JP2002190963A - プリント装置での画質を向上させるためのスーパーピクセルの使用 - Google Patents

プリント装置での画質を向上させるためのスーパーピクセルの使用

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JP2002190963A
JP2002190963A JP2001247560A JP2001247560A JP2002190963A JP 2002190963 A JP2002190963 A JP 2002190963A JP 2001247560 A JP2001247560 A JP 2001247560A JP 2001247560 A JP2001247560 A JP 2001247560A JP 2002190963 A JP2002190963 A JP 2002190963A
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superpixels
colorimetric
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JP2001247560A
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English (en)
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Antonio Lain
アントニオ・ライン
Albert Such
アルベルト・スッチ
Francisco Guerrero
フランシスコ・ゲレーロ
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/52Circuits or arrangements for halftone screening

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】非常に高速な誤差拡散法により及び優れたカラ
ー深さを用いて、ハードウェアの支援なしに既製品のプ
ロセッサを使用することにより、高品質写真プリントを
可能とする。 【解決手段】所望の調子レベル毎にスーパーピクセルを
定義し、イメージデータを生成/受信し、イメージ位置
に就いてのレベルを見出すためにレンダリングし、選択
されたスーパーピクセルを使用してイメージをプリント
する。発明のある局面では、見出されたレベル毎にラン
ダム化された値を見出し、レベル毎にこの値を使用して
複数のスーパーピクセル中からの選択を行う。別の局面
では、ランダム化されたマトリクスを導出/維持し、マ
トリクス・ロケーションをイメージ位置へマッピングし
て当該ロケーションでのランダム値及びスーパーピクセ
ルを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、一般的には、用紙、OHPフ
ィルムまたは他の光沢媒体等のプリント媒体か、または
織物にテキストまたはグラフィクスを漸進的にプリント
する装置及び手続きに関し、より具体的には2次元ピク
セルアレイの形でプリント媒体上に生成される個々のイ
ンクスポットから漸進的にテキストまたは画像−但し、
主に高品質の写真のような画像−を構成する走査式熱イ
ンクジェット装置(プリンタ、コピー機またはファクシ
ミリ受信機)及び方法に関する。本発明は、特に、非常
に大きい画像に対して、また、ハードウェアの支援なし
に、すなわち特定用途向け集積回路(「ASIC」)の
助けなしに、経済的な既製品のプロセッサを使用するこ
とによって処理スピードが制約される場合に特に価値が
あるが、このような制約と関連して使用することに限定
されるものではない。
【0002】
【発明の背景】(a)方向性 コンピュータプリント装置の最近の市場は並外れて競争
が厳しい。写真タイプの画像用の成功した製品は、もは
や、単に高品質に見えるプリントを提供するか、高スル
ープットで動作するか、あるいは安価であればよいので
はなく、今では3つすべてを達成しなければならない。
【0003】このため、連続階調画像を再現する滑らか
なグラデーションを達成しまた高品質の写真のようなレ
ンダリングを実行するために、ディザマスキングではな
く比較的計算集約的な誤差拡散により多くの色彩計測上
のレベルを使用するように求める強い商業的圧力がかか
っている。(後述するように、滑らかなグラデーション
のためには、最終プリントステージが2値に過ぎない場
合であっても、レンダリングを行うステージにマルチレ
ベル処理を採用することが特に重要であり得る。)市場
はまた、少なくとも肉眼でこの品質を識別することがで
きる程度までは高解像度を要求する。
【0004】また、非常に高い処理スピードについても
強い市場圧力があり、この要求は、装置が非常に大きい
画像をプリントしなければならない場合、これは当然な
がら非常に多くのデータを処理することが必要であるの
だが、さらにきつくなる。しかしながら、同時に、商業
的な既製品の電子プロセッサのみを使用して誤差拡散の
負担を負うASICのコストを避けたいという、強い経
済上の圧力がある。
【0005】従って、これらの市場状態により、テクノ
ロジの限界に対して手強い挑戦が提示される。例えば、
本発明に関連するインクジェット製品の場合、各プリン
ト素子アレイ(プリントヘッドまたはペン)に対し、ポ
スターサイズの画像では、24×24ドット/mm(6
00dpi)グリッドの各ピクセルに2ドットまで、ま
たは48×24ドット/mm(1200×600dp
i)の各ピクセルに1ドットまでプリントするように制
御することが望まれる。
【0006】(b)従来の試み 例えばヒューレット・パッカード社の大版用製品の初期
の世代は、マトリクスベースの2値プリントを使用し、
また、最終プリント解像度より低い解像度でレンダリン
グ及びハーフトーニングを実行し、その後画像をプリン
トする時に解像度を人為的に増大させるあるアルゴリズ
ムを使用することによって、これらの表面上矛盾する目
的に取組んだ。
【0007】ディザリングと単一レベルハーフトーニン
グを結合すると画質に明確な各種の限界を負わせたが、
これらの限界はこれらの装置の現在の進歩した世代では
受け入れがたい。これに加えて、比較的低品質のプリン
トモードでは、レンダリングはより低い解像度で実行さ
れ、その後、非常に高速な技術であるピクセル反復法を
使用して、より高いプリント解像度で低解像度画像をプ
リントした。
【0008】しかしながら、画質の欠陥には、ディザリ
ングによる領域塗りつぶしにおけるパターン形成及び反
復からもたらされる好ましくないアーティファクトが含
まれていた。(よく調べてみれば、24ドット/mmピ
クセルが複数のピクセルグループ分けに亙って同一であ
ることがわかるだろう。)本来、この方法は、ある領域
中にプリントされる滴の合計はレンダリングされる画像
中で1に設定されたピクセルの個数にスケーリングファ
クタを掛けたものであるという点で不変である。
【0009】また、より小さいピクセル構造を使用する
ことを伴う他の種々の装置及びシステムも知られてい
る。例えば、最初に上述したAskelandの文書は、各正方
形標準サイズのピクセルをいくつかの非常に非対称な小
さいピクセルに置換えることにより、非常に微細な実
(シミュレートされたものではない)水平解像度をもた
らす。他の技術者は、非常に局所化されたより高い解像
度のデータグリッドの挿入を提案している(例えば、ア
ンチエイリアシングのため)。本発明者が知る限りは、
このような従来技術は、画像全体に渡ってレンダリング
解像度をシミュレートされた最終プリント解像度まで拡
張するという目的のものではなく、そのような効果もな
かった。
【0010】(c)結論 従来の構成は、小幅なコストで著しく魅力あるプリント
出力を生成し、これによって当時一般的な市場の進展の
レベル内で成功したが、上に概説したより厳しい最近の
市場要求を満足することはできない。従って、本発明の
技術分野で使用されるテクノロジーの重要な態様は、有
用な改良を受け入れる余地がまだある。
【0011】
【開示の要約】本発明はこのような改良をもたらす。そ
の好ましい実施例で、本発明は独立して使用することが
できるいくつかの局面または様相を有するが、それら
は、それらの利益を最適にするために、好ましくは一緒
に採用される。
【0012】その第1の主な独立した様相または態様の
好ましい実施例では、本発明は画像をプリントする方法
である。本方法は、画像のレンダリングにおいて見出さ
れる少なくとも測色レベル毎に複数の異なるスーパーピ
クセルを定義するステップを含む。
【0013】理解されるように、レンダリングで見出さ
れるレベルは、オンラインステップの開始に先立って通
常よく知られている集合の一部である。それらは、動作
方法全体の設計要素である。
【0014】また、本発明は、画像のためのデータを生
成するかまたは受信するステップも含む。他のステップ
は、画像内の位置について、測色レベルと実質的に各々
の見出された測色レベルに対応するランダム値を見つけ
るプロセスにより、画像をレンダリングすることであ
る。
【0015】また、本方法は、各々の見出された測色レ
ベルについて複数のスーパーピクセルからスーパーピク
セルを選択するためにランダム値を適用するステップを
含む。更に他のステップは、選択されたスーパーピクセ
ルを使用して画像をプリントすることである。
【0016】上述したことは、本発明の第1の態様また
は様相のその最も広いあるいは最も一般的な形態での説
明または定義を表すことができる。しかしながら、これ
らの広い用語で表現しても、本発明のこの様相は本技術
に重要な進歩を与えるということが分かる。
【0017】具体的には、非常に高速な誤差拡散により
及び優れたカラー深さを用いて、ハードウェアの支援な
しに既製品のプロセッサを使用することにより、高品質
