JP2002188706A - ラチェット装置 - Google Patents

ラチェット装置

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JP2002188706A
JP2002188706A JP2000389906A JP2000389906A JP2002188706A JP 2002188706 A JP2002188706 A JP 2002188706A JP 2000389906 A JP2000389906 A JP 2000389906A JP 2000389906 A JP2000389906 A JP 2000389906A JP 2002188706 A JP2002188706 A JP 2002188706A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】動力軸からの回転力の伝達動作を停止せずに、
短い調整時間でラチェットギヤの送り歯数を変更するこ
とができる。 【解決手段】カム36をラチェットギヤ26に隣接配置
する。カム回転調整部38の操作により、カム36を所
定角度だけ回転し、円弧運動を繰り返すラチェット送り
爪24をラチェットギヤ26の歯から跳ね上げ、ラチェ
ットギヤの回転を停止したり、送り歯数を変更してラチ
ェットギヤを回転させるようにしたので、動力軸18か
らの回転力の伝達動作を停止せずに、短い調整時間でラ
チェットギヤの送り歯数を変更することができる。そし
て、熟練を要しなくてもラチェットギヤの送り歯数の変
更を簡単に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力軸の連続的な
回転力を、回転及び停止を繰り返す周期運動として入力
軸に伝達するラチェット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンベヤ上の被搬送物を間欠的
に移送するために、コンベヤの回転軸(入力軸)に対し
て回転及び停止の周期運動を伝達する場合には、図9に
示すようなラチェット装置が採用されている。このラチ
ェット装置は、動力源より連続的に回転力が伝達されて
いる動力軸2側から、回転軸8と同軸に回転自在に配設
されている揺動板4に対して、クランク6を介して所定
の振り幅となる円弧運動が伝達されている。
【0003】すなわち、クランク6は、動力軸2に装着
されている割り出し調整部6aと、この割り出し調整部
4aに回動自在に連結している第1メタル6bと、揺動
板4に回動自在に連結している第2メタル6cと、これ
ら第1及び第2メタル6b、6c間に連結しているクラ
ンクロッド6dとで構成されており、割り出し調整部6
aの調整により第1メタル6bの回転中心を動力軸2の
回転中心から所定の距離だけ偏心させることで、図示の
ように揺動するクランクロッド6dの伝達力で揺動板4
を円弧運動させている。
【0004】回転軸8には、ラチェットギヤ10が同軸
に固着されており、前述した揺動板4に装着されている
送り爪12がラチェットギヤ10の所定の歯に係合し、
揺動板4が円弧状に往復動することで、ラチェットギヤ
10を所定の送り幅(回転軸8を所定の回転幅)で間欠
的に送る。つまり、揺動板4の送り爪12が所定の歯に
係合すると、揺動板4の往動作により前記歯を送り爪1
2が所定の歯数分(送り歯数分)だけ押して回転軸8を
回転させ、揺動板4の復動作で送り爪12が歯先面を滑
るように移動して元の位置に戻り、この動作を繰り返し
てラチェットギヤ10を所定の送り幅で間欠的に回転さ
せることで、回転軸8に回転及び停止の周期運動を伝達
し、コンベヤ上の被搬送物を間欠移送する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した伝
達機構において、コンベヤ上の被搬送物の移送量を変更
するためにラチェットギヤ10の送り幅を変更(送り歯
数を変更)する場合には、先ず、動力軸2の回転を停止
して被搬送物の移送作業を一旦中止し、割り出し調整部
