JP2002185871A - 固体撮像素子及びその駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子及びその駆動方法

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JP2002185871A JP2000377573A JP2000377573A JP2002185871A JP 2002185871 A JP2002185871 A JP 2002185871A JP 2000377573 A JP2000377573 A JP 2000377573A JP 2000377573 A JP2000377573 A JP 2000377573A JP 2002185871 A JP2002185871 A JP 2002185871A
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electrode
conversion element
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Koichi Harada
耕一 原田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各光電変換素子の感度の空間パターンに自由
度を持たせることができ、広いダイナミックレンジと、
高い動解像度とを有し、微細化に適した構造の固体撮像
素子及びその駆動方法を提供する。 【解決手段】 第3の転送電極23を垂直転送レジスタ
25と平行に配置し、第2の転送電極22を垂直転送レ
ジスタ25と垂直に配置すると共に、それぞれ読み出し
ゲート部24上にも形成して光電変換素子11から信号
電荷を読み出す駆動電圧を供給し、これら第3及び第2
の転送電極23,22の両方から供給される駆動電圧に
よって信号電荷の垂直転送レジスタ25への読み出しが
行われ、信号電荷の読み出しが行われる部分では読み出
しゲート部24側の転送電極23と光電変換素子11の
センサ領域2とが隣接して形成され、信号電荷の読み出
しが行われない部分では読み出しゲート部24側の転送
電極23と光電変換素子11のセンサ領域2との間にオ
フセット領域27Aを設けた固体撮像素子を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子が2
次元配列された固体撮像素子例えばCCD固体撮像素子
及びその駆動方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】CCD固体撮像素子を用いたイメージセ
ンサ(以下CCDイメージセンサと称する)において、
ダイナミックレンジを向上させるため、異なる感度の光
電変換素子を利用して画像を撮像して、合成させる手法
が提案されている。
【0003】第1の手法は、光学的に複数の透過率の異
なる光軸に分岐させた入射光をそれぞれの光軸上に配置
させたCCDイメージセンサで計測する手法である(特
開平8−223491号、特開平7−254965号、
特開平7−254966号、特開平8−340486
号、特開平10−69011号、米国特許580177
3号等参照)。
【0004】第2の手法は、1つのCCDイメージセン
サを用いて、露光時間を分割し、異なる時刻で、かつ、
異なる時間幅で、複数枚の画像を撮像した後、それらを
合成する手法である(特開平8−331461号、特開
平7−254965号、米国特許5420635号、米
国特許5455621号、特開平6−141229号、
米国特許5801773号、米国特許5638118
号、米国特許5309243号等参照)。
【0005】第3の手法は、1つのCCDイメージセン
サを用いて、CCDイメージセンサの各光電変換素子の
感度を異なるようにして撮像した後、複数の異なる感度
の光電変換素子で計測された信号を合成させる手法であ
り、米国特許5789737号、特開昭59−2173
58号、米国特許5420635号に記載されている。
これら先行技術の刊行物においては、1つのCCDイメ
ージセンサ内の光電変換素子の感度を変える手段とし
て、各光電変換素子の上に透過率の異なるフィルタを張
ることが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
手法は、複数のCCDイメージセンサと、光を分岐させ
る複雑な光学系が必要となるため、製造コストや装置の
規模が大きくなってしまうという課題があった。
【0007】また、第2の手法は、異なる感度で計測さ
れた情報が異なる時刻で、かつ異なる時間幅で得られる
ことになるため、動きのある被写体の画像を正しく撮像
することが難しく、動解像度を高くすることができない
という課題があった。
【0008】さらに、第3の手法は、上記の2つの手法
とは異なり、装置が複雑になるといった課題や、動解像
度を高くすることができないといった課題を解消するこ
とができる。しかしながら、第3の手法は、透過率の異
なるフィルタを張ることによる感度制御がなされるの
で、CCDイメージセンサの製造時に各光電変換素子の
感度が固定されることになるため、可変制御することが
できなくなり、ダイナミックレンジ拡大率を状況に合わ
せて可変に制御することが困難になるという課題があっ
た。
【0009】この各光電変換素子の感度が固定されるこ
とにより、ダイナミックレンジ拡大率を状況に合わせて
可変に制御することが困難になるという課題に対して、
特開平9−191099号には、第1の蓄積時間の後
に、選択された列の信号を読み出し、その後電子シャッ
タをかけ、続く第2の蓄積時間の後に、上記列以外の列