写真タイププリントが可能であるだけでなく、更に、本
発明のこの様相により、12ドット/mm(300dp
i)のレンダリングを行うプロセスからある種の擬似2
4ドット/mm(600dpi)のレンダリングもまた
提供される。すなわち、最終プリントをよく調べると、
誤差拡散が12ドット/mmで実行されても、概して、
隣接する24ドット/mmピクセルが互いに異なること
が分かる。このため、本発明のこの態様は、例えばピク
セル反復等に関連するような種類の画像アーティファク
トの影響を受けない。
【0018】本発明の第1の主な態様は、このように大
幅に本技術を進歩させるが、それにもかかわらず、その
利益を最適に享受するため、好ましくは、本発明は、い
くつかの追加の特徴または特性と共に実施される。具体
的には、スーパーピクセルの定義に関し、以下の2つの
択一的な選択肢がある。 ・一方の選択肢では、各々の利用可能な測色レベルに対
して定義されるスーパーピクセルは、すべて測色的に等
価である; ・他方の選択肢では、少なくとも1つの測色レベルに対
して定義されるスーパーピクセルは、その測色レベル
を、平均して非整数の着色料量として表すようなやりか
たで測色値が変化する。
【0019】他の基本的な選択肢は、レンダリングする
ステップが、利用可能な各着色料についての1つの次元
に加えて、ランダム化値を生成する少なくとも1つのダ
ミー次元を持っている計算空間で動作することである。
この選択肢を実行した場合、以下の2つの択一的な副選
択肢がある。 ・一方の場合、少なくとも1つのダミー次元でのレンダ
リングするステップの動作は、着色料次元におけるレン
ダリングするステップからもたらされるが、レンダリン
グするステップによって見出された測色レベルから実質
的に無相関(decorrelated)である少なくとも1つの最
下位ビットを使用することを含む。 ・他方の場合、少なくとも1つのダミー次元でのレンダ
リングするステップの動作は、ランダム値のマトリクス
を導出または維持することを含む。また、適用するステ
ップは、マトリクスの特定の位置を画像の特定の位置に
マッピングすることにより、画像の特定の位置で使用す
るスーパーピクセルを選択するためにマトリクスの特定
の位置のランダム値を選択することを含む。
【0020】これらの場合のうちの第2の場合は、ま
た、後述する本発明の第2の主な態様でもある。このた
め、マトリクス維持に関する選択肢は、第2の態様と共
に説明するために後回しにする。
【0021】その第2の主な独立した様相の好ましい実
施例でも、本発明は画像をプリントする方法である。第
1の実施例と同様に、本方法は、各々の利用可能な測色
レベルについて複数の異なるスーパーピクセルを定義す
ることと、画像のデータを生成または受信することと、
選択されたスーパーピクセルを使用して画像をプリント
することを含む。
【0022】しかしながら、本方法は、異なるステップ
も含む。これらの1つは、画像内の位置について測色レ
ベルを見つけるプロセスにより画像をレンダリングする
ことである。他は、ランダム値のマトリクスを導出また
は維持することである。
【0023】更に他のステップは、マトリクスの特定の
位置を画像の特定の位置にマッピングすることである。
このステップの結果は、画像の特定の位置において使用
するスーパーピクセルの選択のための、マトリクスの特
定の位置におけるランダム値の選択である。
【0024】上述したことは、本発明の第2の態様また
は様相のその最も広いあるいは最も一般的な形態での説
明または定義を表すかもしれない。しかしながら、これ
らの広い用語で表現されているが、本発明のこの様相
は、本技術に重要な進歩を与えることが分かる。
【0025】具体的には、スーパーピクセルの選択のた
めにランダム値を取得するためのこの方法は、処理時間
という点でほぼ無料であり、情報記憶の所用量の点で非
常に経済的である。ランダムマトリクスは、望むならば
大きいこともあり得るが、非常に大きい必要はない。
【0026】その理由は、このマトリクスが意味するラ
ンダム選択の結果は、後のプリントマスキングステージ
において更にスクランブルされるからである。従って、
このマトリクスのいかなるタイリングも、プリントされ
る画像中の最終的なパターン形成に殆ど寄与しないよう
にすることができる。
【0027】本発明の第2の主な態様は、このように大
幅に本技術を進歩させるが、それにもかかわらず、その
利益を最適に享受するため、好ましくは、本発明はいく
つかの追加の特徴または特性と共に実施される。具体的
には、好ましくは、マトリクスはランダム化値のブルー
ノイズ特性を有するように派生または修正される。
【0028】他の基本的な選択肢は、マッピングステッ
プが、 ・マトリクスの各位置において見出される値を、スーパ
ーピクセルのテーブルのある次元へのポインタとして解
釈するか、 ・画像の特定の位置に対し、入力または出力の測色レベ
ルを、スーパーピクセルのテーブルのある次元へのポイ
ンタとして解釈するか、あるは ・両者。但し、それぞれ異なる(すなわち、第1及び第
2の)「ある」次元に関して解釈することを含む、とい
うことである。
【0029】他の選択肢は、マッピングステップが、レ
ンダリングされているカラープレーンの識別情報をスー
パーピクセルのテーブルの第3の次元へのポインタとし
て解釈することを含む、ということである。
【0030】更に他の基本的な選択肢は、マッピングス
テップが、すべてのカラープレーンにおいてスーパーピ
クセルの制御のために見出されたランダム値を使用する
ことを含む、ということである。更に他の選択肢は、マ
トリクスが、各々が利用可能なスーパーピクセルに対応
する乱数を含むより小さいマトリクスの集合を含み、小
さい方のマトリクスの連続するマトリクスが、大きい方
の最初に述べたマトリクスに亙って漸進的に歩進させら
れるということと、である。
【0031】この後者の場合、多数の副選択肢(すべて
が相互に互換性がある必要はない)が生じる、すなわ
ち、 ・歩進させられる小さい方のマトリクスはまた、大きい
方のマトリクスに亙ってタイリングされ、大きい方のマ
トリクスの縁でラップアラウンド(次へ送る、wrap aro
und)される、 ・小さい方のマトリクスはすべて実質的に同じである、 ・小さい方のマトリクスは、複数の異なるインタリーブ
されたアレイを含む(この場合、複数の異なるアレイは
異なるサイズを有するということも好ましい)、 ・小さい方のマトリクスは1次元マトリクスである。
【0032】本発明の第2の様相に関する他の基本的な
選択肢は、少なくとも1つの測色レベルについて定義さ
れたスーパーピクセルが、その測色レベルを平均して非
整数の着色料量として表すように、測色値が変化する、
ということである。(しかしながら、上述した説明から
分かるように、代替的な選択肢は、スーパーピクセルが
実質的に同じ測色値を有する、ということである。)
【0033】本発明は、その第3の主な独立した様相ま
たは態様の好ましい実施例において、画像をプリントす
る方法である。最初の2つの態様と同様に、本方法は、
各々の利用可能な測色レベルについて複数の異なるスー
パーピクセルを定義することと、画像のデータを生成ま
たは受信することと、選択されたスーパーピクセルを使
用して画像をプリントすること、を含む。
【0034】更に、画像内の位置についての測色レベル
を見つけるプロセスにより画像をレンダリングするステ
ップが含まれる。
【0035】本方法は、更に、見出された測色レベルに
対し複数のスーパーピクセルからスーパーピクセルを選
択するステップを含む。更に本方法には、全体として考
えて、選択されたスーパーピクセルに対しブルーノイズ
特性を伝えるように定義するステップか選択するステッ
プかまたは両方を制御するステップを含む。
【0036】また本方法は、選択されたスーパーピクセ
ルを使用して画像をプリントするステップも含む。上述
したことは、本発明の第3の態様または様相のその最も
広いあるいは最も一般的な形態での説明または定義を表
してよい。しかしながら、これらの広い用語で表現され
ていても、本発明のこの様相は本技術に重要な進歩を与
えるものであるということが分かる。
【0037】とりわけ、本発明のこの様相は、微妙では
あるが重要な問題に対し非常に洗練された解決法を提供
するという意味で特に注目すべきである。この問題は、
各種のレベルの着色料の飽和度において、明らかに異な
る種類の粒状度または集塊傾向という可視形態を取る。
【0038】具体的には、誤差閾値近くで本発明を動作
させる時にEDにおいて生成されるランダム性つまりい
わゆる「ノイズ」は、一般にホワイトノイズである(す
なわち、スペクトル分散がほぼ平坦である)。(その理
由は、拡散されている「誤差」が実質的に0であり、そ
のためそのカラー「信号」が制御している乱数発生器か
らの値からなり、このような値は通常、定義上はランダ
ム、すなわち白色である、ということである。)しかし
ながら、誤差拡散プロセスからのノイズは、概して、典
型的にブルーノイズである。
【0039】従って、本発明の第3の様相は、各カラー
プレーン内の各種の測色レベルについての粒状特性を等
しくするのを非常に容易にする。その結果、それによっ
て画像が審美的品質においてより一様に見えるのうにな
る。
【0040】本発明の第3の主な態様は、このように大
幅に本技術を進歩させるが、それにもかかわらず、その
利益を最適に享受するため、好ましくは、本発明は、い
くつかの追加の特徴または特性と共に実施される。具体
的には、好ましくは、定義するステップは、空間周波数
特性に関してスーパーピクセルをスクリーニングするこ
とを含む。
【0041】これにより、画像の情報以外の空間周波数
は、プリントされた画像に実質的に一様に見える。上記
「画像の情報以外」という句は、本明細書の詳細な説明
セクションの最後部分で説明する。(本発明の第3の主
な様相の上記説明から、スーパーピクセルを選択するプ
ロセスではブルーノイズ特性が望ましいということを認
