JP2002188676A - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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JP2002188676A JP2001004547A JP2001004547A JP2002188676A JP 2002188676 A JP2002188676 A JP 2002188676A JP 2001004547 A JP2001004547 A JP 2001004547A JP 2001004547 A JP2001004547 A JP 2001004547A JP 2002188676 A JP2002188676 A JP 2002188676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 径方向の入力振動に対して、高い加振周波数
域でも優れた振動絶縁性能を発揮させる。 【解決手段】 マウントケース1とボス2との間に一体
的に設けられた弾性体3が、ボス2の周りを略円錐状に
延びる主弾性部31と、この主弾性部31の外側をボス
2を中心とする180°対称の扇形に延びる一対の副弾
性部32と、各副弾性部32の円周方向両端と主弾性部
31の間に形成された複数の弾性リブ部33とからな
り、主弾性部31、副弾性部32及び弾性リブ部33で
画成された一対の副液室D,D間が、副オリフィスEを
介して互いに連通されている。副液室D,Dの対向方向
方向に副オリフィスEによる減衰力を生じ、これと
直交するV方向の動ばね定数が低いものとなってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防振技術に属するも
のであって、自動車のエンジン等の防振支持手段として
用いられ、振動減衰にオリフィス内での液体の流動抵抗
を利用した液体封入式マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンを車体フレームに弾性的に支持
する液体封入式マウントには、上下方向の入力振動だけ
でなく、水平方向の入力振動に対しても防振効果を発揮
するようにしたものがあり、その典型的な従来技術が、
例えば特公昭63−61533号公報に開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の液体封入式マウントによれば、マウントの径方
向(水平方向)に対する加振周波数が低周波数である場
合はオリフィス内の液柱共振による良好な減衰が得られ
るが、加振周波数が高くなると動ばね定数が上昇し、振
動絶縁性が低下する問題が指摘される。
【0004】また、従来の技術によれば、上下方向の入
力振動をダンピングするための第一液室と第二液室が弾
性体の下側に設けられ、横方向の入力振動をダンピング
するための液室が弾性体の上側に設けられているため、
上下方向に対する製品サイズが大きくなり、上下方向の
取付スペースや重量が増大する問題が指摘される。
【0005】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その主な技術的課題は、マウントの径方向
の入力振動に対して、高い加振周波数域でも優れた振動
絶縁性を発揮させることにある。
【0006】また、他のの技術的課題は、液体封入式マ
ウントの小型化及び軽量化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
請求項1の発明に係る液体封入式マウントは、マウント
ケースとその内周に配置された内周取付部材との間に一
体的に設けられた弾性体と、前記マウントケースに一体
的に設けられたダイアフラムと、前記マウントケースの
内周に設けられて前記弾性体側の第一液室と前記ダイア
フラム側の第二液室との間を仕切ると共に前記両液室を
互いに連通する主オリフィスが開設されたオリフィス部
材とを備え、前記弾性体は、前記内周取付部材の周りを
略円錐状に延びる主弾性部と、この主弾性部の外側を前
