JP2002190118A - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

Info

Publication number
JP2002190118A
JP2002190118A JP2001223774A JP2001223774A JP2002190118A JP 2002190118 A JP2002190118 A JP 2002190118A JP 2001223774 A JP2001223774 A JP 2001223774A JP 2001223774 A JP2001223774 A JP 2001223774A JP 2002190118 A JP2002190118 A JP 2002190118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tracks
information
track
information recording
optical disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001223774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002190118A5 (ja
Inventor
Jiichi Miyamoto
治一 宮本
Takeshi Maeda
武志 前田
Toshimichi Shintani
俊通 新谷
Takahiro Kurokawa
貴弘 黒川
Tetsuo Ariyoshi
哲夫 有吉
Yasushi Suketa
裕史 助田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001223774A priority Critical patent/JP2002190118A/ja
Publication of JP2002190118A publication Critical patent/JP2002190118A/ja
Publication of JP2002190118A5 publication Critical patent/JP2002190118A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】記録型多層光ディスクにおいては,識別情報領
域や記録部と未記録部の境界領域などで,層間クロスト
ークが大きい。 【解決手段】記録媒体上の隣接した複数トラックの情報
記録単位領域や識別情報の位置が周方向に5ミクロン以
上ずれるように構成。 【効果】多層光ディスクにおいて,選択されていない層
からの影響を著しく低減させることができるため,記録
型光ディスクにおいて多層記録再生を実現することがで
きる。また,識別情報が周方向の同じ場所に集中してい
ないため,成形時や多数回書き換え時にディスク基板や
記録膜上に生じるひずみの影響を最小にすることがで
き,光ディスクの設計・製造の裕度が拡大するため,結
果として低コストで媒体を提供す屡ことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,大容量記録型光デ
ィスクの記録フォーマット,特にランダムに記録可能
で,かつ,2つ以上の情報記録面を持つ多層大容量光デ
ィスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスクのトラック構造の一例
を,図11を用いて説明する。ディスク状記録媒体の半
径方向に複数のグルーブトラック11及びランドトラッ
ク12が交互に配置されている。各トラックは半径方向
に微小量ウォブルされている。また,各トラックは半径
方向にそろった複数の円弧状セクタに分割されており,
各円弧状セクタの先頭部には,記録領域を識別するアド
レス情報を有するヘッダ6が配置されている。ヘッダ6
は半径方向にそろった,すなわち放射線上に配置されて
いる。この例では,各トラックの幅は約0.6μm、グ
ルーブ部の溝深さは約60nmである。この例ではセク
タの長さは約6mmで、2048バイトのユーザ容量に
相当する。グルーブ部およびランド部は約20nmの振
幅で半径方向に搖動(ウォブル)されている。ウォブル
の周期はセクタ長さの1/232すなわち、約25μm
に設定されている。この1:232と言う比は、記録デ
ータの長さ(チャネルビット長)に対してウォブルの周
期が整数倍になるように選ばれている。これは、ウォブ
ルから記録クロックを容易に生成できるようにするため
である。
【0003】図11はトラック先頭部のヘッダ部分すな
わち識別情報部分の詳細を示したものである。図11で
識別情報は第1の位置631、第2の位置632の2つ
の場所に半径方向にそろって放射状に配置されている。
前後のトラックはグルーブ部11同志、ランド部12同
志で接続している。この図の例では各識別情報はその右
側の情報トラックの記録領域に対応している。さらに、
図の右側の溝部情報トラック3に対応する識別情報は第
1の位置631に、溝間部情報トラック4に対応する識
別情報は第2の位置632に配置されている。すなわ
ち、識別情報が、情報トラックに沿う方向の位置が隣接
するトラック同志で異なっておりかつ2つ隣のトラック
とは一致するように配置されている。すなわち,ランド
とグルーブトラックの境界線上で見ると,識別情報の配
置位置を第一と第二の領域に分け,1トラックおきに交
互に第一と第二の識別情報領域を用いる構成となってい
る。
【0004】このため、例えば、グルーブ部11上を光
スポット21が走査した場合、常にどちらか片方のピッ
トだけが再生されることとなり隣接トラックからのクロ
ストークが生じる心配が無い。従って、プリピットに配
されたアドレス情報をクロストーク無く良好に再生する
ことが可能となる。プリピットのアドレス情報はこの例
では8/16変調符号(チャネルビット長0.14μ
m)により記録されている。
【0005】ヘッダ部の識別情報は小さな窪み(ピッ
ト)によって、形成されており。これはディスクの製造
時に基板の凹凸などとして,グルーブなどと同時に形成
される。
【0006】記録膜として相変化型記録膜(GeSbT
e)を用いており,記録マークは非晶質領域の形で形成
される。
【0007】以上の従来例については,たとえば,特許
2856390などに詳しく記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の識別情報
すなわちアドレスの配置方法に置いては,隣接トラック
の識別情報に起因するクロストークの影響を取り除くこ
とができたが,例えば,2トラック隣の識別情報が一つ
の光のスポット内に入るような条件で再生したときに
は,クロストークの影響が大きく出る問題があった。こ
のような条件は,例えば,図12に示したように,記録
層を2層有する光ディスクにおいて,二層のうちの一つ
の層16に光スポットを集光して再生した場合に,他方の
層15上での光スポットに関して起こりうる。なぜなら,
層15の上では光スポットはフォーカスされていないた
め,光スポットがボケて非常に大きくなってしまい,複
数のトラックの影響を同時に受けることになる。この場
