JP2002192061A - 光輝性を有する塗料、或いはインキの汲み上げ方法 - Google Patents

光輝性を有する塗料、或いはインキの汲み上げ方法

Info

Publication number
JP2002192061A
JP2002192061A JP2000396861A JP2000396861A JP2002192061A JP 2002192061 A JP2002192061 A JP 2002192061A JP 2000396861 A JP2000396861 A JP 2000396861A JP 2000396861 A JP2000396861 A JP 2000396861A JP 2002192061 A JP2002192061 A JP 2002192061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
glitter
roll
pigment
paint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000396861A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4366864B2 (ja
Inventor
Eki Murakami
恵喜 村上
Hiroaki Goto
弘明 後藤
Shinji Yamada
真司 山田
Zen Kanayama
禅 金山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2000396861A priority Critical patent/JP4366864B2/ja
Publication of JP2002192061A publication Critical patent/JP2002192061A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4366864B2 publication Critical patent/JP4366864B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】塗料、インキに配合した光輝性顔料が、時間の
経過と共に変形、微細化し、塗装、或いは印刷した際の
光輝性顔料の光輝性能低下を防止する。 【解決手段】平均粒径が5乃至25μmの金属フレーク
及び微粒子被覆パール顔料から成る群より選択された光
輝性顔料を含有するインキ、或いは塗料を、少なくとも
光輝性を付与する部分に対応するロール表面に、傾斜角
度が70度乃至90度未満の線状凹溝を設け、且つ、前
記線状凹溝を80乃至200線/inch未満設けた彫
刻ロールを用いてピックアップする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光輝性を有する塗
料、或いはインキの汲み上げ方法に関し、特に、光輝性
を有する塗料、或いはインキの転移性、光輝感等を低下
させない汲み上げ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属缶、金属蓋の表面には、防
錆、或いはその上に施される印刷の印刷特性を向上させ
る目的で各種コーティング層が施されており、また、金
属缶、缶蓋、金属キャップ等の金属性包装体の外観適性
をより向上させるため、コーティング層に光輝性を付与
する目的で、アルミフレークや微粒子被覆パール顔料等
の光輝性顔料を含有する塗料も使用されている。この断
面構造は、例えば図4に示すように、金属基体40の外
表面に光輝性コーティング層41、仕上げワニス層4
2、及び必要に応じて印刷インキ層43を設けた構造と
なっている。
【0003】一方、金属缶、缶蓋、金属キャップ等の金
属蓋、合成樹脂から成るボトル、カップ、キャップ等の
表面には、内容物やそのイメージ、或いはその出所をデ
ザインで表示し、また、商品価値を高める目的で各種印
刷が施され、光輝性を付与するためアルミフレークや微
粒子被覆パール顔料等の光輝性顔料を含有するインキも
使用されている。この断面構造は、前述した図4を引用
すると、光輝性コーティング層41を通常のベースコー
トとし、その外表面の印刷インキ層43に光輝性を付与
して仕上げワニス層42が設けられた構造となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の光輝性顔料を含
有する塗料は、例えば缶体Cの塗装機10は、図5に示
すように、前記塗料をポンプPによって塗料パン11か
