JP2002186259A - 活線挿抜回路及び単錘駆動システム - Google Patents

活線挿抜回路及び単錘駆動システム

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JP2002186259A
JP2002186259A JP2000377733A JP2000377733A JP2002186259A JP 2002186259 A JP2002186259 A JP 2002186259A JP 2000377733 A JP2000377733 A JP 2000377733A JP 2000377733 A JP2000377733 A JP 2000377733A JP 2002186259 A JP2002186259 A JP 2002186259A
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power supply
load unit
capacitor
supply device
load
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JP2000377733A
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Koichiro Oshiumi
幸一郎 鴛海
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平滑コンデンサへの充電開始時の突入電流を抑
制するのみではなく、負荷ユニットの抜脱後に残った電
荷を素早く放電させることにより負荷ユニットの持ち運
びが容易に行える活線挿抜回路及び単錘駆動システムを
提供すること。 【解決手段】スイッチSWを切り換えるためのリレー5
3を備え、スイッチングを遅延させるリレー作動用電源
装置50を備えたことにより、負荷ユニット5の電源装
置への装着直後のコンデンサC1への突入電流Iを抑制
し、スイッチSWの切換えにより、負荷への電力供給
時、抵抗R1による電力消費を防止する。コンデンサC
1の低電位側の電位と閾値電圧E0とを比較する電圧閾
値比較判定部52とを備えたことにより、負荷ユニット
5の抜脱を判定できる。該判定によるスイッチSWの切
換えを行うことにより、コンデンサC1に残った電荷を
抵抗R2から消費(放電)する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置の接続端
子に対して脱着可能とした負荷ユニット内に設けられ、
電源装置と負荷ユニットとの接続時に、負荷ユニット内
の平滑コンデンサに流れる突入電流を抑制する突入電流
抑制素子を備えた活線挿抜回路及びそれを備えた単錘駆
動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】電源装置と、該電源装置に対して脱着可
能となるような接続端子を有する負荷ユニットにより構
成される駆動システムが知られており、特に、該負荷ユ
ニットが多数並設され、各負荷ユニットの負荷を個別に
駆動する単錘駆動システム等に用いられる。この場合、
電源装置は全ユニットに共通の給電バスを介して、該バ
スに設けられた接続端子に負荷ユニットの接続端子を接
続することにより負荷に電力供給がなされるようになっ
ている(活線状態)。ここで、負荷ユニットの負荷は、
例えばモータ、インバータ回路等が挙げられ、負荷ユニ
ットには負荷の他に、電源出力を平滑するための平滑コ
ンデンサが設けられている。
【0003】前記単錘駆動システムは、例えば紡出され
た糸をモータ駆動により回転するパッケージに巻き取る
繊維機械に用いられ、該繊維機械は昼夜を問わず長時間
稼動されている。従って、1台の負荷ユニットの一部が
故障して交換の必要性が生じたとしても、前記単錘駆動
システムを用いることにより、システム全体を停止させ
ることなく、即ち他の負荷ユニットの運転に影響を及ぼ
すことなく上記交換を行うことが可能となっている。
【0004】しかしながら、前記負荷ユニットを人手で
電源装置に装着(挿着)する際、一度負荷ユニットの接
続端子を電源装置の接続端子に接触させた後、例えば装
着のし直しを試みようとして負荷ユニットの端子を抜脱
すると、両端子間の間隙において火花放電が発生するこ
とがあった。更に、負荷ユニットの端子を抜脱せずに一
