JP2002187934A - ポリカルボン酸樹脂及びそれを用いた感光性樹脂組成物並びにその硬化物 - Google Patents

ポリカルボン酸樹脂及びそれを用いた感光性樹脂組成物並びにその硬化物

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JP2002187934A
JP2002187934A JP2000386847A JP2000386847A JP2002187934A JP 2002187934 A JP2002187934 A JP 2002187934A JP 2000386847 A JP2000386847 A JP 2000386847A JP 2000386847 A JP2000386847 A JP 2000386847A JP 2002187934 A JP2002187934 A JP 2002187934A
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Takao Koyanagi
敬夫 小柳
Katsuhiko Oshimi
克彦 押見
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高性能・高機能を有する新規ポリカルボン酸樹
脂、とりわけ剛直性及び耐熱性とフレキシブル性を併せ
持つポリカルボン酸樹脂及びそれを用いた、現像性、感
光性、表面硬化性に優れ、その硬化物は、耐溶剤性、耐
酸性、耐熱性等に優れた感光性樹脂組成物並びにその硬
化物を提供すること。 【解決手段】分子中に1個以上のエポキシ基を有しかつ
液晶性を示すエポキシ化合物(a)と分子中に1個以上
の不飽和二重結合を有するモノカルボン酸(b)とを反
応させて得られるエポキシカルボキシレート化合物と多
塩基酸無水物(c)とを反応させて得られることを特徴
とするポリカルボン酸樹脂(A)及びそれを用いた感光
性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ポリカルボン酸樹脂及びそれを
用いた光硬化型樹脂組成物並びにその硬化物に関し、特
にリジッド及びフレキシブルプリント基板、あるいはボ
ールグリッドアレイ(以下BGAという)、チップサイ
ズパッケージング(以下CSPという)、テープキャリ
アパッケージ(以下TCPという)等の半導体パッケー
ジの製造に使用されるソルダーレジスト、あるいは層間
絶縁膜として有用なアルカリ水溶液で現像可能な光硬化
型樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ソルダーレジストは、プリント基板製造
において使用されているが、近年BGAやCSPとよば
れる新しいパッケージにおいても使用されるようになっ
ている。このレジストは、メッキまたはソルダリング工
程において、ニッケル、金、はんだ等が不必要な部分に
付着するのを防ぐ保護膜として必要不可欠な材料であ
る。
【0003】従来、熱硬化性インキ又は光硬化性インキ
を用い、スクリーン印刷することによりソルダーレジス
トを形成する方法が広く用いられてきた。しかしこの方
法を用いた場合、印刷時のブリード、滲み、ダレ等の現
象により、得られるレジストパターンの精度が減少し、
最近のプリント基板の微細化、高密度化、高機能化には
対応できなくなってきている。このような回路配線の高
密度化に伴い、写真法にてパターンを形成するフォトソ
ルダーレジストが盛んに用いられるようになってきてい
る。この中でも、アルカリ水溶液で現像可能な材料が作
業環境面、地球環境面から特に主流になってきており例
えば、特開昭64−62375号公報、特開平3−25
3093号公報、特公平1−54390号公報には、フ
ェノール性又はo−クレゾール性ノボラック型エポキシ
樹脂と不飽和一塩基酸を反応させ、更に飽和又は不飽和
多塩基酸無水物を反応させて得られた樹脂を用いたレジ
スト組成物が開示されている。特開平3−289656
号公報にはグリシジル(メタ)アクリレート等を構成成
分として共重合し、前述の樹脂と同様にエポキシ基を変
性した樹脂を用いた組成物が、また特開平2−9751
3号公報にはフェノール類とフェノール性水酸基を有す
る芳香族アルデヒドとの縮合物のエポキシ化合物と(メ
タ)アクリル酸との反応物を、多塩基性カルボン酸又は
その無水物と反応させてなるエチレン性不飽和基含有ポ
リカルボン酸樹脂を用いた組成物が開示されている。
【0004】最近では、電気・電子部品製造用途やプリ
ント基板製造用途等、広い工業分野で使用され、ますま
すその応用範囲が広がりつつあることは良く知られてい
る。この応用分野の拡大に伴って、ポリカルボン酸樹脂
にますます高い機能と新しい機能の付加が要求されるよ
うになり、電気・電子部品製造用途やプリント基板製造
用途を中心に種々の新たなポリカルボン酸樹脂の開発が
積極的に進められている。このような新たな高性能・高
機能ポリカルボン酸樹脂の開発を目的とした研究の一つ
として、硬化物の網目構造へのメソゲン基の導入が試み
られている(なおここでいうメソゲンは液晶相を形成す
るための中心となる原子団のことで剛直な棒状あるいは
平面状の構造を持ち、高い配列性を示す基のことであ
る)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高性能・高
機能を有する新規ポリカルボン酸樹脂、とりわけ剛直性
及び耐熱性とフレキシブル性を併せ持つポリカルボン酸
樹脂及びそれを用いた感光性樹脂組成物並びにその硬化
物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の課
題を解決するため鋭意研究の結果、特定のポリカルボン
酸を使用することによって、希アルカリ水溶液での現像
が可能であり、硬化収縮が小さく、その硬化皮膜も密着
性、耐薬品性、耐熱性等に優れたプリント配線基板用レ
ジスト組成物を見出し、本発明を完成させた。すなわち
本発明は、(1)分子中に1個以上のエポキシ基を有し