ら彫刻ロール12に供給すると共に余分な塗料をドクタ
ーブレード13で掻き落としてピックアップし、アプリ
ケーターロール14を介して缶体Cの表面に塗装され
る。一方、後者の光輝性顔料を含有するインキは、例え
ば缶体Cの印刷機20は、図6に示すように、前記イン
キをポンプPによってインキチャンバー21から彫刻ロ
ール22に供給すると共に余分なインキをドクターブレ
ード23で掻き落としてピックアップし、版胴24を介
してブランケット25に転写し、缶体Cの表面に印刷さ
れる。
【0005】そこで、本発明者らは、光輝感の向上のた
め、特開平11−91031号において、光輝性顔料に
よる被覆面積率を5乃至50%にすること、及びコーテ
ィング層中の光輝性顔料の平均粒径が5乃至20μmで
あることが重要であることを提案した。また、本発明者
らは、特願平11−212223号において、光輝性イ
ンキの転移性、印刷の光輝感及び画線再現性の向上のた
め、平均粒径を5乃至25μmとした光輝性顔料を含む
光輝性インキを彫刻ロールによりピックアップして刷版
に供給し、前記刷版上のインキを、ブランケットホイー
ルを介して缶胴上に施すことを提案した。
【0006】その際、前記彫刻ロールを、互いに交差す
る2種類の等間隔な平行線群より形成される格子部分に
断面形状が台形の微小孔を設け、平行線のピッチを80
乃至220線/inchの範囲とし、前記平行線を軸線
に対して25乃至75度の範囲とするのが良く、この平
行線と軸対称に他方の平行線を設け、前記微小孔の径を
80乃至300μm、深さを6乃至50μmとすること
も提案した。しかしながら、アルミフレークや微粒子被
覆パール顔料等の光輝性顔料を含有する塗料、或いはイ
ンキを、彫刻ロールで汲み上げてアプリケーターロール
や版胴に供給すると、時間の経過と共に前記塗料、イン
キに配合した光輝性顔料が変形、微細化し、塗装、或い
は印刷した際の光輝性顔料の本来の光輝性能が低下する
といった問題があり、特に、前記光輝性顔料の平均粒子
径が大きい程、その傾向が顕著となる。
【0007】そこで、本発明者らは、光輝性顔料を含有
する塗料、或いはインキを彫刻ロールで汲み上げてアプ
リケーターロールや版胴に供給した場合でも、時間の経
過と共に前記塗料、インキに配合した光輝性顔料が変
形、微細化せず、塗装、或いは印刷した際の光輝性顔料
の本来の光輝性能が得られる要因について鋭意検討を重
ねた結果、一定の平均粒子径を有する光輝性顔料を用
い、彫刻ロール表面に一定の傾斜角度を有する線状凹溝
を設けること、及び前記線状凹溝を単位長さ当たり一定
の線数設けることが前記問題点の解決に有効であること
を見出した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、平均粒
径が5乃至25μmの金属フレーク及び微粒子被覆パー
ル顔料から成る群より選択された光輝性顔料を含有する
インキ、或いは塗料を、少なくとも光輝性を付与する部
分に対応するロール表面に、傾斜角度が70度乃至90
度未満の線状凹溝を設け、且つ、前記線状凹溝を80乃
至200線/inch未満設けた彫刻ロールを用いてピ
ックアップする光輝性を有する塗料、或いはインキの汲
み上げ方法が提供される。本発明では、特に、前記線状
凹溝の傾斜角度を70度乃至85度とするのが好まし
い。また、本発明では、特に、前記線状凹溝を、光輝性
を付与する部分に対応するロール表面のみに設けるのが
好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の光輝性を有する塗料、或
いはインキの汲み上げ方法では、金属フレーク及び微粒
子被覆パール顔料から成る群より選択された少なくとも
1種の光輝性顔料を含有するインキ、或いは塗料を用い
て、塗装、或いは印刷を行うが、この光輝性顔料として
平均粒径5乃至25μmものを選択すること、及び少な
くとも光輝性を付与する部分に対応するロール表面に、
傾斜角度が70度乃至90度未満の線状凹溝を設け、且
つ、前記線状凹溝を80乃至200線/inch未満設
けた彫刻ロールを用いて光輝性塗料、或いは光輝性イン
キをピックアップすることが特徴である。
【0010】塗装塗膜層、或いは印刷インキ層に存在す
る金属フレーク顔料は、入射光に対して金属的反射光、
即ち正面反射光を与えるものであり、また、微粒子被覆
パール顔料は、入射光に対して多重反射による特異な干
渉色光を与えるものである。これらの顔料は、何れも塗
装塗膜層、或いは印刷インキ層に光輝性の外観を与える
点で共通している。
【0011】しかしながら、これらの光輝性顔料を含む
塗料、インキにおける光輝感は、光輝性顔料の平均粒径
