JP2002185209A - バンドパスフィルタ - Google Patents

バンドパスフィルタ

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JP2002185209A
JP2002185209A JP2000374859A JP2000374859A JP2002185209A JP 2002185209 A JP2002185209 A JP 2002185209A JP 2000374859 A JP2000374859 A JP 2000374859A JP 2000374859 A JP2000374859 A JP 2000374859A JP 2002185209 A JP2002185209 A JP 2002185209A
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resonator
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planar
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JP2000374859A
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Chandra Kundyu Arun
アルン・チャンドラ・クンデュ
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TDK Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/207Hollow waveguide filters
    • H01P1/208Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure
    • H01P1/2088Integrated in a substrate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P7/00Resonators of the waveguide type
    • H01P7/10Dielectric resonators

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な機械的強度を確保しつつそのサイズが
小型化されたバンドパスフィルタを提供する。 【解決手段】 断面からこれと平行な他の断面までの領
域に属する第1の部分並びに第1の部分によって分断さ
れる第2及び第3の部分からなる実質的に直方体である
誘電体ブロック2と、誘電体ブロック2の表面に形成さ
れたメタライズとを有し、これにより、第1の部分によ
って遮断導波管14が構成され、第2及び第3の部分に
よって第1及び第2の共振器15、16がそれぞれ構成
されるバンドパスフィルタであって、メタライズが、前
記断面と実質的に直交する誘電体ブロック2の第1の表
面上に形成された容量性電極片を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンドパスフィル
タに関し、さらに詳細には、十分な機械的強度を確保し
つつそのサイズが小型化されたバンドパスフィルタに関
する。
【0002】
【従来の技術】今日、携帯電話に代表される情報通信端
末の小型化にはめざましいものがあり、これには情報通
信端末に組み込まれる各種部品の小型化が大きく寄与し
ている。情報通信端末に組み込まれる最も重要な部品の
一つにフィルタ部品がある。
【0003】この種のフィルタ部品としては、例えば、
特開2000−68711号公報や特開2000−18
3616号公報に記載されているように、誘電体からな
るブロックに複数の貫通孔が形成され、これらの内壁に
メタライズが施されたタイプのフィルタ部品が知られて
いる。また、別のタイプのフィルタ部品として、「Nove
l Dielectric Waveguide Components - Microwave Appl
ications of New Ceramic Materials(PROCEEDINGS OF
THE IEEE, VOL.79, NO.6, JUNE 1991)、p734,Fig.31」
に記載されているように、凹凸を有する誘電体ブロック
の表面にメタライズが施されたタイプのフィルタ部品が
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、携帯電話に代表
される情報通信端末にはさらなる小型化が求められてお
り、このため、これに組み込まれるフィルタ部品、例え
ばバンドパスフィルタにもさらなる小型化が要求されて
いる。
【0005】しかしながら、上述したような各タイプの
フィルタ部品は、本体である誘電体ブロックの内部に貫
通孔が形成されていたり、表面に凹凸が形成されている
ことから機械的強度が低く、これがフィルタ部品の小型
化を妨げる大きな要因となっていた。すなわち、誘電体
ブロックの内部に貫通孔を形成するタイプのフィルタ部
品においては、誘電体ブロックのうち貫通孔が形成され
ている部分において機械的強度が不足し、誘電体ブロッ
クの表面に凹凸を形成するタイプのフィルタ部品におい
ては、誘電体ブロックのうち凹部において機械的強度が
不足するため、フィルタ部品のサイズとしては、このよ
うな部分おいても十分な機械的強度が確保されるような
サイズに制限される。
【0006】このように、従来のフィルタ部品において
は、十分な機械的強度を確保しつつそのサイズを小型化
することは困難であった。このため、十分な機械的強度
が確保され、且つ、サイズが小型化されたフィルタ部品
が望まれていた。
【0007】したがって、本発明の目的は、十分な機械
的強度を確保しつつそのサイズが小型化されたバンドパ
スフィルタを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
一断面からこれと平行な他の断面までの領域に属する第
1の部分並びに前記第1の部分によって分断される第2
及び第3の部分からなる実質的に直方体である誘電体ブ
ロックと、前記誘電体ブロックの表面に形成されたメタ
ライズとを有し、これにより、前記第1の部分によって
遮断導波管が構成され、前記第2及び第3の部分によっ
て第1及び第2の共振器がそれぞれ構成されるバンドパ
スフィルタであって、前記メタライズが、前記断面と実
質的に直交する前記誘電体ブロックの第1の表面上に形
成された容量性電極片を含むことを特徴とするバンドパ
スフィルタによって達成される。
【0009】本発明によれば、誘電体ブロックの第1の
表面上に形成された容量性電極片により、第1及び第2
の共振器間に所定の結合係数が与えられるので、直方体
である誘電体ブロックによってバンドパスフィルタを構
成することが可能となる。このように、本発明にかかる
バンドパスフィルタは直方体であることから、その機械
的強度が非常に高い。したがって、十分な機械的強度を
確保しつつそのサイズを小型化することが可能となる。
【0010】本発明の好ましい実施態様においては、前
記容量性電極片が、前記誘電体ブロックの少なくとも前
記第2及び第3の部分に形成されている。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記容量性電極片が、前記誘電体ブロックの前記第
1の部分にも形成されており、これにより、前記第1乃
至第3の部分に形成された容量性電極片が一体的となっ
ている。