の信号を読み出すことによりダイナミックレンジを拡大
することが記載されている。しかしながら、この手法で
も、フィルタを張る手法と同様に感度の空間パターンの
設計に自由度がないという問題があり、例えば、垂直方
向に3種類以上の複数の露光時間を有する信号を得るこ
とができないという課題があった。
【0010】また、第1の蓄積時間と第2の蓄積時間と
は互いに電子シャッタによる電荷掃き出しによって時間
的に分離されているため、第1の蓄積時間で電荷を読み
出す列と第2の蓄積時間で電荷を読み出す列とで撮像の
タイミングが異なる。このため、前述した第2の手法と
同様に動解像度を高くすることができない。
【0011】また、上述のCCDイメージセンサに用い
られるCCD固体撮像素子において、多画素化や小型化
を図るために、各画素のユニットセルのさらなる微細化
が求められている。
【0012】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、各光電変換素子の感度の空間パターンに自由度
を持たせることができ、広いダイナミックレンジと、高
い動解像度とを有し、微細化に適した構造の固体撮像素
子及びその駆動方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の固体撮像素子
は、2次元配列された複数の光電変換素子と、この複数
の光電変換素子で光電変換された信号電荷を読み出すゲ
ート部と、このゲート部により読み出された信号電荷を
垂直方向に転送する複数の垂直転送レジスタと、この複
数の垂直転送レジスタから転送された信号電荷を水平方
向に転送する水平転送レジスタとを有し、垂直転送レジ
スタにそれぞれ垂直方向に信号電荷の転送を行うための
駆動電圧が供給される第1の転送電極及び第2の転送電
極を少なくとも有し、第1の転送電極は垂直転送レジス
タと平行に配置され、第2の転送電極は垂直転送レジス
タと垂直に配置され、第1の転送電極及び第2の転送電
極がゲート部上にも形成されて光電変換素子から信号電
荷を読み出すための駆動電圧が供給され、これら第1の
転送電極及び第2の転送電極の両方から供給される駆動
電圧により、光電変換素子で光電変換された信号電荷の
垂直転送レジスタへの読み出しが行われ、信号電荷の垂
直転送レジスタへの読み出しが行われる部分では光電変
換素子のゲート部側の第1の転送電極又は第2の転送電
極と光電変換素子のセンサ領域とが隣接して形成され、
信号電荷の垂直転送レジスタへの読み出しが行われない
部分では光電変換素子のゲート部側の転送電極と光電変
換素子のセンサ領域との間にオフセット領域が設けられ
たものである。
【0014】本発明の固体撮像素子の駆動方法は、2次
元配列された複数の光電変換素子と、この複数の光電変
換素子で光電変換された信号電荷を読み出すゲート部
と、このゲート部により読み出された信号電荷を垂直方
向に転送する複数の垂直転送レジスタと、この複数の垂
直転送レジスタから転送された信号電荷を水平方向に転
送する水平転送レジスタとを有し、垂直転送レジスタに
第1の転送電極及び第2の転送電極を少なくとも有する
固体撮像素子に対して、第1の転送電極及び第2の転送
電極にそれぞれ垂直方向に信号電荷の転送を行うための
駆動電圧を供給すると共に光電変換素子から信号電荷を
読み出すための駆動電圧も供給して、これら第1の転送
電極及び第2の転送電極の両方から供給される駆動電圧
により複数の光電変換素子に対して列毎に又は/及び行
毎に独立して光電変換素子で光電変換された信号電荷の
垂直転送レジスタへの読み出し動作を行うものである。
【0015】上述の本発明の固体撮像素子の構成によれ
ば、第1の転送電極及び第2の転送電極の両方から供給
される駆動電圧により、光電変換素子で光電変換された
信号電荷の垂直転送レジスタへの読み出しが行われるこ
とにより、いわゆるAND型の固体撮像素子が構成され
る。また、信号電荷の垂直転送レジスタへの読み出しが
行われる部分では光電変換素子のゲート部側の第1の転
送電極又は第2の転送電極と光電変換素子のセンサ領域
とが隣接して形成されたことにより、隣接したセンサ領
域と転送電極との間で信号電荷の読み出しを行うことが
できる。さらに、信号電荷の垂直転送レジスタへの読み
出しが行われない部分では光電変換素子のゲート部側の
転送電極と光電変換素子のセンサ領域との間にオフセッ
ト領域が設けられたことにより、信号電荷の読み出しが
行われず、オフセット領域の有無で信号電荷の読み出し
が行われるか行われないかの区別がなされる。
【0016】上述の本発明の固体撮像素子の駆動方法に
よれば、第1の転送電極及び第2の転送電極の両方から
供給される駆動電圧により読み出し動作を行うので、い
わゆるAND型の動作がなされる。また、複数の光電変
換素子に対して列毎に又は/及び行毎に独立して光電変
換素子で光電変換された信号電荷の垂直転送レジスタへ
の読み出し動作を行うことにより、光電変換素子の信号
電荷の蓄積時間を列毎に又は/及び行毎に独立して変え
て、蓄積時間の異なる信号を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、2次元配列された複数
の光電変換素子と、複数の光電変換素子で光電変換され
た信号電荷を読み出すゲート部と、ゲート部により読み
出された信号電荷を垂直方向に転送する複数の垂直転送
レジスタと、複数の垂直転送レジスタから転送された信
号電荷を水平方向に転送する水平転送レジスタとを有
し、垂直転送レジスタにそれぞれ垂直方向に信号電荷の
転送を行うための駆動電圧が供給される第1の転送電極
及び第2の転送電極を少なくとも有し、第1の転送電極