合,半径方向に揃った識別情報部が同時に一つのスポッ
ト内に入ってしまうことになるため,この識別情報部の
影響が非常に大きくなってしまい,二層記録媒体への展
開は実質的に不可能であった。
【0009】本発明の目的は,上記課題を解決し,2層
記録媒体への適用が容易な光ディスクの記録フォーマッ
トを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ため以下の手段を用いた。 (1)少なくとも一つ以上の情報記録面を持つ光ディス
クにおいて,該情報記録面上には,螺旋状でディスク一
回転分からなる情報トラックを少なくとも複数有し,該
複数のトラック上に,複数個の情報記録単位が配置され
ており,半径方向に5ミクロンの範囲内に位置するすべ
てのトラック上に配置される任意の2つの情報記録単位
の先頭が,少なくとも5ミクロン以上周方向に離れてい
るようにした。その際,情報トラックとしては半径方向
に略一定周波数ウォブルされているものを用い,そのウ
ォブルは半径方向に揃っているものとした。より望まし
くは,ウォブルと記録単位は同期して配置するのがよ
い。
【0011】これにより,記録面上に記録領域と未記録
領域が混在した場合においても,各記録単位の先頭部が
5ミクロンの範囲内にあるトラックでは互いに周方向に
揃うことが無いため,デフォーカスした光スポットが周
方向に移動したときに,複数のトラックで記録領域から
未記録領域,あるいは,その反対に同時に遷移すること
が無いため,光スポットの反射光によって得られる再生
信号やサーボ信号に急激に変動を与えることが無い。
【0012】ディスク片面からアクセス(記録再生)可
能な複数の記録面を有する光ディスクにおいて,一つの
層を記録再生している最に,第2の層(本発明の記録フ
ォーマット)の上では光スポットは層の間隔分だけデフ
ォーカス(焦点ずれ)している。このデフォーカスした
光スポットの大きさは,層間隔に比例するが例えば,層
間のクロストークの影響を考慮して,光の回折限界まで
集光したスポット系(0.5〜1ミクロン)の10倍以
上にするのが一般的である。このため,記録再生対象で
ない第2層の上での光スポットの大きさは5ミクロン以
上となる。このため,本発明のように5ミクロンの範囲
内にトラック上の記録単位領域の先頭を5ミクロン以上
ずらしておくことによって,この第2の層が光スポット
の反射光や透過光に急激に影響を与える心配が無くな
る。
【0013】このことは,図5で説明される。図5(a)
は従来例すなわち記録単位領域(記録ユニット)の先頭
が複数のトラック11にわたって周方向に揃っている
例,図5(b)は本発明の例で,記録単位領域(記録ユ
ニット)の先頭部が周方向には揃っていない。このた
め,図5(a)の従来例では,光スポット21が記録済
みの記録単位領域13が多数存在する領域から,未記録
部が大多数である領域へと移動したときに,光ポット全
体では反射率や透過率が大きく変化することになる。一
方(b)の例では,光スポット全体で見れば,光スポッ
ト内の複数のトラックでは記録領域から未記録領域への
遷移がいっせいに起こることが無いため,反射率,透過
率はほとんど変化しない。このため,この第2の層が光
スポットの反射光や透過光に急激に影響を与える心配が
無くなるため,多層記録型ディスクでの層間の影響によ
って,再生信号品質が劣化する心配が無くなる。
【0014】本手段の効果は2層の記録媒体に限られる
ものではない,単層ディスクにおいても,フォーカスサ
ーボをかける前にはデフォーカスした光スポットで再生
している。このデフォーカスした光スポットからの反射
光により,自動フォーカスのためのフォーカスエラー信
号が選られるが,この時図5(a)のような急激な変動
が起きると,フォーカスサーボの引き込みがうまく行な
えなかったり,フォーカスオフセットが生じてしまった
りして,サーボが不安定になる。本発明により,サーボ
の安定化が測られる。このサーボの安定化効果は多層デ
ィスクに関しても同様である。
【0015】この際,情報トラックにウォブルを形成し
ておくことにより,記録領域の再生のタイミングを正確
に得ることができるため,アクセスなどの際に,週方向
にずれた記録領域に対して容易に記録領域先頭部を見つ
け出し,ごく短時間で同期を取ることが可能で有る。半
径方向に隣接するウォブル同士の位相がほぼ等しくなる
ようにしておくことにより,半径方向にトラックをまた
がってアクセスした場合にもウォブルに対する同期を取
り直す必要がないか,もしくは非常にすばやく最同期で
きる。さらに,ウォブルの周波数が略一定で,半径方向
に揃っていることにより,各情報トラック間の半径方向
の距離が略一定に保たれるため,ウォブルが記録再生特
性に影響を与える心配が無くなる。
【0016】また,別の効果として,多数回書き換え特
性の向上があげられる。
【0017】書き換え型ディスクにおいて,多数回の書
き換えを繰り返すと,記録領域の始端部や終端部にひず
みが蓄積することが一般に知られている。本発明のよう
に記録単位領域の先頭部が複数のトラックにわたって揃
うことが無いように構成すると,始端部,終端部のひず
みの影響も一個所に集中すること無く分散・平均化され
るため,多数回書き換え特性が向上する。
【0018】(2)少なくとも一つ以上の情報記録面を
持つ光ディスクにおいて,該情報記録面上に螺旋状でデ
ィスク一回転分からなる情報トラックを少なくとも複数
有し,該複数のトラック上に,複数個の情報記録単位が
配置されており,該情報記録単位の長さの整数倍は光デ
ィスクのトラックのディスク一回転の分の長さとは少な
くとも5ミクロン以上異なるようにした。
【0019】情報トラックは螺旋状に構成されているの
で,ある第1のトラックの先頭からディスク一回転分移
動した点は別の第2情報トラックの先頭となっている。
もちろんこの第1と第2の情報トラックは半径方向には
5ミクロン以内に近接している。(ここで,この第1と
第2の情報トラックは必ずしも隣接トラックであるとは
限らない。例えば下記(7)以下に示すように情報トラ
ックが溝部(グルーブ)と溝間部(ランド)で構成され
たランド&グルーブ構造の場合,構成する螺旋の構造は
必ずしも一本とは限らず,グルーブトラックが一周後に
グルーブトラックに接続するように構成されており,ラ
ンドトラックが一周後にランドトラックに接続するよう
に構成されている場合,ランド部の一連のトラックを構
成する螺旋と,グルーブ部の一連のトラックを構成する
螺旋の2本の螺旋構造となる。これは一般にダブルスパ
イラルと呼ばれる。この場合,上記第1のトラックがグ
ルーブであるとすると第二のトラックもグルーブである
が,この2つのグルーブトラックの間にはランドトラッ
クが位置するため,第1と第2のトラックは隣接トラッ
クとはならない。)記録単位領域は,第1の情報トラッ
クから第2の情報トラックかけて隙間なく配置される
が,この記録単位領域の整数個分の長さがトラックの長
さと一致しないため,第1のトラックと第2のトラック
では情報記録単位の先頭位置が周方向にずれることにな
る。このため,上記(1)の手段と実質的に同様な記録
単位領域の配置となり,(1)と同様の効果が得られ
る。
【0020】(3)上記情報記録単位の整数(N)倍の長
