JP2002186931A - 廃棄物の処理方法 - Google Patents

廃棄物の処理方法

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JP2002186931A
JP2002186931A JP2000384927A JP2000384927A JP2002186931A JP 2002186931 A JP2002186931 A JP 2002186931A JP 2000384927 A JP2000384927 A JP 2000384927A JP 2000384927 A JP2000384927 A JP 2000384927A JP 2002186931 A JP2002186931 A JP 2002186931A
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JP
Japan
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waste
container
cement
waste materials
treating
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JP2000384927A
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English (en)
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Hirofumi Yoshida
廣文 吉田
Minoru Inagaki
實 稲垣
Jun Nagai
純 長井
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SEIHO KK
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
SEIHO KK
Taiheiyo Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃性の廃棄物または感染性医療廃棄物であ
っても焼却残さが発生することなく大量の廃棄物を処理
することができ、廃棄物の収集、運搬過程において、悪
臭の拡散を防止し、感染性物質に直接接触するのを回避
することができ、廃棄物の処理時にも容器を開封する必
要のない廃棄物の処理方法を提供する。 【解決手段】 汚物を含む廃棄物を可燃性物質よりなる
容器に封入し、セメント焼成装置にそのまま投入して処
理する。可燃性物質よりなる容器を、セルロース繊維を
主成分とする材料で形成し、汚物を含む廃棄物を封入し
た容器をセメント焼成装置の窯尻部分に投入することが
好適である。処理の対象となる汚物を含む廃棄物には、
使用済み紙おむつ及び屎尿パッドが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済み紙おむつ
や感染性医療廃棄物等の汚物を含む廃棄物を、環境汚染
や感染等の問題を生ずることなく、衛生的かつ安全に処
理することが可能な、セメント焼成装置を使用した廃棄
物の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屎尿または汚泥等の汚物が付着ま
たは混入した廃棄物を、悪臭等の問題を発生させること
なく処理するには、焼却によるのが一般的である。この
ような場合に使用される焼却炉として、特開平9−14
626号公報に記載の焼却炉、特開平10−5324号
公報に記載の紙おむつ焼却装置、特開平10−2672
36号公報に記載の多湿難燃物の焼却方法と装置等が提
案されている。
【0003】また、人体の体液や組織、使用済み培地等
の汚物を含む、使用済み注射器、ガラス器具、布、紙、
プラスチック等の、医療機関から排出される感染性医療
廃棄物については、二次感染を防止するため、厳重な管
理の下に焼却または熱処理減菌等が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水分を大量に
含有する屎尿、汚泥等の汚物を含む廃棄物の多くは難燃
性であるため、上記公報に記載の焼却炉等を含む通常の
廃棄物処理に使用されている焼却炉では、大量の焼却残
さが発生するという問題があった。
【0005】また、金属やガラス等を多く含む感染性医
療廃棄物は、やはり大量の焼却残さが発生するという問
題があり、熱処理減菌では大量の廃棄物を処理すること
が困難であった。
【0006】さらに、これらの廃棄物の収集、運搬過程
では、悪臭の拡散を防止し、または感染性物質に作業者
が直接接触するのを防止するために何らかの容器に密封
することが必要であるが、安全かつ簡便に密封でき、廃
棄物の処理時にも容器を開封する必要のない方法が求め
られていた。
【0007】そこで、本発明は上記従来の廃棄物の処理
方法における問題点に鑑みてなされたものであって、難
燃性の廃棄物または感染性医療廃棄物であっても焼却残
さが発生することなく大量の廃棄物を処理することがで
き、廃棄物の収集、運搬過程において、悪臭の拡散を防
止し、感染性物質に直接接触するのを回避することがで
き、廃棄物の処理時にも容器を開封する必要のない廃棄
