収量に基づき、
極めて経済的にする。
【0027】その上、一般式(2)のヒドロキシカルボ
ン酸の開裂は、殆どの場合に、単離した一般式(1)の
カルボニル化合物の極めて高い収率で、ヒドロキシカル
ボン酸に対して1.5〜3当量の僅かに過剰量の使用さ
れた塩基のみで進行し、このことは、反応を、殊に工業
規模での実施の際に、極めて経済的にする。
【0028】一般式(2)のヒドロキシカルボン酸の開
裂が、本発明による条件下で、殊に非ヒドロキシル性溶
剤の使用下に極めて迅速にかつ極めて高い変換率で進行
し、かつ一般式(2)のカルボニル化合物が、極めて高
い収率で単離されることができることが予測されること
はできなかった。
【0029】上記の式の全ての上記の略符号は、それぞ
れ互いに独立してそれらの意味を有する。
【0030】次の例は、それぞれ他に記載されない限
り、全ての量及び百分率の記載は質量に基づくものであ
り、全ての圧力は0.10MPa(絶対)でありかつ全て
の温度は20℃である。
【0031】
【実施例】例1:1−フェニルヘキサン−3−オンの製
造 室温で、還流冷却器、内部温度計及び撹拌機を備えた三
つ口フラスコ中で、水酸化ナトリウム−プリル6.8g
(170mmol)を、ノナン留分(沸点:148〜153
℃)100ml中に装入した。K.S.Fors、J.R.Gage、R.F.
Heier、R.C.Kelly、W.R.Perrault、N.Wicnienski、J.Or
g.Chem.63、7348(1998)に従って製造された3−ヒドロ
キシ−3−(2′−フェニルエチル)ヘキサン酸20g
(85mmol)を添加した後で、混合物を155℃に温
め、その際、まず最初に澄明な溶液が形成した。混合物
を、150℃で2時間撹拌し、その際無色の沈殿が形成
した。20℃に冷却しておき、2N塩酸80mlで加水分
解し(pH値:1)、混合物を15分間撹拌し、有機相
を分離した。引き続き、有機相を飽和炭酸水素ナトリウ
ム溶液30mlで洗浄した。相分離後に、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、かつ溶剤を真空下に留去した(溶剤を、>
90%まで回収した)。1−フェニルヘキサン−3−オ
ンが13.6gの収量(理論量の91%)で、134℃
(13mbar)の沸点を有して得られた。
【0032】溶剤ジ−n−ブチルエーテル(沸点:14
0〜143℃)及びキシレン異性体混合物(沸点:13
7〜143℃)中での類似の製造により、1−フェニル
ヘキサン−3−オンが、12.5g及び13.3gの収
量(理論量の83%若しくは89%)で得られた。
【0033】例2:1−フェニルヘキサン−3−オンの
製造 室温で、滴下漏斗、内部温度計及び撹拌機を備えた三つ
口フラスコ中で、水酸化ナトリウム−プリル8.5g
(213mmol)を、ポリエチレングリコール1000ジ
メチルエーテル(融点:42℃)100ml中に装入し
た。K.S.Fors、J.R.Gage、R.F.Heier、R.C.Kelly、W.R.
Perrault、N.Wicnienski、J.Org.Chem.63、7348(1998)
に従って製造された3−ヒドロキシ−3−(2′−フェ
ニルエチル)ヘキサン酸(106mmol)25gを添加し
た後に、混合物を10分間80℃に、ついで150℃に
温めた。引き続き、2.5mbarの圧力に低下させ、混合
物を150℃及び2.5mbarの圧力で2時間撹拌し、そ
の際、開裂により形成した1−フェニルヘキサン−3−
オンを、冷却した受け器中に捕集した。受け器中に捕集
された1−フェニルヘキサン−3−オンは、水20mlで
の洗浄後に、12.1gの収量(理論量の81%)で1
33℃の沸点(13mbar)を有して得られた。
【0034】例3:(比較例) D.Ivanoff、Bull.Soc.Chim.France 36、321(1933)及び
C.S.Rondestvedt、M.E.Rowley、J.Am.Chem.Soc.78、380
4 (1956)による1−フェニルヘキサン−3−オンの製造 室温で、還流冷却器、内部温度計及び撹拌機を備えた三
つ口フラスコ中で、水酸化ナトリウム−プリル6.8g
(170mmol)を、1−ブタノール100ml中に装入
した。K.S.Fors、J.R.Gage、R.F.Heier、R.C.Kelly、W.