記内周取付部材を中心とする180°対称に延びる一対
の副弾性部と、各副弾性部の円周方向両端と前記主弾性
部の間に形成された複数の弾性リブ部とからなり、前記
主弾性部、副弾性部及び弾性リブ部で画成された180
°対称の一対の副液室間が、副オリフィスを介して互い
に連通されたものである。
【0008】上記構成によれば、マウントケースの軸心
と平行な方向の変位入力に対しては、第一液室と第二液
室との間で主オリフィス内を封入液が移動することによ
って、防振機能を発揮するものである。また径方向の変
位入力に対しては、加振方向が一対の副液室の対向方向
である場合は、副オリフィス内を封入液が液柱共振する
ことによる減衰が得られ、加振方向が一対の副液室の対
向方向と直交する方向である場合は、副液室の容積変化
が生じないので高い周波数域まで動ばね定数が低く維持
される。
【0009】また、請求項2の発明に係る液体封入式マ
ウントは、ケースとその内周に配置された内周取付部材
との間に弾性体及びダイアフラムが設けられ、前記弾性
体によって前記ダイアフラムと反対側に画成された第一
液室と前記弾性体によって前記ダイアフラムとの間に画
成された第二液室との間が主オリフィスを介して互いに
連通され、前記弾性体は、前記内周取付部材の周りを略
円錐状に延びる主弾性部と、この主弾性部の外側を前記
内周取付部材を中心とする180°対称に延びる一対の
副弾性部と、各副弾性部の円周方向両端と前記主弾性部
の間に形成された複数の弾性リブ部とからなり、前記主
弾性部、副弾性部及び弾性リブ部で画成された180°
対称の一対の副液室間が、副オリフィスを介して互いに
連通されたものである。
【0010】上記構成によれば、請求項1と同様の作用
が得られ、しかも第一液室と第二液室が弾性体によって
分離されているので、請求項1におけるオリフィス部材
が不要になる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る液体封入式
マウントの好ましい第一の実施の形態を示すもので、同
図(a)は軸心を通る平面で切断した断面図であり、
(b)は(a)におけるb−b’線の位置で軸心と直交
する平面で切断した断面図である。この図1において、
参照符号1は下側のカップ部材11と、その上部フラン
ジに下端がカシメにより互いに連結された外筒12とか
らなる金属製のマウントケースであり、カップ部材11
及び外筒12に一体的に設けられたブラケット13,1
4を介して、図示されていない車体フレーム側に取り付
けられる。また、参照符号2は、マウントケース1の外
筒12の上部内周に配置された内周取付部材としてのボ
スであり、上面に突出された取付ボルト21を介して例
えば被支持体であるエンジン側に連結される。
【0012】ボス2と、マウントケース1における外筒
12との間には、エラストマで成形された弾性体3が介
在している。この弾性体3は、内周がボス2の外周面に
加硫接着されると共に、外周が内筒15の内周面に加硫
接着されている。内筒15は外筒12の内周面に圧入さ
れると共に、その軸方向中腹に形成された環状段差部1
2aと、上端部に形成されたカシメ部12bとの間に固
定されており、すなわち弾性体3の外周部は、この内筒
15を介してマウントケース1の内周に固定されてい
る。
【0013】マウントケース1におけるカップ部材11
と外筒12との互いのカシメ部1aには、エラストマか
らなるダイアフラム4と、その上側に配置されたオリフ
ィス部材5が固定されている。ダイアフラム4は、弾性
体3に比較して十分に薄肉に形成されており、カップ部
材11には、ダイアフラム4の自在な変位を許容するた
めの通気孔11aが開設されている。
【0014】オリフィス部材5は、マウントケース1の
内周における弾性体3とダイアフラム4との間の密閉空
間を、弾性体3側の第一液室Aとダイアフラム4側の第
二液室Bとに仕切るように設けられており、外周部がダ
イアフラム4の外周縁と共にマウントケース1のカップ
部材11と外筒12とのカシメ部1aに互いに重合した