さと上記トラックの整数(M)倍の長さが一致するよう
な2つの整数N,Mの組み合わせのうち最小の組み合わ
せをn,mとするときmは5より大きくなるように構成
した。
【0021】これにより,上記(2)と同様に螺旋状に
連続して形成されるトラック上での情報記録単位の先頭
はmトラックにわたって周方向に一致することがない。
ここで,トラックが,ランドグルーブ構造でトラックの
幅が約0.5ミクロンであるとすると,上記mが5以上
であるということは,0.5x2x5=5ミクロンの以
上の半径にわたって記録領域の先頭が周方向に一致しな
いように構成できる。(この場合,ランドトラック状の
記録単位領域とグルーブトラック上の単位領域も互いに
ずれるように構成しておく必要がある。)このため,結
果として(1)と同様な構成となり効果も同様である。
【0022】(4)少なくとも一つ以上の情報記録面を
持ち,該情報記録面上に溝部または溝間部もしくはその
両者からなる螺旋状でディスク一回転分からなる複数の
トラックを持つ光ディスクにおいて,該トラックは半径
方向にウォブルされて形成されており,該ウォブルの長
さの整数倍が一トラックの長さに一致するような整数j
が存在し,トラック上に配置される情報記録単位の長さ
が,該ウォブルの周期のk倍であり,jとkの最小公倍
数をLとするときLはjの5倍以上となるようにした。
【0023】本手段は,情報記録単位とトラックの関係
に関しては上記(3)と結果的に一致する。すなわち,
jとkの最小公倍数がLであるからL=kxn,L=j
xmであり,nとmは互いに素である。換言するとn,
mは情報記録単位の長さkの整数倍とトラックの長さj
の整数倍とが一致する最小の組み合わせがn,mであ
る。
【0024】本手段においては,上記(3)に加え,情
報トラックがウォブルして構成されており,情報記録単
位の長さも,トラックの長さもウォブルの整数倍になる
ように構成されているため,ウォブルから得られる周期
信号を用いて,情報記録単位やトラック,しいては,記
録情報そのものへの同期を取ることが容易になる。ま
た,トラック一周が整数個のウォブルで構成されている
ため,隣接トラック間でウォブルの位相が揃い,安定な
ウォブル信号を選られるとともに,再生信号への悪影響
も無い。
【0025】(5)少なくとも一つ以上の情報記録面を
持つ光ディスクにおいて,該情報記録面上に螺旋状でデ
ィスク一回転分からなる情報トラックを少なくとも複数
有し,該トラック上には複数の位置識別情報を有し,半
径方向に5ミクロンの範囲内に位置するすべてのトラッ
ク上に配置される任意の2つの位置識別情報の先頭は,
5ミクロン以上周方向に離れているようにした。
【0026】これにより,記録位置識別情報が5ミクロ
ンの範囲内にあるトラックでは互いに周方向に揃うこと
が無いため,デフォーカスした光スポットが周方向に移
動したときに,複数のトラックで識別情報影響を同時に
受けることがなくなるため,光スポットの反射光によっ
て得られる再生信号やサーボ信号に急激に変動を与える
ことが無い。
【0027】ディスク片面からアクセス(記録再生)可
能な複数の記録面を有する光ディスクにおいて,一つの
層を記録再生している最に,第2の層(本発明の記録フ
ォーマット)の上では光スポットは層の間隔分だけデフ
ォーカス(焦点ずれ)している。このデフォーカスした
光スポットの大きさは,層間隔に比例するが例えば,層
間のクロストークの影響を考慮して,光の回折限界まで
集光したスポット系(0.5〜1ミクロン)の10倍以
上にするのが一般的である。このため,記録再生対象で
ない第2層の上での光スポットの大きさは5ミクロン以
上となる。このため,本発明のように5ミクロンの範囲
内にトラック上の位置識別情報の先頭を5ミクロン以上
ずらしておくことによって,この第2の層が光スポット
の反射光や透過光に急激に影響を与える心配が無くな
る。
【0028】本手段の効果は2層の記録媒体に限られる
ものではない,単層ディスクにおいても,フォーカスサ
ーボをかける前にはデフォーカスした光スポットで再生
している。このデフォーカスした光スポットからの反射
光により,自動フォーカスのためのフォーカスエラー信
号が選られるが,この時図5(a)のような急激な変動
が起きると,フォーカスサーボの引き込みがうまく行な
えなかったり,フォーカスオフセットが生じてしまった
りして,サーボが不安定になる。本発明により,サーボ
の安定化が測られる。このサーボの安定化効果は多層デ
ィスクに関しても同様である。
【0029】また,別の効果として,ディスク成形特性
の向上がある。通常ディスク基板は,ポリカーボネート
などの熱可塑性樹脂を金型で成形して作られるが,位置
識別情報のエンボスマークが周方向の一部に集中してい
ると,成形時の樹脂の流れに悪影響を及ぼし,成形され
たトラックが変形したり,複屈折が局所的に増大する現
象があることが知られている。本発明のように位置識別
情報が複数のトラックにわたって揃うことが無いように
構成すると,これらひずみの影響も一個所に集中するこ
と無く分散・平均化されるため,成形特性が向上し,成
形条件の裕度が広がるため,ディスクの製造が容易にな
る。
【0030】(6)少なくとも一つ以上の情報記録面を
持ち,該情報記録面上に溝部または溝間部もしくはその
両者からなる螺旋状でディスク一回転分からなる複数の
トラックを持つ光ディスクにおいて,該トラックは半径
方向にウォブルされて形成されており,トラック上に配
置される位置識別情報が,隣接トラックの位置識別情報
とは,ウォブルの周期の整数倍分だけ,周方向に隔たっ
て配置した。
【0031】これにより,上記(5)と同様に,識別情
報が周方向同一個所に集中することがなくなるため,上
記(5)と同様の効果が得られる。
【0032】また,隔たりの量がウォブル周期の整数倍
となっているため,ウォブルをもちいて,周方向にずれ
た記録領域に対して容易に記録領域先頭部を見つけ出
し,ごく短時間で同期を取ることが可能で有る。半径方
向に隣接するウォブル同士の位相がほぼ等しくなるよう
にしておくことにより,半径方向にトラックをまたがっ
てアクセスした場合にもウォブルに対する同期を取り直
す必要がないか,もしくは非常にすばやく最同期でき
る。さらに,ウォブルの周波数が略一定で,半径方向に
揃っていることにより,各情報トラック間の半径方向の
距離が略一定に保たれるため,ウォブルが記録再生特性
に影響を与える心配が無くなる。
【0033】ここで,略一定周波数のウォブルの位相が
半径方向に揃っており,記録単位領域間の周方向の隔た
りの量がウォブル周期の整数倍であると言うことから明
らかでは有るが,ウォブルの位相と記録単位領域の(先
頭)位置は、同期している。
【0034】また,識別情報の再生や,記録再生のタイ
ミング情報をウォブルを用いて行なう事ができるため,
安定に高信頼な記録再生が可能となる。本手段実施に当
たって,トラック一周あたりのウォブル数を整数個(ウ
ォブルの周期の整数倍がトラック一周の長さ)にしてお
くと,隣接トラック間でのウォブルの位相が揃うためよ
り好ましい。
【0035】(7)さらに,前期識別情報がエンボスピ
ットの形で形成されており,エンボスピットが,溝部ト
