JP2002190833A - コミュニケーションデータの転送方法及びコミュニケーションデータの転送要求方法 - Google Patents

コミュニケーションデータの転送方法及びコミュニケーションデータの転送要求方法

Info

Publication number
JP2002190833A
JP2002190833A JP2001313717A JP2001313717A JP2002190833A JP 2002190833 A JP2002190833 A JP 2002190833A JP 2001313717 A JP2001313717 A JP 2001313717A JP 2001313717 A JP2001313717 A JP 2001313717A JP 2002190833 A JP2002190833 A JP 2002190833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mail
data
image
voice
communication data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001313717A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Fukui
将裕 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ID GATE CO Ltd
Original Assignee
ID GATE CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ID GATE CO Ltd filed Critical ID GATE CO Ltd
Priority to JP2001313717A priority Critical patent/JP2002190833A/ja
Publication of JP2002190833A publication Critical patent/JP2002190833A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メール等のコミュニケーションデータの
送信要求を受け付け、音声情報又は画像情報として音声
受信端末宛て又は画像受信端末宛てに転送する。 【解決手段】 SMTPサーバ2は、メール送信端末1
から電子メールの送信要求を受けるとその電子メールの
受信者アドレスを解析し、受信者アドレスに通常のイン
ターネットメールアドレスを含むときは受信者アドレス
のドメインに該当するPOPサーバ8宛てに、特定受信
者アドレスを含むときは伝送制御装置3に電子メールを
転送する。メディア変換装置10は、電子メールに含ま
れるテキスト形式の電子メールメッセージのデータを、
特定受信者アドレスの種別に応じて受信可能な音声デー
タ及び/又は画像データに変換する。伝送制御装置3
は、ユーザが予め設定する転送タイミング等の転送条件
に従って、特定受信者アドレスに対応する受信端末に向
けて音声データ及び/又は画像データを送るよう、中継
装置4を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コミュニケーショ
ンデータの転送方法に関し、特に、電子メール等の所望
の受信者宛てへのコミュニケーションデータの送信要求
を、所定のメール転送プロトコルにより受け付け、その
コミュニケーションデータを音声情報又は画像情報とし
て音声受信端末宛て又は画像受信端末宛てに転送するこ
とを可能とする改良された転送方法に関する。本発明
は、更に、送信者が標準の電子メールの形式のインター
フェースに従って、電子メールメッセージ、更には電子
メールに添付されたファイルを音声情報又は画像情報と
して音声受信端末宛て又は画像受信端末宛てに転送する
ことを可能とする改良された転送方法に関する。また、
本発明の対象は、これらの転送方法に適したコミュニケ
ーションデータの転送要求方法をも包含する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの爆発的な普及により、
電子メールは日常のコミュニケーション手段として広く
用いられるようになっている。送信者はパーソナルコン
ピュータ(PC)、携帯電話等の端末を操作して、受信
者のメールアドレスとメッセージを入力し、送信するこ
とで、インターネットを経由して当該受信者宛てにメッ
セージを送ることができる。また、電子メールにより送
信できるデータ形式はMIMEが一般的であり、画像、
音声等のテキスト形式以外のファイルを添付して送るこ
とができる。
【0003】ところで、電子メールメッセージを宅内電
話、携帯電話等の音声受信端末によって音声情報として
取得する、あるいはファクシミリ装置(FAX)等の画
像受信端末によって画像情報として取得することを可能
とするシステムは、例えばユニファイド・メッセージ・
システムとして知られている。この種のシステムによれ
ば、電子メールメッセージをテキスト音声合成手段又は
テキスト画像データ変換装置により音声情報又は画像情
報に変換し、所定のメールボックスに蓄積することで、
利用者が音声受信端末又は画像受信端末によって当該音
声情報又は画像情報を取得することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のこの種
ユニファイド・メッセージ・システムにおいては、通常
電子メールの送信者は、インターネットメールの送受信
を行うことのできる通常の電子メールソフトを利用し、
所望のメッセージ受信者をインターネットの電子メール
アドレスによって特定する。しかるに、通常の電子メー
ルソフトにおいては、受信者をインターネットメールの
メールアドレスによって特定する必要があるため、電子
メールの送信者自らが事前にメッセージ受信者の特定の
音声受信端末又は画像受信端末を個別に指定してメッセ
ージを送ることは困難であった。
【0005】ところで、受信者の音声受信端末又は画像
受信端末宛てに電子メールメッセージを転送する場合、
メッセージの即時性を重視すると、送信を要求された電
子メールの転送は、これを直ちに行うことが考えられ
る。しかしながら、受信者によっては、当該所定の時間
帯、例えば深夜に音声情報又は画像情報が転送されるこ
とを望まない場合がある。従って、その転送のタイミン
グは、受信者の利用形態等に応じて適切に管理できるも
のでなければならない。
【0006】一方、日常受信する電子メールの中には、
迷惑メール(いやがらせ、間違い)やメーリングリスト
による安易なダイレクト・メール(DM)が含まれる場
合がある。この種の不要メールを受信者のメールボック
スに転送する前に事前に阻止できる付加機能が用意され
ていれば、ユーザにとってより有益である。
【0007】そこで、本発明の主要な目的は、上記した
従来技術の問題点を解消し、電子メール等の所望の受信
者宛てへのコミュニケーションデータの送信要求を、所
定のメール転送プロトコルにより受け付け、そのコミュ
ニケーションデータを音声情報又は画像情報として音声
受信端末宛て又は画像受信端末宛てに転送することを可
能とするコミュニケーションデータの転送方法を提供す
ることにある。
【0008】本発明のもう一つの主要な目的は、通常の
電子メール形式のインターフェースに従って、電子メー
ルの送信者自らが事前にメッセージ受信者の特定の音声
受信端末又は画像受信端末を個別に指定してメッセージ
を送ることを可能とするコミュニケーションデータの転
送方法を提供することにある。
【0009】本発明の別の目的は、上記した主要な目的
を達成する方法において、音声情報又は画像情報の転送
のタイミングを受信者の利用形態等に応じて適切に管理
することを可能とすることにある。
【0010】また、本発明の更に別の目的は、上記した
主要な目的を達成する方法において、迷惑メールやDM
等の不要メールを受信者のメールボックスに転送する前
に事前に阻止できる付加機能を持たせることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るコミュ
ニケーションデータの転送方法によれば、電子メールを
送受信するためのプロトコル、例えば同プロトコルとし
て広く普及しているSMTP(Simple mail
transfer protocol)に従い、コミ
ュニケーションデータの送信要求を受け付ける。このコ
ミュニケーションデータは、少なくとも1つの受信者デ
ータと本文メッセージデータとを含んでいる。次いで、
送信の要求されたコミュニケーションデータに含まれる
受信者データを解析し、解析により特定される受信者が
そのコミュニケーションデータを音声情報又は画像情報
のいずれかにより受信するよう予め設定された特定の受
信者であるかどうかを判別し、それによりコミュニケー
ションデータの転送先をその特定受信者とそうでないも
のとに振り分けて転送する。特定受信者宛てのコミュニ
ケーションデータである場合、その特定受信者に対応す
る音声受信端末宛て又は画像受信端末宛てに音声データ
又は画像データを転送する。これにより、コミュニケー
ションデータの送信者自らが事前に受信者の特定の音声
受信端末又は画像受信端末を個別に指定してメッセージ
を送ることが可能となる。
【0012】ここで、コミュニケーションデータの送信
要求は、電子メール送信端末による送信要求を含むが、
これに限定されるものではなく、FAXその他の画像送
信端末による送信要求、電話その他の音声送信端末によ
る送信要求、若しくはWebサーバを介した送信要求に
応答して行われる送信要求も含む。
【0013】電子メール送信端末による送信要求のとき
は、所定のメール転送プロトコルによる送信要求とする
ことができる。
【0014】一方、画像送信端末による送信要求があっ
たときは、文字認識により画像データに含まれる少なく
とも1の受信者データと本文メッセージデータとを取得
し、受信者データと本文メッセージデータとを含む所定
のメール転送プロトコルの送信要求に変換する。
【0015】同様に、音声送信端末による送信要求があ
ったときは、音声認識により音声データに含まれる少な
くとも1の受信者データと本文メッセージデータとを取
得し、受信者データと本文メッセージデータとを含む所
定のメール転送プロトコルの送信要求に変換する。
【0016】更に、Webサーバを介した送信要求があ
ったときは、Webサーバから転送されるデータから少
なくとも1の受信者データと本文メッセージデータとを
取得し、受信者データと本文メッセージデータとを含む
所定のメール転送プロトコルの送信要求に変換する。
【0017】上記のコミュニケーションデータの転送方
法においては、音声データ又は画像データを所定のタイ
ミングにより前記音声受信端末又は画像受信端末宛てに
転送するよう制御することが好ましい。音声情報又は画
像情報の転送のタイミングを受信者の利用形態等に応じ
て適切に管理することを可能とするためである。
【0018】上記のコミュニケーションデータの転送方
法においては、音声データ又は画像データを、音声受信
端末又は画像受信端末を使用する受信者が予め指定した
タイミングにより転送するよう制御することが好まし
い。音声情報又は画像情報の転送のタイミングを受信者
の都合に合わせて転送させることにより、より確実に受
信者へ転送できるようにするためである。
【0019】上記のコミュニケーションデータの転送方
法においては、送信要求に転送タイミングを示すデータ
が含まれている場合には、該データが示す転送タイミン
グにより音声データ又は画像データを音声受信端末又は
画像受信端末宛てに転送するよう制御することが好まし