状態に挟着固定された第一リング51及び第二リング5
2と、その内周に封着されたサブダイアフラム53とか
らなる。
【0015】オリフィス部材5における第一リング51
と第二リング52の間には、主オリフィスCが形成され
ている。この主オリフィスCは、円周方向に対して有端
であって、その一方の端部が、第一リング51に開設さ
れた開口部51aを通じて第一液室Aに開放され、他方
の端部が、第二リング52に開設された開口部52aを
通じて第二液室Bに開放されている。したがって第一液
室Aと第二液室Bは、主オリフィスCを介して互いに連
通していることになる。また、サブダイアフラム53は
エラストマで円盤状に成形されたものであって、その外
周縁が第一リング51の内周縁に全周にわたって加硫接
着されている。
【0016】弾性体3は、外周側がマウントケース1に
おける外筒12の環状段差部12aに嵌着している内筒
15の下端部へ向けて低くなる円錐状の主弾性部31
と、その外側(上側)をボス2を中心とする180°対
称の扇形に延びる一対の副弾性部32と、各副弾性部3
2の円周方向両端と主弾性部31の間に半径方向に延び
るように形成された円周方向4本の弾性リブ部33とか
らなる。このうち、主弾性部31は、被支持体であるエ
ンジン側の荷重を弾性的に支持する主体であるため、そ
の肉厚が副弾性部32よりも大きいものとなっており、
これによって、主弾性部31に所要の支持力が与えられ
ている。
【0017】図2は、弾性体3とボス2及び内筒15と
の加硫成形体を示す斜視図である。この図2に一層明確
に示されるように、主弾性部31と副弾性部32及びそ
の両端の弾性リブ部33,33とで囲まれた部分は、外
周側へ開放された一対の凹所3aとなっており、副弾性
部32,32間の部分は上方へ開放された凹所3bとな
っている。すなわち、弾性体3には、外周側へ開放され
た一対の凹所3aと、上方へ開放された一対の凹所3b
が、円周方向交互に形成されており、それぞれ180°
対称となっている。
【0018】弾性体3の外周に加硫接着された内筒15
には、外周側へ開放された一対の凹所3aのそれぞれに
対応した窓部15aが開設されると共に、この窓部15
a,15aの間の壁面部15cには、内径側へ陥没し円
周方向に延びる溝状屈曲部15bが形成されている。し
たがって、図1に示される組立状態では、各凹所3aと
これに対応する各窓部15aを塞ぐように存在する外筒
12との間に、それぞれ副液室Dが画成され、内筒15
の各溝状屈曲部15bと外筒12との間に、それぞれ副
オリフィスEが形成される。そして、各副液室Dは、そ
れぞれこの副オリフィスEを介して互いに連通してい
る。
【0019】第一液室A、第二液室B及びこれを連通す
る主オリフィスCからなる密閉空間と、各副液室D及び
これを連通する副オリフィスEからなる密閉空間には、
それぞれ例えばシリコーンオイル等、適当な粘性を有す
る液体が充填されている。また、この封入液は、弾性体
3とボス2及び内筒15からなる加硫成形体や、ダイア
フラム4及びオリフィス部材5を、液体中でマウントケ
ース1の内周に組み込むことによって当該液体封入式マ
ウントを組み立てる際に、前記液体の一部が封入された
ものである。
【0020】主オリフィスCは、円周方向に長く延在さ
れていることによって、その内部に存在する封入液の液
柱共振周波数が、例えば車体のバウンド等のようなショ
ック入力によるマウントケース1の軸心と平行な方向
(図1(a)におけるV方向)の変位の周波数と略合
致するように設定されている。そして、主オリフィスC
による狭くて長い流路内を封入液が高速で流れる際に、
流動抵抗による有効な減衰力を発生するものである。
【0021】副オリフィスEは、その内部に存在する封
入液の液柱共振周波数が、例えばエンジンのシェイク等
による、マウントケース1の径方向における副液室D,
Dの対向方向(図1(b)のV方向)の振動周波数と
略合致するように設定されており、封入液の流動抵抗に
よる有効な減衰力を発生するものである。各副オリフィ
スEは、それぞれサイズ(長さ及び断面積)が互いに同
