JP2002189581A - 情報処理装置、ネットワークシステム、ジョブ実行管理方法、及び記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上に接続されたプリンタでの印
刷処理を効率よく行なえるネットワークシステムを提供
する。 【解決手段】 第１のプリンタ１０３（Ｘ）が、ユーザ
コンピュータ１１１（Ｘ）からの第１のプリントジョブ
（プッシュプリントジョブ）を受け付けた後、任意のエ
ラー発生により第１のプリントジョブの実行が不可能と
なった場合、第１のプリンタ１０３（Ｘ）は、第１のプ
リントジョブを実行するにあたって該当する第２のプリ
ンタ１０３（Ｙ）をネットワーク１５０上から検索し、
第２のプリンタ１０３（Ｙ）に対して、第１のプリント
ジョブに基づき新たに作成した第２のプリントジョブ
（プルプリントジョブ）を発行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ユーザ
が、ネットワーク上のプリンタを使用して印刷処理する
ための装置或いはシステムに用いられる、情報処理装
置、ネットワークシステム、ジョブ実行管理方法、及び
それを実施するための処理ステップをコンピュータが読
出可能に格納した記憶媒体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、複数のプリンタ、ドキュメント
サーバ、及びユーザのコンピュータがネットワークを介
して接続されたネットワークプリンタシステムにおい
て、ユーザが、自側のコンピュータにより、ネットワー
クを介してプリンタへプッシュプリントジョブ或はプル
プリント等の印刷ジョブを発行し、これを受けたプリン
タが、紙ジャムや紙切れ、或はトナー切れ等のエラー発
生状態であった場合、プリンタ内の当該印刷ジョブは、
プリンタでのエラーが除去されるまで、実行待機状態と
なるのが一般的である。

【０００３】尚、プルプリントジョブとは、当該ジョブ
の印刷データの保存先を指定し、プリンタが、指定され
た保存先から印刷データを取得して印刷処理を実行する
ジョブである。一方、プッシュプリントジョブとは、印
刷データ自体を含むジョブであり、したがって、これを
受け付けたプリンタは、当該ジョブに含まれる印刷デー
タを印刷処理することになる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のネットワークプリンタシステムでは、次
のような問題点があった。 （１）プリンタにおいて、紙ジャムや紙切れ、或はトナ
ー切れ等のエラーが発生した場合、エラーが発生したプ
リンタ内の印刷ジョブは、エラーが除去されるまで、実
行待機キューによる待機状態であったので、印刷ジョブ
の実行開始が遅れてしまう。また、このとき、ネットワ
ーク上の他のプリンタが実行可能である場合、この実行
可能なプリンタを使用する構成でなかったので、非常に
無駄がある。 （２）プリンタでのエラーの除去が不可能な場合、ユー
ザ側のコンピュータは、ネットワーク上の他のプリンタ
を再度検索し、実行可能なプリンタに対して、印刷ジョ
ブを再発行する必要があったので、特に、印刷ジョブが
プッシュプリントジョブである場合、その印刷データ量
が大きいため、当該印刷ジョブを再発行するユーザ側の
コンピュータに対する負荷が高くなってしまう。

【０００５】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、ネットワーク上に接続されたプ
リンタでの印刷処理を効率よく行なえる、情報処理装
置、ネットワークシステム、ジョブ実行管理方法、及び
それを実施するための処理ステップをコンピュータが読
出可能に格納した記憶媒体を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第１の発明は、通信網を介して発行されたジョブを受け
付けて実行する情報処理装置であって、上記ジョブの実
行が不可能である場合、上記通信網を介して、上記ジョ
ブの実行機能を有する外部装置或いはシステムに対し
て、上記ジョブを発行する通信手段を備えることを特徴
とする。

【０００７】第２の発明は、上記第１の発明において、
上記通信手段は、上記ジョブから作成した新たなジョブ
を、上記外部装置或いはシステムへ発行することを特徴
とする。

【０００８】第３の発明は、上記第１の発明において、
上記ジョブに含まれる処理対象の情報を記憶する記憶手
段を備え、上記通信手段は、上記ジョブに基づいて上記
記憶手段内の上記処理対象の情報の記憶場所を示す情報
を含む新たなジョブを作成し、当該作成ジョブを上記外
部装置或いはシステムに対して発行し、上記外部装置或
いはシステムからの要求に基づいて上記記憶手段内の上
記処理対象の情報を上記外部装置或いはシステムへ提供
することを特徴とする。

【０００９】第４の発明は、上記第３の発明において、
上記記憶手段は、上記外部の装置或いはシステムからの
ジョブ実行終了通知に基づいて、上記処理対象の情報を
削除することを特徴とする。

【００１０】第５の発明は、上記第１の発明において、
上記ジョブの実行機能を有する外部装置或いはシステム
が存在しない場合、上記ジョブの実行不可をユーザへ提
示する提示手段を備えることを特徴とする。

【００１１】第６の発明は、上記第１の発明において、
上記ジョブの実行機能を有する外部装置或いはシステム
を検索する検索手段を備え、上記通知手段は、上記検索
手段で検索された外部装置或いはシステムに対して、上
記ジョブを発行することを特徴とする。

【００１２】第７の発明は、上記第６の発明において、
上記検索手段は、上記通知手段での上記ジョブの発行に
対して、上記外部装置或いはシステムからジョブ受付拒
否が返送された場合、再度上記検索処理を実行すること
を特徴とする。

【００１３】第８の発明は、通信網を介して、任意のジ
ョブの実行機能を有する外部装置或はシステムへ当該ジ
ョブを発行するための情報処理装置であって、上記外部
装置或はシステムにおいて上記ジョブの実行が不可能で
ある場合、上記通信網を介して、上記ジョブの実行機能
を有する他の外部装置或いはシステムに対して、上記ジ
ョブから作成した新たなジョブを発行する通信手段を備
えることを特徴とする。

【００１４】第９の発明は、上記第８の発明において、
上記ジョブの実行先の変更をユーザへ提示する提示手段
を備えることを特徴とする。

【００１５】第１０の発明は、上記第８の発明におい
て、上記通信手段は、上記ジョブに含まれる処理対象の
情報が上記外部装置或いはシステム内に存在することを
示す情報を含む上記新たなジョブを作成し、当該作成ジ
ョブを上記他の外部装置或いはシステムに対して発行す
ることを特徴とする。

【００１６】第１１の発明は、上記第８の発明におい
て、上記ジョブの実行機能を有する他の外部装置或いは
システムが存在しない場合、上記ジョブの実行不可をユ
ーザへ提示する提示手段を備えることを特徴とする。

【００１７】第１２の発明は、上記第８の発明におい
て、上記ジョブの実行機能を有する外部装置或いはシス
テムを検索する検索手段を備え、上記通知手段は、上記
検索手段で検索された外部装置或いはシステムに対し
て、上記ジョブを発行することを特徴とする。

【００１８】第１３の発明は、上記第１２の発明におい
て、上記検索手段は、上記通知手段での上記ジョブの発
行に対して、上記外部装置或いはシステムからジョブ受
付拒否が返送された場合、再度上記検索処理を実行する
ことを特徴とする。

【００１９】第１４の発明は、上記第１又は８の発明に
おいて、上記ジョブは、印刷ジョブを含み、上記外部装
置或いはシステムは、プリンタ機能を有することを特徴
とする。

【００２０】第１５の発明は、複数の機器がネットワー
クを介して互いに通信可能に接続されてなるネットワー
クシステムであって、上記複数の機器のうち少なくとも
１つの機器は、請求項１〜１４の何れかに記載の情報処
理装置の機能を有することを特徴とする。

【００２１】第１６の発明は、通信網を介して、第１の
装置或はシステムに対してジョブを実行させるためのジ
ョブ実行管理方法であって、 上記第１の装置或はシス
テムにおいて、上記ジョブの実行が不可能である場合の
処理ステップとして、上記第１の装置或はシステムが、
上記通信網を介して、上記ジョブの実行機能を有する第
２の外部装置或いはシステムを検索する検索ステップ
と、上記第１の装置或はシステムが、上記検索ステップ
により検索された第２の外部装置或いはシステムに対し
て、上記ジョブを発行するジョブ発行ステップとを含む
ことを特徴とする。

【００２２】第１７の発明は、通信網を介して、第１の
装置或はシステムに対してジョブを実行させるためのジ
ョブ実行管理方法であって、上記第１の装置或はシステ
ムにおいて、上記ジョブの実行が不可能である場合の処
理ステップとして、上記ジョブの発行元が、上記通信網
を介して、上記ジョブの実行機能を有する第２の外部装
置或いはシステムを検索する検索ステップと、上記ジョ
ブの発行元が、上記検索ステップにより検索された第２
の外部装置或いはシステムに対して、上記ジョブから作
成した新たなジョブを発行するジョブ発行ステップとを
含むことを特徴とする。

【００２３】第１８の発明は、ユーザコンピュータが、
ネットワークを介して、第１のプリンタへプリントジョ
ブを発行して実行させるためのジョブ実行管理方法であ
って、 上記第１のプリンタが、上記ユーザコンピュー
タからのプリントジョブを受け付け、当該プリントジョ
ブを実行待機キューへ接続した後、任意のエラー発生に
より当該実行待機キュー内のプリントジョブの実行が不
可能となった場合の処理ステップとして、上記第１のプ
リンタが、上記実行待機キュー内の第１のプリントジョ
ブを実行するにあたって該当する第２のプリンタを上記
ネットワーク上から検索する検索ステップと、上記第１
のプリンタが、上記第１のプリントジョブから新たな第
２のプリントジョブを作成するジョブ作成ステップと、
上記第１のプリンタが、上記検索ステップにより検索し
た第２のプリンタに対して、上記ジョブ作成ステップに
より作成した第２のプリントジョブを発行するジョブ発
行ステップと、上記第２のプリンタが、上記ジョブ発行
ステップにより発行された第２のプリントジョブに基づ
いてジョブを実行するジョブ実行ステップとを含むこと
を特徴とする。

【００２４】第１９の発明は、上記第１８の発明におい
て、上記第２のプリンタが、上記第１のプリントジョブ
の発行元である第１のユーザコンピュータに対して、ジ
ョブ転送通知を行うジョブ転送通知ステップと、上記第
１のユーザコンピュータが、上記ジョブ転送通知ステッ
プによるジョブ転送通知に基づいて、ユーザへプリンタ
ジョブの実行先の変更を提示するジョブ実行先変更提示
ステップとを含むことを特徴とする。

【００２５】第２０の発明は、上記第１８の発明におい
て、上記第２のプリンタが、上記第１のプリントジョブ
の発行元である第１のユーザコンピュータに対して、上
記ジョブ実行ステップでの実行結果を通知するジョブ実
行結果通知ステップと、上記第１のユーザコンピュータ
が、上記ジョブ実行結果通知ステップによる実行結果に
基づいて、プリント終了処理を実行する終了処理ステッ
プとを含むことを特徴とする。

【００２６】第２１の発明は、上記第１８の発明におい
て、上記ジョブ実行ステップは、上記第２のプリンタ
が、上記第１のプリンタ内に保持された該当する印刷デ
ータを取得してプリント処理するステップを含むことを
特徴とする。

【００２７】第２２の発明は、上記第２１の発明におい
て、上記第２のプリンタが、上記第１のプリンタに対し
て、上記プリント処理後に上記印刷データの削除を要求
する削除要求ステップと、上記第１のプリンタが、上記
削除要求ステップによる削除要求に基づいて、上記印刷
データの削除を行なう削除ステップとを含むことを特徴
とする。

【００２８】第２３の発明は、上記第１８の発明におい
て、上記第１のプリンタが、上記検索ステップにより上
記第２のプリンタが検索できなかった場合、上記第１の
プリントジョブの発行元である第１のユーザコンピュー
タに対してジョブ実行不可通知を行うジョブ実行不可通
知ステップと、上記第１のユーザコンピュータが、上記
ジョブ実行不可通知ステップによるジョブ実行不可通知
に基づいて、ユーザへプリント不可であることを提示す
るジョブ実行不可提示ステップとを含むことを特徴とす
る。

【００２９】第２４の発明は、上記第１８の発明におい
て、上記第２のプリンタが、上記ジョブ発行ステップに
より発行された第２のプリントジョブの受け付けを拒否
する場合、上記第１のプリンタに対してジョブ受付拒否
応答を行なうジョブ受付拒否応答ステップと、上記第１
のプリンタが、上記ジョブ受付拒否応答ステップによる
ジョブ受付拒否応答に基づいて、上記実行待機キュー内
の第１のプリントジョブを実行するにあたって該当する
第３のプリンタを上記ネットワーク上から再度検索する
再検索ステップとを含むことを特徴とする。

【００３０】第２５の発明は、ユーザコンピュータが、
ネットワークを介して、第１のプリンタへプリントジョ
ブを発行して実行させるためのジョブ実行管理方法であ
って、 上記第１のプリンタが、上記ユーザコンピュー
タからのプリントジョブを受け付け、当該プリントジョ
ブを実行待機キューへ接続した後、任意のエラー発生に
より当該実行待機キュー内のプリントジョブの実行が不
可能となった場合の処理ステップとして、上記第１のプ
リンタが、上記実行待機キュー内の第１のプリントジョ
ブを保存するジョブ保存ステップと、上記第１のプリン
タが、上記第１のプリントジョブの発行元である第１の
ユーザコンピュータに対して、ジョブ実行不可を通知す
るジョブ実行不可通知ステップと、上記第１のユーザコ
ンピュータが、上記第１のプリントジョブを実行するに
あたって該当する第２のプリンタを上記ネットワーク上
から検索する検索ステップと、上記第１のユーザコンピ
ュータが、上記第１のプリントジョブに基づいて、上記
ジョブ保存ステップにより上記第１のプリンタ内へ上記
第１のプリントジョブの印刷データが保存されたことを
前提とした新たな第２のプリントジョブを作成するジョ
ブ作成ステップと、上記第１のユーザコンピュータが、
上記検索ステップにより検索した第２のプリンタに対し
て、上記ジョブ作成ステップにより作成した第２のプリ
ントジョブを発行するジョブ発行ステップと、上記第２
のプリンタが、上記ジョブ発行ステップにより発行され
た第２のプリントジョブに基づいてジョブを実行するジ
ョブ実行ステップとを含むことを特徴とする。

