JP2002191422A - 傘布巻き取り傘 - Google Patents

傘布巻き取り傘

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JP2002191422A
JP2002191422A JP2000391473A JP2000391473A JP2002191422A JP 2002191422 A JP2002191422 A JP 2002191422A JP 2000391473 A JP2000391473 A JP 2000391473A JP 2000391473 A JP2000391473 A JP 2000391473A JP 2002191422 A JP2002191422 A JP 2002191422A
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Itsuo Moriya
五男 守谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傘の使用後において傘骨及び傘布がバラツキ
状態にあると、傘布から水滴が飛散したり傘骨が対外物
に引っかかる等、周囲に迷惑をかけるだけでなく傘自身
の耐久性も低下していた。また、濡れた傘骨及び傘布を
主柱側に巻き取る際には、両手を必要となり、しかも手
を濡らさずに行うことができなかったため、不都合が生
じていた。 【解決手段】 傘布上で且つ隣り合う傘骨間に弾性を有
する細棒を配設して、その一端部を該傘布外縁部に取り
付けるとともに、該細棒の他端部を、主柱のスラスト方
向に固定され且つ主柱に対して回転可能な回転部材に取
り付ける。そして、該回転部材を回転させることで細棒
も回転させ、これによって傘骨及び傘布を主柱側に巻き
付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傘を閉じた場合に
おいて、傘布を傘骨に対してねじって巻き取るように構
成された傘に係る。
【0002】
【従来の技術】傘の使用時及び使用後には、この傘の傘
布が雨水によって濡れて水滴が付着した状態となる。こ
のような状態の傘布のひだが傘の主柱に対して巻き取ら
れずにバラついたまま、傘が持ち運びされた場合、傘布
の水滴が周囲へ飛散したり、傘布から傘の石突側の先端
部へ流れた水滴が床へ落下するため、周囲の人の衣服や
商品等に水滴を散乱させて多大な迷惑をかけていた。ま
た、傘布に取り付けられている傘骨が、周囲の人や物な
どと絡まって折れることもある等、雨傘使用後の外的要
因によって傘の耐用年数が短くなることもあった。
【0003】このため、電車・バス等に乗り込む時や商
店・ホール等の人混みの中へ入る時には、その出入口付
近で傘布のひだを傘の主柱に対して巻き付け、傘布から
水滴が飛散するのを防止して迷惑をかけないようにする
と共に、該巻き付けの際に傘骨を傘の主柱側にまとめて
保持することによって雨傘自体を保護することが、一般
的に行われている。
【0004】しかしながら、このように傘布のひだを傘
の主柱に対して巻き付ける場合、まず一方の手で傘の柄
を握ると共に、他方の手で水滴のついた傘布を掴み、傘
の柄と傘布の回転方向が逆になるように傘全体を回転さ
せなければならない。そして、傘布のひだをきちんと折
り畳むならば、特に傘布側の手によって濡れている該ひ
だをそろえた後、さらにその手を傘の石突側先端部から
柄側へ移動させつつ回転させる作業が必要となる。この
作業は、両手を使わざるを得ないだけでなく、該作業に
よって手に水滴や汚れがつくため、特に重い荷物などを
携帯している場合は非常に困難であった。さらに、この
作業は前記出入口において一様に行われるため、その周
辺が混雑して人の流れが停滞する原因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような問題の対策
として、従来、傘自体にカバーを取り付けたものが提案
されている。これは、傘を開く時(以下、開時と記す)
には傘の石突側先端部へ該カバーを移動させるとともに
小さく寄せ集め、閉じた時(以下、閉時と記す)には逆
に柄側へ該カバーを移動させつつ引きのばして傘布全体
を該カバー内へ収納するように設けられたものである。
しかしながら、このようなカバー付き傘は、やはり直接
手で濡れた傘布を傘の主柱側へ巻き付けた後、カバーを
石突側先端部から柄側へ引き出して傘全体を該カバー内
に収納するものであるため、依然として、直接両手で傘
布を巻き付けるという作業が必要であった。また、傘全
体をカバーをするために全重量が増加するという欠点が
あった。さらに、特に傘の開時に該カバーが移動される
と、このカバーの存在によって石突側先端部が大型化す
る上、傘の美観も損なわれるという問題があった。
【0006】したがって、本発明は以上のような従来の
問題点を解決するために提案されたものであり、その目
的は、簡単な操作・作業によって、手を汚さずに迅速且
つ美しく傘布を傘の主柱側に巻き取ることができる実用
性の高い傘を提供することにある。また、傘自身に、傘
布に付着した水滴を溜めるための溜まり部を備えること
により、床や周囲に該水滴を飛散させて汚すことのない
ように設けられた、小型・軽量且つ美観の良い傘を提供
することも目的とする。さらに、傘を開く時にも、以上
の機能によって該開操作が滞ることのなく簡単に開閉操
作ができる傘を提供することも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、柄に一端部が固着された