一であっても、あるいは異なるサイズとすることによっ
て、異なる液柱共振周波数を設定したものであってもよ
い。
【0022】オリフィス部材5におけるサブダイアフラ
ム53の受圧面積(封入液との接触面積)は、主オリフィ
スCの流路断面積よりも十分に大きく、第一液室Aの圧
力変化によって、厚さ方向へ容易に撓むことができるよ
うになっている。また、このサブダイアフラム53を厚
さ方向へ変形させるように作用する第一液室Aの液柱共
振周波数は、例えばエンジンの機関振動の周波数域に設
定される。
【0023】ボス2の内端(下端)には、撹拌板22がボ
ルト・ナット23を介して取り付けられており、この撹
拌板22は、第一液室A内に位置している。そして、エ
ンジンの荷重による負荷のみがボス2を介して弾性体3
に与えられた図示の通常状態では、撹拌板22と弾性体
3の内面との間に所要のクリアランスが形成されてい
る。
【0024】また、撹拌板22には、その円周方向一部
に切欠22aが形成されている。この切欠22aは、副
液室D,Dの対向方向と弾性体3の内面との間のクリア
ランスに存在する封入液の液柱共振周波数を、複数の周
波数帯域に設定するものであり、これによって、広い周
波数域での動ばね低下による吸振性能の向上を図ったも
のである。
【0025】以上のように構成された液体封入式マウン
トは、車体フレーム側とエンジン側との間でマウントケ
ース1の軸心と平行なV方向、すなわち上下方向の振
動が入力されると、マウントケース1とボス2が上下方
向に反復して相対変位され、両者1,2間で弾性体3が
反復変形を受ける。
【0026】上記V方向の入力振動が、例えばエンジ
ンの機関振動等による継続的な小振幅の振動である場合
は、主オリフィスC内の封入液はその液柱慣性が大き
く、殆ど流動しないが、弾性体3(主弾性部31)がV
方向に反復変形されることによる第一液室Aの液圧変化
は、この第一液室A内の封入液がサブダイアフラム53
の厚さ方向への変形を伴いながら液柱共振することによ
って、有効に吸収される。このため動ばね定数が低下
し、機関振動等に対する優れた振動絶縁性を発揮する。
また、第一液室A内の撹拌板22は、振動入力によって
ボス2と一体的に振動変位し、これに伴って周囲の封入
液を反復移動させることにより、減衰力を生じるもので
ある。
【0027】また、上記V方向の入力振動が、第一液
室Aの大きな液圧変化を発生させる低周波数帯域のかつ
大振幅のショック入力等である場合は、封入液は、主オ
リフィスC内を、第一液室Aと第二液室Bのうち相対的
に低圧となる側へ向けて、液柱共振により反復移動され
る。したがって、この時の流動抵抗による高減衰を発生
し、良好な緩衝性を得ると共に、その振動を短時間で制
止する。
【0028】マウントケース1の径方向(水平方向)へ
の振動入力に対しては、マウントケース1とボス2の相
対変位が、互いの偏心方向になされる。そして、この振
動変位の方向が、図1(b)におけるV方向、すなわ
ち副液室D,Dの対向方向である場合は、副液室D,D
が加圧と減圧を交互に受け、エンジンシェイク等による
所定の周波数域においては、副液室D,Dのうち相対的
に低圧となる側へ向けて副オリフィスE内に液柱共振に
よる封入液の流れを生じるので、これに伴う流動抵抗に
よって、有効な減衰力を得ることができる。
【0029】また、マウントケース1の径方向への振動
入力において、その振動変位の方向が、図1(b)にお
けるV方向、すなわち副液室D,Dの対向方向と直交
する方向である場合は、副液室D,Dは、形状の変化は
受けるがその容積は殆ど変化しないため、副オリフィス
E内での封入液の流れは生じない。しかも、ボス2のV
方向両側に位置する凹所3bは開放された空間であ
る。このため、V方向のばね定数は弾性体3にのみ依
存され、高い周波数域まで低動ばねに維持されて、優れ
た振動絶縁性を発揮する。
【0030】したがって、上記構成の液体封入式マウン
トは、径方向の振動に対しては、V 方向にのみ副オリ
フィスEによる減衰力を生じるものであるため、取付方
向によって、最も効率の良い減衰を得られる方向を調整