【0012】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記容量性電極片のうち、前記第2の部分に形成さ
れている部分と前記第3の部分に形成されている部分と
は、互いに同一形状を有する。
【0013】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記メタライズが、前記断面と実質的に平行である
前記誘電体ブロックの第2の表面上に形成された第1の
信号電極と、前記断面と実質的に平行である前記誘電体
ブロックの第3の表面上に形成された第2の信号電極と
をさらに含む。
【0014】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記誘電体ブロックの前記第2の部分と前記第3の
部分とが、互いに同一形状を有する。
【0015】本発明の前記目的はまた、ほぼ全面に導体
層が形成された上面及び底面と、前記上面及び底面に形
成された導体層を短絡する短絡面と、前記短絡面と対向
する第1の開放面と、前記短絡面と直交する第2の開放
面と、前記第2の開放面と対向する第3の開放面とをそ
れぞれ備える第1及び第2の平板状共振器と、前記第1
の平板状共振器の前記第2の開放面の全面及び前記第2
の平板状共振器の前記第2の開放面の全面に接するよう
に前記第1及び第2の平板状共振器間に設けられた遮断
導波管と、前記第1の平板状共振器の前記第1の開放面
に設けられた第1の容量性電極片と、前記第2の平板状
共振器の前記第1の開放面に設けられた第2の容量性電
極片と、前記第1の平板状共振器の前記第3の開放面に
設けられた第1の信号電極と、前記第2の平板状共振器
の前記第3の開放面に設けられた第2の信号電極とを備
えるバンドパスフィルタによって達成される。
【0016】本発明によれば、第1及び第2の容量性電
極片により、第1及び第2の平板状共振器間に所定の結
合係数が与えられるので、全体として凹部がない形状に
よってバンドパスフィルタを構成することが可能とな
る。このように、本発明にかかるバンドパスフィルタは
凹部のない形状であることから、その機械的強度が非常
に高い。したがって、十分な機械的強度を確保しつつそ
のサイズを小型化することが可能となる。
【0017】本発明の好ましい実施態様においては、外
形が実質的に直方体である。
【0018】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1の平板状共振器と前記第2の平板状共振器
とが、互いに同一形状を有する。
【0019】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1の平板状共振器の前記第1の開放面と、前
記第2の平板状共振器の前記第1の開放面とが、互いに
同一平面上に存在する。
【0020】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1の平板状共振器の前記底面に形成された前
記導体層と、前記第2の平板状共振器の前記底面に形成
された前記導体層とが、前記遮断導波管の底面に形成さ
れた導体層によって短絡されている。
【0021】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1の容量性電極片と前記第2の容量性電極片
とが、前記遮断導波管の側面に形成された導体層によっ
て短絡されている。
【0022】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1の容量性電極片が、前記第1の平板状共振
器の前記底面に形成された前記導体層と短絡されてお
り、前記第2の容量性電極片が、前記第2の平板状共振
器の前記底面に形成された前記導体層と短絡されてい
る。
【0023】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1の信号電極が、前記第1の平板状共振器の
前記第3の開放面のうち前記第1の開放面に近い側に形
成されており、前記第2の信号電極が、前記第2の平板
状共振器の前記第3の開放面のうち前記第1の開放面に
近い側に形成されており、前記第1の信号電極と前記第
1の平板状共振器の前記上面及び底面に形成された前記
導体層との短絡が防止されており、前記第2の信号電極
と前記第2の平板状共振器の前記上面及び底面に形成さ
れた前記導体層との短絡が防止されている。
【0024】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記第1の信号電極が、前記第1の平板状共振器の
前記第3の開放面のうち前記短絡面に近い側に形成され
ており、前記第2の信号電極が、前記第2の平板状共振
器の前記第3の開放面のうち前記短絡面に近い側に形成
されており、前記第1の信号電極と前記第1の平板状共
振器の前記底面に形成された前記導体層との短絡が防止
されている一方、前記第1の信号電極と前記第1の平板
状共振器の前記上面に形成された前記導体層とが短絡さ
れており、前記第2の信号電極と前記第2の平板状共振
器の前記底面に形成された前記導体層との短絡が防止さ
れている一方、前記第2の信号電極と前記第2の平板状
共振器の前記上面に形成された前記導体層とが短絡され
ている。
【0025】本発明の前記目的はまた、ほぼ全面に導体
層が形成された上面及び底面と、前記上面及び底面に形
成された導体層を短絡する短絡面と、前記短絡面と対向
する第1の開放面と、前記短絡面と直交する第2の開放
面と、前記第2の開放面と対向する第3の開放面とをそ
れぞれ備える第1及び第2の平板状共振器と、前記第1
の平板状共振器の前記第2の開放面の全面及び前記第2
の平板状共振器の前記第2の開放面の全面に接するよう
に前記第1及び第2の平板状共振器間に設けられた遮断
導波管と、前記第1の平板状共振器の前記第3の開放面
に設けられた第1の信号電極と、前記第2の平板状共振
器の前記第3の開放面に設けられた第2の信号電極とを
備え、これにより前記第1の信号電極と前記導体層との
間に第1の共振回路が構成され、前記第2の信号電極と
前記導体層との間に第2の共振回路が構成され、前記第
1の共振回路と前記第2の共振回路との間に結合共振回
路が与えられたバンドパスフィルタであって、前記第1
の共振回路に並列な付加キャパシタンス及び前記第2の
共振回路に並列な付加キャパシタンスを与える手段がさ
らに備えられていることを特徴とするバンドパスフィル
タによって達成される。
【0026】本発明の好ましい実施態様においては、外
形が実質的に直方体である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の好ましい実施態様について詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
るバンドパスフィルタ1を一方向から見た略斜視図であ
り、図2は、バンドパスフィルタ1を逆方向から見た略
斜視図である。
【0029】図1及び図2に示されるように、本実施態
様にかかるバンドパスフィルタ1は、誘電体ブロック2
及びその表面に施された各種のメタライズによって構成
される。誘電体ブロック2は、ε=93という比較的
高い比誘電率の誘電体材料で形成されており、図1に示
されるように、その外形は、長さが5.0mm、幅が
3.4mm、厚さが1.0mmの直方体である。すなわ
ち、誘電体ブロック2は、貫通孔や凹凸を有していな
い。
【0030】また、誘電体ブロック2は、その一断面か
らこれと平行な他の断面までの領域に属する第1の部分
と、第1の部分によって分断される第2及び第3の部分