かつ液晶性を示すエポキシ化合物(a)と分子中に1個
以上の不飽和二重結合を有するモノカルボン酸(b)と
を反応させて得られるエポキシカルボキシレート化合物
と多塩基酸無水物(c)とを反応させて得られることを
特徴とするポリカルボン酸樹脂(A)、(2)分子中に
1個以上のエポキシ基を有しかつ液晶性を示すエポキシ
化合物(a)が、式(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、Rはそれぞれ独立に、水素原子ま
たはメチル基を示す)で表されるエポキシ化合物である
(1)に記載のポリカルボン酸樹脂(A)、(3)分子
中に1個以上の不飽和二重結合を有するモノカルボン酸
(b)が、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸と
ε−カプロラクトンとの反応生成物または桂皮酸の中か
ら選択されたモノカルボン酸である(1)または(2)
のいずれか一項に記載のポリカルボン酸樹脂(A)、
(4)多塩基酸無水物(c)が、無水コハク酸、無水フ
タル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水
フタル酸または無水マレイン酸である(1)乃至(3)
のいずれか一項に記載のポリカルボン酸樹脂(A)、
(5)ポリカルボン酸樹脂(A)の固形分酸価が、30
〜150mg・KOH/gの範囲にある(1)乃至
(4)のいずれか一項記載のポリカルボン酸樹脂
(A)、(6)(1)乃至(5)のいずれか一項に記載
のポリカルボン酸樹脂(A)、架橋剤(B)、光重合開
始剤(C)及び任意成分として熱硬化成分(D)を含有
することを特徴とする感光性樹脂組成物、(7)(6)
に記載の感光性樹脂組成物の硬化物、(8)(7)に記
載の感光性樹脂組成物の硬化物を有する基材を提供する
ことにある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のポリカルボン酸樹脂
(A)は、分子中に1個以上のエポキシ基を有しかつ液
晶性を示すエポキシ化合物(a)と分子中に1個以上の
不飽和二重結合を有するモノカルボン酸(b)とを反応
させて得られるエポキシカルボキシレート化合物と多塩
基酸無水物(c)とを反応させて得られることを特徴と
する。
【0010】分子中に1個以上のエポキシ基を有しかつ
液晶性を示すエポキシ化合物(a)は、すべて用いるこ
とができるが、上記式(1)の化合物が特に好ましい。
上記式(1)の化合物を得る方法としては、例えば、Ma
cromol. Chem. Phys.195, 279-287 (1994) に記載され
ているように、p−ヒドロキシベンズアルデヒド誘導
体、p−ヒドロキシアセトフェノン誘導体及びヒドラジ
ンを反応させ得られた多価フェノール化合物をエピハロ
ヒドリン類と反応させるグリシジル化反応により得るこ
とができる。
【0011】得られた化合物は、結晶構造が崩れること
に起因する吸熱ピークとその後の液晶状態で維持されて
いた配列が乱れ等方状態転移することに起因する吸熱ピ
ークの2つが観察され、液晶性を有する化合物に特有の
性質を示す。
【0012】このような液晶性を示すエポキシ化合物
(a)と分子中に1個以上の不飽和二重結合を有するモ
ノカルボン酸(b)との反応は、無溶剤もしくはアルコ
ール性水酸基を有さない溶媒、具体的には例えば、アセ
トン、エチルメチルケトン、シクロヘキサノンなどのケ
トン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラメチル
ベンゼンなどの芳香族炭化水素類、エチレングリコール
ジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリ
コールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエ
チルエーテルなどのグリコールエーテル類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、メチルセロソルブアセテート、エチル
セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、
カルビトールアセテート、プロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、グルタル酸ジアルキル、コハ
ク酸ジアルキル、アジピン酸ジアルキルなどのエステル
類、γ−ブチロラクトンなどの環状エステル類、石油エ
ーテル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフ
サなどの石油系溶剤、更には後述する架橋剤(B)等の
単独または混合有機溶媒中で反応させることにより得る
ことができる。
【0013】反応時には、反応を促進させるために触媒
を使用することが好ましく、該触媒の使用量は、反応物
に対して0.1〜10重量%である。その際の反応温度
は60〜150℃であり、また反応時間は、好ましくは
5〜60時間である。この反応で使用する触媒として
は、例えばトリエチルアミン、ベンジルジメチルアミ
ン、トリエチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリ
メチルアンモニウムブロマイド、ベンジルトリメチルア
ンモニウムアイオダイド、トリフェニルフォスフィン、
トリフェニルスチビン、メチルトリフェニルスチビン、
オクタン酸クロム、オクタン酸ジルコニウム等が挙げら
れる。
【0014】分子中に1個以上の不飽和二重結合を有す
るモノカルボン酸(b)としては、例えばアクリル酸類
やクロトン酸、α−シアノ桂皮酸、桂皮酸、或いは飽和
または不飽和二塩基酸と不飽和基含有モノグリシジル化
合物との反応物が挙げられる。アクリル酸類としては、
例えば(メタ)アクリル酸、β−スチリルアクリル酸、
β−フルフリルアクリル酸、飽和または不飽和二塩基酸
無水物と1分子中に1個の水酸基を有する(メタ)アク
