JP2002191585A - 異常陰影候補検出装置 - Google Patents

異常陰影候補検出装置

Info

Publication number
JP2002191585A
JP2002191585A JP2001211602A JP2001211602A JP2002191585A JP 2002191585 A JP2002191585 A JP 2002191585A JP 2001211602 A JP2001211602 A JP 2001211602A JP 2001211602 A JP2001211602 A JP 2001211602A JP 2002191585 A JP2002191585 A JP 2002191585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormal shadow
image
detection processing
shadow candidate
photographing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001211602A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4142273B2 (ja
Inventor
Hideya Takeo
英哉 武尾
Takashi Imamura
貴志 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001211602A priority Critical patent/JP4142273B2/ja
Priority to US09/987,402 priority patent/US20020051515A1/en
Publication of JP2002191585A publication Critical patent/JP2002191585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4142273B2 publication Critical patent/JP4142273B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常陰影候補の検出処理において、撮影条件
の差による検出結果への影響を低減し、検出性能を向上
させる。 【解決手段】 撮影情報入力手段20が被写体(乳房)を
撮影する撮影手段10から撮影情報を入力し、検出処理条
件決定部30が撮影情報入力手段20から撮影情報を入力し
て検出処理条件を決定し、異常陰影候補検出部40が、検
出処理条件決定部30から検出処理条件を入力し、撮影手
段10から被写体を撮影した画像を表す原画像データPを
入力し、入力した検出処理条件および原画像データPに
基づいて画像中の異常陰影候補を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異常陰影候補検出装
置に関し、特に詳しくは、被写体の放射線画像データに
基づいて画像中の異常陰影候補を検出する異常陰影候補
検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療分野においては、被写体
の放射線画像を読影して病変部を発見し、またその病変
部の状態を観察して、疾病の有無や進行状況の診断を行
うことが一般的に行なわれている。しかしながら、放射
線画像の読影は読影者の経験や画像読影能力の高低によ
って左右され、必ずしも客観的なものとはいえなかっ
た。
【0003】例えば、乳癌の検査を目的として撮影され
たマンモグラフィ(乳房を被写体とした診断用放射線画
像)においては、その画像から癌化部分の特徴の一つで
ある腫瘤陰影や微小石灰化陰影等の異常陰影を検出する
ことが必要であるが、読影者によっては必ずしも的確に
その異常陰影の範囲を指定することができるとは限らな
い。このため、読影者の技量に依存することなく、腫瘤
陰影や微小石灰化陰影を始めとする異常陰影を的確に検
出することが求められていた。
【0004】この要望に応えるものとして、診断用画像
として取得された被写体の画像データに基づき、その画
像データが表す画像中の異常陰影の候補を計算機を用い
て自動的に検出する異常陰影候補検出処理システム(計
算機支援画像診断装置)が提案されている(特開平8-29
4479号、特開平8-287230号等)。この異常陰影候補検出
処理システムは、異常陰影の濃度分布の特徴や形態的な
特徴に基づいて、異常陰影候補を計算機を用いて自動的
に検出するものであり、主として腫瘤陰影を検出するの
に適したアイリスフィルタ処理や、主として微小石灰化
陰影を検出するのに適したモフォロジーフィルタ処理等
を利用して異常陰影の候補領域を検出する。
【0005】アイリスフィルタ処理は、画像信号の濃度
勾配の集中度の最大値を表すアイリスフィルタ出力値と
所定の閾値とを比較することにより、画像中における乳
癌の特徴的形態の一つである腫瘤陰影の候補領域を検出