い。音声情報又は画像情報を送信者が希望するタイミン
グで転送させることにより、送信者の利便性を向上させ
るとともに、より多様な用途に応用できるようにするた
めである。
【0020】第2の発明に係るコミュニケーションデー
タの転送方法によれば、送信端末から電子メールの送信
要求をメールサーバにより受け付ける。メールサーバ
は、電子メールの受信者アドレスを解析して電子メール
メッセージを音声情報又は画像情報のいずれかにより受
信するように予め設定された特定の受信者アドレス宛て
の電子メールを伝送手段に転送する。伝送手段は、所定
のタイミングで特定受信者アドレスに対応する音声受信
端末宛て又は画像受信端末宛てに公衆回線網を介して音
声情報又は画像情報を転送する。これにより、通常の電
子メールの形式に従い、通常の電子メールソフトによっ
て、電子メールの送信者自らが事前にメッセージ受信者
の特定の音声受信端末又は画像受信端末を個別に指定し
てメッセージを送ることが可能となると同時に、音声情
報又は画像情報の転送のタイミングを受信者の利用形態
等に応じて適切に管理することが可能となる。
【0021】電子メールメッセージは一般的なテキスト
形式の他HTML形式その他の形式であっても良いが、
音声受信端末宛て又は画像受信端末宛てに転送される前
に適切に音声情報又は画像情報にメディア変換される必
要がある。例えば、テキスト形式のメッセージの場合、
公知のテキスト音声合成装置又はテキスト画像データ変
換装置によって、送信端末上、メールサーバ上又は伝送
手段上のいずれかにおいて音声情報又は画像情報にメデ
ィア変換される。従って、音声受信端末宛て又は画像受
信端末宛てに転送される前に適切に音声情報又は画像情
報にメディア変換されるので、音声受信端末、画像受信
端末は、電子メールの受信を意識する必要がない。
【0022】上記メールサーバは、前記受信者アドレス
が所定のドメイン名又はサブドメイン名(若しくはホス
ト名)を含むとき、前記特定受信者アドレス宛ての電子
メールと判別してその電子メールを伝送手段に転送する
ように構成することができる。所定のドメイン名又はサ
ブドメイン名による判別とその後の転送のために、例え
ばDNSを利用することができる。これにより、特定受
信者アドレスでさえも、通常のインターネットメールの
形式に準拠した受信アドレスによって記述することが可
能となり、特殊な記述形式による特定受信者アドレスを
使用することにより発生し得る、他の中間サーバを含む
インターネットへの悪影響を排除することができる。
【0023】上記送信端末は、音声受信端末の番号又は
画像受信端末の番号を指定する入力に応答して特定受信
者アドレスを生成するアドレス生成手段を備えていても
良い。これにより、送信端末に音声受信端末の番号又は
画像受信端末の番号を指定する入力を行うだけで、必要
な特定受信者アドレスを生成し、電子メールに含めるこ
とが可能となる。
【0024】上記伝送手段は、電子メールに添付された
ファイルを追加の音声情報として音声受信端末宛てに転
送し、又は電子メールに添付されたファイルを追加の画
像情報として画像受信端末宛てに転送しても良く、これ
により添付ファイルの内容を含む音声情報又は画像情報
を特定の受信端末宛てに転送することができる。
【0025】上記メールサーバは、インターネットを経
由して受信した電子メールを解析し、予め設定された条
件に合致するとき、予め設定された別の電子メールアド
レス宛てに若しくは特定受信者アドレス宛てに電子メー
ルメッセージを転送し、又は上記の転送を禁止するよう
に構成しても良い。これにより、迷惑メールやDM等の
不要メールを受信者のメールボックスや受信端末に転送
する前に事前に阻止できる付加機能を持たせることがで
きる。
【0026】上記コミュニケーションデータの転送方法
においては、画像受信端末に対しては、電子メールメッ
セージがメディア変換されてなる画像情報と所定の画像
情報とが組み合わされた画像情報が転送されるようにし
ても良い。これにより、画像受信端末を利用する受信者
に対して、所定の画像により装飾された興趣性に富むメ
ッセージを送ることができる。
【0027】上記コミュニケーションデータの転送方法
においては、電子メールに画像情報を含むファイルが添
付されている場合、画像受信端末に対しては、添付され
たファイルに含まれる画像情報と電子メールメッセージ
がメディア変換されてなる画像情報とが組み合わされた
画像情報が転送されるようにしても良い。この場合、画
像受信端末に対して、電子メールのメッセージと電子メ
ールに添付されたファイルの画像とが組み合わされた画
像を転送することができる。これにより、電子メールに
画像情報を含むファイルを添付するという簡単な操作に
よって、FAX等の画像受信端末に対して、画像により
装飾された興趣性に富むメッセージを送ることができ
る。
【0028】上記コミュニケーションデータの転送方法
においては、音声受信端末に対して、電子メールメッセ
ージがメディア変換されてなる音声情報と所定の音声情
報とが組み合わされた音声情報が転送されるようにして
も良い。これにより、音声受信端末に対し、電子メール
メッセージを、BGMの音楽データ等の音声情報ととも
に音声で転送することができるので、興趣性に富む音声
メッセージを送ることができる。
【0029】上記コミュニケーションデータの転送方法
においては、電子メールに音声情報を含むファイルが添
付されている場合、音声受信端末に対しては、添付され
たファイルに含まれる音声情報と電子メールメッセージ
がメディア変換されてなる音声情報とが組み合わされた
音声情報が転送されるようにしても良い。これにより、
電子メールに音声情報を含むファイルを添付するという
簡単な操作によって、音声受信端末に対して、興趣性に
富む音声メッセージを送ることができる。
【0030】上記メールサーバは、送信端末から送信要
求された電子メールの受信者アドレスが特定の受信者ア
ドレスでない場合は、該送信要求された電子メールのメ
ッセージに所定のテキストデータを付加して、送信要求
された受信者アドレス宛てに送信するようにしても良
い。ここで、所定のテキストデータとしては、アスキー
アートと通称されるイラストを模した文字列等が挙げら
れる。これにより、通常の電子メールを受信する端末に
対しても、アスキーアート等で装飾されたメッセージを
送ることができる。
【0031】コミュニケーションデータの転送要求は、
好ましくは、音声受信端末又は画像受信端末に固有に割
り当てられた番号と、音声受信端末と画像受信端末とで
異なるドメイン名又はサブドメイン名(若しくはホスト
名)とからなる受信者アドレスを特定してコミュニケー
ションデータの送信を要求することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面に基づき説明する。
【0033】図1は、本発明のコミュニケーションデー
タの転送方法を実施するためのシステムに関し、第1の
実施形態に係る構成図を示している。図1は、送信端末
にメール送信端末を利用するシステム構成例を示してお
り、メール送信端末1と、メールサーバとしてのSMT
Pサーバ2と、伝送装置としての伝送制御装置3及び中
継装置4と、受信端末としての電話5及びFAX6とを
含む。
【0034】メール送信端末1は、汎用の電子メールア
プリケーションソフトが動作するPCであり、送信者
は、従来と同様の操作によってテキスト形式の電子メー
ルメッセージを作成し、電子メールアドレスを指定し
て、SMTPサーバ2にその電子メールの送信を要求す
ることができる。しかして、本実施形態において、送信
者は、電子メールの受信者として、以下の例に示す形式
のアドレスを特定することができる。
【0035】(1) 通常のインターネットメールを送
信する場合:abc123@tenso.co.jp (2) 受信者の宅内電話又は携帯電話へ音声情報を転
送する場合:03−1234−5678@@tel 又
は 090−8765−4321@@tel (3) 受信者のFAXへ画像情報を転送する場合:
03−2345−6789@@fax
【0036】上記の例において、(1)は通常のインタ
ーネットメールアドレスであり、通常の電子メールの転
送を行う場合に使用する。一方(2)及び(3)は、本
実施形態によるコミュニケーションデータの転送方法に
固有の形式のアドレスであり、電子メールメッセージを
音声情報又は画像情報のいずれかにより受信するよう予
め設定された特定の受信者アドレス(以下、特定受信者
アドレスという)である。
【0037】メール送信端末1は、利用者の任意によ
り、音声受信端末の番号又は画像受信端末の番号を指定
する入力に応答して特定受信者アドレスを生成するアド
レス生成手段20を設けても良い。アドレス生成手段2
0は、音声受信端末の番号及び画像受信端末の番号とそ
れらに関連付けられた特定受信者アドレスとをユーザ情
報として管理しており、音声受信端末の番号又は画像受
信端末の番号を指定する入力があると、上記(2)又は
(3)の特定受信者アドレスを自動的に生成し、これを
電子メールに含める。なお、アドレス生成手段20は、
メール送信端末1に追加可能な機能として、メール送信
端末1に含めても良いのは勿論である。
【0038】SMTPサーバ2は、電子メールのメール
アドレスを解析し、受信者として特定されたメールアド
レスが、通常のインターネットメールアドレスであると
きは、POPサーバ8にその電子メールを転送する。一
方、受信者として特定されたメールアドレスが特定受信
者アドレスの場合には、その電子メールを伝送制御装置
3に転送する。この電子メール転送の振り分けは、SM
TPサーバ2が備える転送管理システム(例えばDN
S)をカスタマイズすることにより、容易に実現するこ
とができる。
【0039】伝送制御装置3は、各ユーザのID、パス
ワード、電子メールアドレス、特定受信者アドレス、受
信端末種別(音声、画像)、受信端末ID等からなるユ
ーザ情報と、ユーザが予め設定する転送タイミング等の
転送条件を登録するためのデータベース9と、テキスト
−音声変換機能及びテキスト−画像変換機能を有するメ
ディア変換装置10とを備える。更に、伝送制御装置3
には、中継装置4が接続されている。
【0040】次に、上記の通り構成される第1の実施形
態に係るシステムの動作を説明する。
【0041】図2は、上記システムの動作フローを示す
図である。まず、SMTPサーバ2は、メール送信端末
1から、電子メールの送信要求を受けると、その電子メ
ールの受信者アドレスを解析する(ステップS10
1)。解析の結果、受信者アドレスに通常のインターネ
ットメールアドレスを含むときは、SMTPサーバ2
は、通常のインターネットメールの動作と同様に、受信
者アドレスのドメインに該当するPOPサーバ8宛て
に、その電子メールを転送する(ステップS102、S
103)。一方、解析の結果、受信者アドレスに特定受
信者アドレスを含むときは、SMTPサーバ2は、その
電子メールを伝送制御装置3に転送する(ステップS1
04)。
【0042】伝送制御装置3は、SMTPサーバ2から
転送された電子メールに含まれている少なくとも送信者
アドレス(From)及び受信者アドレス(To)を、データ
ベース9に格納されたユーザ情報と照合することによ
り、ユーザ認証を行う(ステップS105)。このユー
ザ認証は、本システムの利用資格を事前に登録した特定
ユーザに限定することで、メールを送信する側において
匿名メール等のいたずら、いやがらせ等の不正行為を行
うことを予防するとともに、転送を受ける(受信する)
側において、自己宛ての音声情報及び/又は画像情報の
転送を希望して予め登録した受信端末宛てにのみ、所望
のタイミング(時間帯)にその音声情報及び/又は画像
