JP2002193231A - 減容可能なプラスチックボトル - Google Patents

減容可能なプラスチックボトル

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JP2002193231A JP2000400043A JP2000400043A JP2002193231A JP 2002193231 A JP2002193231 A JP 2002193231A JP 2000400043 A JP2000400043 A JP 2000400043A JP 2000400043 A JP2000400043 A JP 2000400043A JP 2002193231 A JP2002193231 A JP 2002193231A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボトル胴表面の形状を六角形の二つ折りパネ
ルを上下と周方向に螺旋状に延びるよう配列させた螺旋
蛇腹状とし、減容、復元可能としたプラスチックボトル
を提供すること。 【解決手段】 口部と肩部、胴部と底部とからなるボト
ルであって、胴部が、上下にねじれ角をもって並列させ
た二つ折りパネル列を、周方向に複数列配設した螺旋蛇
腹状の胴周壁を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減容可能としたプ
ラスチックボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック廃棄物の処理が社会
問題となり、使用済みプラスチックボトルのリサイクル
も実施されている。そのため、容易に押潰し可能とした
各種のプラスチックボトルが、従来より提案されてお
り、例えば、特開平11−342948号に記載されて
いるような減容ボトルも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載のボトル
は、ボトルの胴部表面に、複数の平行四辺形を上下と円
周方向に連続させ、四辺形の各辺に対応させて、山折り
目形成部を、四辺形の長い方の対角線に対応させて、谷
折り目形成部を形成するようにしている。そして、山折
り目形成部には凸リブ(4)を、谷折り目形成部には凹リ
ブ(5)を設けている。
【0004】しかしながら、ブロー成形にあたって、縦
横に配列された多数の凸リブ(4)、凹リブ(5)のそれぞ
れを正確に成形することは困難であって、ボトル変形時
に、変形歪みが生じたり、とくに凹リブ(5)の場合、リ
ブの変形が大きくなるので、折りたたみ時に、弾性限度
を越えて塑性変形を起こし、伸張させても、元の状態に
戻せないという問題点があった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決することを
課題とし、ボトル胴表面の形状を六角形の二つ折りパネ
ルを上下と周方向に螺旋状に延びるよう配列させた螺旋
蛇腹状とし、減容、復元可能としたプラスチックボトル
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、減容可能なプラスチックボトルとして、
口部と肩部、胴部と底部とからなるボトルであって、胴
部が、上下にねじれ角をもって並列させた二つ折りパネ
ル列を、周方向に複数列配設した螺旋蛇腹状の胴周壁を
備えていることを特徴とし、二つ折りパネルが、六角形
の対角線を谷線として、平行する長辺を山線とし、短辺
を傾斜線とし、山線と傾斜線とを共通する接続線として
連設されていることを特徴とする構成を採用する。
【0007】とくに、減容復元容易なボトルとして、二
つ折りパネルのパネルの折りたたみ面が、パネルの谷線
の上方と下方との間でねじれ面となっていることを特徴
とする構成を採用する。
【0008】具体的な実施形態として、胴部が周方向に
4列の二つ折りパネル列からなり、四面体のねじれ胴周
壁が形成されていることを特徴とする構成、胴部が周方
向に6列の二つ折りパネル列からなり、六面体のねじれ
胴周壁が形成されていることを特徴とする構成、さら
に、胴部が周方向に3列の二つ折りパネル列からなり、
三面体のねじれ胴周壁が形成されていることを特徴とす
