JP5013469B2 - 減量可能なプラスチック容器 - Google Patents

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Description

本発明は、PETボトル等の筒状の容器を内容物の利用後に容易に潰せ、且つ、潰した状態のまま復元しにくい減量可能なプラスチック容器に関する。特に、潰す際に容器の外壁同士が干渉することなく、確実に押し潰せる減量可能なプラスチック容器に関する。
飲料等の容器としてペットボトル等に代表されるプラスチック容器が大量に使われている。これらのプラスチック容器は内容物の使用後、回収され廃棄或いは再利用されている。
この大量に排出される内容物使用後のプラスチック容器は、そのままの形状だと容積の大きさが問題となり、すぐにゴミ箱が一杯になって溢れてしまうとともに、運搬の際の回収効率の悪化をも招いている。このため、使用後に容積を減量できるプラスチックボトルの開発が進められている。
特許文献1は、断面略六角形の折り畳み可能な成形ボトルであり、正面および背面のいずれか一方の面が他方の面よりも小面積とした略相似形の面としている。そして、正面および背面のいずれか一方が、胴部両側面のパーティングラインを境にして一旦緩やかな凹面を持つ段差を形成してから斜め上方に立ち上げ、他方の面はパーティングラインから段差なく斜め上方に立ち上げた構成をしている。
折り畳んだ形状は、一方の小面積の胴部が他方の大面積の胴部に収納された状態の断面が船型形状であり、容積を減量しても復元しにくい容器としている。
特許文献2では、断面略正方形の折り畳み可能な容器について開示されている。容器に胴部押込リブ、胴部折り目リブ、肩部押込リブ、肩部折り目リブ、底部折り目リブ等を設けており、容器の胴部、肩部、底部を順に押込んでいくことで復元しにくい折り畳み容器としている。
特開平7−267234号公報 特開2006−206057号公報
特許文献1の発明によると以下の課題がある。図10は特許文献1の成形ボトルの折り畳み手順を断面にて示したものである。まず、図10(B)に示すように面61、66に挟まれた角部を押込み、その後、面61、62に挟まれた角部分を押込むこととなる。しかしながら、図10(C)に示すように、面61、62に挟まれた角部を押込む際に、面61と面62がぶつかり合うことから、波打ったり、一部が折れ曲がったりして干渉するため、確実に折り畳むことが難しいという課題を有する。
特許文献2の発明においても、押込リブを容器内側に押込むと、押込リブ両側の壁同士が干渉し合うため、軽い力で確実に折り畳むことが難しいという課題を有する。
従って、本発明は上記事項に鑑みてなされたものであり、折り畳む際に、容器の壁同士が干渉することなく、軽い力で確実に折り畳むことができるプラスチック容器を提供することを目的とする。
本発明は、筒状の胴部を有するプラスチック容器であって、前記胴部を構成する面を垂直方向に略2等分してなる第1領域及び第2領域と、前記第1領域に隣接して配置した第1屈曲線と第2屈曲線とを備え、前記第1屈曲線及び前記第2屈曲線を山折り或いは谷折りさせ、前記第1領域の一部を重複させて前記第1領域を前記第2領域に押し込んで減量することを特徴とする。
また、本発明は、筒状の胴部を有するプラスチック容器であって、前記胴部を構成する面を垂直方向に略3等分以上してなる複数の領域と、前記複数の領域のそれぞれに隣接して配置した第1屈曲線と第2屈曲線とを備え、前記第1屈曲線及び前記第2屈曲線を山折り或いは谷折りさせ、前記複数の領域の一部を重複させながら、前記複数の領域を前記プラスチック容器内方に押し込んで減量することを特徴とする。
更に、本発明は、筒状の胴部を有するプラスチック容器であって、前記胴部を構成する面を垂直方向に略4等分してなる第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域と、前記第1領域及び前記第3領域に隣接して配置した第1屈曲線と第2屈曲線とを備え、前記第1領域と前記第4領域及び前記第2領域と前記第3領域の境界線同士が当接或いは近接するように前記胴部を押し潰し、前記第1屈曲線及び前記第2屈曲線を山折り或いは谷折りさせ、前記第1領域及び前記第3領域の一部を重複させながら、前記第1領域を前記第2領域側に、前記第3領域を前記第4領域側にそれぞれ押し込み、前記第1領域と第2領域及び前記第3領域と前記第4領域を隔てるそれぞれの境界線同士を当接或いは近接させて減量することを特徴とする。
