JP2002189077A - 水中音波探知装置 - Google Patents

水中音波探知装置

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JP2002189077A
JP2002189077A JP2000386577A JP2000386577A JP2002189077A JP 2002189077 A JP2002189077 A JP 2002189077A JP 2000386577 A JP2000386577 A JP 2000386577A JP 2000386577 A JP2000386577 A JP 2000386577A JP 2002189077 A JP2002189077 A JP 2002189077A
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JP2000386577A
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English (en)
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Yoshimasa Ito
良昌 伊藤
Tsutomu Kanamori
勤 金森
Takaya Matsuse
隆哉 松瀬
Yoshiyuki Watanabe
圭之 渡辺
Kazuhiro Moriguchi
和弘 森口
Wataru Nakamura
渉 中村
Unhachi Machida
運八 町田
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Koden Electronics Co Ltd
Original Assignee
Koden Electronics Co Ltd
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 探知開始時の増幅度を合理的に自動調節し得
るようにした水中音波探知装置を提供する。 【解決手段】 水中音波探知装置100は水中にパルス
状の音波S1を繰返送信して得られる反射信号13aを
増幅した増幅信号30aにもとづいて表示画面24に魚
群F・水底Bの探知画像24Bを表示する。増幅信号2
0a中の魚群Fまたは水底Bの信号に対する所定レベル
範囲を予め所定レベル範囲回路52に設定する。繰返送
信の開始の時は増幅度αを低下させておき、開始後に得
られる魚群Fまたは水底Bの信号と所定レベル範囲との
レベル差の信号51aを比較回路51で得る。レベル差
の信号51aで増幅度制御回路26を制御して増幅度α
を漸増させ、または、レベル差だけ増加させて所定レベ
ル範囲に到達させる。予定した増幅度αで増幅した後に
上記の制御を行ってもよい。所定レベル範囲に到達後は
さらに追従させる構成と、到達時の増幅度を維持する構
成とが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音波または超音
波(この発明では、これらを総称して音波という)を水
中に繰返送信して得られる反射信号を増幅した増幅信号
にもとづいて所定の探知目標物の表示を行うようにした
装置(この発明において、水中音波探知装置という)に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】こうした水中音波探知装置として、水底
または海底(この発明では、これらを総称して水底とい
う)を探知目標物とする測深装置・水底形状探知装置な
どと、魚群、または、魚群と水底とを探知目標物とする
魚群探知装置などとが周知である。
【0003】そして、これらの水中音波探知装置は、探
知目標物が異なる点を除けば、魚群探知装置とほぼ同一
の構成になっているので、以下、水中音波探知装置の具
体的な構成を魚群探知装置とした構成により説明する。
なお、以下に説明する図において、同一符号で示す部分
は、いずれかの図において説明する同一符号の部分と同
一の機能をもつ部分である。
【0004】こうした水中音波探知装置として、例え
ば、図12・図16〜図18のように、音波の周波数、
すなわち、探知周波数を単一の周波数で行う1周波数型
の水中音波探知装置100の構成(以下、第1従来技術
という)が周知である。なお、図12はデイスクリート
な回路構成による水中音波探知装置100のブロック構
成を示す。
【0005】また、図16における各信号は、横軸を時
間t、また、縦軸を信号レベルγ、すなわち、振幅値に
して示してあり、図17・図18における増幅信号20
aは、縦軸を時間t、また、横軸を信号レベルγにして
示してある。
【0006】ここで、送信信号11a・反射信号13a
は、例えば、50kHz、200kHzなどの周波数の
交流信号であり、増幅信号20aは反射信号13aを増
幅した交流信号を整流して得られる直流信号またはこの
直流信号を増幅した直流信号になっている。
【0007】図12・図16・図17において、同期回
路12は、表示画面24に表示する探知画像24Bの表
示範囲、すなわち、探知目標物、例えば、魚群F・水底
Bを探知する深度範囲Hと、送受波器13から水中に送
信するパルス状の音波S1の繰返周期tr、すなわち、
探知周期trとを所定の時間関係で対応させた時系列を
もつ時間信号12aを後記の選択信号29bにもとづい
て作る。
【0008】送信回路11は、同期回路12からの時間
信号12aにもとづいて、探知周期trと、探知周波数
fd、例えば、50kHzの周波数とをもつパルスTP
の送信信号11aを、送受兼用回路14を介して、送受
波器13に与える。送受波器13は、送信信号11aを
探知周波数fdのパルス状の音波S1に変換して、水中
に送信する。
【0009】送信したパルス状の音波S1が水中の探知
目標物、例えば、魚群F・水底Bなどで反射して戻って
きた音波S2を送受波器13で電気的な反射信号13a
に変換し、この反射信号13aを、送受兼用回路14を
介して、受信増幅回路20に与える。
【0010】反射信号13aを受信増幅回路20により
所要の増幅αで増幅して増幅信号20aを得るととも
に、増幅信号20aをA/D変換22Xによりディジタ
ル信号にして表示選択回路22Yに与える。受信増幅回
路20の増幅度α、すなわち、受信利得αは、増幅度制
御回路26を手動操作25で操作して、増幅制御信号2
6aにより増減変化することができる。
【0011】なお、増幅信号20aの送信時点t0に相
当する箇所には、送信信号11aのパルスTPとそれに
続くによる音波の残響とが送信対応信号Taとして現れ
る。そして、探知画像24Bに現れる送信対応信号Ta
にもとづく画像Tを、一般に、発信線と言っている。
【0012】表示選択回路22Yは、表示画面24に表
示する探知画像24Bが手動操作21により選択した表
示形態になるように、増幅信号20aをA/D変換した
ディジタル信号を後記の画面走査回路27から与えられ
る画像範囲信号27aにもとづいて編成した選択信号2
2Yaを表示記憶回路23に与える。
【0013】なお、画像範囲信号27aは表示画面24
に表示する探知画像24Bの深度範囲Hまたは深度範囲
H・Hbに対応させた範囲を取り込むためのゲート信号
と、表示の拡大率・縮小率に対応させた繰返速度をもつ
クロック信号とを兼ねた信号になっている。
【0014】また、画像範囲信号27aは、後記の選択
信号29aにもとづいて、時間信号12aにもとづく送
信信号11aの送信時点t0と探知画像24Bに表示す
る表示開始時点tpとに所定の時間関係をもたせるよう
に同期させられている。
【0015】なお、図17の探知画像24Bの場合に
は、送受波器13を配置した水深点を表示開始時点tp
にしているので、表示開始時点tpが送信時点t0にな
るように同期させている。
【0016】こうした表示に代えて、適宜の中間の水深
点tsを表示開始時点tpとした探知画像24B、すな
わち、シフト表示画像を表示させる場合には、上記の同
期を、増幅信号20aの水深点tsに相当する中間時点
tp1を表示開始時点tpに一致させるように同期させ
ている。
【0017】図12の構成の場合は、図17ように、増
幅信号20aをそのまま表示する「普通表示のみ」の表
示形態と、図18のように、水底上の部分を拡大して表
示する水底拡大表示部分Yと、普通表示部分Xとを上下
に配置して表示する「併記表示」の表示形態とを選択し
て表示し得るように構成してある。
【0018】表示選択回路22Yを「普通表示」のみの
選択状態にした場合には、増幅信号20aをA/D変換
したディジタル信号のうちの深度範囲Hに相当する部分
をそのまま選択信号22Yaとして表示記憶回路23に
与えて記憶するように動作させる。
【0019】また、表示選択回路22Yを「併記表示」
の選択状態にした場合には、上記の深度範囲Hの範囲に
相当する部分と、水底判別回路30で水底Bを判別して
得られた水底信号Baの始点部分Ba1を探知画像24
Bの下端位置24zに位置づけて、その上方の所定の深
度範囲量Hb、例えば、3m、すなわち、水底上3mの
範囲だけに相当する増幅信号20aをA/D変換したデ
ィジタル信号の部分とを選択信号22Yaとして表示記
憶回路23に与えて記憶するように動作させる。
【0020】具体的には、後者の深度範囲Hbのディジ
タル信号を、前者の深度範囲Hのディジタル信号よりも
深度範囲量Hbに相当する時間だけ遅らせるとともに、
後者のクロック速度を前者のクロック速度よりも複数倍
速く、例えば、5〜10倍程度の速度にして順次に時系
列的に記憶する記憶回路、例えば、シフトレジスタに記
