JP2002189063A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002189063A
JP2002189063A JP2000390923A JP2000390923A JP2002189063A JP 2002189063 A JP2002189063 A JP 2002189063A JP 2000390923 A JP2000390923 A JP 2000390923A JP 2000390923 A JP2000390923 A JP 2000390923A JP 2002189063 A JP2002189063 A JP 2002189063A
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Yasushi Kono
安志 河野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 論理ユニットの組み込み自己検査(BIS
T)を記憶ユニットによって妨げられることなく、シス
テム動作速度で行える半導体装置を提供する。 【解決手段】 RAM3の出力do(0)に接続されるスキ
ャン記憶素子1において、実際の記憶素子である2段構
成のラッチLT1,LT2のデータ入力を選択するセレ
クタ101を設け、テストモード時は、セレクタ101
によって、RAM3の出力値do(0)ではなく、論理値0
又は論理値1を選択し、LT1,LT2に出力する。L
T1,LT2は、システムキャプチャクロックCCKに
同期して、セレクタ101が出力する信号を取り込み、
データ出力ピンDoutを介して、組合せ回路5に出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特に、組み込み自己検査回路を備えた半導体装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、組み込み自己検査(BIST:
Built In Self Test)回路を備えた半導体装置が知られ
ている。BISTは、半導体装置が自分自身を試験する
ことによって、半導体装置の試験を容易化する手法であ
る。
【0003】図6は、BIST回路を備えた半導体装置
の構成を示す図である。
【0004】同図に示すように、半導体装置150は、
論理ユニットとしての組合せ回路4,5と、記憶ユニッ
トとしてのRAM3とを備えている。半導体装置150
は、更に、PRPG(Pseudo Random Pattern Generato
r)10と、MISR(MultipleInput Signature Registe
r)11と、記憶素子1,2,13,14とを備える。P
RPG10とMISR11と記憶素子1,2,13,1
4とは、BIST回路を構成し、半導体装置150の検
査を行うためのBISTを実行する。
【0005】PRPG10は、疑似乱数テストパタン発
生器であり、MISR11は、出力応答系列を圧縮し、
圧縮結果を出力する符号圧縮器である。PRPG10及
びMISR11の詳細については後述する。
【0006】記憶素子1,2,13,14は、組合せ回
路4,5やRAM3との間で、信号のやり取りを行うフ
リップフロップ等の記憶素子であり、通常動作時は、組
合せ回路4,5等と共に、半導体装置150内の順序回
路を構成し、テストモード時は、他の記憶素子と縦続接
続されて、スキャンパス(スキャンチェーン)を構成す
るスキャン記憶素子である。
【0007】同図に示した例では、スキャンパス12と
して、PRPG10から、記憶素子13,14を介し
て、MISR11につながるものと、PRPG10か
ら、記憶素子2,1を介して、MISR11につながる
ものの2本のスキャンパスが示されている。
【0008】PRPG10により発生したテストパタン
は、スキャンパス12を介して、記憶素子13,14及
び記憶素子2,1にスキャンインされる。そして、スキ
ャンインされたテストパタンを使って、組合せ回路4,
5の試験が行われ、その結果は、記憶素子に取り込ま
れ、記憶素子13,14及び記憶素子2,1からスキャ
ンパス12を介してMISR11にスキャンアウトされ
る。そして、スキャンアウトされた値は、MISR11
によって符号圧縮され、半導体装置150の外部に出力
される。そして、その符号の比較により、半導体装置1
50の良否判定が行われる。
【0009】図7は、PRPGの構成例を示す図であ
る。
【0010】同図に示すように、PRPG200は、複
数のFF(フリップフロップ)201と、それらを循環的
に接続するEXOR(排他的論理和)ゲート202とを備
える。この回路では、各FF201に初期値を与えた
後、クロックを印可するとそのクロックに同期して順
次、循環周期をもつ疑似乱数が発生され、発生された疑