る構成を採用することができる。
【0009】また、二つ折りパネルの形状として、相等
しい二つの等脚台形を、底辺を共通として対称的に並列
した六角形の平面パネルを一定の螺旋角に沿って長い方
の対角線と平行する長辺を連続させて配置し、螺旋角に
直交するねじれ角をもつ線上に平面パネルを並列してパ
ネル列を形成させ、複数のパネル列によって形成される
平面を円筒とした原型から平面パネルを対角線を谷線、
平行する長辺を山線として折り曲げていくことによって
形成されていることを特徴とする構成を採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1実施形態につ
いて、図面を参照して説明する。図1において、AはP
ET、PPその他の合成樹脂を用いてブロー成形された
ボトルで、口部1と肩部2、胴部3と底部4とからなっ
ている。
【0011】口部1の外周には、ねじ5が螺設され、そ
の下方に、ネックリング6が設けられている。肩部2
は、その横断面は角部を面取りした四角形であり、胴部
3に続いている。胴部3は、肩部2に続く接続部7と、
上下方向にねじれ角をもって並列された二つ折りパネル
列を周方向に複数列配列し、周方向に連続する二つ折り
パネルPが螺旋状に配列された螺旋蛇腹状の胴周壁8
と、底部4に続く接続凹部9とからなっている。
【0012】二つ折りパネルPは、図2に示すように、
頂点a,b,c,d,e,fを有する六角形の平面を対
角線adで折り曲げたもので、線分adを谷線10、線
分bc、線分efを山線11、線分ab,cd,de,
faを傾斜線12としている。 上下二枚のパネル面
は、一定の折りたたみ角αを有しており、谷線10の上
方と下方で折りたたみ角αの角度位置がずれて、上下二
枚のパネル面がねじれた状態となっている。
【0013】ここで、二つ折りパネルPの形状について
くわしく説明する。二つ折りパネルPは、図3に示すよ
うに、相等しい二つの等脚台形を、底辺を共通として対
称的に並列した六角形であって、平行する長辺BoCo、
長辺EoFoと一対の等長の短辺AoBo、短辺AoFo、短
辺CoDo、短辺DoEoとからなる六角形の平面パネルP
o を、長辺の対角線AoDoと次位の平面パネルPo の長
辺BoCoとを、螺旋角θとする線上に連続するよう並
べ、かつ六角形の平面パネルPo を螺旋角θに直交する
ねじれ角線の方向に並列させた4列の平面パネル列PL
をもって四角形平面を形成し、該平面を円筒としたもの
を原型として形成される。
【0014】本実施形態においては、螺旋角θは45
°、六角形の対角線上で対向する対角BoAoFo 、対角
CoDoEo を90°としている。二つ折りパネルPを形
成するに際しては、図4に示すように、平面パネルPo
の対角線AoDoを折り目に谷線とし、長辺BoCo、長辺
Eo,Fo を山線として、山線と谷線と傾斜線で構成され
る二つの四辺形から二つ折りパネルP1 を形成する。
【0015】 さらに折り曲
げていくと、折りたたみ角αが小さくなるにしたがっ
て、螺旋角θも小さくなる。平面パネルPo は円筒面上
にあったもので、折り曲げによって、円筒の周面にあっ
た谷線AoDoが直線になり、螺旋角θも小さくなるの
で、谷線AoDoに圧縮力が働き、谷線AoDoの内部に反
発力が発生する。
【0016】 二つ折りパネ
ルP1 の上側の山線BoCoには、上側の隣り合う二つ折
りパネルP11,P12の谷線の反発力が作用し、下側の山
線EoFoには、下側の二つ折りパネルP13,P14の反発
力が作用することになる。そこで、二つ折りパネルP1
の上の山線端Co 点に働く力と、下の山線端Eo点に働
く力を比較すると、二つ折りパネルP1 の谷線AoDoに
対して、上側の二つ折りパネルP12の谷線の先端は、下
側の二つ折りパネルP14の谷線の線端より螺旋上で後退
した位置にあり、谷線AoDoに対する傾斜角度は、二つ
折りパネルP14の谷線の方が小さくなっている。傾斜角
度が小さいということは、谷線AoDoに対する分力が大
きくなるということであり、Co 点に働く力より、Eo
点に働く力が大きい。
【0017】また、上側の二つ折りパネルP11と下側の
二つ折りパネルP13とを比較すると、二つ折りパネルP
11の谷線の方が、二つ折りパネルP13の谷線より二つ折