ラックと溝間部トラック境界線の延長線上に配置されて
おり,エンボスピットが境界に配置されている2つのト
ラックを含む4つの再隣接トラックのエンボスピット部
には,溝が存在しないように溝中断部を配置した。
【0036】これにより,上記(5)(6)の効果に加
えて識別情報部のエンボスピットの再生信号が隣接トラ
ックの影響無に再生できるため,エンボス信号の再生信
号品質が向上し,高密度の記録に適する。また,エンボ
ス部とグルーブが同時に存在しないようにできるため,
基板製造のためのマスター(原盤)の製造に当たって単
一のビームを用いてマスタリングができるため,マスタ
リング装置の調整が容易になる。図1及び図2(A),
(B)に本手段の適用例を示す。
【0037】(8)(6)に加え,溝が中断されている
領域が存在し,識別情報がエンボスピットの形で形成さ
れており,エンボスピットが,溝部トラック中心線上で
かつ溝部中断部に配置されているよにした。
【0038】これにより,上記(5)(6)の効果に加
えて,エンボス信号の再生信号品質が向上し,高密度の
記録に適する。また,エンボス部はグルーブ部の延長線
上に有るため,グルーブの断続としてエンボスピットを
形成することができ,基板製造のためのマスター(原
盤)の製造に当たって単一のビームを用いてマスタリン
グができるため,マスタリング装置の調整が容易にな
り,ディスク製造コストを低減できる。図13(C)に
本手段の適用例を示す。
【0039】(9)さらに,エンボスピットが,溝間部
トラック中心線上にも配置されており,該エンボスピッ
トが配置されている部分に隣接する部分の溝部トラック
では溝が中断されているようにした。
【0040】これにより,ランドグルーブ型のトラック
への適用が可能になるため,高密度記録に適する。図1
3(A)および(B)に本手段の適用例を示す。
【0041】(10)情報記録単位の配置は,隣接トラ
ック間で周方向に隔たるように配置されておりかつ,記
録位置識別情報あるいはその一部を表すエンボスピット
は半径方向に並ぶように(周方向同じ位置に)配置され
るようにした。
【0042】これにより,位置識別情報すなわちアドレ
ス情報が周方向の同じ位置に配置されているため,高速
アクセスが容易になるとともに,情報記録単位が周方向
に隔たるように配置されているため,上記(1)と同様
の効果が得られる。本手段の適用に当たっては,位置識
別情報の周方向の長さは3ミクロン程度以下が望まし
く,位置識別情報の配置の間隔は,情報記録単位の長さ
のよりも,短いのが望ましい。
【0043】より好ましくは,位置識別情報を3ミクロ
ン程度以下の部分情報に分割し,50ミクロン以上1m
m以下の間隔で周方向に分散して配置するのが望まし
い。この場合,例えば,一個所の部分情報は1ビットの
情報を表すようにし,約50個所の部分情報を持って一
つの位置識別情報を構成するように配置する。上記50
個所の識別情報には冗長な情報を含ませることにより,
欠陥などにより一部の位置識別情報が再生できない場合
にも信頼性よく確実に位置情報を再生することができ
る。情報の記録単位の先頭位置は,例えば,上記部分識
別情報の配置の間隔の整数倍だけ隣接トラックのものと
周方向位置が隔たるように配置するのがよい。また,よ
り確実に識別情報再生のタイミングを得るために,前述
の例のようにトラックをウォブルさせておくのが望まし
く,その場合,トラック一周あたりのウォブル数を整数
個(ウォブルの周期の整数倍がトラック一周の長さ)に
しておくと,隣接トラック間でのウォブルの位相が揃う
ためより好ましい。図7から図9に本手段の適用例を示
す。また,(11)以上(1)から(10)の手段を適
用した片面からアクセス可能な情報記録面を少なくとも
2つ以上有し,かつ,少なくとも一つの記録面が記録型
あるいは書き換え型とした。
【0044】これにより,一枚のディスクで単層ディス
クの2倍以上の大容量情報の格納ができ,また,(1)
−(10)に示した効果により,情報記録面間の信号の
クロストークや撹乱を防止することができ,確実に記録
型で多層の記録面を持つ大容量光ディスクを提供でき
る。
【0045】
【発明の実施の形態】(実施例1)本発明の,一実施例
の光ディスクのフォーマットの部分拡大図を図1に示
す。情報トラックは,ディスク状基板上に,スパイラル
状に設けられた,グルーブ11とランド12で構成され
ている。グルーブ部は一周するとグルーブ部に接続し,
ランド部はランド部に接続する構成のいわゆるダブルス
パイラル構成になっている。図1はスパイラル状トラッ
クの一部を拡大したものであるため,ほぼ直線状に表現
されているが,半径方向内側を上方向半径方向外側を下
方向に示している。各トラックの幅は0.3ミクロンで
ある。グルーブ部は基板上に設けられた溝部となってお
り,該溝部の深さは約40nmである。本実施例は波長
約400nm,開口比約0.85の光ヘッドにて記録再
生を行なうことを想定しているため,この40nmの溝
深さは波長の6分の1の光学距離にほぼ等しい。溝部は
振幅約15nmppで半径方向にウォブルして形成され
ており,ウォブル14の周期141は約12ミクロンと
なっている。この12ミクロンという長さは,記録情報
のチャネルビットの186倍である。このため,プッシ
ュプル信号として検出されるウォブル信号を用いて18
6逓倍することにより,種々のタイミング生成に利用さ
れるクロックを生成することができる。各トラックは情
報記録単位領域を構成するでデータセグメント51に分
割されている。本実施例では情報記録単位は8つのデー
タセグメントで構成される。一つのデータセグメントは
ウォブル848周期分の長さで構成されている。すなわ
ち,一つのデータセグメントは157728チャネルビ
ットで構成されており,この中には約8キロバイト分の
ユーザデータを記録することができる。各データセグメ
ントの先頭部は,溝が中断されたいわゆるミラー領域6
1となっており,このミラー領域61中に識別情報であ
るアドレス情報ピット63が設けられている。このグル
ーブ中断部(ミラー領域)の長さはウォブル周期の8
倍,すなわち,1488チャネルビットとなっており,
約96ミクロンの長さになっている。アドレスピット部
63全体の長さは約ウォブル4周期分すなわち744チ
ャネルビット(48ミクロン)の長さになっており,そ
の中は前後2つの領域に別れている。グルーブトラック
においてはアドレスピット部前半(図中左側)のウォブ
ル2周期分のピットは内側(図中上側)のランドトラッ
クとの境界に配置されており,アドレスピット部後半
(図中右側)のウォブル2周期分のピットは外側(図中
下側)のランドトラックとの境界に配置されている。こ
のアドレスピット部の様子は図2(A)に拡大して示さ
れている。この溝中断部は一つ外側のグルーブトラック
ではウォブル4周期分後方(図中右側)にずれるように
配置されている。トラック一周当たりのウォブルの数は
ディスク最内周の半径24mm付近で12716個であ
る。このため,ウォブル848個分のデータセグメント
を順に配置するとデータセグメント15個分はトラック
一周よりも4ウォブル周期分だけ長くなり,外側のグル
ーブ部の識別情報部がウォブル4周期分だけ後方にずれ
る結果となる。一トラック当たりのウォブル数(127