度で装着できたとしても、前記平滑コンデンサへの充電
が開始されると瞬間的に突入充電電流が流れるため、上
記接続端子が突入電流により溶着してしまうという可能
性があった。
【0005】そこで、負荷ユニットの接続端子と平滑コ
ンデンサとの間に電流抑制素子を設けてCR直列回路を
構成することにより、平滑コンデンサへの充電開始時に
は上記電流抑制素子により突入電流を抑制して電源装置
及び負荷ユニットを保護し、突入電流がなくなるとスイ
ッチの切換えによって電流抑制素子の両端を短絡させる
活線挿抜回路が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記システムにおい
て、負荷ユニットを電源装置から抜脱した場合、平滑コ
ンデンサに充電されて残った電荷は負荷によって放電さ
れるようになっているが、負荷のみによる放電では上記
コンデンサ内の電荷が略完全に放電される迄に時間がか
かり、負荷ユニットを持ち運ぶ際の弊害となっていた。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、平滑コンデンサへの充電開始時の突入電流を抑制す
るのみではなく、負荷ユニットの抜脱後に残った電荷を
素早く放電させることにより、負荷ユニットの持ち運び
が容易に行える活線挿抜回路及び単錘駆動システムを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、電源装置の接続端子に対し
て脱着可能とした負荷ユニット内に設けられ、電源装置
と負荷ユニットとの接続時に、負荷ユニット内の平滑コ
ンデンサに流れる突入電流を抑制する突入電流抑制素子
を備えた活線挿抜回路であって、充電電力消費素子と、
電源装置からの負荷ユニットの抜脱時、平滑コンデンサ
と充電電力消費素子とを含む閉回路を形成させるスイッ
チ手段とを備えたことを特徴としている。この発明で
は、突入電流抑制素子により、負荷ユニットを電源装置
へ装着した直後の突入電流を抑制する。又、負荷ユニッ
トを電源装置から抜脱した後、スイッチ手段の切り換え
により、平滑コンデンサと充電電力放電素子とで構成さ
れる閉回路にて、平滑コンデンサに充電されたまま残っ
た電荷を充電電力消費素子と負荷とにより放電させる。
【0009】請求項2記載の発明は、上記スイッチ手段
を制御するためのスイッチ制御部を設け、該スイッチ制
御部は、上記電源装置への装着時から遅延して上記突入
電力抑制素子の両端を短絡するスイッチング遅延部を備
えたものであることを特徴としている。この発明では、
負荷ユニットの電源装置への装着直後においてなされる
平滑コンデンサへの充電時には前記突入電流抑制素子に
電流を流すようにスイッチ手段を作動させる。そして、
突入電流がなくなる頃にスイッチ手段を切り換えて、突
入電流抑制素子の両端を短絡させることにより、電力を
上記電流抑制素子で消費させることなく負荷に供給でき
るようにする。
【0010】請求項3記載の発明は、上記制御部は、前
記平滑コンデンサの端子間電圧の変化に基づく電流又は
電圧の変化を検出し、該検出による検出値と予め設定し
た閾値とを比較する閾値比較判定部と、電源装置と負荷
ユニットとの接続時における放電の際、前記検出値が閾
値に達するのを防止するための検出値保持手段とを備え
たことを特徴としている。この発明では、前記閾値比較
判定部により、負荷ユニット抜脱直後、平滑コンデンサ
から放電電流が流れて平滑コンデンサの両端電圧が変化
することによる電流又は電圧の変化を検出し、これによ
る検出値と上記閾値とを比較して該閾値を下回った時に
負荷ユニットの抜脱が行われたと判定される。該判定が
なされるとスイッチ手段を、前記充電電力消費素子と上
記平滑コンデンサのとを含む閉回路を形成するように切
換える。
【0011】負荷への電力供給する間、平滑コンデンサ
は充放電を繰り返している。そこで、負荷への電力供給
の間において平滑コンデンサが放電した時、上記検出値
保持手段は、この平滑コンデンサの放電による検出値の
変化を抑制し、上記閾値に達することを防止する。これ
により、前記放電を負荷ユニットの抜脱がなされたと誤
判定するのを防止する。
【0012】請求項4記載の発明は、上記検出値保持手
段は、充放電素子であるコンデンサを備えたものであ
り、該コンデンサは上記平滑コンデンサに比べて静電容
量が小さくしたことを特徴としている。この発明では、