リレート誘導体と当モル反応物である半エステル類、飽
和または不飽和二塩基酸とモノグリシジル(メタ)アク
リレート誘導体類との当モル反応物である半エステル類
等が挙げられるが、感光性樹脂組成物としたときの感度
の点で(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸とε−
カプロラクトンとの反応生成物または桂皮酸が特に好ま
しい。
【0015】本発明のポリカルボン酸樹脂(A)を合成
する際に使用される多塩基酸無水物(c)は、例えば、
アルコール性水酸基と容易に反応し得るものであればす
べて用いることができるが、特に無水コハク酸、無水フ
タル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水
フタル酸、または無水マレイン酸の中から選択してなる
1種または2種以上の多塩基酸無水物(c)が挙げられ
る。
【0016】これらの多塩基酸無水物(c)は一種また
は二種以上混合して使用することができる。多塩基酸無
水物(c)は、分子中に1個以上のエポキシ基を有しか
つ液晶性を示すエポキシ化合物(a)と分子中に1個以
上の不飽和二重結合を有するモノカルボン酸(b)との
反応により生成されたエポキシカルボキシレート化合物
のアルコール性水酸基に付加することにより半エステル
化され、カルボン酸を生成する。この生成したカルボン
酸は、アルカリ水溶液現像性を持たせるため必要不可欠
なものであり、ポリカルボン酸樹脂(A)の固形分酸価
が、30〜150mg・KOH/gとなるようにするこ
とが特に好ましい。固形分酸価が30mg・KOH/g
未満の場合は、後述する樹脂組成物のアルカリ水溶液現
像性が著しく低下し、最悪の場合現像できなくなるので
好ましくない。一方固形分酸価が150mg・KOH/
gを超える場合、アルカリ水溶液現像性が高すぎ現像密
着性の低下や、最悪の場合パターンが得られなくなる恐
れがある。
【0017】多塩基酸無水物(c)の付加反応は、反応
後の固形分酸価が前述の範囲で示される量となるような
計算量を反応させることによって得られる。反応温度は
60〜150℃が好ましく、反応時間は1〜10時間で
ある。
【0018】本発明の感光性樹脂組成物は、ポリカルボ
ン酸樹脂(A)、架橋剤(B)、光重合開始剤(C)及
び任意成分として熱硬化成分(D)を含有することを特
徴とする組成物である。ポリカルボン酸樹脂(A)の量
は、組成物の固形分を100重量部としたとき、30〜
90重量部が好ましく、特に好ましくは、40〜80重
量部である。
【0019】本発明の感光性樹脂組成物に用いられる架
橋剤(B)の具体例としては、例えば、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレート、カルビトール(メタ)アクリレ
ート、アクリロイルモルホリン、水酸基含有(メタ)ア
クリレート(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレー
ト等)と多カルボン酸化合物の酸無水物(例えば、無コ
ハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ
無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等)の反応物
であるハーフエステル,ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリエトキ
シトリ(メタ)アクリレート、グリセンポリプロポキシ
トリ(メタ)アクリレート、ヒドロキシビバリン酸ネオ
ペングリコールのε−カプロラクトン付加物のジ(メ
タ)アクリレート(例えば、日本化薬(株)製、KAY
ARAD HX−220、HX−620、等)、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールとε−カプロラクトンの反応物のポリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールポリ
(メタ)アクリレート、モノ又はポリグリシジル化合物
(例えば、ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、グリセリ
ンポリグリシジルエーテル、グリセリンポリエトキシグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパンポリエトキシポ
リグリシジルエーテル等と(メタ)アクリル酸の反応物
であるエポキシ(メタ)アクリレート等を挙げることが
できる。これら、架橋剤(B)の量は、組成物の固形分
を100重量部としたとき、5〜50重量部が好まし
く、特に好ましくは、10〜40重量部である。
【0020】本発明の感光性樹脂組成物に用いられる光
重合開始剤(C)の具体例としては、例えばベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエー
テル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインイソブ
チルエーテル等のベンゾイン類;アセトフェノン、2,
2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2
−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−
ジクロロアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル
−フェニルプロパン−1−オン、ジエトキシアセトフェ
ノン、1−ヒドロキシンクロヘキシルフェニルケトン、
2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2
−モルホリノプロパン−1−オンなどのアセトフェノン
類;2−エチルアントラキノン、2−ターシャリーブチ
ルアントラキノン、2−クロロアントラキノン、2−ア