することができる。また、副液室D,Dの対向方向を、
減衰対象の振動方向に対して適当な角度をなすように取
り付けることによって、減衰の大きさを適切に設定する
ことができる。
【0031】次に、図3は本発明に係る液体封入式マウ
ントの好ましい第二の実施の形態を軸心を通る平面で切
断して示す断面図、図4はこの液体封入式マウントの内
部を構成する加硫成形体の斜視図、図5は図3における
V−V’線の位置で軸心と直交する平面で切断して示す
断面図、図6は図3におけるVI−VI’線の位置で軸心と
直交する平面で切断して示す断面図、図7は図3におけ
るVII−VII’線の位置で軸心と直交する平面で切断して
示す断面図、図8は図3におけるVIII−VIII’線の位置
で軸心と直交する平面で切断して示す断面図である。
【0032】これらの図において、マウントケース1
は、下端部に設けたブラケット13を介して車体フレー
ム(図示省略)側に取り付けられる外筒12と、その内
周に嵌着された中間内筒16、上側リング17及び下側
リング18とからなる。中間内筒16の上端部及び上側
リング17は、外筒12の上端開口縁に形成されたカシ
メ部12bに固定され、下側リング18は、外筒12の
下部に段差部12aをもって形成された小径部12cの
内周面に圧入嵌着されている。
【0033】上面に突出された取付ボルト21を介して
例えば被支持体であるエンジン(図示省略)側に連結さ
れる内周取付部材としてのボス2の上端には、取付ボル
ト21の基部外周に位置して鍔部材24が設けられてお
り、また、下端寄りの部分には、下側が小径となるよう
な円錐状リング25が嵌着されている。
【0034】マウントケース1とボス2との間には、ゴ
ム等のエラストマ材料で成形された弾性体3が介在して
いる。詳しくは、この弾性体3は、外周がマウントケー
ス1における中間内筒16の下部に形成された環状段差
部16aに加硫接着されると共に、内周がボス2におけ
る円錐状リング25の下向きテーパ面に加硫接着され
て、基本的には第一の実施の形態と同様、外周側が低位
置になる円錐状の主弾性部31と、その上側にボス2を
中心とする180°対称に形成された一対の副弾性部3
2と、各副弾性部32の円周方向両端と主弾性部31の
間に半径方向に延びるように形成された円周方向4本の
弾性リブ部33とからなる。
【0035】主弾性部31と、副弾性部32及びその両
端の弾性リブ部33とで囲まれた部分は、中間内筒16
の窓部16bを介して外周側へ開放された一対の凹所3
aとなっており、副弾性部32,32間の部分は図1に
示されるように上方へ開放された凹所3bとなってい
る。すなわち、弾性体3には、外周側へ開放された一対
の凹所3aと、上方へ開放された一対の凹所3bが、円
周方向交互に形成されており、それぞれ180°対称と
なっている。
【0036】ダイアフラム4は、第一の実施の形態とは
逆に、弾性体3の上側に配置され、外周部全周がマウン
トケース1における上側リング17に加硫接着されると
共に、内周部全周がボス2における鍔部材24に加硫接
着されている。
【0037】マウントケース1における下側リング18
の下端開口部は、エラストマからなる円盤状のサブダイ
アフラム6によって閉塞されている。このサブダイアフ
ラム6は外周部全周が下側リング18に加硫接着され、
また、サブダイアフラム6の下面側は、マウントケース
1における外筒12の下端開口12d及びブラケット1
3の開口部13aを介して外部に開放されている。
【0038】弾性体3の下側の空間、すなわちボス2
と、弾性体3の主弾性部31と、マウントケース1にお
ける下側リング18と、サブダイアフラム6とによって
囲まれた空間は、第一液室Aとなっている。また、弾性
体3の上側の空間、すなわちダイアフラム4と、ボス2
の鍔部材24と、弾性体3の凹所3b、副弾性部32及
び弾性リブ部33と、マウントケース1の上部とによっ
て囲まれた空間は、第二液室Bとなっている。更に、弾
性体3に形成された各凹所3aとこれに対応する各窓部
16bは、外周側から外筒12で塞がれており、これに