情報が転送されるようにするためである。
【0043】次に、メディア変換装置10は、電子メー
ルに含まれるテキスト形式の電子メールメッセージのデ
ータを、特定受信者アドレスの種別に応じて電話5によ
って受信可能な音声データ及び/又はFAX6によって
受信可能な画像データに変換する(ステップS10
6)。
【0044】前記のとおり、データベース9には、ユー
ザが予め設定する転送タイミング等の転送条件が登録さ
れている。伝送制御装置3は、その転送条件に含まれる
所定の転送タイミングに従って、転送先として特定され
た特定受信者アドレスに対応する受信端末に向けて、音
声データ及び/又は画像データを送るよう、中継装置4
を制御する(ステップS107)。膨大な数のメールを
転送するタイミングを伝送制御装置3が効率よく制御で
きるようにするために、伝送制御装置3に設けられたデ
ータベース9が転送スケジュール・データベースを備え
ていてもよい。
【0045】ここで、伝送制御装置3による音声情報及
び/又は画像情報の転送タイミングの制御について説明
する。
【0046】伝送制御装置3は、音声情報及び/又は画
像情報の転送を実行させる際に、データベース9に登録
された転送情報の中から、ユーザが設定した転送タイミ
ングに係る情報を読み出して、該情報に基づいて音声情
報及び/又は画像情報の転送を行わせる。データベース
9に登録された転送タイミングに係る情報とは、音声情
報及び/又は画像情報の転送を受けるユーザが、転送さ
れても良い時間帯等を指定したものである。
【0047】例えば、電話5を用いて音声情報の転送を
受ける場合、電話がかかってきても不都合でない時間帯
に転送されることがより望ましく、就寝後や出勤の直前
等に転送されることは好ましくない。一方、ユーザの生
活時間帯は個々人で異なっており、各個人の都合に合わ
せて設定することが望ましい。このため、ユーザの日常
生活において、就寝後等の時間帯を避けてメッセージの
受信に不都合でない時間帯を予め設定しておくことで、
ユーザの都合に合わせて音声情報を転送し、メッセージ
を確実に転送先へ届けることができる。
【0048】また、伝送制御装置3の制御により決定さ
れる転送タイミングは、メールの送信者が設定すること
も可能である。即ち、メールの送信者が、該メールの内
容を受信ユーザへ転送する日時を指定することで、ユー
ザの都合や情報管理上の都合に合わせてメッセージの配
信を行うことができる。
【0049】例えば、図3に示すように、特定受信者ア
ドレスに、転送タイミングを示す情報を付加してメール
を送信する方法が挙げられる。図3に示す例で記号
「*」を用いた箇所にはアルファベットや数字等が該当
し、上述の(2)及び(3)の特定受信者アドレスと同
様のアドレスとなっている。
【0050】図3に示す例において、送信先メールアド
レスには、「*」で示す特定受信者アドレス中に数字が
付加されているが、この数字は転送タイミングを指定す
るものである。図3中、No.1の例では、「0501
_1400」という数字が付加されているが、この例で
は、「_(アンダーバー)」記号の前の数字が月・日を
表し、「_」記号の後の数字が時・分を表している。即
ち、転送タイミングとして「5月1日 14:00」が
指定されている。
【0051】また、「_」記号を用いずに転送タイミン
グを指定することもできる。図3中、No.2に示す例
では特定受信者アドレス中に「05011400」の数
字列が付加されているが、この数字列を先頭から2桁毎
に、月・日・時・分と解釈すれば、この例で指定された
転送タイミングは「5月1日 14:00」となる。
【0052】さらに、図3中、No.3に示す例では、
特定受信者アドレス中に「0501_」との数字列が付
加されている。この例は、上記No.1に示す例から時
・分の指定を省略したものであり、「0501」との数
字列が「_」記号の前に位置しているので、転送タイミ
ングとして「5月1日」が指定されている。
【0053】同様に、図3中、No.4に示す例では、
特定受信者アドレス中に「0501」との数字列が付加
されている。この例は、上記No.2に示す例から時刻
の指定を省略したものであり、「0501」との数字列
を先頭から順に月・日・時・分として解釈すれば、指定
された転送タイミングが「5月1日」であり、時刻の指
定が省略されたことがわかる。
【0054】そして、図3中、No.5に示す例では、
特定受信者アドレス中に「_1400」との数字列が付
加されている。この例は、上記No.1に示す例から月
日の指定を省略したものであり、「_」記号の後の数字
「1400」を時刻として解釈すれば、指定された転送
タイミングが「14:00」であることがわかる。
【0055】このように、電子メールの送信者は、メッ
セージを含む電子メールの特定受信者アドレス中に、転
送すべきタイミングを指定する情報を付加することによ
り、該電子メールのメッセージを音声情報及び/又は画
像情報として転送するタイミングを指定することができ
る。なお、図3に示す例では、転送タイミングの月日と
時刻の区切りとして「_」記号を用いたが、「−(ハイ
フン)」等の他の記号を用いることも勿論可能である。
【0056】続いて、電子メールの送信者により指定さ
れた転送タイミングと、実際の転送タイミングとの関係
について説明する。通常、送信された電子メールは、イ
ンターネット7を経由して、遅滞なくSMTPサーバ2
へ送達される。しかしながら、インターネット7を構成
する回線において、回線異常やトラフィックの急増等の
トラブルが発生すると、SMTPサーバ2への到着が遅
れることもあり得る。そして、電子メールが、該電子メ
ールの送信者が転送タイミングとして指定した日時を過
ぎてからSMTPサーバ2へ送達される場合もある。
【0057】このような場合、伝送制御装置3は中継装
置4を制御して、電子メールの送信者が指定した転送タ
イミングを過ぎた電子メールのメッセージは、転送可能
となった時点で速やかに転送させる。
【0058】また、本実施形態のシステムにおいてはメ
ッセージの転送を受ける受信者が転送タイミングを指定
することができるので、電子メールの送信者が指定した
時刻に転送できない場合がある。このような場合、伝送
制御装置3は、送信者が指定した転送タイミングを過ぎ
てから、最初に転送可能となった時点で速やかにメッセ
ージを転送させる。例えば、送信者により指定されたタ
イミングが「5月1日14:00」であり、受信者が指
定したタイミングが「16:00」であった場合、メッ
セージは「5月1日 16:00」に転送されることに
なる。
【0059】さらに、送信者が転送タイミングを指定し
た電子メールについて、指定された転送タイミングから
所定の期間(例えば2ヶ月)経過後に、未だ転送可能な
状態にならない場合は、該電子メールを削除する処理を
行うことも可能であり、また、所定の期間(例えば3ヶ
月)以上先の転送タイミングの指定はエラーとして扱う
等の処理を行うこともできる。これにより、誤って、現
在から極端に離れた転送タイミングが指定された場合
や、何らかの理由で転送できない状態が継続した場合に
も、システム全体のトラフィックに異常を来すことなく
処理できる。
【0060】中継装置4は、上記所定のタイミングで、
特定受信者アドレスに含まれる宅内電話番号又は携帯電
話番号の電話5との間に回線を確立し、音声データを伝
送し、又は特定受信者アドレスに含まれるFAX番号の
FAXとの間に回線を確立し、画像データを伝送する
(ステップS108)。
【0061】上記のとおり、SMTPサーバ2は、受信
者アドレスを解析し、受信者アドレスの種別によって、
送信を要求された電子メールを振り分けている。そこ
で、その機能を更に拡張し、インターネットを経由して
受信した電子メールを解析し、予め設定された条件に合
致するとき、予め設定された別の電子メールアドレス宛
てに若しくは特定受信者アドレス宛てに電子メールメッ
セージを転送し、又はその転送を禁止するようにしても
よい。
【0062】上記の目的のために、転送を受ける(受信
する)側において、次のような転送先アドレスの登録を
伝送制御装置3が備えるデータベース9に対し予め行う
ことによって、その転送先アドレスの登録内容に従い、
SMTPサーバ2による転送(振り分け)動作を行わせ
ることができる。
【0063】図4は、転送先アドレスの登録例を示す図
である。ここで、No.1及びNo.2は、私用、会社
用にそれぞれ分けて、電子メールメッセージとしての転
送を希望するときの通常のインターネットメールアドレ
スを、No.3は、音声情報の携帯電話(PHS)への
転送を希望するときの特定受信者アドレスを、No.4
は、私用(但し急用)の際に、電子メールメッセージと
しての転送を希望するときのインターネットメールアド
レス、及び音声情報の携帯電話(PHS)への転送を希
望するときの特定受信者アドレスの両者を、それぞれ登
録した例である。なお、図4において「一時転送停止」
とは、ユーザの希望により、そのアドレス宛ての転送を
一時的に中止させたいときに任意に選択できる項目であ
る。
【0064】更に、転送を受ける(受信する)側におい
て、次のような転送先等の条件設定の登録を、同様にデ
ータベース9に対し予め行うことによって、その条件設
定に従いSMTPサーバ2による転送及び/又は転送禁
止の動作を行わせることができる。
【0065】図5は、転送先等の条件設定例を示す図で
ある。ここで、キーの欄は、SMTPサーバ2による受
信メールの解析において、解析対象項目、例えば、受信
メールのヘッダ情報に含まれる送信者(From)、件名
(Subject)等の項目を指定するためのもの、キーワー
ドの欄は、転送及び/又は転送禁止を行うべき受信メー
ルの選別を当該指定されたキーに含まれるキーワードに
よって行うために、そのキーワードを指定するためのも
の、転送先アドレスの欄は、そのキーワードによって選
別された受信メールに関し、それを転送する場合には転
送先アドレスを指定する一方、転送を禁止する場合その
旨指定するためのものである。
【0066】図5の具体例において、No.1及びN
o.2は、受信メールの送信者メールアドレスに図示の
キーワード「*@*ccc*」、「*ddd.co.j
p」(ここで、「*」は任意の文字(列)、数字、記号
を許容することを示す)をそれぞれ含む場合、換言すれ
ば、当該キーワードを含むドメイン名からメールを受信
した場合、それを転送先アドレスに転送するための条件
設定である。また、No.3は、受信メールの件名に図
示のキーワード「○○ショップ得々情報」を含む場合
に、それを受信不要なメールとして転送を禁止するため
の条件設定、No.4は、受信メールの件名に、複数の
キーワード「PICS」、「MORE PICTURE」
のいずれかを含む場合に、それを受信不要なメールとし
て転送を禁止するための条件設定である。
【0067】なお、上記の例において、転送を禁止する
動作は、転送を行わずにSMTPサーバ2において受信
メールを直ちに破棄するものでもよく、また、転送を行
わずに所定期間SMTPサーバ2に蓄積するか、あるい
は転送を行わずに最新の受信メールから数えて所定件数
分若しくは所定データ容量分をSMTPサーバ2に蓄積
するものでもよい。
【0068】次に、本発明のコミュニケーションデータ
の転送方法を実施するためのシステムに関し、第2の実
施形態について説明する。
【0069】なお、本第2の実施形態におけるシステム
は、上記第1の実施形態におけるシステムと同一構成に
よってなるものであり、その構成についての図示及び説
明は省略する。
【0070】本第2の実施形態では、図1に示すシステ
ムにおいて、メール送信端末1によってテキスト形式の
電子メールメッセージが作成される。ここで、第1の実
施形態とは異なり、メール送信端末1で作成された電子
