JP2002184668A - 電子ビーム露光装置及び電子ビーム露光方法 - Google Patents

電子ビーム露光装置及び電子ビーム露光方法

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JP2002184668A
JP2002184668A JP2000380421A JP2000380421A JP2002184668A JP 2002184668 A JP2002184668 A JP 2002184668A JP 2000380421 A JP2000380421 A JP 2000380421A JP 2000380421 A JP2000380421 A JP 2000380421A JP 2002184668 A JP2002184668 A JP 2002184668A
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electron beam
electron
mask member
magnetic
wafer
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JP2000380421A
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Kazuhiko Kato
和彦 加藤
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェハに所望のパターンを露光するための磁
気マスク部材を再使用する。 【解決手段】 電子ビームによりウェハ150にパター
ンを露光する電子ビーム露光装置100を提供する。電
子ビーム露光装置100は、電子ビームを発生する電子
ビーム銃112a及び112bと、電子ビームの焦点位
置を調整する電子レンズ116a及び116bと、複数
の開口部が設けられた磁性体を有する磁気マスク部材1
20a及び120bと、磁気マスク部材磁気マスク部材
120a及び120bにおいて電子ビームのビーム径を
絞るように又は電子ビームの焦点位置をウェハ150に
合わせるように電子レンズ116a及び116bを制御
する電子レンズ制御部184とを備えることを特徴とす
る電子ビーム露光装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビーム露光装
置及び電子ビーム露光方法に関する。特に本発明は、再
使用可能なマスク部材を用いる電子ビーム露光装置及び
電子ビーム露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム露光装置を用いてウェハにパ
ターンを露光する場合、繰り返し図形の単位であるパタ
ーンを透過するブロックマスクに電子ビームを照射し、
当該ブロックマスクを透過したパターンをウェハに露光
する。従来のブロックマスクは、露光しようとする電子
デバイスのパターンに応じて予め電子ビーム露光装置や
光学露光装置等によりリソグラフィ技術で製作される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、異なる電子デ
バイスを露光する場合には、露光しようとするパターン
に応じて異なるブロックマスクを用意する必要があっ
た。そのため、使用済みのブロックマスクは、他の電子
デバイスを露光するのに再使用できず、廃棄されてい
た。また、リソグラフィ技術を用いるブロックマスクの
製造には複雑な工程と高い精度が要求され、製造コスト
もかかっていた。
【0004】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる電子ビーム露光装置及び電子ビーム露光方法
を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範
囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成
される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規
定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の形
態によると、電子ビームによりウェハにパターンを露光
する電子ビーム露光装置であって、電子ビームを発生す
る電子ビーム発生部と、電子ビームの焦点位置を調整す
る電子レンズと、複数の開口部が設けられた磁性体を有
する磁気マスク部材と、磁気マスク部材において電子ビ
ームのビーム径を絞るように又は電子ビームの焦点位置
をウェハに合わせるように電子レンズを制御する電子レ
ンズ制御部とを備えることを特徴とする電子ビーム露光
装置を提供する。
【0006】電子レンズ制御部は、電子ビームの照射に
より磁気マスク部材が、当該磁気マスク部材の磁性体の
キュリー温度より高くなるように磁気マスク部材におい
て電子ビームのビーム径を絞るのが好ましい。電子レン
ズ制御部は、電子ビームの焦点位置を磁気マスク部材に
合わせるように電子レンズを制御してもよい。
【0007】電子ビーム露光装置は、電子ビームの焦点
位置に応じて電子ビームをウェハに照射するか否かを切
り替えるブランキング部をさらに備えてもよい。電子ビ
ーム露光装置は、磁気マスク部材に磁場を与える磁化部
をさらに備えてもよい。
【0008】電子ビーム露光装置は、複数の電子ビーム
発生部と、複数の電子ビーム発生部が発生した電子ビー
ムの焦点位置をそれぞれ調整する複数の電子レンズとを
備えてもよく、電子レンズ制御部は、複数の電子ビーム
発生部が発生した電子ビームのうち、一の電子ビームの
焦点位置を磁気マスク部材に合わせると共に他の電子ビ
ームの焦点位置をウェハに合わせるように複数の電子レ
