JP2002184130A - メモリ制御装置 - Google Patents

メモリ制御装置

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JP2002184130A
JP2002184130A JP2000377999A JP2000377999A JP2002184130A JP 2002184130 A JP2002184130 A JP 2002184130A JP 2000377999 A JP2000377999 A JP 2000377999A JP 2000377999 A JP2000377999 A JP 2000377999A JP 2002184130 A JP2002184130 A JP 2002184130A
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data
signal
buffer memory
writing
write
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JP2000377999A
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English (en)
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Toshiyuki Uchisawa
俊幸 宇治澤
Masaya Tomioka
雅也 冨岡
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッファメモリを備えてショックプルーフ機
能を有する再生装置において、データの書き繋ぎについ
てもその途切れが無いようにすることと、より高品質な
データが定常的に再生されるようにすることを、ほぼ両
立させ、機器としての信頼性を向上させる。 【解決手段】 C2POcnt(C2POのカウント
数)と所定の比較条件(maxC2PO)とを比較して
得られた比較結果(monC2PO)に基づいて、バッ
ファメモリへの書き込み禁止、及びリトライ動作の実行
が行われるようにすると共に、リトライ動作の回数に応
じて、上記比較条件を変更する。この構成であれば、比
較条件を厳しく設定してできるだけ補間ノイズ等がふく
まれない高品質のデータをバッファメモリに書き込んで
確定させていくことが可能となる。また、或る程度の回
数にわたってリトライが繰り返されてバッファメモリに
おけるデータの蓄積量が少なくなったとしても、比較条
件を緩いものに変更して強制的に書き込み及び有効デー
タとしての確定を行って、データの書き繋ぎが途切れる
ことを回避するようにもされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばディスク状
記録媒体に対応する再生装置に搭載され、ディスク状記
録媒体から読みだしたデータが一時蓄積されるメモリに
対するデータの書き込み動作を制御するメモリ制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disc)に対応してオーディ
オデータの再生出力が可能とされる再生装置として、い
わゆるCDプレーヤが広く普及している。このようなC
Dプレーヤにあっては、例えば衝撃や振動などの外乱が
加わると、例えばトラッキングサーボ、フォーカスサー
ボなどが外れてデータの読み出しにエラーが発生する。
これは、例えば実際においては再生音声が途切れるとい
う状態となって現れる。そこで、近年においては、この
ような外乱に対する耐性を有する、いわゆるショックプ
ルーフ機能が与えられたCDプレーヤも広く普及してい
る。
【0003】このようなショックプルーフ機能が与えら
れたCDプレーヤの構成としては、周知のように、CD
からの再生データを一時蓄積するバッファメモリが備え
られる。そして、CDからのデータの読み出しは、例え
ば2倍速以上の再生速度によって行い、この再生速度に
対応するデータレートによってバッファメモリへの書き
込みを行う。そして、バッファメモリにおいてデータが
或る所定量以上蓄積された段階で、バッファメモリから
のデータの読み出しを1倍速に対応する再生速度によっ
て行うようにされる。
【0004】ここで、上記のようにして、バッファメモ
リに対するデータの書き込み速度は、読み出し速度より
も高速であることから、バッファメモリ上でのデータの
オーバーフローが生じないように、或る所定量以上のデ
ータの書き込みが行われた段階で、CDからのデータ再
生及びバッファメモリへのデータ書き込みの動作は休止
するようにされる。これに対してバッファメモリからの
データの読み出しは継続的に行われる。そして、バッフ
ァメモリに蓄積されているデータが所定量以下になる
と、再度、CDからのデータ再生及びバッファメモリへ
のデータ書き込みの動作を開始するようになっている。
なお、バッファメモリへデータを書き込むか否かの判断
は、サブコーディングフレーム単位で行われる。周知の
ように、CDフォーマットのオーディオデータは、EF
Mフレームといわれる最小単位より成り、このEFMフ
レームが98フレーム纏められることで、1サブコーデ
ィングフレームが得られるようになっている。このサブ
コーディングフレームは、75/1秒単位で更新され
る。
【0005】上記のようなバッファメモリへの書き込み
制御が実行されることで、例えば外乱などによって、デ
ィスクからのデータの読み出しが中断したとしても、バ
ッファメモリに蓄積されているデータの読み出しが終了
してしまわないうちに、データの読み出し及び読み出し
データのバッファメモリへの書き込みが再開されれば、
途切れのない再生音声を継続して出力させることが可能
となるものである。
【0006】また、CDシステムにあっては、いわゆる
CIRCといわれる符号を利用したエラー訂正を行うよ
うにされており、エラー訂正能力としては、周知のよう
に、C1パリティは2重、C2パリティは4重の訂正処
理を行うようにされている。そして、例えばエラー訂正
処理結果として、C2パリティによるエラー訂正結果に
ついてはC2POといわれる信号により示すようにして
いる。
【0007】そして、C2パリティによるエラー訂正結
果についてNGであるとの結果が得られた場合には、例
えば図17に示すようにして、補間処理が行われる。こ
の図17には、再生データの信号波形が示されている。
この信号波形に対しては、エラー訂正処理のためのサン
プルポイントA〜Qが時間経過に従って示されている。
これらのサンプルポイントA〜Qは、CIRCを使用し
た方式のもとでのC2パリティによるエラー訂正処理に
対応している。
【0008】例えば、CDシステムにおけるエラー訂正
処理としてC2パリティによるエラー訂正時には、エラ
ー訂正(検出)結果を示すC2PO(C2ポインタ)が
得られるようになっている。このC2POは、C2パリ
ティによるエラー訂正がOKであればLレベルとしてさ
れ、NGであればHレベルとして出力される。つまりC
2POは、エラー訂正結果がNGとされる場合に出力さ
れる信号である。そして、図においては、各サンプルポ
イントA〜Qごとに、○印若しくは×印が対応して示さ
れているが、○印はC2POがLレベル(C2訂正O
K)である場合に対応し、×印はC2POがHレベル
(C2訂正NG)である場合に対応している。
【0009】この図の場合には、サンプルポイントB,
F,G,H,Mの各ポイントについて、C2POがHレ
ベルとされてC2パリティによるエラー訂正がNGであ
ったことが示されている。そして、CDシステムにあっ
ては、このようにしてC2POが得られたサンプルポイ
ントはいわゆるバーストエラーとして現れるもので、こ
れをそのまま音声としてデコード出力すると非常に大き
なノイズとして現れる。そこで、これを防ぐために補間
処理が行われるのである。
【0010】補間処理としては、平均値補間と、前置ホ
ールドの2つの補間が適宜選択されて実行される。図1
7にあっては、サンプルポイントB,H,Mの各々につ
いて、平均値補間が行われている。平均値補間はそのサ
ンプルポイントに対して時間的に前後のサンプルポイン
トを利用して算出した平均値を補間値として得るもので
ある。つまり、サンプルポイントB,H,Mは、それぞ
れ B=1/2(A+C) H=1/2(E+I) M=1/2(L+N) により表される演算によって補間値が設定される。
【0011】また、前置ホールドはサンプルポイント
F,Gについて行われている。つまり、 E=F=G として表されるもので、サンプルポイントF,Gの補間
値としては、サンプルポイントEと同一の値が設定され
る。
【0012】このようにして、補間を行うことで、再生
信号波形としては、本来の再生信号波形に近くなるよう
にされる。但し、実際の波形には忠実ではないために、
音声として出力したときには、補間したサンプルポイン
トに対応する音声部分がいわゆる補間ノイズとして聞こ
えることになり、音質的には劣化せざるを得ない。つま
り、再生データとしては、補間処理された部分はできる
だけ少ないことが好ましい。
【0013】ここで、例えば再生信号エラーは、ディス
クの傷、ゴミなどのいわゆるディフェクトのほか、その
ときに生じた外乱等が原因となって生じるが、エラーの
程度は、例えば同じディスク位置のデータを読み出した
としても、その読み出し時の各種状況との兼ね合いによ
って異なってくるものである。つまり、ディスク上の同