更に、本発明は、前記第1屈曲線は前記容器外方に凸状に形成し、前記第2屈曲線は前記容器内方向に凸状に形成したことを特徴とする。
更に、本発明は、前記第1領域と前記第2領域とを境界線にて隔て、前記境界線に沿って第3屈曲線を配置したことを特徴とする。
更に、本発明は、前記複数の領域をそれぞれ境界線にて隔て、前記境界線に沿って第3屈曲線を設けたことを特徴とする。
更に、本発明は、前記プラスチック容器の水平断面が略菱形状で対角線の短軸側の角部分に前記第1屈曲線を設けたことを特徴とする。
更に、本発明は、前記第1屈曲線と前記第2屈曲線の間に凸状の押し込み部を設け、前記第1領域を前記第2領域側に押し込み、更に前記押し込み部を反転させて減量することを特徴とする。
本発明に依れば、プラスチック容器の胴部を構成する面を垂直方向に第1領域と第2領域に略等分し、第1領域に、隣接して第1屈曲線と第2屈曲線を設けている。第1屈曲線と第2屈曲線とをそれぞれ山折、谷折して第1領域を第2領域側に押し込むので、押し込む際に第1領域が波打った形状になったり、或いは不規則な折り目が生じてぶつかり合うようなことが無い。このため、干渉を起こさせずに確実に第1領域を第2領域側に押し込むことができる。そして、第1領域には反転する力が働くので、軽い力でも第1領域を押し込んで自然に反転させることができ、反転させた状態で安定化した、復元することのない減量可能なプラスチック容器を提供できる。
また、本発明に依れば、プラスチック容器の胴部を構成する面を3つ以上の領域に略等分し、それぞれの領域に、隣接して第1屈曲線と第2屈曲線を設けている。第1屈曲線と第2屈曲線とがそれぞれ山折、谷折となるので、押し込む際にそれぞれの領域において干渉が起こらず、軽い力でも確実にそれぞれの領域を容器内方に押し込んで反転させることができ、復元することを抑えた減量化可能なプラスチック容器を提供できる。
更に、本発明に依れば、プラスチック容器の胴部を構成する面を4本の境界線にて4つの領域に略等分し、一組の対向するそれぞれ領域に、隣接して第1屈曲線と第2屈曲線を設けている。対向する一組の境界線が近接或いは当接するように押し潰して胴部断面を8の字状にした後、第1屈曲線と第2屈曲線とがそれぞれ山折、谷折となるので、押し込む側のそれぞれの領域が干渉することなく断面S字状に折り畳むことができる。そして、前述の一組の境界線を支点にして折り畳むことで、断面1/4円弧状にコンパクトに減量化できるプラスチック容器を実現している。
更に、本発明に依れば、それぞれの領域を隔てる境界線を設けているため、それぞれの領域を反転させて減量化した後でも、境界線がそれぞれの領域を両側から押さえつけて復元することを抑止でき、反転した領域が再度元の状態に反転することなく減量化状態を維持できるプラスチック容器を提供できる。
更に、本発明に依れば、境界線に沿って第3屈曲線を設け、第3屈曲線を支点として第1領域を押し込んで反転させている。これにより、境界線付近にて第1領域と第2領域が干渉し難くなり、容易に第1領域を押し込んで反転させることができる。
更に、本発明に依れば、容器の断面を略菱形状とし、対角線の短軸側の角部に第1屈曲線を設け、また、菱形の対角線の比が1:0.6〜0.8としているので、第1領域を押し込む際の力が小さく、且つ、半分程度押し込んだ状態から反転しようとする力が大きいこととなるため、軽い力で容易に第1領域を押し込んで反転させて減量化できるとともに、減量化したまま復元しにくいプラスチック容器を実現できる。