するのに有効な手法であり、一方、モフォロジーフィル
タ処理は、画像信号に対して、検出しようとする微小石
灰化陰影よりも大きいサイズの構造要素を用いたモフォ
ロジー演算処理の出力値と所定の閾値とを比較すること
により、画像中における乳癌の特徴的形態の一つである
微小石灰化陰影の候補領域を検出するのに有効な手法で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、異常陰影候
補検出処理システムにおいて使用される被写体の画像デ
ータは、通常、病院等の施設に備えられた放射線撮影装
置によって撮影され取得される。この際、人体への影響
や診断用画像として要求される画質などを考慮して、撮
影の都度、適切な放射線量や管電圧等が決定されて撮影
が行われる。また、特に被写体が乳房である場合には、
撮影時に被写体を圧迫して撮影するが、その圧迫の程度
は患者個人差や撮影担当者、撮影装置等の要因に影響さ
れて変動しやすい。その結果、得られる画像データの画
質は一定ではなく、例えば、同じ被写体を異なる撮影条
件下で2回撮影した場合に、実際に被写体に存在してい
る異常陰影が一方の画像中に表れ、他方の画像中に表れ
ないこともあり得る。
【0007】一方、異常陰影候補検出処理システムは、
診断用画像として取得された被写体の画像データに基づ
いて、その画像データが表す画像中の異常陰影候補を計
算機(コンピュータ)を用いて自動的に検出するもので
あるから、検出処理の元となる画像データの画質がばら
ついていれば、それが検出結果に影響を及ぼし、画質に
よって検出結果がばらついたものとなってしまう。すな
わち、画像ごとに検出され得る異常陰影のレベルが異な
ってしまう可能性がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、異常陰影候補
の検出処理において、撮影条件の差が検出結果に与える
影響を低減し、検出性能を向上させ得る異常陰影候補検
出装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による異常陰影候
補検出装置は、被写体の放射線画像の撮影に関する情報
を入力する撮影情報入力手段と、撮影情報入力手段によ
り入力された撮影に関する情報と放射線画像を表す放射
線画像データとに基づいて、放射線画像中の異常陰影の
候補を検出する検出手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0010】ここで、撮影に関する情報とは、撮影され
た画像の画質等に影響を与え得る撮影時の情報であり、
例えば、放射線画像を撮影する際の撮影装置のグリッド
種、管電圧、放射線の線質を制御するフィルタや放射線
の線量、特に乳房の撮影時に被写体を圧迫する圧迫力や
圧迫厚(被写体の厚み)等を意味するものであり、他に
も種々存在する。
【0011】撮影装置のグリッド種とは、撮影装置上に
設置されるグリッドの種類を意味するものである。ここ
で、グリッドの種類とは、例えば材料により区分される
種類や、本数により区分される種類を意味し、すなわ
ち、撮影された画像のコントラストに影響を与えるよう
な要素により区分される種類を意味するものである。
【0012】また、検出手段を、撮影に関する情報に基
づいて検出処理条件を決定する検出処理条件決定部と、
決定された検出処理条件と放射線画像データに基づい
て、異常陰影の候補を所定の検出処理により検出する異
常陰影候補検出部とにより構成されるものとしてもよ
い。
【0013】ここで、検出処理条件とは、検出処理にお
ける閾値や形状依存性フィルタのフィルタ特性等を意味
するものである。また、この他にも、所定の検出処理に
おいて検出する異常陰影のレベルを調節し得るパラメー
タであれば種々適用することができる。
【0014】また、形状依存性フィルタとは、微小石灰
化陰影のサイズや濃度勾配等の幾何学的情報に応じて形
成されたマッチドフィルタであり、被写体画像に表われ
る微小石灰化陰影の特性にあわせて、通常、予め異なる
特性を有するものが複数用意され、その特性にあった微
小石灰化陰影を強調するために利用されるものである。
また、予め用意せずに、検出する微小石灰化陰影の特性
にあわせてその都度フィルタを作成してもよい。
【0015】また、所定の検出処理とは、例えばモフォ
ロジーフィルタ処理による微小石灰化陰影の検出処理等
を意味するものである。なお、検出処理条件や、その検
出処理条件を用いた検出処理としては、他にも検出処理
条件の設定レベルによって検出し得る異常陰影のレベル
を調節することが可能なものであれば種々利用可能であ
る。
【0016】また、本発明による異常陰影候補検出装置
は、検出手段が、撮影に関する情報に基づいて放射線画
像データに対して所定の画像変換処理を施し変換画像デ
ータを取得する画像変換部と、取得された変換画像デー
タに基づいて異常陰影の候補を検出する異常陰影候補検
出部とにより構成されるものとすることもできる。
【0017】なお、上記画像変換処理を周波数強調処理