主柱と、この主柱の石突側の他端部に設けられた傘骨固
定部に一方の端部が取り付けられた複数の傘骨と、前記
傘骨の外側全体にわたって張設された傘布とを備える傘
布巻き取り傘において、前記傘骨固定部に、前記主柱の
スラスト方向に固定され且つ前記主柱に対して回転可能
に装着された回転部材と、前記回転部材に一端が取り付
けられるとともに、前記傘布の前記傘骨と隣り合う傘骨
間に張設された前記傘布の外縁の略中間に他端が取り付
けられた細棒と、が設けられていることを特徴とする。
【0008】このような請求項1記載の発明では、傘骨
固定部において主柱のスラスト方向に固定された回転部
材が該主柱の円周方向の一方側へ回転されると、この回
転部材に一端が取り付けられた細棒も同時に公回転され
る。この時、該細棒の他端は、傘布の傘骨と隣り合う傘
骨間に張設された傘布の外縁の略中間に取り付けられて
いるため、前記細棒の公回転にともなって傘布もその外
縁の略中間部から引っ張られるように移動され、傘布全
体が主柱側へ巻き付けられる。そして、この状態におい
て回転部材が前記傘布の巻き付け時とは逆の他方側へ回
転されると、回転部材及び細棒の回転にともなって、傘
布もその外縁の略中間部から前記傘布の巻き付け時とは
逆方向へ引っ張られるように移動され、傘布の主柱側に
対する巻き付けが解除される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
傘布巻き取り傘において、傘に対する柄側から石突側へ
の押圧力を、前記回転部材を回転運動させる駆動力に変
換するための変換部材が設けられていること、を特徴と
する。
【0010】このような請求項2記載の発明では、傘に
対して柄側から石突側へ押圧力を加えることによって、
回転部材を回転させ、傘布の巻き取り及び巻き取りの解
除をなすことが可能となる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載の傘布巻き取り傘において、前記回転部材
の回転運動を停止する係止部材が設けられていること、
を特徴とする。
【0012】このような請求項3記載の発明では、傘布
の巻き取り後に、回転部材がその位置でロックされるの
で、巻き取られた傘布が元に戻ることなく、収納された
ままの状態を維持することが可能になる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれか1項に記載の傘布巻き取り傘において、
前記回転部材の回転運動に対し、前記回転部材を常に逆
方向へ回転運動させるための付勢部材が設けられている
こと、を特徴とする。
【0014】このような請求項4記載の発明では、回転
部材の回転運動が、付勢部材によって常に逆方向へ回転
運動させるように付勢されているため、傘を開く場合に
は、付勢部材の力で回転部材が傘布を開く方向に回転す
るため、傘布の巻き取りの解除が軽い力で行うことがで
きる。特に、請求項3の発明と組み合わせることによ
り、係止部材による回転部材の解除を行うと、この付勢
部材により自動的に傘布の巻き取りが解除される作用を
奏する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の傘布巻き取り傘の
実施の形態(以下、実施形態と略記する)について図面
を参照して具体的に説明する。なお、図1及び図2は第
1〜第6の実施形態に共通する図面であり、図3以下の
各図面と各実施形態との対応は、以下のとおりである。
なお、下記の第1〜第6の実施形態は、弾性部材、係合
部(螺旋溝と螺旋突起に対応)及びキー(キーとキー溝
に対応)が、各々主柱の内部または外部、内径側または
外径側のいずれに配置されているかという点において相
違し、その他の構成については基本的に同一に設けられ
ている。よって、以下の各実施形態の説明において、第
1の実施形態と同様の点については省略する。
【0016】< A 弾性部材−主柱内配置型 > A1[移動柱不回転タイプ] (1)第1の実施形態(係合部及びキー:内径側配置)
…図3〜図5 (2)第2の実施形態(係合部:外径側配置、キー:内
径側配置)…図6〜図8 (3)第3の実施形態(係合部及びキー:外径側配置)
…図9〜図11 A2[移動柱回転タイプ] (4)第4の実施形態(係合部:内径側配置、キー:外
径側配置)…図12〜図15 < B 弾性部材−外装部内配置型 > B1[移動柱不回転タイプ] (5)第5の実施形態(第1の実施形態の変形例) …
図16〜図18 B2[移動柱回転タイプ(係合部:一方固定)] (6)第6の実施形態(第4の実施形態の変形例) …
図19〜図21 < C 上記以外について > (7)他の実施形態…図22,図23
【0017】(1)第1の実施形態(係合部及びキー:
内径側配置) …図1,図2,図3〜図5 本実施形態の傘布巻き取り傘を示す図1〜図4の各図面
において、図(イ)は傘布及び傘骨が巻き取られていな
い状態、すなわち、従来のように単に傘を閉じた状態を
示し、図(ロ)は特に傘布及び傘骨が巻き取られた状態
を示すものである。また、図(ハ)は図(ロ)の主柱に
垂直な(A−A)断面を示すものである。さらに、図5
は、主柱の移動開始時における石突側近傍の要部模式図
を示すものである。
【0018】[ 構 成 ] 1.全体の概略 本実施形態の傘布巻き取り傘において、主柱1の一方に
は手で狭持しやすいようにその一部が湾曲された柄17
が固着され、さらに該主柱1の他方である柄17と逆側