は垂直転送レジスタと平行に配置され、第2の転送電極
は垂直転送レジスタと垂直に配置され、第1の転送電極
及び第2の転送電極がゲート部上にも形成されて光電変
換素子から信号電荷を読み出すための駆動電圧が供給さ
れ、第1の転送電極及び第2の転送電極の両方から供給
される駆動電圧により、光電変換素子で光電変換された
信号電荷の垂直転送レジスタへの読み出しが行われ、信
号電荷の垂直転送レジスタへの読み出しが行われる部分
では光電変換素子のゲート部側の第1の転送電極又は第
2の転送電極と光電変換素子のセンサ領域とが隣接して
形成され、信号電荷の垂直転送レジスタへの読み出しが
行われない部分では光電変換素子のゲート部側の転送電
極と光電変換素子のセンサ領域との間にオフセット領域
が設けられた固体撮像素子である。
【0018】また本発明は、上記固体撮像素子におい
て、光電変換素子のゲート部とは反対側の垂直転送レジ
スタの第1の転送電極及び第2の転送電極と、光電変換
素子のセンサ領域との間にもオフセット領域が設けられ
た構成とする。
【0019】また本発明は、上記固体撮像素子におい
て、信号電荷の垂直転送レジスタへの読み出しが行われ
る部分では、光電変換素子のゲート部側の転送電極が光
電変換素子のセンサ領域側に延出して形成された構成と
する。
【0020】また本発明は、上記固体撮像素子におい
て、信号電荷の垂直転送レジスタへの読み出しが行われ
る部分では、光電変換素子のセンサ領域がゲート部側に
延出して形成された構成とする。
【0021】本発明は、2次元配列された複数の光電変
換素子と、複数の光電変換素子で光電変換された信号電
荷を読み出すゲート部と、ゲート部により読み出された
信号電荷を垂直方向に転送する複数の垂直転送レジスタ
と、複数の垂直転送レジスタから転送された信号電荷を
水平方向に転送する水平転送レジスタとを有し、垂直転
送レジスタに、第1の転送電極及び第2の転送電極を少
なくとも有する固体撮像素子に対して、第1の転送電極
及び第2の転送電極にそれぞれ垂直方向に信号電荷の転
送を行うための駆動電圧を供給すると共に、第1の転送
電極及び第2の転送電極に光電変換素子から信号電荷を
読み出すための駆動電圧も供給して、第1の転送電極及
び第2の転送電極の両方から供給される駆動電圧により
複数の光電変換素子に対して列毎に又は/及び行毎に独
立して光電変換素子で光電変換された信号電荷の垂直転
送レジスタへの読み出し動作を行う固体撮像素子の駆動
方法である。
【0022】本発明の具体的な実施の形態に先立ち、本
発明の概要について説明する。本発明は、2次元配列さ
れた複数の光電変換素子(センサ)と、複数の光電変換
素子(センサ)で光電変換された信号電荷を読み出すゲ
ート部と、ゲート部により読み出された信号電荷を垂直
方向に転送する複数の垂直転送レジスタと、複数の垂直
転送レジスタから転送された信号電荷を水平方向に転送
する水平転送レジスタとを有する固体撮像素子に適用さ
れるものである。
【0023】ここで、先に提案した固体撮像素子の概略
構成図(要部平面図)を図9に示す。このCCD固体撮
像素子は、2次元配列された複数の光電変換素子即ちセ
ンサ11を有して成り、各センサ11列の一側に第1層
の多結晶シリコンから成る転送電極21と第2層の多結
晶シリコンから成る転送電極22(22A,22B)が
配置されている。そして、この転送電極21,22に対
応して、各センサ11列の一側に垂直転送レジスタ25
が設けられている。さらに、第1層及び第2層の転送電
極21,22の上方に、垂直転送レジスタ25に平行に
第3層の転送電極23(23A,23B)が配置されて
いる。センサ11とその左の垂直転送レジスタ25との
間には、センサ11で光電変換された信号電荷を読み出
す読み出しゲート部24があり、センサ11とその右の
垂直転送レジスタ25との間には、各センサ列を分離す
るためのチャネルストップ領域26がある。
【0024】読み出しゲート部24により、センサ11
で光電変換された信号電荷はセンサ11の左側の垂直転
送レジスタ25に読み出される。そして読み出された信
号電荷は、垂直転送レジスタ25において垂直方向に転
送される。尚、垂直転送レジスタ25の端部には、垂直
転送レジスタ25から転送された信号電荷を水平方向に
転送する水平転送レジスタ(図示せず)が設けられる。
【0025】第1層の多結晶シリコンから成る転送電極
21は、垂直方向のセンサ11間において水平方向に延
びる導線部と、垂直転送レジスタ25に沿って図中下側
に突出する電極部とから構成される。第2層の多結晶シ
リコンから成る転送電極22A,22Bは、垂直方向の
センサ11間において水平方向に延びる導線部と、垂直
転送レジスタ25に沿って図中上側に突出する電極部と
から構成されている。この第2層の多結晶シリコンから
成る転送電極22A,22Bの電極部は、特に読み出し
ゲート部24において垂直方向図中上側に延長部22C
を有し、この延長部22Cが1つ上側の第1層の転送電
極21上にまで達している。
【0026】第1層の多結晶シリコンから成る転送電極
21には、第1相の垂直転送クロックφV1が供給され
る。第2層の多結晶シリコンから成る転送電極22A,
22Bには、それぞれ第2相の垂直転送クロックφV2
A,φV2Bが供給される。第3層の多結晶シリコンか
ら成る転送電極23A,23Bには、それぞれ第3相の
垂直転送クロックφV3A,φV3Bが供給される。こ
れらの垂直転送クロックにより、各層の転送電極21,
22(22A,22B),23(23A,23B)にお
いて、3相駆動で信号電荷の垂直転送が行われるように
構成されている。
【0027】また、第2相の垂直転送クロックφV2