上記保持手段のコンデンサの静電容量を小さくすること
によって、上記検出値の保持時間が短くなる。これによ
り、負荷ユニット抜脱時において、検出値をより早く閾
値に到達させることができる。
【0013】請求項5記載の発明は、前記充電電力消費
素子及び突入電流抑制素子は抵抗器により構成され、上
記充電電力消費素子は突入電流抑制素子に比べて抵抗値
が大きくしたことを特徴としている。この発明では、充
電電力抑制素子の抵抗値を大きくすることにより、負荷
ユニットの電源装置への装着時に流れる突入電流を抑制
するため、突入電流抑制素子の負荷を軽減できる。
【0014】請求項6記載の発明は、各錘毎に負荷が設
けられ、各負荷ユニットの負荷を個別に駆動する単錘駆
動システムであって、負荷ユニット内の平滑コンデンサ
に流れる突入電流を抑制する突入電流抑制素子と、充電
電力消費素子とを備え、上記電源装置への装着から遅延
して上記突入電力抑制素子の両端を短絡し、上記電源装
置からの抜脱時、平滑コンデンサと充電電力消費素子と
を含む閉回路を形成させるスイッチ手段とを備えたこと
を特徴とを特徴としている。この発明では、上記活線挿
抜回路が負荷ユニットを電源装置へ装着した直後の突入
電流を抑制し、更に、負荷ユニットを電源装置から抜脱
した後、スイッチ手段の切り換えにより、平滑コンデン
サと充電電力放電素子とで構成される閉回路にて、平滑
コンデンサに充電されて残った電荷を充電電力消費素子
と負荷とにより放電させる。これにより、電源装置を稼
動させたまま特定の負荷ユニットのみを素早く交換する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何
ら本実施の形態に限定されるものではない。
【0016】図1乃至図3は、各々負荷ユニット側コネ
クタ6を電源装置側コネクタ4に装着した直後、負荷ユ
ニット側コネクタ6を電源装置側コネクタ4に装着した
後のスイッチSWが切換わった状態、負荷ユニット側コ
ネクタ6の電源装置側コネクタ4からの抜脱時におけ
る、本発明実施形態に係る活線挿抜回路A、平滑電解コ
ンデンサC1及びモータMを有する負荷ユニット5を示
す回路図である。図4は、図1の平滑電解コンデンサC
1の端子間電圧Vcの時間特性を示すグラフである。図
5は、図1の点Qにおける電位Vqの時間特性を示すグ
ラフである。図6は、図1の負荷ユニット5を複数並設
した単錘駆動システム1を示す図である。
【0017】本発明実施形態に係る単錘駆動システム1
は、図6に示すように、電源装置として3相交流電源A
C、該3相交流電源ACから供給される交流電力を変換
するAC−DCコンバータ2、変換後出力される直流電
力を送電するためのDCバス3を備えている。該DCバ
ス3には、所定間隔毎に母線P、Nから分岐された電源
装置側コネクタ4が複数備えられている。
【0018】更に、負荷ユニット5は駆動対象物である
モータMに接続されており、負荷ユニット側コネクタ6
を上記電源装置側コネクタ4に装着していることによ
り、各ユニット5に電力供給可能な状態(活線状態)で
負荷ユニット5を複数並設している。従って、3相交流
電源AC、AC−DCコンバータ2、DCバス3は各負
荷ユニット5に共通の電源装置となっている。
【0019】前記負荷ユニット5は、図1に示すよう
に、活線挿抜回路A、平滑電解コンデンサC1(以降は
コンデンサC1と称する)、ドライバ回路54及びモー
タMによって構成されている。又、活線挿抜回路Aにお
いて、抵抗R1の一端側からは、リレー作動用電源装置
50、リレー接点スイッチSW(以降はスイッチSWと
称する)に分岐している。上記スイッチSWはa接点5
3a、b接点53bを有しており、b接点53bは抵抗
R2を介して低電位側母線Nに接続されている。
【0020】又、上記抵抗R1の一端側からは、抵抗R
3、R3aが接続され、該抵抗R3、R3aの間の点Q
から、検出値保持手段である電圧保持手段51、電圧閾
値比較判定部52を介してリレー53に接続されてい
る。電圧保持手段51は、抵抗R4とダイオードDとを
並列接続し、抵抗R4の一端側、ダイオードDのカソー
ドはコンデンサC2を介して接地されている。電圧閾値
比較判定部52では、閾値を設定するための電圧源とし
て直流電源E0を備えている。以上のリレー作動用電源
装置50、電圧保持手段51、電圧閾値比較判定部5