としてもよい。
【0018】また、本発明の異常陰影候補検出装置は、
特に放射線画像が乳房の放射線画像である場合、さらに
は、異常陰影が微小石灰化陰影である場合に効果的であ
る。
【0019】
【発明の効果】上記のように構成された本発明の異常陰
影候補検出装置によれば、被写体画像の撮影情報を入力
し、入力した撮影情報に基づいて異常陰影の検出処理を
行うから、被写体や撮影装置等の撮影条件の差が検出結
果に与える影響を低減することが可能となり、検出性能
の向上が期待できる。
【0020】また、異常陰影候補検出処理システムを病
院等の施設に導入する際には、各施設の撮影装置等の撮
影環境が異なることから、通常、各施設ごとにシステム
のパラメータの調節が行われるが、本発明の異常陰影候
補検出装置によれば、安定した検出性能が得られるよう
に画像ごとに検出処理条件を決定するから、システム導
入時にパラメータを調節する作業を省略することが可能
になると考えられる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の異常陰影候補検出
装置の具体的な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における異常陰影候補検出装置を包
含する異常陰影候補検出処理システムの一部を示す構成
図である。
【0022】本実施形態の異常陰影候補検出装置は、被
写体(乳房)を撮影する撮影手段10から撮影情報を入力
する撮影情報入力手段20と、撮影情報入力手段20から撮
影情報を入力して検出処理条件を決定する検出処理条件
決定部30と、検出処理条件決定部30から検出処理条件を
入力し、撮影手段10から被写体を撮影した画像を表す原
画像データPを入力し、入力した検出処理条件および原
画像データPに基づいて画像中の異常陰影候補を検出す
る異常陰影候補検出部40とを備える。また、上記検出処
理条件決定部30と異常陰影候補検出部40とにより、検出
手段60が構成される。
【0023】撮影手段10は、被写体の撮影時に撮影に関
する種々の情報、例えば、撮影時のグリッド種、管電
圧、フィルタ、線量、被写体に対する圧迫力、圧迫厚等
を自動的に或いはオペレータの手入力により取得してい
る。
【0024】また、本実施形態においては、異常陰影と
して微小石灰化陰影を検出する例を示す。図2(A)
は、原画像データPに基づく原画像P′を示した図であ
り、画像中に微小石灰化陰影Q′が表れている。
【0025】次に、以上のように構成された本実施形態
の異常陰影候補検出装置の作用について説明する。
【0026】撮影情報入力手段20は、撮影手段10から撮
影情報の1つである圧迫力を入力する。なお、撮影情報
入力手段20は必要に応じて、他の撮影情報、すなわち、
撮影時のグリッド種、管電圧、フィルタ、線量、被写体
に対する圧迫厚等を入力することができる。
【0027】検出処理条件決定部30は、撮影情報入力手
段20から上記の圧迫力を入力し、入力した圧迫力の値に
基づいて検出処理条件を決定する。
【0028】圧迫力とは、乳房を放射線撮影する際に圧
迫する力であり、通常理想的な画像データを得るために
は100N以上の力で圧迫するように推奨されている。
しかしながら、現実的には撮影時の状況により推奨量が
得られない場合があり、圧迫力が弱いと、図2(B)に
示すように微小石灰化陰影Q″が淡い画像、すなわち、
コントラストが弱い画像になってしまう可能性が高いと
考えられている。このため、圧迫力が100N以下の場
合には、圧迫力に応じた石灰化強調フィルタを検出処理
条件として用いて検出処理を行う。
【0029】すなわち、検出処理条件決定部30は、入力
した圧迫力の値に応じて、圧迫力が50N以下の場合に
は、図3(A)に示すような不鮮明な微小石灰化陰影と
同等の特性を有する第1の石灰化強調フィルタを検出処
理条件として利用することを決定し、圧迫力が50Nよ
り大きく100N未満の場合には、図3(B)に示すよ
うな典型的な微小石灰化陰影と同等の特性を有する第2
の石灰化強調フィルタを検出処理条件として利用するこ
とを決定し、また、圧迫力が100N以上の場合には、
石灰化強調フィルタを利用しないことを決定する。
【0030】ここで、石灰化強調フィルタとは、微小石
灰化陰影の形状および濃度勾配をそのまま表すマッチド
フィルタであり、撮影条件等の影響により変動する画像
の特性にあわせて最適化された異なる特性を有する複数
のフィルタを、処理対象の画像に応じて切り替えて利用
できるように、予め複数用意されたものである。図3に
示した石灰化強調フィルタは、主走査および副走査の各
画素位置と、その画素位置における「最高濃度値/微小
石灰化陰影の濃度値」で求められる濃度比との関係を示
している。同図(A)に示す第1の石灰化強調フィルタ
は、不鮮明な微小石灰化陰影の形状等の特性を模式化し
たものであり、微小石灰化陰影の中心の濃度比が比較的
小さく(図では略0.2)裾野が広がった(図では略5
×5画素分)形状をなしている。また、同図(B)に示