めることができるが、それは、スーパーピクセル自体の
内容がブルーノイズ特性に従うということを完全には保
証しない。)この選択肢を実行した場合、スクリーニン
グが空間フーリエ解析を含むことが特に有益である。
【0042】上述した本発明の主な態様に対して付され
た他の選択肢は、少なくとも1つの測色レベルに対して
定義されたスーパーピクセルが、その測色レベルを平均
して非整数個の着色料量として表すように測色値が変化
する、ということである。このように、24ドット/m
mの外観を生成するためのスーパーピクセル方法は、本
質的に、画像全体に渡って入力レベル変動によりもたら
される測色レベルにおけるいっそう微細なグラデーショ
ンを提供するために、活用される。
【0043】本発明は、その第4の主な独立した様相ま
たは態様の好ましい実施例において、画像をプリントす
る装置である。本装置は、各々の利用可能な測色レベル
について複数の異なるスーパーピクセルを定義する手段
を含む。本発明の説明を広くまた一般的に行う目的で、
これら手段は単に「定義する手段」と呼ぶことにする。
【0044】また、本装置は、画像についてのデータを
生成または受信する手段を備える。ここでもまた一般的
にまた広く説明するために、これらは「データ手段」と
呼ぶことにする。
【0045】更に、本装置は、画像内の位置についての
測色レベルを見つけるプロセスにより画像をレンダリン
グする手段を含む。これらも同様の理由で「レンダリン
グ手段」と呼ぶことにする。
【0046】更に、画像内の位置の各々についてランダ
ム値を生成または受信する手段が含まれる。これらは
「ランダム値手段」と呼ぶことにする。
【0047】また、本装置は、見出された測色レベルに
ついての複数のスーパーピクセルからそれぞれのスーパ
ーピクセルをカラープレーン毎に選択するために、すべ
てのカラープレーンについて共通にランダム値を適用す
る「適用手段」も含む。更に、選択されたスーパーピク
セルを使用して画像をプリントする「プリント手段」も
含まれる。
【0048】上述したことは、本発明の第4の態様また
は様相のその最も広いあるいは最も一般的な形態での説
明または定義を表すかもしれない。しかしながら、これ
らの広い用語で表現されているにもかかわらず、本発明
のこの様相は、本技術に重要な進歩を与えるということ
が分かる。
【0049】具体的には、すべてのコントロールプレー
ンでスーパーピクセル制御のために共通のランダム値を
適用することにより、プレーン依存の誤差拡散の重要な
利益のうちのいくつかが提供される。しかしながら、実
際のプレーン依存動作のコストは、記憶あるいは処理能
力/時間の点で、本発明の共通の値を適用する技術より
はるかに高くつく。
【0050】このため、本発明の第4の主な態様は、こ
のように大幅に本技術を進歩させるが、それにもかかわ
らず、その利益を最適に享受するため、好ましくは、本
発明はいくつかの追加の特徴または特性と共に実施され
る。具体的には、好ましくは、適用する手段は、各種の
カラープレーンについてのスーパーピクセルの互換性の
ある集合に対応するランダム値を採用する手段を含む。
【0051】この選択肢に従えば、更に好ましくは、ス
ーパーピクセルの互換性のある集合は、ある画質の目的
を達成するための、各種のカラープレーン中で着色料量
の配置を調和させることを含む。更に、この副選択肢を
実行する場合、好ましくは、調和した配置には、画像の
ハイライト領域内で、プレーンにわたり実質的に滴が他
の滴の上に配置されるのをすべて排除することが含まれ
る。
【0052】本発明の最初の3つの主な様相に関連して
上述した他の基本的な選択肢は、少なくとも1つの測色
レベルについて定義されたスーパーピクセルが、その測
色レベルを平均して非整数の着色料量として表すよう
に、測色値が変化する、ということである。従って、各
々の主な態様の利益は、その平均が分数の測色レベルで
あるスーパーピクセルを生成することにより達せられる
グラデーションの強化された滑らかさと組合せて享受す
ることができる。この広い選択肢は本発明の第5の基本
態様として見なされてよい。
【0053】本発明の上述した動作原理及び利点はすべ
て、添付の図面を参照して、以下の詳細な説明を考慮す
る時により完全に認められよう。
【0054】
【好適な実施例の詳細な説明】(1)空間解像度を測色
解像度へマッピングすること 可能なカラーレベルの数が十分に大きい場合、写真のよ
うな再現のために必要な実空間解像度は低い(6〜8ド
ット/mm、150〜200dpi)。低解像度しか必
要としないということは、とりわけ大判の画像に当ては
まる。それは、最も一般に比較的離れた距離で見られる
からである。また、隣接するピクセルの上述した厳しい
同一性が要らない場合にも適用される。従って、細部を
実際に画像形成することは、滑らかな測色グラデーショ
ンを向上させるということとの間での妥協になり得る。
【0055】この手法は本発明で追求される。本発明の
好ましい実施例は、マルチレベル誤差拡散と微細測色解
像度との利益を結合することにより、実質的にパターン
形成と色付輪郭形成を共に除去する。
【0056】しかしながら、本発明は、最終プリントス
テージが実際には多レベルあるいは2値の何れのシステ
ムにも適用可能である。言い換えれば、マルチレベルE
D処理は単に中間のステップであってよく、2値処理が
その先にあっても後にあってもあるいはその両方であっ
てもよい。言うまでもなく、多レベル最終出力は最も良
好な品質をもたらす。
【0057】本発明者による、システムの能力を空間解
像度から色へ転用する最初の試みは、決定論的なもの、
つまり原色の各種の輝度レベルを、スーパーピクセル」
と呼ばれる画像の特定のセルにマッピングすることであ
った。残念なことに、ハーフトーン処理によって生成さ
れる正規のパターンの間の相互作用と、プリンタにおけ
る種々の繰返し物理的誤差(誤った方向に向けられたノ
ズル、プリント媒体進行誤差等)によって、顕著なアー
ティファクトがもたらされた。
【0058】(2)ランダム化されたマッピング−利益
と不利益 それらアーティファクトは、Garcia-Reyeroの上述した
文献で述べられている技術に従って、大きなランダム化
されたプリントマスクを使用することにより大幅に低減
される。しかしながら、アーティファクトは完全には消
えなかった。輝度レベル毎に複数の異なるスーパーピク
セルを使用し、ピクセル毎にそれらから選択することに
より、本発明は規則性を更に低減した。同時に、スーパ
ーピクセル間の差は、人為的にピクセル間のレベルの変
化ももたらし、それによって非常に近接して調べられた
場合も画像に対する外観上の微細なテクスチャを維持し
た。
【0059】別の改良は、スーパーピクセルの選択をラ
ンダムに行うことであった。(バンディング(bandin
g)を低減するためにスーパーピクセルをランダムに選
択することは、上述したAskelandの文献で照会されてい
る。)これにより、システムは、プリンタ誤差に対して
より耐性があるようになり、微細なテクスチャが更によ
り不規則かつ写実的になった。
【0060】従って、本発明は、非常に経済的なシステ
ムにおいて、連続階調画像の再現について優れた高品質
の環境を達成する。これは、シミュレートされた微細空
間解像度を提供すると共に、本質的にパターン形成及び
輪郭形成が起こらない。
【0061】しかしながら、スーパーピクセルの選択を
ランダム化すると、2つの否定的な結果がもたらされて
いた。1つは、各ピクセルに対し乱数を生成する計算上
のオーバヘッドであった。そのオーバヘッドは、2値ハ
ーフトーニングに対する性能の利益を皆無にするに十分
なほど大きいものであった。
【0062】2つ目はずっと微妙であった。誤差拡散プ
ロセスで定義されている閾値レベルの1つに類似する一
定の色のパッチつまり画像中のある領域をハーフトーン
化する時、出力はノイズが多くなっていた。
【0063】その場合、誤差は伝搬されず、そこに現れ
るものは、スーパーピクセル選択から直接もたらされる
非常に目立つホワイトノイズである。ノイズは閾値レベ
ルの間の中間の色に対して発生するため、これは本来は
恐らく許容可能であるが、ノイズ特性は明確に異なる。
【0064】ED閾値においてまたはその近くでのラン
ダムなクランピング(clumping)はホワイトノイズ特性
を有するが、中間色のテクスチャはより高周波数の内
容、すなわちいわゆる「ブルーノイズ」を有する。意外
なことに、この差は容易にわかり、色の変化につれて、
全外観において不自然に見える揺らぎをもたらす。
【0065】これらランダム化問題を解決する種々の方
法を以下で順番に取り上げる。それらには、単純な乱数
発生器を使用すること、すべてのカラープレーンに対し
て同じランダム性を共有すること、乱数発生プロセスに
ブルーノイズ特性を追加しようとすることなどがある。
【0066】また、これらの試みは、所与のレベルを表
現するために正しいスーパーピクセルの集合を選択する
ことがいかに重要であるかを明確にした。これは、所与
のレベルの候補の数がスーパーピクセルのサイズが大き
くなるに連れて−これ自体はレンダリングで使用される
実効解像度を低減するためには望ましいことであるが−
非常に急速に増大するため、スーパーピクセルのサイズ
が増大するほどますます困難になる。
【0067】出発点は、ED重みを摂動させることによ
り誤差の分散を幾分かランダム化する4重み2値誤差拡
散である。方向性アーティファクトを更に低減するため
に、蛇行ラスタ処理が採用された。そのアルゴリズムの
多レベル表現への拡張は直接的であり、比較を行い誤差
を算術的に分散させる計算上の負荷を無くすために、誤
差処理においてルックアップテーブルが使用される。
【0068】(3)アルゴリズム概観 ここに、以下の説明において使用されるいくつかの用語
を示す。 ・原解像度−スケーリングを何も行っていない画像の解