16)と記録単位領域(データセグメント8個分)当た
りのウォブル数(6784)の最小公倍数は21566
336となり,これはトラックの長さの1696倍に相
当する。すなわち,1696本の連続するグルーブトラ
ックにおいてのいかなる記録単位領域も先頭が一致する
組み合わせはない。
【0046】図2(A)において,ランドトラックにお
いても,アドレスピットの前半が内側のグルーブトラッ
クとの境界部に,後半が外側のグルーブトラックとの境
界部に配置される形になる。内側のグルーブトラックと
の前後(周方向)の位置関係を見ると,ウォブル2周期
分だけ後ろにずれている。
【0047】情報の記録部57はグルーブ部ではウォブ
ル2周期分,ミラー部の後端から後ろにずれた位置から
始める,ミラー部の前端の2ウォブル周期手前で終わる
ようにする。すなわちミラー部の前後にギャップ52を
配置する。アドレスピットの後端から情報記録部57ま
での長さはウォブル4周期分になっている。これのアド
レスピットとの関係はランドにおいても同様である。こ
のようにすることで,ランド部記録部は必ず両側に溝が
ある部分に限られることになり,再生特性で溝の有無の
影響を受ける心配が無い。
【0048】図2(A)において情報記録領域の前半部
あるいは後半部の長さは前述のように2ウォブル周期分
すなわちで約372チャネルビットであるが,この37
2ビットうち前後11チャネルビットずつはピットは存
在しないいわゆる緩衝領域(ギャップ)となっている。
すなわち,350チャネルビット分でアドレス情報を表
す。このアドレス情報は同期符号,32ビット分のアド
レスデータ,16ビット分のパリティ(CRC)および
ポストアンブルからなる。1ビットは4チャネルビット
の長さに相当する。本実施例ではアドレス情報は2チャ
ネルビットを1アドレスチャネルビットとした8/16
変換符号で構成されているため,1ビット当たり4チャ
ネルビット,すなわち,上記32ビット+16ビットの
データは192チャネルビット分を占め,残りの128
チャネルビットが同期情報,32ビットがポストアンブ
ルである。2チャネルビットを1アドレスチャネルビッ
トとしているため,最短のマーク長は6チャネルビット
=約0.4ミクロンとなり,光スポットのサイズと同程
度であり,非常に余裕を持って検出することができると
ともに,マスタリングの最も非常に余裕を持って,トラ
ック形成用のスポットと同一のものを用いて形成するこ
とができる。同期情報は12チャネルビット長のマーク
とスペースの組を3回繰り返した後42チャネルビット
長のマークと4チャネルビット長のスペースで構成され
ている。この信号の再生用のクロック信号としてはウォ
ブルから得たクロック信号を用いる事ができる。
【0049】このウォブルから得たクロック信号は,再
生用のほか,記録領域の再生やアクセス時のアドレス情
報読み取りのタイミングを得るなどのために用いられ
る。例えば,アクセスなどの際に,週方向にずれた記録
領域に対して容易に記録領域先頭部を見つけ出し,ごく
短時間で同期を取ることが可能で有る。
【0050】さらに,本実施例の構成では,半径方向に
隣接するウォブル同士の位相がほぼ等しくなるようにし
てあるため,半径方向にトラックをまたがってアクセス
した場合にもウォブルに対する同期を取り直す必要がな
いか,もしくは非常にすばやく最同期できる。さらに,
ウォブルの周波数が略一定で,半径方向に揃っているこ
とにより,各情報トラック間の半径方向の距離が略一定
に保たれるため,ウォブルが記録再生特性に影響を与え
る心配が無くなる。
【0051】図3に記録部57の詳細を示す。ギャップ
を開けて記録した後,繰り返し書き換えに対するデータ
保護のためのガード領域53,同期信号領域54,デー
タ領域55,ポストアンブル56,ガード領域53の順
にデータが記録される。ガード部は信号の劣化を考慮し
て再生には用いないが,特定のパターンまたはランダム
パターンをを記録する。2つのガード領域53,同期信
号領域とポストアンブル領域56を足した長さは,ウォ
ブル2周期分すなわち372チャネルビットになるよう
にした。これによりデータ部55の長さは832ウォブ
ル周期分確保できる。データ部55は図4に示したよう
に,8ウォブル周期分の長さのデータフレーム58に分
割されており,おのおののデータフレームの先頭部には
32チャネルビット長の再同期(SY)領域541が配
置されている。
【0052】この例では,ユーザデータは,8/16変
調符号を用いて記録されるしたがって,8ウォブル周期
分データフレームは93バイト長に相当し,SY領域5
41を除くと,データフレーム当たり,93バイトのデ
ータが記録できる。1セグメント当たり,データフレー
ムは104個となるため,記録単位領域当たりには83
2個のデータフレームが記録される。すなわち,記録単
位領域当たりの75712バイトとなる。実際の記録に
は,欠陥などによるエラーを想定してエラー訂正符号が
付加されている。この例では,75712中64キロバ
イト分をユーザデータとして使用し,残りをエラー訂正
符号などに割り当てている。
【0053】上記に述べた記録フォーマットを持った記
録面を2層持った光ディスク(図12)作成した。記録
面16及び15はGeSbTe形の相変化記録膜を用い
た,記録面15は光透過するように透過率は約65%と
した。本実施例の2層ディスクの,下側の層15の複数
の記録領域に,実施例7の装置を用いランダムに記録を
行ない上側の層16の再生特性を評価したところ,層1
5への記録の前後で再生特性に変化はほとんど無かっ
た。いずれの場合にもジッタ値として約9%が得られ
た。一方図11に示したような従来例でのフォーマット
で同様の実験を行なったところ,2層ディスク構成にし
た時点で,識別情報部の影響により,信号レベルが約1
0%変動し,この結果平均的なジッタ値として10%と
約9%増大した。また,このディスクに行なうと,最悪
のゾーンではジッタ値は13%以上を記録した。実際に
はこの最悪のゾーンでは,急激なレベル変動のため自動
レベルスライス機能が正常に動作しなかったため,高い
ジッタ値となったと推定される。最悪のゾーンでは,一
周の記録単位の数が丁度2個になっており,ゾーン内の
すべてトラックで記録単位の先頭が揃う形になってい
た。
【0054】ここで,略一定周波数のウォブルの位相が
半径方向に揃っており,記録単位領域間の周方向の隔た
りの量がウォブル周期の整数倍であると言うことから明
らかでは有るが,ウォブルの位相と記録単位領域の(先
頭)位置は、同期している。
【0055】(実施例2)本発明の別の実施例を図2
(B)を用いて示す。
【0056】ヘッダ部分のアドレスピットの配置以外は
実施例1と同じである。本実施例では,アドレスピット
の前半部と後半部の間にウォブル周期4つ分のミラー部
が有り,ランド部ではアドレスピットの前半部と後半部
の間に大きなミラー部はなくミラーはアドレスピット部
の前後に配置される形になっている,本実施例では,グ
ルーブ部とランド部でアドレスの現れるタイミング極性
が異なるので,そのことを利用して,ランドとグルーブ
の判別を容易に行なうことができる。
【0057】(実施例3)本発明の別の実施例を図13
(A)を用いて示す。