似乱数がスキャンパス12へ供給されていく。
【0011】図8は、MISRの構成例を示す図であ
る。
【0012】同図に示すように、MISR210は、交
互に接続された複数のFF211及びEXORゲート2
12を備え、さらにそれらを循環的に接続するEXOR
ゲート213を備える。この回路では、FF211に初
期値を与えた後、クロックに同期して、EXOR212
の一方の入力に接続されたスキャンパス12から印可さ
れてくる値を使った演算が行われる。その結果、スキャ
ンパス12より順次印可されてくる値を時系列に沿って
圧縮した結果であるシグネチャが得られる。
【0013】このシグネチャは、試験の結果として、半
導体装置150の外部へと出力される。半導体装置15
0に対する論理シミュレーションによって予め求められ
ているシグネチャの正常値と、MISR11に保持され
た観測値とを比較することでスキャンパス自身も含め
て、組合せ回路4および5が正常であるか否かの判定を
行うことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6におい
て、記憶素子1は、RAM3のデータ出力do(0)〜do(2)
に接続されており、RAM3から出力される信号が取り
込まれる。従って、RAM3内の各メモリセルが初期化
されていない状態で試験が開始されると、メモリセルの
値が定まっていないため、不定値が記憶素子1に取り込
まれることになる。その結果、スキャンパス12を介し
てMISR11に不定値が混入されることになり、シグ
ネチャの正常な計算ができなくなる。
【0015】入力が確定していれば、組合せ回路4,5
からは、不定値がスキャンパスに混入されることはない
が、初期化されていないRAM3からは不定値が混入さ
れる恐れがある。BISTを用いないスキャンテストで
は不定値が混入したときのデータは捨て去る(マスクす
る)ことによって試験を行うことが可能であるが、BI
ST回路では、一般に、スキャンアウトされた値を圧縮
したシグネチャによって良否判断を行うので、スキャン
アウトデータに不定値が混入すると、正常な試験が行え
なくなる。
【0016】この問題を解決するために、例えば、テス
トモード時は、データ出力値が、常にデータ入力値と等
しくなるようなRAMを利用して、BISTを実行する
方法がとられる。
【0017】図9は、このような方法を採用した場合の
RAMの構成を示す図である。
【0018】同図に示すように、RAM300は、メモ
リ301と、読み出しアドレスデコーダ302と、書き
込みアドレスデコーダ303と、セレクタ304と、O
Rゲート305と、ANDゲート306とを備える。
【0019】メモリ301には、データ入力ピンDin
を介して、データが入力される。また、メモリ301か
ら読み出されたデータが、データ出力ピンDoutを介
して、RAM300の外部に出力される。
【0020】読み出しアドレスデコーダ302は、読み
出しアドレスピンRAを介して入力される読み出しアド
レスをデコードし、デコードした結果を、メモリ301
に出力する。
【0021】セレクタ304は、テストモードピンTE
を介して入力されるテストモード信号に従って、書き込
みアドレスピンWAを介して入力される書き込みアドレ
スと、読み出しアドレスピンRAを介して入力される読
み出しアドレスとのいずれかを選択し、書き込みアドレ
スデコーダ303へ出力する。
【0022】書き込みアドレスデコーダ303は、セレ
クタ304から供給されるアドレスをデコードし、デコ
ードした結果を、メモリ301に出力する。書き込みア
ドレスデコーダ303を動作させるか否かは、ORゲー
ト305の出力信号によって制御される。
【0023】ORゲート305は、ANDゲート306
の出力とテストモードピンTEを介して入力されるテス
トモード信号とのOR条件をとり、その結果を書き込み
アドレスデコーダ303に出力する。ANDゲート30
6は、制御ピンWEを介して入力される書き込み動作を
行うか否かを示す制御信号と、クロックピンTを介して
入力されるクロック信号とのAND条件をとり、その結
果をORゲート305に出力する。
【0024】テスト時は、テストモードピンTE=1と
する。このとき、セレクタ304は、読み出しアドレス
を選択して出力する。また、書き込みアドレスデコーダ
303は、書き込み動作条件となる。この結果、読み出
しアドレスピンRAの示すメモリ301のアドレスに対
して、Dinを介して入力される値が書き込まれ、また
同時に、Doutにその値が読み出される。これにより
BIST時には、RAM300のデータ出力値は、常に
データ入力値と等しくなり、その結果、MISR11に
不定値が混入されることがなくなる。
【0025】しかしながら、このようなRAM300の
方式では、テストパタン毎に、PRPG10からスキャ