(以下、石突側と記す)先端部の外周には、傘骨固定部
材5が固着されている。そして、この傘骨固定筒5の柄
17側の周囲には、複数の傘骨7の一方の先端部が取り
付けられている。主柱1の外周には、該主柱1に沿って
柄17側及び石突側のいずれの方向にもスライド移動の
可能な傘開閉スライド筒19が取り付けられ、傘骨7
は、各々その略中間部において、該傘開閉スライド筒1
9に接続された受骨によって揺動自在に支持されてい
る。また、全ての傘骨7は、主柱1側と逆側の面におい
てその全体にわたって傘布8が張設され、傘の閉時に
は、隣り合う傘骨7間に張設された該傘布8の略中間に
おいて主柱1を中心軸として放射方向にできる中折り目
に沿って、該傘布8が折りたたまれるように設けられて
いる。
【0019】2.主柱内部に配設される部材 主柱1は、その内部が中空状に形成されており、該主柱
1内部には、柄17側から順に柄17に取り付けられた
傘開閉部材23と移動柱4が配設されるとともに、該主
柱1と移動柱4との間には弾性部材12が配設されてい
る。
【0020】2−1.傘開閉部材について 傘開閉部材23には、係止爪ボタン11と2段爪を構成
する開閉スライド筒係止爪10及び移動柱係止爪9と
が、柄17側から順に同一方向へ形成されている。そし
て、この傘開閉部材23は、係止爪ボタン11及び2段
爪の背面側と主柱1との間に間隙を形成するように主柱
1内に配設されている。係止爪ボタン11は、その一端
側が常に主柱1の柄17側端部の側面に設けられた開口
部から主柱1外部へ突出するように設けられている。ま
た、開閉スライド筒係止爪10は、主柱1の柄17側端
部の側面に設けられた開口部から主柱1外部へ突出可能
なように設けられるとともに、この突出時には傘開閉ス
ライド筒19に設けられた爪係止部19aを係止可能な
ように設けられている。これに対して、移動柱係止爪9
は、常に主柱1内部に位置し、前記開閉スライド筒係止
爪10の主柱1外部への突出時において、後述する移動
柱4に設けられた移動柱フック部16を係止可能なよう
に設けられている。また、2段爪を構成する開閉スライ
ド筒係止爪10と移動柱係止爪9とは、開閉スライド筒
係止爪10の係止量の方が移動柱係止爪9の係止量より
多くなるように設けられており、これによって2段階の
係止が可能なように構成されている。
【0021】2−2.移動柱について 移動柱4は、主柱1に沿って柄17側及び石突側のいず
れの方向にもスライド移動が可能なように配設されてい
る。そして、移動柱4の柄17側端部には、移動柱係止
爪9によって係止可能な移動柱フック部16が取り付け
られている。また、移動柱4の石突側先端部には、この
移動柱4と同軸で且つ筒状の石突外装部材20が該移動
柱4を被覆可能なように固着され、両者は一体に形成さ
れている。なお、移動柱4は、該移動柱4全体がほぼ主
柱1内部に位置する時に、移動柱フック部16が移動柱
係止爪9に係止可能なように設けられている。移動柱4
外周には、石突側よりの位置に弾性部材係止部24が設
けられるとともに、該弾性部材係止部24と石突外装部
材20が固着された石突側端部との間には、後述する傘
骨固定部材5に設けられたキー14と係合するように移
動柱4の軸方向に沿って形成された回転止めのキー溝1
5と、後述する回転部材3に設けられた螺旋溝(ネジ
等)13と係合可能に構成された大リード角度(35度
〜85度)の螺旋突起(ネジ又はコロ等)21とが形成
されている。移動柱フック部16は、移動柱係止爪9に
よって係止可能なように設けられている。また、移動柱
フック部16の石突側先端部には、その側方で且つ傘開
閉部材23の係止爪ボタン11と2段爪とが形成されて
いる側と逆側に位置するように、係止爪ストッパー22
が取り付けられている。さらに、この係止爪ストッパー
22は、移動柱フック部16の移動柱係止爪9による係
止時に、傘開閉部材23に形成された係止爪ボタン11
及び2段爪の背面側と主柱1との間に形成された間隙に
挿入可能なように設けられている。
【0022】2−3.弾性部材について 主柱1内周には弾性部材係止部(図示せず)が設けら
れ、該弾性部材係止部と移動柱4の弾性部材係止部24
との間に圧縮可能な弾性部材(スプリング等)12が配
設されている。この弾性部材12は、主柱1が固定され
ている場合、その圧縮時における自由長への復元力(反
発力)によって、主柱1内部に位置する移動柱4を石突
方向へスライド移動可能なように構成されている。
【0023】3.主柱外部に配設される部材 石突外装部材20内部で且つ主柱1に固着された傘骨固
定部材5の外周には、この傘骨固定部材5の石突側先端
部まで被覆するように回転部材3が取り付けられ、該回
転部材3の柄17側先端部には、細棒6の一方の端部が
揺動自在に取り付けられている。
【0024】3−1.傘骨固定部材について 傘骨固定部材5の石突側先端部には、主柱1の内部方向
へ突出するキー14が設けられ、該キー14は移動柱4
のキー溝15に係合可能なように構成されている。
【0025】3−2.回転部材について 回転部材3は、主柱1と同軸で且つ該主柱1の円周方向
に対して回転可能なように取り付けられるとともに、該
回転部材3と傘骨固定部材5との間に位置するように形
成された回転部材スラスト移動止め駒2によって、主柱
1のスラスト方向についての移動が規制されている。ま
た、回転部材3の石突側先端部の内周側には、移動柱4
の螺旋突起21と係合可能に構成された螺旋溝(ネジ
等)13が設けられている。
