JP2002187547A - 電車乗降用渡り装置 - Google Patents

電車乗降用渡り装置

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JP2002187547A
JP2002187547A JP2000384645A JP2000384645A JP2002187547A JP 2002187547 A JP2002187547 A JP 2002187547A JP 2000384645 A JP2000384645 A JP 2000384645A JP 2000384645 A JP2000384645 A JP 2000384645A JP 2002187547 A JP2002187547 A JP 2002187547A
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train
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JP2000384645A
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English (en)
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Katsuhiro Kubo
勝裕 久保
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ARUNA KOKI KK
Alna Koki Co Ltd
Original Assignee
ARUNA KOKI KK
Alna Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で安価に製作できると共に、既
製の電車に簡単に設置できる電車乗降用渡り装置を提供
する。 【解決手段】 電車の乗降口2の床下部に、直動駆動手
段4によって往復動する可動枠5を設け、可動枠5に
は、床下部から電車の外側方へ突出する位置と床下部内
に退入した位置との間を移動する渡り板本体6と、渡り
板本体6の後端部に下向きに連設された当り板部7とか
らなる渡り板8を、枢軸部9を支点として上下に揺動可
能に枢着すると共に、常時は渡り板本体6が水平姿勢と
なるように保持し、可動枠5の往動時に渡り板本体6が
最大限前方に突出する位置の若干手前で当り板部7に当
接してその当接反力により渡り板本体6を水平姿勢から
枢軸部9を支点として下傾させるようにするための当接
棒10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として車椅子等
によって電車に乗降する際に、電車の乗降口と停車駅の
プラットホームとに渡り板を架け渡すようにした電車乗
降用渡り装置に関する。この電車は、専用の鉄道を走行
する電車の他に、街路上を走行する路面電車も含む。
【0002】
【従来の技術及びその課題】車椅子の乗客が電車へ乗り
降りする際に、電車とプラットホームとの間に段差があ
ったり、大きな隙間があると、車椅子での乗り降りがで
きないため、その乗客を車椅子に乗せたまま駅員等が車
椅子を持ち上げて電車に乗せたり、ホームへ降ろしたり
しているが、段差が大きいと、車椅子の持ち上げにかな
りの力を要し、数人の駅員等が必要となる。このような
問題を解決するために、電車の乗降口とプラットホーム
とに渡り板を架け渡すようにした電車乗降用渡り装置が
従来より種々提案されているが、従来の渡り装置は、構
造が複雑で大掛かりなものとなっているため、製作コス
トが高くつく上、既製の電車に簡単に設置し難い、と云
う問題があった。
【0003】本発明は、構造が簡単で安価に製作できる
と共に、既製の電車に簡単に設置できる電車乗降用渡り
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の電
車乗降用渡り装置は、電車の乗降口2の床下部に、直動
駆動手段4によって電車の幅方向に往復動する可動枠5
を設け、この可動枠5には、床下部から電車の外側方へ
突出する位置と床下部内に退入した位置との間を移動す
る渡り板本体6と、渡り板本体6の後端部に下向きに連
設された当り板部7とからなる渡り板8を、渡り板本体
6の後端部に位置する枢軸部9を支点として上下に揺動
可能に枢着すると共に、常時は渡り板本体6が水平姿勢
となるように保持し、前記可動枠5の往動時に渡り板本
