JP2002191105A - 事故点標定装置及び、この事故点標定装置を使用したガス絶縁開閉装置 - Google Patents

事故点標定装置及び、この事故点標定装置を使用したガス絶縁開閉装置

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JP2002191105A
JP2002191105A JP2000385843A JP2000385843A JP2002191105A JP 2002191105 A JP2002191105 A JP 2002191105A JP 2000385843 A JP2000385843 A JP 2000385843A JP 2000385843 A JP2000385843 A JP 2000385843A JP 2002191105 A JP2002191105 A JP 2002191105A
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JP2000385843A
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Toshio Sonoda
敏雄 園田
Yasuo Takeuchi
康夫 武内
Hideto Oki
秀人 大木
Hirokazu Takei
弘和 武井
Naoki Okada
直喜 岡田
Keiichiro Takada
啓一郎 高田
Norimitsu Kurata
典光 倉田
Munechika Saito
宗敬 斎藤
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Kansai Electric Power Co Inc
Nissin Electric Co Ltd
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Kansai Electric Power Co Inc
Nissin Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/53Cases; Reservoirs, tanks, piping or valves, for arc-extinguishing fluid; Accessories therefor, e.g. safety arrangements, pressure relief devices
    • H01H33/56Gas reservoirs
    • H01H33/563Gas reservoirs comprising means for monitoring the density of the insulating gas

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  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
  • Installation Of Bus-Bars (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単で安価な、ガス絶縁電気機器用事故点標
定装置を提供する。 【解決手段】 ガス絶縁電気機器のガス区画に配置した
圧電素子センサ9は、内部事故により電圧を出力する。
この出力電圧は、装置本体13において、ローパスフィ
ルタ15によりフィルタ処理が行われ、事故以外の要因
により発生する高周波振動を排除して低周波振動を抽出
した後に判定部17に入力される。判定部17は、低周
波振動のレベルが所定値を超えたガス区画に事故が発生
したと判定する。判定部は、フィルタ処理前の信号、保
護リレーの信号、遮断器の動作信号を参照することによ
り、更に精度の高い判定を行うことができる。本発明
は、事故センサとして、電源を必要としない圧電素子を
使用しているので、事故点標定装置の構造を簡単で安価
なものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受変電設備のガス
絶縁電気機器における事故点標定装置及び、この事故点
標定装置を使用したガス絶縁開閉装置(以下、「GI
S」という。)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のGIS等のガス絶縁電気機器にお
ける事故点標定装置は、次の手法により事故点を標定し
ていた。 (1)ガス絶縁電気機器のタンク内部で発生した事故に