【0058】ヘッダ部分のアドレスピットの配置とトラ
ック一周当たりのヘッダ部のずれの量が実施例1とは異
なる。
【0059】(実施例4)本発明の別の実施例を図13
(B)を用いて示す。
【0060】基本的に,実施例3と同じであるが記録部
の前後のギャップ部52の長さが異なる。
【0061】(実施例5)本発明の別の実施例を図13
(C)を用いて示す。
【0062】本実施例では記録はグルーブトラックにの
み行われる。このため,ランド部にはアドレスピット6
3は存在しない。その他は,実施例4と同じである。図
はヘッダ部の配置のみを示すものであって,図中では溝
部にウォブルが形成されていないように見えるが,実際
には図1のように溝部はウォブルされて形成されてお
り,プッシュプル信号としてウォブル信号が得られる。
【0063】(実施例6)本実施例では,情報記録単位
の配置は,隣接トラック間で周方向に隔たるように配置
されておりかつ,記録位置識別情報あるいはその一部を
表すエンボスピットは半径方向に並ぶように(周方向同
じ位置に)配置されるようにした。
【0064】これにより,位置識別情報すなわちアドレ
ス情報は,図7に示したように,周方向の同じ位置に配
置されている。このため高速アクセスが容易になる。し
かしながら,図8に示したように,情報記録単位事体
は,位置識別情報とは同期しておらず,トラックごとに
周方向に隔たるように配置されている。このため,実施
例1と基本的に同様の効果が得られる。位置識別情報は
複数の領域に分散して配置されている。一つの部分情報
を表すピット62の周方向の長さは約3バイトすなわち
約3ミクロンであり,部分情報部の配置の間隔は,すな
わち物理フレームは96バイトすなわち約100ミクロ
ンである。一個所の部分情報は1ビットの情報を表すよ
うにし,104個所の部分情報を持って一つの位置識別
情報を構成するように配置する。上記104個所の識別
情報は16ビットの同期情報,32ビットのアドレス情
報と56ビットのエラー訂正情報からなる。このエラー
検出情報によりの,欠陥などにより一部の位置識別情報
が再生できない場合にも信頼性よく確実に位置情報を再
生することができる。情報の記録単位の先頭位置は,上
記部分識別情報の配置の間隔だけ隣接トラックのものと
周方向位置が隔たるように配置した。また,より確実に
識別情報再生のタイミングを得るために,前述の例のよ
うにトラックはウォブルして形成されており,上記一つ
の物理フレームあたり,8個のウォブルとなるように形
成されている。もちろん,トラック一周あたりのウォブ
ル数は整数個となっているため,隣接トラック間でのウ
ォブルの位相が揃うようになっている。図9は記録単位
領域の接続部の構成を示したものである。
【0065】(実施例7)本発明の光記録システムの一
例を図6を用いて説明する。
【0066】図6は本発明の光記録フォーマットを用い
る光記録システムのブロック図を示したものである。ヘ
ッド2の一部であるレーザ光源25(本実施例では波長
約405nm)から出射された光はコリメータレンズ24を
通してほぼ平行な光ビーム22へとコリメートされる。
光ビーム22は光ディスク11上に,対物レンズ23を
通して照射され,スポット21を形成する,その後,ビ
ームスプリッタ28やホログラム素子29などを通して
サー用検出器26や信号検出器27へと導かれる。各検
出器からの信号は加算・減算処理されトラッキング誤差
信号やフォーカス誤差信号などのサーボ信号となりサー
ボ回路に入力される。サーボ回路は得られたトラッキン
グ誤差信号やフォーカス誤差信号を元に,対物レンズ3
1や光ヘッド2全体の位置を制御し,光スポット21の
位置を目的の記録・再生領域に位置づける。検出器27の
加算信号は信号再生ブロック41へ入力される。入力信号
は信号処理回路によってフィルタ処理,周波数等化処理
後,デジタル化処理される。デジタル処理されたデジタ
ル信号はアドレス検出回路および復調回路によって処理
される。グルーブ(溝部の)ウォブル情報は分割検出器
27からの差動信号としての検出され,信号再生ブロッ
ク41の中のウォブル検出回路へと入力される,ウォブ
ル検出回路は,ウォブル信号を2値化して,逓倍したウ
ォブルクロック信号を生成しそのクロックは,信号処理
部やアドレス検出回路に信号処理時のリファレンスやタ
イミング生成に利用される。
【0067】(実施例8)図10に本発明の実施例6の
記録媒体を記録再生するための装置のブロック図を示
す。基本的に実施例7のものと同じであるが,識別情報
で示される物理アドレスと実際の記録単位の記録位置と
は一対一には対応しないため,アドレス変換回路が付加
されている。
【0068】本発明の効果は上記実施例に限られるもの
ではない。例えば,記録再生に用いるレーザの波長とし
て,630−650nmのものを用いてもよい。またヘ
ッドの開口比は,0.65や0.75でもよい。記録信
号の変調方式は8/16変調符号に会議られ屡ものでは
ない。例えば,(1,7)変調や,8/15変調を用いてもよ
い。記録材料としても,相変化に限られるものではな
く,例えば色素形のライトワンス型記録膜に適用しても
よい。
【0069】
【発明の効果】本発明の光ディスクの記録フォーマット
を用いると,記録面を2層以上持ち,フォーカス位置を
変えることにより層を選択して記録再生を行なういわゆ
る多層光ディスクにおいて,選択されていない層からの
影響を著しく低減させることができるため,記録型光デ
ィスクにおいて多層記録再生を実現することができる。
本発明の記録フォーマットの効果は多層記録に限るられ
るものではなく,単層記録面のディスクにおいても,隣
接の記録領域や位置識別情報からのクロストークの影響
を低減させる効果やサーボ信号を安定化する効果があ
る。また,識別情報が周方向の同じ場所に集中していな
いため,成形時や多数回書き換え時にディスク基板や記
録膜上に生じるひずみの影響を最小にすることができ,
光ディスクの設計・製造の裕度が拡大するため,結果と
して低コストで媒体を提供す屡ことが可能となる。ま
た,本発明の記録フォーマットを用いると単層から2層
への拡張が容易な光記録再生システムを構築することが
可能となる。また,記録型と再生専用型記録面が混在す
るようなディスクにおいても,互いの記録面間の干渉を
最小にできるため再生信号の品質が向上する効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のトラック構造概略図。
【図2】本発明の一実施例のヘッダ領域の構造を示す
図。
【図3】本発明の一実施例のデータセグメントの構造を
示す図。
【図4】本発明の一実施例のデータ領域の構造の例を示
す図。
【図5】本発明の目的と原理を説明する図。
【図6】本発明の装置の一実施例のブロック図。
【図7】本発明の一実施例のトラック構造概略図。
【図8】本発明の一実施例の記録ユニットの構造を示す
図。
【図9】本発明の一実施例のリンク部付近の構造を示す
図。
【図10】本発明の装置の一実施例のブロック図。
【図11】従来の光ディスクのトラック構造概略図。
【図12】多層の光ディスクの記録再生の様子を示す
図。
【図13】本発明の一実施例のヘッダ領域の構造を示す
図。
【符号の説明】