体6が最大限前方に突出する位置の若干手前で当り板部
7に当接してその当接反力により渡り板本体6を水平姿
勢から前記枢軸部9を支点として下傾させるようにする
ための当接棒10を設けてなることを特徴とする。
【0005】請求項2は、請求項1に記載の電車乗降用
渡り装置において、前記渡り板8は、可動枠5に設けた
ストッパー22に当り板部7を自重で当接させるように
することによって、渡り板本体6を水平姿勢に保持する
ようにしてなることを特徴とする。
【0006】請求項3は、請求項1に記載の電車乗降用
渡り装置において、前記渡り板8は、バネ25の付勢力
によって、渡り板本体6を水平姿勢に保持するようにし
てなることを特徴とする。
【0007】請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載
の電車乗降用渡り装置において、前記渡り板8の渡り板
本体6先端部に、プラットホームP等に着地したことを
検知して直動駆動手段4の駆動を停止させる着地検知セ
ンサーSを設けてなることを特徴とする。
【0008】請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載
の電車乗降用渡り装置において、電車の乗降口2の床下
部には渡り装置設置用のケーシング1を設けて、このケ
ーシング1の入口1oから渡り板8の渡り板本体6が突
出するようにすると共に、渡り板本体6が下傾する時に
渡り板8の枢軸部9の位置がケーシング1の入口1oよ
り外側にでるように構成してなることを特徴とする。
【0009】請求項6は、請求項1〜5の何れかに記載
の電車乗降用渡り装置において、前記直動駆動手段4
は、電動モーター18に連動連結されたボールネジ機構
からなることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、電車の床下部に設置され
た本発明の電車乗降用渡り装置を、図2のV−V線に沿
って断面したような断面図であり、図2はこの電車乗降
用渡り装置の平面図である。また、図3は図2のW−W
線拡大断面図、図4は図2のX−X線拡大断面図、図5
は図2のY−Y線拡大断面図である。これらの図におい
て、1は電車の乗降口2に対応する床板3の下方に設け
られた渡り装置設置用のケーシングで、車体(図示せ
ず)に一体的に支持されるように取り付けられている。
【0011】このケーシング1には、直動駆動手段4に
よって電車の幅方向に直線状に往復動する可動枠5を設
けられ、この可動枠5には、床下部から電車の外側方
(図1及び図2の左方)へ突出する位置と床下部内に退
入した位置との間を移動する渡り板本体6と、この渡り
板本体6の後端部に下向きに一体に連設された当り板部
7とからなる渡り板8が、渡り板本体6の後端部のとこ
ろで枢軸部9によって前後に揺動可能に枢着されてい
る。この渡り板8は、常時は渡り板本体6が水平姿勢と
なるように保持され、しかして可動枠5の往動時に渡り
板本体6が最大限突出する位置の若干手前で車体側に設
けられた当接棒10に当接することにより、その当接反
力によって渡り板本体6が枢軸部9を支点として回動し
て水平姿勢から下向きに傾斜する(下傾する)ようにな
っている。
【0012】可動枠5は、ケーシング1に固定された両
側一対のガイドレール11,11に沿って電車の幅方向
にスライドするスライドバー12,12と、両スライド
バー12,12を一体的に連結する連結枠13と、スラ
イドバー12,12の先端部側に夫々固定された両側一
対の渡り板取付用ブラケット14,14とからなる。図
5は、断面コ字状のガイドレール11とこれに係合する
スライドバー12との断面構造を示したもので、ガイド
レール11とスライドバー12との間には軸受部材15
が介装されている。この図において、16はガイドレー
ル11をケーシング1に固定するボルト、17はスライ
ドバー12にブラケット14を固定するボルトである。
【0013】上記可動枠5を往復駆動させる直動駆動手
段4は、ボールネジ機構からなるもので、ケーシング1
内に設置された正逆回転可能な電動モーター18と、こ
のモーター18によって正逆回転するネジ軸19と、前
記可動枠5の連結枠13の中央部に固定され、ネジ軸1
9と螺合するナット状部材20と、ネジ軸19の一端部
を支持する軸受部材21とにより構成され、モーター1
8によるネジ軸19の回転によって、ナット状部材20
を介して可動枠5をガイドレール11,11に沿って往