物の処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、廃棄物の処理方法であっ
て、汚物を含む廃棄物を可燃性物質よりなる容器に封入
し、セメント焼成装置にそのまま投入して処理すること
を特徴とする。
【0009】そして、請求項1に記載の発明によれば、
廃棄物を容器に密封することにより、悪臭の拡散、及び
感染性物質への直接接触の回避等の廃棄物の収集、運搬
過程における諸問題を解消し、容器の組成を可燃性物質
としたことにより、開封等することなくそのままセメン
ト焼成装置に投入することが可能である。また、セメン
ト焼成装置は、最高温度が1400℃以上に達するた
め、難燃性の廃棄物であっても完全に処理することが可
能で、従来のような残さの問題は発生しない。さらに、
ダイオキシンが発生することもない。廃棄物の有機物は
その発熱量により燃料の一部代替となり、灰分や金属、
ガラス等は、セメント構成鉱物の原料となる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の廃棄物の処理方法において、可燃性物質よりなる容器
が、セルロース繊維を主成分とする材料よりなる容器で
あることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、セルロー
ス繊維を主成分とする材料を容器に用いることにより、
セメント焼成装置へそのまま投入するときに、シュート
で付着、融着等を起こさず、炉内に入ると瞬時に容器が
焼損して内容物の焼却が開始されるため、非常に効率的
に廃棄物を焼却処理することができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の廃棄物の処理方法において、汚物を含
む廃棄物を封入した容器の投入箇所が、セメント焼成装
置の窯尻部分であることを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、投入箇所
は、800℃以上の温度が確保されることと、炉の形状
からある程度の大きさの廃棄物容器を受け入れることが
できるため好適である。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の廃棄物の処理方法のより具体的な態
様として、汚物を含む廃棄物の発生箇所において、該廃
棄物を可燃性物質よりなる容器中に封入し、該容器をカ
ートに載せ、該カートをバン型トラックにて収集してセ
メント工場に搬入し、セメント焼成炉にそのまま投入し
て処理することを特徴とする。
【0015】請求項5及び請求項6に記載の発明は、前
記汚物を含む廃棄物の具体的な態様として、各々、使用
済み紙おむつまたは屎尿パッド及び感染性医療廃棄物と
したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる廃棄物の処
理方法の実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明
する。
【0017】本発明で対象とする汚物を含む廃棄物と
は、屎尿または汚泥等の汚物が付着あるいは混入したプ
ラスチック、紙、布、木材、金属、ガラス等の廃棄物で
あり、また、人体の体液や組織、使用済み培地等の汚物
を含む、使用済み注射器、ガラス容器、布、紙、プラス
チック等の、医療機関から排出される感染症医療廃棄物
である。
【0018】まず、本発明にかかる廃棄物の処理方法に
おける廃棄物の収集、運搬方法について説明する。
【0019】上述の汚物を含む廃棄物を、その発生箇所
(例えば、使用済み紙おむつであれば特別養護老人ホー
ム等の非医療機関、感染症医療廃棄物であれば病院等の
医療機関)において、可燃性物質よりなる容器中に封入
する。ここで、可燃性物質としては、セルロース繊維を
主成分とする材料が特に好ましく、段ボール箱、パルプ
モールド製容器等を使用することができる。封入の方法
としては、液体成分の侵出を防止するため、上記容器中
でさらに2重のビニール袋等に密封することが好まし
い。容器は、運搬・荷下ろし時に破損しないように、ガ
ムテープ等で厳重に梱包する。1つの容器への廃棄物の
封入量は、1kg〜30kg程度が好ましい。少なすぎ
ると、処理効率が悪く、多すぎると容器の取り扱いが困
難で、容器の破損のおそれがある上、投入時にセメント
焼成工程に与える変動が大きくなって好ましくない。
【0020】上述のようにして廃棄物を封入した容器毎
にその重量を計測し、発生箇所の情報とともにバーコー
ドラベル等として容器に添付し、確実な処理の検証や、
処理量の把握に用いることができる。廃棄物を封入した
容器は、必要に応じてカート等に載せ、バン型トラック
等で運搬し、セメント工場に搬入する。
【0021】セメント工場においては、該カート等をホ
イストクレーン等でセメント焼成装置の投入箇所の上部
まで荷揚げし、カート等からベルトフィーダ等の供給装
置へ該容器を転載し、ベルトフィーダ等から投入シュー
トを介して窯尻部分へ容器を投入する。
【0022】ここで、廃棄物の投入量は、セメントクリ
ンカ生産量に対して5%以下であることが好ましい。こ
の程度の投入量であれば、セメント焼成工程に与える影
響も無視でき、セメントの品質にも影響を与えない。