よる圧力上昇を圧力センサで検出し、圧力上昇の大きさ
で事故発生ガス区画を標定する。
【0003】(2)ガス絶縁電気機器のタンク内部で発
生した事故による圧力上昇を圧力センサで検出し、圧力
上昇及びその他の保護リレーの条件等から事故発生ガス
区画を標定する。 (3)ガス絶縁電気機器のタンク内部で発生した事故に
よる圧力上昇を圧力センサで検出し、遮断器トリップ信
号をトリガ条件として、この信号以前の圧力上昇を高速
サンプリング処理することにより、遮断器タンク内部事
故と外部事故とを判別する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の事故点標定
方法では、(イ)圧力センサに電源が必要であった、
(ロ)短絡、地絡等の内部事故時は微小な圧力変動しか
検出できないので、感度よく検出をしなければならない
という問題があった。また、(ハ)遮断器が収納された
タンク内の内部事故と、遮断器タンク外の外部事故とを
識別する場合、外部の信号条件を使用しないと識別でき
ない、さらに、信号処理に高速サンプリング及び判定処
理の高速化が必要なため、高価なシステムになるという
問題があった。
【0005】本発明は、ガス絶縁電気機器の事故点標定
装置において、簡単で安価な装置を提供することを目的
とするものである。また、本発明は、簡単で安価な事故
点標定装置を使用したGISを提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、内部
事故発生時の圧力上昇、圧力振動を、動作用に電源を必
要とする圧力センサの代わりに、圧電素子を使用して検
出する。圧電素子は、ガス絶縁電気機器のタンク内部、
又はタンク外部のガス配管中に設けられる。ガス絶縁電
気機器のタンク内で短絡又は地絡等の事故が発生する
と、圧電素子が圧力波及び振動加速度を受けて電圧を発
生する。このように、圧電素子等は振動を検出して電圧
を発生するので、動作用の電源が不要な簡単な構成の事
故点標定装置とすることができる。
【0007】圧電素子の出力電圧は、タンク外部に設け
た判定部に伝送され、判定部では、出力信号に基づいて
事故点を標定する。判定部においては、ローパスフィル
タによりフィルタ処理をし、ガス圧力の上昇による低周
波振動を抽出して判定を行う。この低周波振動は、主に
ガス圧力変動に伴う振動波形であり、これに基づいて判
定を行うことで、正確にガス圧力変動を検出して事故点
を標定することができる。
【0008】本発明は、更に、フィルタ処理前の高周波
振動も抽出し、低周波振動との比較により、事故点を精
度良く標定することができる。また、事故発生時の振動
加速度を各タンク相互間で比較することにより、事故点
を正確に標定することができる。なお、本発明において
は、圧電素子の代わりに、音響センサなどのオーディオ
スピーカ、マイクロホン等の動作用の電源を必要としな
い振動検出素子を使用することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の事故点標定装置をGIS
に適用した例について、図を用いて説明する。 (実施形態1)図1〜図4を用いて、GIS及び事故点
標定装置の構成を説明する。
【0010】図1はGIS1の構成を示す。GIS1
は、遮断器タンク2、母線タンク3、断路器タンク4、
ケーブルヘッドタンク5、避雷器タンク6、計器用変圧
器タンク7から構成されている。各タンクは、それぞれ
別個のガス区画を構成している。各ガス区画のガス配管
8中に、それぞれ圧電素子センサ9が配置される。圧電
素子センサ9は、ガス配管8中で、常時開バルブ11と
常時閉バルブ12の間に配置される。各圧電素子センサ
9の出力電圧は、装置本体へ伝送される。なお、圧電素
子センサ9はタンク内に配置することも可能である。
【0011】図2は、装置本体の構成を示す。装置本体
13では、各圧電素子センサ9の出力電圧は増幅器14
により増幅され、ローパスフィルタ15に入力され、フ
ィルタリング処理がされた後、A/D変換器16に入力
される。A/D変換器16でディジタル信号に変換され
た出力電圧はCPUにより構成される判定部17に入力
される。判定部17は、メモリ18に記憶されたプログ
ラムにより動作し、判定結果を液晶表示装置19に表示
し、事故情報をLED20に表示する。装置本体13に
は、更に、遮断器信号、保護リレー信号等の事故発生信
号が入力され、判定部17はこれらの信号を参照して事
故点を標定する。
【0012】図3は、圧電素子センサ9の構成を示す。
圧電素子10が振動板22に張り付けられて圧電素子セ