更に、本発明に依れば、第1屈曲線及び第2屈曲線の間に凸状の押し込み部を形成しており、この押し込み部を押し込むことにより、簡単に第1領域を反転させることができる。そして、押し込み部自身をも反転させることから、第1領域を二重に反転させることとなるため、反転した領域が復元する力を二重に抑えることができ、減量化したまま、より安定し復元しにくいプラスチック容器を実現できる。
図1を参照して本発明による第1実施形態のプラスチック容器の概略を説明する。図1(A)は、第1実施形態のプラスチック容器1の正面図、(B)は側面図、(C)は(A)のa−a’断面図である。
プラスチック容器1は、ポリエチレンテレフタラート等の樹脂素材よりブロー成形にて成形されるもので、筒状の胴部を有する。後述のようにプラスチック容器1胴部を構成する面を屈曲させながら減量化するものゆえ、可撓性を有する素材を用いることが好ましい。
プラスチック容器1の胴部は、垂直方向に配置した境界線14により第1領域21、及び第2領域22に区画されている。そして、その水平断面は菱形状としており、断面の対角線の長軸方向に境界線14を配置している。対角線の短軸方向にある第1領域21の頂点に第1屈曲線11を設け、第1屈曲線11に隣接して第2屈曲線12を配置している。第2屈曲線12は端に向けて、第1屈曲線11と徐々に離間させている。第2屈曲線12付近を親指で押し込んで折り畳むことになるが、力は同心円状に伝わっていくため、胴部の上部及び下部に力が伝わりにくく、押し込みにくい。このため、第2屈曲線12の両端を第1屈曲線11から離間させて力を加える箇所に近づけることにより、親指一本で押した場合でも軽い力で押し込み易くしている。
なお、第1屈曲線11及び第2屈曲線12は、折り畳む際に第1領域21の干渉が最も生じやすい箇所、即ち、プラスチック容器1胴部断面が最大径となる箇所に設けると効果的である。そして、その長さは第1領域21の干渉を生じさせない程度の長さでも良い。一旦干渉を起こさせずに折り畳むと、第1屈曲線11及び第2屈曲線12の長手方向に追従して、山折り或いは谷折りが続いていく。
第1屈曲線11は容器外方に向けて凸状に形成しており、折り畳む際に山折となる。一方、第2屈曲線12は容器内方に向けて凸状に形成しており、折り畳む際は谷折となる。
なお、第1屈曲線11を容器外方に向けて凹状とし、第2屈曲線12を容器内方に向けて凹状としてもよい。この場合、折り畳む際には第1屈曲線11が谷折、第2屈曲線12が山折となる。
境界線14は、容器外方に向けて凸状にしたリブ構造としており、プラスチック容器1胴部を垂直方向に第1領域21と第2領域22に略2等分するとともに、折り畳む際に容器が潰れないように保持し、また、第1領域21を反転させた際に、第1領域21を両側から押さえつけて安定させ、第1領域21が復元しないようにする役割をも有する。
境界線14を支点として第1領域を折り畳むと、境界線14付近にて第1領域21と第2領域22が干渉しやすくなってしまい、折り畳みにくくなる。このため、境界線14の内側に第3屈曲線13を設け、第3屈曲線13を支点に第1領域21を押し込むことにより第1領域21を折り畳み易くしている。
プラスチック容器1の胴部の断面は円形、楕円、或いは矩形等種々の形状を用いることができるが、図1に示すように菱形状が好ましい。菱形状の対角線の短線側の角部に第1屈曲線11を設け、そして、菱形の対角線の比が1:0.6〜0.8程度が特に好ましい。対角線の比が1に近いと第1領域21を軽い力で押し込むのが難しくなる。対角線の比が0.6以下だと、軽い力で第1領域21を押し込める一方、反転しようとする力が小さくなるとともに、押し込んだ状態から第1領域21が復元しやすくなり、元の状態に戻りやすくなるからである。
次に、図2を参照して、第1実施形態に係るプラスチック容器1の折り畳み手順について説明する。図2(A)〜(D)は、プラスチック容器1の胴部の水平断面を簡略的に示している。
まず、第1領域21の第2屈曲線12付近を押さえ、第2領域22側に向けて押し込む。図2(B)のように、第2屈曲線12は谷折となり、押し込むにつれ第1屈曲線11は山折となる。そして、第1領域21は第3屈曲線13で屈曲し、プラスチック容器1内方に押し込まれる。
