JP2002188755A - 配管ライニング方法及びコルゲート管の牽引治具 - Google Patents

配管ライニング方法及びコルゲート管の牽引治具

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JP2002188755A
JP2002188755A JP2000388292A JP2000388292A JP2002188755A JP 2002188755 A JP2002188755 A JP 2002188755A JP 2000388292 A JP2000388292 A JP 2000388292A JP 2000388292 A JP2000388292 A JP 2000388292A JP 2002188755 A JP2002188755 A JP 2002188755A
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corrugated pipe
corrugated
towing
pushing
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Hiroyuki Tanaka
博之 田中
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管内へのコルゲート管の挿通に際し、配管
の一端側から他端側に向けた移動抵抗を抑制して、牽引
用ワイヤ、もしくは、コルゲート管が破断する虞をなく
すと共に、コルゲート管を挿通させ易い配管ライニング
方法を提供する。 【解決手段】 配管Gの内部に樹脂製のコルゲート管1
を挿通させる配管ライニング方法であって、押込み操作
により前記コルゲート管1を前記配管Gの一端側から他
端側に向けて移動させる押込工程と、前記コルゲート管
1の先端に取付けた牽引用ワイヤ2を前記配管G内に挿
通させて、前記牽引用ワイヤ2の牽引操作により前記コ
ルゲート管1を前記配管Gの一端側から他端側に向けて
移動させる牽引工程とを、交互に繰り返すことにより前
記コルゲート管1を前記配管G内に挿通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ガス管や
水道管等の配管の漏洩を防止すべく、配管の内部に樹脂
製のコルゲート管を挿通させる配管ライニング方法及び
コルゲート管の牽引治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、配管Gの内部に樹脂製のコルゲー
ト管1を挿通させるには、図10に示すように、配管G
の一端部から他端部に向けた押込み操作によって、前記
配管G内にコルゲート管1を挿通させる方法。または、
図11に示すように、コルゲート管1の先端に取付けた
牽引用ワイヤ2を通線具等を利用して配管Gの一端側か
ら他端側へ挿通させ、前記他端側からの前記牽引用ワイ
ヤ2の牽引操作によって、前記配管Gの一端側から他端
側に向けてコルゲート管1を引込み挿通させる方法があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ルゲート管を既設の配管内に挿通させる際には、前記配
管の途中に存在するエルボと称する曲がり部を通過させ
なければならない。このため、押し込み操作により配管
内にコルゲート管を挿通させる方法だと、直管に対して
は問題なく適用できるが、図10に示すように、曲がり
部3を有した配管Gだとコルゲート管1の先端部に設け
た案内部材10が、曲がり部3内において前記案内部材
10の移動抵抗よりも大きな接当抵抗を生じるとそれ以
上コルゲート管1を挿通移動させることができなくなる
といった問題がある。また、コルゲート管1は表面に凹
凸を有するため、表面に凹凸を設けていない樹脂管に比
して、前記曲がり部3での曲がり変形が容易となる反
面、図11に示すように、コルゲート管1を配管G内に
牽引操作により引込む場合、配管G内の曲がり部3にお
いて牽引用ワイヤ2が最短距離を通るため、コルゲート
管1も牽引されて最短距離を通ろうとするから、曲がり
部3内側の小径壁部4や配管を接続した配管段部6に前
記凹凸が引っかかり易くなり、牽引操作での引込みによ
る移動抵抗が増大するといった問題がある。曲がり部の
数が多い場合にはさらに移動抵抗が増大する傾向にあ
り、前記移動抵抗が増大すると牽引用ワイヤ、もしく