像度 ・レンダリング解像度−ハーフトーニング直前の画像の
解像度(これは、ラスタ化中の何らかのスケーリングを
含んでいるかもしれない) ・装置解像度−プリント直前の画像の解像度(これは、
ハーフトーニング後に何らかのスケーリングが実行され
た場合、レンダリング解像度と異なる場合がある) ・スーパーピクセル−レンダリングから装置解像度への
マッピングであって、ハーフトーニングの出力レベルの
各々を2次元セルに拡張する。
【0069】従来の2値ハーフトーニング11〜15
(図1)は、スーパーピクセルを使用する多レベルハー
フトーニング21〜27とははっきり異なっている。2
値の場合、既に色補正されたと想定されるCMYKコン
トーン(contone)データ11(8ビット/プレーン)
はスケーリングされて12、装置解像度13にされる。
次に、それらが、誤差拡散を使用してハーフトーン化さ
れる14ことにより、装置解像度である1ビット/プレ
ーン15を得る。
【0070】対照的に、本多レベル方法は、2ステップ
でスケーリングを実行する。最初のステップでは、従来
からの方法である、双一次スケーリング22を使用し
て、画像21をハーフトーニングに使用される解像度2
3(レンダリング解像度)にする。
【0071】次はEDを変形したもの2が来る。これ
は、各々mビット(mは小さい、すなわち2、3または
4)の5つのプレーン25、すなわちCMYKと「ラン
ダム」を生成する。(従来の2値技術11〜15と革新
的な多レベル方法21〜27との両方に関し、より多く
の数の着色料が許容される。例えば、淡いシアン及びマ
ゼンタを含む6つの着色料CMYKcmは、特定の好ま
しい実施例の一部である。)
【0072】ランダムプレーンは、予め定義されたスー
パーピクセルの集合と共に後に使用されて、レベルの各
々(mビットで定義される)をスーパーピクセル26に
マッピングすることにより、最終的な装置解像度までス
ケールアップする。スーパーピクセル自体は2値である
と想定することができるが、これは本発明の要件では決
してない。すなわち、従来の2値ハーフトーニングと本
多レベルハーフトーニングの両方において、最終出力は
同じ解像度(K・R)を有する4つの2値プレーン27
とすることができる。
【0073】現時点で好ましい製品の実施例として、ま
た説明の簡略化のために、最終の装置は2値であると仮
定することができる。これは、システムの残りの部分
で、ある中間ステップが多レベル処理を使用することが
不適切であるということを意味する(上述したように、
それがデータを処理するためのとりわけ経済的で高速で
有効な方法であるという場合を除いて)。
【0074】しかしながら、最終の装置が多レベルプリ
ント動作をサポートしている場合、このようなプリント
動作は、多レベル(非2値)スーパーピクセルを提供す
ることによって容易にサポートされる。このため、本発
明は、最終出力形式に関して非常に汎用性がある。
【0075】ランダムスーパーピクセルを用いる多レベ
ルEDは、少なくとも3つの主要な利点を有する。 (a)処理オーバヘッドを低減する 誤差拡散をともなうスケーリング及びハーフトーニング
は、本発明の好ましい実施例によるカラーパイプライン
中の計算の大部分を占める。両演算により低い解像度を
使用することにより、処理を大幅に高速化することがで
きる。
【0076】具体的には、スーパーピクセル出力をとも
なう12ドット/mmで4レベルのEDを使用すること
により、従来の24ドット/mmで2値のEDに比べて
2.5倍のスループット向上を見た(共に60Mバイト
の写真をEサイズシートにマッピングするために2値ス
ケーリングを使用した)、ということが分かった。これ
ら2つの方法での最終画質はきわめて似ていた。
【0077】(b)帯域幅及びメモリ必要量を低減する スーパーピクセルの拡張は、プリント前の最後の瞬間ま
で遅延させることができ、ハードウェアサポートを用い
た動作中の(on the fly)拡張を行うことすら可能であ
る。特別のハードウェアサポートが無くても、高速プロ
セッサであればこの拡張のオーバヘッドは小さい。
【0078】このような遅延を行う利益は、スーパーピ
クセル拡張前のスワスのサイズが拡張後よりずっと小さ
い、すなわち、4レベルの12ドット/mm(2ドット
/ピクセル)は24ドット/mm2値の場合のサイズの
半分である、ということである。従って、この遅延を行
うことにより、必要なメモリ、そこからのプリントを命
令するために必要なディスク帯域幅、あるいはRTL
(ラスタ転送言語(raster transfer language))プロ
ット(プロットがこのフォーマットである場合には)を
プリントするネットワーク帯域幅が低減される。
【0079】(c)ハーフトーニングアーティファクト
を最小化する 蛇行ラスタ処理、組込み重みランダム化及びランダムス
ーパーピクセルを組合せることにより、標準ED技術が
最明部領域でもたらすミミズ状アーティファクトの大部
分が大いに低減される。また、各ピクセルについて複数
のカラープレーンにわたって互換性のあるスーパーピク
セルの集合をランダムに選択することは、各カラープレ
ーンについて独立に、スーパーピクセルを独立に選択す
ることよりも好ましい。
【0080】互換性のある集合の選択は、各種のプレー
ンの相互作用の問題を低減する。具体的には、この戦略
は、明るい色調の領域において1つのプレーンの滴が他
のプレーンの滴の上に配置されるのを防止することによ
り粒状性を低減するために活用することができる。
【0081】一方、これら3つの利点に付随して、欠点
がある。ラスタ化はより低い解像度で行われるため、シ
ミュレートされた高解像度の存在にも関らず、テキスト
及び線画は解像度を一杯に使用した場合のようには切れ
味良く見えないかもしれない。
【0082】(4)ランダム化技術 本発明の好ましい実施例の成功裏に実施するには、迅速
に擬似乱数を発生することが必要である。また、それら
の乱数はある特性−肉眼でより見えやすい低周波が制限
されており、またアーティファクトをもたらす可能性の
ある特定の方向性が全くないーを有することが望まし
い。
【0083】乱数発生のオーバヘッドは、カラープレー
ン(CMYK)のすべてに対して同じ数を使用すること
により大幅に低減される。これは、各レベルで他の4つ
についてのスーパーピクセルの選択を決定する5番目の
プレーン(「ランダム(Ramdon)」のR)を追加すること
と等価である。
【0084】先に示唆したように、この方策は、興味あ
るかつ非常に有益な副作用を有する。すなわち、各プレ
ーンに1つのスーパーピクセルのファミリ(おそらく一
緒にプリントされるだろう)を定義することができる。
各集合のスーパーピクセルは、ハーフトーニングが名目
上プレーン独立であっても、いくつかのプレーン依存の
利益が得られるように、カラープレーン間の相互作用を
最小化するように設計することができる。
【0085】(a)標準乱数発生器(RNG) 本発明者は、乱数発生についてのいくつかの技術を用い
て実験した。1つは、一様に分散された擬似乱数のシー
ケンスを提供する既製品のライブラリ呼び出しである
「lrand48」を使用することであった。
【0086】このモジュールは48ビット整数算術を用
いる線形合同アルゴリズムを使用する。それは、上述し
た重要な例外があるが、線間の相関関係による視認でき
るアーティファクトがない、優れた品質を提供する。
【0087】パッチをハーフトーニング閾値に近い色で
ハーフトーニングする場合、誤差自体は0である。従っ
て、見えるものは、乱数シーケンスのスペクトル特性の
みによって決定されるパターンである。
【0088】目下の事例では、そのシーケンスは本質的
にホワイトノイズであり、比較的大きい低周波数内容を
含み、これは眼にはあまり快くない。この外観はブルー
ノイズ特性である誤差拡散の基本テクスチャとは異な
る。
【0089】ホワイトノイズ特性は、ハーフトーニング
閾値を交差する滑らかな勾配では特に目障りである。そ
の理由は、閾値レベルを横切る時、プリントされた画像
のノイズテクスチャが青から白に変化し、その後再び青
に戻るためである。
【0090】これにより、この遷移は非常に目立つよう
になる。乱数シーケンスにハイパスフィルタを適用する
こともできるだろうが、試しにやってみたところ、この
解決法は費用がかかりすぎることが分かった。
【0091】他の問題は、既製品のRNGはあまりにも
低速で、より低い解像度でのレンダリングの利益をすべ
て失う、ということであった。関連する代替案は、ラン
ダムシーケンスを事前に計算しそれを複数の線に亙って
再使用することによりこのオーバヘッドを低減するとい
うものであったが、これを行うと相関するアーティファ
クトが現れはじめた。そのため、既製品のRNGは断念
され、作業はカスタムRNGで開始された。
【0092】(b)誤差拡散RNG 本発明の好ましい実施例は、スーパーピクセル選択を導
くために少数個のランダムビット(典型的には2個)し
か必要としない。一般的な画像の最下位ビット(LS
B)は画像内容のうちの極く僅かなものしか持っていな
いということは良く知られており、このことは複雑なス
ケーリング(すなわち、双一次)を適用した後にはより
はっきりする。
【0093】この事実は、画像のEDハーフトーニング
中に伝搬される各誤差値のLSBが原画像と略無相関で
あり、このため妥当な程度のランダム性を提供する、と
いうことを意味する。言い換えれば、本提案は、ED誤
差自体の一部をランダムビットとして使用することであ
る。
【0094】LSBのこの好都合な特性は、4つのカラ
ープレーンに亙って誤差LSBに対し排他的論理和(X
OR)関数を実行し、誤差バッファをゼロではなく小さ
いランダム値で初期化することにより、向上させること
ができる。実際には、XORを行いLSBをマスクする
コストはごくわずかであったー余分なメモリアクセスコ
ールは必要とされず、また画像についての出力の品質は
既製品のRNGの場合とほとんど同じくらい優良であっ