復動させる。尚、直動駆動手段4としては、ボールネジ
機構に限らず、エアシリンダや油圧シリンダを使用して
もよい。
【0014】渡り板8は、鉄板等の金属板により断面略
横向きL字状に形成されたもので、図3及び図4から分
かるように、水平に延びる渡り板本体6の後端側は若干
下向き傾斜状に形成され、この下向き傾斜部8oの下端
から下向き垂直方向に当り板部7が連設され、そして渡
り板本体6の後端部に位置する枢軸部9,9によって渡
り板8が可動枠5のブラケット14,14に枢着されて
いる。渡り板本体6の先端部下面には、渡り板本体6が
プラットホーム等に着地したことを検知して直動駆動手
段4の駆動を停止させる着地検知センサーSが設けられ
ている。この着地検知センサーSとしては、感圧スイッ
チからなる所謂タッチセンサーが使用される。各枢軸部
9は、各ブラケット14に突設されたピン9aと、渡り
板本体6の後端部下面側に固着されて、ピン9aを支承
するピン受9bとからなる。
【0015】また図2及び図3から分かるように、可動
枠5の各ブラケット14には、渡り板8の当り板部7を
当接させて渡り板本体6を水平姿勢に支持する断面逆L
字状のストッパー22が突設されている。この場合、渡
り板8は、枢軸部9から後方部分(当り板部7部分)の
重量を渡り板本体6部分よりも重くして、その自重によ
って当り板部7をストッパー22に当接させるようにす
ることで、渡り板本体6を水平姿勢に保持することがで
きる。このように、自重により当り板部7をストッパー
22に当接させて渡り板本体6を水平姿勢に保持するよ
うにすれば、渡り板8の構造をより簡素化することがで
きる。
【0016】また、上記のような自重方式に代え、バネ
の付勢力によって渡り板本体6を水平姿勢に保持するよ
うにしてしてもよい。即ち、図3に概略示すように、渡
り板8の当り板部7と可動枠5のブラケット14との間
に引っ張りバネ25を介装して、このバネ25の付勢力
で当り板部7をストッパー22に当接させることによ
り、渡り板本体6を水平姿勢に保持することができる。
このようにバネを使用すれば、振動等によって渡り板8
が不測に揺動するようなことがなく、渡り板本体6を水
平姿勢に確実に保持することができる。
【0017】当接棒10は、図2及び図4に示すよう
に、可動枠5の往動時に渡り板本体6がケーシング1の
渡り板本体出没口1o(入口)から最大限突出する位置
の若干手前で当り板部7がこの当接棒10に当接してそ
の当接反力により渡り板本体6を水平姿勢から下傾させ
るもので、ケーシング1内の渡り板本体出没口1oに近
い位置に設けられた平面視コ字形の取付台座23に取り
付けてある。この実施形態では、図2から分かるように
3個の当接棒10が横方向に間隔をおいて直列状に配設
されている。また図2及び図4から分かるように、当り
板部7には、当接棒10に直接当接する断面I字形の当
て金24が当接棒10と対向する箇所に取り付けられて
いる。
【0018】上記のように構成される電車乗降用渡り装
置の動作について、図6〜図8を参照して説明する。図
6〜図8は、床下部に電車乗降用渡り装置を設置した電
車がプラットホームPに入っている状態を示す。
【0019】図6の(a) は、電車乗降用渡り装置が非使
用時の状態、即ち可動枠5が待機位置で停止して、渡り
板8の渡り板本体6が床下部内に退入している状態を示
す。この時、渡り板本体6は、当り板部7が例えば自重
によりストッパー22に当接して水平姿勢に保持された
状態にある。
【0020】図6の(b) は、直動駆動手段4の起動によ
って可動枠5が待機位置からその最大ストローク(図8
参照)よりも若干短い距離L10(例えば153mm)往
動して、渡り板本体6がケーシング1の渡り板本体出没
口1oからプラットホームP側へT10(例えば146m
m)突出した状態を示す。この時点では、渡り板8の当
り板部7に取り付けられた当て金24は、未だ当接棒1
0に当接しておらず、この当接棒10との間に僅かな間
隙を残しており、渡り板本体6は水平姿勢を維持してい
る。
【0021】尚、この実施形態では、プラットホームP
を実線で示すように電車に対して相当低い位置に設定し
ているが、図6の(b) に仮想線で示すように水平姿勢の
渡り板本体6とほとんど同レベルに位置するプラットホ
ームP0 であれば、渡り板8は、渡り板本体6が水平姿
勢のままで乗降口2とプラットホームPとに架け渡さ
れ、しかして車椅子の乗客は、一人で渡り板8上を通っ