す第2の石灰化強調フィルタは、典型的な微小石灰化陰
影の形状等の特性を模式化したものであり、微小石灰化
陰影の中心の濃度比が比較的大きく(図では略0.5
5)裾野が狭い(図では略2×2画素分)形状をなして
いる。
【0031】この石灰化強調フィルタは、原画像と、原
画像に対してモフォロジー演算による平滑化処理(オー
プニング処理またはクロージング処理)を施して得られ
た画像との差分画像である微細構造画像に対して施すも
のである。
【0032】異常陰影候補検出部40は、撮影手段10から
原画像データPを入力するとともに、検出処理条件決定
部30から決定結果を入力し、その結果の検出処理条件に
基づいて異常陰影候補の検出を行う。なお、本実施形態
においては、形状依存性フィルタである石灰化強調フィ
ルタを検出処理条件とし、予め定められた所定の閾値を
用いたモフォロジーフィルタ処理により微小石灰化陰影
を検出する例を示す。以下に、その詳細を説明する。
【0033】まず、異常陰影候補検出部40は、入力した
原画像データPに対して、モフォロジー演算処理を施し
て、微細構造画像を取得する。
【0034】(モフォロジーの基本演算)モフォロジー
演算処理は一般的にはN次元空間における集合論として
展開されるが、直感的な理解のために2次元の濃淡画像
を対象として説明する。
【0035】濃淡画像を座標(x,y)の点が濃度値f
(x,y)に相当する高さをもつ空間とみなす。ここ
で、濃度値f(x,y)は、濃度が低い(CRTに表示
した場合には輝度が高い)ほど大きな画像信号となる高
輝度高信号レベルの信号とする。
【0036】まず、簡単のために、その断面に相当する
1次元の関数f(x)を考える。モフォロジー演算処理
に用いる構造要素gは次式(1)に示すように、原点に
ついて対称な対称関数
【数1】 であり、定義域内で値が0で、その定義域が下記式
(2)であるとする。
【0037】
【数2】 このとき、モフォロジー演算の基本形は式(3)〜
(6)に示すように、非常に簡単な演算となる。
【0038】
【数3】 すなわち、ダイレーション(dilation)処理は、注目画
素を中心とした、±m(構造要素Bに応じて決定される
値)の幅の中の最大値を検索する処理であり(図4
(A)参照)、一方、イロージョン(erosion )処理
は、注目画素を中心とした、±mの幅の中の最小値を検
索する処理である(同図(B)参照)。また、オープニ
ング(opening )処理は最小値探索の後に、最大値を探
索することに相当し、クロージング(closing )処理は
最大値探索の後に、最小値を探索することに相当する。
オープニング処理は低輝度側から濃度曲線f(x)を滑
らかにし、マスクサイズ2mより空間的に狭い範囲で変
動する凸状の濃度変動部分(周囲部分よりも輝度が高い
部分)を取り除くことに相当する(同図(C)参照)。
一方、クロージング処理は、高輝度側から濃度曲線f
(x)を滑らかにし、マスクサイズ2mより空間的に狭
い範囲で変動す凹状の濃度変動部分(周囲部分よりも輝
度が低い部分)を取り除くことに相当する(同図(D)
参照)。
【0039】ここで、濃度の高いもの程大きな値となる
高濃度高信号レベルの信号の場合においては、濃度値f
(x)の画像信号値が高輝度高信号レベルの場合に対し
て大小関係が逆転するため、高濃度高信号レベルの信号
におけるダイレーション処理は、高輝度高信号レベルに
おけるイロージョン処理(図4(B))と一致し、高濃
度高信号レベルの信号におけるイロージョン処理は、高
輝度高信号レベルにおけるダイレーション処理(同図
(A))と一致し、高濃度高信号レベルの信号における
オープニング処理は、高輝度高信号レベルにおけるクロ
ージング処理(同図(D))と一致し、高濃度高信号レ
ベルの信号におけるクロージング処理は、高輝度高信号
レベルにおけるオープニング処理(同図(C))と一致
する。なお、ここでは高輝度高信号レベルの画像信号
(輝度値)の場合について説明する。
【0040】(石灰化陰影検出への応用)石灰化陰影の
検出には、原画像から平滑化した画像を引き去る差分法
が考えられる。単純な平滑化法では石灰化陰影と細長い
形状の非石灰化陰影(乳腺や血管や乳腺支持組織等)の
識別が困難であるため、多重構造要素を用いたオープニ
ング演算に基づく下記式(7)で表されるモフォロジー
演算処理が提案されている(「多重構造要素を用いたモ
ルフォロジーフィルタによる微小石灰化像の抽出」電子
情報通信学会論文誌 D-II Vol.J75-D-II No.7 P1170 〜
1176 1992年7月、「モルフォロジーの基礎とそのマン
モグラム処理への応用」MEDICAL IMAGING TECHNOLOGY V
ol.12 No.1 January 1994 )。
【0041】
【数4】 ここでBi (i=1,2,3,4)は図5に示す直線状
の4つの構造要素Bである。構造要素Bを検出対象の石
灰化陰影よりも大きく設定すれば、オープニング処理
で、構造要素Bよりも細かな凸状の信号変化部分(空間
的に狭い範囲で変動する画像部分)である石灰化像は取