は、コルゲート管が破断する虞がある。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、配管内へのコルゲート管の挿通に際し、配管の一
端側から他端側に向けた移動抵抗を抑制して、牽引用ワ
イヤ、もしくは、コルゲート管が破断する虞をなくすと
共に、コルゲート管を挿通させ易い配管ライニング方法
及びコルゲート管の牽引治具を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は図1〜4に例示するごとく、配管Gの内部
に樹脂製のコルゲート管1を挿通させる配管ライニング
方法であって、押込み操作により前記コルゲート管1を
前記配管Gの一端側から他端側に向けて移動させる押込
工程と、前記コルゲート管1の先端に取付けた牽引用ワ
イヤ2を前記配管G内に挿通させて、前記牽引用ワイヤ
2の牽引操作により前記コルゲート管1を前記配管Gの
一端側から他端側に向けて移動させる牽引工程とを、交
互に繰り返すことにより前記コルゲート管1を前記配管
内に挿通させるところにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は図6,7に例
示するごとく、前記コルゲート管1内への加圧流体の供
給操作により前記コルゲート管1を前記配管Gの一端部
から他端部に向けて伸張させる加圧流体供給工程を、前
記押込工程の後行うことにより前記コルゲート管1を前
記配管G内に挿通させるところにある。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は図8,9に例
示するごとく、管長手方向Xに連続する凹凸形状を有し
た中空のコルゲート管1における内周面側の凹部1aに
嵌合自在で周方向Yに分割した複数の係止部材15を設
け、前記凹部1aの全周に亘って嵌合し、かつ、前記コ
ルゲート管1内を気密に保持するシール部材16を設
け、牽引用ワイヤ2を取付け自在な被牽引部材17を設
け、前記シール部材16を、前記凹部1aに嵌合させた
複数の係止部材15と前記被牽引部材17とで挟持し
て、それら全てを連結部材18で連結固定することによ
りコルゲート管1と一体化させ、牽引用ワイヤ2の牽引
操作により前記コルゲート管2を移動可能に構成してあ
るところにある。
【0008】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0009】〔作用及び効果〕請求項1の発明により、
押込み操作により前記コルゲート管を前記配管の一端側
から他端側に向けて移動させる押込工程と、前記コルゲ
ート管の先端に取付けた牽引用ワイヤを前記配管内に挿
通させて、前記牽引用ワイヤの牽引操作により前記コル
ゲート管を前記配管の一端側から他端側に向けて移動さ
せる牽引工程とを、交互に繰り返すことにより前記コル
ゲート管を前記配管内に挿通させるから、配管に対する
コルゲート管の挿通抵抗を抑制することができる。つま
り、配管の一端部から他端部に向けた押込み操作をコル
ゲート管に対して行うと、例えば、曲がり部を有した配
管だと、前記押込み方向で突当たる位置(曲がり部にお
ける前記押込み方向突当たりの壁)まで配管に沿った移
動がなされ、コルゲート管の先端部が接当する。このと
き、曲がり部内においてコルゲート管の先端部の移動抵
抗よりも大きな接当抵抗を生じた場合、それ以上先へ進
まなくなるが、前記牽引用ワイヤの牽引操作を行うこと
によりコルゲート管の向きが変更され、前記接当抵抗が
解除されて、コルゲート管の先端部を、配管に沿った方
向に案内誘導することが可能となる。その後、押込み操
作を行うことにより前記押込み方向とは異なった配管に
沿った方向へのコルゲート管の移動が継続されるように
なる。このとき、配管内の曲がり部において、曲がり部
外側の大径壁部に沿ってコルゲート管が押込み移動され
るから、牽引操作で曲がり部を移動させる構成に比して
コルゲート管表面の凹凸が引っかかり難くなる。その結
果、押込み操作、または、牽引操作のみで配管内にコル
ゲート管を挿通させる構成のものに比して、配管の一端
側から他端側に向けた移動抵抗を抑制することができる
からコルゲート管を挿通させ易くなり、牽引用ワイヤ、
もしくは、コルゲート管が破断する虞をなくすことがで
きると共に、経年劣化した配管の保護及び挿入抵抗によ
りコルゲート管のダメージを低減することができる配管
ライニング方法を提供できるようになった。
【0010】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