て乗車又は降車することができる。その時、渡り板本体
6の先端部がプラットホームP0 に着地すると、着地検
知センサーSがこれを検知して直動駆動手段4の駆動を
停止させ、渡り板8をプラットホームP0 上に固定させ
ることができる。
【0022】図7の(a) は、可動枠5が図6の(b) の状
態より更に移動して、渡り板8の当り板部7にある当て
金24が当接棒10に当接することにより、渡り板本体
6が水平姿勢から枢軸部9を支点として下傾した状態を
示す。この時、可動枠5の移動によって当て金24が当
接棒10に当接すると、その当接反力により渡り板8の
当り板部7が枢軸部9を支点として上向きに揺動し、そ
れにより渡り板本体6が水平姿勢から下向きに傾斜す
る、即ち下傾することになる。この時点で、可動枠5は
待機位置から距離L11(例えば158mm)移動してお
り、これに伴って渡り板本体6はケーシング1の渡り板
本体出没口1oからT11(例えば152mm)突出して
いる。また、下傾した渡り板本体6の先端部は、図6の
(b) に示す水平姿勢時の渡り板本体6に対しh1 (例え
ば23.4mm)降下している。
【0023】また、渡り板本体6が上記のように水平姿
勢時の渡り板本体6に対しh1 降下するまでの間にプラ
ットホームが存在する場合は、渡り板本体6の先端部が
プラットホームに着地することにより、着地検知センサ
ーSが検知して直動駆動手段4の駆動が停止し、それに
よって渡り板8は使用可能な状態に固定される。
【0024】図7の(b) は、可動枠5が図7の(a) の状
態より更に前方へ移動するのに伴い、渡り板8の当り板
部7が更に上向きに揺動して、渡り板本体6が図7の
(a) の状態よりも大きく下傾した状態を示す。この時点
で、可動枠5は待機位置から距離L12(例えば163m
m)移動しており、これに伴って渡り板本体6はケーシ
ング1の渡り板本体出没口1oからT12(例えば15
4.7mm)突出しており、また渡り板本体6の先端部
は、図6の(b) に示す水平姿勢時の渡り板本体6に対し
2 (例えば42.4mm)降下している。この場合
も、渡り板本体6が上記のようにh2 降下するまでの間
にプラットホームが存在すれば、渡り板本体6の先端部
がプラットホームに着地することによって、直動駆動手
段4の駆動が停止し、渡り板8が使用可能な状態とな
る。
【0025】図8は、可動枠5が最大ストロークのほと
んど終端まで移動することにより、渡り板8の当り板部
7が更に上向きに揺動し、渡り板本体6が大きく下傾し
て、この渡り板本体6の先端部がプラットホームP上に
着地し、それによって渡り板本体6が電車の乗降口2と
プラットホームPとに架け渡された状態を示す。こうし
て架け渡された渡り板8により、車椅子の乗客は、乗車
時には駅員等に車椅子を押してもらえば、車椅子に乗っ
たまま渡り板8上を通って乗車でき、また降車時には一
人で渡り板8上を通って降車することができる。この
時、可動枠5は待機位置から距離L13(例えば168m
m)移動しており、これに伴って渡り板本体6は渡り板
本体出没口1oからT13(例えば155.2mm)突出
しており、また渡り板本体6の先端部は、水平姿勢時の
渡り板本体6に対しh3 (例えば61mm)降下してい
る。
【0026】上記のような渡り板8の使用を終えて、渡
り板本体6を床下部内に退入させる時は、直動駆動手段
4によって可動枠5を復動すると、渡り板8が、図6〜
図8で説明した一連の動作と逆の動作を行う、つまり図
8の状態から図7の(b) 、図7の(a) 、図6の(b) 、図
6の(a) の順に動作して、渡り板本体6は床下部内に退
入することになる。
【0027】以上説明したような電車乗降用渡り装置に
よれば、渡り板8の使用時には、直動駆動手段4によっ
て可動枠5を往動すれば、渡り板8の渡り板本体6が水
平姿勢でケーシング1の渡り板本体出没口1oからプラ
ットホーム上へ突出するから、電車とプラットホームと
の間にほとんど段差がない場合は、渡り板本体6が水平
姿勢のままで、この渡り板本体6の先端部がプラットホ
ームに着地することにより、着地検知センサーSが検知
して直動駆動手段4の駆動が停止し、それによって渡り
板8が使用可能な状態に固定される。また、プラットホ
ームが渡り板本体6の水平姿勢よりも低い位置にある場
合は、可動枠5の移動によって当て金24が当接棒10
に当接し、その当接反力により渡り板8の当り板部7が
枢軸部9を支点として上向きに揺動し、それによって渡