【００３１】第２６の発明は、上記第２５の発明におい
て、上記第２のプリンタが、上記第２のプリントジョブ
を受付可能な場合、上記第１のユーザコンピュータに対
して、ジョブ受付応答を行うジョブ受付応答ステップ
と、上記第１のユーザコンピュータが、上記ジョブ受付
応答ステップによるジョブ受付応答に基づいて、ユーザ
へプリンタジョブの実行先の変更を提示するジョブ実行
先変更提示ステップとを含むことを特徴とする。

【００３２】第２７の発明は、上記第２５の発明におい
て、上記ジョブ実行ステップは、上記第２のプリンタ
が、上記第１のプリンタ内に保持された該当する印刷デ
ータを取得してプリント処理するステップを含み、上記
第２のプリンタが、上記ジョブ実行ステップによりジョ
ブ実行が終了した場合、上記第１のユーザコンピュータ
ヘジョブ実行終了通知を行うジョブ実行終了通知ステッ
プと、上記第１のユーザコンピュータが、上記ジョブ実
行終了通知ステップによるジョブ実行終了通知に基づい
て、上記第１のプリンタに対して、上記印刷データの削
除を要求する削除要求ステップと、上記第１のプリンタ
が、上記削除要求ステップによる削除要求に基づいて、
上記印刷データの削除を行なう削除ステップとを含むこ
とを特徴とする。

【００３３】第２８の発明は、上記第２５の発明におい
て、上記第１のユーザコンピュータが、上記検索ステッ
プにより上記第２のプリンタが検索できなかった場合、
ユーザへプリント不可であることを提示するジョブ実行
不可提示ステップとを含むことを特徴とする。

【００３４】第２９の発明は、上記第２５の発明におい
て、上記第２のプリンタが、上記ジョブ発行ステップに
より発行された第２のプリントジョブの受け付けを拒否
する場合、上記第１のユーザコンピュータに対してジョ
ブ受付拒否応答を行なうジョブ受付拒否応答ステップ
と、上記第１のユーザコンピュータが、上記ジョブ受付
拒否応答ステップによるジョブ受付拒否応答に基づい
て、上記第１のプリントジョブを実行するにあたって該
当する第３のプリンタを上記ネットワーク上から再度検
索する再検索ステップとを含むことを特徴とする。

【００３５】第３０の発明は、請求項１〜１４の何れか
に記載の情報処理装置の機能、又は請求項１５記載のネ
ットワークシステムの機能をコンピュータに実現させる
ためのプログラムをコンピュータ読出可能な記憶媒体へ
記録したことを特徴とする。

【００３６】第３１の発明は、請求項１６〜２９の何れ
かに記載のジョブ実行管理方法の処理ステップをコンピ
ュータに実行させるためのプログラムをコンピュータ読
出可能な記憶媒体へ記録したことを特徴とする。

【００３７】具体的には例えば、本発明では、以下のよ
うな構成（１）〜（５）が実現できる。 （１）ユーザコンピュータ（第１のユーザコンピュー
タ）が発行したプッシュプリントジョブ又はプルプリン
トジョブ（第１のプリントジョブ）をネットワーク（通
信網）を介して受信したプリンタ（第１のプリンタ）
は、第１のプリントジョブを実行待機キューへ接続し、
第１のプリントジョブの実行開始を待つ。 （２）第１のプリントジョブを受信した第１のプリンタ
において、紙ジャムや、紙切れ、或はトナー切れ等のエ
ラーが発生した場合、第１のプリンタは、実行待機キュ
ーから第１のプリントジョブを取り出し、新たなプリン
トジョブ（第２のプリントジョブ）を作成する。例え
ば、第１のプリントジョブがプッシュプリントジョブで
ある場合、第２のプリントジョブとして、プルプリント
ジョブを作成する。そして、第１のプリンタは、ＳＬＰ
ディレクトリ検索方法或はその他の任意の検索方法によ
り、ネットワーク上の他の適切なプリンタ（第２のプリ
ンタ）を検索し、この第２のプリンタに対して、第２の
プリントジョブを発行する。 （３）第２のプリンタは、第１のプリンタからの第２の
プリントジョブを受け付けることが可能であるならば、
第１のプリンタへジョブ受付通知を行い、また、第１の
ユーザコンピュータヘもジョブ転送通知を行う。 （４）第１のユーザコンピュータは、第２のプリンタか
らのジョブ転送通知により、ジョブの実行先が変更され
たことをユーザへ表示等によって提示する。 （５）第２のプリンタは、第２のプリントジョブの実行
が可能な状態となると、第２のプリントジョブ（プルプ
リントジョブ等）により示される印刷データ（ドキュメ
ント）を、第１のプリンタから引き出して、プリント処
理を実行する。そして、第２のプリンタは、プリント処
理終了後、第１のプリンタと第１のユーザコンピュータ
に対してジョブ実行終了通知を行う。

【００３８】上記の構成（１）〜（５）により、次のよ
うな作用／効果が得られる。 （１）第１のプリンタでエラーが発生した場合、第１の
プリンタ内に蓄積されている未実行のジョブが、他のプ
リンタ（第２のプリンタ）によって実行されるため、ジ
ョブ実行開始の遅れを防ぐことができる。 （２）第１のプリンタにエラーが発生した場合、ユーザ
コンピュータは、ジョブの転送が発生したことのみ認識
すれば良く、印刷データの再送等によるユーザコンピュ
ータに対する負荷を軽減することができる。

【００３９】また、本発明では、以下のような構成
（１）〜（６）が実現できる。 （１）ユーザコンピュータ（第１のユーザコンピュー
タ）が発行したプリントジョブ（プッシュプリントジョ
ブ等、第１のプリントジョブ）を受信したプリンタ（第
１のプリンタ）は、第１のプリントジョブを実行待機キ
ューへ接続し、第１のプリントジョブの実行開始を待
つ。 （２）第１のプリンタにエラーが発生した場合、第１の
プリンタは、実行待機キューから第１のプリントジョブ
を取り出して保存し、第１のプリンタの発行元の第１の
ユーザコンピュータへ印刷不可通知（ジョブ実行不可通
知）を発行する。 （３）第１のユーザコンピュータは、第１のプリンタか
らの印刷不可通知により、第１のプリントジョブを実行
する他のプリンタ（第２のプリンタ）をネットワーク上
から検索する。そして、第１のユーザコンピュータは、
第１のプリントジョブの印刷データが第１のプリンタ内
で保存されているものとして、第２のプリントジョブ
（プルプリントジョブ等）を作成し、これを検索した第
２のプリンタヘ発行する。 （４）第２のプリンタは、第１のユーザコンピュータか
らの第２のプリントジョブを受け付けることが可能であ
るならば、第１のユーザコンピュータヘジョブ受付通知
を送信し、第２のプリントジョブの実行終了後、第１の
ユーザコンピュータヘジョブ実行終了通知を送信する。 （５）第１のユーザコンピュータは、第１のプリントジ
ョブの印刷実行先が変更したことをユーザヘ表示等によ
って提示する。 （６）第１のユーザコンピュータは、第２のプリンタか
らのジョブ実行終了通知に基づいて、第１のプリンタに
対して、保存してある第１のプリントジョブに対するジ
ョブ削除要求を行う。

【００４０】上記の構成（１）〜（５）により、次のよ
うな作用／効果が得られる。 （１）第１のプリンタでエラーが発生した場合、第１の
プリンタ内に蓄積されている未実行のジョブが、他のプ
リンタ（第２のプリンタ）によって実行されるため、ジ
ョブ実行開始の遅れを防ぐことができる。 （２）第１のプリンタでエラーが発生した場合、第１の
ユーザコンピュータは、プリントジョブを発行するだけ
で良く、サイズの大きな印刷データの再送等によるユー
ザコンピュータに対する負荷を軽減することができる。

【００４１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。

【００４２】[第１の実施の形態]本発明は、例えば、図
１に示すようなネットワークプリンタシステム１００に
適用される。本実施の形態のネットワークプリンタシス
テム１００は、特に、ネットワークへ接続されたプリン
タにおいてエラーが発生した場合、当該プリンタ内に蓄
積されたプッシュやプルプリントジョブ等の印刷ジョブ
を、ネットワークへ接続された他のプリンタに対して実
行させる構成により、エラーによって印刷ジョブの実行
開始が遅れることを防ぎ、ユーザ側のコンピュータでの
ジョブ再発行を不要にすることを実現したものである。

【００４３】＜ネットワークプリンタシステム１００の
全体構成＞ネットワークプリンタシステム１００は、上
記図１に示すように、プリンタ１０３（１）〜１０３
（４）、ユーザから使用されるコンピュータ１１１
（１），１１１（２）、及びドキュメントサーバ１１２
が、ＬＡＮ等のネットワーク１５０上に接続された構成
としている。

【００４４】プリンタ１０３（１）〜１０３（３）、コ
ンピュータ１１１（１）、及びドキュメントサーバ１１
２の各デバイスについては、二階のフロアに設置されて
おり、プリンタ１０３（４）は、一階のフロアに設置さ
れている。また、コンピュータ１１１（２）は、後述す
るがノート型のパーソナルコンピュータであるので、現
在は一階のフロアからネットワーク１５０へ接続されて
いるが、二階のフロアからネットワーク１５０へ接続さ
れる、或は取り外される場合もある。

【００４５】ネットワーク１５０は、ファイアウォール
１２０を介して、インターネット１３０へ接続されてい
る。これにより、インターネット１３０を介して、他の
ネットワーク１４０とも接続可能となる。

【００４６】＜プリンタ１０３（１）〜１０３（４）の
構成＞プリンタ１０３（１）は、カラープリンタであ
り、プリンタ１０３（２）は、ネットワークプリンタと
しても使用可能なもコピー機等の機能を有するＭＦＰ
（Ｍｕｌｔｉ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｐｈｅｒａ
ｌ）であり、プリンタ１０３（３），１０３（４）は、
モノクロプリンタである。

【００４７】プリンタ１０３（１）〜１０３（４）はそ
れぞれ、本実施の形態でのネットワークプリンタサービ
スが実行可能なプリンタであり、ユーザ側のコンピュー
タ１１１（１），１１１（２）からの印刷ジョブを受け
付けるように構成されている。印刷ジョブを受け付けた
プリンタ１０３（Ｘ）においては、当該印刷ジョブによ
る印刷実行の待機状態となる。

【００４８】そこで、印刷実行前にプリンタ１０３
（Ｘ）内でエラーが発生した場合、プリンタ１０３
（Ｘ）は、待機中の全ての印刷ジョブについて、ネット
ワーク１５０上の他のプリンタの中から適切なプリンタ
を、ＳＬＰディレクトリ検索或は他の方法によって検索
する。

【００４９】そして、プリンタ１０３（Ｘ）は、待機中
の印刷ジョブを、検索したプリンタへ発行する。このと
き、待機中の印刷ジョブがプッシュプリントジョブであ
る場合、プリンタ１０３（Ｘ）は、当該プッシュプリン
トジョブの印刷データをプリンタ１０３（Ｘ）内部で保
持し、当該プッシュプリントジョブから上記検索プリン
タに対するジョブとして新たなプルプリントジョブ（印
刷データの保持場所を示す情報を含むジョブ）を作成
し、上記検索プリンタに対して、作成プルプリントジョ
ブを発行し、上記検索プリンタからのジョブ実行終了通
知を待って、上記保持印刷データを削除する。このよう
に、本実施の形態では、印刷ジョブがプッシュプリント
ジョブの場合、当該ジョブに基づいて、データ量の少な
いプルプリントジョブを新たに作成し、これを発行す
る。

【００５０】また、プリンタ１０３（１）〜１０３
（４）はそれぞれ、エラーが発生したプリンタから印刷
ジョブ（プルプリントジョブ）を受信した場合、ジョブ
の発行元であるユーザ側のコンピュータ１１１（１）又
は１１１（２）に対して、印刷ジョブが転送されたこと
を示すジョブ転送通知を発行し、受信印刷ジョブに基づ
いて、エラーが発生したプリンタ或はドキュメントサー
バ１１２から、該当する印刷データを引き出して、印刷
処理を実行する。

【００５１】図２は、プリンタ１０３（１）〜１０３
（４）の内部構成を示したものである。プリンタ１０３
（１）〜１０３（４）は、上記図２に示す構成３００に
より、本実施の形態でのネットワークプリンタサービス
ソフトウェアの稼動により、印刷を実行するようになさ
れている。

【００５２】すなわち、プリンタ１０３（１）〜１０３
（４）が有する構成３００は、上記図２に示すように、
ＣＰＵ３０１と、ＲＯＭ３０２と、ＲＡＭ３０３と、ユ
ーザインタフェース（ＵＩ）３０９のユーザインタフェ
ースコントローラ（ＵＩＣ）３０５と、ファンクション
（ＦＵＮＣ）３１０のファンクションコントローラ（Ｆ
ＵＮＣＣ）３０６と、ハードディスク（ＨＤ）３１１及
びフロッピー（登録商標）ディスク（ＦＤ）３１２のデ
ィスクコントローラ（ＤＫＣ）３０７と、ネットワーク
モジュール（ＮＭ）３０８とが、システムバス３０４を
介して互いに通信可能に接続された構成としている。そ
して、システムバス３０４が、上記図１に示したネット
ワーク１５０と接続される。