た。
【0095】残念なことに、べた塗りされているパッチ
に適用した場合、その結果は画像の場合ほどよくはなら
なかった。具体的には、べた塗りされているパッチの色
がハーフトーニング閾値レベルの1つとまったく同じで
あった場合(その結果、誤差は全然伝搬されない)、い
くつかの相関するアーティファクトが現れることがあっ
た。
【0096】この問題は、誤差がゼロで一定である時を
監視し、その場合には既製品のRNGに戻ることにより
容易に解決することができた。特別な比較が幾分かの不
利をもたらし、いくつかの特別な場合は低速で動作する
が、この技術全体は第1の方法より高速となる。
【0097】ED RNGに関する他の問題は、標準R
NGに対して上述したものと同じであり、ED閾値の近
くで動作している時の出力のホワイトノイズ特性に関す
る。この場合のノイズ特性を処理するコストもまた過大
であると思われた。
【0098】(c)マトリクスベースのRNG ブルーノイズ特性を乱数のシーケンスに与える1つの方
法は、その特性を持つ値のマトリクスを事前に計算して
おくことである。手始めの方法は、ブルーノイズディザ
リングマトリクス(Linの上述した文献で紹介されてい
る)を用いる。
【0099】そのマトリクスのレベルは、残りがすべて
1からスーパーピクセルの個数の範囲内のエントリにな
りまたレベル毎におおよそ同じ個数のエントリとなるま
で、つぶすことができる。そのつぶされたマトリクス1
62(図2)を用いて、擬似乱数スーパーピクセル16
6D'を生成することができる。
【0100】座標x及びyを有するピクセル171が与
えられると、そのマトリクス内で、マトリクスに対して
相対的な座標でインデクスを付し(行について172
r、また列について172c)、ランダムエントリ17
3を取得する。特定のカラープレーン91〜94(図
3)について適所に挿入されるスーパーピクセル166
D'は、 ・横座標ポインタ174としてのそのランダムエントリ
173、 ・縦座標ポインタ179としての輝度レベル171、及
び ・望むならば、プレーンポインタ(図示せず)としての
レンダリングされているプレーンを用いて、スーパーピ
クセル選択テーブル163に入ることによって得られ
る。
【0101】最後に述べた選択は、実際には、好ましい
実施例では必要ではない。上述したプレーン依存特性を
取得するために、好適には、すべてのプレーンについて
同じランダムエントリが使用されるためである。
【0102】このプロセスは、ブルーノイズマトリクス
による従来のディザリングと幾分か類似しているが、こ
の時点では閾値演算が必要でないという重要な違いがあ
る。更に、輝度レベル171、179の範囲は誤差拡散
によりすでに大きく低減されているため、スーパーピク
セルテーブル163のサイズは小さく維持される。
【0103】従って、この演算は非常に迅速にかつ大幅
なメモリオーバヘッドなしに実行することができる。更
に、この方法は、不適合なノイズ特性という上述した問
題点を回避する。
【0104】しかしながら、ED閾値と全く同じ色で塗
りつぶされているパッチのEDにこの方法を使用する
と、繰返しパターンが生成される。実際には、このよう
な繰返しパターンは、十分に大きいランダムなマトリク
ス162を使用することによって隠すことができる。そ
して、256値のマトリクスが、この目的のために妥当
なサイズであることが分かった。
【0105】(d)一次元アレイによるランダム化 このようにする代りに、1次元アレイつまりいわゆる
「ベクトル」41(図9)かあるいは異なる長さのいく
つかのこのようなアレイを次へのラップアラウンド付き
で使用する方式がある。単一のアレイの場合、アレイ4
1は長さVxを有し、1から等価なスーパーピクセルの
最大数までの乱数で充填されている。
【0106】一般に、アレイのために選択される乱数
は、粒状性を低減するために高周波数スペクトル特性を
有する。このアレイへのインデクスは、ページ162'
にこのアレイを敷設し(図9)、ラインの最後でアレイ
の系列を次のラインにラップアラウンドする42ことに
より、取得される。例では、敷設されているのは個々の
アレイではなくアレイの系列である。それは、図示した
ように、整数のアレイがページ幅に収まるように間隔が
空けられるためである。
【0107】実際には、アレイへのインデクスは、入力
ピクセルの座標(x、y)から以下のようにして計算さ
れる:ページの上左隅からこのピクセルまでのピクセル
の個数を(ページを左から右へまた上から下へ横切りな
がら)カウントし、アレイ内のこの値の相対オフセット
を計算する(すなわち、(y・Wx+x)modVx)。
そのインデクスに対応する、アレイ162'内の乱数1
73、174が、入力レベル179と共に使用されるこ
とにより、ルックアップテーブル163からスーパーピ
クセルセル91、167Aが選択される。一般に、パタ
ーンが多数のラインに亙って見ても繰返しが現れないよ
うにするため、Vx及びWxは互いに素であるように選択
される。
【0108】この方式は、恐らく異なるサイズの複数の
一次元アレイ(すなわち、N個のアレイ)を使用し、入
力画像の行i、i+N、i+2N、…に対してアレイi
を使用し、行のこの部分集合内でこのアレイをラップア
ラウンドすることにより、一般化することができる。
(また、他のより組織的でない歩進も可能であり、また
そうすることが好ましいかもしれない)。このインタリ
ービングにより、パターンは複数のラインに亙って見た
時の繰り返しが一層少なくなる。
【0109】(5)スーパーピクセル選択 ランダムマトリクスは、ブルーノイズ特性を有するが、
そのマトリクスを使用して選択されるスーパーピクセル
の展開後もこの特性が保存されなければならない、とい
うことにはならない。エンドユーザが見るのは展開され
たスーパーピクセルである。この問題を簡単に取上げ、
また、関連するコメントをこの詳細な説明の最後に置
く。
【0110】輝度レベル(すなわち、2つのデータビッ
トが使用されている場合は4つ)毎に、またランダム選
択(一般にはこれも4で十分である)毎に、各種のスー
パーピクセルを提供することが可能である。これは、4
の3乗個=64個の2×2要素マトリクスを設計するこ
とを意味する(すなわち、解像度を2倍にするため)。
【0111】問題を簡略化する方法は、ランダムな選択
毎にプレーンの役割をローテーションすることであり、
これにより、選択されるスーパーピクセルの数が1/4
に低減される。また、可能な場合はいつでも、単調な振
舞いを保証するスタッキング特性、つまりより高いレベ
ルのスーパーピクセルはプレーン及びランダムな選択が
同じより低いレベルのスーパーピクセルを含むという特
性、使用することが好ましい。
【0112】互換性のあるスーパーピクセル集合の設計
は、好適には以下の目標により導かれる。 (a)展開後にブルーノイズ品質を維持する 上述したマトリクスベースのRNGは、ブルーノイズ特
性を保証するために最もよく使用される。後述するフー
リエ解析技術を使用することにより、これらの特性がス
ーパーピクセルの集合を使用する際に保存されることが
与えられる。
【0113】(b)非対称アーティファクトを低減する 個々のスーパーピクセルが、特定の方向、例えば水平方
向を強調することが可能である。このような個々の傾向
は許容し得る。
【0114】しかしながら、多くのスーパーピクセルに
共通の方向性の強調がある場合、例えば、集合内のすべ
てのスーパーピクセルが水平方向を強調する場合、結果
としてのプリント出力もまた過度に水平方向性を有す
る。この問題は、方向性を除去するために簡単な回転で
は不十分な非正方形スーパーピクセルをシステムが使用
している場合に複雑になる。
【0115】このようなすべての非対称性問題の結果
は、ランダム化を無にする望ましくないアーティファク
トである。このような傾向は、後述するフーリエ解析を
使用することによって探知することができる。
【0116】(c)輝度レベルを一様にサンプリングす
る 最も一般的には、プリントされた輝度レベルは、そのレ
ベルをもたらしているスーパーピクセル毎のインク滴の
数に対して線形でない。比例的ではない個数の滴を使用
することにより、補正が可能である。
【0117】(d)プレーン間の競合を最小化する 図3は、画像最明部におけるプレーン間でのある滴が他
の滴上に堆積することをすべて排除するスーパーピクセ
ル91C〜94Kの例を示す(すなわち、レベル1以
下)。調整された方法ですべてのプレーンを制御するた
めに、乱数がスーパーピクセルの列91〜94を選択す
る。
【0118】好適には、この技術は、いかなる2つのス
ーパーピクセルも滴を同じ画像位置に置かないような方
法で実現される。この予防措置により、最明部での粒状
度が小さくなる。
【0119】(e)ペンの発射周波数を最低にする 稠密な水平線を1回のパスで完全に作成しなければなら
ない場合、稠密な垂直線や対角線の場合よりもペン発射
周波数を高くする必要のある場合がある。従って、スー
パーピクセル中で稠密な水平パターンを避けるように試
みることは有用である。
【0120】(6)スーパーピクセルのフーリエ解析 スーパーピクセル選択は、好ましくは、上で導入された
目的及び原理に基づく。しかしながら、スーパーピクセ
ルを選択するプロセスは、まだ完全には自動化されてい
ない。
【0121】目下、出発点として、本技術は、充分良好
に機能する低ランクのスーパーピクセルを使用し、ラン
ダム集合毎に1つずつ余分の滴を追加する。設計目標が
十分に満たされることを保障するため、追加される滴毎
にフーリエ解析を行う。
【0122】設計目標が満たされなかった場合には、他
の候補が選択され(幾分か直観に基づいて)、解析が再
実行される。このプロセスは労働集約的に見えるが、大
抵の場合、スーパーピクセルは4×4よりは大きくなく
(すなわち、12ドット/mmから24ドット/mmへ
マッピングする)、あり得る候補の数は急激には増えな