1…光ディスク,11…グルーブ,12…ランド,13
…記録済みトラック,131…記録マーク,15…第1
の記録層,16…第2の記録層,2…光ヘッド,21…
光スポット,22…光ビーム,23…対物レンズ,24
…コリメタ−レンズ,25…レーザ,26…検出器,2
7…検出器,28…ビームスプリッタ,29…ホログラ
ム素子,31…レンズアクチュエータ,41…信号再生
ブロック,50…リンク部,51…データセグメント,
52…ギャップ領域,53…ガード領域,54…同期信
号領域,541…同期信号,542…再同期信号,55
…データ領域,56…ポストアンブル,57…記録部,
58…データフレーム,59…記録ユニット,6…ヘッ
ダ,61…ミラー,62…ピット領域,63…アドレス
情報ピット,64…物理フレーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新谷 俊通 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 黒川 貴弘 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 有吉 哲夫 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 助田 裕史 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5D029 JB13 WA02 WA28 WC01 WD10 WD16 5D090 AA01 BB03 BB04 BB12 DD02 EE02 EE11 FF45 GG03 GG27

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一つ以上の情報記録面を持つ光
    ディスクにおいて,該情報記録面上には螺旋状でディス
    ク一回転分からなる情報トラックを複数有し,前記情報
    トラックは前記光ディスクの半径方向にウオブルされ、
    前記ウオブルの位相は隣接トラック間でほぼ揃ってお
    り、該複数のトラック上に複数個の情報記録単位が配置
    され,該光ディスクの半径方向に少なくとも5ミクロン
    の範囲内に位置するすべての情報トラック上に配置され
    る任意の2つの情報記録単位の先頭が周方向にずれて配
    置されていることを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ディスクにおいて上記情
    報記録単位の先頭は,5ミクロン以上周方向に離れて配
    置されていることを特徴とする光ディスク。
  3. 【請求項3】少なくとも一つ以上の情報記録面を持つ光
    ディスクにおいて,該情報記録面上に螺旋状でディスク
    一回転分からなる情報トラックを少なくとも複数有し,
    該複数のトラック上に複数個の情報記録単位が配置さ
    れ,該情報記録単位の長さの整数倍は該光ディスクのト
    ラックのディスク一回転の分の長さとは少なくとも5ミ
    クロン以上異なることを特徴とする光ディスク。
  4. 【請求項4】上記情報記録単位の整数(N)倍の長さと上
    記トラックの整数(M)倍の長さが一致するような2つ
    の整数N,Mの組み合わせのうち最小の組み合わせを
    n,mとするときmは5より大きいことを特徴とする請
    求項3に記載の光ディスク。
  5. 【請求項5】少なくとも一つ以上の情報記録面を持ち,
    該情報記録面上に溝部または溝間部もしくはその両者か
    らなる螺旋状でディスク一回転分からなる複数のトラッ
    クを持つ光ディスクにおいて,該トラックは半径方向に
    ウォブルされて形成されており,該ウォブルの長さの整
    数倍が一トラックの長さに一致するような整数jが存在
    し,トラック上に配置される情報記録単位の長さが,該
    ウォブルの周期のk倍であり,jとkの最小公倍数をL
    とするときLはjの5倍以上であることを特徴とする光
    ディスク。
  6. 【請求項6】少なくとも一つ以上の情報記録面を持つ光
    ディスクにおいて,該情報記録面上に螺旋状でディスク
    一回転分からなる情報トラックを少なくとも複数有し,
    前記情報トラックは前記光ディスクの半径方向にウオブ
    ルされ、前記ウオブルの位相は隣接トラック間でほぼ揃
    っており、該トラック上には複数の位置識別情報を有
    し,半径方向に5ミクロンの範囲内に位置するすべての
    トラック上に配置される任意の2つの位置識別情報の先
    頭は,少なくとも5ミクロン以上周方向に離れているこ
    とを特徴とする光ディスク。
  7. 【請求項7】少なくとも一つ以上の情報記録面を持ち,
    該情報記録面上に溝部または溝間部もしくはその両者か
    らなる螺旋状でディスク一回転分からなる複数のトラッ
    クを持つ光ディスクにおいて,該トラックは半径方向に
    ウォブルされて形成されており,該トラック上に配置さ
    れる位置識別情報が、隣接トラックの位置識別情報とは
    ウォブルの周期の整数倍分だけ周方向に隔たって形成さ
    れていることを特徴とする光ディスク。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の光ディスクにおいて,該
    識別情報がエンボスピットの形で形成されており,エン
    ボスピットが該溝部トラックと該溝間部トラック境界線
    の延長線上に配置されており,エンボスピットが境界に
    配置されている2つのトラックを含む4つの再隣接トラ
    ックのエンボスピット部には溝が存在しないように溝中
    断部が配置されていることを特徴とする光ディスク。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の光ディスクにおいて,溝
    が中断されている領域が存在し,該識別情報がエンボス
    ピットの形で形成されており,エンボスピットが,溝部
    トラック中心線上でかつ溝部中断部に配置されているこ
    とを特徴とする光ディスク。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の光ディスクであって,
    該エンボスピットが溝間部トラック中心線上にも配置さ
    れており,該エンボスピットが配置されている部分に隣
    接する部分の溝部トラックでは溝が中断されていること
    を特徴とする光ディスク。
  11. 【請求項11】記録位置識別情報あるいはその一部を表
    すエンボスピットが上記光ディスクの半径方向に揃って
    配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光デ
    ィスク。
  12. 【請求項12】上記光ディスクは片面からアクセス可能
    な情報記録面を少なくとも2つ以上有し,かつ,少なく
    とも該情報記録面のうちの一つが記録型あるいは書き換
    え型であることを特徴とする請求項1に記載の光ディス
    ク。