A,φV2B及び第3相の垂直転送クロックφV3A,
φV3Bは、垂直転送レジスタ25内で信号電荷を垂直
転送するための駆動電圧を供給するだけでなく、センサ
11で光電変換された信号電荷を垂直転送レジスタ25
に読み出すための高いレベルの駆動電圧も供給するもの
である。
【0028】そして、読み出しゲート部24において、
第2層の多結晶シリコンから成る転送電極22A又は2
2Bと、第3層の多結晶シリコンから成る転送電極23
A又は23Bとの両方に対して、それぞれ第2相の垂直
転送クロックφV2A又はφV2Bと第3相の垂直転送
クロックφV3A又はφV3Bにより信号電荷を読み出
すための高いレベルの駆動電圧が供給される場合に、セ
ンサ11において光電変換された信号電荷が垂直転送レ
ジスタ25に読み出される。即ちいわゆるAND型のC
CD固体撮像素子を構成している。
【0029】転送電極22Aに供給される垂直転送クロ
ックφV2Aと、転送電極22Bに供給される垂直転送
クロックφV2Bとにおいて、上述の高いレベルの駆動
電圧が供給されるタイミングを異ならせれば、複数のセ
ンサ11の信号電荷を行毎に読み出すように制御するこ
とができる。同様に、転送電極23Aに供給される垂直
転送クロックφV3Aと、転送電極23Bに供給される
垂直転送クロックφV3Bとにおいて、上述の高いレベ
ルの駆動電圧が供給されるタイミングを異ならせれば、
複数のセンサ11の信号電荷を列毎に読み出すように制
御することができる。
【0030】さらに、第2相の垂直転送クロックφV2
A,φV2Bと第3相の垂直転送クロックφV3A,φ
V3Bの組み合わせにより、複数のセンサ11の信号電
荷を行毎にかつ列毎に読み出すように制御することがで
き、第1群のセンサ11A、第2群のセンサ11B、第
3群のセンサ11C、第4群のセンサ11Dの読み出す
タイミングを変えて蓄積時間を異ならせることが可能に
なる。即ち光電変換素子に蓄積された信号電荷を画素毎
に独立に読み出すことが可能になる。
【0031】ところで、この図9に示す構成の場合に
は、読み出しゲート部24にある第2層の転送電極22
A,22Bの電極部の延長部22Cが比較的狭い幅に形
成されいる。この延長部22Cは、第3相の転送電極2
3(23A,23B)との位置合わせ等を考慮した幅を
確保する必要性があり、これ以上狭くすることが困難に
なっている。このため、ユニットセルの微細化が難しく
なり、今後のCCD固体撮像素子の多画素化や小型化に
対応することが難しくなる。
【0032】そこで、本発明では、図9のCCD固体撮
像素子と同様のAND型の動作が可能であり、かつユニ
ットセルの微細化を容易にする構造の固体撮像素子を構
成するものである。
【0033】本発明の一実施の形態としてCCD固体撮
像素子の概略構成図(要部の平面図)を図1に示す。ま
た、図1のA−Aにおける断面図を図2Aに示し、図1
のB−Bにおける断面図を図2Bに示し、図1のC−C
における断面図を図2Cに示す。このCCD固体撮像素
子は、2次元配列された複数の光電変換素子即ちセンサ
11を有して成り、各センサ11列の一側に垂直転送レ
ジスタ25が設けられている。
【0034】垂直転送レジスタ25には、第1層の多結
晶シリコンから成る転送電極21と第2層の多結晶シリ
コンから成る転送電極22(22A,22B)が配置さ
れている。そして、この転送電極21,22に対応し
て、各センサ11列の一側にさらに、第1層及び第2層
の転送電極21,22の上方に、垂直転送レジスタ25
に平行に第3層の転送電極23(23A,23B)が配
置されている。センサ11とその左の垂直転送レジスタ
25との間には、センサ11で光電変換された信号電荷
を読み出す読み出しゲート部24があり、センサ11と
その右の垂直転送レジスタ25との間には、図1中斜線
を付して示すように、各センサ列を分離するためのチャ
ネルストップ領域26がある。
【0035】読み出しゲート部24により、センサ11
で光電変換された信号電荷はセンサ11の左側の垂直転
送レジスタ25に読み出される。そして読み出された信
号電荷は、垂直転送レジスタ25において垂直方向に転
送される。尚、垂直転送レジスタ25の端部には、垂直
転送レジスタ25から転送された信号電荷を水平方向に
転送する水平転送レジスタ(図示せず)が設けられる。
【0036】第1層の多結晶シリコンから成る転送電極
21には、第1相の垂直転送クロックφV1が供給され
る。第2層の多結晶シリコンから成る転送電極22A,
22Bには、それぞれ第2相の垂直転送クロックφV2
A,φV2Bが供給される。第3層の多結晶シリコンか
ら成る転送電極23A,23Bには、それぞれ第3相の
垂直転送クロックφV3A,φV3Bが供給される。こ
れらの垂直転送クロックにより、各層の転送電極21,
22(22A,22B),23(23A,23B)にお
いて、3相駆動で信号電荷の垂直転送が行われるように
構成されている。
【0037】また、第2相の垂直転送クロックφV2
A,φV2B及び第3相の垂直転送クロックφV3A,
φV3Bは、垂直転送レジスタ25内で信号電荷を垂直
転送するための駆動電圧を供給するだけでなく、センサ
11で光電変換された信号電荷を垂直転送レジスタ25
に読み出すための高いレベルの駆動電圧も供給するもの
である。
【0038】そして、読み出しゲート部24において、
第2層の多結晶シリコンから成る転送電極22A又は2
2Bと、第3層の多結晶シリコンから成る転送電極23
A又は23Bとの両方に対して、それぞれ第2相の垂直
転送クロックφV2A又はφV2Bと第3相の垂直転送
クロックφV3A又はφV3Bにより信号電荷を読み出
すための高いレベルの駆動電圧が供給される場合に、セ