【0026】3−3.細棒について 細棒6は弾性を有する素材から構成され、該細棒6の他
端部である傘布固定端18は、傘布8の外縁端部で且つ
隣り合う傘骨7の略中間に固定されている。よって、傘
の閉時における傘布8のひだの略中間で且つ主柱1を中
心軸として放射方向にできる中折り目に沿って、細棒6
が配設されている。
【0027】[ 作 用 ]上記のような構成を有する本
実施の形態によると、傘が単に閉じられた状態から傘布
及び傘骨の巻き取られた状態へ、そして、この巻き取ら
れた状態から該巻き取りが解除されて傘を開く状態へ
は、それぞれ以下のようになされる。
【0028】1.傘が単に閉じられた状態:図1〜4:
(イ) 傘が単に閉じられただけの状態では、図1(イ)のよう
に、細棒6及び傘骨7は完全に石突外装部材20の外部
に露出された状態にある。すなわち、図4(イ)のよう
に、傘骨固定部材5及び回転部材3は石突外装部材20
内部の柄17方向に位置するとともに、移動柱4の石突
側近傍は石突外装部材20内において主柱1外部に露出
されている。そして、図2(イ)のように、開閉スライ
ド筒係止爪10が傘開閉スライド筒19の爪係止部19
aに係止され、傘開閉スライド筒19の主柱1の外周に
おけるスライド移動が規制されている。なお、移動柱4
の移動柱フック部16は、傘開閉部材23の移動柱係止
爪9に係止されていない状態にある。
【0029】2.傘布及び傘骨の巻き取り:図1〜4:
(イ)→(ロ),図5 単に閉じられただけの状態にある傘の傘布及び傘骨の巻
き取りを行う場合、以下のようになされる。まず、傘の
石突側先端部である移動柱4及び石突外装部材20を、
地面などに当接させてその石突方向への移動を規制し、
この状態において、該傘の柄17から石突方向へ押圧力
を加える。この押圧力が弾性部材12による自由長への
復元力(反発力)を越えると、その圧力差によって、主
柱1内周側に設けられた弾性部材係止部(図示せず)と
移動柱4の弾性部材係止部24との間に配設された弾性
部材12が圧縮され、柄17及び主柱1全体は地面側へ
と移動される。なお、この主柱1の移動は、移動柱4を
被覆しつつ石突外装部材20の内部へ導入されるように
なされる。
【0030】主柱1による該移動が継続されると、回転
部材3の螺旋溝13は移動柱4の軸方向に沿って形成さ
れた螺旋突起21と係合されつつ石突側へ移動されるた
め、回転部材3が主柱1の円周方向に対して回転され
る。なお、螺旋溝13と螺旋突起21との係合によって
回転部材3と移動柱4との間で回転運動が生じるが、本
実施例によると、回転部材3のみが回転され、移動柱4
が回転されることはない。すなわち、螺旋溝13と螺旋
突起21との係合時、移動柱4は、その軸方向に沿って
形成された回転止めのキー溝15において傘骨固定部材
5のキー14とも係合された状態にある。また、主柱1
による該移動時において主柱1は回転運動することなく
直進移動のみがなされ、傘骨固定部材5はこの主柱1に
固着されている。よって、キー溝15とキー14の係合
により、移動柱4の回転運動は規制されることになる。
また、回転部材3は、回転部材スラスト移動止め駒2に
よって、主柱1のスラスト方向についての移動が規制さ
れている。したがって、螺旋突起21と螺旋溝13との
係合により生じる回転運動は、回転部材3にのみ伝達さ
れ、移動柱4は回転されない。
【0031】この回転部材3の回転によって、回転部材
3に取り付けられた細棒6の一端側も同様に主柱1の円
周方向に対して回転されるため、該細棒6の傘布固定端
18が取り付けられた傘布8の外縁端部も同方向に移動
され、これにともなって、該移動方向にある傘布8のひ
だが順次折り重ねられて主柱1側へ巻き付けられてい
く。なお、細棒6と傘骨7間にある傘布8のひだは、そ
の石突側を鋭角の頂点とする略三角形であるため、該回
転によって細棒6は螺旋状に変形されつつ主柱1側へ引
き寄せられることになる。したがって、傘布8全体が細
棒6によって細くねじりこまれつつ巻き付けられるとと
もに、傘骨7が主柱1側に引き寄せられる。
【0032】主柱1が移動柱4全体をほぼ被覆するまで
地面側へ移動されると、移動柱フック部16が傘開閉部
材23の移動柱係止爪9に係止されるとともに、係止爪
ストッパー22が傘開閉部材23の背面側に位置して該
係止がロックされる。この時、主柱1には、その弾性部
材係止部において、圧縮された弾性部材12の復元力に
よって柄17方向への押圧力が常に加えられているが、
該ロックによって、主柱1はこの弾性部材12による押
圧力に抗して移動柱4に対して該位置にロックされる。
したがって、傘骨7及び傘布8の主柱1側への巻き取り
が停止されるとともに、その状態が保持された図(ロ)
の状態となる。また、この状態において回転部材3の石
突側端部は石突外装部材20内の底部まで移動されてい
るため、細棒6、傘骨7及び傘布8の石突側近傍は完全
に石突外装部材20内へ導入されている。
【0033】3.傘布及び傘骨の巻き取り解除:図1〜
4:(ロ)→(イ) 傘骨及び傘布が巻き取られた状態の傘を、その巻き取り
を解除する場合、以下のようになされる。すなわち、図
(ロ)の状態の傘において、傘開閉部材23と係止爪ス
トッパー22とは互いに対向する位置にあるため、係止
爪ボタン11を主柱1側へ押圧すると、これによって傘
開閉部材23及び係止爪ストッパー22が同方向に押圧
され、移動柱係止爪9と移動柱フック部16との係止の
みが解除される。これにより、移動柱4に対するロック
が解除されてスライド可能な状態になった主柱1は、そ