【0023】次に、本発明にかかる廃棄物の処理方法の
実施例として、廃棄物としての使用済み紙おむつをセメ
ント工場に於いて処理した場合について以下に説明す
る。
【0024】使用済み紙おむつを1つずつビニール袋に
入れ、内側にビニール袋を入れた重段ボール箱(340
mm×340mm×440mm)に投入し、箱が満杯に
なった時点でガムテープで密封し、スーパーマーケット
等における荷物の積み卸し等によく用いられるキャスタ
ー付き運搬用キャリアに、1段5箱として3段積みで合
計15箱積載し、昇降装置付きのバン型収集用トラック
で回収してセメント工場に運搬した。
【0025】そして、図1に示すように、セメント工場
において、収集用トラック1から降ろされた荷をキャス
ター付き運搬用キャリア6毎にホイストクレーン2に
て、乾式ロータリーキルン(1時間当たり150〜16
0トンのセメントクリンカを生産しているキルン)5へ
の投入位置の上方まで吊り上げた後、1分間に1〜2箱
の割合で、ホッパー付きベルトフィーダ3及び投入シュ
ート4を介して、800℃以上の雰囲気温度を有する乾
式ロータリーキルン5の窯尻部分に投入し、通常の運転
を行った。
【0026】その結果、製造されたセメントクリンカの
品質に何ら影響を及ぼすことなく、安定な運転を行うこ
とができ、使用済み紙おむつを前処理することなく、安
全かつ衛生的に直接最終処分することができた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
難燃性の廃棄物または感染性医療廃棄物であっても焼却
残さが発生することなく大量の廃棄物を処理することが
でき、廃棄物の収集、運搬過程において、悪臭の拡散を
防止し、感染性物質に直接接触するのを回避することが
でき、廃棄物の処理時にも容器を開封する必要のない廃
棄物の処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる廃棄物の処理方法の一実施例を
説明するための概略図である。
【符号の説明】
1 収集用トラック 2 ホイストクレーン 3 ホッパー付きベルトフィーダ 4 投入シュート 5 乾式ロータリーキルン 6 キャスター付き運搬用キャリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 實 埼玉県秩父市大字大野原1800番地 太平洋 セメント株式会社秩父工場内 (72)発明者 長井 純 東京都千代田区西神田三丁目8番1号 太 平洋セメント株式会社本社内 Fターム(参考) 3K065 AA07 AB01 AC09 AC11 BA05 EA02 EA04 EA07 EA16 EA29 4D004 AA48 CA30 CB09 CB45 CC15 DA02 DA03 DA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚物を含む廃棄物を可燃性物質よりなる
    容器に封入し、セメント焼成装置にそのまま投入して処
    理する廃棄物の処理方法。
  2. 【請求項2】 可燃性物質よりなる容器が、セルロース
    繊維を主成分とする材料よりなる容器であることを特徴
    とする請求項1に記載の廃棄物の処理方法。
  3. 【請求項3】 汚物を含む廃棄物を封入した容器の投入
    箇所が、セメント焼成装置の窯尻部分であることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の廃棄物の処理方
    法。
  4. 【請求項4】 汚物を含む廃棄物の発生箇所において、
    該廃棄物を可燃性物質よりなる容器中に封入し、該容器
    をカートに載せ、該カートをバン型トラックにて収集し
    てセメント工場に搬入し、セメント焼成炉にそのまま投
    入して処理することを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の廃棄物の処理方法。
  5. 【請求項5】 汚物を含む廃棄物が、使用済み紙おむつ
    または屎尿パッドであることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の廃棄物の処理方法。
  6. 【請求項6】 汚物を含む廃棄物が、感染性医療廃棄物
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の廃棄物の処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006110504A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Taiheiyo Cement Corp 貝類の処理方法
JP2015003841A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 株式会社トクヤマ 廃繊維製品の有効利用方法
JP2018512259A (ja) * 2015-03-12 2018-05-17 エマージ リミテッド ライアビリティ カンパニー 感染性廃棄物の統合された収集およびその処分

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