り板本体6が水平姿勢から下傾し、この渡り板本体6の
先端部がプラットホームに着地することによって、渡り
板8は使用可能な状態となる。このように、渡り板8が
電車とプラットホームとの段差に応じて下傾し、電車と
プラットホームとに渡り板本体6を架け渡すようになっ
ているから、段差の異なる種々のプラットホームに使用
可能となる。
【0028】また、この電車乗降用渡り装置は、直動駆
動手段4によって電車の幅方向に往復動する可動枠5を
設け、この可動枠5に、床下部から電車の外側方へ突出
する位置と床下部内に退入した位置との間を移動する渡
り板本体6と、この渡り板本体6の後端部に連設された
当り板部7とからなる渡り板8を、渡り板本体6の後端
部に位置する枢軸部9を支点として上下に揺動可能に枢
着してなる簡単な構造のもので、比較的少ない部品点数
によって構成されるものであるから、安価に製作できる
と共に、既製の電車に簡単に設置することができる。
【0029】また、上述した実施形態の電車乗降用渡り
装置においては、電車の乗降口2の床下部に渡り装置設
置用のケーシング1を設けて、このケーシング1の渡り
板本体出没口1oから渡り板8の渡り板本体6が突出す
るようにしているが、特にこの場合、図7の(b) 及び図
8に示すように、渡り板本体6が下傾する時に渡り板8
の枢軸部9の位置がケーシング1の渡り板本体出没口1
oよりも外側に出るように構成することによって、渡り
板本体出没口1oの開口を極力小さくでき、それによっ
て外観上の体裁、見栄えを良くすることができる。つま
り、渡り板本体6が下傾する時に渡り板8の枢軸部9の
位置がケーシング1の渡り板本体出没口1oよりも内側
に位置するような構成であれば、渡り板本体6の一部が
渡り板本体出没口1oの内側に入り込むようになるた
め、渡り板本体6を十分に下傾させるようにするには、
渡り板本体出没口1oの上下方向開口幅を大きくとる必
要があるからである。
【0030】また、この実施形態の電車乗降用渡り装置
では、直動駆動手段4として、電動モーター18に連動
連結されたボールネジ機構を採用しているから、流体圧
シリンダに比べ、可動枠5のストロークの制御が容易と
なる上、直動駆動手段4をコンパクトに構成できる。ま
た、着地検知センサーSによる直動駆動手段4の駆動制
御が容易となる。尚、この実施形態では、渡り板8の当
り板部7に取り付けた当て金24を当接棒10に当接さ
せるようにしているが、当り板部7を直接当接棒10に
当てるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1に係る発明の電車乗降用渡り装
置によれば、可動枠を往動させることによって、渡り板
の渡り板本体が水平姿勢で床下部から外側方へ突出する
から、電車とプラットホーム等との間にほとんど段差が
ない場合は、渡り板本体を水平姿勢のままプラットホー
ム等に着地させて渡り板を使用することができ、またプ
ラットホーム等が渡り板本体の水平姿勢より低い場合
は、可動枠の移動により当り板部が当接棒に当接して、
その当接反力により渡り板本体が水平姿勢から下傾して
プラットホーム等に着地し、渡り板を使用することがで
きる。このように渡り板が電車とプラットホーム等との
段差に応じて下傾するから、段差の異なる種々のプラッ
トホーム等に使用することができる。
【0032】また、この電車乗降用渡り装置は、直動駆
動手段によって往復動する可動枠を設け、この可動枠
に、床下部から外側方へ突出する位置と床下部内に退入
した位置との間を移動する渡り板本体と、渡り板本体の
後端部に連設された当り板部とからなる渡り板を、渡り
板本体の後端部に位置する枢軸部を支点として上下に揺
動可能に枢着してなる簡単な構造のもので、少ない部品
点数によって構成されるから、安価に製作できると共
に、既製の電車に簡単に設置することができる。
【0033】請求項2に係る発明のように、可動枠に設
けたストッパーに当り板部を自重で当接させることによ
って、渡り板本体を水平姿勢に保持するようにすれば、
渡り板の構造をより簡素化することができる。
【0034】請求項3に係る発明のように、バネの付勢
力によって渡り板本体を水平姿勢に保持するようにすれ
ば、振動等によって渡り板が不測に揺動するようなこと
がなく、渡り板本体を水平姿勢に確実に保持することが
できる。
【0035】請求項4に係る発明のように、渡り板本体
の先端部に、プラットホーム等に着地したことを検知し
