JP2002187325A - 印刷システム - Google Patents

印刷システム

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JP2002187325A
JP2002187325A JP2000386650A JP2000386650A JP2002187325A JP 2002187325 A JP2002187325 A JP 2002187325A JP 2000386650 A JP2000386650 A JP 2000386650A JP 2000386650 A JP2000386650 A JP 2000386650A JP 2002187325 A JP2002187325 A JP 2002187325A
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JP
Japan
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Application number
JP2000386650A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Toyomura
祐士 豊村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000386650A priority Critical patent/JP2002187325A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着脱可能なメモリカードと、着脱可能なDS
Cモジュールの装着状態に応じて、画像データの出力を
制御する印刷システムを提供すること。 【解決手段】 画像データを記憶した着脱可能なメモリ
カードを装着するメモリカードスロット24と、画像デ
ータを入力する着脱可能なDSCモジュール2を装着す
る接続コネクタ9を有し、CPU20は、メモリカード
とDSCモジュール2の装着状態に応じて、プリンタ本
体1に配置された、表示パネル27に表示する画像デー
タを切り換え、表示された画像データに基づきプリンタ
エンジン29を制御して画像を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯性を有する印
刷システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタルスチルカメラ(以下「DS
C」と称する)や、静止画の撮影が可能なディジタルビ
デオカメラ(以下「DVC」と称する)等の普及に伴っ
て、これらの撮影機器と共に持ち運び、撮影した画像を
その場でカラー印刷ができる、小型軽量の、いわゆるモ
バイルプリンタが注目され始めた。
【0003】一般にモバイルプリンタには、装置本体に
着脱可能な、例えばPCカードなどのカードタイプの不
揮発性メモリデバイス(以下「メモリカード」と称す
る)を装着するためのスロットが設けられている。
【0004】ユーザは、例えばDSCやDVCで撮影し
た静止画の画像データを、DCF規格等で定められた特
定のファイルフォーマットでメモリカードに格納してお
く(通常、この処理は画像を撮影する毎にDSC/DV
C側で自動的に行われ、ユーザが意識する必要はな
い)。
【0005】画像データが格納されたメモリカードをD
SC/DVCから抜きとって、モバイルプリンタに装着
すると、モバイルプリンタはメモリカードの内容を表示
パネル等に表示する。ユーザは表示された画像をブラウ
ズして、目的の画像を選択し、その後印刷を行う。
【0006】しかし、このようにメモリカードを介し
て、オフラインに印刷する場合、ユーザは、例えばDS
CやDVC等の撮像機器とモバイルプリンタ等の印刷装
置を両方とも持ち運ぶ必要があり、携帯性という観点で
は課題を有している。
【0007】この課題を解決する一つの方法として、例
えばDSCと小型カラープリンタを一体的に構成した複
合装置も考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この種の複合装置機を
使用するにあたって、ユーザはDSC機能を利用する場
合には、装置本体に配置された表示パネルを目視しなが
ら、撮影の構図などを確認する(以下「モニタモード」
と称する:表示パネルを用いて撮影画像をモニターする
モードである)。一方で、メモリカードに記憶された画
像をプリントする場合には、メモリカード内に記憶され
た画像データを順にブラウズしながらプリントしたい画
像を探していく(以下「メモリカードのブラウズモー
ド」と呼称する:表示パネルを用いてプリントしたい画
像をブラウズして探すモードである)。
【0009】これらの2つのモードはスイッチなどで切
り換え可能となっているが、電源投入時のスイッチの状
態が、ブラウズモードになっているような場合、モニタ
モードに切り換えようとしても、すぐには切り替わらな
いため、シャッターチャンスを逃してしまう場合もあ
る。逆にプリンタとして使用したい場合に、モニタモー
ドが起動し、スイッチを用いてブラウズモードに切り換
えるのもわずらわしいものである。
【0010】本発明は、複数種の画像入力デバイスが存
在する場合でも、画像データの出力の利便性を高めるこ
とができる印刷システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明は、画像データを記憶した着脱可能な記憶媒体
と、画像データを入力する着脱可能な画像入力手段と、
前記記憶媒体、前記画像入力手段の装着状態に応じて、
前記記憶媒体、前記画像入力手段からの画像データの出
力を制御する制御手段と、を有する構成とした。
【0012】これにより、複数種の画像入力デバイスが
存在する場合でも、画像データの出力の利便性を高める
ことができる印刷システムが得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】本願の請求項1に係る発明は、画
像データを記憶した着脱可能な記憶媒体と、画像データ
を入力する着脱可能な画像入力手段と、記憶媒体、画像
入力手段の装着状態に応じて、記憶媒体、画像入力手段
からの画像データの出力を制御する制御手段と、を有す
る構成としたことにより、メモリカード等の記憶媒体と
DSCモジュール等の画像入力手段との装着状態に応
じ、操作者が特に指示しなくとも、画像入力手段からの
画像をモニタする状態と、記憶媒体の画像をブラウズす
る状態とを切り替えることができる。
【0014】本願の請求項2に係る発明は、着脱可能な
記憶媒体に記憶された画像データにアクセスするアクセ
ス手段と、アクセス手段によってアクセスされた画像デ
ータを記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像
データを出力する出力制御手段と、着脱可能な画像入力
手段と、記憶媒体に記憶された画像データを記憶手段に
転送するか、画像入力手段の出力を記憶手段に転送する
かを指定する指定手段と、画像入力手段が接続されてい
る場合は、指定手段による指定がない限り、画像入力手
段から出力される画像データを優先して記憶手段に転送
する制御手段と、を有する構成としたことにより、画像
入力手段が動作可能状態で装着されていれば、操作者の
指示がなくとも、画像入力手段からの画像をモニタする
状態が実行される。
【0015】本願の請求項3に係る発明は、着脱可能な
記憶媒体に記憶された画像データにアクセスするアクセ
ス手段と、アクセス手段によってアクセスされた画像デ
ータを記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像
データを出力する出力制御手段と、着脱可能な画像入力
手段と、記憶媒体に記憶された画像データを記憶手段に
転送するか、画像入力手段の出力を記憶手段に転送する
かを指定する指定手段と、記憶媒体が装着されており、
且つ画像入力手段が接続されていない場合、指定手段に
よる指定を無効にして記憶媒体に記憶された画像データ
を記憶手段に転送するように制御する制御手段と、を有
する構成としたことにより、画像入力手段が装着されて
いない場合は、自動的に記憶媒体の画像をブラウズする
状態に移行する。
【0016】本願の請求項4に係る発明は、着脱可能な
記憶媒体に記憶された画像データにアクセスするアクセ
ス手段と、アクセス手段によってアクセスされた画像デ
ータを記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像
データを出力する出力制御手段と、着脱可能な画像入力
手段と、記憶媒体に記憶された画像データを記憶手段に
転送するか、画像入力手段の出力を記憶手段に転送する
かを指定する指定手段と、記憶媒体が装着されておら
ず、且つ画像入力手段が接続されている場合、指定手段
の指定を無効にして画像入力手段が出力する画像データ
を記憶手段に転送するように制御する制御手段と、を有
する構成としたことにより、記憶媒体が装着されていな
ければ、確実に画像入力手段からの画像をモニタする状
態に移行することができる。
【0017】本願の請求項5に係る発明は、着脱可能な
記憶媒体に記憶された画像データにアクセスするアクセ
ス手段と、アクセス手段によってアクセスされた画像デ
ータを記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像
データを出力する出力制御手段と、着脱可能な画像入力
手段と、記憶媒体に記憶された画像データを記憶手段に
転送するか、画像入力手段の出力を記憶手段に転送する
かを指定する指定手段と、記憶媒体が装着されており、
且つ画像入力手段が接続されている場合、指定手段によ
る指定がない限り、画像入力手段が出力する画像データ
を記憶手段に優先して転送させると共に、指定手段の指
定に応じて、記憶媒体に記憶された画像データを記憶手
段に転送するように制御する制御手段と、を有する構成
としたことにより、画像入力手段が動作可能な状態で装
着されていても、操作者の必要に応じて、記憶媒体から
の画像をブラウズする状態に移行することができる。
【0018】以下、本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0019】(実施の形態)図1は、本発明の一実施の
形態における印刷システムの外観斜視図であり、全体構
成を示している。
【0020】図1において、1はプリンタ本体であり、
電源基板、制御基板、プリンタエンジンなどから構成さ
れている。2はDSCモジュールであり、エリアセンサ
や制御基板などから構成される。
【0021】3は着脱可能なメモリカードである。メモ
リカード3は図1に示す角度からは見えない位置に設け
られたカードスロットに挿入される。プリンタ本体1
は、メモリカード3に格納された画像データを読み出
し、これを印刷することができる。
【0022】4は表示パネルであり、プリンタ本体1に
装着されたメモリカード3から転送された画像データを
表示したり、DSCモジュール2から出力された画像デ
ータを表示する。さらに表示パネル4には、プリンタ本
体1の各種設定項目(例えば画質調整や、印刷枚数の指
定など)が表示される。
【0023】5a〜5cは各種の設定ボタンである。5
a及び5bは設定項目切り換えボタンであり、これらを
押下することで、プリンタ本体1の各種設定項目が切り
換えられる。操作者は表示パネル4で設定項目を確認し
ながら、設定項目切り換えボタン5a、5bを押下して
項目を切り換える。5cは確定ボタンであり、設定項目
切り換えボタン5a、5bによって切り換えた項目をセ