憶しておき、水底判別回路30で水底Bを判別した水底
判別信号30aが得られたときの記憶内容を表示記憶回
路23に与えて記憶させている。
【0021】また、上記の水底拡大表示部分Yを表示す
るための記憶方法として、探知周期trから拡大する深
度範囲Hbに相当する時間tv(図示せず)を差し引い
た遅延時間twを作っておき、前回の探知周期trで検
出した始点部分Ba1から遅延時間tw後の時点を深度
範囲Hbの開始時点として記憶させる方法も周知であ
る。
【0022】こうした記憶動作により、図18の水底拡
大表示部分Yのように、水底B上の部分を拡大表示し
て、例えば、底付近の魚群F、すなわち、底付魚群Fb
の状態を明確に把握できるようにしている。
【0023】なお、水底判別回路30における水底信号
Baの検出は、増幅信号20a中で、送信対応信号Ta
を除くと、水底信号Baの信号レベルγb、すなわち、
振幅値の方が、魚群Fによる魚群信号Faの信号レベル
γf、すなわち、振幅値よりも、十分に大きいことを利
用して、そのレベル差異と水底信号Baの微分波形など
とにより水底信号Ba・始点部分Ba1とを検出する方
法が周知である。
【0024】この構成の場合も、同様の方法で、水底判
別回路30により、受信増幅回路20の増幅信号20b
から水底信号Ba・始点部分Ba1に相当する水底判別
信号30aを検出している。なお、増幅信号20bは、
受信増幅回路20の途中の増幅段から取り出した信号を
用いているが、増幅信号20aを分岐した信号を用いて
もよい。さらに、増幅信号20aをA/D変換22Xし
たディジタル信号を用いて、水底判別をディジタル値で
判別するように構成してもよい。
【0025】表示記憶回路23は、選択信号22Ya中
の各信号のレベルγ、すなわち、魚群信号Faのレベル
γf、水底信号Baのレベルγbなどのディジタル値の
データを、後記の画像走査回路27から与えられるアド
レス信号27bにより、時間軸tの時系列を縦方向のア
ドレスに割り当てて、順次に記憶する。
【0026】そして、各探知周期trごとに得られる選
択信号22Yaを横方向のアドレスにして順次に記憶し
てゆくとともに、探知画像24Bの終端24B2に相当
する選択信号22Yaによる記憶内容を消去して、探知
画像24Bの始端24B1に相当する選択信号22Ya
を取り込むように順次に更新しながら記憶することによ
り、図17・図18のように、画像が矢印βの方向に移
行するようにしたBスコープ状の探知画像24Bが得ら
れるように記憶する。
【0027】つまり、探知画像24Bの始端24B1か
ら終端24B2までの間の表示幅Dsには、探知周期t
rの複数回nにわたる探知にもとづく画像が表示される
ようになっている。
【0028】表示記憶回路23に記憶した上記の記憶内
容を、後記の画像走査回路27から与えられるアドレス
信号27bで読出して得られる信号を原表示信号23a
として、色分回路23Xに与え、各信号レベルを、所定
の複数のレベル範囲、例えば、図17の〔増幅信号〕の
下方に示したような〔色分レベル範囲〕に仕分けるとと
もに、その色分による色彩をカラー表示の三原色に分け
した3つの色信号(図示せず)を、それぞれ、D/A変
換23Zを行った三原色用信号23Zaを表示画面24
の三原色用の3つの輝度制御電極(図示せず)に与え
る。
【0029】そして、〔色分レベル範囲〕は、例えば、
0レベルにごく近い最低のレベル範囲Lv1の信号部分
を青色とし、レベル範囲Lv2の信号部分を緑色、レベ
ル範囲Lv3の信号部分を黄色、レベル範囲Lv4の信
号部分を橙色、最高のレベル範囲Lv5の信号部分を赤
色で表示するように仕分けてある。
【0030】このように色分けした場合には、例えば、
各図の〔表示画面〕の表示画面24の白色の部分が青色
に、また、黒色の各表示像、すなわち、発信線T・魚群
F・水底Bなどの部分が、上記の色分けの色彩になって
表示されることになる。
【0031】また、これらの各色分レベル範囲Lv1〜
Lv5のレベル値は、定常は、予め定められた定常レベ
ル値に設定してあるが、手動操作23Yを操作して、こ
れらの色分レベル範囲の値を上下に適宜にシフトさせる
ことができるように構成してある。
【0032】範囲選択回路29は、手動操作28の操作
により、表示画面24に表示する探知画像24Bの深度
範囲Hを、所要の深度範囲にするとともに、表示開始時
点tpを送信時点t0または適宜の中間時点tsに選択
するための選択信号29aを画像走査回路27に与え
る。
【0033】さらに、範囲選択回路29は、選択信号2
9aの選択に対応して探知信号11aの送信時点t0と
探知周期trとを選択するための選択信号29bを同期
回路12に与えて、上記のように、同期回路12を動作
させる。
【0034】画像走査回路27は、選択信号29aにも
とづく、表示開始時点tp・深度範囲Hに対応させて、
表示選択回路22Yに所要の選択信号22Yaを編成さ
せるための画像範囲信号27aを与える。
【0035】また、画像走査回路27は、同様に、表示
開始時点tp・深度範囲Hに対応させて、表示記憶回路
23に所要の記憶書込と記憶読出とを行わせるためのア
ドレス信号27bを表示記憶回路に与える。
【0036】さらに、画像走査回路27は、アドレス信
号27bによる表示記憶回路23の記憶読出の期間に対
応する表示走査信号27cを表示画面24の表示走査部
分24Sに与えることにより、手動操作28で選択した
表示の条件に対応する探知画像24Bを表示画面24に
表示する。
【0037】表示画面24は、ブラウン管表示器による
カラー表示画面、ドットマトリクスの液晶表示器による
カラー表示画面などであって、例えば、ブラウン管表示
器による表示画面24の場合には表示走査信号27cが
鋸歯状波によるX方向偏向・Y方向偏向信号、また、ド
ットマトリクスの液晶表示器の場合には表示走査信号2
7cがX方向アドレス・Y方向アドレス信号になってい
て、表示走査部分24Sにラスター走査を行わせること
により、三原色用信号23Zaをラスター画面による表
示画像として表示することにより、縦方向を水深方向と
し、横方向を探知信号11aの繰返方向としたBスコー
プ状の探知画像24Bを表示するようにしている。
【0038】なお、水温値を表示する場合には、水温検
出器80を送受波器13の付近または送受波器13と一
体に配置して設け、水温検出器80から得られる水温検
出信号80aをA/D変換82Xしディジタル値にした
信号を表示選択回路82Yを介して水温データ信号82
Yaとして表示記憶回路23に与える。
【0039】水温データ信号82Yaは、表示記憶回路
23に設けた表示選択信号22Yaを記憶するための記
憶部分とは別個の記憶部分に、文字図形にして表示画面
24の適宜の箇所、例えば、隅部に表示するような形態
で記憶するとともに、表示選択信号22Yaの表示色と
は異なる色、例えば、白色にして表示するディジタル値
にして記憶しておき、表示選択信号22Yaの記憶内容
の読出と同時に読み出して原表示信号23aとして色分
回路23Xに与えることにより、水温値を表示する。水
温値の表示を行わないときは、手動操作81を操作して
水温データ信号82Yaの出力を遮断する。
【0040】上記の第1従来技術による水中音波探知装
置100における探知周波数を複数の周波数に変更して
構成した水中音波探知装置、例えば、探知周波数fd、
例えば、50kHzの周波数による探知に加えて、探知
周波数fdと異なる探知周波数fdA、例えば、200
kHzの周波数による探知を行うようにした2周波数型
の水中音波探知装置100として、例えば、図13のよ
うな水中音波探知装置100の構成(以下、第2従来技
術という)が周知である。
【0041】図13において、各符号の末尾に「A」の
文字を付加した符号の部分が、末尾に「A」の無い符号
の部分と同一の機能であって、探知周波数fdAに対応
する機能部分を示すものである。
【0042】そして、周波数選択回路61は、手動操作
60によって、探知周波数fdの送信回路11を動作さ
せる駆動信号61aと、探知周波数fdAによる送信回
路11Aを動作させる駆動信号61bとのいずれか一方
または両方を選択して、その選択に対応した送信動作を
送信回路11・11Aに行わせるともに、必要に応じ
て、動作していない方の周波数に対する送信回路と、受
信部分の受信増幅回路・表示選択回路などとの動作電源
を遮断する。
【0043】また、いずれか一方の探知周波数による探
知動作を行っているときは、上記の第1従来技術におけ
る図17・図18の表示と同様の表示形態の表示を行
い、両方の周波数による探知動作を行っているときは、
図19または図20のように、表示画面24を縦方向に
分割して、一方に探知周波数fdによる探知画像24a
を表示し、他方に探知周波数fdAによる探知画像24
bを表示するようにした「分割表示」の表示形態による
表示を行わせる。
【0044】したがって、表示選択回路22・22Aに
おける信号の選択も、上記のいずれかの表示形態に一致
させるように編成した選択信号22a・22aAを表示
記憶回路23に与えるように構成するとともに、共通の
手動操作21Bによって、上記のいずれかの表示形態に
するかを選択するようにしている。
【0045】図13の第2従来技術の構成では、探知周
波数fd・探知周波数fdAに対して、各別個の送信回
路・送受兼用回路・送受波器を設けて構成しているが、
図14のように、これらの部分を探知周波数fd・探知
周波数fdAの両方に共用にする構成(以下、第3従来
技術という)が周知である。
【0046】図14において、送信回路11Bは、駆動
信号61a・駆動信号61bによって、探知周波数fd