6aの操作により動力軸2の回転中心に対する第1メタ
ル6bの回転中心の偏心量を変化させ、クランク6から
伝達される揺動板4の振り幅を変更することで、ラチェ
ットギヤ10の送り歯数を変更している。
【0006】このように、ラチェットギヤ10の送り歯
数を変更するために、動力軸2の回転を停止して被搬送
物の移送作業を中止すると、コンベヤの搬送効率が低下
してしまう。また、ラチェットギヤ10の送り歯数を変
更する具体的な作業は、割り出し調整部6aを何回も操
作し、送り爪12が、変更した送り歯数分だけ押してい
るか否かを、何回もテストを重ねて行わなければなら
ず、多くの作業時間が必要である。
【0007】また、送り爪12とラチェットギヤ10の
係合状態が不完全なままで伝達装置を再駆動すると、送
り爪12がラチェットギヤ10の歯に確実に係合せず、
ラチェットギヤ10の歯の頂部に接触して飛び上がる現
象が起きる場合がある。このような現象が頻繁に起きる
と、被搬送物の移送量が一定にならないとともに、送り
爪12が欠損するおそれがある。このため、ラチェット
ギヤ10の送り歯数の変更作業は、技術を十分に習得し
た熟練者が行っているのが現状である。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、動力軸からの回転力の伝達動作を停止せずに、
短い調整時間でラチェットギヤの送り歯数を変更するこ
とができるとともに、熟練を要しなくてもラチェットギ
ヤの送り歯数の変更を簡単に行うことができるラチェッ
ト装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、動力軸の回転がクランク
を介して所定の振り幅の円弧運動として伝達されるラチ
ェット送り爪を、入力軸に同軸に固着したラチェットギ
ヤに係合させて所定数の歯の送りにより該ラチェットギ
ヤを回転させることで、前記入力軸に回転及び停止の周
期運動を伝達するラチェット装置において、前記動力軸
の回転を停止せずに、円弧運動を繰り返す前記ラチェッ
ト送り爪を前記ラチェットギヤの歯から跳ね上げ、前記
ラチェットギヤの回転を停止したり、送り歯数を変更し
て前記ラチェットギヤを回転させる爪跳ね上げ部を、前
記ラチェットギヤに隣接配置した装置である。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のラチェット装置において、前記爪跳ね上げ部を、前
記ラチェットギヤと同一軸上に隣接配置されて前記入力
軸に回転自在なカムで構成し、当該カムは、前記ラチェ
ットギヤの歯先円直径より大きな外径を有し、前記歯に
接触しようとする前記送り爪を跳ね上げる凸状のカム面
と、前記ラチェットギヤの歯底円直径より小さな外径を
有し、前記送り爪を前記歯に係合させる凹状のカム面と
を外周面に設けた形状とし、カム回転調整部の動作で、
前記ラチェット送り爪が円弧運動する位置に、前記凸状
のカム面、凹状のカム面の両者、或いは一方が対応する
ように前記カムを所定角度まで回転させて前記ラチェッ
トギヤの送り歯数を変更するようにした。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のラチェット装置において、前記カム回転調整部は、
前記ラチェットギヤと同一の歯数を有して前記カムに同
軸に固着したスパーギヤと、このスパーギヤに噛合して
いる調整ギヤと、この調整ギヤに一端側が同軸に固着し
た調整軸と、変更する前記ラチェットギヤの送り歯数に
対応して前記カムを回転すべき特定の角度が割り出し可
能であり、前記調整ギヤ及び前記スパーギヤのギヤ比に
応じた角度で前記調整軸を回転させることで、前記カム
を前記特定の角度まで回転させる送り歯数割り出し部と
を備えている。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載のラチェット装置において、前記送り歯数割り出し部
が、前記調整軸の他端側にこの軸と直交する方向に固着
されている調整レバーと、この調整レバーの先端に係合
しているはめ込みピンと、前記調整軸が貫通し、前記調