による作用効果を叶えることができるのに加えて、前記
コルゲート管内への加圧流体の供給操作により前記コル
ゲート管を前記配管の一端部から他端部に向けて伸張さ
せる加圧流体供給工程を、前記押込工程の後行うことに
より前記コルゲート管を前記配管内に挿通させるから、
配管に対するコルゲート管の挿通操作が容易となる。つ
まり、例えば、気密性を有したコルゲート管を形成し、
配管の一端部から他端部に向けた押込み操作をコルゲー
ト管に対して行うと、前記押込み方向でコルゲート管の
先端部が曲がり部等において接当したり、引っ掛かった
りしたまま押込み操作を継続するとコルゲート管が収縮
する。前記押込み操作の後に、コルゲート管の管端部か
らコルゲート管内に加圧流体を供給することにより、押
込み操作だけでは解消できなかった接当や引っ掛かりで
あっても、それが軽度のものであれば、加圧流体圧によ
るコルゲート管の伸張力で解消することが可能となるの
で、前記押込工程で収縮したコルゲート管の先端部を他
端部に向けて伸張させることができるようになる。この
とき、加圧流体をコルゲート管内に供給しても接当や引
っ掛かりを解消することができずコルゲート管が伸張し
ないときは、コルゲート管の先端に取付けた牽引用ワイ
ヤを他端部に向けて牽引することでコルゲート管の先端
部の向きを変更することができ、コルゲート管先端部の
接当や引っ掛かりを解消することが可能となるため、配
管に沿った方向へコルゲート管を伸張させる案内誘導を
容易に行うことができる。また、コルゲート管が接当や
引っ掛かりによって収縮し易くなるため、例えば、配管
が長い場合、押込操作力をコルゲート管の先端部にまで
伝達させ難くなって配管内を挿通移動させることが困難
となるが、コルゲート管内に加圧流体を供給することに
よりコルゲート管の収縮を防止できるから、押込操作力
をコルゲート管の先端部にまで伝達することが可能とな
って配管内を挿通移動させ易くなる。その結果、押込み
操作、または、牽引操作のみで配管内にコルゲート管を
挿通する構成のものに比して、配管に対するコルゲート
管の挿通操作がさらに容易となり、挿通操作の作業性を
向上させることができる配管ライニング方法を提供でき
るようになった。
【0011】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
による作用効果を叶えることができるのに加えて、管長
手方向に連続する凹凸形状を有した中空のコルゲート管
における内周面側の凹部に嵌合自在で周方向に分割した
複数の係止部材を設け、前記凹部の全周に亘って嵌合
し、かつ、前記コルゲート管内を気密に保持するシール
部材を設け、牽引用ワイヤを取付け自在な被牽引部材を
設け、前記シール部材を、前記凹部に嵌合させた複数の
係止部材と前記被牽引部材とで挟持して、それら全てを
連結部材で連結固定することによりコルゲート管と一体
化させ、牽引用ワイヤの牽引操作により前記コルゲート
管を移動可能に構成してあるから、コルゲート管内を気
密に保持できると共に、被牽引部材をコルゲート管と一
体化させることができる。つまり、シール部材を前記複
数の係止部材と前記被牽引部材とで狭持してそれら全て
を連結部材で連結固定したときに、前記シール部材の前
記凹部の全周に亘って嵌合する嵌合部と、前記複数の係
止部材が前記凹部に嵌合する嵌合部とで、その両者間に
位置するコルゲート管の内周面側の凸部を狭持すること
になるため、前記被牽引部材をコルゲート管と一体化さ
せることができる。また、このとき前記凹部の全周に亘
って嵌合する前記シール部材によりコルゲート管内が気
密に保持される。その結果、例えば、コルゲート管を配
管の一端部から他端部に向けて伸張させるコルゲート管
内への加圧流体の供給操作によるコルゲート管内からの
加圧流体の漏れを防止できながら、コルゲート管の牽引
移動を行うことができるコルゲート管の牽引治具を提供
できるようになった。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0013】本実施形態では、例えば既設の配管Gであ
るガス管G1の内部に樹脂製のコルゲート管1を引き込
む例を示す。前記コルゲート管1は、図1に示すよう
に、その表面に凹部及び凸部の夫々がコルゲート管1の
周方向にリング状に連続し、夫々独立した凹部と凸部と
がコルゲート管1の長手方向Xに沿って交互に形成され
ている。この凹凸はコルゲート管1の長手方向Xに沿っ