・探知周波数fdAのいずれか一方のみによる送信と、
その両方を交互に行う送信とを選択して行うようになっ
ている。
【0047】送受波器13は、複数のモード、例えば、
厚み振動によるモードと、屈曲振動によるモードとを行
う送受波器にしてあり、低い方の探知周波数fdでは屈
曲振動を行わせ、高い方の探知周波数fdAでは厚み振
動を行わせることにより、当該周波数による音波を送受
波させている。また、送受兼用回路14Bは、受信側に
周波数を選別する部分、例えば、濾波回路を設けてあ
り、反射信号13aのみを受信増幅回路20に与え、反
射信号13aAのみを受信増幅回路20Aに与えるよう
にしている。
【0048】したがって、図14の構成では、図13の
構成のように、両方の探知周波数fd・fdAで同時に
探知動作し得ないが、探知周波数fdと探知周波数fd
Aとを交互に送受信して探知して、図19または図20
のような探知画像24a・24bを表示させることがで
きる。
【0049】図13の第2従来技術と図14の第3従来
技術とによる構成では、表示走査回路27・範囲選択回
路29・手動操作28を、周波数fdの選択信号22a
の表示走査と、周波数fdAの選択信号22aAの表示
走査とに共通に設けて構成しているが、これらの部分を
周波数fd側と周波数fdA側とに別個に設けて、周波
数fdの探知画像24aの深度範囲Hと、周波数fdA
の探知画像24bの深度範囲Hとを異なる値にして表示
するようにした水中音波探知装置100の構成(以下、
第4従来技術という)が周知である。
【0050】さらに、第1従来技術〜第4従来技術の構
成では、各部の制御構成をデイスクリートな回路構成に
よって構成しているが、例えば、図12の構成を、図1
5のように、マイクロコンピュータ(以下、CPUとい
う)を主体とする主制御処理部分70と、この主制御処
理部分70から与えられるデータ信号、すなわち、指令
信号にもとづいて画像処理を行うCPUを主体とする画
像処理部分27Xとを用いて制御処理するように構成し
た水中音波探知装置100の構成と、図13・図14の
構成を図15の構成と同様の主制御処理部分70・画像
処理部分27Xを用いて制御処理するように構成した水
中音波探知装置100の構成(以下、これらの構成を第
5従来技術という)が周知である。
【0051】図15において、設定操作部76は、例え
ば、図12の各手動操作21・23Y・25・28・8
1などの操作を行う操作キー・操作つまみなど操作部分
(図示せず)を配置した操作パネルである。
【0052】そして、設定操作部76の所要の操作部分
を操作することにより、図12中に( )書きした符号
の操作箇所の操作に相当するコード・データをもつ操作
信号21a・23Ya・25a・28a・81aを主制
御処理部分70の入出力ポート(図示せず)に与えて、
同期回路12・増幅度制御回路26・範囲選択回路29
などに代わる制御動作を主制御処理部分70に一括的に
行わせるようにしたものである。
【0053】なお、主制御処理部分70の入出力ポート
には、所要のA/D変換・D/A変換を行う機能が設け
てあり、主制御処理部分70での制御処理をディジタル
的に行えるようにしてある。
【0054】画像処理部分27Xは、表示選択回路22
と同様の画像編成機能をもつ表示選択機能部分27y
と、画像走査回路27と同様の画像走査機能をもつ画像
走査機能部分27zとによって表示画像の制御処理を行
うようにしたものである。なお、この画像処理部分27
Xは、例えば、株式会社日立製作所製・商品名「HD6
3484型ACRTC用IC」などの集積回路を用いて
構成する。
【0055】そして、入力信号として、増幅信号20a
・水底判別信号30a・水温データ信号82Yaなどの
画像要素の信号と、主制御処理部分70からの範囲選択
信号29aに相当する範囲選択信号29aXと、表示選
択の選択操作信号21aに相当する選択操作信号21a
Xと、色分レベルをシフトする操作信号23Yaに相当
する色分操作信号23YaXとによる処理指令の信号を
画像処理部分27Xの入出力ポート(図示せず)に与え
る。
【0056】これらの入力信号を表示選択機能部分27
y・画像走査機能部分27zで処理して得られる表示選
択信号22Ya・アドレス信号27b・表示走査信号2
7cと、水温データ信号82Yaに対応する温度データ
表示信号82YaXとを出力信号として画像処理部分2
7Xの入出力ポート(図示せず)から出力するように構
成してある。また、増幅制御信号26aに相当する増幅
制御信号26aXを受信増幅回路20に与えて増幅度α
を所要の増幅度に制御している。
【0057】なお、図13・図14の構成においても、
同様の主制御処理部分70・画像処理部分27Xを設け
て、所要の部分を同様に動作させるように構成し得るこ
とは言うまでもない。
【0058】さらに、表示記憶回路23には、予め表示
が想定される全ての深度範囲Hに亙る増幅信号20aの
部分を記憶しておき、その記憶内容のうちから範囲選択
信号29aによる表示範囲のみを読み出したものを探知
画像24Bとして表示画面24に表示するようにした水
中音波探知装置100の構成(以下、第6従来技術とい
う)や、探知画像24Bに水底Bの画像を常に表示され
るように深度範囲Hを追従させるようにした水中音波探
知装置100の構成(以下、第7従来技術という)が周
知である。
【0059】また、上記の第1従来技術〜第6従来技術
では、探知画像24Bをカラー表示しているが、増幅信
号20aの各信号レベルをカラー表示に代えて、輝度変
化または濃淡変化で表示するようにしたモノクロ表示型
の水中音波探知装置の構成(以下、第8従来技術とい
う)が周知である。
【0060】そして、音波S1・S2は水中を伝搬する
際に、僅かながら水に吸収されるので、それにもとづく
音波の減衰量は、実験測定にもとづけは、音波の伝播距
離、水質、例えば、水と海水の差異、水温の差異、音波
の周波数fdの差異によって、種々に異なること(以
下、第9従来技術という)が日刊工業新聞社昭和41年
10月発行「超音波技術便覧」IV.資料/4.液体中の
音波の吸収の項などにより開示されている。
【0061】
【発明が解決しようとする課題】上記の第1従来技術〜
第7従来技術では、上記の第8従来技術による音波の減
衰量に対して、表示画面24に表示する探知画像24B
を探知目標とする水底Bまたは魚群Fを見易い色または
輝度・濃淡度にするために、1周波型の水中音波探知装
置100では、受信増幅回路20の増幅度αを手動操作
25を操作して、増幅制御回路26の制御量を増減する
ことにより、所要の増幅度αになるように操作する必要
がある。
【0062】また、2周波数型の水中音波探知装置10
0でも、当然、同様に、手動操作25・25Aを個別に
操作して、所要の増幅度α・αAになるように操作する
必要がある。
【0063】このため、次回の使用開始時に、上記の操
作を行うことの面倒さを解消するために、手動操作25
または手動操作25・25Aを回転つまみにして構成す
るか、または、増幅度制御回路26に、制御状態を記憶
する部分を設けて、次回の使用開始時に、自動的に、前
回の使用状態と同一の増幅度αまたは増幅度α・αAに
なるようにした構成が周知である。
【0064】しかし、こうした構成を用いた場合でも、
航行領域・漁撈領域が移動すれば、水底Bの深度が変化
し、また、魚群Fの深度も変化するので、そうした場合
には、手動操作25または手動操作25・25Aを操作
して、所要の増幅度αまたは増幅度α・αAになるよう
に調整し直さなければならないという不都合が生ずる。
このため、こうした不都合のない水中音波探知装置の提
供が望まれているという課題がある。
【0065】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な水中にパルス状の音波を繰返送信して得られる反射信
号を増幅した増幅信号にもとづいて表示画面に所定の探
知目標物の探知画像を表示する水中音波探知装置におい
て、上記の増幅信号のうちの上記の探知目標物の信号に
対する所定のレベル範囲を予め設定するレベル設定手段
と、
【0066】上記の繰返送信の開始の時は上記の増幅の
増幅度を低下させておき、上記の開始の後に得られる上
記の探知目標物の信号レベルと上記の所定のレベル範囲
とを比較してレベル差を得る比較手段と、
【0067】上記のレベル差にもとづいて上記の増幅度
を漸増することにより上記の探知目標物の信号レベルを
上記の所定のレベル範囲に到達させる増幅増加手段とを
設ける第1の構成と、
【0068】この第1の構成における増幅増加手段に代
えて、上記のレベル差に対応する上記の増幅度を増加す
ることにより上記の反射信号の上記の増幅信号のレベル
を上記の所定のレベル範囲に到達させる増幅増加手段を
設ける第2の構成と、
【0069】上記の第1の構成・第2の構成において、
上記の到達の後も、上記のレベル差にもとづいて上記の
増幅度を増減して上記の反射信号の上記の増幅信号のレ
ベルを上記の所定のレベル範囲に追従させる追従手段を
付加した第3の構成と、
【0070】上記の第1の構成・第2の構成において、
上記の到達の後は、上記の到達の際の上記の増幅度を維
持する維持手段を付加した第4の構成と、
【0071】上記の第1の構成〜第4の構成において、
上記の探知目標物を水底または魚群とした第5の構成
と、上記の第1の構成〜第5の構成において、上記の増
幅信号のレベルを複数のレベル範囲に区分して、上記の
複数のレベル範囲のそれぞれを異なる色に対応させて表
示するとともに、特定の色に対応するレベル範囲を上記
の所定のレベル範囲とした第6の構成と、