R.Perrault、N.Wicnienski、J.Org.Chem.63、7348(199
8)に従って製造された3−ヒドロキシ−3−(2′−フ
ェニルエチル)ヘキサン酸20g(85mmol)を添加し
た後に、混合物を115℃に加熱した。混合物を115
℃で2時間撹拌し、20℃に冷却し、2N塩酸80ml
で加水分解し(pH値:1)、混合物を15分間撹拌し
た。相分離後に、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液
30mlで洗浄した。相分離後に、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、溶剤を真空下に留去した。1−フェニルヘキサ
ン−3−オンの変換率は、理論量の9%である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009003 Zielstattstraβe 20,D −81379 Munchen,F.R.Ge rmany (72)発明者 ヘルマン ペーターゼン ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン カー ル−グロス−シュトラーセ 11 (72)発明者 ユルゲン シュトーラー ドイツ連邦共和国 プラッハ ミヒル−ラ ング−ヴェーク 9 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC26 AC44 BA02 BA28 BA29 BA32 BA34 BA69 BB11 BB15 BB41 BC10 BC34 4H039 CA62 CG40

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) RC=O (1)、 で示されるカルボニル化合物を製造する方法において、
    一般式(2) RC(OH)−CR−COOM (2)、 で示されるβ−ヒドロキシカルボン酸又はその塩を、ア
    ルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物、アルカノ
    ラート、酸化物、アミド及び水素化物から選択されるブ
    レンステッド塩基及び非ヒドロキシル性溶剤の存在で開
    裂させ、その際、Rは、ハロゲン置換若しくはシアノ
    置換されていてよいC〜C30−炭化水素基を表し、
    該基中の1つ又はそれ以上の互いに隣接していないメチ
    レン単位は、基−O−、−CO−、−COO−、−OC
    O−又は−OCOO−、−S−又は−NR−と交換さ
    れていてよく、かつ1つ又はそれ以上の互いに隣接して
    いないメチン単位は、基−N=、−N=N−又は−P=
    と交換されていてよく、Rは、水素又はハロゲン置換
    若しくはシアノ置換されていてよいC〜C30−炭化
    水素基を表し、該基中の1つ又はそれ以上の互いに隣接
    していないメチレン単位は、基−O−、−CO−、−C
    OO−、−OCO−又は−OCOO−、−S−又は−N
    −と交換されていてよく、かつ1つ又はそれ以上の
    互いに隣接していないメチン単位は、基−N=、−N=
    N−又は−P=と交換されていてよく、R及びR
    は、水素、ハロゲン又はハロゲン置換若しくはシアノ
    置換されていてよいC〜C30−炭化水素基を表し、
    該基中の1つ又はそれ以上の互いに隣接していないメチ
    レン単位は、基−O−、−CO−、−COO−、−OC
    O−又は−OCOO−、−S−又は−NR−と交換さ
    れていてよく、かつ1つ又はそれ以上の互いに隣接して
    いないメチン単位は、基−N=、−N=N−又は−P=
    と交換されていてよく、Rは、水素又はハロゲン置換
    若しくはシアノ置換されていてよいC〜C30−炭化
    水素基を表し、該基中の1つ又はそれ以上の互いに隣接
    していないメチレン単位は、基−O−、−CO−、−C
    OO−、−OCO−又は−OCOO−、−S−、−NH
    −又は−N−C〜C20−アルキルと交換されていて
    よく、かつ1つ又はそれ以上の互いに隣接していないメ
    チン単位は、基−N=、−N=N−又は−P=と交換さ
    れていてよく、かつMは、水素、アルカリ金属イオン、
    アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオンを表
    し、その際、一組のR及びR、R及びR並びに
    及びRから選択されるそれぞれ2つの基は、互い
    に結合していてよいことを特徴とする、一般式(1)の
    カルボニル化合物を製造する方法。
  2. 【請求項2】 非ヒドロキシル性溶剤を、エーテル、炭
    化水素及び炭化水素で置換されたシラン及びシロキサン
    から選択する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ブレンステッド塩基を、アルカリ金属水
    酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物から選択する、請
    求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 一般式(2)のヒドロキシカルボン酸
    を、塩基と1:(1〜10)のモル比で反応させる、請
    求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
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