りパネルPの谷線AoDoに対する傾斜角度が小さくなっ
ている。すなわち、Bo 点に働く力がFo 点に働く力よ
りも大きくなるのである。したがって、二つ折りパネル
P1 の上下面は、隣り合う上下左右の二つ折りパネルP
11,P12,P13,P14の谷線の反発力によってねじれ、
折りたたみ角αは前後で同一となっているが、図2に示
すように、角度位置にずれが発生する。
【0018】そして、各パネルの谷線の反発力が均衡す
ることによって、一定の折りたたみ角度を有し、谷線の
上方と下方でねじれた上下二枚のパネル面からなる二つ
折りパネルPが形成され、安定した状態が維持される。
胴周壁8は、この状態の二つ折りパネルPを形成するよ
うにブロー成形されているのである。
【0019】図1に示すように、接続部7は、肩部2に
続いて角部7aと直線辺部7bとを具えている。角部7
aには、傾斜線12の列が接続しており、直線辺部7b
は、山線11と谷線10の列が接続している。
【0020】接続凹部9は、接続線9aをパネル面の切
断面として外側に位置する山線11、傾斜線12を収斂
させ、接続線9aから谷部9bにかけて、内側に位置す
る谷線10の中央部を収斂させるようにしている。底部
4は、底周壁20と接地端壁21と底壁とからなってお
り、底壁には、必要に応じて放射状の補強リブが設けら
れる。
【0021】次にボトルAの減容について説明する。図
5に示すように、ボトルAを上方から押圧すると、二つ
折りパネルPは、さらに折りたたまれ、螺旋角θが小さ
くなり、パネル列PLのねじれも小さくなるとともに、
二つ折りパネルPは上下方向に圧縮され、一定の限界に
おいて、パネルの上面、および下面がそれぞれスナップ
作用によって反転し、安定した減容状態が得られるよう
になる。
【0022】減容作用について、くわしく説明すると、
二つ折りパネルPの折りたたみにあたっては、図6に示
すように、ボトルAに対する上下方向の圧縮力は、傾斜
線12を通じてパネルの折りたたみ力pとして全ての二
つ折りパネルPに均等に働くことになる。したがって、
二つ折りパネルPの山線端b,cに折りたたみ力pが平
均してかかる。
【0023】二つ折りパネルPの谷線adに対する傾斜
線abと傾斜線cdの角度を比較すると、角度bad<
角度cdaであり、b点にかかる折りたたみモーメント
の方がc点にかかる折りたたみモーメントより大きくな
り、下側の山線端f,eでは、上側と逆になって、上下
のパネル面は点対称の状態を保って折りたたみが進行す
る。
【0024】かくして二つ折りパネルPの上下のパネル
面は、谷線adの上下でねじられた状態で変形が進行す
るが、微細にみれば、パネルは線分ad、線分bf、線
分ceで六つに分割された状態で変形し、傾斜線ab、
山線bcのなす角abcが、180°を超えた時点でス
ナップ作用によって、傾斜線ab、山線bcが反転し、
六つの面が図6(b)に示すような状態となる。
【0025】その際、谷線adも螺旋角θが小さくなる
ことによって圧縮力が大きくなり、折れ曲がった状態と
なっている。この状態でボトルの上下方向の圧縮力を除
いても、分割されたパネルの各面はスナップ作用により
復元方向への反転が阻止されているので、減容された安
定状態を保つことになる。
【0026】次に、減容安定状態からボトルを伸張させ
るように上下に引っ張り力をかけると、パネルの反転状
態を解いて、二つ折りパネルPの復元力により、元の状
態に復帰させることができる。
【0027】また、減容安定状態から、さらに上下方向
に圧縮力を加えると、変形が進み螺旋角が小さくなると
ともに、パネル列のねじれも小さくなるが、弾性限度内
であると、圧縮力を除くと、二つ折りパネルは復元力に
より、減容安定状態に復帰する。しかし、さらに圧縮力
を大きくしていくと、螺旋角θが0に近づき、二つ折り
パネルPの上下のパネル面全体に圧縮力がかかり、六つ
の分割面が平面となるよう働く。
【0028】二つ折りパネルの山線11、傾斜線12、
谷線10を、360°近くに折りたたむように押潰す
と、折り曲げ部に塑性変形がおこり、圧縮を解いても復
元することがないので、押潰し状態を維持させることが
でき、ボトル使用後に押潰しボトルとして、そのまま廃
