JP2002192455A - 研磨パッド - Google Patents
研磨パッドInfo
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Abstract
をも維持できる研磨パッドを提供すること。 【解決手段】 研磨剤を保持するための表面加工が施さ
れた研磨パッドであって、前記研磨パッドの厚みのバラ
ツキが100μm以下であることを特徴とする研磨パッド。
Description
に詳しくは凹凸を有する半導体ウエハの平坦化用研磨パ
ッドに関する。
路(LSI)は、年々集積化が進んでおり、それに伴い大規
模集積回路の製造技術も高密度化が進んでいる。さら
に、この高密度化に伴い半導体デバイス製造の積層数も
増加している。その積層数の増加により、従来は問題と
ならなかった積層にすることによって生ずる半導体ウエ
ハ主面の凹凸が問題となっている。該凹凸に起因する露
光時の焦点深度不足を補う目的で、あるいは、スル−ホ
−ル部の平坦化による配線密度を向上させる目的で、化
学的機械研磨すなわちCMP(Chemical Mechanical
Polishing)技術を用いた半導体ウエハの平坦化が検討
されている。
体ウエハを保持する研磨ヘッド、被処理物の研磨処理を
行なうための研磨パッド、前記研磨パッドを保持する研
磨定盤から構成されている。そして半導体ウエハの研磨
処理は研磨剤と薬液からなるスラリ−を用いて、半導体
ウエハと研磨パッドを相対運動させることにより、半導
体ウエハ表面層の突出した部分が除去されて基板表面の
層を滑らかにするものである。
と半導体ウエハ全面に対して均一な研磨量とを両立させ
るため多くの場合、半導体ウエハをスラリ−を介して研
磨するための研磨層と、半導体ウエハのうねりに追随す
るためのクッション層との二層構造を有しているものが
多い。またスラリ−の保持や、研磨時の摩擦係数を減じ
るために当該研磨層は微細孔あるいは格子溝を有した構
造をとっている。
導体ウエハの数を多くするために、研磨パッドは、大型
になってきており、直径20インチ(約50cm)以上
のものから、直径70cm以上、時には直径90cm以
上のもの、場合によっては120cm以上のものが要求
される。
の局所的な凹凸の凸部だけを研磨して良好な平坦化が得
られること、半導体基板全体にわたって均一に研磨を達
成すること(ユニフォーミティ)、さらに単位時間当た
りの研磨量で示される研磨速度が高いこと、平坦性やユ
ニフォーミティ、研磨速度が安定して得られること、研
磨により半導体基板表面にスクラッチ等の傷を発生させ
ないことなどの特性を有することが要求されている。
フォ−ミティおよび研磨速度の安定性を実現するための
前提条件として該研磨パッド自身の厚みには大きなバラ
ツキがないと言うことが暗黙に了解されている。しかし
ながら実際の研磨パッド製造プロセスから厚みバラツキ
がゼロのものを作成することはできない。従ってこの厚
みバラツキが大きくなると平坦化およびユニフォ−ミテ
ィどころか、研磨レ−トの安定性が損なわれ、要求され
る特性を実現することは極めて困難になる。本発明はこ
れらの欠点に鑑み、研磨レ−トの安定性をより確実に実
現させることを課題とするものである。特に、大型のパ
ッドにおいては、研磨時の半導体ウエハ−研磨パッド間
の相対速度も大きくなり、厚みの精度による上記問題も
非常に大きくなる。
ドは得られていないのが現状である。
ような現状に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、特に大型に
パッドにおいて、以下の手段を用いることで上記の課題
を解決出来ることを見いだした。すなわち「被研磨物を
研磨する研磨剤を保持するための表面加工が施された研
磨パッドにおいて、研磨パッドの厚みのバラツキを100
μm以下、このましくは30μm以下、さらに好ましくは10
μm以下にすること」、「前記研磨パッドにおいて、複
数の孔もしくは複数の格子溝、或いは同心円状に溝加工
が施されている研磨パッド」、「前記研磨パッドにおい
て、被研磨物を研磨する面、および被研磨物を研磨する
面とは反対の面双方に溝を有する研磨パッド」を提供せ
んとするものである。
を保持するための表面加工が施された研磨パッドであっ
て、前記研磨パッドの厚みのバラツキが100μm以下であ
ることを特徴とする研磨パッドを提供するものである。
は、前記表面処理として、複数の孔もしくは複数の格子
溝が施されてなる。
は、前記表面処理として、同心円状に溝加工が施されて
なる。
は、被研磨物を研磨する面、及び前記被研磨物を研磨す
る面と反対の面の双方に表面処理が施されてなる。
半導体ウエハを研磨するために発泡ポリウレタンを材質
としたものが一般的である。この発泡ポリウレタンは、
所定の容器にウレタン樹脂と発泡剤とを混合しながら射
出し成形する。さらに熱処理を加えて硬化させ、その後
所望の厚さにスライス加工し、シ−ト状になったところ
でパンチングあるいは溝加工を施して研磨パッドを作製
する。
上に前記硬質の発泡ポリウレタンを積層した研磨パッド
も用いられる。本発明はこの発泡ポリウレタン層、ウレ
タンを含浸した不織布層各々に適用可能であるが以下、
発泡ポリウレタン層について説明する。
の研磨パッドは前記のパッド製作プロセスにおいて発泡
ポリウレタンブロック(例えば、幅750mm以上、長
さ1500mm、高さ30mm程度)をスライス加工し
て、直径20インチ〜60インチの大きさで厚みが0.