い。
【0123】フーリエ解析を実行するために、元のラン
ダムマトリクスをn個のマトリクスに展開する(nは、
輝度レベルの数)。各マトリクスは、そのランダムエン
トリを使用してその特定のレベルについてスーパーピク
セルを挿入した結果のものであり、プレーン間で異なる
振舞いが予測される場合、これは各プレーンに対して繰
返される。
【0124】(各レベルについての展開は、領域塗りつ
ぶしで発生する可能性があるため、実際的な意味を成
す。主要な目的が写真状の画像をプリントすることであ
っても、このような領域は現れる。)
【0125】例えば、ランダムマトリクスが256×2
56エントリを有し、本システムが4つの入力レベルの
2×2の2値スーパーピクセルを使用するものである場
合、512×512の4つの2値マトリクスが生成され
る。そして、これら4つのマトリクスの各々の二次元F
FT(大きさ)が計算される。
【0126】この例として、このようなFFTレベル1
(1滴/スーパーピクセル)の表示は、十分なブルーノ
イズスペクトルを示す。それは、ほとんど低周波数内容
31(図4)を持たず、十分な高周波数内容(いくつか
の周辺エネルギークラスタ33を含む画像の残り)を持
っている。
【0127】レベル2(2滴/スーパーピクセル)の同
様の表示もまた、低周波数応答32がわずかしかない。
また、両方とも十分な対称性を示す。これは、垂直及び
対角エントリのみを有し水平エントリを有していないレ
ベル2(2滴/スーパーピクセル)のスーパーピクセル
使った場合に導出される例とは対照的である。後者の場
合、結果は、中心の低周波数集中部35に連結された、
上部及び底部にローブ36のある、引き伸ばされた垂直
構造34となる(図6)。
【0128】しかしながら、ブルーノイズ特性を見るよ
りよい方法は、事前に計算された二次元FFTから導出
される修正放射スペクトル(modified radial spectrum
(MRS))を検査することによる。これは、Robert U
lichneyによるDigital Halftoningに述べられている放
射状に平均化されるパワースペクトルと類似している
が、パワースペクトルを使用する代りに、この方法は、
円形でなく同心正方形38(図8)間の二次元FFTの
大きさを積分する。
【0129】この方法は、対角線を見る人間の眼の限界
をよりよく反映している。図4及び図5に示すスーパー
ピクセルのMRSを計算することにより、図7におい
て、低周波数内容37が小さく、両レベルに対し増加部
37'が周波数の高い方に向かって険しいことが分か
る。低周波数の方が大きいMRSを有するスーパーピク
セルの方が視覚的に不快であることが経験的に確認され
た。
【0130】標準ハーフトーニングアルゴリズムに対す
るこれらの変更により、プリントされた画像の実効的な
品質を低下させることなく、システム要件(メモリ、処
理電力及び記憶)の低減が可能になる。これは、低解像
度でレンダリングできるようにする多レベル技術と、そ
れを行うことによるアーティファクトを低減するランダ
ム化技術により可能となる。妥協の領域は、高空間解像
度が要求されるテキスト及び線画入力である。
【0131】(7)非整数状態を使った線形化 熱インクジェット装置では、画像は、整数個の滴をピク
セルグリッドに噴出することによって得られる。マルチ
ドロップ装置は、グリッドのセル毎にN滴を発射できる
が、ここでNは整数でN≧1(すなわち、1、2、
3、...)である。ハーフトーニングプロセスは、グ
リッドの各セルに対応する滴の数を決定する。
【0132】ペン構造が決定されると、ペンの滴サイズ
は固定され、画素毎のインクの量と滴の数の間の個別的
な関係が確立される。この関係は媒体のインク吸収特性
(「ドロップゲイン(drop gain)」)と組み合わされ
て、L*曲線(図10)、つまりより正確には光−密度
曲線におけるペアの有限の集合を決定する。
【0133】しかしながら、いかなる整数個の滴にも該
当しないピクセル毎のインクの量を堆積することが望ま
しいかもしれない状況がある。このような要求は、イン
クによる制限やグラデーションの滑らかさ、あるいは他
の要因を考慮することから起こることがある。
【0134】このため、例えば、ドットの数について何
らかの整数の区切り点47、48、...を置く代わり
に、ピクセル毎の流体49の最大量を2と3/4ドット
(約33ピコリットル)に保持することが望ましい場合
がある。インクによる制限という点で言えば、所与のプ
リント媒体についてのしわに対する作用に重大な影響を
及ぼすことがあり、その結果としてのインク供給は、そ
れに伴う光学濃度への影響に関らず、非常に有用であり
得る。
【0135】この技術のとりわけ有用な応用は、装置状
態165〜168への出力密度171、155〜158
の線形化に当たって中間値51(図11)、52(図1
2)を取得するというものである。スーパーピクセル化
は主にハーフトーニング解像度よりも高い解像度でプリ
ントするために使用されるが、それはまた、ドット軸に
沿った中間値、すなわち平均して非整数個のドットを提
供することもできる。
【0136】(8)機械的及びプログラム/方法の特徴 本発明は、非常に様々な製品に実装するために修正可能
である。それは、窓2を備えた主ケース1(図13)
と、シャシの一端を封入する左ポッド3を含むプリンタ
/プロッタに具体化することができる。その筐体内に
は、補充インクカートリッジを備えたペン補充ステーシ
ョンと共に、キャリッジ支持及び駆動構造とプリント媒
体前進機構の一端がある。
【0137】また、プリンタ/プロッタは、プリント媒
体ロールカバー4と、画像が形成され機械から排出され
た長尺のあるいはシート状のプリント媒体のための受入
れビン5を含む。底部支柱兼収納棚6は、ケース1の両
端部を支持する脚の間に延びている。
【0138】プリント媒体カバー4の真上には、連続長
のプリント媒体4を受入れるためのエントリスロット7
がある。また、機械によるプリント媒体の握持を制御す
るためのレバー8も含まれる。
【0139】右ポッド213の表面には、前面パネルデ
ィスプレイ211と制御部212が取付けられている。
そのポッドは、キャリッジ構造及び媒体前進機構及びプ
リントヘッドクリーニングステーションの右端を取り囲
む。最も容易にアクセスできるように、右ポッドの底部
近くにスタンバイスイッチ214がある。
【0140】ケース1及びポッド3、213内には、円
筒状プラテン241(図15)、これはデジタル電子プ
ロセッサ71からの信号の制御下で、モータ242すな
わちウォーム及びウォームギア(図示せず)によって駆
動されるのだが、媒体前進方向にシート状のまたは長尺
のプリント媒体4Aを駆動するように回転する。それに
より、プリント媒体4Aは、プリント媒体ロールカバー
4の外に引出される。
【0141】その間、ペン保持キャリッジアセンブリ2
20(図14及び図15)は、いくつかのペン223〜
226(図14)を、それらペンがインクを噴出する間
に、媒体前進方向に垂直な走査トラックに沿ってプリン
ト媒体を横切って前後に移動させる。簡単にするために
4つのペンしか示されていないが、周知のように、プリ
ンタは異なる色またはより一般的な4つのペンと同じ色
であるが異なる希釈度のものを保持するために、6つ以
上のペンを有してもよい。このように、媒体4Aは、所
望の画像の形成のためにインク滴を受取り、プリント媒
体ビン5内に排出される。
【0142】非常に細かく目盛が付されたエンコーダス
トリップ233,236(図15)は、キャリッジアセ
ンブリ220の走査経路に沿ってぴんと張られ、他の非
常に小さい自動光電子センサ237によって読取られる
ことにより、マイクロプロセッサに対し位置及び速度情
報237Bが提供される。エンコーダストリップの1つ
の好都合な位置は、上述した相互参照特許文献のうちの
いくつかでは、ペンのすぐ後の236で示されている。
【0143】しかしながら、エンコーダストリップ33
(図14)の現時点で好ましい位置は、ペン補充カート
リッジを保守点検するためにユーザの手が挿入される空
間から離れた、ペンキャリッジトレイの後方に近い。い
ずれの位置においても、センサ237は、その光ビーム
がストリップに形成されるスケールのオリフィスまたは
透明部分を通過するように配置される。
【0144】ペンキャリッジアセンブリ220、22
0'(図15)は、駆動ベルト235を介して、二重の
支持及び案内レール232、234に沿って、モータ2
31により往復駆動される。モータ231は、デジタル
プロセッサ71からの信号の制御下にある。
【0145】もちろん、ペンキャリッジアセンブリは、
ペン用の前部ベイ構造222を含み、ここでのペンは好
ましくは4つの異なる色のインクをそれぞれ保持してい
る少なくとも4つのペン223〜226である。最も一
般的には、インクは最も左のペンが黄223、次がシア
ン224、次がマゼンタ225、次が黒226である。
実際には、単一のプリンタ中で、有彩色及び黒のペン
は、共通のキャリッジ内にあってもあるいは複数のキャ
リッジ内にあってもよい。
【0146】また、ペンキャリッジアセンブリ220、
220'には、種々の電子要素を収容する後部トレイ2
21も含まれる。図13及び図14は、具体的には、本
発明を含まない、ヒューレット・パッカードプリンタ/
プロッタモデル「DesignJet2000CP」等
のシステムを表す。しかしながら、これらの図は本発明
のいくつかの実施例と、後述するいくつかの詳細な違い
はあるが、本発明の好ましい実施例を含むプリンタ/プ
ロッタも示している。
【0147】図15の概略的なブロック図において細部
を更に説明する前に、その図に対する全体的な導入教育
が有用である。この図は、具体的には本発明の上述した
第4の態様の好ましい実施例を表す。
【0148】本装置の従来からの部分は、図15の左端
における要素70〜78及びプリントステージ220、