2、リレー53によりスイッチSWの制御部Bが構成さ
れている。尚、本発明において述べるところの負荷と
は、活線挿抜回路A、ドライバ回路54及びモータMを
指すこととする。
【0021】図1は、負荷ユニット側コネクタ6を電源
装置側コネクタ4に装着した状態を示しており、この
時、母線P−N間には電位差が現れ、電源装置側からコ
ンデンサC1に向かって突入電流Iが流れることにより
コンデンサC1の充電が開始され、端子間電圧が母線間
電圧の最大値Emに達する迄充電が継続されるようにな
っている(図4参照)。又、抵抗R3、R3aには電流
iaが流れる。この電流iaによってコンデンサC1に
流れる電流の変化が分かる。
【0022】更に、高電位側母線Pから抵抗R3、R3
aに向かって電流iaが流れることにより、点Qの電位
Vqが上昇し、ダイオードDを経てコンデンサC2に充
電がなされる。又、電流iaにより上記Vqが電圧閾値
比較判定部52の閾値電圧E0を上回る。本実施形態で
は、電位Vqを検出値としている。
【0023】この時、リレー作動用電源装置50には電
力が供給されることとなるが、例えば、該リレー作動用
電源装置50は母線間電圧の最大値Emの約30〜40
%程度で稼動するようになっており、コネクタ4装着後
暫くはリレー53に電力が供給されないようになってい
る。これにより、図示のようにスイッチSWはb接点5
3bを閉じた状態となっている。この時、コンデンサC
1に対して抵抗R1が直列に接続されてCR回路を構成
しているため、抵抗R1は突入電流抑制素子として作用
し、前記突入電流Iを抑制することができる。ここで、
抵抗R2にも突入電流が流れるため、抵抗R2の抵抗値
が小さいと突入電流IがR2を経て流れ易くなってしま
う。そこで、抵抗R2の抵抗値を抵抗R1の値に比べて
大きいものにしておくことにより、突入電流Iが流れた
時の抵抗R1にかかる負荷を軽減する。
【0024】次に、コンデンサC1への充電を開始した
後、端子間電圧が母線間電圧の最大値Emの約30〜4
0%程度に達するとリレー作動用電源50が稼動する。
この時上記電位Vqが電圧閾値比較判定部52の閾値電
圧E0を上回ると、電圧閾値比較判定部52側がマイナ
ス端子になり、リレー53に電流が流れる。ここで、逆
に、電圧閾値比較判定部52では、電位Vqが閾値電圧
E0を下回ると、電圧閾値比較判定部52側がプラス端
子へ変化することによりリレー53に電流が流れなくな
るようになっている。リレー53に電流が流れると、図
2に示すようにスイッチSWが切換わってa接点側を閉
じ、抵抗R1の両端が短絡される。このように、上記リ
レー作動用電源50は、コネクタ4を装着した時からス
イッチSWが切換えるのを遅延させるためのスイッチン
グ遅延部となっている。該スイッチング遅延部として、
上記リレー作動電源50以外に、例えばオンディレータ
イマ等を別途設けて構成してもよい。
【0025】コンデンサC1の端子間電圧VcがEmに
達した後は、図4に示すようにコンデンサC1は充放電
を繰り返すこととなり、図1の電源装置側からの出力の
リプルを低減してドライバ回路54、モータMへ電力を
供給する(この状態を定常状態と称する)。
【0026】上記定常状態では、図4に示すようにコン
デンサC1が放電する時間が存在する。コンデンサC1
の放電時は、電位Vqが下降を始めるが、電圧保持手段
51のコンデンサC2によって電圧が保持(電圧の下降
が抑制)される。そして、再びコンデンサC1が充電を
開始すると電位Vqは上昇する。従って、電圧Vqの変
化は図5のようになり、閾値E0を下回ることなく変化
する。これにより、定常状態においては、図1の電圧閾
値比較判定部52側がプラス端子へ変化することにより
リレー53に電流が流れなくなるのを防止し、図2に示
すスイッチSWの状態を保持することができる。
【0027】ここで、例えばドライバ回路6等の故障に
より新たなドライバ回路6との交換が必要となり、図3
に示すように負荷ユニット側コネクタ6を電源装置側コ
ネクタ4から抜脱した時は、電源装置側からの電力供給
が断たれるため、コンデンサC1にて充電された電荷が
放電され続けることとなる。それに伴って電位Vqが下
降し、抵抗R4を経てコンデンサC2も放電し続けるこ
ととなる。
【0028】点Qの電位Vqが下降を続けて図5に示す
ように閾値電圧E0下回ると電圧閾値比較判定部52側