一データ位置の再生であってもエラーレートが高かった
り、また、低かったりする現象が得られるものであり、
決して一定に現れるものではない。
【0014】そこで、CD再生システムにおいては、前
述したショックプルーフ機能を利用して、次のようなプ
ロセスによって、より高音質な再生が行えるようにする
ことも行われている。
【0015】例えばCDプレーヤ内部においては、エラ
ー訂正結果として、C2訂正NG(C2PO=H)が得
られた回数を検出するようにされる。そして、例えば1
サブコーディングフレームに対応する期間内においてC
2訂正NGの検出値が所定以上となった場合には、先
ず、メモリへの書き込みを行わずに、再度、CDからの
読み出しを行い、エラー訂正処理を試みるようにされ
る。つまり、いわゆるリトライ動作を行うものであり、
また、このリトライ動作を繰り返すことができるように
される。そして、リトライによって読み出されたデータ
のエラーレートが最も低いとされるときに、このデータ
をバッファメモリに書き込むようにされるものである。
このようなバッファメモリへの書き込み制御が行われる
ことで、メモリに蓄積されるデータとしては、C2訂正
NGとなって補間処理された補間ノイズ部分をより少な
いものとすることが可能となる。したがって、結果的に
再生出力される音声をより高音質なものとすることが可
能となるものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来における
上記した高音質化のためのバッファメモリへの書き込み
禁止制御に関しては、次のような課題を有する。図18
は、C2PO=Hとなった回数を検出するための検出回
路の構成例を示している。この図に示す回路では、トラ
ンジスタQ1のベースに対して、図示するように抵抗R
1及びコンデンサCから成る積分回路が形成される。ま
た、トランジスタQ1のコレクタは、例えば電源ライン
と抵抗R2を介して接続され、エミッタは接地されてい
る。ここでトランジスタQ1のコレクタ出力は、メモリ
の書き込み禁止入力端子に接続されているものとされ
る。
【0017】例えばC2訂正NGに対応してHレベルと
なったC2POが積分回路(R1,C)に入力される
と、ここで積分が行われることになる。そして、例えば
HレベルのC2POが在る期間内に所定回数以上入力さ
れるような状態となると、この積分回路に得られるレベ
ルが所定以上となってトランジスタQ1が導通する。つ
まり、トランジスタQ1のコレクタから書き込み禁止入
力端子に対して、書き込み禁止を示すHレベルの信号が
供給されることになるものである。そして、この信号入
力に基づき前述のようにしてリトライ動作が実行される
ものである。
【0018】しかし、このようなアナログ的な回路構成
によっては、C2POの検出は積分回路にて行われるた
め高い精度を求めるのは困難となる。また、この場合の
積分回路の時定数は固定となっており、可変することは
できないこととなっている。このため、例えばバッファ
メモリに蓄積されるべきデータについて、途切れが生じ
ないようにすることを考慮して、積分回路の時定数とし
ては、例えば、C2訂正NGの回数が在る程度以下に少
なければ書き込みが許可されるように、在る程度小さめ
に設定せざるを得ない。したがって、保管されたデータ
を少なからず含む可能性も高いことから、高音質化には
限界があることになってしまう。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を考慮して、メモリ制御装置として次のように構
成する。つまり、ディスク状記録媒体から再生されたデ
ータを一時蓄積するためのメモリ手段に対する書き込み
制御を行うことのできるメモリ制御装置において、ディ
スク状記録媒体から読み出されたデータについてのエラ
ー訂正処理を実行するエラー訂正処理手段と、このエラ
ー訂正処理手段によるエラー訂正結果に基づくエラー発
生状況と設定された比較条件とについて比較する比較手
段と、この比較手段の比較結果に基づいてエラー訂正処
理を経たデータのメモリ手段に対しての書き込みを禁止
させると共にディスク状記録媒体からのデータ再生を再
試行するリトライ動作を実行させることのできるリトラ
イ動作制御手段と、このリトライ動作制御手段によりリ
トライ動作が繰り返される場合の繰り返し回数に応じ
て、比較条件が変更されるように制御を実行する比較条
件制御手段とを備えることとした。
【0020】上記構成によれば、再生データのエラー状
況と所定の比較条件を比較した結果に基づいて、メモリ
手段への書き込み禁止指示及びリトライ動作が実行され
ることになるのであるが、この際において、リトライ回
数に応じて、上記比較条件を変更可能とされている。こ
のようにして、リトライ動作が繰り返される過程におい
て比較条件を変化させれば、例えば、比較条件を厳しい
ものとしてリトライを行うことでエラーの少ない高品質
のデータが書き込まれるようにする一方で、緩い比較条
件としてメモリ手段への書き込み許可/禁止を制御する
ことで、エラーは多いが再生音声の連続性を優先させる
という動作に切り換えることが可能となる。つまり、エ
ラー発生状況やメモリ手段におけるデータの蓄積状況な
どに応じて、より正確で適切なバッファメモリへの書き
込み禁止制御を実行することが可能となるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明を行うこととする。本実施の形態としては、CD
−DA(Compact Disc-Digital Audio)、又はCD−RO
Mに対応して再生を行う再生装置として、例えばショッ
クプルーフ機能を与えるために、再生されたデータが一
時蓄積されるバッファメモリを備えた再生装置を例に挙
げることとする。なお、以降において、CD−DAとC
D−ROMとで特に区別しない場合には、単にCDある
いはディスクと記述する。また、以降の説明は次の順序
で行う。 1.サブコーディングフォーマット 2.再生装置 2−1.全体構成 2−2.信号伝送 2−3.バッファメモリに対するアドレス制御 3.本実施の形態の補間ノイズ対策 3−1.書き込み禁止タイミング生成回路 3−2.リトライ動作例 3−3.処理動作
【0022】1.サブコーディングフォーマット 先ず、CDのサブコーディングフォーマットについて説
明しておく。周知のように、CDにおいて記録されるデ
ータの最小単位は1フレームとなる。このフレームは、
より正確には、EFM(Eight to fourteen Moduration)
フレームともいわれる。そして98フレームで1サブコ
ーディングフレームが構成される。
【0023】1フレーム(EFMフレーム)の構造は図
14のようになる。1フレームは588ビットで構成さ
れ、先頭24ビットが11T+11T+2T(つまり反
転3回)であるシンクパターンと、これに続く14ビッ
トのEFMワードと、各EFMワード間に配される3ビ
ットのマージンビットから成る。ここで、シンクパター
ンに続く14ビットがサブコードエリアとなり、その後
に図示するようにして、メインデータエリアとパリティ
エリアが配される。
【0024】このような構造のフレームが98個集合す
ることで1サブコーディングフレームが形成され、98
個のフレームから取り出されたサブコードデータが集め
られて図15(a)に示すようにして1つのサブコーデ
ィングフレームが形成される。98フレームの先頭の第
1、第2のフレーム(フレーム98n+1,フレーム9
8n+2)からのサブコードデータは同期パターンとさ
れ、第1フレームの同期パターンをS0といい、第2フ
レームの同期パターンをS1という。そして、第3フレ
ームから第98フレーム(フレーム98n+3〜フレー
ム98n+98)までのフレームによって、各96ビッ
トのチャンネルデータ、即ちP,Q,R,S,T,U,
V,Wの各チャンネルのサブコードデータが形成され
る。
【0025】このうち、アクセス等の管理のためにはP
チャンネルとQチャンネルが用いられる。ただし、Pチ
ャンネルはトラックとトラックの間のポーズ部分を示し
ているのみで、より細かい制御はQチャンネル(Q1
〜Q96)によって行なわれる。96ビットのQチャン
ネルデータ(サブQデータ)は図15(b)に示す構造
を有する。Rチャンネル〜Wチャンネルのデータは、テ
キストデータ群を形成するために設けられるが、これに
ついてはここでの説明は省略する。
【0026】図15(b)において、まずQ1 〜Q4
の4ビットはコントロールデータとされ、オーディオの
チャンネル数、エンファシス、CD−ROMの識別など
に用いられる。即ち、4ビットのコントロールデータは
次のように定義される。 『0***』・・・・2チャンネルオーディオ 『1***』・・・・4チャンネルオーディオ 『*0**』・・・・CD−DA 『*1**』・・・・CD−ROM 『**0*』・・・・デジタルコピー不可 『**1*』・・・・デジタルコピー可 『***0』・・・・プリエンファシスなし 『***1』・・・・プリエンファシスあり
【0027】次にQ5 〜Q8 の4ビットはアドレスと
され、これはサブQデータのコントロールビットとされ
ている。このアドレス4ビットが『0001』である場
合は、続くQ9 〜Q80のサブQデータはオーディオ
Qデータであることを示し、また『0100』である場
合は、続くQ9 〜Q80のサブQデータがビデオQデ
ータであることを示している。そしてQ9 〜Q80で
72ビットのサブQデータとされ、残りのQ81〜Q9
6はCRCとされる。
【0028】リードインエリアにおいては、そこに記録
されているサブQデータが即ちTOC情報(管理情報)
となる。つまりリードインエリアから読み込まれたQチ
ャンネルデータにおけるQ9〜Q80の72ビットのサ
ブQデータは、図16(a)のような情報を有するもの
である。サブQデータは各8ビットのデータを有してい
る。
【0029】まずトラックナンバが記録される。リード
インエリアではトラックナンバは『00』に固定され
る。続いてPOINT(ポイント)が記され、さらにト
ラック内の経過時間としてMIN(分)、SEC
(秒)、FRAME(フレーム番号)が示される。さら
に、PMIN,PSEC,PFRAMEが記録される
が、このPMIN,PSEC,PFRAMEは、POI
NTの値によって、次に述べるように意味が決定されて
いる。
【0030】POINTの値が『01h』〜『99h』
(hは16進表現であることを示す)のときは、その値
はトラックナンバを意味し、この場合PMIN,PSE
C,PFRAMEにおいては、そのトラックナンバのト
ラックのスタートポイント(絶対時間アドレス)が分
(PMIN),秒(PSEC),フレーム番号(PFR
AME)として記録されている。
【0031】POINTの値が『A0h』のときは、P
MINに最初のトラックのトラックナンバが記録され
る。また、PSECの値によってCD−DA,CD−
I,CD−ROM(XA仕様)の区別がなされる。PO
INTの値が『A1h』のときは、PMINに最後のト
ラックのトラックナンバが記録される。POINTの値
が『A2h』のときは、PMIN,PSEC,PFRA
MEにリードアウトエリアのスタートポイントが絶対時
間アドレスとして示される。
【0032】CDとしてのディスク上で、実際に音楽等
のデータが記録されるトラック#1〜#n、及びリード
アウトエリアにおいては、そこに記録されているサブQ
データは図16(b)の情報を有する。まずトラックナ
ンバが記録される。即ち各トラック#1〜#nでは『0
1h』〜『99h』の何れかの値となる。またリードア
ウトエリアではトラックナンバは『AAh』とされる。
続いてインデックスとして各トラックをさらに細分化す
ることができる情報が記録される。
【0033】そして、トラック内の経過時間としてMI
N(分)、SEC(秒)、FRAME(フレーム番号)
が示される。さらに、AMIN,ASEC,AFRAM
Eとして、絶対時間アドレスが分(AMIN),秒(A
SEC),フレーム番号(AFRAME)として記録さ
れている。
【0034】このようにTOC及びサブコードが形成さ
れているわけであるが、ディスク上のアドレス、即ちA
MIN,ASEC,AFRAMEは、98フレーム単位
で記録されることが理解される。この98フレーム(1
ブロック)は1サブコーディングフレームと呼ばれ、音
声データとしての1秒間には75サブコーディングフレ
ームが含まれることになる。つまり、アドレスとしての
『AFRAME』がとりうる値は『0』〜『74』とな
る。
【0035】本実施の形態においては、図16(b)に
示されるサブQデータにおける絶対時間アドレス(時間
軸情報)を基にデータの連続性をチェックする。従っ
て、このデータ連続性のチェックはこのサブコーディン
グフレーム単位となり、これは時間的には1/75秒単
位となるものである。
【0036】2.再生装置 2−1.全体構成 図1は、本実施の形態の再生装置の内部構成として、そ
の全体を示しているブロック図である。この図におい
て、ディスク1は、この場合にはCD−DAフォーマッ
トに準拠しているものとされ、スピンドルモータ2によ
り線速度一定(CLV)により回転駆動された状態で光
学ヘッド3により情報が読みとられる。光学ヘッド3は
ディスク1に対してレーザ光を照射し、その反射光か
ら、例えばディスク1にピット形態で記録されている情
報を読みとる。
【0037】上記のようにしてディスク1からのデータ
読み出し動作を行うため、光学ヘッド3はレーザ出力を
行うレーザダイオード3cや、偏光ビームスプリッタ、
1/4波長板などから構成される光学系3d、レーザ出
力端となる対物レンズ3a、及び反射光を検出するため
のディテクタ3bなどが備えられている。対物レンズ3
aは2軸機構4によってディスク半径方向(トラッキン
グ方向)及びディスクに接離する方向に変移可能に保持
されており、また、光学ヘッド3全体はスレッド機構5
によりディスク半径方向に移動可能とされている。
【0038】上記した光学ヘッド3の再生動作により、
ディスク1から検出された情報はRFアンプ6に供給さ
れる。この場合、RFアンプ6においては、入力された
情報について増幅処理、及び所要の演算処理等を施すこ
とにより、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フ
ォーカスエラー信号等を得る。光学系サーボ回路12で
は、RFアンプ6から供給されたトラッキングエラー信
号、フォーカスエラー信号、及びシステムコントローラ
14からのトッラクジャンプ指令、アクセス指令などに
より基づいて各種サーボ駆動信号を発生させ、2軸機構
4及びスレッド機構5を制御してフォーカス及びトラッ
キング制御を行う。
【0039】また、RFアンプ6にて得られた再生RF
信号は、信号処理部7内の2値化回路20に供給される
ことで、2値化されたEFM信号(8−14変調信号)
として出力され、レジスタ21、PLL/CLVサーボ
回路25、及び同期検出回路26に対して供給される。
また、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号
は光学系サーボ回路12に供給される。
【0040】上記2値化回路20からレジスタ21を介
してEFMデコード回路22に供給されたEFM信号
は、ここでEFM復調される。即ち、いわゆる14−8
変換処理が行われる。EFMデコード回路22によりE
FM復調されたデータはECC/デインターリーブ処理
回路23に供給される。ECC/デインターリーブ処理
回路23では、RAM24に対してデータの書き込み及
び読み出し動作を所定タイミングで行いながらエラー訂
正処理及びデインターリーブ処理を実行していく。ま
た、エラー訂正処理はCIRC符号を利用することで、
C1パリティ及びC2パリティによる処理が行われる。
そして、C2パリティによってもエラー訂正結果がNG
となった場合には、先に図17により説明したようにし
て、補間処理が行われる。ECC/デインターリーブ処
理回路23によりエラー訂正処理及びデインターリーブ
処理が施されたデータは、後述するメモリコントローラ
8に対して供給される。
【0041】また、サブコード処理部30は、EFMデ
コード回路22から出力されるデータを入力して、例え
ば図15に示した構造のサブコーディングフレーム単位
のデータを抽出する。このように抽出されたデータは、
例えばシステムコントローラ14が読み取りを行うこと
で、後述するバッファメモリ9に対する書き込み制御を
始め、各種の制御に用いられることになる。また、サブ
コード処理部30では、例えば、サブコーディングフレ
ームの同期パターンS0,S1の何れかを検出したタイミ
ングで、信号SCORを出力することが可能とされてい
る。また、ここでは、このサブコード処理部30におい
て信号GRSCORも生成するものとされる。信号GR
SCORとは、信号SCORが、98EFMフレームの
タイミングに同期するようにして連続して得られるとい
う、安定した発生状態であるとみなされるときに初めて
発生する信号とされ、例えばSCORから92EFMフ
レーム遅れたタイミングで発生するものとされる。
【0042】PLL/CLVサーボ回路25では、2値
化回路20から供給されたEFM信号を入力してPLL
回路を動作させることにより、EFM信号に同期した再
生クロックとしての信号PLCKを出力する。この信号
PLCKは、マスタークロックとして、信号処理部7内
における処理基準クロックとなる。従って、信号処理部
7の信号処理系の動作タイミングは、スピンドルモータ
2の回転速度に追従したものとなる。ここで、ディスク
1がn倍速によりCLVで駆動されている条件のもとで
PLL回路がロックした状態での信号PLCKの周波数
は、例えばn×4.3218MHzとされる。
【0043】また、PLL/CLVサーボ回路25で
は、上記PLL回路の動作により得られる信号や入力さ
れたEFM信号等を利用してCLV制御のためのCLV
サーボ信号を生成してモータドライバ13に供給する。
モータドライバ13は、PLL/CLVサーボ回路25
から供給されたCLVサーボ信号に基づいてモータ駆動
信号を生成してスピンドルモータ2に供給する。これに
より、スピンドルモータ2は、ディスクに対して一定線
速度で回転するように駆動される。
【0044】同期検出回路26では、PLL/CLVサ
ーボ回路25から入力される信号PLCKを基準クロッ
クとして、2値化回路20から入力されるEFM信号か
らフレームシンクを検出するための動作を行う。先に図
14に示したように、1EFMフレームを形成する58
8ビットのうち、先頭の24ビットがシンクパターンと
されている。このシンクパターンは図のように11T,
11T,2Tの反転間隔の連続により形成される固定パ
ターンとされる。また、同期検出回路26では、ドロッ
プアウトやジッターの影響でデータ中のフレームシンク
パターンが欠落したり、同じフレームシンクパターンが
検出されたりした場合のために、フレームシンクの内挿
処理及びウィンドウ保護等の処理も実行する。レジスタ
21は、同期検出回路26の出力に応じて動作すること
になる。
【0045】前述のようにして信号処理部7のECC/
デインターリーブ処理回路23から出力されたデータ
は、例えばこれがオーディオ信号であるとすれば、16
ビット量子化及び44.1KHz サンプリングに基づく、いわ
ゆるデジタルオーディオデータとされる。そして、この
ようにしてECC/デインターリーブ処理回路23にて
処理が施されたデータはメモリコントローラ8に対して
供給される。
【0046】ここで本実施の形態の場合には、スピンド
ルモータ2が1倍速よりも高速な速度範囲にて回転制御
されることで信号処理部7における信号処理も、スピン
ドルモータ2の回転速度に応じて、1倍速時より高速レ
ートで行われるようにされる。そして、高速レートによ
り信号処理部7から出力されるデジタルオーディオデー
タを、メモリコントローラ8の制御によりバッファメモ
リ9に対して書き込みを行ってデータの蓄積を行い、バ
ッファメモリ9に対する読み出しは、メモリコントロー
ラ8が通常レートに従って制御を行うようにされる。こ
れにより、D/Aコンバータ10によりアナログ信号に
変換され、オーディオ出力端子11から出力されるオー
ディオ信号としては、通常のピッチ及び速度によるもの
となる。
【0047】システムコントローラ14は、マイクロコ
ンピュータ等を備えて構成され、当該再生装置を構成す
る各機能回路部が実行すべき所要の動作に応じて適宜制
御処理を実行する。なお、ここでは、操作部及び表示部
等のユーザインターフェイス機能に対応する部位の図示
は省略されているが、もちろんのこと、実際にはこれら
の部位が設けられるように構成されて構わないものであ
る。
【0048】2−2.信号伝送 次に、上記図1に示される再生装置における、システム
コントローラ14、信号処理部7及びメモリコントロー
ラ8間での信号伝送について説明する。先ず、システム
コントローラ14による信号処理部7及びメモリコント
ローラ8に対する制御、つまり、システムコントローラ
14と、信号処理部7及びメモリコントローラ8間との
インターフェイスは、CLOK,DATA,XLATに
よるシリアル制御によって行われることとなっている。
つまり、クロックCLOKに同期したタイミングでDA
TAを転送し、コマンドXLATの出力によって取り込
みタイミングをラッチさせるものである。
【0049】また、システムコントローラ14からメモ
リコントローラ8に対しては、バッファメモリ9に対す
る書き込み/読み出し制御のために、コマンドXWR
E,XQOK,XRDEを出力する。コマンドXWRE
はバッファメモリ9への書き込み開始を指示し、コマン
ドXQOKは書き込みデータを確定させるための指示を
行う、そしてコマンドXRDEは、読み出し開始を指示
する。なお、これらのコマンドXWRE,XQOK,X
RDEは、上記クロックCLOK,DATA,XLAT
によるシリアル制御によって行うようにしてもよいので
あるが、実際にはこれら3信号のための端子が備えられ
ていることから、この端子を利用したパラレル制御とし
てもよいものである。
【0050】また、信号処理部7からメモリコントロー
ラ8に対して伝送される再生データは、図8に示すフォ
ーマットに従うものとなる。つまり、オーディオデータ
のシリアル出力であるPCMDを伝送するタイミングと
しては、信号LRCK(44,1KHz)によりステレ
オのLチャンネルデータとRチャンネルデータとの伝送
タイミングの同期を得るようにされ、BCK(2.12
MHz)によってビット単位の同期を得るようにされ
る。また、WDCK(88.2KH)はワードクロック
となる。
【0051】また、信号処理部7からメモリコントロー
ラ8に対して伝送されるデータとして、エラー訂正結果
に対応する信号C2POの伝送タイミングとしては、次
のようになる。信号C2POとは、前述もしたように、
CIRCといわれる符号を利用したエラー訂正の場合に
おいて、C2パリティによるエラー訂正結果を示すポイ
ンタであり、そのエラー訂正結果がOKであればLレベ
ルで、NG(エラー訂正不能)であればHレベルとなる
信号である。そして、この信号C2POは、オーディオ
データ(PCMD)と同期して出力されることになって
おり、図9に示すようにして、信号LRCKのエッジご
とに信号C2POを出力するCD−DAモードと、信号
WDCKのエッジごとにC2POを出力するCD−RO
Mモードとがある。そして信号C2POに対するサンプ
リングは図において矢印で示されるタイミングによって
行われる。そして、1サブコーディングフレーム内にて
サンプリングできる信号C2POの最大数としては、C
D−DAモードで1176となり、CD−ROMモード
で2352となる。
【0052】また、メモリコントローラ8からシステム
コントローラ14に対しては、信号SQSOが伝送され
る。信号SQSOは、ショックプルーフに関する各種ス
テータス情報を含むもので、例えば従来においては図1
0(a)に示すデータ構造を有するものとして規定され
ていた。つまり、従来のフォーマットとしては、データ
D0〜D11の12ビットからなり、図示するデータ内
容を有していたのに対して、本実施の形態では、図10
(b)に示すようにして、monGRSCOR、mon
C2PO、GTOP、monSCOR、AM(アドレス
モニタ)13、AM14を、データD3〜D8に対して
追加的に割り当て、また、データD16,D19に対し
てmonADPCMと、未定義領域を追加的に割り与え
ることで、計データD0〜D19の20ビットとしたも
のである。このようなデータ構造とすることにより、後
述するようにして、本実施の形態としての補間ノイズ対
策を適正に行うことが可能となるものである。なお、ア
ドレスモニタAM13〜21は、有効データの残量を示
す。
【0053】また、上記信号SQSOの伝送フォーマッ
トを説明しておく。図11には、図10(b)に示した
本実施の形態としての信号SQSOの伝送フォーマット
が示されている。この図に示すようにして、信号SQS
Oを出力する場合には、コマンドXSOEOをLレベル
にしてクロックSQCKを入力する。そして、信号SQ
SOの各dataは、コマンドXSOEO信号がLレベ
ルに立ち下がった時点で得られている内容を、クロック
SQCKの立ち下がりタイミングにしたがって、データ
D0〜D19までの20ビットを順次シリアルに出力し
ていくようにされる。なお、図12に、図10(a)に
示した従来の信号SQSOの伝送フォーマットを示して
おく。ここで、信号SQSOとしてシリアルに出力され
るデータが、D0〜D11の12ビットとされる以外
は、上記図11の説明による伝送タイミングと同様とな
る。
【0054】2−3.バッファメモリに対するアドレス
制御 また、上記したバッファメモリ9に対する書き込み/読
み出しのための実際のアドレス指定は、次のようにして
行われている。バッファメモリ9は、例えば実際には、
図13に示すようにして、いわゆるリングバッファとい
われる構成を採る。ここでバッファメモリ9のデータに
アクセスするためのアドレスとしては、読み出しアドレ
スRAと書き込みアドレスWAがあるものとされる。前
述もしたように、バッファメモリ9へのデータの書き込
みは、読み出しよりも高速とされており、書き込みアド
レスWAはそのデータ書き込み速度に応じた速度で、1
倍速のデータレートに応じた速度の読み出しアドレスR
Aよりも高速に先行する。また、確定アドレスVWAに
よっては、読み出しアドレスRAからこの確定アドレス
VWAにより指定されるアドレスまでに記憶されている
データが、適正に書き込まれた有効データであることを
示すようになっている。これに対して、確定アドレスV
WAから書き込みアドレスWAまでの領域において保持
されているデータは、適正であるとの確定が行われてい
ない「保留データ」として扱われる。
【0055】つまり、バッファメモリ9に対して書き込
まれるデータは、常に正しいものであるとは限らないた
めに、時間軸的連続性のある正しいデータであることを
確認する必要がある。このために、システムコントロー
ラ14では、サブコード(サブQデータ)の絶対時間ア
ドレスのチェックを行うことでこれまでに書き込みを行
ったデータについての確認を行い、正常であるとの確認
が得られると、その確認が得られたデータの位置まで確
定アドレスVWAを進行させて、内部レジスタに取り込
むようにされる。
【0056】そして、例えば通常にバッファメモリ9へ
の書き込み及び読み出しが行われている状態では、ある
時点で書き込みアドレスWAが読み出しアドレスRAに
追いつくことになるが、このときには、バッファメモリ
9上のデータ蓄積量が満杯になったとして、書き込みが
禁止されるものである。そして、データの読み出しのみ
が継続されて、この後のある時点で、バッファメモリ9
に所定以上の空き領域が形成されると、再度、書き込み
が許可されることになる。また、読み出しアドレスRA
が確定アドレスVWAに追いついたときには、有効デー
タがなくなるためにデータの読み出しが禁止されること
になる。
【0057】このようにして、ディスク1からのデータ
の再生及びバッファメモリ9への書き込みは、通常は間
欠的に行われることが分かる。つまりは、例えばバッフ
ァメモリ9のデータ蓄積量が満杯になったり、また、デ
ィスク上のゴミ、傷などのディフェクトや、外乱などに
よりサーボが外れるなどの状態となったときには、デー
タの書き込みが中断されることになる。また、上記のこ
とから、再度書き込みを実行するには、既にバッファメ
モリ9に保持されているデータに対して、時間軸的に繋
がりが得られるようにする必要のあることも理解され
る。このために、システムコントローラ14は、書き込
みを開始する際には、最終の確定アドレスVWAに戻る
と共に、この確定アドレスVWAに対応するディスク上
の位置にアクセスを実行させる。そして、後述するよう
な所定のタイミングで以て、アクセス位置から再生した
サブQデータを読み出し、これが確定アドレスと一致し
たのであれば書き込みを開始するようにメモリコントロ
ーラ8に対してコマンドを送信するものである。
【0058】そして、本実施の形態としては、上述した
基本的なバッファメモリのアドレス制御が実行されるこ
とを前提として、後述するようにしてC2エラー訂正不
能の場合に対応した補間処理による補間データ(補間ノ
イズ)が最小限となるようにバッファメモリへの書き込
み禁止/許可の制御が実行されるものである。
【0059】3.本実施の形態の補間ノイズ対策 3−1.書き込み禁止タイミング生成回路 先に図17を参照して説明したように、C2パリティに
よるエラー訂正結果がNGとされる場合には補間処理が
実行されるのであるが、補間処理によっては補間ノイズ
が生じることとなるため、音質の劣化を招く。そこで、
従来においては、例えば図18に示した検出回路の検出
出力に基づいての補間ノイズ対策を行うようにされてい
たのであるが、前述もしたように、このような検出回路
によっては、高精度な検出及び、現在の再生状況等に対
応する適応的な動作を実現することが困難とされてい
た。本実施の形態では、以降説明する構成を採ること
で、より信頼性の高い補間ノイズ対策が行われるように
するものである。
【0060】ここで、バッファメモリ9に対する書き込
み禁止は、メモリコントローラ8内部の状態、又は外部
(システムコントローラ14)からの命令によって決定
される。そして、例えば従来においては、バッファメモ
リ9への書き込み禁止を設定するための書き込み禁止要
因としては、信号XFUL,XROF,WRNGの3つ
の信号が規定されており、例えば下記の条件に基づい
て、内部状態で書き込み禁止とされているときには、信
号XWIH=Lとなるようにされていた。なお、信号X
WIH=Lは、メモリコントローラ8内部において書き
込み禁止状態であることを示す信号である。 a.バッファメモリ9の空き領域が無い→信号XFUL
=L b.RAM24がオーバーフロー→信号XROF=L c.信号GRSCORがLレベルの時にコマンドXWR
Eを立ち下げてしまった→信号WRNG=H
【0061】そして、本実施の形態としては、書き込み
禁止要因として、上記した信号XFUL,XROF,W
RNGに加えて、信号monC2POを規定する。mo
nC2POは、1サブコーディングフレーム期間内にカ
ウントされたC2POの数が、maxC2POとして規
定される閾値を越えたときにHレベルとなる信号であ
る。
【0062】そこで、信号monC2POを書き込み禁
止要因として書き込み禁止設定が行われる場合のタイミ
ングチャートを図2に示す。この図に示す動作は、メモ
リコントローラ8にて行われるものとされ、後述する図
3の回路によって実現される。図2(a)には、信号S
CORが示されている。この信号SCORは、サブコー
ディングフレームに挿入されているサブコードシンクS
0,S1の少なくとも何れか一方が検出されたタイミング
で発生する信号である。再生装置では、この信号SCO
Rによって、サブQデータが更新されたことを認識する
ことができる。また、信号SCORに基づいては、図2
(b)に示す信号GRSCORが得られる。この信号G
RSCORは、信号SCORが、98EFMフレームの
タイミングに同期するようにして連続して得られるとい
う、安定した発生状態であるとみなされるときに初めて
発生する信号とされ、例えばSCORから92EFMフ
レーム遅れたタイミングで発生するものとされる。後述
するC2POのカウント値であるところのC2POcn
t(図2(g))は、上記信号GRSCORのタイミン
グでリセットされることになっている。
【0063】ここでバッファメモリ9への書き込みは、
図2(d)の書き込み開始を指示するコマンドXWRE
=Lレベルで、かつ、図2(h)に示される信号XWI
H=Hとなって内部で書き込み許可状態となっていると
きに、順次書き込みアドレスWA(図13参照)にした
がって行われている。
【0064】また、図2(e)に示されるコマンドXQ
OKは、システムコントローラ14からの指示によっ
て、バッファメモリ9に書き込まれたデータを、Lレベ
ルによって確定させるための信号とされる。そして、シ
ステムコントローラ14に対して、信号XQOKに応じ
て確定アドレスが登録されたことを示すHレベルの信号
QRCVDを、図2(i)に示すようにして出力する。
【0065】上記のようにして各信号が動作する状態の
下、図2(d)に示すようにして、或る信号GRSCO
Rの区間内において、C2POが発生したとする。本実
施の形態では、このようにしてC2POが発生すると、
これをカウントするようにしており、そのカウント値
は、図2(g)のC2POcntとして得られるように
なっている。
【0066】ここで、また本実施の形態では、C2PO
cntに対する閾値として、図2(f)に示すmaxC
2POが設定されており、C2POcntとmaxC2
POとを比較するようになっている。そして、C2PO
cntの値が、閾値maxC2POを越えると、これに
応じてmonC2PO=Hレベルとなり、さらに、この
monC2POがHレベルとなったのに応じて、図2
(h)に示す信号XWIHは、Lレベルとなるようにさ
れ、この時点から、メモリコントローラ8内部では、バ
ッファメモリ9への書き込み禁止状態が設定される。
【0067】また、C2POcntは、信号GRSCO
Rのタイミングでクリアされ、次のGRSCOR区間で
出現するC2POをカウントすることになる。また、こ
の信号GRSCORに応じたC2POcntのクリアタ
イミングで、monC2PO(図2(j))もLレベル
に戻され、また、信号QRCVDもLレベルとなる(図
2(i))ことで、書き込みが確定されなかったことを
システムコントローラ14に通知する。
【0068】このようにして書き込み禁止状態が設定さ
れると、システムコントローラ14では、図2(d)に
示すようにしてコマンドXWREについてHレベルとす
る。これにより、信号XWIHは、Hレベルに切り換え
が行われる。また、このときには、書き込みデータに確
定を指示するコマンドXQOKについてもHレベルとし
て、その確定を保留させる。つまり、書き込み中断の状
態とする。そして、システムコントローラ14は、ディ
スク上のエラー発生直前位置に対してアクセスを行って
再生を開始し、メモリ上でのデータを繋ぐための制御処
理に移行する。つまり、リトライ動作が行われるもので
ある。
【0069】そして、本実施の形態としては、後述する
ようにして上記のようなリトライ動作が繰り返される過
程において、カウント値C2POcntに対する閾値で
あるmaxC2POについて変更設定を行うことで、よ
り補間ノイズの少ないデータがバッファメモリ9に対し
て書き込まれるようにするものである。
【0070】図3は、上記図2のタイミングチャートに
示される動作を実現するための回路である、書き込み禁
止タイミング生成回路の構成例を示している。カウンタ
41は、C2POをカウントするために設けられる。ま
た、このカウンタ41は、セレクタ42から出力される
タイミング信号に基づいてカウントを実行するのである
が、そのカウントタイミングは、クロックWDCKの立
ち上がりエッジ、又は立ち上がり/立ち下がりエッジの
両エッジのいずれかがセレクタ42によって選択される
ことになる。このためにセレクタ42には、クロックW
DCK及びCDROMコマンドが入力される。CDRO
Mコマンド=0の場合に、クロックWDCKの立ち上が
りエッジでカウントし、CDROMコマンド=1の場合
に、クロックWDCK立ち上がり/立ち下がり両エッジ
でカウントをおこなうようにカウントタイミングの選択
が行われる。
【0071】ここで、カウンタ41としては、8ビット
カウンタとされていることから、10進法表記で、0〜
255までのカウント値を有することになる。これに対
してGRSCOR区間、即ち1サブコーディングフレー
ム期間に得られるC2POの最大数は、前述もしたよう
に、CD−DAモードで1176、CD−ROMモード
で2352と、255に対して非常に多いのではある
が、実用上は、8ビット程度のカウンタで充分であるも
のとされる。これは即ち、1サブコーディングフレーム
期間内において、255程度のC2POが得られた場合
にはその時点で、そのサブコーディングフレームは、信
頼性の無いものであると見ることができるからであり、
したがって、例え1サブコーディングフレーム期間内に
得られる最大C2PO数が、1176若しくは2352
であったとしても、これだけの数をカウントする必要は
ないわけである。そして、カウンタ41のカウント出力
であるC2POcntはコンパレータ43に対して出力
される。
【0072】コンパレータ43においては、カウント値
C2POcntと、閾値であるところのmaxC2PO
とについて比較を行う。ここで、閾値maxC2PO
は、後述するようにしてシステムコントローラ14の制
御によって変更設定できるようになっている。そして、
コンパレータ43においては、カウント値C2POcn
tが閾値maxC2POを越えないときにはLレベルを
出力し、越えた状態ではHレベルを出力する。
【0073】フリップフロップ44では、セット端子に
入力されるコンパレータ43の出力がHレベルとなる
と、Hレベルの信号monC2POを出力する。また、
フリップフロップ44は、ステータス(信号SQSO)
がシステムコントローラ14により読み出されたタイミ
ングでリセットされて、Lレベルを出力するようにされ
る。
【0074】この信号monC2POは、ANDゲート
45に入力される。前述したように、本実施の形態で
は、信号monC2POを書き込み禁止要因として追加
しているが、この図に示す回路では、信号monC2P
Oを書き込み禁止要因から外して従来通りの書き込み禁
止条件とすることも可能とされている。ANDゲート4
5は、信号monC2POを書き込み禁止要因とするか
否かを設定するために設けられるもので、このために、
ANDゲート45の他方に対してはコマンドWCTC2
POが入力されている。このコマンドWCTC2POが
Hレベルであれば、信号monC2POを書き込み禁止
要因とすることがオンとなる。つまり、信号monC2
PO=Hとなれば、この信号がANDゲート45を通過
するようにして出力されることになる。これに対して、
コマンドWCTC2POがLレベルであれば、例え信号
monC2PO=Hとなっても、ANDゲート45はL
レベルを維持することで、信号monC2POを書き込
み禁止要因とすることがオフとされるものである。
【0075】NORゲート47には、上記ANDゲート
45とORゲート46の出力が入力される。ここで、O
Rゲート46は、従来から規定されている書き込み禁止
要因である信号XFUL,XROF,WRNGに基づい
た書き込み禁止を設定するために設けられるもので、図
示するように、反転された信号XFUL,反転された信
号XROF,及び非反転の信号WRNGが入力されるこ
とで、前述した条件が得られたときにHレベルを出力す
るようになっている。そして、NORゲート47におい
ては、monC2POと上記ORゲート46の少なくと
も何れか一方がHレベルとなったときにLレベルを出力
するようにされ、このLレベルのNORゲート47の出
力によって、バッファメモリ9の書き込みアドレスWA
を停止させる。つまり、内部での書き込み禁止を設定す
ることになる。
【0076】また、NORゲート47の出力は、NAN
Dゲート48に対して反転して入力される。NANDゲ
ート48では、上記反転されたNORゲート47の出力
と、反転されたコマンドXWREを入力することで、そ
の出力として、信号XWPHDを出力する。この信号X
WPHDは、メモリコントローラ8内部では、図2
(h)に示された信号XWIHとして扱われる信号であ
るが、メモリコントローラ8からシステムコントローラ
14に対して内部状態として書き込み禁止であることを
通知する場合には、信号XWPHDとして扱われる。こ
の信号XWPHDは、パラレル/シリアル変換回路49
に入力される。
【0077】パラレル/シリアル変換回路49では、図
示する信号XWPHD及びmonC2POをはじめとす
る各種信号をパラレルに入力し、所定規則に従ってシリ
アルデータに変換することで、図10(b)に示した本
実施の形態の信号SQSOに変換して出力する。ここ
で、本実施の形態としては、信号SQSOとして、書き
込み禁止を示すフラグである信号XWPHDだけでな
く、C2POが所定の設定値以上発生したことを示すm
onC2POが含まれることで、例えばシステムコント
ローラ14側では、信号XWPHDの検出とは別動作に
よって、monC2POを検出することで、書き込み禁
止のオン/オフ指示を行えるようにすることが可能とな
っている。
【0078】ここで図2との比較として、従来通りの、
信号XFUL,XROF,WRNGのみに基づいて書き
込み禁止を設定するための回路について、図4に示して
おく。この図から分かるように、従来としては、図2に
示した回路のうちで、信号XFUL,XROF,WRN
Gを入力するNORゲート46と、このNORゲート4
6の出力とコマンドXWREが反転入力されるNAND
ゲート48のみから成るものとされる。そして、この場
合の信号SQSOとしては、図10(a)に示した構造
を有することになるものである。
【0079】3−2.リトライ動作例 上記図2及び図3の説明から分かるように、本実施の形
態においては、バッファメモリ9への書き込み禁止要因
として、信号monC2POが設定される。つまり、1
サブコーディングフレーム期間内におけるC2POの発
生数が、閾値maxC2POで設定される所定値を越え
ると、再生エラーが発生したとして書き込み禁止が設定
されるものであり、また、書き込み禁止が設定された場
合には、例えば再生エラーが発生したデータ位置以前に
アクセスして、再度、データの読み出し及びバッファメ
モリ9への書き込みを試行するという、リトライ動作が
行われる。また、このリトライ動作が実行される時に
も、図2及び図3にて説明した書き込み禁止タイミング
の発生動作が行われることで、再生エラーが発生したと
すれば、リトライ動作が繰り返されることになる。
【0080】そして、本実施の形態としては、書き込み
禁止のための条件である閾値maxC2POについて、
システムコントローラ14の制御によって変更設定可能
とされているが、リトライ回数が進むのに応じて、閾値
maxC2POを適切に変更していくことで、例えば次
のような動作例を得ることができる。
【0081】図5は、第1例としてのリトライ動作を示
しており、図5(a)は、リトライ回数が進むのに応じ
て変更されるべきとして設定される閾値maxC2PO
の値を示している。ここでは、リトライ回数0とされる
初期状態では、閾値maxC2PO=0とし、1回目〜
4回目までのリトライ動作ごとに、閾値maxC2PO
=10,20,30,40と、10ずつのインクリメン
トが行われるものとしている。図5(b)には、上記図
5(a)に示す設定のもとで、実際に得られたとされる
リトライ動作の結果が示される。ここで、図5(a)
(b)からも分かるように、閾値maxC2POは、初
期値として0が設定されるものである。このようにして
閾値maxC2POの初期値を、最も条件の厳しい値で
ある0に設定しておけば、通常動作時においては、C2
訂正エラーが全く発生しない状態、つまり、補間ノイズ
を含むことのない状態で再生された、最も高品質とされ
るデータのみをバッファメモリ9に対して書き込むこと
ができることになり、例えば再生データがオーディオデ
ータであれば、C2訂正エラーが発生しない限りは、最
も高音質なデータのみを再生していくことが可能となる
ものである。なお、このようにして閾値maxC2PO
の初期値として最も条件が厳しくなる0を設定できるの
は、本実施の形態において、この閾値maxC2POが
可変であることによる。仮に、従来として例えば図18
に示したようにしてC2POをカウントするための基準
値が固定であるとすれば、このようにして厳しい条件を
設定した場合には、バッファメモリ9への書き込みが禁
止されるデータが多すぎることにもなって、データの書
き繋ぎを適切に行っていくことができなくなってしま
う。
【0082】そして、図5(a)に示す閾値maxC2
POの設定の下で、図5(b)に示すような動作が実際
に得られたとする。この図5(b)において、×印は、
1サブコーディングフレーム期間内にカウントされたC
2PO数であるとする。つまり、C2POcntの値で
ある。また、▲印は、そのリトライ回数時において設定
されるmaxC2POの値とされる。
【0083】ここでは、或るサブコーディングフレーム
を再生しているときに、maxC2PO=0(初期値)
とされているのに対して、カウント値C2POcntは
60以上が得られている。この場合、カウント値C2P
Ocntと閾値maxC2POとについては、C2PO
cnt>maxC2POとなるため、図2及び図3にて
説明したようにして、monC2POが立ち上がること
で、書き込み禁止が設定されて、次には1回目のリトラ
イ動作が開始されることになる。そして、1回目〜3回
目のリトライ動作時においては、閾値maxC2POに
ついて、図5(a)にも示されるように、maxC2P
O=10→20→30→40と順次多くなっていくよう
にして変更されることになる。これに対して、各リトラ
イ動作時におけるカウント値C2POcntは、1回目
から3回目のリトライ動作までは、閾値maxC2PO
を越えているために、次回のリトライ動作が実行されて
いる。そして、4回目のリトライ動作時において、カウ
ント値C2POcntが閾値maxC2POの範囲内と
なっている。このときには、書き込み許可となって、バ
ッファメモリ9へのデータの書き込みが行われ、また、
有効データとしての確定が行われることになる。
【0084】また、例えば図5の場合においては、繰り
返し可能な最大リトライ回数としては5回であるものと
して、仮に4回目のリトライ時においても、カウント値
C2POcntが閾値maxC2POを越えた場合に
は、5回目のリトライに移行する。そして、この5回目
のリトライ時においては、例えばデータを無効化して、
バッファメモリ9への書き込みは行わないようにするこ
ともできるし、また、強制的に書き込んで、有効データ
として確定することもできる。これについては、例えば
システムの実際に応じて、適切とされるほうの動作が実
行されるように設定を行えばよいものである。
【0085】本実施の形態では、上記のようにしてリト
ライ動作を行いながら閾値maxC2POを可変するよ
うにしているが、これによっては、次のようなメリット
が得られる。前述したように、例えばC2訂正エラーと
なる要因はディスクのディフェクトや外乱などの各種の
要因が絡むことから、一度C2訂正エラーとなっても、
この後にリトライを行えば、C2訂正エラーではなくな
る場合も多いことが分かっている。このことに基づい
て、この図5に示す場合には、リトライ回数が増加する
のに応じて、閾値maxC2POも増加させるように設
定を行っているものである。これは換言すれば、リトラ
イ回数が少ないうちは、閾値maxC2POも小さめに
設定することで、できるだけ再生エラーが少ない、つま
り補間ノイズの少ない高品質なデータがバッファメモリ
9に書き込まれ、そして再生されるように配慮している
ものである。
【0086】ただし、リトライ回数が相応に増加したの
にもかかわらず、少な目の閾値maxC2POを設定し
ていたのでは、いつまでもバッファメモリ9への書き込
みができないこととなり、バッファメモリ9がアンダー
フローとなって、データの繋ぎが途切れてしまう可能性
が高くなる。そこで、リトライ回数が進むのに応じて
は、閾値maxC2POを増加させるようにすれば、デ
ータの品質は犠牲とはなってしまうものの、データの途
切れは生じないようにすることが可能となるものであ
る。つまり、本実施の形態においては、できるだけ補間
ノイズの少ない高品質なデータがバッファメモリ9に対
して書き込まれるようにすることと、データの途切れも
できるだけ生じないようにすることの両立を、閾値ma
xC2POを可変設定することによって実現しているも
のである。
【0087】また、図6に第2例としてのリトライ動作
を示す。この場合には図6(a)に示すようにして、閾
値maxC2POについては、初期値は0とし、さらに
1回目から4回目までのリトライ動作までは、この初期
値と同じ0を設定するようにしている。そして、この場
合には、繰り返し可能な最大リトライ回数として5回で
あることとして、この最後である5回目のリトライ動作
においては、閾値maxC2PO=∞(無限大)に変更
設定するようにされている。なお、閾値maxC2PO
=∞に設定するには、ANDゲート45(図3参照)に
入力すべきWCTC2POについてLレベルとすればよ
く、これによって、書込禁止要因からはmonC2PO
が除外されることになる。つまり、閾値maxC2PO
=∞にしたのと同様の動作が図3に示した回路にて得ら
れることになるそして、例えば図6(b)に示すように
して、或るサブコーディングフレーム期間において、C
2訂正不能な再生エラーが発生したとされると、次の動
作としては1回目のリトライが開始されることになる。
【0088】この場合には、1回目から4回目のリトラ
イ動作において検出されるカウント値C2POcnt
が、何れも閾値maxC2POを越えていることから、
5回目のリトライ動作が実行されている。そして、5回
目のリトライ動作時においては、閾値maxC2PO=
∞が設定されていることから、カウント値C2POcn
tは閾値maxC2POを越えないこととなって、この
ときのデータをバッファメモリ9に書き込み、有効デー
タとして確定することができることになる
【0089】このようにして、図5と図6では、リトラ
イ回数に応じて設定される閾値maxC2POが異なっ
てはいるが、目的とするところは、先に図5の説明にお
いて述べたとおり、できるだけ高品質なデータを得るこ
ととデータの途切れもできるだけ生じないようにするこ
との両立を図っているものである。但し、図6の場合で
あれば、バッファメモリ9がアンダーフローになってデ
ータ繋ぎができなくなる状態ではないことが保証される
うちは、補間ノイズのない最良のデータを書き込むこと
を目指しており、バッファメモリ9がアンダーフローと
なる危険性が高くなったとされるときにはじめて、閾値
maxC2PO=∞として解除し、データの書き繋ぎを
保証するようにしているものである。そして、実際に、
リトライ回数に応じて閾値maxC2POをどのような
パターンによって可変するのかについては、実際のシス
テムの性能等に応じて適宜変更されればよいものであ
る。
【0090】3−3.処理動作 続いて、上記図5及び図6に示されるリトライ動作を実
現するためにシステムコントローラ14が実行する処理
動作について、図7を参照して説明する。なお、この図
に示す処理は、再生動作時において実行されると共に、
例えば再生エラーの無いとされる状態のもとで開始され
るものとする。
【0091】この図に示す処理においては、先ずステッ
プS101において、初期設定が行われる。この初期設
定としては、変数aについて最大リトライ回数を設定
し、また、閾値maxC2POの初期値bを設定する。
さらにリトライ回数ごとにインクリメントする閾値ma
xC2POの増加値xについて設定を行うようにされ
る。例えば図5の場合であれば、変数a=5(最大リト
ライ回数)、閾値maxC2POの初期値b=0、閾値
maxC2POの増加値x=10となる。また、図6の
場合であれば、変数a=5(最大リトライ回数)、閾値
maxC2POの初期値b=0、閾値maxC2POの
増加値x=0が設定されるものである。
【0092】次のステップS102においては、AND
ゲート45(図3)に入力されるコマンドWCTC2P
O=ON(=H)となっているか否かについて判別が行
われる。つまり、monC2POが書き込み禁止要因と
して有効であるか無効であるか否かについての判別が行
われる。ここで、コマンドWCTC2PO=ONとされ
て肯定結果が得られたのであればステップS103に進
む。
【0093】ステップS103においては、例えば、メ
モリコントローラ8から伝送される信号SQSOの内容
に基づいて、monC2PO=Hであるか否かについて
判別が行われる。つまり、メモリコントローラ8におい
て、サブコーディングフレーム期間内に検出されたC2
POのカウント数(C2POcnt)が、閾値maxC
2POを越えていることで、メモリコントローラ8内部
において書き込み禁止状態が設定されているか否かにつ
いて判別を行うものである。
【0094】ここで、monC2PO=Hではないとし
て否定結果が得られた場合には、再生エラーが発生して
いないこととなるが、この場合にはステップS110に
進むことで、バッファメモリ9に書き込まれたデータを
確定させるための処理を実行する。つまり、信号XQO
KについてLレベルとするものである。これに対して、
monC2PO=Hであるとして肯定結果が得られ、再
生エラーが発生しているとされる場合には、ステップS
104の処理に進む。
【0095】ステップS104においては、初期値とし
て最大リトライ回数が設定された変数aについて、現在
a=0であるか否かについて判別が行われる。ここで、
変数a=0の場合とは、monC2PO=Hとなって開
始されたリトライ動作が、規定の最大リトライ回数に至
った場合となるのであるが、ここで否定結果が得られた
場合には、ステップS107に進んで、変数aについて
a←a−1にデクリメントする。そして、次のステップ
S108において、現在、コンパレータ43(図3)に
設定されている閾値maxC2PO=bについて、 b←b+x であらわされるようにして、増加値xだけインクリメン
トされるようにして設定を行う。次のステップS109
では、リトライ動作のための処理に移行する。つまり、
再生エラーが発生したとされるデータ位置に再度アクセ
スし、再生を試みるための制御処理を実行する。そし
て、ステップS108の処理に進むことになる。
【0096】このような処理が実行されることで、後述
するステップS106の処理によってコマンドWCTC
2PO=OFF(=L)が設定されない限りは、ステッ
プS102からステップS103に移行することで、今
回のリトライに対応するmonC2POの状態が判別さ
れる。なお、このときには、これまでにおいて最後に実
行されたステップS108の処理によって設定された閾
値maxC2PO=bの値に基づいて、コンパレータ4
3はC2POcntについての比較を行う。
【0097】そしてステップS103において、mon
C2PO=Hの状態が得られたとすれば、最大リトライ
回数に至っていない限りは、ステップS104→S10
7→S108→S109の処理が実行されることで、リ
トライを繰り返すことが可能となる。そして、例えば最
大リトライ回数に至るまでリトライ動作が繰り返された
ことで、ステップS104において肯定結果が得られた
とされると、ステップS105の処理に進むことにな
る。
【0098】ステップS105においては、強制書き込
みモードが設定されているか否かについて判別する。強
制書き込みモードとは、最大リトライ回数にまで至って
もメモリ書き込み許可が得られない場合の対応措置とし
て、バッファメモリ9のアンダーフローを避けるため
に、再生エラーのあるデータであっても強制的にバッフ
ァメモリ9に対して有効データとして書き込んでしまう
動作モードとされる。このモードは、例えばシステムの
使用状況等に応じて、ファクトリープリセットとして設
定の有無が決定されているものとされる。そして、強制
書き込みモードが設定されていることで肯定結果が得ら
れた場合には、ステップS106に進むことで、コマン
ドWCTC2POをオフ(Lレベル)とするための制御
処理を実行する。これにより、前述もしたように、図3
に示した回路のANDゲート45は定常的にLレベルと
なることで、monC2POは、書き込み禁止要因から
外されることになる。つまり、これは図6の場合におけ
る5回目のリトライに対応するもので、閾値maxC2
PO=∞に設定する処理となるものである。
【0099】そして、ステップS106の処理を経てス
テップS109の処理によるリトライを行った場合に
は、他の書き込み禁止要因である信号XROF,XFU
L,WRNGについて、書込禁止条件が満たされていな
い限り、リトライにより再生されたデータのバッファメ
モリ9への書き込みが許可されることになる。そして、
このようにしてステップS106→ステップS109を
実行してステップS102に戻った場合には、先のステ
ップS106においてコマンドWCTC2POがオフと
されていることで、ここで否定結果が得られることにな
る。そして、ステップS111において、今回のリトラ
イによってバッファメモリ9に書き込まれたデータを有
効データとして確定するための処理を実行することにな
る。
【0100】一方、ステップS105において、強制書
き込みモードではないとして否定結果が得られた場合に
はステップS110に進み、今回のリトライによって再
生されたデータについては、バッファメモリ9上での無
効データとして扱うようにされる。つまり、バッファメ
モリ9の書き込みアドレスWAを、確定アドレスVWA
の位置にまで戻すようにされる。以上のようにして、例
えば図5及び図6に示した動作が実現される。
【0101】なお、本発明としては上記した構成に限定
されるものではない。例えば本実施の形態としては、C
Dに対応した再生装置を例に挙げることで、CIRC符
号によるエラー訂正処理に基づいて得られるC2POを
利用して再生エラーの状態を判定しているが、他のエラ
ー訂正符号に基づいた再生エラーの判定が行われるよう
にしても構わないものである。したがって、CIRC符
号以外のエラー訂正符号を用いているような信号が記録
されているディスクメディアに対応した再生装置に対し
ても本発明としてのメモリ制御装置の構成は適用可能と
される。また、再生エラー判定のための閾値となるよう
な比較条件が変更可能である限り、エラ訂正不能を示す
信号数をカウントする以外の構成によって再生エラーを
判定するようにすることも考えられる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、例えばエ
ラー発生状況(C2POcnt:C2POのカウント
数)と所定の比較条件(maxC2PO)とを比較して
得られた比較結果(monC2PO)に基づいて、バッ
ファメモリへの書き込み禁止、及びリトライ動作の実行
が行われるようにすると共に、リトライ動作の回数に応
じて、上記比較条件を変更可能とされる。このような構
成であれば、エラーが多く発生したとされるデータにつ
いては、従来と同様にしてバッファメモリへの書き込み
を禁止できるうえで、上記比較条件を厳しく設定すれ
ば、できるだけ補間ノイズ等がふくまれない高品質のデ
ータをバッファメモリに書き込んで確定させていくこと
が可能となる。つまり、例えば従来のようにして、比較
条件が固定とされている場合と比較しては、より高品質
なデータを再生することが可能となるものである。
【0103】また、本実施の形態としては、ダイナミッ
クに比較条件を変更可能であることで、或る程度の回数
にわたってリトライが繰り返されてバッファメモリにお
けるデータの蓄積量が少なくなったとしても、比較条件
を緩いものに変更して強制的に書き込み及び有効データ
としての確定を行って、データの書き繋ぎが途切れてし
まうような状態が発生することを容易に防ぐことも可能
となる。このように、本発明としては、データの書き繋
ぎについてもその途切れが無いようにすることと、より
高品質なデータが定常的に再生されるようにすること
を、ほぼ両立させることを可能としているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのメモリ制御装置が
搭載される再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のメモリ制御のための動作を示す
タイミングチャートである。
【図3】本実施の形態のメモリ制御に用いられる書込禁
止タイミング発生回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】従来としての書込禁止タイミング発生回路の構
成例を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態のリトライ動作(第1例)を説明
するための説明図である。
【図6】本実施の形態のリトライ動作(第2例)を説明
するための説明図である。
【図7】本実施の形態のリトライ動作を実現するための
処理動作例を示すフローチャートである。
【図8】再生データ(PCMD)の伝送フォーマットを
示すタイミングチャートである。
【図9】C2POのサンプリングタイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【図10】信号SQSOのデータ構造を従来と比較して
示すデータ構造図である。
【図11】本実施の形態の信号SQSOの伝送フォーマ
ットを示すタイミングチャートである。
【図12】従来の信号SQSOの伝送フォーマットを示
すタイミングチャートである。
【図13】バッファメモリにおけるアドレスを説明する
ための説明図である。
【図14】EFMフレームの構造を示す説明図である。
【図15】サブコーディングフレーム及びサブコーディ
ングフレーム内におけるサブQデータの構造を示す説明
図である。
【図16】サブQデータの定義内容を示す説明図であ
る。
【図17】CDシステムにおけるデータ補間処理を説明
するための説明図である。
【図18】従来例におけるC2PO出現回数を検出する
ための検出回路の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 ディスク、2 スピンドルモータ、3a 対物レン
ズ、3b ディテクタ、3c レーザダイオード、3d
光学系、3 光学ヘッド、4 二軸機構、5 スレッ
ド機構、6 RFアンプ、7 信号処理回路、 8 メ
モリコントローラ、9 RAM(バッファメモリ)、1
0 D/Aコンバータ、11 オーディオ出力端子、1
2 光学系サーボ回路、13 モータドライバ、14
システムコントローラ、15 操作部、20 2値化回
路、21 レジスタ、22 EFMデコード回路、23
エラー訂正/デインターリーブ処理回路、25 PL
L/CLVサーボ回路、26 同期検出回路、30 サ
ブコード処理部、41カウンタ、42 セレクタ、43
コンパレータ、44 フリップフロップ、45 AN
Dゲート、46 ORゲート、47 NORゲート、4
8 NANDゲート、49 パラレル/シリアル変換回
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 G11B 20/10 A 321 321Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体から再生されたデー
    タを一時蓄積するためのメモリ手段に対する書き込み制
    御を行うことのできるメモリ制御装置において、 ディスク状記録媒体から読み出されたデータについての
    エラー訂正処理を実行するエラー訂正処理手段と、 上記エラー訂正処理手段によるエラー訂正結果に基づく
    エラー発生状況と、設定された比較条件とについて比較
    する比較手段と、 上記比較手段の比較結果に基づいて、エラー訂正処理を
    経たデータの上記メモリ手段に対しての書き込みを禁止
    させると共に、上記ディスク状記録媒体からのデータ再
    生を再試行するリトライ動作を実行させることのできる
    リトライ動作制御手段と、 上記リトライ動作制御手段により上記リトライ動作が繰
    り返される場合の繰り返し回数に応じて、上記比較条件
    が変更されるように制御を実行する比較条件制御手段
    と、 を備えていることを特徴とするメモリ制御装置。
JP2000377999A 2000-12-07 2000-12-07 メモリ制御装置 Pending JP2002184130A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005024825A1 (ja) * 2003-09-05 2005-03-17 Fujitsu Limited 光磁気ディスク装置および光磁気ディスクに対するデータ書き込み方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005024825A1 (ja) * 2003-09-05 2005-03-17 Fujitsu Limited 光磁気ディスク装置および光磁気ディスクに対するデータ書き込み方法

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