ンパス12を介して設定されたメモリ301のアドレス
に、同様に設定されたデータ入力Dinを書き込み、さ
らにその値をDoutから読み出すための時間が必要と
なるが、この時間は、通常、組合せ回路4,5の動作時
間に比べ長い時間となる。このため、半導体装置150
の検査は、RAM300のテストモード時の動作速度で
行うこととなり、システム動作速度で行うことが妨げら
れてしまう。
【0026】この問題点を解消するものとして、例え
ば、特開平11−352188号公報には、初期化され
ていないRAMからのデータ出力は、MISRへと伝達
させないことで不定値が混入することを避ける半導体装
置が開示されている。
【0027】この半導体装置では、図10に示すよう
に、PRPG10からスキャンパス12を介して伝えら
れたスキャンイン値は途中で分岐し、一方はRAM40
3のデータ入力Din記憶素子401へ伝わり、他方は
データアウトDout記憶素子402へ伝わる。RAM
403からの不定値を取り込んだDout記憶素子40
2は、MISR11へのスキャンパスに接続されていな
いので、不定値がMISR11へ伝達されることはな
い。Di側論理404をテストした結果は、Din記憶
素子401からスキャンパス12を介してMISR11
へと伝わる。また、Do側論理405は、Dout記憶
素子402へのスキャンイン値を使ってテストされ、テ
スト結果は、不図示のスキャンパスを使って、MISR
11へ伝達される。このようにしてDi側論理404及
びDo側論理405をテストする場合は、テスト速度
は、RAM403の動作速度には影響されない。
【0028】しかしながら、シミュレーション等を行う
ために利用されるテスト容易化設計用CADツールは、
分岐したスキャンパスに対応してないため、故障検出率
や、MISRからのシグネチャを求めるシミュレーショ
ンを行う際は、この回路構成を、当該回路と等価な回路
である図11に替える必要がある。
【0029】同図に示すように、本回路構成では、スキ
ャンパス12は分岐せず、仮想的なデータ入力/出力D
in/Dout兼用記憶素子501に接続される。この
場合、Di側論理404をテストした結果は、記憶素子
501に取り込まれ、記憶素子501からスキャンパス
12を介して、MISR11へ伝わる。また、PRPG
10からスキャンパス12を介して記憶素子501へス
キャンインされたパタンがDo側論理405へ供給され
る。前記公報記載の半導体装置では、このような構成の
回路図を実際のものとは別にシミュレーション用に準備
し、シミュレーションには、実際の回路とは異なるシュ
ミレーション用の回路を使用する必要がある。
【0030】さらに、このようにシミュレーション用の
回路構成と実際の回路構成とが異なることになると、遅
延故障に対するテストの方法が限定されてしまうことに
なる。
【0031】図12は、当該問題点を説明するための図
である。ここでは、同図に示したような回路構成におい
て、論理602の遅延故障についてのテストを行う場合
について考える。
【0032】論理602の遅延故障に対するテストを行
うためには、その前段に接続される記憶素子603に信
号変化を発生させる必要がある。このような信号変化を
発生される方法としては、2種類の方法がある。
【0033】まず、第1の方法は、シフトチェーンに依
存した信号変化を利用する方法である。記憶素子603
−、603−、603−について、それぞれのス
キャンイン後の確定値をa,b,cとする。この場合、
例えば、記憶素子603−では、スキャンインの際、
aからb、bからc等と、順次信号変化が発生すること
になる。このような信号変化を利用する方式をSL(Sk
ewed Load)方式と呼ぶ。
【0034】また、第2の方法は、論理に依存した信号
変化を利用する方法である。スキャンイン後、記憶素子
603−、603−、603−について、前方論
理601によりそれぞれの確定する値がA、B、Cであ
るとする。この場合、確定値A、B、Cが各記憶素子6
03−〜に取り込まれる際、aからA、bからB、
cからC等の信号変化が発生することになる。このよう
な信号変化を利用する方式をBS(Broad Side)方式と呼
ぶ。
【0035】遅延故障に対するテストでは、通常、この
二つの方式を組み合わせて故障検出率を向上させてい
る。
【0036】ところが、BS方式は、図11に示したよ
うな回路構成には当てはめることはできない。すなわ
ち、図11に示した回路構成では、Do側論理405の
遅延故障をテストするために利用されるDin/Dou
t兼用記憶素子501の変化後の値は、Di側論理40
4による確定値と計算してしまうが、図10に示すよう
に、実際の回路構成では、Di側論理404による確定
値は、記憶素子401に取り込まれ、Do側論理405