り除かれる。一方、細長い形状の非石灰化陰影はその長
さが構造要素Bよりも長く、その傾き(延びる方向)が
4つの構造要素Bi のうちいずれかに一致すればオープ
ニング処理(式(7)の第2項の演算)をしてもそのま
ま残る。したがってオープニング処理によって得られた
平滑化画像(石灰化陰影が取り除かれた画像)を原画像
fから引き去ることで、小さな石灰化像の候補のみが含
まれる画像が得られる。これが式(7)の考え方であ
る。
【0042】なお前述したように、高濃度高信号レベル
の信号の場合においては、石灰化陰影は周囲の画像部分
よりも濃度値が低くなり、石灰化陰影は周囲部分に対し
て凹状の信号変化部分となるため、オープニング処理に
代えてクロージング処理を適用し、式(7)に代えて式
(8)を適用する。
【0043】
【数5】 この上記式(7)または(8)によって得られた画像、
すなわち、原画像と石灰化陰影を取り除いた平滑化画像
との差分画像が微細構造画像である(図6(B)参
照)。
【0044】次に、異常陰影候補検出部40は、検出処理
条件決定部30による決定に従って、決定された石灰化強
調フィルタを微細構造画像に対して施すことにより、微
細構造画像上のこのフィルタと同等の特性を有する微小
石灰化陰影を特異的に強調する(図6(C)参照)。な
お、石灰化強調フィルタを利用しないことが決定された
場合には、石灰化強調フィルタによる強調処理は行われ
ない。
【0045】さらに、異常陰影候補検出部40は、ここで
得られた画像に対して、従来と同様の閾値処理を施して
微小石灰化陰影の検出を行う。
【0046】すなわち、次式(9)のモフォロジー演算
に基づく微分情報を利用して式(7)のPに含まれる非
石灰化像をさらに除去する。
【0047】
【数6】 ここで、Mgradの値が大きいほど石灰化陰影の可能性が
大きいので、石灰化候補画像Cs は下記式(10)により
求めることができる。
【0048】
【数7】 ここで、T1,T2は実験的に決められる、予め設定さ
れた閾値である。
【0049】ただし、石灰化陰影の大きさとは異なる非
石灰化陰影については、式(7)のPと所定の閾値T1
との比較のみで除去できるため、石灰化陰影と同等の大
きさをもつ非石灰化陰影が残ることのないような場合
は、式(10)の第1項の条件(P(i,j)≧T1)を
満たすだけでよい。
【0050】最後に、式(11)に示す、マルチスケール
のオープニング演算とクロージング演算との組合わせに
より、石灰化陰影のクラスターCc を検出する。
【0051】
【数8】 ここで、λ1とλ2はそれぞれ融合したい石灰化陰影の
最大距離と除去したい孤立陰影の最大半径とによって決
められ、λ3=λ1+λ2である。
【0052】なお、これらのモフォロジー演算処理に関
する説明は上述したように、高輝度高信号レベルの画像
データの場合についてであるが、高濃度高信号レベルの
画像データ(高濃度の画素ほど大きなデジタル値を持つ
画像データ)の場合については、オープニング演算とク
ロージング演算とが逆の関係になる。
【0053】なお、上記の実施形態においては、検出処
理条件として石灰化強調フィルタを利用した例を示した
が、上記の閾値T1,T2を検出処理条件とし、入力し
た撮影情報の値に応じて閾値T1,T2を調整してもよ
い。
【0054】また、上記の実施形態においては、撮影情
報として圧迫力を利用した例を示したが、この他にも上
述したような種々の撮影情報に基づいて検出処理条件を
決定し、各画像に適した検出処理を行うことができる。
【0055】例えば、圧迫厚とは、撮影時に被写体(乳
房)を圧迫した際の被写体の厚みを意味するものである
が、圧迫力と同様に、厚い場合は石灰化陰影が淡い画像
となってしまうことがあるため、厚みに応じて石灰化強
調フィルタを切り替えて利用する。
【0056】また、線量とは、撮影時に照射する放射線
量であり、線量が低い場合はノイズが多く石灰化陰影と
の分離性が悪いため、例えば、石灰化検出処理における
閾値を高く設定してノイズを検出し過ぎないようにす
る。すなわち、上記の実施形態の検出処理において、石
灰化強調フィルタによる強調処理を行わず、閾値T1、
T2を高く設定する。
【0057】また、フィルタとは、放射線の線質をコン
トロールするために利用するアルミやモリブデン等の材
質の板を意味するものであるが、モリブデン以外のフィ
ルタを利用した場合には画像のコントラストが落ちてい
る場合があるので、不鮮明な微小石灰化陰影と同等の特
性を有する第1の石灰化強調フィルタを利用して検出処
理を行う。
【0058】管電圧の場合は、例えば30kVより高いと
コントラストが落ちている場合があるので、同様に不鮮
明な微小石灰化陰影と同等の特性を有する第1の石灰化
強調フィルタを利用して検出処理を行う。
【0059】また、グリッド種とは、撮影装置上に設置
されるグリッドの種類を意味するものであるが、鉛とア
ルミを材料とした一般的なグリッドを用いた場合に比
べ、空気とタンタルを材料としたHTCグリッドを用い
たときには画像のコントラストが非常に高くなる傾向が