ミルアントラキノンなどのアントラキノン類;2,4−
ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサン
トン、2−クロロチオキサントンなどのチオキサントン
類;アセトフエノンジメチルケタール、ベンジルジメチ
ルケタールなどのケタール類;ベンゾフェノン、4−ベ
ンゾイル−4'−メチルジフェニルサルファイド、4,
4'−ビスメチルアミノベンゾフェノンなどのベンゾフ
ェノン類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニ
ルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチ
ルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド等のホ
スフィンオキサイド類等が挙げられる。これらは、単独
または2種以上の混合物として使用でき、その使用量
は、架橋剤(B)に対して10〜200重量%用いるこ
とが好ましい。さらに、トリエタノールアミン、メチル
ジエタノールアミンなどの第3級アミン、N,N−ジメ
チルアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチル
アミノ安息香酸イソアミルエステル等の安息香酸誘導体
等の促進剤などと組み合わせて使用することができる。
【0021】本発明の感光性樹脂組成物に用いられる任
意成分として熱硬化成分(D)の具体例としては、例え
ば、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂、トリスヒドロキシフェニル
メタン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエンフェノー
ル型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹
脂、ナフタレン骨格含有エポキシ樹脂、複素環式エポキ
シ樹脂等が挙げられる。
【0022】フェノールノボラック型エポキシ樹脂とし
ては、例えばエピクロンN−770(大日本インキ化学
工業(株)製)、D.E.N438(ダウ・ケミカル社
製)、エピコート154(油化シェルエポキシ(株)
製)、RE−306(日本化薬(株)製)等があげられ
る。クレゾールノボラック型エポキシ樹脂としては、例
えばエピクロンN−695(大日本インキ化学工業
(株)製)、EOCN−102S、EOCN−103
S、EOCN−104S(日本化薬(株)製)、UVR
−6650(ユニオンカーバイド社製)、ESCN−1
95(住友化学工業(株)製)等があげられる。
【0023】トリスヒドロキシフェニルメタン型エポキ
シ樹脂としては、例えばTACTICX−742(ダウ
・ケミカル社製)、エピコートE1032H60(油化
シェルエポキシ(株)製)等があげられる。ジシクロペ
ンタジエンフェノール型エポキシ樹脂としては、例えば
エピクロンEXA−7200(大日本インキ化学工業
(株)製)、TACTIX−556(ダウ・ケミカル社
製)等があげられる。
【0024】ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、
例えばエピコート828、エピコート1001(油化シ
ェルエポキシ製)、UVR−6410(ユニオンカーバ
イド社製)、D.E.R−331(ダウ・ケミカル社
製)、YD−8125(東都化成社製)等のビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、UVR−6490(ユニオンカ
ーバイド社製)、YDF−8170(東都化成社製)等
のビスフェノールF型エポキシ樹脂等があげられる。
【0025】ビフェノール型エポキシ樹脂としては、例
えばYX−4000(油化シェルエポキシ(株)製)の
ビキシレノール型エポキシ樹脂やYL−6121(油化
シェルエポキシ(株)製)等があげられる。ビスフェノ
ールAノボラック型エポキシ樹脂としては、例えばエピ
クロンN−880(大日本インキ化学工業(株)製)、
エピコートE157S75(油化シェルエポキシ(株)
製)等があげられる。熱硬化成分(D)は、組成物中の
固形分を100重量部としたとき、0〜50重量部含有
させるのが好ましい。
【0026】ナフタレン骨格含有エポキシ樹脂として
は、例えばNC−7000(日本化薬社製)、EXA−
4750(大日本インキ化学工業(株)製)等があげら
れる。脂環式エポキシ樹脂としては、例えばEHPE−
3150(ダイセル化学工業(株)製)等があげられ
る。複素環式エポキシ樹脂としては、例えばTEPI
C,TEPIC−L,TEPIC−H、TEPIC−S
(いずれも日産化学工業(株)製)等が挙げられる。
【0027】本発明の光硬化型樹脂組成物には、更に、
塗布適性、耐熱性、密着性、硬度等の特性を向上する目
的で、硫酸バリウム、チタン酸バリウム、酸化ケイ素
粉、微粉状酸化ケイ素、無定形シリカ、タルク、クレ
ー、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニ
ウム、水酸化アルミニウム、雲母粉、テフロン(登録商
標)粉、ポリアルキレンビーズ等の充填剤が使用でき
る。その使用量は、本発明の組成物の固形分を100重
量部としたとき、60重量部以下が好ましく、特に好ま
しくは5〜40重量部である。
【0028】更に、必要に応じて、フタロシアニン・ブ
ルー、フタロシアニン・グリーン、アイオジン・グリー
ン、ジスアゾイエロー、クリスタルバイオレット、酸化
チタン、カーボンブラック、ナフタレンブラックなどの
着色剤、アスベスト、オルベン、ベントン、モンモリロ
ナイト等の増粘剤、シリコーン系、フッ素系、高分子系
等の消泡剤および/または、レベリング剤のような添加
剤類を適量加えることができる。
【0029】本発明の樹脂組成物は、(A)、(B)、
(C)成分、また必要に応じて(D)成分及び前述した