【0072】水中にパルス状の音波を繰返送信して得ら
れる反射信号を増幅した増幅信号にもとづいて表示画面
に所定の探知目標物の探知画像を表示する水中音波探知
装置において、 上記の増幅信号のうちの上記の探知目
標物の信号に対する所定のレベル範囲を予め設定するレ
ベル設定手段と、
【0073】上記の繰返送信の開始の時に、上記の表示
画面に表示する探知範囲の水深値、または、上記の水深
値と上記の音波の周波数、または、上記の水深値と上記
の音波の周波数と上記の所定の探知目標物とに対応して
予め定めた増幅度により上記の反射信号を増幅した上記
の増幅信号を予定増幅信号として得る予定増幅手段と、
【0074】上記の予定増幅信号のレベルと上記の所定
のレベル範囲とのレベル差を得るとともに、上記のレベ
ル差に対応して上記の増幅の増幅度を増減して上記の増
幅信号のレベルを上記の所定のレベル範囲に到達させる
増幅度増減手段とを設ける第7の構成と、
【0075】上記の第7の構成において、上記の到達の
後も、上記のレベル差にもとづいて上記の増幅度を増減
して上記の反射信号の上記の増幅信号のレベルを上記の
所定のレベル範囲に追従させる追従手段を付加した第8
の構成と、
【0076】上記の第7の構成において、上記の到達の
後は、上記の到達の際の上記の増幅度を維持する維持手
段を付加した第9の構成と、
【0077】上記の第7の構成〜第9の構成において、
上記の所定の探知目標物を水底または魚群とした第10
の構成と、上記の第7の構成〜第9の構成において、上
記の増幅信号のレベルを複数のレベル範囲に区分して、
上記の複数のレベル範囲のそれぞれを異なる色に対応さ
せて表示するとともに、特定の色に対応するレベル範囲
を上記の所定のレベル範囲とした第11の構成とにより
上記の課題を解決したものである。
【0078】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態として、こ
の発明を上記の第1従来技術〜第8従来技術の構成に適
用した実施例を説明する。
【0079】
【実施例】〔第1実施例〕以下、図1・図6・図17に
より第1実施例を説明する。この第1実施例の構成が図
12の第1従来技術の構成と異なる箇所は次の箇所であ
る。
【0080】第1には、図1のように、増幅度制御回路
26の制御を、手動操作25によって、手動操作で調整
する場合と、自動調整回路50Xによって自動調整する
場合とに切換できるように構成するとともに、自動調整
動作に切り換えて動作させた場合に、以下のような動作
を行うように構成した箇所である。
【0081】第2には、図6のように、増幅信号20a
のうちの探知目標物の信号、例えば、水底信号Baに対
する所定のレベル範囲Rbを設定、例えば、図17の
〔色分レベル範囲〕のうちのレベル範囲Lv5の値と同
一に設定するとともに、このレベル範囲Rbのデータを
所定レベル範囲回路52、例えば、記憶回路に記憶した
箇所である。
【0082】第3には、送信信号11aの送信開始、す
なわち、繰返送信の開始の時における増幅度αを、低い
増幅度、例えば、利得20dB程度に低下させておくよ
うに構成した箇所である。
【0083】第4には、送信信号11aの繰返送信の開
始後に得られる増幅信号20a中の探知目標物の信号、
例えば、水底信号Baのレベルγbのデータと、所定レ
ベル範囲回路52からのレベル範囲信号52aによる所
定のレベル範囲Rbのデータとを、比較回路51で比較
して、図6のように、レベル差Rsを得るように構成し
た箇所である。
【0084】第5には、レベル差Rsにもとづいて、増
幅度αを所定の漸増量Δαずつ、例えば、利得20dB
ずつ漸増するように、増幅度制御回路26を動作させな
がら、探知目標物の信号、例えば、水底信号Baのレベ
ルγbを所定のレベル範囲Rbに到達させるさせるよう
に構成した箇所である。
【0085】第6には、上記の到達後も、同様にして、
レベル差Rsが増加したときは増幅度αを漸増量Δαだ
け増加し、または、負方向のレベル差−Rsが生じたと
きは、漸増量Δαと同量の漸減量−Δαだけ増幅度αを
低減させることにより、水底信号Baの信号レベルγb
を所定のレベル範囲Rbに追従させるように構成する
「追従増幅型構成」と、上記の到達後は、到達した際の
増幅度αを維持するように構成する「増幅維持型構成」
との2つの構成を設けるように構成した箇所である。
【0086】したがって、「追従維持型構成」の場合に
は、探知動作を開始すると、自動調整回路50X・増幅
度制御回路26によって、自動的に増幅信号20aのレ
ベルγを水底信号Baのレベルγbが所定のレベル範囲
Rbになるように、増幅度制御回路26を介して、受信
増幅回路20の増幅度αを変化させる動作を続けること
になる。
【0087】また、「増幅維持型構成」の場合には、探
知動作を開始すると、自動調整回路50X・増幅度制御
回路26によって、自動的に増幅信号20aのレベルγ
を水底信号Baのレベルγbが所定のレベル範囲Rbに
なるように到達させた後は、その到達の際の増幅度αを
維持する動作を続けることになる。
【0088】つまり、この第1実施例の構成は、概括的
には、第1には、水中にパルス状の音波S1を繰返送信
して得られる反射信号13aを増幅した増幅信号30a
にもとづいて表示画面24に所定の探知目標物、例え
ば、水底Bの探知画像24Bを表示する水中音波探知装
置100において、上記の増幅信号20aのうちの上記
の探知目標物の信号、例えば、水底信号Baに対する所
定のレベル範囲Rbを予め設定するレベル設定手段と、
【0089】上記の繰返送信の開始の時は上記の増幅の
増幅度αを低下させておき、上記の開始の後に得られる
上記の探知目標物の信号レベル、例えば、水底信号Ba
の信号レベルγbと上記の所定のレベル範囲Rbとを比
較してレベル差Rsを得る比較手段と、
【0090】上記のレベル差Rsにもとづいて上記の増
幅度αを漸増、例えば、漸増量Δαずつ漸増することに
より上記の探知目標物の信号レベル、例えば、水底信号
Baの信号レベルγbを上記の所定のレベル範囲Rbに
到達させる増幅増加手段とを設けた上記の第1の構成を
構成しているものである。
【0091】第2には、上記の第1の構成において、上
記の到達の後も、上記のレベル差Rsにもとづいて上記
の増幅度αを増減して上記の反射信号20aの上記の増
幅信号のレベル、例えば、水底信号Baの信号レベルγ
bを上記の所定のレベル範囲Rbに追従させる追従手段
を付加した上記の第3の構成を構成しているものであ
る。
【0092】第3には、上記の第1の構成において、上
記の到達の後は、上記の到達の際の上記の増幅度αを維
持する維持手段を付加した上記の第4の構成を構成して
いるものである。
【0093】また、第4には、上記の第1の構成・第3
の構成・第4の構成において、上記の探知目標物を水底
Bとした上記の第5の構成を構成しているものである。
【0094】さらに、第5には、上記の第1の構成・第
3の構成〜第5の構成において、上記の増幅信号20a
のレベルγを複数のレベル範囲、例えば、レベル範囲L
v1〜Lv5に区分して、上記の複数のレベル範囲Lv
1〜Lv5のそれぞれを異なる色、例えば、青色・緑色
・黄色・橙色・赤色に対応させて表示するとともに、特
定の色に対応するレベル範囲、例えば、赤色に対応する
レベル範囲Lv5を上記の所定のレベル範囲Rbとした
上記の第6の構成を構成しているものである。
【0095】そして、具体的には、手動操作21・23
x・28・81などを操作して、これらの操作にもとづ
く動作条件を設定するとともに、手動操作25を自動動
作側に操作した状態で探知動作を開始すると、開始当初
は、増幅度制御回路26の制御信号26aによって、受
信増幅回路20の増幅度αが所定の低い増幅度、例え
ば、利得20dBの増幅度に制御される。
【0096】こうした低い増幅度による増幅状態では、
図6の〔初期増幅状態〕のように、水底信号Baの信号
レベルγbは所定のレベル範囲Rbよりも低いレベルに
なっているので、比較回路51はレベル範囲Rbと信号
レベルγbとのレベル差Rsに相当する出力の比較信号
51aを増幅度制御回路26に与える。
【0097】増幅度制御回路26は、図6の〔漸増増幅
状態〕のように、比較信号51aが所定量以下、例え
ば、漸増量Δαの70%以下になるまで、所定の漸増量
Δαずつ、例えば、利得20dBずつ、探知周期trご
とに順次に増加してゆき、図6の〔所定増幅状態〕のよ
うに、水底信号Baの信号レベルγbが所定のレベル範
囲Rbの範囲内に到達させる。そして、到達後は、上記
の「追従増幅型構成」または「増幅維持型構成」による
動作を行うように構成したものである。
【0098】なお、比較回路51で用いる水底信号Ba
の比較は、増幅信号20aの送信対応信号Taを除いた
部分のうちの最大レベルの信号部分を比較するように構
成するか、または、図1に鎖線で示したように、水底判
別回路30で得られる水底判別信号30bによって増幅
信号20aのうちの水底信号Baを選択して比較する。
【0099】また、図1の比較回路51での比較は、図
6におけるアナログ的な比較動作を理解し易くするため
に、増幅信号20aを用いてアナログ的に比較する構成
にしてある。このため、所定レベル範囲回路52は記憶
したディジタル値のデータをD/A変換(図示せず)し
てアナログ値にした信号をレベル範囲信号52aとして
いる。
【0100】しかし、この比較回路51を、図1に鎖線
で示すように、A/D変換22Xにより増幅信号20a
をディジタル値にした信号22Xaを用いてディジタル
的に比較を行うように構成し、所定レベル範囲回路52