レクトする際に使用する。
【0024】6は表示モード切り換えボタンであり、メ
モリカード3に記憶された画像データを読み出し、表示
パネル4に表示するメモリカード3のブラウズモード
と、DSCモジュール2が出力した画像データを表示パ
ネル4に表示するモニタモード、及びプリンタ本体1に
内蔵された記憶手段に記憶された画像データを読み出
し、表示パネル4に表示する本体メモリ(後述する「フ
ラッシュメモリ21」が相当する)のブラウズモードを
切り換えるのに使用する。
【0025】7はプリント指示ボタンであり、表示パネ
ル4に表示されている画像データを印刷する際に押下す
る。8は電源スイッチであり、プリンタ本体1の電源を
ON/OFFするものである。
【0026】9は接続コネクタであり、プリンタ本体1
とDSCモジュール2を電気的に接続する。接続コネク
タ9は、アラインメントフリー構造を有しており、プリ
ンタ本体1に接続されたDSCモジュール2に無理な力
が加わった場合でも、接続コネクタ9そのものが破壊さ
れないようになっている。
【0027】接続コネクタ9を介して、プリンタ本体1
からDSCモジュール2に制御信号が送られ、逆にDS
Cモジュール2からプリンタ本体1に、撮影された画像
データや、DSCモジュール2の状態を示すステート信
号などが送られる。
【0028】10a及び10bは連結部材であり、プリ
ンタ本体1とDSCモジュール2を機械的に連結するた
めの部材である。DSCモジュール2には、連結部材1
0a、10bの位置に対応した(図1に示した角度から
は見えない位置にある)部位に突起部が設けられてお
り、突起部が連結部材10a、10bに挿入されること
で、DSCモジュール2はプリンタ本体1に機構的に固
定される。
【0029】11はセンサユニットであり、レンズなど
の光学系と、カラーエリアセンサ(共に図示せず)など
から構成されている。センサユニット11は、DSCモ
ジュール2に対して、一軸に関して回動自在に取りつけ
られており、操作者の必要に応じて撮影する方向を変え
ることができる。
【0030】12はシャッタボタンであり、これを押下
することで、センサユニット11に内蔵されたカラーエ
リアセンサから画像データが出力され、この画像データ
は直ちにプリンタ本体1に転送される。
【0031】13は第1通紙ガイドである。画像記録を
行うための記録紙は、図1に示す角度からは見えない、
プリンタ本体1の給紙口に挿入され、カラープリントを
行う場合は、第1通紙ガイド13を通って、プリンタ本
体1内部を複数回往復移動する。
【0032】14は第2通紙ガイドである。プリンタ本
体1にDSCモジュール2が接続されている場合に、プ
リントを行うとき、第1通紙ガイド13を通過した記録
紙は、第2通紙ガイド14に導かれ、これら2つの通紙
ガイドを経由してプリンタ本体1及びDSCモジュール
2の内部を往復移動する。
【0033】続いて、プリンタ本体1のハードウェア構
成について説明する。
【0034】図2は、本発明の一実施の形態におけるプ
リンタ本体のハードウェア構成図であり、図1に示した
プリンタ本体1のハードウェア構成について示してい
る。
【0035】図2において、20はCPUであり、プリ
ンタ本体1及びDSCモジュール2の各構成要素を制御
する。21はフラッシュメモリであり、CPU20が実
行する各種のプログラムが格納されている。また、フラ
ッシュメモリ21には、DSCモジュール2から転送さ
れた画像データに圧縮処理を施して格納することができ
る。
【0036】22はDRAMであり、DRAM22はC
PU20のワーク領域として使用されるが、DSCモジ
ュール2から転送されてきた画像データや、メモリカー
ド3から読みこまれた画像データは一旦DRAM22に
格納される。
【0037】23はDMAコントローラであり、DRA
M22に格納された画像データを他のハードウェアモジ
ュールに転送する際に使用される。
【0038】24はメモリカードスロットであり、着脱
可能なメモリカード3(図1参照)が電気的に装着され
る。25はメモリカードコントローラである。メモリカ
ードコントローラ25は、メモリカードスロット24に
装着されたメモリカードに対して、CPU20からのア
クセスを制御する。具体的には、メモリカード3に記憶
された、DCF規格などの特定ファイル形式を満たす画
像ファイルにアクセスし、これを読み出したり、逆にD
RAM22に展開されている画像データを、DCF規格
に準拠するファイル形式に変換して書き込むこともでき
る。
【0039】26はインタフェースである(構成的には
図1に示す接続コネクタ9が該当する)。CPU20は
インタフェース26を介して、DSCモジュール2のハ
ードウェア設定を行ったり、逆にDSCモジュール2か
ら、撮影された画像データや、DSCモジュール2の状
態を示すステート情報などを入手する。CPU20はイ
ンタフェース26を介して、プリンタ本体1にDSCモ
ジュール2が接続されているか否かを検出する。
【0040】また、DSCモジュール2側にも電源スイ
ッチが装備されているような構成では、CPU20はイ
ンタフェース26を介して、DSCモジュール2の電源
が入っているかどうか、すなわち、DSCモジュール2
が動作可能な状態にあるか否かも、容易に検出すること
ができる。
【0041】27は表示パネルであり、本実施の形態で
はカラーLCD(液晶ディスプレイ)が搭載されてい
る。表示パネル27には、DRAM22に展開された画
像データや、ユーザの操作を補助する情報等が表示され
る。28はLCDドライバであり、表示パネル27を駆
動し、DMAコントローラ23によって、DRAM22
から転送されてくる画像データを表示パネル27に表示
する。
【0042】29はプリンタエンジンであり、本実施の
形態では熱転写方式のカラープリンタを搭載している。
30はプリンタインタフェースであり、CPU20、あ
るいはDMAコントローラ23によって1ライン単位に
転送される、単色の画像データを複数プレーン分、プリ
ンタエンジン29に渡す。
【0043】プリンタエンジン29は、プリンタインタ
フェース30を介して受け取った画像データに基づいて
カラー画像を形成する。また、逆にプリンタエンジン2
9に配置されたセンサ等の情報が、プリンタインタフェ
ース30を経由してCPU20に送られる(印刷動作に
ついては後に詳細に説明する)。
【0044】また、プリンタインタフェース30を介し
て、CPU20はプリンタエンジン29に搭載された駆
動源(図示せず)の制御を行っている。具体的には、C
PU20は、プリンタインタフェース30を介して、プ
リンタエンジン29に搭載された、ステッピングモータ
を駆動するための励磁信号を出力している。
【0045】31は操作ボタンであり、設定項目切り換
えボタン5a及び5b、確定ボタン5c、表示モード切
り換えボタン6、プリント指示ボタン7(共に図1を参
照)をひとまとめにして示したものである。操作ボタン
31の状態(ON/OFF)を示す信号はCPU20の
I/Oポート(図示せず)に直接入力され、CPU20
はいつでも操作ボタン31の押下状態を確認できる。
【0046】続いて、図1に示したDSCモジュール2
のハードウェア構成について、図3及び図4を用いて説
明する。
【0047】図3は、本発明の一実施の形態におけるD
SCモジュールのハードウェア構成図であり、図4は、
本発明の一実施の形態におけるエリアセンサの画素配置
を示す図である。
【0048】まず、エリアセンサ35の画素配置につい
て説明する。
【0049】エリアセンサ35は、複数の光電変換素子
(画素)を、二次元的に配列した撮像素子である。各画
素の表面には、図4に示すように、Red(以降「R」
と称する)、Green(以下「G」と称する)、Bl
ue(以下「B」と称する)のフィルタが形成されてい
る。
【0050】Gのフィルタを施された画素は全画素の1
/2を占め、チェッカーフラッグ状に配置されている。
R及びBのフィルタはG以外の画素の半分ずつを占め、
全画素に対してそれぞれ1/4を占める。このように各
画素位置でR,G,Bの画像データ全てを得られないた
め、後に述べるようにデモザイクと呼ばれる処理が必要
となる。
【0051】図3において、エリアセンサ35は、撮影
した光学像を光電変換しR、G、Bのアナログレベル信
号を出力する。36はゲイン調整部であり、エリアセン
サ35で得られたアナログレベル信号をR、G、B単位
で増幅する。これらR、G、Bの増幅率は各色毎に変更
可能に構成され、色温度に対する補正などに利用され
る。
【0052】37はA/D変換部であり、ゲイン調整部
36で増幅された、RGBのアナログレベル信号をディ
ジタル信号に変換する。DSCの信号処理には非線型変
換が含まれるため、A/D変換精度は10bit以上が
必要となる。
【0053】38は調子再現処理部である。ここでは、
ITU−R BT.709に基づいて入力値のγ特性、
ゲイン、オフセット調整を行う。
【0054】39はデモザイク処理部である。前述の如
くエリアセンサ35は、各画素位置でR、G、Bの三原
色信号が揃わないため、注目画素位置の周辺の画素値か
ら補間によってR、G、B信号を作り出し、これに基づ
き輝度(Y)および色相(Cb,Cr)信号を計算によ
って求める。
【0055】ここで、図5を用いてモザイク処理につい
て説明する。
【0056】図5は、本発明の一実施の形態におけるデ
モザイク処理のアルゴリズムの説明図であり、図4及び
図5を用いてYCbCr信号を求める過程を説明する。
【0057】さて、図4に示したエリアセンサの画素配
置の中から、3×3画素から成るブロックを切り出す
と、図5に示すCase1、Case2、Case3、
Case4のいずれかとなる。
【0058】まず、Case1の場合、注目画素のR、
G、B値は(数1)に従って計算される。
【0059】
【数1】
【0060】次に、Case2の場合、注目画素のR、
G、B値は(数2)に従って計算される。
【0061】
【数2】
【0062】次に、Case3の場合、注目画素のR、
G、B値は(数3)に従って計算される。
【0063】
【数3】
【0064】次に、Case4の場合、注目画素のR、
G、B値は(数4)に従って計算される。
【0065】
【数4】
【0066】以上の工程により、注目画素位置における
R、G、Bの画像データ値が計算される。
【0067】次に、求められたR、G、Bの値を(数
5)に従ってY、Cb、Crに変換する。
【0068】
【数5】
【0069】以下、図3に戻り説明を続ける。
【0070】図3において、40は解像度変換部であ
る。解像度変換部40では、プリンタ本体1からの指定
に基づいて、デモザイク処理部39の出力を、水平・垂
直両方向に対して1/(1以上の実数)のレートで間引
いて出力する。
【0071】41はバッファメモリであり、解像度変換
部40から出力された画像データは、一時的にここに蓄
えられる。42はDSCモジュール2に配置された操作
ボタンであり、図1におけるシャッタボタン12が相当
する。
【0072】43はインタフェースである。インタフェ
ース43を介して、プリンタ本体1からDSCモジュー
ル2の各ハードウェアモジュールに対する設定値(例え
ば、解像度変換部40における間引率など)が送られる
と共に、逆にDSCモジュール2から画像データや操作
ボタン42の状態を示す信号がプリンタ本体1に転送さ
れる。
【0073】続いて、プリンタエンジン29の構成につ
いて説明する。
【0074】図6は、本発明の一実施の形態におけるプ
リンタエンジンの構成図であり、プリンタエンジン29
の断面を模式的に示している。
【0075】図6において、50は記録紙である。記録