充填剤もしくは添加剤等を、好ましくは前記の割合で配
合し、ロールミル等で均一に混合、溶解、分散等するこ
とにより得ることができる。また、主に粘度調整のた
め、所望により溶剤を併用しても良い。この溶剤は配合
成分製造時の溶剤でも良い。溶剤としては、例えばアセ
トン、エチルメチルケトン、シクロヘキサノンなどのケ
トン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラメチル
ベンゼンなどの芳香族炭化水素類、エチレングリコール
ジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールジエチルエーテルなどのグリコールエ
ーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ
アセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロ
ソルブアセテート、カルビトールアセテート、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、グルタル
酸ジアルキル、コハク酸ジアルキル、アジピン酸ジアル
キルなどのエステル類、石油エーテル、石油ナフサ、水
添石油ナフサ、ソルベントナフサなどの石油系溶剤、γ
−ブチロラクトン等の有機溶剤類が挙げられる。
【0030】本発明の光硬化型樹脂組成物は、プリント
基板用の液状レジストインキとして有用である他、ポリ
エチレンテレフタレートのような支持フィルム上に上記
の塗布方法を用いて本発明の組成物を塗布、乾燥させ塗
膜を得、ポリエチレンフィルムのような保護フィルムを
施したドライフィルムレジスト、塗料、コーティング
剤、接着剤等としても使用できる。
【0031】本発明の硬化物は、可視光線、紫外線、X
線、電子線等のエネルギー線照射により上記の本発明の
樹脂組成物を硬化させたものである。可視光線、紫外
線、X線、電子線等のエネルギー線照射による硬化は常
法により行うことができる。例えば紫外線を照射する場
合、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノン
灯、紫外線発光レーザー(例えばエキシマーレーザー)
等の紫外線発生機を用いればよい。本発明の樹脂組成物
の硬化物は、柔軟性を有しており、例えば永久レジスト
としてスルホールを有するプリント基板のような電気・
電子部品に利用される。
【0032】本発明の基材は、上記の樹脂組成物の硬化
物層を有する。この硬化物層の膜厚は5〜160μm程
度で、10〜100μm程度が好ましい。本発明の基材
は、例えば次のようにして得ることができる。液状の樹
脂組成物を使用する場合、プリント基板のような基材
に、直接スクリーン印刷法、スプレー法、ロールコート
法、静電塗装法、カーテンコート法等の方法により5〜
160μmの膜厚で本発明の組成物を塗布し、60〜1
10℃で乾燥させ、塗膜を得る。その後、ネガフィルム
を通して可視光線、紫外線、X線、電子線等のエネルギ
ー線を照射し、必要に応じて露光後ベークを行った後、
未露光部分を後述する希アルカリ水溶液を用いて、例え
ばスプレー、揺動浸漬、ブラッシング、スクラッビング
等により除去後、必要に応じてエネルギー線を照射し、
次いで100〜200℃で加熱処理をすることにより諸
特性を満足する永久保護膜を有するプリント基板が得ら
れる。
【0033】現像液としては、例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム,炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム,メタケイ酸ナ
トリウム,メタケイ酸カリウムのような無機塩の水溶液
や、トリメチルアミン、トリエチルアミン、モノメタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ンのような有機アミン水溶液,テトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイド、テトラエチルアンモニウムハイ
ドロオキサイドのようなアンモニウムハイドロオキサイ
ド等が挙げられる。これらは、単独で又は2種以上組み
合わせて用いることができる。また、その温度は、15
〜45℃の間で任意に調節することができる。この現像
液中に界面活性剤、消泡剤などを少量混入させてもよ
い。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例により更に具体的に説
明するが、これらに限定されるものではない。
【0035】合成例1 (液晶性を示すエポキシ化合物(1)の合成)攪拌機、
還流冷却管、攪拌装置を備えたフラスコに、p−ヒドロ
キシベンズアルデヒド305g、ヒドラジンヒドラート
(純度80%) 81g、エタノール800g、ジメチ
ルスルホキシド 500g、酢酸 8gを仕込み、攪拌
しながら 70℃まで昇温させ、原料を溶解させた後、
75℃の温度で4時間反応させた。冷却後析出物を濾取
しエタノールで洗浄後、乾燥させた。得られた化合物
240gにエピクロルヒドリン 1110g、ジメチル
スルホキシド 278gを加えて溶解後、45℃に加熱
しこの溶液にフレーク状水酸化ナトリウム(純度 99
%)85gを 90分かけて徐々に添加した。その後4
5℃で2時間、70℃で3時間反応させ冷却させた。析
出した結晶及び無機塩を濾取し、水洗後得られた結晶を
真空乾燥させた。熱示差分析の結果、162℃及び 1
79℃の2つにおいて吸熱ピークが現れ、液晶性を示し
た。また、エポキシ当量は、177g/当量であった。
【0036】実施例1 (ポリカルボン酸樹脂の合成)2Lフラスコに、分子中
に1個以上のエポキシ基を有しかつ液晶性を示すエポキ
シ化合物(a)として合成例で得られた化合物 36
2.8g、分子中に1個以上の不飽和二重結合を有する
モノカルボン酸(b)としてアクリル酸 146.2
g、反応溶媒としてカルビトールアセテート 218.