メールメッセージには、さらに画像ファイルが添付され
る。
【0071】そして、メール送信端末1からSMTPサ
ーバ2に対して、画像ファイルが添付された電子メール
の送信が要求されると、本システムにおいては、図2の
ステップS101〜S108に示す処理と同様の処理が
行われる。但し、図2のステップS106でメディア変
換装置10により実行されるメディア変換処理について
は、第1の実施形態とは異なる動作が行われる。このメ
ディア変換処理について、以下、説明する。
【0072】図6は、図2のステップS106でメディ
ア変換装置10により実行されるメディア変換処理を、
より詳細に示す動作フローである。図1に示すシステム
の伝送制御装置3により、SMTPサーバ2から転送さ
れた電子メールについてのユーザ認証が行われると、メ
ディア変換装置10は、該電子メールの宛先となってい
る特定受信者アドレスを解析し、特定受信者アドレスが
FAX6(図1)を示しているか否かを判別する(ステ
ップS201)。
【0073】ここで、電子メールに含まれている特定受
信者アドレスがFAX6を示すもので無い場合、即ち、
電話5(図1)を示している場合(ステップS201;
No)、メディア変換装置10は、電子メールに含まれ
ているテキスト形式の電子メールメッセージのデータ
を、電話5によって受信可能な音声データに変換する
(ステップS202)。
【0074】また、電子メールに含まれている特定受信
者アドレスがFAX6を示すものであった場合(ステッ
プS201;Yes)、メディア変換装置10は、電子
メールに画像ファイルが添付されているか否かを判別す
る(ステップS203)。
【0075】ここで、電子メールに画像ファイルが添付
されていなければ(ステップS203;No)、メディ
ア変換装置10は、電子メールメッセージのデータをF
AX6によって受信可能な画像データに変換する(ステ
ップS204)。
【0076】一方、電子メールに画像ファイルが添付さ
れている場合(ステップS203;Yes)、メディア
変換装置10は、添付された画像ファイルと、テキスト
形式の電子メールメッセージのデータとをもとに、オー
バーレイ画像のデータを生成する(ステップS20
5)。即ち、メディア変換装置10は、添付された画像
ファイルの画像が地紋として配置され、その上に電子メ
ールのメッセージが重ねられた画像のデータを作成し、
FAX6により受信可能な形式の画像データに変換す
る。
【0077】そして、ステップS202,S204,S
205の処理で変換されたデータは、伝送制御装置3に
よって所定の転送タイミングで中継装置4へ転送され、
中継装置4によって電話5又はFAX6へ伝送される。
【0078】ここで、図6のステップS205で、メデ
ィア変換装置10により、電子メールに添付された画像
ファイルの画像と電子メールのメッセージとが重ねられ
る処理について説明する。
【0079】図7及び図8は、電子メールに添付される
画像ファイルの画像及びFAX6へ伝送される画像の例
を示す図であり、図7(a)は、電子メールに添付され
る画像ファイルの一例としての添付画像21を示し、図
7(b)は添付画像21をもとに作成され、FAX6へ
伝送されるFAX画像22を示し、図8(a)は、電子
メールに添付される画像ファイルの一例としての添付画
像23を示し、図8(b)は添付画像23をもとに作成
され、FAX6へ伝送されるFAX画像24を示す。
【0080】電子メールに画像ファイルが添付されてい
る場合、メディア変換装置10は、添付された画像ファ
イルの画像を、予め指定された領域に配置する。また、
FAX6で受信可能な画像のサイズに比べて、添付され
た画像ファイルに含まれる画像のサイズが小さい場合に
は、メディア変換装置10は、該画像を複製して予め指
定された領域に並べて配置する。そして、画像が並べら
れた領域に重複しない位置に電子メールのメッセージを
配置し、画像と電子メールのメッセージとを含む1つの
画像とする。
【0081】図7(b)に示すFAX画像22は、図7
(a)に示す添付画像21が電子メールに添付された場
合に作成される画像の一例である。FAX画像22にお
いては、周縁部に地紋221が配されている。地紋22
1は、複数の添付画像21が並べられて構成される。ま
た、地紋221の内側にはメッセージエリア222が設
けられ、このメッセージエリア222には、テキスト形
式で電子メールに含まれていたメッセージ223が配置
される。
【0082】従って、メール送信端末1において、テキ
スト形式の電子メールメッセージととともに画像ファイ
ルが送信されると、FAX6に対しては、画像とメッセ
ージとが重ねられたオーバーレイ画像が伝送される。こ
れにより、電子メールに画像ファイルを添付するという
簡単な操作により、FAX6を所持する受信者に対し
て、画像とメッセージとが合成された興趣性に富むメッ
セージを送ることができる。
【0083】例えば、送信者が電子メールで新年の挨拶
を送信する際に、正月に関連するイラストや模様の画像
ファイルを添付すれば、FAX6を使用する受信者は、
正月に関連するイラストや模様が地紋として印刷された
FAXを受信できる。このため、年賀状やクリスマスカ
ード、暑中見舞い等のグリーティングカードに代えて、
電子メールを用いてグリーティングメッセージを送るこ
とができる。
【0084】また、メディア変換装置10は、上述した
図7(b)に示すFAX画像24を作成する処理とは異
なる処理により、画像ファイルの画像と電子メールのメ
ッセージとを重ねることが可能である。
【0085】例えば、電子メールに添付された画像を、
FAX6により受信可能な画像サイズに合わせて拡大
し、拡大した画像中の所定位置に電子メールのメッセー
ジを重ねても良い。
【0086】図8(b)に示すFAX画像24は、図8
(a)に示す添付画像23が電子メールに添付された場
合に作成される画像の一例である。FAX画像24は、
FAX6によって受信可能な画像サイズに合わせて添付
画像23が拡大されて、地紋241となっている。そし
て、地紋241に重なるように、電子メールのメッセー
ジ242が配置されている。図8(b)に示す例では、
メッセージ242はFAX画像24のほぼ中央に配置さ
れている。
【0087】このように、メディア変換装置10は、電
子メールに添付された画像ファイルに含まれる画像を単
純に拡大し、画像の中央等の所定位置に電子メールのメ
ッセージを配置することで、画像とメッセージとが重ね
られたオーバーレイ画像を作成することも可能である。
【0088】なお、本第2の実施形態において、電子メ
ールに添付される画像ファイルとしては、JPEG形
式、ビットマップ形式、GIF形式、PAINT形式、
TIFF形式、EPS形式等の各種画像フォーマットに
適合する画像ファイルが挙げられるが、その他メール送
信端末1及びメディア変換装置10で処理可能な形式の
ファイルであれば特に限定されない。また、画像ファイ
ルの内容も特に限定されず、図7(a)や図8(a)に
示した模様の他、飾り文字等が施された画像であっても
良いし、FAX6がカラー印刷可能なものであればカラ
ー画像であっても良い。さらに、電子メールに複数の画
像ファイルが添付された場合に、これら複数の画像と電
子メールメッセージとを重ねるようにしても良い。
【0089】さらに、本第2の実施形態では、電子メー
ルに画像ファイルとして添付された画像と電子メールの
メッセージとのオーバーレイ画像がFAX6に対しての
み転送される構成としたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えばSMTPサーバ2或いはPOPサ
ーバ8の処理によって、電子メールに添付された画像フ
ァイルと電子メールのメッセージとのオーバーレイ画像
が生成され、PC17に対してHTML形式やXML形
式の電子メールとして転送される構成としても良い。
【0090】また、上記第2の実施形態では、メール送
信端末1において、電子メールメッセージに画像ファイ
ルを添付することによって、画像ファイルとメッセージ
とのオーバーレイ画像がFAX6から出力されるものと
したが、メール送信端末1においてテキスト形式の電子
メールメッセージを作成し、この電子メールの送信を要
求するだけで、同様の機能を実現することも可能であ
る。
【0091】例えば、それぞれ固有の符号が付された複
数の画像ファイルを、予めデータベース9内に格納して
おく。メール送信端末1で電子メールメッセージを作成
する際、該メッセージの先頭に、データベース9内に格
納された画像ファイルの中で所望する画像ファイルの符
号と、画像ファイルの使用を指示するコマンドとを挿入
する。
【0092】そして、メディア変換装置10によって、
電子メールメッセージの先頭に含まれる画像ファイルの
符号とコマンドとを検知し、該符号に対応する画像ファ
イルをデータベース9内から読み出す。その後、図6の
ステップS205に示す処理と同様に、画像ファイルの
画像と電子メールのメッセージとが重ねられた画像デー
タを作成してFAX6へ転送する構成とすれば、FAX
6に対して、画像ファイルの画像とメッセージとのオー
バーレイ画像を転送することができる。
【0093】従って、例えばメール送信端末1が画像フ
ァイルを取り扱う機能を持たない場合や、送信者が画像
ファイルを用意できない場合であっても、FAX6に対
して、興趣性に富むメッセージを転送することができ
る。さらに、地紋となる画像ファイルをデータベース9
に格納する際に、特定の時季や、文字列に対応づけてお
くことで、電子メールメッセージが転送される時季に合
わせた画像ファイルをメディア変換装置10によって自
動的に選択し、地紋として利用したり、或いは、電子メ
ールのメッセージ中に含まれる文字列を解析して、関連
する画像を地紋として利用することも可能である。この
場合、特に送信者が操作を行わなくても、興趣性に富む
メッセージを送信できる。
【0094】次いで、本発明のコミュニケーションデー
タの転送方法を実施するためのシステムに関し、第3の
実施形態について説明する。
【0095】なお、本第3の実施形態におけるシステム
は、上記第1の実施形態におけるシステムと同一構成に
よってなるものであり、その構成についての図示及び説
明は省略する。
【0096】本第3の実施形態におけるシステムにおい
て、メール送信端末1によってテキスト形式の電子メー
ルメッセージが作成されると、図2に示す処理によって
電子メールアドレスが解析され(ステップS101)、
該電子メールの受信者として指定されたアドレスが特定
受信者アドレスであれば、該電子メールはSMTPサー
バ2から伝送制御装置3へ転送される(ステップS10
4)。また、送信された電子メールが通常の電子メール
であれば、該電子メールは通常のインターネットメール
として、SMTPサーバ2によってPOPサーバ8へ送
信される(ステップS103)。
【0097】本第3の実施の形態では、図2のステップ
S103におけるメール転送処理は、図9に示すフロー
チャートに従って実行され、電子メールにアスキーアー
トを付加する処理が行われる。
【0098】ここで、アスキーアートとは、英字、ひら
がな、カタカナ、漢字、記号等、ASCIIコードやJ
ISコード等の文字コードセットに含まれる文字によっ
て構成される図案を指し、別名テキストアートとも呼ば
れるものである。アスキーアートは文字の組み合わせに
より構成されるため、JPEG、GIF形式等の画像デ
ータを代替するものではないが、一般的な文字コードセ
ットを利用する装置であれば利用できる機器に制限がな
く、汎用性が高いという利点がある。また、電子メール
に画像ファイルを添付する場合に比べてデータ量が非常
に小さくて済むという利点もある。このため、手軽にテ