がプラス端子に変わり、リレー53に電流が流れなくな
る。それに応じて図3に示すようにスイッチSWはa接
点53aを閉じた状態からb接点53bを閉じるように
切換わるため、コンデンサC1、抵抗R2によるCR閉
回路が形成され、ドライバ回路54、モータMのみなら
ず抵抗R2によってもコンデンサC1の電荷が放電(消
費)される。スイッチSWを切換えて抵抗R2に接続さ
せることにより、抵抗R2は充電電力消費素子として作
用するため、コネクタ4抜脱後の電荷放出(消費)を素
早く行うことができる。
【0029】尚、コンデンサC2は、コンデンサC1よ
りも静電容量の値の小さいものを使用している。これ
は、コネクタ4抜脱時からVqが閾値電圧E0を下回る
迄の時間T(図5参照)、即ち、スイッチSWを切換え
て抵抗R2での放電を開始する迄の時間を短くするため
であり、この時間Tの長短を決めるVqの勾配は抵抗R
4の抵抗値とコンデンサC2の静電容量の値との積で求
まる時定数によって決まるからである。
【0030】このように、コンデンサC1に残った電荷
を素早く消費させることができるため、図6に示すう
ち、交換が必要な負荷ユニット5が現れた場合、他のユ
ニット5に影響を与えることなく、DCバス3の電源装
置側コネクタ4から負荷ユニット側コネクタ6(負荷ユ
ニット5)を抜脱することができ、且つ該抜脱後の負荷
ユニット5を容易に持ち運ぶことができる。
【0031】以上のように、本実施形態では、点Qの電
位Vqを検出値として変化を見ることにより、コンデン
サC1に流れる電流値の変化を見ており、これによりコ
ネクタ6の電源装置側コネクタ4からの抜脱を判定する
ようになっているが、コンデンサC1の端子間電圧を見
て、前記抜脱の判定を行う回路構成としてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるので、
以下のような効果を奏する。
【0033】請求項1記載の発明によれば、電源装置の
接続端子に対して脱着可能とした負荷ユニット内に設け
られ、電源装置と負荷ユニットとの接続時に、負荷ユニ
ット内の平滑コンデンサに流れる突入電流を抑制する突
入電流抑制素子を備えた活線挿抜回路であって、充電電
力消費素子と、電源装置からの負荷ユニットの抜脱時、
平滑コンデンサと充電電力消費素子とを含む閉回路を形
成させるスイッチ手段とを備えたことにより、素早く容
易に抜脱後の負荷ユニットを持ち運ぶことができる。
【0034】請求項2記載の発明によれば、上記スイッ
チ手段を制御するためのスイッチ制御部を設け、該スイ
ッチ制御部は、上記電源装置への装着時から遅延して上
記突入電力抑制素子の両端を短絡するスイッチング遅延
部を備えたことにより、負荷ユニットの電源装置への装
着直後においてなされる平滑コンデンサへの充電時突入
電流を抑制し、負荷への電力供給時に突入電流抑制素子
に消費させることを防止する。
【0035】請求項3記載の発明によれば、上記制御部
は、前記平滑コンデンサの端子間電圧の変化に基づく電
流又は電圧の変化を検出し、該検出による検出値と予め
設定した閾値とを比較する閾値比較判定部と、電源装置
と負荷ユニットとの接続時における放電の際、前記検出
値が閾値に達するのを防止するための検出値保持手段と
を備えたことにより、前記閾値比較判定部により負荷ユ
ニットの抜脱が行われたと判定し、該判定によってスイ
ッチ手段を、前記充電電力消費素子による放電がなされ
るように切換えることができる。電圧保持手段は、負荷
への電力供給する間(定常状態時)の平滑コンデンサ放
電の際、負荷ユニットの抜脱がなされたと誤判定するの
を防止する。
【0036】請求項4記載の発明によれば、前記電圧保
持手段は、電流抑制素子と充放電素子であるコンデンサ
を備えたものであり、該コンデンサは上記平滑コンデン
サに比べて静電容量を小さくしたことにより、負荷ユニ
ット抜脱時における、スイッチ手段の切換え迄の時間を
短くできる。
【0037】請求項5記載の発明によれば、前記充電電
力消費素子及び突入電流抑制素子は抵抗器により構成さ
れ、上記充電電力消費素子は突入電流抑制素子に比べて
抵抗値が大きいため、充電電力抑制素子の抵抗値を大き
くすることにより、負荷ユニットの電源装置への装着時
に流れる突入電流を抑制するため、突入電流抑制素子の
負荷を軽減することができる。
【0038】請求項6記載の発明によれば、各錘毎に負
荷が設けられ、各負荷ユニットの負荷を個別に駆動する