と密接な関係にあり、平均粒径が5乃至25μmのもの
を用いるのが光輝感の点で重要であることが判った。
即ち、この平均粒径が前記範囲を下回ると、塗装塗膜
層、或いは印刷インキ層が全体的に暗くなる傾向があ
り、光輝性が不十分になることが確認されている。一
方、平均粒径が前記範囲を上回ると、光輝性顔料のある
部分とない部分の反射の差が大きくなり、バランスの良
い光輝性が得られないことが確認されている。これに対
して、前記範囲の平均粒径を有するものでは、明るく、
しかもバランスの良い光輝感が発現される。
【0012】ところが、前記のような粒径の光輝性顔料
を含む塗料、インキを、彫刻ロールを用いてピックアッ
プして塗装、或いは印刷を行うと、時間の経過と共に前
記塗料、インキに配合した光輝性顔料が彫刻ロールによ
って変形、微細化し、塗装、或いは印刷した際の光輝性
顔料の本来の光輝性能が低下するといった問題があるこ
とが判った。
【0013】本発明によれば、前記した問題点は、少な
くとも光輝性を付与する部分に対応するロール表面に傾
斜角度が70度乃至90度未満の線状凹溝を設け、且
つ、前記線状凹溝を80乃至200線/inch未満設
けた彫刻ロールを用いて光輝性顔料を含む塗料、インキ
をピックアップすることより解消することができる。
【0014】彫刻ロール1は、図1に示すように、ロー
ル表面に傾斜角度が70度乃至90度未満の彫刻、エッ
チング処理或いはレーザーによる線状凹溝2が設けられ
たロールである。前記線状凹溝2の傾斜角度は、70度
以下であるとその角度が小さくなる程、光輝性顔料の時
間の経過による光輝性顔料の変形、微細化が進み、ま
た、90度になると前記線状凹溝が常にドクターブレー
ドの同一部分と接触し、前記線状凹溝の土手部(ロール
表面と線状凹溝の稜線部)がドクターブレードを局所的
に摩耗させ、掻き取り不良が発生するため前記範囲の7
0度乃至90度未満とし、特に、70度乃至85度とす
るのが好ましい
【0015】そして、前記線状凹溝2は、ロール表面に
環状或いはスパイラル状に80乃至200線/inch
未満設ける。前記線状凹溝2の線数は、80線/inc
h未満であると、画線の再現性や線目、或いは彫刻模様
が生じて意匠性が低下し、また、200線/inchを
越えると、彫刻ロールとドクターブレードとの間で光輝
性顔料の変形、微細化が顕著になるため、前記範囲の8
0乃至200線/inchとする。尚、前記線状凹溝の
断面形状は、図2に示す倒立三角形状、或いは図3に示
す倒立台形形状といった種々の形状とすることができ、
その目的等に応じて適宜選択すれば良い。
【0016】本発明の彫刻ロール1における前記線状凹
溝2は、ロール表面の全体に亘って設けても良いし、或
いは光輝性を付与する部分に対応するロール表面のみ設
けても良い。しかしながら、光輝性塗料、或いは光輝性
インキのピックアップや転移時における光輝性顔料の線
状凹溝2による変形、微細化等のダメージの点から、光
輝性を付与する部分に対応するロール表面のみに前記線
状凹溝2を設けるのが好ましい。
【0017】本発明を塗装に適用する場合は、その塗料
としては熱硬化性塗料、或いは紫外線硬化性塗料のいず
れであっても良く、前記塗料に光輝性顔料を分散させた
もので、一方、本発明を印刷に適用する場合は、そのイ
ンキとしては光輝性顔料をビヒクル及び添加剤に、必要
に応じて他の着色剤と共に分散させたものである。そし
て、前記光輝性塗料、或いは光輝性インキは、温度35
℃及び剪断速度100sec−1で2Pa・sec以下
の粘度を有するものであることが、彫刻ロールの線上凹
溝内に滞留させない点で好ましい。
【0018】本発明において用いる光輝性顔料は、金属
フレーク及び微粒子被覆パール顔料から成る群より選択
された少なくとも1種から成り、前述した範囲の平均粒
径を有するものである。これらの光輝性顔料粒子は、何
れも偏平であって、塗装、或いは印刷の際に面方向に平
行に配向する傾向を有するものであり、特異な金属光
沢、或いは真珠光沢を有する。
【0019】金属フレークとしては、少なくとも表面が
金属で形成されおり、フレーク状のものが使用され、例
えば、ステンレススチール、鋼、鉄、黄銅、銅、真鍮、
アルミニウム、ニッケル、銀、金等から成るフレークが
使用される。また、前記金属を蒸着した樹脂も使用され
る。そして、これらの内でも、アルミニウムフレークが
効果及び経済性の点で優れており、リーフィング型のも
のとノンリーフィング型のものが知られている。
【0020】前記リーフィング型のものは、ステアリン
酸により処理されており、塗膜層、或いはインキ層の表