キスト形式の電子メールを装飾し、興趣性に富む電子メ
ールを作ることができるので、広く普及している。
【0099】SMTPサーバ2は、送信された電子メー
ルの宛先を解析した結果、該電子メールが通常の電子メ
ールであった場合は、図9のステップS301に移行し
て、電子メールのデータ中に、アスキーアートを指定す
るデータが含まれるか否かを判別する。なお、アスキー
アートを指定するデータは、電子メールのヘッダ部に含
まれるデータであっても良いし、或いは、本文中に含ま
れるデータであっても良い。
【0100】ステップS301で、電子メールのデータ
中に、アスキーアートを指定するデータが含まれていな
い場合、SMTPサーバ2はステップS302に移行し
て、電子メールに付加するアスキーアートを自動指定
し、ステップS303へ移行する。また、電子メールの
データ中にアスキーアートを指定するデータが含まれて
いる場合は、そのままステップS303へ移行する。
【0101】ステップS303で、SMTPサーバ2
は、指定されたアスキーアートを電子メールの本文に付
加して、該電子メールをPOPサーバ8へ転送する。
【0102】図10は、図9に示すフローチャートで処
理されるアスキーアートの例を示す図である。アスキー
アートは、電子メールの送受信に用いられるテキストと
して扱えるので、各アスキーアートのデータはテキスト
ファイルとして保持できる。例えば、図10中に示すフ
ァイル「fish.txt」は、魚を模した図柄のアスキーアー
トであり、ファイル「Xmas.txt」は、クリスマスツリー
を模した図柄のアスキーアートである。
【0103】このような各種のアスキーアートを、例え
ばSMTPサーバ2内の図示しない記憶領域に格納して
おくことにより、電子メールにアスキーアートを付加し
て、より興趣性に富むメッセージを送ることができる。
【0104】また、図10に示すような各種アスキーア
ートを、使用条件を対応づけて記憶することにより、図
9のステップS302に示すアスキーアート自動指定処
理において、様々な条件に応じたアスキーアートを指定
することができる。例えば、図10に示すファイル「Xm
as.txt」の使用条件として、12月1日〜12月25日
という日付の条件を対応づけておくことにより、12月
1日〜25日の間に送信される電子メールに、「Xmas.t
xt」のアスキーアートを付加することができる。また、
例えば、図10に示す「fish.txt」に、7月1日〜8月
31日という条件を対応づけておけば、夏季に送信され
る電子メールに「fish.txt」のアスキーアートを付加で
きる。これにより、単なるテキスト形式の電子メールで
ありながら、季節感に富み、興趣性の高いメッセージと
することができる。
【0105】また、ステップS302における処理で
は、電子メールの本文中に含まれる文字列に応じて、ア
スキーアートを指定することもできる。例えば、「明け
ましておめでとうございます」や「謹賀新年」といった
正月に関連する文字列が含まれている場合に、正月にち
なんだ図案のアスキーアートを付加することも可能であ
る。
【0106】図11は、アスキーアートを指定するデー
タが含まれる電子メールの例を示す図であり、(a)は
送信者により送信された電子メールを示し、(b)はS
MTPサーバ2によってアスキーアートが付加された後
の電子メールを示す。
【0107】図11(a)に示す電子メールには、ボデ
ィ部すなわち本文の末尾に、「-art- Xmas」という文字
列が挿入されている。ここでは、文字列「-art-」はア
スキーアートの指定であることを示すコマンドであり、
「Xmas」はアスキーアートのファイル名である。
【0108】SMTPサーバ2は、図9のステップS3
01で文字列「-art- Xmas」を検知すると、ステップS
303で、該当するテキストファイル、例えば図10に
示す「Xmas.txt」を読み出して、テキストファイルの内
容を電子メールの本文末尾に付加して、図11(b)に
示すような電子メールを生成する。
【0109】このように、予めコマンドを設定しておく
ことで、アスキーアートを指定するデータについてもテ
キストとして電子メール中に含ませることができ、送信
者は簡単に好みのアスキーアートを指定できる。なお、
図11(a)及び(b)に示す例の他、予め定められた
コマンドを用いて、アスキーアートを付加する位置を指
定することも勿論可能である。
【0110】次に、本発明のコミュニケーションデータ
の転送方法を実施するためのシステムに関し、第4の実
施形態について説明する。
【0111】なお、本第4の実施形態におけるシステム
は、上記第1の実施形態におけるシステムと同一構成に
よってなるものであり、その構成についての図示及び説
明は省略する。
【0112】本第4の実施形態では、図1に示すシステ
ムにおいて、メール送信端末1によってテキスト形式の
電子メールメッセージが作成され、メール送信端末1か
らSMTPサーバ2に対して電子メールの送信が要求さ
れると、本システムにおいては、図2のステップS10
1〜S108に示す処理と同様の処理が行われる。但
し、図2のステップS106でメディア変換装置10に
より実行されるメディア変換処理については、第1の実
施形態とは異なる動作が行われる。このメディア変換処
理について、以下、説明する。
【0113】図12は、本第4の実施形態におけるメデ
ィア変換処理を示すフローチャートである。この図12
に示すメディア処理において、メディア変換装置10
は、先に伝送制御装置3によって電子メールの受信者の
アドレスを判別した結果に基づき、電子メールの転送先
が電話5であるか否かを区別する(ステップS40
1)。転送先が電話5でない場合、すなわちFAX6で
ある場合には、電子メールのメッセージデータを、FA
X6で受信可能な形式の画像データに変換し(ステップ
S402)、図2のステップS107へ戻る。
【0114】また、電子メールのメッセージデータの転
送先が電話5の場合(ステップS401;Yes)、メ
ディア変換装置10は、電子メールに、BGMとして利
用すべき音声データファイルが添付されているか否かを
判別する(ステップS403)。
【0115】ステップS403においてBGMの添付フ
ァイルを判別する方法としては、例えば、本第4の実施
形態に係るシステムにおいて、予め、BGMとして利用
する音声データファイルの名称を「BGM 」等と定めてお
くことにより、容易に実現可能である。具体的には、添
付ファイルの有無を判別した上で、拡張子をもとに音声
ファイルであるか否かを判別し、さらに、そのファイル
名から、BGMのデータであることを判別する方法が挙
げられる。音声データファイルの拡張子としては、WA
VEファイル「.wav」、MP3ファイル「.mp3」、デー
タファイル「.dat」、MIDIデータファイル「.mid」
等が挙げられる。この場合、電子メールに「BGM.wav 」
というファイルが添付されていれば、BGMに用いるた
めの音声データファイルと判別される。
【0116】電子メールにBGMの音声データファイル
が添付されていない場合(ステップS403;No)、
メディア変換装置10は、電子メールに、BGMとして
利用する音声データファイルを指定するデータが含まれ
ているか否かを判別する(ステップS404)。ここ
で、例えば本第4の実施形態に係るシステムにおいて、
メディア変換装置10が利用するデータベース9内に複
数の音声データファイルを格納しておけば、音声データ
ファイルを指定するデータとしては、データベース9内
の音声データファイルの中から特定の音声データファイ
ルを指定する文字列等が相当する。
【0117】電子メール中に、BGMとしての音声デー
タファイルを指定するデータが含まれている場合(ステ
ップS404;Yes)、メディア変換装置10は、指
定された音声データファイルをデータベース9から読み
出して(ステップS406)、ステップS407へ移行
する。また、音声データファイルを指定するデータが電
子メールに含まれていない場合(ステップS404;N
o)、メディア変換装置10は、BGMとして利用する
音声データファイルを自動的に指定し(ステップS40
5)、ステップS406に移行して、該当する音声デー
タファイルを読み出して、ステップS407へ移行す
る。
【0118】なお、ステップS405において、音声デ
ータファイルを自動的に指定する方法としては、例え
ば、複数の音声データファイルと、各音声データファイ
ルに関連する条件をデータベース9に格納しておき、こ
れらの条件に基づいて音声データファイルを指定する方
法が挙げられる。具体的には、音声データファイルに対
応づけて時季に関する条件を格納しておき、電子メール
の転送日時から時季を判別し、対応する音声データファ
イルを指定する方法が挙げられる。或いは、音声データ
ファイルに対応づけて特定の文字列に係る条件を設定し
ておき、電子メールのメッセージに特定の文字列が含ま
れる場合に、対応する音声データファイルを指定する方
法としても良い。上記のような方法では、時季やメッセ
ージの内容に合わせたBGMを指定することができる。
【0119】また、電子メールに、BGMとして利用す
べき音声データファイルが添付されていた場合も(ステ
ップS403;Yes)、ステップS407へ移行す
る。
【0120】ステップS407で、メディア変換装置1
0は、電子メールに添付され、若しくはデータベース9
から読み出された音声データファイルをBGMとして決
定し、ステップS408へ移行する。
【0121】ステップS408では、メディア変換装置
10は、再生方法が指定されているか否かを判別し、再
生方法が指定されていない場合は、ステップS409へ
移行して再生方法を自動的に指定し、ステップS410
へ移行する。また、再生方法が指定されている場合は、
そのままステップS410へ移行する。ステップS40
8で判別される再生方法の指定とは、ステップS407
で決定されたBGMの再生方法に関するデータを指し、
例えば、BGMの再生方法を指定するデータを含むファ
イルが電子メールに添付される形で指定される。
【0122】ステップS410で、メディア変換装置1
0は、ユーザの音声を記録した音声データファイルが電
子メールに添付されているか否かを判別する。このステ
ップS410における判別は、例えば、電子メールに音
声データファイルが添付されている場合に、該音声デー
タファイルのファイル名が、本第4の実施形態における
システムで予め設定されたファイル名であるか否かを判
別することにより行われる。
【0123】ステップS410で、ユーザの音声を記録
した音声データファイルが添付されていない場合、メデ
ィア変換装置10はステップS411に移行して、電子
メールの本文にテキストで記載されたメッセージデータ
を音声データに変換し、ステップS412に移行する。
また、ユーザの音声を記録した音声データファイルが添
付されている場合は、そのままステップS412へ移行
する。
【0124】ステップS412では、ステップS407
で決定されたBGMとユーザの音声とを、指定された再
生方法に従って組み合わせることで音声メッセージを作
成し、図2のステップS107へ戻る。なお、ステップ
S412では、BGMとユーザの音声を組み合わせた音
声メッセージを、新たな音声データファイルとして作成
しても良い。また、ユーザのメッセージとして、メッセ
ージデータを変換して得られる音声データと添付ファイ
ルのユーザ音声データの両方を用いるようにしても良
い。
【0125】図13は、ユーザの音声とともにBGMを
再生する方法を模式的に示す図であり、BGMの再生の
様子を、図13(a)及び(b)のタイムチャートに例
示する。なお、図13(a)及び(b)のタイムチャー