【００５３】ＣＰＵ３０１は、ＲＯＭ３０２或いはＨＤ
３１１に記憶されたソフトウェア、或いはＦＤ３１２よ
り供給されるソフトウェアを実行することで、システム
バス３０４に接続された各構成部を総括的に制御する。
すなわち、ＣＰＵ３０１は、所定の処理シーケンスに従
った処理プログラムを、ＲＯＭ３０２、或いはＨＤ３１
１、或いはＦＤ３１２から読み出して実行することで、
本実施の形態での動作を実現するための制御を行う。

【００５４】ＲＡＭ３０３は、ＣＰＵ３０１の主メモリ
或いはワークエリア等として機能する。ユーザインタフ
ェースコントローラ（ＵＩＣ）３０５は、ユーザインタ
フェース（ＵＩ）３０９への表示や、ユーザインタフェ
ース（ＵＩ）３０９からの指示入力等を制御する。ＤＫ
Ｃ３０７は、ブートプログラム、種々のアプリケーショ
ン、編集ファイル、ユーザファイル、ネットワーク管理
プログラム、及び本実施の形態における上記処理プログ
ラム等を記憶するＨＤ３１１及びＦＤ３１２とのアクセ
スを制御する。

【００５５】ファンクションコントローラ（ＦＵＮＣ
Ｃ）３０６は、各デバイス毎の特有の機能であるファン
クション（ＦＵＮＣ）３１０を実現及び制御する。例え
ば、モノクロプリンタであれば、モノクロプリントエン
シンコントローラ及びモノクロプリントエンジンが、フ
ァンクションコントローラ（ＦＵＮＣＣ）３０６及びフ
ァンクション（ＦＵＮＣ）３１０に相当し、カラープリ
ンタであれば、カラープリントエンシンコントローラ及
びカラープリントエンジンが、ファンクションコントロ
ーラ（ＦＵＮＣＣ）３０６及びファンクション（ＦＵＮ
Ｃ）３１０に相当する。また、ＭＦＰであれば、各機能
に対応したファンクションコントローラ（ＦＵＮＣＣ）
３０６及びファンクション（ＦＵＮＣ）３１０を有する
ことになる。

【００５６】ネットワークモジュール（ＮＭ）３０８
は、ネットワーク１５０を介して、ネットワーク１５０
上の他の機器、或は他のネットワーク１４０上の機器等
と双方向にデータのやりとりを行なう。

【００５７】＜コンピュータ１１１（１），１１１
（２）の構成＞コンピュータ１１１（１）は、デスクト
ップ型のパーソナルコンピュータ（デスクトップＰＣ）
であり、コンピュータ１１１（２）は、ノート型のパー
ソナルコンピュータ（ノートＰＣ）である。

【００５８】コンピュータ１１１（１），１１１（２）
はそれぞれ、本実施の形態でのネットワークプリンタユ
ーザのプログラムが実行可能なコンピュータであり、詳
細は後述するが、プリンタ１０３（１）〜１０３（４）
に対して、プッシュやプルプリントジョブ等の印刷ジョ
ブを発行し、その後、発行先のプリンタでエラーが発生
したことにより、他のプリンタからジョブ転送通知を受
けた場合、印刷ジョブの実行先が変更したことをユーザ
ヘ表示画面等によって提示し、印刷ジョブの実行先の変
更に対応する処理を行うように構成されている。

【００５９】図３は、コンピュータ１１１（１），１１
１（２）の内部構成を示したものであるが、後述するド
キュメントサーバ１１２も、当該内部構成と同様の構成
としている。コンピュータ１１１（１），１１１
（２）、及びドキュメントサーバ１１２は、上記図３に
示す構成２００により、本実施の形態でのネットワーク
プリンタユーザソフトウェア（以下、プリンタ１０３
（１）〜１０３（４）上に実装されるネットワークプリ
ンタサービスソフトウェアと合わせて、これらを「ネッ
トワークプリンタソフトウェア」とも言う）、及びドキ
ュメントサービスエージェントソフトウェアが稼動でき
るようになされている。

【００６０】すなわち、コンピュータ１１１（１），１
１１（２）、及びドキュメントサーバ１１２が有する構
成２００は、上記図３に示すように、ＣＰＵ２０１と、
ＲＯＭ２０２と、ＲＡＭ２０３と、キーボード（ＫＢ）
２０９のキーボードコントローラ（ＫＢＣ）２０５と、
表示部としてのＣＲＴディスプレイ（ＣＲＴ）２１０の
ＣＲＴコントローラ（ＣＲＴＣ）２０６と、ハードディ
スク（ＨＤ）２１１及びフロッピーディスク（ＦＤ）２
１２のディスクコントローラ（ＤＫＣ）２０７と、ネッ
トワークインターフェースカード（ＮＩＣ）２０８と
が、システムバス２０４を介して互いに通信可能に接続
された構成としている。そして、システムバス２０４
が、上記図１に示したネットワーク１５０と接続され
る。

【００６１】ＣＰＵ２０１は、ＲＯＭ２０２或いはＨＤ
２１１に記憶されたソフトウェア、或いはＦＤ２１２よ
り供給されるソフトウェアを実行することで、システム
バス２０４に接続された各構成部を総括的に制御する。
すなわち、ＣＰＵ２０１は、所定の処理シーケンスに従
った処理プログラムを、ＲＯＭ２０２、或いはＨＤ２１
１、或いはＦＤ２１２から読み出して実行することで、
本実施の形態での動作を実現するための制御を行う。

【００６２】ＲＡＭ２０３は、ＣＰＵ２０１の主メモリ
或いはワークエリア等として機能する。ＫＢＣ２０５
は、ＫＢ２０９や図示していないポインティングデバイ
ス等からの指示入力を制御する。ＣＲＴＣ２０６は、Ｃ
ＲＴ２１０の表示を制御する。ＤＫＣ２０７は、ブート
プログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、
ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム、及び本
実施の形態における上記処理プログラム等を記憶するＨ
Ｄ２１１及びＦＤ２１２とのアクセスを制御する。ＮＩ
Ｃ２０８は、ネットワーク１５０を介して、ネットワー
ク１５０上の他の機器、或は他のネットワーク１５０上
の機器等と双方向にデータのやりとりを行なう。

【００６３】＜ドキュメントサーバ１１２の構成＞ドキ
ュメントサーバ１１２は、本実施の形態でのドキュメン
トサーバソフトウェアが実行可能なコンピュータあり、
ドキュメントを保存できるように構成されている。

【００６４】このため、ユーザは、コンピュータ１１１
（１）又は１１１（２）により、プリンタ１０３（１）
〜プリンタ１０３（４）の何れかのプリンタ１０３
（Ｘ）で、例えば、プルプリントを行う場合、ドキュメ
ントサーバ１１２で保存されている該当するドキュメン
トデータのＵＲＬを印刷ジョブに含ませて、印刷実行す
るプリンタ１０３（Ｘ）に対して発行する。

【００６５】また、プッシュプリントを行う場合、ユー
ザは、コンピュータ１１１（１）又は１１１（２）によ
り、印刷データ自体を含む印刷ジョブを、印刷実行する
プリンタ１０３（Ｘ）に対して発行する。

【００６６】プルプリントを行なう印刷ジョブを受け付
けたプリンタ１０３（Ｘ）は、当該印刷ジョブがプルプ
リントジョブである場合、当該印刷ジョブに含まれるＵ
ＲＬに基づいて、ドキュメントサーバ１１２（或いは他
のプリンタ）からプルプリントの対象のドキュメントデ
ータを引き出して、当該印刷ジョブを実行する。

【００６７】また、当該印刷ジョブがプッシュプリント
ジョブである場合、プリンタ１０３（Ｘ）は、当該印刷
ジョブに含まれる印刷データの印刷処理を実行する。

【００６８】尚、ドキュメントサーバ１１２の具体的な
内部構成については、＜コンピュータ１１１（１），１
１１（２）の構成＞にて説明したので、ここでは、その
詳細な説明は省略する。

【００６９】＜ネットワークプリンタシステム１００の
機能構成＞図４は、ネットワークプリンタシステム１０
０の主なる機能構成を示したものである。ユーザ側のコ
ンピュータ１１１（Ｘ）、ドキュメントサーバ１１２、
及びプリンタ１０３（Ｘ），１０３（Ｙ）はそれぞれエ
ージェント４１１，４３１，４２１（Ｘ），４２１
（Ｙ）を有し、これらのエージェント４１１，４３１，
４２１（Ｘ），４２１（Ｙ）は、上述したような各種の
ソフトウェアの実行により実現される、次のような機能
である。

【００７０】ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）にお
いて、ネットワークプリンタユーザエージェント４１１
は、プリンタ１０３（Ｘ）のネットワークプリンタサー
ビスエージェント４２１（Ｘ）、或いはプリンタ１０３
（Ｙ）のネットワークプリンタサービスエージェント４
２１（Ｙ）に対して、プッシュやプルプリントジョブ等
の印刷ジョブを、ネットワーク１５０を介して発行す
る。ここでは、プリンタ１０３（Ｘ）のネットワークプ
リンタサービスエージェント４２１（Ｘ）に対して印刷
ジョブが発行されたものとする。

【００７１】プリンタ１０３（Ｘ）において、ネットワ
ークプリンタサービスエージェント４２１（Ｘ）は、ユ
ーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）からの印刷ジョブを
受け取ると、当該印刷ジョブを一旦実行待機キュー４２
２へ蓄積する。

【００７２】このとき、プリンタ１０３（Ｘ）でエラー
が発生し、実行待機キュー４２２へ蓄積された印刷ジョ
ブ（待機中の印刷ジョブ）の実行開始が遅れてしまう、
或いは不可能となった場合、ネットワークプリンタサー
ビスエージェント４２１（Ｘ）は、ネットワーク１５０
上に存在するプリンタの中から、当該印刷ジョブの実行
に対して最適なプリンタを検索する。ここでは、プリン
タ１０３（Ｙ）が検索されたものとする。

【００７３】そして、ネットワークプリンタサービスエ
ージェント４２１（Ｘ）は、実行待機キュー４２２内の
印刷ジョブを、検索したプリンタ１０３（Ｙ）へ発行す
る。このとき、当該印刷ジョブがプッシュプリントジョ
ブである場合、ネットワークプリンタサービスエージェ
ント４２１（Ｘ）は、当該プッシュプリントジョブの印
刷データを、プリンタ１０３（Ｘ）内のメモリ（ＲＡＭ
３０３等）へ保存すると共に、当該プッシュプリントジ
ョブから、検索したプリンタ１０３（Ｙ）宛の印刷ジョ
ブとして、新たなプルプリントジョブ（保存場所を示す
情報を含むジョブ）を作成し、その作成プルプリントジ
ョブを、プリンタ１０３（Ｙ）のネットワークプリンタ
サービスエージェント４２１（Ｙ）へ送信する。そし
て、プリンタ１０３（Ｙ）において当該作成プルプリン
トジョブの実行が終了し、プリンタ１０３（Ｘ）のネッ
トワークプリンタサービスエージェント４２１（Ｘ）に
対してジョブ実行終了通知が送信されると、ネットワー
クプリンタサービスエージェント４２１（Ｘ）は、上記
保存印刷データを削除する。

【００７４】ドキュメントサーバ１１２は、印刷データ
（印刷ドキュメント）を蓄積するためのドキュメントデ
ータベース（ＤＢ）４３２を有し、プリンタ１０３
（Ｘ）のネットワークプリンタサービス４２１（Ｘ）又
はプリンタ１０３（Ｙ）のネットワークプリンタサービ
ス４２１（Ｙ）から印刷データの要求がなされた場合、
ドキュメントサービスエージェント４３１により、ドキ
ュメントＤＢ４３２内の該当する印刷データを要求先へ
送信する。

【００７５】＜プリンタ１０３（１）〜１０３（４）の
情報＞図５は、ネットワーク１５０上のプリンタ１０３
（１）〜１０３（４）の情報（プリンタ情報）５００を
示したものであり、このプリンタ情報５００に基づい
て、ユーザ側のコンピュータ１１１（１），１１１
（２）でのプリンタ検索や、プリンタ１０３（１）〜１
０３（４）でのエラー時の他のプリンタの検索が行なわ
れる。このようなプリンタ情報５００は、物理的にハー
ドディスク（ユーザ側のコンピュータ１１１（１），１
１１（２）ではハードディスク２１１、プリンタ１０３
（１）〜１０３（４）ではハードディスク３１１）へ保
持される。

【００７６】具体的には、上記図５のプリンタ情報５０
０では、一行の情報が、プリンタ１台についての情報が
表現される。各列の情報は、プリンタの名称５０１、プ
リンタワークアドレス５０２、サービスタイプ５０３、
及びプリンタの属性１（５０４）〜属性５（５０８）の
情報を含む。

【００７７】したがって、例えば、一行目に登録されて
いるプリンタに着目すると、「カラー君」という名称の
プリンタデバイスは、ネットワークアドレスが「ｓｅｖ
ｉｃｅ：ｐｍ−ｃｌｏｒ．ｘｘｘｘｘ．ｃｏ．ｊｐ」で
あり、サービスタイプが「ｐｒｉｎｔｅｒ」である。ま
た、「ｄｅｖｅｌｏｐ」の範囲で使用可能であり（属性
１）、２階のフロアに設置されており（属性２）、Ａ４
サイズの紙をサポートしており（属性３）、オプション
としてカセットが付与されており（属性４）、現在のデ
バイスステータスがレディ状態である（属性５）。

【００７８】尚、本実施の形態では、上記図５のプリン
タ情報５００において、１行目〜４行目までのプリンタ
情報はそれぞれ、上記図１におけるプリンタ１０３
（３）〜１０３（４）の情報に相当するものとする。ま
た、ここでのプリンタ情報５００は、あくまでも一例で
あり、これに限られることはなく、さらに別の附加情報
を用いるようにしてもよい。