棄ボトルとすることができる。また、前記減容ボトル
も、ボトルの使用後にそのまま廃棄することができる
が、引っ張り力が加えられることがあると復元するの
で、減容後、キャップを閉めて廃棄する。
【0029】したがって、本発明のボトルは、減容、復
元が可能であるので、ボトルを減容させた状態で輸送す
ることによって、運送効果を高めることができる。ま
た、使用後のボトルの廃棄にあたって、ボトルの減容、
押潰しが容易であり、きわめて小容量の廃棄ボトルにす
ることができる。
【0030】次に、第2実施形態のボトルについて説明
する。本実施形態は、六面体ボトルに係るものである。
図7に示すように、ボトルBは、口部30と肩部31、
胴部32と底部33とからなっており、口部30には、
ねじ34とネックリング35が設けられている。肩部3
1は、断面円形であり、胴部32に続いている。胴部3
2は、肩部31に続く接続凹部36と、胴周壁37と、
底部33に接続する接続凹部38とからなっている。
【0031】二つ折りパネルPaは、図9に示すよう
に、頂点をg,h,i,j,k,lとした六角形の平面
を対角線gjで折り曲げたもので、線分gjを谷線4
0、線分hiと線分klを山線41、線分gh、ij、
jk、lgを傾斜線42とし、谷線40の上方と下方で
折りたたみ角の角度位置をずらせ、上面と下面はねじれ
た状態となっている。
【0032】二つ折りパネルPaの形状は、第1実施形
態と同じで、図8に示すように、六角形の平面パネルP
ao を、長い方の対角線と長辺を、螺旋角θaとする線
上に並べ、かつ螺旋角θa線に直交するねじれ角線の方
向に並列させた六面の平面パネル列PaL列をもって、
四角形平面を形成し、該平面を円筒としたものを原型と
して形成される。
【0033】本実施形態においては、螺旋角θaを30
°として、六角形の対角線上で対向する角を60°また
は70°としている。
【0034】二つ折りパネルPaは、図9に示すよう
に、上記の平面パネルPao の対角線を谷線とし、平行
する二つの長辺を山線41として、二つ折りパネルPa
1 とすることによって形成され、二つ折りパネルPa1
は、前記実施形態の二つ折りパネルP1 と同様に、一定
の折りたたみα角を有し、谷線40の上方と下方で折り
たたみ角αの角度位置をずらせ、ねじれた状態の上下二
枚のパネル面からなる二つ折りパネルとなり、胴周壁3
7は、この状態の二つ折りパネルPaを形成するように
ブロー成形されており、安定した状態が保たれている。
【0035】接続凹部36の胴周壁37との接続線36
aは、胴周壁37のパネル面の切断面として、外側に位
置する山線41、傾斜線42を収斂させ、接続凹部36
の谷部36bは、内側に位置する谷線40の中央部を収
斂させている。
【0036】接続凹部38は、接続凹部36と同様にし
て、接続線38aから谷部38bにかけて、二つ折りパ
ネルPaの谷線40、山線41、傾斜線42を収斂させ
るようにしている。底部33は、底周壁43と接地端壁
44と底壁とからなっており、底壁には、必要に応じて
放射状の補強リブが設けられる。
【0037】次に、ボトルの減容について説明する。図
10,11に示すように、ボトルBに上下の圧縮力を加
えると、ボトルBは変形し、減容ボトルを得ることがで
きる。その際、前記第1実施形態と同様に、圧縮力が二
つ折りパネルPaの山線端h,iに働き、折りたたみ変
形とともに螺旋角θaを変化させる。
【0038】図11に示すように、二つ折りパネルPa
の谷線gjに対する傾斜線ghと傾斜線ijの角度を比
較すると、角度hgj<角度ijgであり、h点に働く
折りたたみモーメントの方がi点に働く折りたたみモー
メントより大きくなり、下側の山線端klでは、上側と
逆になって、上下のパネル面は点対称の状態を保って折
りたたみが進行する。
【0039】かくして二つ折りパネルPaの上下のパネ
ル面の変形は、谷線gjの上方と下方でねじれた状態で
進行するが、パネル面は線分gj、線分hl、線分ik
で六つに分割された状態で変形し、傾斜線42、山線4
1のなす角ghiが、180°を超えた時点でスナップ
作用によって、傾斜線gh、山線hiが反転し、六つの
面が図11(b)に示すような状態となる。
【0040】その際、谷線40も螺旋角θaが小さくな