ンサ9を構成する。振動板22が振動波を受けて振動す
ると、圧電素子10は、振動板22の振動に応じて歪み
が発生し、振動波形と同様な電圧波形を出力する。各タ
ンク2〜7内部で事故が発生したとき、ガス圧力上昇に
よる衝撃波がタンクからガス配管8に侵入し、ガス配管
8内を伝搬する。ガス配管8中に設けた振動板22は衝
撃波を受けると振動をし、圧電素子センサ9はこの振動
を電気信号として出力する。なお、圧電素子センサ9が
受ける振動は、内部事故による振動だけではなく、タン
ク外部から伝わる振動や遮断器動作時の振動の影響も受
ける。
【0013】図4は、圧電素子センサ9が内部事故によ
る圧力波を受けたときの、ローパスフィルタ15による
フィルタ処理前後の波形例を示す。フィルタ処理前の信
号は、(A)に示すように、事故時のタンク振動や、機
器動作振動の影響を受けた高周波成分を含む。フィルタ
処理後の信号は、(B)に示すように、高周波成分が除
去され、事故時のガス圧力変化のみが検出される。判定
部17は、ローパスフィルタ15によるフィルタ処理後
の信号のレベルが所定値を超えたときに事故が発生した
と判定する。
【0014】(実施形態2)本発明の第2の実施形態に
ついて図5〜図7を用いて説明する。図5は、第2の実
施形態における特徴部分のみを示している。複数の圧電
素子センサ9が各ガス区画ごとに配置される点等のその
他の部分は、上述の実施形態1と同様である。図4の装
置では、ローパスフィルタ15によるフィルタ処理の前
段の信号Sが、フィルタ処理の後段の信号SLと共に判
定部17に入力される点が前述の図2の回路構成と異な
る。フィルタ処理前の信号Sは、前述の図4(A)に示
すとおりであり、フィルタ処理後の信号SLは、図4
(B)に示すとおりである。
【0015】図6は、図1のGISにおいて、事故の発
生場合と各圧電素子センサ9が検出する信号との関係を
示している。つまり、事故が(A)CBタンク(遮断器
タンク)、(B)CBタンクに隣接するタンク、(C)
GIS外部、(D)GIS内部であるがCBタンクより
遠いタンク、のそれぞれで事故が発生した場合、(1)
CBタンクを監視する圧電素子センサ、(2)CBタン
クに隣接したタンクを監視する圧電素子センサ、(3)
CBタンクから遠方にあるタンクを監視する圧電素子セ
ンサで検出される、フィルタ処理前の信号Sと処理後の
信号SLを示す。
【0016】図示の各波形は、事故によりガス圧力の振
動が発生し、それに続いて遮断器がトリップ動作(CB
トリップ)し、その動作に伴い、ガス圧力及びタンク振
動が発生することが示されている。また、あるガス区画
内で事故が発生した場合は、事故アークによるタンク振
動は、タンクを経由して隣接のタンクへ減衰しながら伝
搬する。一方、ガス圧力振動波は、ガス区分されている
ために事故発生タンク内に止まり、隣接タンクへは伝搬
しない。この性質を利用して、各ガス区画ごとの判定部
17は、事故点を標定する。
【0017】図7のフローチャートを用いて、判定部1
7の判定処理を説明する。判定部17は、複数の圧電素
子センサ9について順次図示の処理を行う。最初に、ロ
ーパスフィルタ15によるフィルタ処理後の信号SLの
レベルを検出し(ステップS1)、そのレベルが所定値
を超えたか否かを判定する(ステップS2)。ここで、
所定値を超えていれば、当該部がCBタンク用のもので
あるか否かが判定される(ステップS3)。ここで、Y
ESであれば、フィルタ処理後の信号SLの立ち上がり
からTb時間以内のフィルタ処理前の信号Sの累積時間
tが算出される(ステップS4)。この累積時間tが規
定時間t0 と比較される(ステップS5)。
【0018】ここで、図8を用いて、時間Tb、tにつ
いて説明をする。遮断器タンク2内部で事故が発生する
と、遮断器のガス配管8中に取り付けた圧電素子センサ
9は、低周波のガス圧力振動と高周波のタンク振動を検
出し、これらの合成波形(図8、(2−a))を出力す
る。ローパスフィルタ15にて低周波のガス圧力振動波
形(図8、2−b)のみを取り出し、波形処理にて一定
時間Tb内の低周波波形の継続累計時間(t1 、t
2 …)をカウントし、累積時間tとする。通常、遮断器
タンク2内の事故時は、事故によるガス圧力振動検出後
に遮断器トリップによるガス圧力振動検出があるため、
このときの累積時間tは遮断器タンク外部事故(図8、
(1−c))の時間t1 より長くなる。この時間t1
ほぼ固定値であるので、これを規定時間t0 とすること
ができる。
【0019】図7に戻り、ステップS5でt>t0 でな