て螺旋状に連続したもの等であってもよい。
【0014】コルゲート管1は、例えば、ポリオレフィ
ン樹脂や、ナイロン樹脂、ポリエチレンテレフタレート
樹脂などの各種の合成樹脂で形成することができる。特
に、ナイロン12により構成したコルゲート管は、良好
な剛性・強度を備えており、ポリエチレンにより構成し
たコルゲート管は、良好な長期強度特性・地盤変動追従
性・接合性を備えていて、ガス管として優れた特性を有
している。
【0015】図1〜4に示すように、コルゲート管1の
先端には、牽引用ワイヤ2を取付けた略半球状の案内部
材10が設けてある。当該案内部材10は、特に、ガス
管G1の途中に存在するエルボ等の曲がり部3におい
て、コルゲート管1の挿通を円滑にするためのものであ
る。前記案内部材10の最大外形は、牽引すべきコルゲ
ート管1の最大外形よりも大きく設定してある。
【0016】また、案内部材10の中程にはコルゲート
管1の開口端部11に侵入可能な小径の段部10Aを設
けてある。即ち、当該段部10Aがコルゲート管1の内
部に侵入することで案内部材10とコルゲート管1とを
同一軸芯X1状態に保持し、コルゲート管1を牽引する
際に、コルゲート管1の開口端部11が案内部材10の
外周部より外方に突出するのを防止するのである。これ
により、例えば、曲がり部3、あるいは、各種の継手部
分などガス管の内部に小径部が存在する部分等におい
て、コルゲート管1の先端部の引っ掛かりを防止でき、
コルゲート管1の引込み作業を円滑に行うことができ
る。
【0017】前記ガス管G1の内部にコルゲート管1を
挿通させてガス管G1をライニングするガス管のライニ
ング方法は、押込み操作によりコルゲート管1をガス管
G1の一端側から他端側に向けて移動させる押込工程
と、コルゲート管1の先端に取付けた牽引用ワイヤ2を
ガス管G1内に挿通させて、牽引用ワイヤ2の牽引操作
によりコルゲート管1をガス管G1の一端側から他端側
に向けて移動させる牽引工程とを、交互に繰り返すこと
により行われる。
【0018】次に、ガス管G1内にコルゲート管1を挿
通させる方法を、その流れに沿って説明する。まず、図
1に示すように、牽引用ワイヤ2を通線具等を利用して
ガス管G1の一端側から他端側へ挿通させた後、コルゲ
ート管1をガス管G1の一端側から挿入し、他端側に向
けた押込み操作によりガス管G1内にコルゲート管1を
押込み移動させる押込工程を行う。このとき、コルゲー
ト管1の先端に設けた案内部材10により曲がり部3等
において、例えば、コルゲート管1の挿通案内が円滑に
行われずに接当したまま引っ掛かる等してそれ以上コル
ゲート管1が先へ進まなくなる状態まで押込み操作を行
う。
【0019】次に、牽引用ワイヤ2を牽引操作する牽引
工程を行う。すると、押込工程で曲がり部3等におい
て、それ以上先へ進めなくなっているコルゲート管1の
先端部が、図2に示すように、向き変更されてガス管G
1に沿った方向(図面の上下方向上向き)に案内誘導さ
れる。また、上記同様にコルゲート管1が曲がり部3等
において、それ以上先へ進まなくなる位置まで押し込む
押込み工程を行った後(図3参照)、コルゲート管1の
先端部を向き変更してガス管G1に沿った方向に案内誘
導する牽引工程を行う(図4参照)。その後、再度押込
み操作を行うことにより前記押込み方向とは異なったガ
ス管G1に沿った方向(図面の左右方向左向き)へのコ
ルゲート管1の移動が継続されるようになる。このと
き、曲がり部3において、曲がり部3外側の大径壁部5
に沿ってコルゲート管1が押込み移動されるから、コル
ゲート管1表面の凹凸が引っ掛かり難くなる。そして、
上記夫々の工程を交互に繰り返すことによりコルゲート
管1をガス管G1内に挿通させる。〔別実施形態〕以下
に他の実施形態を説明する。 〈1〉ガス管G1内に挿通後、コルゲート管1の形状を
維持したまま使用しても良いし、場合によっては、図5
(イ)(ロ)に示すように、コルゲート管1の内側より
加圧及び加熱軟化して拡径させ、ガス管G1の内壁にフ
イットしたライニング層を形成して使用しても良い。 〈2〉配管G内にコルゲート管1を挿通させる方法は先
の実施形態で説明した押込工程と牽引工程とを交互に繰
り返すことによりコルゲート管1を配管G内に挿通させ
る方法に限るものではなく、例えば、前記コルゲート管
1内への加圧流体の供給操作により前記コルゲート管1
を前記配管Gの一端部から他端部に向けて伸張させる加
圧流体供給工程を、前記押込工程の後行うことにより前