に接続される記憶素子402に取り込まれるのは、RA
M403からの値である。このように、この方式では、
遅延故障に対するテストにおいてBS方式を扱えない。
【0037】本発明の目的は、論理ユニットのBIST
を記憶ユニットによって妨げられることなく、システム
動作速度で行えるとともに、そのために論理シミュレー
ション用の回路図を別途準備する必要がない半導体装置
を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、記憶ユニットと、当該記憶ユニットとの間で信号を
やり取りする論理ユニットと、前記記憶ユニットから前
記論理ユニットへの伝達経路上に位置し、スキャンパス
に接続される記憶素子と、テストパタンを生成し、スキ
ャンパスの入力端へと供給するテストパタン生成回路
と、スキャンパスの出力端からの信号を入力し、圧縮す
るテストパタン圧縮回路と、前記記憶ユニットから伝達
される信号と、予め定められた論理値とのいずれかを選
択して、前記記憶素子のデータ入力として出力するセレ
クタとを備えたことを特徴とする。
【0039】この場合において、前記予め定められた論
理値は、例えば、論理値0、論理値1及び前記記憶素子
のデータ出力の反転値のいずれかである。
【0040】本発明に係る別の半導体装置は、記憶ユニ
ットと、当該記憶ユニットとの間で信号をやり取りする
論理ユニットと、前記記憶ユニットから前記論理ユニッ
トへの伝達経路上に位置し、スキャンパスに接続される
記憶素子と、テストパタンを生成し、スキャンパスの入
力端へと供給するテストパタン生成回路と、スキャンパ
スの出力端からの信号を入力し、圧縮するテストパタン
圧縮回路と、前記記憶ユニットから伝達される信号と、
前記記憶素子の出力を反転した信号とのいずれかを選択
して、前記記憶素子のデータ入力として出力するセレク
タとを備えたことを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0042】<第1実施形態>図1は、本発明による半
導体装置における記憶ユニットとその近傍の構成を示す
ブロック図である。
【0043】同図に示すように、半導体装置100は、
論理ユニットとしての組合せ回路5と、記憶ユニットと
してのRAM3と、記憶素子1,14とを備える。な
お、半導体装置100は、更に、図6に示した半導体装
置150と同様に、組合せ回路4、記憶素子2,13、
PRPG10、MISR11などを備えるが、簡単のた
め、図示を省略している。また、記憶素子1,14は、
一般に複数個存在するが、簡単のため、それぞれ1個ず
つ示している。
【0044】半導体装置100は、RAM3の出力に接
続される記憶素子の内部構成が、前述した半導体装置1
50と異なる。すなわち、RAM3の出力do(0)に接続
する記憶素子1は、実際の記憶素子である2段構成のラ
ッチLT1,LT2と、セレクタ101とを備える。セ
レクタ101は、記憶素子1のデータ入力ピンDin
と、ラッチLT1,LT2の入力との間に接続される。
セレクタ101は、SELピンを介して入力されるセレ
クト信号SELに応じて、Din、論理値1及び論理値
0のいずれかを選択して、ラッチLT1,LT2に出力
する。ラッチLT1,LT2は、システムキャプチャク
ロックピンCCKを介して入力されるシステムキャプチ
ャクロックCCKに同期して、セレクタ101が出力す
る信号を取り込み、データ出力ピンDoutを介して、
組合せ回路5に出力する。
【0045】このように、記憶素子1は、そのデータ入
力ピンDinと、実際の記憶素子の入力との間に、セレ
クタ101を備えており、BIST動作の際には、論理
値1又は論理値0がセレクト信号SELにより選択され
る。このため、RAM3からの不定値は、LT1,LT
2に取り込まれない。
【0046】また、記憶素子1は、LT1,LT2にそ
れぞれ接続するスキャンクロックSCK1,SCK2を
交互に印可することで、スキャンパスの前段の記憶素子
から、スキャンインデータピンSIDを介して、スキャ
ンイン値を取り込み、さらに、スキャンアウトデータピ
ンSODにつながる次段の記憶素子にシフトする。
【0047】次に、本半導体装置100における遅延故
障に対するテストについて説明する。まず、SL方式に
ついて説明する。
【0048】図2は、SL方式における信号変化の様子
を示す図である。
【0049】この場合、同図のタイミングでは、記憶
素子1は、次段の記憶素子に印可するべき値を保持して
いる。のタイミングにて、SCK2が印可されると、
記憶素子1に、新たな値が取り込まれる。従って、タイ
ミングでの論理値とタイミングでの論理値が異なる
ときは、データ出力ピンDoutに信号変化がおき、遅
延故障に対するテストが行える。一方、タイミングで
の論理値とタイミングでの論理値が同じときは、信号