ることによって圧縮力が大きくなり、折れ曲がった状態
となっている。この状態でボトルの上下方向の圧縮力を
除いても、分割されたパネルの各面はスナップ作用によ
り復元方向への反転が阻止されているので、減容された
安定状態を保つことになる。
【0041】この状態からさらに圧縮力を加えても、圧
縮力を除くと減容安定状態までは復元するが、さらに引
っ張り力を加えないと元の状態に戻らない。減容安定状
態からボトルBを伸張させるように上下に引っ張り力を
かけると、パネルの反転状態が解かれて、二つ折りパネ
ルPaの復元力により、元の状態に復帰させることがで
きる。したがって、本発明のボトルBは、第1実施形態
のボトルAと同様に、減容、復元が可能であるので、ボ
トルBを減容させた状態で輸送することによって、運送
効率を高めることができる。
【0042】また、二つ折りパネルの山線41、傾斜線
42、谷線40を、360°近くに折りたたむように押
潰すと、折り曲げ部に塑性変形がおこり、圧縮を解いて
も復元することがないので、押潰し状態を維持させるこ
とができ、ボトル使用後に押潰しボトルとして、そのま
ま廃棄ボトルとすることができる。
【0043】次に、第3実施形態のボトルについて説明
する。本実施形態は、三面体ボトルに係るもので、二つ
折りパネルPbは、図12に示すように、平行する長辺
と一対の等長の短辺から六角形の平面パネルPbo を、
対角線と次位の平面パネルPbo の長辺を、螺旋角θb
とする線上に連続するよう並べ、かつ六角形の平面パネ
ルを螺旋角θbに直交するねじれ角線の方向に並列させ
た3列の平面パネル列PbL をもって四角形平面を形成
し、該平面を円筒としたものを原型として形成される。
本実施形態においては、螺旋角θbを60°として、六
角形の対角線上で対向する角を120°としている。
【0044】この原型から形成される二つ折りパネルP
bは、上下二枚のパネル面は一定の折りたたみ角αを有
しており、谷線の上方と下方で折りたたみ角の角度位置
がずれて、上下二枚のパネル面がねじれた状態となって
いる。
【0045】成形時の安定状態と共に、圧縮時に一定の
時点でパネル面がスナップ作用によって反転し、減容安
定状態を維持させることができる。
【0046】前記各実施形態では、二つ折りパネルの形
状を六角形の平面パネルを原型としてパネルを折り曲げ
て形成するようにしているが、これは二つ折りパネルの
形状を説明するためのもので、ボトルの成形時に、二つ
折りパネルの折りたたみ面が、ボトルの谷線の上方と下
方との間で、ねじれ面となるようブロー金型を作成すれ
ばよく、平面パネルの原型に限定されることはない。ま
た、前記各実施形態では、円筒を形成する平面として六
角形の平面パネルの対角線の長さ、対角線上で対向する
対角、螺旋角、パネル列の数等を示しているがそれらの
形状数値に限定されない。
【0047】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
から、次の効果を奏する。本発明のボトルは、胴周壁を
二つ折りパネル列を周方向に複数列配設した螺旋蛇腹状
に形成しているので、ボトルの減容、押しつぶしがきわ
めて容易にできるようになった。
【0048】そして、二つ折りパネルの折りたたみ面を
パネルの上方と下方との間でねじれ面を形成させるよう
にしたので、減容に当たってパネル面をスナップ作用で
反転させ、圧縮力を除いた場合にも減容状態を維持でき
るようになった。そのため、ボトルを減容して輸送でき
るので運搬効率を高くすることができた。
【0049】胴周壁が蛇腹状であるため、二つ折りパネ
ルを完全に折りたたまれるまで圧縮することができ、き
わめて小容量の廃棄ボトルとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態ボトルの斜視図である。
【図2】二つ折りパネルの説明図で、(a)は立面図、
(b)は図(a)のA−A線における折りたたみ角、
(C)は図(a)のB−B線における折りたたみ角の説
明図である。
【図3】二つ折りパネルの原型となる平面パネルの展開
図である。
【図4】二つ折りパネルの説明図である。
【図5】減容ボトルの斜視図である。
【図6】減容時の二つ折りパネルの変形の説明図で、