記コルゲート管1を前記配管G内に挿通させる方法でも
良い。
【0020】配管Gの一例であるガス管G1内にコルゲ
ート管1を挿通させる方法を、その流れに沿って説明す
る。まず、牽引用ワイヤ2を通線具を利用してガス管G
1の一端側から他端側へ挿通させた後、気密性を有した
コルゲート管1をガス管G1の一端側から挿入し、図6
に示すように、他端側に向けた押込み操作によりガス管
G1内にコルゲート管1を押込み移動させる押込工程を
行う。このとき、コルゲート管1の先端に設けた案内部
材10により曲がり部3等において、例えば、コルゲー
ト管1の挿通案内が円滑に行われずに接当したまま引っ
掛かる等してそれ以上コルゲート管1の先端部が先へ進
まなくなっても、コルゲート管1が収縮するまでさらな
る押込み操作を行う。
【0021】前記押込工程の後、図7に示すように、コ
ルゲート管の管端部からコルゲート管1内に加圧空気
(加圧流体の一例)を供給操作する加圧流体供給工程を
行う。すると、押込み操作だけでは解消できなかった接
当や引っ掛かりであっても、それが軽度なものであれ
ば、加圧空気の圧力によるコルゲート管の伸張力で解消
することが可能となるので、前記押込工程で収縮したコ
ルゲート管の先端部をガス管G1の他端部に向けて伸張
させることができるようになる。ところが、コルゲート
管1内に加圧空気を供給しても接当や引っ掛かりを解消
することができずコルゲート管1が伸張しないときは、
コルゲート管1の先端部に取付けた牽引用ワイヤ2を他
端部に向けて牽引することでコルゲート管1の先端部の
向きを変更することができ、コルゲート管1の引っ掛か
りを解消することが可能となるため、ガス管G1に沿っ
た方向へコルゲート管1を伸張させる案内誘導を容易に
行うことができる。このとき、例え、配管が長くてもコ
ルゲート管内に加圧流体を供給することにより、押込操
作力をコルゲート管の先端部にまで伝達することが可能
となるため、配管内を挿通移動させ易くなる。また、場
合によっては、コルゲート管内に加圧空気を供給するだ
けでなく加圧、減圧を繰り返すことによって接当や引っ
掛かりを解消して配管内を挿通移動させる構成であって
も良い。 〈3〉上記実施形態で牽引用ワイヤ2を取付けた案内部
材10の段部10Aをコルゲート管1の開口端部11に
侵入させて一体形成した牽引治具について説明したが、
図8,9に示すような、管長手方向Xに連続する凹凸形
状を有した中空のコルゲート管1における内周面側の凹
部1aに嵌合自在な周方向Yに分割した複数の係止部材
15を設け、かつ、凹部1aの全周に亘って嵌合し、コ
ルゲート管1内を気密に保持するシール部材16を設け
ると共に、牽引用ワイヤ2を取付け自在な被牽引部材1
7を設け、シール部材16を凹部1aに嵌合させた複数
の係止部材15と被牽引部材17とで挟持し、それら全
てを連結部材18で連結固定することによりコルゲート
管1と一体化させ、牽引用ワイヤ2の牽引操作によりコ
ルゲート管1を移動可能に構成したものであっても良
い。前記係止部材15は、周方向Yに4分割され、その
周方向外方側にはコルゲート管1内周面側の凹部1aに
嵌合自在な嵌合部15aが設けられていると共に、連結
部材18の一例である連結ボルト18Aを挿通自在な複
数(本実施形態では2個)のボルト挿通孔15bが設け
られている。前記シール部材16は、円形板状のゴムや
樹脂材からなる弾性材により形成されており、その中央
部には被牽引部材17の雄ねじ部17Bを挿通自在な開
口16cを有すると共に、その周囲に連結ボルト18A
を挿通自在な複数のボルト挿通孔16bが形成されてい
る。前記被牽引部材17は、連結ボルト18Aを螺合連
結する雌ねじ部を形成した複数のボルト孔17aを有し
た座金部17Aと、座金部17Aの中央に突設した雄ね
じ部17Bが形成されている。さらに、この雄ねじ部1
7Bの先端部の中央には牽引用ワイヤ2の連結環部材2
0を螺合連結可能な雌ねじ部17bが形成されている。
コルゲート管1への取付けは、まず、コルゲート管1内
へ被牽引部材17を挿入した後に、シール部材16の嵌
合部16aを凹部1aの全周に亘る状態に嵌合させ、そ
のシール部材16を嵌合させた凹部1aに隣接する凹部
1aに複数の係止部材15の嵌合部15aを夫々嵌合さ
せて連結ボルト18Aにより連結固定する。そして、雄
ねじ部17Bに、2種類の異なった樹脂材を連結して形
成してある略半球形状の案内部材10の中央部に開口さ
せた雌ねじ部10aを螺合連結することにより被牽引部
材17と案内部材10とを一体形成すると共に、雌ねじ