トにおいて、横軸は時間の経過を示し、横軸に沿って伸
びる線上の波形は音声の出力を模式化したものである。
また、図13において、ユーザの音声は、ユーザの音声
を記録した音声データファイルであっても良いし、電子
メールのメッセージを音声変換して得られる音声データ
であっても良い。
【0126】図13(a)には、Voice1としてBGMを
再生し、Voice2としてユーザの音声を再生する例を示
す。図13(a)に示すように、再生開始から終了まで
の間には、2回の「BGM区間」と1回の「ユーザ音声
区間」とが存在する。「BGM区間」では、Voice1のB
GMが再生され、Voice2のユーザの音声は再生されな
い。また、「ユーザ音声区間」では、Voice2のユーザの
音声が再生される一方、Voice1のBGMは再生されない
か、若しくはごく小さい音量で再生される。従って、図
13(a)に示す例では、BGMに挟まれるようにユー
ザの音声が再生される。
【0127】一方、図13(b)には、Voice1としてB
GMのインストゥルメンタルトラックを再生し、Voice2
としてBGMのヴォーカルトラックを再生し、Voice3と
してユーザの音声を出力する例を示す。この場合、BG
Mの音声データファイルは、複数のトラック構成を保持
可能なファイル形式の1個のファイルであっても良い
し、複数のファイルにより構成されるものであっても良
い。ここで、ヴォーカルトラックとは、音声データに含
まれる音楽を構成する音のうち、人間の肉声のみを含む
領域であり、インストゥルメンタルトラックとは、音声
データに含まれる音楽を構成する音のうち、人間の肉声
以外の音のみを含む領域を指す。
【0128】図13(b)に示す例では、同図(a)に
示す例と同様に、再生開始から終了までの間に、2回の
「BGM区間」と1回の「ユーザ音声区間」とが存在す
る。「BGM区間」では、Voice1のBGMのインストゥ
ルメンタルトラックと、Voice2のBGMのヴォーカルト
ラックが再生され、Voice3のユーザの音声は再生されな
い。そして、「ユーザ音声区間」では、Voice1のBGM
のインストゥルメンタルトラックと、Voice3のユーザの
音声が再生され、Voice2のBGMのヴォーカルトラック
は再生されない。従って、図13(b)に示す例では、
最初にBGMのヴォーカルとインストゥルメンタルの両
方のトラックが再生され、続いて、BGMのインストゥ
ルメンタルトラックに重ねてユーザの音声が再生され、
その後再び、BGMのヴォーカルトラックとインストゥ
ルメンタルトラックの両方のトラックが再生される。
【0129】これにより、ユーザのメッセージの音声
と、BGMとを、より効果的に組み合わせて再生させる
ことで、電話5を利用する受信者に対し、より一層興趣
性に富むメッセージを送ることができる。
【0130】なお、BGMとユーザの音声の再生方法は
上記図13(a)及び(b)に示す例に限られず、例え
ば、フェードイン・フェードアウト等の技術を用いるこ
とも可能であり、また、電子メールのメッセージを音声
化する際の声質を複数用意して、送信者がその声質を指
定できるようにしても良い。
【0131】次に、本発明のコミュニケーションデータ
の転送方法を実施するためのシステムに関し、第5の実
施形態について説明する。
【0132】図14は、第5の実施形態に係るシステム
構成図を示している。図1に示した第1の実施形態に係
るシステム構成図との相違は、メディア変換装置10が
伝送制御装置3側にはなくメール送信端末1側に設けら
れている点である。ここでメディア変換装置10は、電
子メールメッセージの少なくともメッセージ本文部分を
音声データ及び/又は画像データに変換する。一方、メ
ール送信端末1において使用される電子メールアプリケ
ーションソフトは、メディア変換装置10によって変換
された音声データ及び/又は画像データを添付ファイル
の形式で添付できるものであれば、第1の実施形態の場
合と同様、汎用のものでよい。
【0133】なお、図14に示す第5の実施形態に係る
システムの動作は、メディア変換がメール送信端末側に
おいて予め行われ、変換されたデータが添付されたメー
ルの送信要求をSMTPサーバ2が受けることから、図
2に示す動作フローのステップS106を基本的に省略
できる点を除き、図2に示す動作と同様であるので、こ
こでの詳細な記述は省略する。なお、伝送制御装置3又
は中継装置4が、別途メディア変換装置を有していても
よいのは勿論であり、このようにして、電子メールに添
付されたファイルを追加の音声情報として音声受信端末
宛てに転送し、又は電子メールに添付されたファイルを
追加の画像情報として画像受信端末宛てに転送すること
ができるように構成することができるのは勿論である。
【0134】次に、本発明のコミュニケーションデータ
の転送方法を実施するためのシステムに関し、第6の実
施形態について説明する。
【0135】図15は、第6の実施形態に係るシステム
構成図を示している。図1に示した第1の実施形態に係
るシステム構成図との相違は、メール送信端末1が、イ
ンターネット11を介してWebサーバ12に接続さ
れ、そのWebサーバ12がSMTPサーバ2に接続さ
れている点である。この例において、メール送信端末1
は、Webサーバ12により提供されるメール送受信サ
ービス(いわゆるWebメール)を利用しつつ、本発明
方法によりコミュニケーションデータを転送することが
できる。
【0136】すなわち、送信者は、インターネット11
経由でWebサーバ12にアクセスし、表示されるWe
bページ上で、電子メールメッセージを作成し、受信者
アドレスを指定して、電子メールの送信を要求する。こ
の送信要求があったときは、Webサーバ12から転送
されるデータから受信者データと本文メッセージデータ
とを取得し、受信者データのデータと本文メッセージデ
ータとを含む所定のメール転送プロトコルの送信要求に
変換する。このデータ取得と変換は、好ましくはWeb
サーバ12において行うことができるが、それに限定さ
れるものではなく、SMTPサーバ2が受信者アドレス
の判別を行う前に行われるものであれば、SMTPサー
バ2又はその前段に設けられた別の手段によって行って
も良い。これ以降の動作は図2に示す動作と同様である
ので、ここでの詳細な記述は省略する。
【0137】次に、本発明のコミュニケーションデータ
の転送方法を実施するためのシステムに関し、第7の実
施形態について説明する。
【0138】図16は、第7の実施形態に係るシステム
構成図を示している。図1に示した第1の実施形態に係
るシステム構成図との相違は、メール送信端末1に代え
て画像送信端末であるFAX送信端末13が使用され、
そのFAX送信端末13は、FAX受信サーバ14に公
衆回線網を介して接続され、そのFAX受信サーバ14
がSMTPサーバ2に接続されている点である。この例
においては、FAX送信端末13を使用して、本発明方
法によりコミュニケーションデータを転送することがで
きる。
【0139】すなわち、送信者は、予め記入個所が指定
されたFAX送信フォームに受信者アドレス、本文メッ
セージをそれぞれ記入し、FAX受信サーバ14が持つ
所定の番号宛てにFAXを送信することにより送信要求
を行う。この送信要求があったときは、文字認識により
画像データの所定の領域に含まれている受信者アドレス
のデータと本文メッセージデータとを取得し、受信者ア
ドレスのデータと本文メッセージデータとを含む所定の
メール転送プロトコルの送信要求に変換する。このデー
タ取得と変換は、好ましくはFAX受信サーバ14によ
り行うことができるが、SMTPサーバ2が受信者アド
レスの判別を行う前に行われるものであれば、SMTP
サーバ2又はその前段に設けられた別の手段によって行
っても良い。これ以降の動作は図2に示す動作と同様で
あるので、ここでの詳細な記述は省略する。
【0140】次に、本発明のコミュニケーションデータ
の転送方法を実施するためのシステムに関し、第8の実
施形態について説明する。
【0141】図17は、第8の実施形態に係るシステム
構成図を示している。図1に示した第1の実施形態に係
るシステム構成図との相違は、メール送信端末1に代え
て電話等の音声送信端末15が使用され、その音声送信
端末15は、音声認識変換装置16に公衆回線網を介し
て接続され、その音声認識変換装置がSMTPサーバ2
に接続されている点である。この例においては、音声送
信端末15を使用して、本発明方法によりコミュニケー
ションデータを転送することができる。
【0142】すなわち、送信者は、音声認識変換装置1
6が持つ所定の番号に電話をかけ、音声認識変換装置1
6が備える図示しない音声自動応答装置(IVR)から
の指示に従い、受信者アドレス、本文メッセージを音声
で入力することで、送信要求を行う。この送信要求があ
ったときは、音声認識により音声データから受信者アド
レスのデータと本文メッセージデータとを取得し、受信
者アドレスのデータと本文メッセージデータとを含む所
定のメール転送プロトコルの送信要求に変換する。この
データ取得と変換は、好ましくは音声認識変換装置によ
り行うことができるが、SMTPサーバ2が受信者アド
レスの判別を行う前に行われるものであれば、SMTP
サーバ2又はその前段に設けられた別の手段によって行
っても良い。これ以降の動作は図2に示す動作と同様で
あるので、ここでの詳細な記述は省略する。
【0143】上記の実施形態の説明において、特定受信
者アドレスを「[電話番号]@@tel」、「[FAX番号]
@@fax」の形式で特定したが、それに限定されるも
のではなく、SMTPサーバが受信者アドレスを解析
し、当該受信者アドレスが電子メールメッセージを音声
情報又は画像情報のいずれかにより受信するよう予め設
定された特定の受信者アドレスであるかどうかを判別で
きる形式のものであればよい。別の例として、「[電話
番号]@tel−xxx.com」、「[FAX番号]@
fax−xxx.com」、「[電話番号]@tel.x
xx.com」、「[FAX番号]@fax.xxx.c
om」の形式で特定することができる。これらの例によ
れば、ドメイン名(前者2つの場合の「tel−xx
x」、「fax−xxx」)又はサブドメイン名若しく
はホスト名(後者2つの場合の「tel」、「fa
x」)に基づいて、SMTPサーバは、通常のDNSを
利用して、通常のインターネットメールと特定受信者ア
ドレスとを判別することができる。しかも、特定受信者
アドレスは、通常のインターネットメールの形式に準拠
した受信アドレスによって記述しているので、特殊な記
述形式による特定受信者アドレスを使用することにより
発生し得る、他の中間サーバを含むインターネットへの
悪影響を排除することができる。更に、ドメイン名又は
サブドメイン名(若しくはホスト名)に含まれる「te
l」、「fax」を、受信端末種別(音声受信端末、画
像受信端末の別)に適切に対応付けることによって、伝
送制御装置への転送以降の処理を、システム上容易に区
別することができるという利点もある。このことは、上
記実施形態の説明において、特定受信者アドレスに、音
声情報及び/又は画像情報の転送タイミングを示す情報
を負荷する場合も同様である。例えば、「[電話番号]
@***0501_1400.tel−xxx.co
m」、「[FAX番号]@***0501_1400.
fax−xxx.com」、「[電話番号]@***0
501_1400.tel.xxx.com」、「[F
AX番号]@***0501_1400.fax.xx
x.com」、(ここで、「*」を用いた箇所にはアル
ファベットや数字が該当する)の形式により、特定受信
者アドレスに数字列「0501_1400」を付加する
ことによって、転送タイミングとして「5月1日 1