ければ、遮断器タンク外部の事故により遮断器がトリッ
プ動作したと判定する(ステップS6)。また、t>t
0 であれば、当該部と隣接部の信号Sのレベルを比較し
(ステップS7)、当該部>隣接部であれば(ステップ
S8のY)、当該遮断器タンク2内部で事故が発生した
と判定する(ステップS9)。
【0020】また、ステップS3で、当該部が遮断器タ
ンク2でなければ、当該部と隣接部の信号Sのレベルを
比較し(ステップS10)、当該部>隣接部であれば
(ステップS11のY)、当該部の内部で事故が発生し
たと判定する(ステップS12)。 (実施形態3)図9を用いて、本発明を適用した事故点
標定装置の第3の構成例を説明する。本例では、圧電素
子センサ9と装置本体13の間の信号の伝送を光ファイ
バを用いて行う。
【0021】図9は、第3の実施形態における基本構成
のみを示している。図示以外の点については、上述の各
実施形態と同様である。圧電素子センサ9はセンサボッ
クス23に収納される。センサボックス23内で、圧電
素子センサ9の出力信号を増幅器24で増幅した後、発
光ダイオード等の電光変換素子25により光信号に変換
する。ここで、電光変換素子25は、圧電素子センサ9
の出力電流のような微小電流に対して高インピーダンス
を示す。これに対し、直流電源26によりバイアス電流
を光電変換素子25に流して、圧電素子センサ9の出力
電流を効率良く光信号に変換する。
【0022】光信号は光ファイバ27により装置本体1
3へ伝送され、光電変換回路28により電気信号に変換
される。以後の回路構成は前述の各実施形態と同様であ
るが、本例の場合は、光電変換回路28から直流成分が
DC信号として判定部17に入力される。このDC信号
は電光変換素子25に流れるバイアス電流の値を示すの
で、判定部17では、DC信号に基づいてバイアス電流
の監視をする。
【0023】本例によれば、信号の伝送が光ファイバ2
7により行われるので、外部からのノイズの侵入を防止
し、S/N比を向上させることが可能となる。なお、セ
ンサボックス23内の電源29は、装置本体13からC
VVケーブル30を通して供給を受ける。 (実施形態4)本発明の第4の実施形態について、図1
0〜図14を用いて説明する。
【0024】GIS内部でガス圧力が上昇する要因とし
ては、遮断器タンク以外の場合は、短絡、地絡事故によ
るアーク発生がある。遮断器タンク2の場合は、短絡、
地絡事故の他に、遮断器による事故電流遮断及び負荷電
流遮断がある。したがって、遮断器タンク2の場合は、
遮断器タンク内の事故と電流遮断とを識別する必要があ
る。このため、判定部17の標定論理に、遮断器の補助
接点情報を取り入れる。
【0025】具体的には、圧電素子センサ9の振動検出
信号Sとローパスフィルタ15によるフィルタ処理後の
信号SLを基本とし、振動の検出後に遮断動作とガス圧
力上昇を検出した場合には遮断器タンク2内の事故と判
定し、振動の検出後にガス圧力上昇のみを検出した場合
には遮断器タンク以外の事故と判定する。図10、図1
1を用いて本例の原理を説明する。
【0026】図10は、GIS1における事故発生箇所
を示す。遮断器のガス区画F2内で発生した事故、遮断
器タンク以外のガス区画F1、F3で発生した事故、G
IS外F4で発生した事故を示す。図11は、事故発生
のタイミングと、振動の検出とガス圧力上昇検出のタイ
ミングを組み合わせた標定アルゴリズムを示す。
【0027】図11の上段にあるように、事故発生によ
り事故電流が流れ始める。事故を保護リレーが検出する
と、所定時間経過後に遮断器が動作して事故電流が遮断
される。以上の状況で、事故発生箇所がF1〜F4であ
る場合、各ガス区画F1〜F4で検出される振動とガス
圧力上昇は、図示のとおりとなる。判定部17は以下に
説明する処理により事故点の標定を行う。
【0028】図12、図13のフローチャートは、図1
1の論理に基づいた判定部17における判定処理を示
す。図12は当該部が遮断器タンク2の場合の処理を示
す。振動の検出を検出し(ステップS21のY)、所定
時間T1の経過(ステップS22)後、遮断器の遮断動
作を検出し(ステップS23のY)、更に所定時間T2
の経過後にガス圧力上昇を検出し(ステップS25の
Y)、保護リレー情報がある(ステップS26のY)
と、これは遮断器タンク2で事故が発生したと判定す
る。これ以外の場合(ステップS21、23、25、2
6のN)は、再度ステップS21へ戻る。
【0029】図13は当該部が遮断器タンク以外の場合