ンズをそれぞれ独立に制御してもよい。
【0009】電子ビーム露光装置は、複数の電子ビーム
発生部が発生した電子ビームが通過する経路にそれぞれ
設けられた複数の磁気マスク部材と、複数の磁気マスク
部材にそれぞれ独立に磁場を与える磁化部とをさらに備
えてもよい。
【0010】電子ビーム露光装置は、複数の電子ビーム
発生部が発生した電子ビームをウェハに照射するか否か
をそれぞれ切り替える複数のブランキング部をさらに備
えてもよい。複数のブランキング部は、それぞれ対応す
る電子ビームの焦点位置に応じて当該電子ビームをウェ
ハに照射するか否かを切り替えてもよい。
【0011】電子ビーム露光装置は、複数の電子ビーム
発生部が発生した電子ビームをそれぞれ独立に偏向し、
磁気マスク部材の所望の位置に照射させる第1の偏向部
をさらに備えてもよい。電子ビーム露光装置は、磁気マ
スク部材を通過した電子ビームをそれぞれ独立に偏向さ
せる第2の偏向部をさらに備えてもよい。
【0012】電子レンズ制御部は、ウェハに露光すべき
パターンに応じて複数の電子レンズの焦点位置を制御し
てもよい。電子レンズ制御部は、一の電子ビームが磁気
マスク部材にマスクパターンを形成する時間に応じて、
他の電子ビームにそれぞれ対応する複数の電子レンズの
焦点位置を制御してもよい。
【0013】本発明の第2の形態によると、複数の開口
部が設けられた磁性体を有する磁気マスク部材を含み、
電子ビームによりウェハにパターンを露光する電子ビー
ム露光方法であって、電子ビームを発生するステップ
と、磁気マスク部材において電子ビームのビーム径を絞
り、磁気マスク部材にパターンを有する消磁領域を形成
するステップと、電子ビームの焦点位置をウェハに合わ
せてパターンを露光するステップとを備えることを特徴
とする電子ビーム露光方法を提供する。
【0014】消磁領域を形成するステップは、電子ビー
ムの焦点位置を磁気マスク部材に合わせてもよい。電子
ビーム露光方法は、電子ビームの焦点位置に応じて電子
ビームをウェハに照射するか否かを切り替えるステップ
をさらに備えてもよい。
【0015】電子ビーム露光方法は、磁気マスク部材に
磁場を与え、磁気マスク部材を磁化するステップをさら
に備えてもよく、消磁領域を形成するステップは、磁化
された磁気マスク部材にパターンを有する消磁領域を形
成してもよい。
【0016】電子ビームを発生するステップは、複数の
電子ビームを発生してもよく、電子ビーム露光方法は、
一の電子ビームの焦点位置を磁気マスク部材に合わせる
と共に、他の電子ビームの焦点位置をウェハに合わせる
ステップをさらに備えてもよい。
【0017】電子ビームを発生するステップは、複数の
電子ビームを発生してもよく、電子ビーム露光方法は、
一の電子ビームが磁気マスク部材に消磁領域を形成する
時間と、他の電子ビームがウェハにパターンを露光する
時間とに応じて複数の電子ビームの焦点位置を合わせる
ステップをさらに備えてもよい。
【0018】電子ビームを発生するステップは、複数の
電子ビームを発生してもよく、電子ビーム露光方法は、
ウェハに露光すべきパターンに応じて複数の電子ビーム
の焦点位置を合わせるステップをさらに備えてもよい。
【0019】本発明の第3の形態によると、複数の開口
部が設けられた磁性体を有する磁気マスク部材を含む電
子ビーム露光装置により電子デバイスを製造する電子デ
バイス製造方法であって、電子ビームを発生するステッ
プと、磁気マスク部材において電子ビームのビーム径を
絞り、磁気マスク部材にパターンを有する消磁領域を形
成するステップと、電子ビームの焦点位置をウェハに合
わせてパターンを露光するステップとを備えることを特
徴とする電子デバイス製造方法を提供する。
【0020】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0022】図1は、本発明の一実施形態に係る電子ビ
ーム露光装置100の構成図である。電子ビーム露光装
置100は、電子ビームによりウェハ150に所定の露
光処理を施すための露光部102と、露光部102の各
構成の動作を制御する制御系160を備える。
【0023】露光部102は、筐体104内部で、電子
ビームを発生し、電子ビームの断面形状を所望に整形す
る電子ビーム整形手段110と、電子ビーム整形手段1
10から照射された電子ビームを、ウェハ150に照射
するか否かを切替える照射切替手段130と、ウェハ1
50に転写されるパターンの像の向き及びサイズを調整
するウェハ用投影系140とを含む電子光学系を備え
る。また、露光部102は、ウェハ150を載置するウ
ェハステージ152と、ウェハステージ152を駆動す
るウェハステージ駆動部154とを含むステージ系を備
える。
【0024】電子ビーム整形手段110は、複数の電子
ビームを発生させる複数の電子銃112a及び112b
と、電子ビームを通過させることにより、電子ビームの
断面形状を整形する矩形形状の開口部を有する整形部材
114a及び114bと、それぞれの電子ビームを収束
し、焦点位置を調整する第1電子レンズ116a及び1
16bと、整形部材114a及び114bを通過した電
子ビームをそれぞれ偏向する第1偏向部118a及び1
18bと、複数の開口部が設けられた磁性体をそれぞれ
有する複数の磁気マスク部材120a及び120bと、
磁気マスク部材120a及び120bにそれぞれ磁場を
与える磁化部122a及び122bとを有する。他の例
においては、電子ビーム露光装置100は、一つの電子
銃112a又は112bにおいて発生した電子ビームを
複数の電子ビームに分割する手段を更に有することによ
り、複数の電子ビームを生成してもよい。
【0025】磁化部122a及び122bが磁気マスク
部材120a及び120bにそれぞれ磁場を与えると、
磁気マスク部材120a及び120bは、与えられた磁