  13. 【請求項13】複数の情報トラックを有する光ディスク
    において,前記情報トラックは前記光ディスクの半径方
    向にウオブルされ、前記情報トラックは複数の情報記録
    単位を有し、前記情報記録単位はウオブル周期に同期
    し、前記光ディスクの半径方向に5ミクロンの範囲内に
    位置するすべての情報トラックに配置される任意の2つ
    の情報記録単位の先頭が周方向にずれて配置されている
    ことを特徴とする光ディスク。
  14. 【請求項14】前記情報記録単位の先頭は,5ミクロン
    以上周方向に離れて配置されていることを特徴とする請
    求項13記載の光ディスク。
JP2001223774A 2000-10-10 2001-07-25 光ディスク Pending JP2002190118A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001223774A JP2002190118A (ja) 2000-10-10 2001-07-25 光ディスク

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-314431 2000-10-10
JP2000314431 2000-10-10
JP2001223774A JP2002190118A (ja) 2000-10-10 2001-07-25 光ディスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002190118A true JP2002190118A (ja) 2002-07-05
JP2002190118A5 JP2002190118A5 (ja) 2005-05-12

Family

ID=26602103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001223774A Pending JP2002190118A (ja) 2000-10-10 2001-07-25 光ディスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002190118A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7564773B2 (en) 2002-12-24 2009-07-21 Fujitsu Limited Optical disk including address data recording region formed with paired wobbling sections of identical phase
WO2013140756A1 (ja) * 2012-03-21 2013-09-26 パナソニック株式会社 光ディスク記録媒体、光ディスク装置及び記録方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7564773B2 (en) 2002-12-24 2009-07-21 Fujitsu Limited Optical disk including address data recording region formed with paired wobbling sections of identical phase
WO2013140756A1 (ja) * 2012-03-21 2013-09-26 パナソニック株式会社 光ディスク記録媒体、光ディスク装置及び記録方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3910781B2 (ja) 光ディスク及び光ディスク駆動装置
JP4298793B2 (ja) 光ディスク
US7414957B2 (en) Optical disc having uniform structure
US6256282B1 (en) Optical recording medium and recording method thereof
KR100284190B1 (ko) 광디스크
JP2001034952A (ja) 光ディスク及び光ディスク記録再生装置
JPH1116216A (ja) 光ディスク及び光ディスク装置
JP4226204B2 (ja) 光学式記録媒体、その製造装置および製造方法
US6728197B2 (en) Optical disk having a plurality of information recording units
US7414955B2 (en) Optical disc and recording/producing method therefor
KR20020004865A (ko) 기록 매체, 그 기록 매체를 제조하기 위한 장치 및 방법
JP2002190118A (ja) 光ディスク
US8331213B2 (en) Information recording medium, information reproducing device and method, and apparatus and method for manufacturing information recording medium
JP2002133667A (ja) 情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法
JP2004079078A (ja) 光記録媒体及びその情報記録方法、記録装置
JPWO2005109413A1 (ja) 情報記録媒体、情報再生装置及び方法
JP3931558B2 (ja) 光ディスク及び光ディスク記録再生方法並びに光ディスク記録再生装置
AU771022B2 (en) Optical recording medium and recording method thereof
JP4051357B2 (ja) 光記録媒体の記録方法及び記録装置
US20060098564A1 (en) Information recording medium, information recording and reproducing apparatus and method for adjusting phase of recording track
JP2002197675A (ja) 情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法
JPH09274733A (ja) 光情報記録媒体
JP2002367183A (ja) 光ディスク
JP2002183977A (ja) 光ディスク及び光ディスク記録装置並びに光ディスク再生装置
KR20040002371A (ko) 정보저장 매체 및 그 기록 및/또는 재생 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040630

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070801

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070828