部17bに牽引用ワイヤ2を回転自在に連結固定する。
これだと、シール部材16を複数の係止部材15と被牽
引部材17とで狭持してそれら全てをボルト18Aで連
結固定したときに、凹部1aの全周に亘って嵌合してあ
るシール部材16の嵌合部16aと、凹部1aに嵌合し
ている複数の係止部材15の嵌合部15aとで、その両
者間に位置するコルゲート管1の内周面側の凸部1bを
狭持することになるため、被牽引部材17をコルゲート
管1と一体化させることができる。また、このとき凹部
1aの全周に亘って嵌合してあるシール部材16により
コルゲート管1内を気密に保持することができる。 〈4〉上記実施形態では、牽引用ワイヤを、コルゲート
管の先端部に取付けた略半球状の案内部材に設け、他端
部に向けてコルゲート管を牽引する例について説明した
が、牽引用組紐を用いてコルゲート管を牽引するもので
あっても良い。 〈5〉前記案内部材の形状は、上記実施形態で説明した
略半球状のものに限るものではなく、挿通抵抗の少ない
数珠玉、円形、楕円形状の何れかであっても良いし、そ
の材質も樹脂性のものの他、金属製のものであっても良
い。 〈6〉前記コルゲート管の構造は、上記実施形態で説明
した一層のものに限るものではなく、表面のキズ付き防
止のために二層に形成したもの、又は組み紐等のよる保
護層を形成したものであっても良い。 〈7〉前記コルゲート管の配管内への挿入操作は、加圧
流体の供給圧力及び、牽引用ワイヤの牽引力の数値設定
により押込み機と引っ張り機のプログラム制御による自
動化又は、手動操作により行うものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コルゲート管の挿通状態を示す説明図
【図2】コルゲート管の挿通状態を示す説明図
【図3】コルゲート管の挿通状態を示す説明図
【図4】コルゲート管の挿通状態を示す説明図
【図5】コルゲート管を配管に挿通した状態およびライ
ニングを終了した状態を示す説明図
【図6】別実施形態のコルゲート管の挿通状態を示す説
明図
【図7】別実施形態のコルゲート管の挿通状態を示す説
明図
【図8】別実施形態の牽引持具を示す分解説明図
【図9】別実施形態の牽引持具を示す説明図
【図10】従来のコルゲート管の挿通状態を示す説明図
【図11】従来のコルゲート管の挿通状態を示す説明図
【符号の説明】
1 コルゲート管 1a 凹部 2 牽引用ワイヤ 15 係止部材 16 シール部材 17 被牽引部材 18 連結部材 X 長手方向 Y 周方向 G 配管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管の内部に樹脂製のコルゲート管を挿
    通させる配管ライニング方法であって、押込み操作によ
    り前記コルゲート管を前記配管の一端側から他端側に向
    けて移動させる押込工程と、前記コルゲート管の先端に
    取付けた牽引用ワイヤを前記配管内に挿通させて、前記
    牽引用ワイヤの牽引操作により前記コルゲート管を前記
    配管の一端側から他端側に向けて移動させる牽引工程と
    を、交互に繰り返すことにより前記コルゲート管を前記
    配管内に挿通させる配管ライニング方法。
  2. 【請求項2】 前記コルゲート管内への加圧流体の供給
    操作により前記コルゲート管を前記配管の一端部から他
    端部に向けて伸張させる加圧流体供給工程を、前記押込
    工程の後行うことにより前記コルゲート管を前記配管内
    に挿通させる請求項1記載の配管ライニング方法。
  3. 【請求項3】 管長手方向に連続する凹凸形状を有した
    中空のコルゲート管における内周面側の凹部に嵌合自在
    で周方向に分割した複数の係止部材を設け、前記凹部の
    全周に亘って嵌合し、かつ、前記コルゲート管内を気密
    に保持するシール部材を設け、牽引用ワイヤを取付け自
    在な被牽引部材を設け、前記シール部材を、前記凹部に
    嵌合させた複数の係止部材と前記被牽引部材とで挟持し
    て、それら全てを連結部材で連結固定することによりコ
    ルゲート管と一体化させ、牽引用ワイヤの牽引操作によ
    り前記コルゲート管を移動可能に構成してある請求項2
    に記載の配管ライニング方法に使用するコルゲート管の
    牽引治具。
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