【００７９】＜ユーザ側のコンピュータ１１１（１），
１１１（２）の動作＞図６は、ユーザ側のコンピュータ
１１１（Ｘ）のネットワークプリンタユーザエージェン
ト４１１の動作を示したものである。上記図６のフロー
チャートで示される一連の動作は、ハードウェア的に
は、コンピュータ１１１（Ｘ）において、ＣＰＵ２０１
での所定の処理プログラムの実行により実施される。

【００８０】先ず、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４１１が起動すると（ステップＳ６００）、ネッ
トワークプリンタユーザエージェント４１１は、所定の
前処理を実行する（ステップＳ６０１）。そして、ネッ
トワークプリンタユーザエージェント４１１は、イベン
ト待状態となる（ステップＳ６０２）。

【００８１】ステップＳ６０２でのイベント待状態にお
いて、アプリケーション４１２から印刷要求イベントが
発生した場合、ネットワークプリンタユーザエージェン
ト４１１は、当該印刷要求に基づいて、印刷ジョブの作
成及び発行処理を実行する（ステップＳ６０３）。その
後、後述するステップＳ６０５へ進む。

【００８２】ステップＳ６０２でのイベント待状態にお
いて、ステップＳ６０３で発行した印刷ジョブに対する
イベントが発生した場合、ネットワークプリンタユーザ
エージェント４１１は、詳細後述するジョブ監視処理を
実行する（ステップＳ６０４）。その後、後述するステ
ップＳ６０５へ進む。

【００８３】ステップＳ６０２でのイベント待状態にお
いて、他のイベントが発生した場合、ネットワークプリ
ンタユーザエージェント４１１は、当該イベントに対応
したイベント処理を実行する（ステップＳ６０７）。そ
の後、次のステップＳ６０５へ進む。

【００８４】ステップＳ６０５では、ネットワークプリ
ンタユーザエージェント４１１は、ユーザから本処理停
止の要求がなされたか否かを判別する。

【００８５】ステップＳ６０５の判別の結果、停止要求
がなされた場合、ネットワークプリンタユーザエージェ
ント４１１は、所定の後処理を実行した後（ステップＳ
６０６）、本処理終了とする。一方、停止要求がなされ
ていない場合、ネットワークプリンタユーザエージェン
ト４１１は、再びステップＳ６０２へと戻り、イベント
待状態となる。

【００８６】図７は、上記図６で示したステップＳ６０
４の処理（ジョブ監視処理）を具体的に示したものであ
る。

【００８７】先ず、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４１１は、現在発生している、ステップＳ６０３
で発行した印刷ジョブに対するイベントの種類を判別し
（ステップＳ７０１）、この判別結果に基づいて、次の
ような処理を実行する。

【００８８】発生イベントがジョブ実行終了通知の場
合：ネットワークプリンタユーザエージェント４１１
は、印刷終了処理を実行し（ステップＳ７１１）、本処
理終了とする。

【００８９】発生イベントが印刷不可通知の場合：ネッ
トワークプリンタユーザエージェント４１１は、ユーザ
に対して、印刷ができなかった事を提示し（ステップＳ
７２１）、通知元のプリンタであるプリンタ１０３
（Ｘ）又は１０３（Ｙ）に対して、ジョブ削除要求を発
行し（ステップＳ７２２）、その後、本処理終了とす
る。

【００９０】発生イベントがジョブ転送通知（プリンタ
１０３（Ｘ）又は１０３（Ｙ）からの通知）の場合：ネ
ットワークプリンタユーザエージェント４１１は、印刷
出力先の変更をユーザヘ提示する（ステップＳ７３
１）。その後、ネットワークプリンタユーザエージェン
ト４１１は、印刷ジョブ実行先の変更処理を実行し（ス
テップＳ７３２）、本処理終了とする。

【００９１】発生イベントが他のイベントの場合：ネッ
トワークプリンタユーザエージェント４１１は、該当す
る処理を実行し（ステップＳ７４１）、本処理終了とす
る。

【００９２】＜プリンタ１０３（１）〜１０３（４）の
動作＞プリンタ１０３（１）〜１０３（４）はそれぞれ
同様に動作するようになされており、例えば、プリンタ
１０３（Ｘ）に着目すると、そのネットワークプリンタ
ユーザエージェント４２１（Ｘ）により、図８に示すよ
うな動作が実施される。上記図８のフローチャートで示
される一連の動作は、ハードウェア的には、プリンタ１
０３（Ｘ）において、ＣＰＵ３０１での所定の処理プロ
グラムの実行により実施される。

【００９３】先ず、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４２１（Ｘ）が起動すると（ステップＳ８０
０）、ネットワークプリンタユーザエージェント４２１
（Ｘ）は、所定の前処理を実行する（ステップＳ８０
１）。そして、ネットワークプリンタユーザエージェン
ト４２１（Ｘ）は、イベント待状態となる（ステップＳ
８０２）。

【００９４】ステップＳ８０２でのイベント待状態にお
いて、あるイベントが発生した場合、ネットワークプリ
ンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、当該発生イベ
ントに基づいて、次のような処理（１）〜（５）を実行
する。

【００９５】（１）発生イベントがプリントジョブ受信
（ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）のネットワーク
プリンタユーザエージェント４１１、或いは他のプリン
タ１０３（Ｙ）からの印刷ジョブの受信）である場合

【００９６】先ず、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４２１（Ｘ）は、受信した印刷ジョブを受付可能
であるか否かを判別する（ステップＳ８０３）。

【００９７】ステップＳ８０３での判別の結果、受付不
可である場合、ネットワークプリンタユーザエージェン
ト４２１（Ｘ）は、ジョブ受付拒否応答を、印刷ジョブ
の発行元へ送信する（ステップＳ８０８）。その後、後
述するステップＳ８１１へ進む。

【００９８】一方、ステップＳ８０３での判別の結果、
受付可能である場合、ネットワークプリンタユーザエー
ジェント４２１（Ｘ）は、印刷ジョブを実行待機キュー
４２２（Ｘ）へ蓄積し（ステップＳ８０４）、ジョブ受
付応答を、印刷ジョブの発行元へ送信する（ステップＳ
８０５）。

【００９９】そして、ネットワークプリンタユーザエー
ジェント４２１（Ｘ）は、印刷ジョブが、他のプリンタ
１０３（Ｙ）からのものであるか否か、すなわち他のプ
リンタ１０３（Ｙ）でのエラー発生により転送されてき
たものであるか否かを判別する（ステップＳ８０６）。
この判別の結果、他のプリンタ１０３（Ｙ）からの印刷
ジョブでない場合、そのまま後述するステップＳ８１１
へ進む。

【０１００】ステップＳ８０６の判別の結果、他のプリ
ンタ１０３（Ｙ）からの印刷ジョブである場合、ネット
ワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、当
該印刷ジョブの本来のジョブの発行元であるユーザ側の
コンピュータ１１１（Ｘ）に対して、ジョブ転送通知を
行う（ステップＳ８０７）。その後、後述するステップ
Ｓ８１１へ進む。

【０１０１】（２）発生イベントがジョブ削除要求（ジ
ョブ実行終了通知受信）である場合 ネットワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）
は、実行待機キュー４２２（Ｘ）内の該当する印刷ジョ
ブを削除する（ステップＳ８２１）。その後、後述する
ステップＳ８１１へ進む。

【０１０２】（３）発生イベントが印刷終了である場合 ネットワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）
は、実行終了（印刷終了）した印刷ジョブが、エラーが
発生したプリンタ１０３（Ｙ）から転送されたジョブで
あるか否かを判別する（ステップＳ８３１）。この判別
の結果、エラーが発生したプリンタ１０３（Ｙ）から転
送された印刷ジョブでない場合、そのまま後述するステ
ップＳ８３３へ進む。

【０１０３】ステップＳ８３１の判別の結果、印刷終了
した印刷ジョブが、エラーが発生したプリンタ１０３
（Ｙ）から転送されたジョブである場合、ネットワーク
プリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、転送元の
プリンタ１０３（Ｙ）に対して、ジョブ削除要求を行う
（ステップＳ８３２）。その後、次のステップＳ８３３
へ進む。

【０１０４】ステップＳ８３３では、ネットワークプリ
ンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、印刷ジョブの
発行元のユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）に対し
て、ジョブ実行終了通知を発行する。その後、後述する
ステップＳ８１１へ進む。

【０１０５】（４）発生イベントがエラー発生である場
合 ネットワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）
は、詳細は後述するジョブ転送処理を実行し（ステップ
Ｓ８０９）、その後、後述するステップＳ８１１へ進
む。

【０１０６】（５）発生イベントがその他のイベントで
ある場合 ネットワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）
は、該当するイベント処理を実行し（ステップＳ８１
０）、その後、次のステップＳ８１１へ進む。

【０１０７】上述のような処理（１）〜（５）の何れか
の処理が実行された後、ステップＳ８１１では、ネット
ワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、ユ
ーザから本処理停止の要求がなされたか否かを判別す
る。

【０１０８】ステップＳ８１１の判別の結果、停止要求
がなされた場合、ネットワークプリンタユーザエージェ
ント４２１（Ｘ）は、所定の後処理を実行した後（ステ
ップＳ８１２）、本処理終了とする。一方、停止要求が
なされていない場合、ネットワークプリンタユーザエー
ジェント４２１（Ｘ）は、再びステップＳ８０２へと戻
り、イベント待状態となる。

【０１０９】図９は、上記図８で示したステップＳ８０
９の処理（ジョブ転送処理）を具体的に示したものであ
る。

【０１１０】先ず、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４２１（Ｘ）は、実行待機キュー４２２（Ｘ）を
調査し、印刷ジョブが存在するか否かを判別する（ステ
ップＳ９０１）。この判別の結果、印刷ジョブ無しの場
合、そのまま本処理終了とする。

【０１１１】ステップＳ９０１の判別の結果、実行待機
キュー４２２（Ｘ）内に印刷ジョブ有りの場合、ネット
ワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、実
行待機キュー４２２（Ｘ）から１個の印刷ジョブを取り
出し（ステップＳ９０２）、当該印刷ジョブを、プリン
タ１０３（Ｘ）内のメモリ（ＲＡＭ３０３等）へ保存す
る（ステップＳ９０３）。このとき、当該印刷ジョブが
プッシュプリントジョブである場合、ネットワークプリ
ンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、そのプッシュ
プリントジョブの印刷データを、プリンタ１０３（Ｘ）
内のメモリ（ＲＡＭ３０３等）へ保存し、その保存場所
（アドレス）を認識しておく。

【０１１２】そして、ネットワークプリンタユーザエー
ジェント４２１（Ｘ）は、上記図５に示したプリンタ情
報５００等を参照することで、ネットワーク１５０へ接
続されているプリンタのうち、当該印刷ジョブを実行す
るにあたって最適なプリンタを検索する（ステップＳ９
０４）。尚、ここでのプリンタ検索方法としては、ＳＬ
Ｐディレクトリサービスによる方法や、その他の様々な
方法を適用可能である。

【０１１３】ネットワークプリンタユーザエージェント
４２１（Ｘ）は、ステップＳ９０４の検索の結果によ
り、最適なプリンタが存在したか否かを判別する（ステ
ップＳ９０５）。

【０１１４】ステップＳ９０５の判別の結果、最適なプ
リンタ有りの場合、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４２１（Ｘ）は、ステップＳ９０２で取得した印
刷ジョブを、当該最適なプリンタ（ここでは、プリンタ
１０３（Ｙ）とする）へ発行する（ステップＳ９０
６）。このとき、印刷ジョブがプッシュプリントジョブ
である場合、ネットワークプリンタサービスエージェン
ト４２１（Ｘ）は、ステップＳ９０３で保存した当該プ
ッシュプリントジョブから、検索したプリンタ１０３
（Ｙ）宛の印刷ジョブとして、新たなプルプリントジョ
ブ（印刷データの保存場所を示す情報を含む印刷ジョ
ブ）を作成し、そのプルプリントジョブを、プリンタ１
０３（Ｙ）のネットワークプリンタサービスエージェン
ト４２１（Ｙ）へ送信する。

【０１１５】その後、ネットワークプリンタユーザエー
ジェント４２１（Ｘ）は、プリンタ１０３（Ｙ）からの
ジョブ受付応答を待ち（ステップＳ９０７）、プリンタ
１０３（Ｙ）から、ジョブ受付拒否応答が送信されてき
た場合、再びステップＳ９０４へと戻り、再度プリンタ
検索を実行する。

【０１１６】ステップＳ９０７でのジョブ受付応答待の
結果、プリンタ１０３（Ｙ）から、ジョブ受付応答が送
信されてきた場合、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４２１（Ｘ）は、現在対象となっている印刷ジョ
ブの発行元であるユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）
に対して、ジョブ転送通知を発行すると共に（ステップ
Ｓ９０８）、ステップＳ９０３にてプリンタ１０３
（Ｘ）内へ保存した当該イン印刷ジョブを削除して、再
びステップＳ９０１へ戻る。

【０１１７】一方、上述したステップＳ９０５の判別の
結果、最適なプリンタ無しの場合、ネットワークプリン
タユーザエージェント４２１（Ｘ）は、現在対象となっ
ている印刷ジョブの発行元であるユーザ側のコンピュー
タ１１１（Ｘ）に対して、印刷不可通知を発行し（ステ
ップＳ９０９）、再びステップＳ９０１へ戻る。

【０１１８】＜印刷ジョブの構成＞図１０は、印刷ジョ
ブの一例を示したものである。印刷ジョブは、ジョブチ
ケットに含まれる印刷ジョブに関する情報であるコンテ
ンツ１００１と、コンテンツ１００１により示される各
種情報の設定値１００２とを含んでいる。