の処理を示す。振動の検出を検出し(ステップS31の
Y)、所定時間T1の経過(ステップS32)後、遮断
器の遮断動作を検出し(ステップS33のY)、更に保
護リレー情報がある(ステップS34のY)と、これは
遮断器タンク2で事故が発生したと判定する。これ以外
の場合(ステップS31、33、34のN)は、再度ス
テップS31へ戻る。
【0030】図14は、図12、図13の処理を論理回
路に置き換えたものである。図には、参照符号として図
12、図13のステップ数を付してある。 (実施形態5)図15を用いて、圧電素子センサの取付
け構成を説明する。圧電素子センサ9は、ガス配管8中
のタンク側の常時開バルブ11と充排気側の常時閉バル
ブ12の間に配置される(図1参照)。ガス配管8の端
部にフランジ部33が形成され、各フランジ部33の間
に圧電素子センサ9取付け用の取付け部材34が配置さ
れる。取付け部材34に形成されたキャビティ35に、
圧電素子センサ9が配置される。圧電素子センサ9の出
力信号は絶縁密封端子32により外部へ引き出される。
【0031】常時閉バルブ側(図の右側)に、小径の孔
31が形成される。この孔31は、ガス区画へのガス充
排気の際のガス流に対しては低抵抗を示すので、ガス充
排気は支障なく行われる。事故発生によりガス区画側
(図の左側)から進行してくる衝撃波に対しては、孔3
1は大きな流体抵抗を示すので、圧電素子センサ9は衝
撃波のほぼ全てを受けることとなる。したがって、圧電
素子センサ9は、ロスの少ない圧力を受けることにな
り、検出感度を向上することができる。
【0032】本例によれば、圧電素子センサ9をガス配
管8から分岐したキャビティ35内に配置しているの
で、圧電素子センサ9がガスの充排気により損傷するこ
とがない。 (実施形態6)図16を用いて、圧電素子センサ取付け
構造の第2の例を説明する。
【0033】圧電素子10を取り付ける振動板22が、
ガス配管8のガス通路を塞ぐような状態で取り付けられ
る。振動板22とその保護板36には、小径の孔37が
形成される。したがって、通常のガス充排気の際は、ガ
スは孔37を通るので、支障とはならない。一方、ガス
区画内での事故の発生時の衝撃波に対しては孔37は流
体抵抗を示して振動板22を振動させる。圧電素子10
は、キャビティ35内で振動板22に取り付けられ、振
動板22の振動により電圧を出力する。
【0034】(実施形態7)図17を用いて、圧電素子
センサ取付け構造の第3の例を説明する。振動板22
が、中央に孔38があるリング状の板で形成される。圧
電素子10もリング状に形成され振動板22上に配置さ
れる。圧電素子10の内径は、ガス配管8の径よりも大
きく形成されるので、圧電素子10はキャビティ35内
に配置されることとなる。振動板22の孔38は、上記
実施形態6における孔37と同様に、充排気時のガスの
流通は可能とし、事故発生時の衝撃波に対しては高い流
体抵抗を示す。
【0035】(実施形態8)図18を用いて、圧電素子
センサ取付け構造の第4の例を説明する。フレキシブル
板39が振動板22と連結されて一体化される。フレキ
シブル板39の端部がガス配管8に固定され、振動板2
2の端部がクッション材41によりガス配管8中に支持
される。圧電素子9はフレキシブル板39に取り付けら
れ、キャビティ35内に配置される。振動板22はガス
配管8を塞ぐような状態で配置されるが、(a)に示す
ように、振動板22の幅がガス配管8の径よりやや狭く
なるようにする。これにより、充排気のときのガス流
は、振動板22の両側の狭いギャップを通過する。また
は、(b)に示すように、振動板22に複数の小さな径
の孔37を形成する。これにより、充排気のときのガス
流は、孔37を通過する。事故発生時の衝撃波により振
動板22が振動をすると、その振動がフレキシブル板3
9に伝わり、圧電素子9が振動に応じた電圧を出力す
る。
【0036】(実施形態9)図19を用いて、圧電素子
センサ取付け構造の第5の例を説明する。本例は、上述
の実施形態8とほぼ同様の構造であるが、フレキシブル
板39が省略され、振動板22の一端がガス配管8に固
定され、他端がクッション材41により支持される。こ
の場合、振動板22は片持ちばりとなる。圧電素子10
は振動板22の基部側でキャビティ35内に取り付けら
れ (実施形態10)図20を用いて、圧電素子センサ取付
け構造の第6の例を説明する。
【0037】チューブ状に形成された振動子42が、そ
のチューブ状の内部がガス配管8のガス通路と一致する
ように配置される。圧電素子10は、振動子42の外周