紙50はステッピングモータ(図示せず)により、D1
方向及びD2方向に往復移動する。プリンタエンジン2
9では、記録紙50上にCyan(以下「C」と称す
る)、Magenta(以下「M」と称する)、Yel
low(以下「Y」と称する)の順に3色の画像を合成
してフルカラー印刷を形成するが、これら各単色の画像
を記録する際に、記録紙50はD1方向に駆動される。
また、51はインクリボンである。
【0076】図7は、本発明の一実施の形態におけるイ
ンクリボンの構成図であり、インクリボン51の構成を
示している。
【0077】図7において、52cはCインク塗布領
域、52mはMインク塗布領域、52yはYインク塗布
領域であり、53cはC領域検出マーク、53mはM領
域検出マーク、53yはY領域検出マークである。
【0078】インクリボン51は数μmの厚みの透明P
ET基材上に、Cインク塗布領域52c、Mインク塗布
領域52m、Yインク塗布領域52yを面順に形成した
ものであり、これらの3領域が繰返し配置されている。
【0079】Cインク塗布領域52cの直前にはC領域
検出マーク53cが、Mインク塗布領域52mの直前に
はM領域検出マーク53mが、Yインク塗布領域52y
の直前にはY領域検出マーク53yが、それぞれ黒色イ
ンクで印刷されており、後述するリボンマークセンサ
で、各マークを検出して、印刷の際にリボンの頭出しを
行う。
【0080】C領域検出マーク53cのみが2本のバー
として印刷されているのは、例えばプリンタエンジンを
初期化する際に、1色目の印刷色であるシアンインク領
域の頭出しを行う必要があるためである。
【0081】図6に戻り、54はリボンカセット、55
は繰出しボビン、56は巻取りボビンである。
【0082】インクリボン51は、リボンカセット54
内にロール状に収納されており、印刷に際して、繰出し
ボビン55からD3方向に、記録紙50の搬送速度と等
速に送り出されると共に、巻取りボビン56に巻き取ら
れる(ただし繰出しボビン55側は、駆動源に接続され
ておらず、インクリボン51が引き出される分だけ回転
する。また、繰出しボビン55の軸には、適度な負荷が
与えられており、巻取りボビン56によってインクリボ
ン51が巻き取られると、インクリボン51には適度な
張力が生じる)。
【0083】57はリボンマークセンサであり、前述し
たようにインクリボン51の、各色インク塗布領域の先
頭を示す領域検出マーク53を検出する。
【0084】58はラインサーマルヘッドである。ライ
ンサーマルヘッド58は、複数の発熱体が一列に形成さ
れたもので、ライン状に配置された各発熱体に、画像デ
ータの値に応じた数の印加パルスを加えることで、発熱
体単位(すなわち1画素単位)に発熱量を制御すること
ができる。この発熱量に応じて、発熱体の熱分布が変わ
るため、インクリボン51に塗布されたインクの溶融面
積、すなわちドットのサイズが変わり、面積的に階調を
再現することができる。
【0085】59はプラテンローラであり、ラインサー
マルヘッド58のライン状の発熱体に対して、対向する
位置に、並行して配置されている。またプラテンローラ
59は駆動源(図示せず)によりD4方向及びD5方向
に移動可能に構成されている。
【0086】プラテンローラ59は、印刷中(記録紙5
0がD1方向に搬送されている)はD4方向に付勢さ
れ、インクリボン51と記録紙50をラインサーマルヘ
ッド58に圧接する。1色の印刷が終わって、記録紙5
0をD2方向に搬送する際、プラテンローラ59はライ
ンサーマルヘッド58から離間する方向、すなわちD5
方向に、記録紙50がD2方向へ搬送されるのを妨げな
いよう変位される。
【0087】60は金属製のキャプスタンローラ、61
は心金をゴム等で被覆したピンチローラである。このう
ち少なくともキャプスタンローラ60は、ギア列等を介
して駆動用ステッピングモータ(図示せず)に連結され
ており、記録紙50は、キャプスタンローラ60およ
び、ピンチローラ61の間に挟持され搬送される。
【0088】プリンタエンジン29では、カラー印刷に
おいて記録紙50を複数回往復させる必要があるため、
繰返し位置再現精度に起因する、各色のレジストレーシ
ョン精度が画質に大きく影響する。本実施の形態ではキ
ャプスタンローラ60の表面にパターンを形成し、記録
紙50に対するグリップ力を増加させることで、繰返し
位置再現精度を向上させている。
【0089】62は第1記録紙センサ、63は第2記録
紙センサであり、記録紙50の先端及び後端を検出し、
画像形成のタイミングを生成したり、ジャムを検出する
のに用いられる。
【0090】64は反射型センサを応用したリボンカセ
ットセンサであり、リボンカセット54の装着の有無を
検出するものである。
【0091】65はプラテンローラ59の近傍に配置さ
れた、プラテン位置センサであり、プラテンローラ59
がD4位置とD5位置のどちらの位置に、存在するのか
を検出するものである。
【0092】以上のように構成されたプリンタエンジン
29の動作について説明する。
【0093】図8は、本発明の一実施の形態におけるプ
リンタエンジンの動作状態図、図9は、本発明の一実施
の形態におけるプリンタエンジンの動作フローチャート
であり。図8は電源投入時のプリンタエンジン29の動
作状態を、図9は、プリンタエンジン29の初期化シー
ケンスを、それぞれ示したものである。図8と図9に、
図2を併用しながらプリンタエンジン29の初期化シー
ケンスについて詳細に説明する。
【0094】プリンタエンジン29は、プリンタインタ
フェース30を介してやり取りされる情報に基づき、C
PU20によって制御される。以降の説明では特に必要
のない限り、CPU20が制御に介在している点を明示
していないが、すべてのシーケンスはCPU20が制御
している。
【0095】また、記録紙50を搬送する駆動源、イン
クリボン51を搬送する駆動源、キャプスタンローラ6
0を駆動する駆動源、プラテンローラ59を変位させる
駆動源については、ステッピングモータ等を利用すれば
容易に実現可能である。ステッピングモータやギア列な
どは、記載により図面が煩雑となるので、図面上は省略
してある。
【0096】まず、装置の電源が投入されると、プラテ
ン位置センサ65の出力を参照し(STEP000
1)。プラテンローラ59がD4位置にあれば、ステッ
ピングモータ(図示せず)を制御することにより、プラ
テンローラ59をD5方向に変位させる(STEP00
02)。
【0097】次に、リボンカセットセンサ64の出力を
参照し、プリンタエンジン29にリボンカセット54が
装着されているか否かをチェックする(STEP000
3)。リボンカセット54が装着されていない場合は、
CPU20は文字情報をイメージ化(ビットマップ化)
してLCDドライバ28に出力する。これによって表示
パネル27には、例えば「リボンカセットなし」の表示
が行われる(STEP0004)。
【0098】リボンカセット54が装着されている場合
は、第1記録紙センサ62で記録紙50が検出されてい
ないかチェックする(STEP0005)。第1記録紙
センサ62で記録紙50が検出された場合は、例えば印
刷途中で操作者が電源を切るなど、プリンタエンジン2
9内部に記録紙50が不正規な状態で残留している可能
性があるため、予め定められた時間だけ記録紙50を、
D1方向に搬送する(STEP0006)。
【0099】予め定められた時間だけ記録紙50をD1
方向に搬送したら、もう1度、第1記録紙センサ62で
記録紙50が検出されていないかチェックする(STE
P0007)。記録紙50が検出されれば、なんらかの
障害が発生して、記録紙50の正常な搬送が妨げられて
いると判断し、CPU20は表示パネル27に、例えば
「JAM発生」等の表示を行う(STEP0008)。
【0100】この場合、予め定められた時間分、記録紙
50を方向D1に搬送するというSTEP0006のシ
ーケンスを何度繰り返しても、ジャムが取り除けないば
かりか、場合によっては、プリンタエンジン29を破壊
することにもつながるため、以降、第1記録紙センサ6
2と第2記録紙センサ63の両方で記録紙50を検出し
ない状態となるまで待つ(STEP0009)。
【0101】第1記録紙センサ62で記録紙50が検出
されなかった場合は、装置内部に記録紙50が挿入され
ていないと判断し(STEP0009以外は、第2記録
紙センサ63を参照する必要がない。これは第2記録紙
センサ63のみで記録紙50が検出されても、記録紙5
0はキャプスタンローラ60に到達しておらず、たとえ
キャプスタンローラ60を回転させても、記録紙50は
搬送されず、プリンタエンジン29にダメージを与える
ようなことはあり得ない)、CPU20はCPU20に
内蔵されたタイマーをリセットすると共に、カウントを
開始する(STEP0010)。
【0102】次に、ステッピングモータ(図示せず)を
用いてインクリボン51をD3方向に搬送する(STE
P0011)。そして、リボンマークセンサ57でC領
域検出マーク53c(図7を参照。印刷先頭色であるシ
アンを検出するためのマーク)の検出を開始する(ST
EP0012)。ここでC領域検出マーク53cが検出
されると、インクリボン51の搬送を停止し(STEP
0013)、CPU20の内蔵タイマの動作も停止させ
(STEP0014)、プリントエンジン29の初期化
シーケンスは終了する。
【0103】一方、タイマが計測する時間が、予め定め
られた時間をオーバすると、タイムアウトと判断し(S
TEP0015)、CPU20は表示パネルに、最も可
能性の高い「インクリボン切れ」を表示する(STEP
0016)。その後リボンカセットセンサ64の出力を
参照して、プリンタエンジン29から使用済みのリボン
カセット54が抜かれたと判断したら(STEP001
7)、再度初期化シーケンスをやり直すべくSTEP0
003にジャンプする。
【0104】続いて給紙シーケンスについて説明する。
【0105】図10は、本発明の一実施の形態における
給紙状態を示す図であり、図10(a)は初期化が完了
したプリンタエンジン29に記録紙50が挿入された時
点を、図10(b)は給紙の途中経過を、図10(c)
は給紙完了時をそれぞれ示している。また、図11は、
本発明の一実施の形態における給紙動作のフローチャー
トである。図10(a)〜(c)及び図11を用いてプ
リンタエンジン29における給紙シーケンスについて説
明する。
【0106】本実施の形態におけるプリンタエンジン2
9では、操作者は印刷に先だって、プリンタエンジン2
9に記録紙50を手差しで挿入する必要がある。操作者
により、記録紙50がプリンタエンジン29のD1方向
に挿入され、挿入された記録紙50の先端がキャプスタ
ンローラ60及びピンチローラ61に突き当たると、記
録紙50は、それ以上奥に侵入できなくなる(図10
(a)はこの状態を示している)。この状態を第1記録
紙センサ62で検出する(STEP1001)。
【0107】操作者による記録紙50の挿入位置を確実
なものとするため、約1sec程度ウェイトし(STE
P1002)、その後再度、第1記録紙センサ62で記
録紙50の有無をチェックする(STEP1003)。
もし、この時点で記録紙50が検出されなければ、記録
紙50はユーザによって引き抜かれたと判断し、再度S
TEP1001に戻る。
【0108】記録紙50が正常に検出されると、CPU
20は内蔵タイマをリセットすると共に、カウントを開
始する(STEP1004)。
【0109】次に、ステッピングモータ(図示せず)を
駆動して、キャプスタンローラ60に動力を伝達し、キ
ャプスタンローラ60とピンチローラ61で挟持された
記録紙50をD1方向に搬送する(STEP100