4:00」を指定することができる。
【0144】上記の実施形態の説明において、音声受信
端末、画像受信端末は、これらを電話、FAXに限定す
るものではなく、VOICEモデム及び/又はFAXモ
デムを搭載したPC、携帯端末であってもよい。
【0145】更に、メディア変換装置は、ハードウェア
として伝送制御装置、メール送信端末を備えている必要
はなく、ソフトウェアによってその機能を実現するもの
であってもよい。また、SMTPサーバ又は中継装置
が、メディア変換装置又はその機能を有するようにして
もよい。
【0146】このように、本発明は上記した実施の形態
に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した
技術思想の範囲内において種々の変更が可能である。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下に述べる有用な効果を得ることができる。
【0148】第1の発明に係るコミュニケーションデー
タの転送方法によれば、コミュニケーションデータの送
信者自らが事前に受信者の特定の音声受信端末又は画像
受信端末を個別に指定してメッセージを送ることが可能
となる。この場合、音声データ又は画像データを所定の
タイミングにより前記音声受信端末又は画像受信端末宛
てに転送するよう制御することで、音声情報又は画像情
報の転送のタイミングを受信者の利用形態等に応じて適
切に管理することが可能となる。
【0149】第2の発明に係るコミュニケーションデー
タの転送方法によれば、通常の電子メールの形式に従
い、通常の電子メールソフトによって、電子メールの送
信者自らが事前にメッセージ受信者の特定の音声受信端
末又は画像受信端末を個別に指定してメッセージを送る
ことが可能となると同時に、音声情報又は画像情報の転
送のタイミングを受信者の利用形態等に応じて適切に管
理することが可能となる。
【0150】第2の発明において、前記受信者アドレス
が所定のドメイン名又はサブドメイン名(若しくはホス
ト名)を含むとき、前記特定受信者アドレス宛ての電子
メールと判別してその電子メールを伝送手段に転送する
ようにメールサーバを構成したときは、所定のドメイン
名又はサブドメイン名(若しくはホスト名)による判別
とその後の転送ために、例えばDNSを利用することが
できる。これにより、特定受信者アドレスでさえも、通
常のインターネットメールの形式に準拠した受信アドレ
スによって記述することが可能となり、特殊な記述形式
による特定受信者アドレスを使用することにより発生し
得る、他の中間サーバを含むインターネットへの悪影響
を排除することができる。
【0151】また、第2の発明において、インターネッ
トを経由して受信した電子メールを解析し、予め設定さ
れた条件に合致するとき、予め設定された別の電子メー
ルアドレス宛てに若しくは特定受信者アドレス宛てに電
子メールメッセージを転送し、又は上記の転送を禁止す
るようにメールサーバを構成したときは、迷惑メールや
DM等の不要メールを受信者のメールボックスや受信端
末に転送する前に事前に阻止できる付加機能を持たせる
ことができる。
【0152】さらに、第2の発明において、音声受信端
末に対しては、BGM等の音声で装飾された形で電子メ
ールメッセージを転送し、画像受信端末に対しては所定
の画像で装飾された形で電子メールメッセージを転送
し、電子メールを受信する端末に対しては、アスキーア
ート等で装飾された形で電子メールメッセージを送信す
ることができ、様々な受信者に対して、興趣性に富むメ
ッセージを送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコミュニケーションデータの転送方法
を実施するための第1の実施形態に係るシステム構成図
である。
【図2】図1のシステムの動作フローを示す図である。
【図3】図1のシステムにおける配信タイミングに係る
設定例を示す図である。
【図4】転送先アドレスの登録例を示す図である。
【図5】転送先等の条件設定例を示す図である。
【図6】本発明のコミュニケーションデータの転送方法
を実施するための第2の実施形態に係るシステムの動作
フローを示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態で、電子メールに添付
される画像ファイルの画像及びFAX6へ伝送される画
像の例を示す図であり、図7(a)は、電子メールに添
付される画像ファイルの一例としての添付画像21を示
し、図7(b)は添付画像21をもとに作成され、FA
X6へ伝送されるFAX画像22を示す。
【図8】本発明の第2の実施形態で、電子メールに添付
される画像ファイルの画像及びFAX6へ伝送される画
像の例を示す図であり、図8(a)は、電子メールに添
付される画像ファイルの一例としての添付画像23を示
し、図8(b)は添付画像23をもとに作成され、FA
X6へ伝送されるFAX画像24を示す。
【図9】本発明のコミュニケーションデータの転送方法
を実施するための第3の実施形態に係るシステムの動作
フローを示す図である。
【図10】図9に示すフローチャートで処理されるアス
キーアートの例を示す図である。
【図11】アスキーアートを指定するデータが含まれる
電子メールの例を示す図であり、(a)は送信者により
送信された電子メールを示し、(b)はSMTPサーバ
2によってアスキーアートが付加された後の電子メール
を示す。
【図12】本発明のコミュニケーションデータの転送方
法を実施するための第4の実施形態に係るシステムの動
作フローを示す図である。
【図13】ユーザの音声とともにBGMを再生する方法
を模式的に示す図であり、(a)及び(b)は、それぞ
れ、BGMの再生の様子を例示するタイムチャートであ
る。
【図14】本発明のコミュニケーションデータの転送方
法を実施するための第5の実施形態に係るシステム構成
図である。
【図15】本発明のコミュニケーションデータの転送方
法を実施するための第6の実施形態に係るシステム構成
図である。
【図16】本発明のコミュニケーションデータの転送方
法を実施するための第7の実施形態に係るシステム構成
図である。
【図17】本発明のコミュニケーションデータの転送方
法を実施するための第8の実施形態に係るシステム構成
図である。
【符号の説明】
1 メール送信端末 2 SMTPサーバ 3 伝送制御装置 4 中継装置 5 電話 6 FAX 7、11 インターネット 8 POPサーバ 9 データベース 10 メディア変換装置 12 Webサーバ 13 FAX送信端末 14 FAX受信サーバ 15 音声送信端末 16 音声認識変換装置 17 PC 21,23 添付画像 22,24 FAX画像

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1の受信者データと本文メッ
    セージデータとを含むコミュニケーションデータの送信
    要求を所定のメール転送プロトコルにより受け付け、送
    信の要求された前記コミュニケーションデータに含まれ
    る前記受信者データを解析し、前記解析により特定され
    る受信者が前記コミュニケーションデータを音声情報又
    は画像情報のいずれかにより受信するように予め設定さ
    れた受信者であるとき、前記コミュニケーションデータ
    を音声データ又は画像データに変換し、その受信者に対
    応する音声受信端末又は画像受信端末宛てに公衆回線網
    を介して前記変換された音声データ又は画像データを転
    送することを特徴とするコミュニケーションデータの転
    送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記コミュニケーシ
    ョンデータの送信要求は、電子メール送信端末による送
    信要求、又はFAXその他の画像送信端末による送信要
    求、電話その他の音声送信端末による送信要求、若しく
    はWebサーバを介した送信要求に応答して行われる送
    信要求であることを特徴とするコミュニケーションデー
    タの転送方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記電子メール送信
    端末による送信要求は、所定のメール転送プロトコルに
    よる送信要求であることを特徴とするコミュニケーショ
    ンデータの転送方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記画像送信端末に
    よる送信要求があったときは、文字認識により画像デー
    タに含まれる少なくとも1の受信者データと本文メッセ
    ージデータとを取得し、前記受信者データと本文メッセ
    ージデータとを含む所定のメール転送プロトコルの送信
    要求に変換することを特徴とするコミュニケーションデ
    ータの転送方法。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記音声送信端末に
    よる送信要求があったときは、音声認識により音声デー
    タに含まれる少なくとも1の受信者データと本文メッセ
    ージデータとを取得し、前記受信者データと本文メッセ
    ージデータとを含む所定のメール転送プロトコルの送信
    要求に変換することを特徴とするコミュニケーションデ
    ータの転送方法。
  6. 【請求項6】 請求項2において、前記Webサーバを
    介した送信要求があったときは、Webサーバから転送
    されるデータから少なくとも1の受信者データと本文メ
    ッセージデータとを取得し、前記受信者データと本文メ
    ッセージデータとを含む所定のメール転送プロトコルの
    送信要求に変換することを特徴とするコミュニケーショ
    ンデータの転送方法。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記音声データ又は
    画像データを所定のタイミングにより前記音声受信端末
    又は画像受信端末宛てに転送するよう制御することを特
    徴とするコミュニケーションデータの転送方法。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記音声データ又は
    画像データを、前記音声受信端末又は画像受信端末を使
    用する受信者が予め指定したタイミングにより転送する
    よう制御することを特徴とするコミュニケーションデー
    タの転送方法。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記送信要求に転送
    タイミングを示すデータが含まれている場合には、該デ
    ータが示す転送タイミングにより前記音声データ又は画
    像データを前記音声受信端末又は画像受信端末宛てに転
    送するよう制御することを特徴とするコミュニケーショ
    ンデータの転送方法。
  10. 【請求項10】 送信端末から電子メールの送信要求を
    メールサーバにより受け付け、当該メールサーバは、電
    子メールの受信者アドレスを解析して、電子メールメッ
    セージを音声情報又は画像情報のいずれかにより受信す
    るように予め設定された特定の受信者アドレス宛ての電
    子メールを伝送手段に転送し、当該伝送手段は、所定の
    タイミングで前記特定受信者アドレスに対応する音声受
    信端末宛て又は画像受信端末宛てに公衆回線網を介して
    音声情報又は画像情報を転送することを特徴とするコミ