に取り付けられる。事故により発生する衝撃波がガス配
管8内を伝搬してくる間に、境界条件の異なる振動子4
2の部分がガス流と垂直方向に振動をする。これにより
圧電素子10に歪みが生じ、電圧を出力する。
【0038】振動子42にスリット43を設けることに
より、衝撃波によりより大きな振動を得ることができ
る。このスリット43は、対向する部分に2か所又は4
か所設けることもできるし、スリット43を省略するこ
ともできる。 (実施形態11)図21を用いて、圧電素子センサ取付
け構造の第7の例を説明する。
【0039】タンク中に、クッション材44を介して取
付け基板45が取り付けられる。圧電素子10を取り付
けた振動板22が、取付け基板45上に、1又は複数の
固定点46で固定される。圧電素子10と振動板22は
片側だけで支持されているので、ガス圧力の変化に対し
容易に変形できるようになる。また、タンク外部から伝
達される振動はクッション材44により吸収されるの
で、圧電素子10が外部振動を検出することがない。
【0040】(その他の実施形態)本発明は、以上説明
した各実施形態以外にも種々の変形が可能である。例え
ば、圧電素子センサ9は、ガス配管8中とタンク中のい
ずれにも設けることができる。また、圧電素子センサ9
の代わりに、他の振動検出装置、例えば音響センサのオ
ーディオスピーカ、ダイナミックマイクロホン等を使用
することもできる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、ガス絶縁電気機器の事
故点標定装置において、簡単で安価な装置を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するGISの構成例を示す図。
【図2】本発明の第1の実施形態の事故点標定装置の構
成を示す図。
【図3】図1の装置における圧電素子センサの構成を示
す図。
【図4】図4の圧電素子の出力電圧のフィルタ処理前後
の波形を示す図。
【図5】本発明の実施形態2の事故点標定装置の構成を
示す図。
【図6】図5のGISにおいて、事故が発生したタンク
と、各圧電素子が検出した信号との関係を示す図。
【図7】図5の装置の動作を示すフローチャート。
【図8】図7の処理の内の累積時間を説明する図。
【図9】本発明の実施形態3の事故点標定装置の構成を
示す図。
【図10】本発明の実施形態4の事故点標定装置の原理
を示す図。
【図11】図10の構成において、事故が発生した箇所
と、各圧電素子が検出した信号との関係と標定結果を示
す図。
【図12】本発明の実施形態4の判定部の処理を示すフ
ローチャート(その1)。
【図13】本発明の実施形態4の判定部の処理を示すフ
ローチャート(その2)。
【図14】本発明の実施形態4の標定論理図。
【図15】本発明の実施形態5の圧電素子センサ取付け
部の構成を示す図。
【図16】本発明の実施形態6の圧電素子センサ取付け
部の構成を示す図。
【図17】本発明の実施形態7の圧電素子センサ取付け
部の構成を示す図。
【図18】本発明の実施形態8の圧電素子センサ取付け
部の構成を示す図。
【図19】本発明の実施形態9の圧電素子センサ取付け
部の構成を示す図。
【図20】本発明の実施形態10の圧電素子センサ取付
け部の構成を示す図。
【図21】本発明の実施形態11の圧電素子センサ取付
け部の構成を示す図。
【符号の説明】
1…GIS 2…遮断器タンク 3…母線タンク 4…断路器タンク 5…ケーブルヘッドタンク 6…避雷器タンク 7…計器用変圧器タンク 8…ガス配管 9…圧電素子センサ 10…圧電素子 11…常時開バルブ 12…常時閉バルブ 13…装置本体 14…増幅器 15…ローパスフィルタ 16…A/D変換器 17…判定部 18…メモリ 19…液晶表示装置 21…LED 22…振動板 23…センサボックス 24…増幅器 25…電光変換素子 26…直流電源 27…光ファイバ 28…直流電源(24V) 29…光電変換器 30…CVVケーブル 31…孔 32…絶縁密封端子 33…フランジ部 34…取付け部材 35…キャビティ 36…保護板 37…孔(保護板と振動板用) 38…孔(中央) 39…フレキシブル板 41…クッション材 42…振動子 43…スリット 44…クッション材 45…取付け基板 46…固定点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 5/06 391 G01R 15/02 Z H02H 5/00 H02B 13/06 N (72)発明者 武内 康夫 