の弾性部材係止部にかかる弾性部材12の復元力によっ
て、柄17方向へ押圧されて移動される。この主柱1の
移動は、前記傘布及び傘骨の巻き取り時とは逆に、移動
柱4を導出するとともに、石突外装部材20の外部へ露
出されるようになされる。
【0034】主柱1による該移動が継続されると、回転
部材3は、その螺旋溝13において、移動柱4に形成さ
れた螺旋突起21と係合されつつ柄17側へ移動され
る。よって、回転部材3のみが主柱1の円周方向に対し
て前記傘布及び傘骨の巻き取り時とは逆方向へ回転され
る。この時、前述したとおりの理由により、移動柱4が
回転されることはない。この回転部材3の回転によっ
て、回転部材3に取り付けられた細棒6の一端側も同様
に主柱1の円周方向に対して回転されるため、細棒6に
よってねじり押さえられていた傘骨7及び傘布8の主柱
1に対する保持が解除され、傘布8全体の巻き付けが解
かれるて傘を開くのが可能な図(イ)の状態になる。
【0035】4.傘を開く場合 図(イ)の状態の傘において、傘開閉部材23と係止爪
ストッパー22とは互いに乖離された状態にある。よっ
て、係止爪ボタン11を主柱1側へ十分押圧すると、こ
れにともなって傘開閉部材23が同方向に押圧され、移
動柱係止爪9より係止量の多い開閉スライド筒係止爪1
0と爪係止部19aとの係止が解除される。したがっ
て、傘開閉スライド筒19の主柱1の外周におけるスラ
イド移動に対する規制が解除され、該傘開閉スライド筒
19を石突方向にスライド移動すると、該移動が受け骨
によって傘骨7及び傘布8に伝達され、傘全体が開いた
状態となる。
【0036】[ 効 果 ]このように、本実施形態で
は、傘の柄17から石突方向へ押圧力を加えるだけで、
簡単に且つ美しく傘布8全体を細くねじりこみつつ主柱
1に巻き付けることができるとともに、傘骨7も主柱1
側に引き寄せることができる。また、傘開閉部材23に
係止量の異なる2段爪が設けられているため、傘の開閉
のロックとは別に、傘骨7及び傘布8の巻き取りを停止
させてその状態をロックすることが可能となるととも
に、それぞれのロックを任意のタイミングで行うことが
できる。そして、この巻き取りの停止及びロックも、傘
の柄17から石突方向へ押圧力を加えるだけで可能であ
るため、傘骨7及び傘布8の巻き取りからその停止及び
ロックまでの一連の作業を、単一の動作でしかも簡単に
行うことができ、実用性に優れている。また、傘骨7及
び傘布8の巻き取り時には、石突外装部材20を傘布8
に付着した水滴を溜めるための溜まり部として使用する
ことが可能であるため、従来のように床や周囲に該水滴
を飛散させて汚すことがない。
【0037】(2)第2の実施形態(係合部:外径側配
置、キー:内径側配置)…図1,図2,図6〜図8 本実施形態は、係合部(螺旋溝と螺旋突起に対応)が外
径側に設けられている点において、第1の実施形態と相
違する。すなわち、第1の実施形態において、螺旋溝1
3と螺旋突起21はそれぞれ回転部材3と移動柱4に設
けられていたが、本実施形態では、螺旋溝33が石突外
装部材35の内周側で且つその軸方向に沿って形成さ
れ、螺旋突起36が回転部材30の外周側に形成されて
いる。
【0038】このような構成を有する本実施形態では、
傘の柄17から石突方向へ押圧力が加えられて主柱1全
体が地面側へ移動されると、これにともなって回転部材
30は、その螺旋突起36において、石突外装部材35
の内周に形成された螺旋溝33と係合されつつ石突側へ
移動されるため、回転部材30が主柱1の円周方向に対
して回転される。なお、本実施例においても、第1の実
施形態と同様に、移動柱31が回転されることはない。
すなわち、螺旋溝33と螺旋突起36との係合時、移動
柱31が、その軸方向に沿って形成された回転止めのキ
ー溝15において、傘骨固定部材32のキー34と係合
された状態にある。また、主柱1による該移動時におい
て主柱1は回転運動することなく直進移動のみがなさ
れ、傘骨固定部材32はこの主柱1に固着されている。
よって、キー溝15とキー34の係合により、移動柱3
1とこれに固着された石突外装部材35の回転運動は規
制されることになる。また、回転部材30は、主柱1の
スラスト方向についての移動が規制されている。したが
って、螺旋溝33と螺旋突起36との係合により生じる
回転運動は、回転部材30にのみ伝達され、移動柱31
は回転されない。
【0039】(3)第3の実施形態(係合部及びキー:
外径側配置)…図1,図2,図9〜図11 本実施形態は、係合部(螺旋溝と螺旋突起に対応)及び
キー(キーとキー溝に対応)がいずれも外径側に設けら
れている点において、第1の実施形態と相違する。すな
わち、第1の実施形態においては、螺旋溝13と螺旋突
起21はそれぞれ回転部材3と移動柱4に、キー14と
キー溝15はそれぞれ傘骨固定部材5と移動柱4に設け
られている。これに対して本実施形態では、螺旋溝43
が石突外装部材46の内周側で且つその軸方向に沿って
形成され、螺旋突起47が回転部材40の外周側に形成
されている。また、キー44は傘骨固定部材42の石突
側端部に設けられ、キー溝45は石突外装部材46の内
周側で且つその軸方向に沿って形成されている。
【0040】このような構成を有する本実施形態では、
傘の柄17から石突方向へ押圧力が加えられて主柱1全
体が地面側へ移動されると、これにともなって回転部材
40は、その螺旋突起47において、石突外装部材46
の内周に形成された螺旋溝43と係合されつつ石突側へ