5)。
【0110】記録紙50を搬送しながら、第2記録紙セ
ンサ63の出力をチェックし、記録紙50の端部が第2
記録紙センサ63から外れるまで待つ(STEP100
6)。
【0111】記録紙50の端部が第2記録紙センサ63
から外れたのが検出されたら、記録紙50の搬送を停止
する(STEP1007、図10(b)はこの時点の状
態を示している)。
【0112】記録紙50の端部が第2記録紙センサ63
から外れたことが検出されない場合、CPU20がカウ
ントしているタイマカウント値をチェックする(STE
P1008)。タイマカウント値が予め定めた値をオー
バしている場合は、記録紙50の搬送に異常があるか、
標準サイズの記録紙が供給されていないと判断し、CP
U20は「JAM発生」等を表示パネルに表示し(ST
EP1009)、さらにユーザがJAMクリアを行いや
すいように(また、モータが加熱するのを防止する意図
もある)ステッピングモータ(図示せず)の励磁電流を
停止し、ホールド状態を解除する(STEP101
0)。
【0113】STEP1008で、タイマカウント値が
予め定めた値より少ない場合は、STEP1006に戻
る。
【0114】一方、STEP1007において記録紙5
0の搬送を停止した後は、CPU20のタイマカウント
を停止すると共に(STEP1011)、ステッピング
モータ(図示せず)をこれまでとは逆方向に回転させる
ことで、記録紙50を予め定められた距離だけD2方向
に搬送し、停止させる(STEP1012、図10
(c)はこの時点の状態を示している)。
【0115】記録紙50はステッピングモータ(図示せ
ず)で駆動されているので、ステッピングモータ(図示
せず)に出力する励磁パルス数を制御することで、記録
紙50を正確な位置に停止させることができる。
【0116】以上説明してきた給紙シーケンスによっ
て、記録紙50が最終的に配置される位置を、以降、
「原点位置」と称する。
【0117】続いて、印刷動作について説明する。
【0118】図12は、本発明の一実施の形態における
プリンタエンジンの状態を示す図であり、図12(a)
は、プリンタエンジン29の印刷開始時点の状態を、図
12(b)は、プリンタエンジン29の1色の印刷が終
了した時点の状態を、それぞれ示している。また、図1
3は、本発明の一実施の形態におけるプリンタエンジン
の動作フローチャートであり、プリンタエンジン29の
印刷シーケンスを示している。
【0119】まず、CPU20は、操作ボタン31の押
下状態をチェックしており、操作ボタン31のうち、プ
リント指示ボタン7(図1参照)が押されたか否かを検
出する(STEP2001)。
【0120】プリント指示ボタン7が押下されていない
場合は、再度STEP2001に戻り無限ループを形成
する(ただし、本装置にはランタイムモニタが搭載され
ており、一つのタスクが無限ループ状態であっても、他
の制御タスクはタイムシェアリングに並列動作可能に構
成されている)。
【0121】プリント指示ボタン7が押下されると、印
刷すべき画像データがDRAM22上に存在するか否か
をチェックする(STEP2002)。
【0122】印刷すべき画像データが存在しなければ、
再度STEP2001に戻るが、DRAM22上に画像
データが存在する場合、DRAM22上の画像データ
(YCbCrデータが格納されている)をプリントに必
要なC、M、Yの画像データに変換する(STEP20
03)なお、YCbCrデータをCMYデータに変換す
る方法については後述する)。
【0123】CMYデータへの変換が終了すると、ま
ず、印刷色を示す変数であるloop_countを0
に初期化し(STEP2004)、loop_coun
tの値に基づいて、CPU20はDMAコントローラ2
3を制御し、DMAの転送元アドレスに、C、M、Yの
画像データのいずれかの格納アドレスを設定する(ST
EP2005)。現在は第1色目を印刷しようとしてい
るので、Cの画像データの格納アドレスが設定される。
【0124】次に、インクリボン51に予め印刷されて
いる領域検出マーク53を検出するまで(最初の印刷色
はCであるため、C領域検出マーク53c(図7参照)
を検出する)、インクリボン51を方向D3に搬送する
(STEP2006)。ただし、既に説明した初期化シ
ーケンスにおいて、C領域検出マーク53cの頭出しは
完了しているので、Cに関するリボンマークのセンシン
グは、2つあるC領域検出マーク53c(図7参照)の
うち、2つめのマークが黒から透明に変わる点を検出す
ることになる)。
【0125】この時点で、記録紙50は給紙が完了した
状態、すなわち原点位置に配置されているが(図12
(a)は、この時の状態を示している)、次にステッピ
ングモータ(図示せず)によってキャプスタンローラ6
0を回転させ、記録紙50をD1方向に搬送し、インク
リボン51をD3方向に搬送し、プラテンローラ59を
D4方向に付勢する(STEP2007)。これによっ
て、記録紙50とインクリボン51はラインサーマルヘ
ッド58とプラテンローラ59間に挟持されて搬送され
る。
【0126】CPU20は、ステッピングモータ(図示
せず)に出力している励磁信号のステップ数をカウント
しており、記録紙50を予め定められた距離だけ搬送し
たと判断すると(STEP2008)、DMAコントロ
ーラ23に対して画像データの転送を開始させる(ST
EP2009)。
【0127】このDMAの起動により、画像データ(こ
の場合はCの画像データ)がプリンタインタフェース3
0を介してプリンタエンジン29に転送され、1ライン
単位に画像が形成されていく。1ライン分の画像データ
がプリンタエンジン29に転送される毎に、DMAコン
トローラ23が出力する割り込み信号がCPU20に入
力され、CPU20はこの割り込みの回数をカウントす
ることで、画像形成されたライン数を管理している。
【0128】本実施の形態では、画像形成ライン数は6
40ラインと予め定めてあり、CPU20が割り込み回
数のカウントにより、規定ライン数である640ライン
を検出すると(STEP2010)、記録紙50のD1
方向への搬送を停止し、またインクリボン51のD3方
向の搬送を停止する(STEP2011)。なお、どち
らも停止した後に、ステッピングモータの励磁信号をO
Nにし、いわゆるホールド状態にしておく。図12
(b)は、STEP2011の時点における、プリンタ
エンジン29の状態を示している。
【0129】次に、プラテンローラ59をD5方向に移
動させると共に(STEP2012)、印刷動作の時と
は逆方向にキャプスタンローラ60を回転させて、記録
紙50をD2方向に搬送し、原点位置に復帰させる(S
TEP2013)。ただし、この時インクリボン51は
搬送されない。
【0130】以上のようにして、1色の印刷が完了す
る。カラー印刷の場合は、上述したプロセスをC、M、
Yの各色分、最低3回行わねばならない。そこで、印刷
色を表す変数であるloop_countをチェックし
(STEP2014)、loop_countが0(第
1色目のCを印刷終了)または1(第2色目のMを印刷
終了)の場合は、loop_countをインクリメン
トし(STEP2015)、STEP2005に戻る。
【0131】一方、STEP2014でloop_co
untが2の場合は、最終色(Y)の印刷が終了してい
るので、印刷シーケンスを終了する。なお、印刷シーケ
ンス終了後は、ステッピングモータ(図示せず)の全て
の相の励磁を停止し、ホールド状態を解除する。
【0132】続いて、印刷のための画像処理について説
明する。
【0133】図14は、本発明の一実施の形態における
印刷システムの画像処理を示すフローチャートであり、
図14に図2を併用して、本実施の形態におけるの画像
処理シーケンスについて説明する。
【0134】画像処理シーケンスは、前述の印刷シーケ
ンスにおいて、プリント指示ボタン7(図1参照)が押
下されたのをCPU20が検出し、且つDRAM22に
印刷すべきYCbCrフォーマットの画像データが存在
する場合に実行される。
【0135】図14に示すように、まず、印刷すべき画
像データがDSCモジュール2で撮影されたものである
か否かをチェックし(STEP3001)、DSCモジ
ュール2以外から供給されている場合(本実施の形態で
は、メモリカード3(図1参照)から読み出された画像
データの場合)は、メモリカードコントローラ25を介
してメモリカードスロット24に装着されたメモリカー
ド3から、DCF形式のファイル(画像データの圧縮方
式はJPEGである)を読み出し、この圧縮ファイルを
伸張する(STEP3002)。
【0136】伸張後の画像データは輝度と色相情報を有
するYCbCrデータである。ただし、この状態では、
色差信号Cb、Crはサブサンプリングされているた
め、輝度信号Yの個数と同じになるよう、補間あるいは
単なる水増し処理によってCb、Cr信号の個数を増や
す必要がある。
【0137】伸張された画像データは、予め定められた
数ライン分が揃った段階で、VGAサイズ(640×4
80画素)に解像度変換される(STEP3003)。
JPEGの場合、8×8画素の画素から成る規定サイズ
のブロック単位に画像データを伸張することができるた
め、全画像データを一旦伸張することなしに、解像度変
換を行うことができる。解像度変換を行った後のYCb
CrデータはDRAM22に格納される。
【0138】一方、既に説明したように、DSCモジュ
ール2からはVGAサイズにリサイズされた、非圧縮状
態のYCbCrデータが出力されるため、JPEG画像
の伸張とVGAサイズへの変換は不要である。
【0139】全ての画像データが揃ったら、CPU20
はDRAM22にアクセスし、先頭のYCbCrデータ
を取り出す。本実施の形態では、YCbCrデータは
Y、Cb、Crの順に点順次でDRAM22に格納され
ているので、1画素へのアクセスは、連続した3つのデ
ータ(8bit×3個)を取り出すことになる(STE
P3004)。
【0140】次に、DRAM22から取り出したYCb
Crデータを(数6)に従ってRGBデータに変換する
(STEP3005)。
【0141】
【数6】
【0142】これは(数5)に示したRGBデータをY
CbCrデータに変換する式の逆変換式である。これら
のRGB信号は輝度信号であるため、次に(数7)に従
って濃度信号に変換し、Dr,Dg,Db信号を得る
(STEP3006)。
【0143】
【数7】
【0144】ただし、MaxODはプリンタの最大光学
濃度(C、M、Yで異なる)、min(,)は2つの引
数のうち大きくない方を出力する関数である。また、数
値1023は、この処理が10bit処理であるための
定数であり、8bit処理する場合は、255となる。
【0145】一般に、この変換は、RAM等のメモリ上
に、(数7)に従って、予め変換データを書き込んでお
き、例えばメモリのロケーションを示すオフセットアド
レス(R、G、Bの先頭アドレス)に、輝度信号R、
G、Bの値を下位アドレスとして加え、メモリにアクセ
スすることで高速に実現できる。
【0146】次に、濃度信号に対して色補正を行って
C、M、Y信号を生成する(STEP3007)。色補
正はC、M、Yの各インクリボン(より正しくはインク
リボンの色材)に含まれる分光特性上の不要吸収帯の影
響を抑制するための処理で、より鮮やかな色再現を実現
するためのものである。
【0147】本実施の形態では、予め格子状に分割した
色空間に対し、各格子点の変換特性をLUTとして格納
し、これらの格子点の変換情報に基づき補間によって色
補正を行う、いわゆる3次元LUT方式を採用してい
る。
【0148】色補正処理によってC、M、Y信号が生成