(a)は折りたたみパネルの立面図、(b)減容時の折
りたたみパネルの立面図である。
【図7】第2実施形態のボトルの立面図である。
【図8】二つ折りパネルの原型となる平面パネルの展開
図である。
【図9】二つ折りパネルの立面図である。
【図10】減容ボトルの立面図である。
【図11】減容時の二つ折りパネルの変形の説明図で、
(a)は二つ折りパネルの立面図、(b)は折りたたみ
角の説明図、(c)は減容時の二つ折りパネルの立面図
である。
【図12】第3実施形態の二つ折りパネルの原型となる
平面パネルの展開図である。
【符号の説明】
A、B ボトル P、Pa、Pb 二つ折りパネル Po 、Pao、Pbo 平面パネル P1 、P11,P12、P13,P14 二つ折りパネル Pa1 二つ折りパネル PL 、PaL 、PbL パネル列 θ、θa、θb 螺旋角 1、30 口部 2、31 肩部 3、32 胴部 4、33 底部 8、37 胴周壁 10、40 谷線 11、41 山線 12、42 傾斜線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口部と肩部、胴部と底部とからなるボト
    ルであって、 胴部が、上下にねじれ角をもって並列させた二つ折りパ
    ネル列を、周方向に複数列配設した螺旋蛇腹状の胴周壁
    を備えていることを特徴とする減容可能なプラスチック
    ボトル。
  2. 【請求項2】 二つ折りパネルが、六角形の対角線を谷
    線として、平行する長辺を山線とし、短辺を傾斜線と
    し、山線と傾斜線とを共通する接続線として連設されて
    いることを特徴とする請求項1記載の減容可能なプラス
    チックボトル。
  3. 【請求項3】 二つ折りパネルのパネルの折りたたみ面
    が、パネルの谷線の上方と下方との間でねじれ面となっ
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の減容可
    能なプラスチックボトル。
  4. 【請求項4】 胴部が周方向に4列の二つ折りパネル列
    からなり、四面体のねじれ胴周壁が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3記載の減容可能なプラスチッ
    クボトル。
  5. 【請求項5】 胴部が周方向に6列の二つ折りパネル列
    からなり、六面体のねじれ胴周壁が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3記載の減容可能なプラスチッ
    クボトル。
  6. 【請求項6】 胴部が周方向に3列の二つ折りパネル列
    からなり、三面体のねじれ胴周壁が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3記載の減容可能なプラスチッ
    クボトル。
  7. 【請求項7】 二つ折りパネルの形状が、相等しい二つ
    の等脚台形を、底辺を共通として対称的に並列した六角
    形の平面パネルを一定の螺旋角に沿って長い方の対角線
    と平行する長辺を連続させて配置し、螺旋角に直交する
    ねじれ角をもつ線上に平面パネルを並列してパネル列を
    形成させ、複数のパネル列によって形成される平面を円
    筒とした原型から平面パネルを対角線を谷線、平行する
    長辺を山線として折り曲げていくことによって形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜3記載の減容可能な
    プラスチックボトル。
JP2000400043A 2000-12-28 2000-12-28 減容可能なプラスチックボトル Expired - Fee Related JP3866034B2 (ja)

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JP2008133031A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製ブロー成形ボトル

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