移動されるため、回転部材40が主柱1の円周方向に対
して回転される。なお、本実施例においても、第1の実
施形態と同様に、移動柱41が回転されることはない。
すなわち、螺旋溝43と螺旋突起47との係合時、移動
柱41と固着された石突外装部材46は、その軸方向に
沿って形成された回転止めのキー溝45において、傘骨
固定部材42のキー44とも係合された状態にある。ま
た、主柱1による該移動時において主柱1は回転運動す
ることなく直進移動のみがなされ、傘骨固定部材42は
この主柱1に固着されている。よって、キー溝45とキ
ー44の係合により、石突外装部材46及びこれと固着
された移動柱41の回転運動は規制されることになる。
また、回転部材40は、主柱1のスラスト方向について
の移動が規制されている。したがって、螺旋溝43と螺
旋突起47との係合により生じる回転運動は、回転部材
40にのみ伝達され、移動柱41は回転されない。
【0041】A2[移動柱回転タイプ] (4)第4の実施形態(係合部:内径側配置、キー:外
径側配置)…図1,図2,図12〜図15 本実施形態では、係合部(螺旋溝と螺旋突起に対応)が
内径側に設けられているもののその配設箇所について第
1の実施形態と相違し、また、キー(キーとキー溝に対
応)が外径側に設けられている点においても、第1の実
施形態と相違する。すなわち、第1の実施形態において
は、螺旋溝13と螺旋突起21はそれぞれ回転部材3と
移動柱4に、キー14とキー溝15はそれぞれ傘骨固定
部材5と移動柱4に設けられている。これに対して本実
施形態では、螺旋突起57は第1の実施形態と同様に移
動柱51に形成されているが、螺旋溝53が傘骨固定部
材52の石突側端部に形成されている。また、キー54
は石突外装部材56の内周側で且つその軸方向に沿って
形成され、キー溝55は回転部材50の外周に設けられ
ている。また、第1の実施形態において、移動柱4は、
その柄17側端部に取り付けられた移動柱フック部16
とともに一体に形成されている。しかし、本実施形態の
移動柱51は、その石突側よりの位置に設けられた弾性
部材係止部24を境にして、柄17と石突側とに2つに
分割して形成されており、螺旋突起57及びキー溝55
が形成された石突側のみが回転可能に設けられている。
【0042】このような構成を有する本実施形態では、
傘の柄17から石突方向へ押圧力が加えられて主柱1全
体が地面側へ移動されると、これにともなって傘骨固定
部材52は、その螺旋溝53において、移動柱51に設
けられた螺旋突起57と係合されつつ石突側へ移動さ
れ、これによって回転部材50が主柱1の円周方向に対
して回転される。なお、本実施例では、第1の実施形態
と異なり、移動柱51が回転される。すなわち、主柱1
による該移動時において主柱1は回転運動することなく
直進移動のみがなされ、傘骨固定部材52はこの主柱1
に固着されている。よって、螺旋溝53と螺旋突起57
との係合によって、移動柱51が回転される。また、こ
の係合時に回転部材50は、その外周に設けられた回転
止めのキー溝55において、移動柱51と固着された石
突外装部材56に形成されたキー54と係合された状態
にある。つまり、移動柱51の回転運動は、石突外装部
材56を介して回転部材50へ伝達される。また、回転
部材50は、回転部材スラスト移動止め駒(図示せず)
によって、主柱1のスラスト方向についての移動が規制
されている。したがって、螺旋溝53と螺旋突起57と
の係合により生じる回転運動は、移動柱51から回転部
材50へ伝達され、両者はともに同方向へ回転される。
なお、この状態において移動柱51は、螺旋突起57及
びキー溝55が形成された石突側のみが回転され、移動
柱フック部16取り付けられた柄17側は回転しない。
よって、主柱1が移動柱51全体をほぼ被覆するまで地
面側へ移動された時、移動柱フック部16と傘開閉部材
23の移動柱係止爪9との係合は、該移動柱51の回転
によってずれが生じることなく確実に係止される。
【0043】< B 弾性部材−外装部内配置型 >以
下の第5及び第6の実施形態は、弾性部材が石突外装部
内に配設されている点で< A 弾性部材−主柱内配置
型 >と相違し、各々上記第1及び第4の実施形態にお
いて適用されたものである。
【0044】B1[移動柱不回転タイプ] (5)第5の実施形態(第1の実施形態の変形例)…図
1,図2,図16〜図18 上記第1の実施形態では、主柱1内周の弾性部材係止部
と移動柱4の弾性部材係止部24との間に弾性部材12
が配設されていたのに対し、本実施形態では、回転部材
3の石突側端部と石突外装部材20内の底部との間に同
様の弾性部材62が配設されている。このような構成を
有する本実施形態では、傘の柄17から石突方向へ押圧
力が加えられると、この押圧力が主柱60から傘骨固定
部材5及び回転部材3を介して弾性部材62へ伝達され
る。そして、該押圧力が弾性部材62による自由長への
復元力を越えると、その圧力差によって該弾性部材62
が圧縮され、柄17及び主柱60全体が地面側へと移動
される。なお、本実施例においてもこの移動された状態
にある主柱60には、回転部材3の石突側端部から柄1
7方向に対して、圧縮された弾性部材62の復元力によ
る押圧力が常に加えられている
【0045】本実施形態によると、移動柱61にはキー
溝63と螺旋突起64が形成されていればよく、該移動
柱61や主柱60において、第1実施例のように弾性部
材を配設するための部材を設ける必要がない。すなわ
ち、弾性部材62を単に回転部材3と石突外装部材20