    ュニケーションデータの転送方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記電子メール
    メッセージはテキスト形式のメッセージであり、前記音
    声受信端末宛て又は画像受信端末宛てに送信される前に
    音声情報又は画像情報にメディア変換されることを特徴
    とするコミュニケーションデータの転送方法。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記メールサー
    バは、前記受信者アドレスが所定のドメイン名又はサブ
    ドメイン名(若しくはホスト名)を含むとき、前記特定
    受信者アドレス宛ての電子メールと判別してその電子メ
    ールを伝送手段に転送することを特徴とするコミュニケ
    ーションデータの転送方法。
  13. 【請求項13】 請求項10において、前記送信端末
    は、前記音声受信端末の番号又は画像受信端末の番号を
    指定する入力に応答して特定受信者アドレスを生成する
    アドレス生成手段を備えることを特徴とするコミュニケ
    ーションデータの転送方法。
  14. 【請求項14】 請求項11において、前記伝送手段
    は、前記電子メールに添付されたファイルを追加の音声
    情報として前記音声受信端末宛てに転送し、又は前記電
    子メールに添付されたファイルを追加の画像情報として
    前記画像受信端末宛てに転送することを特徴とするコミ
    ュニケーションデータの転送方法。
  15. 【請求項15】 請求項10において、前記メールサー
    バは、インターネットを経由して受信した電子メールを
    解析し、予め設定された条件に合致するとき、予め設定
    された別の電子メールアドレス宛てに若しくは前記特定
    受信者アドレス宛てに前記電子メールメッセージを転送
    し、又は前記転送を禁止することを特徴とするコミュニ
    ケーションデータの転送方法。
  16. 【請求項16】 請求項11において、前記画像受信端
    末に対しては、前記電子メールメッセージがメディア変
    換されてなる画像情報と所定の画像情報とが組み合わさ
    れた画像情報が転送されることを特徴とするコミュニケ
    ーションデータの転送方法。
  17. 【請求項17】 請求項11において、前記電子メール
    に画像情報を含むファイルが添付されている場合、前記
    画像受信端末に対しては、前記添付されたファイルに含
    まれる画像情報と前記電子メールメッセージがメディア
    変換されてなる画像情報とが組み合わされた画像情報が
    転送されることを特徴とするコミュニケーションデータ
    の転送方法。
  18. 【請求項18】 請求項11において、前記音声受信端
    末に対しては、前記電子メールメッセージがメディア変
    換されてなる音声情報と所定の音声情報とが組み合わさ
    れた音声情報が転送されることを特徴とするコミュニケ
    ーションデータの転送方法。
  19. 【請求項19】 請求項11において、前記電子メール
    に音声情報を含むファイルが添付されている場合、前記
    音声受信端末に対しては、前記添付されたファイルに含
    まれる音声情報と前記電子メールメッセージがメディア
    変換されてなる音声情報とが組み合わされた音声情報が
    転送されることを特徴とするコミュニケーションデータ
    の転送方法。
  20. 【請求項20】 請求項10において、前記メールサー
    バは、前記送信端末から送信要求された電子メールの受
    信者アドレスが前記特定の受信者アドレスでない場合
    は、該送信要求された電子メールのメッセージに所定の
    テキストデータを付加して、送信要求された受信者アド
    レス宛てに送信することを特徴とするコミュニケーショ
    ンデータの転送方法。
  21. 【請求項21】 音声受信端末又は画像受信端末に固有
    に割り当てられた番号と、音声受信端末と画像受信端末
    とで異なるドメイン名又はサブドメイン名(若しくはホ
    スト名)とからなる受信者アドレスを特定してコミュニ
    ケーションデータの送信を要求することを特徴とするコ
    ミュニケーションデータの転送要求方法。
JP2001313717A 2000-10-11 2001-10-11 コミュニケーションデータの転送方法及びコミュニケーションデータの転送要求方法 Withdrawn JP2002190833A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001313717A JP2002190833A (ja) 2000-10-11 2001-10-11 コミュニケーションデータの転送方法及びコミュニケーションデータの転送要求方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000311334 2000-10-11
JP2000-311334 2000-10-11
JP2001313717A JP2002190833A (ja) 2000-10-11 2001-10-11 コミュニケーションデータの転送方法及びコミュニケーションデータの転送要求方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002190833A true JP2002190833A (ja) 2002-07-05

Family

ID=26601920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001313717A Withdrawn JP2002190833A (ja) 2000-10-11 2001-10-11 コミュニケーションデータの転送方法及びコミュニケーションデータの転送要求方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002190833A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005348230A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線接続装置
WO2008001500A1 (fr) * 2006-06-30 2008-01-03 Nec Corporation Système de génération de contenus audio, système d'échange d'informations, programme, procédé de génération de contenus audio et procédé d'échange d'informations

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005348230A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線接続装置
JP4498017B2 (ja) * 2004-06-04 2010-07-07 株式会社日立国際電気 無線接続装置
WO2008001500A1 (fr) * 2006-06-30 2008-01-03 Nec Corporation Système de génération de contenus audio, système d'échange d'informations, programme, procédé de génération de contenus audio et procédé d'échange d'informations

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2293301C (en) Electronic mail distribution system for integrated electronic communications
US6801931B1 (en) System and method for personalizing electronic mail messages by rendering the messages in the voice of a predetermined speaker
KR920006574B1 (ko) 메시지 전송 시스템 및 방법
US6411685B1 (en) System and method for providing unified messaging to a user with a thin web browser
CN100486370C (zh) 电子信息发送的装置和方法
US6801932B1 (en) Method and system for remote retrieval of documents
EP0586954B1 (en) Techniques for producing PC displays and printed transcripts from voicemail messages
JP2001503226A (ja) 通信システムにおいてマルチメディアメッセージを管理する方法および装置
WO2000019697A1 (en) A method of sending and forwarding e-mail messages to a telephone
EP1411736B1 (en) System and method for converting text messages prepared with a mobile equipment into voice messages
JPH11298520A (ja) 電子メール転送装置、電子メール転送プログラムを記録した記録媒体、並びに、メールサーバシステム
CA2472808A1 (en) Method and apparatus for delivering a voice mail message with an indication of the presence of the sender
US7065189B2 (en) Voice mail apparatus and method of processing voice mail
KR20010085329A (ko) 데이터 유무선 그룹전송 장치 및 그 방법
KR100325986B1 (ko) 전화를 이용한 멀티미디어 카드 송수신 방법 및 장치
JP3674666B2 (ja) 電子メール装置及びその制御方法
JP2001313664A (ja) 電子メール−ファクシミリ通信システム、電子メール−ファクシミリ通信方法、及び記録媒体
JP2002190833A (ja) コミュニケーションデータの転送方法及びコミュニケーションデータの転送要求方法
GB2353171A (en) Telecommunications data handling
JP3593004B2 (ja) 通信方法および通信システム
KR20010113336A (ko) 전자메일을 이용한 이동전화 착신 벨소리 제공 방법 및 그장치
JP2000184096A (ja) 電話・ファクシミリ送信デ―タの電子メ―ル配信方式
JPH10262077A (ja) 電子メール通信方法及び電子メールシステム
JP3442098B2 (ja) 電子メール/音声メール連携装置
KR20010009801A (ko) 에이알에스를 이용한 전자우편 발송방법.

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104