【０１１９】コンテンツ１００１は、紙サイズ／向き１
００３、フォント種類１００４、フォントサイズ１００
５、紙色１００６、部数１００７、及びドキュメントＵ
ＲＬ１００８の各コンテンツを含む。

【０１２０】紙サイズ／向き１００３、出力対象用紙の
サイズ及び向きを示すコンテンツであり、上記図１０で
は、「Ａ４、横」を指定している。フォント種類１００
４及びフォントサイズ１００５は、出力するフォント及
びそのサイズを指定するコンテンツであり、上記図１０
では、「明朝」及び「１０．５ポイント」を指定してい
る。紙色１００６は、出力対象用紙の色を指定するコン
テンツであり、上記図１０では、「白」を指定してい
る。部数１００７は、印刷データ（ドキュメント）の出
力部数を示すコンテンツであり、上記図１０では、「１
部」を指定している。ドキュメントＵＲＬ１００８は、
印刷データの保存（格納）場所を示すコンテンツであ
り、上記図１０では、「ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｘｘｘ
ｘｘ．ｃｏ．ｊｐ／ｄｏｃ／ｐａｔｅｎｔ．ｔｅｔ」を
指定している。

【０１２１】尚、上記図１０の印刷ジョブは、あくまで
も一例であり、これに限られることはない。

【０１２２】＜ネットワークプリンタシステム１００の
動作タイミング＞図１１〜図１３は、ユーザ側のコンピ
ュータ１１１（１），１１１（２）、プリンタ１０３
（１）〜１０３（４）、及びドキュメントサーバ１１２
の動作タイミングを示したものである。尚、ここでは説
明の簡単のため、ユーザ側のコンピュータ１１１
（１），１１１（２）、及びプリンタ１０３（１）〜１
０３（４）については、ユーザ側のコンピュータ１１１
（Ｘ）、及びプリンタ１０３（Ｘ），１０３（Ｙ）に着
目する。

【０１２３】（１）ユーザ側のコンピュータ１１１
（Ｘ）、及びプリンタ１０３（Ｘ），１０３（Ｙ）の動
作タイミング：図１１参照 図１１は、ネットワークプリンタシステム１００におい
て、ユーザが、コンピュータ１１１（Ｘ）により、ネッ
トワーク１５０上のプリンタ１０３（Ｘ）を使用してプ
ッシュプリントを行う際に、プリンタ１０３（Ｘ）にて
エラーが発生した場合の動作タイミングを示したもので
ある。

【０１２４】ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）は、
ＳＬＰディレクトリ検索方法或いは他の検索方法によ
り、ネットワーク１５０へ接続されているプリンタ１０
３（１）〜１０３（４）を、上記図５に示したようなプ
リンタ情報５００等によって予め認識している。そこ
で、先ず、コンピュータ１１１（Ｘ）は、ユーザからの
指示により、例えば、プッシュプリントを希望するプリ
ンタが、プリンタ１０３（Ｘ）である場合、プリンタ１
０３（Ｘ）に対して、プッシュプリントジョブを発行す
る（ステップＳ１１０１）。

【０１２５】プリンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１
１１（Ｘ）からのプッシュプリントジョブを受け付ける
と（ステップＳ１１１１）、ジョブ受付応答をコンピュ
ータ１１１（Ｘ）へ送信する（ステップＳ１１１２）。

【０１２６】このとき、プリンタ１０３（Ｘ）において
エラーが発生した場合（ステップＳ１１１３）場合、プ
リンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１１１（Ｘ）から
のプッシュプリントジョブの印刷データの保存を実行し
（ステップＳ１１１４）、ネットワーク１５０上の他の
適切なプリンタの検索を行う（ステップＳ１１１５）。
この結果、例えば、適切なプリンタがプリンタ１０３
（Ｙ）である場合、プリンタ１０３（Ｘ）は、プッシュ
プリントジョブから新たに作成したプルプリントジョブ
を、プリンタ１０３（Ｙ）に対して発行する（ステップ
Ｓ１１１６）。

【０１２７】プリンタ１０３（Ｙ）は、プリンタ１０３
（Ｘ）からのプルプリントジョブを受け付けると（ステ
ップＳ１１２１）、ジョブ受付応答をプリンタ１０３
（Ｘ）へ送信する（ステップＳ１１２２）。また、プリ
ンタ１０３（Ｙ）は、プリンタ１０３（Ｘ）から受け付
けたプルプリントジョブの元ジョブの発行元であるコン
ピュータ１１１（Ｘ）に対して、ジョブ転送通知を発行
する（ステップＳ１１２３）。

【０１２８】その後、プリンタ１０３（Ｙ）は、該当す
る印刷データをプリンタ１０３（Ｘ）から取得し（ステ
ップＳ１１１７）し、その印刷を実行する（ステップＳ
１１２４）。印刷が終了すると、プリンタ１０３（Ｙ）
は、ジョブ実行終了通知をコンピュータ１１１（Ｘ）へ
発行し（ステップＳ１１２５）、ジョブの転送元である
プリンタ１０３（Ｘ）へジョブ削除要求を発行する（ス
テップＳ１１２６）。

【０１２９】プリンタ１０３（Ｘ）は、プリンタ１０３
（Ｙ）からのジョブ削除要求により、ステップＳ１１１
４で保存した印刷データ（プッシュプリントジョブの印
刷データ）を削除する（ステップＳ１１１８）。

【０１３０】（２）ユーザ側のコンピュータ１１１
（Ｘ）、プリンタ１０３（Ｘ），１０３（Ｙ）、及びド
キュメントサーバ１１２の動作タイミング：図１２参照 図１２は、ネットワークプリンタシステム１００におい
て、ユーザが、コンピュータ１１１（Ｘ）により、ネッ
トワーク１５０上のプリンタ１０３（Ｘ）を使用してプ
ルプリントを行う際に、プリンタ１０３（Ｘ）にてエラ
ーが発生した場合の動作タイミングを示したものであ
る。

【０１３１】ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）は、
ＳＬＰディレクトリ検索方法或いは他の検索方法によ
り、ネットワーク１５０へ接続されているプリンタ１０
３（１）〜１０３（４）を、上記図５に示したようなプ
リンタ情報５００等によって予め認識している。そこ
で、先ず、コンピュータ１１１（Ｘ）は、ユーザからの
指示により、例えば、プルプリントを希望するプリンタ
が、プリンタ１０３（Ｘ）である場合、プリンタ１０３
（Ｘ）に対して、プルプリントジョブを発行する（ステ
ップＳ１２０１）。

【０１３２】このときのプルプリントジョブでは、その
印刷データの格納場所として、ドキュメントサーバ１１
２のデータベース（４３２）のアドレスが指定されてい
るものとする。

【０１３３】プリンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１
１１（Ｘ）からのプルプリントジョブを受け付けると
（ステップＳ１２１１）、ジョブ受付応答をコンピュー
タ１１１（Ｘ）へ送信する（ステップＳ１２１２）。

【０１３４】このとき、プリンタ１０３（Ｘ）において
エラーが発生した場合（ステップＳ１２１３）場合、プ
リンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１１１（Ｘ）から
のプルプリントジョブの保存を実行し（ステップＳ１２
１４）、ネットワーク１５０上の他の適切なプリンタの
検索を行う（ステップＳ１２１５）。この結果、例え
ば、適切なプリンタがプリンタ１０３（Ｙ）である場
合、プリンタ１０３（Ｘ）は、ステップＳ１２１４で保
存したプルプリントを、プリンタ１０３（Ｙ）に対して
発行する（ステップＳ１２１６）。

【０１３５】プリンタ１０３（Ｙ）は、プリンタ１０３
（Ｘ）からのプルプリントジョブを受け付けると（ステ
ップＳ１２２１）、ジョブ受付応答をプリンタ１０３
（Ｘ）へ送信する（ステップＳ１２２２）。また、プリ
ンタ１０３（Ｙ）は、プリンタ１０３（Ｘ）から受け付
けたプルプリントジョブの発行元であるコンピュータ１
１１（Ｘ）に対して、ジョブ転送通知を発行する（ステ
ップＳ１２２３）。

【０１３６】その後、プリンタ１０３（Ｙ）は、該当す
る印刷データをドキュメントサーバ１１２から取得し
（ステップＳ１２３１）し、その印刷を実行する（ステ
ップＳ１２２４）。印刷が終了すると、プリンタ１０３
（Ｙ）は、ジョブ実行終了通知をコンピュータ１１１
（Ｘ）へ発行し（ステップＳ１２２５）、ジョブの転送
元であるプリンタ１０３（Ｘ）へジョブ削除要求を発行
する（ステップＳ１２２６）。

【０１３７】プリンタ１０３（Ｘ）は、プリンタ１０３
（Ｙ）からのジョブ削除要求により、ステップＳ１１１
４で保存したプルプリントジョブを削除する（ステップ
Ｓ１２１７）。

【０１３８】（３）ユーザ側のコンピュータ１１１
（Ｘ）、及びプリンタ１０３（Ｘ），１０３（Ｙ）の動
作タイミング：図１３参照 図１３は、ネットワークプリンタシステム１００におい
て、ユーザが、コンピュータ１１１（Ｘ）により、ネッ
トワーク１５０上のプリンタ１０３（Ｘ）を使用してプ
ルプリントを行う際に、プリンタ１０３（Ｘ）にてエラ
ーが発生し、これにより検索された他のプリンタ１０３
（Ｙ）においても、ジョブ受付拒否がなされ、印刷不可
能である場合の動作タイミングを示したものである。

【０１３９】ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）は、
ＳＬＰディレクトリ検索方法或いは他の検索方法によ
り、ネットワーク１５０へ接続されているプリンタ１０
３（１）〜１０３（４）を、上記図５に示したようなプ
リンタ情報５００等によって予め認識している。そこ
で、先ず、コンピュータ１１１（Ｘ）は、ユーザからの
指示により、例えば、プルプリントを希望するプリンタ
が、プリンタ１０３（Ｘ）である場合、プリンタ１０３
（Ｘ）に対して、プルプリントジョブを発行する（ステ
ップＳ１３０１）。

【０１４０】プリンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１
１１（Ｘ）からのプルプリントジョブを受け付けると
（ステップＳ１３１１）、ジョブ受付応答をコンピュー
タ１１１（Ｘ）へ送信する（ステップＳ１３１２）。

【０１４１】このとき、プリンタ１０３（Ｘ）において
エラーが発生した場合（ステップＳ１３１３）場合、プ
リンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１１１（Ｘ）から
のプルリントジョブの保存を実行し（ステップＳ１３１
４）、ネットワーク１５０上の他の適切なプリンタの検
索を行う（ステップＳ１３１５）。この結果、例えば、
適切なプリンタがプリンタ１０３（Ｙ）である場合、プ
リンタ１０３（Ｘ）は、ステップＳ１３１４で保存した
プルプリントジョブを、プリンタ１０３（Ｙ）に対して
発行する（ステップＳ１３１６）。

【０１４２】プリンタ１０３（Ｙ）は、プリンタ１０３
（Ｘ）からのプルプリントジョブを受け付けると（ステ
ップＳ１３２１）、プリンタ１０３（Ｙ）が当該ジョブ
を受け付けることが不可能であることにより、ジョブ受
付拒否応答をプリンタ１０３（Ｘ）に対して発行する
（ステップＳ１３２２）。

【０１４３】プリンタ１０３（Ｘ）は、プリンタ１０３
（Ｙ）からのジョブ受付拒否応答により、再度プリンタ
検索を実行する（ステップＳ１３１７）。この結果、検
索不可であった場合、プリンタ１０３（Ｘ）は、コンピ
ュータ１１１（Ｘ）へ、印刷不可通知を発行する（ステ
ップＳ１３１８）。

【０１４４】コンピュータ１１１（Ｘ）は、プリンタ１
０３（Ｘ）からの印刷不可通知により、ユーザに対し
て、印刷ができなかったことを通知し（ステップＳ１３
０２）、その後、プリンタ１０３（Ｘ）に対して、ジョ
ブ削除要求を発行する（ステップＳ１３０３）。

【０１４５】プリンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１
１１（Ｘ）からのジョブ削除要求により、ステップＳ１
３１４で保存したプルプリントジョブを削除する（ステ
ップＳ１３１９）。

【０１４６】＜本実施の形態の機能を実施するための処
理プログラムを格納した記憶媒体＞図１４は、本実施の
形態の機能を、コンピュータに実現させるための処理プ
ログラムを記憶したコンピュータ読出可能な記憶媒体の
一例としてのＣＤ−ＲＯＭのメモリマップを示したもの
である。

【０１４７】上記図１４において、“９９９９”は、デ
ィレクトリ情報の記憶領域であり、この記憶領域９９９
９には、当該記憶領域９９９９以降の記憶領域９９９８
及び記憶領域９９９７のアドレスが記憶される。記憶９
９９８には、インストールプログラムが記憶され、領域
９９９７には、ネットワークプリンタソフトウェアのプ
ログラムが記憶される。

【０１４８】したがって、例えば、ユーザ側のコンピュ
ータ１１１（Ｘ）に対して、本実施の形態のネットワー
クプリンタソフトウェアのプログラムをインストールす
る場合、コンピュータ１１１（Ｘ）において、ＣＰＵ２
０１は、先ず、記憶領域９９９６からインストールプロ
グラムを読み出して実行する。このインストールプログ
ラムの実行により、記憶領域９９９７のネットワークプ
リンタソフトウェアのプログラムが読み出され、ハード
ディスク２１１へロードされる。