からのレベル範囲信号52aをディジタル値の信号にし
て構成してもよいことは言うまでもない。
【0101】そして、所定の探知目標物を水底Bとし
て、水底信号Baの信号レベルγbは所定のレベル範囲
Rbにしているので、このレベル範囲Rbを、上記のよ
うに、図17の〔色分レベル範囲〕のうちのレベル範囲
Lv5などの高いレベル範囲に設定した場合には、探知
画像24Bには、当然、魚群信号Faによる魚群Fの画
像が表示されるが、魚群Fの画像を表示させない場合に
は、レベル範囲Rbを図17の〔色分レベル範囲〕のう
ちのレベル範囲Lv2などの低いレベル範囲に設定すれ
ばよい。
【0102】なお、図6の構成では、比較回路51での
比較を所定のレベル範囲Rbの中間のレベル値にしてレ
ベル差Rsを得るようにしているが、この比較を、レベ
ル範囲Rbの最大のレベル値にして比較し、または、レ
ベル範囲Rbの最小のレベル値と最大のレベル値との両
方を用いて比較してもよいことは言うまでもない。
【0103】さらに、図1に鎖線で示したように、所定
レベル範囲回路52に手動操作58によって所定のレベ
ル範囲Rbの値を、探知する水域または水底に対応させ
た値に変更できるように構成したり、複数の所定のレベ
ル範囲Rbの値を設けておき、そのうちの1つを選択し
て用いるように変更して構成し得ることは言うまでもな
い。
【0104】そして、上記の第3の構成、すなわち、
「追従増幅型構成」によれば、探知する水域の移動など
により水底Bの水深値が変化したり、水底Bの地質が変
化したりして、水底信号Baの信号レベルγbが変化し
たときでも、探知画像24Bにおける水底Bの画像を自
動的に所定のレベル範囲Rb、例えば、赤色のレベル範
囲にして表示できる。
【0105】また、上記の第4の構成、すなわち、「増
幅維持型構成」によれば、上記の第7従来技術のよう
に、探知画像24B中に常に水底Bを自動的に表示する
構成の場合には、水底Bの水深値が大きくなると水底信
号Baの信号レベルγbが小さくなるので、水底Bの画
像の表示が、例えば、赤色から黄色に、さらには、緑色
に変化するため、こうした色の変化から水深値が大きく
なったことを知ることができる。
【0106】〔第2実施例〕以下、図2・図9・図17
により第2実施例を説明する。この第2実施例の構成
は、上記の第1実施例における自動調整回路50Xの部
分を、比較回路51・所定レベル範囲回路52での比較
動作を増幅信号20aの魚群信号Faの信号レベルγf
と所定のレベル範囲Rfとの比較を行えるようにした自
動調整回路Yに変更したものである。
【0107】そして、自動調整回路50Yによる増幅度
αの自動調整動作を、魚群信号Faの信号レベルγfが
所定のレベル範囲Rfになるように構成したものであ
る。なお、上記の第1実施例の構成と異なる箇所は次の
箇所である。
【0108】第1には、所定レベル範囲回路52におけ
る所定のレベル範囲を魚群信号Faの信号レベルγfに
対する所定のレベル範囲Rfに変更して構成した箇所で
ある。そして、所定のレベル範囲Rfは、例えば、図1
7の〔色分レベル範囲〕の黄色のレベル範囲Lv3の値
にして、所定レベル範囲回路52に記憶するように構成
する。
【0109】第2には、比較回路51での比較動作を、
魚群信号Faの信号レベルγfと所定のレベル範囲Rf
とを比較して得られる比較信号51aによって、増幅度
制御回路26を、第1実施例の場合と同様に、受信増幅
回路20の増幅度αを所定の漸増量Δαずつ、例えば、
20dBずつ漸増するように制御動作させることによ
り、図9のように、魚群信号Faの信号レベルγfが所
定のレベル範囲Rfに到達するように構成した箇所であ
る。
【0110】第3には、上記の到達後は、上記の第1実
施例の場合と同様に、「追従増幅型構成」による動作を
行う構成と、「増幅維持型構成」による動作を行う構成
との2つの構成を設けた箇所である。
【0111】したがって、「追従維持型構成」の場合に
は、探知動作を開始すると、自動調整回路50Y・増幅
度制御回路26によって、自動的に増幅信号20aのレ
ベルγを魚群信号Faのレベルγfが所定のレベル範囲
Rfになるように、増幅度制御回路26を介して、受信
増幅回路20の増幅度αを変化させる動作を続けること
になる。
【0112】また、「増幅維持型構成」の場合には、探
知動作を開始すると、自動調整回路50Y・増幅度制御
回路26によって、自動的に増幅信号20aのレベルγ
を魚群信号Faのレベルγfが所定のレベル範囲Rfに
到達させた後は、その到達の際の増幅度αを維持する動
作を続けることになる。
【0113】そして、比較回路51で用いる魚群信号F
aは、増幅信号20aの送信対応信号Ta・水底信号B
aを除いた部分の信号が魚群信号Faになるので、水底
判別回路30で得られる水底判別信号30bを用いて、
増幅信号20aのうちの魚群信号Faを選択するように
構成する。
【0114】なお、例えば、図18・図19のように、
複数の魚群信号Faが得られる場合には、そのうちの信
号レベルγfが最大の魚群信号Fa、または、水底信号
Baに最も近い魚群信号Faを選択するように構成す
る。
【0115】第4には、必要に応じて、目標物選択回路
55を設けることにより、比較回路51での比較動作
を、上記のように、魚群信号Faの信号レベルγfと所
定のレベル範囲Rfとによる比較と、上記の第1実施例
における水底信号Baの信号レベルγbと所定のレベル
範囲Rbとによる比較とに、切換動作できるように構成
した箇所である。
【0116】そして、この構成の場合には、例えば、所
定レベル範囲回路52にレベル範囲Rfとレベル範囲R
bとを設けるとともに、目標物選択回路55を手動操作
54で「魚群」または「水底」を選択動作させて得られ
る選択信号55aを比較回路51と所定レベル範囲回路
52とに与えることにより手動操作54で選択した動作
を行わせるように構成する。
【0117】つまり、この第2実施例の構成は、概括的
には、第1には、上記の第1の構成・第3の構成・第4
の構成において、上記の探知目標物を魚群Fとした第5
の構成を構成していることなる。
【0118】また、第2には、上記の第1の構成・第3
の構成〜第5の構成において、上記の増幅信号20aの
レベルγを複数のレベル範囲、例えば、レベル範囲Lv
1〜Lv5に区分して、上記の複数のレベル範囲Lv1
〜Lv5のそれぞれを異なる色、例えば、青色・緑色・
黄色・橙色・赤色に対応させて表示するとともに、特定
の色に対応するレベル範囲、例えば、黄色に対応するレ
ベル範囲Lv3を上記の所定のレベル範囲Rfとした上
記の第6の構成を構成していることになるものである。
【0119】なお、手動操作58によって所定のレベル
範囲Rfの値を、探知する魚群Fに対応させた値に変更
できるように構成したり、複数の所定のレベル範囲Rf
の値を設けておき、そのうちの1つを選択して用いるよ
うに変更して構成し得ることは言うまでもない。
【0120】そして、上記の第3の構成、すなわち、
「追従増幅型構成」によれば、探知する水域の移動や魚
群Fの移動などにより魚群Fの水深値や密度が変化し
て、魚群信号号Faの信号レベルγfが変化したときで
も、探知画像24Bにおける魚群Fの画像を自動的に所
定のレベル範囲Rf、例えば、赤色のレベル範囲にして
表示できる。
【0121】また、上記の第4の構成、すなわち、「増
幅維持型構成」によれば、探知する水域の移動や魚群F
の移動などにより魚群Fの水深値や密度が変化して、魚
群信号号Faの信号レベルγfが変化したときには、そ
の変化に伴って、魚群Fの画像の表示が、例えば、黄色
から橙色に、または、黄色から緑色に変化するため、こ
うした色の変化から魚群Fの変化状態を適確に知ること
ができる。
【0122】〔第3実施例〕以下、図1・図2・図7・
図17により第3実施例を説明する。この第3実施例の
構成が上記の第1実施例・第2実施例の構成と異なる箇
所は、次の箇所である。
【0123】第1には、増幅度制御回路26に、増幅信
号20aの水底信号Baの信号レベルγbと所定のレベ
ル範囲Rbとのレベル差Rsに対応する増幅量αs、ま
たは、増幅信号20aの魚群信号Faの信号レベルγf
と所定のレベル範囲Rfとのレベル差Rsに対応する増
幅量αsを設けて制御するようにした箇所である。
【0124】そして、このレベル差Rsの値に対する増
幅量αsの値は、例えば、受信増幅回路20の増幅動作
実験により求めたデータを増幅度制御回路26に記憶し
ておくように構成する。
【0125】第2には、増幅度制御回路26の制御動作
を、図7のように、送信信号11aの繰返送信開始時に
得られた比較信号51aのレベル差Rsにもとづいて、
レベル差Rsに相当する増幅量αsだけ、受信増幅回路
20の増幅度αを増加させるように構成した箇所であ
る。
【0126】したがって、送信信号11aの繰返送信を
開始すると、直ちに、増幅信号20aの水底信号Baの
信号レベルγbを所定のレベル範囲Rbに到達させ、ま
たは、増幅信号20aの魚群信号Faの信号レベルγf
を所定のレベル範囲Rfに到達させることができるよう
に動作することになる。
【0127】つまり、この第3実施例の構成は、概括的
には、第1には、この第1の構成における増幅増加手段
に代えて、上記のレベル差Rsに対応する上記の増幅度
αを増加、例えば、レベル差Rsに対応する増幅量αs
だけ上記の受信増幅回路20の増幅度αを増加すること
により、
【0128】上記の反射信号13aの上記の増幅信号2
0aのレベルを上記の所定のレベル範囲に到達、例え
ば、増幅信号20aの水底信号Baの信号レベルγbを
所定のレベル範囲Rbに到達させ、または、増幅信号2