界の方向に磁化される。磁化部122a及び122b
は、磁気マスク部材120a及び120bにそれぞれ独
立に磁場を与えるのが好ましい。
【0026】本実施形態における電子ビーム露光装置1
00は磁化部122a及び122bを有しているので、
磁気マスク部材120a及び120bを電子ビーム露光
装置100の所定の位置に設置したまま、磁気マスク部
材120a及び120bを磁化することができる。
【0027】照射切替手段130は、電子ビームを偏向
させることにより、電子ビームをウェハ150に照射す
るか否かをそれぞれ切替える複数のブランキング電極ア
レイ132a及び132bと、それぞれの電子ビームを
収束し、焦点を調整する複数の第2電子レンズ134a
及び134bと、電子ビームを通過させる開口部を含
み、それぞれのブランキング電極アレイ132a又は1
32bで偏向された電子ビームを遮蔽する複数の電子ビ
ーム遮蔽部材136a及び136bとを有する。電子ビ
ーム遮蔽部材136a及び136bは、それぞれ円形の
開口(ラウンドアパーチャ)を有する。ブランキング電
極アレイ132a及び132bは、電子ビームのウェハ
150への照射を高速に同期してオン/オフする。具体
的には、ブランキング電極アレイ132a及び132b
は、電子ビームを電子ビーム遮蔽部材136a及び13
6bのラウンドアパーチャの外側に当たるようにそれぞ
れ偏向する機能を有する。すなわち、ブランキング電極
アレイ132a及び132bは、電子ビームの進行方向
に対して電子ビーム遮蔽部材136a及び136bから
下流に電子ビームが進行するのを防ぐことができる。
【0028】ブランキング電極アレイ132a及び13
2bは、電子ビーム露光装置100が磁気マスク部材1
20a及び120bにマスクパターンを形成するとき、
ウェハ150に露光するパターンを変更するとき、又は
パターンを露光するウェハ150の領域を変更するとき
等、電子ビームがウェハ150にパターンを露光する必
要がないときは、電子ビーム遮蔽部材136a及び13
6bから下流に電子ビームが進行しないように電子ビー
ムを偏向するのが望ましい。
【0029】ブランキング電極アレイ132a及び13
2bは、電子ビームの焦点位置に応じて電子ビームをウ
ェハ150に照射するか否かを切り替えるのが好まし
い。本実施形態において、電子ビームの焦点位置が磁気
マスク部材120a及び120bに合わされ、磁気マス
ク部材120a及び120bにマスクパターンが照射さ
れるとき、ブランキング電極アレイ132a及び132
bは、電子ビームを偏向し、電子ビームが電子ビーム遮
蔽部材136a及び136bから下流に進行しないよう
にする。一方、本実施形態において、電子ビームの焦点
位置がウェハ150に合わされ、ウェハ150にパター
ンが露光されるとき、ブランキング電極アレイ132a
及び132bは、電子ビームを通過させる。他の例にお
いてブランキング電極アレイ132a及び132bは、
ブランキング・アパーチャ・アレイ・デバイスであって
もよい。
【0030】ウェハ用投影系140は、磁気マスク部材
120a及び120bに形成されたマスクパターンに対
応する、ウェハ150に露光されるパターンの大きさを
それぞれ調整する複数の第3電子レンズ142a及び1
42bと、磁気マスク部材120a及び120bをそれ
ぞれ通過した電子ビームを偏向し、電子ビームをウェハ
150の所定の領域に照射させる複数の第2偏向部14
4a及び144bと、対物レンズとしてそれぞれ機能す
る複数の第4電子レンズ146a及び146bとを有す
る。
【0031】制御系160は、統括制御部170及び個
別制御部180を備える。個別制御部180は、電子ビ
ーム制御部182と、電子レンズ制御部184と、偏向
制御部186と、磁化制御部188と、ブランキング電
極アレイ制御部190と、ウェハステージ制御部192
とを有する。統括制御部170は、例えばワークステー
ションであって、個別制御部180に含まれる各制御部
を統括制御する。図中、個別制御部180に含まれる各
制御部がそれぞれ制御する露光部102の第1電子レン
ズ116a、第1偏向部118a、磁化部122a、ブ
ランキング電極アレイ132a、第2電子レンズ134
a、電子ビーム遮蔽部材136a、第3電子レンズ14
2a、第2偏向部144a及び第4電子レンズ146a
を矢印で示すが、個別制御部180に含まれる各制御部
は、第1電子レンズ116b、第1偏向部118b、磁
化部122b、ブランキング電極アレイ132b、第2
電子レンズ134b、電子ビーム遮蔽部材136b、第
3電子レンズ142b、第2偏向部144b及び第4電
子レンズ146bをもそれぞれ同様に制御する。
【0032】電子ビーム制御部182は、電子銃112
a及び112bを制御する。電子レンズ制御部184
は、第1電子レンズ116a及び116b、第2電子レ
ンズ134a及び134b、第3電子レンズ142a及
び142b及び第4電子レンズ146a及び146bに
供給する電流を制御する。電子レンズ制御部184は、
磁気マスク部材120a及び120bにおいて電子ビー
ムのビーム径を絞るように又は電子ビームの焦点位置を
ウェハ150に合わせるように第1電子レンズ116a
及び116b、第2電子レンズ134a及び134b、
第3電子レンズ142a及び142b及び第4電子レン
ズ146a及び146bを制御する。電子レンズ制御部
184は、電子ビームの焦点位置を磁気マスク部材12
0a及び120bに合わせるように第1電子レンズ11
6a及び116bを制御するのが好ましい。統括制御部
170は、電子銃112a及び112bが発生した電子
ビームの焦点位置を磁気マスク部材120a及び120
b、又はウェハ150に合わせるように電子レンズ制御
部184を制御するのが好ましい。
【0033】偏向制御部186は、第1偏向部118a