1gを仕込んだ。更に、熱重合禁止剤として2−メチル
ハイドロキノンを 0.36g、反応触媒としてトリフ
ェニルフォスフィン 2.18gを添加し、100℃の
温度で反応液の酸価が、2mg・KOH/g以下になる
まで反応させた。その後、反応液に多塩基酸無水物
(c)として、テトラヒドロ無水フタル酸を 141.
0g、カルビトールアセテート 131.9g、熱重合
禁止剤として2−メチルハイドロキノンを 0.50g
を仕込み、95℃の温度で反応させ、本発明のポリカル
ボン酸樹脂 65重量%を含む樹脂液を得た。この樹脂
液をA−1とする。樹脂溶液の酸価を測定したところ5
5mg・KOH/g(固形分酸価:85mg・KOH/
g)であった。
【0037】実施例2 (ポリカルボン酸樹脂の合成)2Lフラスコに、分子中
に1個以上のエポキシ基を有しかつ液晶性を示すエポキ
シ化合物(a)として合成例で得られた化合物 32
2.9g、分子中に1個以上の不飽和二重結合を有する
モノカルボン酸(b)としてメタアクリル酸 155.
5g、反応溶媒としてカルビトールアセテート 20
5.0gを仕込んだ。更に、熱重合禁止剤として2−メ
チルハイドロキノンを 0.34g、反応触媒としてト
リフェニルフォスフィン 2.05gを添加し、100
℃の温度で反応液の酸価が、2mg・KOH/g以下に
なるまで反応させた。その後、反応液に多塩基酸無水物
(c)として、無水フタル酸を 171.6g、カルビ
トールアセテート 145.0g、熱重合禁止剤として
2−メチルハイドロキノンを0.50gを仕込み、95
℃の温度で反応させ、本発明のポリカルボン酸樹脂65
重量%を含む樹脂液を得た。この樹脂液をA−2とす
る。樹脂溶液の酸価を測定したところ66.3mg・K
OH/g(固形分酸価:102mg・KOH/g)であ
った。
【0038】実施例3〜5(感光性樹脂組成物) 表1示す配合組成(数値は重量部である)に従って各成
分を配合し、3本ロールミルで混練し、本発明の感光性
樹脂組成物を調製した。これをスクリーン印刷法によ
り、100メッシュのスクリーンを用いて20μmの厚
さになるようにパターン形成されている銅張ガラスエポ
キシ基板(厚さ約0.8mm)に全面塗布し、塗膜を8
0℃の熱風乾燥器で30分乾燥させた。次いで、レジス
トパターンを有するネガフイルムを塗膜に密着させ紫外
線露光装置((株)オーク製作所、型式HMW−680
GW)を用いて、紫外線を照射した(露光量500mJ
/cm2)。次に1%の炭酸ナトリウム水溶液で60秒
間、2.0kg/cm2 のスプレー圧で現像し、未露光
部分を溶解除去した。得られたものについて、後述のと
おり現像性、解像性、光感度、表面光沢の評価を行っ
た。その後、150℃の熱風乾燥器で60分加熱硬化を
行ない、得られた硬化膜を有する試験片について、後述
のとおり基板そり、密着性、鉛筆硬度、耐溶剤性、耐酸
性、耐熱性、耐金メッキ性、耐PCT性、耐熱衝撃性の
試験を行なった。それらの結果を表2に示す。なお、試
験方法及び評価方法は次のとおりである。
【0039】(現像性)下記の評価基準を使用した。 ○・・・・現像時、完全にインキが除去され、現像でき
た。 ×・・・・現像時、現像されない部分がある。
【0040】(解像性)乾燥後の塗膜に、50μmのネ
ガパターンを密着させ積算光量200mJ/cm2の紫
外線を照射露光する。次に1%の炭酸ナトリウム水溶液
で60秒間、2.0kg/cm2のスプレー圧で現像
し、転写パターンを顕微鏡にて観察する。下記の基準を
使用した。 ○・・・・パターンエッジが直線で、解像されている。 ×・・・・剥離もしくはパターンエッジがぎざぎざであ
る。
【0041】(光感度)乾燥後の塗膜に、ステップタブ
レット21段(コダック社製)を密着させ積算光量50
0mJ/cm2 の紫外線を照射露光する。次に1%の炭
酸ナトリウム水溶液で60秒間、2.0kg/cm2
スプレー圧で現像し、現像されずに残った塗膜の段数を
確認する。
【0042】(表面光沢)乾燥後の塗膜に、500mJ
/cm2 の紫外線を照射露光する。次に1%の炭酸ナト
リウム水溶液で60秒間、2.0kg/cm2のスプレ
ー圧で現像し、乾燥後の硬化膜を観察する。下記の基準
を使用した。 ○・・・・曇りが全く見られない ×・・・・若干の曇りが見られる
【0043】(基板そり)下記の基準を使用した。 ○・・・・基板にそりは見られない ×・・・・基板のそりが見られる
【0044】(密着性)JIS K5400に準じて、
試験片に1mmのごばん目を100個作りセロテープ
(登録商標)によりピーリング試験を行った。ごばん目