ンサ11において光電変換された信号電荷が垂直転送レ
ジスタ25に読み出される。即ち図9に示したCCD固
体撮像素子と同様に、いわゆるAND型のCCD固体撮
像素子を構成している。
【0039】図2に示す断面構造を見ると、半導体基体
1の表面付近に、N+ 不純物領域2とP+ の正電荷蓄積
領域3と転送チャネル5が形成されている。N+ 不純物
領域2及びP+ の正電荷蓄積領域3によりセンサ11の
フォトダイオードが構成され、転送チャネル5とその上
方の転送電極21,22,23により垂直転送レジスタ
25が構成される。半導体基体1は、例えば半導体基
板、或いは半導体基板とその上の半導体エピタキシャル
層によって構成される。チャンネルストップ領域26
は、半導体基体1に形成されたP型不純物領域により構
成されている。
【0040】そして、図2Aの断面図に示すように、第
1層の転送電極21、第2層の転送電極22(22A,
22B)、第3層の転送電極23(23A)が、順に繰
り返して転送チャネル5に臨むように配置されている。
【0041】本実施の形態においては、特にセンサ11
と、読み出しゲート部24があるセンサ11の左側の第
2層の多結晶シリコンから成る転送電極22A,22B
及び第3層の多結晶シリコンから転送電極23A,23
Bとの構成が、図9に示したCCD固体撮像素子とは異
なっている。
【0042】即ち第1層の多結晶シリコンから成る転送
電極21は、垂直方向のセンサ11間において水平方向
に延びて形成されている。第2層の多結晶シリコンから
成る転送電極22A,22Bは、垂直方向のセンサ11
間において水平方向に延びる導線部と、垂直転送レジス
タ25に沿って図中下側に突出する電極部とから構成さ
れている。読み出しゲート部24は、この第2層の多結
晶シリコンから成る転送電極22A,22Bの電極部が
ある部分に形成されている。第3層の多結晶シリコンか
ら成る転送電極23A,23Bは、読み出しゲート部2
4において、センサ11側に延出して形成され、この延
出した延長部23Cがセンサ11に隣接している。即ち
図2Bの断面図にも示すように、この延長部23Cが第
2層の転送電極22Aに覆い被さるように形成され、セ
ンサ11に臨むようになっている。これにより、第2層
の転送電極22A,22Bと第3層の転送電極23A,
23Bの延長部23Cに共に前述した高いレベルの駆動
電圧が供給されたときに、読み出しゲート部24におい
てセンサ11から信号電荷が垂直転送レジスタ25に読
み出される。
【0043】一方、センサ11の左側の読み出しゲート
部24でない部分、即ち信号電荷の読み出しが行われな
い部分27においては、図1中斜線を付したセンサ11
のN + 不純物領域2と、第3層の多結晶シリコンから成
る転送電極23A,23Bとが間をおいて形成され、オ
フセット領域27Aが形成されている。また、図1中ド
ットを付したセンサ11のP+ の正電荷蓄積領域3は第
3層の転送電極23A,23Bに隣接して形成されてい
る。即ち図2Cの断面図にも示すように、センサ11の
+ 不純物領域2が第3層の転送電極23A,23Bに
対して後退して形成されて、その間の部分がオフセット
領域27Aとなっている。センサ11のN+ 不純物領域
(センサ領域)2と第3層の転送電極23A,23Bの
間にオフセット領域27Aがあることにより、この部分
27ではセンサ11から信号電荷の読み出しが行われな
い。
【0044】転送電極22Aに供給される垂直転送クロ
ックφV2Aと、転送電極22Bに供給される垂直転送
クロックφV2Bとにおいて、上述の高いレベルの駆動
電圧が供給されるタイミングを異ならせれば、複数のセ
ンサ11の信号電荷を行毎に読み出すように制御するこ
とができる。同様に、転送電極23Aに供給される垂直
転送クロックφV3Aと、転送電極23Bに供給される
垂直転送クロックφV3Bとにおいて、上述の高いレベ
ルの駆動電圧が供給されるタイミングを異ならせれば、
複数のセンサ11の信号電荷を列毎に読み出すように制
御することができる。
【0045】さらに、第2相の垂直転送クロックφV2
A,φV2Bと第3相の垂直転送クロックφV3A,φ
V3Bの組み合わせにより、複数のセンサ11の信号電
荷を行毎にかつ列毎に読み出すように制御することがで
きる。即ち光電変換素子に蓄積された信号電荷を画素毎
に独立に読み出すことが可能になる。図1の場合には、
2画素×2画素の繰り返し単位で、各画素毎に独立して
露光時間を設定することができ、これにより、第1群の
センサ11A、第2群のセンサ11B、第3群のセンサ
11C、第4群のセンサ11Dの読み出すタイミングを
変えて蓄積時間を異ならせることが可能になる。
【0046】従って、各群のセンサ11A,11B,1
1C,11Dで露光時間の異なる信号を得て、これらの
信号を用いて、いわゆるSVE(Spatially Varying ex
posure)方式即ち各センサ(光電変換素子)の露光時間
を、センサ毎にいくつかのパターンで変化させる露光方
式で撮像を行うことができ、この方式によりダイナミッ
クレンジが拡大された信号を得ることができる。
【0047】図3を参照して、図1に示すCCD固体撮
像素子において、このSVE方式の動作の一形態につい
て説明する。図3において、φSUBは基板電圧の駆動
波形を示す。11A,11B,11C,11Dは各群の
センサ11A,11B,11C,11Dの電荷の蓄積の
状態を示す。蓄積される電荷のうち、斜線を付した部分
の電荷は読み出されずに基板に捨てられる電荷である。
【0048】まず、基板電圧φSUBが低レベルにな
り、各群のセンサ11A,11B,11C,11Dにお
いて、電荷の蓄積が開始される。次に、垂直転送クロッ
クφV2BとφV3Aに高レベルの読み出し電圧が供給
されて、転送電極22B及び転送電極23Aに接続され
た第3群のセンサ11Cの信号電荷が読み出される。続
いて、垂直転送クロックφV2AとφV3Bに高レベル
の読み出し電圧が供給されて、転送電極22A及び転送
電極23Bに接続された第2群のセンサ11Bの信号電
荷が読み出される。その後、垂直転送クロックφV2A
とφV3Aに高レベルの読み出し電圧が供給されて、転
送電極22A及び転送電極23Aに接続された第1群の
センサ11Aの信号電荷が読み出される。最後に、垂直
転送クロックφV2BとφV3Bに高レベルの読み出し
電圧が供給されて、転送電極22B及び転送電極23B
に接続された第4群のセンサ11Dの信号電荷が読み出
される。この直後に、基板電圧φSUBが高レベルとな
り、センサ11の電荷が基板側に排出される。これによ
り、第4群のセンサ11D以外のセンサ11A,11
B,11Cに蓄積された電荷は読み出されずに捨てられ
る。
【0049】このようにして、4つの群のセンサ11か
ら、露光時間の長さが11C<11B<11A<11D
とそれぞれ異なった信号が読み出される。また、4つの
群のセンサ11において、信号が蓄積される期間が重複
しているため、前述した第2の手法と比較して時刻のず
れを小さくすることができ、動解像度を高くすることが
可能である。尚、図3は垂直転送クロックのタイミング
の一形態を示すものであり、第2相及び第3相の垂直転
送クロックにおける読み出し用の高レベルの駆動電圧が
供給されるタイミングは図3の関係に固定されるもので
はなく、必要に応じて任意に可変して設定することが可
能である。
【0050】上述の本実施の形態によれば、第2層の多
結晶シリコンからなる転送電極22(22A,22B)
と第3層の多結晶シリコンからなる転送電極23(23
A,23B)との両方に読み出し用の高いレベルの駆動
電圧が供給されることによりセンサ11から信号電荷が
読み出されるAND型の構成とされている。そして、第
2層の転送電極22A,22Bに供給される第2相の垂
直転送クロックφV2A,φV2Bを異ならせたり、第
3層の転送電極23A,23Bに供給される第3相の垂
直転送クロックφV3A,φV3Bを異ならせたりする
ことにより、センサ11の信号の読み出しのタイミング
を1列置きや1行置きに異ならせることができる。
【0051】従って、2画素×2画素の4画素毎の繰り
返し単位で、各画素毎に独立して露光時間を設定するこ
とができ、これにより、第1群のセンサ11A、第2群
のセンサ11B、第3群のセンサ11C、第4群のセン
サ11Dの読み出すタイミングを変えて蓄積時間を異な
らせた信号を得ることができ、ダイナミックレンジが拡
大された信号を得ることができる。さらに、蓄積時間の
時刻のずれを小さくすることができるため、動解像度の
向上を図ることができる。
【0052】また、読み出しが行われない部分27で
は、オフセット領域27Aが形成されているため、読み
出しが行われない。従って、センサ11から垂直転送レ
ジスタ25への信号電荷の読み出しは読み出しゲート部
24において行われ、第2層の転送電極22の電極部の
下の転送チャネル5に読み出される。
【0053】そして、第3層の転送電極23の電極部の
延長部23Cの有無及び転送電極22,23とセンサ1
1のセンサ領域2との間のオフセット領域27Aの有無
により、読み出しゲート部24と読み出しが行われない
部分27とを区別することができる。このため、図9に
示した構成のように読み出しゲート部24における転送
電極23を特殊な形状にする必要がなくなる。
【0054】従って、読み出しゲート部24を構成する
転送電極、即ち第2層の転送電極22の電極部及び第3
層の転送電極23の電極部の延長部23Cを、比較的広
い幅に形成して微細化が容易なパターンとすることがで
き、さらに微細化しても位置合わせのマージンを確保す
ることが可能になる。これにより、ユニットセルをさら
に微細化して、CCD固体撮像素子の多画素化や小型化
を図ることができる。
【0055】尚、本実施の形態では、第3層の転送電極
23の電極部にセンサ11側に延出する延長部23Cを
形成したが、読み出しゲート部24において信号電荷の
読み出しを行うことが可能であれば、その他の構成を採
ることもできる。
【0056】例えば図4に平面図を示すように、第3層
の転送電極23を垂直方向にまっすぐ形成し、一方でセ
ンサ11のセンサ領域2を第3層の転送電極23側に延
出させて読み出しゲート部24を構成することも可能で
ある。この図4の場合、読み出しゲート部24以外の部
分では、センサ11のN+ 不純物領域2が転送電極23
側に延出していないことにより、その間がオフセット領
域28となる。このオフセット領域28により、この部
分ではセンサ11からの信号電荷の読み出しは行われな
い。これにより、図1及び図2に示した構成と同様に、
第2層の転送電極22A,22B及び第3層の転送電極
23A,23Bに読み出し用の高レベルの駆動電圧を供
給して、読み出し動作を行うことができる。
【0057】次に、本発明の他の実施の形態としてCC
D固体撮像素子の概略構成図(要部の平面図)を図5に
示す。また、図5のD−Dにおける断面図を図6に示
す。本実施の形態のCCD固体撮像素子では、特に各セ
ンサ11列とその右側即ち読み出しゲート部24とは反
対側の垂直転送レジスタ25との間にオフセット領域3
1が設けられている。このオフセット領域31では、図
6の断面図に示すように、センサ11のN+不純物領域
2が転送電極22A,23A(23B)に対して後退し
て形成されている。その他の構成は、先の実施の形態と
同様であるため、同一符号を付して重複説明を省略す
る。
【0058】本実施の形態によれば、センサ11とその
右側の垂直転送レジスタ25との間にオフセット領域3
1が設けられたことにより、先の実施の形態のチャネル
ストップ領域26と同様に、隣接する列との分離を行う
ことができる。また、基体1にP型のチャネルストップ
領域26を形成する工程が不要となるため、製造工程数
が削減される。
【0059】続いて、本発明の別の実施の形態のCCD
固体撮像素子の概略構成図(要部の平面図)を図7に示
す。本実施の形態のCCD固体撮像素子は、図1に示し
た先の実施の形態のCCD固体撮像素子の構成に対し
て、第2層の転送電極22(22A,22B)の電極部
の形状を変更したものである。即ち第2層の転送電極2
2(22A,22B)の電極部を読み出しゲート部24
側では広く、読み出しゲート部24とは反対の側では狭
く、その間を斜めに直線的に結んで形成している。
【0060】本実施の形態によれば、第2層の転送電極
22の電極部が読み出しゲート部24側で幅が広く形成
されていることにより、読み出し電圧を低減してもセン
サ11の信号電荷の読み出しを確実に行うことが可能に
なる。これにより、読み出し電圧を低減して、例えばC
CD固体撮像素子の消費電圧を低減したり、電源部や転
送クロックを供給する回路の構成を簡略化することが可
能になる。
【0061】また、読み出しゲート部24とは反対の側
では幅が狭く形成されていることにより、結果的に、垂
直転送レジスタ25において、第2層の転送電極22の
電極部の面積と、第3層の転送電極23が第2層の転送
電極22とオーバーラップせず転送チャネル5に臨む部
分との面積との比率を、図1に示した構成とほぼ同じに
することが可能になる。
【0062】これにより、垂直転送レジスタ25におい
て各層の転送電極21,22,23の下に蓄積される電
荷の量を等しくすることで、垂直転送レジスタ25の取
扱い電荷量の減少を防止し、垂直転送レジスタ25の取
扱い電荷量を図1に示した構成とほぼ同じにすることが
できる。従って、読み出し電圧以外の他の諸特性は、図
1に示した構成とほとんど変わらないようにすることが
できる。
【0063】また、本発明のさらに別の実施の形態とし
て、図5に示したCCD固体撮像素子の構成に対して、
図7と同様に第2層の転送電極22(22A,22B)
の電極部の形状を変更した場合のCCD固体撮像素子の
概略構成図(要部の平面図)を図8に示す。この図8に
示す構成の場合は、図5に示した構成のチャネルストッ
プ領域を形成する工程を省略することができる利点と、
図7に示した構成の読み出し電圧を低減することができ
る利点とを併せて実現することができる。
【0064】尚、図7や図8に示した実施の形態では、
第2層の転送電極22(22A,22B)の電極部の端
縁が斜めの直線とされているが、垂直転送レジスタ25
において必要な取扱い電荷量が確保されるならば、その
他の形状例えば階段状や曲線にしてもよい。
【0065】また、上述の各実施の形態では、第1層の
転送電極21が水平方向に帯状に形成されているが、図
9に示した構成と同様に、第1層の転送電極21を垂直
転送レジスタ25に沿って延長してその電極部の幅がそ
の導線部の幅より大きくなるようにしてもよい。実際に
は、垂直転送レジスタ25の各相の転送電極の取扱い電
荷量、即ち上述の各実施の形態では第1層、第2層及び
第3層の転送電極21,22,23の取扱い電荷量が等
しくなるように、各転送電極の寸法や間隔を設定する。
【0066】また、上述の各実施の形態では、第2相の
垂直転送クロックφV2A,φV2B及び第3相の垂直
転送クロックφV3A,φV3Bがいずれも2種類ずつ
である構成であったが、これらの垂直転送クロックを3
種類以上にして、読み出しのタイミングの変化をさらに
つけるようにしてもよい。
【0067】さらに、上述の各実施の形態では、本発明
をCCD固体撮像素子に適用して説明したが、光電変換
素子(センサ)に蓄積された信号電荷を転送して出力部
で信号電荷を電圧に変換して出力する構成の固体撮像素
子であれば、その他の構成の固体撮像素子にも本発明を
適用することができる。
【0068】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0069】
【発明の効果】上述の本発明によれば、ゲート部側の転
送電極と光電変換素子との間のオフセット領域の有無に
より、読み出しが行われるゲート部と読み出しが行われ
ない部分との区別がなされ、ゲート部の転送電極を特殊
な形状にする必要がなくなる。これにより、転送電極を
微細化が容易なパターンとすることができるため、セル
サイズの微細化を図ることを可能にする。従って本発明
により、固体撮像素子の多画素化や小型化を図ることが
できる。
【0070】また、本発明によれば、いわゆるAND型
の動作がなされる固体撮像素子において、複数の光電変
換素子の信号電荷の蓄積時間を列毎に又は/及び行毎に
独立して変えることにより、蓄積時間の異なる信号を得
ることができる。この蓄積時間は任意に変更して設定す
ることが可能である。従って、ダイナミックレンジが拡
大されて広いダイナミックレンジを有する信号を得るこ
とができる。さらに、蓄積時間の時刻のずれを小さくす
ることができるため、動解像度の向上を図ることができ
る。
【0071】また、光電変換素子のゲート部とは反対側
の垂直転送レジスタの第1の転送電極及び第2の転送電
極と、光電変換素子のセンサ領域との間にもオフセット
領域が設けられた構成としたときには、チャネルストッ
プ領域の形成工程が不要となるため、製造工程数を削減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のCCD固体撮像素子の
概略構成図(要部の平面図)である。
【図2】A 図1のA−Aにおける断面図である。 B 図1のB−Bにおける断面図である。 C 図1のC−Cにおける断面図である。
【図3】図1のCCD固体撮像素子におけるSVE方式
の動作の一形態を説明する図である。
【図4】図1の構成に対してセンサのセンサ領域を転送
電極側に延出させた構成の概略構成図(要部の平面図)
である。
【図5】本発明の他の実施の形態のCCD固体撮像素子
の概略構成図(要部の平面図)である。
【図6】図5のD−Dにおける断面図である。
【図7】本発明の別の実施の形態のCCD固体撮像素子
の概略構成図(要部の平面図)である。
【図8】本発明の別の実施の形態のCCD固体撮像素子
の概略構成図(要部の平面図)である。
【図9】AND型のCCD固体撮像素子の概略構成図
(要部の平面図)である。
【符号の説明】
1 半導体基体、2 N+ 不純物領域(センサ領域)、
3 正電荷蓄積領域、5転送チャネル、11 センサ、
21 第1層の転送電極、22,22A,22B 第2
層の転送電極、23,23A,23B 第3層の転送電
極、24 読み出しゲート部、25 垂直転送レジス
タ、26 チャネルストップ領域、27A,28,31
オフセット領域、φV1,φV2A,φV2B,φV
3A,φV3B 垂直転送クロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元配列された複数の光電変換素子
    と、 上記複数の光電変換素子で光電変換された信号電荷を読
    み出すゲート部と、 上記ゲート部により読み出された信号電荷を垂直方向に
    転送する複数の垂直転送レジスタと、 上記複数の垂直転送レジスタから転送された信号電荷を
    水平方向に転送する水平転送レジスタとを有し、 上記垂直転送レジスタに、それぞれ垂直方向に信号電荷
    の転送を行うための駆動電圧が供給される第1の転送電
    極及び第2の転送電極を少なくとも有し、 上記第1の転送電極は上記垂直転送レジスタと平行に配
    置され、上記第2の転送電極は上記垂直転送レジスタと
    垂直に配置され、 上記第1の転送電極及び上記第2の転送電極が上記ゲー
    ト部上にも形成されて、上記光電変換素子から信号電荷
    を読み出すための駆動電圧が供給され、上記第1の転送
    電極及び上記第2の転送電極の両方から供給される駆動
    電圧により、上記光電変換素子で光電変換された信号電
    荷の上記垂直転送レジスタへの読み出しが行われ、 上記信号電荷の上記垂直転送レジスタへの読み出しが行
    われる部分では、上記光電変換素子の上記ゲート部側の
    上記第1の転送電極又は上記第2の転送電極と、上記光
    電変換素子のセンサ領域とが隣接して形成され、 上記信号電荷の上記垂直転送レジスタへの読み出しが行
    われない部分では、上記光電変換素子の上記ゲート部側
    の転送電極と、上記光電変換素子のセンサ領域との間に
    オフセット領域が設けられたことを特徴とする固体撮像
    素子。
  2. 【請求項2】 上記光電変換素子の上記ゲート部とは反
    対側の上記垂直転送レジスタの上記第1の転送電極及び
    上記第2の転送電極と、上記光電変換素子のセンサ領域
    との間にもオフセット領域が設けられたことを特徴とす
    る請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 上記信号電荷の上記垂直転送レジスタへ
    の読み出しが行われる部分では、上記光電変換素子の上
    記ゲート部側の転送電極が上記光電変換素子のセンサ領
    域側に延出して形成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 上記信号電荷の上記垂直転送レジスタへ
    の読み出しが行われる部分では、上記光電変換素子のセ
    ンサ領域が上記ゲート部側に延出して形成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 2次元配列された複数の光電変換素子
    と、 上記複数の光電変換素子で光電変換された信号電荷を読
    み出すゲート部と、 上記ゲート部により読み出された信号電荷を垂直方向に
    転送する複数の垂直転送レジスタと、 上記複数の垂直転送レジスタから転送された信号電荷を
    水平方向に転送する水平転送レジスタとを有し、 上記垂直転送レジスタに、第1の転送電極及び第2の転
    送電極を少なくとも有する固体撮像素子に対して、 上記第1の転送電極及び上記第2の転送電極に、それぞ
    れ垂直方向に信号電荷の転送を行うための駆動電圧を供
    給すると共に、 上記第1の転送電極及び上記第2の転送電極に、上記光
    電変換素子から信号電荷を読み出すための駆動電圧も供
    給して、上記第1の転送電極及び上記第2の転送電極の
    両方から供給される駆動電圧により、上記複数の光電変
    換素子に対して、列毎に又は/及び行毎に独立して上記
    光電変換素子で光電変換された信号電荷の上記垂直転送
    レジスタへの読み出し動作を行うことを特徴とする固体
    撮像素子の駆動方法。
JP2000377573A 2000-12-12 2000-12-12 固体撮像素子及びその駆動方法 Pending JP2002185871A (ja)

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