ある。そこで、一般的なグリッドを利用したときには、
石灰化検出処理における閾値として、実験的に決められ
る、予め設定された基本閾値T1,T2を利用し、HT
Cグリッドを利用したときには、基本閾値T1,T2に
例えば0.50加算したものを石灰化検出処理における
閾値として利用する。すなわち、HTCグリッドを利用
したときには、石灰化検出処理における閾値を高くす
る。なお、この0.50という値は、10bitの画像を
基準にして実験的に定めたものであり、この値に限定さ
れるものではない。
【0060】なお、検出処理条件を調整することが望ま
しいグリッド種はこのHTCグリッドに限られるもので
はない。特に、材料に空気を用いたグリッドを利用した
場合と、空気を用いていない(空気の代わりに、放射線
を吸収する空気以外の材料を用いている)グリッドを利
用した場合では、異常陰影の検出レベルが大きく異なる
ことがあるため、材料に空気を利用したグリッドを用い
て撮影された画像を検出処理対象とする場合には検出処
理条件を調整することが望ましい。
【0061】なお、これら以外にも、異常陰影の検出結
果に影響を与える種々の撮影情報に基づいて、検出処理
条件を設定することが可能である。また、各撮影情報に
基づいて決定される閾値や石灰化強調フィルタのフィル
タ特性などは上記の組合せに限るものではなく、各撮影
情報の特徴や被写体画像の画質にあわせて利用する検出
処理条件を設定することが可能である。
【0062】次に、本発明の具体的な第2の実施の形態
について説明する。図7は、本実施形態における異常陰
影候補検出装置を包含する異常陰影候補検出処理システ
ムの一部を示すブロック図である。なお、第1の実施の
形態と同等の要素についての説明は、特に必要のない限
り省略する。
【0063】本実施形態の異常陰影候補検出装置は、被
写体(乳房)を撮影する撮影手段10から撮影情報を入力
する撮影情報入力手段20と、撮影情報入力手段20から撮
影情報を入力し、撮影手段10から原画像データPを入力
し、入力した撮影情報に基づいて原画像データPを変換
画像データP′に変換する画像変換部50と、画像変換部
50から変換画像データP′を入力し、変換画像データ
P′に基づいて画像中の異常陰影候補を検出する異常陰
影候補検出部40とを備える。また、上記画像変換部50と
異常陰影候補検出部40とにより、検出手段60が構成され
る。
【0064】次に、以上のように構成された本実施形態
の異常陰影候補検出装置の作用について説明する。
【0065】画像変換部50は、撮影情報入力手段20に入
力された撮影情報を入力し、撮影手段10から原画像デー
タPを入力し、入力した撮影情報に基づく所定の画像変
換処理により原画像データPを変換画像データP′に変
換する。例えば、圧迫力が所定の値より低い場合には、
原画像データに対して高周波の強調処理を施して変換画
像データP′を取得する。なお、他の撮影情報について
も、その特徴にあわせた所定の画像変換処理を原画像デ
ータPに対して施し、変換画像データP′を取得するこ
とも可能である。
【0066】異常陰影候補検出部40は、画像変換部50か
ら変換画像データP′を入力し、変換画像データP′に
基づいて、従来と同様の処理により微小石灰化陰影候補
の検出を行う。すなわち、変換画像データP′に対し
て、第1の実施の形態と同様にモフォロジー演算による
平滑化処理を施して微細構造画像を取得し、第1の実施
の形態における石灰化強調フィルタによる強調処理は行
わず、その微細構造画像から非石灰化像をさらに除去
し、予め設定された閾値T1,T2を用いて微小石灰化
陰影候補を検出する。
【0067】なお、上記各実施形態においては、モフォ
ロジーフィルタ処理により微小石灰化陰影を検出する例
を示したが、本発明の異常陰影候補検出装置が採用し得
る検出処理や検出対象の異常陰影はこれらに限るもので
はなく、閾値等の検出処理条件を用いて画像中の異常陰
影の候補を検出するものであれば種々採用可能である。
例えば、画像中の腫瘤陰影を検出する際のアイリスフィ
ルタ処理における閾値を検出処理条件とすることもでき
る。
【0068】また、撮影情報入力手段20が撮影情報を入
力する形態は、上記のように撮影手段10から入力する形
態に限るものではなく、例えば、オペレータの手入力に
より、直接、撮影情報入力手段20が各撮影情報を入力し
てもよい。
【0069】なお、本発明はマンモグラフィCAD に限ら
れるものではなく、胸部CAD 等、様々な被写体に対して
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による異常陰影候補検出装
置を包含する異常陰影候補検出処理システムの一部を示
す構成図
【図2】(A)微小石灰化陰影Q′を含む乳房の放射線
画像P′を示す図、(B)淡い微小石灰化陰影Q″を含
む乳房の放射線画像を示す図
【図3】石灰化強調フィルタを示す図
【図4】モフォロジーフィルタの基本作用を示す図
【図5】直線状の4つの構造要素Bを示す図
【図6】(A)原画像、(B)微細構造画像、(C)石