0aの魚群信号Faの信号レベルγfを所定のレベル範
囲Rfに到達させる増幅増加手段を設けた上記の第2の
構成を構成しているものである。
【0129】第2には、上記の第2の構成において、上
記の到達の後、例えば、増幅信号20aの水底信号Ba
の信号レベルγbを所定のレベル範囲Rbに到達させ、
または、増幅信号20aの魚群信号Faの信号レベルγ
fを所定のレベル範囲Rfに到達させた後も、
【0130】上記のレベル差Rsにもとづいて上記の増
幅度αを増減して上記の反射信号13aの上記の増幅信
号20aのレベルを上記の所定のレベル範囲に、例え
ば、例えば、増幅信号20aの水底信号Baの信号レベ
ルγbを所定のレベル範囲Rb、または、増幅信号20
aの魚群信号Faの信号レベルγfを所定のレベル範囲
Rfに追従させる追従手段を付加した上記の第3の構成
を構成しているものである。
【0131】第3には、上記の第2の構成において、上
記の到達の後、例えば、増幅信号20aの水底信号Ba
の信号レベルγbを所定のレベル範囲Rbに到達させ、
または、増幅信号20aの魚群信号Faの信号レベルγ
fを所定のレベル範囲Rfに到達させた後は、上記の到
達の際の上記の増幅度αを維持する維持手段を付加した
上記の第4の構成を構成しているものである。
【0132】また、第4には、上記の第2の構成〜第4
の構成において、上記の探知目標物を水底Bまたは魚群
Fとした上記の第5の構成を構成しているものである。
【0133】さらに、第5には、上記の第2の構成〜第
5の構成において、上記の増幅信号20aのレベルγを
複数のレベル範囲、例えば、レベル範囲Lv1〜Lv5
に区分して、上記の複数のレベル範囲Lv1〜Lv5の
それぞれを異なる色、例えば、青色・緑色・黄色・橙色
・赤色に対応させて表示するとともに、
【0134】特定の色に対応するレベル範囲、例えば、
黄色に対応するレベル範囲Lv3を上記の所定のレベル
範囲Rfとし、または、赤色に対応するレベル範囲Lv
5を上記の所定のレベル範囲Rbとした上記の第6の構
成を構成していることになるものである。
【0135】〔第4実施例〕以下、図1・図3・図8・
図11・図17により第4実施例を説明する。この第4
実施例の構成は、図3の自動調整回路50Zの構成から
目標物選択回路55・水種選択回路57を除去した構成
であって、予定増幅度回路53により、送信信号11a
の繰返送信開始時に、予め定めた増幅度、すなわち、予
定増幅度によって増幅した後に、レベル差Rsの分だけ
増幅度を増減させて所定のレベル範囲Rbまたは所定の
レベル範囲Rfに到達させるように構成したものであ
り、上記の第1実施例〜第3実施例の構成と異なる箇所
は、次の箇所である。
【0136】第1には、範囲選択回路29により選択さ
れる深度範囲H、例えば、図17の深度範囲Hに対する
水深値を代表する水深値Dpを、例えば、探知画像24
Bの表示開始点tpの水深値Dp1と、表示画像24B
の下端位置24zの水深値Dp2との中間点の水深値D
pとして定めた箇所である。なお、この水深値Dpは、
表示開始点tpの水深値Dp1、または、表示画像24
Bの下端位置24zの水深値Dp2としてもよいもので
ある。
【0137】第2には、水深値Dpに存在する探知目標
物、例えば、水底Bまたは魚群fを、その所定のレベル
範囲Rbまたはレベル範囲Rfに増幅するために必要な
増幅度をが存在する水深値Dpに対応して、予め定めた
増幅度、すなわち、予定増幅度を受信増幅回路20の増
幅度αとするために必要な増幅度制御回路26に与える
制御量を予定増幅度回路53に設けた箇所である。
【0138】この予定増幅度は、例えば、水底Bに対し
ては、図8のように、予定増幅度αb1とし、魚群Fに
対しては、図11のように、予定増幅度αf1とする
と、予定増幅度αb1または予定増幅度αf1を、上記
の第9従来技術にもとづいて算定により求めた増幅度、
または、水中探知装置100を船舶に装備して実験によ
り求めた増幅度を用い、求めた予定増幅度αb1または
予定増幅度αf1に対応する各制御量のデータを予定増
幅度回路53に記憶するように構成する。
【0139】そして、後者の場合には、手動操作25に
よって、増幅度制御回路26を手動で調整する状態にし
ておき、現に探知している深度範囲Hにおいて、その調
整により、探知画像24Bに表示された探知目標物の画
像が所定のレベル範囲に相当する画像、例えば、水底B
の画像Bを所定のレベル範囲Rbとするレベル範囲Lv
5の色、すなわち、赤色にしたときの増幅度制御回路2
6の制御データを表すデータ信号26bを予定増幅度回
路53に与えて、その制御データを記憶させる構成を用
いることができる。
【0140】なお、探知目標物を魚群Fにした場合の制
御データも、増幅度制御回路26を同様に動作させると
ともに、魚群Fの画像Fを所定のレベル範囲Rfとする
レベル範囲Lv3の色、すなわち、黄色にしたときの増
幅度制御回路26の制御データを表すデータ信号26b
によって同様に記憶させればよいことは言うまでもな
い。
【0141】第3には、範囲選択回路29の選択動作に
もとづく選択信号29cを予定増幅度回路53に与え
て、水深値Dpと予定増幅度αb1または予定増幅度α
f1とに対応する制御量のデータを選択した予定増幅度
信号53aを増幅度制御回路26に与えて受信増幅回路
20の増幅度αを制御するようにした箇所である。
【0142】この制御によって、探知目標物を水底Bと
した場合には、図8の〔初期増幅状態〕のように、予定
増幅度αb1で増幅された増幅信号20a1の水底信号
Baが得られ、探知目標物を魚群Fとした場合には、図
11の〔初期増幅状態〕のように、予定増幅度αf1で
増幅された増幅信号20a1の魚群信号Faが得られる
ことになる。
【0143】第4には、上記の予定増幅度で増幅した増
幅信号20a1中の探知目標物の信号の信号レベルを、
比較回路51で、所定レベル範囲回路52からの所定の
レベル範囲と比較して得られたレベル差Rsによって増
幅度αを増減する制御を増幅度制御回路26に行わせる
ことにより、探知目標物の信号の信号レベルを所定のレ
ベル範囲に到達させるようにした箇所である。
【0144】この制御によって、探知目標物を水底Bと
した場合には、図8の〔初期増幅状態〕のように、予定
増幅度αb1で増幅された増幅信号20a1の水底信号
Baの信号レベルγbと所定のレベル範囲Rbとのレベ
ル差Rsに相当する増減量αb2だけ、受信増幅回路2
0の増幅度αが増減されるので、図8の〔所定増幅状
態〕のように、水底信号Baの信号レベルγbが所定の
レベル範囲Rbに到達することになる。
【0145】また、探知目標物を魚群Fとした場合に
は、図11の〔初期増幅状態〕のように、予定増幅度α
f1で増幅された増幅信号20a1の魚群信号Faの信
号レベルγfと所定のレベル範囲Rfとのレベル差Rs
に相当する増減量αf2だけ、受信増幅回路20の増幅
度αが増減されるので、図11の〔所定増幅状態〕のよ
うに、魚群信号Faの信号レベルγfが所定のレベル範
囲Rfに到達することになる。
【0146】なお、上記の増減量αb2または増減量α
f2は、一般的には、探知目標物とする水底Bまたは魚
群Fの水深値が、代表する水深値Dpよりも大きい場合
には増量になり、代表する水深値Dpよりも小さい場合
には減量になることは言うまでもない。
【0147】つまり、この第4実施例の構成は、概括的
には、第1には、水中にパルス状の音波S1を繰返送信
して得られる反射信号13aを増幅した増幅信号20a
にもとづいて表示画面24に所定の探知目標物、例え
ば、水底B・魚群Fなどの探知画像24Bを表示する水
中音波探知装置100において、
【0148】上記の増幅信号20aのうちの上記の探知
目標物の信号に対する所定のレベル範囲、例えば、水底
信号Baに対する所定のレベル範囲Rb、または、魚群
信号Faに対する所定のレベル範囲Rfを予め設定する
レベル設定手段と、
【0149】上記の繰返送信の開始の時に、上記の表示
画面24に表示する探知範囲Hの水深値、例えば、探知
範囲Hの水深を代表する水深値Dpに対応して予め定め
た増幅度、例えば、予定増幅度αb1または予定増幅度
αf2により上記の反射信号13aを増幅した上記の増
幅信号20a1を予定増幅信号20a1として得る予定
増幅手段と、
【0150】上記の予定増幅信号20a1のレベルと上
記の所定のレベル範囲とのレベル差、例えば、増幅信号
20aの水底信号Baの信号レベルγbと所定のレベル
範囲Rbとのレベル差Rs、または、増幅信号20aの
魚群信号Faの信号レベルγfと所定のレベル範囲Rf
とのレベル差Rsを得るとともに、
【0151】上記のレベル差Rsに対応して上記の増幅
の増幅度αを増減して、上記の増幅信号のレベルを上記
の所定のレベル範囲に到達、例えば、増幅信号20aの
水底信号Baの信号レベルγbを所定のレベル範囲Rb
に到達させ、または、増幅信号20aの魚群信号Faの
信号レベルγfを所定のレベル範囲Rfに到達させる増
幅度増減手段とを設けた上記の第7の構成を構成してい
るものである。
【0152】第2には、上記の第7の構成において、上
記の到達の後も、上記のレベル差、例えば、レベル差R
bまたはレベル差Rfにもとづいて上記の増幅度αを増
減して上記の反射信号13aの上記の増幅信号20aの
レベルを上記の所定のレベル範囲に追従、例えば、増幅
信号20aの水底信号Baの信号レベルγbを所定のレ
ベル範囲Rbに追従させ、または、増幅信号20aの魚
群信号Faの信号レベルγfを所定のレベル範囲Rfに
追従させる追従手段を付加した上記の第8の構成を構成
しているものである。