【０１４９】[第２の実施の形態]第１の実施の形態で
は、ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）からの印刷ジ
ョブを受け取ったプリンタ１０３（Ｘ）が、エラー発生
により印刷ジョブを実行できない場合、プリンタ１０３
（Ｘ）が、ネットワーク１５０上から最適な他のプリン
タ１０３（Ｙ）を検索し、ジョブ転送通知をコンピュー
タ１１１（Ｘ）へ発行するように構成した。本実施の形
態では、ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）からの印
刷ジョブを受け取ったプリンタ１０３（Ｘ）が、エラー
発生により印刷ジョブを実行できない場合、プリンタ１
０３（Ｘ）が、印刷不可通知をコンピュータ１１１
（Ｘ）へ発行し、コンピュータ１１１（Ｘ）が、ネット
ワーク１５０上から最適な他のプリンタ１０３（Ｙ）を
検索するように構成する。

【０１５０】尚、ここでは、第１の実施の形態と異なる
構成についてのみ、具体的に説明する。

【０１５１】＜本実施の形態の全体構成＞本実施の形態
でのネットワークプリンタシステム１００ａは、図１５
に示すように、上記図１に示した構成に対して、ドキュ
メントサーバ１１２がネットワーク１５０へ接続されな
い構成としている。

【０１５２】＜プリンタ１０３（１）〜１０３（４）の
構成＞プリンタ１０３（１）〜１０３（４）は、第１の
実施の形態での構成と同様の構成としているが、本実施
の形態では特に、ユーザ側のコンピュータ１１１（１）
又は１１１（２）から印刷ジョブを受け付け、これを実
行する際にエラーが発生した場合、実行待機中の全ての
印刷ジョブについて、その発行元のコンピュータ１１１
（１）又は１１１（２）に対して、印刷不可通知を発行
し、当該印刷ジョブを保存する。この保存印刷ジョブ
は、ユーザ側のコンピュータ１１１（１）又は１１１
（２）から、ジョブ削除要求が発行された場合に削除さ
れる。

【０１５３】＜コンピュータ１１１（１），１１１
（２）の構成＞コンピュータ１１１（１），１１１
（２）はそれぞれ、第１の実施の形態での構成と同様の
構成としているが、本実施の形態では特に、プリンタ１
０３（１）〜１０３（４）の何れかのプリンタ１０３
（Ｘ）へ印刷ジョブを発行し、プリンタ１０３（Ｘ）で
エラーが発生していることにより、印刷不可通知が返送
されてきた場合、ネットワーク１５０上から他の適切な
プリンタ１０３（Ｙ）を、ＳＬＰディレクトリ検索方法
或いはその他の検索方法によって検索し、発行済みの印
刷ジョブがプリンタ１０３（Ｘ）内へ保存されているこ
とを前提とした新たなプルプリントジョブを作成し、当
該作成プルプリントジョブを、検索プリンタ１０３
（Ｙ）に対して発行する。また、コンピュータ１１１
（１），１１１（２）はそれぞれ、検索プリンタ１０３
（Ｙ）からジョブ受付応答を受信した場合、ユーザに対
して、印刷出力先の変更を表示等によって通知し、その
後、検索プリンタ１０３（Ｙ）からジョブ実行終了通知
を受信すると、エラーが発生しているプリンタ１０３
（Ｘ）に対して、ジョブ削除要求を発行する。

【０１５４】＜ネットワークプリンタシステム１００ａ
の機能構成＞図１６は、ネットワークプリンタシステム
１００ａの主なる機能構成を示したものである。

【０１５５】ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）にお
いて、ネットワークプリンタユーザエージェント４１１
は、プリンタ１０３（Ｘ）のネットワークプリンタサー
ビスエージェント４２１（Ｘ）、或いはプリンタ１０３
（Ｙ）のネットワークプリンタサービスエージェント４
２１（Ｙ）に対して、プッシュやプルプリントジョブ等
の印刷ジョブを、ネットワーク１５０を介して発行す
る。ここでは、プリンタ１０３（Ｘ）のネットワークプ
リンタサービスエージェント４２１（Ｘ）に対して印刷
ジョブが発行されたものとする。

【０１５６】プリンタ１０３（Ｘ）において、ネットワ
ークプリンタサービスエージェント４２１（Ｘ）は、ユ
ーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）からの印刷ジョブを
受け取ると、当該印刷ジョブを一旦実行待機キュー４２
２へ蓄積する。

【０１５７】このとき、プリンタ１０３（Ｘ）でエラー
が発生し、実行待機キュー４２２へ蓄積された印刷ジョ
ブ（待機中の印刷ジョブ）の実行開始が遅れてしまう、
或いは不可能となった場合、ネットワークプリンタサー
ビスエージェント４２１（Ｘ）は、印刷不可通知をユー
ザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）へ発行すると共に、当
該印刷ジョブを、プリンタ１０３（Ｘ）内のメモリ（Ｒ
ＡＭ３０３等）へ保存する。

【０１５８】ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）にお
いて、ネットワークプリンタユーザエージェント４１１
は、プリンタ１０３（Ｘ）からの印刷不可通知により、
ネットワーク１５０上の他の適切なプリンタ１０３
（Ｙ）を検索する。そして、ネットワークプリンタユー
ザエージェント４１１は、プリンタ１０３（Ｙ）に対し
て、エラーが発生しているプリンタ１０３（Ｘ）内に印
刷ジョブが保存されていることを前提としたプルプリン
トジョブを作成し、これをプリンタ１０３（Ｙ）へ発行
する。

【０１５９】プリンタ１０３（Ｙ）において、ネットワ
ークプリンタサービスエージェント４２１（Ｙ）は、コ
ンピュータ１１１（Ｘ）からのプルプリントジョブに基
づいて、プリンタ１０３（Ｘ）から該当する印刷データ
を取得し、これの印刷処理を実行する。印刷処理の終了
後、ネットワークプリンタサービスエージェント４２１
（Ｙ）は、ジョブ実行終了通知をコンピュータ１１１
（Ｘ）へ発行する。

【０１６０】ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）にお
いて、ネットワークプリンタサービスエージェント４１
１は、プリンタ１０３（Ｙ）からのジョブ実行終了通知
を受信すると、プリンタ１０３（Ｘ）に対して、ジョブ
削除要求を発行する。これにより、プリンタ１０３
（Ｘ）において、ネットワークプリンタサービスエージ
ェント４２１（Ｘ）は、保存していた印刷ジョブを削除
する。

【０１６１】＜ユーザ側のコンピュータ１１１（１），
１１１（２）の動作＞ユーザ側のコンピュータ１１１
（Ｘ）の動作については、上記図６のフローチャートに
より示される動作と同様であるが、ステップＳ６０４の
処理が異なる。すなわち、本実施の形態では、ステップ
Ｓ６０２でのイベント待状態において、ステップＳ６０
３で発行した印刷ジョブに対するイベントが発生した場
合、ネットワークプリンタユーザエージェント４１１
は、図１７に示されるジョブ監視処理を実行する。以
下、本実施の形態でのジョブ監視処理について具体的に
説明する。

【０１６２】先ず、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４１１は、現在発生している、ステップＳ６０３
で発行した印刷ジョブに対するイベントの種類を判別し
（ステップＳ１７０１）、この判別結果に基づいて、次
のような処理（１）〜（３）を実行する。

【０１６３】（１）発生イベントがジョブ実行終了通知
の場合 先ず、ネットワークプリンタユーザエージェント４１１
は、ジョブ実行終了通知により、実行終了したジョブ
が、エラーが発生したプリンタ１０３（Ｘ）からプリン
タ１０３（Ｙ）へ転送したジョブであるか否かを判別す
る（ステップＳ１７１１）。この判別の結果、エラーが
発生したプリンタ１０３（Ｘ）からプリンタ１０３
（Ｙ）へ転送したジョブでない場合、そのまま後述する
ステップＳ１７１３へ進む。

【０１６４】ステップＳ１７１１の判別の結果、実行終
了したジョブが、エラーが発生したプリンタ１０３
（Ｘ）からプリンタ１０３（Ｙ）へ転送したジョブであ
る場合、ネットワークプリンタユーザエージェント４１
１は、プリンタ１０３（Ｘ）に対して、ジョブ削除要求
を発行する（ステップＳ１７１２）。その後、次のステ
ップＳ１７１３へ進む。

【０１６５】ステップＳ１７１３では、ネットワークプ
リンタユーザエージェント４１１は、印刷終了処理を実
行し、その後、本処理終了とする。

【０１６６】（２）発生イベントが印刷不可通知の場合 先ず、ネットワークプリンタユーザエージェント４１１
は、ネットワーク１５０から他の適切なプリンタを検索
する（ステップＳ１７２１）。そして、ネットワークプ
リンタユーザエージェント４１１は、ステップＳ１７２
１の検索の結果、適切なプリンタが存在するか否かを判
別する（ステップＳ１７２２）。

【０１６７】ステップＳ１７２２の判別の結果、適切な
プリンタが存在しない場合、ネットワークプリンタユー
ザエージェント４１１は、ユーザに対して、印刷不可で
あることを表示等によって提示し（ステップＳ１７２
６）、その後、本処理終了とする。

【０１６８】ステップＳ１７２２の判別の結果、適切な
プリンタ（ここでは、プリンタ１０３（Ｙ）とする）が
存在する場合、ネットワークプリンタユーザエージェン
ト４１１は、プリンタ１０３（Ｘ）にて印刷ジョブが保
存されていることを前提とした新たなプルプリントジョ
ブを作成し、これをプリンタ１０３（Ｙ）へ発行する
（ステップＳ１７２３）。そして、ネットワークプリン
タユーザエージェント４１１は、プリンタ１０３（Ｙ）
からのジョブ受付応答を待つ（ステップＳ１７２４）。

【０１６９】ステップＳ１７２４において、プリンタ１
０３（Ｙ）からジョブ受付拒否応答が発行された場合、
ネットワークプリンタユーザエージェント４１１は、再
びステップＳ１７２１へと戻り、再度プリンタ検索を実
行する。

【０１７０】ステップＳ１７２４において、プリンタ１
０３（Ｙ）からジョブ受付応答が発行された場合、ネッ
トワークプリンタユーザエージェント４１１は、ユーザ
に対して、印刷出力先を変更したことを表示等によって
通知する（ステップＳ１７２５）。

【０１７１】（３）発生イベントが他のイベントの場合 ネットワークプリンタユーザエージェント４１１は、該
当する処理を実行し（ステップＳ１７３１）、本処理終
了とする。

【０１７２】＜プリンタ１０３（１）〜１０３（４）の
動作＞図１８は、本実施の形態でのプリンタ１０３
（Ｘ）の動作を示したものである。

【０１７３】先ず、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４２１（Ｘ）が起動すると（ステップＳ１８０
０）、ネットワークプリンタユーザエージェント４２１
（Ｘ）は、所定の前処理を実行する（ステップＳ１８０
１）。そして、ネットワークプリンタユーザエージェン
ト４２１（Ｘ）は、イベント待状態となる（ステップＳ
１８０２）。

【０１７４】ステップＳ８０２でのイベント待状態にお
いて、あるイベントが発生した場合、ネットワークプリ
ンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、当該発生イベ
ントに基づいて、次のような処理（１）〜（５）を実行
する。

【０１７５】（１）発生イベントがプリントジョブ受信
（ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）のネットワーク
プリンタユーザエージェント４１１からの印刷ジョブの
受信）である場合

【０１７６】先ず、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４２１（Ｘ）は、受信した印刷ジョブを受付可能
であるか否かを判別する（ステップＳ１８１１）。

【０１７７】ステップＳ１８１１での判別の結果、受付
不可である場合、ネットワークプリンタユーザエージェ
ント４２１（Ｘ）は、ジョブ受付拒否応答を、印刷ジョ
ブの発行元へ送信する（ステップＳ１８１４）。その
後、後述するステップＳ１８６１へ進む。

【０１７８】一方、ステップＳ１８１１での判別の結
果、受付可能である場合、ネットワークプリンタユーザ
エージェント４２１（Ｘ）は、印刷ジョブを実行待機キ
ュー４２２（Ｘ）へ蓄積し（ステップＳ１８１２）、ジ
ョブ受付応答を、印刷ジョブの発行元へ送信する（ステ
ップＳ１８１３）。その後、後述するステップＳ１８６
１へ進む。

【０１７９】（２）発生イベントが印刷終了である場合 ネットワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）
は、実行終了（印刷終了）した印刷ジョブの発行元であ
るユーザ側のユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）に対
して、ジョブ実行終了通知を発行する（ステップＳ１８
２１）。その後、後述するステップＳ１８６１へ進む。

【０１８０】（３）発生イベントがジョブ削除要求であ
る場合 ネットワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）
は、実行待機キュー４２２（Ｘ）内の該当する印刷ジョ
ブを削除する（ステップＳ１８３１）。その後、後述す
るステップＳ１８６１へ進む。

【０１８１】（４）発生イベントがエラー発生である場
合 ネットワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）
は、詳細は後述する印刷不可通知処理を実行し（ステッ
プＳ１８４１）、その後、後述するステップＳ１８６１
へ進む。

【０１８２】（５）発生イベントがその他のイベントで
ある場合 ネットワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）
は、該当するイベント処理を実行し（ステップＳ１８５
１）、その後、次のステップＳ１８６１へ進む。

【０１８３】上述のような処理（１）〜（５）の何れか
の処理が実行された後、ステップＳ１８６１では、ネッ
トワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、
ユーザから本処理停止の要求がなされたか否かを判別す
る。

【０１８４】ステップＳ１８６１の判別の結果、停止要
求がなされた場合、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４２１（Ｘ）は、所定の後処理を実行した後（ス
テップＳ１８６２）、本処理終了とする。一方、停止要
求がなされていない場合、ネットワークプリンタユーザ
エージェント４２１（Ｘ）は、再びステップＳ１８０２
へと戻り、イベント待状態となる。

【０１８５】図１９は、上記図１８で示したステップＳ
１８４１の処理（印刷不可通知処理）を具体的に示した
ものである。

【０１８６】先ず、ネットワークプリンタユーザエージ
ェント４２１（Ｘ）は、実行待機キュー４２２（Ｘ）を
調査し、印刷ジョブが存在するか否かを判別する（ステ
ップＳ１９０１）。この判別の結果、印刷ジョブ無しの
場合、そのまま本処理終了とする。