灰化強調フィルタ処理済画像、の各画像の信号値を示す
【図7】本発明の別の実施形態による異常陰影候補検出
装置を包含する異常陰影候補検出処理システムの一部を
示す構成図
【符号の説明】
10 撮影手段 20 撮影情報入力手段 30 検出処理条件決定部 40 異常陰影候補検出部 50 画像変換部 60 検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C093 AA26 CA18 CA22 DA06 FF17 FF20 5B057 AA08 BA03 BA30 CA08 CA12 CA16 CA20 CB08 CB12 CB16 CC01 CE03 CE06 CH01 CH08 DA08 DA16 DB02 DB09 DC09 DC22 5L096 AA06 BA06 BA13 DA01 FA14 GA51 JA18 MA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の放射線画像の撮影に関する情報
    を入力する撮影情報入力手段と、 該撮影情報入力手段により入力された前記撮影に関する
    情報と前記放射線画像を表す放射線画像データとに基づ
    いて、前記放射線画像中の異常陰影の候補を検出する検
    出手段とを備えたことを特徴とする異常陰影候補検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段が、前記撮影に関する情報
    に基づいて検出処理条件を決定する検出処理条件決定部
    と、 該決定された検出処理条件と前記放射線画像データに基
    づいて、前記異常陰影の候補を所定の検出処理により検
    出する異常陰影候補検出部とにより構成されることを特
    徴とする請求項1記載の異常陰影候補検出装置。
  3. 【請求項3】 前記検出処理条件が、前記検出処理にお
    ける閾値であることを特徴とする請求項2記載の異常陰
    影候補検出装置。
  4. 【請求項4】 前記検出処理条件が、形状依存性フィル
    タのフィルタ特性であることを特徴とする請求項2記載
    の異常陰影候補検出装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段が、前記撮影に関する情報
    に基づいて前記放射線画像データに対して所定の画像変
    換処理を施し変換画像データを取得する手段と、 該取得された変換画像データに基づいて前記異常陰影の
    候補を検出する異常陰影候補検出手段とにより構成され
    ることを特徴とする請求項1記載の異常陰影候補検出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記画像変換処理が周波数強調処理であ
    ることを特徴とする請求項5記載の異常陰影候補検出装
    置。
  7. 【請求項7】 前記撮影に関する情報が、前記放射線画
    像を撮影する際の撮影装置のグリッド種、管電圧、フィ
    ルタ、線量、圧迫力、圧迫厚のうち少なくとも1つであ
    ることを特徴とする請求項1から6いずれか記載の異常
    陰影候補検出装置。
  8. 【請求項8】 前記放射線画像が乳房の放射線画像であ
    ることを特徴とする請求項1から7いずれか記載の異常
    陰影候補検出装置。
  9. 【請求項9】 前記異常陰影が微小石灰化陰影であるこ
    とを特徴とする請求項1から8いずれか記載の異常陰影
    候補検出装置。
JP2001211602A 2000-06-06 2001-07-12 異常陰影候補検出装置 Expired - Fee Related JP4142273B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001211602A JP4142273B2 (ja) 2000-10-18 2001-07-12 異常陰影候補検出装置
US09/987,402 US20020051515A1 (en) 2000-06-06 2001-11-14 Method of and system for detecting prospective abnormal shadow

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-317340 2000-10-18
JP2000317340 2000-10-18
JP2001211602A JP4142273B2 (ja) 2000-10-18 2001-07-12 異常陰影候補検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002191585A true JP2002191585A (ja) 2002-07-09
JP4142273B2 JP4142273B2 (ja) 2008-09-03

Family