とからなる。但し、誘電体ブロック2は、物理的に別個
である第1乃至第3の部分の結合によって構成されてい
るのではなく、あくまで誘電体ブロック2は物理的に単
体であって、その各部分を便宜上、第1乃至第3の部分
と呼んでいるにすぎない。
【0031】誘電体ブロック2の第1の部分は、直方体
である誘電体ブロック2の中央に位置し、その大きさ
は、長さが0.2mm、幅が3.4mm、厚さが1.0
mmである。また、誘電体ブロック2の第2の部分と第
3の部分とは互いに対称形であり、その大きさは、いず
れも長さが2.4mm、幅が3.4mm、厚さが1.0
mmである。尚、第1乃至第3の部分の「長さ」、
「幅」及び「厚さ」を規定する方向の定義は、誘電体ブ
ロック2の「長さ」、「幅」及び「厚さ」を規定する方
向の定義と同じである。
【0032】また、誘電体ブロック2は、上面、底面及
び4つの側面を有し、これら4つの側面のうち、第2の
部分の端面となる面を「第1の側面」と定義し、第3の
部分の端面となる面を「第2の側面」と定義し、残りの
2つの面を「第3の側面」及び「第4の側面」と定義す
る。したがって、誘電体ブロック2の上面及び底面は、
いずれも5.0mm(長さ)×3.4mm(幅)の面積
を有し、第1及び第2の側面は、いずれも1.0mm
(厚さ)×3.4mm(幅)の面積を有し、第3及び第
4の側面は、いずれも5.0mm(長さ)×1.0mm
(厚さ)の面積を有することになる。
【0033】図1及び図2に示されるように、誘電体ブ
ロック2の上面のうち第2及び第3の部分に対応する領
域の全面には、金属層3、4がそれぞれ設けられ、誘電
体ブロック2の第3の側面のうち第2及び第3の部分に
対応する領域の全面には、金属層5、6がそれぞれ設け
られ、誘電体ブロック2の底面には、切り欠き部7、8
を除く全面に金属層9が設けられており、これら金属層
3、4、5、6、9は互いに短絡されている。これら金
属層3、4、5、6、9には、接地電位が与えられる。
【0034】また、図1及び図2に示されるように、誘
電体ブロック2の第1の側面には、高さが0.9mm、
幅が1.2mmの励振電極10が形成されている。かか
る励振電極10は、切り欠き部7によって底面に設けら
れた金属層9との接触が妨げられている。同様に、誘電
体ブロック2の第2の側面には、高さが0.9mm、幅
が1.2mmの励振電極11が形成されている。かかる
励振電極11は、切り欠き部8によって底面に設けられ
た金属層9との接触が妨げられている。これら励振電極
10、11は、一方が入力電極、他方が出力電極として
用いられる。
【0035】さらに、図1に示されるように、誘電体ブ
ロック2の第4の側面のうち第2の部分に対応する領域
には、高さが0.35mm、幅が1.6mmの第1の容
量性電極片12が形成されており、誘電体ブロック2の
第4の側面のうち第3の部分に対応する領域には、高さ
が0.35mm、幅が1.6mmの第2の容量性電極片
13が形成されている。第1及び第2の容量性電極片1
2、13は、誘電体ブロック2の底面に設けられた金属
層9と接触している。尚、第1及び第2の容量性電極片
12、13の「幅」を定義する方向は、誘電体ブロック
2の長さを定義する方向に対応している。
【0036】上記金属層3、4、5、6、9、励振電極
10、11、第1及び第2の容量性電極片12、13
は、いずれも銀からなる。但し、本発明においてこれら
を銀によって構成することは必須ではなく、他の金属を
用いても構わない。また、上記金属層3、4、5、6、
9、励振電極10、11、第1及び第2の容量性電極片
12、13を誘電体ブロック2の表面に形成する方法と
しては、スクリーン印刷法を用いることが好ましい。
【0037】また、誘電体ブロック2の他の表面には金
属層や電極は形成されておらず、開放面となっている。
【0038】以上の構成により、誘電体ブロック2のう
ち、第1の部分及びその表面に形成された金属層は遮断
導波管14を構成し、誘電体ブロック2のうち、第2の
部分及びその表面に形成された金属層等は第1の共振器
15を構成し、誘電体ブロック2のうち、第3の部分及
びその表面に形成された金属層等は第2の共振器16を
構成する。遮断導波管14は、エバネセントなEモード
の導波管であり、第1の共振器15及び第2の共振器1
6は、いずれもλ/4誘電体共振器である。
【0039】ここで、第1の共振器15及び第2の共振
器16により構成されるλ/4誘電体共振器の原理につ
いて説明する。
【0040】図3は、一般的なλ/2誘電体共振器の構
成を示す略斜視図である。
【0041】図3に示されるように、一般的なλ/2誘
電体共振器は、誘電体ブロック20と、誘電体ブロック
20の上面にコーティングされた金属層21と、誘電体
ブロック20下面にコーティングされた金属層22とを
備える。誘電体ブロック20の上面に形成された金属層
21はフローティングされており、誘電体ブロック20
の下面に形成された金属層22は接地されている。誘電
体ブロック20の4つの側面は、全て開放面となってい
る。図3においては、λ/2誘電体共振器を構成する誘
電体ブロック20の一辺の長さがa、厚さがtで示され
ている。
【0042】このλ/2誘電体共振器において、z軸方
向のTEMモードを想定すると、同図の矢印23で示す
ように、負の最大電界はz=0の平面にあり、正の最大
電界はz=aの平面にある。最小(ゼロ)電界は、明ら
かに、共振器の対称面であるz=a/2の平面24内に
ある。
【0043】このようなλ/2誘電体共振器をこの対称
面24に沿って分割すれば、2つのλ/4誘電体共振器
を得ることができる。このようにして得られたλ/4誘
電体共振器では、z=a/2の平面は完全な電気導体
(PEC)として動作する。
【0044】図4は、このようにして得られたλ/4誘
電体共振器の構成を示す略斜視図である。
【0045】図4に示されるように、λ/4誘電体共振
器は、誘電体ブロック30と、誘電体ブロック30の上
面にコーティングされた金属層31と、誘電体ブロック
30下面にコーティングされた金属層32と、誘電体ブ
ロック30の一つの側面にコーティングされた金属層3
4とを備える。誘電体ブロック30の他の3つの側面は
開放面となっている。誘電体ブロック30の下面に形成
された金属層32は接地されている。誘電体ブロック3
0の一側面に形成された金属層34は、λ/2共振器の
完全な電気導体(PEC)に相当し、上面に形成された
金属層31と下面の金属層32とを短絡している。な
お、同図において、矢印33は電界、矢印35は電流を
それぞれ示している。
【0046】図4に示されるλ/4誘電体共振器の共振
周波数は、図3に示されるλ/2誘電体共振器の共振周
波数と原理的には同じである。誘電体ブロック30の材
料として比較的に比誘電率の高い材料を用いれば、電磁
界閉じ込め特性は十分に強く、しかも、λ/4誘電体共
振器の電磁界分布は、λ/2誘電体共振器の対称面24
に沿って分割して考えたλ/2誘電体共振器の電磁界分
布とほぼ同じである。図3及び図4に示されるように、
λ/4誘電体共振器の容積はλ/2誘電体共振器の半分
である。その結果、λ/4誘電体共振器の総エネルギ量
もλ/2誘電体共振器の半分となる。それにもかかわら
ず、エネルギ損失がλ/2誘電体共振器の約50%に減
少するため、λ/4誘電体共振器の無負荷Q値(Q
は、λ/2誘電体共振器とほぼ一定となる。即ち、λ/
4誘電体共振器は、共振周波数及び無負荷Q値(Q
を大きく変えることなく、寸法を大幅に小型化すること
ができる。
【0047】図5は、λ/4誘電体共振器が発生する電
界及び磁界を説明ための図である。
【0048】図5に示されるように、λ/4誘電体共振