の剥離状態を観察し、次の基準で評価した。 〇・・・・剥れのないもの ×・・・・剥離するもの
【0045】(鉛筆硬度)JIS K5400に準じて
評価を行った。
【0046】(耐溶剤性)試験片をイソプロピルアルコ
ールに室温で30分間浸漬する。外観に異常がないか確
認した後、セロテープによるピーリング試験を行い、次
の基準で評価した。 ○・・・・塗膜外観に異常がなく、フクレや剥離のない
もの ×・・・・塗膜にフクレや剥離のあるもの
【0047】(耐酸性)試験片を10%塩酸水溶液に室
温で30分浸漬する。外観に異常がないか確認した後、
セロテープによるピーリング試験を行い、次の基準で評
価した。 ○・・・・塗膜外観に異常がなく、フクレや剥離のない
もの ×・・・・塗膜にフクレや剥離があるもの
【0048】(耐熱性)試験片にロジン系プラックスを
塗布し260℃の半田槽に5秒間浸漬した。これを1サ
イクルとし、3サイクル繰り返した。室温まで放冷した
後、セロテープによるピーリング試験を行い、次の基準
で評価した。 〇・・・・塗膜外観に異常がなく、フクレや剥離のない
もの ×・・・・塗膜にフクレや剥離のあるもの
【0049】(耐金メッキ性)試験基板を、30℃の酸
性脱脂液(日本マクダーミット製、Metex L−5
Bの20vol%水溶液)に3分間浸漬した後、水洗
し、次いで、14.4wt%過硫酸アンモン水溶液に室
温で3分間浸漬した後、水洗し、更に10vol%硫酸
水溶液に室温で試験基板を1分間浸漬した後水洗した。
次に、この基板を30℃の触媒液(メルテックス製、メ
タルプレートアクチベーター350の10vol%水溶
液)に7分間浸漬し、水洗し、85℃のニッケルメッキ
液(メルテックス製、メルプレートNi−865Mの2
0vol%水溶液、pH4.6)に20分間浸漬し、ニ
ッケルメッキを行った後、10vol%硫酸水溶液に室
温で1分間浸漬し、水洗した。次いで、試験基板を95
℃の金メッキ液(メルテックス製、オウロレクトロレス
UP15vol%とシアン化金カリウム3vol%の水
溶液、pH6)に10分間浸漬し、無電解金メッキを行
った後、水洗し、更に60℃の温水で3分間浸漬し、水
洗し、乾燥した。得られた無電解金メッキ評価基板にセ
ロハン粘着テープを付着し、剥離したときの状態を観察
した。 ○:全く異常が無いもの。 ×:若干剥がれが観られたもの。
【0050】(耐PCT性)試験基板を121℃、2気
圧の水中で96時間放置後、外観に異常がないか確認し
た後、セロテープによるピーリング試験を行い、次の基
準で評価した。 ○・・・・塗膜外観に異常がなく、フクレや剥離のない
もの ×・・・・塗膜にフクレや剥離があるもの
【0051】(耐熱衝撃性)試験片を、−55℃/30
分、125℃/30分を1サイクルとして熱履歴を加
え、1000サイクル経過後、試験片を顕微鏡観察し、
次の基準で評価した。 ○・・・・塗膜にクラックの発生のないもの ×・・・・塗膜にクラックが発生したもの
【0052】 表1 実施例 注 3 4 5 ポリカルボン酸樹脂(A) 樹脂溶液(A−1) 50.3 50.3 樹脂溶液(A−2) 50.3 架橋剤(B) カヤラッドDPCA60 *1 8.2 8.2 8.2 光重合開始剤(C) イルガキュアー907 *2 6.7 7.0 5.0 カヤキュアーDETX−S *3 0.7 0.7 0.5 熱硬化成分(D) YX−4000 *4 9.8 12.3 NC−3000P *5 9.8 熱硬化促進剤 メラミン 1.1 1.1 1.1 フィラー成分 球状シリカ 13.7 13.7 13.7 着色剤 ピグメントグリーン 0.5 0.5 0.5 レベリング剤 BYK−354 *6 0.8 0.8 0.8 消泡剤 KS−66 *7 0.8 0.8 0.8 溶剤 カルビトールアセテート 2.7 2.7 2.7 ソルベントナフサ 4.7 4.7 4.7
【0053】注 *1 日本化薬製 カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールポリアクレ
ート樹脂 *2 チバスペシャリティーケミカルズ製 2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2
−モルホリノ−プ ロパン−1−オン *3 日本化薬製 2,4−ジエチルチオキサントン *4 油化シェルエポキシ性 ビフェノール型エポキシ樹脂 *5 日本化薬製 ビフェニルノボラック型エポキシ樹脂 *6 ビックケミー製:レベリング剤 *7 信越化学製 :消泡剤