【0153】第3には、上記の第7の構成において、上
記の到達の後は、上記の到達の際の上記の増幅度、例え
ば、増幅信号20aの水底信号Baの信号レベルγbを
所定のレベル範囲Rbに到達させ、または、増幅信号2
0aの魚群信号Faの信号レベルγfを所定のレベル範
囲Rfに到達させたときの受信増幅回路20の増幅度α
を維持する維持手段を付加した上記の第9の構成を構成
しているものである。
【0154】第4には、上記の第7の構成〜第9の構成
において、上記の所定の探知目標物を水底Bまたは魚群
Fとした上記の第10の構成を構成していることになる
ものである。
【0155】さらに、第5には、上記の第7の構成〜第
10の構成において、上記の増幅信号20aのレベルγ
を複数のレベル範囲、例えば、レベル範囲Lv1〜Lv
5に区分して、上記の複数のレベル範囲Lv1〜Lv5
のそれぞれを異なる色、例えば、青色・緑色・黄色・橙
色・赤色に対応させて表示するとともに、特定の色に対
応するレベル範囲、例えば、黄色に対応するレベル範囲
Lv3を上記の所定のレベル範囲Rfとした上記の第1
1の構成を構成していることになるものである。
【0156】〔第5実施例〕以下、図1・図3・図8・
図11・図17により第5実施例を説明する。この第5
実施例の構成は、図3の自動調整回路50Zように、上
記の第4実施例の構成に加えて、目標物選択回路55・
水種選択回路57を付加した構成であって、予定増幅度
回路53・増幅度制御回路26によって受信増幅回路2
0に与える予定増幅度を、目標物選択回路55・水種選
択回路57によって最適のものに選択できるように構成
したものであり、上記の第4実施例と異なる箇所は、次
の箇所である。
【0157】第1には、目標物選択回路55の選択信号
55aによって、予定増幅度回路52からの予定増幅度
のデータと、所定レベル範囲回路52からの所定の範囲
のデータと、比較回路51で比較する増幅信号20aの
比較部分とを、探知目標物の種別、例えば、水底Bまた
は魚群Fのうちの選択したものに対応させるように構成
した箇所である。
【0158】第2には、手動操作56によって選択され
る水種選択回路57の選択信号57aによって、予定増
幅度回路52からの予定増幅度のデータを、水種が真水
の場合に対応させたデータ、水種が海水の場合に対応さ
せたデータ、水温を複数段階、例えば、10℃単位の複
数段階に仕分けた場合に対応させたデータなどのうちの
選択したものに対応させるように構成した箇所である。
【0159】なお、水種・水温にもとづく予定増幅度の
データは、上記の第4実施例の場合と同様に上記の第8
従来技術にもとづいて算定により求めた増幅度、また
は、水中探知装置100を船舶に装備して実験により求
めた増幅度を用いる。
【0160】つまり、この第6実施例の構成は、上記の
第5実施例による上記の第7の構成のうちの予定増幅手
段における予定増幅度αb1または予定増幅度αf2
を、水種・水温にもとづく変化を加味した値にした構成
になっているものであり、また、上記の第4実施例によ
る上記の第7の構成〜第11の構成を、同様に構成して
いることになるものである。
【0161】〔第6実施例〕以下、図1〜図5により第
6実施例を説明する。この第6実施例の構成は、上記の
第1実施例〜第5実施例のディスクリートな回路構成に
よる構成を、図15の第5従来技術による構成の場合と
同様に、CPUを主体とする主制御処理部分70と、C
PUを主体とする画像処理部分27Xとを用いた構成に
変更して構成したものである。
【0162】そして、主制御処理部分70には、図15
の構成に加えて、自動調整回路50X・50Y・50Z
の部分に相当する機能部分を追加して構成するととも
に、設定操作部分76の操作によって主制御処理部分7
0に与える信号には、手動操作54・56・58の操作
に対応する操作信号54a・56a・58aを追加して
構成してある。
【0163】さらに、具体的には、図5のように、主制
御処理部分70をCPU70Aを主体する制御処理部分
により構成して、増幅信号20a・水底判別信号30b
・水温検出信号80aなどの検出信号のデータと、操作
信号21a・23Ya・25a・28a・81a・54
a・56a・58aのデータとを入出力ポート71を介
して作業用メモリ72に与えて作業用データとして記憶
する。なお、入出力ポート71にアナログ信号で入出さ
れた信号は入出力ポート71に設けたA/D変換部分に
よりディジタル信号に変換している。
【0164】また、データ用メモリ74に制御処理の基
準とするデータ、例えば、所定レベル範囲回路52にお
ける各所定のレベル範囲に相当する基準データ、予定増
幅度回路53における各予定増幅度に相当する基準デー
タなどを記憶する。
【0165】そして、CPU70Aが、これらの基準デ
ータと、時計回路75からのクロックパルスなどの時計
データと、処理用メモリ72に記憶した制御処理フロー
のプログラムとにもとづいて、作業用メモリ72に記憶
したデータを処理することにより得られた各制御信号を
入出力ポート71を介して所要の部分に与えるようにし
たものである。なお、制御信号をアナログ信号にする必
要があるものは入出力ポートに設けたD/A変換部分に
よりアナログ信号に変換している。
【0166】各制御信号としては、送信回路に与える時
間信号12aに相当する信号12aX、表示選択機能部
分27yに与える選択信号21aに相当する21aX、
色分回路23Xに与える色分操作信号23Yaに相当す
る信号23YaX、受信増幅回路20に与える増幅度制
御信号26aに相当する信号26aX、画像走査機能部
分27zに与える範囲選択信号29aに相当する信号2
9aX、水温表示を行うために表示選択機能部分27y
に与える水温データ信号82Yaに相当する信号82Y
aXなどが含まれている。
【0167】そして、各操作信号・各検出信号・各制御
信号と主制御処理部分70における制御処理とは、上記
の第1実施例〜第5実施例のそれぞに対応して設けるよ
うにしたものである。
【0168】したがって、この第6実施例の構成は、上
記の第1実施例〜第5実施例のそれぞに対応する上記の
第1の構成〜第11の構成を構成していることになるも
のである。
【0169】〔第7実施例〕以下、図1〜図11・図1
3・図14により第7実施例を説明する。この第7実施
例の構成は、上記の図1〜図11の第1実施例〜第6実
施例による探知周波数を1つの周波数にした1周波型の
構成を、図13または図14のような探知周波数を2つ
の周波数にした2周波型の構成に適用して構成したもの
である。
【0170】そして、上記の図1〜図11の構成にのう
ちの周波数fdに対する各自動調整回路50X・50Y
・50Zとこれらに付随する機能部分を、他の周波数f
dAに関連する回路部分に対しても、同様に設けるよう
に構成したものである。
【0171】したがって、この第7実施例の構成は、上
記の第1実施例〜第6実施例による上記の第1の構成〜
第11の構成を構成していることになるものであり、そ
のうちの第7の構成において、予定増幅手段の構成を、
【0172】上記の繰返送信の開始の時に、上記の表示
画面24に表示する探知範囲Hの水深値、例えば、探知
範囲Hの水深を代表する水深値Dpと、上記の音波の周
波数、例えば、音波S1の周波数fdまたは音波S1A
の周波数fdAと、上記の所定の探知目標物、例えば、
水底Bまたは魚群Fとに対応して予め定めた増幅度によ
り上記の反射信号13aを増幅した上記の増幅信号20
a1を予定増幅信号20a1として得る予定増幅手段に
変更した構成をも構成していることになるものである。
【0173】〔変形実施〕この発明は次のように変形し
て実施することを含むものである。 (1)第1実施例〜第7実施例の構成から手動操作58
により所定のレベル範囲を変更する構成部分を除去して
構成する。
【0174】(2)第1実施例〜第7実施例の構成を、
「追従増幅型構成」のみの構成、または、「増幅維持型
構成」のみの構成に変更して構成する。 (3)第1実施例〜第7実施例の構成と、上記(1)
(2)の構成とから、水温検出器80とこれに付随する
構成部分を除去して構成する。
【0175】(4)図3に鎖線で示したように、増幅信
号20aまたは増幅信号20aのA/D変換信号22X
aと、水底判別信号30bとを所定レベル範囲回路52
に与えておき、実際の探知状態で、増幅度制御回路26
を手動で制御して、探知画像24Bにおける水底Bまた
は魚群Fの表示が所望する表示状態になったときの水底
信号Baまたは魚群信号Faの信号レベルを、所定レベ
ル範囲Rbまたは所定レベル範囲Rfのデータとして記
憶するように構成する。 (5)モノクロ表示による水中音波探知装置に適用して
構成する。
【0176】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、自動
調整回路と増幅度制御回路との連携動作によって、反射
信号の増幅信号のレベルが自動敵に所定のレベル範囲に
到達させられるので、探知する水域が変化した場合で
も、使用者が、その都度、手動操作によって増幅度を制
御するような面倒な作業が不要になるため、迅速な探知
作業が行えるなどの特長がある。
【0177】また、対象となる水域で実験して得られた
レベル範囲を記憶させる構成によって実用性の高い所定
のレベル範囲を設定できるなどの特長をもつ水中音波探
知装置を提供し得るなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面中、図1〜図11はこの発明の実施例を、また、図
12〜図20は従来技術を示し、各図の内容は次のとお
りである。