整レバーの移動方向に沿った位置で支持体に固定されて
おり、前記ラチェットギヤの送り歯数を変更するための
前記調整軸を回転すべき複数の角度位置に対応して同一
円周上に複数の割り出し穴を設けた割り出し盤とを備
え、前記調整レバーを回転し、前記割り出し盤の特定の
割り出し穴に前記はめ込みピンを係合することで、前記
特定の割り出し穴に対応した前記ラチェットギヤの送り
歯数を選択するようにした。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至4の何れかに記載のラチェット装置において、前記動
力軸の回転の最大値を前記クランクに伝達することで、
前記送り爪の振り幅を最大の値に設定した。さらに、請
求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の
ラチェット装置において、前記ラチェット送り爪を一体
に設けた爪用クランクを、中間軸に回動自在に配設し、
前記中間軸と前記入力軸とを同一軸線上に近接配置し
た。
【0014】さらにまた、請求項7記載の発明は、請求
項6記載のラチェット装置において、前記爪用クラン
ク、前記ラチェットギヤ、前記カム、前記スパーギヤ、
カム調節ギヤ、前記中間軸、前記入力軸及びそれら軸を
支承する軸受部を、油中に浸漬した。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るラチェット装
置の1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図
1は、本実施形態のラチェット装置を示す概略構成図、
図2は、装置ケース19内に収容されているラチェット
装置の配置位置を示す図、図3から図5は、ラチェット
装置を構成する部材を示す図である。
【0016】本実施形態のラチェット装置は、図1に示
すように、動力軸18の連続的な回転力を円弧運動とし
て伝達するクランク20から最大振り幅Hの円弧運動が
伝達される爪用クランク22と、この爪用クランク22
に装着したラチェット送り爪24が歯に係合することで
間欠的に回転するラチェットギヤ26と、ラチェットギ
ヤ26に対して同軸に固着し、出力ギヤに28に回転及
び停止の周期運動を伝達する出力軸30と、爪跳ね上げ
部32とを備えている。
【0017】クランク20は、動力軸20の端部に装着
されている割り出し調整部20aと、この割り出し調整
部20aに回動自在に連結している動力側クランク20
bと、前述した出力軸30と同一軸線上に近接配置した
中間軸34に連結している出力側クランク20cと、こ
れら動力側クランク20b及び出力側クランク20c間
に連結しているクランクロッド20dとを備えており、
割り出し調整部6aの調整により動力側クランク20b
の回転中心を動力18の回転中心から最大距離に偏心さ
せることで、出力側クランク20cの円弧運動を最大振
り幅Hに設定している。
【0018】爪用クランク22は、図3に示すように、
出力側クランク20cの円弧運動が中間軸30を介して
最大振り幅Hとして伝達されるクランク部材であり、ラ
チェットギヤ26及び後述するカム36に爪先端を向け
たラチェット送り爪24を回動自在に支持しているとと
もに、コイルスプリングを備えた押圧部材22aが、ラ
チェット送り爪24をラチェットギヤ26及びカム36
側に押圧する構造としている。
【0019】また、前記爪跳ね上げ部32は、動力軸2
0の回転を停止せずに、ラチェットギヤ26の回転を停
止したり、送り歯数を変更してラチェットギヤ26を回
転させる機構であり、カム36及びカム回転調整部38
を備えている。カム36は、図2に示すように、ラチェ
ットギヤ26と同一軸上で隣接配置されて入力軸30に
回転自在に外嵌されている。そして、このカム36の外
周面形状は、図4に示すように、ラチェットギヤ26の
歯先円直径DT より大きな外径を有し、ラチェットギヤ
26の歯に接触しようとする送り爪24を跳ね上げる凸
状のカム面36aと、前記ラチェットギヤ26の歯底円