220'、241、242、237として現れている。
また、概して既存のものであるのは、関連する信号6
6、237B、220B、220'B、231A、24
2Aと、図のずっと右端にある関連する出力/プリント
マスクステージ88である。
【0149】本発明の第4の態様に特に関連する特徴
は、要素81〜87として中心部分に現れている。本書
で提示される機能の記述及び図面が与えられれば、本技
術分野において通常の知識を有する熟練したプログラマ
は、それらの回路すべてを動作させるために適切なプロ
グラムを作成することができる。
【0150】ペンキャリッジアセンブリは、インク21
8を吐出しながら左216に移動する時は220で、イ
ンク219を吐出しながら右217に移動する時は22
0'で、別々に表されている。220及び220'は共に
同じペンキャリッジを表すことが理解されよう。
【0151】上述したデジタルプロセッサ71は、プラ
テンモータ242のためのプラテン駆動制御信号242
A及びキャリッジ駆動モータ231のためのキャリッジ
駆動制御信号231Aと協調する、正確なタイミングで
ペンを発射させるための制御信号220B、220'B
を提供する。プロセッサ71は、エンコーダ237によ
って提供されるエンコーダ信号237Bから導出され
る、キャリッジ速度及び位置に関する情報に部分的に基
づいて、これらのキャリッジ駆動信号231Aを生成す
る。
【0152】(ブロック図において、図示されているす
べての信号は、センサからフィードバックされるところ
の関連付けられた左向き矢印によって示される情報23
7Bを除いて、左から右に流れている。)このため、コ
ードストリップ233、236は、キャリッジアセンブ
リ220の各方向、すなわち左から右(前向き22
0')か右から左(後向き220)への走査中に、超高
精度でカラーインク滴を形成することができる。
【0153】新たな画像データ70は、画像処理ステー
ジ73に受信される(191)。画像処理ステージ73
は、いつも通りに、コントラスト及び色調整または補正
モジュール72と、比較的低い解像度、例えば12ドッ
ト/mmで動作する誤差拡散(ED)レンダリングモジ
ュール76を含んでよい。色モジュール72は、対にさ
れたピクセル位置及びピクセルカラーデータ点をEDモ
ジュール76に提供する。
【0154】更に、ピクセル位置データは、本発明の動
作のために乱数を生成しまたは受信するモジュール81
に渡される。好ましくは、乱数は、上述したように予め
アセンブルされてマトリクス84に入れられる。
【0155】必要な時、それらの数の1つが、2つのポ
インタ82、83により193で読出される。それらポ
インタ82、83は、これもまた以前に説明したよう
に、それぞれ誤差拡散ブロック76によって見出された
出力階調値77と、色モジュール72から提供されたピ
クセル位置情報75にそれぞれ応答する。第3のポイン
タ、すなわち、レンダリングされているカラープレーン
がどれであるかということも採用できるが、この第3の
ポインタはここには示されていない。システムがプレー
ン間で協調されているスーパーピクセル集合を使用する
場合、それは不要であるためである。
【0156】予めアセンブルされた乱数マトリクス84
に加えて、好都合には、本装置はスーパーピクセルのグ
ループ、すなわちEDモジュール76によって出力され
る各階調値77、192の別個のグループ91C・・・
94Kを定義する手段85を有する。各スーパーピクセ
ルは、ED解像度、例えば12ドット/mm、より高い
解像度、例えば24ドット/mm、を有する。各スーパ
ーピクセルグループは、一般に、各着色料に対しいくつ
か(ここでは4つ)の選択肢を含む。従って、特定の階
調レベル192に対し4つのシアンの選択選択肢91
C、92C、93C、94Cがあってよい。
【0157】従って、プリントされるカラー192がシ
アンを含む場合、マトリクス84から読出される乱数1
93が、乱数適用モジュール86により、例えば、ただ
1つのスーパーピクセル選択肢94Cをプリントするよ
うに選択するために使用される。同時に、ターゲットカ
ラー192が他の減法混色の原色、例えば黄、も含む場
合、その特定の着色料についてのスーパーピクセル94
Y(同じ例を継続する)が、選択されたスーパーピクセ
ル94Cを含むスーパーピクセル94C〜94Kの予め
準備された互換性のある集合から自動的に選択される。
【0158】図15において、スーパーピクセルは、ラ
ンクとファイルという(rank-and-file)構成で示され
ている。所与の入力階調192についての特定の着色料
の選択肢はランクとして現れている。各選択肢がその一
部である互換性のある集合はファイルとして現れてい
る。上記の例では、選択肢94Cはシアンのランクに入
っており、互換性のある集合はファイル94C〜94K
であった。
【0159】同様に、乱数適用手段86の動作が、前と
は違って別のシアン選択肢92C(当然ながらシアンの
ランクからであるが、ここでは異なるファイル92C〜
92Kを意味している)を生成しまたターゲットカラー
192が黒も含む場合、スーパーピクセル92Kは、選
択されたシアンスーパーピクセル92Cと同じファイル
から選択されてよい。
【0160】選択されたスーパーピクセルまたはスーパ
ーピクセル集合のメンバは、1つまたは複数の選択され
たスーパーピクセル87を表すデータ194として読出
される。この選択されたスーパーピクセルまたはスーパ
ーピクセルのグループは、誤差拡散76において使用さ
れるより低い解像度に応答して、プリントで使用される
ために求められるところのより高い解像度を有する。
【0161】スーパーピクセルまたはスーパーピクセル
のグループは、次に、画像処理ステージ73から情報1
95としてプリントマスキング及び最終出力モジュール
88に入る。これにより、特定のパス及びノズル配置、
及び右に示すプリントステージ220、220'、24
1、242を駆動する制御信号220B、231A、2
20'B、242Aを生成を行う。
【0162】集積回路71は一部はプリンタ、一部は関
連するコンピュータ、及び一部は別個にパッケージされ
たラスタ画像プロセッサと機能が分散されていてもよ
い。このようにする代わりに、回路を主にまたは完全に
このような装置のうちの1つまたは2つの中だけにあっ
てもよい。
【0163】また、これらの回路は、例えばコンピュー
タハードドライブに保持されてよいソフトウェアを動作
させるか、またはファームウェア(例えば、ROM70
に保持され、他のコンポーネントに分配する66)を動
作させるか、または両方である汎用プロセッサ(例え
ば、汎用コンピュータの中央処理装置)であってよく、
特定用途向け集積回路から構成されてもよい。その代り
にこれらの組合せが使用されてもよい。
【0164】動作に当たって、本システムは、その動作
プログラムを適当に取り出す301(図16)。すなわ
ち、ファームウェアまたはソフトウェアで実装されてい
る場合はメモリから命令を読出すことにより、あるいは
ASIC等で実装されている場合は単に専用ハードウェ
アを動作させることによる。このように準備されると、
本方法は、示されているように手続き302〜325に
続く。
【0165】図面が示すような主ステップは、スーパー
ピクセル定義302、画像データ生成または受信30
6、レンダリング307〜308、ランダム値生成31
1、そのランダム値を使用するスーパーピクセル選択3
23及び最終プリント出力325を含む。ランダム値ブ
ロック内には2つの主な選択肢がある。すなわち、上記
開示の主な部分を占めたマトリクス方法312と、上述
したように、実行可能に見えるが、誤差が0である時に
信頼性のある数がないために特別なテスト及び次善策が
必要である、無相関(decorrelated)LSB方法322
である。
【0166】マトリクス方法の詳細は、図16に明確に
示されており、本詳細な説明の上述のサブセクションに
おける説明及び併記した特許請求の範囲のいくつかに密
接に対応している。1つの興味ある重要な点は、システ
ムが実際に以下の3つの異なる空間周波数集合によって
特徴付けられるということである。 ・任意の画像、任意の絵に固有の空間周波数306、例
えば、顔、列車、木等の絵の要素に対応する周波数、で
あり、プリント装置がもっぱら領域塗りつぶしをプリン
トするために使用されない限り、通常、非常に広い範囲
の周波数に亙り広く変化する。 ・画像を提示するために選択されたスーパーピクセル8
7、91〜94に実際に現れる空間周波数。 ・乱数マトリクスまたはシーケンス84、193または
スーパーピクセルを選択するために使用される他のメカ
ニズムにおいて発生する周波数。
【0167】上述しまた添付した請求項のあるものに定
義される本発明は、最初に述べたグループに必要以上に
干渉しようとは意図していない。反対に、そのひとつの
目的は、十分な範囲内でそれらの周波数を保存及び再現
することである。例えば、いくつかの請求項において、
画像の情報以外の空間周波数がプリントされた画像にお
いて実質的に一様に現れるという趣旨の記述が見出され
るかもしれない。
【0168】周波数の第2及び第3のグループは、好都
合には、別々に管理される、ということが示された。例
えば、好都合には、第2のグループはスーパーピクセル
自体をフーリエ解析で事前にスクリーニングすることに
より制約され、第3のグループはランダム化マトリクス
を事前に計算することにより制約される。
【0169】上述したことを考慮して、当業者は、図1
6の残りの詳細は改めて説明するまでもないことが分か
るであろう。
【0170】上記した開示は単に例示的であることが意
図されており、併記の特許請求の範囲に関して判断され
る本発明の範囲を限定することは意図されていない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の2値ハーフトーニングを本発明の多レベ
ル、スーパーピクセルハーフトーニングと比較する非常