面に浮く傾向があり、ややキラキラ感に欠ける傾向があ
るが、金属的な光沢を強く発現するものである。一方、
前記ノンリーフィング型のものは、オレイン酸で処理さ
れており、塗膜層、或いはインキ層の表面に浮く傾向が
無く、見る角度によってキラキラ感が強くなる傾向があ
る。本発明においては、これらのいずれのアルミニウム
フレークも使用可能であり、また、所望によってノンリ
ーフィング型にリーフィング型を混ぜて使用することも
できる。 また、アルミニウムフレークに、微粒子や着
色物質を付着させて、特異な色調のメタリック感を有す
る着色アルミニウムフレークも使用可能である。
【0021】微粒子被覆パール顔料としては、フレーク
状基体の表面を微粒子で被覆したそれ自体公知で任意の
微粒子被覆顔料のいずれも使用できるが、特に好適なも
のとして雲母チタン顔料が挙げられる。
【0022】本発明の光輝性を有する塗料の汲み上げ方
法は、シームレス缶やスリーピース缶等の金属缶、缶
蓋、金属キャップ等のそれ自体公知の任意の金属性包装
体に適用することができる。一方、本発明の光輝性を有
するインキの汲み上げ方法は、シームレス缶やスリーピ
ース缶等の金属缶、缶蓋、金属キャップ等の金属性包装
体、或いはボトル、カップ、キャップ等のそれ自体公知
の合成樹脂性包装体に適用することができる。そして、
前記シームレス缶の例としては、絞り成形、絞り−深絞
り成形、絞り−薄肉化絞り成形、絞り−しごき成形、絞
り−薄肉化絞り−しごき成形等で形成されたシームレス
缶が挙げられ、一方、スリーピース缶の例としては、サ
イドシームを電気抵抗溶接した溶接缶が挙げられる。
【0023】また、これらの金属缶の内、内外面の有機
被膜としてポリエステル樹脂等の結晶性熱可塑性樹脂を
用いた場合は、本発明によって得られる光輝性を有する
塗膜層、或いは印刷層は、外面の前記有機被膜上に施さ
れる。この場合、前記熱可塑性樹脂は、溶融樹脂押し出
しラミネート、或いはキャストフィルム、二軸延伸フィ
ルムの形で金属板にラミネートされ、必要に応じて外面
の熱可塑性樹脂には、金属板の色調を隠蔽する目的で無
機フィラー(顔料)を含有させることができる。尚、金
属性包装体用の金属板上への塗装、印刷にも適用するこ
とが可能である。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。 [インキ]アルミニウムフレーク、微粒子被覆パールを
表1に記載の配合でビヒクルに分散させて光輝性インキ
を調整した。
【0025】[塗料]アルミニウムフレークを表1に記
載の配合で分散させて光輝性塗料を調整した。
【0026】[粘度測定]コーン/プレート型回転粘度
計ARES−100FRT−BATH−STD(レオメ
トリックスサイエンティフィック・エフイー(株))を
用いて、35℃で剪断速度100sec−1における塗
料、インキの見掛け粘度を測定した。結果は表1に記載
した。
【0027】表1
【0028】
【試験条件】[試験機]図7に概略図を示した試験機を
使用した。 試験機30は、インキ(塗料)パン31、
ドクターブレード32及び彫刻ロール33から構成さ
れ、パン31に供給されたインキ(塗料)は、彫刻ロー
ル33で汲み上げられた後、余分なインキ(塗料)がド
クターブレード32で掻き落とされる。ドクターブレー
ド32にはスウェーデン鋼を用い、彫刻ロール33には
クロムめっき被覆ロールを使用し、彫刻ロール33の表
面の凹溝は、単位面積当たり8cc/m2のインキ(塗
料)を供給できる深さとした。
【0029】[実施条件]インキパン31に、表1に記
載した光輝性インキ(塗料)を約200g供給した後、
彫刻ロール33を30m/分の速度で90分間連続運転
した。運転前と90分運転後のインキ(塗料)をそれぞ
れ2g採取し、バーコーター#4を用いて白色顔料含有
のポリエステルフィルムを被覆した鋼板上に塗装し、前
記インキ(塗料)を硬化させた。尚、バーコーターを用
いた試験では、全て「塗装」に分類されるため、ポリエ
ステルフィルムを被覆した鋼板上にインキを塗布した金
属板も、以下「塗装板」という。
【0030】[評価]実施後にインキ(塗料)パン内に
残ったインキ(塗料)中の光輝性顔料の平均粒子径を、
レーザー回折式粒度分布計で測定すると共に、塗装板の
光輝感を視感にて評価した。また、各ロールを使用した
場合の印刷(塗装)適性を評価した。
【0031】[実施例1]彫刻ロール33に、ロール軸
線に対して70度傾斜した線状凹溝を190線/inc
hのピッチで螺旋状に設け、表1に記載の光輝性インキ
Aを印刷し、硬化させた。この時の運転前と90分運転
後におけるインキの顔料粒径の変化率は−1.3%で、