【０１８７】ステップＳ１９０１の判別の結果、実行待
機キュー４２２（Ｘ）内に印刷ジョブ有りの場合、ネッ
トワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、
実行待機キュー４２２（Ｘ）から１個の印刷ジョブを取
り出し（ステップＳ１９０２）、当該印刷ジョブを、プ
リンタ１０３（Ｘ）内のメモリ（ＲＡＭ３０３等）へ保
存する（ステップＳ１９０３）。そして、ネットワーク
プリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、当該印刷
ジョブの発行元のコンピュータ１１１（Ｘ）へ印刷不可
通知を発行する（ステップＳ１９０４）。その後、ネッ
トワークプリンタユーザエージェント４２１（Ｘ）は、
実行待機キュー４２２（Ｘ）内の次の印刷ジョブへの処
理を行うために、再びステップＳ１９０１へ戻る。

【０１８８】＜ネットワークプリンタシステム１００ａ
の動作タイミング＞図２０及び図２１は、本実施の形態
における、ユーザ側のコンピュータ１１１（１），１１
１（２）、及びプリンタ１０３（１）〜１０３（４）の
動作タイミングを示したものである。尚、ここでは説明
の簡単のため、ユーザ側のコンピュータ１１１（１），
１１１（２）、及びプリンタ１０３（１）〜１０３
（４）については、ユーザ側のコンピュータ１１１
（Ｘ）、及びプリンタ１０３（Ｘ），１０３（Ｙ）に着
目する。

【０１８９】（１）ユーザ側のコンピュータ１１１
（Ｘ）、及びプリンタ１０３（Ｘ），１０３（Ｙ）の動
作タイミング：図２０参照 図２０は、ネットワークプリンタシステム１００ａにお
いて、ユーザが、コンピュータ１１１（Ｘ）により、ネ
ットワーク１５０上のプリンタ１０３（Ｘ）を使用して
プッシュプリントを行う際に、プリンタ１０３（Ｘ）に
てエラーが発生した場合の動作タイミングを示したもの
である。

【０１９０】ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）は、
ＳＬＰディレクトリ検索方法或いは他の検索方法によ
り、ネットワーク１５０へ接続されているプリンタ１０
３（１）〜１０３（４）を、上記図５に示したようなプ
リンタ情報５００等によって予め認識している。そこ
で、先ず、コンピュータ１１１（Ｘ）は、ユーザからの
指示により、例えば、プッシュプリントを希望するプリ
ンタが、プリンタ１０３（Ｘ）である場合、プリンタ１
０３（Ｘ）に対して、プッシュプリントジョブを発行す
る（ステップＳ２１０１）。

【０１９１】プリンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１
１１（Ｘ）からのプッシュプリントジョブを受け付ける
と（ステップＳ２１１１）、ジョブ受付応答をコンピュ
ータ１１１（Ｘ）へ送信する（ステップＳ２１１２）。

【０１９２】このとき、プリンタ１０３（Ｘ）において
エラーが発生した場合（ステップＳ２１１３）場合、プ
リンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１１１（Ｘ）から
のプッシュプリントジョブの印刷データの保存を実行し
（ステップＳ２１１４）、コンピュータ１１１（Ｘ）に
対して、印刷不可通知を発行する（ステップＳ２１１
５）。

【０１９３】コンピュータ１１１（Ｘ）は、プリンタ１
０３（Ｘ）からの印刷不可通知により、ネットワーク１
５０上の他の適切なプリンタの検索を行う（ステップＳ
２１０２）。この結果、例えば、適切なプリンタがプリ
ンタ１０３（Ｙ）である場合、コンピュータ１１１
（Ｘ）は、プッシュプリントジョブの印刷データがプリ
ンタ１０３（Ｘ）へ保存されていることを前提としたプ
ルプリントジョブを作成し、これをプリンタ１０３
（Ｙ）へ発行する（ステップＳ２１０３）。

【０１９４】プリンタ１０３（Ｙ）は、コンピュータ１
１１（Ｘ）からのプルプリントジョブを受け付けると
（ステップＳ２１２１）、ジョブ受付応答をコンピュー
タ１１１（Ｘ）へ送信する（ステップＳ２１２２）。そ
して、プリンタ１０３（Ｙ）は、受付プルプリンタジョ
ブに基づいて、該当する印刷データをプリンタ１０３
（Ｘ）から取得し（ステップＳ２１１６）し、その印刷
を実行する（ステップＳ２１２３）。印刷が終了する
と、プリンタ１０３（Ｙ）は、ジョブ実行終了通知をコ
ンピュータ１１１（Ｘ）へ発行する（ステップＳ２１２
４）。

【０１９５】コンピュータ１１１（Ｘ）は、プリンタ１
０３（Ｙ）からのジョブ実行終了通知により、プリンタ
１０３（Ｘ）へジョブ削除要求を発行する（ステップＳ
２１０４）。

【０１９６】プリンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１
１１（Ｘ）からのジョブ削除要求により、ステップＳ２
１１４で保存した印刷データ（プッシュプリントジョブ
の印刷データ）を削除する（ステップＳ２１１７）。

【０１９７】（２）ユーザ側のコンピュータ１１１
（Ｘ）、及びプリンタ１０３（Ｘ），１０３（Ｙ）の動
作タイミング：図２１参照 図２１は、ネットワークプリンタシステム１００ａにお
いて、ユーザが、コンピュータ１１１（Ｘ）により、ネ
ットワーク１５０上のプリンタ１０３（Ｘ）を使用して
プッシュプリントを行う際に、プリンタ１０３（Ｘ）に
てエラーが発生し、これにより検索された他のプリンタ
１０３（Ｙ）においても、ジョブ受付拒否がなされ、印
刷不可能である場合の動作タイミングを示したものであ
る。

【０１９８】ユーザ側のコンピュータ１１１（Ｘ）は、
ＳＬＰディレクトリ検索方法或いは他の検索方法によ
り、ネットワーク１５０へ接続されているプリンタ１０
３（１）〜１０３（４）を、上記図５に示したようなプ
リンタ情報５００等によって予め認識している。そこ
で、先ず、コンピュータ１１１（Ｘ）は、ユーザからの
指示により、例えば、プッシュプリントを希望するプリ
ンタが、プリンタ１０３（Ｘ）である場合、プリンタ１
０３（Ｘ）に対して、プッシュプリントジョブを発行す
る（ステップＳ２２０１）。

【０１９９】プリンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１
１１（Ｘ）からのプッシュプリントジョブを受け付ける
と（ステップＳ２２１１）、ジョブ受付応答をコンピュ
ータ１１１（Ｘ）へ送信する（ステップＳ２２１２）。

【０２００】このとき、プリンタ１０３（Ｘ）において
エラーが発生した場合（ステップＳ２２１３）場合、プ
リンタ１０３（Ｘ）は、コンピュータ１１１（Ｘ）から
のプッシュプリントジョブの印刷データの保存を実行し
（ステップＳ２２１４）、コンピュータ１１１（Ｘ）へ
印刷不可通知を発行する（ステップＳ２２１５）。

【０２０１】コンピュータ１１１（Ｘ）は、プリンタ１
０３（Ｘ）からの印刷不可通知により、ネットワーク１
５０上の他の適切なプリンタの検索を行う（ステップＳ
２２０２）。この結果、例えば、適切なプリンタがプリ
ンタ１０３（Ｙ）である場合、コンピュータ１１１
（Ｘ）は、プッシュプリントジョブの印刷データがプリ
ンタ１０３（Ｘ）へ保存されていることを前提としたプ
ルプリントジョブを作成し、これをプリンタ１０３
（Ｙ）へ発行する（ステップＳ２２０３）。

【０２０２】プリンタ１０３（Ｙ）は、コンピュータ１
１１（Ｘ）からのプルプリントジョブを受け付ける（ス
テップＳ２２２１）。このとき、プリンタ１０３（Ｙ）
がジョブ受付不可であった場合、プリンタ１０３（Ｙ）
は、ジョブ受付不可応答をコンピュータ１１１（Ｘ）へ
送信する（ステップＳ２２２２）。

【０２０３】コンピュータ１１１（Ｘ）は、プリンタ１
０３（Ｙ）からのジョブ受付不可応答により、再度プリ
ンタ検索処理を実行する（ステップＳ２２０４）。

【０２０４】尚、第１及び第２の実施の形態は、複数の
機器（例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機
器、リーダ等）から構成されるシステム或いは統合装置
に対しても適用可能であり、一つの機器からなる装置に
対しても適用可能である。

【０２０５】また、本発明は、第１及び第２の実施の形
態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを
記録した記憶媒体から、そのプログラムを、パソコン通
信等の通信ラインを介して、要求者へ配信する場合にも
適用可能であることは言うまでもない。

【０２０６】また、本発明の目的は、第１及び第２の実
施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェ
アのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム
或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピ
ュータ（又はＣＰＵやＭＰＵ）が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読みだして実行することによって
も、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶
媒体から読み出されたプログラムコード自体が第１及び
第２の実施の形態の機能を実現することとなり、そのプ
ログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する
こととなる。プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、ＲＯＭ、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、Ｃ
Ｄ−Ｒ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用い
ることができる。また、コンピュータが読みだしたプロ
グラムコードを実行することにより、第１及び第２の実
施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラ
ムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動してい
るＯＳ等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理
によって第１及び第２の実施の形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記憶媒
体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ
に挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、
そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボ
ードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵなどが実際の処
理の一部又は全部を行い、その処理によって第１及び第
２の実施の形態の機能が実現される場合も含まれること
は言うまでもない。

【０２０７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷ジョブ等のジョブが発行され実行する装置或はシステ
ムでエラーが発生した場合、当該ジョブが他の装置或は
システムで実行されることになるので、ジョブ実行の開
始の遅れを無くすことができる。また、ジョブの発行元
で、他の装置或はシステムに対して、当該ジョブでの処
理対象となる情報を再送する必要がないため、その分の
処理負荷を軽減することができる。

【０２０８】具体的には例えば、ネットワーク上に接続
された第１のプリンタでエラーが発生した場合、第１の
プリンタ内で印刷待機している印刷ジョブが、他の第２
のプリンタで実行される。これにより、印刷ジョブの実
行開始の遅れを無くすことが可能となる。また、印刷ジ
ョブの発行元であるユーザコンピュータは、印刷データ
を再送する必要が無いため、第１のプリンタでエラーが
発生した場合のユーザコンピュータに対する負荷を軽減
することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態において、本発明を適用した
ネットワークプリンタシステムの構成を説明するための
図である。

【図２】上記ネットワークプリンタシステムのプリンタ
の内部構成を示すブロック図である。

【図３】上記ネットワークプリンタシステムのユーザ側
のコンピュータ及びドキュメントサーバの内部構成を示
すブロック図である。

【図４】上記ネットワークプリンタシステムの機能的構
成を示すブロック図である。

【図５】上記プリンタの情報を説明するための図であ
る。

【図６】上記ユーザ側のコンピュータの動作を説明する
ためのフローチャートである。

【図７】上記ユーザ側のコンピュータの動作において、
ジョブ監視処理を説明するためのフローチャートであ
る。

【図８】上記プリンタの動作を説明するためのフローチ
ャートである。

【図９】上記プリンタの動作において、ジョブ転送処理
を説明するためのフローチャートである。

【図１０】上記ネットワークプリンタシステムにおける
印刷ジョブを説明するための図である。

【図１１】上記ネットワークプリンタシステムの動作タ
イミングの一例（例１）を説明するために図である。

【図１２】上記ネットワークプリンタシステムの動作タ
イミングの一例（例２）を説明するために図である。

【図１３】上記ネットワークプリンタシステムの動作タ
イミングの一例（例３）を説明するために図である。

【図１４】上記ネットワークプリンタシステムの機能を
実施するための処理プログラムを記憶する記憶媒体のメ
モリマップの一例を説明するための図である。

【図１５】第２の実施の形態において、本発明を適用し
たネットワークプリンタシステムの構成を説明するため
の図である。

【図１６】上記ネットワークプリンタシステムの機能的
構成を示すブロック図である。

【図１７】上記ネットワークプリンタシステムのユーザ
側のコンピュータの動作において、ジョブ監視処理を説
明するためのフローチャートである。

【図１８】上記ネットワークプリンタシステムのプリン
タの動作を説明するためのフローチャートである。

【図１９】上記プリンタの動作において、印刷不可通知
処理を説明するためのフローチャートである。

【図２０】上記ネットワークプリンタシステムの動作タ
イミングの一例（例１）を説明するために図である。

【図２１】上記ネットワークプリンタシステムの動作タ
イミングの一例（例２）を説明するために図である。

【符号の説明】

１００ ネットワークプリンタシステム １０３（１）〜１０３（４） プリンタ １１１（１），１１１（２） ユーザ側のコンピュータ １１２ ドキュメントサーバ １２０ ファイアウォール １３０ インターネット １４０ 他のネットワークシステム １５０ ネットワーク

フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C061 AP01 AP07 AQ06 AR01 AS02 HH03 HJ08 HL01 HL02 HL05 HN23 HP04 HQ12 HV13 HV14 HV35 HV36 HV48 5B021 AA01 EE04 NN00 5B083 AA08 BB03 CC04 CD11 EE06 EE07