図2(C)は第1領域21を半分ほど容器内方に押し込んだ状態であるが、第1屈曲線11が山折、第2屈曲線12が谷折となるので、第1領域21の第1屈曲線11と第2屈曲線12に挟まれた領域が重複し、第1屈曲線11を介して隣接する領域同士が干渉することなく容易に折り畳むことができる。このため、スムーズ且つ容易に折り畳まれる。
更に、第1領域21を押し込むと、境界線14によって両側から押えられているので、第1領域21は反転しようとする力が働く。このため、図2(D)のように第1領域21が、一瞬にして自然に反転し、第2領域22に当接或いは近接し、断面がくの字状に固定される。境界線14が第1領域21を両側から押えているので、第1領域21は反転したまま復元することなく、安定的に固定される。
なお、先に第1屈曲線11をプラスチック容器1内方に押し込んでも良い。第1屈曲線11が谷折、第2屈曲線12が山折となるので、この場合、第1屈曲線11は容器外方に向けて凹状に形成し、一方、第2屈曲線12は容器外方に向けて凸状に形成すると良い。
続いて、図3にて第2実施形態に係るプラスチック容器2について説明する。図3(A)はプラスチック容器2の正面図、(B)が(A)のb−b’断面図を示している。図3(B)の水平断面図からわかるように、プラスチック容器2は、第1実施形態のプラスチック容器1の第1領域の一部を薄く形成したものであり、薄い箇所と厚い箇所の境をそれぞれ第1屈曲線11、第2屈曲線12としている。
第1屈曲線11と第2屈曲線12に挟まれる領域は薄いため、第1領域21を押し込むことにより、容易に第1屈曲線11及び第2屈曲線12では山折或いは谷折ができることとなる。
他の点については第1実施形態のプラスチック容器1と同様であるため、折り畳み手順については割愛する。
図4は、第3実施形態に係るプラスチック容器3である。図4(A)の正面図及び(B)の側面図に示すように、樽型形状のプラスチック容器3の胴部を構成する面を垂直方向に略2等分して第1領域21と第2領域22に区画している。
樽形状のような胴部の径が大きい場合、第1屈曲線11及び第2屈曲線12を左右方向に配置することもできる。このように配置しても、第1実施形態同様に第1屈曲線11と第2屈曲線12が山折或いは谷折となり、第1領域21が干渉することなく容易に押し潰して減量化できる。他の部分については第1実施例と同様なため、説明を省略する。
また、第1屈曲線11及び第2屈曲線12を双方の領域21、22に設けても良い。双方の領域に第1及び第2屈曲線11、12を設けることで、どちら側の領域21、22からでも折り畳むことができる。この場合、一方の領域には第1及び第2屈曲線11、12を垂直方向に、他方の領域には第1及び第2屈曲線11、12を左右方向に設けることにより、個々人がプラスチック容器3を押し潰しやすい向きに持つことを選択できる。
なお、プラスチック容器3が球状に近い形状の場合、第1屈曲線11及び第2屈曲線12はどのような方向に設けることもできる。そして、プラスチック容器3の胴部の一部に、例えば三日月状の薄い箇所を形成し、一方の弧の薄い箇所と厚い箇所との境を第1屈曲線11、他方の弧の薄い箇所と厚い箇所との境を第2屈曲線12とする。第1屈曲線11と第2屈曲線12に挟まれる三日月状の領域は薄いため、第1領域21を押し込むことにより、容易に第1屈曲線11及び第2屈曲線12では山折或いは谷折ができることとなる。
図5は、第4実施形態のプラスチック容器4であり、図5(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は(A)のc−c’断面における折り畳まれた状態である。
第1領域21に第1屈曲線11と第2屈曲線12を隣接して配置しており、その間に半球状で容器4外方に凸状に形成した押し込み部17を設けている。そして、第2領域22には押し込み部17と相似形状で容器4外方に凸状に形成した押し込み部収容部18を設けている。押し込み部17及び押し込み部収容部18は、プラスチック容器4胴部の最大径付近に設けると良い。
押し込み部17を斜め方向から押し込むことにより、第1屈曲線11及び第2屈曲線12が山折或いは谷折となり、第1領域21が干渉することなく折り畳まれ、第2領域22側に押し込まれる。第1領域21を反転させた後、押し込み部17を更に押し込んで、押し込み部17自身も押し込み部収容部18側に反転させる。このように、二重に反転させることにより、第1領域21が復元する力をより強く抑止できるので、減量化後のプラスチック容器4は安定して減量化状態を維持することができる。
なお、本実施形態では第1屈曲線11及び第2屈曲線12は垂直方向に一組設けているが、更にもう一組左右方向に設けても良い。二組の第1屈曲線11及び第2屈曲線12で囲まれた領域に押し込み部17を設けることで、押し込み部17をどの方向からも押し込み易くなり、容易に第1領域21を反転させることができる。
図6は、第5実施形態のプラスチック容器5であり、(A)がプラスチック容器5の正面図、(B)が(A)のd−d’断面図を示している。プラスチック容器5は、胴部を3領域に区画し、それぞれの領域を容器内方に押し込んで反転させ、減量可能としている。
プラスチック容器5の胴部は円形断面を有しており、等間隔で垂直方向に配置した3本の境界線14を有している。この境界線14により、胴部を構成する面は第1領域31、第2領域32、及び第3領域33に略等分されている。そして、この境界線14に沿うように第3屈曲線13がそれぞれ形成されている。
第1領域31、第2領域32、及び第3領域33のそれぞれには、中央付近に垂直方向に第1屈曲線11を配置し、第1屈曲線11に隣接して第2屈曲線12を配置している。第2屈曲線12は端に向けて、第1屈曲線11と徐々に離間させており、押し込み易いようにしている。
プラスチック容器5の胴部断面は、胴部を構成する面を略3等分に領域を区画する場合、円形、正多角形が好ましく、正多角形の場合は正6角形等の頂点が3の倍数である多角形が好ましい。3方向から折り畳みやすく、且つ、効率的に減量化できる。正6角形であれば、減量化後の胴部断面はほとんどすき間のないY字状となり、減量化効率が高い。
第1屈曲線11、第2屈曲線12、第3屈曲線13、及び境界線14については、上述の第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図7を用い、このプラスチック容器5の折り畳み手順について説明する。図7(A)〜(D)は、プラスチック容器5の胴部の水平断面を簡略的に示している。
まず、第1領域31の第2屈曲線12付近を押さえ、プラスチック容器5内方に押し込む。図7(B)のように、第2屈曲線12は谷折となり、押し込むに連れて第1屈曲線11は山折となる。そして、第1領域31は第3屈曲線13で屈曲し、プラスチック容器5内方に押し込まれる。
図7(C)は第1領域31を容器内方に押し込んだ状態であるが、第1領域31の第1屈曲線11と第2屈曲線12に挟まれた領域が重複するので、干渉して折り畳みにくいことはない。このため、スムーズ且つ容易に折り畳まれる。
更に、第1領域31を押し込むことにより、第1領域31には反転する力が働く。このため、図7(D)のように第1領域31が自然に反転する。
他の第2領域32、第3領域33も同様に折り畳まれるので、その結果、胴部水平断面がY字状となる。そして、境界線14がそれぞれの領域31、32、33を両側から押えているため、元の状態に復元することを抑えるので、断面Y字状のまま安定的に固定される。
また、第5実施例ではプラスチック容器5の胴部を構成する面を略3等分として説明したが、垂直方向に4等分、5等分、6等分等し、より多くの領域に区画しても良い。そして、それぞれの領域に第1屈曲線11及び第2屈曲線12を設け、複数の領域を容器5内方に押し込んで反転させることにより、前述同様に減量化できる。例えば、断面正方形のプラスチック容器の場合には、胴部を垂直方向に4等分し、4つの角部が4つの領域の略中心にくるように区画する。そして、それぞれの角部付近に第1屈曲線11及び第2屈曲線12を配置すれば、減量化後のプラスチック容器断面が十字状に減量化できる。また、プラスチック容器胴部の面を5等分或いは6等分した場合、減量化後のプラスチック容器断面は5等分の場合は頂点が5つ、6等分の場合は頂点が6つの星形状に減量化できる。7等分以上に区画する場合でも上述同様に、減量化後の容器の断面はそれぞれの区画数に応じた星形状となる。但し、あまりに多くの領域に区画すると、それぞれの領域を反転させてもプラスチック容器の内部の空間があまり小さくならず、コンパクトに折り畳むことができなくなることから、3等分から6等分程度が好ましい。
図8は、第4実施形態のプラスチック容器6であり、(A)がプラスチック容器6の正面図、(B)は(A)のe−e’断面図、(C)及び(D)は底面図である。プラスチック容器6は、胴部を4領域に区画し、胴部断面が1/4円弧状に折り畳まれて、減量化されるプラスチック容器である。
プラスチック容器6の胴部を構成する面には、4本の境界線15a、15b、16a及び16bと、この境界線で垂直方向に略4等分される領域41、42、43、44を有している。
境界線15a、15b、そして、境界線16a、16bは垂直方向に、それぞれ対向するように設けている。境界線15a、15bはプラスチック容器6内方に向けて凸状に形成し、谷折しやすくしている。一方の境界線16a、16bは容器外方に向けて凸状にし、山折しやすくしている。いずれの境界線15a、15b、16a及び16bも、折り畳み時のプラスチック容器6の不要な変形を抑えるとともに、折り畳んだ際に反転させたそれぞれの領域を両側から押え、復元を抑止する役割を有する。
境界線15a、16aで挟まれる領域を第1領域41とし、境界線16aと15b、境界線15bと16b、及び境界線16bと15aで挟まれる領域をそれぞれ第2領域42、第3領域43、第4領域44としている。これにより、第1領域41は第3領域43と、第2領域42は第4領域44と、それぞれ互いに対向することとなる。
第1領域41及び第3領域43には、中央付近に第1屈曲線11を垂直方向に設け、第1屈曲線11に隣接して第2屈曲線12を設けている。第1屈曲線11はプラスチック容器6外方に向けて凸状としており、折り畳む際に山折となる。一方、第2屈曲線12はプラスチック容器6内方に向けて凸状としており、折り畳む際に谷折となる。
プラスチック容器6の胴部断面は正円形或いは正8角形等が好ましい。綺麗に折り畳むことができ、効率的に減量できる。
プラスチック容器6の底部は、折り畳む際に容器内方或いは外方に突出させて折り畳むので、図8(C)に示すように放射状のリブを設け、どのような角度で折り畳まれても畳みやすく潰れやすいようにしている。また、図8(D)のように、網目状に形成して潰しやすくしてもよい。
次に、図9を参照して、プラスチック容器6の折り畳み手順について説明する。図9(A)〜(D)は、プラスチック容器6胴部の水平断面の様子を示している。
まず、図9(A)の状態から、図9(B)に示すように境界線15a、15bを近接或いは当接させ、水平断面が8の字状になるように押し潰す。境界線15a、15bはプラスチック容器6の内方に向けて凸状に形成しているので、容易に押し潰すことができる。
続いて、(C)に示すように、第1領域41の第2屈曲線12付近を第2領域42に向けて押し込む。第2屈曲線12では谷折が形成されるとともに、第1屈曲線11では山折となる。これにより、第1屈曲線11と第2屈曲線12で挟まれる領域は、第1屈曲線11と境界線15aとで挟まれる領域及び第2屈曲線12と境界線16aで挟まれる領域と重複して折り畳まれるので、干渉することなく、軽い力でも確実に折り畳むことができる。
更に、第1領域41を第2領域42に押し込むと、第1領域41には自ら反転するように力が働く。この結果、第1領域41が第2領域42に近接或いは当接して安定化する。第3領域43と第4領域44においても上述同様に折り畳むことで、図9(D)に示すように、プラスチック容器6胴部の水平断面がS字状になる。
プラスチック容器6胴部断面をS字状にした後、境界線15a、15bを支点とし、境界線16a、16bが当接或いは近接するように折り畳むことで、図9(E)に示すように、1/4円弧状にコンパクトにすることができ、減量化を実現している。
本発明による第1形態の容器の概略図である。 本発明による第1形態の容器の折り畳み手順を示す概略図である。 本発明による第2形態の容器の概略図である。 本発明による第3形態の容器の概略図である。 本発明による第4形態の容器の概略図である。 本発明による第5形態の容器の概略図である。 本発明による第5形態の容器の折り畳み手順を示す概略図である。 本発明による第6形態の容器の概略図である。 本発明による第6形態の容器の折り畳み手順を示す概略図である。 従来の容器の折り畳み手順を示す概略図である。
符号の説明
1 プラスチック容器
2 プラスチック容器
3 プラスチック容器
4 プラスチック容器
5 プラスチック容器
6 プラスチック容器
11 第1屈曲線
12 第2屈曲線
13 第3屈曲線
14 境界線
15 境界線
16 境界線
17 押し込み部
18 押し込み部収容部
21 第1領域
22 第2領域
31 第1領域
32 第2領域
33 第3領域
41 第1領域
42 第2領域
43 第3領域
44 第4領域

Claims (8)

  1. 筒状の胴部を有するプラスチック容器であって、
    前記胴部を構成する面を垂直方向に略2等分してなる第1領域及び第2領域と、
    前記第1領域に隣接して配置した第1屈曲線と第2屈曲線とを備え、
    前記第1屈曲線及び前記第2屈曲線を山折り或いは谷折りさせ、前記第1領域の一部を重複させて前記第1領域を前記第2領域に押し込んで減量することを特徴とする減量可能なプラスチック容器。
  2. 筒状の胴部を有するプラスチック容器であって、
    前記胴部を構成する面を垂直方向に略3等分以上してなる複数の領域と、
    前記複数の領域のそれぞれに隣接して配置した第1屈曲線と第2屈曲線とを備え、
    前記第1屈曲線及び前記第2屈曲線を山折り或いは谷折りさせ、前記複数の領域の一部を重複させながら、前記複数の領域を前記プラスチック容器内方に押し込んで減量することを特徴とする減量可能なプラスチック容器。
  3. 筒状の胴部を有するプラスチック容器であって、
    前記胴部を構成する面を垂直方向に略4等分してなる第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域と、
    前記第1領域及び前記第3領域に隣接して配置した第1屈曲線と第2屈曲線とを備え、
    前記第1領域と前記第4領域及び前記第2領域と前記第3領域の境界線同士が当接或いは近接するように前記胴部を押し潰し、
    前記第1屈曲線及び前記第2屈曲線を山折り或いは谷折りさせ、前記第1領域及び前記第3領域の一部を重複させながら、前記第1領域を前記第2領域側に、前記第3領域を前記第4領域側にそれぞれ押し込み、
    前記第1領域と第2領域及び前記第3領域と前記第4領域を隔てるそれぞれの境界線同士を当接或いは近接させて減量することを特徴とする減量可能なプラスチック容器。
  4. 前記第1屈曲線は前記容器外方に凸状に形成し、前記第2屈曲線は前記容器内方向に凸状に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の減量可能なプラスチック容器。
  5. 前記第1領域と前記第2領域とを境界線にて隔て、前記境界線に沿って第3屈曲線を配置したことを特徴とする請求項1に記載の減量可能なプラスチック容器。
  6. 前記複数の領域をそれぞれ境界線にて隔て、前記境界線に沿って第3屈曲線を設けたことを特徴とする請求項2に記載の減量可能なプラスチック容器。
  7. 前記プラスチック容器の水平断面が略菱形状で対角線の短軸側の角部分に前記第1屈曲線を設けたことを特徴とする請求項1に記載の減量可能なプラスチック容器。
  8. 前記第1屈曲線と前記第2屈曲線の間に凸状の押し込み部を設け、前記第1領域を前記第2領域側に押し込み、更に前記押し込み部を反転させて減量することを特徴とする請求項1に記載の減量可能なプラスチック容器。
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