て直動駆動手段の駆動を停止させる着地検知センサーを
設けることにより、渡り板本体を所定位置に確実に着地
させることができると共に、直動駆動手段に過負荷を生
じさせることがない。
【0036】請求項5に係る発明のように、渡り装置設
置用のケーシングを設けて、このケーシングの入口から
渡り板本体が突出するようにすると共に、渡り板本体が
下傾する時に渡り板の枢着部の位置がケーシングの入口
より外側に出るようにすれば、その入口の開口を極力小
さくでき、それによって外観上の体裁、見栄えを良くす
ることができる。
【0037】請求項6に係る発明のように、直動駆動手
段として、電動モーターに連動連結されたボールネジ機
構を採用すれば、流体圧シリンダに比べ、可動枠のスト
ロークの制御が容易となる上、直動駆動手段をコンパク
トに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電車の床下部に設置された本発明の電車乗降
用渡り装置を、図2のV−V線に沿って断面したような
断面図である。
【図2】 同上の電車乗降用渡り装置の平面図である。
【図3】 図2のW−W線拡大断面図である。
【図4】 図2のX−X線拡大断面図である。
【図5】 図2のY−Y線拡大断面図である。
【図6】 電車乗降用渡り装置を設置した電車がプラッ
トホームに入っている状態を示すもので、(a) は渡り板
本体が床下部内に没入した状態を示す図4と同様な断面
図、(b) は渡り板本体が平行姿勢でプラットホーム上に
突出している状態を示す同様な断面図である。
【図7】 (a) はプラットホーム上に突出した渡り板本
体が下傾した状態を示す断面図、(b) は渡り板本体が更
に下傾した状態を示す断面図である。
【図8】 渡り板本体が更に下傾してプラットホーム上
に着地した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 乗降口 3 床部 4 直動駆動手段 5 可動枠 6 渡り板本体 7 当り板部 8 渡り板 9 枢軸部 10 当接棒 22 ストッパー 24 当て金 25 バネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電車の乗降口の床下部に、直動駆動手段
    によって電車の幅方向に往復動する可動枠を設け、この
    可動枠には、床下部から電車の外側方へ突出する位置と
    床下部内に退入した位置との間を移動する渡り板本体
    と、渡り板本体の後端部に下向きに連設された当り板部
    とからなる渡り板を、渡り板本体の後端部に位置する枢
    軸部を支点として上下に揺動可能に枢着すると共に、常
    時は渡り板本体が水平姿勢となるように保持し、前記可
    動枠の往動時に渡り板本体が最大限前方に突出する位置
    の若干手前で当り板部に当接してその当接反力により渡
    り板本体を水平姿勢から前記枢軸部を支点として下傾さ
    せるようにするための当接棒を設けてなる電車乗降用渡
    り装置。
  2. 【請求項2】 前記渡り板は、可動枠に設けたストッパ
    ーに当り板部を自重で当接させるようにすることによっ
    て、渡り板本体を水平姿勢に保持するようにしてなる請
    求項1に記載の電車乗降用渡り装置。
  3. 【請求項3】 前記渡り板は、バネの付勢力によって、
    渡り板本体を水平姿勢に保持するようにしてなる請求項
    1に記載の電車乗降用渡り装置。
  4. 【請求項4】 前記渡り板の渡り板本体先端部に、プラ
    ットホーム等に着地したことを検知して直動駆動手段の
    駆動を停止させる着地検知センサーを設けてなる請求項
    1〜3の何れかに記載の電車乗降用渡り装置。
  5. 【請求項5】 電車の乗降口の床下部には渡り装置設置
    用のケーシングを設けて、このケーシングの入口から渡
    り板の渡り板本体が突出するようにすると共に、渡り板
    本体が下傾する時に渡り板の枢着部の位置がケーシング
    の入口より外側に出るように構成してなる請求項1〜4
    の何れかに記載の電車乗降用渡り装置。
  6. 【請求項6】 前記直動駆動手段は、電動モーターに連
    動連結されたボールネジ機構からなる請求項1〜5の何
    れかに記載の電車乗降用渡り装置。
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