されるが、次に、プリンタエンジン29の階調の非線形
性を補正する階調補正を行う(STEP3008)。一
般にこの補正は、予め実験的に求めておいたLUTを用
いて、濃度変換と同様の方法でアクセスすることで実現
できる。階調補正処理によって、プリンタエンジン固有
の階調特性(一般にγ特性と呼称される)を補正し、
C、M、Yデータの入力値と、再現濃度が略線形の関係
になるように調整する。
【0149】以上のようにして生成されたC、M、Yデ
ータは、Y、Cb、Crが格納されていたアドレスとは
異なる領域にC、M、Yが面順次となるように格納され
る(STEP3009)。
【0150】このように元々点順次であった画像データ
を、面順次にメモリに格納することで、同一色のデータ
が連続したアドレスに並べられ、DMAによる高速デー
タ転送が行えるようになる。
【0151】次に、以上のような印刷構成を有する本実
施の形態の印刷システムにおける表示制御について、以
下に説明する。
【0152】図15は、本発明の一実施の形態における
表示選択動作を示すフローチャートであり、図15に図
2を併用して表示モードの選択シーケンスを説明する。
【0153】プリンタ本体1(図1参照)の電源スイッ
チ8(図1参照)が押下されると、CPU20はインタ
フェース26を介して、DSCモジュール2がプリンタ
本体1に装着されているか否かをチェックする(STE
P4001)。DSCモジュール2がプリンタ本体1に
接続されていれば、CPU20はインタフェース26を
介してDSCモジュール2の電源をONに制御する(S
TEP4002)。
【0154】次に、表示モードを示す変数であるDis
p_modeに0を書き込み(STEP4003)、D
SCモジュール2から転送されてきたYCbCrデータ
を、表示パネル27に表示を行うタスク(これを「モニ
タタスク」と称し、モニタタスクが起床しているモード
を「モニタモード」と称する)を起床する(STEP4
004)。
【0155】これにより、装置の電源立ち上げ時に、D
SCモジュール2がプリンタ本体1に装着されていれ
ば、操作者の手を煩わすことなく、自動的にDSCモジ
ュール2から転送された画像データを表示し、モニター
モードが起動される。
【0156】モニタタスクの起床後、操作者の指示に応
じて表示モードを切り換える表示モード切り換えタスク
(詳しくは後述)を起床し(STEP4005)、処理
を終了する。
【0157】STEP4001で、CPU20によって
DSCモジュール2が装着されていないと判断される
と、CPU20は、メモリカードコントローラ25を介
して、メモリカードスロット24にメモリカードが装着
されているか否かをチェックする(STEP400
6)。メモリカード3の装着が検出されない場合は、C
PU20はLCDドライバ28に、表示すべきデータが
ない旨を表示し(STEP4007)、STEP400
1に戻る。
【0158】一方、STEP4006において、メモリ
カード3が装着されていることが検出された場合は、表
示モードを示す変数であるDisp_modeに2を書
き込み(STEP4008)、メモリカード3に記憶さ
れているDCF規格に基づく画像データを、メモリカー
ドコントローラ25を制御して読み出し、表示パネル2
7に表示を行うタスク(これを「メモリカードブラウズ
タスク」と呼称し、メモリカードブラウズタスクが起床
しているモードを「メモリカードブラウズモード」と称
する)を起床する(STEP4009)。
【0159】これにより、装置の電源立ち上げ時に、D
SCモジュール2がプリンタ本体1に装着されておら
ず、且つメモリカード3がメモリカードスロット24に
装着されていれば、操作者の手を煩わすことなく、自動
的にメモリカード3に記憶された画像データを読み出し
て表示するメモリカードブラウズモードを起動すること
ができる。
【0160】画像ブラウズタスクの起床後、操作者の指
示に応じて表示モードを切り換える、表示モード切り換
えタスク(詳しくは後述)を起床し(STEP400
5)、処理を終了する。
【0161】続いて、ユーザの指示に応じて表示モード
を切り換える表示モード切り換えタスクについて説明す
る。
【0162】図16は、本発明の一実施の形態における
表示モード切り換えタスクのフローチャートであり、図
16に図2を併用して表示モード切り換えタスクの動作
を説明する。
【0163】表示モード切り換えタスクは、電源立ち上
げ時に、DSCモジュール2とメモリカード3(図1参
照)の装着状態によって、モニタタスク、またはメモリ
カードブラウズタスクが起床した後に起床されるタスク
である。本タスクは、これらモニタタスクとメモリカー
ドブラウズタスク、さらにプリンタ本体1(図1参照)
に搭載されたフラッシュメモリ21に記憶された画像デ
ータをブラウズするタスク(これを「本体メモリブラウ
ズタスク」と称し、このタスクが起床している時のモー
ドを「本体メモリブラウズモードと呼称する)を、ユー
ザの指示に基づき動的に切り換える管理タスクである。
【0164】表示モード切り換えタスクが起床される
と、CPU20は操作ボタン31の状態を検出し、表示
モード切り換えボタン6(図1参照)が押下されたか否
かを常時チェックする(STEP5001)。表示モー
ド切り換えボタン6が押下されていない場合は、無限ル
ープを実行する(無限ループであっても、ランタイムモ
ニタによって、他のタスクは並列動作可能である)。
【0165】STEP5001で、表示モード切り換え
ボタン6が押下されたのが検出されると、表示モードを
示す変数であるDisp_modeの値を1インクリメ
ントする(STEP5002)。しかし、Disp_m
odeの値が2を越える場合は0にリセットする(ST
EP5003、STEP5004)。これによってDi
sp_modeの値は0、1、2のいずれかをとる。D
isp_modeの値と表示モードは、以下の関係に定
義されている。
【0166】 Disp_mode=0 : モニタモード Disp_mode=1 : 本体メモリブラウズモー
ド Disp_mode=2 : メモリカードブラウズモ
ード 次に、表示モードの変更が可能か否かをチェックする
(STEP5005)。例えば、Disp_modeの
値が0(モニタモード)の時、ユーザの操作によってD
isp_modeの値が1にインクリメントされたとす
る。この場合、プリンタ本体1には必ずフラッシュメモ
リ21が搭載されているので、本体メモリブラウズモー
ドに切り換えるのは可能と判断される。
【0167】一方、例えばDisp_modeの値が1
(本体メモリブラウズモード)の時、ユーザの操作によ
ってDisp_modeの値が2にインクリメントされ
たとする。このとき、メモリカードスロット24にメモ
リカードが装着されていないと判断されれば、メモリカ
ードブラウズモードへの移行は不可能と判断される。新
しい表示モードへの移行ができない場合は、再度STE
P5002に戻り、Disp_modeを再びインクリ
メントする。
【0168】STEP5005において、表示モードの
変更が可能と判断された場合は、変更前のDisp_m
odeの値に基づき現在起床しているタスクをスリープ
させ、変更後のDisp_modeの値に基づき新たな
タスクを起床する(STEP5006)。当然ながら、
現在起床しているタスクと、新たに起床するタスクが同
一の場合は、改めて起床する必要はないので、タスク切
り換えを行わないこともできる。
【0169】以上の表示モード切り換えタスクにより、
DSCモジュール2がYCbCrデータを出力可能な状
態でプリンタ本体1に接続されており(すなわち電源が
ONになっていること)、且つメモリカード3もプリン
タ本体1に装着されている場合は、ユーザの指定に応じ
て、メモリカード3から読み出した画像を表示すること
ができる。さらに、プリンタ本体1に搭載されたフラッ
シュメモリ21に記憶された画像データについても、同
様にしてブラウズすることができる。
【0170】以下、各表示モードにおける動作と、表示
データに対する印刷動作との関係について説明する。
【0171】[1:モニタモードが選択されている場合
の動作]図17は、本発明の一実施の形態におけるモニ
タモード選択時の画像データの流れを示す図であり、図
17に図3を併用してモニタモードの動作を説明する。
【0172】図17において、70はDSCモジュール
2から出力されたYCbCrデータが格納される領域で
あり(以下、「DRAM領域A」と称する)、71はD
RAM領域AのYCbCrデータをRGBデータに変換
したデータが格納される領域である(以下「DRAM領
域B」と称する)。
【0173】CPU20は、インタフェース26を介し
て、DSCモジュール2の各ブロックに対してパラメー
タをセットする。これらのパラメータには、解像度変換
部40の設定も含まれており、モニタモードでは、解像
度変換後の画像サイズが160×120なるようなパラ
メータを設定する。160×120画素というサイズは
DCF(Design rule for Camer
a File system)規格におけるDCF基本
サムネイルと同等サイズである。
【0174】また、画像データフォーマットという観点
で言えば、DSCモジュール2は非圧縮のYCbCrデ
ータを、1画素単位に、Y、Cb、Crの順に点順次に
出力する。
【0175】DSCモジュール2は、インタフェース2
6を経由して、CPU20からトリガ信号(図示せず)
を受信すると、撮影した1フレームに対応したDCF基
本サムネイルサイズの画像データをシリアルデータに変
換して転送する。画像データは1画素づつCPU20に
取りこまれ、DRAM領域A70の先頭から順にYCb
Cr点順次フォーマットで格納される。
【0176】また、CPU20はこの動作を行いなが
ら、Cb、Crデータを1フレーム分にわたって累積
し、1フレーム画像に対する色差情報を生成する。CP
U20は色差情報に基づいて、DSCモジュール2内の
ゲイン調整部36を制御し、R、G、Bの増幅ゲインを
独立に調整することで、ホワイトバランス補正をリアル
タイムに行っている。
【0177】1フレーム分のサムネイル画像が、DRA
M領域A70に格納されると、CPU20は直ちに、D
RAM領域A70にアクセスし、(数6)に従ってYC
bCrデータをRGBデータに変換し、変換後のデータ
をDRAM領域B71に書き込んでいく。
【0178】DRAM領域B71への書き込み動作が完
了すると、CPU20はDMAコントローラ23を制御
して、DRAM領域B71上のデータをバースト転送モ
ードでLCDドライバ28に転送する。バースト転送中
は、CPU20はバスシステムを利用できないため(内
蔵タイマ/割り込みコントローラ等の動作を除いて)、
事実上停止してしまうが、LCDドライバ28へのデー
タ転送が高速化されるため、ユーザにとっては表示画像
が一瞬にして切り替わった印象を与えることができる。
【0179】LCDドライバ28へのデータ転送が完了
すると、CPU20はこれを割り込み信号(図示せず)
にて検出し、割り込み信号が入力される度に、CPU2
0はDSCモジュール2に対して、1フレームのサムネ
イル画像データの転送要求を行う。割り込み信号を受信
してから、実際にDSCモジュール2に対して画像転送
要求を行う時間を制御することで、単位時間あたりの表
示コマ数を制御することができる。
【0180】さらに、例えばDSCモジュール2のバッ
ファメモリ41に格納された画像データに対して、例え
ばYデータのみ転送するような制御も容易に可能だが
(解像度変換部40の出力に周期的にゲートをかけて、
バッファメモリ41に書き込む時点で、Yデータのみ抽