8から2.0mm程度の研磨パッドに構成する。ところ
がこのポリウレタンブロックを物理的にスライスする手
段としてカンナ方式やバンドソウ方式のスライサ−なる
装置が使用されるが、これらの装置では所望の厚みに対
して約0.1〜0.3mmの厚みムラが生じる。
は、研磨パッドと半導体ウエハとの間に負圧が生じない
ように溝のような表面加工が施される。このパッドの研
磨面と反対側に両面接着テ−プを貼り合わせて定盤に取
付け研磨を実施することが出来る。
0.1〜0.3mmも存在する研磨パッドでは、半導体ウ
エハを研磨して0.1μm以下の平坦性を実現すること
には困難さを伴う。本発明によれば、このパッドの厚み
ムラを表面バフ装置(ポリウレタンシ−トの表面を粒度
の細かいペ−パ−サンド例えば#600〜#1000に
て高速回転し、ウレタン表層を削り取り凹凸を無くすも
の)にてバフがけを実施し、パッド厚みムラを100μ
m(0.1mm)以下に抑えることで研磨特性の平坦化及
びユニフォ−ミティを良好に実現できる前提条件として
の研磨レ−トの安定性をより高められることが分かっ
た。
トとの間には以下の関係がある。研磨を実施するとき、
被研磨物と接触しているパッド面にはある一定の荷重が
かかって、その部分のパッド厚さは小さくなり、接触し
ていないパッド面は荷重がかからずパッドは元の厚さに
戻ろうとする。すなわち定盤上のパッドは研磨中回転し
ており、被研磨物を研磨している間、常に圧縮と圧縮回
復(緩和)を局部的に繰り返していることになる。さら
に研磨中はスラリ−液が供給されパッドを浸たすため、
パッドは液を吸収して膨潤し、前記した圧縮と圧縮回復
が行われれば構成しているパッド物性値(圧縮率および
圧縮回復率)を局部的に大きく変化させることになる。
磨パッドとの界面接触が不均一となり、この物性値変化
をより増加する方向に作用する。すなわち厚みムラのな
いパッドであるかぎり研磨中の繰り返し圧縮と圧縮回復
の作用が研磨パッド全体に行われ、物性値の変化も緩和
され、局部的な物性変化が極めて小さいものになる。こ
の様にパッドの局部的な物性値変化が小さければ小さい
ほど、被研磨物と研磨パッドの界面接触が均一状態に保
たれるので、安定した研磨レ−トが得られることにな
る。
ィが最適になるよう、一定の圧力がかけられるが、局部
的に厚みが大きくなると、その部分で圧が上がり、平坦
性が損なわれたりする。また、研磨を進め、パッドも削
れて厚みの変動が少なくなると、この圧変動も少なくな
るため、全体にかける最適圧力も再度調整する必要があ
り、生産性が大きく損なわれる。
すように1枚のウエハを研磨するときの時間に対する研
磨レ−トの安定性と、第2図で示す研磨で処理するウエ
ハの枚数に対する研磨レ−トの安定性が要求される。何
れも安定度の目安としては実用的には10%以内の変動に
抑えることが必要である。
表面バフがけを繰り返し行って、具体的には#600の
ペ−パ−粒度のベルトサンダ−にて表面バフ処理を行
い、厚みムラを30μm以下にすることで、研磨レ−ト
の変動幅を7%以下に、さらに表面バフ処理を繰り返し
て厚みムラを10μm以下にすることで研磨レ−トの変
動幅を5%以下に抑えることが出来る。
としての研磨パッドは、発泡ポリウレタンの表面加工と
して、複数のパンチング孔もしくは複数の格子溝を形成
したものである。これらの表面加工は、研磨剤を有効に
保持するだけでなく、研磨パッドと半導体ウエハとの間
の負圧を防止し、ウエハ界面に研磨剤が有効に作用させ
る働きがある。また研磨パッドの厚みムラが小さいほど
格子溝を加工するときの溝深さを精度良く加工すること
が可能となる。
としての研磨パッドは、発泡ポリウレタンの表面加工と
して、同心円状の溝加工を形成したものである。前記し
た格子溝と比較して同心円状の研磨パッドは研磨レ−ト
が高いと言われており、研磨剤の保持能力と研磨剤とウ
エハ界面との接触面積を増大させるために、格子溝より
も溝幅が小さくて溝深さも浅いものが使用される。特に
研磨レ−トの高いものが要求される用途において、この
タイプの研磨パッドが使われており、厚みムラのバラツ
キもより小さなものが必要となる。これらの用途には厚
みムラとして10μm以下が必須となる。
としての研磨パッドは、発泡ポリウレタンの表面加工と
して、被研磨物を研磨する面、及び研磨する面の反対の
面双方に溝を形成したものである。これは平坦性をより
良好にするためにポリウレタンの硬度を高くすることが
行われるが、一方で堅いとしなやかさがなくなり均一性
が悪くなる傾向にあることが知られている。この両特性
を実現するために高い硬度を持つ研磨パッドでもしなや
かさを備えるために、研磨面の反対面にも溝を形成し
て、均一性の悪化を防ぐことが可能である。これらを実
現するためには、パッドの厚みムラを出来る限りゼロに
近い精度にまで仕上げ、両面加工を正確に行うことが必
要となる。
坦化するのに使用される研磨パッドは、研磨レ−トの安
定性が極めて重要な要因である。そのための前提条件と
しては、研磨パッド製造時の厚みムラが正確に把握さ
れ、精度良く管理されていることが必要となる。本発明
では、ポリウレタン研磨層の厚みムラを100μm以下
に、好ましくは30μm以下に、より好ましくは10μm
以下に管理することで研磨レ−トが安定し、平坦化、均
一性などの研磨特性が良好に実現できることを示した。
なお研磨層として発泡ポリウレタンだけではなく、所望
の効果が得られるものであれば良く、実施の形態に限定
されるものではない。
が、本発明は下記の実施例により限定されるものではな
い。
リウレタンは80℃程度の温度で熱処理を加えて硬化さ
せた。この発泡ポリウレタンブロックは、中心値を1.5m
mとして複数枚スライス加工を行った。スライスしたシ
−トサイズは1000mm×1000mmである。この
シ−トのパッドの厚みをダイヤルシ−トゲ−ジ[K−3
特殊品:測定子上10φ下30φ尾崎製作所製] によ
り縦、横30mm間隔で測定した。厚みムラはmax−m
in=0.18mmであり、他のシ−トも同様であっ
た。
粒度#400×2回、#600×2回、 #1000×
2回)を施して、それぞれ厚みムラが100μm以下、
30μm以下、10μm以下のシ−トを複数枚作製した。
最も厚みムラを小さくしたシ−トの最終厚みは約1.2
5mmとした。これらの発泡ポリウレタンシ−トを孔の径
が1.5mmで孔と孔の間隔が5mmのパンチング形成した
もの、及び溝幅2.0mm、溝深さ0.6mm、溝ピッチ
1.5mmの格子溝形成したもの、および溝幅0.3mm、
溝深さ0.4mm、溝ピッチ1.5mmの同心円状溝を形成
し、各々直径610mmの研磨パッドを加工作製した。
作機械製SPP600Sを用いて、研磨特性の評価を行
った。研磨レ−トの変動を評価するための測定条件は以
下の手順で行った。6インチのシリコンウエハに熱酸化
膜を1μm製膜したものを研磨し、初期1分間の研磨レ
−トを算出する。引き続き研磨を4分間実施し、合計5
分間の平均研磨レ−トを算出する。これらの研磨レ−ト
から変動を求める。 研磨レ−ト変動率(%)=(初期研磨レ−ト−平均研磨
レ−ト)/初期研磨レ−ト×100%
渉式膜厚測定装置を用い、研磨条件としては、薬液とし
て、超純水にKOHを添加してpH11にしたものを、
研磨中に流量150ml/minで添加した。研磨荷重
としては350g/cm2、研磨定板回転数35rp
m、ウエハ回転数30rpmとした。このような条件で
研磨を実施し、研磨レ−トは初期膜厚から終わりの膜厚
を引いて、研磨時間で除算して算出した。
タンの研磨パッドで研磨を行う場合は、通常パッド表面
をダイヤモンド砥石(ドレッサ−)でコンディショニン
グする。そのため、多くのウエハを処理していくとパッ
ドの厚みは薄くなって厚みムラは緩和され、初期の厚み
ムラによる研磨レ−トを正しく評価出来ないことになる
からである。このことは研磨レ−トを安定させるため
に、実用的に被研磨物をCMP研磨する前にドレッシン
グと称する工程を長時間にわたって実施していることか
らも明らかである。
研磨レ−トを測定し、研磨レ−トの変動率を求めた。そ
の結果を表1に示す。
ドでは変動がかなり大きいが、100μm、30μm 以
下、及び10μm以下の研磨パッドでは変動が小さくな
ることが分かる。
確に把握し、管理することで安定した研磨レ−トを実現
する研磨パッドを提供することができる。
たシリコンウエハを約0.5μm研磨し、30ポイント
/ウエハの膜厚測定を行い、その(max膜厚−min
膜厚)/(max+min)×100%から算出した。
その結果を表2に示す。
てユニフォ−ミティも良くなっていることが分かる。
ウエハに熱酸化膜を0.5μm堆積させた後、所定のパ
タ−ニングを行った後、p−TEOSにて酸化膜を1μ
m堆積させ、初期段差0.5μmのパタ−ン付きウエハを
製作し、このウエハを前述した条件で3分間研磨し、研
磨後各段差を測定し、平坦化特性を評価した。平坦化特
性としてはロ−カル段差すなわち、幅500μmのライ
ンが50μmのスペ−スで並んだパタ−ンにおける段差
であり、もう1つは100μmの等間隔のラインアンド
スペ−スにおいて、スペ−スの底部分の削れ量を調べ
た。その結果を表3に示す。
結果を示すが、溝形状の違いにはあまり影響を受けない
ことが分かる。
ば被研磨物を研磨する研磨剤を保持するための表面加工
が施された研磨パッドにおいて、研磨パッドの厚みバラ
ツキを100μm以下、好ましくは30μm以下、さらに
好ましくは10μm以下に管理することで平坦化、均一
性の研磨特性を実現する前提条件としての研磨レ−トを
安定させ、かつ均一性、平坦性をも維持できる。また研
磨パッド表面を精度良く加工することが可能となる。
Claims (4)
- 【請求項1】 研磨剤を保持するための表面加工が施さ
れた研磨パッドであって、前記研磨パッドの厚みのバラ
ツキが100μm以下であることを特徴とする研磨パッド。 - 【請求項2】 前記表面処理として、複数の孔もしくは
複数の格子溝が施されたことを特徴とする請求項1に記
載の研磨パッド。 - 【請求項3】 前記表面処理として、同心円状に溝加工
が施されたことを特徴とする請求項1に記載の研磨パッ
ド。 - 【請求項4】 被研磨物を研磨する面、及び前記被研磨
物を研磨する面と反対の面の双方に表面処理が施されて
いることを特徴とする請求項1乃至3に記載の研磨パッ
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000393215A JP2002192455A (ja) | 2000-12-25 | 2000-12-25 | 研磨パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002192455A true JP2002192455A (ja) | 2002-07-10 |
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ID=18859066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000393215A Pending JP2002192455A (ja) | 2000-12-25 | 2000-12-25 | 研磨パッド |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2002192455A (ja) |
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-
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- 2000-12-25 JP JP2000393215A patent/JP2002192455A/ja active Pending
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