【0054】 表2 実施例 3 4 5 評価項目 現像性 ○ ○ ○ 解像性 ○ ○ ○ 光感度 8 8 9 表面光沢 ○ ○ ○ 基板そり ○ ○ ○ 密着性 ○ ○ ○ 鉛筆硬度 5H 5H 6H 耐溶剤性 ○ ○ ○ 耐酸性 ○ ○ ○ 耐熱性 ○ ○ ○ 耐金メッキ性 ○ ○ ○ 耐PCT性 ○ ○ ○ 耐熱衝撃性 ○ ○ ○
【0055】これらの評価から明らかなように、本発明
の光硬化型樹脂組成物及びその硬化物は、現像性、感光
性、表面硬化性に優れ、その硬化物は、耐溶剤性、耐酸
性、耐熱性等に優れている。
【0056】
【発明の効果】本発明のポリカルボン酸樹脂及びそれを
用いた光硬化型樹脂組成物は、パターンを形成したフィ
ルムを通して可視光線、紫外線、X線、電子線等のエネ
ルギー線を照射後、未露光部分を現像する際のアルカリ
水溶液現像性、感光性、表面硬化性が良好で、得られた
硬化物は、耐屈曲性、耐折性、密着性、耐溶剤性、耐酸
性、耐熱性等も十分に満足するものであり、特に、プリ
ント配線板用液状ソルダーレジストインキ組成物に適し
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/28 H05K 3/46 T 5E346 3/46 H01L 21/30 502R Fターム(参考) 2H025 AA10 AB15 AB16 AC01 AD01 BC74 BC85 BJ00 CA00 CC17 FA17 4J011 CA01 CA02 CA08 SA02 SA04 SA06 SA07 SA15 SA22 SA25 SA32 SA34 SA51 SA63 SA64 SA84 UA01 WA01 4J027 AE02 AE05 BA07 BA08 BA09 BA19 BA20 BA21 BA24 BA25 BA28 CA10 CB10 CC03 CC05 CD06 CD10 4J036 AD17 CA19 CA20 CA21 CA22 CA25 DA01 DB15 DB17 FB03 FB04 GA29 HA02 5E314 AA27 AA32 CC07 DD07 FF05 GG08 5E346 AA12 CC04 CC09 DD03 DD46 HH11 HH18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子中に1個以上のエポキシ基を有しかつ
    液晶性を示すエポキシ化合物(a)と分子中に1個以上
    の不飽和二重結合を有するモノカルボン酸(b)とを反
    応させて得られるエポキシカルボキシレート化合物と多
    塩基酸無水物(c)とを反応させて得られることを特徴
    とするポリカルボン酸樹脂(A)。
  2. 【請求項2】分子中に1個以上のエポキシ基を有しかつ
    液晶性を示すエポキシ化合物(a)が、式(1) 【化1】 (式中、Rはそれぞれ独立に、水素原子またはメチル基
    を示す)で表されるエポキシ化合物である請求項1に記
    載のポリカルボン酸樹脂(A)。
  3. 【請求項3】分子中に1個以上の不飽和二重結合を有す
    るモノカルボン酸(b)が、(メタ)アクリル酸、(メ
    タ)アクリル酸とε−カプロラクトンとの反応生成物お
    よび桂皮酸の中から選択されたモノカルボン酸である請
    求項1または請求項2のいずれか一項に記載のポリカル
    ボン酸樹脂(A)。
  4. 【請求項4】多塩基酸無水物(c)が、無水コハク酸、
    無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒド
    ロ無水フタル酸または無水マレイン酸である請求項1乃
    至請求項3のいずれか一項に記載のポリカルボン酸樹脂
    (A)。
  5. 【請求項5】ポリカルボン酸樹脂(A)の固形分酸価
    が、30〜150mg・KOH/gの範囲にある請求項
    1乃至請求項4のいずれか一項記載のポリカルボン酸樹
    脂(A)。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記
    載のポリカルボン酸樹脂(A)、架橋剤(B)、光重合
    開始剤(C)及び任意成分として熱硬化成分(D)を含
    有することを特徴とする感光性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の感光性樹脂組成物の硬化
    物。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の感光性樹脂組成物の硬化
    物を有する基材。
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