出することもできる)、こうすることで、モノクロ画像
の再現だけでよい場合には、転送データ量が1/3に減
少するうえ、RGB変換が不要となるため、高速な表示
(モニタ)が可能となる。
【0181】[2:モニターモードにおけるシャッタボ
タン押下時の動作]図18は、本発明の一実施の形態に
おけるモニターモードにおけるシャッタボタンが押下時
の画像データの流れを示す図である。
【0182】図18において、72はDSCモジュール
2から転送された、フルサイズのYCbCrデータを格
納する領域(以下「DRAM領域C」と称する)であ
る。74はJPEG圧縮形式に加工した画像データを格
納する領域であり(以下「フラッシュ領域A」と称す
る)、フラッシュ領域A75もDRAM領域C74と同
様に、JPEG圧縮形式に加工した画像データを格納す
る領域である(以下「フラッシュ領域B」と称する)。
【0183】モニタモード時に、DSCモジュール2に
配置されたシャッタボタン12(図1参照)が押下され
ると、CPU20はこれを検出する。
【0184】モニタモード時は、前述したように、DS
Cモジュール2が出力するシリアルデータをCPU20
で受信して、DRAM領域A70に書き込む期間と、D
RAM領域A70のYCbCrデータを、CPU20で
RGBデータに変換して、DRAM領域B71に書き込
む期間と、DRAM領域B71のRGBデータを、DM
Aコントローラ23を制御してLCDドライバ28に転
送する期間に区分できる。
【0185】CPU20はDSCモジュール2から、イ
ンタフェース26を介して入力される、シャッタボタン
12の押下の状態を割り込みとして検出する。この割り
込み信号は、CPU20の動作状態に関らず、CPU2
0内部に保持されるため、DMAコントローラ23を制
御してLCDドライバ28に転送する期間(前述のよう
に、この期間CPU20はバスシステムを利用できな
い)にシャッタが押下されても、DMA転送が完了した
時点でCPU20は割り込み処理を行うことができる。
【0186】CPU20が上述のように、シャッタボタ
ン12の押下を検出すると、上述のDMAの転送が完了
するまで(すなわち1フレームのDCF基本サムネイル
サイズの画像を受信して、LCDドライバ28への転送
が完了するまで)待ち、その後インタフェース26を介
してDSCモジュール2に対して、解像度変換率=1
(すなわち画像データを縮小しない)に指定し、撮影し
た画像データの転送を要求する。
【0187】DSCモジュール2は、この転送要求を受
信すると、エリアセンサ35で撮像し、指定されたパラ
メータに基づく処理を行ったYCbCrデータをプリン
タ本体1にシリアル転送する。本実施の形態では、約3
0万画素分のYCbCrデータがプリンタ本体1に転送
される。
【0188】プリンタ本体1に入力されたYCbCrデ
ータは、CPU20によりDRAM領域C72の先頭か
ら順に格納される。
【0189】DRAM領域C72への格納が終わると、
CPU20はDRAM領域C72のYCbCrデータを
JPEG形式で圧縮しながら、漸次フラッシュ領域A7
4に格納し、格納が終了すると前述したモニタモードの
動作に復帰する。
【0190】この状態でさらにシャッタボタン12が押
されると、CPU20は上記動作を繰返し、DRAM領
域C72にDSCモジュール2から出力されたYCbC
rデータを格納していくが、JPEG形式で圧縮したデ
ータは、今度はフラッシュ領域B75に格納する。
【0191】このようにして、フラッシュメモリ21に
空き領域があればJPEG形式で圧縮した画像データを
順次フラッシュメモリ21に書き込んでいく。空き領域
がなくなると、CPU20はLCDドライバ28にメッ
セージを転送し、表示パネル27にこれ以上の撮影がで
きないことを表示する。
【0192】[3:DSCモジュールで撮影された画像
を印刷する際の動作]図19は、本発明の一実施の形態
におけるDSCモジュールで撮影された画像を印刷する
際の画像データの流れを示す図である。
【0193】図19において、76CはC(Cyan)
の画像データを格納する領域(以下「DRAM領域D」
と称する)、76MはM(Magenta)の画像デー
タを格納する領域(以下「DRAM領域E」と称す
る)、76YはY(Yellow)の画像データを格納
する領域(以下「DRAM領域F」と称する)である。
【0194】さて、本実施の形態におけるプリンタエン
ジン29は、前述の給紙動作で説明したように、まず記
録紙50をプリンタエンジン29に手差し給紙する必要
がある。
【0195】CPU20は、プリンタインタフェース3
0を経由して記録紙50がプリンタエンジン29に挿入
されたことを検出すると、前述の給紙シーケンスに従っ
て、記録紙50を予め定めた位置に搬送して、印刷動作
に備える。
【0196】シャッタボタン12(図1参照)を押下し
た直後は、撮影されたYCbCrフォーマットの画像デ
ータは、DRAM領域C72に格納されている。CPU
20は、操作ボタン31の押下状況を常にチェックして
おり、プリント指示ボタン7(図1参照)が押下される
と、DRAM領域C72に画像データが格納されている
か否かをチェックする。この場合、例えばDSCモジュ
ール2にてシャッタボタン12が押下されたか否かを、
DRAM22の図示しないワークエリア等に記憶してお
けば、DRAM領域C72に画像データが存在するか否
かを容易に判断することができる。
【0197】DRAM領域C72に画像データが格納さ
れていれば、CPU20は、前述した画像処理において
説明したシーケンスに従ってYCbCrデータをCYM
データに変換し、CデータはDRAM領域D76Cに、
MデータはDRAM領域E76Mに、YデータはDRA
M領域F76Yにそれぞれ格納する。
【0198】全ての画像データの変換が完了したら、C
PU20は、前述した印刷シーケンスに従って、プリン
タエンジン29を制御し、記録紙50の搬送を開始す
る。記録紙50が予め定められた位置に到達すると、C
PU20は、DMAコントローラ23を制御して、DR
AM領域D76Cに格納されているCの画像データを1
ライン単位に、プリンタインタフェース30を介して、
プリンタエンジン29に転送する。この場合のDMA転
送は1ライン単位にバーストモードで行われる。
【0199】1ラインのデータ転送が完了すると、DM
Aコントローラ23はCPU20に対して割り込み信号
を出力し、CPU20は1ラインデータの転送完了をチ
ェックすると共に、直ちに転送元アドレスの設定を行
い、次ラインデータのDMA転送に備える。
【0200】以上のようにして、Cの画像データの転送
が完了すると、CPU20はプリンタインタフェース3
0をモニタし、記録紙50が原点位置に復帰するまでウ
ェイトする。
【0201】記録紙50が原点位置に戻った後、CPU
20はM色の印刷シーケンスを開始し、記録紙50が予
め定められた位置に到達すると、DMAコントローラ2
3を制御して、DRAM領域E76Mに格納されている
Mの画像データを1ライン単位に、プリンタインタフェ
ース30を介して、プリンタエンジン29に転送する。
以降の動作は、Cデータに対するものと同じであるため
説明を省略する。
【0202】Mの画像データの転送が完了すると、CP
U20はプリンタインタフェース30をモニタし、記録
紙50が原点位置に復帰するまでウェイトする。
【0203】記録紙50が原点位置に戻った後、CPU
20はY色の印刷シーケンスを開始し、記録紙50が予
め定められた位置に到達すると、DMAコントローラ2
3を制御して、DRAM領域F76Yに格納されている
Yの画像データを1ライン単位に、プリンタインタフェ
ース30を介して、プリンタエンジン29に転送する。
以降の動作は、Cデータ及びMデータに対するものと同
じであるため説明を省略する。
【0204】以上のような制御によって、DRAM22
上に展開されているYCbCrフォーマットの画像デー
タはプリンタエンジン29に転送され、カラー画像が形
成される。
【0205】また、画像データはDMAコントローラ2
3によってプリンタエンジンに転送されたが、時間的に
余裕がある場合は、もちろんCPU20によって直接転
送してもよい。
【0206】また、前述したように、操作者は印刷に先
だって、記録紙50を手差しでプリンタエンジン29に
挿入するが、シャッタボタン12が押下された後に記録
紙50が手差しされた操作を、印刷指示として捉え、給
紙シーケンスが完了したら直ちに印刷を開始してもよい
し、記録紙50が手差しされたことを検出し、給紙シー
ケンスの開始と同時に前述の画像処理で説明した画像処
理を開始し、プリンタ指示ボタン7の押下に同期して、
プリンタエンジン29の動作を開始すると共に、画像デ
ータをプリンタエンジン29に転送するような制御を行
うことも可能である。
【0207】[4:本体メモリブラウズモードにおける
プリント指示ボタン押下時の動作]さて、これまでDS
Cモジュール2から出力され、DRAM領域22に存在
する画像データを印刷する場合の動作について説明した
が、操作ボタン31(より正確には、表示モード切り換
えボタン6(図1参照))によって、本体メモリブラウ
ズモードに切り換えられている場合は、ブラウズ操作に
よって表示された画像をプリントすることができる。
【0208】以降図19を用いて説明を続ける。
【0209】ブラウズ操作そのものは操作ボタン31
(正確には、設定項目切り換えボタン5a、5b(図1
参照)が該当する)によって行われる。
【0210】本実施の形態におけるプリンタエンジン2
9は、前述の給紙シーケンスで説明したように、まず記
録紙50をプリンタエンジン29に挿入する必要があ
る。CPU20は、プリンタインタフェース30を経由
して記録紙50が手差し給紙されたことを認識すると、
前述の給紙シーケンスに示したシーケンスに従って、記
録紙50を所定の位置に搬送して、印刷動作に備える。
【0211】一方、CPU20は操作ボタン31の押下
状況を常にチェックしており、本体メモリブラウズモー
ド時に、プリント指示ボタン7(図1参照)が押下され
ると、CPU20は、ブラウズ操作によって選択(=表
示)されているフラッシュメモリ21上の画像データに
アクセスし、前述の画像処理において説明したシーケン
スに従ってJPEG圧縮データを伸張した後、CYMデ
ータに変換し、CデータはDRAM領域D76に、Mデ
ータはDRAM領域E77に、YデータはDRAM領域
F78にそれぞれ格納する。この場合、DRAM領域C
72のデータは破壊されても構わないため、CMYデー
タはDRAM領域C72の先頭から詰めて格納してもよ
い。
【0212】CMYデータが展開された以降の動作は、
[3:DSCモジュールで撮影された画像を印刷する際
の動作]、で説明したものと同等であるため、説明を省
略する。
【0213】前述したように、操作者は印刷に先だっ
て、記録紙50を手差しでプリントエンジン29に挿入
するが、ブラウズ中に記録紙50が手差しされた操作
を、プリント指示として捉え、給紙シーケンスが完了し
たら直ちに印刷を開始してもよいし、記録紙50が手差
しされたことを検出し、給紙シーケンスの開始と同時に
前述の画像処理で説明した画像処理を開始し、プリンタ
指示ボタン7の押下に同期して、プリンタエンジン29
の動作を開始すると共に、画像データをプリンタエンジ
ンに転送するような制御を行うことももちろん可能であ
る。
【0214】[5:メモリカードブラウズモードが選択
されている場合の動作]図20は、本発明の一実施の形
態におけるメモリカードブラウズモード選択時の画像デ
ータの流れを示す図である。
【0215】メモリカード3は、記憶メディアとしての
互換性が確保できる、DOS FATファイルシステム