器の磁界36は、誘電体ブロック30の一側面に形成さ
れた金属層34の部分で最大となり、金属層34をリン
クすることによって付加的な直列インダクタンスの影響
を共振周波数に与えることとなる。このため、通常、λ
/4誘電体共振器の共振周波数は、λ/2誘電体共振器
の共振周波数よりやや低くなる。
【0049】また、この種のλ/4誘電体共振器におい
ては、その無負荷Q値(Q)が誘電体ブロックの厚さ
及び長さに依存する。具体的には、λ/4誘電体共振器
の無負荷Q値(Q)は、誘電体ブロックの厚さがある
値以下である第1の領域においては、誘電体ブロックが
厚くなるにつれて増大し、誘電体ブロックの厚さがある
値以上である第2の領域においては、誘電体ブロックが
厚くなるにつれて減少する。さらに、λ/4誘電体共振
器の無負荷Q値(Q)は、誘電体ブロックの長さがあ
る値以下である第1の領域においては、誘電体ブロック
の幅に比例して増大し、誘電体ブロックの長さがある値
以上である第2の領域においては、誘電体ブロックの長
さとは無関係にほぼ一定の値となる。ここで、第1の領
域と第2の領域を画定する誘電体ブロックの厚さや幅
は、共振周波数によって異なる。したがって、λ/4誘
電体共振器の無負荷Q値(Q)を所望の値とするため
には、λ/4誘電体共振器を構成する誘電体ブロックの
厚さ及び長さを最適化すれば良い。
【0050】さらに、この種のλ/4誘電体共振器にお
いては、その最低次モード(TEMモード)における共
振周波数が誘電体ブロックの幅に依存し、その厚みや長
さにはほとんど依存しない。具体的には、誘電体ブロッ
クの幅が短くなるにつれてその共振周波数は高くなる。
したがって、λ/4誘電体共振器の共振周波数を所望の
値とするためには、λ/4誘電体共振器を構成する誘電
体ブロックの幅を最適化すれば良い。
【0051】以上がλ/4誘電体共振器の原理であり、
本実施態様にかかるバンドパスフィルタ1は、このよう
なλ/4誘電体共振器が2つ用られ、これらの間に、エ
バネセントなEモードの導波管を構成する遮断導波管1
4が配置されてなる。
【0052】図6は、本実施態様にかかるバンドパスフ
ィルタ1の等価回路図である。
【0053】図6において、遮断導波管14はL−C並
列回路40で表されており、第1の共振器15及び第2
の共振器16は、2つのL−C並列回路41及び42で
それぞれ表されている。L−C並列回路41及び42に
含まれるCは、それぞれ第1及び第2の容量性電極片
12及び13によるものである。励振電極10及び11
は、2つのキャパシタCで表されている。
【0054】図7は、バンドパスフィルタ1の周波数特
性を示すグラフである。
【0055】図7においては、反射係数がS11で示さ
れており、透過係数がS21で示されている。図7に示
されるように、バンドパスフィルタ1の共振周波数は約
2.45GHzであり、3dB通過帯域幅は約120M
Hzである。
【0056】次に、バンドパスフィルタ1に設けられた
第1及び第2の容量性電極片12及び13の機能につい
て説明する。
【0057】バンドパスフィルタ1に設けられた第1及
び第2の容量性電極片12及び13の機能を説明するに
当たり、まず、バンドパスフィルタ1から第1及び第2
の容量性電極片12、13を削除したモデルについて説
明する。
【0058】図8は、バンドパスフィルタ1から第1及
び第2の容量性電極片12、13を削除したモデルを一
方向から見た略斜視図であり、図9は、このモデルを逆
方向から見た略斜視図である。
【0059】かかるモデルは、遮断導波管14、第1の
共振器43及び第2の共振器44によって構成される。
第1の共振器43及び第2の共振器44は、いずれもλ
/4誘電体共振器である。
【0060】図10は、図8及び図9に示されるモデル
の等価回路図である。
【0061】図10において、遮断導波管14はL−C
並列回路40で表されており、第1の共振器43及び第
2の共振器44は、2つのL−C並列回路45及び46
でそれぞれ表されている。第1の共振器43及び第2の
共振器44には第1及び第2の容量性電極片12、13
が設けられていないことから、L−C並列回路45及び
46には、L−C並列回路41及び42とは異なりC
が含まれていない。
【0062】ここで、遮断導波管14による2つ共振器
の結合係数Ktotalは、次式によって表される。
【0063】Ktotal=K+K ここで、Kは容量性結合係数、Kは誘導性結合係数
を示し、それぞれ次式によって表される。
【0064】 K=(共振器間の結合キャパシタンス)/(各共振器
のキャパシタンス) K=(共振器間の結合インダクタンス)/(各共振器
のインダクタンス) したがって、図8及び図9に示されるモデルの容量性結
合係数KはC/C、誘導性結合係数KはL/L
で表され、この場合、 C/C=−L/L であるから、結合係数Ktotalはゼロとなる。すな
わち、図8及び図9に示されるモデルは、フィルタとし
て機能しない。
【0065】このように、本実施態様にかかるバンドパ
スフィルタ1から第1及び第2の容量性電極片12、1
3を削除すると、フィルタとしての機能が失われること
が分かる。
【0066】これに対し、本実施態様にかかるバンドパ
スフィルタ1においては、第1及び第2の容量性電極片
12、13によって、L−C並列回路41及び42に並
列なキャパシタCが与えれているので、その容量性結
合係数KはC/(C+C )、誘導性結合係数K
はL/Lで表されることになる。この場合、 C/(C+C)≠−L/L であるから、結合係数Ktotalはゼロではない値を
とる。これにより、本実施態様にかかるバンドパスフィ
ルタ1には所望のフィルタ機能が与えられる。
【0067】このように、第1及び第2の容量性電極片
12、13は、第1及び第2の共振器15、16間に所
定の結合係数Ktotalを与える役割を果たしている
ことが分かる。
【0068】図11は、第1及び第2の容量性電極片1
2、13の高さhと偶数モードの共振周波数feven
及び奇数モードの共振周波数foddとの関係を示すグ
ラフである。第1及び第2の容量性電極片12、13の
幅は1.6mmに固定されている。
【0069】図11に示されるように、偶数モードの共
振周波数feven及び奇数モードの共振周波数f
oddは、第1及び第2の容量性電極片12、13の高
さhが0mmである場合、すなわち第1及び第2の容量
性電極片12、13がない場合において互いに等しく、
第1及び第2の容量性電極片12、13の高さhが増す
につれて、いずれも低下する。この場合、共振周波数の
低下は奇数モードにおいて著しく、これにより、第1及
び第2の容量性電極片12、13の高さhが増すにつれ
て、偶数モードの共振周波数fevenと奇数モードの
共振周波数foddとの差は大きくなっていることが確
認できる。これにより、第1及び第2の容量性電極片1
2、13の高さhを高くすれば高くするほど、第1の共
振器15と第2の共振器16との結合係数Ktotal
が増大することが推察される。
【0070】図12は、第1及び第2の容量性電極片1
2、13の高さhと結合係数Kto talとの関係を示
すグラフである。第1及び第2の容量性電極片12、1
3の幅は1.6mmに固定されている。
【0071】図12に示されるように、結合係数K
totalは、第1及び第2の容量性電極片12、13
の高さhが増大するにつれて曲線的に増大していること
が明確に確認できる。また、本実施態様にかかるバンド
パスフィルタ1のように、第1及び第2の容量性電極片
12及び13の高さhを0.35mmに設定すれば、図
12に示されるように、結合係数Ktotalは約0.
034となる。
【0072】このように、第1及び第2の容量性電極片
12及び13は、バンドパスフィルタ1にフィルタとし
ての機能を与えるとともに、その高さhを選択すること
によって所望の結合係数Ktotalを得ることができ
るという効果をもたらす。尚、結合係数K
totalは、第1及び第2の容量性電極片12、13
の幅を大きくすることによっても増大するため、第1及
び第2の容量性電極片12及び13の幅を選択すること
によって所望の結合係数Ktotalを得ることもでき
る。
【0073】図13は、バンドパスフィルタ1にて生じ
る電界と第1及び第2の容量性電極片12、13との関
係を説明するための略斜視図である。
【0074】図13に示されるように、第1及び第2の
容量性電極片12、13は、誘電体ブロック2の第4の
側面のうち、電界18が最も強い部分に設けられている
ことが分かる。これにより、誘電体ブロック2の第4の
側面における輻射損は少ない。また、図13に示される
ように、励振電極10(11)は、誘電体ブロック2の
第1の側面(第2の側面)のうち、電界18が比較的強
い部分に設けられている。上述のとおり、励振電極1
0、11の幅は1.2mmであり、高さは0.9mmで
あるため、得られる外部Q値は29となる。
【0075】以上説明したように、本実施態様にかかる
バンドパスフィルタ1は、貫通孔や凹凸を有さない直方
体からなる誘電体ブロック2と、その表面に形成された
金属層3、4、5、6、9、励振電極10、11、第1
及び第2の容量性電極片12、13によって構成されて
いることから、従来のフィルタと比べて機械的強度が極
めて強い。このため、バンドパスフィルタ1を小型化し
ても十分な機械的強度を確保することが可能となる。
【0076】また、本実施態様にかかるバンドパスフィ
ルタ1は、直方体である誘電体ブロック2の表面に上記
金属層等を形成するだけで作製することができ、従来の
フィルタのように貫通孔を形成したり、凹凸を形成した
りする工程が不要となることから、製造コストを大幅に
削減することが可能となる。
【0077】次に、本発明の好ましい他の実施態様につ
いて説明する。
【0078】図14は、本発明の好ましい他の実施態様
にかかるバンドパスフィルタ47を一方向から見た略斜
視図であり、図15は、バンドパスフィルタ47を逆方
向から見た略斜視図である。
【0079】図14及び図15に示されるように、本実
施態様にかかるバンドパスフィルタ47は、上記実施態
様にかかるバンドパスフィルタ1と類似の構成を有し、
容量性電極片が一体的に形成されている点が異なる。
【0080】すなわち、本実施態様にかかるバンドパス
フィルタ47は、ε=93である直方体の誘電体ブロ
ック48と、誘電体ブロック48の上面のうち第2及び
第3の部分に対応する領域の全面に形成された金属層4
9、50と、誘電体ブロック48の第3の側面のうち第
2及び第3の部分に対応する領域の全面に形成された金
属層51、52と、誘電体ブロック48の底面の切り欠
き部53、54を除く全面に形成された金属層55と、
誘電体ブロック48の第1の側面に形成された励振電極
56と、誘電体ブロック48の第2の側面に形成された
励振電極57と、誘電体ブロック48の第4の側面に、
第1〜第3の部分に亘って形成された容量性電極片58
によって構成される。
【0081】図14に示されるように、励振電極56、
57は、それぞれ切り欠き部53、54によって誘電体
ブロック48の底面に形成された金属層55との接触が
妨げられており、容量性電極片58は、金属層55と接
触している。これら励振電極56、57は、一方が入力
電極、他方が出力電極として用いられる。また、容量性
電極片58は、誘電体ブロック48の中心からみて左右
対称となるように形成されており、これにより、容量性
電極片58のうち、第2の部分に形成された部分と第3
の部分に形成された部分とは、互いに同一形状を有して
いる。
【0082】ここで、誘電体ブロック48の第1〜第3
の部分の定義は、上記実施態様における誘電体ブロック
2の第1〜第3の部分の定義と同様である。また、誘電
体ブロック48の上面、底面及び第1〜第4の側面の定
義は、上記実施態様における誘電体ブロック2の上面、
底面及び第1〜第4の側面の定義と同様である。さら
に、長さ、幅、厚さの定義も、上記実施態様におけるこ
れらの定義と同様である。
【0083】以上の構成により、誘電体ブロック48の
うち、第1の部分及びその表面に形成された金属層等は
遮断導波管59を構成し、誘電体ブロック48のうち、
第2の部分及びその表面に形成された金属層等は第1の
共振器60を構成し、誘電体ブロック48のうち、第3
の部分及びその表面に形成された金属層等は第2の共振
器61を構成する。遮断導波管59は、エバネセントな
Eモードの導波管であり、第1の共振器60及び第2の
共振器61は、いずれもλ/4誘電体共振器である。
【0084】かかる構成からなるバンドパスフィルタ4
7も、上記実施態様にかかるバンドパスフィルタ1と同
様の効果を有する。すなわち、従来のフィルタと比べて
機械的強度が極めて強く、バンドパスフィルタ47を小
型化しても十分な機械的強度を確保することが可能とな
る。さらに、本実施態様においては、容量性電極片58
が誘電体ブロック48の第1〜第3の部分に亘って形成
されていることから、容量性電極片58の面積が広く、
このため、容量性電極片58の上記機能をより効果的に
得ることが可能となる。
【0085】次に、本発明の好ましいさらに他の実施態
様について説明する。
【0086】図16は、本発明の好ましいさらに他の実
施態様にかかるバンドパスフィルタ62を一方向から見
た略斜視図であり、図17は、バンドパスフィルタ62
を逆方向から見た略斜視図である。
【0087】図16及び図17に示されるように、本実
施態様にかかるバンドパスフィルタ47は、上記実施態
様にかかるバンドパスフィルタ1と類似の構成を有し、
励振電極が誘導性である点が異なる。
【0088】すなわち、本実施態様にかかるバンドパス
フィルタ62は、ε=93である直方体の誘電体ブロ
ック63と、誘電体ブロック63の上面のうち第2及び
第3の部分に対応する領域の全面に形成された金属層6
4、65と、誘電体ブロック63の第3の側面のうち第
2及び第3の部分に対応する領域の全面に形成された金
属層66、67と、誘電体ブロック63の底面の切り欠
き部68、69を除く全面に形成された金属層70と、
誘電体ブロック63の第1の側面に形成された励振電極
71と、誘電体ブロック63の第2の側面に形成された
励振電極72と、誘電体ブロック63の第4の側面のう
ち第2の部分に対応する領域に形成された第1の容量性
電極片73と、誘電体ブロック63の第4の側面のうち
第3の部分に対応する領域に形成された第2の容量性電
極片74によって構成される。
【0089】図16に示されるように、励振電極71、
72は、それぞれ誘電体ブロック63の上面に形成され
た金属層64、65と接している一方、それぞれ切り欠
き部68、69によって誘電体ブロック63の底面に形
成された金属層70との接触が妨げられている。また、
第1及び第2の容量性電極片73、74は、金属層70
と接触している。これら励振電極71、72は、図16
及び図17に示されるように、誘電体ブロック63の第
1及び第2の側面のうち、電界が比較的弱い部分(磁界
が比較的強い部分)にそれぞれ設けられており、一方が
入力電極、他方が出力電極として用いられる。
【0090】ここで、誘電体ブロック63の第1〜第3
の部分の定義は、上記実施態様における誘電体ブロック
2の第1〜第3の部分の定義と同様である。また、誘電
体ブロック63の上面、底面及び第1〜第4の側面の定
義は、上記実施態様における誘電体ブロック2の上面、
底面及び第1〜第4の側面の定義と同様である。さら
に、長さ、幅、厚さの定義も、上記実施態様におけるこ
れらの定義と同様である。
【0091】以上の構成により、誘電体ブロック63の
うち、第1の部分及びその表面に形成された金属層等は
遮断導波管75を構成し、誘電体ブロック63のうち、
第2の部分及びその表面に形成された金属層等は第1の
共振器76を構成し、誘電体ブロック63のうち、第3
の部分及びその表面に形成された金属層等は第2の共振
器77を構成する。遮断導波管75は、エバネセントな
Eモードの導波管であり、第1の共振器76及び第2の
共振器77は、いずれもλ/4誘電体共振器である。
【0092】かかる構成からなるバンドパスフィルタ6
2も、上記実施態様にかかるバンドパスフィルタ1と同
様の効果を有する。すなわち、従来のフィルタと比べて
機械的強度が極めて強く、バンドパスフィルタ62を小
型化しても十分な機械的強度を確保することが可能とな
る。
【0093】次に、本発明の好ましいさらに他の実施態
様について説明する。
【0094】図18は、本発明の好ましいさらに他の実
施態様にかかるバンドパスフィルタ78を一方向から見
た略斜視図であり、図19は、バンドパスフィルタ78
を逆方向から見た略斜視図である。
【0095】図18及び図19に示されるように、本実
施態様にかかるバンドパスフィルタ78は、上記実施態
様にかかるバンドパスフィルタ47と類似の構成を有
し、励振電極が誘導性である点が異なる。
【0096】すなわち、本実施態様にかかるバンドパス
フィルタ78は、ε=93である直方体の誘電体ブロ
ック79と、誘電体ブロック79の上面のうち第2及び
第3の部分に対応する領域の全面に形成された金属層8
0、81と、誘電体ブロック79の第3の側面のうち第
2及び第3の部分に対応する領域の全面に形成された金
属層82、83と、誘電体ブロック79の底面の切り欠
き部84、85を除く全面に形成された金属層86と、
誘電体ブロック79の第1の側面に形成された励振電極
87と、誘電体ブロック79の第2の側面に形成された
励振電極88と、誘電体ブロック79の第4の側面に、
第1〜第3の部分に亘って形成された容量性電極片89
によって構成される。
【0097】図18に示されるように、励振電極87、
88は、それぞれ誘電体ブロック79の上面に形成され
た金属層80、81と接している一方、それぞれ切り欠
き部84、85によって誘電体ブロック79の底面に形
成された金属層86との接触が妨げられている。これら
励振電極87、88は、図18及び図19に示されるよ
うに、誘電体ブロック79の第1及び第2の側面のう
ち、電界が比較的弱い部分(磁界が比較的強い部分)に
それぞれ設けられており、一方が入力電極、他方が出力
電極として用いられる。また、容量性電極片89は、誘
電体ブロック79の中心からみて左右対称となるように
形成されており、これにより、容量性電極片89のう
ち、第2の部分に形成された部分と第3の部分に形成さ
れた部分とは、互いに同一形状を有している。
【0098】ここで、誘電体ブロック79の第1〜第3
の部分の定義は、上記実施態様における誘電体ブロック
2の第1〜第3の部分の定義と同様である。また、誘電
体ブロック79の上面、底面及び第1〜第4の側面の定
義は、上記実施態様における誘電体ブロック2の上面、
底面及び第1〜第4の側面の定義と同様である。さら
に、長さ、幅、厚さの定義も、上記実施態様におけるこ
れらの定義と同様である。
【0099】以上の構成により、誘電体ブロック79の
うち、第1の部分及びその表面に形成された金属層等は
遮断導波管90を構成し、誘電体ブロック79のうち、
第2の部分及びその表面に形成された金属層等は第1の
共振器91を構成し、誘電体ブロック79のうち、第3
の部分及びその表面に形成された金属層等は第2の共振
器92を構成する。遮断導波管90は、エバネセントな
Eモードの導波管であり、第1の共振器91及び第2の
共振器92は、いずれもλ/4誘電体共振器である。
【0100】かかる構成からなるバンドパスフィルタ7
8も、上記実施態様にかかるバンドパスフィルタ47と
同様の効果を有する。すなわち、従来のフィルタと比べ
て機械的強度が極めて強く、バンドパスフィルタ62を
小型化しても十分な機械的強度を確保することが可能と
なり、また、容量性電極片89が誘電体ブロック79の
第1〜第3の部分に亘って形成されていることから、容
量性電極片89の面積が広く、このため、容量性電極片
89の上記機能をより効果的に得ることが可能となる。
【0101】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0102】例えば、上記各実施態様においては、共振
器や遮断導波管を構成する誘電体ブロックとして、比誘
電率εが93である材料を用いているが、目的に応
じ、これと異なる比誘電率をもつ材料を用いても構わな
い。
【0103】また、上記各実施態様において特定した誘
電体ブロックや各電極のサイズは、一例であり、目的に
応じ、これと異なるサイズを持つ誘電体ブロックや電極
を用いても構わない。
【0104】さらに、上記各実施態様においては、各容
量性電極片が誘電体ブロックの底面に形成された金属層
に接して設けられているが、本発明において、容量性電
極片とかかる金属層とが接していることは必須ではな
く、両者が分離していても構わない。バンドパスフィル
タ1において、容量性電極片12、13と金属層9とを
分離した例を図20に、バンドパスフィルタ78におい
て、容量性電極片89と金属層86とを分離した例を図
21に示す。このような構成によっても、容量性電極片
により所定の結合係数Ktotalが与えられ、フィル
タとして機能させることができる。但し、容量性金属片
による効果を十分に得るためには、容量性電極片と上記
金属層とは接している方が好ましい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
十分な機械的強度を確保しつつそのサイズが小型化され
たバンドパスフィルタを提供することが可能となる。
【0106】これにより、本発明によれば、携帯電話等
の情報通信端末や、Wire less LAN(Lo
cal Area Network)、高度道路交通シ
ステム(ITS=Intelligent Trans
port System)等に用いられる各種通信機器
への適用が好適なバンドパスフィルタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかるバ
ンドパスフィルタ1を一方向から見た略斜視図である。
【図2】図2は、本発明の好ましい実施態様にかかるバ
ンドパスフィルタ1を逆方向から見た略斜視図である。
【図3】図3は、一般的なλ/2誘電体共振器の構成を
示す略斜視図である。
【図4】図4は、一般的なλ/4誘電体共振器の構成を
示す略斜視図である。
【図5】図5は、λ/4誘電体共振器が発生する電界及
び磁界を説明ための図である。
【図6】図6は、本発明の好ましい実施態様にかかるバ
ンドパスフィルタ1の等価回路図である。
【図7】図7は、本発明の好ましい実施態様にかかるバ
ンドパスフィルタ1の周波数特性を示すグラフである。
【図8】図8は、バンドパスフィルタ1から第1及び第
2の容量性電極片12、13を削除したモデルを一方向
から見た略斜視図である。
【図9】図9は、バンドパスフィルタ1から第1及び第
2の容量性電極片12、13を削除したモデルを逆方向
から見た略斜視図である。
【図10】図10は、バンドパスフィルタ1から第1及
び第2の容量性電極片12、13を削除したモデルの等
価回路図である。
【図11】図11は、第1及び第2の容量性電極片1
2、13の高さhと偶数モードの共振周波数feven
及び奇数モードの共振周波数foddとの関係を示すグ
ラフである。
【図12】図12は、第1及び第2の容量性電極片1
2、13の高さhと結合係数Kto talとの関係を示
すグラフである。
【図13】図13は、バンドパスフィルタ1にて生じる
電界と第1及び第2の容量性電極片12、13との関係
を説明するための略斜視図である。
【図14】図14は、本発明の好ましい他の実施態様に
かかるバンドパスフィルタ47を一方向から見た略斜視
図である。
【図15】図15は、本発明の好ましい他の実施態様に
かかるバンドパスフィルタ47を逆方向から見た略斜視
図である。
【図16】図16は、本発明の好ましいさらに他の実施
態様にかかるバンドパスフィルタ62を一方向から見た
略斜視図である。
【図17】図17は、本発明の好ましいさらに他の実施
態様にかかるバンドパスフィルタ62を逆方向から見た
略斜視図である。
【図18】図18は、本発明の好ましいさらに他の実施
態様にかかるバンドパスフィルタ78を一方向から見た
略斜視図である。
【図19】図19は、本発明の好ましいさらに他の実施
態様にかかるバンドパスフィルタ78を逆方向から見た
略斜視図である。
【図20】図20は、バンドパスフィルタ1において、
容量性電極片12、13と、誘電体ブロック2の底面に
形成された金属層9とを分離した例を示す略斜視図であ
る。
【図21】図21は、バンドパスフィルタ78におい
て、容量性電極片89と、誘電体ブロック79の底面に
形成された金属層86とを分離した例を示す略斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 バンドパスフィルタ 2 誘電体ブロック 3,4,5,6,9 金属層 7,8 切り欠き部 10,11 励振電極 12 第1の容量性電極片 13 第2の容量性電極片 14 遮断導波管 15 第1の共振器 16 第2の共振器 18 電界 20 誘電体ブロック 21,22 金属層 23 電界 24 対称面 30 誘電体ブロック 31,32,34 金属層 33 電界 35 電流 36 磁界 40,41,42,45,46 L−C並列回路 43 第1の共振器 44 第2の共振器 47 バンドパスフィルタ 48 誘電体ブロック 49,50,51,52,55 金属層 53,54 切り欠き部 56,57 励振電極 58 容量性電極片 59 遮断導波管 60 第1の共振器 61 第2の共振器 62 バンドパスフィルタ 63 誘電体ブロック 64,65,66,67,70 金属層 68,69 切り欠き部 71,72 励振電極 73 第1の容量性電極片 74 第2の容量性電極片 75 遮断導波管 76 第1の共振器 77 第2の共振器 78 バンドパスフィルタ 79 誘電体ブロック 80,81,82,83,86 金属層 84,85 切り欠き部 87,88 励振電極 89 容量性電極片 90 遮断導波管 91 第1の共振器 92 第2の共振器

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一断面からこれと平行な他の断面までの
    領域に属する第1の部分並びに前記第1の部分によって
    分断される第2及び第3の部分からなる実質的に直方体
    である誘電体ブロックと、前記誘電体ブロックの表面に
    形成されたメタライズとを有し、これにより、前記第1
    の部分によって遮断導波管が構成され、前記第2及び第
    3の部分によって第1及び第2の共振器がそれぞれ構成
    されるバンドパスフィルタであって、前記メタライズ
    が、前記断面と実質的に直交する前記誘電体ブロックの
    第1の表面上に形成された容量性電極片を含むことを特
    徴とするバンドパスフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記容量性電極片が、前記誘電体ブロッ
    クの少なくとも前記第2及び第3の部分に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のバンドパスフィル
    タ。
  3. 【請求項3】 前記容量性電極片が、前記誘電体ブロッ
    クの前記第1の部分にも形成されており、これにより、
    前記第1乃至第3の部分に形成された容量性電極片が一
    体的となっていることを特徴とする請求項2sに記載の
    バンドパスフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記容量性電極片のうち、前記第2の部
    分に形成されている部分と前記第3の部分に形成されて
    いる部分とは、互いに同一形状を有することを特徴とす
    る請求項2または3に記載のバンドパスフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記メタライズが、前記断面と実質的に
    平行である前記誘電体ブロックの第2の表面上に形成さ
    れた第1の信号電極と、前記断面と実質的に平行である
    前記誘電体ブロックの第3の表面上に形成された第2の
    信号電極とをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか1項に記載のバンドパスフィルタ。
  6. 【請求項6】 前記誘電体ブロックの前記第2の部分と
    前記第3の部分とが、互いに同一形状を有することを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のバンド
    パスフィルタ。
  7. 【請求項7】 ほぼ全面に導体層が形成された上面及び
    底面と、前記上面及び底面に形成された導体層を短絡す
    る短絡面と、前記短絡面と対向する第1の開放面と、前
    記短絡面と直交する第2の開放面と、前記第2の開放面
    と対向する第3の開放面とをそれぞれ備える第1及び第
    2の平板状共振器と、前記第1の平板状共振器の前記第
    2の開放面の全面及び前記第2の平板状共振器の前記第
    2の開放面の全面に接するように前記第1及び第2の平
    板状共振器間に設けられた遮断導波管と、前記第1の平
    板状共振器の前記第1の開放面に設けられた第1の容量
    性電極片と、前記第2の平板状共振器の前記第1の開放
    面に設けられた第2の容量性電極片と、前記第1の平板
    状共振器の前記第3の開放面に設けられた第1の信号電
    極と、前記第2の平板状共振器の前記第3の開放面に設
    けられた第2の信号電極とを備えるバンドパスフィル
    タ。
  8. 【請求項8】 外形が実質的に直方体であることを特徴
    とする請求項7に記載のバンドパスフィルタ。
  9. 【請求項9】 前記第1の平板状共振器と前記第2の平
    板状共振器とが、互いに同一形状を有することを特徴と
    する請求項7または8に記載のバンドパスフィルタ。
  10. 【請求項10】 前記第1の平板状共振器の前記第1の
    開放面と、前記第2の平板状共振器の前記第1の開放面
    とが、互いに同一平面上に存在することを特徴とする請
    求項7乃至9のいずれか1項に記載のバンドパスフィル
    タ。
  11. 【請求項11】 前記第1の平板状共振器の前記底面に
    形成された前記導体層と、前記第2の平板状共振器の前
    記底面に形成された前記導体層とが、前記遮断導波管の
    底面に形成された導体層によって短絡されていることを
    特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載のバ
    ンドパスフィルタ。
  12. 【請求項12】 前記第1の容量性電極片と前記第2の
    容量性電極片とが、前記遮断導波管の側面に形成された
    導体層によって短絡されていることを特徴とする請求項
    7乃至11のいずれか1項に記載のバンドパスフィル
    タ。
  13. 【請求項13】 前記第1の容量性電極片が、前記第1
    の平板状共振器の前記底面に形成された前記導体層と短
    絡されており、前記第2の容量性電極片が、前記第2の
    平板状共振器の前記底面に形成された前記導体層と短絡
    されていることを特徴とする請求項7乃至12のいずれ
    か1項に記載のバンドパスフィルタ。
  14. 【請求項14】 前記第1の信号電極が、前記第1の平
    板状共振器の前記第3の開放面のうち前記第1の開放面
    に近い側に形成されており、前記第2の信号電極が、前
    記第2の平板状共振器の前記第3の開放面のうち前記第
    1の開放面に近い側に形成されており、前記第1の信号
    電極と前記第1の平板状共振器の前記上面及び底面に形
    成された前記導体層との短絡が防止されており、前記第
    2の信号電極と前記第2の平板状共振器の前記上面及び
    底面に形成された前記導体層との短絡が防止されている
    ことを特徴とする請求項7乃至13のいずれか1項に記
    載のバンドパスフィルタ。
  15. 【請求項15】 前記第1の信号電極が、前記第1の平
    板状共振器の前記第3の開放面のうち前記短絡面に近い
    側に形成されており、前記第2の信号電極が、前記第2
    の平板状共振器の前記第3の開放面のうち前記短絡面に
    近い側に形成されており、前記第1の信号電極と前記第
    1の平板状共振器の前記底面に形成された前記導体層と
    の短絡が防止されている一方、前記第1の信号電極と前
    記第1の平板状共振器の前記上面に形成された前記導体
    層とが短絡されており、前記第2の信号電極と前記第2
    の平板状共振器の前記底面に形成された前記導体層との
    短絡が防止されている一方、前記第2の信号電極と前記
    第2の平板状共振器の前記上面に形成された前記導体層
    とが短絡されていることを特徴とする請求項7乃至13
    のいずれか1項に記載のバンドパスフィルタ。
  16. 【請求項16】 ほぼ全面に導体層が形成された上面及
    び底面と、前記上面及び底面に形成された導体層を短絡
    する短絡面と、前記短絡面と対向する第1の開放面と、
    前記短絡面と直交する第2の開放面と、前記第2の開放
    面と対向する第3の開放面とをそれぞれ備える第1及び
    第2の平板状共振器と、前記第1の平板状共振器の前記
    第2の開放面の全面及び前記第2の平板状共振器の前記
    第2の開放面の全面に接するように前記第1及び第2の
    平板状共振器間に設けられた遮断導波管と、前記第1の
    平板状共振器の前記第3の開放面に設けられた第1の信
    号電極と、前記第2の平板状共振器の前記第3の開放面
    に設けられた第2の信号電極とを備え、これにより前記
    第1の信号電極と前記導体層との間に第1の共振回路が
    構成され、前記第2の信号電極と前記導体層との間に第
    2の共振回路が構成され、前記第1の共振回路と前記第
    2の共振回路との間に結合共振回路が与えられたバンド
    パスフィルタであって、前記第1の共振回路に並列な付
    加キャパシタンス及び前記第2の共振回路に並列な付加
    キャパシタンスを与える手段がさらに備えられているこ
    とを特徴とするバンドパスフィルタ。
  17. 【請求項17】 外形が実質的に直方体であることを特
    徴とする請求項16に記載のバンドパスフィルタ。
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