Claims (31)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信網を介して発行されたジョブを受け
   付けて実行する情報処理装置であって、 上記ジョブの実行が不可能である場合、上記通信網を介
   して、上記ジョブの実行機能を有する外部装置或いはシ
   ステムに対して、上記ジョブを発行する通信手段を備え
   ることを特徴とする情報処理装置。
2. 【請求項２】 上記通信手段は、上記ジョブから作成し
   た新たなジョブを、上記外部装置或いはシステムへ発行
   することを特徴とする請求項１記載の情報処理装置。
3. 【請求項３】 上記ジョブに含まれる処理対象の情報を
   記憶する記憶手段を備え、 上記通信手段は、上記ジョブに基づいて上記記憶手段内
   の上記処理対象の情報の記憶場所を示す情報を含む新た
   なジョブを作成し、当該作成ジョブを上記外部装置或い
   はシステムに対して発行し、上記外部装置或いはシステ
   ムからの要求に基づいて上記記憶手段内の上記処理対象
   の情報を上記外部装置或いはシステムへ提供することを
   特徴とする請求項１記載の情報処理装置。
4. 【請求項４】 上記記憶手段は、上記外部の装置或いは
   システムからのジョブ実行終了通知に基づいて、上記処
   理対象の情報を削除することを特徴とする請求項３記載
   の情報処理装置。
5. 【請求項５】 上記ジョブの実行機能を有する外部装置
   或いはシステムが存在しない場合、上記ジョブの実行不
   可をユーザへ提示する提示手段を備えることを特徴とす
   る請求項１記載の情報処理装置。
6. 【請求項６】 上記ジョブの実行機能を有する外部装置
   或いはシステムを検索する検索手段を備え、 上記通知手段は、上記検索手段で検索された外部装置或
   いはシステムに対して、上記ジョブを発行することを特
   徴とする請求項１記載の情報処理装置。
7. 【請求項７】 上記検索手段は、上記通知手段での上記
   ジョブの発行に対して、上記外部装置或いはシステムか
   らジョブ受付拒否が返送された場合、再度上記検索処理
   を実行することを特徴とする請求項６記載の情報処理装
   置。
8. 【請求項８】 通信網を介して、任意のジョブの実行機
   能を有する外部装置或はシステムへ当該ジョブを発行す
   るための情報処理装置であって、 上記外部装置或はシステムにおいて上記ジョブの実行が
   不可能である場合、上記通信網を介して、上記ジョブの
   実行機能を有する他の外部装置或いはシステムに対し
   て、上記ジョブから作成した新たなジョブを発行する通
   信手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
9. 【請求項９】 上記ジョブの実行先の変更をユーザへ提
   示する提示手段を備えることを特徴とする請求項８記載
   の情報処理装置。
10. 【請求項１０】 上記通信手段は、上記ジョブに含まれ
    る処理対象の情報が上記外部装置或いはシステム内に存
    在することを示す情報を含む上記新たなジョブを作成
    し、当該作成ジョブを上記他の外部装置或いはシステム
    に対して発行することを特徴とする請求項８記載の情報
    処理装置。
11. 【請求項１１】 上記ジョブの実行機能を有する他の外
    部装置或いはシステムが存在しない場合、上記ジョブの
    実行不可をユーザへ提示する提示手段を備えることを特
    徴とする請求項８記載の情報処理装置。
12. 【請求項１２】 上記ジョブの実行機能を有する外部装
    置或いはシステムを検索する検索手段を備え、 上記通知手段は、上記検索手段で検索された外部装置或
    いはシステムに対して、上記ジョブを発行することを特
    徴とする請求項８記載の情報処理装置。
13. 【請求項１３】 上記検索手段は、上記通知手段での上
    記ジョブの発行に対して、上記外部装置或いはシステム
    からジョブ受付拒否が返送された場合、再度上記検索処
    理を実行することを特徴とする請求項１２記載の情報処
    理装置。
14. 【請求項１４】 上記ジョブは、印刷ジョブを含み、 上記外部装置或いはシステムは、プリンタ機能を有する
    ことを特徴とする請求項１又は８記載の情報処理装置。
15. 【請求項１５】 複数の機器がネットワークを介して互
    いに通信可能に接続されてなるネットワークシステムで
    あって、 上記複数の機器のうち少なくとも１つの機器は、請求項
    １〜１４の何れかに記載の情報処理装置の機能を有する
    ことを特徴とするネットワークシステム。
16. 【請求項１６】 通信網を介して、第１の装置或はシス
    テムに対してジョブを実行させるためのジョブ実行管理
    方法であって、 上記第１の装置或はシステムにおいて、上記ジョブの実
    行が不可能である場合の処理ステップとして、 上記第１の装置或はシステムが、上記通信網を介して、
    上記ジョブの実行機能を有する第２の外部装置或いはシ
    ステムを検索する検索ステップと、 上記第１の装置或はシステムが、上記検索ステップによ
    り検索された第２の外部装置或いはシステムに対して、
    上記ジョブを発行するジョブ発行ステップとを含むこと
    を特徴とするジョブ実行管理方法。
17. 【請求項１７】 通信網を介して、第１の装置或はシス
    テムに対してジョブを実行させるためのジョブ実行管理
    方法であって、 上記第１の装置或はシステムにおいて、上記ジョブの実
    行が不可能である場合の処理ステップとして、 上記ジョブの発行元が、上記通信網を介して、上記ジョ
    ブの実行機能を有する第２の外部装置或いはシステムを
    検索する検索ステップと、 上記ジョブの発行元が、上記検索ステップにより検索さ
    れた第２の外部装置或いはシステムに対して、上記ジョ
    ブから作成した新たなジョブを発行するジョブ発行ステ
    ップとを含むことを特徴とするジョブ実行管理方法。
18. 【請求項１８】 ユーザコンピュータが、ネットワーク
    を介して、第１のプリンタへプリントジョブを発行して
    実行させるためのジョブ実行管理方法であって、 上記第１のプリンタが、上記ユーザコンピュータからの
    プリントジョブを受け付け、当該プリントジョブを実行
    待機キューへ接続した後、任意のエラー発生により当該
    実行待機キュー内のプリントジョブの実行が不可能とな
    った場合の処理ステップとして、 上記第１のプリンタが、上記実行待機キュー内の第１の
    プリントジョブを実行するにあたって該当する第２のプ
    リンタを上記ネットワーク上から検索する検索ステップ
    と、 上記第１のプリンタが、上記第１のプリントジョブから
    新たな第２のプリントジョブを作成するジョブ作成ステ
    ップと、 上記第１のプリンタが、上記検索ステップにより検索し
    た第２のプリンタに対して、上記ジョブ作成ステップに
    より作成した第２のプリントジョブを発行するジョブ発
    行ステップと、 上記第２のプリンタが、上記ジョブ発行ステップにより
    発行された第２のプリントジョブに基づいてジョブを実
    行するジョブ実行ステップとを含むことを特徴とするジ
    ョブ実行管理方法。
19. 【請求項１９】 上記第２のプリンタが、上記第１のプ
    リントジョブの発行元である第１のユーザコンピュータ
    に対して、ジョブ転送通知を行うジョブ転送通知ステッ
    プと、 上記第１のユーザコンピュータが、上記ジョブ転送通知
    ステップによるジョブ転送通知に基づいて、ユーザへプ
    リンタジョブの実行先の変更を提示するジョブ実行先変
    更提示ステップとを含むことを特徴とする請求項１８記
    載のジョブ実行管理方法。
20. 【請求項２０】 上記第２のプリンタが、上記第１のプ
    リントジョブの発行元である第１のユーザコンピュータ
    に対して、上記ジョブ実行ステップでの実行結果を通知
    するジョブ実行結果通知ステップと、 上記第１のユーザコンピュータが、上記ジョブ実行結果
    通知ステップによる実行結果に基づいて、プリント終了
    処理を実行する終了処理ステップとを含むことを特徴と
    する請求項１８記載のジョブ実行管理方法。
21. 【請求項２１】 上記ジョブ実行ステップは、上記第２
    のプリンタが、上記第１のプリンタ内に保持された該当
    する印刷データを取得してプリント処理するステップを
    含むことを特徴とする請求項１８記載のジョブ実行管理
    方法。
22. 【請求項２２】 上記第２のプリンタが、上記第１のプ
    リンタに対して、上記プリント処理後に上記印刷データ
    の削除を要求する削除要求ステップと、 上記第１のプリンタが、上記削除要求ステップによる削
    除要求に基づいて、上記印刷データの削除を行なう削除
    ステップとを含むことを特徴とする請求項２１記載のジ
    ョブ実行管理方法。
23. 【請求項２３】 上記第１のプリンタが、上記検索ステ
    ップにより上記第２のプリンタが検索できなかった場
    合、上記第１のプリントジョブの発行元である第１のユ
    ーザコンピュータに対してジョブ実行不可通知を行うジ
    ョブ実行不可通知ステップと、 上記第１のユーザコンピュータが、上記ジョブ実行不可
    通知ステップによるジョブ実行不可通知に基づいて、ユ
    ーザへプリント不可であることを提示するジョブ実行不
    可提示ステップとを含むことを特徴とする請求項１８記
    載のジョブ実行管理方法。
24. 【請求項２４】 上記第２のプリンタが、上記ジョブ発
    行ステップにより発行された第２のプリントジョブの受
    け付けを拒否する場合、上記第１のプリンタに対してジ
    ョブ受付拒否応答を行なうジョブ受付拒否応答ステップ
    と、 上記第１のプリンタが、上記ジョブ受付拒否応答ステッ
    プによるジョブ受付拒否応答に基づいて、上記実行待機
    キュー内の第１のプリントジョブを実行するにあたって
    該当する第３のプリンタを上記ネットワーク上から再度
    検索する再検索ステップとを含むことを特徴とする請求
    項１８記載のジョブ実行管理方法。
25. 【請求項２５】 ユーザコンピュータが、ネットワーク
    を介して、第１のプリンタへプリントジョブを発行して
    実行させるためのジョブ実行管理方法であって、 上記第１のプリンタが、上記ユーザコンピュータからの
    プリントジョブを受け付け、当該プリントジョブを実行
    待機キューへ接続した後、任意のエラー発生により当該
    実行待機キュー内のプリントジョブの実行が不可能とな
    った場合の処理ステップとして、 上記第１のプリンタが、上記実行待機キュー内の第１の
    プリントジョブを保存するジョブ保存ステップと、 上記第１のプリンタが、上記第１のプリントジョブの発
    行元である第１のユーザコンピュータに対して、ジョブ
    実行不可を通知するジョブ実行不可通知ステップと、
    上記第１のユーザコンピュータが、上記第１のプリント
    ジョブを実行するにあたって該当する第２のプリンタを
    上記ネットワーク上から検索する検索ステップと、 上記第１のユーザコンピュータが、上記第１のプリント
    ジョブに基づいて、上記ジョブ保存ステップにより上記
    第１のプリンタ内へ上記第１のプリントジョブの印刷デ
    ータが保存されたことを前提とした新たな第２のプリン
    トジョブを作成するジョブ作成ステップと、 上記第１のユーザコンピュータが、上記検索ステップに
    より検索した第２のプリンタに対して、上記ジョブ作成
    ステップにより作成した第２のプリントジョブを発行す
    るジョブ発行ステップと、 上記第２のプリンタが、上記ジョブ発行ステップにより
    発行された第２のプリントジョブに基づいてジョブを実
    行するジョブ実行ステップとを含むことを特徴とするジ
    ョブ実行管理方法。
26. 【請求項２６】 上記第２のプリンタが、上記第２のプ
    リントジョブを受付可能な場合、上記第１のユーザコン
    ピュータに対して、ジョブ受付応答を行うジョブ受付応
    答ステップと、 上記第１のユーザコンピュータが、上記ジョブ受付応答
    ステップによるジョブ受付応答に基づいて、ユーザへプ
    リンタジョブの実行先の変更を提示するジョブ実行先変
    更提示ステップとを含むことを特徴とする請求項２５記
    載のジョブ実行管理方法。
27. 【請求項２７】 上記ジョブ実行ステップは、上記第２
    のプリンタが、上記第１のプリンタ内に保持された該当
    する印刷データを取得してプリント処理するステップを
    含み、 上記第２のプリンタが、上記ジョブ実行ステップにより
    ジョブ実行が終了した場合、上記第１のユーザコンピュ
    ータヘジョブ実行終了通知を行うジョブ実行終了通知ス
    テップと、 上記第１のユーザコンピュータが、上記ジョブ実行終了
    通知ステップによるジョブ実行終了通知に基づいて、上
    記第１のプリンタに対して、上記印刷データの削除を要
    求する削除要求ステップと、 上記第１のプリンタが、上記削除要求ステップによる削
    除要求に基づいて、上記印刷データの削除を行なう削除
    ステップとを含むことを特徴とする請求項２５の記載の
    ジョブ実行管理方法。
28. 【請求項２８】 上記第１のユーザコンピュータが、上
    記検索ステップにより上記第２のプリンタが検索できな
    かった場合、ユーザへプリント不可であることを提示す
    るジョブ実行不可提示ステップとを含むことを特徴とす
    る請求項２５記載のジョブ実行管理方法。
29. 【請求項２９】 上記第２のプリンタが、上記ジョブ発
    行ステップにより発行された第２のプリントジョブの受
    け付けを拒否する場合、上記第１のユーザコンピュータ
    に対してジョブ受付拒否応答を行なうジョブ受付拒否応
    答ステップと、 上記第１のユーザコンピュータが、上記ジョブ受付拒否
    応答ステップによるジョブ受付拒否応答に基づいて、上
    記第１のプリントジョブを実行するにあたって該当する
    第３のプリンタを上記ネットワーク上から再度検索する
    再検索ステップとを含むことを特徴とする請求項２５記
    載のジョブ実行管理方法。
30. 【請求項３０】 請求項１〜１４の何れかに記載の情報
    処理装置の機能、又は請求項１５記載のネットワークシ
    ステムの機能をコンピュータに実現させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読出可能な記憶媒体。
31. 【請求項３１】 請求項１６〜２９の何れかに記載のジ
    ョブ実行管理方法の処理ステップをコンピュータに実行
    させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可
    能な記憶媒体。