等でフォーマットされた着脱可能なメモリであり、例え
ばPC Cardなどが代表的なものである。
【0216】CPU20は、メモリカードコントローラ
25を制御して、メモリカードスロット24に装着され
たメモリカード3にアクセスする。CPU20から見る
と、メモリカード3内は複数のディレクトリによって分
割され、各ディレクトリ内のファイルにアクセスするこ
とで、所望のファイルの読み書きが可能である。
【0217】本実施の形態では、メモリカード3に形成
されたディレクトリ、及び記憶されたファイルは、DC
Fメディア規定を満たすものを対象としている。さて、
DCFメディア規定では、画像データファイルはルート
ディレクトリ直下のDCIMディレクトリに格納され
る。
【0218】各画像ファイルはDCF基本ファイルと呼
ばれ、JPEG方式で圧縮された画像データと、アプリ
ケーション・マーカセグメントに含まれる、これもJP
EG圧縮されたサムネイル画像(DCF基本サムネイル
と呼ばれる)から成る。
【0219】図20において、メモリカード3の内部に
示したファイル名は、このDCF基本ファイルを意味し
ている(ディレクトリ構造は省略してある)。
【0220】メモリカードブラウズモードが選択される
と、CPU20はメモリカードコントローラ25を制御
して、メモリカード3に記憶された画像ファイルに対し
て、まず先頭のKMEP0001.JPGにアクセスす
る。そして、DCF基本ファイル中のアプリケーション
・マーカセグメント(APP1)からDCF基本サムネ
イルを取り出す。
【0221】DCF基本サムネイルもJPEG方式で圧
縮されているため、CPU20は、圧縮ファイルを伸張
し、最終的に160×120画素のYCbCrデータを
DRAM領域A70に格納する。
【0222】DCF基本サムネイルが、DRAM領域A
70に格納されると、CPU20は直ちに、DRAM領
域A70にアクセスし、(数6)に従ってYCbCrデ
ータをRGBデータに変換し、変換後のデータをDRA
M領域B71に書き込んでいく。
【0223】DRAM領域B71への書き込み動作が完
了すると、CPU20はDMAコントローラ23を制御
して、DRAM領域B71上のデータをバースト転送モ
ードでLCDドライバ28に転送し、表示パネル27に
表示する。バースト転送中は、CPU20はバスシステ
ムを利用できないため(内蔵タイマの動作などを除い
て)、事実上停止してしまうが、LCDドライバ28へ
のデータ転送が高速化されるため、操作者にとっては表
示画像が一瞬にして切り替わった印象を与えることがで
きる。
【0224】ブラウズ操作そのものは操作ボタン31
(より正確には、設定項目切り換えボタン5a、5b
(図1参照))によって行われるが、CPU20は操作
ボタン31の押下状況に応じて、次のDCF基本ファイ
ルであるKMEP0002.JPG(次のファイル)ま
たはKMEPxxxx.JPG(前のファイル)にアク
セスし、KMEP0001.JPGに対して説明したの
と同様に表示パネル27に表示する。
【0225】[6:メモリカードブラウズモードにおけ
るプリント指示ボタン押下時の動作]図21は、本発明
の一実施の形態におけるメモリカードブラウズモードに
おけるプリント指示ボタン押下時の画像データの流れを
示す図である。
【0226】メモリカードブラウズモードに切り換えら
れている場合は、ブラウズ操作によって表示された画像
を印刷することができる。ブラウズ操作そのものは操作
ボタン31(より正確には、設定項目切り換えボタン5
a、5b(図1参照))によって行われる。
【0227】本実施の形態におけるプリンタエンジン2
9は、前述の給紙シーケンスで説明したように、記録紙
50をプリンタエンジン29に手差し給紙する必要があ
る。
【0228】CPU20は、プリンタインタフェース3
0を経由して記録紙50がプリンタエンジン29に挿入
されたことを検出すると、給紙シーケンスに示したよう
に、記録紙50を予め定められた位置に搬送して、印刷
動作に備える。
【0229】一方、CPU20は操作ボタン31の押下
状況を常にチェックしており、メモリカードブラウズモ
ード時に、プリント指示ボタン7(図1参照)が押下さ
れると、CPU20は、ブラウズ操作によって選択(=
表示)されている画像に対応する、メモリカード3に記
憶されている画像ファイルにアクセスし、DCF基本フ
ァイルに含まれる、DCF基本主画像(JPEG圧縮デ
ータ)を読み出す。
【0230】DCF基本主画像とは、DCF基本サムネ
イルの原画像であり、サイズは規定されていない(撮影
に用いられたディジタルカメラの画素数は様々であるた
め当然である)。
【0231】そこで、CPU20は該当する画像ファイ
ルを読み出す前に、予めアプリケーション・マーカセグ
メント(APP1)に格納されている画像サイズに基づ
いて、DRAM領域D76C、DRAM領域E76M、
DRAM領域F76Yの先頭アドレスを決定しておく。
【0232】その後、前述した画像処理シーケンスに従
ってJPEG圧縮データを伸張した後、CYMデータに
変換し、予め決めておいたアドレスに基づいて、Cデー
タはDRAM領域D76Cに、MデータはDRAM領域
E76Mに、YデータはDRAM領域F76Yにそれぞ
れ格納する。
【0233】この場合、DRAM領域C72のデータは
破壊されても構わないため、CMYデータはDRAM領
域C72の先頭から詰めて格納してもよい。
【0234】CMYデータが展開された以降は、[3:
DSCモジュールで撮影された画像を印刷する際の動
作]、で説明した動作と同等であるため、説明を省略す
る。
【0235】また、前述したように、操作者は印刷に先
だって、記録紙50を手差しでプリントエンジン29に
挿入するが、メモリカード3に記憶された画像ファイル
をブラウズ中に、記録紙50が手差しされた操作を、プ
リント指示として捉え、給紙シーケンスが完了したら直
ちにプリントを開始してもよいし、記録紙50が手差し
されたことを検出し、給紙シーケンスの開始と同時に画
像処理シーケンスで説明した画像処理を開始し、プリン
タ指示ボタン7の押下に同期して、プリンタエンジン2
9の動作を開始すると共に、画像データをプリンタエン
ジン29に転送するような制御を行うことももちろん可
能である。
【0236】[7:メモリカード及びDSCモジュール
装着時の動作]図22は、本発明の一実施の形態におけ
るメモリカード及びDSCモジュール装着時の画像デー
タの流れを示す図であり、メモリカード3とDSCモジ
ュール2の双方が装着されている場合を示している。
【0237】前述したように、メモリカード3とDSC
モジュール2の双方がプリンタ本体に装着されている場
合に、装置の電源がONにされると、モニタモードが優
先的に起動される。
【0238】モニタモード時は前述したように、DSC
モジュール2が出力するYCbCr形式のシリアルデー
タをCPU20で受信して、DRAM領域A70に書き
込む期間と、DRAM領域A70のYCbCrデータ
を、CPU20でRGBデータに変換して、DRAM領
域B71に書き込む期間と、DRAM領域B71のRG
Bデータを、DMAコントローラ23を制御してLCD
ドライバ28に転送する期間に区分できる。
【0239】CPU20はDSCモジュール2から、イ
ンタフェース26を介して入力される、シャッタボタン
12(図1参照)押下の状態を割り込みとして検出す
る。この割り込み信号は、CPU20の動作状態に関ら
ず、CPU20内部に保持されるため、DMAコントロ
ーラ23を制御して、RGBデータをLCDドライバ2
8に転送する期間(前述のように、この期間、CPU2
0はバスシステムを利用できない)にシャッタボタン1
2が押下されても、DMA転送が完了した時点でCPU
20は割り込み処理を行うことができる。
【0240】CPU20が上述のように、割り込みとし
てシャッタボタン12の押下を検出すると、上述のDM
Aの転送が完了するまで(すなわち1フレームのDCF
基本サムネイルサイズの画像を受信して、LCDドライ
バ28への転送が完了するまで)待ち、その後インタフ
ェース26を介してDSCモジュール2に対して、解像
度変換率=1(すなわち画像データを縮小しない)に指
定し、撮影した画像データの転送を要求する。
【0241】DSCモジュール2は、この転送要求を受
信すると、エリアセンサで撮像し、指定されたパラメー
タに基づく処理を行ったYCbCrデータをプリンタ本
体1にシリアル転送する。本実施の形態では約30万画
素分のYCbCrデータがプリンタ本体1に入力され
る。
【0242】プリンタ本体1に入力されたYCbCrデ
ータはCPU20で受信し、CPU20は受信したYC
bCrデータを、DRAM領域C72の先頭から順に格
納していく。
【0243】DRAM領域C72への格納が終わると、
CPU20はDRAM領域C72のYCbCrデータを
JPEG形式で圧縮すると共に、160×120画素の
サムネイル画像を作成し、これもJPEG形式で圧縮す
る。
【0244】さらに、作成されたJPEG形式のファイ
ルに、DCF規格で規定されているアプリケーション・
マーカセグメント(APP1)を挿入して、DCF基本
ファイルを生成し、DCF規格に準拠するファイル名を
与えた上で、メモリカード3に記憶する。予めメモリカ
ード3に、KMEP0001.JPG〜KMEP000
4.JPGの4つの画像ファイルがあれば、新たに作ら
れるファイル名は、通常、連番でKMEP0005.J
PGのように付与される。メモリカード3への格納が終
了すると、前述したモニタモードの動作に復帰する。
【0245】この状態で更にシャッタボタン12が押さ
れると、CPU20は上記動作を繰返し、DRAM領域
C72にDSCモジュール2から出力されたYCbCr
データを格納すると共に、メモリカード3に空き領域が
あれば、ファイルを出力していく。空き領域がなくなる
と、CPU20はLCDドライバ28にメッセージを転
送し、表示パネル27にこれ以上の撮影ができないこと
を表示する。
【0246】このように、メモリカード3とDSCモジ
ュール2の双方がプリンタ本体1に装着されている場合
は、DSCモジュール2で撮影された画像データは、メ
モリカード3に格納するため、メモリカード3をパーソ
ナルコンピュータ等に挿入すれば、直接メモリカードに
記録された画像ファイルを利用することができる。
【0247】メモリカード3に新たに画像ファイルを格
納する領域が確保できない場合は、[2:モニターモー
ドにおけるシャッタボタン押下時の動作]、で説明した
動作に従って、プリンタ本体1に内蔵されたフラッシュ
メモリ21に格納することも、もちろん可能である。
【0248】メモリカード3とDSCモジュール2の双
方がプリンタ本体1に装着されている場合は、モニタモ
ードが優先的に起動するが、前述したように、モニタモ
ード起動と同時に、表示モード切り換えタスクが起床さ
れており、操作者は表示モードを切り換えて、メモリカ
ードブラウズモードに移行することももちろん可能であ
る。
【0249】各表示モードに切り換えた際の印刷動作
は、[3:DSCモジュールで撮影された画像を印刷す
る際の動作]、[6:メモリカードブラウズモードにお
けるプリント指示ボタン押下時の動作]、で詳細に説明
した内容と同等でなので、ここでの説明は省略する。
【0250】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像デー
タを記憶した着脱可能な記憶媒体と、画像データを入力
する着脱可能な画像入力手段と、前記記憶媒体、前記画
像入力手段の装着状態に応じて、前記記憶媒体、前記画
像入力手段からの画像データの出力を制御する制御手段