単錘駆動システムであって、負荷ユニット内の平滑コン
デンサに流れる突入電流を抑制する突入電流抑制素子
と、充電電力消費素子とを備え、上記電源装置への装着
から遅延して上記突入電力抑制素子の両端を短絡し、上
記電源装置からの抜脱時、平滑コンデンサと充電電力消
費素子とを含む閉回路を形成させるスイッチ手段とを備
えた活線挿抜回路を備えたことにより、上記活線挿抜回
路が負荷ユニットを電源装置へ装着した直後の突入電流
を抑制する。更に、電源装置を稼動させたまま特定の負
荷ユニットのみを交換することができ、且つ素早く容易
に抜脱後の負荷ユニットを持ち運ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】負荷ユニット側コネクタを電源装置側コネクタ
に装着した直後の、本発明実施形態に係る、活線挿抜回
路、平滑電解コンデンサ及びモータを有する負荷ユニッ
トを示す回路図である。
【図2】負荷ユニット側コネクタを電源装置側コネクタ
に装着した後のスイッチが切換わった状態における負荷
ユニットを示す回路図である。
【図3】負荷ユニット側コネクタの電源装置側コネクタ
からの抜脱時における負荷ユニットを示す回路図であ
る。
【図4】図1の電解平滑コンデンサの端子間電圧の時間
特性を示すグラフである。
【図5】図1の点Qの電位の時間特性を示すグラフであ
る。
【図6】図1の負荷ユニットを複数並設した単錘駆動シ
ステムを示す図である。
【符号の説明】
1 単錘駆動システム 4 電源装置側コネクタ 5 負荷ユニット 6 負荷ユニット側コネクタ 50 リレー作動用電源装置 51 電圧保持手段 52 電圧閾値比較判定部 A 活線挿抜回路 C1 平滑電解コンデンサ R1、R2、R3、R4 抵抗 SW リレー接点スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源装置の接続端子に対して脱着可能とし
    た負荷ユニット内に設けられ、電源装置と負荷ユニット
    との接続時に、負荷ユニット内の平滑コンデンサに流れ
    る突入電流を抑制する突入電流抑制素子を備えた活線挿
    抜回路であって、充電電力消費素子と、電源装置からの
    負荷ユニットの抜脱時、平滑コンデンサと充電電力消費
    素子とを含む閉回路を形成させるスイッチ手段とを備え
    たことを特徴とする活線挿抜回路。
  2. 【請求項2】上記スイッチ手段を制御するためのスイッ
    チ制御部を設け、該スイッチ制御部は、上記電源装置へ
    の装着時から遅延して上記突入電力抑制素子の両端を短
    絡するスイッチング遅延部を備えたものである請求項1
    記載の活線挿抜回路。
  3. 【請求項3】上記制御部は、前記平滑コンデンサの端子
    間電圧の変化に基づく電流又は電圧の変化を検出し、該
    検出よる検出値と予め設定した閾値とを比較する閾値比
    較判定部と、電源装置と負荷ユニットとの接続時におけ
    る放電の際、前記検出値が閾値に達するのを防止するた
    めの検出値保持手段とを備えた請求項2記載の活線挿抜
    回路。
  4. 【請求項4】上記検出値保持手段は、電流抑制素子と充
    放電素子であるコンデンサを備えたものであり、該コン
    デンサは上記平滑コンデンサに比べて静電容量が小さい
    請求項3記載の活線挿抜回路。
  5. 【請求項5】前記充電電力消費素子及び突入電流抑制素
    子は抵抗器により構成され、上記充電電力消費素子は突
    入電流抑制素子に比べて抵抗値が大きい請求項1乃至4
    のうちいずれか一項記載の活線挿抜回路。
  6. 【請求項6】各錘毎に負荷が設けられ、各負荷ユニット
    の負荷を個別に駆動する単錘駆動システムであって、負
    荷ユニット内の平滑コンデンサに流れる突入電流を抑制
    する突入電流抑制素子と、充電電力消費素子とを備え、
    上記電源装置への装着から遅延して上記突入電力抑制素
    子の両端を短絡し、上記電源装置からの抜脱時、平滑コ
    ンデンサと充電電力消費素子とを含む閉回路を形成させ
    るスイッチ手段とを備えた活線挿抜回路を備えたことを
    特徴とする単錘駆動システム。
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