JP2002192275A - 缶蓋製造方法及び缶蓋製造装置 - Google Patents

缶蓋製造方法及び缶蓋製造装置

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JP2002192275A JP2000394540A JP2000394540A JP2002192275A JP 2002192275 A JP2002192275 A JP 2002192275A JP 2000394540 A JP2000394540 A JP 2000394540A JP 2000394540 A JP2000394540 A JP 2000394540A JP 2002192275 A JP2002192275 A JP 2002192275A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻締め加工を良好に行うことができる缶蓋を
製造するための缶蓋製造方法及び缶蓋製造装置を提供す
る。 【解決手段】 カール用治具であるカーリングホイール
22のカーリンググルーブ26及びカーリングセグメン
ト23のカーリンググルーブ27の内壁面33のうち、
最初に缶蓋プリフォーム31の周縁部32を受ける導入
部34の形状を、缶蓋の周縁部の巻締め加工の第一段階
に用いられる巻締め用治具のカーリンググルーブの導入
部とほぼ同形状とする。具体的には、カーリンググルー
ブ26、27の導入部34を、巻締め用治具のカーリン
ググルーブとの導入部と同じ曲率半径Rの曲面とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶胴の開口部に巻
締められて開口部を密封する缶蓋の製造方法及び缶蓋製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】飲料缶等に用いられる缶は、図4に示す
ように、飲料水等の内容物2が充填された缶胴1の開口
部3を缶蓋4で密封してなるものである。缶胴1の開口
部3にはフランジ部5が形成されており、このフランジ
部5と缶蓋4の周縁部6とを全周にわたって互いに巻締
めることで缶胴1に缶蓋4が取り付けられる。ここで、
缶蓋4の周縁部6には、フランジ部5と接する部分に図
示せぬシーリングコンパウンド層が形成されており、こ
のシーリングコンパウンド層によって巻締め部が封止さ
れるようになっている。
【0003】缶胴1と缶蓋4とは巻締め装置によって互
いに巻締められるものである。巻締め装置は、図5に示
すように、カーリンググルーブ12が形成された巻締め
用治具11を有している。この巻締め装置は、缶胴1の
開口部3を缶胴4で閉塞した状態で、これら缶胴1及び
缶蓋4を巻締め用治具11に相対的に近接させてカーリ
ンググルーブ12内に缶蓋4の周縁部6を押し込むこと
で、カーリンググルーブ12の内壁面13によって周縁
部6を案内してカールさせて、周縁部6と缶胴4のフラ
ンジ部5とを巻締めるものである。
【0004】缶胴1と缶蓋4との巻締め加工は通常二段
階に分けて行われるものであって、第一段階では図6
(a)に示すように缶蓋4の周縁部6を缶胴1のフラン
ジ部5とともに緩く巻締め、第二段階では周縁部6とフ
ランジ部5とをさらにきつく巻締めて、図6(b)に示
すようにこれらを二重巻締めしている。巻締め加工の各
段階では、それぞれ加工条件に適した形状のカーリング
グルーブが形成された巻締め用治具を使用している(図
5では、巻締め加工の第一段階に用いられる巻締め用治
具11とそのカーリンググルーブ12を示している)。
【0005】ここで、缶蓋4の周縁部6の先端6aは、
巻締め加工の際に周縁部6を缶胴1のフランジ部5と側
壁部1aとの間に巻き込むことができるように、図4に
示すように予め巻締め方向に向けてカールさせられてい
る(この部分をカール部14とする)。缶蓋4は、プレ
ス加工等によって成形された缶蓋プリフォームの周縁部
を、カーリンググルーブが形成されたカール用治具によ
ってカールさせることで製造されるものであって、缶蓋
プリフォームをカール用治具に相対的に近接させて、カ
ーリンググルーブ内に缶蓋プリフォームの周縁部を押し
込むことで、カーリンググルーブの内壁面によって周縁
部を案内してカールさせている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、缶蓋4
の周縁部6にはカール部14が形成されているので、巻
締め加工の第一段階では、図5に示すように、周縁部6
はまずその中間部分6bで巻締め用治具11のカーリン
ググルーブ12の内壁面13に当接する(カーリンググ
ルーブ12においてこの部分を導入部16とする)。さ
らに巻締め用治具11による周縁部6の巻締めが進行す
ると、周縁部6が内壁面13に案内されてカールされる
ことになるが、このときに周縁部6の先端6aが内壁面
13に対して大きな角度(角度α)で当たることとなる
ので、先端6aが削られてアルミヘアーと呼ばれる糸状
の削り屑が生じてしまうことがある。このように削り屑
が生じると、製品の品質が低下してしまうとともに、削
り屑がカーリンググルーブ12に固着して堆積し、内壁
面13による周縁部6の案内を妨げる恐れがあった。ま
た、このように周縁部6の先端6aが内壁面13に対し
て大きな角度で当たることで、周縁部6と内壁面13と
の間に大きな隙間が形成されてしまい、内壁面13によ
る周縁部6の案内が不十分になって周縁部6を十分にカ
ールさせることができなかった。このため、巻締め加工
時に周縁部6の先端6aが缶胴1の外周面1aに大きな
角度で当たることとなり、図6(a)に二点鎖線で示す
ように先端6aが缶胴1の外周面1aに引っかかりやす
く、巻締めた周縁部6に皺がよるなど、周縁部6を適正
な形状に巻締めることができなくなる場合があり、この
場合には外観も損なわれるとともに、巻締め部の封止が
不完全になってしまう。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、巻締め加工を良好に行うことができる缶蓋を
製造するための製造方法及び缶蓋製造装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の缶蓋製造方法
は、カール用治具に形成されるカーリンググルーブ内に
缶蓋プリフォームの周縁部を押し込むことで、前記カー
リンググルーブの内壁面によって前記周縁部を案内して
カールさせて、缶胴と巻締められる周縁部にカール部が
形成された缶蓋を製造する缶蓋製造方法であって、前記
カーリンググルーブにおいて最初に前記周縁部を受ける
導入部が前記缶蓋の周縁部と前記缶胴との巻締め加工の
第一段階に使用される巻締め用治具に形成されるカーリ
ンググルーブの導入部と同一形状とされたカール用治具
を用いて、前記缶蓋プリフォームを加工して缶蓋を製造
することを特徴としている。
【0009】この缶蓋製造方法では、カーリンググルー
ブの導入部が巻締め加工の第一段階に使用される巻締め
用治具に形成されるカーリンググルーブの導入部と同一
形状とされたカール用治具を用いて、缶蓋プリフォーム
の周縁部にカール部を形成して缶蓋を製造する。このよ
うにして製造された缶蓋は、その周縁部において巻締め
加工の第一段階に使用される巻締め用治具のカーリング
グルーブに最初に当接する中間部分が、巻締め用治具の
カーリンググルーブの導入部にほぼ沿った形状に形成さ
れる。このような缶蓋は、巻締め加工の第一段階では、
缶蓋の周縁部は、巻締め用治具のカーリンググルーブの
内壁面にほぼ沿った状態で案内されることになり、周縁
部の先端がカーリンググルーブの内壁面に当たる角度が
小さくなるので、周縁部の先端が削られにくくなって削
り屑が発生しにくい。また、このようにして製造された
缶蓋は、周縁部が巻締め加工の第一段階では巻締め用治
具のカーリンググルーブの内壁面にほぼ沿った状態で案
内されるので、周縁部とカーリンググルーブの内壁面と
の間に形成される隙間が小さくなって、周縁部をカーリ
ンググルーブによって十分にカールさせることができ
る。これによって、巻締め加工時に周縁部の先端が缶胴
の外周面に当たる角度が小さくなって引っかかりにくく
なり、周縁部を適正な形状に巻締めることができる。
【0010】上記の缶蓋製造方法において、カール用治
具として、カーリンググルーブの終端部が、周縁部の押
し込まれる向きに対して略平行な平面とされたカール用
治具を用いてもよい。この場合には、カーリンググルー
ブの終端部によって、缶蓋プリフォームの周縁部の先端
がさらに巻締め方向にカールさせられる。このようにし
て製造された缶蓋は、巻締め加工の第一段階において周
縁部の先端が巻締め用治具のカーリンググルーブの内壁
面と当たる角度がさらに小さくなるため、より一層周縁
部の先端が削られにくくなる。また、この缶蓋は、巻締
め加工時に周縁部の先端が缶胴の外周面に対してより小
さい角度で当接することとなり、周縁部の先端が缶胴の
外周面に引っかかりにくくなってさらに巻締め不良が生
じにくくなる。ここで、缶蓋プリフォームの周縁部の先
端は、巻締め加工時に缶胴のフランジ部と干渉しない範
囲内でできるだけ巻締め方向にカールさせることが好ま
しいが、カーリンググルーブの終端部を、缶蓋プリフォ
ームの周縁部の押し込まれる向きに対して平行となる位
置よりもさらにカーリンググルーブ内に向けて傾斜させ
ると、カーリンググルーブの開口部の幅が、カールされ
た周縁部の幅よりも小さくなって、周縁部をカーリング
グルーブから引き抜くことが困難となってしまう。ま
た、終端部を、缶蓋プリフォームの周縁部の押し込まれ
る向きに対して平行となる位置よりもカーリンググルー
ブの外方に向けて傾斜させると、周縁部の先端をカール
させる量が小さくなってしまうので、周縁部の先端を最
大限カールさせるために、カーリンググルーブの終端部
は、周縁部の押し込まれる向きに対して略平行な平面と
される。
【0011】本発明の缶蓋製造装置は、請求項1または
2に記載の缶蓋製造方法に使用される缶蓋製造装置であ
って、缶蓋プリフォームの周縁部を加工するカール用治
具を有し、該カール用治具は、前記缶蓋プリフォームの
周縁部が押し込まれることで該周縁部を内壁面によって
案内してカールさせるカーリンググルーブを有し、該カ
ーリンググルーブの終端部が、前記周縁部の押し込まれ
る向きに対して略平行な平面とされていることを特徴と
している。
【0012】このように構成される缶蓋製造装置におい
ては、カール用治具として、カーリンググルーブの終端
部が周縁部の押し込まれる向きに対して略平行に形成さ
れているカール用治具を用いるので、カーリンググルー
ブの終端部によって、缶蓋プリフォームの周縁部の先端
が、さらに巻締め方向にカールさせられる。この缶蓋製
造装置によって製造された缶蓋は、巻締め加工の第一段
階において周縁部の先端が巻締め用治具のカーリンググ
ルーブの内壁面と当たる角度がさらに小さくなるため、
より一層周縁部の先端が削られにくくなる。また、この
缶蓋は、周縁部の先端が、巻締め加工時に缶胴の外周面
に対してより小さい角度で当接することとなり、周縁部
の先端が缶胴の外周面に引っかかりにくくなってさらに
巻締め不良が生じにくくなる。ここで、缶蓋プリフォー
ムの周縁部の先端は、巻締め加工時に缶胴のフランジ部
と干渉しない範囲内でできるだけ巻締め方向にカールさ
せることが好ましいが、カーリンググルーブの終端部
を、缶蓋プリフォームの周縁部の押し込まれる向きに対
して平行となる位置よりもさらにカーリンググルーブ内
に向けて傾斜させると、カーリンググルーブの開口部の
幅が、カールされた周縁部の幅よりも小さくなって、周
縁部をカーリンググルーブから引き抜くことが困難とな
ってしまう。また、終端部を、缶蓋プリフォームの周縁
部の押し込まれる向きに対して平行となる位置よりもカ
ーリンググルーブの外方に向けて傾斜させると、周縁部
の先端をカールさせる量が小さくなってしまうので、周
縁部の先端を最大限カールさせるために、カーリンググ
ルーブの終端部は、周縁部の押し込まれる向きに対して
略平行な平面とされる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態にか
かる缶蓋製造装置について図面を参照して説明する。図
1は本実施の形態にかかる缶蓋製造装置の概略構成を示
す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のA−
A矢視断面図、図2は本発明の実施の形態にかかるカー
リング用治具のカーリンググルーブの形状を示す縦断面
図、図3は本発明の実施の形態にかかる缶蓋製造方法に
よって得られた缶蓋の、巻締め加工の第一段階を示す縦
断面図である。本実施形態にかかる缶蓋製造装置は、公
知の缶蓋製造装置とほぼ同様の構成とされており、例え
ばプレス成形等によって形成された略円板形状の缶蓋プ
リフォームの周縁部をカール用治具を用いてカールさせ
て、周縁部にカール部を有する缶蓋を製造するものであ
る。
【0014】本実施形態にかかる缶蓋製造装置21は、
図1に示すように、カール用治具として、図示せぬ駆動
装置によって矢印B方向に回転駆動される大略円盤形状
のカーリングホイール22と、カーリングホイール22
の外周を一部を除いて囲うように、カーリングホイール
22の周方向に沿って配置されるカーリングセグメント
23とを有している。これらカーリングホイール22と
カーリングセグメント23との間には、カーリングホイ
ール22の周方向に沿って缶蓋プリフォーム31を案内
するカーリングセンターガイド24が設けられている。
カーリングホイール22の外周には、缶蓋プリフォーム
31の周縁部32をカールさせるためのカーリンググル
ーブ26が全周にわたって形成されている。また、カー
リングセグメント23の内周には、カーリングホイール
22のカーリンググルーブ26と対向する位置に、カー
リンググルーブ27がその全長にわたって形成されてい
る。これらカーリンググルーブ26、27は、ともに同
じ断面形状をなしている。
【0015】カーリングホイール22とカーリングセグ
メント23は、互いの間に缶蓋プリフォーム31が搬送
される搬送路を形成しており、例えばコンベア28等に
よってこれらの間に供給された缶蓋プリフォーム31
が、周縁部32をカーリンググルーブ26、27に進入
させた状態で、カーリングホイール22の回転に伴って
回転しながら搬送路上を搬送されるようになっている。
カーリングホイール22とカーリングセグメント23間
の間隔Lは、搬送路の入口側から出口側に行くにつれて
次第に狭くなっており(入口側の間隔L1>出口側の間
隔L2)、搬送路上を搬送される缶蓋プリフォーム31
が入口側から出口側に行くにつれて、缶蓋プリフォーム
31の周縁部32が次第にカーリングホイール22とカ
ーリングセグメント23のカーリンググルーブ26、2
7内に押し込まれてカールされるようになっている。
【0016】本発明にかかる缶蓋製造装置21は、カー
リングホイール22及びカーリングセグメント23のそ
れぞれに設けられるカーリンググルーブ26、27の形
状に特徴を有するものである。カーリンググルーブ2
6、27は、その内壁面33によって缶蓋プリフォーム
31の周縁部32を案内してカールさせるものである。
ここで、内壁面33のうち、最初に缶蓋プリフォーム3
1の周縁部32を受ける部分を導入部34とする。導入
部34の形状は、缶蓋の周縁部の巻締め加工の第一段階
に用いられる巻締め用治具11のカーリンググルーブ1
2の導入部16とほぼ同形状とされている。具体的に
は、カーリンググルーブ26、27の導入部34は、カ
ーリンググルーブ12の導入部16と同じ曲率半径Rの
曲面とされている。さらに、カーリンググルーブ26、
27において周縁部32を受ける部分の最後方に位置す
る終端部36は、周縁部32の押し込まれる向きCに対
して略平行な平面とされている。
【0017】ここで、カーリンググルーブ26、27の
終端部36を、缶蓋プリフォーム31の周縁部32の押
し込まれる向きCに対して平行となる位置よりもさらに
カーリンググルーブ26、27内に向けて傾斜させる
と、カーリンググルーブ26、27の開口部の幅が、カ
ールされた周縁部32の幅よりも小さくなって、周縁部
32をカーリンググルーブ26、27から引き抜くこと
が困難となってしまう。また、終端部36を、缶蓋プリ
フォーム31の周縁部32の押し込まれる向きCに対し
て平行となる位置よりもカーリンググルーブ26、27
の外方に向けて傾斜させると、周縁部32の先端32a
をカールさせる量が小さくなってしまうので、周縁部3
2の先端32aを最大限カールさせるために、カーリン
ググルーブ26、27の終端部36は、周縁部32の押
し込まれる向きCに対して略平行な平面とされる。
【0018】このように構成される缶蓋製造装置21
は、缶蓋プリフォーム31の周縁部32をカーリンググ
ルーブ26、27内に押し込み、カーリンググルーブ2
6、27の内壁面によって周縁部32を案内してカール
させる。このようにして缶蓋プリフォーム31を加工す
ることで、図2で二点鎖線で示すように、周縁部42に
カール部43が形成された缶蓋41を製造する。
【0019】カーリンググルーブ26、27の導入部3
4の形状は、缶蓋の周縁部の巻締め加工の第一段階に用
いられる巻締め用治具11のカーリンググルーブ12の
導入部16とほぼ同形状とされているので、缶蓋41
は、その周縁部42において最初に巻締め用治具11の
カーリンググルーブ12に当接する中間部分42bが、
巻締め加工の第一段階に使用される巻締め用治具11の
カーリンググルーブ12の導入部16にほぼ沿った形状
に形成される。このため、巻締め加工の第一段階では、
缶蓋41の周縁部42は、図3に示すように、巻締め用
治具11のカーリンググルーブ12の内壁面13にほぼ
沿った状態で案内されることになり、先端42aがカー
リンググルーブ12の内壁面13に当たる角度(角度
β)が小さくなるので、先端42aが削られにくく、削
り屑の発生を低減することができ、巻締め加工を良好に
行うことができる。
【0020】また、このようにして製造された缶蓋41
は、周縁部42が巻締め用治具11のカーリンググルー
ブ12の内壁面13にほぼ沿った状態で案内されるの
で、周縁部42とカーリンググルーブ12の内壁面13
との間に形成される隙間が小さくなって、周縁部42を
カーリンググルーブ12によって十分にカールさせるこ
とができる。これによって、巻締め加工時に周縁部42
の先端42aが缶胴1の外周面1aに当たる角度が小さ
くなって引っかかりにくくなり、周縁部42を適正な形
状に巻締めることができる。
【0021】また、カーリングホイール22及びカーリ
ングセグメント23において、カーリンググルーブ2
6、27の終端部36が、周縁部42の押し込まれる向
きCに対して略平行な平面とされている。これにより、
終端部36によって、缶蓋プリフォーム31の周縁部3
2の先端32aが従来よりもさらに巻締め方向にカール
させられる。このようにして製造された缶蓋41は、巻
締め加工の第一段階において、周縁部42の先端42a
が巻締め用治具11のカーリンググルーブ12の内壁面
13と当たる角度(角度β)がさらに小さくなるため、
より一層先端42aが削られにくくなる。また、この缶
蓋41は、周縁部42の先端42aが、巻締め加工時に
缶胴1の外周面1aに対してより小さい角度で当接する
こととなり、先端42aが缶胴1の外周面1aに引っか
かりにくくなってさらに巻締め不良が生じにくくなる。
【0022】
【発明の効果】本発明の缶蓋製造方法によれば、カーリ
ンググルーブの導入部の形状が、缶蓋の周縁部と缶胴と
の巻締め加工の第一段階に使用される巻締め用治具に形
成されるカーリンググルーブの導入部と同一形状とされ
たカール用治具を用いて、缶蓋プリフォームの周縁部に
カール部を形成するので、周縁部のうち、最初に巻締め
用治具のカーリンググルーブに当たる中間部分が、巻締
め加工の第一段階に使用される巻締め用治具のカーリン
ググルーブの導入部にほぼ沿った形状に形成される。こ
のような缶蓋の巻締め加工の第一段階では、缶蓋の周縁
部は、巻締め用治具のカーリンググルーブの内壁面にほ
ぼ沿った状態で案内されることになり、周縁部の先端が
カーリンググルーブの内壁面に当たる角度が小さくなる
ので、周縁部の先端が削られにくく、削り屑の発生を低
減することができ、巻締め加工を良好に行うことができ
る。また、このように缶蓋の周縁部が巻締め用治具のカ
ーリンググルーブの内壁面にほぼ沿った状態で案内され
るので、周縁部とカーリンググルーブの内壁面との間に
形成される隙間が小さくなって、周縁部をカーリンググ
ルーブによって十分にカールさせることができる。これ
によって、巻締め加工時に周縁部の先端が缶胴の外周面
に当たる角度を小さくして引っかかりにくくすることが
でき、周縁部を適正な形状に巻締めることができる。こ
のように、本発明の缶蓋製造方法によれば、巻締め加工
を良好に行うことができる缶蓋を製造することができ
る。
【0023】上記の缶蓋製造方法において、カール用治
具として、カーリンググルーブの終端部が、周縁部の押
し込まれる向きに対して略平行な平面とされたカール用
治具を用いてもよい。この場合には、カーリンググルー
ブの終端部によって、缶蓋プリフォームの周縁部の先端
がさらに巻締め方向にカールさせられる。このようにし
て製造された缶蓋は、巻締め加工の第一段階において周
縁部の先端が巻締め用治具のカーリンググルーブの内壁
面と当たる角度がさらに小さくなって周縁部の先端がよ
り一層削られにくくなる。また、この缶蓋は、周縁部の
先端が、巻締め加工時に缶胴の外周面に対してより小さ
い角度で当接することとなり、周縁部の先端が缶胴の外
周面に引っかかりにくくなってさらに巻締め不良が生じ
にくくなる。
【0024】本発明の缶蓋製造装置によれば、カール用
治具として、カーリンググルーブの終端部が周縁部の押
し込まれる向きに対して略平行に形成されているカール
用治具を用いるので、カーリンググルーブの終端部によ
って、缶蓋プリフォームの周縁部の先端が、さらに巻締
め方向にカールさせられる。この缶蓋製造装置によって
製造された缶蓋は、巻締め加工の第一段階において周縁
部の先端が巻締め用治具のカーリンググルーブの内壁面
と当たる角度がさらに小さくなって、周縁部の先端がよ
り一層削られにくくなる。また、この缶蓋は、周縁部の
先端が、巻締め加工時に缶胴の外周面に対してより小さ
い角度で当接することとなり、周縁部の先端が缶胴の外
周面に引っかかりにくくなってさらに巻締め不良が生じ
にくくなる。このように、本発明の缶蓋製造装置によれ
ば、巻締め加工を良好に行うことができる缶蓋を製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態で用いた缶蓋製造装置の
概略構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A矢視断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態にかかるカーリング用治
具のカーリンググルーブの形状を示す縦断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態にかかる缶蓋製造方法に
よって得られた缶蓋の、巻締め加工の第一段階を示す縦
断面図である。
【図4】 巻締め加工前の従来の缶胴と缶蓋の形状を示
す縦断面図である。
【図5】 従来の巻締め用治具の形状とこれによる巻締
め加工(第一段階)の様子を示す縦断面図である。
【図6】 巻締め加工の各段階における缶胴と缶蓋の様
子を示す図であって、(a)は巻締め加工の第一段階を
示す縦断面図、(b)は巻締め加工の第二段階を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 缶胴 11 巻
締め用治具 12 カーリンググルーブ 13 内
壁面 14 カール部 16 導
入部 22 カーリングホイール(カール用治具) 23 カーリングセグメント(カール用治具) 26、27 カーリンググルーブ 31 缶
蓋プリフォーム 32 周縁部 34 導
入部 36 終端部 41 缶
蓋 42 周縁部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カール用治具に形成されるカーリンググ
    ルーブ内に缶蓋プリフォームの周縁部を押し込むこと
    で、前記カーリンググルーブの内壁面によって前記周縁
    部を案内してカールさせて、缶胴と巻締められる周縁部
    にカール部が形成された缶蓋を製造する缶蓋製造方法で
    あって、 前記カーリンググルーブにおいて最初に前記周縁部を受
    ける導入部が前記缶蓋の周縁部と前記缶胴との巻締め加
    工の第一段階に使用される巻締め用治具に形成されるカ
    ーリンググルーブの導入部と同一形状とされたカール用
    治具を用いて、前記缶蓋プリフォームを加工して缶蓋を
    製造することを特徴とする缶蓋製造方法。
  2. 【請求項2】 前記カール用治具として、前記カーリン
    ググルーブの終端部が、前記周縁部の押し込まれる向き
    に対して略平行な平面とされたカール用治具を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載の缶蓋製造方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2に記載の缶蓋製造
    方法に使用される缶蓋製造装置であって、 缶蓋プリフォームの周縁部を加工するカール用治具を有
    し、該カール用治具は、前記缶蓋プリフォームの周縁部
    が押し込まれることで該周縁部を内壁面によって案内し
    てカールさせるカーリンググルーブを有し、該カーリン
    ググルーブの終端部が、前記周縁部の押し込まれる向き
    に対して略平行な平面とされていることを特徴とする缶
    蓋製造装置。
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