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 大木 秀人 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 (72)発明者 武井 弘和 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 (72)発明者 岡田 直喜 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 (72)発明者 高田 啓一郎 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 (72)発明者 倉田 典光 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 (72)発明者 斎藤 宗敬 群馬県群馬郡箕郷町生原1219−6 Fターム(参考) 2G025 AA07 AB00 AC06 2G033 AB01 AC02 AC04 AD18 AD30 AG13 5G017 EE03 5G028 GG18 GG21 5G365 DN04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス絶縁電気機器の内部に配置し、内部
    事故時のガス圧力上昇を検出する圧電素子と、 前記ガス絶縁電気機器の外部に配置し、前記圧電素子の
    出力信号に基づいて事故発生箇所を標定する判定部と、 を具備することを特徴とする事故点標定装置。
  2. 【請求項2】 前記圧電素子をガス配管中に設けた請求
    項1に記載の事故点標定装置。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子を、ガス配管より分岐した
    デッドスペース内に設置する請求項2に記載の事故点標
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス配管中の充排気口側に通気孔が
    設けられ、この通気孔の径が、前記ガス配管から前記圧
    電素子へ分岐する経路の径よりも小さく形成された請求
    項3に記載の事故点標定装置。
  5. 【請求項5】 前記圧電素子に接続されたLEDと、 前記LEDの出力光を前記判定部側へ伝送する光ファイ
    バと、 前記光ファイバが伝送した光信号を電気信号に変換して
    前記判定部へ出力する光電変換部と、を具備する請求項
    1ないし4のいずれか1項に記載の事故点標定装置。
  6. 【請求項6】 前記判定部は、前記圧電素子の出力信号
    と、その他の事故発生を検出する装置の出力信号とを組
    み合わせて、事故点の標定を行う請求項1ないし5のい
    ずれか1項に記載の事故点標定装置。
  7. 【請求項7】 前記判定部の前段に、圧電素子の出力信
    号を、事故時の圧力上昇を圧電素子の出力レベル変化と
    してフィルタリング処理するローパスフィルタを設け、
    前記判定部は、前記ローパスフィルタの出力信号に基づ
    いて事故点標定をする請求項1ないし6のいずれか1項
    に記載の事故点標定装置。
  8. 【請求項8】 前記判定部は、前記ローパスフィルタに
    よるフィルタリング処理の前の信号とフィルタリング処
    理の後の信号の両者に基づいて判定を行う請求項7に記
    載の事故点標定装置。
  9. 【請求項9】 前記判定部は、前記ローパスフィルタの
    フィルタリング処理後の信号のレベル検出をトリガと
    し、前記ローパスフィルタのフィルタ処理前の信号の継
    続時間との比較により判定を行う請求項8に記載の事故
    点標定装置。
  10. 【請求項10】 前記圧電素子の代わりに、動作用に電
    源を必要としない振動検出素子を使用した請求項1〜9
    のいずれか1項に記載の事故点標定装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の事故点標定装置を具備するガス絶縁開閉装置。
  12. 【請求項12】 前記判定部は、遮断器の補助開閉器の
    切替え動作とこの切替え動作以前の振動検出及びその後
    の圧力上昇を判定に使用することにより、遮断器タンク
    内部の事故と遮断器タンク外部の事故とを判別する請求
    項11に記載のガス絶縁開閉装置。
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