直径DB より小さな外径を有し、送り爪24をラチェッ
トギヤ26の歯に係合させる凹状のカム面36bとを設
けた形状としている。
【0020】前述したカム回転調整部38は、図2及び
図3に示すように、ラチェットギヤ26と同一の歯数を
有してカム36に同軸に固着されているスパーギヤ40
と、このスパーギヤ40と同数の歯数、又は1/2の歯
数を有してスパーギヤ40に噛合している調整ギヤ42
と、この調整ギヤ42に一端側が同軸に固着している調
整軸44と、所定の角度で調整軸44を回転する送り歯
数割り出し部46とを備えている。 送り歯数割り出し
部46は、図2及び図5に示すように、調整軸44の他
端側に、この調整軸44の軸線と直交する方向に固着さ
れている調整レバー48と、調整レバー48の先端に係
合しているはめ込みピン50と、この調整レバー48に
一体に固着されているハンドル52と、調整軸44が貫
通し、調整レバー48が移動可能な方向に沿った位置で
装置ケース19に固定されている略半月形状の割り出し
盤54とを備えている。
【0021】割り出し盤54には、調整軸44と軸心を
一致させた所定の円周上に、所定のピッチをあけて複数
の割り出し穴561 、562 ……56N-1 、56N が形
成されており、これら複数の割り出し穴561 、562
……56N-1 、56N のいずれかに、所定角度まで回転
させた調整レバー48のはめ込みピン50が嵌まり込む
ようになっている。
【0022】これら複数の割り出し穴561 、562
…56N-1 、56N の位置は、所定の割り出し穴にはめ
込みピン50が嵌まり込むように調整レバー48を回転
すると、調整ギヤ42及びスパーギヤ40のギヤ比に応
じた角度までカム36が回転し、ラチェット送り爪24
が振り幅Hで円弧運動している範囲に、凸状のカム面3
6a、凹状のカム面36bの一方、或いは、上記範囲の
一部を凸状のカム面36aとし、残りの範囲を凹状のカ
ム面36bとして、ラチェットギヤ26の送り歯数を変
更したり、ラチェットギヤ26の回転を停止するように
設定されている。
【0023】つまり、例えば、図5に示す割り出し盤5
4の割り出し穴563 に、はめ込みピン50が嵌まり込
むように調整レバー48を回転する操作を行うと、図6
に示すように、ラチェット送り爪24が振り幅Hで円弧
運動している範囲内に凸状のカム面36aが位置するよ
うにカム36が回転し、前記範囲内の凸状のカム面36
a(図6のAで示す部分)が、ラチェットギヤ26の歯
に係合しようとするラチェット送り爪24を、3個の歯
数だけ跳ね上げた状態とする。これにより、割り出し盤
54の割り出し穴563 を選択することで、送り歯数を
3個分減少させたラチェットギヤ26の間欠的な回転と
なる。
【0024】また、図5に示すように、割り出し穴56
1 、562 ……56N-1 、56N のうちの中間位置の割
り出し穴、はめ込みピン50が嵌まり込むように調整レ
バー48を回転する操作を行うと、図7に示すように、
ラチェット送り爪24が振り幅Hで円弧運動している範
囲内の略半分の領域に凸状のカム面36aが位置するよ
うにカム36が回転し、前記範囲内の凸状のカム面36
a(図7のBで示す部分)が、ラチェットギヤ26の歯
に係合しようとするラチェット送り爪24を、略半分の
歯数だけ跳ね上げた状態とする。これにより、前記割り
出し穴を選択することで、送り歯数を略半分に減少させ
たラチェットギヤ26の間欠的な回転となる。
【0025】さらに、図5に示す割り出し盤54の最後
の割り出し穴56N に、はめ込みピン50が嵌まり込む
ように調整レバー48を回転する操作を行うと、図8に
示すように、ラチェット送り爪24が振り幅Hで円弧運
動している範囲内の全域(図8のCで示す部分)に凸状
のカム面36aが位置するようにカム36が回転し、こ
の凸状のカム面36aが、ラチェットギヤ26の全ての
歯に係合しようとするラチェット送り爪24を跳ね上げ
た状態に保持とする。これにより、割り出し盤54の最
後の割り出し穴56N を選択することで、ラチェットギ
ヤ26の回転が停止する。