よって、弾性体3の内部に一対の副液室Dが画成されて
いる。
【0039】マウントケース1における中間内筒16の
下部に段付き形成された小径部分の外周には、弾性体3
を形成しているエラストマの一部34によって、円周方
向に延びる有端の溝34a,34bが互いに上下二段に
形成されている。そして、この溝34a,34bの外周
が外筒12で塞がれることによって、主オリフィスC及
び副オリフィスEが形成されている。
【0040】このうち、下側の主オリフィスCは、その
円周方向一端Caが、図8に示されるように、中間内筒
16の下端に形成された切欠部16cを介して第一液室
Aに開放されると共に、円周方向他端Cbが、中間内筒
16の窓部16b,16bの間に位置して円周方向一箇
所に開設された開口部16dと、この開口部16dから
エラストマの一部34に形成された凹部34cを介し
て、第二液室Bに開放されている。したがって第一液室
Aと第二液室Bは、主オリフィスCを介して互いに連通
していることになる。
【0041】また、上側の副オリフィスEは、図4及び
図6に示されるように、円周方向両端Ea,Ebが、そ
れぞれ中間内筒16の環状段差部16aに形成された切
欠部16e,16fを介して、一対の副液室Dのそれぞ
れに開放されている。したがって、副液室D,Dは、副
オリフィスEを介して互いに連通している。
【0042】第一液室A、第二液室B及びこれを連通す
る主オリフィスCからなる密閉空間と、各副液室D及び
これを連通する副オリフィスEからなる密閉空間には、
それぞれ例えばシリコーンオイル等、適当な粘性を有す
る液体が充填されている。この封入液は、サブダイアフ
ラム6及び下側リング18からなる加硫成形体と、弾性
体3、ボス2及び中間内筒16からなる加硫成形体を、
液体中で外筒12に組み込み、ダイアフラム4、鍔部材
24及び上側リング17からなる加硫成形体を、液体中
でボス2及び外筒12に組み込むことによって、当該液
体封入式ブッシュを組み立てる際に、前記液体の一部が
封入されたものである。
【0043】第一の実施の形態と同様、主オリフィスC
は、円周方向に長く延在されていることによって、その
内部に存在する封入液の液柱共振周波数が低く、例えば
車体のバウンド等のようなショック入力によるマウント
ケース1の軸心と平行な方向(図3におけるV方向)
の変位の周波数と略合致するように設定されている。そ
して、主オリフィスCによる狭くて長い流路内を封入液
が高速で流れる際に、流動抵抗による有効な減衰力を発
生するものである。
【0044】副オリフィスEは、その内部に存在する封
入液の液柱共振周波数が、例えばエンジンのシェイク等
による、マウントケース1の径方向における副液室D,
Dの対向方向(図6のV方向)の振動周波数と略合致
するように設定されており、封入液の流動抵抗による有
効な減衰力を発生するものである。
【0045】ボス2の内端(下端)には、撹拌板22がボ
ルト・ナット23を介して取り付けられており、この撹
拌板22は、第一液室A内に位置している。図3に示さ
れるように、撹拌板22と弾性体3の主弾性部31の内
面との間には所要の隙間Gが形成されており、この隙間
Gに存在する封入液の液柱共振周波数が、撹拌板22の
面積及び隙間Gの軸方向幅等によって、所定の周波数域
に設定されている。なお、この撹拌板22は円形の皿状
であるが、第一の実施の形態と同様、円周方向一部に切
欠を形成したものでも良い。
【0046】サブダイアフラム6は、エラストマで成形
されているため、第一液室Aの圧力変化によって、厚さ
方向へ撓むことができる。このサブダイアフラム6を厚
さ方向へ変形させるように作用する第一液室Aの液柱共
振周波数は、例えばエンジンの機関振動の振幅が増大す
る周波数域に設定される。
【0047】以上のように構成された液体封入式マウン
トによれば、副液室Bを弾性体3の上側に設けることに
よって、小型化及び軽量化が可能である。すなわち、第
一の実施の形態のように、第一液室Aと第二液室Bが弾
性体3の下側に設けられている場合は、第一液室Aと第
二液室Bとの間にオリフィス部材5を介在させる必要が
あるが、第二の実施の形態の構成によれば、このような
オリフィス部材5が不要になるからである。しかも、第
二液室Bの容積の一部が弾性体3の凹部3bによって分
担されているため、第二液室Bの形成のために必要なサ
イズも小さくできるからである。
【0048】この液体封入式マウントは、先に説明した
ように、マウントケース1がブラケット13を介して車
体フレーム側に結合され、ボス2が取付ボルト21を介
してエンジン側に結合され、エンジンを弾性的に支持す
るもので、基本的には、先に説明した第一の実施の形態
と同様の防振機能を奏する。
【0049】すなわち、入力振動が、例えばエンジンの
機関振動等による上下方向(図3におけるV方向)の
継続的な振動である場合は、主オリフィスC内の封入液
はその液柱慣性が大きく、殆ど流動しないが、弾性体3
(主弾性部31)が上下に反復変形されることによる第一
液室Aの液圧変化は、この第一液室A内の封入液がサブ
ダイアフラム6の厚さ方向への変形を伴いながら共振す
ることによって、有効に吸収される。このため動ばね定
数が低下し、機関振動等に対する優れた振動絶縁性を発
揮する。また、第一液室A内の撹拌板22は、振動入力
によってボス2と一体的に振動変位し、これに伴って主
弾性部31との間の隙間Gに存在する封入液を半径方向
へ反復移動させることにより、減衰力を発生させる。
【0050】また、上記V方向の入力振動が、例えば
車体のバウンド等により、第一液室Aの大きな液圧変化
を発生させる低周波数帯域のかつ大振幅の振動である場
合は、封入液は、主オリフィスC内を、第一液室Aと第
二液室Bのうち相対的に低圧となる側へ向けて、液柱共
振により反復移動される。そして、この時の流動抵抗に
よる高減衰を発生し、良好な緩衝性を得ると共に、その
振動を短時間で制止する。
【0051】マウントケース1の径方向(水平方向)へ
の振動入力に対しては、マウントケース1とボス2の相
対変位が、互いの偏心方向になされる。そして、この振
動変位の方向が、図6におけるV方向、すなわち副液
室D,Dの対向方向である場合は、副液室D,Dが加圧
と減圧を半周期毎に交互に受け、エンジンシェイク等に
よる所定の周波数域においては、副液室D,Dのうち相
対的に低圧となる側へ向けて副オリフィスE内に液柱共
振による封入液の流れを生じるので、これに伴う流動抵
抗によって、有効な減衰力を得ることができる。
【0052】また、マウントケース1の径方向への振動
入力において、その振動変位の方向が、図6におけるV
方向、すなわち副液室D,Dの対向方向と直交する方
向である場合は、副液室D,Dは、形状の変化は受ける
がその容積は殆ど変化しないため、副オリフィスE内で
の封入液の流れは生じない。このため、V方向のばね
定数は弾性体3にのみ依存され、高い周波数域まで低動
ばねに維持されて、優れた振動絶縁性を発揮する。
【0053】なお、上述した各実施の形態において、サ
ブダイアフラム53,6及び撹拌板22は、必要に応じ
て設けられるものであり、本発明は、このようなサブダ
イアフラムや撹拌板を設けない仕様の液体封入式マウン
トについても適用することができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明に係る液体封入式マウン
トによれば、マウントケースの径方向の振動に対して、
互いに対向する一対の副液室間で副オリフィス内を封入
液が移動することにより減衰機能を得るものであり、そ
の減衰発生に方向性を有するため、効率的な減衰発生方
向や減衰の大きさを任意に設定することができる。
【0055】また、一対の副液室の対向方向と直交する
方向には開放空間となっているため、高い周波数域まで
動ばね定数が低く抑えられ、マウントケースの径方向の
振動に対する優れた振動絶縁性を発揮することができ
る。
【0056】請求項2の発明に係る液体封入式マウント
によれば、請求項1と同様の効果のほか、第一液室と第
二液室が弾性体によって分離されたことによって、オリ
フィス部材が不要になり、小型化及び軽量化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体封入式マウントの第一の実施
の形態を示すもので、(a)は軸心を通る平面で切断し
た断面図、(b)は(a)におけるb−b’線位置で軸
心と直交する平面で切断した断面図である。
【図2】上記液体封入式マウントにおける弾性体とボス
及び内筒との加硫成形体を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る液体封入式マウントの第二の実施
の形態を軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
【図4】この液体封入式マウントの内部を構成する加硫
成形体を示す斜視図である。
【図5】図3におけるV−V’線の位置で軸心と直交す
る平面で切断して示す断面図である。
【図6】図3におけるVI−VI’線の位置で軸心と直交す
る平面で切断して示す断面図である。
【図7】図3におけるVII−VII’線の位置で軸心と直交
する平面で切断して示す断面図である。
【図8】図3におけるVIII−VIII’線の位置で軸心と直
交する平面で切断して示す断面図である。
【符号の説明】
1 マウントケース 2 ボス 3 弾性体 3a,3b 凹所 31 主弾性部 32 副弾性部 33 弾性リブ部 4 ダイアフラム 5 オリフィス部材 A 第一液室 B 第二液室 C 主オリフィス D 副液室 E 副オリフィス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マウントケース(1)とその内周に配置
    された内周取付部材(2)との間に一体的に設けられた
    弾性体(3)と、 前記マウントケース(1)に一体的に設けられたダイア
    フラム(4)と、 前記マウントケース(1)の内周に設けられて前記弾性
    体(3)側の第一液室(A)と前記ダイアフラム(4)
    側の第二液室(B)との間を仕切ると共に前記両液室
    (A,B)を互いに連通する主オリフィス(C)が開設
    されたオリフィス部材(5)とを備え、 前記弾性体(3)は、前記内周取付部材(2)の周りを
    略円錐状に延びる主弾性部(31)と、この主弾性部
    (31)の外側を前記内周取付部材(2)を中心とする
    180°対称に延びる一対の副弾性部(32)と、各副
    弾性部(32)の円周方向両端と前記主弾性部(31)
    の間に形成された複数の弾性リブ部(33)とからな
    り、 前記主弾性部(31)、副弾性部(32)及び弾性リブ
    部(33)で画成された180°対称の一対の副液室
    (D,D)間が、副オリフィス(E)を介して互いに連
    通されたことを特徴とする液体封入式マウント。
  2. 【請求項2】 ケース(1)とその内周に配置された内
    周取付部材(2)との間に弾性体(3)及びダイアフラ
    ム(4)が設けられ、 前記弾性体(3)によって前記ダイアフラム(4)と反
    対側に画成された第一液室(A)と前記弾性体(3)に
    よって前記ダイアフラム(4)との間に画成された第二
    液室(B)との間が主オリフィス(C)を介して互いに
    連通され、 前記弾性体(3)は、前記内周取付部材(2)の周りを
    略円錐状に延びる主弾性部(31)と、この主弾性部
    (31)の外側を前記内周取付部材(2)を中心とする
    180°対称に延びる一対の副弾性部(32)と、各副
    弾性部(32)の円周方向両端と前記主弾性部(31)
    の間に形成された複数の弾性リブ部(33)とからな
    り、 前記主弾性部(31)、副弾性部(32)及び弾性リブ
    部(33)で画成された180°対称の一対の副液室
    (D,D)間が、副オリフィス(E)を介して互いに連
    通されたことを特徴とする液体封入式マウント。
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