と、を有する構成としたことにより、メモリカード等の
記憶媒体とDSCモジュール等の画像入力手段との装着
状態に応じ、操作者が特に指示しなくとも、画像入力手
段からの画像をモニタする状態と、記憶媒体の画像をブ
ラウズする状態とを切り替えることができ、操作者の操
作性、利便性が向上する。
【0251】また、着脱可能な記憶媒体に記憶された画
像データにアクセスするアクセス手段と、アクセス手段
によってアクセスされた画像データを記憶する記憶手段
と、記憶手段に格納された画像データを出力する出力制
御手段と、着脱可能な画像入力手段と、記憶媒体に記憶
された画像データを記憶手段に転送するか、画像入力手
段の出力を前記記憶手段に転送するかを指定する指定手
段と、画像入力手段が接続されている場合は、指定手段
による指定がない限り、画像入力手段から出力される画
像データを優先して記憶手段に転送する制御手段と、を
有する構成としたことにより、画像入力手段が動作可能
状態で装着されていれば、操作者の指示がなくとも、画
像入力手段からの画像をモニタする状態が実行され、操
作者の操作性、利便性が向上する。
【0252】また、着脱可能な記憶媒体に記憶された画
像データにアクセスするアクセス手段と、アクセス手段
によってアクセスされた画像データを記憶する記憶手段
と、記憶手段に格納された画像データを出力する出力制
御手段と、着脱可能な画像入力手段と、記憶媒体に記憶
された画像データを記憶手段に転送するか、画像入力手
段の出力を記憶手段に転送するかを指定する指定手段
と、記憶媒体が装着されており、且つ画像入力手段が接
続されていない場合、指定手段による指定を無効にして
記憶媒体に記憶された画像データを記憶手段に転送する
ように制御する制御手段と、を有する構成としたことに
より、画像入力手段が装着されていない場合は、自動的
に記憶媒体の画像をブラウズする状態に移行するので、
操作者の操作性、利便性が向上する。
【0253】また、着脱可能な記憶媒体に記憶された画
像データにアクセスするアクセス手段と、アクセス手段
によってアクセスされた画像データを記憶する記憶手段
と、記憶手段に格納された画像データを出力する出力制
御手段と、着脱可能な画像入力手段と、記憶媒体に記憶
された画像データを記憶手段に転送するか、画像入力手
段の出力を記憶手段に転送するかを指定する指定手段
と、記憶媒体が装着されておらず、且つ画像入力手段が
接続されている場合、指定手段の指定を無効にして画像
入力手段が出力する画像データを記憶手段に転送するよ
うに制御する制御手段と、を有する構成としたことによ
り、記憶媒体が装着されていなければ、確実に画像入力
手段からの画像をモニタする状態に移行することがで
き、操作者の操作性、利便性が向上する。
【0254】また、着脱可能な記憶媒体に記憶された画
像データにアクセスするアクセス手段と、アクセス手段
によってアクセスされた画像データを記憶する記憶手段
と、記憶手段に格納された画像データを出力する出力制
御手段と、着脱可能な画像入力手段と、記憶媒体に記憶
された画像データを記憶手段に転送するか、画像入力手
段の出力を記憶手段に転送するかを指定する指定手段
と、記憶媒体が装着されており、且つ画像入力手段が接
続されている場合、指定手段による指定がない限り、画
像入力手段が出力する画像データを記憶手段に優先して
転送させる共に、指定手段の指定に応じて、記憶媒体に
記憶された画像データを記憶手段に転送するように制御
する制御手段と、を有する構成としたことにより、画像
入力手段が動作可能な状態で装着されていても、操作者
の必要に応じて、記憶媒体からの画像をブラウズする状
態に移行することができ、操作者の操作性、利便性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における印刷システムの
外観斜視図
【図2】本発明の一実施の形態におけるプリンタ本体の
ハードウェア構成図
【図3】本発明の一実施の形態におけるDSCモジュー
ルのハードウェア構成図
【図4】本発明の一実施の形態におけるエリアセンサの
画素配置を示す図
【図5】本発明の一実施の形態におけるデモザイク処理
のアルゴリズムの説明図
【図6】本発明の一実施の形態におけるプリンタエンジ
ンの構成図
【図7】本発明の一実施の形態におけるインクリボンの
構成図
【図8】本発明の一実施の形態におけるプリンタエンジ
ンの動作状態図
【図9】本発明の一実施の形態におけるプリンタエンジ
ンの動作フローチャート
【図10】本発明の一実施の形態における給紙状態を示
す図
【図11】本発明の一実施の形態における給紙動作のフ
ローチャート
【図12】本発明の一実施の形態におけるプリンタエン
ジンの状態を示す図
【図13】本発明の一実施の形態におけるプリンタエン
ジンの動作フローチャート
【図14】本発明の一実施の形態における印刷システム
の画像処理を示すフローチャート
【図15】本発明の一実施の形態における表示選択動作
を示すフローチャート
【図16】本発明の一実施の形態における表示モード切
り換えタスクのフローチャート
【図17】本発明の一実施の形態におけるモニタモード
選択時の画像データの流れを示す図
【図18】本発明の一実施の形態におけるモニターモー
ドにおけるシャッタボタンが押下時の画像データの流れ
を示す図
【図19】本発明の一実施の形態におけるDSCモジュ
ールで撮影された画像を印刷する際の画像データの流れ
を示す図
【図20】本発明の一実施の形態におけるメモリカード
ブラウズモード選択時の画像データの流れを示す図
【図21】本発明の一実施の形態におけるメモリカード
ブラウズモードにおけるプリント指示ボタン押下時の画
像データの流れを示す図
【図22】本発明の一実施の形態におけるメモリカード
及びDSCモジュール装着時の画像データの流れを示す
【符号の説明】
1 プリンタ本体 2 DSCモジュール 3 メモリカード 4 表示パネル 6 表示モード切り換えボタン 7 プリント指示ボタン 12 シャッタボタン 20 CPU 21 フラッシュメモリ 22 DRAM 23 DMAコントローラ 25 メモリカードコントローラ 26 インタフェース 27 表示パネル 28 LCDドライバ 29 プリンタエンジン 30 プリンタインタフェース 31 操作ボタン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを記憶した着脱可能な記憶媒体
    と、 画像データを入力する着脱可能な画像入力手段と、 前記記憶媒体、前記画像入力手段の装着状態に応じて、
    前記記憶媒体、前記画像入力手段からの画像データの出
    力を制御する制御手段と、を有することを特徴とする印
    刷システム。
  2. 【請求項2】着脱可能な記憶媒体に記憶された画像デー
    タにアクセスするアクセス手段と、 前記アクセス手段によってアクセスされた画像データを
    記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に格納された画像データを出力する出力制
    御手段と、 着脱可能な画像入力手段と、 記憶媒体に記憶された画像データを前記記憶手段に転送
    するか、前記画像入力手段の出力を前記記憶手段に転送
    するかを指定する指定手段と、 前記画像入力手段が接続されている場合は、前記指定手
    段による指定がない限り、前記画像入力手段から出力さ
    れる画像データを優先して前記記憶手段に転送する制御
    手段と、を有することを特徴とする印刷システム。
  3. 【請求項3】着脱可能な記憶媒体に記憶された画像デー
    タにアクセスするアクセス手段と、 前記アクセス手段によってアクセスされた画像データを
    記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に格納された画像データを出力する出力制
    御手段と、 着脱可能な画像入力手段と、 記憶媒体に記憶された画像データを前記記憶手段に転送
    するか、前記画像入力手段の出力を前記記憶手段に転送
    するかを指定する指定手段と、 記憶媒体が装着されており、且つ前記画像入力手段が接
    続されていない場合、前記指定手段による指定を無効に
    して記憶媒体に記憶された画像データを前記記憶手段に
    転送するように制御する制御手段と、を有することを特
    徴とする印刷システム。
  4. 【請求項4】着脱可能な記憶媒体に記憶された画像デー
    タにアクセスするアクセス手段と、 前記アクセス手段によってアクセスされた画像データを
    記憶する記憶手段と、 記記憶手段に格納された画像データを出力する出力制御
    手段と、 着脱可能な画像入力手段と、 記憶媒体に記憶された画像データを前記記憶手段に転送
    するか、前記画像入力手段の出力を前記記憶手段に転送
    するかを指定する指定手段と、 記憶媒体が装着されておらず、且つ前記画像入力手段が
    接続されている場合、前記指定手段の指定を無効にして
    前記画像入力手段が出力する画像データを前記記憶手段
    に転送するように制御する制御手段と、を有することを
    特徴とする印刷システム。
  5. 【請求項5】着脱可能な記憶媒体に記憶された画像デー
    タにアクセスするアクセス手段と、 前記アクセス手段によってアクセスされた画像データを
    記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に格納された画像データを出力する出力制
    御手段と、 着脱可能な画像入力手段と、 記憶媒体に記憶された画像データを前記記憶手段に転送
    するか、前記画像入力手段の出力を前記記憶手段に転送
    するかを指定する指定手段と、 記憶媒体が装着されており、且つ前記画像入力手段が接
    続されている場合、前記指定手段による指定がない限
    り、前記画像入力手段が出力する画像データを前記記憶
    手段に優先して転送させる共に、前記指定手段の指定に
    応じて、記憶媒体に記憶された画像データを前記記憶手
    段に転送するように制御する制御手段と、を有すること
    を特徴とする印刷システム。
  6. 【請求項6】前記着脱可能な記憶媒体は、メモリカード
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の
    印刷システム。
  7. 【請求項7】前記着脱可能な画像入力手段は、電荷結合
    素子を用いたものであることを特徴とする請求項1乃至
    請求項5に記載の印刷システム。
JP2000386650A 2000-12-20 2000-12-20 印刷システム Pending JP2002187325A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004122002A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Hitachi Constr Mach Co Ltd 自走式リサイクル品生産機及びその情報処理装置並びにその情報表示装置
JP2015118202A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 富士フイルム株式会社 感光性転写材料、パターン形成方法およびエッチング方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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