変化がおきないため、遅延故障に対するテストは行えな
い。この信号変化が起きるか起きないかはスキャンパス
の接続順に依存する。
【0050】この信号変化が起きたあと、ある規定され
たタイミング後、すなわち、タイミングにて、システ
ムキャプチャクロックCCKが印可される。この規定さ
れたタイミングで信号変化の影響が記憶素子14に到達
するか否か(記憶素子14に取り込めるか否か)で組合
せ回路5の遅延故障に対するテストが実施される。
【0051】記憶素子1では、システムキャプチャクロ
ックCCKが印可されると、セレクト信号SELに応じ
てセレクタ101が出力する論理値1又は論理値0が取
り込まれる。テストモード時のセレクト信号SELは、
テスト条件に応じて、適切な論理値(0又は1)を選択
するように制御される。なお、図2では、論理値1を選
択したものとして図示してある。
【0052】これによりRAM3をあらかじめ初期化し
ておかなくてもMISR11に不定値が伝達されること
はない。また、CCKを印可するタイミングは、RAM
3の動作速度と一切関係なく、半導体装置100の検査
をシステム動作速度で行うことが可能となる。また、シ
ミュレーション用の回路図を別途用意する必要がなく、
実際の回路図にて論理シミュレーションを行うことが可
能である。
【0053】次に、BS方式での動作について説明す
る。
【0054】図3は、BS方式での動作を説明するため
の図である。
【0055】SCK1、SCK2を交互に印可してSI
D、SODを介して、順次スキャンイン動作を行うこと
は前述したSL方式と同じである。
【0056】同図のタイミングでは、記憶素子1は、
すでにスキャン動作にて取り込むべき値を保持してい
る。タイミングにて、CCKが印可されると、新たな
値を取り込む。取り込まれる値は、セレクト信号SEL
の値に応じて論理値1又は論理値0である。なお、図3
では論理値1を選択したものとして図示してある。
【0057】セレクタ101によって選択された値とタ
イミングにおける論理値が異なる場合は、Doutに
信号変化がおき、遅延故障に対するテストに効果があ
る。なお、同じ論理値であるときは遅延故障に対するテ
ストに効果はない。
【0058】この信号変化が起きたあと、ある規定され
たタイミング後、すなわち、タイミングにて、再度、
システムキャプチャクロックCCKが印可される。この
規定されたタイミングで信号変化の影響が記憶素子14
に到達するか否かで組合せ回路5の遅延故障に対するテ
ストが実施される。
【0059】BISTでのテストの途中で、セレクト信
号SELを制御して、セレクタ101によって選択出力
する値を切り替えることにより、例えば、途中までは、
論理値1を選択して、論理値0から1への変化による遅
延故障のテストを行い、途中からは、論理値0を選択し
て、論理値1から0への変化による遅延故障のテストを
行うことも可能になる。
【0060】前述したようにSL方式では信号変化が起
きるか否かは、スキャンパスの接続順に依存するが、B
S方式では、スキャンパスには依存しない信号変化を起
こすことができる。本発明による半導体装置では、遅延
故障に対するテストにおいて、SL方式とBS方式とを
併用することが可能となり、故障検出率を向上させるこ
とが可能となる。
【0061】<第2実施形態>次に、本発明による別の
半導体装置について説明する。
【0062】図4は、本半導体装置における記憶ユニッ
トとその近傍の構成を示すブロック図である。
【0063】同図に示すように、半導体装置130は、
図1に示した半導体装置100と同様に、組合せ回路5
と、RAM3と、記憶素子1,14とを備える。図4に
示した半導体装置130は、記憶素子1の内部構成のみ
が、図1に示した半導体装置100と異なる。すなわ
ち、記憶素子1は、反転ゲート131を備え、ラッチL
T2の出力から反転ゲート131を介した信号がセレク
タ101の入力に接続される。
【0064】なお、第1実施形態と同様に、セレクタ1
01によって選択可能な信号として、論理値1及び/又
は論理値0を更にセレクタ101に入力するようにして
もよい。
【0065】次に、半導体装置130におけるBS方式
での動作について説明する。なお、SL方式での動作
は、前述した半導体装置100と同じであるので説明は
省略する。
【0066】図5は、BS方式での動作を説明するため
の図である。
【0067】SCK1、SCK2を交互に印可して、S
ID、SODを介して、順次、スキャンイン動作を行う
ことは、前述した半導体装置100と同じである。
【0068】同図のタイミングでは、記憶素子1は、
すでにスキャン動作にて取り込むべき値を保持してい
る。そして、タイミングにて、CCKが印可される
と、新たな値を取り込む。
【0069】セレクト信号SELをテストモード時の値