に概略的なフローチャート。
【図2】本発明のいくつかの好ましい実施例による、特
に2次元(2D)マトリクスを使用した、スーパーピク
セルのマトリクスベースのランダム選択における、スー
パーピクセルテーブルエントリ、従って特定のスーパー
ピクセル、を見つけるために使用される3つのマッピン
グを示す図。
【図3】画像の最明部領域でのプレーン間の競合を最小
化する、画像のいくつかのカラープレーンに使用するた
めの互換性のあるスーパーピクセルの図。
【図4】2×2スーパーピクセルのレベル1の、自動的
に生成される二次元(2D)FFTフーリエ解析プロッ
トの再現の図。
【図5】図4のスーパーピクセルのレベル2についての
同様の二次元FFT再現の図。
【図6】二次元FFTによる非対称性の検出を示す同様
の再現の図。
【図7】図4及び図5の二次元FFTから導出される修
正放射スペクトル(MRS)からの出力のグラフ。
【図8】図7のMRSを取得する際に使用される正方形
環状積分ジオメトリの図。
【図9】図2と類似するが、図2の二次元マトリクスの
代りにラップアラウンド付きで一次元(1D)アレイま
たは「ベクトル」を使用するマッピング図。
【図10】非整数状態線形化の説明のための光濃度対ド
ットの数のグラフ。
【図11】12ドット/mmグリッドの1ドットを24
ドット/mmグリッドの平均して非整数個のドットに拡
張するためのスーパーピクセルランダム選択の図。
【図12】平均して小数個のドットを生成するための図
及び算術を添付した表の図。
【図13】本発明の好ましい実施例を具体化するプリン
ト装置の外観の斜視図。
【図14】図13の装置における走査キャリッジ及び媒
体前進機構の同様の図。
【図15】特に本発明の第3の上述した態様の好ましい
実施例を実施するために使用される場合の、図13及び
図14の装置の動作システムの高度に概略化した図。
【図16】特に本発明の第1、第2及び第4の態様を実
施するために使用される場合の、図13及び図14の装
置の動作を示すフローチャート(但し、いくつかの準備
のオフラインステップも含む)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/405 B41J 3/00 A 1/46 B (72)発明者 アルベルト・スッチ スペイン国バルセロナ カレ ビラロエル 80 (72)発明者 フランシスコ・ゲレーロ スペイン国バルセロナ サン・クガット・ デル・バレス パウ・カサルス 47 49 2 2 Fターム(参考) 2C056 EA04 ED05 2C262 AA02 AA24 AB01 AB09 BB03 BB08 BB22 BB27 BC07 EA06 GA21 5B057 AA11 CA01 CA02 CA08 CA12 CA16 CB01 CB02 CB07 CB12 CB16 CC01 CE13 CE14 CH08 5C077 LL19 MP08 NN11 PP33 PP48 SS02 TT02 5C079 HB03 KA15 LC09 MA11 NA02 PA02 PA03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下のステップを設け、画像をプリントす
    る方法:少なくとも前記画像のレンダリングにおいて見
    出される測色レベル(77;25、171、179)毎
    に、複数の異なるスーパーピクセル(91〜94)を定
    義する;前記画像についてのデータ(70;21〜2
    3)を生成または受信する(306);前記画像内の位
    置について以下のものを見出すプロセスによって前記画
    像をレンダリングする:測色レベル(77);見出され
    た測色レベルの実質的に各々に対応するランダム値(1
    93、173、174);見出された測色レベルに対し
    前記複数のスーパーピクセル(91〜94)からスーパ
    ーピクセル(87)を選択するために前記ランダム値を
    適用する(323、193);前記選択されたスーパー
    ピクセル(87)を使用して前記画像をプリントする
    (325)。
  2. 【請求項2】前記レンダリングするステップは、 利用可能な着色料毎の1つの次元(24、25)と、 前記ランダム値(173、174)を生成する少なくと
    も1つのダミー次元(25、172r;322)と、を
    有する計算空間(311)で動作する請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】前記少なくとも1つのダミー次元で前記レ
    ンダリングするステップの動作は、 着色料次元での前記レンダリングするステップからもた
    らされるが、 前記レンダリングするステップによって見出される前記
    測色レベルから実質的に無相関である少なくとも1つの
    最下位ビットを使用すること(322)を含む請求項2
    記載の方法。
  4. 【請求項4】前記少なくとも1つのダミー次元で前記レ
    ンダリングするステップの動作は、ランダム化値のマト
    リクス(162、162'、84)を導出または維持す
    ること(312)を含み、 前記適用するステップ(322)は、スーパーピクセル
    (166D')の選択(166D)が前記画像中の前記
    特定の位置を使用するため、前記マトリクス中の特定の
    位置(173)を前記画像中の特定の位置(171、1
    72r)にマッピングして前記マトリクス中の前記特定
    の位置におけるランダム値を選択するすること(32
    1、83)を含む請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】前記マトリクスは、その各々が利用可能な
    スーパーピクセルに対応する乱数を含むより小さいマト
    リクス(41)の集合(162')を含み、 前記小さい方のマトリクスの連続するマトリクスは、前
    記最初に述べたマトリクス中で漸進的に歩進する(図
    9)請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】前記マッピングするステップ(321)
    は、前記マトリクス(162、162'、84)の各位
    置に見出される前記値(174、193)を、スーパー
    ピクセルのテーブル(163)のある次元(横座標)へ
    のポインタとして解釈すること(86)を含む請求項4
    記載の方法。
  7. 【請求項7】前記マッピングするステップは、前記画像
    の前記特定の位置についての入力または出力測色レベル
    (179)を、スーパーピクセルの前記テーブル(16
    3)のある次元(縦座標)へのポインタとして解釈する
    こと(192)を含む請求項4記載の方法。
  8. 【請求項8】前記レンダリングするステップ(24、7
    6、307)は誤差拡散によって動作する請求項1ない
    し7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】前記画像は、多数のピクセルの各々のカラ
    ー値(25)からなり、前記位置は、前記プリントする
    (27)ステップに対して低減された(N)解像度にお
    ける前記画像の実質的に各々の画素を含む請求項1ない
    し8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】前記定義するステップまたは前記摘要す
    るステップ、またはその両者を制御して(305、31
    8)、全体として前記選択されたスーパーピクセルに対
    してブルーノイズ特性を伝えるステップを更に含む請求
    項1ないし9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】前記定義するステップは、空間周波数特
    性について前記スーパーピクセルをスクリーニングする
    こと(319)を含み、 それにより、前記画像中の情報以外の空間周波数は、前
    記プリントされた画像に実質的に一貫して現れる請求項
    1ないし10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】少なくとも1つの測色レベル(171、
    156)について定義される前記スーパーピクセル(9
    1〜94)は、平均の当該測色レベルを非整数(51、
    52)の着色料量として表す(172、174、17
    9)ように、測色値(304)が変化する請求項1ない
    し11のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】以下のものを含む画像をプリントする装
    置:利用可能な測色レベル(77、192)毎に複数の
    異なるスーパーピクセル(91〜94、CMYK)を定
    義する手段(85);前記画像についてのデータを生成
    または受信する手段(70);前記画像内の位置(7
    5)についての測色レベル(77)を見出すプロセスに
    より前記画像をレンダリングする手段(76);前記画
    像内の前記位置毎にランダム化値(193)を生成また
    は受信する手段(81);全てのカラープレーンについ
    て共通に前記ランダム化値を適用して、カラープレーン
    (CMYK)毎に前記見出された測色レベルについて前
    記複数のスーパーピクセルからそれぞれのスーパーピク
    セル(87C、87M、87Y、87K)を選択する手
    段(86);前記選択されたスーパーピクセルを使用し
    て前記画像をプリントする手段(88、220、22
    0'、231、241)。
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