【0026】このように、割り出し盤54の割り出し穴
を選択して調整レバー48を回転することで、送り歯数
を変更したラチェットギヤ26の間欠的な回転、或い
は、ラチェットギヤ26の回転が停止する。そして、本
実施形態では、装置ケース19内に潤滑油OILを溜め、
この潤滑油OIL内に、爪用クランク22、ラチェットギ
ヤ26、カム36、スパーギヤ40、出力ギヤ28と、
これらを中間軸34、出力軸30を介して支持している
軸受部材58a、58b、58c、58dが浸漬されて
いる。
【0027】本実施形態のラチェット装置によると、カ
ム回転調整部38を操作することによって、送り歯数を
変更したラチェットギヤ26の間欠的な回転、或いは、
ラチェットギヤ26の回転を停止することができるの
で、出力ギヤ28から他の回転機械に、回転量を様々な
値に変化させた間欠運動、或いは停止を確実に伝達する
ことができる。
【0028】そして、動力軸20を連続回転したままラ
チェットギヤ26の送り歯数を変更することができるの
で、従来と比較して、ラチェットギヤ26の送り歯数の
変更作業の能率を大幅に向上させることができる。そし
て、ラチェットギヤ26の送り歯数を変更する作業は、
送り歯数割り出し部46の割り出し穴561 、562
…56N-1 、56N のいずれかにはめ込みピン50が嵌
まり込むように調整レバー48を回転するだけの操作を
行うだけなので、熟練者でなくても送り歯数の変更を簡
単、且つ高精度に行うことができる。
【0029】また、本実施形態では、爪用クランク2
2、ラチェットギヤ26、カム36、スパーギヤ40、
出力ギヤ28と、これらを中間軸34、出力軸30を介
して支持している軸受部材58a、58b、58c、5
8dが、装置ケース19内の潤滑油OILに浸漬されてい
るので、摺動部、ギヤの噛み合い部の摩耗が極めて少な
くなり、耐久性が向上したラチェット装置を提供するこ
とができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
円弧運動を繰り返すラチェット送り爪をラチェットギヤ
の歯から跳ね上げ、ラチェットギヤの回転を停止した
り、送り歯数を変更して前記ラチェットギヤを回転させ
る爪跳ね上げ部をラチェットギヤに隣接配置し、カム回
転調整部により前記爪跳ね上げ部を操作してラチェット
ギヤの送り歯数を変更するようにしたので、動力軸から
の回転力の伝達動作を停止せずに、短い調整時間でラチ
ェットギヤの送り歯数を変更することができるととも
に、熟練を要しなくてもラチェットギヤの送り歯数の変
更を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラチェット装置の概略を示す図で
ある。
【図2】ラチェット装置を装置ケース内に収納した状態
を示す図である。
【図3】ラチェット装置の爪クランク及びラチェット送
り爪の構造を示す図である。
【図4】ラチェット装置のラチェットギヤ及びカムの外
周の関係を示す図である。
【図5】ラチェット装置の送り歯数割り出し部を示す図
である。
【図6】送り出し歯数割り出し部の操作による第1のカ
ムの回転動作を示す図である。
【図7】送り出し歯数割り出し部の操作による第2のカ
ムの回転動作を示す図である。
【図8】送り出し歯数割り出し部の操作による第3のカ
ムの回転動作を示す図である。
【図9】従来のラチェット装置を示す図である。
【符号の説明】
18 動力軸 19 装置ケース 20 動力軸 22 クランク 24 ラチェット送り爪 26 ラチェットギヤ 28 出力ギヤ 30 出力軸 32 爪跳ね上げ部 34 中間軸 36 カム 36a 凸状のカム面 36b 凹状のカム面 38 カム回転調整部 40 スパーギヤ 42 調整ギヤ 44 調整軸 46 送り歯数割り出し部 48 調整レバー 50 はめ込みピン 54 割り出し盤 561 〜56N 割り出し穴 DT ラチェットギヤの歯先円直径 DB ラチェットギヤの歯底円直径

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力軸の回転がクランクを介して所定の
    振り幅の円弧運動として伝達されるラチェット送り爪
    を、入力軸に同軸に固着したラチェットギヤに係合させ
    て所定数の歯の送りにより該ラチェットギヤを回転させ
    ることで、前記入力軸に回転及び停止の周期運動を伝達
    するラチェット装置において、 前記動力軸の回転を停止せずに、円弧運動を繰り返す前
    記ラチェット送り爪を前記ラチェットギヤの歯から跳ね
    上げ、前記ラチェットギヤの回転を停止したり、送り歯
    数を変更して前記ラチェットギヤを回転させる爪跳ね上
    げ部を、前記ラチェットギヤに隣接配置したことを特徴
    とするラチェット装置。
  2. 【請求項2】 前記爪跳ね上げ部を、前記ラチェットギ
    ヤと同一軸上に隣接配置されて前記入力軸に回転自在な
    カムで構成し、当該カムは、前記ラチェットギヤの歯先
    円直径より大きな外径を有し、前記歯に接触しようとす
    る前記送り爪を跳ね上げる凸状のカム面と、前記ラチェ
    ットギヤの歯底円直径より小さな外径を有し、前記送り
    爪を前記歯に係合させる凹状のカム面とを外周面に設け
    た形状とし、カム回転調整部の動作で、前記ラチェット
    送り爪が円弧運動する位置に、前記凸状のカム面、凹状
    のカム面の両者、或いは一方が対応するように前記カム
    を所定角度まで回転させて前記ラチェットギヤの送り歯
    数を変更することを特徴とする請求項1記載のラチェッ
    ト装置。
  3. 【請求項3】 前記カム回転調整部は、前記ラチェット
    ギヤと同一の歯数を有して前記カムに同軸に固着したス
    パーギヤと、このスパーギヤに噛合している調整ギヤ
    と、この調整ギヤに一端側が同軸に固着した調整軸と、
    変更する前記ラチェットギヤの送り歯数に対応して前記
    カムを回転すべき特定の角度が割り出し可能であり、前
    記調整ギヤ及び前記スパーギヤのギヤ比に応じた角度で
    前記調整軸を回転させることで、前記カムを前記特定の
    角度まで回転させる送り歯数割り出し部とを備えている
    ことを特徴とする請求項2記載のラチェット装置。
  4. 【請求項4】 前記送り歯数割り出し部は、前記調整軸
    の他端側にこの軸と直交する方向に固着されている調整
    レバーと、この調整レバーの先端に係合しているはめ込
    みピンと、前記調整軸が貫通し、前記調整レバーの移動
    方向に沿った位置で支持体に固定されており、前記ラチ
    ェットギヤの送り歯数を変更するための前記調整軸を回
    転すべき複数の角度位置に対応して同一円周上に複数の
    割り出し穴を設けた割り出し盤とを備え、 前記調整レバーを回転し、前記割り出し盤の特定の割り
    出し穴に前記はめ込みピンを係合することで、前記特定
    の割り出し穴に対応した前記ラチェットギヤの送り歯数
    を選択するようにしたことを特徴とする請求項3記載の
    ラチェット装置。
  5. 【請求項5】 前記動力軸の回転の最大値を前記クラン
    クに伝達することで、前記送り爪の振り幅を最大の値に
    設定したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記
    載のラチェット装置。
  6. 【請求項6】 前記ラチェット送り爪を一体に設けた爪
    用クランクを、中間軸に回動自在に配設し、前記中間軸
    と前記入力軸とを同一軸線上に近接配置したことを特徴
    とする請求項1乃至5の何れかに記載のラチェット装
    置。
  7. 【請求項7】 前記爪用クランク、前記ラチェットギ
    ヤ、前記カム、前記スパーギヤ、カム調節ギヤ、前記中
    間軸、前記入力軸及びそれら軸を支承する軸受部を、油
    中に浸漬したことを特徴とする請求項6記載のラチェッ
    ト装置。
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