ID=26602280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001211602A Expired - Fee Related JP4142273B2 (ja) 2000-06-06 2001-07-12 異常陰影候補検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4142273B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005102936A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 医用画像診断支援システム及び医用画像出力方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005102936A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 医用画像診断支援システム及び医用画像出力方法
JP4492080B2 (ja) * 2003-09-30 2010-06-30 コニカミノルタエムジー株式会社 医用画像診断支援システム及び医用画像出力方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4142273B2 (ja) 2008-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5133020A (en) Automated method and system for the detection and classification of abnormal lesions and parenchymal distortions in digital medical images
JP5275668B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4709604B2 (ja) 画像表示装置、画像表示方法、記憶媒体及びプログラム
JP3690882B2 (ja) 画像の強調処理方法および装置
JP5467958B2 (ja) 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
JP2002099896A (ja) 異常陰影候補検出方法および装置
US10430930B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and image processing program for performing dynamic range compression process
WO2011045784A1 (en) Method and system for processing an image
JP4099984B2 (ja) 異常陰影検出装置および画像出力装置
JP2002143136A (ja) 異常陰影候補検出方法および検出処理システム
US9582892B2 (en) Radiation imaging apparatus, radiation imaging method, and program
JPH09251535A (ja) 2次元多階調画像におけるパタン検出方法及び装置
JP5541989B2 (ja) 放射線画像処理装置および方法並びにプログラム
US20080165247A1 (en) Image processing apparatus and method
JPH10108073A (ja) 骨部画像処理方法および装置
US10007976B2 (en) Image processing apparatus, medical image diagnostic apparatus, and x-ray diagnostic apparatus
JPH09106448A (ja) 異常陰影候補の検出方法
JP4631260B2 (ja) 画像診断支援装置、画像診断支援方法及びプログラム
JP2001148787A (ja) 画像処理装置
JP2001357381A (ja) 異常陰影候補検出方法および検出システム
JPH09238933A (ja) 乳房画像表示装置
JP4142273B2 (ja) 異常陰影候補検出装置
JP2004351056A (ja) 医用画像処理装置
JP2002125961A (ja) 画像診断支援装置
JP2002119499A (ja) 放射線画像処理装置及び放射線画像用カセッテ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060113

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080610

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080612

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees