JP2002188367A - スライドドアの開閉構造 - Google Patents

スライドドアの開閉構造

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JP2002188367A
JP2002188367A JP2000387808A JP2000387808A JP2002188367A JP 2002188367 A JP2002188367 A JP 2002188367A JP 2000387808 A JP2000387808 A JP 2000387808A JP 2000387808 A JP2000387808 A JP 2000387808A JP 2002188367 A JP2002188367 A JP 2002188367A
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door
opening
opened
sliding
closing structure
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JP2000387808A
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Shigeo Yamazaki
茂雄 山崎
Kazunari Imaizumi
一成 今泉
Koji Yamaguchi
浩二 山口
Kazuo Niwa
一生 丹羽
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Tokai Utility Motor Co Ltd
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Tokai Utility Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば、携帯電話の基地局の扉は、従来観音
開き形式であったので、ドア手前側に開放するためのス
ペースを必要とし、この点でコスト高となっていた。本
発明では、格納した通信機器等のメンテナンスの便宜の
ため開口部を大きく開放できるとともに、開放するため
に必要なスペースを従来よりも大幅に小さくできるスラ
イドドアの開閉構造を提供する。 【解決手段】 相互に面一状態で開口部KAを閉じる第
1ドアA1と第2ドアA2を備え、第1ドアA1は第2
ドアA2の外側に重なり合う位置に開かれ、第1ドアA
1を開いた状態で第2ドアA2を第1ドアA1と一体で
スライドさせて開口部KAを全開する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば携帯電話
の基地局として用いられる箱体形状の通信機器格納庫
(通信機器格納キュービクル)に好適なスライドドアの
開閉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、携帯電話の基地局には、比較的
大型の直方体形状をなす格納庫が設置され、該格納庫に
各種の発信器や受信機を格納している。この格納庫は、
耐震性等を備える他、各種機器の搬出入およびメンテナ
ンスの容易性を得るために大きな開口部を確保する必要
があり、そのために従来の格納庫には、いわゆる観音ド
ア等のヒンジ形式(一端側を回動させて開閉する形式)
のドアが設けられており、このドアを手前側に開放して
各種機器の搬出入やメンテナンスが行われていた。ま
た、この種の基地局は多数箇所に設置されるものである
ため、当該基地局の設置スペースは極力小さいことがコ
スト(設置するための土地取得費用、または借地費用、
以下同じ)の点から好ましい一方、設置スペースを有効
に利用して各種機器を効率よく収容するため、段違いと
なる引き戸形式のドアは採用されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の観音開き形式のドアは、開くためには手前側に回動
させて当該格納庫から前方へ大きくはみ出した状態にす
る必要があるため、当該格納庫の前側にドアを開くため
のスペースが確保されている必要があり、従って当該格
納庫の設置スペースとしてドアを開くためのスペースを
も確保しておく必要があった。このドアを開くためのス
ペースは、ドアを開ける場合にのみ機能するもので、機
器搬出入時やメンテナンス時等ドアを開ける必要のある
場合を除いて無駄なスペース(ドア開放用スペース)と
なっていた。一方、この種の格納庫は、通常多数箇所に
設置されるため、各格納庫についてのドア開放用スペー
スが全体としてみると大きな無駄なスペースとなり、こ
の点でコストの低減を図ることが望まれていた。本発明
は、この問題に鑑みなされたもので、ドア開放用のスペ
ースを大幅に小さくすることにより通信機器格納庫等の
設置スペースを大幅に節約することができ、これにより
設備コストの低減を図ることができるスライドドアの開
閉構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、前
記各請求項に記載された開閉構造とした。請求項1記載
の開閉構造によれば、第1ドアと第2ドアをスライドさ
せて開口部を開放する構成であるので、従来の観音開き
形式のドアに比して当該格納庫本体からのはみ出し量が
少なく、これにより当該格納庫の設置スペースを大幅に
節約してコスト低減を図ることができる。請求項2記載
の開閉構造によれば、相互に平行に固定された2本の支
持棒を介して第1ドアが第2ドアに対して回動可能かつ
平行移動可能に支持されているので、第1ドアの高い支
持剛性を得ることができる。請求項3記載の開閉構造に
よれば、第1ドアを第2ドアの面方向に沿ってスムーズ
にスライドさせることができる。請求項4記載の開閉構
造によれば、第2ドアの閉じ位置での気密性と、スライ
ドさせる際のスムーズな動きを両立させることができ
る。
【0005】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図1〜図
21に基づいて例示する。図1〜図4は、本実施形態の
スライドドアA,Bを備えた格納庫1において、各スラ
イドドアA,Bを開閉する様子を示している。図1は、
両スライドドアA,Bを閉じた状態を示している。この
スライドドアA,Bにより格納庫1の全開口部KA,K
B,KCが閉じられている。スライドドアAとスライド
ドアBは左右対称に構成されており、それぞれ2枚のド
アA1,A2、ドアB1,B2を有している。両スライ
ドドアA,Bが閉じられた状態では、ドアA1とドアA
2は相互に面一に閉じられ、またドアB1とドアB2も
相互に面一に閉じられている。さらに、スライドドアA
とスライドドアB(4枚のドアA1,A2,B1,B
2)も相互に面一に閉じられている。格納庫1には、3
台の通信機器TA,TB,TCが格納されている。この
格納庫1の前面には大きな開口部が形成されている。以
下の説明において、通信機器TAの前方を開口部KAと
し、通信機器TBの前方を開口部KBとし、通信機器T
Cの前方を開口部KCとして区別する。図示右側の開口
部KAを経て通信機器TAの搬出やメンテナンス等を行
うことができ、図示左側の開口部KBを経て通信機器T
Bの搬出やメンテナンス等を行うことができ、中央の開
口部KCを経て中央の通信機器TCの搬出やメンテナン
ス等を行うことができる。また、通信機器TAは開口部
KAを経て当該格納庫1内に搬入され、通信機器TBは
開口部KBを経て搬入され、通信機器TCは開口部KC
を経て搬入されている。
【0006】図1〜図3は、図示中央の開口部KCおよ
び図示右側の開口部KAを開放する際の手順を示してい
る。先ず、図2に示すようにスライドドアAの第1ドア
A1が第2ドアA2の外側に重ね合わせられるように開
放されるとともに、スライドドアBの第1ドアB1が第
2ドアB2の外側に重ね合わせられるように開放され
る。この段階で、中央の通信機器TCの前方の開口部K
Cが開放された状態となる。開口部KCが開放されるこ
とにより、通信機器TCのメンテナンスや搬出入作業を
効率よく行うことができる。なお、開口部KA,KBは
全開状態に開放されていない。次に、図3に示すように
スライドドアAの第1ドアA1と第2ドアA2が重ね合
わせ状態のまま一体で図示左方にスライドさせることに
より、開口部KAが全開状態となる。この際、スライド
ドアAは、スライドドアBの第1ドアB1が移動したこ
とにより開放された開口部KCの一部および開口部KB
の一部を塞ぐ位置までスライドされる。こうして開口部
KAが全開状態になるので通信機器TAのメンテナンス
あるいは搬出入作業を楽に行うことができる。しかも、
第1ドアA1はほぼその面方向に平行移動して第2ドア
A2の外側に重ね合わせられるように開放され、また第
2ドアA2も第1ドアA1と一体でその面方向にスライ
ドさせることにより開放されるので、従来の観音開き形
式のドアに比して格納庫1から側方へはみ出す量が大幅
に少なくなり、これにより当該格納庫1の設置スペース
を少なくしてコストダウンを図ることができる。
【0007】また、図2に示す状態からスライドドアB
を図示右方へスライドさせて、スライドドアAの第1ド
アA1を移動させたことにより開放された開口部KCの
一部および開口部KAの一部を塞ぐ位置までスライドさ
せることにより、図4に示すように開口部KBを全開状
態にすることができ、これにより通信機器TBのメンテ
ナンスや搬出入作業を楽に行うことができる。この場合
も、第1ドアB1はほぼその面方向に平行移動して第2
ドアB2の外側に重ね合わせられるように開放され、ま
た第2ドアB2も第1ドアB1と一体でその面方向にス
ライドさせることにより開放されるので、従来の観音開
き形式のドアに比して格納庫1からのはみ出し量を少な
くし、これにより当該格納庫1の設置スペースを少なく
してコストダウンを図ることができる。
【0008】次に、上記スライドドアA,Bの開閉構造
について図5以下を参照して具体的に説明する。前記し
たようにスライドドアA,Bは左右対称に構成されてい
るので、図1〜図4において右側のスライドドアAにつ
いて説明し、同様の構成、部材については同位の符号を
用いて左側のスライドドアBの説明を省略する。図5は
両スライドドアA,Bを閉じた状態(図1と同じ状態)
を示し、図6は右側のスライドドアAを開放した状態
(図3と同じ状態)を示している。また、図7はスライ
ドドアAを内側から見た状態を示している。以下の説明
において、左右方向については格納庫1の正面に向かっ
て見た場合をいうものとする。従って、図7では紙面の
左右とは逆になる。スライドドアAの左側の第1ドアA
1は、右側の第2ドアA2よりも若干幅広に形成されて
いる。第1ドアA1の右端寄りであって高さ方向ほぼ中
央には回転式のレバー10が取り付けられている。この
レバー10とは反対側であって、第1ドアA1の裏面側
には、リンクボックス10bが取り付けられており、レ
バー10はこのリンクボックス10b内に入り込んでい
る。レバー10を回転すると、リンクボックス10b内
に組み込んだリンク機構を介して、第1ドアA1の裏面
側に配置した上ロッド11が下側に移動し、下ロッド1
2が上側に移動して、それぞれの先端側が開口部KAの
上下に設けたブラケット13,14から抜き出されて、
該第1ドアA1を開放可能な状態となる。上下のロッド
11,12の先端側がそれぞれブラケット13,14に
差し込まれることにより、第1ドアA1の開口部KAお
よび開口部KCの一部に対する気密な閉止状態がロック
される。
【0009】第1ドアA1の裏面側には、2本のスライ
ドバー15,16が該裏面側の上部寄りおよび下部寄り
の2箇所に相互に平行に配置されている。両スライドバ
ー15,16は、それぞれの両端をブラケット15a,
15b、16a,16bに支持されて、該第1ドアA1
の裏面に対して一定寸法浮いた平行な状態に固定されて
いる。この両スライドバー15,16にはそれぞれスラ
イドブラケット17,18が支持されている。両スライ
ドブラケット17,18は、軸受け17a,17a、1
8a,18aを介してスライドバー15,16にスライ
ド自在に支持されている。この上下のスライドブラケッ
ト17,18間には、ヒンジ装置20の第1支持棒21
がその軸回りに回転可能に支持されている。このヒンジ
装置20は、上記第1支持棒21と第2支持棒22を備
えている。第1支持棒21が請求項に記載した一方の支
持棒に相当し、第2支持棒22が他方の支持棒に相当す
る。両支持棒21,22は、連結プレート23,24を
介して上下2箇所で相互に平行に固定されている。第2
支持棒22は、第2ドアA2の裏側上下2箇所に取り付
けた支持ブラケット25,26間に回転可能に支持され
ている。
【0010】また、上記スライドブラケット17と支持
ブラケット25との間、およびスライドブラケット18
と支持ブラケット26との間には、それぞれリンクアー
ム27,28が架け渡し状に取り付けられている。リン
クアーム27,28の一端側は、支持軸27a,28a
を介してスライドブラケット17,18に回転可能に連
結され、また、他端側は支持軸27b,28bを介して
支持ブラケット25,26に回転可能に連結されてい
る。図5に示すように支持軸27aは、長溝孔27cに
挿通されている。図示は省略されているが、下側の支持
軸28aも同様に長溝孔に挿通されている。このように
第1ドアA1と第2ドアA2との間には、ヒンジ装置2
0の第1支持棒21と第2支持棒22および支持軸27
a,27bの4支点により、また第1支持棒21と第2
支持棒22および支持軸28a,28bの4支点により
上下二組の四節リンク機構が構成されており、これによ
り第1ドアA1が第2ドアA2に対して面一の閉じ位置
(図5に示す位置)から平行移動して外側へ重なり合う
開放位置(図6に示す位置)に、またはその逆に移動可
能となっている。
【0011】ヒンジ装置20の第1支持棒21の上下端
部にはそれぞれ捩りばね29が取り付けられている。両
捩りばね29,29の一端は第1支持棒21側に固定さ
れ、他端はスライドブラケット17,18側に固定され
ている。この捩りばね29,29により第1支持棒21
がスライドブラケット17,18に対して相対回転する
方向に付勢されており、従って第1ドアA1が第2ドア
A2に対して開く方向に付勢されている。また、スライ
ドブラケット17,18がスライドバー15,16にス
ライド可能に支持されていることにより、第1ドアA1
が第2ドアA2の面方向に沿って移動可能に支持されて
いる。ヒンジ装置20がその第2支持棒22を中心して
回動することにより第1ドアA1が第2ドアA2の外側
に回り込むように平行移動する。この段階で以下説明す
る構成により第1ドアA1と第2ドアA2が一体化され
る。従って、その後第1ドアA1および第2ドアA2を
一体でスライドさせることにより開口部KAが全開され
る。
【0012】次に、第1ドアA1を第2ドアA2の外側
に開放し、然る後第2ドアA2の面方向に沿ってスライ
ドさせると、該第1ドアA1と第2ドアA2は相互に一
体化される。以下、そのための機構について説明する。
図15および図16に示すように連結プレート23に
は、支持軸30aを中心にして水平方向に回動可能に中
間プレート30が取り付けられている。また、図7に示
すように連結プレート24にも、支持軸30aを中心に
して水平方向に回動可能に中間プレート30が取り付け
られている。この両中間プレート30,30の一端側に
は、それぞれガイドローラー31が回転可能に取り付け
られている。また、両中間プレート30,30の他端側
は、同じく連結プレート23,24に取り付けたロック
装置32にそれぞれ連結されている。このロック装置3
2,32は、ブラケット33を介して連結プレート2
3,24に取り付けられている。このロック装置32
は、ばね付勢により先端側(図15および図16におい
て上端側)に突き出すロックピン32aを備えている。
このロックピン32aの後端側(図15および図16に
おいて下端側)は常時後方へ突き出されている。ロック
ピン32aの後端側を後方へ引くと、該ロックピン32
aの先端側がばね付勢力に抗して引き込む。後端側の引
き操作を止めるとロックピン32aの先端側はばね付勢
力により先方へ突き出される。このロックピン32aの
後端側が連結ピース34を介して上記中間プレート30
の他端側に連結されている。連結ピース34に設けた連
結ピン34aが、中間プレート30の他端側に形成した
長溝形状の逃がし孔30bに挿入されて、該中間プレー
ト30の他端側と連結ピース34が連結されている。こ
のように突き出し方向に付勢されたロックピン32aに
連結されることにより、中間プレート30は図15およ
び図16において時計回り方向に付勢されている。
【0013】第1ドアA1の裏面側の上下2箇所には、
上記ガイドローラー31が転動されるガイドブロック3
5が取り付けられている。また、第2ドアA2に取り付
けた支持ブラケット25,26には、それぞれロックプ
レート36が取り付けられている。両ロックプレート3
6には、それぞれロック孔36aとガイド部36bが設
けられている。図8〜図11に示すように第1ドアA1
の開放過程において、中間プレート30およびロック装
置32が、第2支持棒22を中心とする連結プレート2
3,24の回動に伴って移動する。第1ドアA1の開放
動作の初期の過程(図8および図9に示す段階)では、
ロックピン32aはロックプレート36のガイド部36
bから離れているが、図10に示すように第1ドアA1
の開放が進むと、ロックピン32aの先端がロックプレ
ート36のガイド部36bに突き当てられ、これにより
ロックピン32aが一旦ばね付勢力に抗して押し込まれ
る。
【0014】ロックピン32aの先端をロックプレート
36のガイド部36bに摺接させながら、第1ドアA1
をさらに開放させて第2ドアA2に対してほぼ平行とな
る位置に至ると、図11および図15に示すように中間
プレート30の一端側に取り付けたガイドローラー31
が第2ドアA2の裏面側に取り付けたガイドブロック3
5に乗り上げて中間プレート30が図示時計回り方向の
回動を規制された状態となる。ロックピン32aが引き
込んだ状態で中間プレート30の図示時計回り方向の回
動を規制された状態となるので、該ロックピン32aは
引き込んだ状態に保持される。この段階で、ロックピン
32aの前方(図示上方)には、ロックプレート36の
ロック孔36aが位置している。
【0015】こうして第1ドアA1を、第2ドアA2に
対してほぼ平行となる位置まで開放した後、図12およ
び図16に示すように第1ドアA1を第2ドアA2に沿
って平行移動させると、移動直後にガイドブロック35
がガイドローラー31から外れる。すると、中間プレー
ト30がロックピン32aの付勢力により図示時計回り
方向に回動し、これによりロックピン32aがその付勢
力により突き出されて、ロックプレート36のロック孔
36a(図15参照)に差し込まれる。この状態では、
ヒンジ装置20の回転が禁止されているので、第1ドア
A1は回動不能にロックされ、スライドバー15に沿っ
てスライドブラケット17が移動できる範囲でのみ移動
可能となっている。スライドバー15に沿ってスライド
ブラケット17が移動可能な範囲で第1ドアA1をさら
に開き方向(図12〜図14において右方)にスライド
させると、図14に示すように第1ドアA1がほぼ第2
ドアA2に重なり合った状態となる。これで、第1ドア
A1が全開状態となる。この段階で、ロックピン32a
は依然としてロック孔36aに差し込まれた状態に保持
され、これにより第1ドアA1が回動不能にロックされ
た状態となっている。
【0016】こうしてスライドドアAにおいて第1ドア
A1を全開すると、開口部KCの一部と開口部KAの一
部の範囲が開放された状態となる。一方、スライドドア
Aと同様、スライドドアBの第1ドアB1も第2ドアB
2の外側に重ね合わせ状に全開する。これにより開口部
KCの一部と開口部KBの一部の範囲が開放された状態
となり、この段階で開口部KCが全開された状態とな
る。この状態が図2に示されている。開口部KCおよび
開口部KBの開放されたスペースに上記スライドドアA
の第1および第2ドアA1,A2を一体で移動させるこ
とにより、開口部KAがほぼ全開された状態となる。こ
の状態が図3および図6に示されている。スライドドア
Aのスライドは、第2ドアA2が開口部KA,KB,K
Cに対してスライド可能に支持されていることによりな
される。開口部KA,KB,KCの上端縁には、断面U
字形の上メインレール40と補助レール41がそれぞれ
相互に平行に両開口部KA,KB,KC間に跨って取り
付けられている。一方、図7に示すように第2ドアA2
の上部には、3個の横ローラー42〜42と、2個の支
持ローラー43,43と、2個の受けローラー44,4
4が取り付けられている。図19および図20には、第
2ドアA2の上メインレール40に対する支持構造(第
2ドアA2の上側の支持構造)が示されている。3個の
横ローラー42〜42は、上メインレール40内に転動
可能に入り込んでおり、これにより第2ドアA2の板厚
方向(図20において左右方向)の変位が規制されてい
る。また、2個の支持ローラー43,43は補助レール
41の上面側に載せ掛けられており、これにより当該第
2ドアA2が補助レール41に吊り下げ状態でスライド
可能に支持されている。2個の受けローラー44,44
は、補助レール41の下面側に接触している。2個の支
持ローラー43,43と2個の受けローラー44,44
により補助レール41を挟み込むことにより、当該第2
ドアA2がガタツキなくスムーズにスライドするように
なっている。
【0017】また、図7に示すように第2ドアA2の下
端縁に沿って3個の横ローラー45〜45が取り付けら
れている。一方、開口部KA,KB,KCの下端縁に
は、断面U字形の下メインレール46が両開口部KA,
KB,KC間に跨って取り付けられている。図19およ
び図21には、第2ドアA2の下側の支持構造が示され
ている。図示するように、3個の横ローラー45〜45
が下メインレール46に転動可能に入り込んでおり、こ
れにより第2ドアA2の下側が板厚方向にガタツキなく
案内されている。上記上下のメインレール40,46
は、第2ドアA2が閉じ位置に位置する段階(図7〜図
14に示す段階)では、横ローラー42〜42、45〜
45を案内しないよう対応箇所が欠落されている。この
第2ドアA2は、閉じ位置では板厚方向に変位して開口
部KAに気密に押し付けられる。この閉じ状態が図18
に示されている。図18には、横ローラー42〜42、
45〜45が上下のメインレール40,46に対して板
厚方向内側へ変位して、当該第2ドアA2が開口部K
A,KB,KCの周囲に取り付けたウエザーストリップ
47に押し付けられた状態が示されている。これに対し
て、図19〜図21には、横ローラー42〜42、45
〜45がメインレール40,46に入り込んで案内され
ているため、第2ドアA2の周縁がウエザーストリップ
47から浮いている状態が示されている。
【0018】このように、第2ドアA2は、開口部KA
に対する閉じ位置から開口部KB,KCに向けてスライ
ドさせる際に、板厚方向外方(図18〜図21において
左方)へ変位され、これにより各横ローラー42〜4
2、45〜45がメインレール40,46に案内される
ようになっている。図14では、第2ドアA2がその板
厚方向外方に変位する様子が白抜きの矢印で示されてい
る。また、第2ドアA2の裏面側の上下2箇所には、該
第2ドアA2の施錠装置50,51が設けられている。
上側の施錠装置50のロッド50aを下方に移動させ
て、その先端を開口部KAに取り付けたブラケット52
から抜き出し、また下側の施錠装置51のロッド51a
を上方に移動させてその先端を同じく開口部KAに取り
付けたブラケット53から抜き出すことにより、当該第
2ドアA2をその板厚方向に変位させ、かつその面方向
にスライド可能となる。両施錠装置50,51のロッド
50a,51aをそれぞれブラケット52,53に差し
込むことにより、第2ドアA2の気密な閉止状態がロッ
クされる。スライドドアBは、以上説明したスライドド
アAとは左右対称に構成されている。従って、スライド
ドアAの第1ドアA1を開放し、かつスライドドアBの
第1ドアB1を開放して開口部KCを全開状態に開放し
た後、スライドドアBの第2ドアB2を第1ドアB1と
一体でその面方向にスライドさせて開口部KAの一部お
よび開口部KCの一部を塞ぐ位置まで移動させることに
より、開口部KBを全開することができる。
【0019】以上のように構成した本実施形態のスライ
ドドアAの開閉構造によれば、第1ドアA1を第2ドア
A2の外側に回り込むように移動させた後、該第2ドア
A2の面方向に沿ってスライドさせることにより、該第
1ドアA1を開放することができる。さらに、第1ドア
A1を開放した状態で、該第1ドアA1と一体で第2ド
アA2をその面方向にスライドさせることにより開口部
KAを全開することができ、これにより通信機器TAの
搬出入やメンテナンス等の各種作業を楽に行うことがで
きる。このように第1および第2ドアA1,A2をその
面方向にスライドさせることにより開閉する構造である
ので、従来のヒンジ形式のドアに比して開放した状態に
おける当該格納庫1からのはみ出し量を大幅に少なくす
ることができる。このため、当該格納庫1の設置スペー
スを従来に比してドアのはみ出し分だけ節約することが
でき、これにより該格納庫1を設置するために必要な土
地面積を少なくして設置コストを大幅に低減することが
できる。また、第1および第2ドアA1,A2は閉じた
状態では、相互に面一状態となるので、見た目がよく、
また内部の高い気密性を確保することができる。
【0020】さらに、2本の支持棒21,22を相互に
固定した剛性の高いヒンジ装置20を介して第1ドアA
1が第2ドアA2に支持される構成であるので、第1ド
アA1を第2ドアA2に対して強固に開閉支持すること
ができ、これにより第1ドアA1をガタツキなくスムー
ズに開閉することができる。また、第1ドアA1が第2
ドアA2の外側に移動した後、第2ドアA2の面方向に
沿ってスライドすると、該第1ドアA1の第2支持棒2
2を中心とする回動動作が禁止されるので、第1および
第2ドアA1,A2を一体でスライドさせて開口部K
B,KC側に移動させる操作を楽に行うことができる。
【0021】以上説明した実施形態には種々変更を加え
ることができる。例えば、2つのスライドドアA,Bを
備えた格納庫1を例示したが、1つのスライドドアA
(B)のみを有する格納庫にも同様に適用することがで
きる。また、通信機器をTA,TBを格納するための格
納庫1に適用する場合を例示したが、本発明に係るスラ
イドドアの開閉構造は、その他の物品を格納するための
格納庫のスライドドアにも適用することができる。例え
ば、トラックの荷箱(箱形の荷台)を開閉するスライド
ドア、箪笥やクローゼット等の家具を開閉するスライド
ドア、あるいはより大型の倉庫を開閉するスライドドア
の開閉構造に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、2つのスラ
イドドアA,Bを全閉した状態の格納庫の平面図であ
る。本図および以下の図において、全開状態でない開口
部を示す記号には括弧が付されている。
【図2】本発明の実施形態を示す図であり、両スライド
ドアA,Bの第1ドアをそれぞれ開放した状態の格納庫
の平面図である。
【図3】本発明の実施形態を示す図であり、スライドド
アAを全開した状態の格納庫の平面図である。
【図4】本発明の実施形態を示す図であり、スライドド
アBを全開した状態の格納庫の平面図である。
【図5】両スライドドアA,Bの全閉状態を示す平面図
である。
【図6】スライドドアAを全開した状態を示す平面図で
ある。
【図7】図5の(7)矢視図であって、全閉状態のスラ
イドドアAを格納庫の内部から見た図である。
【図8】スライドドアAの第1ドアA1を開放する様子
を示す平面図である。本図は、第1ドアA1が僅かに開
けられた状態を示している。
【図9】スライドドアAの第1ドアA1を開放する様子
を示す平面図である。本図は、図8の状態よりも第1ド
アA1がさらに開けられた状態を示している。
【図10】スライドドアAの第1ドアA1を開放する様
子を示す平面図である。本図は、第1ドアA1が第2ド
アA2の外側に移動し始めた状態を示している。
【図11】スライドドアAの第1ドアA1を開放する様
子を示す平面図である。本図は、第1ドアA1が第2ド
アA2の外側に移動して相互に平行に位置する状態を示
している。
【図12】スライドドアAの第1ドアA1を開放する様
子を示す平面図である。本図は、第1ドアA1が第2ド
アA2に沿ってスライドし始めた段階を示している。こ
の段階で、第1ドアA1側のロックピンが第2ドアA2
側のロック孔に差し込まれて、第1ドアA1の支持棒2
2を中心とする回動が禁止された状態となる。
【図13】スライドドアAの第1ドアA1を開放する様
子を示す平面図である。本図は、第1ドアA1が全開さ
れた状態を示している。
【図14】スライドドアAの平面図である。本図は、第
1ドアA1が全開された後、第2ドアA2がその板厚方
向に変位した状態を示している。
【図15】第1ドアA1の第2ドアA2に対する支持部
の平面図である。本図は、第1ドアA1を第2ドアA2
の外側に平行に位置させた状態であって、第2ドアA2
に沿ってスライドを開始する前の段階を示している。
【図16】第1ドアA1の第2ドアA2に対する支持部
の平面図である。本図は、第1ドアA1を第2ドアA2
の外側に平行に位置させた後、第2ドアA2に沿ってス
ライドを開始した直後の状態を示している。
【図17】第1ドアの側面図である。
【図18】閉じ状態の第2ドアA2の縦断面図である。
【図19】板厚方向に変位した状態の第2ドアA2の縦
断面図である。
【図20】第2ドアA2の開口部KA,KB,KCに対
する上側の支持構造を示す縦断面図である。
【図21】第2ドアA2の開口部KA,KB,KCに対
する下側の支持構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…通信機器格納庫 A,B…スライドドア A1,B1…第1ドア A2,B2…第2ドア KA,KB,KC…開口部 15,16…スライドバー 20…ヒンジ装置 21…第1支持棒 22…第2支持棒 23,24…連結プレート 29…捩りばね 31…ガイドローラー 32…ロック装置 35…ガイドブロック 40…上メインレール 41…補助レール 42…横ローラー、43…支持ローラー、44…受けロ
ーラー 46…下メインレール 47…ウエザーストリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 浩二 愛知県安城市高棚町井荒井38番地 株式会 社東海特装車内 (72)発明者 丹羽 一生 愛知県安城市高棚町井荒井38番地 株式会 社東海特装車内 Fターム(参考) 2E014 CA05 CA07 CB02 CC05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に面一状態で開口部を閉じる第1ド
    アと第2ドアを備え、該第1ドアは前記第2ドアの外側
    に重なり合う位置に開かれ、該第1ドアを開いた状態で
    前記第2ドアを前記第1ドアと一体でスライドさせて前
    記開口部を全開する構成としたスライドドアの開閉構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の開閉構造であって、相互
    に平行に固定された2本の支持棒を有するヒンジ装置を
    介して第1ドアが第2ドアに支持され、前記一方の支持
    棒が前記第1ドアに回転可能かつ該第1ドアの面方向に
    平行移動可能に支持され、前記他方の支持棒が前記第2
    ドアに回転可能に支持されて、前記第1ドアが前記他方
    の支持棒を中心にして回動して前記第2ドアの外側に平
    行移動し、かつ前記第2ドアの面方向に沿ってスライド
    する構成としたスライドドアの開閉構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の開閉構造であって、第1
    ドアが第2ドアの面方向に沿ってスライドすると、該第
    1ドアの他方の支持棒を中心とする回動動作が禁止され
    る構成としたスライドドアの開閉構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の開閉構造であって、第2
    ドアは閉じ位置よりも板厚方向外側に変位してスライド
    する構成としたスライドドアの開閉構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105298320A (zh) * 2015-11-18 2016-02-03 无锡旭峰门业制造有限公司 弧形机库门

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105298320A (zh) * 2015-11-18 2016-02-03 无锡旭峰门业制造有限公司 弧形机库门
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