との間に配設するだけで、第1実施例と同様の作用効果
を奏することができる。よって、構造が簡略化されて機
械的な耐久性が向上するとともに、軽量で経済的な傘布
巻き取り傘を提供することができる。
【0046】B2[移動柱回転タイプ] (6)第6の実施形態(第4の実施形態の変形例)…図
1,図2,図19〜図21 本実施形態において、弾性部材62は、傘骨固定部材5
2に設けられた螺旋溝53の石突側端部と石突外装部材
56内の底部との間に配設されている。よって、傘の柄
17から石突方向へ押圧力が加えられると、この押圧力
が主柱70から傘骨固定部材52を介して弾性部材62
へ伝達される。そして、該押圧力が弾性部材62による
自由長への復元力を越えると、その圧力差によって該弾
性部材62が圧縮され、柄17及び主柱70全体が地面
側へと移動される。なお、本実施例においてもこの移動
された状態にある主柱70には、傘骨固定部材52の石
突側端部から柄17方向に対して、圧縮された弾性部材
62の復元力による押圧力が常に加えられている。
【0047】このような本実施形態においても、移動柱
71には螺旋突起72が形成されていればよく、該移動
柱71や主柱70において、第1実施例のように弾性部
材を配設するための部材を設ける必要がない。すなわ
ち、弾性部材62を単に傘骨固定部材52と石突外装部
材56との間に配設するだけで、第4の実施形態と同様
の作用効果を奏することができる。よって、構造の簡略
によって耐久性が向上した軽量で経済的な傘布巻き取り
傘を提供することができる。
【0048】<C その他 > (7)他の実施形態 上記第1〜第6の実施形態においては、図1及び図2に
示されているように、細棒6が2本である場合の構成を
備えていたが、該細棒6は傘骨の本数に応じて適宜変更
可能である。また、< B 弾性部材−外装部内配置型
>では、第1及び第4の実施形態の変形例のみを示し
たが、これを第2及び第3の実施形態に適用して図22
及び図23のような構成とすることも当然可能である。
さらに、上記のような実施形態の他、各部材の形状や配
置並びに代替部材への交換は、本発明において各部材が
必要とされた機能に基づいてなされる限り、適宜変更可
能である。たとえば、本発明においては、一端部側が傘
布固定端18に取り付けられた細棒6の他端部側が、傘
の柄17から石突方向へ加えられた押圧力によって回転
され、この回転をロック可能な構造を有するのであれ
ば、螺旋溝と螺旋突起及びキーとキー溝の構成を必ずし
も必要とするものではない。よって、これにともなって
傘開閉部材に設けられた2段爪及びその係止部に係る部
材の形状や性質及び配置などを変更しても良い。また、
本発明における弾性部材は、傘の柄17から石突方向へ
押圧力が加えられた場合において、主柱に対して石突側
端部から柄17方向について常に押圧力が加えられるよ
うに設けられたものであれば付勢部材以外の部材でも良
く、その形状や配置は上記実施形態以外にも適宜変更可
能である。さらに、第4の実施形態において螺旋突起5
7及びキー溝55が形成された石突側のみが回転可能に
設けられた移動柱51は、必ずしもこのように柄17と
石突側とに2つに分割して形成される必要はなく、主柱
1が移動柱51全体をほぼ被覆するまで地面側へ移動さ
れた時に、移動柱フック部16と傘開閉部材23の移動
柱係止爪9との係合が、該移動柱の回転によってずれが
生じることなく確実に係止されるように設けられていれ
ば良い。
【0049】
【発明の効果】以上のような本発明によると、次のよう
な効果が奏される。すなわち、傘の柄から石突方向へ押
圧力を加えるだけで、簡単に且つ美しく傘布全体を細く
ねじりこみつつ主柱に巻き付けることができるととも
に、傘骨も主柱側に引き寄せることができる。したがっ
て、雨傘の使用時において、片手による簡単な操作・作
業によって、手を汚さずに迅速且つ美しく傘骨及び傘布
を巻き取ることができる。また、傘布に付着した水滴を
溜めるための溜まり部として石突外装部材を備えること
によって床や周囲に該水滴を飛散させて汚すことがな
く、傘を開く時にも以上の機能によって該開操作が滞る
ことのなく簡単に開閉操作ができるため、迷惑や損害が
減少される。さらに、本発明によると、以上の機能を備
えつつ、小型且つ軽量で見栄えや携帯性も良好な傘布巻
き取り傘を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1〜第6の実施形態に係る傘の
外観図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態
【図2】本発明による第1〜第6の実施形態に係る傘の
柄側近傍の断面図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態
【図3】本発明による第1の実施形態に係る傘全体断面
図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態
【図4】本発明による第1の実施形態に係る傘の石突側
近傍の断面図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態,図(ハ)の
(B−B)断面 (ハ)図(ロ)の主柱に垂直な(A−A)断面
【図5】本発明による第1の実施形態に係る傘の主柱の
移動開始時における石突側近傍の要部模式図
【図6】本発明による第2の実施形態に係る傘全体断面
図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態
