JP2002193502A - 巻取紙の表層処理装置 - Google Patents

巻取紙の表層処理装置

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JP2002193502A
JP2002193502A JP2000401340A JP2000401340A JP2002193502A JP 2002193502 A JP2002193502 A JP 2002193502A JP 2000401340 A JP2000401340 A JP 2000401340A JP 2000401340 A JP2000401340 A JP 2000401340A JP 2002193502 A JP2002193502 A JP 2002193502A
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Hiroshi Sato
弘 佐藤
Takayuki Miyake
孝之 三宅
Koji Konishi
幸二 小西
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻取紙の表層処理作業を高い作業能率で以っ
て施行可能とするとともに、作業安全性が向上された巻
取紙の表層処理装置を提供する。 【解決手段】 円筒状に巻回された巻取紙の表層紙を切
断、除去し、該表層紙を排出する表層処理を行うととも
に、表層処理後の巻取紙を次の処理場所に送出する巻取
紙の表層処理装置において、回転駆動される受ロールの
外周面上に載置された前記巻取紙を該受ロールを介して
回転せしめる受ロール装置と、前記受ロールの回転と共
働して前記巻取紙の表層紙を芯を有しない状態で巻き取
る巻取り装置と、前記受ロール装置に載置された前記巻
取紙の表層紙を切断するカッタ装置とを備えたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボール原紙等の
円筒状に巻回された巻取紙の表層紙を切断し、該表層紙
を巻取り、排出する表層処理を行う巻取紙の表層処理装
置に関する。
【従来の技術】
【0002】段ボール工場においては、円筒状に巻回さ
れ巻き終り部をテープで止めるとともに両端側外周をポ
リプロピレン樹脂製バンド(以下樹脂バンドという)に
て固縛した形態の巻取紙を、コルゲートマシンに付設さ
れたミルロールスタンドに装着した状態にて、カッタ装
置により表層の数枚の表層紙及び前記樹脂バンドを切
断、除去するとともに、表面の傷の有無を調査し、不良
部分を除去するという表層処理を施した後に、該表層処
理後の新原紙を紙継ぎ装置にセットしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来に
おいては、巻取紙の表層処理をコルゲートマシンに付設
されたミルロールスタンドに装着した状態にて行ってい
たが、かかる表層処理においてカッタ装置により切断さ
れた表層紙は、オペレータが人力によって引き出し、ス
クレーパバケット等へ排出している。
【0004】このため、かかる従来の手段による場合
は、近年の製品小口化の影響で、原紙(巻取紙)架け替
えの頻度が増してオペレータの人力による紙継ぎの準備
及び表層処理の頻度も増加し、作業能率の低下が著しく
なってきている。また、かかるオペレータの人力による
紙継ぎの準備及び表層処理作業は、ミルロールスタンド
近傍の作業であるため、作業安全性において問題を抱え
ている。等の問題点を有している。
【0005】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、巻
取紙の表層処理作業を高い作業能率で以って施行可能と
するとともに、作業安全性が向上された巻取紙の表層処
理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、円筒状に巻回
された巻取紙の表層紙を切断、除去し、該表層紙を排出
する表層処理を行うとともに、表層処理後の巻取紙を次
の処理場所に送出する巻取紙の表層処理装置において、
回転駆動される受ロールの外周面上に載置された前記巻
取紙を該受ロールを介して回転せしめる受ロール装置
と、前記受ロール装置の回転と共働して前記巻取紙の表
層紙を芯を有しない状態で巻き取る巻取り装置と、前記
受ロール装置に載置された前記巻取紙の表層紙を切断す
るカッタ装置とを備えたことを特徴とする巻取紙の表層
処理装置を提案する。
【0007】請求項2記載の発明は前記巻取り装置の具
体的構成に係り、 請求項1において、前記巻取り装置
は複数のロール間にベルトを架けて構成されるベルト機
構を複数組備えるとともに、前記巻取紙から前記表層紙
を掻き取るスクレーパと、該スクレーパで掻き取られた
表層紙を送出する表層紙搬送部と、該表層紙搬送部から
の表層紙を芯を有しない状態で巻き取り排出装置に排出
する表層紙巻取部とよりなることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2に加え
て、前記表層紙巻取装置を前記受ロール装置上に載置さ
れた前記巻取紙の外周部に近接させあるいは該外周部か
ら離隔せしめる昇降装置を備える。
【0009】かかる発明によれば、巻取紙を受ロール装
置の対をなす受ロールを介して回転せしめ、カッタ装置
により該巻取紙から切断した表層紙を、複数のロール間
にベルトを架けて構成されるベルト機構及びスクレーパ
の共働により掻き取り、表層紙搬送部によって搬送され
た表層紙を表層紙巻取部において複数のベルトにより形
成された三角形状の巻取りスペース内にて一定の径に巻
取ることにより、芯無しの状態で該表層紙を巻取ること
ができる。
【0010】これにより、従来、人力によっておこなっ
ていた表層処理作業を自動的にかつ連続して行うことが
可能となり、作業能率が向上する。
【0011】また、かかる発明によれば、前記表層紙を
表層紙巻取部の三角形状の巻取りスペース内において巻
取るので、芯無しの状態で小径にかつ連続的に巻取り、
排出することができるとともに、表層紙の切断、巻取り
並びに表面の傷の検査、及び用紙の巻き終りのテープ貼
りの作業を自動にて連続的に行うことができる。これに
より、従来技術に比べて、表層紙の切断、除去からテー
プ貼りまでの一連の表層処理作業の作業能率を向上する
ことができる。
【0012】さらに、かかる発明によれば、前記のよう
に、表層紙の切断、巻取り並びに表面の傷の検査、及び
用紙の巻き終りのテープ貼りの作業を自動にて連続的に
行うことができるので、オペレータの人力によるミルロ
ールスタンド近傍の作業が除去され、作業安全性が向上
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0014】図1は本発明の実施例に係る段ボール原紙
用巻取紙の表層処理装置の側面構成図、図2は前記巻取
紙表層処理装置におけるロール駆動装置を示し、(A)
は図1のA−A矢視図、(B)は(A)のY矢視図であ
る。図3はカッタ装置の要部正面図である。図4は本発
明が適用される段ボール原紙表層処理装置の外観斜視
図、図5は段ボール原紙用巻取紙の外観斜視図である。
【0015】本発明が適用される段ボール原紙表層処理
装置を示す図4において、1は後述するように円筒状に
巻回された巻取紙(段ボール原紙)、50は該巻取紙1
を導入するための導入テーブル装置、100は該導入テ
ーブル装置50から巻取紙1を受け入れて所定の表層処
理作業中これを支持し該表層処理作業後に送出テーブル
装置60に送出する受ロール装置、200は前記受ロー
ル装置100上に支持された巻取紙1の表層紙、樹脂バ
ンド等を切断するカッタ装置、500は該カッタ装置2
00を前記巻取紙1の長手方向に移動させるカッタ移動
装置、400は表層処理後の巻取紙1の表層紙を巻き取
り排出する巻取りコンベア装置、300はプッシャ装
置、407は表層紙掻き取り用のスクレーパ、036は
紙押さえ用のローラである。
【0016】前記巻取紙1の詳細を示す図5において、
該巻取紙1は円筒状に巻回されて、巻き終り端部を複数
のテープ1dにて固定し、さらに外周部の両端側をポリ
プロピレン樹脂からなる固定バンド1cにより固縛して
いる。1bは中層部、1aは後述するような表層処理が
施される表層部である。
【0017】本発明は、図4における巻取りコンベア装
置400、受ロール装置100等に係るものである。即
ち本発明の実施例を示す図1ないし図2において、1は
巻取紙、50は該巻取紙1を導入するための導入テーブ
ル装置、100は該導入テーブル装置50から巻取紙1
を受け入れて表層処理時に所定の状態に支持する受ロー
ル装置、60は表層処理後の巻取紙1を送出する送出テ
ーブル装置、400は前記巻取紙1の表層紙を巻き取り
排出する巻取りコンベア装置である。
【0018】前記巻取りコンベア装置400は、前記受
ロール装置100上に載置される巻取紙1の上方部位に
設置され、次のように構成されている。即ち、該巻取り
コンベア装置400は4つのベルト機構を複数のロール
により連結して構成されている。401はベルトAで、
ロール001、002、003、004、005および
006に架けられている。前記ロール001、002、
004及び006は、本体フレーム101に固定された
軸に回転可能に取り付けられた固定式のロール(かかる
取り付け態様のロールを、以下固定ロールという)に構
成されており、前記ロール001が駆動装置(図示省
略)に連結される駆動ロールとなっている。
【0019】また、前記ロール003は、ロール002
廻りに矢印のようにスイング(揺動)可能にされて前記
ベルトAの、後述する昇降装置405の昇降によって生
ずる弛みや張りを調整できるようになっている。さら
に、前記ロール005は後述する昇降装置405に固定
された軸に回転可能に取り付けられ、該昇降装置405
とともに昇降して前記巻取紙1に接近あるいは離隔可能
となっている。
【0020】402はベルトBで、前記ロール006と
同軸のロール106、ロール007、008、009お
よび010に架けられている。前記ロール106及び0
07は固定ロールに構成されており、前記ロール007
が駆動装置に連結される駆動ロールとなっている。ま
た、前記ロール008は、ロール007廻りに矢印のよ
うにスイング可能にされて前記ベルトBの、後述する昇
降装置405の昇降によって生ずる弛みや張りを調整で
きるようになっている。さらに、前記ロール009及び
010は前記ロール005と同様に、後述する昇降装置
405に固定された軸に回転可能に取り付けられ、該昇
降装置405とともに昇降して前記巻取紙1に接近ある
いは離隔可能となっている。
【0021】403はベルトCで、前記ロール007と
同軸で相対回転可能にされベアリングを内蔵したフリー
ロールからなるロール107および固定ロール011に
架けられている。また前記ロール011が駆動装置に連
結される駆動ロールとなって、前記ロール007とは逆
方向に回転せしめられている。従って、該ベルトCは前
記ベルトBに対して逆方向に回転することとなる。
【0022】404はベルトDで、前記ロール001と
同軸で同方向に回転するロール101および012に架
けられている。前記ロール101は固定ロールに構成さ
れており、該ロール101が駆動装置に連結される駆動
ロールとなっている。前記ベルトD404を開いた後、
ベルトC403を逆方向に回転させて、後述する三角形
状の巻取りスペース408より排出トラフ406上に表
層紙を排出するようになっている。また、前記ロール0
12は、ロール101廻りに矢印のようにスイング可能
にされて、表層紙の排出を容易にしている。
【0023】405は昇降装置で、図示しない駆動装置
により図1のY矢方向に昇降せしめられて、前記受ロー
ル装置100上に載置される巻取紙1の外周面上部に接
近あるいは離隔可能に構成されるとともに、前記のよう
に、ロール005、009及び010が該昇降装置40
5に固定された軸に回転可能に取り付けられている。ま
た407は前記昇降装置405に取り付けられたスクレ
ーパである。300は排出トラフ406上に排出された
表層紙を系外に押し出すプッシャ装置である。
【0024】また、前記導入テーブル装置50は次のよ
うに構成されている。54はフレーム101に固定され
たブラケット、51は前記巻取紙1を載置可能な幅(図
4参照)を有する板状のテーブルで、該テーブル51は
その根元部を前記ブラケット54の上部に支持軸53を
介して該支持軸53廻りに回動可能にされた片持はり状
に構成されている。該片持はり状のテーブル51は前記
受ロール装置100側が上下動する自由端となってい
る。52はエアシリンダで、上端部が前記テーブル51
の中間部にピン結合され、下端部が前記フレーム101
にピン結合されて、該エアシリンダ52を伸縮すること
により、前記テーブル51が支持軸53廻りに回動され
るようになっている。
【0025】また、前記受ロール装置100は次のよう
に構成されている。11a及び11bは前記巻取紙1を
下側から支持する対をなす受ロールで、図4に示される
ように前記巻取紙1を長手方向に載置可能な幅を有し、
前記巻取紙1の搬送方向に対をなして設けられている。
19は詳細を後述するモータ支持部材、12は連結部材
であり、図2(B)に示すように、該モータ支持部材1
9は本体側のフレーム101にピン19aにて回転可能
に支持されたリンク19bを介して揺動可能に支持さ
れ、これの自由端には前記受ロールの一方11a及び連
結部材12の一端側が該受ロール11aの支持軸である
ピン17aを介して回転可能に支持されている。また、
前記連結部材12の他端側には前記受ロールの他方11
bがピン17bを介して回転可能に支持されている。
【0026】13は導入側のエアシリンダで、上端部が
後述するモータ支持部材19の下部に固定されたリンク
18aにピン結合され、下端部が前記フレーム101に
固定されたブラケット25にピン結合されている。14
は送出側のエアシリンダで、前記導入側のエアシリンダ
13と搬送方向に略対称に配置されており、上端部が前
記連結部材12のリンク18bに前記受ロールの他方1
1bと共通のピン17bを介して結合され、下端部が前
記フレーム101に固定されたブラケット26にピン結
合されている。
【0027】そして、前記送出側のエアシリンダ14を
縮み側にて静止させ、導入側のエアシリンダ13を伸縮
させると、導入側の受ロール11aが前記モータ支持部
材19支持用のピン19aを支点として該モータ支持部
材19とともに上下動し、また前記導入側のエアシリン
ダ13を縮み側にて静止させ、送出側のエアシリンダ1
4を伸縮させると送出側の受ロール11bが前記受ロー
ル11aの支持軸であるピン17aを支点として前記連
結部材12の揺動とともに上下動するようになってい
る。
【0028】19はモータ支持部材で、図2(B)に示
すように、フレーム101にピン19a及びリンク19
bを介して揺動可能に支持されている。図2(A)、
(B)に示すように、該モータ支持部材19に固着され
たブラケット23にはギヤードモータからなるモータ2
2が固定されている。図2(A)、(B)において、1
7aは前記受ロール11aの端部に突設された支持軸を
構成するピン、012は該ピン17a支持用の軸受であ
る。21は前記受ロール11aのピン17aに固定され
たスプロケット、15は前記モータ22の出力軸に固定
されたスプロケット、16は前記各スプロケット21、
15間に架けられたチェーンで、前記モータ22の回転
がスプロケット15、チェーン16及びスプロケット2
1を経て受ロール11aに伝達され、該受ロール11a
が回転するようになっている。
【0029】また、前記送出テーブル装置60は次のよ
うに構成されている。64はフレーム101に固定され
たブラケット、61は前記巻取紙1を載置可能な幅(図
4参照)を有する板状のテーブルで、該テーブル61は
その根元部を前記ブラケット64の上部に支持軸63を
介して該支持軸63廻りに回動可能にされた片持はり状
に構成されている。該片持はり状のテーブル61は前記
受ロール装置100側が上下動する自由端となってい
る。62はエアシリンダで、上端部が前記テーブル61
の中間部にピン結合され、下端部が前記フレーム101
にピン結合されて、該エアシリンダ62を伸縮すること
により、前記テーブル61が支持軸63廻りに回動され
るようになっている。
【0030】図3において、200はカッタ装置で、次
のように構成されている。500は該カッタ装置200
全体を巻取紙1の軸方向に移動させるカッタ移動装置で
ある。かかるカッタ装置200において、31はカッタ
で前記カッタ移動装置にモータに連結される軸031を
介して回転自在に取り付けられ、図のY矢のように回転
することにより後述するへら32との共働により前記巻
取紙1の表層部1a(図5参照)を切断するようになっ
ている。32は該カッタの外周下部に沿うように設けら
れたへらである。036は前記巻取紙1の表層部1aを
押圧するローラ、34は該ローラ036移動用のエアシ
リンダ、034は該エアシリンダ34のピストン端部に
取り付けられたくさびで、前記エアシリンダ34により
くさび034を図のZ矢のように往復動させることによ
り、前記ローラ036を前記巻取紙1の表層部1aに押
し付けるようになっている。また、前記エアシリンダ3
4を伸縮させることにより、前記ローラ036とへら3
2との間隙tを調整可能としている。
【0031】かかる構成からなる巻取紙の表層処理装置
において、巻取紙表層処理時には前記導入テーブル装置
50のエアシリンダ52を縮小して、図1の実線に示す
ようにテーブル51の板面を水平にしておく。そして、
巻取紙1が前記導入テーブル装置50に送られてくる
と、前記受ロール装置100の導入側のエアシリンダ1
3を縮小させて縮み側にて静止させ、送出側のエアシリ
ンダ14を伸長させることにより該受ロール装置100
の受ロール11bを傾斜させて巻取紙1を2つの受ロー
ル11a及び11bの外周面にて受け止めた後、送出側
のエアシリンダ14を収縮して前記2つの受ロール11
a及び11bを水平にする。これにより、前記巻取紙1
は水平にされた2つの受ロール11a及び11b上に安
定して載置され、該巻取紙1の表層処理が可能な状態と
なる。
【0032】そして、前記巻取紙1の表層処理を行う際
には、ギヤードモータからなるモータ22を所要量回転
させ、この回転を前記スプロケット15、チェーン16
及びスプロケット21及びピン17aを経て受ロール1
1aに伝達することにより該受ロール11aが回転し、
該受ロール11a、11b上の巻取紙1が所要の表層処
理位置まで回転せしめられる。
【0033】次いで、図示しない昇降用シリンダによっ
て前記カッタ装置200のローラ036を巻取紙1の表
面に接触する位置まで下降させる。次いで、前記カッタ
31をモータにより回転させながら、前記カッタ移動装
置によって巻取紙1の長手方向に走行させ、該カッタ3
1で表層部1aを切断、除去する。かかるカッタ装置2
00による切断時において、巻取紙1の中央部を押えロ
ーラ036で押さえた状態にてカッタ31を移動させて
表層部1a及び両端側の固定バンド1cを同時に切断す
ると、押えローラ036によって巻取紙1の中層部1b
外周面に押さえ付けられている表層部1aは、後述する
巻取りコンベア装置400で巻取り、除去可能な状態で
残り、押さえの無い固定バンド1cは下方に落下して排
出される。
【0034】前記カッタ装置200により切断された表
層部1aを、前記巻取りコンベア装置400により巻取
るにあたっては、駆動装置により前記昇降装置405
を、該昇降装置405に取り付けられているスクレーパ
407が前記表層部1aに当たり、かつロール005、
009及び010が最適位置になるところまで下降せし
める。次いで、前記受ロール装置100のモータ22を
回転させ、受ロール11aを介して、前記のようにして
切断された巻取紙1の表層部1aを前記スクレーパ40
7に向けて送り出す。そして、前記ベルト機構を構成す
るベルトA、B、C、Dを駆動するとともに前記のよう
にして受ロール装置100のモータ22により巻取紙1
を回転させ、前記表層部1aを、前記昇降装置405に
取り付けられている前記ロール005、009及び01
0を介して、ベルトAとベルトBとで挟んで前記スクレ
ーパ407で掻き取り、該ベルトA及びベルトBによっ
て上方の巻取り部に搬送する。
【0035】前記のようにして、ベルトA及びベルトB
によって上方の巻取り部に搬送された表層部1aは、前
記ベルトA、ベルトC、及びベルトDにより形成された
三角形状の巻取りスペース内において、巻取り方向(同
一方向)に回転せしめられている前記3つのベルト即ち
ベルトA、ベルトC、及びベルトDの回転によって前記
該巻取りスペース408の大きさに応じた径に巻取られ
る。この場合、前記表層部1aは、前記ベルトA40
1、ベルトC403、及びベルトD404により形成さ
れた三角形状の巻取りスペース408内において、同一
方向に回転せしめられているこれら3つのベルトにより
巻取られるので、芯無しの状態で該表層部1aを巻取る
ことができる。
【0036】次いで、前記ベルトD404を前記ロール
101の軸心廻りにスイングしてロール012を外側に
寄せ、前記巻取りスペース408の排出トラフ406側
を開くと、該巻取りスペース408内において芯無しの
状態で一定の径に巻取られている表層部1aは、前記ベ
ルトC403の回転(必要に応じて逆転も可能)によっ
て前記排出トラフ406に排出せしめられる。該排出ト
ラフ406に排出された表層部1aは、プッシャ装置3
00によって系外に排出されて、再利用に供せられる。
【0037】一方、前記のようにして巻取紙1の表層処
理作業を終了した後は、前記送出テーブル装置60のエ
アシリンダ62を縮小してテーブル61の板面を水平に
した後、導入側のエアシリンダ13を伸長させ、前記導
入側の受ロール11aを巻取紙1の送出側に傾斜させ
る。これにより、前記2つの受ロール11a及び11b
上に載置されていた表層処理後の巻取紙1は、容易に該
受ロール11a及び11b上を転動する。
【0038】かかる実施例によれば、巻取紙1を、受ロ
ール装置100のモータ22により回転駆動される受ロ
ール11a及び11bを介して回転せしめ、カッタ装置
200により該巻取紙1から切断した表層部1aを、複
数のベルト機構を備えた巻取りコンベア装置400の表
層紙除去部を構成するベルトA及びベルトBとスクレー
パ407とのにより掻き取り、該ベルトA及びベルトB
によって表層紙巻取部を構成する上方の巻取り部に搬送
し、前記表層部1aを、該巻取り部におけるベルトA4
01、ベルトC403、及びベルトD404により形成
された三角形状の巻取りスペース408内にて一定の径
に巻取られるので、芯無しの状態で該表層部1aを巻取
ることができる。これにより、従来、人力によっておこ
なっていた表層処理作業を自動的にかつ連続して行うこ
とが可能となり、作業能率が向上する。
【0039】また、かかる実施例によれば、表層部1a
を表層紙巻取部の三角形状の巻取りスペース408内に
おいて巻取られるので、芯無しの状態で小径にかつ連続
的に巻取り、排出することができ、該表層部1aの切断