【図1】全体ブロック構成図
【図2】全体ブロック構成図
【図3】全体ブロック構成図
【図4】全体ブロック構成図
【図5】要部ブロック構成図
【図6】要部信号波形・表示画像図
【図7】要部信号波形・表示画像図
【図8】要部信号波形・表示画像図
【図9】要部信号波形・表示画像図
【図10】要部信号波形・表示画像図
【図11】要部信号波形・表示画像図
【図12】全体ブロック構成図
【図13】全体ブロック構成図
【図14】全体ブロック構成図
【図15】全体ブロック構成図
【図16】要部信号波形図
【図17】要部信号波形・表示画像図
【図18】要部信号波形・表示画像図
【図19】要部信号波形・表示画像図
【図20】要部信号波形・表示画像図
【符号の説明】
11 送信回路 11A 送信回路 11B 送信回路 11a 送信信号 11aA 送信信号 12 同期回路 12a 時間深度 13 送受波器 13A 送受波器 13a 反射信号 13aA 反射信号 14 送受兼用回路 14A 送受兼用回路 14B 送受兼用回路 20 受信増幅回路 20A 受信増幅回路 20a 増幅信号 20aA 増幅信号 20b 増幅信号 20bA 増幅信号 21 手動操作 21a 操作信号 21aX 選択操作信号 21B 手動操作 22X A/D変換 22XA A/D変換 22Y 表示選択回路 22YA 表示選択回路 22Ya 選択信号 22YaA 選択信号 23 表示記憶回路 23X 色分回路 23Y 手動操作 23Ya 操作信号 23YaX 色分操作信号 23Z D/A変換 23Za 三原色用信号 23a 原表示信号 24 表示画面 24B 探知画像 24B1 始端 24B2 終端 24S 表示走査部分 24a 探知画像 24b 探知画像 24z 下端位置 25 手動操作 25a 操作信号 25A 手動操作 26 増幅度制御回路 26A 増幅度制御回路 26a 増幅制御信号 26aA 増幅制御信号 26aX 増幅制御信号 27 画面走査回路 27X 画像処理部分 27a 画面走査信号 27b アドレス信号 27c 表示走査信号 27y 表示選択機能部分 27z 画像走査機能部分 28 手動操作 29 範囲選択回路 29a 範囲選択信号 29aX 範囲選択信号 29b 選択信号 30 水底判別回路 30a 水底判別信号 50X 自動調整回路 50Y 自動調整回路 50Z 自動調整回路 51 比較回路 52 所定レベル範囲回路 53 予定増幅度回路 54 手動操作 55 目標物選択回路 55a 選択信号 57 水種選択回路 58 手動操作 60 手動操作 61 周波数選択回路 61a 駆動信号 61b 駆動信号 70 主制御処理部分 76 設定操作部 80 水温検出器 80a 水温検出器信号 81 手動操作 82X A/D変換 82Y 表示選択回路 82Ya 水温データ信号 82YaX 水温データ表示信号 100 水中音波探知装置 B 水底 Ba 水底信号 Ba1 始点部分 Dp 水深値 Dp1 水深値 Dp2 水深値 Ds 表示幅 F 魚群 Fa 魚群信号 Fb 底付魚群 H 深度範囲 Hb 深度範囲 Lv1 レベル範囲 Lv2 レベル範囲 Lv3 レベル範囲 Lv4 レベル範囲 Lv5 レベル範囲 Rb レベル範囲 Rs レベル差 S1 音波 S2 音波 T 発信線 TP パルス Ta 送信対応信号 X 普通表示部分 Y 水底拡大部分 fd 探知周波数 fdA 探知周波数 t 時間 t0 送信時点 tp 表示開始時点 tp1 中間時点 tr 繰返周期・探知周期 ts 水深点 α 増幅度 αb1 予定増幅度 αf1 予定増幅度 αs 増幅量 β 移行方向 γ 信号レベル γb 信号レベル γf 信号レベル Δα 漸増量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 渉 神奈川県津久井郡津久井町青山778−25 (72)発明者 町田 運八 東京都世田谷区八幡山3−11−2 Fターム(参考) 5J083 AA02 AB01 AB08 AC09 AC29 AD04 AE04 AE06 AF15 BA01 BA09 BE19 EA14 EA30 EA33 EA46 EB05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中にパルス状の音波を繰返送信して得
    られる反射信号を増幅した増幅信号にもとづいて表示画
    面に所定の探知目標物の探知画像を表示する水中音波探
    知装置であって、 前記増幅信号のうちの前記探知目標物の信号に対する所
    定のレベル範囲を予め設定するレベル設定手段と、 前記繰返送信の開始の時は前記増幅の増幅度を低下させ
    ておき、前記開始の後に得られる前記探知目標物の信号
    レベルと前記所定のレベル範囲とを比較してレベル差を
    得る比較手段と、 前記レベル差にもとづいて前記増幅度を漸増することに
    より前記探知目標物の信号レベルを前記所定のレベル範
    囲に到達させる増幅増加手段とを具備することを特徴と
    する水中音波探知装置。
  2. 【請求項2】 水中にパルス状の音波を繰返送信して得
    られる反射信号を増幅した増幅信号にもとづいて所定の
    探知目標物の探知画像を表示する水中音波探知装置であ
    って、 前記増幅信号のうちの前記探知目標物の信号に対する所
    定のレベル範囲を予め設定するレベル設定手段と、 前記繰返送信の開始の時は前記増幅の増幅度を低下させ
    ておき、前記開始の後に得られる前記探知目標物の信号
    レベルと前記所定のレベル範囲とを比較してレベル差を
    得る比較手段と、 前記レベル差に対応する前記増幅度を増加することによ
    り前記反射信号の前記増幅信号のレベルを前記所定のレ
    ベル範囲に到達させる増幅増加手段とを具備することを
    特徴とする水中音波探知装置。
  3. 【請求項3】 前記到達の後も、前記レベル差にもとづ
    いて前記増幅度を増減して前記反射信号の前記増幅信号
    のレベルを前記所定のレベル範囲に追従させる追従手段
    を付加したことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の水中音波探知装置。
  4. 【請求項4】 前記到達の後は、前記到達の際の前記増
    幅度を維持する維持手段を付加したことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の水中音波探知装置。
  5. 【請求項5】 前記探知目標物を水底または魚群とした
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記
    載の水中音波探知装置。
  6. 【請求項6】 前記増幅信号のレベルを複数のレベル範
    囲に区分して、前記複数のレベル範囲のそれぞれを異な
    る色に対応させて表示するとともに、特定の色に対応す
    るレベル範囲を前記所定のレベル範囲としたことを特徴
    とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の水中音
    波探知装置。
  7. 【請求項7】 水中にパルス状の音波を繰返送信して得
    られる反射信号を増幅した増幅信号にもとづいて表示画
    面に所定の探知目標物の探知画像を表示する水中音波探
    知装置であって、 前記増幅信号のうちの前記探知目標物の信号に対する所
    定のレベル範囲を予め設定するレベル設定手段と、 前記繰返送信の開始の時に、前記表示画面に表示する探
    知範囲の水深値、または、前記水深値と前記音波の周波
    数、または、前記水深値と前記周波数と前記所定の探知
    目標物とに対応して予め定めた増幅度により前記反射信
    号を増幅した前記増幅信号を予定増幅信号として得る予
    定増幅手段と、 前記予定増幅信号のレベルと前記所定のレベル範囲との
    レベル差を得るとともに、前記レベル差に対応して前記
    増幅の増幅度を増減して前記増幅信号のレベルを前記所
    定のレベル範囲に到達させる増幅度増減手段とを具備す
    ることを特徴とする水中音波探知装置。
  8. 【請求項8】 前記到達の後も、前記レベル差にもとづ
    いて前記増幅度を増減して前記反射信号の前記増幅信号
    のレベルを前記所定のレベル範囲に追従させる追従手段
    を付加したことを特徴とする請求項7記載の水中音波探
    知装置。
  9. 【請求項9】 前記到達の後は、前記到達の際の前記増
    幅度を維持する維持手段を付加したことを特徴とする請
    求項7記載の水中音波探知装置。
  10. 【請求項10】 前記所定の探知目標物を水底または魚
    群としたことを特徴とする請求項7から請求項9のいず
    れかに記載の水中音波探知装置。
  11. 【請求項11】 前記増幅信号のレベルを複数のレベル
    範囲に区分して、前記複数のレベル範囲のそれぞれを異
    なる色に対応させて表示するとともに、特定の色に対応
    するレベル範囲を前記所定のレベル範囲としたことを特
    徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の水
    中音波探知装置。
JP2000386577A 2000-12-20 2000-12-20 水中音波探知装置 Pending JP2002189077A (ja)

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