として、反転ゲート131の出力を選択するものとして
おくことにより、タイミングにて記憶素子1が保持し
ていた値の反転値が新たに取り込まれる。
【0070】このように、半導体装置130では、CC
Kが印可されると、Doutには必ず信号変化がおき
る。この点が半導体装置100と異なり、BISTでの
テストの途中で、セレクト信号SELを切り替える必要
はなくなる。
【0071】この信号変化が起きたあとの動作は、半導
体装置100と同じである。なお、タイミングでは、
タイミングで取り込まれた値の反転値が確定値として
取り込まれる。
【0072】本実施形態においても、RAM3の出力do
(0)に接続する記憶素子1には、そのデータ入力ピンD
inと、実際の記憶素子の入力との間に、セレクタ10
1が設けられており、テストモード時は、記憶素子の反
転出力値がセレクト信号SELにより選択されるので、
RAM3に妨げられることなく、論理ユニットのBIS
Tを実行できる。更に、スキャンパスの接続順に依存し
ない方式での遅延故障に対するテストにおいて、全パタ
ンで信号変化が発生するのでテスト効率がよくなる。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、BIST動作の際には、記憶ユニットの出力がス
キャン記憶素子に伝達されないので、論理ユニットのB
ISTを記憶ユニットによって妨げられることなく、シ
ステム動作速度で行える。また、論理シミュレーション
用の回路図を別途準備する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による半導体装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 SL方式における信号変化の様子を示す図で
ある。
【図3】 BS方式での動作を説明するための図であ
る。
【図4】 本発明による別の半導体装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】 BS方式での動作を説明するための図であ
る。
【図6】 従来の半導体装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】 PRPGの内部ブロック図である。
【図8】 MISRの内部ブロック図である。
【図9】 従来装置のRAMの構成を示す図である。
【図10】 別の従来装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】 図10の回路構成と等価な回路構成を示す
図である。
【図12】 遅延故障に対するテストの動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1,2,13,14 記憶素子 3 RAM 4,5 組合せ回路 10 PRPG 11 MISR 12 スキャンパス 101 セレクタ 131 反転ゲート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶ユニットと、 当該記憶ユニットとの間で信号をやり取りする論理ユニ
    ットと、 前記記憶ユニットから前記論理ユニットへの伝達経路上
    に位置し、スキャンパスに接続される記憶素子と、 テストパタンを生成し、スキャンパスの入力端へと供給
    するテストパタン生成回路と、 スキャンパスの出力端からの信号を入力し、圧縮するテ
    ストパタン圧縮回路と、 前記記憶ユニットから伝達される信号と、予め定められ
    た論理値とのいずれかを選択して、前記記憶素子のデー
    タ入力として出力するセレクタとを備えたことを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記予め定められた論理値は、論理値
    0、論理値1及び前記記憶素子のデータ出力の反転値の
    いずれかであることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 記憶ユニットと、 当該記憶ユニットとの間で信号をやり取りする論理ユニ
    ットと、 前記記憶ユニットから前記論理ユニットへの伝達経路上
    に位置し、スキャンパスに接続される記憶素子と、 テストパタンを生成し、スキャンパスの入力端へと供給
    するテストパタン生成回路と、 スキャンパスの出力端からの信号を入力し、圧縮するテ
    ストパタン圧縮回路と、 前記記憶ユニットから伝達される信号と、前記記憶素子
    の出力を反転した信号とのいずれかを選択して、前記記
    憶素子のデータ入力として出力するセレクタとを備えた
    ことを特徴とする半導体装置。
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