JP2002183074A - データ転送制御装置 - Google Patents

データ転送制御装置

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JP2002183074A
JP2002183074A JP2000380536A JP2000380536A JP2002183074A JP 2002183074 A JP2002183074 A JP 2002183074A JP 2000380536 A JP2000380536 A JP 2000380536A JP 2000380536 A JP2000380536 A JP 2000380536A JP 2002183074 A JP2002183074 A JP 2002183074A
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JP2000380536A
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Kenji Imamura
健二 今村
Hidetoshi Kuramoto
秀俊 藏本
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速なデータ転送を可能とするプリフェッチ
技術を採用したデータ転送制御装置を提供する。 【解決手段】 アクセス監視手段123は、バッファメ
モリ13の各ブロックについて、データ書込手段121
によるデータ書き込み履歴およびデータ読出手段122
によるデータ読み出し履歴を監視して、この監視結果に
基づいてアクセス情報(Roundビット)を更新する。置
換対象ブロック指示手段126は、バッファメモリ12
内のデータ置換対象のブロックをリードポインタR-PTR
により指示する。置換対象ブロック指示位置移動手段1
27は、読出対象ブロック指示手段124および置換対
象ブロック指示手段126それぞれが指示するブロック
の相互間の仮想的な距離、ならびに、上記アクセス情報
に基づいて、置換対象ブロック指示手段126が指示す
るブロック位置をサイクリックに順次に進める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転送元デバイスよ
り入力したデータを転送先デバイスへ出力するデータ転
送制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に情報処理システムは、複数のデバ
イスから構成されており、各々のデバイスの間でデータ
の転送を行い、このデータ転送を行いつつ目的の処置を
行う。例えば、情報処理システムの一例としてプリンタ
コントロールシステムを考えると、このシステムは、種
々の制御・演算を行うCPU(Central Processing Uni
t)、印刷すべき画像データ等を記憶するハードディス
ク、画像データを圧縮する圧縮器、画像データ等を一時
的に記憶するシステムメモリ、画像データに基づいて画
像を用紙上に印刷するプリンタエンジン、等のデバイス
を有しており、これらのデバイスの間で画像データの転
送を行う。このような情報処理システムにおける処理の
高速化が求められており、特に、デバイス間のデータ転
送の高速化が求められている。デバイス間のデータ転送
の高速化を図る技術としてプリフェッチ技術が知られて
いる。
【0003】プリフェッチ技術を採用したデータ転送制
御装置は、バッファメモリを有しており、転送元デバイ
ス(例えば上記のプリンタコントロールシステムにおけ
るシステムメモリ)に記憶されたデータを転送先デバイ
ス(例えば上記のプリンタコントロールシステムにおけ
るCPU,圧縮器、プリンタエンジンなど)が読み出す
ことを要求したときに、転送元デバイスよりデータを読
み出して該データを転送先デバイスへ出力するととも
に、転送元デバイスにおいて続くアドレスに記憶されて
いるデータを先読み(プリフェッチ)して該データをバ
ッファメモリに記憶させる。そして、データ転送制御装
置は、次に転送元デバイスに記憶されたデータを転送先
デバイスが読み出すことを要求したときに、そのデータ
がバッファメモリに記憶されていれば、バッファメモリ
よりデータを読み出して該データを転送先デバイスへ出
力する。また、そのデータがバッファメモリに記憶され
ていなければ、そのデータを転送元デバイスより読み出
して、自身に書き込むとともに転送先デバイスへ出力す
る。一般に転送元デバイス(例えばシステムメモリ)か
らデータを読み出すよりも、バッファメモリからデータ
を読み出す方が高速である。なぜなら、デバイスからシ
ステムメモリまでの経路は長く、アクセス時間は、デバ
イスからシステムメモリまでのアクセス時間と、システ
ムメモリそのもののアクセス時間との和となる。本発明
が行うプリフェッチは、後者のメモリアクセス時間を隠
蔽する為に用いる技術である。このようなプリフェッチ
技術を採用することにより、転送元デバイスから伝送先
デバイスへ高速にデータが転送される。
【0004】また、データ転送制御装置が有するバッフ
ァメモリは複数のブロックを含んでいる。例えば、デー
タ転送制御装置は、転送元デバイスより読み出したデー
タを第1ブロックへ記憶し終わると、続いて、転送元デ
バイスより読み出したデータを第2ブロックへ記憶して
いくとともに、第1ブロックよりデータを読み出して該
データを転送先デバイスへ出力する。ブロックの容量が
データ幅より大きければ、データ転送はバーストサイク
ルで実施することが可能である。このようにすること
で、転送元デバイスからデータ転送制御装置へデータが
バースト転送され、また、データ転送制御装置から伝送
先デバイスへデータがバースト転送されるので、更に高
速にデータが転送される。
【0005】特開平8−272732号公報に開示され
たプリフェッチ技術では、バッファメモリ内の複数のブ
ロックはサイクリックに順次に利用される。すなわち、
バッファメモリが8つのブロックを含んでいる場合、デ
ータ転送制御装置は、転送元デバイスより読み出したデ
ータを第1ブロックから第8ブロックへ順次に記憶して
いく。そして、第1ブロックから転送先デバイスへのデ
ータ転送が終了すれば、続いて転送元デバイスより読み
出したデータを第1ブロックへ記憶していく。さらに、
第2ブロックから転送先デバイスへのデータ転送が終了
すれば、続いて転送元デバイスより読み出したデータを
第2ブロックへ記憶していく。このように、転送先デバ
イスへのデータ転送が終了したブロックは、直ちに、新
たに転送元デバイスより読み出したデータに置換される
対象となる。このようなバッファメモリにおけるデータ
の書き込み及び読み出しの方式をFIFO方式と呼ぶ。
【0006】また、特開平7−271673号公報に開
示されたプリフェッチ技術では、バッファメモリ内の複
数のブロックのうち何れかのブロックを指定して、この
指定したブロックについては、新たに転送元デバイスよ
り読み出したデータに置換することを禁じる。そして、
この指定したブロックから転送先デバイスへ同一データ
を繰り返して転送することを可能とする。このようにす
ることで、バッファメモリの利用効率を高めて、データ
転送の高速化を図ろうとしている。
【0007】また、特開平6−103169号公報に開
示されたプリフェッチ技術では、転送元デバイスからの
データ読み出し(アクセス)の際のアドレス値を監視
し、そのアクセス履歴に基づいて複数のブロックそれぞ
れについて置換対象とするか否かを決定する。具体的に
は、アクセスするアドレス領域が広いほど、また、アク
セスするアドレスが新しいほど、該当するブロックを優
先的に置換対象とする。このようにすることで、バッフ
ァメモリの利用効率を高めて、データ転送の高速化を図
ろうとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
公報に開示されたプリフェッチ技術は以下のような問題
点を有している。すなわち、特開平8−272732号
公報に開示されたプリフェッチ技術では、転送先デバイ
スへのデータ転送が終了したブロックは直ちに置換対象
となる。このことから、転送先デバイスへのデータ転送
を再度行うときには、そのデータがバッファメモリに記
憶されていない事態が生じて、その結果、データ転送の
高速化を達成することができない。
【0009】また、特開平7−271673号公報に開
示されたプリフェッチ技術では、データの置換を禁止し
たブロックから転送先デバイスへ同一データを繰り返し
て転送する必要があることを予め把握した上で、そのブ
ロックについて置換禁止とする必要がある。しかし、置
換禁止のブロックから転送先デバイスへ同一データを繰
り返して転送することが保証されるものではない。この
ことから、バッファメモリの利用効率が低下し、ひいて
は、データ転送の高速化の妨げとなる場合がある。置換
禁止の設定は、ソフトウェアによる制御が必要であり、
ハードウェアによる自動化ができない。ゆえに、大容量
のデータを対象にする場合には高速化は望めない。ま
た、特開平6−103169号公報に開示されたプリフ
ェッチ技術でも、アクセス履歴に基づいて複数のブロッ
クそれぞれについて置換対象とするか否かを決定するこ
とにより、却ってデータ転送の高速化の妨げとなる場合
がある。
【0010】また、上記各公報に記載されて技術では、
データ転送の対象となるデータが大容量かつアドレス降
順の場合には、先読みの効果が殆ど得られない。
【0011】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、更に高速なデータ転送を可能とするプ
リフェッチ技術を採用したデータ転送制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ転送
制御装置は、転送先デバイスが要求すると予想される又
は既に要求を受け付けたデータを転送元デバイスより先
読みして、転送先デバイスの要求に応じて該データを転
送先デバイスへ出力するデータ転送制御装置であって、
(1) 複数のブロックを含むバッファメモリと、(2) バッ
ファメモリの複数のブロックそれぞれに対してサイクリ
ックに順次に、転送元デバイスより入力したデータを書
き込むデータ書込手段と、(3) バッファメモリの複数の
ブロックそれぞれから、転送先デバイスの要求に応じて
転送先デバイスへ出力するべきデータを読み出すデータ
読出手段と、(4) バッファメモリの複数のブロックそれ
ぞれについて、データ書込手段によるデータ書き込みの
履歴およびデータ読出手段によるデータ読み出しの履歴
を監視して、この監視結果に基づいてアクセス情報を更
新し保持するアクセス監視手段と、(5) バッファメモリ
の複数のブロックのうちデータ書込手段がデータを書き
込むべきブロックを指示する書込対象ブロック指示手段
と、(6) バッファメモリの複数のブロックのうちデータ
読出手段がデータを読み出しているブロックを指示する
読出対象ブロック指示手段と、(7) バッファメモリの複
数のブロックのうちデータ置換対象のブロックを指示す
る置換対象ブロック指示手段と、(8) 読出対象ブロック
指示手段および置換対象ブロック指示手段それぞれが指
示するブロックの相互間の仮想的な距離、ならびに、ア
クセス監視手段により保持されたアクセス情報に基づい
て、置換対象ブロック指示手段が指示するブロック位置
をサイクリックに順次に進める置換対象ブロック指示位
置移動手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】本発明によれば、転送元デバイスの所定の
アドレス値以降に記憶されているデータ列を転送先デバ
イスが読み出そうとする際に、そのデータ読み出しの要
求はデータ転送制御装置へ送られる。もし、転送先デバ
イスが要求したデータがデータ転送制御装置のバッファ
メモリの何れのブロックにも記憶されていなければ、転
送元デバイスより入力したデータが、転送先デバイスへ
送られるとともに、書込対象ブロック指示手段により指
示されるブロックにデータ書込手段により書き込まれ
る。また、転送元デバイスより先読みされた該データ
が、書込対象ブロック指示手段により指示される次のブ
ロックにデータ書込手段により書き込まれる。一方、転
送先デバイスが要求したデータがデータ転送制御装置の
バッファメモリの何れかのブロックに記憶されていれ
ば、そのブロックが読出対象ブロック指示手段により指
示され、そのブロックに記憶されているデータが、デー
タ読出手段により読み出され、転送先デバイスへ送られ
る。
【0014】そして、アクセス監視手段により、バッフ
ァメモリの複数のブロックそれぞれについて、データ書
込手段によるデータ書き込みの履歴およびデータ読出手
段によるデータ読み出しの履歴は監視されており、この
監視結果に基づいてアクセス情報が更新され保持されて
いる。上記の書込対象ブロック指示手段は、バッファメ
モリの複数のブロックのうちデータ書込手段がデータを
書き込むべきブロックを指示するものであって、その指
示位置をサイクリックに順次に進める。上記の読出対象
ブロック指示手段は、バッファメモリの複数のブロック
のうちデータ読出手段がデータを読み出しているブロッ
クを指示するものである。さらに置換対象ブロック指示
手段が設けられている。この置換対象ブロック指示手段
は、バッファメモリの複数のブロックのうちデータ置換
対象のブロックを指示するものであって、置換対象ブロ
ック指示位置移動手段による判断に基づいて、その指示
位置をサイクリックに順次に進める。置換対象ブロック
指示位置移動手段では、読出対象ブロック指示手段およ
び置換対象ブロック指示手段それぞれが指示するブロッ
クの相互間の仮想的な距離、ならびに、アクセス監視手
段により保持されたアクセス情報に基づいて、置換対象
ブロック指示手段が指示するブロック位置を進めるか否
かが決定される。
【0015】また、本発明に係るデータ転送制御装置で
は、アクセス監視手段は、データ書込手段によるデータ
書き込みが終了した時点で、そのデータ書き込みが終了
したブロックに対して1ビットのフラッグをセットする
ことで、アクセス情報に含まれるデータ書き込みの履歴
の情報を更新するのが好適である。また、アクセス監視
手段は、読出対象ブロック指示手段が指示するブロック
位置が移動した時点で、移動前に読出対象ブロック指示
手段が指示していたブロックに対して1ビットのフラッ
グをセットすることで、アクセス情報に含まれるデータ
読み出しの履歴の情報を更新するのが好適である。
【0016】また、本発明に係るデータ転送制御装置で
は、データ書込手段は、転送元デバイスのアドレスに対
して昇順および降順の何れかを選択して、転送元デバイ
スより入力したデータをブロックに書き込むのが好適で
ある。本発明では、データ転送の対象となるデータがア
ドレス降順の場合であっても先読みの効果が得られる。
【0017】また、本発明に係るデータ転送制御装置で
は、置換対象ブロック指示位置移動手段は、読出対象ブ
ロック指示手段および置換対象ブロック指示手段それぞ
れが指示するブロックを表す値の絶対値演算に基づいて
仮想的な距離を算出するのが好適である。また、置換対
象ブロック指示位置移動手段は、仮想的な距離が設定値
を超えていて、移動先のブロックが読み出し履歴を有す
る場合に、置換対象ブロック指示手段が指示するブロッ
ク位置を進めるのが好適である。また、置換対象ブロッ
ク指示位置移動手段は、仮想的な距離が設定範囲内にあ
る場合に、置換対象ブロック指示手段が指示するブロッ
ク位置を進めるのが好適である。また、置換対象ブロッ
ク指示位置移動手段は、移動先のブロックが設定回数以
上の読み出し履歴を有する場合に、置換対象ブロック指
示手段が指示するブロック位置を進めるのが好適であ
る。これら何れの場合にも、データ転送の高速化を図る
上で好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0019】図1は、本実施形態に係るデータ転送制御
装置10の構成を示すブロック図である。この図には、
データ転送制御装置10の他に、転送元デバイス20、
転送先デバイス30およびCPU40も示されている。
データ転送制御装置10は、第1バス50を介して転送
元デバイス20と接続されており、第2バス60を介し
て転送先デバイス30と接続されており、CPUバス7
0を介してCPU40と接続されている。第1バス5
0、第2バス60およびCPUバス70それぞれは、ア
ドレス信号を送るアドレス線、データ信号を送るデータ
線、および、各種制御信号を送る制御信号線を含む。な
お、第1バス50、第2バス60およびCPUバス70
それぞれは、別個のものであってもよいし。共通のもの
であってもよい。データ転送制御装置10は、マスタリ
ード制御部11、バッファ制御部12、バッファメモリ
13、スレーブリード制御部14、レジスタ15および
レジスタ制御部16を備える。
【0020】マスタリード制御部11は、自らマスタと
なって、第1バス50の使用権の獲得を要求する旨を示
すバス使用要求信号を出力し、第1バス50の使用が許
可された旨を示すバス使用許可信号を入力する。その後
に、マスタリード制御部11は、転送元デバイス20に
おいて読み出すべきデータ列が記憶されているアドレス
領域の先頭アドレス値、および、読み出すべきデータの
サイズを、第1バス50を介して、ターゲットである転
送元デバイス20に対して送信する。そして、マスタリ
ード制御部11は、転送元デバイス20において先頭ア
ドレス値以降の連続するアドレス領域に記憶されている
各データを、第1バス50を介してバースト入力して、
バッファ制御部12へ送る。転送元デバイス20がバー
スト転送に対応していない場合には、単一サイクルを複
数回実施して、所望のサイズのデータを取得する。
【0021】バッファ制御部12は、マスタリード制御
部11より送られてきたデータをバッファメモリ13に
格納するとともに、場合によっては該データをスレーブ
リード制御部14へ送り、また、バッファメモリ13に
格納されているデータを読み出してスレーブリード制御
部14へ送る。バッファメモリ13は、バッファ制御部
12によりデータが書き込まれ又は読み出される。な
お、バッファ制御部12およびバッファメモリ13それ
ぞれの詳細については後述する。
【0022】スレーブリード制御部14は、上記先頭ア
ドレス値および上記データサイズを、第2バス60を介
して、マスタである転送先デバイス30から受信する。
そして、その先頭アドレス値およびデータサイズに対応
するデータがバッファメモリ12に格納されていれば、
スレーブリード制御部14は、そのデータをバッファメ
モリ12より読み出して、第2バス60を介して転送先
デバイス30に対して該データをバースト出力する。も
し、バッファメモリ12に格納されているデータのサイ
ズが、転送先デバイス30が要求しているサイズに満た
なければ、格納されている分のデータのみで転送先デバ
イス30の要求に対して応答する。一方、その先頭アド
レス値およびデータサイズに対応するデータがバッファ
メモリ12に格納されていなければ、スレーブリード制
御部14は、その先頭アドレス値をマスタリード制御部
11へ送って、マスタリード制御部11に対して転送元
デバイス20よりデータを読み出すことを指示し、そし
て、マスタリード制御部11が読み出したデータを受け
取って、第2バス60を介して転送先デバイス30に対
して該データをバースト出力する。
【0023】レジスタ15は、マスタリード制御部1
1、バッファ制御部12およびスレーブリード制御部1
4それぞれの動作の諸条件のパラメータを記憶する。マ
スタリード制御部11、バッファ制御部12およびスレ
ーブリード制御部14それぞれは、このレジスタ15に
記憶されている上記パラメータに基づいて動作する。レ
ジスタ制御部16は、CPUバス70を介してCPU4
0と接続されており、上記パラメータをCPU30より
受け取ってレジスタ15に格納する。
【0024】図2は、本実施形態に係るデータ転送制御
装置10のバッファ制御部12およびバッファメモリ1
3それぞれの構成を説明する図である。バッファメモリ
13は8つのブロック0〜7を含む。各ブロックには、
転送元デバイス20よりバースト入力して格納したデー
タ列、ならびに、そのデータ列の先頭アドレス値が記憶
される。便宜上、各ブロックのサイズは固定的なものと
する。また、各ブロックには、そのブロックへのデータ
の書き込み及び読み出しの履歴に関するアクセス情報
(Roundビット)、および、そのブロックに書き込まれ
ているデータが有効であるか否かに関する情報(Valid
ビット)が記憶される。具体的には、例えば、Roundビ
ットは、ブロックにデータが書き込まれた後に該データ
が1回以上読み出されると値1とされ、そのブロックに
ついて所定の条件(後述する)が満たされると値0とさ
れる。また、Validビットは、転送元デバイス20から
読み出したデータがブロックに有効に記憶されていれば
値1とされ、そうでなければ値0とされる。
【0025】バッファ制御部12は、データ書込手段1
21、データ読出手段122、アクセス監視手段12
3、書込対象ブロック指示手段124、読出対象ブロッ
ク指示手段125、置換対象ブロック指示手段126お
よび置換対象ブロック指示位置移動手段127を有す
る。
【0026】データ書込手段121は、バッファメモリ
13のブロック0〜7のうちの何れかのブロックに対し
て、転送元デバイス20よりマスタリード制御部11が
入力したデータを、先頭アドレス値およびデータサイズ
とともに書き込む。データ書込手段121がデータを書
き込むべきブロックは、書込対象ブロック指示手段12
4によりサイクリックに順次に指示される。すなわち、
ブロックnへのデータの書き込みが終了すると、次にブ
ロックn+1にデータが書き込まれ(n=0〜6)、ブ
ロック7へのデータの書き込みが終了すると、次にブロ
ック0にデータが書き込まれる。
【0027】データ読出手段122は、バッファメモリ
13のブロック0〜7のうちの何れかのブロックから、
転送先デバイス30へ出力するべきデータを読み出し
て、該データをスレーブリード制御部14へ送る。デー
タ読出手段122がデータを読み出すべきブロックは、
スレーブリード制御部14の要求に基づいて、読出対象
ブロック指示手段125により指示される。
【0028】アクセス監視手段123は、バッファメモ
リ13のブロック0〜7それぞれについて、データ書込
手段121によるデータ書き込み履歴およびデータ読出
手段122によるデータ読み出し履歴を監視して、この
監視結果に基づいてアクセス情報(Roundビット)を更
新する。
【0029】書込対象ブロック指示手段124は、バッ
ファメモリ12のブロック0〜7のうちデータ書込手段
121がデータを書き込むべきブロックをライトポイン
タW-PTRにより指示する。読出対象ブロック指示手段1
25は、バッファメモリ12のブロック0〜7のうちデ
ータ読出手段122がデータを読み出しているブロック
をヒットポインタH-PTRにより指示する。置換対象ブロ
ック指示手段126は、バッファメモリ12のブロック
0〜7のうちデータ置換対象のブロックをリードポイン
タR-PTRにより指示する。
【0030】置換対象ブロック指示位置移動手段127
は、読出対象ブロック指示手段124および置換対象ブ
ロック指示手段126それぞれが指示するブロックの相
互間の仮想的な距離、ならびに、アクセス監視手段12
3により保持されたアクセス情報に基づいて、置換対象
ブロック指示手段126が指示するブロック位置をサイ
クリックに順次に進める。ブロックの相互間の仮想的な
距離については、バッファメモリが8つのブロック0〜
7を含む場合であって、読出対象ブロック指示手段12
4がブロックmを指示していて、置換対象ブロック指示
手段126がブロックnを指示しているものとすると、
m≧nであれば距離はm−nであり、m<nであれば距
離は8+(m−n)である。
【0031】以下では、プリンタが両面印刷する場合で
あって用紙の裏面に画像を180度回転させて印刷しよ
うとするときに、プリンタエンジン(転送先デバイス3
0)がシステムメモリ(転送元デバイス20)から当該
画像データをバースト入力するような場合を想定する。
このとき、プリンタエンジン(転送先デバイス30)
は、システムメモリ(転送元デバイス20)に記憶され
た画像データの最終ラインから先頭ラインへ、ラインに
関して逆順にデータを入力しようとする。また、データ
転送制御装置10から転送先デバイス30へ1度にバー
スト転送し得るデータのサイズは、転送元デバイス20
からデータ転送制御装置10へ1度にバースト転送し得
るデータのサイズの2倍であるとする。
【0032】転送元デバイス20からデータ転送制御装
置10へは、転送元デバイス20のアドレス領域A
0(0F00h〜0F7Fh)に記憶されているデータ
列D0、アドレス領域A1(0E80h〜0EFFh)に
記憶されているデータ列D1、アドレス領域A2(0E0
0h〜0E7Fh)に記憶されているデータ列D2、ア
ドレス領域A3(0D80h〜0DFFh)に記憶され
ているデータ列D3、アドレス領域A4(0D00h〜0
D7Fh)に記憶されているデータ列D4、アドレス領
域A5(0C80h〜0CFFh)に記憶されているデ
ータ列D5、アドレス領域A6(0C00h〜0C7F
h)に記憶されているデータ列D6、……が順にバース
ト転送されるものとする。そして、データ転送制御装置
10から転送先デバイス30へは、順に、データ列D0
がバースト転送され、データ列D2およびデータ列D1
バースト転送され、データ列D4およびデータ列D3がバ
ースト転送され、データ列D6およびデータ列D5がバー
スト転送され、以降も同様にしてバースト転送されるも
のとする。転送元デバイス20のアドレスについては、
アドレス領域A6,A5,A4,A3,A2,A1,A0の順
に連続している。各バースト転送に際しては、アドレス
値の小さいデータから順に転送されていく。
【0033】図3は、書込対象ブロック指示手段124
のライトポインタW-PTRによる指示位置、読出対象ブロ
ック指示手段125のヒットポインタH-PTRによる指示
位置、置換対象ブロック指示手段126のリードポイン
タR-PTRによる指示位置、および、アクセス監視手段1
23により更新されるアクセス情報(Roundビット)そ
れぞれの動き又は変化を説明する図である。この図で、
「W」はライトポインタW-PTRによる指示位置を示し、
「H」はヒットポインタH-PTRによる指示位置を示し、
「R」はリードポインタR-PTRによる指示位置を示し、
「0」または「1」はRoundビットの値を表す。
【0034】図3の(1)欄に示すように、初期状態にあ
るバッファ制御部12では、書込対象ブロック指示手段
124のライトポインタW-PTRはブロック0を指示し、
置換対象ブロック指示手段126のリードポインタR-PT
Rもブロック0を指示している。ブロック0〜7それぞ
れのRoundビットは値0である。
【0035】転送先デバイス30よりデータ列D0(先
頭アドレス値0F00h、データサイズ128バイト)
の転送要求をスレーブリード制御部14が受け付ける
と、その要求されたデータ列D0は未だバッファメモリ
12に記憶されていないことから、転送元デバイス20
に記憶されているデータ列D0がマスタリード制御部1
1により読み出される。この読み出されたデータ列D0
は、スレーブリード制御部14を介して転送先デバイス
30へ転送されるとともに、データ書込手段121によ
りバッファメモリ12のブロック0に記憶される。さら
に、転送元デバイス20に記憶されているデータの先読
みが行われて、データ列D1がブロック1に記憶され、
データ列D2がブロック2に記憶され、データ列D3がブ
ロック3に記憶され、データ列D4がブロック4に記憶
され、データ列D5がブロック5に記憶され、データ列
6がブロック6に記憶される。このときのバッファメ
モリ12の各ブロックにおける記憶内容が図2に示され
ている。
【0036】図3の(2)欄に示すように、ライトポイン
タW-PTRは、データ列D0がブロック0に記憶された時点
でブロック1を指示するよう移動し、更に、データ列D
6がブロック6に記憶された時点ではブロック6を指示
するよう移動している。リードポインタR-PTRはブロッ
ク0を指示したままである。読出対象ブロック指示手段
125のヒットポインタH-PTRはブロック0を指示して
いる。ブロック0〜7それぞれのRoundビットは値0の
ままである。
【0037】続いて、転送先デバイス30よりデータ列
2およびD1(先頭アドレス値0E00h、データサイ
ズ256バイト)の転送要求をスレーブリード制御部1
4が受け付けると、その要求されたデータ列D2,D1
バッファメモリ12のブロック2,1に既に記憶されて
いるので、ブロック2に記憶されているデータ列D2
よびブロック1に記憶されているデータ列D1が、デー
タ読出手段122により順に読み出されて、スレーブリ
ード制御部14を介して転送先デバイス30へ転送され
る。
【0038】図3の(3)欄に示すように、ブロック2に
記憶されているデータ列D2が読み出されている時点で
は、ヒットポインタH-PTRはブロック2を指示してお
り、これまでヒットポインタH-PTRが指示していたブロ
ック0のRoundビットは値1に転じる。また、このと
き、置換対象ブロック指示位置移動手段127により、
ヒットポインタH-PTRが指示しているブロック2とリー
ドポインタR-PTRが指示しているブロック0との相互間
の仮想的な距離2が設定値(以下では設定値を2とす
る)以下であると判断されて、その結果、リードポイン
タR-PTRはブロック0を指示したままとなる。
【0039】図3の(4)欄に示すように、ブロック1に
記憶されているデータ列D1が読み出されている時点で
は、ヒットポインタH-PTRはブロック1を指示してお
り、これまでヒットポインタH-PTRが指示していたブロ
ック2のRoundビットは値1に転じる。また、このと
き、置換対象ブロック指示位置移動手段127により、
ヒットポインタH-PTRが指示しているブロック1とリー
ドポインタR-PTRが指示しているブロック0との相互間
の仮想的な距離1が設定値2以下であると判断されて、
その結果、リードポインタR-PTRはブロック0を指示し
たままとなる。
【0040】続いて、転送先デバイス30よりデータ列
4およびD3(先頭アドレス値0D00h、データサイ
ズ256バイト)の転送要求をスレーブリード制御部1
4が受け付けると、その要求されたデータ列D4,D3
バッファメモリ12のブロック4,3に既に記憶されて
いるので、ブロック4に記憶されているデータ列D4
よびブロック3に記憶されているデータ列D3が、デー
タ読出手段122により順に読み出されて、スレーブリ
ード制御部14を介して転送先デバイス30へ転送され
る。
【0041】図3の(5)欄に示すように、ブロック4に
記憶されているデータ列D4が読み出されている時点で
は、ヒットポインタH-PTRはブロック4を指示してお
り、これまでヒットポインタH-PTRが指示していたブロ
ック1のRoundビットは値1に一旦転じる。また、この
とき、置換対象ブロック指示位置移動手段127によ
り、ヒットポインタH-PTRが指示しているブロック4と
リードポインタR-PTRがこれまで指示していたブロック
0との相互間の仮想的な距離4が設定値2を超えると判
断され、また、リードポインタR-PTRがこれまで指示し
ていたブロック0のRoundビットが値1であると判断さ
れて、その結果、リードポインタR-PTRがこれまで指示
していたブロック0のRoundビットは値0に転じ、ま
た、リードポインタR-PTRはブロック1を指示するよう
移動する。さらに、置換対象ブロック指示位置移動手段
127により、ヒットポインタH-PTRが指示しているブ
ロック4とリードポインタR-PTRが指示しているブロッ
ク1との相互間の仮想的な距離3が設定値2を超えると
判断され、また、リードポインタR-PTRが指示している
ブロック1のRoundビットが値1であると判断されて、
その結果、リードポインタR-PTRがこれまで指示してい
たブロック1のRoundビットは値0に転じ、また、リー
ドポインタR-PTRはブロック2を指示するよう移動す
る。そして、先読みが進んで、ライトポインタW-PTRは
ブロック1を指示するところまで移動する。この時点で
ヒットポインタH-PTRが指示しているブロック4とリー
ドポインタR-PTRが指示しているブロック2との相互間
の仮想的な距離2が設定値2以下であるので、リードポ
インタR-PTRはブロック2を指示したままとなる。
【0042】図3の(6)欄に示すように、ブロック3に
記憶されているデータ列D3が読み出されている時点で
は、ヒットポインタH-PTRはブロック3を指示してお
り、これまでヒットポインタH-PTRが指示していたブロ
ック4のRoundビットは値1に転じる。また、このと
き、置換対象ブロック指示位置移動手段127により、
ヒットポインタH-PTRが指示しているブロック3とリー
ドポインタR-PTRが指示しているブロック2との相互間
の仮想的な距離1が設定値2以下であると判断されて、
その結果、リードポインタR-PTRはブロック2を指示し
たままとなる。
【0043】同様に続いて、転送先デバイス30よりデ
ータ列D6およびD5(先頭アドレス値0C00h、デー
タサイズ256バイト)の転送要求をスレーブリード制
御部14が受け付けると、その要求されたデータ列
6,D5はバッファメモリ12のブロック6,5に既に
記憶されているので、ブロック6に記憶されているデー
タ列D6およびブロック5に記憶されているデータ列D5
が、データ読出手段122により順に読み出されて、ス
レーブリード制御部14を介して転送先デバイス30へ
転送される。
【0044】図3の(7)欄に示すように、ブロック6に
記憶されているデータ列D6が読み出されている時点で
は、ヒットポインタH-PTRはブロック6を指示してお
り、これまでヒットポインタH-PTRが指示していたブロ
ック3のRoundビットは値1に一旦転じる。また、この
とき、置換対象ブロック指示位置移動手段127によ
り、ヒットポインタH-PTRが指示しているブロック6と
リードポインタR-PTRがこれまで指示していたブロック
2との相互間の仮想的な距離4が設定値2を超えると判
断され、また、リードポインタR-PTRがこれまで指示し
ていたブロック2のRoundビットが値1であると判断さ
れて、その結果、リードポインタR-PTRがこれまで指示
していたブロック2のRoundビットは値0に転じ、ま
た、リードポインタR-PTRはブロック3を指示するよう
移動する。さらに、置換対象ブロック指示位置移動手段
127により、ヒットポインタH-PTRが指示しているブ
ロック6とリードポインタR-PTRが指示しているブロッ
ク3との相互間の仮想的な距離3が設定値2を超えると
判断され、また、リードポインタR-PTRが指示している
ブロック3のRoundビットが値1であると判断されて、
その結果、リードポインタR-PTRがこれまで指示してい
たブロック3のRoundビットは値0に転じ、また、リー
ドポインタR-PTRはブロック4を指示するよう移動す
る。そして、先読みが進んで、ライトポインタW-PTRは
ブロック3を指示するところまで移動する。この時点で
ヒットポインタH-PTRが指示しているブロック6とリー
ドポインタR-PTRが指示しているブロック4との相互間
の仮想的な距離2が設定値2以下であるので、リードポ
インタR-PTRはブロック4を指示したままとなる。
【0045】図3の(8)欄に示すように、ブロック5に
記憶されているデータ列D5が読み出されている時点で
は、ヒットポインタH-PTRはブロック5を指示してお
り、これまでヒットポインタH-PTRが指示していたブロ
ック6のRoundビットは値1に転じる。また、このと
き、置換対象ブロック指示位置移動手段127により、
ヒットポインタH-PTRが指示しているブロック5とリー
ドポインタR-PTRが指示しているブロック4との相互間
の仮想的な距離1が設定値2以下であると判断されて、
その結果、リードポインタR-PTRはブロック4を指示し
たままとなる。
【0046】以降も同様にして、各ポインタが移動して
いき、各ブロックのRoundビットの値が変化していく。
置換対象ブロック指示手段126のリードポインタR-PT
Rは、置換対象ブロック指示位置移動手段127による
判断の結果に基づいて、ブロック0〜7をサイクリック
に順次に進み、ブロック7まで進むと次にはブロック0
へ進む。書込対象ブロック指示手段124のライトポイ
ンタW-PTRは、リードポインタR-PTRの移動に続いて、ブ
ロック0〜7をサイクリックに順次に進み、ブロック7
まで進むと次にはブロック0へ進む。一方、読出対象ブ
ロック指示手段125のヒットポインタH-PTRは、ブロ
ック0(図3の(2)欄),ブロック2(図3の(3)欄),
ブロック1(図3の(4)欄),ブロック4(図3の(5)
欄),ブロック3(図3の(6)欄),ブロック6(図3
の(7)欄),ブロック5(図3の(8)欄),ブロック0
(図3の(9)欄),ブロック7(図3の(10)欄),ブロ
ック2(図3の(11)欄),ブロック1(図3の(12)
欄),ブロック4(図3の(13)欄),……と進んでい
く。ライトポインタW-PTRはリードポインタR-PTRを追い
越すことはない。リードポインタR-PTRはヒットポイン
タH-PTRを追い越すことはない。アクセス監視手段12
3による各ブロックのRoundビットの値は、ヒットポイ
ンタH-PTRおよびリードポインタR-PTRそれぞれの移動に
基づいて変化する。
【0047】従来のFIFO方式では、ヒットポインタ
H-PTRが以上のような順序で各ブロックを指示する場合
には、先読みしたデータをバッファメモリの何れかのブ
ロックに一旦記憶したにも拘わらず、該ブロックのデー
タが読み出されることなく、該ブロックは新たなデータ
への置換の対象となる。また、転送先デバイスへのデー
タ転送を再度行うときには、そのデータがバッファメモ
リに記憶されていない事態が生じる。例えば、図3に示
した例で説明すれば、従来のFIFO方式では、ヒット
ポインタH-PTRがブロック2を指示している時点で、リ
ードポインタR-PTRはブロック1を指示することになっ
て、後に読み出される筈のデータ列D1が記憶されてい
るブロック1は、該データ列D1が読み出されることな
く、新たなデータへの置換の対象となる。したがって、
従来のFIFO方式では、データ転送の高速化を達成す
ることができない。
【0048】これに対して、本実施形態では、置換対象
ブロック指示位置移動手段127によるリードポインタ
R-PTRの移動の可否の判断条件を適切に設定すること
で、データ転送の高速化を図ることができる。すなわ
ち、図3に示したように、読出対象ブロック指示手段1
24のヒットポインタH-PTRおよび置換対象ブロック指
示手段126のリードポインタR-PTRそれぞれが指示し
ているブロックの相互間の仮想的な距離が設定値を超え
るか否かが判断され、また、リードポインタR-PTRが指
示しているブロックのRoundビットの値が判断されて、
この判断結果に応じて、リードポインタR-PTRの次のブ
ロックへの移動の可否が決定される。図3に示した例で
説明すれば、本実施形態では、ヒットポインタH-PTRが
ブロック2を指示している時点でも、置換対象ブロック
指示位置移動手段127による判断の結果、リードポイ
ンタR-PTRはブロック0を指示したままであり、後に読
み出される筈のデータ列D1が記憶されているブロック
1は、新たなデータへの置換の対象とはならず、データ
列D1を有効に記憶している。したがって、本実施形態
では、データ転送の高速化を図ることができる。また、
転送先デバイス30へのデータ転送を再度行うときであ
っても、そのデータがバッファメモリ12に記憶されて
いるので、データ転送の高速化を図ることができる。
【0049】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態
では、置換対象ブロック指示位置移動手段127によ
り、ヒットポインタH-PTRおよびリードポインタR-PTRそ
れぞれが指示するブロックの相互間の仮想的な距離が設
定値を超えていると判断され、且つ、アクセス監視手段
123により更新・保持されたRoundビットが値1であ
る(すなわち、ブロックに記憶されたデータが1回以上
読み出された)と判断された場合に、置換対象ブロック
指示手段126のリードポインタR-PTRが指示するブロ
ック位置が次に進む。しかし、置換対象ブロック指示位
置移動手段127による判断は種々の態様があり得る。
例えば、置換対象ブロック指示位置移動手段127によ
り、上記の仮想的な距離が設定範囲内にあるか否かが判
断されてもよい。また、更に多様なアクセス情報(例え
ば読み出し回数など)をアクセス監視手段123により
保持するようにして、このアクセス情報に基づいて判断
してもよい。なお、このような判断条件は、CPU40
よりレジスタ制御部16が受け取ってレジスタ15に記
憶されており、場合に応じて適切な判断条件が設定され
る。
【0050】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、アクセス監視手段により、バッファメモリの複
数のブロックそれぞれについて、データ書込手段による
データ書き込みの履歴およびデータ読出手段によるデー
タ読み出しの履歴は監視されており、この監視結果に基
づいてアクセス情報が更新され保持されている。また、
置換対象ブロック指示手段により、バッファメモリの複
数のブロックのうちデータ置換対象のブロックが指示さ
れ、置換対象ブロック指示位置移動手段による判断に基
づいて、その指示位置をサイクリックに順次に進められ
る。置換対象ブロック指示位置移動手段では、読出対象
ブロック指示手段および置換対象ブロック指示手段それ
ぞれが指示するブロックの相互間の仮想的な距離、なら
びに、アクセス監視手段により保持されたアクセス情報
に基づいて、置換対象ブロック指示手段が指示するブロ
ック位置を進めるか否かが決定される。そして、置換対
象ブロック指示位置移動手段における判断条件を適切に
設定することで、データ転送の高速化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るデータ転送制御装置10の構
成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係るデータ転送制御装置10のバ
ッファ制御部12およびバッファメモリ13の構成を説
明する図である。
【図3】書込対象ブロック指示手段124のライトポイ
ンタW-PTRによる指示位置、読出対象ブロック指示手段
125のヒットポインタH-PTRによる指示位置、置換対
象ブロック指示手段126のリードポインタR-PTRによ
る指示位置、および、アクセス監視手段123により更
新されるアクセス情報(Roundビット)それぞれの動き
又は変化を説明する図である。
【符号の説明】
10…データ転送制御装置、11…マスタリード制御
部、12…バッファ制御部、13…バッファメモリ、1
4…スレーブリード制御部、15…レジスタ、16…レ
ジスタ制御部、20…転送元デバイス、30…転送先デ
バイス、40…CPU、50…第1バス、60…第2バ
ス、70…CPUバス、121…データ書込手段、12
2…データ読出手段、123…アクセス監視手段、12
4…書込対象ブロック指示手段、125…読出対象ブロ
ック指示手段、126…置換対象ブロック指示手段、1
27…置換対象ブロック指示位置移動手段。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B005 JJ11 MM22 NN14 NN22 QQ06 5B014 EB01 FA08 GD13 GD23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転送先デバイスが要求すると予想される
    又は既に要求を受け付けたデータを転送元デバイスより
    先読みして、前記転送先デバイスの要求に応じて該デー
    タを前記転送先デバイスへ出力するデータ転送制御装置
    であって、複数のブロックを含むバッファメモリと、 前記バッファメモリの前記複数のブロックそれぞれに対
    してサイクリックに順次に、前記転送元デバイスより入
    力したデータを書き込むデータ書込手段と、 前記バッファメモリの前記複数のブロックそれぞれか
    ら、前記転送先デバイスの要求に応じて前記転送先デバ
    イスへ出力するべきデータを読み出すデータ読出手段
    と、 前記バッファメモリの前記複数のブロックそれぞれにつ
    いて、前記データ書込手段によるデータ書き込みの履歴
    および前記データ読出手段によるデータ読み出しの履歴
    を監視して、この監視結果に基づいてアクセス情報を更
    新し保持するアクセス監視手段と、 前記バッファメモリの前記複数のブロックのうち前記デ
    ータ書込手段がデータを書き込むべきブロックを指示す
    る書込対象ブロック指示手段と、 前記バッファメモリの前記複数のブロックのうち前記デ
    ータ読出手段がデータを読み出しているブロックを指示
    する読出対象ブロック指示手段と、 前記バッファメモリの前記複数のブロックのうちデータ
    置換対象のブロックを指示する置換対象ブロック指示手
    段と、 前記読出対象ブロック指示手段および前記置換対象ブロ
    ック指示手段それぞれが指示するブロックの相互間の仮
    想的な距離、ならびに、前記アクセス監視手段により保
    持されたアクセス情報に基づいて、前記置換対象ブロッ
    ク指示手段が指示するブロック位置をサイクリックに順
    次に進める置換対象ブロック指示位置移動手段と、 を備えることを特徴とするデータ転送制御装置。
  2. 【請求項2】 前記アクセス監視手段は、前記データ書
    込手段によるデータ書き込みが終了した時点で、そのデ
    ータ書き込みが終了したブロックに対して1ビットのフ
    ラッグをセットすることで、前記アクセス情報に含まれ
    るデータ書き込みの履歴の情報を更新する、ことを特徴
    とする請求項1記載のデータ転送制御装置。
  3. 【請求項3】 前記アクセス監視手段は、前記読出対象
    ブロック指示手段が指示するブロック位置が移動した時
    点で、移動前に前記読出対象ブロック指示手段が指示し
    ていたブロックに対して1ビットのフラッグをセットす
    ることで、前記アクセス情報に含まれるデータ読み出し
    の履歴の情報を更新する、ことを特徴とする請求項1記
    載のデータ転送制御装置。
  4. 【請求項4】 前記データ書込手段は、前記転送元デバ
    イスのアドレスに対して昇順および降順の何れかを選択
    して、前記転送元デバイスより入力したデータをブロッ
    クに書き込む、ことを特徴とする請求項1記載のデータ
    転送制御装置。
  5. 【請求項5】 前記置換対象ブロック指示位置移動手段
    は、前記読出対象ブロック指示手段および前記置換対象
    ブロック指示手段それぞれが指示するブロックを表す値
    の絶対値演算に基づいて前記仮想的な距離を算出する、
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ転送制御装置。
  6. 【請求項6】 前記置換対象ブロック指示位置移動手段
    は、前記仮想的な距離が設定値を超えていて、移動先の
    ブロックが読み出し履歴を有する場合に、前記置換対象
    ブロック指示手段が指示するブロック位置を進める、こ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ転送制御装置。
  7. 【請求項7】 前記置換対象ブロック指示位置移動手段
    は、前記仮想的な距離が設定範囲内にある場合に、前記
    置換対象ブロック指示手段が指示するブロック位置を進
    める、ことを特徴とする請求項1記載のデータ転送制御
    装置。
  8. 【請求項8】 前記置換対象ブロック指示位置移動手段
    は、移動先のブロックが設定回数以上の読み出し履歴を
    有する場合に、前記置換対象ブロック指示手段が指示す
    るブロック位置を進める、ことを特徴とする請求項1記
    載のデータ転送制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007132742A1 (ja) * 2006-05-16 2007-11-22 Panasonic Corporation 画像処理装置
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