【図7】本発明による第2の実施形態に係る傘の石突側
近傍の断面図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態,図(ハ)の
(B−B)断面 (ハ)図(ロ)の主柱に垂直な(A−A)断面
【図8】本発明による第2の実施形態に係る傘の石突側
近傍の要部模式図
【図9】本発明による第3の実施形態に係る傘全体断面
図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態
【図10】本発明による第3の実施形態に係る傘の石突
側近傍の断面図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態,図(ハ)の
(B−B)断面 (ハ)図(ロ)の主柱に垂直な(A−A)断面
【図11】本発明による第3の実施形態に係る傘の主柱
の移動開始時における石突側近傍の要部模式図
【図12】本発明による第4の実施形態に係る傘全体断
面図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態
【図13】本発明による第4の実施形態に係る傘の石突
側近傍の断面図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態,図(ハ)の
(B−B)断面 (ハ)図(ロ)の主柱に垂直な(A−A)断面
【図14】本発明による第4の実施形態に係る傘の主柱
の移動開始時における石突側近傍の要部模式図
【図15】本発明による第4の実施形態に係る傘の主柱
の移動終了時におけ石突側近傍の要部模式図
【図16】本発明による第5の実施形態に係る傘全体断
面図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態
【図17】本発明による第5の実施形態に係る傘の石突
側近傍の断面図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態,図(ハ)の
(B−B)断面 (ハ)図(ロ)の主柱に垂直な(A−A)断面
【図18】本発明による第5の実施形態に係る傘の主柱
の移動開始時における石突側近傍の要部模式図
【図19】本発明による第6の実施形態に係る傘全体断
面図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態
【図20】本発明による第6の実施形態に係る傘の石突
側近傍の断面図 (イ)傘布及び傘骨が巻き取られていない状態 (ロ)傘布及び傘骨が巻き取られた状態,図(ハ)の
(B−B)断面 (ハ)図(ロ)の主柱に垂直な(A−A)断面
【図21】本発明による第6の実施形態に係る傘の主柱
の移動開始時における石突側近傍の要部模式図
【図22】本発明によるその他の実施形態に係る傘の石
突側近傍の要部模式図(第2の実施形態の変形例)
【図23】本発明によるその他の実施形態に係る傘の石
突側近傍の要部模式図(第3の実施形態の変形例)
【符号の説明】
1,60,70…主柱 2…回転部材スラスト移動止め駒 3,30,40,50…回転部材 4,31,41,51,61,71…移動柱 5,32,42,52…傘骨固定部材 6…細棒 7…傘骨 8…傘布 9…移動柱係止爪 10…開閉スライド筒係止爪 11…係止爪ボタン 12,62…弾性部材(スプリング) 13,33,43,53,72…螺旋溝(ネジ) 14,34,44,54…キー 15,45,55,63…キー溝 16…移動柱フック部 17…柄 18…傘布固定端 19…傘開閉スライド筒 20,35,46,56…石突外装部材 21,36,47,57,64…螺旋突起(ネジ又はコ
ロ) 22…係止爪ストッパー 23…傘開閉部材 24…弾性部材係止部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柄に一端部が固着された主柱と、この主
    柱の石突側の他端部に設けられた傘骨固定部に一方の端
    部が取り付けられた複数の傘骨と、前記傘骨の外側全体
    にわたって張設された傘布とを備える傘布巻き取り傘に
    おいて、 前記傘骨固定部に、前記主柱のスラスト方向に固定され
    且つ前記主柱に対して回転可能に装着された回転部材
    と、 前記回転部材に一端が取り付けられるとともに、前記傘
    布の前記傘骨と隣り合う傘骨間に張設された前記傘布の
    外縁の略中間に他端が取り付けられた細棒と、が設けら
    れていることを特徴とする傘布巻き取り傘。
  2. 【請求項2】 傘に対する柄側から石突側への押圧力
    を、前記回転部材を回転運動させる駆動力に変換するた
    めの変換部材が設けられていること、を特徴とする請求
    項1に記載の傘布巻き取り傘。
  3. 【請求項3】 前記回転部材の回転運動を停止する係止
    部材が設けられていること、を特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の傘布巻き取り傘。
  4. 【請求項4】 前記回転部材の回転運動に対し、前記回
    転部材を常に逆方向へ回転運動させるための付勢部材が
    設けられていること、を特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載の傘布巻き取り傘。
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