変形、微細化は殆ど発生せず、また、塗装板の光輝感を
視感にて評価した結果、光輝感も良好で、未使用インキ
を用いた塗装板とほぼ同等であった。
【0032】[実施例2]彫刻ロール33の線状凹溝を、
ロール軸線に対して75度傾斜させ、140線/inc
hで設けた以外は実施例1と同様の試験と評価を行っ
た。顔料粒径の変化率は−1.1%で、変形、微細化は
殆ど発生せず、また、塗装板の光輝感も良好で、未使用
のインキを用いた塗装板と同等であった。
【0033】[実施例3]彫刻ロール33の線状凹溝を、
ロール軸線に対して85度傾斜させ、80線/inch
で設けた以外は実施例1と同様の試験と評価を行った。
顔料粒径の変化率は−1.0%で、変形、微細化は殆ど
発生せず、また、塗装板の光輝感も良好で、未使用のイ
ンキを用いた塗装板と同等であった。
【0034】[実施例4]表1に記載の光輝性インキB
を使用し、彫刻ロール33の線状凹溝を、ロール軸線に
対して70度傾斜させ、80線/inchで設けた。こ
の時の運転前と90分運転後におけるインキの顔料粒径
の変化率は−1.3%で、変形、微細化は殆ど発生せ
ず、また、塗装板の光輝感も良好で、未使用のインキを
用いた塗装板と同等であった。
【0035】[実施例5]彫刻ロール33の線状凹溝を、
ロール軸線に対して80度傾斜させ、130線/inc
hで設けた以外は実施例2と同様の試験と評価を行っ
た。顔料粒径の変化率は−1.3%で、変形、微細化は
殆ど発生せず、また、塗装板の光輝感も良好で、未使用
のインキを用いた塗装板と同等であった。
【0036】[実施例6]ロール軸線に対して85度傾
斜した線状凹溝を190線/inchのピッチで設けた
以外は、実施例2と同様の試験と評価を行った。 顔料
粒径の変化率は−1.3%で、変形、微細化は殆ど発生
せず、また、塗装板の光輝感も良好で、未使用のインキ
を用いた塗装板と同等であった。
【0037】[実施例7]表1に記載の光輝性塗料Cを
使用し、彫刻ロール33の線状凹溝を、ロール軸線に対
して70度傾斜させ、80線/inchで設けた。この
時の運転前と90分運転後における塗料の顔料粒径の変
化率は−0.9%で、変形、微細化は殆ど発生せず、ま
た、塗装板の光輝感も良好で、未使用の塗料を用いた塗
装板と同等であった。
【0038】[実施例8]ロール軸線に対して80度傾
斜した線状凹溝を150線/inchのピッチで設けた
以外は、実施例7と同様の試験と評価を行った。顔料粒
径の変化率は−0.8%で、変形、微細化は殆ど発生せ
ず、また、塗装板の光輝感も良好で、未使用の塗料を用
いた塗装板と同等であった。
【0039】[実施例9]ロール軸線に対して85度傾
斜した線状凹溝を190線/inchのピッチで設けた
以外は、実施例7と同様の試験と評価を行った。顔料粒
径の変化率は−0.8%で、変形、微細化は殆ど発生せ
ず、また、塗装板の光輝感も良好で、未使用の塗料を用
いた塗装板と同等であった。
【0040】
【比較例】[比較例1]ロール軸線に対して60度傾斜し
た線状凹溝を150線/inchのピッチで設けた彫刻
ロールを使用した以外は、実施例1と同様の試験と評価
を行った。顔料粒径の変化率は−1.9%で、塗装板の
光輝感も未使用インキを用いた塗装板に劣っていた。
【0041】[比較例2]ロールの軸線に対して90度の
線状凹溝を150線/inchのピッチで設けた彫刻ロ
ールを使用した以外は、実施例1と同様の試験と評価を
行った。顔料粒径の変化率は−0.8%で、塗装板の光
輝感も良好であった。しかしながら、線状凹溝の土手部
(ロール表面と線状凹溝の稜線部)が、ドクターブレー
ドを局所的に摩耗させ、早期に掻き取り不良が発生し
た。
【0042】[比較例3] ロールの軸線に対して80
度傾斜した線状凹溝を200線/inchのピッチで設
けた彫刻ロールを使用した以外は、実施例4と同様の試
験と評価を行った。顔料粒径の変化率は−1.7%で、
塗装板の光輝感も未使用インキを用いた塗装板に劣って
いた。
【0043】[比較例4]ロールの軸線に対して85度
傾斜した線状凹溝を70線/inchのピッチで設けた
彫刻ロールを使用した以外は、実施例4と同様の試験と
評価を行った。顔料粒径の変化率は−1.0%で、塗装
板の光輝感も良好であった。しかしながら、図6に例示
した印刷機を使用して印刷した結果、画線ベタ部分に斜
線模様が発生したり、細線の内、再現できない部分が多
くなり、意匠性が低下した。
【0044】[比較例5]ロールの軸線に対して60度
傾斜した線状凹溝を200線/inchのピッチで設け
た彫刻ロールを使用した以外は、実施例4と同様の試験
と評価を行った。顔料粒径の変化率は−3.3%で、塗
装板の光輝感も未使用インキを用いた塗装板に大きく劣
っていた。
【0045】[比較例6]ロールの軸線に対して90度
の線状凹溝を80線/inchのピッチで設けた彫刻ロ
ールを使用した以外は、実施例7と同様の試験と評価を
行った。顔料粒径の変化率は−0.7%で、塗装板の光
輝感も良好であった。しかしながら、線状凹溝の土手部
(ロール表面と線状凹溝の稜線部)が、ドクターブレー
ドを局所的に摩耗させ、早期に掻き取り不良が発生し
た。以上,実施例及び比較例の評価の結果を表2にまと
めた。
【0046】表2
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、光輝性顔料を含む塗
料、インキを、彫刻ロールを用いてピックアップして塗
装、或いは印刷を行う際に、時間の経過と共に前記光輝
性顔料が彫刻ロールによって変形、微細化することがな
く、塗装、或いは印刷した際の光輝性顔料の本来の光輝
性能が低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される彫刻ロールの参考図
【図2】本発明に使用される彫刻ロールの線状凹溝の断
面参考図
【図3】本発明に使用される彫刻ロールの線状凹溝の断
面参考図
【図4】金属性包装体の参考断面図
【図5】缶体の塗装機の参考図
【図6】缶体の印刷機の参考図
【図7】試験機の参考図
【符号の説明】 1 彫刻ロール 2 線状凹溝 10 塗装機 11 塗料パン 12 彫刻ロール 13 ドクターブレード 14 アプリケーターロール 20 印刷機 21 インキチャンバー 22 彫刻ロール 23 ドクターブレード 24 版胴 25 ブランケット胴 30 試験機 31 インキ(塗料)パン 32 彫刻ロール 33 ドクターブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金山 禅 神奈川県川崎市中原区下小田中6−7−27 Fターム(参考) 4D075 AC25 AC93 AC99 BB14X CB13 CB15 DA06 DA15 DB01 DC41 EA05 EA33 EC01 EC07 EC10 EC53

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径が5乃至25μmの金属フレーク
    及び微粒子被覆パール顔料から成る群より選択された光
    輝性顔料を含有するインキ、或いは塗料を、少なくとも
    光輝性を付与する部分に対応するロール表面に、傾斜角
    度が70度乃至90度未満の線状凹溝を設け、且つ、前
    記線状凹溝を80乃至200線/inch未満設けた彫
    刻ロールを用いてピックアップすることを特徴とする光
    輝性を有する塗料、或いはインキの汲み上げ方法。
  2. 【請求項2】線状凹溝の傾斜角度を70度乃至85度と
    した請求項1に記載の光輝性を有する塗料、或いはイン
    キの汲み上げ方法。
  3. 【請求項3】線状凹溝を、光輝性を付与する部分に対応
    するロール表面のみに設けた請求項1または2に記載の
    光輝性を有する塗料、或いはインキの汲み上げ方法。
JP2000396861A 2000-12-27 2000-12-27 光輝性を有する塗料、或いはインキの塗布、或いは印刷方法 Expired - Fee Related JP4366864B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000396861A JP4366864B2 (ja) 2000-12-27 2000-12-27 光輝性を有する塗料、或いはインキの塗布、或いは印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000396861A JP4366864B2 (ja) 2000-12-27 2000-12-27 光輝性を有する塗料、或いはインキの塗布、或いは印刷方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002192061A true JP2002192061A (ja) 2002-07-10
JP4366864B2 JP4366864B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=18862086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000396861A Expired - Fee Related JP4366864B2 (ja) 2000-12-27 2000-12-27 光輝性を有する塗料、或いはインキの塗布、或いは印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4366864B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104226549A (zh) * 2013-06-06 2014-12-24 住友橡胶工业株式会社 识别线涂装装置以及充气轮胎的制造方法
CN105408029A (zh) * 2013-10-16 2016-03-16 住友化学株式会社 凹版辊及间隔件的制造方法以及间隔件
US10141555B2 (en) 2014-10-15 2018-11-27 Sumitomo Chemical Company, Limited Multi-layered porous film and nonaqueous-electrolyte secondary battery

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05114134A (ja) * 1991-10-23 1993-05-07 Sony Corp 磁気記録媒体の製造方法
JPH0724382A (ja) * 1993-07-09 1995-01-27 Okazaki Kikai Kogyo Kk ロールコータ
JPH08510957A (ja) * 1993-06-08 1996-11-19 ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー トップコートを有する多層成分の製造方法
JPH09314038A (ja) * 1996-05-29 1997-12-09 Nof Corp 塗膜の製造方法
JPH10154461A (ja) * 1996-09-30 1998-06-09 Toshiba Corp シャドウマスクの製造方法及びこれに用いられる耐エッチング層塗布装置
JPH1191031A (ja) * 1997-09-18 1999-04-06 Ueno Hiroshi 光輝感に優れた缶壁構成積層体及びシームレス缶

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05114134A (ja) * 1991-10-23 1993-05-07 Sony Corp 磁気記録媒体の製造方法
JPH08510957A (ja) * 1993-06-08 1996-11-19 ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー トップコートを有する多層成分の製造方法
JPH0724382A (ja) * 1993-07-09 1995-01-27 Okazaki Kikai Kogyo Kk ロールコータ
JPH09314038A (ja) * 1996-05-29 1997-12-09 Nof Corp 塗膜の製造方法
JPH10154461A (ja) * 1996-09-30 1998-06-09 Toshiba Corp シャドウマスクの製造方法及びこれに用いられる耐エッチング層塗布装置
JPH1191031A (ja) * 1997-09-18 1999-04-06 Ueno Hiroshi 光輝感に優れた缶壁構成積層体及びシームレス缶

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104226549A (zh) * 2013-06-06 2014-12-24 住友橡胶工业株式会社 识别线涂装装置以及充气轮胎的制造方法
CN105408029A (zh) * 2013-10-16 2016-03-16 住友化学株式会社 凹版辊及间隔件的制造方法以及间隔件
KR20160071355A (ko) * 2013-10-16 2016-06-21 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 그라비어 롤 및 세퍼레이터의 제조 방법 그리고 세퍼레이터
JP6013603B2 (ja) * 2013-10-16 2016-10-25 住友化学株式会社 グラビアロール及びセパレータの製造方法
CN105408029B (zh) * 2013-10-16 2019-04-16 住友化学株式会社 凹版辊及间隔件的制造方法以及间隔件