及び118b及び第2偏向部144a及び144bにそ
れぞれ含まれる偏向器が有する偏向電極に印加する電圧
を制御する。統括制御部170は、電子銃112a及び
112bが発生した電子ビームが磁気マスク部材120
a及び120bに所望のマスクパターンを形成するよう
に第1偏向部118a及び118bを偏向させ、磁気マ
スク部材120a及び120bを通過した電子ビームが
ウェハ150の所望のショット領域にパターンを露光す
るように第2偏向部144a及び144bを偏向させる
ように偏向制御部186を制御するのが好ましい。
【0034】 ブランキング電極アレイ制御部190は、
ブランキング電極アレイ132に含まれる偏向電極に印
加する電圧を制御する。ブランキング電極アレイ制御部
190は、複数の電子銃112a及び112bが発生し
た電子ビームをウェハ150に照射するか否かをそれぞ
れ独立に切り替えるのが好ましい。統括制御部170
は、電子レンズ制御部184が電子ビームの焦点位置を
マスク部材120a及び120bに合わせて磁気マスク
部材120a及び120bにマスクパターンを照射する
ときに、電子ビームがウェハ150に照射されないよう
にブランキング電極アレイ制御部190を制御するのが
好ましい。そして、統括制御部170は、電子レンズ制
御部184が電子ビームの焦点位置をウェハ150に合
わせてウェハ150にパターンを露光するときに、電子
ビームがウェハ150に照射されるようにブランキング
電極アレイ制御部190を制御するのが好ましい。 ウェ
ハステージ制御部192は、ウェハステージ駆動部15
4を制御し、ウェハステージ152を所定の位置に移動
させる。
【0035】図1を参照して、本実施形態に係る電子ビ
ーム露光装置100の動作を説明する。まず、電子ビー
ム露光装置100が、電子銃112aが発生した電子ビ
ームを磁気マスク部材120aに照射して磁気マスク部
材120aにマスクパターンを形成する動作を説明す
る。
【0036】電子銃112aが安定した電子ビームを発
生するには所定の時間がかかるので、本実施形態におい
て、電子銃112aは露光処理期間にわたって常に電子
ビームを発生する。図中、実線は電子ビームの照射経路
を、破線は電子ビームが照射され得る経路を、一点鎖線
は電子ビームの光軸をそれぞれ示す。
【0037】本実施形態において、電子銃112aは、
露光処理期間にわたって常に電子ビームを照射するの
で、例えば電子ビーム露光装置100が磁気マスク部材
120aにマスクパターンを形成するとき等、電子ビー
ムがウェハ150にパターンを露光する必要がないとき
は、ブランキング電極アレイ制御部190は、整形部材
114aの開口を通過した電子ビームがウェハ150に
照射されないように、ブランキング電極アレイ132a
を制御する。磁化制御部188は、磁化部122aを制
御し、磁気マスク部材120aが有する磁性体に予め磁
場を与えて磁気マスク部材120aを磁化する。磁気マ
スク部材120aが磁化されると、磁気マスク部材12
0aが有する磁性体に設けられた複数の開口部内部に磁
界が生じる。
【0038】電子銃112aが発生した電子ビームは、
整形部材114aに照射され、整形される。電子レンズ
制御部184は、磁気マスク部材120aにおいて、当
該整形された電子ビームのビーム径を絞るように第1電
子レンズ116aを制御する。
【0039】第1偏向部118aは、矩形に整形された
電子ビームを、磁気マスク部材120aに対して偏向す
る。第1偏向部118aは、第1偏向部118aにより
偏向された電子ビームを、磁気マスク部材120aに対
して略垂直方向に偏向する手段を更に有してもよい。第
1偏向部118aは、磁気マスク部材120aが有する
磁性体に設けられた複数の開口部のうち、形成すべきマ
スクパターンに対応する開口部に電子ビームが照射され
るように電子ビームを偏向する。電子ビームの照射によ
り当該開口部の周辺の磁性体の温度が上昇し、電子ビー
ムが照射された磁性体に消磁領域が形成される。そのた
め、磁性体の消磁領域に囲まれた開口部内部は消磁され
る。一方、電子ビームが照射されない領域に囲まれた開
口部は磁化されたままである。電子ビーム露光装置10
0は、以上のようにして磁気マスク部材120aに所望
のマスクパターンを有する消磁領域を形成する。このと
き、第2電子レンズ134aは、電子ビームを収束し
て、電子ビーム遮蔽部材136aに対する電子ビームの
焦点調整を行う。
【0040】次に、電子ビーム露光装置100がウェハ
150に所望のパターンを露光する動作を説明する。電
子レンズ制御部184は、電子銃112aが発生した電
子ビームの焦点位置をウェハ150に合わせるように第
1電子レンズ116a、第2電子レンズ134a、第3
電子レンズ142a及び第4電子レンズ146aに供給
する電流を制御する。ここで、電子レンズ制御部184
は、磁気マスク部材120aにおいて電子ビームのビー
ム径が絞られないように第1電子レンズ116aを制御
するのが好ましい。
【0041】電子銃112aが発生した電子ビームは、
整形部材114aに照射され、整形される。整形部材1
14aにより整形された電子ビームは磁気マスク部材1
20aに照射される。磁気マスク部材120aに設けら
れた複数の開口部のうち、磁化された開口部に照射され
た電子ビームは、開口部内部に生じた磁界により偏向さ
れ、図示していない遮断手段により遮断される。一方、
磁気マスク部材120aに設けられた複数の開口部のう
ち、消磁領域に含まれる開口部に照射された電子ビーム
は、偏向されずに開口部を通過する。そして、電子ビー
ムは、磁気マスク部材120aによりウェハ150に照
射すべき所望の形状に成形される。
【0042】磁気マスク部材120aにおいて成形され
た電子ビームをウェハ150に照射すべく、ブランキン
グ電極アレイ制御部190は、電子ビームの偏向を停止
するように、ブランキング電極アレイ132aを制御す
る。そして、ブランキング電極アレイ132aにより偏
向されない電子ビームは、第2電子レンズ134aによ
り電子ビーム径を縮小されて、電子ビーム遮蔽部材13
6aに含まれるラウンドアパーチャを通過する。
【0043】そして、電子銃112aが発生した電子ビ
ームは、第3電子レンズ142aにより、パターン像の
縮小率が調整される。偏向制御部186が、第2偏向部
144aを制御する。第2偏向部144aは、電子ビー
ムをウェハ150の所望のショット領域に偏向する。第
4電子レンズ146aは、第2偏向部144aを通過し
た電子ビームの焦点位置を調整し、ウェハ150にパタ
ーンを露光する。
【0044】所定の露光時間が経過した後、ブランキン
グ電極アレイ制御部190は、電子ビームをウェハ15
0に照射しないようにすべく、電子ビームを偏向させる
ように、ブランキング電極アレイ132aを制御する。
以上のプロセスにより、ウェハ150上の所望のショッ
ト領域に、パターンが露光される。電子ビーム露光装置
100は、この露光処理を、繰り返し実行することによ
って、所望のパターンを、ウェハ150に露光すること
ができる。
【0045】電子ビーム露光装置100は、同様にし
て、電子銃112bが発生した電子ビームを磁気マスク
部材112bに照射して、磁気マスク部材112aに形
成したマスクパターンとは異なるマスクパターンを磁気
マスク部材112bに形成してもよい。
【0046】統括制御部170は、電子レンズ制御部1
84と、偏向制御部186と、磁化制御部188と、ブ
ランキング電極アレイ制御部190とを互いに連動して
制御するのが好ましい。統括制御部170は、複数の電
子銃112a及び112bが発生した電子ビームのう
ち、一の電子ビームのビーム径を、対応する磁気マスク
部材122a又は122bにおいて絞るとともに、他の
電子ビームの焦点位置をウェハ150に合わせるように
電子レンズ制御部184を制御するのが好ましい。電子
レンズ制御部184は、第1レンズ116a及び116
b、第2電子レンズ134a及び134b、第3電子レ
ンズ142a及び142b及び第4電子レンズ146a
及び146bをそれぞれ独立に制御するのが好ましい。
【0047】このとき、統括制御部170は、磁気マス
ク部材120a又は120bに所望のマスクパターンを
形成するように第1偏向部116a又は116bを偏向
させると共に、ウェハ150の所定のショット領域にパ
ターンを露光するように第2偏向部144b又は144
aを偏向させるように偏向制御部186を制御するのが
好ましい。また同時に、統括制御部170は、磁気マス
ク部材120a又は120bにマスクパターンを形成す
る電子ビームがウェハ150に照射されず、ウェハ15
0にパターンを露光する電子ビームがウェハ150に照
射されるようにブランキング電極アレイ制御部190を
制御するのが好ましい。
【0048】統括制御部170はさらに、電子銃112
a及び112bが発生した電子ビームによりウェハ15
0にパターンが形成された後、磁気マスク部材120a
及び112bに磁場を与えて磁気マスク部材120a及
び112bのマスクパターンを消去するように磁化制御
部188を制御してもよい。
【0049】本実施形態における電子ビーム露光装置1
00によると、マスクパターンを形成した磁気マスク部
材120a及び120bを用いてウェハ150にパター
ンを露光した後に、磁気マスク部材120a及び120
bを磁化することによりマスクパターンを消去し、再度
別のマスクパターンを形成することができる。また、磁
化部122a及び122bは、磁気マスク部材120a
及び120bにそれぞれ独立に磁場を与えるので、磁気
マスク部材120a及び120bに形成されたマスクパ
ターンをそれぞれ独立に消去することができる。そのた
め、一方の磁気マスク部材120a又は120bにマス
クパターンを形成している間に他方の磁気マスク部材1
20b又は120aのマスクパターンを消去することが
できる。
【0050】電子レンズ制御部184は、電子ビームを
磁気マスク部材120a又は120bのいずれかに照射
してマスクパターンを形成する時間と、他方の磁気マス
ク部材120b又は120aを通過した電子ビームによ
りウェハ150にパターンを露光する時間とに応じて複
数の第1電子レンズ116a及び116bの焦点位置を
制御するのが好ましい。
【0051】本実施形態において、電子ビーム露光装置
100は、例えば、いずれか一方の磁気マスク部材12
0a又は120bにマスクパターンが形成されると、他
方の磁気マスク部材120b又は120aにマスクパタ
ーンを形成している間に一方の磁気マスク部材120a
又は120bを用いてウェハ150へパターンを露光す
る。このとき電子レンズ制御部184は、ウェハ150
にパターンを露光するのに用いられる磁気マスク部材1
20a又は120bにおいて、電子ビームのビーム径が
絞られないように第1電子レンズ116a又は116b
を制御する。
【0052】電子レンズ制御部184は、ウェハ150
に露光すべきパターンに応じて複数の第1電子レンズ1
16a及び116bの焦点位置を制御するのが好まし
い。本実施形態において、電子ビーム露光装置100
は、例えば、いずれか一方の磁気マスク部材120a又
は120bに形成されたマスクパターンを用いてウェハ
150にパターンを露光すべき回数が他方の磁気マスク
部材120b又は120aに形成されたマスクパターン
を用いてウェハ150にパターンを露光すべき回数に比
べて多いとき、磁化部122a又は122bにより一方
の磁気マスク部材120a又は120bを用いてウェハ
150へパターンを露光している間に他方の磁気マスク
部材120b又は120aに形成されたマスクパターン
を消去する。その後、電子レンズ制御部184は、マス
クパターンを消去した磁気マスク部材120b又は12
0aに再度別のマスクパターンを形成すべく、当該磁気
マスク部材120b又は120aにおいて、電子ビーム
のビーム径を絞るように第1電子レンズ116b又は1
16aを制御する。
【0053】電子ビーム露光装置100はさらに、3つ
以上の磁気マスク部材を有してもよく、その場合、統括
制御部170は、ウェハ150に露光すべきパターン
と、磁気マスク部材にマスクパターンを形成するのに要
する時間及びウェハ150にパターンを露光するのに要
する時間等に応じて個別制御部180に含まれる各制御
部を制御するのが好ましい。
【0054】本実施形態における電子ビーム露光装置1
00によると、一の電子銃112a又は112bが発生
した電子ビームで、磁気マスク部材120a又は120
bにマスクパターンを形成している間に他の電子銃11
2b又は112aが発生した電子ビームでウェハ150
にパターンを露光することができるので、効率よく電子
デバイスを製造することができる。
【0055】図2は、磁気マスク部材120a及び12
0bに照射される電子ビームの焦点位置を示す模式図で
ある。図2は、電子ビーム露光装置100の動作におい
て、電子銃112aが発生した電子ビームがウェハ15
0に露光処理を行い、電子銃112bが発生した電子ビ
ームが磁気マスク部材120bにマスクパターンを形成
するときの電子ビームの焦点位置の一例を示す。
【0056】 電子レンズ制御部184は、電子銃112
a及び112bが発生した電子ビームのうち、電子銃1
12bが発生した電子ビームの焦点位置を磁気マスク部
材120bに合わせると共に電子銃112aが発生した
電子ビームの焦点位置をウェハ150に合わせるように
第1電子レンズ116b及び116aをそれぞれ独立に
制御する。電子銃112aが発生した電子ビームは、ウ
ェハ150に焦点位置が合うのに十分な電流密度を有
し、磁気マスク部材120aに照射されたときに、照射
により上昇する磁気マスク部材120aが含む磁性体の
温度がキュリー温度よりも高くならない程度の電流密度
を有するのが好ましい。
【0057】図3は、本発明の第1の実施形態に係る磁
気マスク部材120を示す斜視図である。磁気マスク部
材120は、例えばシリコンにより形成される基板22
0と、磁性体層222と、磁性体層222貫通する複数
の開口部224とを有する。磁性体層222は、磁場が
与えられると磁化され、所定以上の温度になると消磁さ
れる材料であるのが好ましい。
【0058】磁性体層222は、Fe(鉄)、Co(コ
バルト)、Ni(ニッケル)、Gd(ガドリニウム)、
Tb(テルビウム)等の強磁性体又はこれらの合金によ
り形成されるのが好ましい。磁性体層222はさらに、
Zr(ジルコニウム)、Nd(ネオジム)、Sm(サマ
リウム)を混合した合金により形成されてもよい。電子
ビーム露光装置100が磁気マスク部材120にマスク
パターンを形成するとき、電子レンズ制御部184は、
電子ビームの照射により昇温する磁性体層222の温度
が、磁性体層222キュリー温度より高くなるように磁
気マスク部材120に照射する電子ビームのビーム径を
調整するのが好ましい。一方、電子ビーム露光装置10
0が磁気マスク部材120に形成されたマスクパターン
を用いてウェハ150にパターンを露光するとき、電子
レンズ制御部184は、電子ビームの照射により昇温す
る磁性体層222の温度が、磁性体層222のキュリー
温度より低くなるように磁気マスク部材120に照射す
る電子ビームのビーム径を調整するのが好ましい。
【0059】本実施形態における電子ビーム露光装置1
00によれば、電子レンズ制御部184が、磁気マスク
部材120に照射される電子ビームのビーム径を制御す
ることにより磁気マスク部材120における電子ビーム
の温度を調整できるため、磁気マスク部材120を消磁
させてマスクパターンを形成したり電子ビームを通過さ
せてウェハ150にパターンを露光することができる。
【0060】図4は、図3に示した磁気マスク部材12
0の拡大断面図である。図4(a)に示すように、磁気
マスク部材120に磁場が与えられると、磁性体層22
2が磁化され、複数の開口部224の内部に磁界が生じ
る。図4(b)に示すように、開口部224aの周辺の
磁性体層222に電子ビームが照射されると、電子ビー
ムの照射により照射部分の温度が急激に上昇し、磁性体
層222が消磁される。電子ビームが照射された領域2
26の磁性体層222が消磁されることにより、領域2
26に囲まれる開口部224aも消磁される。このと
き、電子ビームが照射されない他の開口部224bの周
辺の磁性体層222は磁化されたままである。そのた
め、磁化された磁性体層222に囲まれる開口部224
bは磁場を形成したままである。周辺の磁性体層222
が磁化された開口部224bに入射された電子ビーム
は、開口部224bの内部の磁界のために偏向され、遮
断手段により遮断される。一方、周辺の磁性体層222
が消磁された開口部224aに入射された電子ビーム
は、開口部224aの内部で偏向されず、磁気マスク部
材120を通過する。
【0061】図5は、磁気マスク部材120に電子ビー
ムを照射した場合の、ウェハ150上に照射される露光
パターンを示す図である。電子ビームは磁気マスク部材
120に設けられた複数の開口部224のうち、消磁さ
れた開口部224aのみを通過する。磁気マスク部材1
20を通過した電子ビームは、図1に示す第3電子レン
ズ142で縮小され、ウェハ150上に照射される。電
子ビームは、消磁された複数の開口部224aに対応す
る多数のビームを合成したパターンに整形される。磁気
マスク部材120の開口部224間の間隔を十分小さく
すれば、電子ビームは、回折やレンズの収差により隣接
する他の開口部224のビームと重なり、各々の電子ビ
ームはウェハ150において、それぞれ重なって照射さ
れる。
【0062】図6は、磁気マスク部材120aの他の例
を示す。磁気マスク部材120は、それぞれ複数の開口
部224が設けられた領域228を複数有してもよい。
この場合、電子ビーム露光装置100は、各領域228
に1つずつのマスクパターンを形成してもよい。また、
電子ビーム露光装置100は、各領域228毎に独立に
磁場を与えるように、複数の磁化部を有するのが好まし
い。
【0063】他の実施形態において、電子ビーム露光装
置100は、磁気マスク部材120の開口部224の周
辺を加熱して開口部224を消磁させる加熱手段をさら
に備えてもよい。当該加熱手段は、例えばレーザー光を
放射する手段であってよい。また、電子ビーム露光装置
100は、磁気マスク部材120の代わりに、ブランキ
ングアパーチャアレイを用いて電気的にマスクパターン
を形成してもよい。
【0064】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を
加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、
特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0065】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、ウェハに所望のパターンを露光するための磁気
マスク部材を再使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子ビーム露光装置
の構成図である。
【図2】磁気マスク部材に照射される電子ビームの焦点
位置を示す模式図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る磁気マスク部材
を示す斜視図である。
【図4】図3に示した磁気マスク部材の拡大断面図であ
る。
【図5】磁気マスク部材に電子ビームを照射した場合
の、ウェハ上に照射される露光パターンを示す図であ
る。
【図6】磁気マスク部材の他の例を示す模式図である。
【符号の説明】
100…電子ビーム露光装置、102…露光部、104
…筐体、110…電子ビーム整形手段、112a、11
2b…電子銃(電子ビーム発生部)、114a、114
b…整形部材、116a、116b…第1電子レンズ、
118a、118b…第1偏向部、120(120a、
120b)…磁気マスク部材、122a、122b…磁
化部、130…照射切替手段、132a、132b…ブ
ランキング電極アレイ、134a、134b…第2電子
レンズ、136a、136b…電子ビーム遮蔽部材、1
40…ウェハ用投影系、142a、142b…第3電子
レンズ、144a、144b…第2偏向部、146a、
146b…第4電子レンズ、150…ウェハ、152…
ウェハステージ、154…ウェハステージ駆動部、16
0…制御系、170…統括制御部、180…個別制御
部、182…電子ビーム制御部、184…電子レンズ制
御部、186…偏向制御部、188…磁化制御部、19
0…ブランキング電極アレイ制御部、192…ウェハス
テージ制御部、220…基板、222…磁性体、224
…開口部、
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 37/305 H01L 21/30 541F

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームによりウェハにパターンを露
    光する電子ビーム露光装置であって、 前記電子ビームを発生する電子ビーム発生部と、 前記電子ビームの焦点位置を調整する電子レンズと、 複数の開口部が設けられた磁性体を有する磁気マスク部
    材と、 前記磁気マスク部材において前記電子ビームのビーム径
    を絞るように又は前記電子ビームの焦点位置を前記ウェ
    ハに合わせるように前記電子レンズを制御する電子レン
    ズ制御部とを備えることを特徴とする電子ビーム露光装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電子レンズ制御部は、前記電子ビー
    ムの焦点位置を前記磁気マスク部材に合わせるように前
    記電子レンズを制御することを特徴とする請求項1に記
    載の電子ビーム露光装置。
  3. 【請求項3】 前記電子ビームの焦点位置に応じて前記
    電子ビームを前記ウェハに照射するか否かを切り替える
    ブランキング部をさらに備えることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の電子ビーム露光装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気マスク部材に磁場を与える磁化
    部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の電子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 複数の前記電子ビーム発生部と、 前記複数の電子ビーム発生部が発生した電子ビームの焦
    点位置をそれぞれ調整する複数の前記電子レンズとを備
    え、 前記電子レンズ制御部は、前記複数の電子ビーム発生部
    が発生した電子ビームのうち、一の電子ビームの焦点位
    置を前記磁気マスク部材に合わせると共に他の電子ビー
    ムの焦点位置を前記ウェハに合わせるように前記複数の
    電子レンズをそれぞれ独立に制御することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の電子ビーム露光装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の電子ビーム発生部が発生した
    電子ビームが通過する経路にそれぞれ設けられた複数の
    前記磁気マスク部材と、 前記複数の磁気マスク部材にそれぞれ独立に磁場を与え
    る磁化部とをさらに備えることを特徴とする請求項5に
    記載の電子ビーム露光装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の電子ビーム発生部が発生した
    電子ビームをウェハに照射するか否かをそれぞれ切り替
    える複数のブランキング部をさらに備えることを特徴と
    する請求項6に記載の電子ビーム露光装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のブランキング部は、それぞれ
    対応する前記電子ビームの焦点位置に応じて当該電子ビ
    ームをウェハに照射するか否かを切り替えることを特徴
    とする請求項7に記載の電子ビーム露光装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の電子ビーム発生部が発生した
    電子ビームをそれぞれ独立に偏向し、前記磁気マスク部
    材の所望の位置に照射させる第1の偏向部をさらに備え
    ることを特徴とする請求項5に記載の電子ビーム露光装
    置。
  10. 【請求項10】 前記磁気マスク部材を通過した電子ビ
    ームをそれぞれ独立に偏向させる第2の偏向部をさらに
    備えることを特徴とする請求項5に記載の電子ビーム露
    光装置。
  11. 【請求項11】 前記電子レンズ制御部は、前記ウェハ
    に露光すべきパターンに応じて前記複数の電子レンズの
    焦点位置を制御することを特徴とする請求項5に記載の
    電子ビーム露光装置。
  12. 【請求項12】 前記電子レンズ制御部は、一の電子ビ
    ームが前記磁気マスク部材にマスクパターンを形成する
    時間に応じて、他の電子ビームにそれぞれ対応する前記
    複数の電子レンズの焦点位置を制御することを特徴とす
    る請求項5に記載の電子ビーム露光装置。
  13. 【請求項13】 複数の開口部が設けられた磁性体を有
    する磁気マスク部材を含み、電子ビームによりウェハに
    パターンを露光する電子ビーム露光方法であって、 前記電子ビームを発生するステップと、 前記磁気マスク部材において前記電子ビームのビーム径
    を絞り、前記磁気マスク部材に前記パターンを有する消
    磁領域を形成するステップと、 前記電子ビームの焦点位置を前記ウェハに合わせて前記
    パターンを露光するステップとを備えることを特徴とす
    る電子ビーム露光方法。
  14. 【請求項14】 前記消磁領域を形成するステップは、
    前記電子ビームの焦点位置を前記磁気マスク部材に合わ
    せることを特徴とする請求項13に記載の電子ビーム露
    光方法。
  15. 【請求項15】 前記電子ビームの焦点位置に応じて前
    記電子ビームを前記ウェハに照射するか否かを切り替え
    るステップをさらに備えることを特徴とする請求項13
    又は14に記載の電子ビーム露光方法。
  16. 【請求項16】 前記磁気マスク部材に磁場を与え、前
    記磁気マスク部材を磁化するステップをさらに備え、 前記消磁領域を形成するステップは、磁化された前記磁
    気マスク部材に前記パターンを有する消磁領域を形成す
    ることを特徴とする請求項13又は14に記載の電子ビ
    ーム露光方法。
  17. 【請求項17】 前記電子ビームを発生するステップ
    は、複数の電子ビームを発生し、 前記電子ビーム露光方法は、一の電子ビームの焦点位置
    を前記磁気マスク部材に合わせると共に、他の電子ビー
    ムの焦点位置を前記ウェハに合わせるステップをさらに
    備えることを特徴とする請求項13又は14に記載の電
    子ビーム露光方法。
  18. 【請求項18】 前記電子ビームを発生するステップ
    は、複数の電子ビームを発生し、 前記電子ビーム露光方法は、一の電子ビームが前記磁気
    マスク部材に前記消磁領域を形成する時間と、他の電子
    ビームが前記ウェハに前記パターンを露光する時間とに
    応じて前記複数の電子ビームの焦点位置を合わせるステ
    ップをさらに備えることを特徴とする請求項13又は1
    4に記載の電子ビーム露光方法。
  19. 【請求項19】 前記電子ビームを発生するステップ
    は、複数の電子ビームを発生し、 前記電子ビーム露光方法は、前記ウェハに露光すべきパ
    ターンに応じて前記複数の電子ビームの焦点位置を合わ
    せるステップをさらに備えることを特徴とする請求項1
    3又は14に記載の電子ビーム露光方法。
  20. 【請求項20】 複数の開口部が設けられた磁性体を有
    する磁気マスク部材を含む電子ビーム露光装置により電
    子デバイスを製造する電子デバイス製造方法であって、 前記電子ビームを発生するステップと、 前記磁気マスク部材において前記電子ビームのビーム径
    を絞り、前記磁気マスク部材に前記パターンを有する消
    磁領域を形成するステップと、 前記電子ビームの焦点位置を前記ウェハに合わせて前記
    パターンを露光するステップとを備えることを特徴とす
    る電子デバイス製造方法。
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