から巻取り及び排出までの作業を連続的に行うことがで
きる。これにより、従来技術に比べて、表層紙の切断、
除去作業能率が各段に向上する。
【0040】尚、本発明は、前記のような巻取紙の表層
紙の切断、巻取り、排出装置に限らず、 巻取紙の表層
部を芯無しの状態で巻取るようにした全ての装置に適用
できる。
【0041】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、巻取
紙を受ロール装置により回転せしめ、カッタ装置により
該巻取紙から切断した表層紙を、ベルト機構及びスクレ
ーパの共働により掻き取り、表層紙搬送部によって搬送
された表層紙を表層紙巻取部において複数のベルトによ
り形成された三角形状の巻取りスペース内にて一定の径
に巻取ることにより、芯無しの状態で該表層紙を巻取る
ことができる。
【0042】これにより、従来、オペレータが人力で処
理していた作業を自動的にかつ連続して行うことが可能
となり、作業能率が向上するとともに、オペレータへの
負荷が軽減され、作業安全性も向上する。
【0043】また、本発明によれば、表層紙を表層紙巻
取部の三角形状の巻取りスペース内において巻取るの
で、芯無しの状態で小径にかつ連続的に巻取り、排出す
ることができるとともに、表層紙の切断、巻取り並びに
表面の傷の検査、及び用紙の巻き終りのテープ貼りの作
業を自動にて連続的に行うことができる。これにより、
従来技術に比べて、表層紙の切断、除去からテープ貼り
までの一連の表層処理作業の作業能率を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る段ボール原紙用巻取紙
の表層処理装置の側面構成図である。
【図2】 前記巻取紙表層処理装置における受ロール駆
動装置を示し、(A)は図1のA−A矢視図、(B)は
(A)のY矢視図である。
【図3】 カッタ装置の要部正面図である。
【図4】 本発明が適用される段ボール原紙表層処理装
置の外観斜視図である。
【図5】 段ボール原紙用巻取紙の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 巻取紙 11a、11b 受ロール 12 連結部材 13、14 エアシリンダ 22 モータ 31 カッタ 32 ヘラ 036 押えローラ 50 導入テーブル装置 60 送出テーブル装置 100 受ロール装置 101 フレーム 200 カッタ装置 300 プッシャ装置 400 巻取りコンベア装置 401 ベルトA 402 ベルトB 403 ベルトC 404 ベルトD 405 昇降装置 406 排出トラフ 407 スクレーパ 408 巻取りスペース 500 カッタ移動装置
フロントページの続き (72)発明者 小西 幸二 広島県三原市寿町一丁目1番地 三原菱重 エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3F064 AA01 DA02 FA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に巻回された巻取紙の表層紙を切
    断、除去し、該表層紙を排出する表層処理を行うととも
    に、表層処理後の巻取紙を次の処理場所に送出する巻取
    紙の表層処理装置において、回転駆動される受ロールの
    外周面上に載置された前記巻取紙を該受ロールを介して
    回転せしめる受ロール装置と、前記受ロール装置の回転
    と共働して前記巻取紙の表層紙を芯を有しない状態で巻
    き取る巻取り装置と、前記受ロール装置に載置された前
    記巻取紙の表層紙を切断するカッタ装置とを備えたこと
    を特徴とする巻取紙の表層処理装置。
  2. 【請求項2】 前記巻取り装置は複数のロール間にベル
    トを架けて構成されるベルト機構を複数組備えるととも
    に、前記巻取紙から前記表層紙を掻き取るスクレーパ
    と、該スクレーパで掻き取られた表層紙を送出する表層
    紙搬送部と、該表層紙搬送部からの表層紙を芯を有しな
    い状態で巻き取り排出装置に排出する表層紙巻取部とよ
    りなることを特徴とする請求項1記載の巻取紙の表層処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記表層紙巻取装置を前記受ロール装置
    上に載置された前記巻取紙の外周部に近接させあるいは
    該外周部から離隔せしめる昇降装置を備えたことを特徴
    とする請求項2記載の巻取紙の表層処理装置。
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