US10403873B2 (en) 2013-10-16 2019-09-03 Sumitomo Chemical Company, Limited Gravure roll, method of fabricating a separator, and separator
KR102321819B1 (ko) 2013-10-16 2021-11-03 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 그라비어 롤 및 세퍼레이터의 제조 방법 그리고 세퍼레이터
US10141555B2 (en) 2014-10-15 2018-11-27 Sumitomo Chemical Company, Limited Multi-layered porous film and nonaqueous-electrolyte secondary battery

Also Published As

Publication number Publication date
JP4366864B2 (ja) 2009-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0451785B2 (en) Aluminum pigment and process for production thereof
CA1226179A (en) Process for applying a multi-layer paint containing mica pigment
EP2651657B1 (de) Verfahren zur erzeugung von dreidimensionalen mustern in beschichtungen
CN1891485B (zh) 印版的用途、凹版印刷方法以及由该方法制备的印刷产品
JP3473513B2 (ja) 缶胴への印刷方法
US6748867B2 (en) Marked golf ball and method for marking golf ball
EP1647581B1 (en) Aluminum flake pigment comprising aluminum flake as basic particle, method for producing the same, and coating and ink using the same
JP2008539322A (ja) エンボス加工された金属フレーク、方法及び製品
JP2002086057A (ja) 複層メタリック塗膜形成方法
JPH0676566B2 (ja) 塗料組成物および塗装製品
EP1186638B1 (en) Use of a printing ink, printing method and printed packaging material
JP4366864B2 (ja) 光輝性を有する塗料、或いはインキの塗布、或いは印刷方法
JPH0462129B2 (ja)
JPH1043675A (ja) メタリック感を有する模様塗膜の形成方法
WO2016107673A1 (de) Verfahren zur herstellung eines dreidimensional erscheinenden musters in einer beschichtung
JPH0229330A (ja) 2トーン塗膜
Weber et al. Printing methods used in the label and package printing industry for the production of metallic embellishments with a focus on metal effect pigments
US4456632A (en) White electrosensitive paper
JP3512590B2 (ja) 耐候性の優れたメタリック顔料
EP1150270B1 (de) Metallisiertes Papier mit eingearbeitetem Sicherheitsmerkmal
JP2001081408A (ja) 光輝性塗膜の形成方法および自動車用ホイール
JP4058829B2 (ja) 塗料組成物
JP2000033334A (ja) 塗膜構造
JP2001081407A (ja) 光輝性塗膜の形成方法およびホイール
JP3982108B2 (ja) 塗膜形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4366864

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees