JP2002185354A - 送受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 送受信装置において、送信信号の低電力制御
への切り換えを可能にして省電力化を図るとともにスイ
ッチ回路の集積化を容易にする。 【解決手段】 アンテナと送受信回路との間に設けられ
送信信号を増幅するパワーアンプ１０４と、パワーアン
プ１０４と並列にバンドパスフィルタ１０２によるバイ
パス路とを設け、前記パワーアンプとバンドパスフィル
タを選択する第１、第２のスイッチ回路１０１，１０３
と、前記第２のスイッチ回路と直列に接続し送受信を切
り換える第３のスイッチ回路１０６とを備え、低電力制
御時は、送信回路からの送信出力を前記バンドパスフィ
ルタによるバイパス路を選択するようにスイッチ回路１
０１、１０３を切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、アンテナを介し
て受信信号を受信する受信回路部と前記アンテナを介し
て送信信号を送信する送信回路部と有する送受信装置に
関し、詳しくは、低電力制御への切換を可能にして省電
力化を図ることで広範かつ多様な利用を実現した送受信
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近、携帯電話機とパーソナルコンピュ
ータ間の通信、各種モバイル機器とパーソナルコンピュ
ータ間の通信、パーソナルコンピュータ相互間の通信等
に、ブルートゥ−スの利用が検討されている。

【０００３】ブルートゥ−スは、２．４５ＧＨｚの無線
周波数技術を使用して、機器間を１Ｍｂｐｓのワイヤレ
スで接続するもので、このブルートゥ−スノートの利用
によりブックパーソナルコンピュータ、ハンドヘルド機
器、スマートフォンなどの間でのデータの共有、ネット
ワークアクセスポイント経由でＬＡＮ(Local Area Netk
ork)との接続等が可能になるものである。

【０００４】ところで、上記ブルートゥ−スにおいて
は、送信パワー（ｄＢｍ）として １）２０ｄＢｍ ｍａｘ （クラス１） ２）４ｄＢｍ ｍａｘ （クラス２） ３）０ｄＢｍ ｍａｘ （クラス３） の３クラスが設定されており、クラス１においては、例
えば、１００ｍまでの間での通信が可能になり、クラス
２においては、例えば、２５ｍまでの間での通信が可能
になり、クラス１においては、例えば、１０ｍまでの間
での通信が可能になるように構成されている。

【０００５】そして、クラス１においては、最大２０ｄ
Ｂｍの送信パワーを得るためにパワーアンプが必要にな
る。また、クラス２の最大４ｄＢｍの送信パワーおよび
クラス３の最大０ｄＢｍの送信パワーを得るためには、
送信回路の出力のみでパワーアンプを設ける必要がな
い。

【０００６】図６は、従来のクラス１に適合するブルー
トゥ−スを採用した送受信装置の一例を示すブロック図
である。

【０００７】図６において、この送受信装置は、ブルー
トゥ−スＩＣ４１０を搭載した送受信モジュール４００
として構成され、この送受信モジュール４００は、アン
テナ４０に接続され、送受の切り換えを行う送受切換ス
イッチ４０１と、この送受切換スイッチ４０１が接点ａ
側に切り換えられたときに、アンテナ４０で受信した受
信信号を通過させるバンドパスフィルタ４０２と、ブル
ートゥ−スＩＣ４１０の送信回路部４０４から送信され
た送信信号を電力増幅するパワーアンプ４０５と、この
パワーアンプ４０５に電源Ｖｄｄを供給する電源供給ス
イッチ４０６とブルートゥ−スＩＣ４１０とを具備して
構成され、ブルートゥ−スＩＣ４１０には、バンドパス
フィルタ４０２を通過した受信信号を受信して所定の受
信処理を行う受信回路部４０３と、送信信号を出力する
送信回路部４０４と、送受切換スイッチ４０１および電
源供給スイッチ４０６を制御する制御回路部４０７とを
具備して構成される。

【０００８】上記図６に示した従来の送受信装置におい
て、送信信号の送信時においては、制御回路部４０７の
制御出力により、電源供給スイッチ４０６をオンに切り
換えるとともに、送受切換スイッチ４０１を接点ｂ側に
切り換え、送信回路部４０４から出力される送信信号を
パワーアンプ４０５、送受切換スイッチ４０１を経由し
てアンテナ４０へ送信する。

【０００９】また、受信信号の受信時においては、制御
回路部４０７の制御出力により、電源供給スイッチ４０
６をオフに切り換えるとともに、送受切換スイッチ４０
１を接点ａ側に切り換え、アンテナ４０で受信した受信
信号をバンドパスフィルタ４０２を経由して受信回路部
４０３へ入力させる。

【００１０】ここで、送信回路部４０４は、例えば、０
ｄＢｍの送信パワーの送信信号を出力するように構成さ
れており、パワーアンプ４０５は、この送信回路部４０
４から出力された０ｄＢｍの送信パワーの送信信号を最
大２０ｄＢｍの送信パワーに電力増幅して送受切換スイ
ッチ４０１に出力する。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】さて、上記図６に示し
た従来の送受信装置において、送信信号の送信時におい
ては、送信回路部４０４から出力された送信信号は必ず
パワーアンプ４０５を通過するように構成されており、
例えば、通信対象機器が近接してパワーアンプ４０５の
出力を最小に絞った場合でも、電源供給スイッチ４０６
はオンに制御する必要があり、このために無駄な電力を
消費するという問題があり、また、パワーアンプ４０５
を省略してクラス２またはクラス３に適合するように送
受信モジュールを構成したのでは、通信対象機器が遠隔
の場合における通信ができなくなるという問題があっ
た。

【００１２】なお、特開２０００−２６９８３１には、
省電力化を図るために、パワーアンプをバイパスする構
成が開示されており、この構成は、２つのバイパス切り
替えスイッチにより、パワーアンプとバイパス路を切り
替えるものである。

【００１３】このバイパス構成は、非常にベーシックな
構成であるが、送信と受信の伝送路がアンテナの手前ま
でセパレートされているために、送信伝送路と受信伝送
路が共通の端子で出力されるＩＣ（集積回路）が使用で
きない。この種のＩＣは、送信回路と受信回路の切り替
えスイッチを内蔵することによって、出力端子を１つに
まとめ、構造を簡易にしたものである。

【００１４】また、実公平５−２００１９には、パワー
アンプをバイパスするだけでなく、さらに、受信用ロー
パスフィルタを該バイパス路内に設けて、省電力送信時
のスプリアス特性を向上させる構成が開示されている。
また、該バイパス路内に送受信切り替えスイッチを設け
て、パワーアンプへの高周波まわり込みをカットしてい
る。

【００１５】しかし、上記構成では、送信回路と受信回
路の切り替えスイッチがバイパス路内に組み込まれるた
め、このスイッチをＩＣに内蔵すると、ＩＣの出力端子
が２つ必要になるため、上記特開２０００−２６９８３
１と同じく、送信伝送路と受信伝送路が共通の端子で出
力されるＩＣは使用できない。

【００１６】そこで、この発明は、低電力制御への切換
を可能にして省電力化を図ることで広範かつ多様な利用
を可能にした送受信装置を提供することを目的とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】この発明の送受信装置
は、アンテナと、該アンテナを介する受信信号および送
信信号をそれぞれ処理する受信部および送信部を集積形
成した送受信ＩＣとを有する送受信装置において、前記
アンテナと前記送受信ＩＣとの間に設けられ、前記送信
信号を増幅する増幅路と、前記増幅路をバイパスするバ
イパス路と、前記増幅路と前記バイパス路とを切り替え
る第１のスイッチ部と、前記第１のスイッチに直列接続
され、前記受信部と前記送信部を切り替える第２のスイ
ッチ部とを具備することを特徴とする。

【００１８】上記構成により、高出力モードと低出力モ
ードの２通りのモードが１つのモジュールで実現でき
る。例えば、ブルートゥースモジュールの場合、２０ｄ
Ｂｍの高出力モードで使用する場合には、増幅路を使用
して送信信号を増幅出力し、４ｄＢｍまたは０ｄＢｍの
低出力モードで使用する場合には、バイパス路を介して
送受信を行えばよい。さらに、上記構成によれば、第１
のスイッチ部と第２のスイッチ部との接続を１本の伝送
路で実現することができる。

【００１９】また、前記第２のスイッチ部は、前記送受
信ＩＣ内に集積形成され、該送受信ＩＣは、前記第１の
スイッチ部に接続される出力端子を有することを特徴と
する。

【００２０】この構成によると、第２のスイッチ部を送
受信ＩＣ内に集積することで、該ＩＣの送受信信号出力
端子を１個で構成できる。さらに、このようなＩＣを使
用すれば、第２のスイッチがＩＣに内蔵された分だけ小
型化も図られる。

【００２１】また、前記バイパスを介する前記アンテナ
と前記送受信ＩＣとの間の伝送経路は、送受信兼用で使
用されることを特徴とする。

【００２２】この構成では、アンテナと送受信ＩＣとの
間を送受信兼用で使用することにより、第２のスイッチ
と送受信ＩＣとを１本の伝送路で接続することができ
る。すなわち、送受信ＩＣの送受信信号出力端子を１個
の端子で達成できる。電力増幅器が挿入された伝送路は
送受信兼用で使用できないため、本発明ではバイパス路
を使用している。

【００２３】また、前記バイパス路は、送受信兼用のバ
ンドバスフィルタを有することを特徴とする。

【００２４】バイパス路を通って電力増幅器に入力され
るノイズ成分が、該電力増幅器の動作を不安定にさせる
が、バイパス路にバンドバスフィルタを挿入しておけ
ば、受信帯域以外のノイズ成分をカットすることができ
る。電力増幅器は、低周波側の利得が大きいため、低周
波のノイズ成分が電力増幅器に帰還されると動作が不安
定になりやすい。送受信兼用のバンドパスフィルタ、即
ち、送受信周波数近傍に通過帯域を有するフィルタであ
れば、この低周波のノイズ成分をカットすることができ
る。

【００２５】また、この発明の送受信装置は、アンテナ
を介して受信信号を受信する受信回路部と前記アンテナ
を介して送信信号を送信する送信回路部と有する送受信
装置において、前記送信回路部から送信された送信信号
を増幅する電力増幅器と、バンドパスフィルタと、前記
アンテナを前記電力増幅器の出力若しくは前記バンドパ
スフィルタに選択的に接続する第１のスイッチ回路と、
前記電力増幅器の入力若しくは前記バンドパスフィルタ
を介する第１の信号線を第２の信号線に選択的に接続す
る第２のスイッチ回路と、前記受信信号の受信時には前
記第２の信号線を前記受信回路部に接続し、前記送信信
号の送信時には前記第２の信号線を前記送信回路部に接
続する第３のスイッチ回路と、低電力制御時には、前記
アンテナで受信した受信信号を前記第１のスイッチ回
路、前記バンドパスフィルタ、前記第２のスイッチ回
路、前記第３のスイッチ回路を介して前記受信回路部に
入力させ、前記送信回路部から出力された送信信号を前
記第３のスイッチ回路、前記第２のスイッチ回路、前記
バンドパスフィルタ、前記第１のスイッチ回路を介して
前記アンテナに出力するように前記第１のスイッチ回路
および前記第２のスイッチ回路を切り換える制御手段と
を具備することを特徴とする。

【００２６】ここで、前記電力増幅器に電力を供給する
第４のスイッチ回路を更に具備し、前記低電力制御時に
は、前記第４のスイッチ回路をオフに制御することを特
徴とする。

【００２７】このような構成によると、低電力制御時に
は、受信信号および送信信号が供にバンドパスフィルタ
を通過することになり、送信信号が電力増幅器を通過す
ることはないので、電力増幅器の電源をオフにする、す
なわち、電力増幅器に電力を供給する第４のスイッチ回
路をオフにすることができ、これにより大幅な省電力化
が可能になる。

【００２８】また、この発明の送受信装置は、受信信号
を受信する受信回路部、送信信号を送信する送信回路部
を具備する第１の装置と、前記送信回路部から送信され
た送信信号を増幅する電力増幅器、バンドパスフィル
タ、アンテナを前記電力増幅器の出力若しくは前記バン
ドパスフィルタに選択的に接続する第１のスイッチ回
路、前記電力増幅器の入力若しくは前記バンドパスフィ
ルタを介する第１の信号線を第２の信号線に選択的に接
続する第２のスイッチ回路、前記受信信号の受信時には
前記第２の信号線を前記受信回路部に接続し、前記送信
信号の送信時には前記第２の信号線を前記送信回路部に
接続する第３のスイッチ回路とを具備する第２の装置と
を具備し、低電力制御時には、前記アンテナで受信した
受信信号を前記第２の装置の前記第１のスイッチ回路、
前記バンドパスフィルタ、前記第２のスイッチ回路、前
記第３のスイッチ回路を介して前記第１の装置の前記受
信回路部に入力させ、前記第１の装置の前記送信回路部
から出力された送信信号を前記第２の装置の前記第３の
スイッチ回路、前記第２のスイッチ回路、前記バンドパ
スフィルタ、前記第１のスイッチ回路を介して前記アン
テナに出力するように前記第２の装置の前記第１のスイ
ッチ回路および前記第２のスイッチ回路を切り換えるこ
とを特徴とする。

【００２９】ここで、前記第２の装置は、前記電力増幅
器に電力を供給する第４のスイッチ回路を更に具備し、
前記低電力制御時には、前記第４のスイッチ回路をオフ
に制御することを特徴とする。

【００３０】上記構成において、上記第１の装置を第１
のモジュールとして構成し、上記第２の装置を第２のモ
ジュールとして構成すると、従来の送受信モジュールの
構成を大幅に変更することなく、上記第２のモジュール
を接続するだけで、大幅な省電力化を実現できる。

【００３１】

【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる送受信装
置の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。

【００３２】図１は、この発明に係わる送受信装置の一
実施の形態を示すブロック図である。

【００３３】図１において、この送受信装置は、ブルー
トゥ−スＩＣ１１０を搭載した送受信モジュール１００
として構成されるもので、ブルートゥ−スのクラス１に
対応できるものである。

【００３４】この送受信モジュール１０は、アンテナ１
０に接続された第１のスイッチ１０１と、この第１のス
イッチ１０１の接点ａに接続されたバンドパスフィルタ
１０２と、このバンドパスフィルタ１０２が接点ａに接
続され、パワーアンプ１０４が接点ｂに接続される第２
のスイッチ１０３と、その出力が第１のスイッチ１０１
の接点ｂに接続されるパワーアンプ１０４と、このパワ
ーアンプ１０６に電源Ｖｄｄを供給する電源供給スイッ
チ１０５と、ブルートゥ−スＩＣ１１０とを具備して構
成され、ブルートゥ−スＩＣ１１０は、第２のスイッチ
１０３に接続され、接点ｂに送信回路部１０７が接続さ
れ、接点ａに受信回路部１０８が接続される第３のスイ
ッチ１０６と、送信入力に基づき送信信号を出力する送
信回路部１０７と、受信信号を処理して受信出力を出力
する受信回路部１０８と、送信回路部１０７および受信
回路部１０８を制御するとともに、第１のスイッチ１０
１、第２のスイッチ１０３、第３のスイッチ１０６、電
源供給スイッチ１０５を制御する制御回路部１０９とを
具備して構成される。

【００３５】ここで、図１においては、この送受信装置
が低電力制御に切り換えられている場合を示す。この場
合、制御回路部１０９からのスイッチ切換制御信号によ
り、第１のスイッチ１０１は接点ａ側に切り換えられ、
第２のスイッチ１０３は接点ａ側に切り換えられ、電源
供給スイッチ１０５はオフに切り換えられている。

【００３６】また、第３のスイッチ１０６は、制御回路
部１０９の制御出力により、送信回路部１０７から送信
信号が出力されるタイミングおよび受信回路部１０８で
受信信号を受信するタイミングに同期して切り換えられ
る。

【００３７】すなわち、アンテナ１０で受信された受信
信号は、第１のスイッチ１０１、バンドパスフィルタ１
０２、第２のスイッチ１０３、第３のスイッチ１０６を
経由して受信回路部１０８に入力され、ここで所定の受
信処理がなされて受信出力としてこの送受信モジュール
１００の図示しない後段の回路部に出力される。

【００３８】また、送信回路部１０７は、この送受信モ
ジュール１００の図示しない前段の回路部から入力され
た送信入力に基づき送信信号を出力し、この送信信号
は、第３のスイッチ１０６、第２のスイッチ１０３、バ
ンドパスフィルタ１０２、第１のスイッチ１０１を経由
してアンテナ１０から送信される。

【００３９】ここで、この低電力制御時には、受信信号
および送信信号が供にバンドパスフィルタ１０２を通過
することになり、送信信号がパワーアンプ１０４を通過
することはないので、パワーアンプ１０４に電力を供給
する電源供給スイッチ１０５をオフにすることができ、
これにより大幅な省電力化が可能になる。

【００４０】なお、この実施の形態において、送信回路
部１０７は、０ｄＢｍの送信パワーの送信信号を出力す
るように構成され、また、受信回路部１０８は、微小の
受信信号を受信処理できるように構成されている。

【００４１】ここで、第２のスイッチ１０３とブルート
ゥ−スＩＣ１１０の第３のスイッチ１０６とを接続する
信号線１１０は、０ｄＢｍの送信信号および受信信号が
伝送されるので、送信信号および受信信号の干渉は最小
限に抑えられる。

【００４２】なお、送信回路部１０７を、４ｄＢｍの送
信パワーの送信信号を出力するように構成し、また、受
信回路部１０８を、微小の受信信号を受信処理できるよ
うに構成してもよい。

【００４３】図２は、図１に示した送受信装置の低電力
制御時における動作を説明するためのタイミングチャー
トである。

【００４４】図２において、図２の（ａ）は、低電力制
御時において、制御回路部１０９から第１のスイッチ１
０１、第２のスイッチ１０３、電源供給スイッチ１０５
に出力されるスイッチ切換制御信号を示し、図２の
（ｂ）は、低電力制御時における送信信号の送信タイミ
ングを示し、図２の（ｃ）は、低電力制御時における受
信信号の受信タイミングを示す。

【００４５】図２の（ａ）に示すスイッチ切換制御信号
がローレベルになった状態が低電力制御が行われる状態
であり、この状態において、制御回路部１０９からのス
イッチ切換制御信号により、第１のスイッチ１０１は接
点ａ側に切り換えられ、第２のスイッチ１０３は接点ａ
側に切り換えられ、電源供給スイッチ１０５はオフに切
り換えられる。

【００４６】また、制御回路部１０９から出力される制
御信号により、図２の（ｂ）および（ｃ）に示すよう
に、送信回路部１０７から送信信号が出力される送信タ
イミングおよび受信回路部１０８で受信信号を受信する
受信タイミングが制御され、これに同期して第３のスイ
ッチ１０６が接点ｂ側、接点ａ側に切り換えられる。

【００４７】図３は、図１に示した送受信装置が通常状
態であるときの各スイッチの切換態様を示したものであ
る。

【００４８】図１に示した送受信装置が低電力制御状態
でない通常状態、すなわち、ブルートゥ−スのクラス１
に適合して動作する状態においては、制御回路部１０９
からのスイッチ切換制御信号により、送信信号の送信時
には、第１のスイッチ１０１は接点ｂ側に切り換えら
れ、第２のスイッチ１０３は接点ｂ側に切り換えられ、
電源供給スイッチ１０５はオンに切り換えられる。

【００４９】また、この送信信号の送信時には、制御回
路部１０９からの制御信号により、送信回路部１０７か
らの送信信号の出力タイミングが制御されるとともに、
これに同期して第３のスイッチ１０６が接点ｂ側に切り
換えられる。

【００５０】なお、図３においては、この送信信号の送
信時における第１のスイッチ１０１、第２のスイッチ１
０３、第３のスイッチ１０６、電源供給スイッチ１０５
の切り換え状態を示している。

【００５１】この状態において、送信回路部１０７から
出力される送信信号は、第３のスイッチ１０６、第２の
スイッチ１０３、パワーアンプ１０４、第１のスイッチ
１０１を経由してアンテナ１０から送信される。この場
合、送信回路部１０７から出力される送信信号は、パワ
ーアンプ１０４で最大２０ｄＢｍに電力増幅される。

【００５２】また、受信信号の受信時には、制御回路部
１０９からのスイッチ切換制御信号により、第１のスイ
ッチ１０１は接点ａｂ側に切り換えられ、第２のスイッ
チ１０３は接点ａ側に切り換えられ、電源供給スイッチ
１０５はオフに切り換えられる。

【００５３】また、この受信信号の受信時には、制御回
路部１０９からの制御信号により、受信回路部１０８で
の受信信号の受信タイミングが制御されるとともに、こ
れに同期して第３のスイッチ１０６が接点ａ側に切り換
えられる。

【００５４】この状態で、アンテナ１０で受信した受信
信号は、第１のスイッチ１０１、バンドパスフィルタ１
０２、第２のスイッチ１０３、第３のスイッチ１０６を
経由して受信回路１０８に入力される。

【００５５】図４は、図３に示した通常時における送受
信装置の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。

【００５６】図４において、図４の（ａ）は、通常時、
すなわち、ブルートゥ−スのクラス１に適合して動作す
る状態において、制御回路部１０９から第１のスイッチ
１０１、第２のスイッチ１０３、電源供給スイッチ１０
５に出力されるスイッチ切換制御信号を示し、図４の
（ｂ）は、通常時における送信信号の送信タイミングを
示し、図４の（ｃ）は、通常時における受信信号の受信
タイミングを示す。

【００５７】この状態において、送信信号を送信する送
信時には、制御回路部１０９からのスイッチ切換制御信
号により、第１のスイッチ１０１は接点ｂ側に切り換え
られ、第２のスイッチ１０３は接点ｂ側に切り換えら
れ、電源供給スイッチ１０５はオンに切り換えられる。

【００５８】また、制御回路部１０９から出力される制
御信号により、図２の（ｂ）および（ｃ）に示すよう
に、送信回路部１０７から送信信号が出力される送信タ
イミングが制御され、これに同期して第３のスイッチ１
０６が接点ｂ側に切り換えられる。

【００５９】また、受信信号を受信する受信時には、制
御回路部１０９からのスイッチ切換制御信号により、第
１のスイッチ１０１は接点ａ側に切り換えられ、第２の
スイッチ１０３は接点ａ側に切り換えられ、電源供給ス
イッチ１０５はオフに切り換えられる。

【００６０】また、制御回路部１０９から出力される制
御信号により、図４の（ｂ）および（ｃ）に示すよう
に、受信回路部１０８で受信信号を受信する受信タイミ
ングが制御され、これに同期して第３のスイッチ１０６
が接点ａ側に切り換えられる。

【００６１】なお、上記実施の形態の送受信回路におい
て、ブルートゥ−スのクラス１に適合して動作する第１
の状態と低電力制御状態として動作する第２の状態と
は、ユーザがブルートゥ−スＩＣ１１０の制御回路部１
０９にその選択入力をマニュアルで設定することで、マ
ニュアルで切り換えるように構成してもよいし、また、
受信信号のレベルを検出して自動的に切り換えるように
構成してもよい。

【００６２】また、制御回路部１０９はその機能を一部
をブルートゥ−スＩＣ１１０の外に設けるように構成し
てもよい。

【００６３】図５は、この発明に係わる送受信装置の他
の実施の形態を示すブロック図である。

【００６４】この実施の形態の送受信装置は、ローパワ
ー切換モジュール２００とブルートゥ−スＩＣ３１０を
搭載した送受信モジュール３００とから構成される。

【００６５】ここで、ローパワー切換モジュール２００
は、アンテナ２０に接続された第１のスイッチ２０１
と、この第１のスイッチ２０１の接点ａに接続されたバ
ンドパスフィルタ２０２と、このバンドパスフィルタ２
０２が接点ａに接続され、パワーアンプ２０４が接点ｂ
に接続される第２のスイッチ２０３と、その出力が第１
のスイッチ２０１の接点ｂに接続されるパワーアンプ２
０４と、このパワーアンプ２０６に電源Ｖｄｄを供給す
る電源供給スイッチ２０５と、第２のスイッチ２０３に
接続され、接点ｂに送受信モジュール３００の送信回路
部３０１が接続され、接点ａに送受信モジュール３００
の受信回路部３０２が接続される第３のスイッチ２０６
とを具備して構成される。

【００６６】また、送受信モジュール３００は、送信入
力に基づき送信信号を出力する送信回路部３０１と、受
信信号を処理して受信出力を出力する受信回路部３０２
と、送信回路部３０１および受信回路部３０２を制御す
るとともに、ローパワー切換モジュール２００の第１の
スイッチ１０１、第２のスイッチ１０３、第３のスイッ
チ１０６、電源供給スイッチ１０５を制御する制御回路
部３０３とを具備して構成される。

【００６７】この実施の形態の送受信装置の動作は、図
１乃至図４で説明した送受信回路と同様であるが、この
ようにローパワー切換モジュール２００と送受信モジュ
ール３００とに分離して構成することにより、従来の送
受信モジュールの構成を大幅に変更することなく、ロー
パワー切換モジュール２００を接続するだけで、この発
明の低電力制御が可能になる。

【００６８】なお、上記各実施の形態においては、いず
れもブルートゥ−スを採用した送受信装置について示し
たが、ブルートゥ−ス以外の通信を行う場合にも同様に
適用できるのは勿論である。

【００６９】

【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
アンテナを介して受信信号を受信する受信回路部と前記
アンテナを介して送信信号を送信する送信回路部と有す
る送受信装置において、前記送信回路部から送信された
送信信号を増幅する電力増幅器と、バンドパスフィルタ
と、前記アンテナを前記電力増幅器の出力若しくは前記
バンドパスフィルタに選択的に接続する第１のスイッチ
回路と、前記電力増幅器の入力若しくは前記バンドパス
フィルタを介する第１の信号線を第２の信号線に選択的
に接続する第２のスイッチ回路と、前記受信信号の受信
時には前記第２の信号線を前記受信回路部に接続し、前
記送信信号の送信時には前記第２の信号線を前記送信回
路部に接続する第３のスイッチ回路と、低電力制御時に
は、前記アンテナで受信した受信信号を前記第１のスイ
ッチ回路、前記バンドパスフィルタ、前記第２のスイッ
チ回路、前記第３のスイッチ回路を介して前記受信回路
部に入力させ、前記送信回路部から出力された送信信号
を前記第３のスイッチ回路、前記第２のスイッチ回路、
前記バンドパスフィルタ、前記第１のスイッチ回路を介
して前記アンテナに出力するように前記第１のスイッチ
回路および前記第２のスイッチ回路を切り換える制御手
段とを具備して構成したので、低電力制御への切換を行
うことで省電力化を図ることができ、これにより広範か
つ多様な利用を可能にした送受信装置を提供することが
できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係わる送受信装置の一実施の形態を
示すブロック図である。

【図２】図１に示した送受信装置の低電力制御時におけ
る動作を説明するためのタイミングチャートである。

【図３】図１に示した送受信装置が通常状態であるとき
の各スイッチの切換態様を示したものである。

【図４】図３に示した通常時における送受信装置の動作
を説明するためのタイミングチャートである。

【図５】この発明に係わる送受信装置の他の実施の形態
を示すブロック図である。

【図６】従来のクラス１に適合するブルートゥ−スを採
用した送受信装置の一例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１０ アンテナ １００ 送受信モジュール １０１ 第１のスイッチ １０２ バンドパスフィルタ １０３ 第２のスイッチ １０４ パワーアンプ １０５ 電源供給スイッチ １０６ 第３のスイッチ １０７ 送信回路部 １０８ 受信回路部 １０９ 制御回路部 １１０ ブルートゥ−スＩＣ ２０ アンテナ ２００ ローパワー切換モジュール ２０１ 第１のスイッチ ２０２ バンドパスフィルタ ２０３ 第２のスイッチ ２０４ パワーアンプ ２０５ 電源供給スイッチ ２０６ 第３のスイッチ ３００ 送受信モジュール ３０１ 送信回路部 ３０２ 受信回路部 ３０３ 制御回路部 ３１０ ブルートゥ−スＩＣ ４０ アンテナ ４０１ 送受切換スイッチ ４０２ バンドパスフィルタ ４０３ 受信回路部 ４０４ 送信回路部 ４０５ パワーアンプ ４０６ 電源供給スイッチ ４０７ 制御回路部 ４１０ ブルートゥ−スＩＣ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アンテナと、該アンテナを介する受信信
   号および送信信号をそれぞれ処理する受信部および送信
   部を集積形成した送受信集積回路とを有する送受信装置
   において、 前記アンテナと前記送受信集積回路との間に設けられ、
   前記送信信号を増幅する増幅路と、 前記増幅路をバイパスするバイパス路と、 前記増幅路と前記バイパス路とを切り替える第１のスイ
   ッチ部と、 前記第１のスイッチに直列接続され、前記受信部と前記
   送信部を切り替える第２のスイッチ部とを具備すること
   を特徴とする送受信装置。
2. 【請求項２】 前記第２のスイッチ部は、 前記送受信集積回路内に集積形成され、該送受信集積回
   路は、前記第１のスイッチ部に接続される出力端子を有
   することを特徴とする請求項１記載の送受信装置。
3. 【請求項３】 前記バイパスを介する前記アンテナと
   前記送受信集積回路との間の伝送経路は、 送受信兼用で使用されることを特徴とする請求項１記載
   の送受信装置。
4. 【請求項４】 前記バイパス路は、送受信兼用のバンド
   バスフィルタを有することを特徴とする請求項４記載の
   送受信装置。
5. 【請求項５】 アンテナを介して受信信号を受信する受
   信回路部と前記アンテナを介して送信信号を送信する送
   信回路部と有する送受信装置において、 前記送信回路部から送信された送信信号を増幅する電力
   増幅器と、 バンドパスフィルタと、 前記アンテナを前記電力増幅器の出力若しくは前記バン
   ドパスフィルタに選択的に接続する第１のスイッチ回路
   と、 前記電力増幅器の入力若しくは前記バンドパスフィルタ
   を介する第１の信号線を第２の信号線に選択的に接続す
   る第２のスイッチ回路と、 前記受信信号の受信時には前記第２の信号線を前記受信
   回路部に接続し、前記送信信号の送信時には前記第２の
   信号線を前記送信回路部に接続する第３のスイッチ回路
   と、 低電力制御時には、前記アンテナで受信した受信信号を
   前記第１のスイッチ回路、前記バンドパスフィルタ、前
   記第２のスイッチ回路、前記第３のスイッチ回路を介し
   て前記受信回路部に入力させ、前記送信回路部から出力
   された送信信号を前記第３のスイッチ回路、前記第２の
   スイッチ回路、前記バンドパスフィルタ、前記第１のス
   イッチ回路を介して前記アンテナに出力するように前記
   第１のスイッチ回路および前記第２のスイッチ回路を切
   り換える制御手段とを具備することを特徴とする送受信
   装置。
6. 【請求項６】 前記電力増幅器に電力を供給する第４の
   スイッチ回路を更に具備し、 前記低電力制御時には、前記第４のスイッチ回路をオフ
   に制御することを特徴とする請求項５記載の送受信装
   置。
7. 【請求項７】 受信信号を受信する受信回路部、 送信信号を送信する送信回路部を具備する第１の装置
   と、 前記送信回路部から送信された送信信号を増幅する電力
   増幅器、 バンドパスフィルタ、 アンテナを前記電力増幅器の出力若しくは前記バンドパ
   スフィルタに選択的に接続する第１のスイッチ回路、 前記電力増幅器の入力若しくは前記バンドパスフィルタ
   を介する第１の信号線を第２の信号線に選択的に接続す
   る第２のスイッチ回路、 前記受信信号の受信時には前記第２の信号線を前記受信
   回路部に接続し、前記送信信号の送信時には前記第２の
   信号線を前記送信回路部に接続する第３のスイッチ回路
   とを具備する第２の装置とを具備し、 低電力制御時には、前記アンテナで受信した受信信号を
   前記第２の装置の前記第１のスイッチ回路、前記バンド
   パスフィルタ、前記第２のスイッチ回路、前記第３のス
   イッチ回路を介して前記第１の装置の前記受信回路部に
   入力させ、前記第１の装置の前記送信回路部から出力さ
   れた送信信号を前記第２の装置の前記第３のスイッチ回
   路、前記第２のスイッチ回路、前記バンドパスフィル
   タ、前記第１のスイッチ回路を介して前記アンテナに出
   力するように前記第２の装置の前記第１のスイッチ回路
   および前記第２のスイッチ回路を切り換えることを特徴
   とする送受信装置。
8. 【請求項８】 前記第２の装置は、 前記電力増幅器に電力を供給する第４のスイッチ回路を
   更に具備し、 前記低電力制御時には、前記第４のスイッチ回路をオフ
   に制御することを特徴とする請求項７記載の送受信装
   置。